JP2009075669A - サーバ装置及び同装置のプログラム及びデータ送受信方法 - Google Patents

サーバ装置及び同装置のプログラム及びデータ送受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アップロード又はダウンロードするファイルデータのサイズが一定ではないときでも、ファイルデータのアップロード又はダウンロードを効率よく行わせることができるサーバ装置及び同装置のプログラム及びデータ送受信方法を提供すること。
【解決手段】複数の端末装置との間で通信経路を介して行うファイルデータの送信及び/又は受信を、端末装置に通知した通信時刻で行うサーバ装置が、端末装置からアクセスがあったときに、送受信するファイルデータのデータサイズと自装置におけるファイルデータの処理能力とに基づいて、端末装置との通信時刻を決定し、アクセスを行った端末装置に対して、決定した通信時刻を通信経路を介して通知する。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の端末装置との間で通信経路を介して行うファイルデータの送信及び/又は受信を前記端末装置に通知した通信時刻で行うサーバ装置、及び、同装置の動作プログラム、及び、端末装置との間で通信経路を介したファイルデータの送受信方法に関するものである。
従来、インターネット等の通信回線を介して、クライアントの端末装置がサーバ装置へアクセスしてファイルデータをダウンロードしたり、端末装置に記憶しているファイルデータをアップロードすることができる通信システムが知られている。
このように、端末装置が直接サーバ装置へアクセスしてファイルデータのアップロードやダウンロードを行う通信システムでは、当該システムに参加する端末装置数が増大して、多数の端末装置からサーバ装置へのアクセスが集中すると、サーバ装置は、一度に多数の端末装置との間で通信を行わなければならず、その処理負荷が増大し、その結果、システム障害が発生する恐れがあった。
このような不具合を解消する技術として、各端末装置が固有の乱数を用いてサーバ装置へのアクセス時刻をランダムに決定して、サーバ装置へのアクセスを実行するように構成することにより、端末装置からサーバ装置へのアクセス集中を分散させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、この特許文献1に記載の技術では、サーバ装置側から各端末装置へ異なるアクセス時刻を通知するように構成し、各端末装置が通知された時刻にサーバ装置へアクセスすることによって、サーバ装置へのアクセス集中を抑制して、サーバ装置の負荷集中を抑制することも提案されている。
特開2000−258567号公報
ところが、上記引用文献1に記載の技術では、各端末装置が乱数を用いてサーバ装置へのアクセス時刻を決定する構成であったため、同じシステムを利用する端末装置の台数が増大した場合、偶発的に端末装置からサーバ装置へのアクセスの集中が発生することがあり、結果的にサーバ装置への負荷集中を抑制することができなくなる恐れがあった。
また、サーバ装置側から各端末装置へ、単純に異なるアクセス時刻を通知させ、そのアクセス時刻から端末装置とのデータ通信を開始させても、端末装置からサーバ装置へアップロードされるデータや、サーバ装置から端末装置へダウンロードされるデータのサイズが一定でない場合には、サーバ装置の処理能力に比べてデータのアップロードやダウンロードの処理が少ないとサーバ装置の稼動率が悪くなり、逆にそれらの処理が多くなりすぎてサーバ装置に過負荷がかかったりするおそれがあった。
たとえば、処理能力として、同時にファイルデータをダウンロードする端末装置数が2台までならば過負荷とならず、同時に3台以上の端末装置がファイルデータをダウンロードすると過負荷となるサーバ装置に、4台の端末装置からそれぞれ異なる時刻にアクセスがあったとする。
このとき、ダウンロードされるファイルデータのサイズが比較的小さい場合には、図10(a)に示すように、サーバ装置に余裕ができる。すなわち、サーバ装置から各端末装置へアクセス時刻として、t1、t2、t3、t4を通知していた場合、ファイルデータのサイズが小さいと、1台の端末装置へファイルデータのダウンロードを完了してから、次の端末装置がファイルデータのダウンロードを開始するまでに時間的余裕が生じてしまう。
この場合、サーバ装置は、上記のように一度に2台の端末装置までは過負荷とならずにファイルデータをダウンロードさせることが可能な処理能力を備えているにもかかわらず、ファイルデータのダウンロードが1台ずつしか行われないことになり、端末装置へファイルデータを効率的にダウンロードさせることができない。
また、ダウンロードさせるファイルデータのサイズが比較的大きい場合には、図10(b)に示すように、端末装置のアクセス時刻はそれぞれ異なるので、ファイルデータのダウンロード開始時刻はそれぞれ異なるが、時刻t3以降においては、一度に3台、時刻t4以降においては、一度に4台の端末装置から同時にファイルデータがダウンロードされることとなり、サーバ装置に過負荷がかかることとなる。
そこで、本発明では、端末装置によりアップロード又はダウンロードされるファイルデータのサイズが一定ではないときでも、端末装置にデータのアップロード又はダウンロードを効率よく行わせることができるサーバ装置及び同装置のプログラム及びデータ送受信方法を提供することを目的とする。
そこで、請求項1に係る本発明では、複数の端末装置との間で通信経路を介して行うファイルデータの送信及び/又は受信を端末装置に通知した通信時刻で行うサーバ装置において、端末装置と通信を行う通信手段と、端末装置からアクセスがあったとき、ファイルデータのサイズと通信手段の処理能力とに基づいて、通信時刻を決定する決定手段と、アクセスしてきた端末装置に、決定した通信時刻を通知する通知処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る本発明では、請求項1に記載のサーバ装置において、通信手段の処理能力は、通信手段に接続される通信路の通信帯域に基づいて決定される単位時間当たりのファイルデータの通信量であることを特徴とする。
また、請求項3に係る本発明では、請求項1に記載のサーバ装置において、通信手段の処理能力は、通信手段で処理可能な単位時間当たりのファイルデータの処理量であることを特徴とする。
また、請求項4に係る本発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーバ装置において、決定手段は、ファイルデータのデータサイズと各端末装置の処理能力とに基づいて、送信及び/又は受信すべきファイルデータがある端末装置ごとに、ファイルデータの処理量とその処理時間とを判定し、これらの処理量及び処理時間と通信手段の処理能力とに基づいて、通信時刻を決定することを特徴とする。
また、請求項5に係る本発明では、請求項4に記載のサーバ装置において、決定手段が決定した処理量と処理時間とを記憶する記憶手段を備え、決定手段は、記憶手段に記憶した処理量と処理時間の情報からファイルデータを送信及び/又は受信可能な空き時間を判定し、通信時刻を通知する端末装置に応じた処理量及び処理時間と空き時間とに基づいて、当該端末装置との通信時刻を決定することを特徴とする。
また、請求項6に係る本発明では、請求項4又は請求項5に記載のサーバ装置において、端末装置の処理能力は、端末装置が接続している通信路の通信帯域に基づいて決定される単位時間当たりのファイルデータの通信量であることを特徴とする。
また、請求項7に係る本発明では、請求項1〜6のいずれか1項に記載のサーバ装置において、端末装置からアクセスがあったとき、端末装置との間で送信及び/又は受信すべきファイルデータがあるか否かを判定する判定手段を有し、決定手段は、判定手段によって送信及び/又は受信すべきファイルデータがあると判定されたときに、通信時刻を決定することを特徴とする。
また、請求項8に係る本発明では、コンピュータを、請求項1〜7のいずれか1項に記載のサーバ装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラムを提供することとした。
また、請求項9に係る本発明では、端末装置とサーバ装置と間で通信経路を介して行うファイルデータの送受信方法であって、端末装置が、通信経路を介してサーバ装置へアクセスするステップと、サーバ装置が、端末装置からアクセスがあったとき、ファイルデータのデータサイズと自装置におけるファイルデータの処理能力とに基づいて、通信時刻を決定するステップと、サーバ装置が、アクセスを行った端末装置に対して、決定した通信時刻を通信経路を介して通知するステップとを有することを特徴とする。
請求項1、8、9に係る本発明によれば、ファイルデータのサイズと通信手段の処理能力とに基づいて、各端末装置との通信時刻を決定するので、送信及び/又は受信すべきファイルデータのサイズが一定でないときにでも、送信及び/又は受信を効率よく行うことができる。
請求項2に係る本発明によれば、サーバ装置に接続される通信路の通信帯域に応じた最適な通信量で通信を行うことができ、サーバ装置の処理負荷を増大させることなく、サーバ装置を効率的に稼動させることができる。
請求項3に係る本発明によれば、サーバ装置の処理速度に応じた最適な通信量で通信を行うことができ、サーバ装置の処理負荷を増大させることなく、サーバ装置を効率的に稼動させることができる。
請求項4に係る本発明によれば、ファイルデータのデータサイズ、端末装置の処理能力、サーバの処理能力に応じた最適な時刻を通信時刻として決定して、ファイルデータの送信及び/又は受信を行うことができるので、サーバ装置を効率的に稼動させることができる。
請求項5に係る本発明によれば、端末装置と通信可能な空き時間を有効に利用して、各端末装置との通信を行うことができるので、サーバ装置をより効率的に稼動させることができる。
請求項6に係る本発明によれば、各端末装置が処理可能な通信量に応じて、その端末装置との通信時刻を決定することができるので、処理能力の異なる複数の端末装置との間で効率的にデータ通信を行うことができる。
請求項7に係る本発明によれば、各端末装置との間で、同じファイルデータを複数回繰り返して送信又は受信することがなくなるので、サーバ装置の処理量を低減することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムを示す説明図であり、図2は、本実施形態において、ファイルデータをサーバ装置と端末装置の間で送信及び受信する際のシーケンス図であり、図3及び図8は、本実施形態に係るサーバ装置が端末装置へ通知する通信時刻の決定方法の一例を示す説明図であり、図4は、本実施形態に係るサーバ装置を示す説明図であり、図5〜図7は、本実施形態に係るサーバ装置の制御部が実行する処理を示す説明図である。
[1.通信システム]
図1(a)に示すように、本実施形態に係る通信システムSは、サーバ装置1と、このサーバ装置1との間でファイルデータの送受信を行う複数の端末装置2a〜2eとで構成されている。以下、特定の端末装置を指すのではなく、当該通信システムSにおける任意の端末装置を指す場合には、単に「端末装置2」という。
これらサーバ装置1と複数の各端末装置2とは、図1(b)に示すように、それぞれインターネットI等の通信回線(以下、「通信経路」という。)を介して接続されている。
また、サーバ装置1及び各端末装置2の各装置とインターネットIとは、通信帯域(通信速度)の異なる通信回線(以下、「通信路」という。)により接続されており、図1(b)では、通信速度の速い通信路ほど幅の太い線で示している。
具体的には、サーバ装置1、端末装置2a、2eは、この中で通信速度の最も早い光回線AによりインターネットIへ接続されており、ここでは、サーバ装置1に接続されている通信路の通信速度を50Mbps、端末装置2a、2eが接続している通信路の通信速度を30Mbpsとしている。
また、端末装置2b、2dは、光回線Aの次に通信速度の早いADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線BによりインターネットIへ接続されており、ここでは、端末装置2b、2dに接続されている通信路の通信路の通信速度を20Mbpsとしている。
また、端末装置2cは、この中で通信速度の最も遅いISDN(Integrated Services Digital Network)回線CによりインターネットIへ接続されており、ここでは、端末装置2cに接続されている通信路の通信速度を10Mbpsとしている。
そして、この通信システムSでは、端末装置2が、所定の周期(例えば、1日に1回)でサーバ装置1へダウンロードファイルの有無の問い合わせ(以下、「ダウンロードファイル問い合わせ」とする。)を行い、その問い合わせに対して、サーバ装置1では、ダウンロードされるファイルがある場合には、端末装置2へダウンロードファイルの通信を開始ための通信時刻(以下、「ダウンロード開始時刻」という。)を計算し、端末装置2へ通知する。端末装置2では、その通信時刻になると、サーバ装置1へアクセスして、アップデート用の更新ファイル等のファイルデータをダウンロードする。また、端末装置が、サーバ装置1へ送信するアップロードファイルがあるときには、端末装置2からサーバ装置1へ問い合わせたとき、サーバ装置1がアップロードファイルを受信するための通信時刻(以下、「アップロード開始時刻」という。)を計算し端末装置2へ通知する。端末装置2では、その通信時刻になるとサーバ装置1へアクセスして、ログ情報等のファイルデータをアップロードすることができるように構成されている。
[2.ファイルデータの送受信方法]
次に、この通信システムSにおいて、端末装置2とサーバ装置1との間で通信経路を介して行うファイルデータの送受信方法について、図2に示すシーケンス図を参照して説明する。
[2.1.サーバ装置から端末装置へのファイル送信処理(送信すべきファイル(以下に説明するダウンロードファイル)がない場合)]
まず、サーバ装置1において、端末装置2へ送信すべきファイルデータ(以下、「ダウンロードファイル」という。)がないときの動作について説明する。
図2(a)に示すように、端末装置2は、所定の周期で、通信経路を介してサーバ装置1へアクセスして、受信すべきダウンロードファイルがあるか否かを問い合わせるためのダウンロードファイル問い合わせを行う(図2(a)に示す(1)参照)。このダウンロードファイル問い合わせには、端末装置2が取得しているダウンロードファイルのバージョン情報が含まれている。
端末装置2からダウンロードファイル問い合わせのアクセスがあると、サーバ装置1は、アクセスしてきた端末装置2へ送信すべきダウンロードファイルがあるか否かを確認する(図2(a)中の(2)参照)。ここで、送信すべきダウロードファイルがあるか否かは、ダウンロードファイル問い合わせに含まれるダウンロードファイルのバージョン情報が最新のものであるか否かによって判断し、このバージョン情報が最新のものではないとき、送信すべきダウンロードファイルがあると判断する。
その後、サーバ装置1は、アクセスしてきた端末装置2へ、当該端末装置2へ送信すべきダウンロードファイルがない旨を通知する(図2(a)中の(3)参照)。
このように、本実施形態では、送信すべきダウンロードファイルがない場合、サーバ装置1は、端末装置2からアクセスがあっても、送信すべきダウンロードファイルがない旨を端末装置2へ通知するだけであるため、不要な処理負荷をサーバ装置1にかけずに済む。
[2.2.サーバ装置から端末装置へのファイル送信処理(送信すべきダウンロードファイルがある場合)]
次に、端末装置2へ送信すべきダウンロードファイルがないときの動作について説明する。
図2(b)に示すように、端末装置2は、所定の周期で、通信経路を介してサーバ装置1へアクセスして、受信すべきダウンロードファイルがあるか否かを問い合わせるためのダウンロードファイル問い合わせを行う(図2(b)に示す(1)参照)。
端末装置2からダウンロードファイル問い合わせがあると、サーバ装置1は、アクセスしてきた端末装置2へ送信すべきダウンロードファイルがあるか否かを確認する(図2(b)に示す(2)参照)。このとき、ダウンロードファイル問い合わせに含まれるダウンロードファイルのバージョン情報が最新のものではないとき、送信すべきダウンロードファイルがあると判断する。
その後、サーバ装置1は、ダウンロードファイルのデータサイズと自装置(サーバ装置1)におけるダウンロードファイルの処理能力と、アクセスしてきた端末装置2の処理能力とに基づいて、アクセスしてきた端末装置2にダウンロードを開始させるダウンロード開始時刻、及びそのダウンロードを終了させる時刻(以下、「ダウンロード終了時刻」という。)を計算する(図2(b)に示す(3)参照)。
次に、サーバ装置1は、アクセスしてきた端末装置2へ、決定した通信時刻であるダウンロード開始時刻を通信経路を介して通知する(図2(b)に示す(4)参照)。
次に、このダウンロード開始時刻の通知を受けると、端末装置2は、当該ダウンロード開始時刻になるまで待機し(図2(b)に示す(5)参照)、その後、ダウンロード開始時刻になると、端末装置2は、ダウンロードを要求するためにサーバ装置1へアクセスする(図2(b)に示す(6)参照)。
このダウンロード要求のためのアクセスを受けると、サーバ装置1は、アクセスしてきた端末装置2へダウンロードファイルの送信を開始する(図2(b)に示す(7)参照)。
このように、サーバ装置1は、ダウンロードファイルを問い合わせるためにアクセスしてきた端末装置2へ、即座にダウンロードファイルをダウンロードさせるのではなく、端末装置2に対して、ダウンロードファイルのデータサイズと自装置におけるダウンロードファイルの処理能力と端末装置の処理能力とを考慮して決定した通信時刻を通知し、この通信時刻になるまで端末装置2を待機させてから、ダウンロードファイルのダウンロードを開始させるため、当該サーバ装置が一度に多数の端末装置2からダウンロードファイルをダウンロードされることがなくなる。なお、「自装置におけるダウンロードファイルの処理能力」については後で詳述する。
これにより、ダウンロードファイルのデータサイズが一定でないときにでも、サーバ装置1において、端末装置へダウンロードファイルの送信を効率よく行うことができる。
しかも、このサーバ装置1では、端末装置2との通信時刻を決定する際に、アクセスしてきた端末装置2の処理能力も考慮するため、処理能力の異なる複数の端末装置2に効率的にファイルデータをダウンロードさせることができる。
[2.3.サーバ装置の端末装置からのファイル受信処理(受信すべきファイル(以下に説明するアップロードファイル)がある場合)]
次に、サーバ装置1が端末装置2からファイルデータをアップロードされる場合の動作について説明する。
図2(c)に示すように、端末装置2は、ファイルデータをアップロードする際に、まず、サーバ装置1にアクセスして、サーバ装置1へ送信するファイルデータ(以下、「アップロードファイル」という。)をアップロードするためのアップロードファイル問い合わせを行う(図2(c)に示す(1)参照)。
端末装置2からアップロードファイル問い合わせのためのアクセスがあると、サーバ装置1は、端末装置2から受信すべきアップロードファイルがあると判定し、受信すべきアップロードファイルのデータサイズと自装置(サーバ装置1)におけるアップロードファイルの処理能力と、アクセスしてきた端末装置2の処理能力とに基づいて、アクセスしてきた端末装置2にアップロードを開始させる時刻及びアップロードを終了させる時刻を計算して、ファイルデータをアップロードさせるためにその端末装置2と通信する通信時刻を決定する(図2(c)に示す(2)参照)。
次に、サーバ装置1は、アクセスしてきた端末装置2へ、決定した通信時刻であるアップロード開始時刻を通信経路を介して通知する(図2(2)に示す(3)参照)。
次に、このアップロード開始時刻の通知を受けると、端末装置2は、当該アップロード開始時刻になるまで待機し(図2(c)に示す(4)参照)、その後、アップロード開始時刻になると、端末装置2は、アップロードファイルをサーバ装置1へ送信(アップロード)する(図2(c)に示す(5)参照)。
このようにサーバ装置1は、端末装置2にファイルデータをアップデートさせる際にも、ダウンロードのときと同様に、アップロードファイルのデータサイズと自装置(サーバ装置1)におけるアップロードファイルの処理能力と、アクセスしてきた端末装置2の処理能力とを考慮して決定した通信時刻を端末装置2へ通知するので、アップロードさせるファイルデータのサイズが一定でないときにでも、サーバ装置1において、アップロードファイルの受信を効率よく行うことができる。
[3.通信時刻の決定方法の概要]
次に、サーバ装置1が、アクセスしてきた端末装置2に通知する通信時刻(アップロード開始時刻やダウンロード開始時刻)の決定方法について、図3を参照して説明する。図中の符号t1〜t4は、端末装置2a〜2dがそれぞれサーバ装置1へアクセスする時刻であり、符号T1〜T4は、端末装置2a〜2dのサーバ装置1との通信時刻を示している。
ここでは、ダウンロードファイルがあり、サーバ装置1が4台の端末装置2a〜2dからダウンロードファイル問い合わせを受けたときに、各端末装置2a〜2dへ通知するダウンロード開始時刻を決定する場合を例に挙げて説明する。なお、ファイルデータをアップロードする場合のアップロード開始時刻の決定方法は、ダウンロードする場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、ここでは、サーバ装置1の処理能力は、同時にダウンロードさせる端末装置数が2台までならば過負荷とならず、同時に3台以上の端末装置にダウンロードさせると過負荷となるものと仮定し、各端末装置2にダウンロードさせる速度をサーバ装置1側で所定の速度に制限した場合について説明する。
図3に示すように、時刻t1に端末装置2aがサーバ装置1にダウンロードファイル問い合わせのアクセスを行うと、サーバ装置1の後述する制御部101(図4参照。)は、現在当該サーバ装置1からダウンロードファイルをダウンロードさせている端末装置2が存在しないため、現在の時刻T1をダウンロード開始時刻として決定して、端末装置2aへ通知する処理を行う。そして、この通知を受けた端末装置2aに、時刻T1からダウンロードを開始させる。
次に、時刻t2に端末装置2bからダウンロードファイル問い合わせのアクセスを受けると、サーバ装置1の制御部101は、現在当該サーバ装置1からダウンロードファイルをダウンロードさせている端末装置2が1台しか存在しないため、現在の時刻T2をダウンロード開始時刻として決定して、端末装置2bへ通知する処理を行う。そして、この通知を受けた端末装置2aに、時刻T2からダウンロードを開始させる。
次に、時刻t3に端末装置2cからダウンロードファイル問い合わせのアクセスを受けると、サーバ装置1の制御部101は、現在当該サーバ装置1からダウンロードファイルをダウンロードさせている端末装置2が既に2台存在するため、現在ダウンロードさせている端末装置2a、2bのダウンロード終了時刻の中で、最先の時刻T3をダウンロード開始時刻として決定して、端末装置3cへ通知する処理を行う。そして、この通知を受けた端末装置2cに、時刻T3からダウンロードを開始させる。
次に、時刻t4に端末装置2dからダウンロードファイル問い合わせのアクセスを受けると、サーバ装置1の制御部101は、現在当該サーバ装置1からダウンロードファイルをダウンロードさせている端末装置2が既に2台存在するため、現在ダウンロードさせている端末装置2b、2cのダウンロード終了時刻の中で、最先の時刻T4をダウンロード開始時刻として決定して、端末装置3dへ通知する処理を行う。そして、この通知を受けた端末装置2dに、時刻T3からダウンロードを開始させる。
このように、サーバ装置1は、自装置の処理能力と、ダウンロードファイルのデータサイズから算出したダウンロードに要する処理量及び処理時間とにより決定したダウンロード終了時刻とに基づいて、同時にダウンロードさせる端末装置2の台数が3台以上とならないように、各端末装置2a〜2dへそれぞれ通知するダウンロード開始時刻を決定するため、ダウンロードファイルのサイズが比較的大きい場合であっても、当該サーバ装置1の処理に過負荷がかかることがない。
しかも、このサーバ装置1では、上記のようにダウンロード開始時刻を決定するため、ダウンロードファイルのサイズが比較的小さい場合であっても、ダウンロードさせることが可能な状態であるにもかかわらず、ダウンロードさせない時間帯をなくすことができ、サーバ装置1を効率的に稼動させることができる。
ここでは、各端末装置2へダウンロードさせる速度をサーバ装置1側で制限した場合について説明したが、このサーバ装置1では、各端末装置2へダウンロードさせる速度や、各端末装置2にアップロードさせる速度を制限しない場合であっても、同様に、当該サーバ装置1の処理負荷を増大させることなく、各端末装置2に効率的にダウンロードやアップロードを行わせることも可能である。
以下、端末装置1にダウンロードやアップロードさせる速度をサーバ装置1側で制限しない場合にも対応可能な上記サーバ装置1の構成、及び、サーバ装置1の制御部101が実行する処理等について、更に具体的に説明する。
[4.サーバ装置の電気的構成等]
サーバ装置1は、専用のコンピュータの他、汎用のサーバコンピュータに適用可能であり、図4に示すように、サーバ装置1は、制御部101と、後述のダウンロード時刻テーブルやアップロード時刻テーブル等を記憶する書き換え可能な記憶部102と、端末装置2にダウンロードさせるダウンロードファイルや端末装置2からアップロードされたファイルデータ等を記憶するハードディスク(HDD)103と、ダウンロード状況やアップロード状況の情報等を後述の表示部107で表示可能な情報に変換処理する映像処理部106と、この映像処理部106からの出力に基づいて映像を表示する液晶表示装置(LCD)などの表示部107と、マウス及びキーボードなどからなる入力部110と、通信路を介して端末装置2と通信するための通信部113とを備えている。なお、制御部101、記憶部102、ハードディスク103、通信部113、映像処理部106は、システムバス120を介して相互に接続されている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)から構成される。この不揮発性メモリには、アクセスのあった端末装置2へのダウンロードファイルの送信処理や、アクセスのあった端末装置2からのファイルデータの受信処理、通信時刻の決定処理や通知処理を行うための情報処理プログラムが格納されており、CPUは不揮発性メモリに記憶されている情報処理プログラムを読み出して実行することによって、通信部113と共に端末装置2との通信を通信経路を介して行う通信手段、ダウンロード開始時刻やアップロード開始時刻などの通信時刻を決定する決定手段、通信時刻を通信部113を介して端末装置2へ通知する通知処理手段、ダウンロードファイルの有無を判定する判定手段等として機能する。
また、記憶部102は、制御部101が決定手段として機能して決定したファイルデータの処理量とその処理時間とを記憶する記憶手段として機能する。
なお、この情報処理プログラムは、例えば、通信路を介して接続された他のサーバから、通信部113を介して、制御部101内部の不揮発性メモリにダウンロードされるようにしてもよく、又CD−ROM等の記録媒体に記録されてから図示しない記録媒体ドライブを介して、制御部101内部の不揮発性メモリに読み込まれるようにしてもよい。
[5.サーバ装置の制御部が実行する処理]
以上のように構成されたサーバ装置1の動作を具体的に説明する。なお、以下の各処理は、サーバ装置1の制御部101が上述した各手段等として機能することによって実行されるものである。なお、ここでは、本発明の要部である端末装置2との通信に係る処理に関してのみ説明することとし、他の処理に関しては、従来のサーバ装置で実行される公知の処理と同様であるため、説明を省略する。
[5.1.ダウンロード処理]
サーバ装置1の制御部101は、電源が投入されると、図示しないメイン処理を実行し、そのメイン処理中の割り込み処理として、アクセスのあった端末装置2にダウンロードファイル等のファイルデータをダウンロードさせるダウンロード処理を行う。
このダウンロード処理において、制御部101は、図5に示すように、まず、端末装置2からダウンロードファイル問い合わせのアクセスがあるか否かの判断を行う(ステップS01)。
ここで、制御部101は、ダウンロードファイル問い合わせのアクセスがあると判断した場合に(ステップS01:Yes)、処理をステップS02へ移し、ダウンロードファイル問い合わせのアクセスがないと判断した場合に(ステップS01:No)、処理をステップS07へ移す。
ステップS02において制御部101は、端末装置2へ送信すべきダウンロードファイルがあるか否かを判定し、送信すべきダウンロードファイルがあると判定した場合に(ステップS02:Yes)、処理をステップS03へ移し、一方で送信すべきダウンロードファイルが無いと判定した場合に(ステップS02:No)、ダウンロードファイルが無いことをアクセスしてきた端末装置2へ通知する処理を行い(ステップS06)、その後、このダウンロード処理を終了して、処理をメイン処理へ戻す。
このように、制御部101は、端末装置2からアクセスがあったとき、その端末装置2との間で送信すべきファイルデータがあるか否かを判定する判定手段として機能する。
次に、ステップS03において制御部101は、アクセスしてきた端末装置2のダウンロード開始時刻等を計算して決定するダウンロード時刻計算処理を行い、その後、処理をステップS04へ移す。このダウンロード時刻計算処理については、後に詳述する。
このように、制御部101は、送信すべきファイルデータがあると判定したときに、端末装置2とのダウンロード開始時刻を決定する決定手段として機能する。
次に、ステップS04において制御部101は、ステップS03で決定したダウンロード開始時刻をアクセスしてきた端末装置2へ通知する処理を行い、その後、処理をステップS05へ移す。
このように、制御部101は、アクセスしてきた端末装置2に、決定したダウンロード開始時刻を通知する通知処理手段として機能する。
次に、ステップS05において制御部101は、各端末装置2のダウンロード開始時刻やダウンロード終了時刻等を記録した記憶部102内のダウンロード時刻テーブルを更新する処理を行い、その後、このダウンロード処理を終了して、処理をメイン処理へ移す。
また、ステップS07において制御部101は、端末装置2からダウンロード要求のためのアクセスがあるか否かの判断を行い、ダウンロード要求のためのアクセスがあると判断した場合に(ステップS07:Yes)、処理をステップS08へ移し、一方、ダウンロード要求のためのアクセスがないと判断した場合に(ステップS07:No)、このダウンロード処理を終了して、処理をメイン処理へ戻す。
次に、ステップS08において制御部101は、ダウンロード要求のためのアクセスをしてきた端末装置2へダウンロードファイルを送信するダウンロードファイル送信処理を起動し、その後、処理をメイン処理へ戻す。ここで起動したダウンロードファイル送信処理は、ダウンロードファイルの送信が完了したときに終了する。
このように、制御部101は、端末装置2と通信、すなわち、ダウンロードファイルを端末装置2へ送信する通信手段として機能する。
[5.2.ダウンロード時刻計算処理(1)]
次に、図5に示すダウンロード処理のステップS03において、制御部101が行うダウンロード時刻計算処理(1)について説明する。
このダウンロード時刻計算処理(1)において、制御部101は、図6に示すように、まず、ダウンロードファイルのデータサイズを判定する処理を行い(ステップS11)、その後、処理をステップS12へ移す。
ステップS12において制御部101は、アクセスしてきた端末装置2から、その端末装置2の処理能力に関する情報を取得し、その後、処理をステップS13へ移す。
このとき制御部101は、端末装置2から、その端末装置2が接続している通信路の種類に関する情報を受信して、その端末装置2に接続されている通信路の通信帯域に基づいて決定される単位時間当たりのファイルデータの通信量をその端末装置2の処理能力として取得する。
次に、ステップS13において制御部101は、ステップS11で判定したダウンロードファイルのデータサイズと、ステップS12で取得した端末装置2の処理能力と、当該サーバ装置1の通信手段の処理能力とに基づいて、今回のダウンロードに要する処理量を算出し、この処理量からダウンロードに要する時間を計算する処理を行い、その後、処理をステップS14へ移す。
ここで、サーバ装置1における通信手段の処理能力は、当該通信手段の通信部113に接続される通信路の通信帯域に基づいて決定される単位時間当たりのファイルデータの通信量としている。
また、このファイルデータの通信量が、通信手段で処理可能な単位時間当たりのファイルデータの処理量を超えているとき、通信手段の処理能力は、通信手段で処理可能な単位時間当たりのファイルデータの処理量とする。すなわち、上記ファイルデータの通信量と上記ファイルデータの処理量とのうち、いずれか少ない方が通信手段の処理能力となる。
次にステップS14において制御部101は、現在他の端末装置2へ行っているダウンロードの処理量が、当該サーバ装置1の最大処理量(Max)よりも小さいか否かの判断を行い、MAXよりも小さいと判断した場合には(ステップS14:Yes)、現在時刻をダウンロード開始時刻として決定し(ステップS17)、その後、処理をステップS16へ移す。
一方、制御部101は、現在他の端末装置2へ行っているダウンロードの処理量がMaxに達していると判断した場合には、(ステップS14:No)、現在ダウンロードさせている複数の端末装置2の中で、最も早くダウンロードが終了する端末装置2のダウンロード終了時刻、すなわち、直近のダウンロード終了時刻をダウンロード開始時刻として決定し(ステップS15)、その後、処理をステップS16へ移す。
次に、ステップS16において制御部101は、ステップS15又はステップS17で決定したダウンロード開始時刻に、ステップS13で計算したダウンロード時間を加算して、アクセスしてきた端末装置2のダウンロード終了時刻を計算する処理を行い、その後、このダウンロード時刻計算処理(1)を終了して、処理を図5に示すステップS04へ移す。
このように、制御部101は、端末装置2に送信するファイルデータのサイズと、各端末装置2の処理能力とに基づいて、送信すべきファイルデータがある端末装置2ごとに、ファイルデータの処理量とその処理時間とを判定し、これらの処理量及び処理時間と、当該サーバ装置1における通信手段の処理能力とに基づいて、端末装置2との通信時刻を決定する決定手段として機能する。
そして、この制御部101は、記憶手段である記憶部102に記憶したファイルデータの送信に要する処理量と処理時間の情報から、ファイルデータを送信可能な空き時間を判定し、端末装置2との通信時刻を通知する端末装置2に応じた処理量及び処理時間と前記空き時間とに基づいて、当該端末装置2との通信時刻を決定する。
[5.3.ダウンロード時刻計算処理(2)]
上記したダウンロード時刻計算処理(1)では、端末装置2の処理能力を考慮して、ダウンロード開始時刻を決定する場合の処理について説明したが、端末装置2にダウンロードさせる速度をサーバ装置1側で一定の速度に制限し、全ての端末装置2へ同じダウンロード速度でダウンロードファイルを送信するように当該サーバ装置1を構成してもよい。
このようにサーバ装置1を構成した場合には、ダウンロード時刻計算処理を図6に示したダウンロード時刻計算処理(1)よりも簡略化することができるので、サーバ装置1の処理負荷をより低減することができる。
以下、端末装置2にダウンロードさせる速度をサーバ装置1側で一定の速度に制限する構成とした場合に、サーバ装置1の制御部101が実行するダウンロード時刻計算処理(2)について説明する。
このダウンロード時刻計算処理(2)において、制御部101は、図7に示すように、まず、ダウンロードファイルサイズを判定する処理を行い(ステップS21)、その後、処理をステップS22へ移す。
次に、ステップS22において制御部101は、現在ダウンロードさせている端末装置2の台数が、サーバ装置1が同時にダウンロードをさせることが可能な端末装置2の最大台数(Max)よりも小さいか否かの判断を行い、Maxよりも小さいと判断した場合に(ステップS22:Yes)、現在時刻をダウンロード開始時刻として決定し(ステップS25)、その後、処理をステップS24へ移す。
一方、制御部101は、現在ダウンロードさせている端末装置2の台数がMaxに達していると判断した場合に(ステップS22:No)、現在ダウンロードさせている複数の端末装置2の中で、最も早くダウンロードが終了する端末装置2のダウンロード終了時刻、すなわち、直近のダウンロード終了時刻をダウンロード開始時刻として決定し、(ステップS23)、その後、処理をステップS24へ移す。
次に、ステップS24において制御部101は、ステップS23又はステップS25で決定したダウンロード開始時刻と、ステップ21で判定したダウンロードファイルのサイズとに基づいて、アクセスしてきた端末装置2のダウンロード終了時刻を計算する処理を行い、その後、このダウンロード時刻計算処理(2)を終了して、処理を図5に示すステップS04へ移す。
このとき、ダウンロード時刻計算処理(2)では、端末装置2にダウンロードさせる速度をサーバ装置1側で制限しているため、制御部101は、端末装置2の処理能力等を考慮することなく、ダウンロード開始時刻及びダウンロードファイルのサイズのみにより、ダウンロード終了時刻を決定することができる。
[6.通信時刻の決定方法の具体例]
ここで、サーバ装置1の制御部101が上記した処理を実行することにより行う端末装置2との通信時刻決定方法の具体的一例について説明する。
ここでは、制御部101が上記ダウンロード処理とダウンロード時刻計算処理(1)を実行した場合、すなわち、端末装置2の処理能力に応じて、ダウンロード開始時刻を決定する場合を例に挙げて説明する。
また、ここでは、処理能力が50Mbpsのサーバ装置1へ、処理能力が30Mbpsの端末装置2aと、処理能力が20Mbpsの端末装置2bと、処理能力が10Mbpsの端末装置2cと、処理能力が20Mbpsの端末装置2dと、処理能力が30Mbpsの端末装置2eという処理能力のことなる4台の端末装置2が、予め通知された時刻(t1、t2、t3、t4、t5)に、ダウンロードファイル問い合わせのためのアクセスを行った場合について説明する。
まず、図8(a)に示すように、時刻t1に端末装置2aからのアクセスを受けると、サーバ装置1は、その端末装置2aから当該端末装置2aの処理能力に関する情報を取得し、現在ダウンロードさせている端末装置2が存在しないため、アクセスしてきた端末装置2aに対して、現在時刻である時刻T1をダウンロード開始時刻として通知する。
そして、サーバ装置1は、この通知を行った端末装置2aに、時刻T1からダウンロード速度30Mbpsでダウンロードを開始させる。
次に、図8(b)に示すように、時刻t2に端末装置2bからのアクセスを受けると、サーバ装置1は、その端末装置2bから当該端末装置2bの処理能力に関する情報を取得し、現在処理能力にまだ20Mbpsの余裕があり、アクセスしてきた端末装置2bの処理能力が20Mbpsであるため、端末装置2bへ、現在時刻であるT2をダウンロード開始時刻として通知する。
そして、サーバ装置1は、この通知を行った端末装置2bに、時刻T2からダウンロード速度20Mbpsでダウンロードを開始させる。
次に、図8(c)に示すように、時刻t3に端末装置2cからのアクセスを受けると、サーバ装置1は、その端末装置2cから当該端末装置2cの処理能力に関する情報を取得し、現在処理能力に余裕がないため、最も早くダウンロードが終了する端末装置2aのダウンロード終了時刻T3を、ダウンロード開始時刻として端末装置3cへ通知する。
そして、サーバ装置1は、この通知を行った端末装置2cを時刻T3になるまで待機させ、時刻T3になると、ダウンロード速度10Mbpsでダウンロードを開始させる。
次に、図8(d)に示すように、時刻t4に端末装置2dからのアクセスを受けると、サーバ装置1は、その端末装置2dから当該端末装置2dの処理能力に関する情報を取得し、現在処理能力にまだ20Mbpsの余裕があり、アクセスしてきた端末装置2dの処理能力が20Mbpsであるため、端末装置2dへ、現在時刻であるT4をダウンロード開始時刻として通知する。
そして、サーバ装置1は、この通知を行った端末装置2dに、時刻T4からダウンロード速度20Mbpsでダウンロードを開始させる。
次に、図8(e)に示すように、時刻t5に端末装置2eからのアクセスを受けると、サーバ装置1は、その端末装置2eから当該端末装置2eの処理能力に関する情報を取得し、現在処理能力に余裕がないため、最も早くダウンロードが終了する端末装置2bのダウンロード終了時刻T5を、ダウンロード開始時刻として端末装置3eへ通知する。
そして、サーバ装置1は、この通知を行った端末装置2eを時刻T5になるまで待機させ、時刻T5からダウンロードを開始させる。
このとき、サーバ装置1は、端末装置2eへダウンロード速度20Mbpsでダウンロードファイルの送信を行い、その後、最も早くダウンロードが終了する端末装置2dのダウンロード終了時刻T6になると、さらに処理能力に20Mbpsの余裕ができるため、この時刻T6から端末装置2eへダウンロード速度30Mbpsでダウンロードファイルを送信する。
[7.アップロード処理]
次に、サーバ装置1へアップロードファイル問い合わせのアクセスをした端末装置2にログ情報等のファイルデータをアップロードさせる際に、サーバ装置1の制御部101は、アップロード処理を実行する。このアップロード処理も、上述したダウンロード処理と同様に、制御部101が行うメイン処理中の割り込み処理として実行されるものである。
このアップロード処理において、制御部101は、図9に示すように、端末装置2からアップロードファイル問い合わせのアクセスがあるか否かを判断し(ステップS31)、アップロードファイル問い合わせのアクセスがあると判断した場合に(ステップS31:Yes)、端末装置2から受信すべきファイルデータがあると判定して、処理をステップS32へ移し、一方で、アップロードファイル問い合わせのアクセスが無いと判断した場合に(ステップS31:No)、処理をステップS35へ移す。
このように、サーバ装置1の制御部101は、端末装置2からアップロード問い合わせのアクセスがあったとき、その端末装置2との間で受信すべきファイルデータがあるか否かを判定する判定手段として機能する。
ステップS32において制御部101は、アップロード時刻計算処理を行い、その後、処理をステップS33へ移す。このアップロード時刻計算処理は、図6及び図7に示したダウンロード時刻計算処理のフローチャートにおけるダウンロードの記載をアップロードと読み替えることにより、実現することができるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。
制御部101は、受信すべきアップロードファイルがあると判定されたときに、このアップロード時刻計算処理を実行することにより、端末装置2との通信時刻を決定する決定手段として機能する。
そして、制御部101は、端末装置2から受信するアップロードファイルのデータサイズと、各端末装置2の処理能力とに基づいて、受信すべきアップロードファイルがある端末装置2ごとに、アップロードファイルの処理量とその処理時間とを判定し、これらの処理量及び処理時間と、当該サーバ装置1における通信手段の処理能力とに基づいて、アップロード開始時刻やアップロード終了時刻等の端末装置2との通信時刻を決定する。
このとき、制御部101は、記憶手段である記憶部102に記憶したアップロードファイルの送信に要する処理量と処理時間の情報から、アップロードファイルを受信可能な空き時間を判定し、端末装置2のアップロード開始時刻を通知する端末装置2に応じた処理量及び処理時間と前記空き時間とに基づいて、当該端末装置2との通信時刻を決定する。
次に、ステップS33において制御部101は、ステップS32で決定したアップロード開始時刻を、アクセスしてきた端末装置2へ通知する処理を行い、その後、処理をステップS34へ移す。
このように、制御部101は、アクセスしてきた端末装置2に、決定したアップロード開始時刻を通知する通知処理手段として機能する。
次に、ステップS34において制御部101は、各端末装置2のアップロード開始時刻やアップロード終了時刻等を記録した記憶部102内のアップロード時刻テーブルを更新する処理を行い、その後、このアップロード処理を終了して、処理をメイン処理へ移す。
また、ステップS35において制御部101は、端末装置2からアップロード要求のためのアクセスがあるか否かの判断を行い、アップロード要求のためのアクセスがあると判断した場合に(ステップS34:Yes)、処理をステップS36へ移し、一方、アップロード要求のためのアクセスがないと判断した場合に(ステップS35:No)、このアップロード処理を終了して、処理をメイン処理へ戻す。
次に、ステップS36において制御部101は、アップロード要求のためのアクセスをしてきた端末装置2からアップロードファイルを受信するアップロードファイル受信処理を起動し、その後、処理をメイン処理へ移す。ここで起動したアップロードファイル受信処理は、アップロードファイルの受信が完了したときに終了する。
このように、制御部101は、端末装置2と通信、すなわち、アップロードファイルを端末装置2から受信する通信手段として機能する。
このように、制御部101は、端末装置2からアップロードされるファイルデータを受信する処理を実行することによって、端末装置2と通信を行う通信手段として機能する。
本実施形態のサーバ装置1では、端末装置2からアクセスがあったときに、当該サーバ装置1の処理能力と、アクセスしてきた端末装置2の処理能力と、通信するデータファイルのサイズと、データファイルの通信に要する処理量及び処理時間とに応じて、アクセスしてきた端末装置2との通信時刻を決定し、その通信時刻を端末装置2へ通知した後、通知した通信時刻から端末装置2との通信を開始するように構成しているため、当該サーバ装置1に端末装置2との通信による過負荷がかかることを防止しつつ、端末装置2にアップロード又はダウンロードさせるファイルデータのサイズが一定ではないときでも、ファイルデータのアップロード又はダウンロードを効率的に行わせることができる。
本実施形態に係る通信システムを示す説明図である。 本実施形態において、ファイルデータをサーバ装置と端末装置の間で送信及び受信する際のシーケンス図である。 本実施形態に係るサーバ装置が端末装置へ通知する通信時刻の決定方法の一例を示す説明図である。 本実施形態に係るサーバ装置を示す説明図である。 本実施形態に係るサーバ装置の制御部が実行するダウンロード処理を示す説明図である。 本実施形態に係るサーバ装置の制御部が実行するダウンロード開始時刻計算処理を示す説明図である。 本実施形態に係るサーバ装置の制御部が実行するダウンロード開始時刻計算処理を示す説明図である。 本実施形態に係るサーバ装置が端末装置へ通知する通信時刻の決定方法の一例を示す説明図である。 本実施形態に係るサーバ装置の制御部が実行するアップロード処理を示す説明図である。 従来の通信システムにおいて決定された通信時刻の一例を示す説明図である。
符号の説明
S 通信システム
1 サーバ装置
2、2a〜2e 端末装置
101 制御部
102 記憶部
103 ハードディスク
106 映像処理部
107 表示部
110 入力部
120 システムバス

Claims (9)

  1. 複数の端末装置との間で通信経路を介して行うファイルデータの送信及び/又は受信を前記端末装置に通知した通信時刻で行うサーバ装置において、
    前記端末装置と通信を行う通信手段と、
    前記端末装置からアクセスがあったとき、前記ファイルデータのサイズと前記通信手段の処理能力とに基づいて、前記通信時刻を決定する決定手段と、
    前記アクセスしてきた端末装置に、前記決定した通信時刻を通知する通知処理手段と、を備えたサーバ装置。
  2. 前記通信手段の処理能力は、前記通信手段に接続される通信路の通信帯域に基づいて決定される単位時間当たりの前記ファイルデータの通信量であることを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記通信手段の処理能力は、前記通信手段で処理可能な単位時間当たりの前記ファイルデータの処理量であることを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  4. 前記決定手段は、前記ファイルデータのデータサイズと各前記端末装置の処理能力とに基づいて、前記送信及び/又は受信すべきファイルデータがある端末装置ごとに、前記ファイルデータの処理量とその処理時間とを判定し、これらの処理量及び処理時間と前記通信手段の処理能力とに基づいて、前記通信時刻を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  5. 前記決定手段が決定した前記処理量と前記処理時間とを記憶する記憶手段を備え、
    前記決定手段は、前記記憶手段に記憶した前記処理量と前記処理時間の情報から前記ファイルデータを送信及び/又は受信可能な空き時間を判定し、前記通信時刻を通知する端末装置に応じた処理量及び処理時間と前記空き時間とに基づいて、当該端末装置との前記通信時刻を決定することを特徴とする請求項4に記載のサーバ装置。
  6. 前記端末装置の処理能力は、前記端末装置が接続している通信路の通信帯域に基づいて決定される単位時間当たりの前記ファイルデータの通信量であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のサーバ装置。
  7. 前記端末装置からアクセスがあったとき、前記端末装置との間で送信及び/又は受信すべき前記ファイルデータがあるか否かを判定する判定手段を有し、
    前記決定手段は、前記判定手段によって送信及び/又は受信すべき前記ファイルデータがあると判定されたときに、前記通信時刻を決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  8. コンピュータを、請求項1〜7のいずれか1項に記載のサーバ装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  9. 端末装置とサーバ装置と間で通信経路を介して行うファイルデータの送受信方法であって、
    前記端末装置が、前記通信経路を介して前記サーバ装置へアクセスするステップと、
    前記サーバ装置が、前記端末装置からアクセスがあったとき、前記ファイルデータのデータサイズと自装置における前記ファイルデータの処理能力とに基づいて、前記通信時刻を決定するステップと、
    前記サーバ装置が、前記アクセスを行った端末装置に対して、前記決定した通信時刻を前記通信経路を介して通知するステップと、
    を有することを特徴とするデータの送受信方法。
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