JP2009078631A - 車両用空調制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 踏切走行時においてエンストやエンジン回転数の不安定化が生じ難い車両用空調制御システムを提供する。
【解決手段】 車載用空調システムAにおいて、踏切に対し所定距離接近し、かつエンジン回転数が所定レベルを下回る場合に、エアコンECU100が、車両のエンジンを動力源として駆動する空調用コンプレッサ1をオンすることを禁止し、強制停止状態とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用空調制御システムに関する。
特開2002−67652号公報
従来、車両の車載空調装置、特に自動車の車載空調装置は、車両のエンジンにより駆動する空調用コンプレッサを有した冷凍サイクルを備えて構成され、冷房出力運転が可能とされている。具体的に言えば、車両の冷凍サイクルは、コンプレッサ、コンデンサ、レシーバ、エキスパンションバルブ及びエバポレータ等から構成されている。
ところが、従来の空調制御では、踏切を徐行で横断している最中に冷房出力が開始されてコンプレッサがオンに切り替わるというシーンが起こり得る。徐行の際はエンジン回転数の低いため、こうしたときにコンプレッサがオンされると、エンジン負荷が急増してエンストやエンジン回転数の不安定化が生じ易い状況となるため、これが踏切走行時であった場合には特に問題となる。
本発明の課題は、踏切走行時においてエンストやエンジン回転数の不安定化が生じ難い車両用空調制御システムを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用空調制御システムは、
車両のエンジンを動力源として駆動する空調用コンプレッサを有した冷凍サイクルを備え、冷房出力可能に構成された車載用空調システムであって、
自車両が踏切に対し所定の近接距離内に位置するか否かを検出する踏切接近検出手段と、
自車両のエンジンの回転数が所定の回転数を下回るか否かを判定するエンジン回転数判定手段と、
踏切が近接距離内に位置し、かつエンジンの回転数が所定の回転数を下回ると判定された場合に、空調用コンプレッサをエンジンの出力から切り離し、かつ該空調用コンプレッサをエンジンの出力に対し連動駆動させることを禁止した強制停止状態とする空調用コンプレッサ強制停止手段と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によると、踏切横断時には空調用コンプレッサがエンジンから切り離されるので、エンジン負荷を低減することができる。これにより、踏切内でのエンストやエンジン回転数の不安定化が生じ難くなる。さらに、踏切横断時には空調用コンプレッサをオンすることも禁止されるので、踏切横断時のコンプレッサオンによる急激なエンジン負荷の上昇を回避することができ、踏切内でのエンストやエンジン回転数の不安定化が一層生じ難くなる。
本発明において、自車両の車速を検出する車速検出手段を設けることができ、この場合の空調用コンプレッサ強制停止手段は、踏切が近接距離内に位置し、かつ、検出された車速が予め定められた車速レベルを下回り、かつ、エンジンの回転数が所定の回転数を下回ると判定された場合に、強制停止状態とするものとできる。この構成によると、踏切通過時に車速及びエンジン回転数が低くなる、最もエンストの生じ易い状況に陥った場合に限り空調用コンプレッサをエンジンから切り離してエンジン負荷を低減し、他の場合についてはコンプレッサの駆動を継続して車室内の温度環境を保持できる。
また、本発明では、強制停止状態において、少なくとも踏切接近検出手段により自車両が踏切に対し予め定められた離間距離より外に位置したことが検出された場合には、少なくとも空調用コンプレッサを前記エンジンの出力に対し連動駆動させることを許可する形で、強制停止状態を解除する空調用コンプレッサ復帰手段を設けることができる。この構成によると、踏切から離れると空調用コンプレッサをオンすることが可能となり、車室内のエアコン出力が可能となる。加えて、この空調用コンプレッサ復帰手段が、強制停止状態を解除する場合に、空調用コンプレッサの制御設定状態を当該強制停止状態となる直前の状態に復帰させるようにもできる。例えばマニュアルでエアコンがオフされていた場合にはコンプレッサも停止したままになるし、オートモードであれば、現在のエバポレータ通過直後の空気の検出温度を基に、必要に応じてコンプレッサを駆動させることができる。
一方、本発明においては、踏切接近検出手段を有するとともに、踏切位置情報を含む道路地図情報を記憶する道路地図情報記憶部と、自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路地図情報と検出された現在位置とに基づいて、自車両が進行中の道路を特定し、該道路上に現在位置をマッピングする現在位置マッピング手段と、道路上にて現在位置よりも進行方向前方に存在する踏切位置を特定する踏切位置特定手段と、を有したナビゲーション装置を設けることができ、この場合の踏切接近検出手段は、踏切位置特定手段により特定される踏切位置と現在位置検出手段により検出される現在位置とに基づいて、自車両が進行方向前方の踏切に対し所定の近接距離内に位置するか否かを検出するものとできる。これにより、ナビゲーション装置の機能を有効に利用する形で進行方向前方の踏切を適切に検出することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の車載用空調システムの構成を示すブロック図である。図1に示す本実施形態における車載用空調システムAは、暖房出力と冷房出力とを切り替える形で選択的に駆動制御することが可能とされており、冷房出力用に周知の冷凍サイクルRCを備えて構成されている。
図1に示す冷凍サイクルRCは、車両用空調装置に設けられる周知の冷凍サイクルと同様の構成をなしており、ガス状の冷媒を吸入・圧縮して高温・高圧ガスとして送り出すコンプレッサ(圧縮器)1と、送り出された冷媒(高温・高圧ガス)を車外空気(クーリングファンによって取り入れる)によって冷却し、凝縮の潜熱を奪って液化するエンジン駆動のコンデンサ(凝縮器)2と、液化された冷媒をガスと液とに分離して液冷媒のみを送り出すレシーバ(受液器)3と、送り出された液冷媒を膨張させ、低温・低圧の霧状冷媒とするエキスパンションバルブ(膨張弁)4と、その低温・低圧の霧状冷媒によって車室内の空気から潜熱を奪って車室内空気を冷却するとともに、このとき気化された冷媒をコンプレッサ(空調用コンプレッサ)1に送り出すエバポレータ(蒸発器)5とで構成されている。
コンプレッサ1は、エアコンECU100により、後述するエバポレータ後センサ123の検出温度が所定温度(エバポレータ目標制御温度の下限値:例えば3℃)を下回った場合に冷房出力レベルを減じる方向に駆動制御され、所定温度(エバポレータ目標制御温度の上限値:6℃)を上回った場合に冷房出力レベルを増じる方向に駆動制御されるよう構成されている。本実施形態のコンプレッサ1は、車両のエンジン300を動力源として駆動するものであり、所定温度(エバポレータ目標制御温度の下限値)を下回った場合にはコンプレッサ1をエンジン300の出力から切り離す一方で、所定温度(エバポレータ目標制御温度の上限値)を上回った場合にはコンプレッサ1とエンジン300の出力に再連結してエンジン300との連動駆動を再開する。
具体的に言えば、コンプレッサ1は、エンジン300の駆動力をプーリ303を介してベルト301から受ける形で駆動するとともに、該エンジン300との断接切換用にマグネットクラッチ302を備えて構成されている。マグネットクラッチ302は、図4に示すように、温度ヒューズ302aとコンプレッサ・クラッチ・コイル302bとを有しており、バッテリー電源BATTからコンプレッサ・クラッチ・コイル302bへの通電・非通電の切り替えに応じて、エンジン出力とコンプレッサ1とをつなげるオン状態とエンジン出力とコンプレッサ1とを切り離すオフ状態との間で切り替えられる。この切り替えは、バッテリー電源BATTからコンプレッサ・クラッチ・コイル302bの間に設けられたコンプレッサ・クラッチ・リレー100aのオン/オフを、エアコンECU100が切り替える形でなされる。
また、車載用空調システムAは、図1に示すように、エアコンECU100とエンジンECU200とカーナビゲーション装置400が、車両内LAN50を介して(経由して)接続して構成されている。
エアコンECU100には、図2に示すように、空調用センサ120、空調用駆動部130、及び空調用操作部(空調出力状態設定操作部)140が接続して構成されている。図3は、エアコンECU100により制御されるエアコンユニットUの全体構成を概略的に示す図である。エアコンユニットUは、いわゆるHVAC(Heating, Ventilating and Air-Conditioning)ユニットであり、車室内の空調状態を運転席側と助手席側とで独立して調整可能に構成されている。
エアコンユニットUのダクト28には、車内空気を循環させるための内気吸込口42と、車外の空気を取込む外気吸込口41とが形成されており、内外気切替ダンパー24によりいずれかに切り替えて使用される。これら内気吸込口42ないし外気吸込口41からの空気は、ブロワ21によってダクト28内に吸い込まれる。ダクト28内には、吸い込まれた空気を冷却して冷気を発生させるためのエバポレータ22が設けられている。そして、エバポレータ22よりも下流側(吹出口側)は、運転席側の吹出口43〜45へ至る経路と助手席側の吹出口46,47へ至る経路に分岐している。
なお、図3に示すように、エアコンユニットUには吹出口として、フロントガラス曇り止め用のデフロスタ吹出口43がフロントガラスの内面下縁に対応するインパネ上方奥に、運転席側フェイス吹出口45がインパネの正面中央右寄りと右隅に、助手席側フェイス吹出口46がインパネの正面中央左寄りと左隅に、運転席側フット吹出口44がインパネ下面右奥の運転席側足元に、助手席側フット吹出口47がインパネ下面左奥の助手席側足元に、それぞれ開口しており、図2の吹出口切替用ダンパー32〜36によってそれぞれ開閉状態が切り替えられる。
エアコンECU100に接続する空調用駆動部130(図2)は、上記吹出口切替用ダンパー32〜36や該ダンパー32〜36の開閉状態を切り替えるダンパー駆動ギア機構31、エアミックスダンパー25,26、内外気切替ダンパー24、及びそれらを駆動するサーボモータ71〜74等である。これらサーボモータ(アクチュエータ)71〜74は、エアコンECU100によって回転制御されるとともに、ロータの回転位置や回転速度等の情報を検出してエアコンECU100にフィードバックする。具体的には、駆動回路131〜134がエアコンECU100から駆動指令信号の入力を受けて、対応するサーボモータ71〜74を駆動する。
なお、これらサーボモータ71〜74の他、ブロワ21やコンプレッサ1もエアコンECU100に接続する空調用駆動部130ということができる。ただし、コンプレッサ1の直接の駆動源は車載エンジン300(図1)であり、エアコンECU100はその駆動制御を実行するものである。
エアコンECU100に接続される空調用センサ120(図2)は、車内温度を検出する内気温センサ(車内温度検出手段)121、車外温度を検出する外気温センサ(車外温度検出手段)122、エバポレータを通過した直後の空気の温度を検出するエバポレータ後センサ123、及び日射量を検出する日射センサ124等の周知の空調用センサからなる。
エアコンECU100に接続される空調用操作部140(図2)は、運転者及び助手席搭乗者により操作可能なインパネ正面中央に設けられたメインパネル20に設けられており、AUTOスイッチ141,OFFスイッチ142,吹出口切替スイッチ(MODEスイッチ)143,内外気切替スイッチ144,風量切替スイッチ145,温度設定スイッチ146,デフロスタスイッチ147,A/Cスイッチ148,独立/一括制御切替スイッチ(DUALスイッチ)149等のスイッチとを備え、各々周知の押圧操作部やダイアル操作部として構成されている。
エアコンECU100は、CPU、ROM、RAM等を備える周知の構成を有し、各種空調用操作部140の操作状態や各種空調用センサ120の検出結果に基づいて空調用駆動部130を駆動制御することにより、吹出温度制御、風量制御、内気吸気・外気吸気切替制御、及び吹出口切替制御等の周知の空調制御を実行する。空調用コンプレッサ1に対しては、空調用操作部140からの操作入力情報に基づいて、あるいは該操作入力情報と空調用センサ120からの検出結果情報とに基づいて算出される制御状態を設定する。これらの空調制御は、エアコンECU100のCPUが自身のROMに格納される空調制御プログラムPG(図2)を実行する形で実行される。
エンジンECU200は、図1に示すように、エンジン300に関する各種制御を行うものであり、エアコンECU100と同様、CPU、ROM、RAM等を備える周知の構成を有して構成される。また、エンジン回転数センサ221と車速センサ222接続しており、エンジン回転数と車速を取得することができる。
エンジン回転数センサ221は、周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、エンジンのクランク軸付近に設置されてクランク軸の回転を検出してパルス信号としてエンジンECU200に送るものである。エンジンECU200では、そのクランク軸の回転数をエンジン回転数に換算する。エンジン回転数データは、車両内LAN50を介して他のECUや制御装置に送信することができる。
車速センサ222は、周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号としてエンジンECU200に送るものである。エンジンECU200では、その車輪の回転数を自車両の速度に換算する。
ナビゲーション装置400は、位置検出器402、記憶装置403、各種操作入力部404、地図表示や経路表示等を行う表示器405、音声案内等の音声出力を行う音声出力部406等が、制御回路401に接続された周知の構成を有する。
制御回路401は、ROM,RAM,I/O等を備えた周知のマイコン構成を有する。CPUは、記憶装置をなすHDD403に記憶されたナビプログラムおよびデータにより周知のナビゲーション制御を実行する。
位置検出器402は、周知の地磁気センサ、ジャイロスコープ、車両の走行距離を検出する距離センサ、および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS受信機を有した周知の構成を有するものである。
HDD403には、ナビプログラムの他、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む電子地図データのデータベースである地図データが記憶される。地図データは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報や、道路周辺の施設情報、経路案内の補助情報を記憶する。当然、本実施形態においては、道路上の踏切位置を特定する踏切位置情報もここに記憶されている。
操作入力部404は、表示器405と一体になったタッチパネル、メカニカルなスイッチ、音声入力装置、リモコン端末等からなり、種々の指示を入力することが可能である。
表示器405は、周知のカラー液晶表示器で構成され、ドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行うための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。
音声出力部406は、周知の音声合成回路に接続されるスピーカを備えて構成されており、記憶装置403に記憶されるデジタル音声データを音声合成回路においてアナログ音声に変換されたものを出力する。
このような構成を持つことにより、ナビゲーション装置400は、制御回路401のCPUによりナビプログラム(図示せず)が起動されると、ユーザーが各種操作入力部403への入力によって、表示器405上に表示されるメニュー(図示せず)から目的地経路を表示器405に表示させるための経路案内処理を選択すると、ユーザー指定の方法による目的地探索、自車両の現在位置の検出、現在位置から目的地までの最適な案内経路の算出が順次なされる。そして、表示器405上の道路地図に案内経路を重ねて表示し、ユーザーに適切な経路を案内する。このような自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、表示器405および音声出力部406の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージの報知を行う。
ところで、上記本実施形態の車載用空調システムAは、図6に示すように、踏切CRが予め定められた近接距離内に接近し、そのとき自車両Cのエンジン300の回転数が所定の回転数を下回ると判定された場合に、エアコンECU100が、空調用コンプレッサ1をエンジン300の出力から切り離し、かつ該空調用コンプレッサ1をエンジン300の出力に対し連動駆動させることを禁止した強制停止状態とする。さらに言えば、踏切CRが近接距離内に位置し、かつ、自車両Cの車速が予め定められた車速レベルを下回り、かつ、自車両Cのエンジン300の回転数が予め定められた回転数を下回ると判定された場合に、エアコンECU100は上記の強制停止状態とする。
そして、強制停止状態においては、少なくとも自車両Cが踏切CRに対し近接距離より外に位置したことが検出されると、エアコンECU100は、少なくとも空調用コンプレッサ1をエンジン300の出力に対し連動駆動させることを許可する形で強制停止状態が解除される。さらに言えば、空調用コンプレッサ1の制御設定状態を当該強制停止状態となる直前の状態に復帰させる。
以下、エアコンECU100による上記コンプレッサ駆動制御について、図5のフローチャートを用いて説明する。
S1では、自車両Cが走行する道路ROの進行方向前方に踏切CRがあるか否かを検出するとともに、その踏切までの距離を検出する。そして、検出された踏切CRに対し、自車両Cが予め定められた距離d1内に接近しているか否かを判定する。具体的には、まずは、エアコンECU100がナビゲーション装置400に対し、道路地図上における自車両Cの現在位置及び自車両Cが走行中の道路ROを特定させ、その道路RO上における該自車両Cの進行方向前方に踏切CRがあるか否かを判定させて、その結果を取得する。踏切CRがあるとの判定結果を受けた場合に限り、その踏切CRと自車両Cの現在位置との間の距離を算出させ、これを取得する。そして、取得した距離が所定距離d1内であるか否かを判定する。所定距離d1内であればS2に進み、所定距離d1外であればS5へ進む。
S2では、自車両Cの車速が予め定められた車速レベルを下回るか否かを判定する。具体的には、エンジンECU200から車速センサ222の検出結果に基づいて算出された車速情報を取得し、これが所定の車速レベルを下回るか否かを判定する。所定車速レベルを下回る場合はS3に進み、所定車速レベルを下回っていなければ本処理を終了する。
S3では、自車両Cのエンジン回転数が予め定められた回転数を下回るか否かを判定する。具体的には、エンジンECU200からエンジン回転数センサ221の検出結果に基づいて算出されたエンジン回転数情報を取得し、これが所定回転数を下回るか否かを判定する。所定回転数を下回る場合はS4に進み、所定回転数を下回っていなければ本処理を終了する。
S4では、空調用コンプレッサ1に対し、エンジンの出力に対し連動駆動させることを禁止する、即ち空調用コンプレッサ1をオン状態とすることを禁止する上記強制停止状態を設定する。具体的には、エアコンECU100がコンプレッサ・クラッチ・リレー100aをオフに切り替えるリレー制御信号を出力するとともに、その後、空調用コンプレッサ1の制御状態が空調用操作部140からの操作入力情報に基づいて、あるいは該操作入力情報と空調用センサ120からの検出結果情報とに基づいて、空調用コンプレッサ1をオン状態とするものとなっても、コンプレッサ・クラッチ・リレー100aをオンに切り替えるリレー制御信号を出力しないようにする形で行う。
つまり、空調制御状態を空調用操作部140からの操作入力情報に基づいて設定するマニュアルモードにおいては、A/Cスイッチ148をオンとする操作が無効化される一方で、空調制御状態を空調用操作部140からの操作入力情報と空調用センサ120からの検出結果情報とに基づいて設定するオートモードにおいては、エバポレータ後センサ123の検出温度が所定温度(エバポレータ目標制御温度の上限値)を上回っていても、コンプレッサ1をエンジン300の出力に連結させないようにする。このように、上記強制停止状態が設定されると、本処理を終了する。なお、本処理は所定周期で繰り返し実行される。
一方、S1からS5に進んだ場合は、S5にて、自車両Cが走行する道路ROの進行方向後方に踏切CRがあるか否かを検出するとともに、その踏切CRまでの距離を検出する。そして、検出された踏切に対し、自車両Cが予め定められた距離d2内に接近しているか否かを判定する。具体的には、まずは、エアコンECU100がナビゲーション装置400に対し、道路地図上における自車両Cの現在位置及び自車両Cが走行中の道路ROを特定させ、その道路RO上における該自車両Cの進行方向後方に踏切CRがあるか否かを判定させて、その結果を取得する。踏切CRがあるとの判定結果を受けた場合に限り、その踏切CRと自車両Cの現在位置との間の距離を算出させ、これを取得する。そして、取得した距離が所定距離d2内であるか否かを判定する。所定距離d1外であればS6に進み、所定距離d2内であれば本処理を終了する。なお、本実施形態においては、距離d1と距離d2とは異なる距離に設定されているが、両距離d1、d2は同じ距離に設定してもよい。
S6では、少なくとも空調用コンプレッサ1をエンジン300の出力に対し連動駆動させることを許可する。具体的には、エアコンECU100が、コンプレッサ・クラッチ・リレー100aをオンに切り替えるリレー制御信号の出力を許可する。S6の直前の状態が空調用コンプレッサ1のエンジン300に対する連動駆動が許可された通常状態である場合にはその状態が継続され、S6の直前の状態が強制停止状態であった場合は、これが解除されることになる。さらに、この強制停止状態の解除に際して、空調用コンプレッサ1の制御設定状態は、当該強制停止状態となる直前の状態に復帰させる形でなされる。
つまり、S4において強制停止状態となった場合には、そのときの空調用コンプレッサ1の制御設定状態をエアコンECU100が自身の記憶部に記憶するとともに、S6では、エアコンECU100がその記憶内容を読み出して、当該強制停止状態となる直前の状態に復帰させるようにする。例えば、空調制御状態を空調用操作部140からの操作入力情報に基づいて設定するマニュアルモードにおいて、強制停止状態となる直前の状態が空調用コンプレッサ1をオフ状態とする設定であったなら強制停止状態解除後も同じオフ状態が設定されるし、オン状態とする設定であったなら強制停止状態解除後も同じオン状態が設定される。他方、空調制御状態を空調用操作部140からの操作入力情報と空調用センサ120からの検出結果情報とに基づいて設定するオートモードにおいては、強制停止状態となる直前の状態が空調用コンプレッサ1をオフ状態とする設定であれば、強制停止状態解除直後のエバポレータ後センサ123の検出温度に応じて、空調用コンプレッサ1のオン/オフ状態が設定される。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
本発明の車載用空調システムを概略的に示すブロック図。 空調制御装置の全体構成を概略的に示すブロック図。 車室内に配された吹出口の位置関係を示す図。 マグネットクラッチへの電源供給ラインを示す図。 コンプレッサ制御の流れを説明するフローチャート。 車両の踏切接近状態を説明する図。
符号の説明
A 車載用空調システム
RC 冷凍サイクル
1 コンプレッサ
100 エアコンECU(空調用コンプレッサ強制停止手段、空調用コンプレッサ復帰手段)
120 空調用センサ
130 空調用駆動部
140 空調用操作部(空調出力状態設定操作部)
200 エンジンECU
221 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手段)
222 車速センサ(車速検出手段)
300 車載エンジン
302 マグネットクラッチ
400 ナビゲーション装置(踏切接近検出手段、道路地図情報記憶部、現在位置検出手段、現在位置マッピング手段、踏切位置特定手段)

Claims (5)

  1. 車両のエンジンを動力源として駆動する空調用コンプレッサを有した冷凍サイクルを備え、冷房出力可能に構成された車載用空調システムであって、
    自車両が踏切に対し所定の近接距離内に位置するか否かを検出する踏切接近検出手段と、
    前記自車両のエンジンの回転数が所定の回転数を下回るか否かを判定するエンジン回転数判定手段と、
    前記踏切が前記近接距離内に位置し、かつ前記エンジンの回転数が前記所定の回転数を下回ると判定された場合に、前記空調用コンプレッサを前記エンジンの出力から切り離し、かつ該空調用コンプレッサを前記エンジンの出力に対し連動駆動させることを禁止した強制停止状態とする空調用コンプレッサ強制停止手段と、
    を備えることを特徴とする車両用空調制御システム。
  2. 前記自車両の車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記空調用コンプレッサ強制停止手段は、前記踏切が前記近接距離内に位置し、かつ、検出された前記車速が予め定められた車速レベルを下回り、かつ、前記エンジンの回転数が前記所定の回転数を下回ると判定された場合に、前記強制停止状態とするものである請求項1記載の車両用空調制御システム。
  3. 前記強制停止状態において、少なくとも前記踏切接近検出手段により前記自車両が前記踏切に対し予め定められた離間距離より外に位置したことが検出された場合には、少なくとも前記空調用コンプレッサを前記エンジンの出力に対し連動駆動させることを許可する形で、前記強制停止状態を解除する空調用コンプレッサ復帰手段を備える請求項1又は請求項2に記載の車両用空調制御システム。
  4. 前記空調用コンプレッサ復帰手段は、前記強制停止状態を解除する場合に、前記空調用コンプレッサの制御設定状態を当該強制停止状態となる直前の状態に復帰させるものである請求項3記載の車両用空調制御システム。
  5. 前記踏切接近検出手段を有するとともに、踏切位置情報を含む道路地図情報を記憶する道路地図情報記憶部と、前記自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記道路地図情報と検出された前記現在位置とに基づいて、前記自車両が進行中の道路を特定し、該道路上に前記現在位置をマッピングする現在位置マッピング手段と、前記道路上にて前記現在位置よりも進行方向前方に存在する踏切位置を特定する踏切位置特定手段と、を有したナビゲーション装置を備え、
    前記踏切接近検出手段は、前記踏切位置特定手段により特定される前記踏切位置と前記現在位置検出手段により検出される前記現在位置とに基づいて、前記自車両が進行方向前方の踏切に対し所定の近接距離内に位置するか否かを検出するものである請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用空調制御システム。
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