JP2009074787A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁ソレノイドの氷結を防止すること。
【解決手段】ソレノイド収納室118のうちベロー固定具120の内部空間を除く残りの部分はソレノイドカバー138によって密封され、ベロー固定具120の内部空間はベロー固定具120に前方からコネクタロッド144ごとベロー145を被せることで密封されている。このため、ソレノイド収納室118の内部に湿気が進入することが抑えられるので、ソレノイド収納室118内の電磁ソレノイドが氷結することに基づいてプランジャ134が動作不良を起こすことが防止される。しかも、コネクタロッド144が前後方向へ移動することに応じてベロー145が弾性変形するので、ベロー145が破れることに基づいてソレノイド収納室118の密封状態が悪化することも抑えられる。
【選択図】図13

Description

本発明は冷凍室のドアを冷凍室の前面を閉鎖する閉鎖位置から前方へ移動操作するドア操作装置を備えた冷蔵庫に関する。
上記冷蔵庫には冷凍室の内部に電磁ソレノイドを収納した構成のものがある。この電磁ソレノイドは前後方向へ移動可能なプランジャを有するものであり、プランジャにはプッシャが連結されている。このプッシャはドアが閉鎖位置に操作された状態でドアに後方から隙間を介して対向するものであり、ドアが閉鎖位置に操作された状態で電磁ソレノイドが作動したときにはプッシャがプランジャと共に前方へ移動し、ドアを前方へ押圧することに基づいて閉鎖位置から前方へ移動操作する。
特開2001−56176号公報
上記冷蔵庫の場合、電磁ソレノイドが冷凍室内に収納されている。このため、電磁ソレノイドが冷凍室内の冷気で氷結したときにはプランジャが前方へ十分に移動せず、ドアが閉鎖位置から前方へ移動操作されない虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は電磁ソレノイドが氷結することを防止することができる冷蔵庫を提供することにある。
請求項1記載の冷蔵庫は、前面が開口する箱状のキャビネットと、前記キャビネットの内部に設けられた冷凍室と、前記冷凍室の前面を閉鎖する閉鎖位置および前記冷凍室の前面を開放する開放位置相互間で前後方向へ直線的に移動可能に設けられたドアと、前記冷凍室の内部に設けられ密閉されたソレノイド収納室を配置したケースと、前記ソレノイド収納室の内部に設けられ前後方向へ移動可能なプランジャを有する電磁ソレノイドと、前記ソレノイド収納室の前壁に設けられ前面および後面のそれぞれが開口する開口部と、前記電磁ソレノイドのプランジャに設けられ前後方向へ延びるものであって前記開口部を通って前記ソレノイド収納室の前方に突出するロッドと、前記開口部の前面を密封するように前記ロッドに前方から被せられたものであって前記ロッドが前後方向へ移動することを許容するように弾性変形することが可能なシール部材と、前記ソレノイド収納室の外部で前記ロッドと連動するものであって前記ドアが前記閉鎖位置に操作された状態で前記電磁ソレノイドが作動したときには前記プランジャおよび前記ロッドのそれぞれと共に前方へ移動することに基づいて前記ドアを前記閉鎖位置から前方へ押出すプッシャを備えたところに特徴を有する。
ドアが閉鎖位置に操作された状態で電磁ソレノイドが作動したときにはプッシャがプランジャおよびロッドのそれぞれと共に前方し、ドアを閉鎖位置から前方へ押出す。このロッドは筒部材の内部空間を通してソレノイド収納室の外部に突出するものであり、ソレノイド収納室のうち筒部材の内部空間を除く残りの部分はカバーによって密封され、筒部材の内部空間は筒部材に前方からロッドごとシール部材を被せることで密封されている。このため、ソレノイド収納室の内部に湿気が進入することが抑えられるので、電磁ソレノイドが氷結することに基づいてプランジャが動作不良を起こすことが防止される。しかも、ロッドが前後方向へ移動することに応じてシール部材が弾性変形するので、シール部材が破れることに基づいてソレノイド収納室の密封状態が悪化することも抑えられる。
[実施例1]
キャビネット1は、図1に示すように、外箱2と内箱3と断熱材4から構成されたものである。外箱2および内箱3のそれぞれは前面が開口する縦長な長方形状をなすものであり、底板と左側板と右側板と天板と後板を有している。この外箱2の底板〜後板のそれぞれは鋼板からなるものであり、内箱3の底板〜後板のそれぞれは合成樹脂からなるものであり、内箱3は両底板相互間〜両後板相互間のそれぞれに空間部が形成されるように外箱2の内部に収納されている。この外箱2の底板には、図2に示すように、両底板相互間の隙間を前方から塞ぐ底フランジ部5が曲折され、外箱2の左側板には両左側板相互間の隙間を前方から塞ぐ左フランジ部6が曲折され、外箱2の右側板には両右側板相互間の隙間を前方から塞ぐ右フランジ部7が曲折され、外箱2の天板には両天板相互間の隙間を前方から塞ぐ天フランジ部が曲折されており、断熱材4は両底板相互間の空間部〜両後板相互間の空間部のそれぞれに充填されている。
キャビネット1の内部には、図1に示すように、水平な断熱仕切壁8が固定されている。この断熱仕切壁8は中空状のケース内に発泡スチロール等の固形状の断熱材を収納することから構成されたものであり、キャビネット1の内部には断熱仕切壁8の上方に位置して冷蔵室9が形成されている。この冷蔵室9は前面が開口する空間部を称するものであり、キャビネット1には、図2に示すように、冷蔵室9の前方に位置して左ドア10および右ドア11のそれぞれが装着されている。左ドア10は冷蔵室9の前面のうち左半部を閉鎖する閉鎖状態および左半部を開放する開放状態相互間で垂直な軸12を中心に回動可能にされており、右ドア11は冷蔵室9の前面のうち右半部を閉鎖する閉鎖状態および右半部を開放する開放状態相互間で垂直な軸13を中心に回動可能にされている。
キャビネット1の内部には、図1に示すように、冷蔵室9内の後端部に位置して冷気ダクト14が固定されている。この冷気ダクト14は上下方向へ延びるものであり、冷気ダクト14には下端部に位置して冷気入口が形成され、上端部に位置して冷気出口15が形成されている。この冷気ダクト14の内部にはファン装置16が固定されている。このファン装置16はファンモータの回転軸にファンを連結することから構成されたものであり、ファンモータの運転時には冷蔵室9内の空気が冷気ダクト14の冷気入口から冷気ダクト14内に吸引され、冷気ダクト14内に沿って上昇した後に冷気出口15から冷蔵室9内に吐出される。
キャビネット1には、図1に示すように、後端部に位置して機械室17が形成されている。この機械室17はキャビネット1の下端部に位置するものであり、機械室17内には冷凍サイクルのコンプレッサ18が収納されている。このコンプレッサ18には冷蔵用エバポレータ19が接続されており、冷蔵用エバポレータ19にはコンプレッサ18から冷媒が送られる。この冷蔵用エバポレータ19は冷蔵室9の冷気ダクト14内に収納されたものであり、冷気ダクト14内を通過する空気を冷却することに基づいて冷蔵室9内に冷気を循環させ、冷蔵室9内を食品を冷蔵保存するための温度帯域にコントロールする。
キャビネット1の内部には、図1に示すように、断熱仕切壁8の下方に位置して冷凍エリア20が形成されている。この冷凍エリア20は前面が開口する空間部を称するものであり、キャビネット1には、図3に示すように、冷凍エリア20の前端部に位置して鋼板等の磁性材からなる前板21が固定されている。この前板21は左右方向へ延びる垂直な上座面22および左右方向へ延びる垂直な下座面23を有するものであり、冷凍エリア20内は、図2に示すように、前板21の下方の下冷凍室24と前板21の左上方の製氷室25と前板21の右上方の上冷凍室26に区分けされている。この下冷凍室24は冷凍室に相当するものである。
前板21の後面には、図3に示すように、左右方向へ延びる合成樹脂製の前枠27が固定されている。この前枠27は前面が開口する断面コ字状をなすものであり、前枠27の前面は前板21によって前方から閉鎖されている。この前枠27はキャビネット1に固定されたものであり、前板21は前枠27によって保持されている。この前枠27の底板には左右方向へ延びる水平な板状のリブ28が形成されている。このリブ28には前方から前板21を通して複数のネジ29が螺合されており、前枠27は複数のネジ29の締結力で前板21に接合されている。
キャビネット1には、図2に示すように、製氷室25の前方に位置して左スライドドア30が装着されている。この左スライドドア30は製氷室25の前面を閉鎖する閉鎖状態および製氷室25の前面を開放する開放状態相互間で前後方向へ直線的に移動可能にされたものであり、左スライドドア30には、図1に示すように、アイスボックス31が支持されている。このアイスボックス31は左スライドドア30の閉鎖状態で製氷室25内に収納され、左スライドドア30の開放状態で製氷室25内から前方に引出されるものであり、アイスボックス31内には左スライドドア30の閉鎖状態で製氷室25内の製氷機から氷が自動的に投入される。
キャビネット1には、図2に示すように、上冷凍室26の前方に位置して右スライドドア32が装着されている。右スライドドア32は上冷凍室26の前面を閉鎖する閉鎖状態および上冷凍室26の前面を開放する開放状態相互間で前後方向へ直線的に移動可能にされたものであり、右スライドドア32には冷凍容器が支持されている。この冷凍容器は冷凍保存するための食品が投入されるものであり、右スライドドア32の閉鎖状態で上冷凍室26内に収納され、右スライドドア32の開放状態で上冷凍室26内から前方に引出される。
内箱3の左側板および右側板のそれぞれには、図4に示すように、下冷凍室24内に位置して前後方向へ直線的に延びる下溝部33が形成されており、両下溝部33内のそれぞれには固定レールが固定されている。これら両固定レールのそれぞれは下溝部33に沿って前後方向へ直線的に延びるものであり、両固定レールのそれぞれには、図2に示すように、第1の可動レール34が前後方向へ移動可能に装着され、両第1の可動レール34のそれぞれには第2の可動レール35が前後方向へ移動可能に装着されている。これら両第1の可動レール34および両第2の可動レール35のそれぞれは前後方向へ直線的に延びるものであり、両第2の可動レール35のそれぞれの前端部には共通の下スライドドア36が連結されている。この下スライドドア36はドアに相当するものであり、両第2の可動レール35は下スライドドア36を介して相互に連結されている。この下スライドドア36は横長な長方形状をなすものであり、両第2の可動レール35のそれぞれが第1の可動レール34の静止状態で第1の可動レール34に沿って移動することに基づいて前後方向の位置が変化し、両第1の可動レール34のそれぞれが第2の可動レール35の静止状態で固定レールに沿って移動することに基づいて前後方向の位置が変化する。即ち、下スライドドア36は両第1の可動レール34と両第2の可動レール35のそれぞれが後方の移動限度位置に操作された閉鎖位置および両第1の可動レール34と両第2の可動レール35のそれぞれが前方の移動限度位置に操作された開放位置相互間で前後方向へ直線的に移動可能にされている。
内箱3の後板には、図4に示すように、両下溝部33内のそれぞれに位置して電磁石37が固定されており、両第1の可動レール34のそれぞれの後端部には電磁石37に前方から対向する垂直な磁性板が固定されている。これら両電磁石37のそれぞれはコアにコイルを巻回してなるものであり、下スライドドア36を前から後へ操作するときには両第1の可動レール34のそれぞれの磁性板が電磁石37の磁場内に進入することに基づいて両電磁石37のそれぞれから磁性板に磁気吸引力が作用し、下スライドドア36が磁気吸引力で閉鎖位置に引き込まれる。即ち、各組の磁性板および電磁石37は下スライドドア36を閉鎖位置に引込む引込み機構を構成するものである。
下スライドドア36は、図3に示すように、中空状のドアケース38内に断熱材に相当する発泡ウレタン39を充填することから構成されたものであり、ドアケース38はドア前板40とドア後板41と上キャップ42と下キャップ43(図2参照)を相互に接合することから構成されている。ドア前板40は鋼板を曲折してなるものであり、上面と下面と後面のそれぞれが開口するコ字枠状をなしている。ドア後板41と上キャップ42と下キャップ43のそれぞれは合成樹脂を材料に形成されたものであり、ドア前板40の後面はドア後板41によって閉鎖され、ドア前板40およびドア後板41相互間の隙間は、図2に示すように、上方から上キャップ42によって閉鎖され、下方から下キャップ43によって閉鎖されている。この下スライドドア36のドア後板41には、図5に示すように、外周部に位置して垂直な取付面44が形成されている。この取付面44はドア後板41を取囲む四角枠状をなすものであり、取付面44には溝部44aが形成されている。この溝部44aは後面が開口するものであり、下スライドドア36を取囲むように取付面44の全域に形成されている。
下スライドドア36には、図5に示すように、ゴム製のガスケット45が固定されている。このガスケット45は下スライドドア36を取囲む環状のガスケット本体46および下スライドドア36を取囲む環状の取付部47を有するものであり、取付部47をドア後板41の溝部44a内に圧入することに基づいて下スライドドア36に固定されている。このガスケット45のガスケット本体46は中空状をなすものであり、ガスケット本体46の内部には仕切壁48が形成されている。この仕切壁48はガスケット本体46を外周側の外シール部49および内周側の内シール部50に仕切るものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に移動操作された状態では外シール部49の上辺がドア後板41および前枠21の下座面23相互間で弾性的に押し潰され、外シール部49の左辺がドア後板41および外箱2の左フランジ部6相互間で弾性的に押し潰され、外シール部49の右辺がドア後板41および外箱2の右フランジ部7相互間で弾性的に押し潰され、外シール部49の下辺がドア後板41および外箱2の底フランジ部5相互間で弾性的に押し潰されることに基づいて下冷凍室24の前面が気密状態にシールされる。
ガスケット45の外シール部49内には、図5に示すように、ロックマグネット51が収納されている。このロックマグネット51は下スライドドア36を取囲む環状をなすものであり、下スライドドア36は両電磁石37のそれぞれの磁力に加えてロックマグネット51が外箱2の底フランジ部5と外箱2の左フランジ部6と外箱2の右フランジ部7と前枠21の下座面23のそれぞれに磁力で吸着することに基づいて閉鎖位置に保持される。この下スライドドア36のドア後板41にはビード52が形成されている。このビード52はドア後板41を取囲む環状をなすものであり、ガスケット45の内シール部50の内周部に配置されている。このビード52はドア後板41の取付面44より後方へ突出するものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態でのガスケット45の外シール部49の圧潰量は外シール部49および内シール部50のそれぞれがビード52の後面より後方へ突出するように設定されている。図5のΔHは下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態での外シール部49および内シール部50のそれぞれの突出量を示している。
下スライドドア36の両第2の可動レール35のそれぞれには、図1に示すように、共通の下冷凍容器53が装着されている。この下冷凍容器53は上面が開口するものであり、下冷凍容器53内には上面を通して冷凍保存するための食品が出し入れされる。この下冷凍容器53には上面が開口する中冷凍容器54が装着されている。これら下冷凍容器53および中冷凍容器54のそれぞれは下スライドドア36と一体的に移動するものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に操作されることに基づいて下冷凍室24内に収納され、下スライドドア36が開放位置に操作された状態では下冷凍室24内から前方へ引出される。
内箱3の左側板および右側板のそれぞれには、図4に示すように、両下溝部33の上方に位置して上溝部33aが形成されている。これら両上溝部33aのそれぞれは前後方向へ直線的に延びるものであり、両上溝部33a内のそれぞれには水平なフランジが挿入されている。このフランジは、図1に示すように、上面が開口する上冷凍容器55に形成されたものであり、上冷凍容器55はフランジが両上溝部33aのそれぞれの内面に沿って案内されることに基づいて下冷凍容器53および中冷凍容器54のそれぞれとは別個に独立して前後方向へ移動可能にされている。この上冷凍容器55は下冷凍室24内に配置されたものであり、下冷凍室24内には下冷凍容器53と中冷凍容器54と上冷凍容器55が上下方向に3段に収納されている。
キャビネット1の内部には、図1に示すように、冷凍室24内の後端部に位置して後冷気ダクト56が固定されている。この後冷気ダクト56は上下方向へ延びる通路状をなすものであり、後冷気ダクト56には下端部に位置して冷気入口57が形成され、上端部に位置して冷気出口が形成されている。この後冷気ダクト56内にはファン装置58が固定されている。このファン装置58はファンモータの回転軸にファンを連結してなるものであり、ファンモータの運転時には冷凍室24内の空気が冷気入口57から後冷気ダクト56内に吸引され、後冷気ダクト56内を上昇した後に冷気出口から吐出される。
キャビネット1の内部には、図1に示すように、後冷気ダクト56の前方に位置して前冷気ダクト59が固定されている。この前冷気ダクト59は上下方向へ延びる通路状をなすものであり、前冷気ダクト59の上端部は後冷気ダクト56の上端部の冷気出口に接続されている。この前冷気ダクト59には製氷室25内に開口する製氷室出口60と上冷凍室26内に開口する上冷凍室出口と下冷凍容器53に向けて開口する下冷凍容器出口61(図4参照)と中冷凍容器54に向けて開口する中冷凍容器出口62と上冷凍容器55に向けて開口する上冷凍容器出口63が形成されており、後冷気ダクト56の冷気出口から吐出された空気は前冷気ダクト59内に進入した後に製氷室出口60から製氷室25内に吐出され、上冷凍室出口から上冷凍室26内に吐出され、下冷凍容器出口61から下冷凍容器53に向けて吐出され、中冷凍容器出口62から中冷凍容器54に向けて吐出され、上冷凍容器出口63から上冷凍容器55に向けて吐出される。この上冷凍容器出口63は後から前に向けて下降する四角筒状をなすものであり、上冷凍容器出口63には、図4に示すように、水平な受け面64が形成されている。この上冷凍容器出口63は冷気吹出口に相当するものである。
冷凍室24の後冷気ダクト56内には、図1に示すように、冷凍サイクルの冷凍用エバポレータ65が固定されている。この冷凍用エバポレータ65は機械室17内のコンプレッサ18から冷媒が供給されるものであり、後冷気ダクト56内を通過する空気を冷却することに基づいて製氷室25内と上冷凍室26内と下冷凍室24内のそれぞれに冷気を循環させ、製氷室25内〜下冷凍室24内のそれぞれを食品を冷凍保存することが可能なゼロ度以下のマイナスの温度帯域にコントロールする。
下スライドドア36の上キャップ42には、図3に示すように、前端部に位置して垂直な板状の手掛部66が形成されている。この手掛部66は、図2に示すように、上キャップ42の左右方向の全域に形成されたものであり、下スライドドア36のドア前板40には手掛部66の後方に位置して凹部43が形成されている。この凹部43はドア前板40のうち凹部43を除く残り部分に比べて後方に凹むものであり、ドア前板40のうち左端部および右端部のそれぞれを除く残余部分に形成されている。この凹部43は、図3に示すように、手掛部66に下方から手指を引掛けるための空間部67を形成するものであり、下スライドドア36は下方から空間部67を通して手掛部66に手指を引掛けることで前から後へ操作可能にされている。
上キャップ42には、図6に示すように、機構室68が形成されている。この機構室68は上面および後面のそれぞれが開口するものであり、機構室68の底面は、図5に示すように、前半部が後半部に比べて低所に配置された段差状に設定されている。この機構室68は下スライドドア36の左右方向の中心線に対して左方に偏った部分に配置されたものであり、機構室68内には、図7に示すように、永久磁石からなるドアマグネット69が固定されている。このドアマグネット69は機構室68内の左後隅部に配置されたものであり、キャビネット1の前枠27内にはドアマグネット69の後方に位置してドアスイッチ70が収納されている。このドアスイッチ70は磁力で状態が切換えられるホールIC等の近接スイッチからなるものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態ではドアマグネット69がドアスイッチ70の検出領域内に進入することに基づいてドアスイッチ70がオンされ、下スライドドア36が閉鎖位置から前方のオフ位置に操作されたときにはドアマグネット69がドアスイッチ70の検出領域内から退避することに基づいてドアスイッチがオフされる。この下スライドドア36のオフ位置は開放位置より後方に設定されたものであり、下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ操作されたときには下スライドドア36が閉鎖位置から開放位置に到達するより前にドアスイッチ70がオン状態からオフ状態に切換わる。
機構室68内には、図7に示すように、左アーム71が収納されている。この左アーム71は左右方向へ延びるものであり、左アーム71の左端部には上下方向へ延びる左軸72が挿入されている。この左軸72は機構室68の底板に固定されたものであり、左アーム71は機構室68内に左軸72を中心に回動可能に収納されている。この機構室68内には右アーム73が収納されている。この右アーム73は左右方向へ延びるものであり、右アーム73の右端部には上下方向へ延びる右軸74が挿入されている。この右軸74は機構室68の底板に固定されたものであり、右アーム73は機構室68内に右軸74を中心に回動可能に収納されている。この右アーム73には上下方向へ延びる中軸75が挿入されている。この中軸75は左アーム71の右端部に挿入されており、左アーム71および右アーム73は中軸75を介して相互に回動可能に連結されている。これら左軸72および右軸74は左右方向へ延びる共通の直線上に配置されたものであり、左軸72および中軸75相互間の距離は右軸74および中軸75相互間の距離と同一に設定されている。これら左アーム71および右アーム73はリンク機構を構成するものであり、左アーム71および右アーム73のそれぞれはアームに相当する。
上キャップ42には、図7に示すように、機構室68の底板に位置して上方へ延びる心棒76が固定されており、心棒76の外周面にはリターンスプリング77のコイル部が挿入されている。このリターンスプリング77はトーションスプリングからなるものであり、コイル部と長尺なアーム部と短尺なアームを備えている。上キャップ42には機構室68の底板に位置して突状のスプリングストッパ78が固定されており、リターンスプリング77の短尺なアーム部はスプリングストッパ78に接触している。このリターンスプリング77の長尺なアーム部は右アーム73の後面に接触しており、右アーム73はリターンスプリング77のバネ力で図7の反時計回り方向に直接的に付勢され、左アーム71はリターンスプリング77のバネ力で図7の時計回り方向に間接的に付勢されている。
上キャップ42の機構室68内には、図7に示すように、中軸75の前方に位置してストッパ79が固定されている。このストッパ79は左アーム71および右アーム73のそれぞれに比べて軟質なゴムまたはシリコン等の緩衝材からなるものであり、左アーム71および右アーム73のそれぞれは右アーム73がリターンスプリング77の付勢力でストッパ79に接触することに基づいて相互に直線状となるオフ位置に保持されている。この右アーム73には操作アーム80が形成されている。この操作アーム80は左アーム71および右アーム73のそれぞれがオフ位置に保持された状態で左アーム71の後方に左アーム71に対して平行に並ぶ部分を称するものであり、操作アーム80には上方に突出する円柱状のピン81が固定されている。
左アーム71には、図7に示すように、左軸72および中軸75相互間に位置して左連結軸82が回動可能に挿入され、右アーム73には右軸74および中軸75相互間に位置して右連結軸83が回動可能に挿入されている。これら左連結軸82および右連結軸83のそれぞれは上下方向へ延びる円柱状をなすものであり、左連結軸82および中軸75相互間の距離は右連結軸83および中軸75相互間の距離と同一に設定されている。この左連結軸82には水平な左プレート84の後端部が回動可能に連結され、右連結軸83には水平な右プレート85の後端部が回動可能に連結されており、左プレート84の前端部および右プレート85の前端部には共通の操作ボタン86が接合されている。この操作ボタン86は操作子に相当するものであり、操作ボタン86に操作力が加えられていない非操作状態では、図5に示すように、操作ボタン86がリターンスプリング77のバネ力で手掛部66の前面から前方へ突出する非操作位置に保持され、左アーム71および右アーム73のそれぞれがオフ位置に保持される。この操作ボタン89は非操作位置からリターンスプリング77のバネ力に抗して後方へ直線的に押込み操作されるものであり、操作ボタン86の押込み操作は操作ボタン86がストッパ79に接触することに基づいて停止する。この操作ボタン86の押込み停止状態では、図8に示すように、左アーム71が左軸72を中心に反時計回り方向へ回動し、右アーム73が右軸74を中心に時計回り方向へ回動し、左アーム71および右アーム73のそれぞれが相互に「く」字状となるオフ位置に移動する。
上キャップ42には、図7に示すように、機構室68の底板に位置して支持軸87が形成されている。この支持軸87は上下方向へ延びる円柱状をなすものであり、支持軸87の外周面には水平な板状のマグネット台88が回動可能に挿入されている。このマグネット台88は磁石台に相当するものであり、マグネット台88には円弧状のカム溝89が形成されている。このカム溝89は上面および下面のそれぞれが開口するものであり、カム溝89内には右アーム73のピン81が挿入されている。このピン81はマグネット台88を回動操作するものであり、操作ボタン86が非操作位置に保持された状態でカム溝89の後端部に位置することに基づいてマグネット台88を図7のオフ位置に保持する。この操作ボタン86が図7の非操作位置から図8の操作位置に押込み操作されたときには、図8に示すように、ピン81がカム溝89に沿って後方へ移動することに基づいてマグネット台88をオフ位置から反時計回り方向のオン位置に回動操作する。
マグネット台88の上面には、図7に示すように、カム溝89から離れた部分に位置して永久磁石からなる釦マグネット90が固定されている。この釦マグネット90は平面視が長方形状をなすものであり、長さ寸法が大きな長辺部91および長辺部91に比べて長さ寸法が小さな短辺部92を有している。この釦マグネット90には面取り部93が形成されている。この面取り部93は長辺部91および短辺部92が相互に交差する頂点を切り落とした面取り形状をなすものであり、釦マグネット90は操作ボタン86の非操作位置で面取り部93が後方へ真直ぐに指向し且つ長辺部91が右斜め後方へ指向する無効位置に保持される。この操作ボタン86が非操作位置から操作位置に押込み操作されたときには、図8に示すように、マグネット台88が支持軸87を中心に反時計回り方向へ回動することに基づいて釦マグネット90が支持軸87を中心に円周方向へ移動し、面取り部93が左斜め後方へ指向し且つ長辺部91が後方へ真直ぐに指向する有効位置に移動する。図7の一点鎖線MLは面取り部93の右側の頂点の回動軌跡を示すものであり、釦マグネット90は回動軌跡MLの一部が下スライドドア36の後面のうちガスケット45が取付けられた取付面44より後方へ突出するように配置されている。
前枠27の内部には、図7に示すように、釦マグネット90の後方に位置して釦スイッチ94が固定されている。この釦スイッチ94は磁力で状態が切換えられるホールIC等の近接スイッチからなるものであり、操作ボタン86が非操作位置に保持された釦マグネット90の無効位置では釦マグネット90の面取り部93から釦スイッチ94に向けて小さな磁力が作用し、操作ボタン86が操作位置に押込み操作された釦マグネット90の有効位置では、図8に示すように、釦マグネット90の長辺部91から釦スイッチ94に向けて大きな磁力が作用する。この釦マグネット90の無効位置では釦マグネット90から釦スイッチ94に作用する磁力の大きさが釦スイッチ94の動作レベルに到達せず、釦スイッチ94がオフ状態に保持される。この釦マグネット90の有効位置では釦マグネット90から釦スイッチ94に作用する磁力の大きさが釦スイッチ94の動作レベルを超え、釦スイッチ94がオフ状態からオン状態に切換わる。即ち、釦スイッチ94は操作ボタン86の操作の有無を非接触で検出するものである。
上キャップ42には、図5に示すように、機構室カバー95が着脱可能に装着されている。この機構室カバー95は機構室68の上面を塞ぐ天板96および機構室68の後面を塞ぐ後板97を有するものである。この機構室カバー95の後板97の一部は下スライドドア36のドア後板41のうちガスケット45の取付面44より後方に突出しており、釦マグネット90の移動軌跡MLの一部が取付面44より後方に突出することを許容している。この機構室カバー95は機構室68内のドアマグネット69と左アーム71と右アーム73とリターンスプリング77とマグネット台88と釦マグネット90のそれぞれを視覚的に認識不能に遮蔽するものであり、機構室カバー95の天板96は機構室カバー95の上キャップ42に対する接合力でマグネット台88の支持軸87に上方から接触し、マグネット台88の支持軸87は機構室カバー95の天板96を下方から支持している。
機構室カバー95には、図5に示すように、天板96の前端部に位置して左右方向へ直線的に延びる有底な溝状の樋98が形成されている。この樋98は機構室カバー95の天板96に落下した水を受けるものであり、機構室カバー95の天板96には樋98から後に向けて上昇する傾斜面99が形成されている。この樋98の底面は左右方向の中心部から左および右のそれぞれに向けて下降する傾斜状に設定されており、樋98内の水は樋98の底面の傾斜に沿って左および右のいずれかに流れた後に樋98の左端面および右端面のいずれかから下方へ落下する。
上キャップ42には、図6に示すように、左排出樋100および右排出樋101が形成されている。これら左排出樋100および右排出樋101のそれぞれは前後方向へ延びる有底な溝状をなすものであり、前から後に向けて下降する傾斜状の底面を有している。左排出樋100は樋98の左端面から落下する水を受けるものであり、左排出樋100内の水は左排出樋100の底面に沿って前から後へ流れた後に左排出樋100内から排出される。右排出樋101は樋98の右端面から落下する水を受けるものであり、右排出樋101内の水は右排出樋101の底面に沿って前から後へ流れた後に右排出樋101内から排出される。即ち、樋98と左排出樋100と右排出樋101は機構室カバー95から機構室68内に水が進入することを防止するものである。
キャビネット1の内部には、図1に示すように、冷凍エリア20内に位置してドア操作装置110が装着されている。このドア操作装置110は、図10に示すように、ソレノイドコイル129およびプランジャ134からなる電磁ソレノイド200を駆動源とするものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に保持された状態で作動することに基づいて下スライドドア36を閉鎖位置から前方へ移動操作する。このドア操作装置110の詳細構成は次の通りである。
ソレノイドケース111は、図10に示すように、上面が開口するものであり、前後方向へ延びる細長な形状に設定されている。このソレノイドケース111の後端部には水平な座面112が形成されており、座面112は、図4に示すように、上冷凍容器出口63の水平な受け面64に面接触状態で載置されている。このソレノイドケース111は合成樹脂を材料とするものであり、ソレノイドケース111には、図10に示すように、座面112の後方に位置して傾斜面113が形成されている。この傾斜面113は前から後に向けて上昇するものであり、図4に示すように、上冷凍容器出口63の表面に面接触状態で載置されている。このソレノイドケース111はケースに相当するものである。
ソレノイドケース111の左側板および右側板のそれぞれは、図10に示すように、ソレノイドケース111のうち前端部を除く残り部分に位置して形成されたものであり、ソレノイドケース111の左側部には左側板の非形成部分に相当する左逃げ部114が形成され、ソレノイドケース111の右側部には右側板の非形成部分に相当する右逃げ部115が形成されている。これら左逃げ部114および右逃げ部115のそれぞれはキャビネット1の前枠27を逃げるためのものであり、ソレノイドケース111の前端部は、図4に示すように、キャビネット1の前枠27を逃げるように下方から前枠27にあてがわれている。このソレノイドケース111の底板には、図10に示すように、左前端部および右前端部のそれぞれに位置してボス部116が形成されている。これら両ボス部116のそれぞれは上下面が開口する筒状をなすものであり、ソレノイドケース111の前端部は、図11に示すように、下方から両ボス部116のそれぞれを通して前枠27にネジを螺合することに基づいて前枠27の下面に固定されている。このソレノイドケース111は下スライドドア36の左右方向の中央部に配置されたものであり、ソレノイドケース111には、図10に示すように、ソレノイドケース111の前板およびソレノイドケース111の底板相互間の交差部分の全域に位置して円弧面部117が形成されている。この円弧面部117は垂直な平面に沿う断面が円弧状に設定されたものであり、使用者が下スライドドア36を閉鎖位置に押込み操作しようとして下スライドドア36およびソレノイドケース111の前端部相互間に手指を挟んだときに手指が傷つくことを防止する。この円弧面部117は面取り部に相当するものである。
ソレノイドケース111内には、図12に示すように、ソレノイド室118が形成されている。このソレノイド室118は上面が開口する凹状をなすものであり、ソレノイド室118の前壁には上面が開口する凹部119が形成されている。この凹部119は内周面が円形状に設定されたものであり、凹部119の内周面には、図10に示すように、筒部材に相当するベロー固定具120が挿入されている。このベロー固定具120は前面および後面のそれぞれが開口する円筒状をなすものであり、ベロー固定具120の前端部には、図12に示すように、後から前へ向けて直径寸法が小さくなる傾斜部121が形成されている。このベロー固定具120の後端部にはベロー固定具120に比べて直径寸法が大きな円形状の後板122が固定され、ベロー固定具120の前端部にはベロー固定具120に比べて大きな長方形状の前板123が固定されている。この前板123は係合部に相当するものである。
ソレノイドケース111には、図12に示すように、ソレノイド室118内に位置して左プレート124および右プレート125が形成されている。これら左プレート124および右プレート125のそれぞれはソレノイド室118の前壁に後方から隙間を介して対向する垂直なものであり、ソレノイド室118の前壁および左プレート124相互間の隙間には上方からベロー固定具120の後板122が挿入されている。この後板122はソレノイド室118の前壁および右プレート125相互間の隙間にも上方から挿入されており、ベロー固定具120は後板122が左プレート124および右プレート125のそれぞれに接触することに基づいて後方へ位置ずれすることが防止され、後板122がソレノイド室118の前壁に接触することに基づいて前方へ位置ずれすることが防止され、前板123がソレノイドケース111の底面にソレノイド室118の外部で接触することに基づいて円周方向へ位置ずれすることが防止されている。
ソレノイドケース111の底板には、図12に示すように、ソレノイド室118内に位置して円筒状をなす複数のボス部126が形成されている。このソレノイド室118内には、図10に示すように、コイルケース127が収納されている。このコイルケース127は上面および下面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、前板と後板と左側板と右側板を有している。このコイルケース127には、図12に示すように、複数の取付部128が形成されている。これら複数の取付部128のそれぞれは円筒状をなすものであり、図10に示すように、ボス部126の外周面に嵌合されている。これら複数のボス部126のそれぞれの内周面には上方からネジが螺合されており、コイルケース127は複数のネジの締結力でソレノイド室118内に固定されている。
コイルケース127の内部には、図10に示すように、ソレノイドコイル129が固定されている。このソレノイドコイル129は前後方向へ延びる円筒状をなすものであり、ソレノイドコイル129の巻回始端部および巻回終端部のそれぞれには電源線130が接続され、両電源線130のそれぞれは共通の溝部173を通してソレノイド収納室118の外部に引出されている。この溝部173はソレノイド収納室118の室壁に形成されたものであり、上面が開口する有底な切欠状をなしている。ソレノイドケース111には開口部131が形成されている。この開口部131はソレノイドケース111の左後隅部に配置されたものであり、両電源線130のそれぞれは開口部131を通してソレノイドケース111の外部に引出されている。
両電源線130のそれぞれには、図12に示すように、ソレノイドケース111の外部に位置して共通のコネクタ132が接続されており、コネクタ132は対のコネクタを介して電源回路に接続されている。この電源回路はキャビネット1の機械室17内に収納されたものであり、ソレノイドコイル129には電源回路から両電源線130を通して駆動電源が印加される。これら電源回路およびソレノイドコイル129相互間の給電路にはリレーの接点が介在されている。このリレーの接点はリレーコイルのオフ状態で給電路を開放する開放状態に保持される常開形のものであり、リレーコイルがオンされることに基づいて給電路を閉成する閉成状態に切換わる。即ち、ソレノイドコイル129にはリレーコイルのオン状態で電源回路から駆動電源が印加され、リレーコイルのオフ状態で駆動電源が遮断される。
コイルケース127の後板には、図13に示すように、円形状の貫通孔133が形成されており、ソレノイドコイル129の内部には後方から貫通孔133を通して円柱状のプランジャ134が前後方向へ直線的に移動可能に挿入されている。このプランジャ134は鉄等の磁性材からなるものであり、下スライドドア36の左右方向の中央部に配置されている。このプランジャ134の後端部にはプランジャ134に比べて直径寸法が大きな円環状の鍔部135が固定されており、ソレノイドケース111内には鍔部135の後方に位置してストッパ136が固定されている。
プランジャ134の外周面には、図13に示すように、コイルケース127の後板および鍔部135相互間に位置してリターンスプリング137が挿入されている。このリターンスプリング137は圧縮コイルスプリングからなるものであり、ソレノイドコイル129の駆動電源が遮断されているときにはプランジャ134がリターンスプリング137のバネ力で後方へ操作されることに基づいて鍔部135がストッパ136に接触した後退位置に保持されている。このソレノイドコイル129に電源回路から駆動電源が印加されたときにはソレノイドコイル129からプランジャ134に磁気吸引力が作用することに基づいてプランジャ134がリターンスプリング137のバネ力に抗して後退位置から前方へ移動する。このプランジャ134の前進は、図14に示すように、リターンスプリング137の線材相互間が接触することに基づいて前進位置で停止するものであり、ソレノイドコイル129の駆動電源が遮断されたときにはプランジャ134がリターンスプリング137のバネ力で線材相互間が接触した前進位置から後退位置に復帰する。
ソレノイドケース111には、図13に示すように、合成樹脂製のソレノイドカバー138が固定されている。このソレノイドカバー138は、図10に示すように、下面が開口する凹状のカバー本体139およびカバー本体139を取囲むフランジ140を有するものであり、フランジ140には複数の貫通孔142が形成されている。このフランジ140はソレノイド室118の室壁の上端面に載置されたものであり、ソレノイドカバー138は上方から複数の貫通孔142のそれぞれを通してソレノイド室118の室壁の上端面にネジを螺合することに基づいて接合されている。ソレノイドカバー138のカバー本体139には、図10に示すように、下面が開口する半円形状の凹部141が形成されており、ソレノイド収納室118の凹部119およびソレノイドカバー138の凹部141相互間には、図13に示すように、前面および後面のそれぞれが開口する円形状の開口部102が形成されている。ベロー固定具120は開口部102内に嵌合されたものであり、ベロー固定具120の外周面および開口部102の内周面相互間は両者が面接触状態で相互に密着することに基づいて気密状態に閉鎖されている。
ソレノイドカバー138のフランジ140およびソレノイド室118の室壁の上端面相互間には、図13に示すように、EPDM等のゴムからなるパッキン143が介在されている。このパッキン143はソレノイドカバー138のフランジ140およびソレノイド室118の室壁の上端面相互間で弾性的に挟持されたものであり、ソレノイドカバー138のフランジ140およびソレノイド室118の室壁の上端面相互間はパッキン143によって気密状態にシールされている。このソレノイドカバー138はカバーに相当するものである。
プランジャ134の前端部には、図13に示すように、前後方向へ延びるコネクタロッド144の後端部が固定されている。このコネクタロッド144はプランジャ134と同心な前後方向へ延びる円柱状をなすものであり、コネクタロッド144の直径寸法はプランジャ134の直径寸法に比べて小さく設定されている。このコネクタロッド144の前端部はコイルケース127の前板を貫通してコイルケース127の前方に突出し、ソレノイド収納室118の開口部102およびベロー固定具120の内部空間のそれぞれを通してベロー固定具120の前方に突出している。このコネクタロッド144はロッドに相当するものであり、ソレノイドケース111はコネクタロッド144が前枠27の後方に前後方向から見て重なるように前枠27に接合されている。
コネクタロッド144の外周面には、図13に示すように、ゴム製のベロー145が挿入されている。このベロー145は一端部から他端部に向けて直径寸法が大きくなる円筒状をなすものであり、ベロー145の他端部には、図12に示すように、挟持部146が形成されている。この挟持部146は後から前に向けて直径寸法が小さくなる円筒状をなすものであり、ベロー固定具120の傾斜部121の外周面に圧入されている。このベロー固定具120の傾斜部121にはベロー145の挟持部146の上からベロー押え具147が嵌合されている。このベロー押え具147は後から前に向けて直径寸法が小さくなる円筒状をなすものであり、ベロー145の挟持部146はベロー固定具120の傾斜部121およびベロー押え具147相互間で挟持されることに基づいて固定され、ベロー145はベロー固定具120を介して円周方向に捩れることが防止されている。このベロー145はシール部材に相当するものである。
ベロー145の一端部には、図13に示すように、長方形状のロッドカバー148が形成されている。このロッドカバー148はベロー145の一端部を閉鎖するものであり、ソレノイド収納室118の開口部102およびベロー固定具120の内部空間のそれぞれはベロー145によって外部から湿気が浸入しないように気密状態にシールされ、ソレノイド室118の内部空間はソレノイドカバー138とパッキン143とベロー145の3者によって外部から湿気が浸入しないように気密状態に閉鎖されている。このロッドカバー148は圧入部に相当するものであり、ロッドカバー148の内部には長方形状のヘッド部149が圧入され、ヘッド部149の外周面はロッドカバー148の内周面に密着している。このヘッド部149はコネクタロッド144の前端部に形成されたものであり、コネクタロッド144の前端部はロッドカバー148およびヘッド部149相互間の密着力でベロー145の一端部に回り止め状態で連結され、コネクタロッド144はベロー145およびベロー固定具120のそれぞれを介して回り止めされている。
ベロー145は、図13に示すように、プランジャ134が後退位置に保持された状態で一端部および他端部のそれぞれがベロー固定具120の前方に突出するように前後方向の途中部分で折返されたものであり、図14に示すように、プランジャ134が前進することに応じて折返し部分が前方に移動するように弾性的に変形することでプランジャ134が後退位置から前進位置に移動することを許容し、プランジャ134が後退することに応じて折返し部分が後方に移動するように弾性的に変形することでプランジャ134が前進位置から後退位置に移動することを許容する。
ソレノイドケース111の底板には、図12に示すように、左仕切板150および右仕切板151のそれぞれが形成されている。これら左仕切板150および右仕切板151のそれぞれは前後方向へ延びる垂直なものであり、左仕切板150の後端部および右仕切板151の後端部のそれぞれはソレノイド室118の前壁に接続され、左仕切板150の前端部および右仕切板151の前端部のそれぞれはソレノイドケース111の前板に接続されている。これら左仕切板150および右仕切板151は左右方向に相互に隙間を介して対向するものであり、左仕切板150および右仕切板151相互間には空間状のロッド収納室152が形成されている。このロッド収納室152は収納室に相当するものである。
ソレノイドケース111のロッド収納室152内には、図12に示すように、プッシュロッド153が収納されている。このプッシュロッド153は合成樹脂を材料に形成されたものであり、プッシャ154とアーム155とコネクタ156を有している。このコネクタ156は下面が閉鎖された縦長な四角筒状をなすものであり、コネクタ156には後壁に位置して上面が開口する溝部157が形成されている。この溝部157内には、図13に示すように、上方からコネクタロッド144の前端部が挿入されており、コネクタロッド144はヘッド部149がベロー145のロッドカバー148と共にコネクタ156の内面に係合することに基づいてコネクタ156に連結されている。
プッシャ154は、図12に示すように、前後方向へ延びる中実な四角柱状をなすものであり、図15に示すように、下スライドドア36の左右方向の中央部に配置されている。このプッシャ154は、図13に示すように、コネクタロッド144より低所に配置されたものであり、電磁ソレノイド200のオフ状態で前枠27に上下方向から見て重なるように前枠27の下面およびソレノイドケース111の底面相互間に介在されている。アーム155はコネクタ156およびプッシャ154を相互に連結するものであり、前後方向へ延びる水平な板状をなしている。
プッシャ154は、図10に示すように、緩衝部に相当する中空状のクッション158を備えている。このクッション158はプッシャ154の一部を構成するものであり、ソレノイドケース111にはクッション158の前方に位置して開口部159が形成されている。このクッション158はプッシャ154の残余部分および下スライドドア36のドア後板41のそれぞれに比べて軟質なゴム等の緩衝材から構成されたものであり、ソレノイドコイル129のオフ状態ではクッション158の前面が前板21の前面およびソレノイドケース111の前板の前面のそれぞれより後方に退避するようにプッシャ154が後退位置に保持される。このプッシャ154は、図14に示すように、ソレノイドコイル129のオン状態でソレノイドケース111の開口部159を通してソレノイドケース111の前方に突出するものであり、下スライドドア36の閉鎖状態でソレノイドコイル129がオンされたときにはプッシャ154がソレノイドケース111の前方に突出することに基づいて下スライドドア36の左右方向の中央部を後から前に押圧する。クッション158はプッシャ154が下スライドドア36のドア後板41に衝突するときの衝撃力を緩和するものであり、ロックマグネット51および電磁石37のそれぞれによる下スライドドア36の吸着はプッシャ154の押圧力で解除され、下スライドドア36はプッシャ154の押圧力で閉鎖位置から前方へ移動する。
プッシャ154は、図5に示すように、上半部がガスケット45の内シール部50に後方から対向するものであり、プッシャ154の後退位置は内シール部50およびクッション158相互間に隙間が形成されるように設定されている。このプッシャ154の前端面にはパッキン押圧部160およびドア押圧部161が設定されている。パッキン押圧部160はクッション158を介してガスケット45の内シール部50に後方から隙間を介して対向する部分を称するものであり、ドア押圧部161はクッション158を介して下スライドドア36のビード52に後方から隙間を介して対向する部分を称するものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態でソレノイドコイル129がオンされたときにはプランジャ134が後退位置から前進位置へ移動し、プランジャ134が後退位置から前進位置へ移動する移動力でプッシャ154が下スライドドア36を押圧することに基づいて閉鎖位置から前方へ移動操作する。このプッシャ154の挙動は次の通りである。
ソレノイドコイル129がオンされたときには、図5に示すように、プッシャ154のドア押圧部161が下スライドドア36のビード52に接触する前にプッシャ154のパッキン押圧部160がクッション158を介してガスケット45の内シール部50を前方へ押圧することに基づいて弾性的に変形させる。このプッシャ154のドア押圧部161は内シール部50の弾性変形状態でクッション158を介して下スライドドア36のビード52を前方へ押圧することに基づいて下スライドドア36のロックマグネット51を前板21から剥離させ、下スライドドア36の両磁性板のそれぞれを電磁石37から剥離させ、図16に示すように、下スライドドア36を閉鎖位置から前方へ移動操作する。このプッシャ154のドア押圧部161が下スライドドア36のビード52にクッション158を介して接触した状態ではクッション158の上半部がドア後板41の取付面44に隙間を介して対向しており、プッシャ154のパッキン押圧部160はガスケット45の内シール部50を内シール部50が完全に押し潰されないように押圧する。
ソレノイドケース111の左仕切板150には、図12に示すように、左ガイドに相当する左前ガイド162および左後ガイド163が形成され、ソレノイドケース111の右仕切板151には右ガイドに相当する右前ガイド164および右後ガイド165が形成されている。これら左前ガイド162〜右後ガイド165のそれぞれはロッド収納室152内に突出するものであり、左前ガイド162〜右後ガイド165のそれぞれの下面およびロッド収納室152の底面相互間には隙間が形成されている。これら左前ガイド162および右前ガイド164はアーム155を挟んで左右方向に相互に対向するものであり、左後ガイド163および右後ガイド165はアーム155を挟んで左右方向に相互に対向するものであり、プランジャ134の前進時および後退時のそれぞれにはアーム155が左前ガイド162〜右後ガイド165の4部材によって案内されることに基づいて前後方向へ直線的に移動する。図13はプランジャ134の後退位置を示すものであり、図14はプランジャ134の前進位置を示すものであり、アーム155はプランジャ134の前進後退に拘らずソレノイドケース111内に収納され、左前ガイド162〜右後ガイド165のそれぞれはプッシャ154に接触することなくアーム155のみをガイドする。
ソレノイドケース111には、図3に示すように、ケースカバー166が被せられている。このケースカバー166は、図4に示すように、天板と左側板と右側板と前板を有するものであり、ソレノイドケース111の上面はケースカバー166によって閉鎖されている。このケースカバー166の左側板および右側板のそれぞれには、図10に示すように、前後方向の中央部に位置して爪部167が形成されている。これら両爪部167のそれぞれはソレノイドケース111の左右方向の中央部に向けて突出するものであり、係合部168内に挿入されている。これら両係合部168のそれぞれはソレノイドケース111に形成されたものであり、下面が開口する凹状をなしている。これら両係合部168のそれぞれは天井面を有するものであり、両爪部167のそれぞれは係合部168の天井面に係合することに基づいてソレノイドカバー166がソレノイドケース111から脱落することを防止している。即ち、ソレノイドケース111の上面はキャビネット1の前枠27およびケースカバー166の2部材によって閉鎖されている。
ケースカバー166の前端部には、図3に示すように、位置決め突部169が形成されている。この位置決め突部169はケースカバー166の天板から下方へ突出するものであり、左右方向へ延びる垂直な板状をなしている。この位置決め突部169は位置決め溝部170内に係合している。この位置決め溝部170はキャビネット1の前枠27に形成されたものであり、ケースカバー166は位置決め突部169および位置決め溝部170相互間の係合力で前枠27の目標位置に保持されている。
ソレノイドケース111には、図11に示すように、ロッド収納室152の底板に位置して複数の左水抜き孔171および複数の右水抜き孔172が形成されている。これら複数の左水抜き孔171および複数の右水抜き孔172のそれぞれは水抜き孔に相当するものであり、ロッド収納室152内で結露が発生したときにはロッド収納室152内の結露水が複数の左水抜き孔171および複数の右水抜き孔172のそれぞれを通してソレノイドケース111の外部に排出される。これら複数の左水抜き孔171のそれぞれは、図12に示すように、左仕切板150を基点に右方へ直線的に延びるスリット状に設定され、複数の右水抜き孔172のそれぞれは右仕切板151を基点に左方へ直線的に延びるスリット状に設定されている。ドア操作装置110は以上のように構成されたものであり、次の手順でキャビネット1の内部に装着される。
ドア操作装置110をキャビネット1の内部に装着するには、図4に示すように、ソレノイドケース111の水平な座面112を上冷凍容器出口63の水平な受け面64上に載せ、ソレノイドケース111の傾斜面113を上冷凍容器出口63の表面に押付ける。これら座面112および傾斜面113のそれぞれを上冷凍容器出口63に接触させた状態で下方からソレノイドケース111の両ボス部116のそれぞれを通して前枠27にネジを螺合し、ソレノイドケース111を前枠27の後方に前後方向に重ねて固定する。これら座面112および傾斜面113のそれぞれが上冷凍容器出口63に接触した状態ではソレノイドケース111が前枠27に対して前後方向に位置決めされており、ソレノイドケース111の両ボス部116内のそれぞれに挿入されたネジが前枠27の目標位置に簡単に合致する。
ソレノイドケース111を前枠27に固定したときにはソレノイドケース111の位置決め溝部170内に上方からケースカバー166の位置決め突部169を挿入し、ケースカバー166の後端部を位置決め突部169および位置決め溝部170相互間の係合状態で下方へ押込む。すると、ソレノイドケース111の左側板がケースカバー166の左側板の爪部167によって押圧されることに基づいて弾性的に変形し、ソレノイドケース111の右側板がケースカバー166の右側板の爪部167によって押圧されることに基づいて弾性的に変形し、ケースカバー166の両爪部167のそれぞれがソレノイドケース111の係合部168内に係合される。これら位置決め突部169および位置決め溝部170相互間の係合状態ではケースカバー166がソレノイドケース111に対して前後方向に位置決めされており、ケースカバー166の両爪部167のそれぞれがソレノイドケース111の係合部168に簡単に合致する。
キャビネット1の内部には、図1に示すように、機械室17の上方に位置して基板ボックス171が固定されている。この基板ボックス171はコントロール基板が収納されたものであり、コントロール基板には制御回路が搭載されている。この制御回路はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPUとROMとRAMを有している。この制御回路にはドアスイッチ70および釦スイッチ94のそれぞれが電気的に配線されており、制御回路はドアスイッチ70からの出力信号に基づいて下スライドドア36が閉鎖位置にあるか否かを判断し、釦スイッチ94からの出力信号に基づいて操作ボタン86が押込み操作されたか否かを判断する。この制御回路にはリレーコイルが接続されており、制御回路はリレーコイルをドアスイッチ70および釦スイッチ94のそれぞれの電気的な状態に応じて通断電することに基づいてリレーの接点を開閉操作し、ソレノイドコイル129をオンオフ制御する。
図17は制御回路のROMに予め記録された制御プログラムを説明するためのフローチャートであり、以下、制御回路の処理内容を図17の制御プログラムに基づいて説明する。制御回路のCPUは電源が投入されたときにはステップS1でドアスイッチ70がオンされているか否かを判断する。例えば下スライドドア36が閉鎖位置に操作されている状態ではステップS1でドアスイッチ70がオンされていることを判断し、ステップS2でタイマT1を「0」にリセットする。このタイマT1は下スライドドア36が閉鎖位置に移動したことを基準とする経過時間を計測するものであり、CPUが予め決められた一定の時間間隔でタイマ割込み処理を起動し、タイマ割込み処理を起動する毎に予め決められた単位値ずつ加算する。
CPUはステップS2でタイマT1をリセットしたときにはステップS3へ移行し、ドアスイッチ70がオフされているか否かを判断する。例えば使用者が操作ボタン86を操作することなく下スライドドア36を手動で閉鎖位置から手前側に操作したときにはドアスイッチ70がオン状態からオフ状態に切換わる。この場合にはCPUはステップS3でドアスイッチ70がオフされていることを判断し、ステップS1に復帰する。この状態で下スライドドア36が閉鎖位置に操作されたときにはドアスイッチ70がオンされたことを判断し、スッテップS2でタイマT1を「0」にリセットする。
CPUは下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態ではステップS3でドアスイッチ70がオフされていないことを判断し、ステップS4で釦スイッチ94がオンされたか否かを判断する。例えば下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態で使用者が操作ボタン86を押込み操作したときにはステップS4で釦スイッチ94がオンされたことを判断し、ステップS5でタイマT1の加算結果を動作禁止時間Tw(例えば1.5秒)と比較する。この動作禁止時間Twは制御回路のROMに予め記録されたものであり、CPUはステップS5でタイマT1の加算結果が動作禁止時間Twに到達していないことを判断したときにはステップS3に復帰する。即ち、使用者が操作ボタン86を押しながら下スライドドア36を押込み操作することに基づいて閉鎖位置に戻したときにはタイマT1の加算結果が動作禁止時間Twに到達しないまま釦スイッチ94がオンされる。この場合には釦スイッチ94のオンが無効化され、ドア操作装置110が作動しない。
CPUはステップS5でタイマT1の加算結果が動作禁止時間Twに到達していることを判断すると、ステップS6でリレーコイルをオンすることに基づいてソレノイドコイル129を駆動開始し、ステップS7でタイマT3を「0」にリセットする。このタイマT3はソレノイドコイル129がオンされたことを基準とする経過時間を計測するものであり、CPUが予め決められた一定の時間間隔でタイマ割込み処理を起動し、タイマ割込み処理を起動する毎に予め決められた単位値ずつ加算する。
CPUはステップS7でタイマT3をリセットすると、ステップS8でドアスイッチ70がオフされているか否かを判断する。例えば下スライドドア36にプッシャ154の押圧力を上回る過大な負荷が作用していないときにはソレノイドコイル129が駆動開始されることに基づいて下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ移動する。この場合にはCPUはステップS8でドアスイッチ70がオフされていることを判断し、ステップS9へ移行する。
CPUはステップS8でドアスイッチ70がオフされていないことを判断すると、ステップS12でタイマT3の加算結果をROMに予め記録された待機限度時間Tfと比較する。この待機限度時間Tfはソレノイドコイル129が継続的に通電されることに基づいて異常昇温することを防止するための限界値であり、CPUはステップS12でタイマT3の加算結果が待機限度時間Tfに到達していないことを判断したときにはステップS8に復帰する。即ち、下スライドドア36にプッシャ154の押圧力を上回る過大な負荷が作用しているときにはソレノイドコイル129が駆動開始されたにも拘らず下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ移動せず、ソレノイドコイル129が待機限度時間Tfを限界に継続的に通電される。この待機限度時間Tfが経過する前に下スライドドア36から過大な負荷が除去されたときには下スライドドア36がプッシャ154によって押圧され、閉鎖位置から前方へ移動する。この場合にはCPUはステップS8でドアスイッチ70がオフされていることを判断し、ステップS9へ移行する。
CPUは待機限度時間Tfが経過しても下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ移動しなかったときにはステップS12からステップS11へ移行し、リレーコイルをオフすることに基づいてソレノイドコイル129を駆動停止する。
CPUはステップS9へ移行すると、タイマT2を「0」にリセットする。このタイマT2はドアスイッチ70がオフされたことを基準とする経過時間を計測するものであり、CPUが予め決められた一定の時間間隔でタイマ割込み処理を起動し、タイマ割込み処理を起動する毎に予め決められた単位値ずつ加算する。
CPUはステップS9でタイマT2をリセットすると、ステップS10でタイマT2の加算結果をROMに予め記録された通電時間Te(<Tf)と比較する。この通電時間Teはプランジャ134を後退位置から前進位置に移動操作するのに要するソレノイドコイル129の駆動時間に相当するものであり、CPUはステップS10でタイマT2の加算結果が通電時間Teに到達していることを判断したときにはステップS11へ移行し、リレーコイルをオフすることに基づいてソレノイドコイル129を駆動停止する。このソレノイドコイル129の駆動停止時には下スライドドア36がプッシャ154によって押圧されることに基づいて閉鎖位置から前方に移動しており、使用者が下スライドドア36の手掛部66に手指を引掛けて下スライドドア36を手前側に操作することで開放位置まで引出すことができる。
図18は釦スイッチ94のオンオフとソレノイドコイル129のオンオフとドアスイッチ70のオンオフと下スライドドア36の開閉の時間的な相関関係を示すものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態で操作ボタン86が押込み操作されることに基づいて釦スイッチ94がオンされたときには釦スイッチ94のオンに同期してソレノイドコイル129がオンされ、下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ移動したことをドアスイッチ70がソレノイドコイル129のオンに時間的に遅れて検出する。
下スライドドア36の開放状態で操作ボタン86が操作されたときには釦マグネット90から釦スイッチ94の検出領域内に有効な磁力が作用しない。この場合には釦スイッチ94がオンされないので、ソレノイドコイル129がオンされずにドア操作装置110が作動しない。この下スライドドア36の押込み操作が操作ボタン86の操作状態で行われたときにはドアスイッチ70がオフ状態からオン状態に切換ることに同期して釦スイッチ94のオンが検出される。この場合にはタイマT1の加算結果が動作禁止時間Twに到達していないので、ソレノイドコイル129がオンされずにドア操作装置110が作動しない。このタイマT1の加算結果が動作禁止時間Twに到達する前に操作ボタン86が操作されることに基づいて釦スイッチ94がオンされたときにもソレノイドコイル129がオンされずにドア操作装置110が作動せず、ソレノイドコイル129はタイマT1の加算結果が動作禁止時間Twに到達した状態で操作ボタン86が操作されることに基づいてオンされる。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
ソレノイド収納室118のうちベロー固定具120の内部空間を除く残りの部分をソレノイドカバー138によって密封し、ベロー固定具120の内部空間をベロー固定具120に前方からコネクタロッド144ごとベロー145を被せることで密封したので、ソレノイド収納室118の内部に湿気が進入することが抑えられる。このため、電磁ソレノイド200が氷結することに基づいてプランジャ134が動作不良を起こすことが防止されるので、下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態で操作ボタン86が操作されたときには下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ確実に移動するようになる。しかも、コネクタロッド144が前後方向へ移動することに応じてベロー145が弾性変形するので、ベロー145が破れることに基づいてソレノイド収納室118の密封状態が悪化することも抑えられる。
ベロー固定具120の内部空間を密封するシール部材としてコネクタロッド144が移動することに応じて前後方向の長さ寸法が変化するように前後方向の途中部分で折返されたベロー145を用いたので、折返し部分が移動するようにベロー145が弾性変形することに基づいてコネクタロッド144の移動が許容されるようになる。このため、コネクタロッド144の移動時にベロー145の定点に応力が集中して作用することがなくなるので、ベロー145の耐久性が向上する。コネクタロッド144に長方形状のヘッド部149を設け、ベロー145に長方形状のロッドカバー148を設け、ヘッド部149をロッドカバー148内に圧入することに基づいてヘッド部149の外周面およびロッドカバー148の内周面を相互に密着させた。このため、ベロー145がコネクタロッド144に対して回り止めされるので、ベロー145がコネクタロッド144に対して捩れることに基づいて破れることが防止される。
ベロー固定具120に長方形状の前板123を設け、前板123をソレノイド室118の底面に面接触させた。このため、ベロー固定具120が軸心線を中心にソレノイドケース111に対して回転することが防止されるので、ベロー145がソレノイドケース111に対して捩れることに基づいて破れることが防止される。プッシャ154が下スライドドア36の左右方向の中心部を前方へ押圧するようにプッシャ154を下スライドドア36の左右方向の中心部に配置したので、下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態で電磁ソレノイド200が作動したときに下スライドドア36が左右にがたつくことなく円滑に前方へ移動するようになる。
ソレノイドケース111をコネクタロッド144が前枠27の後方に前後方向から見て重なるように前枠27に接合した。このため、ソレノイドケース111が下冷凍室24内の上冷凍容器55と製氷室25内のアイスボックス31と上冷凍室26内の冷凍容器のそれぞれに対して大きく邪魔になることが防止されるので、上冷凍容器55とアイスボックス31と冷凍容器のそれぞれの容積がソレノイドケース111の影響で削減されることが抑えられる。しかも、プッシャ154が電磁ソレノイド200のオフ状態で前枠27の下方に上下方向から見て重なるようにプッシャ154およびコネクタロッド144相互間をアーム155を介して連結したので、コネクタロッド144を前枠27の後方に前後方向から見て重なるように配置する場合であっても下スライドドア36をプッシャ154によって円滑に押圧することができる。
プッシャ154にクッション158を設けたので、プッシャ154が下スライドドア36に衝突するときの衝撃力が緩和される。このため、プッシャ154が衝撃力で破損することが防止され、プッシャ154が下スライドドア36に衝突することに基づいて打撃音が発生することも防止される。電磁ソレノイド200のオフ状態でクッション158の前面が前板21の前面より後方に位置するようにプッシャ154をコネクタロッド144にアーム155を介して連結した。このため、下スライドドア36が開放位置に操作された状態でクッション158が前板21の前面から出張ることがなくなるので、下スライドドア36の下冷凍容器53と中冷凍容器54と上冷凍容器55のそれぞれに対して食品を出し入れするときに食品がクッション158に接触することが防止される。
電磁ソレノイド200のオフ状態でクッション158の前面がソレノイドケース111の前板の前面より後方に位置するようにプッシャ154をコネクタロッド144にアーム155を介して連結したので、この点からも食品がクッション158に接触することが防止される。この場合、ソレノイドケース111の前板がクッション158より前方に位置するものの、ソレノイドケース111の前板およびソレノイドケース111の底板相互間に円弧面部117が設けられているので、使用者が下スライドドア36を閉鎖位置に押込み操作しようとして下スライドドア36およびソレノイドケース111の前端部相互間に手指を挟んだときに手指が傷つくことが防止される。
ロッド収納室152の底板に左水抜き孔171および右水抜き孔172のそれぞれを設けた。このため、ロッド収納室152の内部で結露が発生したときには結露水が左水抜き孔171および右水抜き孔172のそれぞれを通してロッド収納室152の外部に排出されるので、プッシャ154およびアーム155のそれぞれが氷結することに基づいて動作不良を起こすことが防止される。しかも、左水抜き孔171の基点を左仕切板150に設定し、右水抜き孔172の基点を右仕切板151に設定した。このため、ロッド収納室152内に結露水が残り難くなるので、プッシャ154およびアーム155のそれぞれが氷結することに基づいて動作不良を起こすことが確実に防止される。
左仕切板150に左前ガイド162および左後ガイド163のそれぞれを設け、右仕切板151に右前ガイド164および右後ガイド165のそれぞれを設けた。このため、アーム155の移動軌跡が安定するので、下スライドドア36をプッシャ154によって安定的に閉鎖位置から前方へ押出すことができる。しかも、左前ガイド162と左後ガイド163と右前ガイド164と右後ガイド165のそれぞれをロッド収納室152の底板から上方に離間して配置した。このため、ロッド収納室152内の結露水が左前ガイド162〜右後ガイド165のそれぞれによって堰きとめられることがなくなり、左水抜き孔171および右水抜き孔172のそれぞれから確実に排出される。上冷凍容器出口63の受け面64によって支えられる水平な座面112および上冷凍容器出口63の傾斜状の表面に接触する傾斜面113のそれぞれをソレノイドケース111に設けたので、ソレノイドケース111が上冷凍容器出口63から吹出される冷気の流れを邪魔することなく上冷凍容器出口63に安定的に載置される。
[実施例2]
下スライドドア36のドア後板41には、図19に示すように、ビード52に換えて垂直な平面状の座部181が形成されている。この座部181は下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態でガスケット45の内シール部50の前面に比べて前方に配置されたものである。この座部181はドア後板41の後面のうち座部181の内周側の部分に比べて前方に位置するものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に操作された状態でソレノイドコイル129がオンされたときにはプッシャ154のドア押圧部161が下スライドドア36の座部181に接触する前にプッシャ154のパッキン押圧部160がクッション158を介してガスケット45の内シール部50を前方へ押圧することに基づいて弾性的に変形させ、下冷凍室24内を開放することに基づいて下冷凍室24内の負圧を軽減する。
プッシャ154のドア押圧部161は内シール部50の弾性変形状態でクッション158を介して下スライドドア36の座部181を前方へ押圧するものであり、ドア押圧部161が座部181を前方へ押圧するときには、図20に示すように、ガスケット45の内シール部50が外シール部49を基点に前方へ傾斜するように弾性変形するので、内シール部50からロックマグネット51に同方向への剥離力が作用する。このロックマグネット51に剥離力が作用した状態でプッシャ154のドア押圧部161が下スライドドア36の座部181を前方へ押圧するので、ロックマグネット51が前板21から容易に剥離され、下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ容易に移動する。このプッシャ154のドア押圧部161が下スライドドア36の座部181にクッション158を介して接触した状態ではクッション158の上半部がドア後板41の取付面44に隙間を介して対向しており、プッシャ154のパッキン押圧部160はガスケット45の内シール部50を内シール部50が完全に押し潰されないように押圧する。
[実施例3]
ソレノイドケース111には、図21に示すように、ソレノイド室118の底面に位置して下ヒータ191が固定されている。この下ヒータ191はアルミニウム製のシート相互間でニクロム線からなるヒータ線192を挟持することから構成された面状をなすものであり、ソレノイド収納室118内には下ヒータ191の上から電磁ソレノイド200が固定されている。ソレノイドカバー138には、図22に示すように、カバー本体139の天井面に位置して上ヒータ193が固定されている。この上ヒータ193はアルミニウム製のシート相互間でニクロム線からなるヒータ線192を挟持することから構成された面状をなすものであり、電磁ソレノイド200は密閉されたソレノイド収納室118の内部に下ヒータ191および上ヒータ193相互間に位置して収納されている。
下ヒータ191のヒータ線192および上ヒータ193のヒータ線192のそれぞれは共通のヒータ駆動回路に接続されている。このヒータ駆動回路は両ヒータ線192のそれぞれに共通の駆動電源を印加するものであり、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれはヒータ線192に駆動電源が印加されることに基づいて発熱する。このヒータ駆動回路は制御回路に接続されており、制御回路はROMに予め記録されたパターンでヒータ駆動回路を駆動制御することに基づいて両ヒータ線192のそれぞれを相互に同一な一定パターンでオンオフする。これら下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれは電磁ソレノイド200を加熱する電気的な熱源に相当するものである。
図23は制御回路のタイマ割込み処理の詳細を示すフローチャートである。この図23のタイマ割込み処理は制御回路のCPUが一定の時間間隔ΔTで定期的に起動するものであり、制御回路のCPUは図23のタイマ割込み処理を起動するときには図17のメイン処理を現在位置で一時停止し、図23のタイマ割込み処理を終えたときには図17のメイン処理を直前の一時停止位置から再開する。
CPUは図23のステップS21でRAMのヒータ通電中フラグがオンされているか否かを判断する。このヒータ通電中フラグは下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれの運転停止状態でオフされ、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれの運転状態でオンされるものであり、CPUはステップS21でヒータ通電中フラグがオフされていることを判断したときにはステップS22へ移行する。
CPUはステップS22へ移行すると、RAMのドア開放中フラグがオンされているか否かを判断する。このドア開放中フラグはCPUが図17のステップS6でソレノイドコイル129をオンすることに基づいて図17のステップS8でドアスイッチ70のオフを判断した場合にオンし、図17のステップS11でソレノイドコイル129のオフを判断した場合にオフするものであり、CPUは図23のステップS22でドア開放中フラグがオンされていることを判断したときにはステップS23へ移行し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始する。そして、ステップS24でRAMのタイマT4を「0」にリセットし、ステップS25でヒータ通電中フラグをオンする。
使用者が下スライドドア36の閉鎖状態で操作ボタン86を操作したときにはソレノイドコイル129がオンされることに基づいてドア操作装置110が作動し、下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ移動操作される。この下スライドドア36の移動状態では外気が下冷凍室24内に進入するので、外気がベロー145の表面に接触する可能性がある。このベロー145の内部空間はソレノイド収納室118の内部空間に繋がる密閉されたものであり、外気がベロー145の表面に接触したときにはベロー145の表面で結露することがある。この結露の発生状態で下スライドドア36が閉鎖位置に操作されたときには下冷凍室24内が前冷気ダクト59の製氷室出口60と上冷凍室出口と下冷凍容器出口61と中冷凍容器出口62と上冷凍容器出口63のそれぞれから吐出される冷気によって冷却されるので、ベロー145の表面で着霜または氷結が発生することに基づいて電磁ソレノイド200のプランジャ134が進退不能になる虞がある。しかしながら、ソレノイドコイル129のオンに基づいて下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ移動した場合に下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれが運転開始されるので、ソレノイド収納室118内の空気が下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれによって加熱されることに基づいて昇温する。このため、外気がベロー145の表面で冷却されることに基づいて結露することが防止されるので、下スライドドア36が閉鎖位置に操作されることに基づいてベロー145の表面で着霜または氷結が発生することも防止される。
CPUはヒータ通電中フラグのオン状態ではステップS21からステップS26へ移行し、タイマT4に単位時間ΔTを加算する。このタイマT4は下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始したことを基準とする経過時間を計測するものであり、CPUはステップS26でタイマT4を加算したときにはステップS27へ移行し、タイマT4の加算結果をROMに予め記録された限度時間1と比較する。ここで「T4≧限度時間1」であることを判断したときにはステップS28へ移行し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する。そして、ステップS29へ移行し、ヒータ通電中フラグをオフする。
下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれはドアスイッチ70がオフされたことを基準に限度時間1が経過することに基づいて運転停止するものである。この限度時間1はソレノイド収納室118内の温度がベロー145の表面で結露が発生しないレベルに上昇するために必要な時間に設定されたものであり、ソレノイド収納室118の内部空間はベロー145の表面で結露が発生する可能性がある期間内だけ下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれによって加熱される。
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
ソレノイド収納室118内に下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを収納した。このため、ベロー145の表面で着霜または氷結が発生することを防止できるので、ベロー145の表面で着霜または氷結が発生することに基づいて電磁ソレノイド200のプランジャ134が進退不能になることを防止できる。しかも、電磁ソレノイド200を作動させることに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始したので、ベロー145の表面で結露が発生する可能性が高い期間が始まることに同期して下ヒータ191に対する給電および上ヒータ193に対する給電のそれぞれが開始される。このため、下ヒータ191に対する給電および上ヒータ193に対する給電のそれぞれが不要なタイミングで開始されることがなくなるので、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれでの消費電力量を抑えながらもベロー145の表面で着霜または氷結が発生することを防止できる。
下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれが運転開始されたことを基準に限度時間1が経過することに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止した。このため、ベロー145の表面で結露が発生する可能性が高い期間内だけ下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれに電源が印加されるので、この点からも下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれでの消費電力量を抑えることができる。
上記実施例3においては、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを常に運転状態にする構成としても良い。この構成の場合、ドア操作装置110のソレノイド収納室118内にソレノイド収納室118内の温度に応じた温度信号を出力する温度センサを収納し、温度センサから出力される温度信号が予め決められた一定値に収束するように下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれをオンオフ制御することが好ましい。
上記実施例3においては、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを常に運転状態にする構成としても良い。この構成の場合、コンプレッサ18の運転状態では下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを予め決められた通電率Aで運転し、コンプレッサ18の運転停止状態では下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを予め決められた通電率Bで運転する等、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれの通電率を運転状況に応じて変化させることが好ましい。
上記実施例3においては、使用者が下スライドドア36を開放位置に引出して下冷凍室24内に対して食品を出し入れした後に下スライドドア36を閉鎖位置に操作するまでに要する平均的な時間を考慮して限度時間1を設定しても良い。即ち、下スライドドア36が閉鎖位置にないことが予測される期間内だけ下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれに電源を印加しても良い。
[実施例4]
図24は制御回路のCPUが図23のタイマ割込み処理に換えて実行するタイマ割込み処理の詳細を示すものであり、CPUはヒータ通電中フラグのオン状態ではステップS21からステップS31へ移行し、ドアスイッチ70がオンされているか否かを判断する。ここでドアスイッチ70がオンされていることを判断したときにはステップS28へ移行し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する。そして、ステップS29へ移行し、ヒータ通電ヒータフラグをオフする。即ち、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれは使用者が下スライドドア36を閉鎖状態に操作することに基づいて運転停止するものであり、ソレノイド収納室118の内部空間はソレノイドコイル129のオンに基づいて下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ操作されてから下スライドドア36が閉鎖されるまでの期間内だけ加熱される。
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
電磁ソレノイド200が作動することに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始し、ドアスイッチ70がオンされることに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止した。このため、ベロー145の表面で結露が発生する可能性が高い期間内に限定して下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれに電源が印加されるので、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれでの消費電力量を抑えながらもベロー145の表面で着霜または氷結が発生することを防止できる。
[実施例5]
図25は制御回路のCPUが図23のタイマ割込み処理に換えて実行するタイマ割込み処理の詳細を示すものであり、CPUはヒータ通電中フラグのオン状態ではステップS21からステップS31へ移行し、ドアスイッチ70がオンされているか否かを判断する。ここでドアスイッチ70がオンされていることを判断したときにはステップS28へ移行し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する。そして、ステップS29へ移行し、ヒータ通電中ヒータフラグをオフする。
CPUはステップS31でドアスイッチ70がオンされていないことを判断すると、ステップS26でタイマT4に単位時間ΔTを加算し、ステップS27でタイマT4の加算結果を限度時間1と比較する。ここで「T4≧限度時間1」であることを判断したときにはステップS28へ移行し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する。そして、ステップS29へ移行し、ヒータ通電中フラグをオフする。即ち、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれはソレノイドコイル129のオンに基づいて下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ操作されることに同期して運転開始されるものであり、下スライドドア36が閉鎖状態に操作された場合またはソレノイドコイル129のオンから限度時間1が経過した場合に運転停止される。
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
ソレノイドコイル129をオンしてから限度時間1が経過してもドアスイッチ70がオンされないときには下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止したので、ソレノイド収納室118内の温度がベロー145の表面で結露が発生しないレベルに上昇したときには下スライドドア36が閉鎖位置にない場合であっても下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれの電源が遮断される。このため、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれの運転時間が不要に長くなることが抑えられるので、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれでの消費電力量を抑えることができる。
[実施例6]
図26は制御回路のCPUが図23のタイマ割込み処理に換えて実行するタイマ割込み処理の詳細を示すものであり、CPUはヒータ通電中フラグのオン状態ではステップS41でRAMのヒータオフ待ちフラグがオンされているか否かを判断する。このヒータオフ待ちフラグは下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転状態から運転停止状態にするオフタイミングを検出するためのものであり、CPUはステップS41でヒータオフ待ちフラグがオフされていることを判断したときにはステップS31へ移行し、ドアスイッチ70がオンされているか否かを判断する。
CPUはステップS31でドアスイッチ70がオンされていることを判断すると、ステップS42でRAMのタイマT5を「0」にリセットし、ステップS43でヒータオフ待ちフラグをオンする。このヒータオフ待ちフラグのオン状態ではステップS41からステップS44へ移行し、タイマT5に単位時間ΔTを加算する。そして、ステップS45へ移行し、タイマT5の加算結果をROMに予め記録された限度時間2と比較する。ここで「T5≧限度時間2」を判断したときにはステップS28へ移行し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する。次にステップS46でヒータオフ待ちフラグをオフし、ステップS29でヒータ通電中フラグをオフする。即ち、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれはソレノイドコイル129のオンに基づいて下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ操作されることに同期して運転開始されるものであり、下スライドドア36が閉鎖位置に復帰操作されたことを基準に限度時間2が経過することに基づいて運転停止される。
上記実施例6によれば次の効果を奏する。
ドアスイッチ70がオンされたことを基準に限度時間2が経過することに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止したので、下スライドドア36が閉鎖位置に復帰操作された状態でソレノイド収納室118内が下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれによって限度時間2だけ加熱される。このため、ベロー145の表面で結露が発生しない確度が高くなるので、ベロー145の表面で着霜または氷結が一層発生し難くなる。
[実施例7]
下冷凍室24内には温度センサが固定されている。この温度センサは下冷凍室24内の温度に応じたレベルの温度信号を出力するサーミスタからなるものであり、制御回路は温度センサからの出力信号に基づいて下冷凍室24の庫内温度を検出し、庫内温度の検出結果に基づいてコンプレッサ18の駆動源であるコンプモータを駆動制御する。図27は制御回路のCPUが図23のタイマ割込み処理に換えて実行するタイマ割込み処理の詳細を示すものであり、CPUはステップS22でドア開放中フラグがオンされていることを判断したときにはステップS51へ移行し、温度センサから出力される温度信号に基づいて下冷凍室24の庫内温度を検出する。
CPUはステップS51で下冷凍室24の庫内温度を検出すると、ステップS52で庫内温度の検出結果をROMに予め記録された結露値と比較する。この結露値は下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ操作されたときにベロー145の表面で結露が発生する閾値に設定されたものであり、CPUはステップS52で「庫内温度の検出結果>結露値」であることを判断したときには下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始せず、ステップS52で「庫内温度の検出結果≦結露値」であることを判断したときにはステップS23で下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始する。
上記実施例7によれば次の効果を奏する。
下冷凍室24の庫内温度が結露値に比べて高いときには電磁ソレノイド200を作動させても下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始しないようにしたので、下冷凍室24内がベロー145の表面で結露が発生しない温度帯域にあるときには下スライドドア36が閉鎖位置から前方へ操作されても下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれに電源が印加されない。このため、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれに電源が不要に印加されることがなくなるので、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれでの消費電力量を一層抑えることができる。
上記実施例3〜6のそれぞれにおいては、下冷凍室24の庫内温度に応じた温度信号を出力する温度センサを設けても良い。この構成の場合、実施例7と同様に制御回路のCPUが図23〜図26のそれぞれのステップS22でドア開放中フラグのオンを判断することに基づいて庫内温度の検出結果を結露値と比較し、「庫内温度の検出結果>結露値」である場合には下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始しないようにすると良い。
上記実施例3〜7のそれぞれにおいては、制御回路のCPUが図17のステップS6でソレノイドコイル129をオンすることに基づいてドア開放中フラグをオンし、図17のステップS11でソレノイドコイルをオフすることに基づいてドア開放中フラグをオフする構成としても良い。この構成の場合にはソレノイドコイル129がオンされることに同期して図23〜図27のそれぞれのステップS23で下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれが運転開始される。
上記実施例3〜7のそれぞれにおいては、下ヒータ191および上ヒータ193のいずれか一方を用いてソレノイド収納室118内を加熱する構成としても良い。
上記実施例3〜7のそれぞれにおいては、ソレノイドコイル129がオンされたか否かとは無関係に制御回路のCPUが下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれの運転停止状態でドアスイッチ70のオフを判断することに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれの運転状態で下記(1)〜(3)のいずれかの条件が成立したことを判断することに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する構成としても良い。即ち、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれをソレノイドコイル129のオンとは無関係に下スライドドア36の開閉に連動して駆動制御しても良い。
(1)下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転開始してから予め決められた時間が経過することに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する。
(2)ドアスイッチ70がオンされることに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する。
(3)ドアスイッチ70がオンされたことを基準に予め決められた時間が経過することに基づいて下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運転停止する。
上記実施例1〜7のそれぞれにおいては、下スライドドア36が前から後へ操作されるときに下スライドドア36を機械的な力で閉鎖位置に引込む引込み機構を使用しても良い。この場合、下スライドドア36の両アーム35のそれぞれにピンを設け、下スライドドア36が前から後へ操作されるときに両ピンのそれぞれを引込み部材に係合させ、引込み部材をスプリングのバネ力で操作することに基づいて下スライドドア36を閉鎖位置に引込むと良い。
上記実施例1〜7のそれぞれにおいては、ドア操作装置110の駆動源としてモータを用いても良い。
本発明の実施例1を示す図(冷蔵庫の内部構成を示す断面図) 冷蔵庫の外観を示す斜視図 ドア開放装置の装着状態を示す断面図 冷凍室を左スライドドアと右スライドドアと下スライドドアのそれぞれの取外し状態で示す斜視図 パッキンの変形状態を下スライドドアの閉鎖状態で示す断面図 機構室の内部を示す斜視図 機構室の内部を操作ボタンの非操作状態で示す図 機構室の内部を操作ボタンの操作状態で示す図 機構室カバーを装着状態で示す図 ドア操作装置の外観を分解状態で示す斜視図 ソレノイドケースの装着状態を示す斜視図 ソレノイドおよびソレノイドケースのそれぞれの外観を示す斜視図 ドア操作装置の内部構成をソレノイドコイルのオフ状態で示す断面図 ドア操作装置の内部構成をソレノイドコイルのオン状態で示す断面図 操作ボタンとプッシャと下スライドドア相互間の位置関係を示す断面図 プッシャが下スライドドアを押圧する状態を示す断面図 制御回路の処理内容(メイン処理)を示すフローチャート 釦スイッチのオンオフとソレノイドコイルのオンオフとドアスイッチのオンオフと下スライドドアの開閉の時間的な相関関係を示す図 本発明の実施例2を示す図5相当図 図16相当図 本発明の実施例3を示す図12相当図 図10相当図 制御回路のタイマ割込み処理(ヒータ処理)の処理内容を示すフローチャート 本発明の実施例4を示す図23相当図 本発明の実施例5を示す図23相当図 本発明の実施例6を示す図23相当図 本発明の実施例7を示す図23相当図
符号の説明
1はキャビネット、21は前板、24は下冷凍室(冷凍室)、27は前枠、36は下スライドドア(ドア)、45はガスケット、63は上冷凍容器出口(冷気吹出口)、64は受け面、102は開口部、111はソレノイドケース(ケース)、112は座面、113は傾斜面、118はソレノイド収納室、120はベロー固定具(筒部材)、123は前板(係合部)、134はプランジャ、138はソレノイドカバー(カバー)、144はコネクタロッド(ロッド)、145はベロー(シール部材)、148はロッドカバー(圧入部)、149はヘッド部、150は左仕切板、151は右仕切板、152はロッド収納室(収納室)、154はプッシャ、155はアーム、158はクッション(緩衝部)、162は左前ガイド(左ガイド)、163は左後ガイド(左ガイド)、164は右前ガイド(右ガイド)、165は右後ガイド(右ガイド)、171は左水抜き孔(水抜き孔)、172は右水抜き孔(水抜き孔)、191は下ヒータ(熱源)、193は上ヒータ(熱源)、200は電磁ソレノイドを示している。

Claims (19)

  1. 前面が開口する箱状のキャビネットと、
    前記キャビネットの内部に設けられた冷凍室と、
    前記冷凍室の前面を閉鎖する閉鎖位置および前記冷凍室の前面を開放する開放位置相互間で前後方向へ直線的に移動可能に設けられたドアと、
    前記冷凍室の内部に設けられ、密閉されたソレノイド収納室を配置したケースと、
    前記ソレノイド収納室の内部に設けられ、前後方向へ移動可能なプランジャを有する電磁ソレノイドと、
    前記ソレノイド収納室の前壁に設けられ、前面および後面のそれぞれが開口する開口部と、
    前記電磁ソレノイドのプランジャに設けられ、前後方向へ延びるものであって前記開口部を通って前記ソレノイド収納室の前方に突出するロッドと、
    前記開口部の前面を密封するように前記ロッドに前方から被せられたものであって、前記ロッドが前後方向へ移動することを許容するように弾性変形することが可能なシール部材と、
    前記ソレノイド収納室の外部で前記ロッドと連動するものであって、前記ドアが前記閉鎖位置に操作された状態で前記電磁ソレノイドが作動したときには前記プランジャおよび前記ロッドのそれぞれと共に前方へ移動することに基づいて前記ドアを前記閉鎖位置から前方へ押出すプッシャを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記シール部材は、前記ロッドが移動することに応じて前後方向の長さ寸法が変化するように前後方向の途中部分で折返されたベローから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記ロッドの前端部に設けられた多角形状のヘッド部と、
    前記シール部材に設けられ、前記ヘッド部の外周面に圧入されたものであって前記ヘッド部の外周面に密着する多角形状をなす圧入部を備えたことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の冷蔵庫。
  4. 前記ソレノイド収納室の開口部内に設けられ、前面および後面のそれぞれが開口する円筒状の筒部材と、
    前記筒部材に設けられ、前記ケースに係合することに基づいて前記筒部材が軸心線を中心に前記ケースに対して回転することを防止する係合部を備え、
    前記ロッドは、前記筒部材の内部空間を通って前記ソレノイド収納室の前方に突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記プッシャは、前記ドアの左右方向の中心部を前方へ押圧するように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記ドアに設けられ、前記ドアを取囲む四角枠状のガスケットと、
    前記キャビネットに設けられ、前記ドアが前記閉鎖位置に操作された状態で前記ガスケットの横辺部が接触する前板を保持する前枠を備え、
    前記ケースは、前記ロッドが前記前枠の後方に前後方向から見て重なるように前記前枠に接合されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記プッシャが前記電磁ソレノイドの非作動状態で前記前枠に上下方向から見て重なるように前記プッシャおよび前記ロッド相互間を連結するアームを備えたことを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記プッシャは、前記電磁ソレノイドの非作動状態で前記プッシャの前面が前記前板の前面より後方に位置するように前記ロッドに前記アームを介して連結されていることを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記ケースに設けられ、前記ソレノイド収納室の室壁を基点に前方へ延びるものであって左右方向に相互に間隔を置いて対向配置された左仕切板および右仕切板を備え、
    前記左仕切板および前記右仕切板相互間には、前記プッシャおよび前記アームのそれぞれが共通に収納された空間状の収納室が設けられ、
    前記ケースには、前記収納室の底板に位置して前記収納室の内部から水を排出するための水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項7〜8のいずれかに記載の冷蔵庫。
  10. 前記ケースには、前記水抜き孔として前記左仕切板を基点とする左水抜き孔および前記右仕切板を基点とする右水抜き孔のそれぞれが設けられていることを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫。
  11. 前記左仕切板に設けられ、前記左仕切板から右方に突出するものであって前記アームが前後方向へ移動することを前記左仕切板側からガイドする左ガイドと、
    前記右仕切板に設けられ、前記右仕切板から左方に突出するものであって前記アームが前後方向へ移動することを前記右仕切板側からガイドする右ガイドを備え、
    前記左ガイドおよび前記右ガイドのそれぞれは、前記収納室の底板から上方に離間して配置されていることを特徴とする請求項9〜10のいずれかに記載の冷蔵庫。
  12. 前記プッシャは、前記プッシャが前記ドアに衝突するときの衝撃力を緩和する緩衝部を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の冷蔵庫。
  13. 前記ケースには、前記電磁ソレノイドの非作動状態で前記プッシャの前面より前方に位置する前板が設けられていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の冷蔵庫。
  14. 前記ケースには、前記ケースの前板および前記ケースの底板相互間に位置して断面円弧状の面取り部が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の冷蔵庫。
  15. 前記冷凍室内に設けられ、前記冷凍室内に冷気を吹出すものであって後から前へ向けて下降する筒状の冷気吹出口を備え、
    前記冷気吹出口には、水平な受け面が設けられ、
    前記ケースには、前記冷気吹出口の受け面によって支えられる水平な座面および前記冷気吹出口の傾斜状の表面に接触する傾斜面のそれぞれが設けられていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の冷蔵庫。
  16. 前記ソレノイド収納室内には、前記ソレノイド収納室内を加熱する電気的な熱源が設けられていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の冷蔵庫。
  17. 前記熱源および前記電磁ソレノイドのそれぞれを駆動制御する制御回路を備え、
    前記制御回路は、前記熱源の運転停止状態で前記電磁ソレノイドを作動させることに基づいて前記熱源を運転停止状態から運転状態にすることを特徴とする請求項16に記載の冷蔵庫。
  18. 前記ドアが閉鎖位置にあるか否かに応じて電気的な状態が相互に変化するドアスイッチを備え、
    前記制御回路は、前記ドアスイッチからの出力信号に基づいて前記ドアが閉鎖位置に操作されたか否かを前記熱源の運転状態で判断する処理を行うものであって、前記熱源の運転状態で前記ドアが閉鎖位置に操作されたことを判断したときには予め決められた時間が経過することに基づいて前記熱源を運転状態から運転停止状態にすることを特徴とする請求項17に記載の冷蔵庫。
  19. 前記冷凍室内の温度に応じた温度信号を出力する温度センサを備え、
    前記制御回路は、
    前記温度センサから出力される温度信号に基づいて前記冷凍室内の温度が予め決められた温度に比べて高いことを判断したときには前記熱源の運転停止状態で前記電磁ソレノイドを作動させたときであっても前記熱源を運転状態にしないことを特徴とする請求項17〜18のいずれかに記載の冷蔵庫。
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