JP2009076183A - 磁気ディスク装置のヘッドスライダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスク上の潤滑剤が付着し難く、付着しても停留し難く及び蒸発し易い、磁気ディスク装置のヘッドスライダを提供する。
【解決手段】磁気ディスク装置のヘッドスライダの空気軸受け面が、該スライダの流出端808側中央付近に形成されたセンタパッド806と、該センタパッドの流出端と該スライダの流出端808とを繋ぐように形成され、該センタパッドの最もディスクに近い面806aよりも深く且つ該スライダの最も深く掘り込まれた溝814よりも浅い流出端パッド812と、を有し、該流出端パッド812と略同じ深さの面が該センタパッド806の幅方向の両脇に存在しないように構成される。
【選択図】図8

Description

本発明は、磁気ディスク装置におけるヘッドスライダに関する。
近年の磁気ディスク装置では、その高記録密度化に伴い、記録再生ヘッドと媒体との距離すなわち磁気スペーシングを低減することが強く望まれている。これを実現するため、記録再生ヘッドを搭載したスライダすなわちヘッドスライダの浮上量を低減することが求められており、近年のヘッドスライダでは浮上量が10nmを切っている。かかる低浮上化に伴い、ヘッドスライダにディスク上潤滑剤が付着する可能性が高くなって来ている。
図1は、従来のヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図であり、また、図2は、図1に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。回転する磁気ディスク(磁気記録媒体)に対向して配置されるヘッドスライダは、ディスクとスライダとの間に生ずる空気流を受けてディスクに対し所望の正圧及び負圧を得るように、その媒体対向面すなわち空気軸受け面(air bearing surface)に流入パッド102、二つのサイドレール104A及び104B、センタパッド106等を備えている。
図1に示された従来のヘッドスライダでは、センタパッド106とスライダの流出端(スライダにおいて空気が流出する側の端)108との間に隙間110が設けられている(例えば、下記特許文献1参照)。また、従来の他のヘッドスライダでは、センタパッド全体が、ディスクに最も近い面よりも1段低い面(ステップ面と呼ばれる)によって囲まれている。
媒体に塗布された潤滑剤が何らかの原因でスライダ側に移着した場合、空気流の影響などにより、スライダ上を流動した後、図2に示されるようにセンタパッド106とスライダの流出端108との間の隙間110に液滴212として留まることがある。かかる液滴212は、スライダの浮上特性に影響を与え易い。また、溜まり続けた潤滑剤が大きな液滴に成長し、許容量を超えた場合、一気にスライダ上から排出されてディスク上に塊として落下し、その後、スライダが塊状の潤滑剤液滴に接触し、浮上が不安定になり、最悪の場合、クラッシュしてしまうこともある。また、前述のステップ面においても潤滑剤の停留が起こり易い。
図3は、従来の更に他のヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図であり、図4、図5及び図6は、図3に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。このヘッドスライダでは、図3及び図4に示されるように、負圧を形成するための部分(領域)すなわち負圧部分(負圧領域)330を囲うように形成されたレール332がある。図5に示されるように当該部分に潤滑剤540が付着し、その後、スライダ浮上面上を流動した後、図6に示されるように流出端近傍の浮上面上又はスライダの流出端の端面に潤滑剤溜まり642が生じる。溜まり続けた潤滑剤が大きな液滴に成長し、許容量を超えた場合、一気にスライダ上から脱離してディスク上に塊として落下し、その後、スライダが塊状の潤滑剤液滴に接触し、浮上が不安定になり、最悪の場合、クラッシュしてしまう。また、浮上が不安定にならなくても、潤滑剤液滴の膜厚により、当該部分をスライダが浮上した際の磁気スペーシングが増加してしまい、データを読み書きすることができないといった問題が発生することがある。
特に、スライダの負圧部分を囲うように形成されたレールは、スライダの幅方向のほぼ全体に渡って延伸しているため、当該部分に付着した潤滑剤が流出端方向に流れ去った場合、スライダのセンタパッド近傍のみならず、センタパッドよりもスライダの幅方向の両脇に近いところに溜まり易いという特徴がある。この潤滑剤がスライダ流出端の端面に移動した場合、やはりセンタパッドよりもスライダの幅方向の両脇に近いところに分布し、センタパッド近傍に搭載されたヒータ機構等によってこの潤滑剤を蒸発させることが困難であるという問題がある。
特開2005−293701号公報
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライダ上、特に流出端近傍に設けられたパッドに移着した潤滑剤が、流出端近傍に停留し難く連続的に流出端に排出され易いスライダを提供することにある。また、本発明は、スライダ表面に付着した潤滑剤が濡れ広がりやすく且つ蒸発しやすくすることで、潤滑剤ドロップに起因する浮上不安定化を引き起こしにくいスライダを提供することにある。更に、本発明の目的は、ステップ面でセンタパッド全周を囲うことによって引き起こされるディスク上潤滑剤のスライダ表面への付着を低減するスライダを提供することにある。
また、本発明の目的は、スライダ浮上面の負圧を形成するための負圧部分を囲うレール部に潤滑剤が付着しにくく、かつ、ヒータ加熱等によって潤滑剤を蒸発させることが困難な部位に潤滑剤が溜まり難いスライダを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、該スライダの空気軸受け面が、該スライダの流出端側中央付近に形成されたセンタパッドと、該センタパッドの流出端と該スライダの流出端とを繋ぐように形成され、該センタパッドの最もディスクに近い面よりも深く且つ該スライダの最も深く掘り込まれた溝よりも浅い流出端パッドと、を有し、該流出端パッドと略同じ深さの面が該センタパッドの幅方向の両脇に存在しないように構成されているヘッドスライダが提供される。
一つの好適な態様では、該流出端パッドの深さが、該センタパッドにおいて流入端側に設けられた、該センタパッドの最もディスクに近い面よりも一段深い面、の深さと略同じである。
一つの好適な態様では、該流出端パッドの深さが、該センタパッドの最もディスクに近い面に対して0.1μm以上である。
一つの好適な態様では、該スライダの流出端近傍に該流出端パッドよりも深さが深いパッドを有する。
一つの好適な態様では、該流出端パッドの流出端エッジ部分が丸く形成され又は面取り加工されている。
一つの好適な態様では、該スライダの流出端の端面に浮上量制御用ヒータ機構が埋め込まれている。
一つの好適な態様では、該スライダの流出端の端面に潤滑剤蒸発用ヒータ機構が埋め込まれている。
一つの好適な態様では、該スライダの流出端の端面に0.5〜200μmの掘り込み量の掘り込みが形成されている。
また、本発明によれば、磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、該スライダの流出端の端面に埋め込まれた浮上量制御用ヒータ機構と、該ヒータ機構から発生する熱を該スライダの端面に伝達すべく該スライダに取付けられた伝熱板と、を具備するヘッドスライダが提供される。
また、本発明によれば、磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、該スライダの空気軸受け面が、負圧を形成する負圧領域と、該負圧領域を取り囲む幅方向に延伸する1本又は複数本のレールからなるレール部と、を具備し、少なくとも1本のレールの深さが、最もディスクに近い面に対して0.1μm以上であるヘッドスライダが提供される。
本発明によるヘッドスライダにあっては、潤滑剤が停留しやすい領域にパッドが設けられることにより、潤滑剤が塊状の液滴に成長する前に連続的に流出端方向に排出され、潤滑剤溜りによる浮上特性への影響が排除される。また、スライダ表面に付着した潤滑剤が濡れ広がり易く且つ蒸発しやすい状態に置かれるため、潤滑剤ドロップが防止され、ヘッドスライダの浮上安定性が向上する。更に、ステップ面でセンタパッド全周を囲うことによって引き起こされるディスク上潤滑剤のスライダ表面への付着が低減される。
また、負圧領域を囲うように形成された幅方向に長く延伸するレール部の掘り込み深さが深いことにより、ディスクとの距離が長くなり、ディスク上に塗布されている潤滑剤が当該レール部に付着しにくくなる。したがって、その後の流動により潤滑剤が流出端近傍に溜まることもなく、潤滑剤のドロップ現象、浮上の不安定現象、クラッシュ、データの読み書き障害等の問題が発生しにくくなり、超低浮上領域においても、安定した浮上特性を得ることができる。
最初に、図7を用いて、本発明に係るヘッドスライダが適用される磁気ディスク装置の概略構造を説明する。磁気ディスク装置は、読み書き素子(記録再生ヘッド)を搭載したヘッドスライダが回転型記録媒体上を浮上走行して読み書きする形態の記録装置の一種であり、図7は、内部構造を説明するため、矢印Aで示される方向から取付けられるカバーが取り外された状態で示されている。
図7において、磁気記録媒体(磁気ディスク)780は、クランプ782によりスピンドルモータに固定され、稼働中、スピンドルモータによって駆動されて所定の回転速度で回転し続ける。その磁気記録媒体780上をnmオーダでヘッドスライダ784が浮上走行する。ヘッドスライダ784に搭載された読み書きヘッドは、磁気記録媒体780に対し所定の間隔を有して動作する。スライダ784は、一定の押し付け力をスライダ784に印加するサスペンション786を介して駆動アーム788に接続されている。駆動アーム788がボイスコイルモータ790により駆動されて磁気記録媒体780上をスキャンすることで、所望の位置にあるデータの読み書きが実現される。これらのコンポーネントは、ベース792に取付けられている。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図8は、本発明の第一実施形態に係るヘッドスライダの媒体対向面(空気軸受け面)側から見た斜視図であり、また、図9は、図8に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。なお、スライダ本体は、例えばアルミナチタンカーバイド(AlTiC)からなり、記録再生ヘッドが形成される空気流出側端部は例えばアルミナからなり、イオンミリング、イオンエッチング等の従来から知られている方法で製造される。
スライダ上の潤滑剤の流動挙動は、主として空気膜のせん断応力ベクトル方向に沿う流れとなる。空気膜せん断力を生じさせる要因には、ディスクの周速方向に沿うクエット流(Couette flow)成分と、空気膜圧力の高い部分から空気膜圧力の低い部分に吹き降ろすポアズイユ流(Poiseuille flow)成分とがある。
スライダの流出端(空気が流出する側の端部をいう)の近傍では、これら2つの成分が拮抗し、せん断力ベクトルが逆流する領域が生ずる。その結果、せん断力が集中する淀み点が生じ、ここに潤滑剤が停留しやすくなる。図8に示されるヘッドスライダは、この潤滑剤が停留しやすい領域にパッドを設けることにより、空気膜せん断応力のクエット流成分を促進させ、空気膜せん断応力の淀み点を作らないように構成されている。
図8において、符号802は、スライダの流入端(空気が流入する側の端部をいう)側に形成された流入パッド、符号804A及び804Bの各々は、流入パッド802から空気流の方向に延伸するサイドレール、符号806は、スライダ流出端808側中央付近に形成されたセンタパッド、を示す。また、符号812は、センタパッド806と一体的に形成された、本発明の特徴をなす流出端パッドを示す。
この流出端パッド812は、センタパッド806の流出端とスライダの流出端808とを繋ぐように形成され、センタパッド806の最もディスクに近い面806aよりも深く且つスライダの最も深く掘り込まれた溝814よりも浅いものとなっている。そして、図8に示されるヘッドスライダは、流出端パッド812の深さと略同じ深さの面がセンタパッド806の幅方向の両脇に存在しないように構成されている。
図8に示されるヘッドスライダでは、図1に示されるような隙間110が存在せず、すなわち、潤滑剤が停留しやすい領域が排除されている。そのため、潤滑剤が塊状の液滴に成長する前に連続的に流出端方向に排出される。図9は、図2の場合と異なり、潤滑剤の液滴が生成されないことを示している。かくして、潤滑剤溜りによる浮上特性への影響という従来技術の問題点が解消される。
また、図8に示されるヘッドスライダでは、センタパッド806が、ステップ面806b(ディスクに最も近い面806aよりも1段低い即ち深い面)で全周が囲われる構造となっていないため、ディスク上潤滑剤のスライダ表面への付着が低減される。
図10は、本発明の第二実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。同図において、符号1002は流入パッド、符号1002aは流入パッド1002の最もディスクに近い面、符号1002b及び1002cは流入パッド1002のステップ面(面1002aよりも1段深い面)を示す。また、符号1006はセンタパッド、符号1006aはセンタパッド1006の最もディスクに近い面、符号1006bはセンタパッド1006のステップ面(面1006aよりも1段深い面)を示す。また、符号1012は流出端パッドを示す。
図10に示されるヘッドスライダにおいては、流出端パッド1012の深さが、センタパッド1006において流入端側に設けられたステップ面1006bの深さと略同じである。流出端パッド1012の深さをこのように設定しても潤滑剤排出効果が得られるところ、製造が容易になるという効果がある。さらに、流入パッド1002のステップ面1002b及び1002cも、流出端パッド1012及びセンタパッドステップ面1006bの深さと同一の深さを有すれば、さらに効果が増大する。具体的には、流出端パッド1012の深さは、センタパッド1006の最もディスクに近い面1006aに対して0.1μm以上である。
図11は、本発明の第三実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。このヘッドスライダでは、スライダ流出端1108に、流出端パッド1112よりも深さが深いパッド1116A及び1116Bが形成されている。流出端1108近傍での潤滑剤の溜まりを抑制することができる。
図12は、本発明の第四実施形態に係るヘッドスライダにおける流出端パッドを示す斜視図である。同図に示されるヘッドスライダでは、流出端パッド1212の流出端エッジ部分1212aが丸く形成されている。そのため、潤滑剤がより排出されやすいという効果がある。
図13は、本発明の第五実施形態に係るヘッドスライダにおける流出端パッドを示す斜視図である。同図に示されるヘッドスライダでは、流出端パッド1312の流出端エッジ部分1312aが面取り加工されている。そのため、図12の実施形態と同様に、潤滑剤が排出されやすいという効果が得られるとともに、図12の実施形態よりも容易に製造可能であるという効果がある。
図14は、本発明の第六実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。同図に示されるように、流出端パッド1412の流出端はスライダ流出端1408の一部となるが、そのスライダ流出端1408の端面に、電熱線が浮上量制御用ヒータ機構1420として埋め込まれている。この浮上量制御用ヒータ機構1420は、通電により膨張してスライダのディスクに対する浮上量を低くする機能を実現するが、それと同時に、スライダ流出端へ排出されてきた潤滑剤を蒸発させる機能をも実現する。
潤滑剤を蒸発させるため、この浮上量制御用ヒータ機構1420は、潤滑剤が付着する可能性が高い、データの読出し及び書込みの後に駆動される。また、浮上量制御用ヒータ機構1420は、同様の理由で、ヘッドとディスクとの接触が検知された後に駆動される。また、浮上量制御用ヒータ機構1420には、ある一定値以上の電力が供給された後にも、潤滑剤の蒸発が促進されるように微弱な電力が供給されるようにすることが好ましい。さらに、スライダがあるトラックに対し一定時間浮上走行した際にも、潤滑剤が付着する可能性を考慮して、浮上量制御用ヒータ機構1420に電力が供給されるようにしてもよい。
図15は、本発明の第七実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。図14に示されるヘッドスライダと比較すると、図15に示されるヘッドスライダでは、スライダの流出端1508(流出端パッド1512の流出端を含む)の端面に、浮上量制御用ヒータ機構1520に加え、潤滑剤蒸発用ヒータ機構1522が埋め込まれている。潤滑剤蒸発用ヒータ機構1522は、潤滑剤蒸発専用に設けられたもので、駆動条件としては、図14に関して説明された浮上量制御用ヒータ機構の駆動条件と同様のものとなる。なお、浮上量制御用ヒータ機構を設けずに、潤滑剤蒸発用ヒータ機構のみ設ける構成としてもよい。
図16は、本発明の第八実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。図16に示されるヘッドスライダでは、スライダの流出端1608(流出端パッド1612の流出端を含む)において、埋め込まれたヒータ機構1620とスライダ流出端1608の端面との間(符号1624で示される付近)の物質がアルミナよりも熱伝導率の高い物質で構成されている。したがって、ヒータ機構1620からスライダ流出端1608へ熱が伝わりやすく、結果として潤滑剤の蒸発が効率よく行われる。なお、ヒータ機構1620は、浮上量制御用ヒータ機構若しくは潤滑剤蒸発用ヒータ機構のいずれか一方又はそれらの双方を示す。
図17は、本発明の第九実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。図17に示されるヘッドスライダでは、スライダの流出端1708(流出端パッド1712の流出端を含む)の端面に、数ミクロン〜数十ミクロン(具体的には0.5〜200μm、好ましくは3〜50μm)の掘り込み量の掘り込み1726が形成されている。この掘り込み1726による毛細管現象により、スライダ流出端に排出された潤滑剤が濡れ広がり易くなり、そのため、蒸発しやすくなる。その結果、潤滑剤ドロップが防止され、ヘッドスライダの浮上安定性が向上する。
図17の例では、掘り込み1726が流出端パッド1712から始まりスライダの幅方向の両脇近傍まで延伸しているが、スライダの側面まで延伸させることで、側面における潤滑剤の濡れ広がりをも促進することができる。
また、図17における掘り込み1726は、流出端パッド1712の浮上面(ディスクに対向する面)に接続しないように構成されている。これは、掘り込み1726を流出端パッド1712の浮上面まで接続させるとすると、コーナー(角)となる部分を形成することとなり、製造上の困難を伴う上、ディスクとの接触等により破損する可能性が増大するからである。
図18は、本発明の第十実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。図18に示されるヘッドスライダでは、スライダの流出端1808(流出端パッド1812の流出端を含む)の端面に、前述した掘り込み1826が形成されるとともに、前述した浮上量制御用ヒータ機構1820が埋め込まれている。
図18に示されるヘッドスライダでは、浮上量制御用ヒータ機構1820の作用により温度が高くなると、潤滑剤は、その流動性が増大し、掘り込み1826に流れ込みやすくなる。そして、表面積の大きな掘り込み1826に流れ込んだ潤滑剤は、蒸発し易くなる。
以上説明したいずれの実施形態においても、潤滑剤が濡れ広がり易くするため、スライダの流出端の端面は、潤滑剤の表面自由エネルギよりも高い表面自由エネルギを有する材質で形成されることが好ましく、また、アルミナの表面自由エネルギよりも高い表面自由エネルギを有する材質で形成されることが好ましい。具体的には、表面自由エネルギが高い材質として、例えば、カーボン膜、金属膜等を使用して端面を形成する。
図19は、本発明の第十一実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。同図において、符号1944は読み書きヘッドがある部分、符号1920は浮上量制御用ヒータ機構、符号1946は伝熱板、をそれぞれ示す。図19に示されるスライダでは、空気軸受け面の中央(読み書きヘッドがある部分1944)が最も媒体に接近するので、スライダ流出端の端面に潤滑剤が堆積しやすい。そこで、伝熱板1946の幅Wは、センタパッドの空気軸受け面(ABS)の幅の1倍以上にされ、その範囲が加熱され、潤滑剤が蒸発せしめられる。なお、伝熱板1946の幅Wは、スライダの幅の1倍未満とされている。このように、この実施形態では、ヒータの効果を高めるために、端面に伝熱板が設けられ、広い範囲で潤滑剤が加熱される。
図20は、本発明の第十二実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。図19に示されるヘッドスライダと比較すると、図20に示されるヘッドスライダでは、ヒータ2020及び伝熱板2046が同様に設けられるが、伝熱板2046がスライダの側面まで延伸されることで、側面に堆積した潤滑剤も加熱され蒸発せしめられるように構成されている。
図21は、本発明の第十三実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。図19に示されるヘッドスライダと比較すると、図21に示されるヘッドスライダでは、ヒータ2120及び伝熱板2146が同様に設けられるのに加え、中央の空気軸受け面を構成するセンタパッドに掘り込み(溝)2126が形成されている。そのため、掘り込み(溝)2126の毛細管現象により、センタパッドの流出端に堆積した潤滑剤がスライダ幅方向へと流し込まれる。かくして、センタパッドの流出端に堆積した潤滑剤が広く拡散せしめられ、蒸発が促進される。加えて、伝熱板2146の加熱作用により、一層蒸発を促進させることが可能となる。この場合、伝熱板2146の幅Wは、略スライダの幅と一致させる。
図22は、本発明の第十四実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。図21に示されるヘッドスライダと比較すると、図22に示されるヘッドスライダでは、ヒータ2220、伝熱板2246及び掘り込み(溝)2226が同様に設けられるが、センタパッドに堆積した潤滑剤をより広い範囲に拡散させるため、掘り込み(溝)2226が蛇行形状に形成され、その長さが延長せしめられている。こうすることにより、掘り込み(溝)2226の単位面積当たりの潤滑剤の量が減るため、より一層潤滑剤の蒸発を促進させることができる。なお、前述の図17及び図18の実施形態においても、同様に、掘り込みを蛇行させるようにしてもよい。
図23は、本発明の第十五実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図であり、図24、図25及び図26は、図23に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。この実施形態は、図3〜図6に示される従来のヘッドスライダに対応するものである。図23及び図24に示されるヘッドスライダでは、負圧領域2330を囲うように形成された幅方向に長く延伸するレール2332が設けられ、このレール2332の掘り込みの深さは、スライダ表面上で最もディスクに近い面(例えば、符号2306で示される面)に対して0.1μm以上掘り込まれた深さとなっている。
このように負圧領域を囲うように形成された幅方向に長く延伸するレール部の掘り込みの深さが深いことにより、ディスクとの距離が長くなり、その結果、図25に示されるように、図5の場合と異なって、ディスク上の潤滑剤がレール2332に付着しにくくなる。当該部分に潤滑剤が付着しにくくなる結果、図26の符合2642に示されるように、図6の場合と異なって、その後の流動により潤滑剤が流出端近傍に溜まることもなくなる。かくして、潤滑剤のドロップ現象、浮上の不安定現象、クラッシュ、データの読み書き障害等の問題が発生しにくくなり、超低浮上領域においても、安定した浮上特性を得ることができる。
図27は、本発明の第十六実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図であり、図28は、図27に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。この第十六実施形態は、前述の第十五実施形態を変形したものである。同図において、符号2732及び2734は、負圧領域2730を複数重に囲うように形成された複数本のレールを示す。そして、そのうち少なくとも1本のレールであるレール2732の深さが、最もディスクに近い面に対して0.1μm以上となるように形成されている。
図29は、本発明の第十七実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図であり、図30は、図29に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。この第十七実施形態は、前述の第十六実施形態と同様のものである。図29及び図30において、符号2932及び2934は負圧領域2930を複数重に囲うように形成された複数本のレールを示す。特に、レール2932は、掘り込み量が0.1μm以上の内側のレールを示し、レール2934は、掘り込み量が0.1μm以下である外側のレールを示している。そして、符号2948は、負圧領域2930を囲う複数本のレールの内の内側のレール2932と外側のレール2934とを繋ぐ、スライダの長手方向に延伸するレールを示している。
図31は、本発明の第十八実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。この第十八実施形態は、前述の第十五〜十七実施形態に更なる特徴を付加したものである。同図において、符号3150は、第十五〜十七実施形態の特徴を有する浮上面形状を示し、符号3122は、潤滑剤を蒸発させるヒータ機構を示す。すなわち、このヘッドスライダでは、第十五〜十七実施形態の特徴が備えられるとともに、スライダ浮上面上のセンタパッドと流出端との間が、スライダ浮上面上で最もディスクに近い面よりも一段低い面を有するパッドにより繋げられており、スライダ流出端の端面に付着した潤滑剤がヒータでの加熱により蒸発せしめられるように構成されている。
以上、本発明を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本発明の容易な理解のため、本発明の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、該スライダの空気軸受け面が、
該スライダの流出端側中央付近に形成されたセンタパッドと、
該センタパッドの流出端と該スライダの流出端とを繋ぐように形成され、該センタパッドの最もディスクに近い面よりも深く且つ該スライダの最も深く掘り込まれた溝よりも浅い流出端パッドと、
を有し、該流出端パッドと略同じ深さの面が該センタパッドの幅方向の両脇に存在しないように構成されているヘッドスライダ。
(付記2) 該流出端パッドの深さが、該センタパッドにおいて流入端側に設けられた、該センタパッドの最もディスクに近い面よりも一段深い面の深さと略同じである、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記3) 該流出端パッドの深さが、該センタパッドの最もディスクに近い面に対して0.1μm以上である、付記2に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記4) 該スライダの流出端近傍に該流出端パッドよりも深さが深いパッドを有する、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記5) 該流出端パッドの流出端エッジ部分が丸く形成され又は面取り加工されている、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記6) 該スライダの流出端の端面に浮上量制御用ヒータ機構が埋め込まれている、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記7) 該スライダの流出端の端面に潤滑剤蒸発用ヒータ機構が埋め込まれている、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記8) (a)データの読出し及び書込み後、(b)ヘッドとディスクとの接触が検知された後、(c)該ヒータ機構にある一定値以上の電力が供給された後、及び/又は(d)該スライダがあるトラックに対し一定時間浮上走行した後、に該ヒータ機構が駆動される、付記6又は付記7に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記9) 該ヒータ機構と該スライダの流出端の端面との間の物質の熱伝導率がアルミナの熱伝導率よりも高い、付記6又は付記7に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記10) 該スライダの流出端の端面に0.5〜200μmの掘り込み量の掘り込みが形成されている、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記11) 該掘り込みが該流出端パッドから始まり少なくとも該スライダの幅方向の両脇近傍まで延伸している、付記10に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記12) 該掘り込みが該流出端パッドの浮上面に接続していない、付記10に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記13) 該スライダの流出端の端面に更に浮上量制御用ヒータ機構が埋め込まれている、付記10に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記14) 該スライダの流出端の端面が、潤滑剤の表面自由エネルギよりも高い表面自由エネルギを有する材質で形成されている、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記15) 該スライダの流出端の端面が、アルミナの表面自由エネルギよりも高い表面自由エネルギを有する材質で形成されている、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記16) 該スライダの流出端の端面が、カーボン膜又は金属膜で形成されている、付記1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記17) 該掘り込みが蛇行形状に形成されている、付記10に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
(付記18) 磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、
該スライダの流出端の端面に埋め込まれた浮上量制御用ヒータ機構と、
該ヒータ機構から発生する熱を該スライダの端面に伝達すべく該スライダに取付けられた伝熱板と、
を具備するヘッドスライダ。
(付記19) 磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、該スライダの空気軸受け面が、
負圧を形成する負圧領域と、
該負圧領域を取り囲む幅方向に延伸する1本又は複数本のレールからなるレール部と、
を具備し、少なくとも1本のレールの深さが、最もディスクに近い面に対して0.1μm以上であるヘッドスライダ。
(付記20) 該負圧領域に対し最も内側のレールのみの深さが、最もディスクに近い面に対して0.1μm以上である、付記19に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
従来のヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 図1に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。 従来の更に他のヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 図3に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。 図4と同様の平面図であってレールに付着した潤滑剤の様子を示す図である。 図4と同様の平面図であって潤滑剤の溜まりの様子を示す図である。 本発明に係るヘッドスライダが適用される磁気ディスク装置の概略構造を例示する図である。 本発明の第一実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 図8に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。 本発明の第二実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第三実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第四実施形態に係るヘッドスライダにおける流出端パッドを示す斜視図である。 本発明の第五実施形態に係るヘッドスライダにおける流出端パッドを示す斜視図である。 本発明の第六実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第七実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第八実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第九実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第十実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第十一実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第十二実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第十三実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第十四実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 本発明の第十五実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 図23に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。 図24と同様の平面図であってレールに潤滑剤が付着していない様子を示す図である。 図24と同様の平面図であって潤滑剤の溜まりが現れない様子を示す図である。 本発明の第十六実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 図27に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。 本発明の第十七実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。 図29に示されるヘッドスライダの媒体対向面側平面図である。 本発明の第十八実施形態に係るヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。
符号の説明
102 流入パッド
104A、104B サイドレール
106 センタパッド
108 スライダ流出端
110 隙間
212 液滴
330 負圧部分(負圧領域)
332 負圧部分(負圧領域)を囲うように形成されたレール
540 潤滑剤
642 潤滑剤溜まり
780 磁気記録媒体(磁気ディスク)
782 クランプ
784 ヘッドスライダ
786 サスペンション
788 駆動アーム
790 ボイスコイルモータ
792 ベース
802 流入パッド
804A、804B サイドレール
806 センタパッド
806a ディスクに最も近い面
806b ステップ面
808 スライダ流出端
812 流出端パッド
814 スライダの最も深く掘り込まれた溝
1002 流入パッド
1002a 流入パッドの最もディスクに近い面
1002b、1002c 流入パッドのステップ面
1006 センタパッド
1006a センタパッドの最もディスクに近い面
1006b センタパッドのステップ面
1012 流出端パッド
1108 スライダ流出端
1112 流出端パッド
1116A、1116B 流出端パッドよりも深さが深いパッド
1212 流出端パッド
1212a 流出端パッドの流出端エッジ部分
1312 流出端パッド
1312a 流出端パッドの流出端エッジ部分
1408 スライダ流出端
1412 流出端パッド
1420 浮上量制御用ヒータ機構
1508 スライダ流出端
1512 流出端パッド
1520 浮上量制御用ヒータ機構
1522 潤滑剤蒸発用ヒータ機構
1608 スライダ流出端
1612 流出端パッド
1620 ヒータ機構
1624 ヒータ機構とスライダ流出端の端面との間付近
1708 スライダ流出端
1712 流出端パッド
1726 掘り込み
1808 スライダ流出端
1812 流出端パッド
1820 浮上量制御用ヒータ機構
1826 掘り込み
1920 浮上量制御用ヒータ機構
1944 読み書きヘッドがある部分
1946 伝熱板
2020 浮上量制御用ヒータ機構
2046 伝熱板
2120 浮上量制御用ヒータ機構
2126 掘り込み(溝)
2146 伝熱板
2220 浮上量制御用ヒータ機構
2226 掘り込み(溝)
2246 伝熱板
2330 負圧領域
2332 負圧領域を囲うように形成されたレール
2730 負圧領域
2732、2734 負圧領域を複数重に囲うように形成された複数本のレール
3122 潤滑剤蒸発用ヒータ機構

Claims (10)

  1. 磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、該スライダの空気軸受け面が、
    該スライダの流出端側中央付近に形成されたセンタパッドと、
    該センタパッドの流出端と該スライダの流出端とを繋ぐように形成され、該センタパッドの最もディスクに近い面よりも深く且つ該スライダの最も深く掘り込まれた溝よりも浅い流出端パッドと、
    を有し、該流出端パッドと略同じ深さの面が該センタパッドの幅方向の両脇に存在しないように構成されているヘッドスライダ。
  2. 該流出端パッドの深さが、該センタパッドにおいて流入端側に設けられた、該センタパッドの最もディスクに近い面よりも一段深い面の深さと略同じである、請求項1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
  3. 該流出端パッドの深さが、該センタパッドの最もディスクに近い面に対して0.1μm以上である、請求項2に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
  4. 該スライダの流出端近傍に該流出端パッドよりも深さが深いパッドを有する、請求項1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
  5. 該流出端パッドの流出端エッジ部分が丸く形成され又は面取り加工されている、請求項1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
  6. 該スライダの流出端の端面に浮上量制御用ヒータ機構が埋め込まれている、請求項1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
  7. 該スライダの流出端の端面に潤滑剤蒸発用ヒータ機構が埋め込まれている、請求項1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
  8. 該スライダの流出端の端面に0.5〜200μmの掘り込み量の掘り込みが形成されている、請求項1に記載の磁気ディスク装置のヘッドスライダ。
  9. 磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、
    該スライダの流出端の端面に埋め込まれた浮上量制御用ヒータ機構と、
    該ヒータ機構から発生する熱を該スライダの端面に伝達すべく該スライダに取付けられた伝熱板と、
    を具備するヘッドスライダ。
  10. 磁気ディスク装置のヘッドスライダであって、該スライダの空気軸受け面が、
    負圧を形成する負圧領域と、
    該負圧領域を取り囲む幅方向に延伸する1本又は複数本のレールからなるレール部と、
    を具備し、少なくとも1本のレールの深さが、最もディスクに近い面に対して0.1μm以上であるヘッドスライダ。
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