JP2009079474A - 内装パネル材および外装パネル材の取付用金具並びにその取付け方法 - Google Patents

内装パネル材および外装パネル材の取付用金具並びにその取付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パネル材からなる内装材または外装材を、従来のような下地ボード等を使用することなく、直接建築物の躯体の内壁面または外壁面に対して、所要の取付用金具を使用することにより、乾式工法によって簡便にかつ確実に取付けることができる内装パネル材および外装パネル材の取付用金具並びにその取付け方法を提供する。
【解決手段】建築物の躯体10の内壁面12または外壁面とは反対側の端縁部にレール部を突設してなる胴縁部材52と、係合部材58と、所要の矩形状に形成した内装パネル材40または外装パネル材の背面に配置固定してなるハンガー部材62とからなり、前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材の係合端縁部を、前記胴縁部材に設けた係合部材の係合折曲片に対し、それぞれスライド可能に嵌合係止させるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乾式工法により石材等からなる内装パネル材または外装パネル材を建築物の躯体の内壁面または外壁面に取付けるための取付用金具およびその取付け方法に関するものである。
従来において、建築物の内装構造としては、躯体の内壁面あるいは天井面に対して、所定の寸法からなる下地ボードを、それぞれ隙間なく突き合わせ状態で固定し、これら下地ボードの表面にクロス貼りや塗装を施した構成からなるものが採用されている。そして、前記下地ボードとしては、例えば石膏ボード、ベニヤ合板、ケイカル板等の種々のボードが適用されている。
一方、建築物の外装構造としては、躯体の外壁面に石材等からなる外装材を、乾式工法により取付ける技術が知られている。
例えば、コンクリート製の矩形状板体からなる外壁パネルに対し、一枚の金属板を折曲げて形成した取付け金具を設けて、この取付け金具を外壁パネルの寸法に応じて建築物の軸組に張設した下地板に固定配置し、これら取付け金具によって前記外壁パネルの隣接する上下部を支持するように構成した外壁パネルの取り付け方法が知られている(特許文献1:特許第2681108号公報)。
また、前記外壁パネルの取付け方法の改良案として、表面に石材が接着され裏面にアルミニウム・ハニカムパネルが接着された外装材を形成し、この外装材の取付用金具として、躯体壁面に取付ける取付部と、躯体壁面との隙間を持たせる隙間形成部と、外装材のアルミニウム・ハニカムパネルへ挿入する差し込み部とを設けた構成とし、前記取付用金具を躯体壁面に直接固定してアルミニウム・ハニカムパネルを備えた外装材を、前記アルミニウム・ハニカム構造を有効に利用して取付ける手段が提案されている(特許文献2:特開平10−61143号公報)。
このように、外装材を建築物の躯体の外壁面に対して、取付用金具を使用して直接取付ける手段は、既に公知であるが、内装材については、前述したように下地ボードを使用するのが一般的である。
しかしながら、今日の内装材としては、外装材と同様に、表面に石材やつき板等を接着接合した構成からなるパネル材を適用することが増大している。
そこで、本発明者は、鋭意研究並びに検討を重ねた結果、建築物の躯体の内壁面に沿って水平方向に延在張設する基板を設け、この基板の前記内壁面とは反対側の側面に上下に離間する上側レール部と下側レール部とをそれぞれ平行に突設してなる胴縁部材を構成し、一方前記胴縁部材を長手方向に所定間隔で垂直に切断して形成したハンガー部材を、それぞれ反転させてその基板部側を所要の矩形状に形成した内装パネル材の背面に配置固定し、前記複数の胴縁部材を建築物の躯体の内壁面に沿って平行に配置固定して、前記内装パネル材に固定されたハンガー部材を前記胴縁部材の上側レール部と下側レール部に対し同時にスライド可能に懸吊支持させるよう構成し、さらに前記ハンガー部材の上側ハンガー部と前記胴縁部材の上側レール部との懸吊支持部に、クリップやねじ具を設けて前記ハンガー部材の移動を固定する構成とすることにより、従来のような下地ボードを使用することなく、直接建築物の躯体の内壁面に対して、乾式工法により簡便にかつ確実に取付けることができる、内装パネル材の取付用金具およびその取付け方法の開発に成功した。
この場合、前記構成からなる内装パネル材の取付け方法は、外装パネル材の取付け方法としても有効であることを突き止めた。すなわち、この場合、建築物の躯体の外壁面に沿って水平方向に延在張設する基板を備え、この基板の前記外壁面とは反対側の側面に上下に離間する上側レール部と下側レール部とをそれぞれ平行に突設してなる胴縁部材を、前記建築物の躯体の外壁面にアンカーボルトを介して所定間隔離間させてそれぞれ平行に複数配置固定し、所要の矩形状に形成した複数の外装パネル材の背面に、前記胴縁部材を長手方向に所定間隔で垂直に切断し、この切断片を反転させてなるハンガー部材を適宜離間させて配置固定し、前記外装パネル材に固定されたハンガー部材の上側ハンガー部と下側ハンガー部とを同時にスライド可能に懸吊支持させて、複数の外装パネル材を順次並列させて胴縁部材に取付け、さらに前記外装パネル材に固定されたハンガー部材の上側ハンガー部と胴縁部材の上側レール部との懸吊支持部に、クリップやねじ具を設けて前記ハンガー部材の移動を固定する構成とすることができる。
さらに、本発明者は、種々検討を重ねた結果、建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って垂直方向に延在張設する基板を設け、この基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部にレール部を突設してなる胴縁部材を構成し、前記胴縁部材を長手方向に所定間隔で配置固定してなるそれぞれ係合折曲片を備えた係合部材を設け、前記胴縁部材の延在する方向と直向する方向に延在し、その長手方向の一側縁を係合端縁部とした基板を備えたハンガー部材を、所要の矩形状に形成した内装パネル材または外装パネル材の背面に配置固定し、前記複数の胴縁部材を建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って平行に配設固定して、前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材の係合端縁部を、前記胴縁部材に設けた係合部材の係合折曲片に対し、それぞれスライド可能に嵌合係止させるように構成した、前記と同様の特徴を有する内装パネル材および外装パネル材の取付用金具並びにその取り付け方法の開発に成功した。
従って、本発明の目的は、パネル材からなる内装材または外装材を、従来のような下地ボード等を使用することなく、直接建築物の躯体の内壁面または外壁面に対して、所要の取付用金具を使用することにより、乾式工法によって簡便にかつ確実に取付けることができる内装パネル材および外装パネル材の取付用金具並びにその取付け方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明に係る内装パネル材および外装パネル材の取付用金具は、建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って垂直方向に延在張設する基板を備え、この基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部にレール部を突設してなる胴縁部材と、
前記胴縁部材を長手方向に所定間隔で配置固定してなるそれぞれ係合折曲片を備えた係合部材と、
前記胴縁部材の延在する方向と直向する方向に延在し、その長手方向の一側縁を係合端縁部とした基板を、所要の矩形状に形成した内装パネル材または外装パネル材の背面に配置固定してなるハンガー部材とからなり、
前記複数の胴縁部材を建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って平行に配設固定し、前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材の係合端縁部を、前記胴縁部材に設けた係合部材の係合折曲片に対し、それぞれスライド可能に嵌合係止させるように構成することを特徴とする。
この場合、前記胴縁部材は、基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部に左右対称的に左側レール部と右側レール部とを突設した構成とすることができる。
また、前記胴縁部材に設けた係合部材に係止される内装パネル材に固定されたハンガー部材の移動を固定するため、ハンガー部材を嵌合係止する係合部材を、弾性クリップを介して、胴縁部材の各レール部に固定する結合部に、ねじ具を設けた構成とすることができる。
そして、前記内装パネル材または外装パネル材の取付用金具を使用する本発明に係る内装パネル材および外装パネル材の取付け方法は、建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って垂直方向に延在張設する基板を備え、この基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部にレール部を突設してなる胴縁部材を、前記建築物の躯体の内壁面または外壁面にアンカーボルトを介して所定間隔離間させてそれぞれ平行に複数配置固定し、
前記胴縁部材のレール部の所定の高さ位置にそれぞれ係合部材を配置して、これらを弾性クリップ部材でそれぞれ固定し、
所要の矩形状に形成した複数の内装パネル材または外装パネル材の背面に、前記胴縁部材の延在する方向と直向する方向に延在し、その長手方向の一側縁を係合端縁部とした基板を備えてなるハンガー部材を適宜離間させて配置固定し、
前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材の係合端縁部を、胴縁部材に設けた係合部材の係合折曲片にそれぞれスライド可能に嵌合係止させて、複数の内装パネル材または外装パネル材を順次並列させて胴縁部材52に取付け、
さらに前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材を嵌合係止する係合部材と、胴縁部材のレール部との結合部に、ねじ具を設けて前記ハンガー部材の移動を固定することを特徴とする。
前述した実施例から明らかな通り、本発明に係る内装パネル材および外装パネル材の取付用金具は、建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って垂直方向に延在張設する基板を備え、この基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部にレール部を突設してなる胴縁部材と、前記胴縁部材を長手方向に所定間隔で配置固定してなるそれぞれ係合折曲片を備えた係合部材と、前記胴縁部材の延在する方向と直向する方向に延在し、その長手方向の一側縁を係合端縁部とした基板を、所要の矩形状に形成した内装パネル材または外装パネル材の背面に配置固定してなるハンガー部材とからなり、前記複数の胴縁部材を建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って平行に配設固定し、前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材の係合端縁部を、前記胴縁部材に設けた係合部材の係合折曲片に対し、それぞれスライド可能に嵌合係止させる構成とすることにより、前述した内装パネル材または外装パネル材の建築物の躯体の内壁面または外壁面に対する取り付けを簡便かつ確実にしかも低コストに達成することができる内装パネル材および外装パネル材の取付用金具を得ることができる。
また、前記内装パネル材または外装パネル材の取付用金具を使用する本発明に係る内装パネル材および外装パネル材の取付け方法においては、建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って垂直方向に延在張設する基板を備え、この基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部にレール部を突設してなる胴縁部材を、前記建築物の躯体の内壁面または外壁面にアンカーボルトを介して所定間隔離間させてそれぞれ平行に複数配置固定し、前記胴縁部材のレール部の所定の高さ位置にそれぞれ係合部材を配置して、これらを弾性クリップ部材でそれぞれ固定し、所要の矩形状に形成した複数の内装パネル材または外装パネル材の背面に、前記胴縁部材の延在する方向と直向する方向に延在し、その長手方向の一側縁を係合端縁部とした基板を備えてなるハンガー部材を適宜離間させて配置固定し、前記内壁面または外装パネル材に固定されたハンガー部材の係合端縁部を、胴縁部材に設けた係合部材の係合折曲片にそれぞれスライド可能に嵌合係止させて、複数の内装パネル材または外装パネル材を順次並列させて胴縁部材52に取付け、さらに前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材を嵌合係止する係合部材と、胴縁部材のレール部との結合部に、ねじ具を設けて前記ハンガー部材の移動を固定することにより、前記と同様にして、各種パネル材からなる内装材または外装材を、直接建築物の躯体等の内壁面または外壁面に対して、乾式工法により簡便にかつ確実に取付けることができる。
本発明に係る内装パネル材および外装パネル材の取付用金具の一実施例を示すもので、内装パネル材を建築物の躯体の内壁面に取付ける状態を示す要部断面図である。 図1に示す内装パネル材の取付用金具の分解斜視図である。 図1に示す内装パネル材の取付用金具の組立て状態を示す概略要部斜視図である。 図1に示す内装パネル材の取付用金具の変形例を示すもので、内装パネル材を建築物の躯体の内壁面に取付ける状態を示す要部断面図である。 図4に示す内装パネル材の取付用金具の分解斜視図である。
次に、本発明に係る内装パネル材および外装パネル材の取付用金具並びにその取付け方法の実施例につき、内装パネル材の場合について例示した添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1ないし図3は、本発明に係る内装パネル材および外装パネル材の取付用金具並びにその取付け方法の一実施例を示すものである。すなわち、図1は、建築物の躯体10の内壁面12に対し、本発明に係る取付用金具50を使用して、複数の内装パネル材40を取付ける状態を示す要部断面図である。なお、本実施例において使用し得る内装パネル材40としては、例えば矩形状に形成した石材、セラミック、ガラス、不織布類等の不燃性材料、その他木質系の内装材等を適宜使用することができる。
しかるに、図1において、本実施例に係る取付用金具50は、建築物の躯体10の内壁面12に沿って垂直方向に延在張設する胴縁部材52と、この胴縁部材52と直交する水平方向に延在して矩形状に形成した内装パネル材40の背面に適宜離間させて配置固定してなるハンガー部材62とから構成されている。
そこで、前記胴縁部材52は、図2に示すように、前記建築物の躯体10の内壁面12に沿って垂直方向に延在する基板53を備え、この基板53の前記躯体10の内壁面12とは反対側の端縁部に、左側レール部54aおよび右側レール部54bをそれぞれ左右対称的に突設した構成からなる。
この胴縁部材52の前記左側レール部54aおよび右側レール部54bは、それぞれ左右方向に開口した溝部55a、55bを備え、前記基板53の他端縁部には固定用端部56が形成されている。そして、前記左側レール部54aおよび右側レール部54bの各溝部55a、55bには、両端に係合折曲片57a、57bを設けた係合部材58の基部59を、弾性クリップ部材60で係合固定する。なお、前記係合部材58は、基部59の中央部(破線で示す)で切断し、その一端のみを係合折曲片57a(57b)とする構成とすることも可能である。
一方、前記ハンガー部材62は、図2に示すように、胴縁部材52の延在する方向とは直交する方向に延在する基板63を備え、この基板63の長手方向の一側縁を係合端縁部64とすると共に他側縁を当接端縁部65とした構成からなる。従って、このように構成されたハンガー部材62は、矩形状に形成した内装パネル材40の背面に、適宜離間させて配置固定し、前記係合端縁部64を前記胴縁部材52に設けた係合部材58の係合折曲片57a、57bに対して、嵌合係止させることができる(図3参照)。
なお、前記ハンガー部材62の内装パネル材40に対する取付け、すなわち固定手段としては、前述した実施例と同様にして、例えば予め内装パネル材40の所定個所に穿設した穴部42に埋込みナット43を埋め込み固定しておき、この埋込みナット43を利用して所要のボルト(図示せず)により前記ハンガー部材62を適宜配置固定することができる(図1参照)。
また、本実施例においては、図示しないが、前記胴縁部材52に設けた係合部材58に係止される内装パネル材40に固定されたハンガー部材62の移動を固定するため、ハンガー部材62を嵌合係止する係合部材58を、弾性クリップ60を介して、胴縁部材52の各レール部54a、54bに固定する結合部に対し、ねじ具をそれぞれ取付ければ好適である。
前述したように、本実施例においては、前記構成からなる内装パネル材40の取付用金具50を使用し、前記胴縁部材52を前記建築物の躯体10の内壁面12にアンカーボルトを介して所定間隔離間させ、それぞれ平行に複数配置固定する。次いで、前記胴縁部材52の各レール部54a、54bの所定の高さ位置にそれぞれ係合部材58を配置して、これらを弾性クリップ部材60でそれぞれ固定する。そして、複数の内装パネル材40にそれぞれ固定されたハンガー部材62を、前記胴縁部材52に設けた係合部材58の係合折曲片57a、57bに対し、それぞれスライド可能に嵌合係止させ、複数の内装パネル材40を順次並列させて胴縁部材52に取付ける。さらに、前記内装パネル材40にそれぞれ固定されたハンガー部材62を嵌合係止する係合部材58と、前記胴縁部材52の各レール部54a、54bとの結合部に、ねじ具を設けて前記ハンガー部材62の移動を固定することにより、建築物の躯体10等の内壁面12に対し、従来のような下地ボードを使用することなく、内装パネル材40を乾式工法により簡便かつ確実に取付けることができる(図3参照)。
このようにして、本実施例においても、前記取付用金具50の使用により、建築物の躯体の内壁面と内装パネル材との間に所要の空間部を形成することによって、内装パネル材の断熱効果ないしは通風効果を保持させることができる。
また、前記構成からなる取付用金具50を使用して、建築物の躯体の外壁面に対する外装パネル材の取付けを、簡便に行うことができる。すなわち、この場合、外装パネル材は図示しないが、取付用金具50の胴縁部材52を、建築物の躯体の外壁面に対し、アンカーボルトないしは横胴縁部材等を介して所定間隔離間させ、それぞれ縦方向に平行させて複数配置固定する。次いで、前記胴縁部材52の各レール部54a、54bの所定の高さ位置にそれぞれ係合部材58を配置して、これらを弾性クリップ部材60でそれぞれ固定する。そして、複数の外装パネル材にそれぞれ固定されたハンガー部材62を、前記胴縁部材52に設けた係合部材58の係合折曲片57a、57bに対し、それぞれスライド可能に嵌合係止させ、複数の外装パネル材40を順次並列させて胴縁部材52に取付ける。さらに、前記外装パネル材にそれぞれ固定されたハンガー部材62を嵌合係止する係合部材58と、前記胴縁部材52の各レール部54a、54bとの結合部に、ねじ具を設けて前記ハンガー部材62の移動を固定することにより、前記内装パネル材40と全く同様にして、建築物の躯体の外壁面に対し、外装パネル材を乾式工法により簡便かつ確実に取付けることができる。
なお、図4および図5は、前記図1ないし図3に示す取付用金具50の変形例を示すものである。すなわち、この変形例においては、前記実施例の胴縁部材52の一側のレール部を省略して、単一のレール部54aとして構成したものである。この場合、前記胴縁部材52′に取り付ける係合部材58、弾性クリップ部材60およびハンガー部材62の構成は、前記実施例と全く同じである。従って、前記図1ないし図3に示す実施例と同一の構成部分については同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、本実施例の胴縁部材52′は、建築物の躯体の内壁面または外壁面の端縁部における、内装パネル材または外装パネル材の取り付け際して使用すれば有効である。
以上、本発明の好適な実施例についてそれぞれ説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更が可能である。例えば、本発明における内装パネル材および外装パネル材の取付用金具を構成する胴縁部材やハンガー部材等については、基本的に金属材料により構成されるものであるが、内装パネル材または外装パネル材の材質によっては、金属材料に代えて木質材料等により構成することも可能である。
10 建築物の躯体 12 躯体の内壁面
40 内装パネル材 42 穴部
43 埋込みナット 50 取付用金具
52、52′ 胴縁部材 53 基板
54a 左側レール部 54b 右側レール部
55a、55b 溝部 56 固定用端部
57a、57b 係合折曲片 58 係合部材
59 基部 60 弾性クリップ部材
62 ハンガー部材 63 基板部
64 係合端縁部 65 当接端縁部
特許第2681108号公報 特開平10−61143号公報

Claims (4)

  1. 建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って垂直方向に延在張設する基板を備え、この基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部にレール部を突設してなる胴縁部材と、
    前記胴縁部材を長手方向に所定間隔で配置固定してなるそれぞれ係合折曲片を備えた係合部材と、
    前記胴縁部材の延在する方向と直向する方向に延在し、その長手方向の一側縁を係合端縁部とした基板を、所要の矩形状に形成した内装パネル材または外装パネル材の背面に配置固定してなるハンガー部材とからなり、
    前記複数の胴縁部材を建築物の躯体等の内壁面または外壁面に沿って平行に配設固定し、前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材の係合端縁部を、前記胴縁部材に設けた係合部材の係合折曲片に対し、それぞれスライド可能に嵌合係止させるように構成することを特徴とする内装パネル材および外装パネル材の取付用金具。
  2. 前記胴縁部材は、基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部に左右対称的に左側レール部と右側レール部とを突設してなる請求項1記載の内装パネル材および外装パネル材の取付用金具。
  3. 前記胴縁部材に設けた係合部材に係止される内装パネル材に固定されたハンガー部材の移動を固定するため、ハンガー部材を嵌合係止する係合部材を、弾性クリップを介して、胴縁部材の各レール部に固定する結合部に、ねじ具を設けてなる請求項1または2記載の内装パネル材および外装パネル材の取付用金具。
  4. 建築物の躯体の内壁面または外壁面に沿って垂直方向に延在張設する基板を備え、この基板の前記内壁面または外壁面とは反対側の端縁部にレール部を突設してなる胴縁部材を、前記建築物の躯体の内壁面または外壁面にアンカーボルトを介して所定間隔離間させてそれぞれ平行に複数配置固定し、
    前記胴縁部材のレール部の所定の高さ位置にそれぞれ係合部材を配置して、これらを弾性クリップ部材でそれぞれ固定し、
    所要の矩形状に形成した複数の内装パネル材または外装パネル材の背面に、前記胴縁部材の延在する方向と直向する方向に延在し、その長手方向の一側縁を係合端縁部とした基板を備えてなるハンガー部材を適宜離間させて配置固定し、
    前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材の係合端縁部を、胴縁部材に設けた係合部材の係合折曲片にそれぞれスライド可能に嵌合係止させて、複数の内装パネル材または外装パネル材を順次並列させて胴縁部材52に取付け、
    さらに前記内装パネル材または外装パネル材に固定されたハンガー部材を嵌合係止する係合部材と、胴縁部材のレール部との結合部に、ねじ具を設けて前記ハンガー部材の移動を固定することを特徴とする内装パネル材および外装パネル材の取付け方法。
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JPH03271456A (ja) * 1990-03-20 1991-12-03 Ofic Co 壁構造
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