JP2009079586A - 燃料ポンプ用インペラ、燃料ポンプおよび燃料供給装置 - Google Patents

燃料ポンプ用インペラ、燃料ポンプおよび燃料供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ポンプ室内に燃料が存在しないときであっても、低トルクで燃料を汲み上げることができる燃料ポンプ用インペラを提供する。
【解決手段】同心円状上に形成された2つのポンプ室を有する燃料ポンプに適用される燃料ポンプ用インペラであって、内側ポンプ室に対応する部位に形成された内側羽根溝55のうち回転方向後方側に位置する後方面55cの径方向内側端55dと径方向外側端55eとを結ぶ線分、および、径方向内側端55dから半径方向に延びる線分が形成する後傾角度α2を、30°≦α2≦80°とする。これにより、インペラ内径側の気体を後方面55cに沿ってインペラ外径側へ流すことができ、さらに、内側ポンプ室内により大きな吸入負圧を発生させることができるので、ポンプ室内に燃料が存在しないときでも、低トルクで燃料を汲み上げることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数のポンプ室を有する燃料ポンプに適用される燃料ポンプ用インペラ、これを備える燃料ポンプ、および、この燃料ポンプが適用された燃料供給装置に関する。
従来、車両の燃料タンク内に搭載されて、車両走行用エンジンに燃料を圧送するタービン式の燃料ポンプが知られている。
この種の燃料ポンプは、一般的に、車両旋回時や、登坂時等、燃料タンク内の燃料の液面が傾斜した場合や、燃料の消費によって燃料の液面が低下した場合等においても確実に燃料の吸入、吐出が行えるように、燃料タンクの底部に配置されたサブタンク内に搭載されている。なお、サブタンクとは、その内部に燃料タンク内の燃料が充填されることによって、燃料タンク内の液面とは独立した液面で燃料を貯留できる燃料容器である。
このサブタンクへ燃料を充填する手段として、例えば、特許文献1には、燃料ポンプのポンプ室を同心円上に2列に形成して、外側に配置された外側ポンプ室を車両走行用エンジンへの燃料圧送用に用い、内側に配置された内側ポンプ室をサブタンクへの燃料充填用に用いることが開示されている。
さらに、特許文献2には、インペラの羽根溝の回転方向後方側に位置する後方面の後傾角度、あるいは、前傾角度を規定することによって、燃料ポンプのポンプ効率を向上させることが開示されている。
なお、後方面の後傾角度とは、後方面の径方向内側端と径方向外側端とを結ぶ線分および径方向内側端から半径方向に延びる線分が形成する角度であり、後方面の前傾角度とは、後方面の回転軸方向の中心部と後方面の回転軸方向のいずれか一方の端部とを結ぶ線分および後方面の回転軸方向の中心部から回転接線方向に延びる線分が形成する角度である。
米国特許第5596970号明細書 特開2007−132196号公報
ところで、特許文献1の如く、ポンプ室を同心円上に2列に形成して、内側ポンプ室をサブタンクへの燃料充填用に用いる場合、内側ポンプ室では、外側ポンプ室に対して、インペラの周方向速度が小さくなる。そのため、内側ポンプ室の吸入負圧は、外側ポンプ室の吸入負圧よりも小さくなる。
従って、例えば、燃料タンク内の燃料の残量が低下して、燃料タンク内の燃料液面がポンプ取付位置より低くなり、内側ポンプ室内に燃料がなくなると、内側ポンプ室の吸入負圧が極めて小さくなり、燃料タンクから燃料を内側ポンプ室内まで吸い上げることができなくなってしまう。
仮に、小さな吸入負圧で内側ポンプ室内まで燃料を吸い上げることができたとしても、内側ポンプ室内の気体(エア)排出を行って、ポンプ効果を発揮させなければ、サブタンクへ燃料を汲み上げることができない。
これに対して、特許文献1の内側ポンプ室用のインペラの羽根溝形状として、特許文献2に開示された羽根溝形状を適用してポンプ効率を向上させる手段が考えられるが、この手段を採用すると、却って、サブタンクに汲み上げる燃料を過度に昇圧させてしまう。そして、このような過度な昇圧は、燃料ポンプの駆動トルクの増大につながり、消費電流の増大を招いてしまう。
上記点に鑑み、本発明は、ポンプ室内に燃料が存在しないときであっても、低トルクで燃料を汲み上げることができる燃料ポンプ用インペラを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、ポンプ室内に燃料が存在しないときであっても、低トルクで燃料を汲み上げることができる燃料ポンプを提供することを第2の目的とする。
また、本発明は、燃料タンク内の燃料液面が低くなり、ポンプ室内に燃料が存在しないときであっても、低トルクでサブタンクへ燃料を汲み上げることができる燃料供給装置を提供することを第3の目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出されたもので、同心円上に形成された外側ポンプ室(50a)および内側ポンプ室(50b)を有する燃料ポンプに適用される燃料ポンプ用インペラであって、
少なくとも内側ポンプ室(50b)に対応する部位には、回転方向に複数の内側羽根溝(55、55’)、および、隣接する内側羽根溝(55、55’)間を仕切る隔壁部(55a)が設けられており、内側羽根溝(55、55’)の回転方向後方側に位置する後方面(55c、55c’)のうち、少なくとも径方向内側は、径方向内側から径方向外側に向けて回転方向後方に向かって傾斜しており、後方面(55c、55c’)の径方向内側端(55d)と径方向外側端(55e)とを結ぶ線分(103)、および、径方向内側端(55d)から半径方向に延びる線分(104)が形成する後傾角度をα2としたときに、
30°≦α2≦80°
となっている燃料ポンプ用インペラを第1の特徴とする。
この種のインペラが適用される燃料ポンプは、非容積型のポンプとなるため、ポンプ室内に液体の燃料がなくなり、気体(エア)が充満してしまうと、ポンプ室内から気体を排出することが難しい。
従って、例えば、内側ポンプ室(50b)のポンプ作用によって、燃料タンク内の燃料をサブタンクに汲み上げる燃料供給装置に適用される燃料ポンプにおいても、燃料タンク内の燃料液面が低くなり、ポンプ室内に燃料が存在しなくなると、内側ポンプ室(50b)内の気体(エア)を排出し難くなる。
これに対して、上記第1の特徴の燃料ポンプ用インペラによれば、後方面(55c、55c’)の後傾角度α2を、30°≦α2≦80°に設定しているので、インペラ内径側の気体を後方面(55c、55c’)に沿ってインペラ外径側へ流すことができ、内側ポンプ室(50b)内により大きな吸入負圧を発生させることができる。その結果、ポンプ室内に燃料が存在しないときであっても、低トルクで燃料を汲み上げることができる。
なお、本発明者らの調査検討によれば、α2<30°であると、インペラ内径側から流入した気体は後方面(55c、55c’)にぶつかって、流速を失ってしまう。そのため、ポンプ室内に発生する負圧が小さくなり、十分な吸入負圧を得ることができなくなってしまうことが判っている。一方、80°>α2であると、後方面(55c、55c’)を形成できなくなってしまう。
また、上記第1の特徴の燃料ポンプ用インペラにおいて、後方面(55c’)は、回転軸方向の一端側から回転軸方向の他端側に向けて回転方向後方に傾斜しており、後方面(55c’)の一端側の端部(55f’)と他端側の端部(50g’)とを結ぶ線分(105)、および、一端側の端部(55f’)から回転方向後方側の接線方向に延びる線分(106)とが形成する傾斜角度をβとしたときに、傾斜角度βは、後方面(55c’)の径方向の全域で、
65°≦β<90°
となっていてもよい。
これによれば、燃料液面が燃料ポンプ用インペラより低い場合であっても、内側ポンプ室(50b)内に燃料を吸い上げ、内側ポンプ室(50b)内の気体を排出して、内側ポンプ室(50b)内に液体の燃料を満たし、ポンプ効果を発揮させることができる。なお、本発明者らの調査検討によれば、β<65°とすると、内側ポンプ室(50b)の汲み上げ流量が著しく低下してしまうことが判っている。さらに、傾斜角度βは、後方面(55c’)の径方向の全域で、同一であってもよい。
また、上記第1の特徴の燃料ポンプ用インペラにおいて、後方面(55c’)の少なくとも一部は、回転軸方向の一端側から回転軸方向の他端側に向けて回転方向後方に傾斜しており、さらに、後方面(55c’)は、互いに交差する複数の面(551、552)を有して形成され、後方面(55c’)の最内周側における一端側の端部(551f)と他端側の端部(551g)とを結ぶ線分(105a)、および、一端側の端部(551f)から回転方向後方側の接線方向に延びる線分(106a)とが形成する傾斜角度をβ1とし、後方面(55c’)の最外周側における一端側の端部(552f)と他端側の端部(552g)とを結ぶ線分(105b)、および、一端側の端部(551f)から回転方向後方側の接線方向に延びる線分(106b)とが形成する傾斜角度をβ2としたときに、傾斜角度β1と傾斜角度β2とが異なっていてもよい。
後方面(55c’)をこのように形成しても、請求項2に記載の発明と同様に、燃料液面が燃料ポンプ用インペラより低い場合であっても、内側ポンプ室(50b)内に燃料を吸い上げ、内側ポンプ室(50b)内の気体を排出して、内側ポンプ室(50b)内に液体の燃料を満たし、ポンプ効果を発揮させることができる。
さらに、具体的に、傾斜角度β1は、β=90°となっていてもよいし、傾斜角度β2は、55°≦β2<90°となっていてもよい。
また、上記第1の特徴の燃料ポンプ用インペラにおいて、後方面(55c)は、回転軸方向の中心から回転軸方向両側に向けて回転方向前方に傾斜しており、後方面(55c)の回転軸方向の中心部(55h)と後方面(55c)の回転軸方向のいずれか一方の端部(55i)とを結ぶ線分(107)、および、後方面(55c)の回転軸方向の中心部(55h)から回転方向前方側の接線方向に延びる線分(108)が形成する前傾角度をγとしたときに、
70°≦γ<90°
となっていてもよい。
例えば、内側ポンプ室(50b)を、上述したサブタンクへの燃料充填用に用いる場合、燃料を過度に昇圧する必要がないので、内側ポンプ室(50b)内を流れる燃料に旋回流を発生させて、インペラから燃料へ運動量を効果的に伝える必要もない。
これに対して、前傾角度γを、70°≦γ<90°とすることによって、旋回流の発生を抑制して、同一回転数における内側ポンプ室(50b)の駆動トルクを抑制できる。なお、本発明者らの調査検討によれば、γ<70°であると、過渡な旋回流が発生して、駆動トルクが上昇してしまうことが判っている。
また、本発明では、上述の第1の特徴の燃料ポンプ用インペラ(51)を備える燃料ポンプを第2の特徴とする。これによれば、第1の特徴の燃料ポンプ用インペラを備えているので、ポンプ室内に燃料が存在しないときであっても、低トルクで燃料を汲み上げることができる燃料ポンプを提供できる。
また、本発明では、上述の第2の特徴の燃料ポンプ(30)と、燃料を貯留する燃料タンク(10)内に配置されて、内部に燃料タンク(10)内の燃料が充填されるとともに、燃料タンク内の液面とは独立した液面で燃料を貯留可能に構成されたサブタンク(20)とを備え、サブタンク(20)には、燃料ポンプ(30)のうち内側ポンプ室(50b)のポンプ作用によって、燃料タンク(10)内の燃料が充填される燃料供給装置を第3の特徴とする。
これによれば、第2の特徴の燃料ポンプ(30)を備えているので、燃料タンク(10)内の燃料液面が低くなり、内側ポンプ室(50b)内に燃料が存在しないときであっても、低トルクでサブタンク(20)へ燃料を汲み上げることができる燃料供給装置を提供できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜7により、本実施形態の車両用の燃料供給装置1について説明する。図1は、燃料供給装置1の断面図であり、上下の各矢印は、車両搭載状態における各方向を示している。図2は、図1の要部を示す拡大断面図であり、具体的には、燃料ポンプ30のポンプ部50周辺を示す拡大断面図である。
燃料供給装置1は、図1に示すように、燃料タンク10に収容されて燃料タンク10内の燃料を燃料タンク10外の燃料消費装置(本実施形態では、車両走行用エンジン)に供給するものである。この燃料供給装置1は、燃料タンク10の底部に配置されたサブタンク20と、サブタンク20内に収容された燃料ポンプ30とを備えている。
燃料タンク10は、燃料(本実施形態では、ガソリン)を貯蔵するタンクであり、サブタンク20は、燃料タンク10の底部に配置されて、燃料タンク10内の液面とは独立した液面で燃料を貯留可能な燃料容器である。
具体的には、サブタンク20は、有底の円筒状ないし箱型状(本実施形態では、円筒状)の樹脂にて形成されている。そして、サブタンク20の底部(以下、サブタンク底部という。)21には、貫通孔22が設けられており、この貫通孔22を介して、燃料タンク10内とサブタンク20内が連通している。
また、サブタンク底部21と燃料タンク10の底部との間には、隙間空間23が形成されている。この隙間空間23は、燃料ポンプ30内に流入する燃料を濾過して異物を除去するサクションフィルタ90を収容可能な大きさに形成されているとともに、燃料タンク10内に連通する空間である。
貫通孔22には、後述する燃料ポンプ30の内側ポンプ室50bに連通する内側吸入管58が挿通されている。そして、この内側吸入管58は、隙間空間23まで延びてサクションフィルタ90に接続されている。
なお、内側吸入管58の内部には、隙間空間23側から内側ポンプ室50b側へ燃料が流れることのみを許容する逆止弁58aが設けられている。これにより、内側ポンプ室50bおよび内側吸入管58を介して、サブタンク20内の燃料が、燃料タンク10内に逆流してしまうことを防止している。
また、サブタンク20内のサブタンク底部21上面にも燃料ポンプ30内に流入する燃料を濾過して異物を除去するサクションフィルタ91が配置されている。このサクションフィルタ91は、後述する燃料ポンプ30の外側ポンプ室50aに連通する外側吸入管59に接続されている。
燃料ポンプ30は、電力を供給されることで回転するモータ部40、モータ部40から回転駆動力を得て燃料を吸入して吐出するポンプ部50、ポンプ部50から吐出された燃料を燃料ポンプ30内から燃料タンク10外へ導く吐出通路等を形成する樹脂製のカバーエンド70等を有して構成される。
まず、モータ部40は、周知のブラシ付きの直流電動モータである。具体的には、円筒状のハウジング41内周面に沿って環状に配置された永久磁石42の内周側に、電機子(アーマチュア)43を回転可能に配置したもので、電機子43のコイル(図示せず)に通電することで、電機子43自体が回転する構成になっている。もちろん、モータ部40としては、ブラシレスモータを採用してもよい。
電機子43のコイルには、カバーエンド70に設けられたコネクタ部72のターミナル、カバーエンド70内に配置されたブラシ、および、電機子43に設けられた整流子(いずれも図示せず。)を介して外部電源から電力が供給される。なお、カバーエンド70は、ハウジング41の一端側(図1に示す搭載状態では上端側)にかしめ等の手段で固定されている。
また、電機子43の回転シャフト44は、カバーエンド70およびポンプ部50の中心部に設けられた軸受に支持され、さらに、回転シャフト44のうちポンプ部50側の端部がポンプ部50のインペラ51に連結されている。
従って、モータ部40に通電して、電機子43を回転させると、インペラ51が電機子43と一体的に回転して、ポンプ部50にポンプ作用を発揮させる。そして、ポンプ部50のポンプ作用によって、ポンプ部50からハウジング41内の燃料室45に流入した燃料は、カバーエンド70の筒状吐出ポート71内に形成される吐出通路を通過して燃料タンク10の外部へ流出する。
ポンプ部50は、インペラ51、ポンプ室ケーシング52、および、ポンプ室カバー53を有して構成される。より具体的には、ポンプ室ケーシング52およびポンプ室カバー53により形成されるケーシング内に、インペラ51が回転シャフト44を中心に回転可能に収容されている。
インペラ51の詳細については、図3〜6により説明する。なお、図3(a)は、インペラ51の回転軸方向から見た全体正面図であり、図3(b)は、(a)のインペラ51外周部の拡大図であり、図4は、インペラ51をケーシング内に収容した状態における斜め方向断面図である。
インペラ51は、樹脂にて形成された円板状部材で、図3に示すように、燃料に運動量を伝達するための複数の外側羽根溝54および内側羽根溝55が形成されている。これらの外側羽根溝54および内側羽根溝55は、いずれも回転方向に、同心円上に2列に配置されている。
より具体的には、インペラ51の最外周には環状部51aが設けられており、この環状部51aの内周側に外側羽根溝54が配置され、さらに、外側羽根溝54の内周側に内側羽根溝55が配置されている。
まず、外側羽根溝54について説明する。図3、4に示すように、回転方向に隣接する外側羽根溝54同士は、インペラ51の回転軸方向(厚み方向)のほぼ中心からインペラ51の回転軸方向の両側の端面51bに向けて回転方向前方に傾斜するV字状の隔壁部54aにより仕切られている。つまり、この隔壁部54aは、回転軸回りの円筒断面において両端面51b側が回転方向に前傾するV字状に形成されている。
また、外側羽根溝54には、外側羽根溝54の径方向内側から径方向外側に向けて突出する仕切壁54bが形成されており、この仕切壁54bによって径方向内側の一部が、回転軸方向に仕切られている。従って、外側羽根溝54の仕切壁54bの径方向外側では、インペラ51の両端面51bが貫通している。
さらに、図5の外側羽根溝54の拡大図に示すように、外側羽根溝54の回転方向後方側に位置する後方面54c(すなわち、隔壁54aの回転方向前方側に位置する面)のうち、少なくとも径方向内側は径方向内側から径方向外側に向けて回転方向後方に傾斜している。
そして、回転軸に垂直な平面における後方面54cの径方向内側端54dと径方向外側端54eとを結ぶ線分101、および、径方向内側端54dからインペラ51の半径方向に延びる直線102とが形成する後傾角度をα1としたときに、15°≦α1≦30°程度となるようにしている。
次に、内側羽根溝55について説明する。内側羽根溝55の基本的構成は、外側羽根溝54と同様である。従って、回転方向に隣接する内側羽根溝55は、回転方向前方に傾斜するV字状の隔壁部55aにより仕切られて、各内側羽根溝55の径方向内側の一部は、仕切壁55bにより仕切られている。
さらに、図6の内側羽根溝55の拡大図に示すように、内側羽根溝55の回転方向後方側に位置する後方面55c(すなわち、隔壁55aの回転方向前方側に位置する面)のうち、少なくとも径方向内側は径方向内側から径方向外側に向けて回転方向後方に傾斜している。
そして、回転軸に垂直な平面における後方面55cの径方向内側端55dと径方向外側端55eとを結ぶ線分103、および、径方向内側端55dからインペラ51の半径方向に延びる直線104とが形成する後傾角度をα2としたときに、30°≦α2≦80°となるようにしている。
また、インペラ51の内側羽根溝55の内周側には、インペラ51の両端面51bを貫通するD穴部51cが形成されている。このD穴部51cには、前述のモータ部40の回転シャフト44がD穴嵌合される。
次に、図2に示すポンプ室ケーシング52およびポンプ室カバー53は、アルミに代表される金属(例えばアルミダイカスト)、あるいは耐燃料性に優れかつ高強度の樹脂の材料で形成されている。まず、ポンプ室ケーシング52は、インペラ51を収容するために円筒状に形成されており、その内部に凹部52aが形成されている。
凹部52aの回転軸方向の深さは、インペラ51の厚さよりも5μmから50μm程度深くなるように形成されており、ポンプ室ケーシング52およびポンプ室カバー53によって形成されるケーシングの回転軸方向寸法とインペラ51の回転軸方向寸法との隙間が所定隙間になるように設定されている。
さらに、凹部52aのインペラ51に対向する面には、所定角度範囲にわたって、インペラ51の回転に伴って燃料を通過させる外側ポンプ流路52bおよび内側ポンプ流路52cが円弧状に形成されている。
これらの外側ポンプ流路52bおよび内側ポンプ流路52cは、それぞれ、インペラ51の外側羽根溝54および内側羽根溝55の配列に対応する位置に形成されている。また、ポンプ室ケーシング52の外側ポンプ流路52bの回転方向終端部には、ハウジング41内の燃料室45に連通する燃料室用吐出口52dが設けられている。
一方、ポンプ室カバー53は、略円板状に形成されており、ポンプ室ケーシング52と所定の位置関係に位置決めされた状態で、ポンプ室ケーシング52とともに、ハウジング41のカバーエンド70が取り付けられる側と反対側(図1に示す搭載状態では下端側)にかしめ等の手段で固定されている。
ポンプ室カバー53のインペラ51に対向する面にも、図2に示すように、所定角度範囲にわたって、インペラ51の回転に伴って燃料を通過させる外側ポンプ流路53bおよび内側ポンプ流路53cが円弧状に形成されている。これらの外側ポンプ流路53bおよび内側ポンプ流路53cも、それぞれ、インペラ51の外側羽根溝54および内側羽根溝55の配列に対応する位置に形成されている。
また、ポンプ室カバー53には前述の外側吸入管59および内側吸入管58が一体的に形成されている。そして、外側ポンプ流路53bのうちインペラ51の回転方向始端部が、外側吸入管59内の吸入通路と連通し、内側ポンプ流路53cの回転方向始端部が、内側吸入管58内の吸入通路と連通している。さらに、内側ポンプ流路53cの回転方向終端部には、サブタンク20に連通するサブタンク用吐出口53dが設けられている。
従って、ポンプ室ケーシング52の外側ポンプ流路52b、インペラ51の外側羽根溝54およびポンプ室カバー53の外側ポンプ流路53bによって、外側ポンプ室50aが形成され、ポンプ室ケーシング52の内側ポンプ流路52c、インペラ51の内側羽根溝55およびポンプ室カバー53の内側ポンプ流路53cによって、内側ポンプ室50bが形成される。
さらに、本実施形態では、前述した特許文献1と同様に、内側ポンプ室50bを燃料タンク10からサブタンク20への燃料充填用に用い、外側ポンプ室50aをサブタンク20から燃料消費装置への燃料圧送用に用いている。
次に、上記構成における本実施形態の作動について説明する。図示しない車両始動スイッチが投入されて、バッテリからコネクタ72を介して燃料ポンプ30に電力が供給されると、モータ部40の電機子43が回転する。そして電機子43の回転シャフト44とともにインペラ51が回転する。
インペラ51が回転して、内側ポンプ室50bがポンプ作用を発揮すると、燃料タンク10内の燃料が、隙間空間23→サクションフィルタ90→内側吸入管58→内側ポンプ室50b→サブタンク用吐出口53dの順に流れ、サブタンク20内に充填される。
さらに、外側ポンプ室50aがポンプ作用を発揮すると、サブタンク20内の燃料が、サクションフィルタ91→外側吸入管59→外側ポンプ室50a→燃料室用吐出口52dの順に流れ、燃料室45へ吐出される。燃料室45に吐出された燃料は、電機子43の周囲を通過して、電機子43を冷却しながら筒状吐出ポート71から燃料タンク10外に導出される。
ここで、本実施形態の燃料ポンプ30の作動原理を説明する。なお、外側ポンプ室50aおよび内側ポンプ室50bの作動原理は基本的に同様なので、図4に基づいて、外側ポンプ室50についてのみ説明する。
外側吸入管59から外側ポンプ室50a内部に吸入された燃料は、インペラ51の回転に伴って、外側ポンプ流路52b、53b内を外側吸入管59側から燃料室用吐出口52d側へ向かって流れる。この際、前述の仕切壁54bによって燃料の流れがガイドされて、インペラ51の回転軸方向両側で対象に回転する旋回流300が発生する。
そして、この旋回流300によって、燃料が、外側ポンプ流路52b、53b内と外側羽根溝54内とを繰り返し出入りすることで、外側羽根溝54から燃料に回転方向の運動量が伝達されて、燃料が昇圧される。
本実施形態では、前述の如く、外側羽根溝54の後傾角度α1を15°≦α1≦30程度としているので、本発明者らが、既に特許文献1にて報告しているように、外側ポンプ室50にて高いポンプ効率を発揮させることができる。一方、内側羽根溝55の後傾角度α2については、30°≦α2≦80°としているので、内側ポンプ室50b内に燃料の汲み上げに必要な安定した吸入負圧を発生させることができる。
このことを図7に基づいて、より詳細に説明する。図7は、内側羽根溝55の後傾角度α2と吸入負圧との関係を示すグラフである。より具体的には、図1に示す燃料液面400がインペラ51の最下面位置に相当するポンプ取付位置401よりも低いときであって、内側ポンプ室50b内に気体(エア)が充満しているときに、5000rpmでインペラ51を空転させた際の吸入負圧を測定した結果である。
図7から明らかなように、後傾角度α2を30°≦α2と設定することで、内側ポンプ室50b内に燃料の汲み上げに必要な安定した吸入負圧を発生させることができる。一方、α2<30°とすると、吸入負圧が小さいため、燃料を十分に吸い上げることができず、サブタンク20へ燃料を充填できない。
また、80°<α2とすると、内側羽根溝55の後方面55cが図3(b)に示す内側羽根溝の内径側端部が形成する内接円402の接線よりも回転方向後方(径方向内側)に傾斜してしまうことになるため、内側羽根溝55の後方面55cを形成できない。従って、本実施形態のように、内側羽根溝55の後傾角度α2を、30°≦α2≦80°とすることで、内側ポンプ室50b内に燃料が存在しないときであっても、燃料タンク10からサブタンク20へ燃料を汲み上げることができる。
さらに、内側ポンプ室50bは、外側ポンプ室50aに対して、内周側に配置されているので、外側ポンプ室50aでは、インペラ51の周速を利用して効率的に燃料を昇圧してサブタンク20から燃料タンク10外へ燃料を圧送でき、内側ポンプ室50bでは、燃料を不必要に昇圧させてしまうことを防止できる。
その結果、内側ポンプ室50bにおける駆動トルクの増加を抑制して、低トルクで燃料タンク10からサブタンク20へ燃料を汲み上げることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、内側羽根溝55の基本的構成を、外側羽根溝54と同等として、それぞれ異なる後傾角度α1、α2としているが、本実施形態では、図8に示すように、外側羽根溝54とは異なる構成の内側羽根溝55’を採用した例を説明する。
なお、図8は、第1実施形態の図3に対応する図面で、図8(a)は、本実施形態のインペラ51の回転軸方向から見た全体正面図であり、図8(b)は、(a)のインペラ51外周部の拡大図である。また、図8では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。これは以下の実施形態でも同様である。
図8に示すように、本実施形態の内側羽根溝55’には、仕切壁55bが設けられていない。従って、本実施形態の内側ポンプ室50bでは、第1実施形態に対して、前述の図4で説明した旋回流300が発生しにくい。さらに、内側羽根溝55’の後方面55c’は、回転軸方向の一端側から回転軸方向の他端側に向けて回転方向後方に傾斜している。
より具体的には、図9に示すように、回転軸回りの円筒面において、ポンプ室カバー53側の端部からポンプ室ケーシング52側の端部に向けて、回転方向後方に傾斜している。なお、図9は、図8(b)のA−A断面図(回転軸回りの円筒断面図)である。
そして、回転軸回りの円筒面において、後方面55c’のポンプ室カバー53側の端部55f’とポンプ室ケーシング52側の端部55g’とを結ぶ線分105およびポンプ室カバー53側の端部55f’から回転方向後方側の接線方向に延びる線分106とが形成する傾斜角度をβとしたときに、後方面55c’の径方向の全域で、65°≦β<90°となるようにしている。
なお、本実施形態では、傾斜角度βが後方面55c’の径方向全域で略同一の角度となるようにしているが、径方向内周側の円筒面における傾斜角度βと径方向外周側の円筒面における傾斜角度βとが異なっていてもよい。例えば、内周側から外周側に向かって、傾斜角度βが徐々に小さくなっていてもよい。
その他の構成は第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の燃料供給装置1を作動させると、外側ポンプ室50aは第1実施形態と全く同様に作動する。
さらに、本実施形態では、内側羽根溝55’の傾斜角度βを65°≦β<90°と設定しているので、燃料液面400がポンプ取付位置401よりも低く、内側ポンプ室50b内に気体(エア)が充満しているときであっても、内側ポンプ室50b内のエア排出を行い、内側ポンプ室50bにポンプ効果を発揮させることができる。
このことを図10に基づいて説明する。図10は、内側羽根溝55’の傾斜角度βと内側ポンプ室50bの汲み上げ流量との関係を示すグラフである。なお、試験条件は、前述の図7と同様である。図10から明らかなように、傾斜角度βを65°≦β<90°とすることで、燃料タンク10からサブタンク20へ十分な汲み上げができる。一方、β<65°とすると、内側ポンプ室50bの汲み上げ流量が著しく低下してしまう。
なお、傾斜角度β=90°となると、後方面55c’が回転軸方向と平行となり、内側羽根溝55’の後方面55c’が、回転軸方向の一端側から回転軸方向の他端側に向けて回転方向後方に傾斜しないものの、図10に示すように、燃料タンク10からサブタンク20への汲み上げることができる。
従って、本実施形態によれば、内側ポンプ室50b内に燃料が存在しないときであっても、確実に、低トルクで燃料タンク10からサブタンク20へ燃料を汲み上げることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、内側羽根溝55のV字状の隔壁部55aの形状を規定することによって、内側ポンプ室50bにて高いポンプ効率ηbを発揮させることができる例を説明する。
具体的には、図11に示すように、回転軸回りの円筒面における後方面55cの回転軸方向の中心部55hと後方面55cの回転軸方向のいずれか一方の端部55iとを結ぶ線分107および後方面55cの回転軸方向の中心部55hから回転方向前方側の接線方向に延びる線分108が形成する前傾角度をγとしたときに、70°≦γ<90°となるようにしている。なお、図11は、本実施形態における図8(b)のA−A断面図に相当する断面図である。
その他の構成は第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の燃料供給装置1を作動させると、外側ポンプ室50aは第1実施形態と全く同様に作動する。
さらに、本実施形態では、内側羽根溝55の前傾角度γを70°≦γ<90°と設定しているので、燃料液面400がポンプ取付位置401よりも低く、内側ポンプ室50b内に気体(エア)が充満しているときであっても、内側ポンプ室50bのポンプ効率を安定して高く保つことができる。
このことを図12に基づいて説明する。図12は、内側羽根溝55の前傾角度γと内側ポンプ室50bのポンプ効率ηbとの関係を示すグラフである。なお、試験条件は、前述の図7と同様である。図12から明らかなように、前傾角度γを70°≦γ<90°とすることで、ポンプ効率を安定して高く保つことができる。
これは、前傾角度γを70°≦γ<90°とすることで、過度の昇圧の必要がない内側ポンプ室50bの内側ポンプ流路52c、53cにおいて適度な旋回流を発生させることなく、燃料の輸送を行うことができるからである。一方、70°<γとすると、過渡な旋回流を発生させ、ポンプ効率を著しく低下させてしまう。
なお、内側ポンプ室50bのポンプ効率ηbは、以下式F1で表される。
ηb=(P×Q)/(Tb×R)…(F1)
Pは内側ポンプ室50bの吐出圧力、Qは内側ポンプ室50bの汲み上げ流量、Tbは内側ポンプ室50bの駆動トルク、Rはモータ部40の回転数である。なお、前傾角度γ=90°となると、内側羽根溝55の隔壁部55aの形状がV字状とならないものの、図12に示すように、高いポンプ効率を発揮させることができる。
以上の如く、本実施形態によれば、内側ポンプ室50b内に燃料が存在しないときであっても、ポンプ効率ηbを安定して高く保ちながら、低トルクで燃料タンク10からサブタンク20へ燃料を汲み上げることができる。
(第4〜7実施形態)
第4〜7実施形態は、第1〜3実施形態の変形例である。すなわち、後方面55cの径方向内側端55dと径方向外側端55eとを結ぶ線分103、および、径方向内側端55dからインペラ51の半径方向に延びる直線104とが形成する後傾角度をα2としたときに、30°≦α2≦80°となるようにしているが、実際に後方面55cを形成する面形状を変更している。
具体的には、第4実施形態では、図13に示すように、内側羽根溝55の外周形状の角部をR面取りした形状としている。第5実施形態では、図14に示すように、内側羽根溝55の外周形状のうち、径方向内側を直線状とし、径方向外側を円弧状としている。
また、第6実施形態では、図15に示すように、内側羽根溝55の外周形状のうち、径方向内側を円弧状とし、径方向外側を直線状としている。さらに、第7実施形態では、図16に示すように、内側羽根溝55の外周形状を直線状としている。
なお、図13〜16は、第4〜7実施形態における内側羽根溝55の拡大図で、前述の図6に対応する図面である。また、第4〜6各実施形態では、図13〜15に示すように、径方向内側端55dは、内側羽根溝55の内径側端部が形成する円弧と後方面55cの直線状部を延長した延長線との交点とし、径方向外側端55eは、内側羽根溝55の外径側端部が形成する円弧と後方面55cの直線状部を延長した延長線との交点としている。
上記図13〜16の如く、内側羽根溝55の外周形状を変化させても、後傾角度α2を、30°≦α2≦80°とすることで、第1〜3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第8〜10実施形態)
第8〜10実施形態は、第2実施形態の変形例である。すなわち、回転軸周りの円筒面における後方面55c’のポンプ室カバー53側の端部55f’とポンプ室ケーシング52側の端部55g’とを結ぶ線分105およびポンプ室カバー53側の端部55f’から回転方向後方側の接線方向に延びる線分106とが形成する傾斜角度をβとしたときに、65°≦β<90°となるようにしているが、実際に後方面55c’を形成する面形状を変更している。
具体的には、第8実施形態では、図17に示すように、後方面55c’の外周端部を複数の直線で形成している。第9実施形態では、図18に示すように、後方面55c’のポンプ室カバー53側を曲線で形成している。さらに、第10実施形態では、図19に示すように、後方面55c’のみを傾斜させている。なお、図17〜19は、各実施形態における図8(b)のA−A断面図に相当する断面図である。
上記図17〜19の如く、後方面55c’の外周端部形状を変化させても、傾斜角度βを、65°≦β<90°とすることで、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第11実施形態)
本実施形態は、第2実施形態の変形例である。第2実施形態では、内側羽根溝55’の後方面55c’の傾斜角度βを径方向の全域において略同一の角度とした例を説明したが、本実施形態では、図20〜24に示すように、後方面55c’の径方向内周側における傾斜角度β1と、後方面55c’の径方向外周側における傾斜角度β2とを変化させた例を説明する。
なお、図20は、本実施形態のインペラ51の外周部の拡大図であり、図8(b)に対応する図面である。また、図21は、図20のB矢視図、すなわち、後方面55c’を回転方向から見た図である。また、図22、23、24は、それぞれ、図20のC−C断面図、E−E断面図、D−D断面図、(回転軸回りの円筒断面図)である。
本実施形態では、後方面55c’を互いに構成する複数の面で形成している。ある、具体的には、後方面55c’を内側領域面551および外側領域面552の2つの面で形成している。内側領域面551および外側領域面552は、図21に示すように、径方向に対して斜めに延びる屈曲部55jにて交差している。
さらに、内側領域面551は、回転軸方向に平行な平面で形成されている。従って、図22に示すように、後方面55c’の径方向最内周側における軸方向一端側の端部551fと軸方向他端側の端部551gとを結ぶ線分105a、および、軸方向一端側の端部551fから回転方向後方側の接線方向に延びる線分106aとが形成する傾斜角度β1は、β1=90°となる。
一方、外側領域面552は、屈曲部55jから回転方向後方側に傾く平面で形成されている。さらに、図24に示すように、後方面55c’の径方向最内周側における軸方向一端側の端部552fと軸方向他端側の端部552gとを結ぶ線分105b、および、軸方向一端側の端部552fから回転方向後方側の接線方向に延びる線分106bとが形成する傾斜角度β2は、55°≦β2<90°となっている。
なお、内側領域面551および外側領域面552は、屈曲部55jにて斜めに交差しているので、図23に示すように、後方面55c’の径方向略中央部から外周側における軸方向一端側の端部553fと軸方向他端側の端部553gとを結ぶ線分105c、および、軸方向一端側の端部553fから回転方向後方側の接線方向に延びる線分106cとが形成する傾斜角度β3も、55°≦β3<90°となる。
その他の構成は第2実施形態と同様である。本実施形態の如く、後方面55c’の傾斜角度β1と傾斜角度β2を変化させても、傾斜角度β2を55°≦β2<90°とすることで、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
このことを図25に基づいて説明する。図25は、内側羽根溝55’の傾斜角度β2と内側ポンプ室50bの汲み上げ流量との関係を示すグラフである。なお、試験条件は、前述の図7と同様である。図25から明らかなように、傾斜角度βを55°≦β2<90°とすることで、燃料タンク10からサブタンク20へ十分な汲み上げができる。一方、β<55°とすると、内側ポンプ室50bの汲み上げ流量が著しく低下してしまう。
従って、本実施形態によれば、内側ポンプ室50b内に燃料が存在しないときであっても、確実に、低トルクで燃料タンク10からサブタンク20へ燃料を汲み上げることができる。さらに、第2、8〜10実施形態の傾斜角度βに対して、傾斜角度β2を広い範囲に設定でき、設計自由度を向上できる。
なお、本実施形態では、内側領域面551および外側領域面552を平面で形成しているが、もちろん曲面で形成してもよい。また、外側領域面552のみを曲面で形成して、内側領域面551および外側領域面552を滑らかに交差させるようにしてもよい。
(他の実施形態)
第1、3実施形態では、内側羽根溝55に仕切壁55bを設けているが、第2実施形態の如く、仕切壁55bを廃止してもよい。
第1〜3実施形態では、外側ポンプ室50aをサブタンク20から燃料タンク10外への燃料圧送用に用い、内側ポンプ室50bを燃料タンク10からサブタンク20への燃料充填用に用いているが、外側ポンプ室50aを燃料充填用、内側ポンプ室50bを燃料圧送用に用いる場合は、外側羽根溝54および内側羽根溝55の形状を逆にすればよい。
第1実施形態の燃料供給装置の断面図である。 第1実施形態の燃料供給装置の燃料ポンプのポンプ部周辺の拡大断面図である。 (a)は、第1実施形態のインペラの全体正面図であり、(b)は、(a)の拡大図である。 第1実施形態の燃料ポンプのポンプ部の斜め方向断面図である。 第1実施形態のインペラの外側羽根溝の拡大図である。 第1実施形態のインペラの内側羽根溝の拡大図である。 後傾角度α2と吸入負圧との関係を示すグラフである。 (a)は、第2実施形態のインペラの全体正面図であり、(b)は、(a)の拡大図である。 図8(b)のA−A断面図である。 傾斜角度βと汲み上げ流量との関係を示すグラフである。 第3実施形態における図8(b)のA−A断面に相当する断面図である。 前傾角度γとポンプ効率との関係を示すグラフである。 第4実施形態のインペラの内側羽根溝の拡大図である。 第5実施形態のインペラの内側羽根溝の拡大図である。 第6実施形態のインペラの内側羽根溝の拡大図である。 第7実施形態のインペラの内側羽根溝の拡大図である。 第8実施形態における図8(b)のA−A断面に相当する断面図である。 第9実施形態における図8(b)のA−A断面に相当する断面図である。 第10実施形態における図8(b)のA−A断面に相当する断面図である。 第11実施形態のインペラの拡大図である。 図20のB矢視図である。 図20のC−C断面図である。 図20のE−E断面図である。 図20のD−D断面図である。 傾斜角度β2と汲み上げ流量との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 燃料タンク
20 サブタンク
30 燃料ポンプ
50a 外側ポンプ室
50b 内側ポンプ室
51 インペラ
55、55’ 内側羽根溝
55a 隔壁部
55c、55c’ 後方面、
55d 径方向内側端
55e 径方向外側端
55h 中心部
α2 後傾角度
β、β1、β2 傾斜角度
γ 前傾角度

Claims (9)

  1. 同心円上に形成された外側ポンプ室(50a)および内側ポンプ室(50b)を有する燃料ポンプに適用される燃料ポンプ用インペラであって、
    少なくとも前記内側ポンプ室(50b)に対応する部位には、回転方向に複数の内側羽根溝(55、55’)、および、隣接する前記内側羽根溝(55、55’)間を仕切る隔壁部(55a)が設けられており、
    前記内側羽根溝(55、55’)の回転方向後方側に位置する後方面(55c、55c’)のうち、少なくとも径方向内側は、径方向内側から径方向外側に向けて回転方向後方に向かって傾斜しており、
    前記後方面(55c、55c’)の径方向内側端(55d)と径方向外側端(55e)とを結ぶ線分(103)、および、前記径方向内側端(55d)から半径方向に延びる線分(104)が形成する後傾角度をα2としたときに、
    30°≦α2≦80°
    となっていることを特徴とする燃料ポンプ用インペラ。
  2. 前記後方面(55c’)は、回転軸方向の一端側から回転軸方向の他端側に向けて回転方向後方に傾斜しており、
    前記後方面(55c’)の前記一端側の端部(55f’)と前記他端側の端部(55g’)とを結ぶ線分(105)、および、前記一端側の端部(55f’)から回転方向後方側の接線方向に延びる線分(106)とが形成する傾斜角度をβとしたときに、
    前記傾斜角度βは、前記後方面(55c’)の径方向の全域で、
    65°≦β<90°
    となっていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ用インペラ。
  3. 前記傾斜角度βは、前記後方面(55c’)の径方向の全域で、同一であることを特徴とする請求項2に記載の燃料ポンプ用インペラ。
  4. 前記後方面(55c’)の少なくとも一部は、回転軸方向の一端側から回転軸方向の他端側に向けて回転方向後方に傾斜しており、
    さらに、前記後方面(55c’)は、互いに交差する複数の面(551、552)を有して形成され、
    前記後方面(55c’)の最内周側における前記一端側の端部(551f)と前記他端側の端部(551g)とを結ぶ線分(105a)、および、前記一端側の端部(551f)から回転方向後方側の接線方向に延びる線分(106a)とが形成する傾斜角度をβ1とし、
    前記後方面(55c’)の最外周側における前記一端側の端部(552f)と前記他端側の端部(552g)とを結ぶ線分(105b)、および、前記一端側の端部(551f)から回転方向後方側の接線方向に延びる線分(106b)とが形成する傾斜角度をβ2としたときに、
    前記傾斜角度β1と前記傾斜角度β2が異なっていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ用インペラ。
  5. 前記傾斜角度β1は、
    β=90°
    となっていることを特徴とする請求項4に記載の燃料ポンプ用インペラ。
  6. 前記傾斜角度β2は、
    55°≦β2<90°
    となっていることを特徴とする請求項4または5に記載の燃料ポンプ用インペラ。
  7. 前記後方面(55c)は、回転軸方向の中心から回転軸方向両側に向けて回転方向前方に傾斜しており、
    前記後方面(55c)の回転軸方向の中心部(55h)と前記後方面(55c)の回転軸方向のいずれか一方の端部(55i)とを結ぶ線分(107)、および、前記後方面(55c)の回転軸方向の中心部(55h)から回転方向前方側の接線方向に延びる線分(108)が形成する前傾角度をγとしたときに、
    70°≦γ<90°
    となっていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ用インペラ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の燃料ポンプ用インペラ(51)を備えることを特徴とする燃料ポンプ。
  9. 請求項8に記載の燃料ポンプ(30)と、
    燃料を貯留する燃料タンク(10)内に配置されて、内部に前記燃料タンク(10)内の燃料が充填されるとともに、前記燃料タンク内の液面とは独立した液面で燃料を貯留可能に構成されたサブタンク(20)とを備え、
    前記サブタンク(20)には、前記燃料ポンプ(30)のうち前記内側ポンプ室(50b)のポンプ作用によって、前記燃料タンク(10)内の燃料が充填されることを特徴とする燃料供給装置。
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