JP2009078329A - 把持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線の断線等を引き起こすことなく、回転体に設けられた把持手段を開閉させることができる把持装置を提供する。
【解決手段】把持装置10は、テーブル12と、テーブル12の上部に配置された駆動装置本体14と、駆動装置本体14の側方で回転駆動されるターレット16と、を備えている。また、ターレット16の周面には、ワーク40を切削加工したときにワーク40に絡んだ切り粉を除去する切り粉除去装置18が設けられており、駆動装置本体14には、シリンダー20が設けられている。切り粉除去装置18が所定の位置に回転したときに、シリンダー20のロッド20Bが進出して切り粉除去装置18の移動部材122を移動させ、ハンド114A、114Bを開放させる。そして、ロッド20Bが後退して移動部材122から離れたときにハンド114A、114Bは閉止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転体に設けられた把持手段を開閉させる把持装置に関する。
低硬度の材質を切削加工するとワークに切り粉(切り屑とも言う、以下同じ)が絡み易い。このような切り粉絡みは、ワークの切削加工を自動化する上で障害となる。
このため、切り粉等の鉄片を除去するための鉄片清掃具が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この鉄片清掃具では、外筒内を移動するロッドの先端に磁石を備え、磁石を外筒の先端部に位置させることにより、鉄片を外筒を介して磁石に吸着させる。鉄片を吸着した後、外筒をバネの力で押し出すことにより、鉄片が外筒の外周面から落とし板に移動を妨げられ、外筒から離脱する。
特開平11−197615号公報
しかし、特許文献1に記載の鉄片清掃具では、ターレット式旋盤のターレットに設置した場合、ターレットにスイベル機構が無いとターレットの回転に追従しなければならず、ロッドを動作させるエア供給用の配管や電気的な配線が困難である。特に、ターレットの回転範囲が大きい場合は、配管及び配線の絡みや伸縮時の弛みによる干渉などが発生しやすく、配管及び配線が繰り返し伸縮することにより、破損、断線等を引き起こす可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、配線の断線等を引き起こすことなく、回転体に設けられた把持手段を開閉させることができる把持装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る把持装置は、装置本体に設けられ、回転駆動される回転体と、前記回転体に設けられ、開閉可能な把持手段と、前記装置本体に設けられ、前記回転体が所定の位置に回転したとき前記把持手段に接続され、前記把持手段を開放させる駆動手段と、前記駆動手段が前記把持手段から離れると前記把持手段を閉止させる閉止手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、装置本体に回転体が設けられており、回転体には、開閉可能な把持手段が設けられている。装置本体には、把持手段を開放させる駆動手段が設けられており、回転体の回転により把持手段が所定の位置に回転したとき、駆動手段が把持手段に接続されて把持手段が開放される。また、駆動手段が把持手段から離れると、閉止手段により把持手段が閉止される。これにより、回転体と装置本体との間で把持手段を開閉させるための配線等を行う必要がなく、配線等の断線、破損が発生しない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の把持装置において、前記把持手段は、ワークを両側から挟み込む一対のハンドと、駆動手段が接続されたときに前記ハンドを開放させる開放手段と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、把持手段は、ワークを両側から挟み込む一対のハンドを備えており、例えば、ワークの切削加工によりワークに切り粉が絡んだときに、ワークの切り粉付近を一対のハンドで両側から挟み込む。そして、ハンドを移動させることで、ハンドに切り粉が引っかかり、ワークから切り粉が除去される。さらに、ハンドを開放させる開放手段に駆動手段が接続され、ハンドが開放されることで、ハンドに引っかかった切り粉がハンドから落下する。これにより、ワークに絡んだ切り粉が除去されると共に、ハンドに引っかかった切り粉がハンドから排出される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の把持装置において、前記閉止手段と前記開放手段とを兼用した開閉手段が設けられ、前記開閉手段は、前記ハンドの根元を回動可能に支持するボディーと、前記ボディーに移動可能に設けられた移動部材と、前記移動部材と前記ハンドとの連結部に設けられ、前記移動部材の直進移動を前記ハンドの開閉移動に変換する開閉動作手段と、前記移動部材を前記ハンドと反対側に移動させる付勢部材と、を備え、前記駆動手段は、進退可能なロッドを備えたシリンダーであり、前記開閉手段に接続され前記ロッドを進出させて前記ハンド側へ前記移動部材を移動させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、ハンドの根元がボディーに回動可能に支持されており、ボディーには移動部材が移動可能に設けられている。移動部材とハンドとの連結部には開閉動作手段が設けられており、移動部材の直進移動がハンドの開閉移動に変換される。そして、付勢部材によって移動部材がハンドと反対側に移動すると、開閉動作手段によってハンドが閉止される。また、駆動手段は、進退可能なロッドを備えたシリンダーであり、シリンダーのロッドを進出させることによって、付勢部材の力に抗して移動部材をハンド側へ移動させる。移動部材がハンド側に移動したときに、開閉動作手段によってハンドが開放される。このため、シリンダーのロッドの進退によりハンドを開閉させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の把持装置において、前記把持手段が、前記回転体に複数設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、把持手段が、回転体に複数設けられており、回転体の回転により把持手段を所定の位置に回転させる。これにより、装置本体に設けられた駆動手段によって、複数の把持手段を開閉させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の把持装置において、前記ワークは断面が円形であり、前記ハンドの先端部に、前記ワークの外周面を取り囲む円弧状の凹部を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、ハンドの先端部には、断面が円形のワークの外周面を取り囲む円弧状の凹部が設けられているので、ワークに絡んだ切り粉付近を一対のハンドで両側から挟み込んだときに、ハンドの円弧状面によりワークの外周面を取り囲んだ状態となる。この状態で、ハンドをワークの外周面に沿って移動させることで、切り粉がハンドの円弧状の凹部付近に引っかかり易くなり、ワークから切り粉が容易に引き抜かれる。このため、ワークに絡んだ切り粉を効果的に除去することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の把持装置において、前記開閉手段は、前記ハンドを軸部を中心として30°〜270°開放させることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、開閉手段は、ハンドを軸部を中心として30°〜270°開放させるので、ハンドに引っかかった切り粉が落下しやすい。このため、ハンドから切り粉を効果的に排出することができる。ハンドの開放角度が30°より小さい場合は、ワークからの切り粉の除去はできるが、ハンドの開きストロークが小さいので、ハンドからの切り粉の排出性が悪くなる。また、ハンドの開放角度が270°より大きい場合は、ハンドの開閉が構造的に設計困難であり、また、ハンドを開放させるためのストロークも大きくなるため、ハンド自体の全長も伸び、設置するスペースが限られる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る把持装置では、配線の断線等を引き起こすことなく、回転体に設けられた把持手段を開閉させることができる。
請求項2記載の本発明に係る把持装置では、ワークに絡んだ切り粉を除去することができる共に、ハンドに引っかかった切り粉を排出することができる。
請求項3記載の本発明に係る把持装置では、構成を複雑化することなく、シリンダーのロッドの進退によりハンドを開閉させることができる。
請求項4記載の本発明に係る把持装置では、回転体に設けられた複数の把持手段を、装置本体に設けられた駆動手段で開閉させることができる。
請求項5記載の本発明に係る把持装置では、ワークに絡んだ切り粉を効果的に除去することができる。
請求項6記載の本発明に係る把持装置では、ハンドから切り粉を効果的に排出することができる。
以下、本発明の把持装置における実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態である把持装置10が示されている。この図に示されるように、把持装置10は、下部に配置されたテーブル12と、テーブル12の上部に配置された駆動装置本体14と、駆動装置本体14の側方(図1中の左前方側)に配設された回転軸17により回転駆動される円柱状のターレット16と、を備えている。テーブル12は、基台(図示省略)に対してターレット16の軸方向(図中の斜め前後方向)に移動可能に構成されている。
また、把持装置10は、ターレット16の周面に、棒状のワーク40を切削加工したときにワーク40に絡んだ切り粉(切り屑)を除去する切り粉除去装置18を備えている。さらに、把持装置10は、駆動装置本体14の前面(図1中の前方側)に、ターレット16の回転により切り粉除去装置18が所定の位置に回転したときに切り粉除去装置18に接触して切り粉除去装置18を駆動させる駆動手段としてのシリンダー20を備えている。
さらに、ターレット16の回転軸17と反対側の側面には、ワーク40が挿入されて切削加工される開口部52を備えた切削加工装置50が設けられている。ターレット16は、ワーク40を切削加工するときの原点出しのため、回転するように構成されている。
図1及び図2に示されるように、ターレット16の周面には、切削加工装置50から離れた位置にドリルホルダ28が固定されており、切り粉除去装置18は、アダプター26を介してドリルホルダ28に支持されている。すなわち、切り粉除去装置18は、矩形状のボディー112と、ボディー112の一端に設けられた一対のハンド114A、114Bと、を備えている。アダプター26は、円形状の軸部26Aの一端にフランジ部26Bを備えており、軸部26A及びフランジ部26Bの芯部に軸方向にボディー112が挿入される開口部26Cが設けられている。開口部26Cは、図示を省略するが、一端側がボディー112を支持するような矩形状に形成されており、他端側が円形状に形成されている。ドリルホルダ28は、矩形状のホルダ本体部28Aと、ホルダ本体部28Aの底面に設けられた取付部28Bと、を備えており、取付部28Bのホルダ本体部28Aと反対側の面がターレット16の周面に取付けられている。ホルダ本体部28Aには、中心部にアダプター26の軸部26Aが挿入される開口部28Cが形成されている。開口部28Cはホルダ本体部28Aの軸方向に貫通するように形成されている。そして、切り粉除去装置18のボディー112がアダプター26の開口部26Cに挿入され、アダプター26の軸部26Aがドリルホルダ28の開口部28Cに挿入されることによって、切り粉除去装置18がターレット16の周面に取付けられている。なお、本実施形態では、アダプター26を用いているが、切り粉除去装置18を直接ドリルホルダに固定できる場合は、アダプター26は不要である。
図3に示されるように、切り粉除去装置18は、把持手段としての一対のハンド114A、114Bと、ハンド114A、114Bを開閉させる開閉装置116と、を備えている。ハンド114A、114Bは、ボディー112の側方から延びた長方形状の板体115Aを備えており、板体115Aの先端には、板体115Aに対して直交する方向へ接近するように屈曲された爪部115Bが設けられている。爪部115Bの端面の中央部には、半円状の面からなる凹部115Cが形成されており、ハンド114A、114Bの爪部115Bの端面を当接させることで、それぞれの凹部115Cによって略円形状の面が形成されるようになっている。
ワーク40の切り粉44(図4参照)を引っ掛ける爪部115Bの形状は、ハンド114A、114Bを閉止したときにワーク40の外周全体を挟み込むような形状、言い換えるとワーク40の外周全体を取り囲むような形状が望ましい。本実施形態では、半円状の面からなる凹部115Cを設けることで、ワーク40の外周面全体を挟みこくことができ、ハンド114A、114Bを移動させた際の切り粉44の掴み損ねを抑制することができる。
また、ターレット16は、ハンド114A、114Bがワーク40を挟み込むときの原点出しのため、回転するように構成されている。
図3に示されるように、開閉装置116には、ボディー112の芯部に形成された円形状の開口部118と、開口部118のハンド114A、114B側に、開口部118の内径よりも小さい内径で形成された孔部120と、が設けられている。ボディー112の長手方向に沿って開口部118と孔部120とは連通しており、ボディー112の長手方向全長に設けられている。開閉装置116は、開口部118の内壁面に沿って軸方向にスライド可能な移動部材122を備えている。移動部材122の先端には、移動部材122よりも小径のロッド124が設けられており、ロッド124は孔部120に挿通されている。ロッド124の先端には、孔部120の内径よりも上下方向の寸法が長い取付部126が設けられている。取付部126の上部と下部には、移動部材122の軸方向と直交する方向に突出するピン126Aが設けられている。
開閉装置116には、ハンド114A、14Bの根元に、それぞれの板体115Aから接近する方向に突出する開閉動作手段としての円弧状のカム部130が設けられている。カム部130の板体115Aの延長線上には、ハンド114A、114Bをそれぞれ外側へ回動させる軸部132が設けられている。カム部130の内側には、取付部126のピン126Aがスライド可能に係合される略U字状の凹部130Aが形成されている。ボディー112の上下方向外側には、ハンド114A、114Bが回動するときに干渉しないように切り欠き部128が設けられている。また、ボディー112の先端側には、ハンド114A、114Bのカム部130付近を遮蔽する壁部112Aが設けられている。
移動部材122のロッド124と反対側の端部には、フランジ部122Aが形成されている。ボディー112のハンド114A、114Bと反対側の壁部には、ワッシャー134が設けられている。開閉装置116には、更にワッシャー134とフランジ部122Aとの間に介挿されるコイルスプリング136が設けられている。
図1に示されるように、シリンダー20は、駆動装置本体14の壁部に図示しない取付具によって取付けられている。図4に示されるように、シリンダー20は、筒状の本体部20Aの軸方向の一端に、進退可能なロッド20Bが設けられている。本体部20Aには、ロッド20Bが進出する側に前進端センサ20Cと、ロッド20Bが後退する側に後退端センサ20Dと、が設けられている。前進端センサ20Cは、ロッド20Bが進出したときに、ロッド20Bの前進端を検知する。後退端センサ20Dは、ロッド20Bが後退したときに、ロッド20Bの後退端を検知する。
移動部材122のフランジ部122Aは、シリンダー20のロッド20Bが進出したときに接触する位置に配置されている。図3及び図5に示されるように、シリンダー20のロッド20Bの進出によりフランジ部122Aが図中の軸方向左側(ワーク40側)に押されて、コイルスプリング136が圧縮することで、移動部材122が図中の軸方向左側にスライドする。これにより、ロッド124の取付部126のピン126Aが図中の軸方向左側に移動し、ピン126Aにカム部130の凹部130Aがスライド可能に係合していることにより、ハンド114A、114Bが外側に回動する。これによって、ハンド114A、114Bが図3に示す閉止位置から図5に示す開放位置に回動する。すなわち、開閉装置116は、ハンド114A、114Bを約180°開放させるように設定されている。
また、シリンダー20のロッド20Bを後退させることにより、シリンダー20のロッド20Bがフランジ部122Aから離れ、コイルスプリング136が伸びることにより、移動部材122が図中の軸方向右側(ワーク40と反対側)へスライドする。これによって、取付部126のピン126Aが図中の軸方向右側に移動し、ピン126Aにカム部130の凹部130Aがスライド可能に係合していることにより、ハンド114A、114Bが閉止される。
図6に示されるように、ワーク40は、一端が保持部材42に設けられた一対の把持部42Aに着脱可能に把持されており、他端側が切削加工されるようになっている。ワーク40は、略円筒状の部材からなり、爪部115Bの略半円状の凹部115Cは、ワーク40の外周面を取り囲むような寸法に設定されている。切り粉除去装置18では、ワーク40の寸法に合わせて、爪部115B又はハンド114A、114Bを交換できるように構成されている。また、ハンド114A、114Bの軸方向の板体115Aの長さは、爪部115Bがワーク40の挟み込み位置とワーク40から離れる位置との間のストローク長に設定されている。本実施形態では、ワーク40として管継手が用いられている。
次に、把持装置10の作用について説明する。
ワーク40の一端を保持部材42に保持した状態でワーク40を切削加工すると、ワーク40の周囲に切り粉(切り屑)44が発生し、切り粉44がワーク40の周囲に絡んだ状態となる。ワーク40の切削加工後に、図1に示されるように、ターレット16が所定の位置に回転し、ターレット16に配設された切り粉除去装置18が、駆動装置本体14に設けられたシリンダー20と対向する位置に移動する。そして、図4に示されるように、シリンダー20のロッド20Bが進出し、ロッド20Bがドリルホルダ28の開口部28Cに挿入され、移動部材122のフランジ部122Aを押す。これにより、ハンド114A、114Bが図3に示す閉止位置から図5に示す開放位置に回動する。この状態で、テーブル12により駆動装置本体14がワーク40側(図4中の左前方側)に水平方向(ターレット16の軸方向)に移動し、ハンド114A、114Bがワーク40付近まで移動する。その後、シリンダー20のロッド20Bが後退し、コイルスプリング136が伸びることにより、移動部材122がワーク40と反対側(図中右側)へスライドする。これによって、取付部126のピン126Aがワーク40と反対側(図中右側)に移動し、ピン126Aにカム部130の凹部130Aがスライド可能に係合していることにより、ハンド114A、114Bが閉止される。その際、図6に示されるように、ワーク40の切削加工で発生した切り粉44付近を、ハンド114A、114Bの爪部115Bの凹部115Cによって、ワーク40の両側から周面を取り囲むように挟み込む。
この状態で、テーブル12により駆動装置本体14がワーク40と反対側(図4中の軸方向右側)に水平方向に移動することにより、図7に示されるように、ハンド114A、114Bの爪部115Bをワーク40の軸方向外側へ移動させる。その際、爪部115Bの凹部115Cがワーク40の周面に沿って移動することにより、ワーク40に絡んだ切り粉44がハンド114A、114Bの爪部115Bに引っ掛かり、ワーク40から切り粉44が除去される。このとき、爪部115Bの凹部115Cでワーク40の外周面の全体を挟み込むことにより、切り粉44の掴み損ねを防止又は抑制することができる。
その後、シリンダー20のロッド20Bが進出し、ロッド20Bがドリルホルダ28の開口部28Cに挿入され、移動部材122のフランジ部122Aを押す。これにより、図8に示されるように、ハンド114A、114Bが開放され、ハンド114A、114Bの爪部115B付近に絡んだ切り粉44が落下する。これにより、ハンド114A、114Bから切り粉44を容易に排出することができる。
このような把持装置10では、ターレット16と駆動装置本体14との間を配線やシリンダー20のエア供給管で繋ぐ必要がない。すなわち、基台(図示省略)と、基台に対して水平方向に移動するテーブル12との間に配線やシリンダー20のエア供給管を接続すればよい。このため、ターレット16の回転時の配線やエア供給管の伸縮による断線、破断等を防止することができる。
また、基台(図示省略)とテーブル12との間に配線やシリンダー20のエア供給管を接続するため、配線やエア供給管の配索位置は、ワーク40を切削加工する位置から遠ざかる。このため、切り粉44によりエア供給管が破損し、エア漏れが発生するトラブルを防止又は抑制できる。また、切り粉44による配線の断線トラブルを防止又は抑制できる。
一方、図9に示されるように、駆動装置本体202にシリンダーを設けずに制御装置204を設け、ターレット206に設けられた切り粉除去装置208を駆動装置210により直接駆動する装置200では、ターレット206に設けられた切り粉除去装置208と駆動装置本体202との間に配線212やエア供給管214を接続する必要がある。この装置200では、ターレット206の回転により、配線212やエア供給管214が伸縮し、絡みやすくなり、配線212やエア供給管214が破損、破断等する可能性がある。これに対して、本実施形態の把持装置10では、テーブル12と駆動装置本体14との間に配線やエア供給管を接続するので、ターレット16の回転による配線やエア供給管の伸縮による断線、破断等を防止することができる。
図10には、本発明の変形例である切り粉除去装置200が示されている。なお、切り粉除去装置18と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図10に示されるように、切り粉除去装置200は、矩形状のボディー202の芯部に形成された円形状の開口部118に沿って軸方向にスライド可能な移動部材204を備えている。移動部材204の開閉装置116と反対側の端部には、開口部118内に挿通されるフランジ部204Aが形成されている。ボディー202の開口部118内には、フランジ部204Aと孔部120の側壁部との間に付勢部材としてのコイルスプリング206が介挿されている。
この切り粉除去装置200では、シリンダーのロッド20Bの進出によりフランジ部204Aが押されてコイルスプリング206が圧縮されることで、移動部材204が図中の軸方向左側にスライドする。これにより取付部126のピン126Aが図中の軸方向左側に移動し、ピン126Aにカム部130の凹部130Aがスライド可能に係合していることにより、ハンド114A、114Bが外側の開放位置に回動する。
この切り粉除去装置200では、ボディー202の開口部118内にコイルスプリング206が内蔵されているので、切り粉除去装置200の全長を短くすることができる。
なお、把持装置10のターレット16に、複数の切り粉除去装置18又は切り粉除去装置200を設けてもよい(図4参照)。これにより、複数の複数の切り粉除去装置18又は切り粉除去装置200を、駆動装置本体14に設けられたシリンダー20により駆動することができる。
なお、上記実施形態では、爪部115Bの端面に略半円状の凹部115Cを設けたが、爪部の形状はこれに限定されず、他の形状でもよい。例えば、ワーク40の外周面を複数(例えば4点以上)の把持部で挟み込むような形状としてもよい。
なお、上記実施形態では、ハンド114A、114Bを180°開放するように設定したが、これに限定されず、他の構成でもよい。ハンド114A、114Bの開放角度は、30°〜270°が好ましく、90°〜240°がより好ましく、120°〜210°がさらに好ましい。ハンドの開放角度が30°より小さい場合は、ワークからの切り粉の除去はできるが、ハンドの開きストロークが小さいので、ハンドからの切り粉の排出性が悪くなる。また、ハンドの開放角度が270°より大きい場合は、ハンドの開閉が構造的に設計困難であり、また、ハンドを開放させるためのストロークも大きくなるため、ハンド自体の全長も伸び、設置するスペースが限られる。
なお、上記実施形態では、カム部130の凹部130Aに係合されるピン126を移動させることで、ハンド114A、114Bを開閉させたが、移動部材122の直進動作をハンドの開閉移動に変換できる構成であれば、他の構成でもよい。例えば、移動部材に軸方向にギアを設け、ハンドの根元部に形成されたギアを噛み合せることで、移動部材の直進動作をハンドの開閉移動に変換するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、ワーク40は管継手であったが、これに限定されず、他の部材でもよい。
なお、上記実施形態では、把持手段として、ワーク40に絡んだ切り粉44を除去する切り粉除去装置18を設けたが、これに限定されず、他の構成でもよい。例えば、ワークを把持する把持手段を設けてもよい。
本発明の一実施形態に係る把持装置を示す斜視図である。 把持装置に用いられる切り粉除去装置をターレットに取付ける部材と、切り粉除去装置を駆動するシリンダーの分解斜視図である。 切り粉除去装置のハンドを開放した状態を示す断面図である。 シリンダーのロッドが進出し、切り粉除去装置を駆動する状態を示す斜視図である。 切り粉除去装置のハンドを開放した状態を示す断面図である。 切り粉除去装置によりワークの切り粉除去する過程を示す側面図である。 切り粉除去装置によりワークの切り粉除去する過程を示す側面図である。 切り粉除去装置によりワークの切り粉除去する過程を示す側面図である。 比較例の把持装置を示す斜視図である。 切り粉除去装置の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 把持装置
12 テーブル
14 駆動装置本体
16 ターレット
17 回転軸
18 切り粉除去装置
20 シリンダー
20B ロッド
40 ワーク
42 保持部材
44 切り粉
112 粉除去装置本体
114A、114B 一対のハンド
115B 爪部
115C 凹部
116 開閉装置(開閉手段)
122 移動部材
126 取付部(開閉動作手段)
126A ピン(開閉動作手段)
130 カム部(開閉動作手段)
130A 凹部(開閉動作手段)
132 軸部
136 コイルスプリング(付勢部材)
200 切り粉除去装置
202 ボディー
204 移動部材
206 コイルスプリング(付勢部材)

Claims (6)

  1. 装置本体に設けられ、回転駆動される回転体と、
    前記回転体に設けられ、開閉可能な把持手段と、
    前記装置本体に設けられ、前記回転体が所定の位置に回転したとき前記把持手段に接続され、前記把持手段を開放させる駆動手段と、
    前記駆動手段が前記把持手段から離れると前記把持手段を閉止させる閉止手段と、
    を有することを特徴とする把持装置。
  2. 前記把持手段は、
    ワークを両側から挟み込む一対のハンドと、
    駆動手段が接続されたときに前記ハンドを開放させる開放手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
  3. 前記閉止手段と前記開放手段とを兼用した開閉手段が設けられ、
    前記開閉手段は、
    前記ハンドの根元を回動可能に支持するボディーと、
    前記ボディーに移動可能に設けられた移動部材と、
    前記移動部材と前記ハンドとの連結部に設けられ、前記移動部材の直進移動を前記ハンドの開閉移動に変換する開閉動作手段と、
    前記移動部材を前記ハンドと反対側に移動させる付勢部材と、を備え、
    前記駆動手段は、進退可能なロッドを備えたシリンダーであり、前記開閉手段に接続され前記ロッドを進出させて前記ハンド側へ前記移動部材を移動させることを特徴とする請求項2に記載の把持装置。
  4. 前記把持手段が、前記回転体に複数設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の把持装置。
  5. 前記ワークは断面が円形であり、
    前記ハンドの先端部に、前記ワークの外周面を取り囲む円弧状の凹部を有することを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の把持装置。
  6. 前記開閉手段は、前記ハンドを軸部を中心として30°〜270°開放させることを特徴とする請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の把持装置。
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