JP2009077681A - キレート剤耐性が向上したクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シュードモナス・プチダ由来クレアチニンアミドヒドロラーゼのアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸を他のアミノ酸に置換することを特徴とするクレアチニンアミドヒドロラーゼのキレート剤耐性を向上させる方法。
【選択図】なし
Description
また、本発明は、該クレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体をコードする遺伝子、該クレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体の製造法及び該クレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体のクレアチニン測定試薬への種々の適用に関する。
更には、本発明は、クレアチニンアミドヒドロラーゼのキレート剤耐性を向上させる方法に関する。
Journal of Biochemistry,Vol.86,1109-1117(1979) Chemical and Pharmaceutical Bulletin,Vol.34,No.1,269-274(1986)
しかし、これらの改変体はキレート剤耐性が低く、臨床診断薬中又は検体中に含まれるキレート剤に対する耐性や保存安定性が悪いという欠点があった。そこで、本発明者らはさらに、これらの改変体のキレート剤耐性を向上させる方法を検討した。
その結果、本発明者らは、改変体を基にさらに175位のアミノ酸置換を行うことで、キレート剤耐性が向上した改変体を創出することに成功した。
[項1]
配列表の配列番号1、2又は3の配列に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸が他のアミノ酸に置換され、かつ、クレアチニンアミドヒドロラーゼ活性を有するクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体。
[項2]
配列表の配列番号1に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸がトレオニン、グルタミン、アスパラギン、イソロイシン、セリン、ロイシンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換された、項1に記載のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体。
[項3]
配列表の配列番号2に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸をグルタミン、リシン、セリン、ヒスチジン、ロイシン、システイン、グルタミン酸、フェニルアラニン、トリプトファンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換された、項1に記載のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体。
[項4]
配列表の配列番号3に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸をメチオニン、グルタミン、リシン、セリン、トレオニン、アルギニン、ヒスチジンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換された、項1に記載のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体。
[項5]
項1〜4のいずれかに記載されるクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体をコードする遺伝子。
[項6]
項5に記載の遺伝子を含むベクター。
[項7]
項6に記載のベクターで形質転換された形質転換体。
[項8]
項7に記載の形質転換体を培養し、該培養物からクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体を採取することを特徴とする、クレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体の製造法。
[項9]
項8に記載されるクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体を含むクレアチニン測定用試薬。
[項10]
項8に記載されるクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体を用いるクレアチニン測定方法。
[項11]
配列表の配列番号1、2又は3の配列に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸を他のアミノ酸に置換することを特徴とする、クレアチニンアミドヒドロラーゼのキレート剤耐性を向上させる方法。
[項12]
配列表の配列番号1、2又は3の配列に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸を他のアミノ酸に置換することを特徴とする、キレート剤耐性が向上したクレアチニンアミドヒドロラーゼの製造方法。
また、多重変異体については、同様の原則によって表記したものをプラス(+)でつなげて表記する。例えば、「G179S+D175Q」は、179位のG(Gly)をS(Ser)、175位のD(Asp)をQ(Gln)に置換すること又は置換した改変体を意味する。
具体的には例えば、シュードモナス・プチダ(PS−7)株に由来するものが挙げられ、そのアミノ酸配列は配列番号1、当該アミノ酸配列をコードする遺伝子は配列番号4でそれぞれ示される。これらはいずれも特許第2527035号公報に記載されている。
なお、配列番号1において、アミノ酸の表記は、メチオニンを1として番号付けされて
いる。
具体的には例えば、シュードモナス・プチダ(PS−7)株に由来するクレアチニンアミドヒドロラーゼのアミノ酸配列のうち179位のグリシンをセリンに置換したものや、43位のアスパラギンをグルタミン酸、かつ179位のグリシンをセリンに置換したものが挙げられる。これらの(本発明の改変型クレアチニンアミドヒドロラーゼの改変の基になる)改変体のアミノ酸配列として、それぞれ配列番号2,3が示される。また、それらをコードする遺伝子の典型的な態様が、それぞれ配列番号5,6で示される。
とりわけ、シュードモナス・プチダ(PS−7)株起源のクレアチニンアミドヒドロラーゼのアミノ酸配列のうち175位のアスパラギン酸をトレオニン、グルタミン、アスパラギン、イソロイシン、セリン、ロイシンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換することが好ましい。
G179Sの175位のアスパラギン酸を175位のアスパラギン酸をグルタミン、リシン、セリン、ヒスチジン、ロイシン、システイン、グルタミン酸、フェニルアラニン、トリプトファンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換することすることが好ましい。
G179S+N43Dの175位のアスパラギン酸をメチオニン、グルタミン、リシン、セリン、トレオニン、アルギニン、ヒスチジンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換することすることが好ましい。
Journal of Molecular Biology,Vol337,399-416(2004) Journal of Molecular Biology,Vol332,287-301(2004)
本発明の改変型クレアチニンアミドヒドロラーゼをコードする遺伝子は、例えば、微生物など種々の起源(由来)より得られる野生型クレアチニンアミドヒドロラーゼをコードする遺伝子を含むDNA断片を改変することにより得ることができる。具体的には、例えばアルカリゲネス・フェカリス(Alcaligenes faecalis)、アースロバクター・エスピー(Arthrobacter sp.)、フラボバクテリウム・エスピー(Flavobacterium sp.)、コリネバクテリウム・ウレアファシエンス(Corinebacterium ureafaciens)、コリネバクテリウム・クレアチノボランス(Corinebacterium creatinovorans)、マイクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)等の細菌を挙げることができる。
本発明の改変型クレアチニンアミドヒドロラーゼをコードする遺伝子は、好ましくは、配列番号4〜6のいずれかに記載の塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつクレアチニンアミドヒドロラーゼ活性を有するタンパク質をコードするDNAである。
作製された改変タンパク質の遺伝情報を有するDNAは、プラスミドと連結された状態にて宿主微生物中に移入され、改変タンパク質を生産する形質転換体となる。
ベクターとしてプラスミドを用いる場合、例えば、エシェリヒア・コリー(Escherichia coli)を宿主微生物とする場合にはpBluescript,pUC18などが使用できる。宿主微生物としては、例えば、エシェリヒア・コリー W3110、エシェリヒア・コリーC600、エシェリヒア・コリーJM109、エシェリヒア・コリーDH5αなどが利用できる。宿主微生物に組換えベクターを移入する方法としては、例えば宿主微生物がエシェリヒア属に属する微生物の場合には、カルシウムイオンの存在下で組換えDNAの移入を行なう方法などを採用することができ、更にエレクトロポレーション法を用いても良い。更には、市販のコンピテントセル(例えば、コンピテントハイJM109;東洋紡績製)を用いても良い。
シェリヒア・コリを宿主微生物とする場合には、pBR322、pUC19 、pBluescript などが例示される。
ience ,第214巻,1205(1981)に記載されたジデオキシ法により解読した。また、クレアチニンアミドヒドロラーゼのアミノ酸配列は上記のように決定された塩基配列より推定した。
のはGOODの緩衝液であり、なかでも、PIPES、MESもしくはMOPS緩衝液が特に好ましい。また、グルタミン酸、グルタミン、リジン等のアミノ酸類、さらに血清アルブミン等を添加することによりクレアチニンアミドヒドロラーゼをより安定化することができる。
Deletion Kit;Stratagene製,QuickChange Site Directed Mutagenesis Kit;Stratagene製など)の使用、或いはポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)の利用が挙げられる。
それらの形態は特に制約されないが、クレアチニン測定用組成物、および/または、クレアチニン測定キットとしての形態をとりうる。
本発明へのそれらの添加物の配合法は特に制限されるものではない。例えばクレアチニンアミドヒドロラーゼを含む緩衝液に安定化剤を配合する方法、安定化剤を含む緩衝液にクレアチニンアミドヒドロラーゼを配合する方法、あるいはクレアチニンアミドヒドロラーゼと安定化剤を緩衝液に同時に配合する方法などが挙げられる。
使用できるアルブミンとしては、牛血清アルブミン(BSA)、卵白アルブミン(OVA)などが挙げられる。特にBSAが好ましい。該アルブミンの含有量は、好ましくは1〜80%(重量比)、より好ましくは5〜70%(重量比)の範囲で使用される。
宿主由来のタンパク質成分以外のタンパク質成分としては、例えばBSA等の生体由来物質が挙げられる。
このような構成にすることにより、クレアチニン測定系における非特異反応が低減する可能性が考えられる。
また、粉末組成物において、緩衝剤の含有量(W/W)は、1.0%〜50%であることが望ましい。
後述の実施例にも記載されているように、本願発明の改変型クレアチニンアミドヒドロラーゼではキレート剤耐性が向上している。このことは、例えば、臨床診断薬での保存安定性を高め、使用期限を長くすることができる。
また、本願発明のさらに別の一つの態様は、配列表の配列番号1、2又は3の配列に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸を他のアミノ酸に置換することを特徴とする、キレート剤耐性が向上したクレアチニンアミドヒドロラーゼの製造方法である。
さらには、本願発明は、クレアチニンアミドヒドロラーゼを用いるクレアチニン測定系において、上記のいずれかに記載のアミノ酸変異を行ったクレアチニンアミドヒドロラーゼを含有させることを含む、測定の反応性が向上したクレアチニン測定用組成物を、製造する方法である。
酵素液を2分割し、片方にはEDTA・3Naを添加し、もう一方には添加しない。これらを一定時間熱処理し、後述する方法で両方のクレアチニンアミドヒドロラーゼ活性を測定する。キレート剤耐性は(キレート剤添加ありの活性)/(キレート剤添加なしの活性)×100(%)とした。
実施例1 改変型クレアチニンアミドヒドロラーゼ遺伝子の作製
特許第2527035号、および、Biosci.Biotech.Biochem.,59巻7号、1331−1332ページ(1995)に記載の方法を参照してシュードモナス・プチダPS−7株の染色体DNAを調製し、次いで、該株由来のクレアチニンアミドヒドロラーゼ遺伝子を含む発現プラスミドpCNH5−13を調製した。
野生型クレアチニンアミドヒドロラーゼの発現プラスミドpCNH5−13は、ベクターpBluescript SK(-)のマルチクローニング部位にシュードモナス・プチダPS−7株由来のクレアチニンアミドヒドロラーゼをコードする構造遺伝子を挿入しているものである。その塩基配列は配列表の配列番号4に、また該塩基配列から推定されるクレアチニンアミドヒドロラーゼのアミノ酸配列は配列表の配列番号1に示される。
次に、pCNH5−13と変異導入部位のアミノ酸をコードするトリプレットを中央に含む40mer程度の合成オリゴヌクレオチドを基に、QuickChangeTMSite−Directed Mutagenesis Kit(STRATAGENE製)を用いて、そのプロトコールに従って変異処理操作を行い、175位においてアミノ酸置換をランダムに変異導入した変異ライブラリーを作製した。そして、EDTA耐性の変化を指標にスクリーニングして得られた候補株の塩基配列を決定して、配列番号1記載のアミノ酸配列の175番目のアスパラギン酸がトレオニンに置換された変異型クレアチニンアミドヒドロラーゼをコードする組換えプラスミド(pCNH−D175T)を取得した。
その他上記と同様に、ライブラリー作製、スクリーニングを実施し、キレート剤耐性が向上した変異型クレアチニンアミドヒドロラーゼをコードする組換えプラスミドを取得した。
各組み換えプラスミドでエシェリヒアコリーDH5αのコンピテントセルを形質転換し、該形質転換体をそれぞれ取得した。
5mlのCNH生産培地(1%ポリペプトン、2%酵母エキス、1%塩化ナトリウム、5mM塩化マンガン)を試験管に分注し、121℃、20分間オートクレーブを行い、放冷後別途無菌濾過したアンピシリンを100μl/mlになるように添加した。この培地に100μl/mlのアンピシリンを含むLB寒天培地で予め37℃、16時間培養したエシェリヒアコリーDH5α(pCNH−D175T)のシングルコロニーを接種し、37℃で22時間通気攪拌培養した。
上記菌体を遠心分離により集菌し、20mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.8)に懸濁した後、超音波処理により破砕し、更に遠心分離を行い、上清液を粗酵素液として得た。また、この変異体をD175Tと命名した。その他上記と同様に、粗酵素液を得た。
比較例として、pCNH5−13によるエシェリヒアコリーDH5α形質転換体について、上記方法と同様にして、粗酵素液を取得した。
比較例2として、pCNH−G179SによるエシェリヒアコリーDH5α形質転換体について、上記方法と同様にして、粗酵素液を取得した。
比較例3として、pCNH−G179S+N43DによるエシェリヒアコリーDH5α形質転換体について、上記方法と同様にして、粗酵素液を取得した。
実施例2で取得した変異型クレアチニンアミドヒドロラーゼおよび比較例1で取得した各種クレアチニンアミドヒドロラーゼ(D175X)をそれぞれ、20mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.8)中に加え、それを2分割して片方にfinal 5mMとなるようにEDTA・3Naを添加し、もう片方には何も添加せずに60℃で20分間処理を行った。後述する活性測定法によりクレアチニンアミドヒドロラーゼを測定し、(キレート剤添加ありの活性)/(キレート剤添加なしの活性)×100をキレート剤耐性(%)とした。
その結果を表1に示す。表1から判るように本発明のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体は改変前と比べてキレート耐性が向上していることが確認された。
実施例2で取得した変異型クレアチニンアミドヒドロラーゼおよび比較例2で取得した各種クレアチニンアミドヒドロラーゼ(G179S+D175X)をそれぞれ、20mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.8)中に加え、それを2分割して片方にfinal 2.5mMとなるようにEDTA・3Naを添加し、もう片方には何も添加せずに50℃で20分間処理を行った。後述する活性測定法によりクレアチニンアミドヒドロラーゼを測定し、(キレート剤添加ありの活性)/(キレート剤添加なしの活性)×100をキレート剤耐性(%)とした。
その結果を表1に示す。表2からわかるように本発明のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体は改変前と比べてキレート耐性が向上していることが確認された。さらに比較例1の野生型と比較するとKm値が低下していることがわかる。
実施例2で取得した変異型クレアチニンアミドヒドロラーゼおよび比較例3で取得した各種クレアチニンアミドヒドロラーゼ(N43D+G179S+D175X)をそれぞれ、20mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.8)中に加え、それを2分割して片方にfinal 2.5mMとなるようにEDTA・3Naを添加し、もう片方には何も添加せずに50℃で20分間処理を行った。前述した活性測定法によりクレアチニンアミドヒドロラーゼを測定し、(キレート剤添加ありの活性)/(キレート剤添加なしの活性)×100をキレート剤耐性(%)とした。
その結果を表1に示す。表3から判るように本発明のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体は改変前と比べてキレート耐性が向上していることが確認された。さらに比較例1の野生型と比較するとKm値が低下していることがわかる。また、表2の比活性と比較すると、N43Dの改変が加わることで、それぞれ比活性が向上していることがわかる。
酵素溶液は酵素標品をあらかじめ氷冷した50mMリン酸緩衝液pH7.5で溶解し、分析直前に1.8〜2.4U/mLに希釈する。
試験管に0.1M クレアチン溶液(50mMリン酸緩衝液pH7.5で溶解)を1.0mLとり、37℃約5分予備加温する。次に酵素溶液を0.1mL加える。37℃で正確に反応させた後、直ちに反応液0.1mLをとり、あらかじめ準備した0.5N NaOH溶液2.0mLに入れる。1.0% ピクリン酸溶液を1.0mL加え、25℃で20分間放置後520nmにおける吸光度(ODtest)を測定する。盲検は0.1M クレアチン溶液(50mMリン酸緩衝液pH7.5で溶解)を1.0mLに酵素希釈液を添加後直ちに反応液の0.1mLをとり、あらかじめ準備した0.5N NaOH溶液2.0mLに入れる。1.0% ピクリン酸溶液を1.0mL加え、25℃で20分間放置後520nmにおける吸光度(ODblank)を測定する。
U/mL=ΔOD(ODtest−ODblank)×7.33×希釈倍率
<R1>
0.58M HEPES pH8
0.005% 4アミノアンチピリン
0.015% フェノール
60U/mlクレアチンアミジノヒドロラーゼ
12U/ml ザルコシンオキシダーゼ
6U/ml ペルオキシダーゼ
<R2 (final 55mM)>
0.25M クレアチニン
0.27N HCl
<R2 (final 11mM)>
0.05M クレアチニン
0.27N HCl
R1:200μlに、R2:60μl及び酵素液10μlを加え、37℃で10分間反応させ、505nmの吸光度変化をHITACHI7060型自動分析装置を用いて測定した。
Claims (12)
- 配列表の配列番号1、2又は3の配列に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸が他のアミノ酸に置換され、かつ、クレアチニンアミドヒドロラーゼ活性を有するクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体。
- 配列表の配列番号1に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸がトレオニン、グルタミン、アスパラギン、イソロイシン、セリン、ロイシンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換された、請求項1に記載のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体。
- 配列表の配列番号2に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸をグルタミン、リシン、セリン、ヒスチジン、ロイシン、システイン、グルタミン酸、フェニルアラニン、トリプトファンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換された、請求項1に記載のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体。
- 配列表の配列番号3に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸をメチオニン、グルタミン、リシン、セリン、トレオニン、アルギニン、ヒスチジンからなる群より選ばれるアミノ酸に置換された、請求項1に記載のクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載されるクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体をコードする遺伝子。
- 請求項5に記載の遺伝子を含むベクター。
- 請求項6に記載のベクターで形質転換された形質転換体。
- 請求項7に記載の形質転換体を培養し、該培養物からクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体を採取することを特徴とする、クレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体の製造法。
- 請求項8に記載されるクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体を含むクレアチニン測定用試薬。
- 請求項8に記載されるクレアチニンアミドヒドロラーゼ改変体を用いるクレアチニン測定方法。
- 配列表の配列番号1、2又は3の配列に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸を他のアミノ酸に置換することを特徴とする、クレアチニンアミドヒドロラーゼのキレート剤耐性を向上させる方法。
- 配列表の配列番号1、2又は3の配列に記載されるアミノ酸配列の175位、あるいはそれと同等の位置のアミノ酸を他のアミノ酸に置換することを特徴とする、キレート剤耐性が向上したクレアチニンアミドヒドロラーゼの製造方法。
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