JP2009077068A - 画像処理装置及び画像処理方法ならびにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 フチ無しコピーまたはフチ無し印刷を行うにあたり、画像内容の変化を抑えつつ、端部の欠損を低減させる。
【解決手段】 入力された画像を処理し、記録媒体に記録する出力画像を生成する画像処理装置の画像処理方法であって、前記入力された画像のサイズを取得する工程と、前記記録媒体のサイズを取得する工程と、前記記録媒体に対して、前記入力された画像を余白なしで記録する場合のはみだし量を、互いに直交する2つの方向においてそれぞれ設定する工程(ステップS602)と、前記記録媒体のサイズ及び前記はみだし量と、前記入力された画像のサイズとを用いて、前記2つの方向それぞれの変倍率を算出する工程(ステップS603)と、前記それぞれの変倍率に基づいて、前記入力された画像を前記2つの方向に変倍処理し、出力画像を生成する工程(ステップS604)とを備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、入力された画像を変倍して記録紙に記録するための出力画像を生成する画像処理技術に関するものである。
従来より、画像読取装置は、単機能のコンピュータ用の周辺機器(イメージスキャナ)として製品化される一方で、ファクシミリ装置やコピー機、MFPなどにおいても幅広く利用されている。なお、MFPとは、Multi Function Peripheral(多機能周辺機器)の略であり、画像読取り、コピー、印刷、ファクシミリ送信など、複数の機能が複合された装置である。
多くの画像読取装置では、読取ヘッドと原稿との間の相対移動によって読取走査を行っている。ここで、画像読取装置の読取方式を原稿の搬送方式の違いにより分類すると、原稿ガラスの上に原稿を配置して読取ヘッドの方を移動させる方式と、読取ヘッドは移動させずに原稿の側を移動させる方式とに分けることができる。
更に、原稿の給送方式の違いにより分類すると、手動による方式と、ADF(自動原稿給送装置)により読取位置(原稿、読取ヘッドのいずれを給送するかは問わない)に原稿を送り込む方式等に分けることができる。
また、現在の画像読取装置では、単一の読取方式だけではなく、2つ以上の複数の読取方式が搭載された装置も珍しくなく、たとえばADF読取方式と、フラットベッド読取方式の双方を利用できる画像読取装置も登場してきている。
そして、このような画像読取装置が搭載されたMFP等では、読取った原稿の画像をそのまま記録紙に記録したり、ファクシミリ送信して利用するだけでなく、原稿の読取りから原稿画像の利用までの工程にて、種々の処理が行われるように構成されている。更に、当該処理の結果に応じて、原稿画像に対して複数の異なる処理を実行させることも可能となっている。
例えば、当該処理の結果に応じて実行されるコピー機能に関して列挙するだけでも、次のような種類のコピー処理が存在する。
(1)単純に原稿をコピーするだけの通常コピー
(2)オペレータに指定された繰返し数だけ記録紙に繰返し原稿をコピーする繰返しコピー(手動)
(3)記録紙に記録できるだけ繰返し原稿をコピーする繰返しコピー(自動)
(4)原稿を鏡に映したように反転してコピーする鏡像コピー
(5)自動的に倍率を決定し、記録紙サイズいっぱいにコピーする自動倍率コピー
(6)記録部の非画像領域(記録紙周囲の余白)なしで記録紙全面に原稿をコピーするフチ無しコピー
ここで、MFP等に搭載された印刷機能としては、通常の印刷機能の他にも種々の機能がある。例えば、デジタルカメラ等で撮影した画像が保存されたメモリカードをメモリカードスロットに差し込み、メモリカード内の画像データを読み取り、記録紙に印刷するカードダイレクト印刷機能が挙げられる。
更にはデジタルカメラとMFPとを直接汎用の有線・無線インタフェースで接続し、インタフェース経由で画像データを読み取り、記録紙に印刷するカメラダイレクト印刷機能も挙げられる。
そして、このようなカードダイレクト印刷やカメラダイレクト印刷等の印刷機能においても、コピー機能と同様に、読取った画像データに対する処理の結果に応じて実行される処理として、次のような種類の印刷処理が存在する。
(1)単純に画像を印刷するだけの通常印刷
(2)オペレータに指定された繰返し数だけ記録紙に繰返し画像を印刷する繰返し印刷(手動)
(3)記録紙に記録できるだけ繰返し画像を印刷する繰返し印刷(自動)
(4)原稿を鏡に映したように反転して印刷する鏡像印刷
(5)自動的に倍率を決定し、記録紙サイズいっぱいに印刷する自動倍率印刷
(6)記録部の非画像領域(記録紙周囲の余白)なしで記録紙全面に画像を印刷するフチ無し印刷
(7)CDのレーベル等に画像を印刷するレーベル印刷
このうち、上記コピー機能の(6)および印刷機能の(6)として列挙されたフチ無しコピーおよびフチ無し印刷の詳細は、以下のような文献において開示されている。
例えば、特開2004−104190号公報によれば、画像読取装置により原稿から全面読取した画像を所定の変倍率で拡大して記録紙に記録するフチ無しコピーモードにより、原稿画像を記録紙に記録することができる。
具体的には、原稿画像の拡大により、記録紙からはみ出して非記録となる画像の大きさに相当するはみ出し量をユーザに設定させる構成とし、ユーザにより設定されたはみ出し量に基づき、拡大処理する際の変倍率を決定する構成が開示されている。
また、例えば、特開2006−167965号公報によれば、CD−Rなどの光ディスクのレーベル面への印刷(ラベル印刷)を行うにあたり、フチ無しで印刷する方法が開示されている。
具体的には、画像データの一部分を拡大することで、画像データがディスクのレーベル面の全体に配置されるように印刷することが可能である。
このように、従来のフチ無しコピーやフチ無し印刷では、原稿画像が記録紙サイズより大きくなるように原稿画像全体を拡大するか、あるいは画像データの一部のみを拡大することにより、これを実現していた。
特開2004−104190号公報 特開2006−167965号公報
しかしながら、上述のようなフチ無しコピーやフチ無し印刷には、いくつかの問題点がある。例えば、原稿画像を記録紙サイズより大きく拡大するため、結果的に出力画像が入力画像よりも大きくなってしまったり、出力画像の端部の情報が、記録紙に印刷されず、欠損することとなる。
この結果、例えば、フチ無しコピーを繰り返し行うと、最初のコピーで原稿画像よりも拡大された出力画像は、次のコピーにより、更に拡大されることとなってしまう。
また、ダイレクト印刷におけるフチ無し印刷に適用した場合、MFPやデジタルカメラ等のUI画面で確認した画像と比べ、出力画像の中心部分が拡大された画像となるなど画像内容に変更が生じてしまううえ、端部が欠損してしまうこととなる。
同様の現象はデジタルカメラの画像の画角が4:3であり、標準的な記録紙の画角が5:3.5といったように、入力画像と記録紙の画角が異なっている場合にも発生する。すなわち、記録紙全面を覆うように拡大した場合、デジタルカメラの画像の画角4:3は5:3.75と等価なので、長辺側に比べて短辺側の方がより端部の情報欠損率が大きくなってしまう。
更に、フチ無し巾が記録紙の上下左右で異なっていたような場合にあっては、原稿画像の中心と記録紙の中心とを合わせた状態で、上下あるいは左右でフチ無し巾の大きい方に合わせて拡大するため、情報欠損率が大きくなる傾向にあった。
一方で、上下左右で異なるフチ無し巾の場合に、単純に記録紙+フチ無し巾の領域を覆うように拡大することとすると、原稿画像の中心と記録紙の中心とがズレることとなり、画像内容が変化することとなる。この結果、フチ無しコピーを繰り返すと、繰り返した分だけ中心のズレが積み重なっていき、画像内容の変化が著しくなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、フチ無しコピーまたはフチ無し印刷を行うにあたり、画像内容の変化を抑えつつ、端部の欠損を低減させることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
入力された画像を処理し、記録媒体に記録する出力画像を生成する画像処理装置であって、
前記入力された画像のサイズを取得する第1の取得手段と、
前記記録媒体のサイズを取得する第2の取得手段と、
前記記録媒体に対して、前記入力された画像を余白なしで記録する場合のはみだし量を、互いに直交する2つの方向においてそれぞれ設定する設定手段と、
前記入力された画像を複数の領域に分割する分割手段と、
前記記録媒体のサイズ及び前記はみだし量と、前記入力された画像のサイズとを用いて、前記分割された各領域の前記2つの方向それぞれの変倍率を算出する算出手段と、
前記それぞれの変倍率に基づいて、前記分割された各領域を前記2つの方向に変倍処理し、出力画像を生成する生成手段とを備える。
本発明によれば、フチ無しコピーまたはフチ無し印刷を行うにあたり、画像内容の変化を抑えつつ、端部の欠損を低減させることが可能となる。
以下、図を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下の実施形態の構成(構成要素の相対配置、寸法、表示画面など)は、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲を当該構成のみに限定するものと解釈されるべきでないことはいうまでもない。
以下では、画像処理装置の一実施形態として、画像読取機能、ダイレクト印刷機能、ファクシミリ送信機能、及びコピー機能を併せ持つ、MFP(Multi FunctionPeripheral:多機能周辺機器)について説明する。
[第1の実施形態]
1.画像処理装置のシステム構成
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置(MFP100)のシステム構成を示す図である。図1においてCPU101はMFP100のシステム制御部であり、MFP100を構成する各ブロックを制御する。
ROM102は、MFP100のシステム制御プログラムを格納する。なお、CPU101は、ROM102に格納されている制御プログラムに基づいて、MFP100に関する各種の処理を実行する。このようなCPU101の制御プログラムは、ROM102に格納されているものに限らず、フレキシブルディスクやCD−ROMなどの外部の記憶媒体に記憶されているものでもよい。また、専用の読取装置によって、MFP100のRAM(例えばSRAM104)に取り込み、CPU101が解読し、実行するような構成であってもよい。
プリンタ103は、読取った、あるいは入力された画像データを記録紙に記録する機能を備え、任意の画像記録方式(電子写真方式、インクジェット方式など)により構成される。
SRAM104は、主にMFP100の登録データなどの格納に、また、DRAM105は、主に画像データなどの格納に用いられる。
イメージプロセッサ106は、イメージセンサ107によって読取られた画像データに対して各種の画像処理(画像の変倍、所定のイメージフォーマットデータへの変換など)を行う。
イメージセンサ107は、原稿画像の読取りを行うためのもので、接触型読取りセンサなどから構成される。
操作パネル108は、装置の状態などを表示するためのディスプレイ109を有し、オペレータからの動作指示入力や各種データ登録の際に用いられる。
PCインタフェース110は、MFP100とPC(パーソナルコンピュータ)111とを接続するインタフェースである。PC111は、MFP100を周辺装置として利用するとともに、MFP100の各種設定データの変更や各種動作の起動要求を行うホストコンピュータとして機能する。
Cardインタフェース112は、MFP100とメモリカード113とを接続するインタフェースである。メモリカード113はMFP100の外部記憶装置として動作する。MFP100はメモリカード113に保存された写真画像等の画像データをCardインタフェース112を介して入力し、プリンタ103により印刷する、カードダイレクト印刷機能を有する。
DSCインタフェース114は、MFP100とDSC(デジタルスチルカメラ)115とを有線若しくは無線で接続するインタフェースである。MFP100はDSC115に保存された写真画像等の画像データをDSCインタフェース114を介して入力し、プリンタ103により印刷する、カメラダイレクト印刷機能を有する。
DSC115は、MFP100とカメラダイレクト印刷プロトコルで論理接続され、MFP100を印刷サービス提供装置として機能させることができる。また、ダイレクト印刷プロトコル上で規定された各種設定データの変更や各種動作の起動要求を行うことのできる印刷サービス利用装置として機能させることができる。
なお、イメージプロセッサ106では、Cardインタフェース112やDSCインタフェース114を介して入力された画像データに対しても、各種の画像処理(画像の変倍、所定のイメージフォーマットデータへの変換など)を行うものとする。
2.画像処理装置の操作パネルの構成
図2は、本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置(MFP100)の操作パネルの構成を示す図である。以下、図2を用いて、操作パネルの構成について説明する。
電源キー201は、MFP100の主電源のON/OFFを行うためのキーである。リカバリキー202はMFP100のエラー解除を行うためのキーである。
メモリ使用表示LED203は画像メモリ(DRAM105)の使用状態を示すためのLEDであり、メモリ使用表示LED203が点滅しているときは、MFP100が画像メモリを使用していることを意味している。
エラー表示LED204はエラー表示を行うためのLEDであり、エラー表示LED204が点滅している時は、MFP100がエラー状態であることを意味している。
モード切替キー205は、MFP100をスタンバイ状態から、コピーモードあるいはFAXモード、スキャンモードあるいはダイレクト印刷モードに切り替えるためのキーである。
ダイレクト印刷モードは内部的にはカードダイレクト印刷モードとカメラダイレクト印刷モードの2種類が存在する。ダイレクト印刷モードへの移行は、基本的にはモード切替キー205により実行されるが、これに限定されるものではない。例えば、DSCインタフェース114によるDSC115との接続の検出を契機に移行したり、Cardインタフェース112によるメモリカード113の挿入の検出を契機に移行したりするように構成しても良い。
カラーモード表示LED206は、画像の色処理に関するモード表示のためのLEDで、カラーモード表示LED206が点灯している時は、MFP100がカラー読取モードであることを意味する。
カラー/モノクロモードは、カラー/モノクロ切替キー207によって、切り替えることが可能であり、スキャンモードがカラーのときは、カラーモード表示LED206が点灯し、モノクロモードのときはカラーモード表示LED206が消灯する。
ストップキー208は、MFP100の動作を停止させるためのキーであり、スタートキー209は、MFP100の動作を開始させるためのキーである。
テンキー210は、コピー枚数、ファクシミリ通信相手の電話番号などの数値入力を行うためのキーである。
画質モードの切り替え、例えばコピー画像(あるいはファクシミリ画像)の画質の切り替えはコピー画質選択キー211により行う。また、コピー濃度の調整はコピー濃度調整キー212により行う。
記録紙サイズ選択キー213は、プリンタ103にセットされている記録紙サイズの選択のためのキーである。MFP100のコピー倍率の設定は、コピー倍率設定キー214によって行う。
セットキー215は、各種登録モードなどにおいて、設定項目の決定の際に用いられるキーである。なお、各種設定項目は、メニューキー216により、ディスプレイ217上に表示させることができる。
ディスプレイ217は図1のディスプレイ109に対応するもので、液晶表示器などから構成される。
3.画像読取部の主要部の構成
図3は、MFP100の画像読取部の主要部の構成を示している。本実施形態のMFP100の画像読取部は図3に示すようにADF読取方式およびフラットベッド読取方式の2つの画像読取方式を利用できるように構成されている。
図3では、ADF読取方式およびフラットベッド読取方式の画像読取部は、原稿搬送に関する部材を除く一部の部材(本実施形態の場合、イメージセンサや白黒基準板)を共有している。図3において、白黒基準板310は、原稿台307の下部に配置され、イメージセンサ306のシェーディングデータを生成する。白黒基準板310は白色部と黒色部の2色の部分から構成されている。白黒基準板310下部にイメージセンサ306を移動してイメージセンサ306の下でイメージセンサ306の照明光源(不図示)を点灯あるいは消灯させることにより、各色のシェーディングデータを取得することができる。
原稿突き当て位置309は、原稿台307上に正しく原稿を積載するための基準となる突き当て位置である。
圧板311は、原稿読取時に外光が入らないようにするための蓋であり、内側は白色シートで作られている。
イメージセンサ306は、透明ガラスによって作られた原稿台307下部に配置され、不図示の駆動手段により原稿台307上の原稿308を走査し、その画像を読取る。装置がスタンバイ状態(ADF読取方式が選択されている場合を除く)であるときは、イメージセンサ306はイメージセンサホームポジション305で待機する。
イメージセンサ306や、白黒基準板310はADFを用いた読取りにおいても共用される。
かかるフラットベッド部の一端の原稿台上にはADF読取部が配置される。なお、ADF読取部は最初から装置に組込まれる他、オプション部品などとして着脱される構成をとってもよい。
ADF読取部は、原稿セット位置301から原稿排出位置303へと1枚ずつ原稿を搬送するローラなどから成る搬送手段312を有している。そして、搬送手段312下部のADF読取り位置304にイメージセンサ306を移動させることにより、自動搬送された原稿の画像を読取る。
ADF読取部の原稿セット位置301端部には、光学センサやリミットスイッチなどから成る原稿検知センサ302が設けてあり、この原稿検知センサ302により原稿セット位置301上の原稿の有無を検知することができる。
原稿検知センサ302が原稿を検知している場合は、ADF読取方式が選択されたものとし、フラットベッド読取方式は使用せず、所定の操作(図2のスタートキー209の操作など)に応じてADF読取りを行う。
ADF読取りにおいては、イメージセンサ306をADF読取り位置304に移動し、原稿を原稿排出位置303に向け搬送させながらADF読取り位置304上を原稿が通過する時にその部分の画像を読取る。
原稿検知センサ302が原稿を検知しておらず(あるいは他の明示的な操作によって)、ADF読取方式が選択状態となっていない場合は、フラットベッド読取方式が選択される。フラットベッド読取方式が選択されている場合はイメージセンサ306はイメージセンサホームポジション305に戻り、スタンバイ状態となる。
なお、図3のようなADF読取部の構成では、搬送手段312により逆方向への搬送を行うのが困難である(たとえ可能であっても複雑高価かつ非現実的な構成が要求される場合が多い)。このため、ADF読取方式が選択されている場合は、(原稿サイズ検知などの目的で)プリスキャンを行うことはできない。
また、図3のようなADF読取部による原稿自動搬送は、後述のフチ無しコピーには適さない。フチ無しコピーでは、原稿の斜行などを極めて厳密に制御し原稿全面の読取を正確に行うのに充分な搬送精度を得る必要があるが、製造コストの制約などから、このような搬送精度を得るのが困難であるからである。
以上、図1〜図3に示したMFP100は、ダイレクト印刷、画像読取り、コピー、ファクシミリ送信などの動作を行うことができる。本実施形態のMFP100では、画像読取方式の選択はコピーモードの種別、特に、原稿サイズの検出を必要とするか否か、あるいは全面読取(フチ無しコピーなど)を必要とするか否かにより制御されるものとする。
4.画像処理装置における処理の流れ
以下、図4を参照してCPU101が実行する処理を説明する。図4は、MFP100においてCPU101が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、ステップS401では、モード切替キー205の状態を調べることでコピーモードであるかどうかを判断する。コピーモードであると判断した場合にはステップS402に進み、オペレータからのコピーについての指示を待つ。一方、コピーモードではないと判断した場合には、ステップS407に進み、FAXモードであるか否かの判断をする。
ステップS407においてFAXモードであると判断した場合には、ステップS408において、オペレータからのFAXについての指示を待つ。オペレータが倍率、濃度、画質、記録紙サイズ、モードなどの設定を行った後、スタートキー209を押した場合には、ステップS409においてこれを検知し、ステップS411に進み、ファクシミリ送信を行う。
また、ステップS407においてFAXモードではないと判断した場合には、ステップS422でスキャンモードであるか否かを判断する。
ステップS422においてスキャンモードであると判断した場合には、ステップS412に進み、接続されているPC111からの画像読取りについての指示を待つ。ステップS412において、PC111からの画像読取り指示があったと判断した場合には、ステップS413に進み、当該画像読取り指示に基づく画像読取りを行う。
PC111からの画像読取り指示がなければ、ステップS414でスタートキー209が押下されたか否かを調べ、スタートキー209が押されていれば、ステップS415に進み、PC111にスキャンモードを要求する。
ステップS416では、PC111側から所望のスキャンモードを取得することができたか否かを判断し、取得することができたと判断した場合には、ステップS417に進み、取得したスキャンモードに基づく画像読取を行う。
また、ステップS422においてスキャンモードでないと判断した場合には、ダイレクト印刷モードであると判断し、ステップS423にて、カードダイレクト印刷モードであるか否かを判断する。
ステップS423においてカードダイレクト印刷モードであると判断した場合には、ステップS424に進み、オペレータからのカードダイレクト印刷についての指示を待つ。オペレータが濃度、画質、記録紙サイズ、モードなどの設定を行った後、スタートキー209を押した場合には、ステップS425においてこれを検知し、ステップS426においてカードダイレクト印刷を行う。
一方、ステップS424においてカードダイレクト印刷モードでないと判断した場合には、カメラダイレクト印刷モードであると判断し、ステップS427に進み、DSC115からのカメラダイレクト印刷についての指示を待つ。オペレータが濃度、画質、記録紙サイズ、モードなどの設定を行った後、ダイレクト印刷スタート指示を行うと、ステップS428ではこれを検知し、ステップS429においてカメラダイレクト印刷を行う。
なお、上記FAXモード(ステップS407〜)およびスキャンモード(ステップS412〜)においては、後述のプリスキャンによる原稿サイズ検出を行うように構成してもよい。ただし、本実施形態ではFAXモードおよびスキャンモードにおいては、プリスキャンによる原稿サイズ検出は行わない構成となっているものとする。
さて、ステップS401で現在の状態がコピーモードであると判断した場合には、ステップS402に進む。オペレータが倍率、濃度、画質、記録紙サイズ、コピー種類などのコピー設定を行うと、ステップS402ではこれを受け付け、スタートキー209を押下すると、ステップS403ではこれを検知する(第2の取得手段)。
ステップS418では、フチ無しコピーを行うモードに設定されているか否かを判断し、フチ無しコピーを行うモードに設定されていないと判断した場合には、ステップS404に進む。ステップS404では、コピーモードが原稿サイズ検知を行うモードに設定されているか否かを判断する。
ステップS404において、プリスキャンによる原稿サイズ検知を行うモードに設定されていないと判断した場合には、ステップS410に進む。ステップS410では、選択されているコピーモードにより原稿サイズ検知なしのコピー処理を行う(例えば、設定されたサイズの記録紙を用いてコピーを行う)。
ステップS418において、フチ無しコピーモードに設定されていると判断した場合、にはステップS419に進む。またはステップS404において、コピーモードがプリスキャン(第1の取得手段)による原稿サイズ検知を行うモードに設定されていると判断した場合には、ステップS419に進む。なお、ステップS418またはステップS404において肯定された場合とは、原稿の全面読取が必要なフチ無しコピーモード、または、原稿サイズ検出が必要なコピーモードが選択されていることを意味する。
上述のように、ADF読取方式は、これらのモードには適さない。そこでステップS419では、ADF読取部に原稿がセットされているか否かを判断し、セットされていると判断された場合には、ステップS421に進む。
ここで、ステップS419が肯定されたということは、全面読取またはプリスキャンを行う必要があるにもかかわらず、ADF読取方式が選択されていることを意味し、正常な読取動作が不可能である。このため、ステップS421ではその旨をユーザにエラー警告する。たとえば、「ADFから原稿を除去し、フラットベッド読取方式を選択してください」といったようなメッセージをディスプレイ217に可視表示したり、あるいはスピーカから音声出力することによりエラー警告する。
一方、ステップS419でADF読取部に原稿がセットされていない、すなわちフラットベッド読取方式が選択されていると判断した場合は、ステップS420に進む。ステップS420では、後述の原稿の全面読取を伴なうフチ無しコピー動作、または原稿サイズ検出を伴なうコピー動作を行う。なお、画像読取方式の選択状態は、原稿検知センサ302によりADF読取部の原稿セット位置301における原稿の有無を検出することによって、簡単安価に、また、直接的に検出することができる。上記のプリスキャンによる原稿サイズ検知を行うか否かはコピーモード(コピー種類)によって異なる。
ここで、本実施形態のMFP100では、図5に示すような6種類のコピー処理が可能であるものとし、それぞれのコピー処理の詳細は、下記の通りである。
(1)単純に原稿をコピーするだけの通常コピー
(2)オペレータに指定された繰返し数だけ記録紙に繰返し原稿をコピーする繰返しコピー(手動)
(3)プリスキャンを行い原稿サイズを判断した後、記録紙に記録できるだけ繰返し原稿をコピーする繰返しコピー(自動)
(4)原稿を鏡に映したように反転してコピーする鏡像コピー
(5)プリスキャンを行い原稿サイズを判断した後、自動的に倍率を決定し、記録紙サイズいっぱいにコピーする自動倍率コピー
(6)記録部の非画像領域(記録紙周囲の余白)なしで記録紙全面に原稿をコピーするフチ無しコピー
本実施形態ではプリスキャンにより原稿サイズ検知を行うコピーは、(3)繰返しコピー(自動)、(5)自動倍率コピー、および(6)フチ無しコピーの3種類のみである。ただしフチ無しコピーでは原稿サイズ検知はコピー制御方式によっては必ずしも必須ではない。
MFP100では、コピー種類が原稿サイズ検知を行う(3)繰返しコピー(自動)、(5)自動倍率コピー、(6)フチ無しコピー(ただし原稿サイズ検知を用いるもの)であった場合には、画像読取の処理に先立って、プリスキャンを行う。これにより、原稿サイズを判断する。
5.コピー動作(ステップS420)の詳細
5.1 フチ無しコピー処理の流れ
次に上記ステップS420において実行されるコピー処理のうち、フチ無しコピーについて、図6〜図8を用いて詳細を説明する。
本実施形態にかかるMFP100では、フチ無しコピー時に上・下・左・右それぞれの方向(互いに直交する2つの方向)にフチ無し巾を設定する。そして、原稿画像中心からそれぞれの方向への拡大率(変倍率)を設定することにより、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせつつ、画像欠損率を低減する。
図6のステップS601では、まず現在設定されているコピー種類がフチ無しコピーであるかどうかを調べる。ここでフチ無しコピーが選択されている場合は、ステップS602〜S604の処理を行う。
ステップS602では、図4中のステップS402においてオペレータが設定した記録紙サイズに対して、上・下・左・右それぞれのフチ無し巾を設定する。本実施形態では例えばL判サイズの記録紙に対しては、上に約4.5mm、下に約8mm、左側に約3mm、右側に約6mmのフチ無し巾が設定されるものとする。ここで重要な点は、記録紙の上下左右のフチ無し巾は、MFP100の機械構造や特性によって決定され、必ずしも同じとはならないことである。
例えば、記録紙上への記録位置の制御を記録紙上端部の検出に基づいて行うMFP100の場合について説明する。MFP100の記録紙上端部の検出精度が十分高く、搬送精度が悪い場合、記録紙の上端での位置ズレよりも記録紙の下端での位置ズレが大きくなることが多い。
同様に、記録紙左側にガイドが設けられているMFP100の場合には、記録紙が斜めに給紙されると、MFP100の記録紙左側の位置精度は高く、反対側の記録紙右側の位置ズレが大きくなることが多い。
ステップS603では、フチ無し巾に基づいて上・下・左・右それぞれの拡大率を決定する。これは、取得した原稿サイズ(画像サイズ)と記録紙のサイズ(記録媒体サイズ)、フチ無し巾から、以下の式により算出することができる。
Figure 2009077068
Figure 2009077068
Figure 2009077068
Figure 2009077068
本実施形態では拡大率としては上記4種類の計算を記したが、実際の拡大率の適用は、記録紙上の原稿画像中心位置から見て左上・上・右上・左・中央・右・左下・下・右下の9領域に分割して拡大領域を適用することとなる。
例えば、記録紙上の原稿画像中心位置から見て左上の領域であれば上下方向に上方向の拡大率、左右方向に左方向の拡大率を適用し、記録紙上の原稿画像中心位置から見て真上の領域であれば上下方向に上方向の拡大率を適用することとなる。
ステップS603で拡大率が決定すると、当該決定された拡大率に基づいて拡大処理(変倍処理)し、ステップS604ではコピーを行う。
5.2 フチ無しコピーの結果
次にフチ無しコピーを実行する場合の、前提となる原稿と記録紙のレイアウトならびにその場合の画像欠損率の差異(本実施形態に係るMFP100による処理結果と従来のMFPによる処理結果との差異)について、図7および図8を用いて説明する。
図7(a)は、本実施形態にかかるMFP100を用いた場合の、原稿画像と記録領域のレイアウトを示した図である。図7(b)は、従来例において、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせた場合の原稿と記録領域のレイアウトを示した図である。図7(c)は、従来例において、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせない場合の原稿と記録領域のレイアウトを示す図である。
図8(a)は、本実施形態にかかるMFP100を用いた場合の画像欠損率を示す図である。図8(b)は、従来例において、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置を合わせた場合の画像欠損率を示す図である。図8(c)は、従来例において、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせない場合の画像欠損率を示す図である。
5.2.1 MFP100における画像欠損率
まず、本実施形態にかかるMFP100を用いた場合のレイアウトならびにその場合の画像欠損率について詳細に説明する。
本実施形態にかかるMFP100を用いた場合のレイアウト例である図7(a)中、太い実線で表された700aは原稿サイズを、太い破線で表された701aは記録領域サイズ(記録紙サイズにフチ無し巾を加えたサイズ)を示している。また、円で表された702aは原稿画像中心および記録紙上の原稿画像中心位置をそれぞれ示している。
かかるレイアウトのもと、本実施形態にかかるMFP100を用いた場合の画像欠損率を、図8(a)に示す。なお、ここでは、画像欠損率の計算はL判原稿を想定しており、取得した原稿サイズは上下127mm、左右89mmとしている。よって、原稿画像中心からの上下左右の長さは、上下がそれぞれ63.5mm、左右がそれぞれ44.5mmとなる。また、記録紙サイズもL判を想定しているので、記録紙上の原稿画像中心位置からの長さは上述した原稿画像中心からの長さと同じである。
本実施形態のMFP100では、原稿画像中心位置の画素を移動させないように、原稿画像中心からみて上下左右方向にそれぞれフチ無し巾に応じた拡大率を設定する。よって、図8(a)中のフチ無し巾は上述した例の場合、上4.5mm、下8mm、左3mm、右6mmとなる。
次に、記録領域巾は上下左右の記録紙上の現行画像中心位置からの長さにそれぞれ対応する方向のフチ無し巾を加えた値となる。例えば、上方向の記録領域巾68mm=上方向の記録紙上の原稿画像中心位置からの長さ63.5mm+上方向のフチ無し巾4.5mmとなる。
そして、拡大率は記録領域巾を原稿画像中心からの長さで割った値となる。よって、上が107%、下が113%、左が107%、右が113%という拡大率となる。
画像保持率は、上下左右それぞれの拡大率で拡大された原稿画像のうち、記録紙上に記録される原稿画像がどれだけの割合かを表す。
Figure 2009077068
本実施形態では画像保持率が83%なので、画像欠損率は100%−83%=17%となる。
つまり、原稿画像上の情報のうち、17%の情報が記録紙外となり、欠損することとなる。
5.2.2 従来例による画像欠損率(1)
次に、従来のMFPにおいて、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを一致させた場合のレイアウトならびにその場合の画像欠損率について詳細に説明する。
図7(b)中、太い実線で表された700bは原稿サイズを、太い破線で表された701bは記録領域サイズを、円で表された702bは原稿画像中心および記録紙上の原稿画像中心位置をそれぞれ示している。斜線で表された704bは図7(b)の記録領域サイズ701bと図7(a)の記録領域サイズ701aの差異部分である。
かかるレイアウトのもと、従来例において原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置を揃えた場合の画像欠損率を、図8(b)に示す。なお、ここでの画像欠損率の計算も本実施形態にかかるMFP100における欠損率計算の場合と同様にL判原稿を想定しており、原稿サイズは上下127mm、左右89mmとしている。また、記録紙サイズもL判を想定しているので、記録紙の長さは上述した原稿の長さと同じである。
従来のMFPでは、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを揃えた場合、全方向のフチ無し巾領域を覆うことができるように同一の拡大率を設定する。つまり、フチ無し巾については上下および左右それぞれで同じ値を用いる。このため、図7(b)中のフチ無し巾は上述した値を元に上下8mm、左右6mmとなり、図中では上下および左右の両端合計フチ無し巾の値は、16mmおよび12mmとなる。
次に、記録領域巾は上下および左右の記録紙長さにそれぞれ対応する方向の両端合計フチ無し巾を加えた値となる。例えば、上下方向の記録領域巾143mm=上下方向の記録紙の長さ127mm+上下方向の両端合計フチ無し巾16mmとなる。
そして、拡大率は記録領域巾を原稿の長さで割った値となる。この結果、上下が113%、左右が113%という拡大率となる。
これにより画像保持率は、下式のようになる。
Figure 2009077068
つまり、従来のMFPでは、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを揃えた場合、画像保持率が78%となり、画像欠損率は100%−78%=22%となる。
5.2.3 従来例による画像欠損率(2)
次に、従来のMFPにおいて、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを一致させない場合の、レイアウトならびにその場合の画像欠損率について詳細に説明する。
図7(c)中、太い実線で表された700cは原稿サイズを、太い破線で表された701cは記録領域サイズを、702cは原稿画像中心を、703cは記録紙上の原稿画像中心位置をそれぞれ示している。
かかるレイアウトのもと、従来例で画像中心を揃えない場合の画像欠損率を図8(c)に示す。なお、ここでの画像欠損率の計算もL判原稿を想定しており、原稿サイズは上下127mm、左右89mmとしている。また、記録紙サイズもL判を想定しているので、記録紙の長さは上述した原稿の長さと同じである。
従来のMFPでは、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを揃えない場合、全方向のフチ無し巾領域を覆うことができるように同一の拡大率を設定する。つまり、フチ無し巾については上・下・左・右それぞれで本実施形態と同じ値を用いた場合、上4.5mm、下8mm、左3mm、右6mmとなる。図中では上下および左右の両端合計フチ無し巾の値として、12.5mmおよび9mmとなる。
次に、記録領域巾は上下および左右の記録紙長さにそれぞれ対応する方向の両端合計フチ無し巾を加えた値となる。例えば、上下方向の記録領域巾139.5mm=上下方向の記録紙の長さ127mm+上下方向の両端合計フチ無し巾12.5mmとなる。
そして、拡大率は記録領域巾を原稿の長さで割った値となる。この結果、上下が110%、左右が110%という拡大率となる。
これにより画像保持率は、下式のようになる。
Figure 2009077068
つまり、従来例では、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを揃えた場合、画像保持率が83%となり、画像欠損率は100%−83%=17%となる。
5.3 フチ無しコピーの結果の比較
以上、図7(a)および図7(b)のレイアウト、図8(a)および図8(b)の画像欠損率から分かるように、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせた状態では、従来のMFPの画像欠損率は22%であった。これに対して、本実施形態のMFP100の場合、画像欠損率17%と、5%(=22%−17%)改善させることが可能である。このことは従来のMFPを用いた場合に欠損していた画像のうちの約23%分(=5%÷22%)の画像が記録紙上に保持できるようになったことを意味する。
また、図7(a)および(c)のレイアウト、図8(a)および(c)の画像欠損率から分かるように、本実施形態のMFP100の場合、従来のMFPを用いた画像欠損率17%と同じ画像欠損率となる。しかし、本実施形態のMFP100の場合、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせた状態を実現することが可能となる。
これに対して、従来のMFPでは、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせない場合には、上下および左右のフチ無し量の差の半分が中心位置のズレとなってあらわれる。具体的には、下方向に1.75mm(=(下フチ無し巾8mm−上フチ無し巾4.5mm)÷2)、右方向に1.5mm(=(右フチ無し巾6mm−左フチ無し巾3mm)÷2)、ずれることとなる。
以上説明したように、上・下・左・右それぞれの方向にフチ無し巾を設定し、原稿画像の中心からそれぞれの方向への拡大率を設定してフチ無しコピーを行う。これにより、原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを一致させつつ、画像欠損率を低減させることが可能となる。
なお、上・下・左・右それぞれの方向について、原稿画像の中心からの距離に応じて拡大率を大きくしてもよい。
なお、上記実施形態ではフチ無し巾について上・下・左・右それぞれで同じ値を用い、上4.5mm、下8mm、左3mm、右6mmとしたため、L判原稿→L判記録紙での拡大率は上下と左右でほぼ同じ倍率になっている。
しかし、本発明の効果はこのような場合に限定されるものではない。上下と左右で拡大率が異なるようなフチ無し巾・原稿サイズ・記録紙サイズの組み合わせに対しても原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせつつ、画像欠損率を低減させることが可能である。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、原稿画像中心からそれぞれの方向への拡大率を設定する場合について説明した。しかし、上記第1の実施形態のように、上・下・左・右それぞれにフチ無し巾に基づく拡大率を設定した場合、原稿画像の中心から見てそれぞれの方向に対して拡大率が異なるので、画像全体が歪むこととなる。
また、第1の実施形態の方法では、従来のMFPを用いた原稿画像中心と記録紙上の原稿画像中心位置とを合わせない方法と比べた場合、画像欠損率に差がなかった。
そこで、本実施形態では、原稿中に非フチ無し拡大領域を設け、画像の歪みの発生を回避しつつ、さらに画像欠損率を低減させる場合について説明する。
なお、MFP100のシステム構成、操作パネルの構成、画像読取部の主要部の構成については、上記第1の実施形態と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
1.コピー動作の詳細
1.1 フチ無しコピー処理の流れ
図9は、本実施形態にかかるMFP100のフチ無しコピーの流れを示すフローチャートである。図9に示すフチ無しコピーは、CPU101により、図4のステップS420の処理工程において実行される。
ステップS901では、まず現在設定されているコピー種類がフチ無しコピーであるかどうかを調べる。ここでフチ無しコピーが選択されている場合は、ステップS902〜S904およびステップS905の処理を行う。
ステップS902では、図4中のステップS402においてオペレータが設定した記録紙サイズに対して、上・下・左・右それぞれのフチ無し巾を設定する。本実施形態では第1の実施形態と同様に、L判サイズの記録紙に対しては、上に約4.5mm、下に約8mm、左側に約3mm、右側に約6mmのフチ無し巾を設定するものとする。
ステップS903では、非フチ無し拡大領域を設定し、非フチ無し拡大率を決定する。具体的には、まず原稿をフチ無し巾を想定して拡大率を決定するフチ無し拡大領域と、フチ無し巾に無関係に、取得した原稿サイズと記録紙サイズとから拡大率を決定する非フチ無し拡大領域の2領域に分割する。そして、非フチ無し拡大領域について非フチ無し拡大率を決定する。なお、非フチ無し拡大率は、取得した原稿サイズと記録紙サイズとから、以下の式により算出することができる。
Figure 2009077068
Figure 2009077068
ステップS904では、フチ無し巾と記録紙のフチ無し拡大領域の巾とに基づいて上・下・左・右それぞれのフチ無し拡大率を決定する。なお、フチ無し拡大率は、取得した原稿サイズと記録紙サイズ、フチ無し巾、記録紙のフチ無し拡大領域の巾とから、以下の式により算出することができる。
Figure 2009077068
Figure 2009077068
Figure 2009077068
Figure 2009077068
本実施形態では拡大率としては上記6種類の計算を記したが、実際の拡大率の適用は、記録紙上の原稿画像中心位置から見て拡大領域を左上・上・右上・左・中央・右・左下・下・右下の9領域に分割して適用することとなる。
例えば、記録紙上の原稿画像中心位置から見て左上の領域であれば上下方向に上フチ無し拡大率、左右方向に左フチ無し拡大率を適用する。記録紙上の原稿画像中心位置から見て真上の領域であれば上下方向に上フチ無し拡大率を適用し、左右方向に左右非フチ無し拡大率を適用することとなる。
ステップS904では、非フチ無し拡大率を決定する。ステップS905では、ステップS904にて決定した非フチ無し拡大率に基づいて拡大処理(変倍処理)し、コピーを行う。
1.2 フチ無しコピーの結果
上述した本実施形態にかかるMFP100のフチ無しコピーを実行する場合の、前提となる原稿と記録紙のレイアウトならびにその場合の画像欠損率について、図10(a)および図11(a)を用いて説明する。
図10(a)は、フチ無し巾と同じだけの巾をフチ無し拡大領域として設定した場合の、原稿と記録領域のレイアウトを示した図である。
図11(a)は図10(a)のレイアウトに対応する画像欠損率の計算結果を示したものである。
本実施形態にかかるMFP100のレイアウト例である図10(a)中、太い実線で表された1000aは原稿サイズを、太い破線で表された1001aは記録領域サイズを示している。また、円で表された1002aは原稿画像中心および記録紙上の原稿画像中心位置を示している。また、二重線で表された1005aはフチ無し拡大領域と非フチ無し拡大領域の境界を示しており、1005aの内側が非フチ無し拡大領域を、1005aの外側がフチ無し拡大領域となっている。1005aの上下および左右の長さは、丁度1000aに対して上・下・左・右それぞれに対応する方向のフチ無し巾分だけ短くなっている。
かかるレイアウトのもと、本実施形態にかかるMFP100を用いた場合の画像欠損率を図11(a)に示す。なお、ここでも画像欠損率の計算はL判原稿を想定しており、原稿サイズは上下127mm、左右89mmとしている。原稿画像中心からの上下左右の長さは、上下がそれぞれ63.5mm、左右がそれぞれ44.5mmである。また、記録紙サイズもL判を想定しているので、記録紙上の原稿画像中心位置からの長さは上述した原稿画像中心からの長さと同じである。
本実施形態では原稿画像の端部からフチ無し巾分のフチ無し拡大領域を設定する。この領域の画像はフチ無し巾に応じて拡大され、記録紙外に記録された情報については欠損となる。なお、図11(a)中のフチ無し巾は上述したように、上4.5mm、下8mm、左3mm、右6mmとしている。
フチ無し領域の記録領域巾はフチ無し拡大領域巾とフチ無し巾を足した巾となるので、上9.0mm、下16.0mm、左6.0mm、右12.0mmとなる。フチ無しコピーでは、フチ無し領域記録領域巾分を覆うことができるようにフチ無し拡大領域画像を拡大するので、フチ無し領域拡大率は200%となる(=上フチ無し領域記録領域巾9.0mm÷上フチ無し領域巾4.5mm)。
つまり、フチ無し拡大領域の内50%(=1÷フチ無し領域拡大率200%)は記録紙内に記録され、それ以外が記録紙外に記録されて欠損するので、画像保持領域は記録紙の長さからフチ無し領域巾の50%を差し引いた長さとなる。なお、上記例の場合、画像保持領域は約61.3mmとなる(=記録紙上の原稿画像中心位置からの上長さ63.5−上フチ無し領域巾4.5mm/2)。
そして、上下左右の画像保持領域巾を用いることにより、下式により画像保持率が求められる。
Figure 2009077068
この結果、図11(a)では画像保持率が90%となり、画像欠損率は100%−90%=10%となる。
つまり、原稿画像上の情報のうち、10%の情報が記録紙外となり、欠損することとなる。
このように、非フチ無し拡大領域を設定することにより、画像の歪みを局所的に限定し、画像の欠損率を更に低減することが可能となる。
また、フチ無し巾に基づいて非フチ無し拡大領域を求めた場合、フチ無し拡大領域の拡大率が一定となるので、拡大率の異方性によって生ずる画像歪みが目立ちにくくなるという効果も得られる。
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、フチ無し巾と同じだけの巾をフチ無し拡大領域として設定した場合のフチ無しコピーについて説明したが、本発明はかかる設定に限定されない。
以下では、上・下・右・左のフチ無し巾のうち、最小の巾をフチ無し拡大領域として設定した場合の画像欠損率について説明する。なお、説明は、図10(b)及び図11(b)を参照しながら行うものとする。
図10(b)は、上・下・右・左のフチ無し巾のうち、最小の巾をフチ無し拡大領域として設定した場合の、原稿と記録領域のレイアウトを示した図である。図11(b)は、図10(b)のレイアウトに対応する画像欠損率の計算結果を示したものである。
本実施形態にかかるMFP100のレイアウト例である図10(b)中、太い実線で表された1000bは原稿サイズを、太い破線で表された1001bは記録領域サイズを示している。また、円で表された1002bは原稿画像中心および記録紙上の原稿画像中心位置の両方を示している。また、二重線で表された1005bはフチ無し拡大領域と非フチ無し拡大領域の境界であり、1005bの内側が非フチ無し拡大領域であり、1005bの外側がフチ無し拡大領域である。1005bの上下および左右の長さは、丁度1000bに対して上下左右同じ巾分だけ短くなっている。
かかるレイアウトのもと、本実施形態にかかるMFP100を用いた場合の画像欠損率を図11(b)に示す。なお、ここでも画像欠損率の計算はL判原稿を想定しており、原稿サイズは上下127mm、左右89mmとしている。このため原稿画像中心からの上下左右の長さは、上下がそれぞれ63.5mm、左右がそれぞれ44.5mmである。また、記録紙サイズもL判を想定しているので、記録紙上の原稿画像中心位置からの長さは上述した原稿画像中心からの長さと同じである。
本実施形態では原稿画像の端部から上下左右のフチ無し巾のうち、最小の巾分のフチ無し拡大領域を上下左右に設定する。この領域の画像はフチ無し巾に応じて拡大され、記録紙外に記録された情報については欠損となる。
上述したように図11(b)中のフチ無し巾は上4.5mm、下8mm、左3mm、右6mmとしている。フチ無し領域の記録領域巾はフチ無し拡大領域巾(=上下左右のフチ無し巾の最小値3.0mm)と上・下・左・右それぞれのフチ無し巾とを足した巾となる。このため、上が7.5mm、下が11.0mm、左が6.0mm、右が9.0mmとなる。そして、フチ無しコピーではフチ無し領域記録領域巾分を覆うことができるようにフチ無し拡大領域画像を拡大する。このため、フチ無し領域拡大率は上が250%、下が367%、左が200%、右が300%となる(=上フチ無し領域記録領域巾7.5mm÷フチ無し領域巾3.0mm)。
つまり、上・下・左・右それぞれフチ無し拡大領域巾に応じて記録紙内に記録される割合が決まることとなる。例えば、上保存割合40%=1÷上フチ無し領域拡大率250%)。上保存割合以外の割合は記録紙外に記録されて欠損するので、欠損割合は100%から上保存割合を引いた値となる。例えば、上欠損割合60%=100%−上保存割合40%となる。画像保持領域巾は記録紙の長さからフチ無し拡大領域巾×欠損割合を差し引いた長さとなる。これにより、画像保持領域は約61.7mm=記録紙上の原稿画像中心位置からの上長さ63.5−上フチ無し拡大領域巾3mm×上欠損割合60%となる。そして、上下左右の画像保持領域巾を用いることにより、下式により画像保持率が求められる。
Figure 2009077068
この結果、図11(b)では画像保持率が93%となり、画像欠損率は100%−93%=7%となる。つまり、原稿画像上の情報のうち、7%の情報が記録紙外となり、欠損することとなる。
このように、非フチ無し拡大領域を上下左右のフチ無し巾の最小値に設定することにより、画像の歪みを更に局所的に限定するとともに、画像欠損率を更に低減させることが可能となる。
また、上下左右のフチ無し巾の最小値に基づいて上下左右共通の非フチ無し拡大領域巾を求めた場合、フチ無し拡大領域巾が上下左右で一定となるので、フチ無し拡大領域巾の異方性によって生ずる画像歪みが目立ちにくくなるという効果も得られる。
[第4の実施形態]
上記第2及び第3の実施形態では、フチ無し拡大領域におけるそれぞれの方向の拡大率を一定とした。しかし、非フチ無し拡大領域での拡大率とフチ無し拡大領域での拡大率の差若しくは比が大きい場合、非フチ無し拡大領域とフチ無し拡大領域の境界部分での拡大率の変化が大きくなり、その部分の画像歪みが目立ち易くなる。
そこで、本実施形態では、2段階のフチ無し拡大領域を設定し、拡大率を非フチ無し拡大領域<第2フチ無し拡大領域<第1フチ無し拡大領域の関係を満たすように設定し、拡大率の変化を2段階とする。このように設定することで、拡大率の変化を抑え、画像歪みを目立たなくすることが可能となる。以下、本実施形態の詳細を説明する。
図10(c)は、2段階のフチ無し拡大領域を持ち、第1フチ無し拡大領域巾をフチ無し巾の1/3、第2フチ無し拡大領域巾をフチ無し巾の2/3として設定した場合の、原稿と記録領域のレイアウトを示した図である。図11(c)は、図10(c)のレイアウトに対応する画像欠損率の計算結果を示したものである。
本実施形態にかかるMFP100のレイアウト例である図10(c)中、太い実線で表された1000cは原稿サイズを、太い破線で表された1001cは記録領域サイズを示している。また、円で表された1002cは原稿画像中心および記録紙上の原稿画像中心位置を示している。また、二重線で表された1005cは第2フチ無し拡大領域と非フチ無し拡大領域の境界であり、太点線で表された1006cは第1フチ無し拡大領域と第2フチ無し拡大領域の境界である。1005cの内側が非フチ無し拡大領域であり、1005cの外側で1006cの内側が第1フチ無し拡大領域、1006cの外側が第2フチ無し拡大領域である。1005cは図10(a)中の1005aと同じであり、1006cの位置は1000cと1005cを1:2に内分する位置となっている。
本実施形態にかかるMFP100によれば、フチ無しコピーの方法としては、1005c〜1006cの第2フチ無し拡大領域の画像が1005c〜1000cの領域に拡大され記録紙上に記録される。また、1006c〜1000cの第1フチ無し拡大領域が1000c〜1001cの領域に拡大され、記録紙外に記録されて欠損することとなる。つまり、画像の外側になるにつれて相対的に拡大率・欠損率が増加することとなる。
かかるレイアウトのもと、本実施形態にかかるMFP100を用いた場合の画像欠損率を図11(c)に示す。なお、ここでも画像欠損率の計算はL判原稿を想定しており、原稿サイズは上下127mm、左右89mmとしている。このため原稿画像中心からの上下左右の長さは、上下がそれぞれ63.5mm、左右がそれぞれ44.5mmである。また、記録紙サイズもL判を想定しているので、記録紙上の原稿画像中心位置からの長さは上述した原稿画像中心からの長さと同じである。
図11(c)中のフチ無し巾は、上4.5mm、下8mm、左3mm、右6mmとしている。図11(c)中のフチ無し領域巾は第1フチ無し領域巾であり、フチ無し巾の1/3なので、上1.5mm、下2.7mm、左1.0mm、右2.0mmとなる。また、図11(c)中のフチ無し領域の記録領域巾は第1フチ無し領域の記録領域巾なので、フチ無し巾と同じとなる。そして、フチ無し領域記録領域巾分を覆うことができるようにフチ無し拡大領域画像を拡大するので、フチ無し領域拡大率は300%となる(=上フチ無し領域記録領域巾4.5mm÷上フチ無し領域巾1.5mm)。
結果的には、第1フチ無し拡大領域は記録紙外に記録されて欠損するので、画像保持領域は記録紙の長さからフチ無し領域巾を差し引いた長さとなる。例えば、上画像保持領域は、約62.0mm=記録紙上の原稿画像中心位置からの上長さ63.5−上フチ無し領域巾1.5mmとなる。
このようにして求められた上下左右の画像保持領域巾に基づいて、下式により画像保持率が求められる。
Figure 2009077068
この結果、図11(c)では画像保持率が93%となり、画像欠損率は100%−93%=7%となる。つまり、原稿画像上の情報のうち、7%の情報が記録紙外となり、欠損することとなる。
また、第2フチ無し拡大領域は1005c〜1006cの領域であり、拡大後の記録紙上の領域は1005c〜1000cなので、第2フチ無し拡大領域の拡大率は150%となる。よって、拡大率は非フチ無し領域が100%、第2フチ無し拡大領域が150%、第1フチ無し拡大領域300%となる。各領域の境界における拡大率の変化率を見ると、非フチ無し領域と第2フチ無し拡大領域の境界1005cで150%(=150%/100%)、第2フチ無し拡大領域と第1フチ無し拡大領域の境界1006cで200%(=300%/150%)となる。
一方、図11(a)に示すように、フチ無し拡大領域を1領域だけ設定した場合には、非フチ無し拡大領域とフチ無し拡大領域の境界1005aでの拡大率の変化率は250%(=250%/100%)となる。
このように、2段階のフチ無し拡大領域を持ち、段階的に拡大率を設定することにより、画像の拡大率の変化率、つまり画像歪みの変化量を低減しつつ、画像欠損率を更に低減することが可能となる。
なお、本実施形態では2段階のフチ無し拡大領域を設定することとしたが、2段階の限定されるものではない。より段数を多く設定し、原稿画像の中央からの距離に応じて(原稿画像の端部に近づくにつれて)各端部でのフチ無し量に基づき拡大率を大きくするようにしてもよい。これにより、拡大率の変化量を低減しつつ、画像欠損率を更に低減させることが可能となる。
[第5の実施形態]
上記第2の実施形態では原稿画像中に非フチ無し拡大領域を設け、画像の歪みの発生を回避しつつ、さらに画像欠損率を低減させる場合について説明したが、本発明はこれに限られない。
本実施形態では非フチ無し拡大領域として原稿画像内を解析し、拡大領域として不適切な領域を非拡大領域として設定する場合について説明する。
一般に、写真画像等の画像データのコピー等では主要被写体領域とそれ以外とで要求される画像の精度が同じではない。このため、第1の実施形態のように、上・下・左・右それぞれについてフチ無し巾に基づく拡大率を設定すると、画像の拡大率およびその変化率は小さく抑えられるものの、原稿画像中心から見て各方向の拡大率が異なるので、画像全体が歪むこととなる。
また、第2の実施形態のように、画像中央部分に非フチ無し拡大領域を設定すると、非フチ無し拡大領域部分が位置・サイズが維持されるが、その分画像の拡大率が増大してしまう。
一方、それらの歪みは、主要被写体、例えば人物の顔等のオブジェクトでは顕著に歪みが認識されるが、空や砂浜、密生する木々等のオブジェクトでは顕著には認識されない。
そこで、本実施形態では、画像の歪みが顕著に出易い人間の顔等の主要被写体部分を非拡大領域として設定することで、画像の歪みが目立たなくする。
以下、図12〜図13を用いて、主要被写体部分を非フチ無し拡大領域として設定することで、画像の歪みを目立たなくする例を説明する。
1.コピー動作の詳細
1.1 フチ無しコピー処理の流れ
図12は、本実施形態にかかるMFP100のフチ無しコピーの流れを示すフローチャートである。図12に示すフチ無しコピーは、CPU101により、図4のステップS420の処理工程において実行される。
ステップS1201では、まず現在設定されているコピー種類がフチ無しコピーであるかどうかを調べる。ここでフチ無しコピーが選択されている場合は、ステップS1202〜S1205およびステップS1206の処理を行う。
ステップS1202では、図4中のステップS402においてオペレータが設定した記録紙サイズに対して、上・下・左・右それぞれのフチ無し巾を設定する。本実施形態では第1の実施形態と同様に、L判サイズの記録紙に対して、上に約4.5mm、下に約8mm、左側に約3mm、右側に約6mmのフチ無し巾を設定するものとする。
ステップS1203では原稿画像中から主要被写体を検出する。この主要被写体を検出する方法は特定の手法に限る必要は無く、公知の方法を用いればよい。例えば、主要被写体として人の顔を考えた場合、原稿画像から人の顔を抽出する手法として、肌色データを抽出し、肌色範囲と判断された測光点のクラスタを顔とする方法が知られている。
具体的には、特開昭52−156624号公報、特開昭53−14521号公報、特開昭53−145622号公報などに開示されている。さらに特開平4−346333号公報では、測光データを色相と彩度に変換し、この二次元ヒストグラムを作成、解析することで顔領域を判断する方法が開示されている。また、特開平8−063597号公報においては、人の顔の形状に相当する顔候補領域を抽出し、その領域内の特徴量から顔領域を決定する方法が開示されている。
ステップS1203において主要被写体のサイズ・位置を検出すると、ステップS1204へ進む。
ステップS1204では、ステップS1203で検出された主要被写体のサイズ・位置から非フチ無し拡大領域を設定し、非フチ無し拡大率を決定する。これは第2の実施形態と同様に下式により求められる。
Figure 2009077068
Figure 2009077068
ステップS1205では、フチ無し巾と記録紙のフチ無し拡大領域の巾とに基づいて上・下・左・右それぞれのフチ無し拡大率を決定する。これは第2の実施形態同様、下式により求めることができる。
Figure 2009077068
Figure 2009077068
Figure 2009077068
Figure 2009077068
なお、本実施形態においても、拡大率としては上記6種類の計算を記したが、実際の拡大率の適用は、記録紙上の原稿画像中心位置から見て拡大領域を左上・上・右上・左・中央・右・左下・下・右下の9領域に分割して適用することとなる。例えば、記録紙上の原稿画像中心位置から見て左上の領域であれば上下方向に上フチ無し拡大率、左右方向に左フチ無し拡大率を適用する。記録紙上の原稿画像中心位置から見て真上の領域であれば上下方向に上フチ無し拡大率を適用し、左右方向に左右非フチ無し拡大率を適用することとなる。
ステップS1205で非フチ無し拡大率が決定すると、ステップS1206では、該決定した非フチ無し拡大率に基づいて拡大処理(変倍処理)し、コピーを行う。
1.2 フチ無しコピーの結果
上述した本実施形態にかかるMFP100のフチ無しコピーを実行する場合の、前提となる原稿と記録領域のレイアウトならびにその場合の画像欠損率について、図13(a)を用いて説明する。
図13(a)は、検出された人の顔領域を非フチ無し拡大領域として設定したことを示す図である。
本実施形態にかかるMFPのレイアウト例である図13(a)中、太い実線で表された1300aは原稿サイズを、太い破線で表された1301aは記録領域サイズを、二重線で表された1305aは検出された人の顔領域をそれぞれ示している。また、1305aの上下および左右の長さは、検出された顔の大きさを示している。1305aの領域は非フチ無し拡大領域であり、1005a〜1300aの領域がフチ無し拡大領域となる。
図13(a)の場合、人の顔が原稿中央左側に位置しているので、フチ無し拡大率としては、左フチ無し拡大率>右フチ無し拡大率と設定される。このように設定されることで、主要被写体部分のみ非フチ無し拡大領域として設定されるので、主要被写体についてはサイズと位置が保存され、他の領域における拡大率の増大は必要な分だけに限定される。また、原稿画像毎に主要被写体の位置が異なるので、原稿画像毎に適切な非フチ無し拡大領域が設定することが可能となる。
なお、図12のステップS1204で主要被写体が検出されなかった場合には、第1の実施形態のように原稿画像中心からフチ無し拡大を行うように構成しても良い(これは主要被写体位置が原稿中央、サイズが0として検出・設定された場合と等価である)。あるいは、第2の実施形態のように、原稿画像中心部分に既定の非フチ無し拡大領域を設けるように構成しても良い(これは主要被写体位置が原稿中央、サイズが既定値として検出・設定された場合と等価である)。
[第6の実施形態]
上記第5の実施形態では、1つの顔を検出する場合について説明したが、本実施形態では、複数の人の顔が検出された場合について説明する。
図13(b)は、検出された2つの人の顔の両方の領域を覆うように非フチ無し拡大領域として設定したことを示す図である。
本実施形態に係るMFP100のレイアウト例である図13(b)中、太い実線で表された1300bは原稿サイズを、太い破線で表された1301bは記録領域サイズを示している。また、二重線で表された1305bは検出された複数の人の顔を含む領域を示している。また、1305bの上下および左右の長さは、検出された複数の人の顔の全体を含む領域の大きさを示している。更に、1305bの領域は非フチ無し拡大領域を、1305b〜1300bの領域がフチ無し拡大領域を示している。
本実施形態では、主要被写体領域を以下のように設定する。
・主要被写体領域の上端=検出された複数の顔領域の上端の内、最も上側の位置
・主要被写体領域の下端=検出された複数の顔領域の下端の内、最も下側の位置
・主要被写体領域の左端=検出された複数の顔領域の左端の内、最も左側の位置
・主要被写体領域の右端=検出された複数の顔領域の右端の内、最も右側の位置
このように設定することで、集合写真等の場合には全ての人の顔を含む領域を非フチ無し拡大領域として設定し、その外部をフチ無し拡大領域として設定することができる。なお、後の処理は上記第5の実施形態と同様であるため説明は省略する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、主要被写体部分のみ非フチ無し拡大領域として設定されるので、主要被写体についてはサイズと位置が保存され、他の領域における拡大率の増大は必要な分だけに限定される。また、原稿画像毎に主要被写体の位置は異なるので、原稿画像毎に適切な非フチ無し拡大領域が設定することが可能となる。
なお、本実施形態では、主要被写体として人の顔を例に説明したが、主要被写体としては人の顔に限られるものではなく、文字や直線で構成された図形等、拡大率の変化や異方性による歪みが顕著に認識され易い被写体であってもよい。このような被写体に対しても同様に検出を行い、非フチ無し拡大領域として設定するように構成してもよい。
また、主要被写体が原稿に対して著しく大きく、フチ無し拡大領域の拡大率が余りに大きくなってしまう場合、画像の歪みを顕著に認識させずに主要被写体の位置とサイズを維持することが非常に困難となる。その場合にはサイズと位置を維持することを断念し、従来例と同様に原稿全面を記録画像とフチ無し巾を覆うようにすることで画像の歪みの発生を避けることが好ましい。
このような事態は主要被写体の大きさだけによるものではなく、フチ無し巾の設定や原稿サイズと記録紙サイズの比やアスペクト比の違い等の要因によっても発生し得る。
なお、第1〜第6の実施形態についてはそれぞれ単独での実施に限定するものではなく、複数の実施形態の処理を組み合わせることで、拡大による歪みをより目立ちにくくするようにしてもよい。
例えば、第5の実施形態の主要被写体の検出によって決定されたフチ無し拡大領域の拡大処理に対して、第3の実施形態に記述した複数のフチ無し拡大領域設定を行うことにより、拡大率の変化率の低減効果を得ることが出来る。
なお、上述のフチ無し巾およびフチ無し巾に基づく拡大率の値はあくまでも一例であり、装置の機械構造や特性によって異なるため、必ずしもこの値に限られないことはいうまでもない。
また、フチ無し巾についても、同一の装置内において、ユーザが大きめのフチ無し巾と小さめのフチ無し巾とを設定出来るように構成してもよい。その場合にはユーザの設定に応じてフチ無し拡大領域の拡大率計算が行われることとなる。
また、記録紙サイズ等の印刷設定に応じてフチ無し巾が決定されるように構成しても良い。その場合にも印刷設定に応じてフチ無し拡大領域の拡大率計算が行われることとなる。
また、フチ無しコピーを例にとって説明したが、本発明はフチ無しコピー時に限定されるものではなく、カードダイレクト印刷やカメラダイレクト印刷におけるフチ無し印刷にも適用可能である。
つまり、所定の画素数を持つデジタル画像原稿を記録紙に割り付ける際にも同様にして画像欠損率を低減しつつ、デジタル画像原稿の中心と記録紙の中心を合わせた出力画像を得ることが可能である。
デジタル画像原稿の場合、これまで説明してきたコピー原稿の場合と違い、物理的な長さが規定されていない場合がある。その場合には、デジタル画像原稿のサイズとして、画素数を用いて処理を行う事が好ましい。具体的には、例えばデジタル画像原稿の画素数を出力解像度等で物理的な長さに換算し、それをコピー原稿のサイズと同様に取り扱う事で実現出来る。この場合の物理的な長さへの換算の仕方としては、出力解像度を用いても、入力解像度を用いても、またいずれとも異なる解像度を用いても特に構わない。
なお、原稿サイズに対しての記録紙サイズ(厳密には記録紙の有効記録サイズ)、すなわち設定倍率は、それぞれ適当な方法で検知することができる。例えば、原稿サイズは、他のコピーの場合と同様にプリスキャンにより検出することができるし、またユーザが適当なユーザインタフェースにより手動で入力するような方式であってもよい。記録紙サイズは記録紙カセットなどに設けた適当なセンサにより検出するようにしてもよいし、また、ユーザが明示的な操作により手動入力するようにしてもよい。
そして、原稿サイズおよび記録紙サイズが判明すれば、両者の比率から両者の相対倍率、すなわち上記の設定倍率を計算することができる(あるいはユーザが直接この設定倍率を手動操作により選択するユーザインタフェースも考えられる)。
また、本実施形態では上・下・右・左の4辺全てに対してフチ無し印刷する場合を例にして説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば左右方向のみフチ無し印刷を行い、上下方向にはフチ有り印刷を行う場合であっても本発明を適用することができる。その場合には原稿の左右側にのみフチ無し拡大領域が設定され、上下方向には非フチ無し拡大領域が設定されることとなる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給するよう構成することによっても達成されることはいうまでもない。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することにより、上記機能が実現されることとなる。なお、この場合、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。つまり、プログラムコードがメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって実現される場合も含まれる。
本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置(MFP100)のシステム構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置(MFP100)の操作パネルの構成を示す図である。 MFP100の画像読取部の主要部の構成を示す図である。 MFP100における全体処理の流れを示すフローチャートである。 MFP100が処理可能なコピー種類を示す図である。 フチ無しコピー処理の流れを示すフローチャートである。 フチ無しコピーを実行する際の、原稿と記録領域のレイアウトを示す図である。 フチ無しコピーを実行する際の、画像欠損率を示す図である。 フチ無しコピー処理の流れを示すフローチャートである。 フチ無しコピーを実行する際の、原稿と記録領域のレイアウトを示す図である。 フチ無しコピーを実行する際の、画像欠損率を示す図である。 フチ無しコピー処理の流れを示すフローチャートである。 フチ無しコピーを実行する際の、原稿と記録領域のレイアウト及び画像欠損率を示す図である。

Claims (11)

  1. 入力された画像を処理し、記録媒体に記録する出力画像を生成する画像処理装置であって、
    前記入力された画像のサイズを取得する第1の取得手段と、
    前記記録媒体のサイズを取得する第2の取得手段と、
    前記記録媒体に対して、前記入力された画像を余白なしで記録する場合のはみだし量を、互いに直交する2つの方向においてそれぞれ設定する設定手段と、
    前記記録媒体のサイズ及び前記はみだし量と、前記入力された画像のサイズとを用いて、前記2つの方向それぞれの変倍率を算出する算出手段と、
    前記それぞれの変倍率に基づいて、前記入力された画像を前記2つの方向に変倍処理し、出力画像を生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力された画像を処理し、記録媒体に記録する出力画像を生成する画像処理装置であって、
    前記入力された画像のサイズを取得する第1の取得手段と、
    前記記録媒体のサイズを取得する第2の取得手段と、
    前記記録媒体に対して、前記入力された画像を余白なしで記録する場合のはみだし量を、互いに直交する2つの方向においてそれぞれ設定する設定手段と、
    前記入力された画像を複数の領域に分割する分割手段と、
    前記記録媒体のサイズ及び前記はみだし量と、前記入力された画像のサイズとを用いて、前記分割された各領域に対する前記2つの方向それぞれの変倍率を算出する算出手段と、
    前記それぞれの変倍率に基づいて、前記分割された各領域を前記2つの方向に変倍処理し、出力画像を生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記算出手段は、
    前記2つの方向それぞれについて、一定の変倍率を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記算出手段は、
    前記2つの方向それぞれについて、前記入力された画像の中央からの距離に応じて大きくなるように、前記変倍率を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記入力された画像のうち、変倍処理を行わない領域を決定する決定手段を更に備え、
    前記算出手段は、前記記録媒体のサイズ及び前記はみだし量と、前記入力された画像のうち前記決定手段により決定された領域を除いた領域のサイズとを用いて、前記2つの方向それぞれの変倍率を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力された画像に含まれる特定のオブジェクトを含む領域を検出する検出手段を更に備え、
    前記決定手段は、前記検出手段により検出された領域を前記変倍処理を行わない領域として決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記検出手段は、
    前記入力された画像に含まれる被写体の顔を含む領域を検出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記検出手段は、
    前記入力された画像に含まれる複数の被写体の顔を含む領域を検出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  9. 入力された画像を処理し、記録媒体に記録する出力画像を生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記入力された画像のサイズを取得する第1の取得工程と、
    前記記録媒体のサイズを取得する第2の取得工程と、
    前記記録媒体に対して、前記入力された画像を余白なしで記録する場合のはみだし量を、互いに直交する2つの方向においてそれぞれ設定する設定工程と、
    前記記録媒体のサイズ及び前記はみだし量と、前記入力された画像のサイズとを用いて、前記2つの方向それぞれの変倍率を算出する算出工程と、
    前記それぞれの変倍率に基づいて、前記入力された画像を前記2つの方向に変倍処理し、出力画像を生成する生成工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  10. 入力された画像を処理し、記録媒体に記録する出力画像を生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記入力された画像のサイズを取得する第1の取得工程と、
    前記記録媒体のサイズを取得する第2の取得工程と、
    前記記録媒体に対して、前記入力された画像を余白なしで記録する場合のはみだし量を、互いに直交する2つの方向においてそれぞれ設定する設定工程と、
    前記入力された画像を複数の領域に分割する分割工程と、
    前記記録媒体のサイズ及び前記はみだし量と、前記入力された画像のサイズとを用いて、前記分割された各領域の前記2つの方向それぞれの変倍率を算出する算出工程と、
    前記それぞれの変倍率に基づいて、前記分割された各領域を前記2つの方向に変倍処理し、出力画像を生成する生成工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項9または10に記載の画像処理方法をコンピュータによって実行させるためのプログラム。
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