JP2009076963A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009076963A
JP2009076963A JP2007241198A JP2007241198A JP2009076963A JP 2009076963 A JP2009076963 A JP 2009076963A JP 2007241198 A JP2007241198 A JP 2007241198A JP 2007241198 A JP2007241198 A JP 2007241198A JP 2009076963 A JP2009076963 A JP 2009076963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
signal processing
synchronization
phase adjustment
reference clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007241198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4961309B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Kosaka
信幸 高坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Priority to JP2007241198A priority Critical patent/JP4961309B2/ja
Publication of JP2009076963A publication Critical patent/JP2009076963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4961309B2 publication Critical patent/JP4961309B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】基準クロックとその基準クロックの周波数に対して逓倍の周波数の逓倍クロックにそれぞれ同期して動作する2つの映像信号処理回路で処理された映像信号を表示画面上に表示したとき表示画面上に固定パターンノイズが認められない映像信号処理装置を提供する。
【解決手段】映像信号処理装置は、基準クロックと該基準クロックの周波数に対して逓倍の逓倍クロックにそれぞれ同期して動作する第2の映像信号処理部および第1の映像信号処理部と、第1の映像信号処理部と第2の映像信号処理部の間で信号の受け渡しをするメモリ回路と、第2の映像信号処理部が出力する同期信号が入力される度に、同期信号を基準クロックの周期の所定の整数倍の遅延量だけ遅延して位相調整同期信号を得る位相調整回路と、位相調整同期信号から第1の映像信号処理部の第1の映像信号処理を初期化するリセット信号を生成するリセット生成回路と、を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、異なる周波数のクロックに同期して動作する2つの映像信号処理回路の間で映像信号を受け渡しする映像信号処理装置に関わるものである。
テレビ信号出力機能を有するビデオカメラでは、撮像素子を駆動するクロックの撮像素子の画素数により決まる周波数と、映像信号を出力するために必要なクロックのテレビ信号規格で規定された周波数が一致しないことが多い。そして、異なる周波数のクロックに同期して動作する2つの映像信号処理回路を同期させるために、各映像信号処理回路に発振器を配置し、PLL回路を用いて水平同期信号単位で同期させる方法が一般的に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、PLL回路を用いると回路構成が煩雑になるため、PLL回路を用いずに1個の発振器とその発振器で生成する基準クロックを所定の逓倍比率で逓倍する逓倍手段を設けて簡略化することが提案されている。このようにすることにより、異なる周波数の2つのクロックを生成することができ、一方の映像信号処理回路の水平同期信号で他方の水平同期信号をリセットすれば、2つの映像信号処理回路を水平同期信号単位で同期して動作することができる。
特開2002−10132号公報
しかし、基準クロックを逓倍手段で例えば5/8逓倍して逓倍クロックを生成すると、発振器が基準クロックを8個生成する間に正確に逓倍手段が逓倍クロックを5個生成する。この状態で基準クロックが前段のアナログ信号部に影響を与えると、正確に基準クロックの8個の周期毎にパターンが繰り返す繰り返しノイズが表示画面上で認識されることがある。
このような2つのクロックによるノイズがアナログ信号部に与える影響を軽減する方法として、見かけ上の発振精度を意図的に低くした周波数拡散技術を用いたクロックドライバを使う方法が広く知られている。
しかし、周波数拡散技術では所定の周期に従い発振周波数を連続的に変化させるので、ノイズのピークを低下する効果があるが、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器などを駆動するクロックも所定の周期に従い周波数を連続的に変化させるため、アナログ信号をサンプリングする位相が周期的に変化し表示画面上で認識されることがある。
また、逓倍回路で2つのクロックを生成した場合、一方の映像信号処理回路の同期信号で他方の同期信号をリセットするため、例えば水平同期信号でリセットをかけた場合、所定の周期で繰り返す固定パターンノイズが水平同期毎に同じ位相に出力される為、縦方向の帯状ノイズとして表示画面上で認識される。
また、毎水平同期信号でリセットをかけることで結果的に画像フレーム単位でもノイズの出現位置が固定されるため、固定パターンノイズが強調して表示されることとなる。
この発明の目的は、基準クロックとその基準クロックの周波数に対して逓倍の周波数の逓倍クロックにそれぞれ同期して動作する2つの映像信号処理回路で処理された映像信号を表示画面上に表示したとき表示画面上に固定パターンノイズが認められない映像信号処理装置を提供することである。
この発明に係る映像信号処理装置は、基準クロックを生成する発振器と、上記発振器の生成する基準クロックを所定の逓倍比率で逓倍した逓倍クロックを生成する逓倍手段と、上記逓倍手段で生成した逓倍クロックに同期して第1の映像信号処理を行う第1の映像信号処理部と、上記基準クロックに同期して第2の映像信号処理を行う第2の映像信号処理部と、上記第1の映像信号処理部と上記第2の映像信号処理部の間で信号の受け渡しをするメモリ回路と、上記第2の映像信号処理部が出力する同期信号が入力される度に、上記同期信号を上記基準クロックの周期の所定の整数倍の遅延量だけ遅延して位相調整同期信号を得る位相調整回路と、上記位相調整同期信号から上記第1の映像信号処理部の第1の映像信号処理を初期化するリセット信号を生成するリセット生成回路と、を有する。
この発明に係る映像信号処理装置の効果は、発振器が発生した基準クロックと逓倍手段が生成する逓倍クロックとに同期してそれぞれ動作する2つの映像信号処理部を有しており、一方の映像信号処理部が生成する同期信号が入力される度に基準クロックの周期の任意の整数倍の遅延量だけ同期信号を遅延して得た位相調整同期信号から他方の映像信号処理部の内部タイミングを初期化するリセット信号を生成するので、基準クロックと逓倍クロックとから発生するノイズが他の映像信号処理部の初期化するタイミングが変化することにより、規則的に繰り返し発生する固定パターンノイズの発生を防止することができることである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置のブロック図である。
この発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置は、NTSC方式対応25万画素撮像素子により撮影して得た映像信号を、NTSCテレビジョン規格に準拠する映像信号に変換し出力するNTSCテレビジョン方式対応ビデオカメラを例にして説明する。そして、NTSC方式対応25万画素撮像素子を駆動するクロックとNTSCテレビジョン規格に準拠する映像信号を出力するクロックとが異なっている場合である。
この発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置は、NTSC方式対応25万画素の撮像部1、撮像部1に光を結像する光学部2、撮像部1からのアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するAD変換器3、デジタル映像信号を一旦読み込んだ後に読み出すメモリ回路4、テレビモニタに適するようにアスペクト比を調整するアスペクト変換部6、およびNTSCテレビジョン規格に合わせてビデオ信号を出力する映像出力回路7を備える。
また、この発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置は、撮像部1、AD変換器3およびメモリ回路4を制御するタイミング信号を生成する撮像部タイミング制御回路5、メモリ回路4の読み出し制御、アスペクト変換部6、映像出力回路7のタイミング信号を生成する映像出力タイミング制御回路8、映像出力タイミング制御回路8で生成する水平同期信号からライン毎に遅延量が異なる位相調整同期信号を出力する位相調整回路9、位相調整同期信号のエッジに同期するリセット信号を生成するリセット生成回路10、基準クロックを生成する水晶発振器11、および水晶発振器11で生成する基準クロックを逓倍する逓倍手段としての逓倍回路12を備える。
なお、基準クロックに同期して動作するアスペクト変換部6、映像出力回路7および映像出力タイミング制御回路8をまとめて第2の映像信号処理部、逓倍クロックに同期して動作する撮像部1、AD変換器3および撮像部タイミング制御回路5をまとめて第1の映像信号処理部と称す。
次に、この発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置における撮像部1が出力する撮像部出力信号と映像出力回路7での映像信号の出力について説明する。
光学部2により集光される光の強弱に従いマトリックス状に配置された画素を備える撮像素子が電荷を蓄積し、撮像部タイミング制御回路5で生成する駆動パルスに同期して撮像部出力信号として出力される。
撮像部出力信号は、マトリックス状に配置された画素を備える撮像素子により光の強弱に従った電圧の電気信号である。
図2は、撮像部1のNTSC方式対応25万画素撮像素子の画素の様子を表す図である。
撮像部1のNTSC方式対応25万画素撮像素子は、ブランク期間を含め水平606画素および垂直525ラインからなるマトリックス状の画素を備えている。そのうち有効な画素は、水平510画素および垂直480ラインからなるマトリックス状の画素である。
図3は、NTSCテレビジョン規格に準拠したビデオ信号を表示する表示画面の画素の様子を示す図である。
NTSCテレビジョン規格に準拠した表示画面は、ブランク期間を含め水平910画素および垂直525ラインからなるマトリックス状の画素を備えている。そのうち有効な画素は、水平780画素および垂直480ラインからなるマトリックス状の画素である。
撮像部1は、NTSC方式対応であり、フレームレートは59.94Hzに規定されている。
また、NTSCテレビジョン規格に準拠したビデオ信号を出力する映像出力回路7の動作クロックは一般的に周波数が固定されており、この発明の実施の形態1に係る映像出力回路7ではサブキャリア周波数(3.579545MHz)の4倍(14.31818MHz)の基準クロックを水晶発振器11で生成する。
図4は、基準クロックと逓倍クロックのタイミングチャートである。
水晶発振器11は、14.31818MHzの基準クロックを生成し、逓倍回路12と映像出力タイミング制御回路8に供給する。
逓倍回路12は、逓倍比率として5/8に設定されており、14.31818MHzの基準クロックが入力されると、8.949MHzの逓倍クロックを出力する。すなわち、基準クロックが8個入力される間に、正確に逓倍クロックを5個出力する。
なお、撮像部1を走査するのに必要なクロック周波数は、NTSCテレビジョン方式においてはインターレース走査が行われるので、垂直ラインの数はラインに1/2を乗じて計算でき、画素数とフレームレートより厳密に計算すると、606×525/2×59.94Hz=9.534MHzとなる。しかし、撮像部1のクロック周波数に若干のズレがあったとしても、機能や動作に影響を与えることがなく、リセット生成回路10により水平同期信号単位で撮像部1と映像出力回路7の同期が取れるので、逓倍回路12の逓倍比率を5/8に設定した。
映像出力タイミング制御回路8は、水晶発振器11から供給される基準クロックに従ってメモリ回路4の書き込み済デジタル信号の読み出すタイミング信号、アスペクト変換部6の処理を開始するタイミング信号、映像出力回路7のための水平同期信号および垂直同期信号を生成する。そして、映像出力タイミング制御回路8は、水平同期信号および垂直同期信号を位相調整回路9にも供給する。
図5は、この発明に実施の形態1に係る位相調整回路9の構成図である。図6は、位相調整回路9に係る信号のタイミングチャートである。
位相調整回路9は、図5に示すように、8bitシフトレジスタ13およびシフトレジスタ13が出力するそれぞれ遅延量が異なる8つの位相調整同期信号から1つを選択する選択回路14を備える。
シフトレジスタ13は、図6に示すように、映像出力タイミング制御回路8から供給される水平同期信号および垂直同期信号を基準クロックに同期して基準クロックの周期の1倍から8倍の遅延量だけ遅延して遅延量の異なる8つの位相調整同期信号を生成する。なお、遅延量が基準クロックの周期の1倍から8倍の位相調整同期信号を生成しているが、位相調整同期信号の数や整数の取り方はこれに限るものではない。
選択回路14は、基準クロックの周期の1倍から8倍の遅延量だけ遅延した8つの位相調整同期信号から先の7回の位相調整同期信号が入力されたとき選択しなかった遅延量の位相調整同期信号を選択して出力する。
図7は、この発明の実施の形態1に係るリセット生成回路10に係る信号のタイミングチャートである。
リセット生成回路10は、位相調整回路9から出力される位相調整同期信号のエッジ部を検出してリセット信号を生成する。そして、ライン毎およびフィールド毎に位相調整同期信号の遅延量は異なっているので、リセット生成回路10から出力されるリセット信号はライン毎およびフィールド毎に異なった時点で生成される。
撮像部タイミング制御回路5は、リセット信号が入力されると撮像部1を駆動する水平同期信号および垂直同期信号をリセットする。
AD変換器3は、撮像部1より出力されたアナログの撮像部出力信号をデジタル映像信号に変換しメモリ回路4に一旦書き込む。
メモリ回路4は、デジタル映像信号を一旦書き込んだ後で読み出す。このようにすることにより異なる周波数のクロックに同期して動作する2つの映像信号処理部の間で映像信号の受け渡しを行うことができる。
アスペクト変換部6は、メモリ回路4から書き込み済のデジタル映像信号を読み出し、読み出したデジタル映像信号を処理して映像出力回路7で必要な画素数となるように補間する。
映像出力回路7は、アスペクト変換部6で補間されたデジタル映像信号をNTSCテレビジョン規格に準拠するビデオ信号に変換して出力する。
次に、映像出力タイミング制御回路8で水平同期信号を生成することと撮像部タイミング制御回路5で水平同期信号をリセットすることとの関連について説明する。なお、4つのラインに関してだけ説明するが他のラインも同様である。
映像出力タイミング制御回路8は、(N−1)ライン、Nライン、(N+1)ライン、(N+2)ラインに対応する水平同期信号を所定の一定の周期で生成する。この4ライン分の水平同期信号は所定の一定の周期で位相調整回路9のシフトレジスタ13に入力されると、入力される度に入力された水平同期信号を基準クロックの周期の1倍から8倍の遅延量だけ遅延して8つの位相調整同期信号を生成する。そして、選択回路14は8つの位相調整同期信号から例えば直近に選択した位相調整同期信号の遅延量と異なる遅延量の位相調整同期信号を選択する。そして、選択された位相調整同期信号がリセット生成回路10に入力されると、位相調整同期信号のエッジ部を検出してリセット信号を生成する。
このリセット信号が撮像部タイミング制御回路5に入力されると、第1の映像信号処理部をリセットする。(N−1)ライン、Nライン、(N+1)ライン、(N+2)ラインに対応する位相調整同期信号はそれぞれ水平同期信号を異なる遅延量だけ遅延したものなので、所定の一定の周期の水平同期信号に対してリセット信号が発生する時点が異なる遅延量だけずれている。
このように構成することで、撮像部タイミング制御回路5と映像出力タイミング制御回路8の間で水平同期信号単位での同期をとることができる。
また、位相調整回路9で選択する遅延量が基準クロックの周期の1倍から8倍の8つの位相調整同期信号から1つ選択することにより基準クロックと逓倍クロックの位相の関係が揃うライン上の位置が近傍のラインの間ではずれる。
次に、第1の映像信号処理部を初期化するタイミングがライン毎に異なるようにするために、映像出力タイミング制御回路8から出力される水平同期信号を基準クロックの周期の任意の整数倍からなる遅延量だけ遅延して、リセット信号の素になる位相調整同期信号を生成する効果について説明する。
図8は、水晶発振器11で生成した基準クロックに同期して動作する回路が動作しているときに発生する同期ノイズとその同期ノイズに逓倍クロックに同期して動作する回路が動作したときに発生する繰り返しノイズを模擬的に表した図である。
映像出力回路7など基準クロックに同期して動作する回路が動作していると、図8に示すように、基準クロックに同期した同期ノイズが発生する。
一方、AD変換器3は、逓倍クロックのエッジで取り込んだアナログ信号をデジタル信号に変換するため、基準クロックに同期した同期ノイズがAD変換器3に混入すると、図8に示すように、逓倍クロックの立ち上がりエッジ部に同期し一定周期でパターンを繰り返す繰り返しノイズが発生する。
この逓倍クロックの立ち上がりエッジ部に同期し一定周期でパターンを繰り返す繰り返しノイズが表示画面上に表れる。そして、第1の映像信号処理部を初期化するタイミングが映像出力タイミング制御回路8から出力される水平同期信号の開始時点に対して固定であると、図9に示すように、第1の映像信号処理部からの映像信号を第2の映像信号処理部で処理して得たビデオ信号を表示画面上に表示したとき表示画面上の各ラインに発生する繰り返しノイズのパターンは表示画面の縦方向に揃ってしまうので、縦方向に帯状の固定パターンノイズとなって表示画面上で認識される。
ところが、第1の映像信号処理部を初期化するタイミングが1つ前から7つ前のラインでの初期化するタイミングと基準クロックの周期の整数倍ずれている場合、第1の映像信号処理部からの映像信号を第2の映像信号処理部で処理して得たビデオ信号を表示画面上に表示すると、図10に示すように、表示画面の各ラインに発生する繰り返しノイズのパターンは表示画面の横方向にずれるので、縦方向の帯状の固定パターンノイズは表示画面上では認識されない。
この発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置は、映像出力タイミング制御回路8が生成する水平同期信号を手前の所定の数のラインのために遅延した遅延量と異なる基準クロックの周期の整数倍の遅延量だけ遅延した位相調整同期信号のエッジ部を検出して第1の映像信号処理部を初期化するので、第1の映像信号処理部からの映像信号を第2の映像信号処理部で処理して得るビデオ信号で表示画面に表示すると、表示画面の各ラインに発生する繰り返しノイズのパターンは表示画面の各ライン上で横方向にずれ、縦方向に帯状に発生する固定パターンノイズを表示画面上で認識することがない。
上述の説明は、1つの画像フィールドに着目し、近傍のラインでの初期化するタイミングをずらすことにより1つの画像フィールドの各ラインに発生する繰り返しノイズが横方向にずれて帯状の固定パターンノイズが縦方向に表れることを防止できることを説明したが、映像出力タイミング制御回路8から出力される垂直同期信号を基準クロックの周期の任意の整数倍からなる遅延量だけ遅延して、第1の映像信号処理部を初期化するタイミングがフィールド毎の同一のラインで異なるようにする効果について説明する。
図11は、連続するフィールドの同一ラインの間で第1の映像信号処理部を初期化するタイミングが揃っている場合の3つのフィールドの同一ラインに出現する繰り返しノイズを示す図である。図12は、連続するフィールドの同一ラインの間で第1の映像信号処理部を初期化するタイミングがずれている場合の3つのフィールドの同一ラインに出現する繰り返しノイズを示す図である。
NTSC方式では約60Hzで1画面(インターレース)を表示する。すなわち、1/60秒毎に(A−1)フィールド、Aフィールド、(A+1)フィールドと更新される。
1/60秒毎に順次更新された(A−1)フィールド、Aフィールド、(A+1)フィールドのあるライン(以下、Nラインとする)に出現する繰り返しノイズは、(A−1)フィールド、Aフィールド、(A+1)フィールドのNラインでの初期化するタイミングが揃っているとき、図11に示すように、各フィールドのNラインに着目すると出現した繰り返しノイズのパターンはNライン上の同じ位置に重なっている。そのため、フィールドが更新されてもNラインの同じ位置に繰り返しノイズが出現するので、パターンが強調されて固定パターンノイズが認められる。
一方、1/60秒毎に順次更新された(A−1)フィールド、Aフィールド、(A+1)フィールドのあるライン(以下、Nラインとする)に出現する繰り返しノイズは、(A−1)フィールド、Aフィールド、(A+1)フィールドのNラインでの初期化するタイミングがずれている、図12に示すように、各フィールドのNラインに着目すると出現した繰り返しノイズのパターンが出現する位置がNライン上で水平方向にずれている。そのため、フィールドが更新されると繰り返しノイズのパターンがNラインの異なる位置に動くので、固定パターンノイズを認めることがない。
このように1/60秒毎に更新されるフィールドの同一ラインで第1の映像信号処理部を初期化するタイミングをずらすので、各ライン単位で見て更新されるフィールドでの繰り返しノイズのパターンは同じ位置には固定されず、固定パターンノイズが認められない。
実施の形態2.
図13は、この発明の実施の形態2に係る位相調整回路の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態2に係る映像信号処理装置は、この発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置と位相調整回路9Bが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
この発明の実施の形態2に係る位相調整回路9Bは、この発明の実施の形態1に係る位相調整回路9に乱数発生手段15が追加され、選択回路14Bが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
乱数発生手段15は、1から8の整数からなる乱数を発生し選択回路14に送る。選択回路14Bは、乱数発生手段15で発生した乱数に従って8つの位相調整同期信号から遅延量が基準クロックの周期の乱数倍の位相調整同期信号を選択する。
このように乱数発生手段15を用いて遅延量をランダムに選択するので、遅延量に規則性がなく、例えば8ライン毎でも表示画面上に繰り返しノイズの固定パターンが認められない。
この発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る撮像部の撮像素子の画素構成を示す図である。 この発明に実施の形態1に係る映像出力回路から出力するビデオ信号が表示される表示画面の画素構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る逓倍回路における信号のタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係る位相調整回路の構成を示すブロック図である。 図5の位相調整回路に係る信号のタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係るリセット生成回路に係る信号のタイミングチャートである。 基準クロックと逓倍クロックとが関連して繰り返しノイズを発生することを説明するタイミングチャートである。 表示画面上に水平位置が揃って繰り返しノイズが出現する様子を示す模式図である。 表示画面上に水平位置がずれて繰り返しノイズが出現する様子を示す模式図である。 フィールド間の固定パターンノイズの発生を説明する模式図である。 フィールド間の固定パターンノイズの軽減を説明する模式図である。 この発明の実施の形態2に係る位相調整回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 撮像部、2 光学部、3 AD変換器、4 メモリ回路、5 撮像部タイミング制御回路、6 アスペクト変換部、7 映像出力回路、8 映像出力タイミング制御回路、9、9B 位相調整回路、10 リセット生成回路、11 水晶発振器、12 逓倍回路、13 シフトレジスタ、14、14B 選択回路、15 乱数発生手段。

Claims (6)

  1. 基準クロックを生成する発振器と、
    上記発振器の生成する基準クロックを所定の逓倍比率で逓倍した逓倍クロックを生成する逓倍手段と、
    上記逓倍手段で生成した逓倍クロックに同期して第1の映像信号処理を行う第1の映像信号処理部と、
    上記基準クロックに同期して第2の映像信号処理を行う第2の映像信号処理部と、
    上記第1の映像信号処理部と上記第2の映像信号処理部の間で信号の受け渡しをするメモリ回路と、
    上記第2の映像信号処理部が出力する同期信号が入力される度に、上記同期信号を上記基準クロックの周期の任意の整数倍の遅延量だけ遅延して位相調整同期信号を得る位相調整回路と、
    上記位相調整同期信号から上記第1の映像信号処理部の第1の映像信号処理を初期化するリセット信号を生成するリセット生成回路と、
    を有することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 上記位相調整回路は、上記第2の映像信号処理部が出力する同期信号が入力される度に、直近に入力された上記同期信号を遅延したときの遅延量と異なる遅延量だけ上記同期信号を遅延して上記位相調整同期信号を得ることを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 上記第2の映像信号処理部が出力する同期信号が水平同期信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の映像信号処理装置。
  4. 上記第2の映像信号処理部が出力する同期信号が垂直同期信号および水平同期信号であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
  5. 上記位相調整回路は、内部に乱数を発生する乱数発生回路を有するとともに上記同期信号を発生した乱数に対応する遅延量だけ遅延して上記位相調整同期信号を得ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
  6. 上記第1の映像信号処理する画像サイズと上記第2の映像信号処理する画像サイズの比に応じて、上記逓倍手段の逓倍比率を変化させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の映像信号処理装置。
JP2007241198A 2007-09-18 2007-09-18 映像信号処理装置 Active JP4961309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007241198A JP4961309B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 映像信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007241198A JP4961309B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 映像信号処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009076963A true JP2009076963A (ja) 2009-04-09
JP4961309B2 JP4961309B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=40611556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007241198A Active JP4961309B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 映像信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4961309B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106451055A (zh) * 2016-12-02 2017-02-22 中国人民解放军国防科学技术大学 用于大阵元相干合成的相位控制方法及控制电路

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03280790A (ja) * 1990-03-29 1991-12-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2006157151A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Sony Corp 同期信号発生装置とそれを用いた撮像装置およびその方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03280790A (ja) * 1990-03-29 1991-12-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2006157151A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Sony Corp 同期信号発生装置とそれを用いた撮像装置およびその方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106451055A (zh) * 2016-12-02 2017-02-22 中国人民解放军国防科学技术大学 用于大阵元相干合成的相位控制方法及控制电路
CN106451055B (zh) * 2016-12-02 2018-12-07 中国人民解放军国防科学技术大学 用于大阵元相干合成的相位控制方法及控制电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP4961309B2 (ja) 2012-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4917345B2 (ja) 同期信号生成装置、デジタルカメラ、及び同期信号生成方法
JP4788381B2 (ja) 映像出力装置およびこれを備えるデジタルカメラ
JP4961309B2 (ja) 映像信号処理装置
JP2010136253A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5077037B2 (ja) 画像処理装置
JP2976877B2 (ja) キーストン歪み補正装置
JP4584725B2 (ja) 映像処理装置
JP4788158B2 (ja) 表示パネル駆動装置、及び表示パネル駆動方法、デジタルカメラ
JP5121164B2 (ja) 表示装置
JP2000267619A (ja) 撮像カメラ付き液晶プロジェクタ装置
JP2008164934A (ja) 表示装置
KR100194660B1 (ko) 영상확대가 가능한 액정 컨트롤라
KR100594237B1 (ko) 주사방식 변환장치 및 주사방식 변환방법
JPH0564082A (ja) 固体撮像装置
JP3152641B2 (ja) 再生画面の表示方法
JP2002000561A (ja) 電子内視鏡装置
JPH06311426A (ja) 画像処理装置
JP2010035092A (ja) 映像信号処理方法、映像信号処理装置
KR20110016626A (ko) 광 스캐너 구동장치 및 방법
JP2008028696A (ja) 撮像素子の同期回路
JP2004056562A (ja) 動画像表示システム及びそれに用いる撮像素子
JPH0777437B2 (ja) 固体撮像装置及び画面表示方法
JPH0456572A (ja) 固体撮像装置
JPH07193747A (ja) 画像表示装置
JP2008042586A (ja) ビデオ信号処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4961309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250