JP2009074479A - ウォータポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングの回転軸の転がり軸受に冷却水が侵入することを防止できるウォータポンプを提供する。
【解決手段】このウォータポンプは、シール部材35とプーリ10の平板状フランジ部13との間は転がり軸受30の軸方向に0.5mm以上離れているので、プーリ10の平板状フランジ部13と転がり軸受30との間の隙間に冷却水が達しても毛管現象が働き難くなる。よって、この冷却水が毛管現象によって転がり軸受30の内外輪間のシール部材35まで上昇することを防止でき、上記冷却水が転がり軸受30内に侵入することを防止できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関の冷却水を循環させるウォータポンプに関する。
従来、特許文献1(特開2006−266187号公報)にウォータポンプが開示されている。このウォータポンプでは、図6に示すように、ウォータポンプ110のボデー111は、締結手段112により、ガスケット180などを介してハウジング190に固定される。上記ボデー111には、大径部111aおよび小径部111bを備える段付形状の筒部が形成されている。そして、上記小径部111bの外周面には、転がり軸受113のインナーレースが圧入にて固定されている。
上記転がり軸受113のアウターレースには、回転体としてのシャフト121が固定されている。上記シャフト121は鋼板の板材をプレス加工することで成形されており、有底円筒状のシャフト部122と、アーム部123と、フランジ部124とを一体的に備えている。上記アーム部123は、シャフト部122の軸方向基端部に連続して同シャフト部122と逆方向に開口するように径方向外側に有底円筒状に形成されている。上記シャフト121は、アーム部123の外周部123aが転がり軸受113のアウターレースの外周面に圧入される態様で固定されている。これにより、上記シャフト121は、上記転がり軸受113に回転自在に支持されている。
上記シャフト121は、プーリ131に弾性部材141を介して一体的に回転するように連結されている。
上記シャフト部122の軸方向先端部には、ポンプ羽根車としてのインペラ125がシャフト部122と一体に嵌着されて回転可能になっている。このインペラ125は、上記ハウジング190の凹部の開口側がボデー111により閉塞されることで形成される水室191に配置される。この水室191は、冷却水回路の構成要素となっている。
上記シャフト部122の外周面とボデー111の大径部111aの内周面との間にはメカニカルシール126が装着されて、水室191と転がり軸受113との間を封止している。上記アーム部123の上記インペラ125側の面は、上記小径部111bの端面との間に間隙を有している。
しかしながら、このウォータポンプ110において、上記メカニカルシール126は、水室191からの冷却水を完全には止水することはできない。このため、冷却水が上記メカニカルシール126から上記シャフト部122の外周面と上記ボデー111の小径部111bとの間の空間に漏出し、上記ウォータポンプ110の停止時に上記空間に貯留される。そして、上記転がり軸受113の温度が低下すると、貯留された冷却水が、上記アーム部123と上記小径部111bとの間の間隙に浸透し通過し、上記転がり軸受113に浸潤するという問題がある。
また、冷却水が、上記転がり軸受113に侵入すると、上記転がり軸受113に封入したグリースが劣化したり、内輪、外輪、転動体が錆びたりし、上記転がり軸受113の耐久性を著しく悪化させるという問題がある。
特開2006−266187号公報(図2)
そこで、この発明の課題は、ハウジングに対して回転する軸部を支持する転がり軸受に冷却水が侵入することを防止できるウォータポンプを提供することにある。
この課題を解決するために、この発明のウォータポンプは、ベルトが巻回される輪状部と、軸部と、上記輪状部と軸部とを連結するフランジ部とを有するプーリと、
上記プーリの軸部に固定されたインペラと、
上記インペラを収容すると共に、筒状の支持部を有するハウジングと、
上記筒状の支持部と上記軸部との間をシールするメカニカルシールと、
上記筒状の支持部の外周面に支持されると共に、上記プーリの輪状部の内周面を支持する転がり軸受と、
を備え、
上記転がり軸受は、内輪、外輪、転動体および上記内輪と外輪との間をシールするシール部材を有し、
上記インペラ側から侵入した冷却水が毛管現象によって上記転がり軸受内に侵入することを防止すべく、上記シール部材と上記プーリのフランジ部とを、上記転がり軸受の軸方向に離間させたことを特徴としている。
この発明のウォータポンプによれば、上記転がり軸受のシール部材が、上記メカニカルシールから漏出した冷却水が上記転がり軸受内に侵入するのを防ぐ。そして、この発明によれば、上記シール部材と上記プーリのフランジ部とを、上記転がり軸受の軸方向に(例えば0.5mm以上)離間させたので、上記プーリのフランジ部と上記転がり軸受との間に冷却水が達しても毛管現象が働き難くなる。よって、この冷却水が毛管現象によって上記転がり軸受の内外輪間の上記シール部材または上記シール部材のリップ部(内輪の外周面)まで上昇することを防止でき、上記冷却水が上記転がり軸受内に侵入することを防止できる。
したがって、上記転がり軸受のグリースが冷却水によって劣化することを防止でき、また、上記転がり軸受が錆びないので、上記転がり軸受の耐久性を向上できる。
また、一実施形態のウォータポンプでは、上記シール部材と上記プーリのフランジ部とは、上記転がり軸受の軸方向に0.5mm以上離間している。
この実施形態によれば、上記プーリのフランジ部と上記転がり軸受との間に冷却水が達しても毛管現象が働き難くなり、上記冷却水が上記転がり軸受内に侵入することを防止できる。
また、一実施形態のウォータポンプでは、上記プーリは、上記フランジ部の軸方向内面から軸方向内方に突出していて上記外輪の軸方向端面に当接している当接部を有する。
この実施形態によれば、上記プーリの当接部が上記転がり軸受の外輪の軸方向端面に当接するまで、上記プーリを上記外輪の外周面に圧入するだけで、上記プーリのフランジ部と上記シール部材との間の軸方向間隔を0.5mm以上に設定できる。
この発明のウォータポンプによれば、上記転がり軸受のシール部材と上記プーリのフランジ部との間は上記転がり軸受の軸方向に0.5mm以上離れているので、上記プーリのフランジ部と上記転がり軸受との間の隙間に冷却水が達しても毛管現象が働き難くなる。よって、この冷却水が毛管現象によって上記転がり軸受の内外輪間の上記シール部材または上記シール部材のリップ部(内輪の外周面)まで上昇することがなく、上記冷却水が上記転がり軸受内に侵入しなくなる。したがって、上記転がり軸受のグリースが冷却水によって劣化することなく、上記転がり軸受が錆びないので、上記転がり軸受の耐久性を向上できる。
以下、この発明を図示の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明のウォータポンプの第1実施形態の断面を示す。また、図2に、この第1実施形態のウォータポンプの転がり軸受30周辺の要部を拡大して示す。
図1に示すように、この実施形態のウォータポンプ1は、プーリ10と、インペラ20と、転がり軸受30と、メカニカルシール40と、ハウジング50とを備えている。
上記プーリ10は、ベルトが巻回される輪状部11と、有底円筒状軸部12と、上記輪状部11の一端と上記軸部12の一端とを連結する平板状フランジ部13とを有している。上記軸部12と輪状部11の外周面は同心に配置されている。上記平板状フランジ部13には、周方向に適宜間隔を存して複数の貫通穴14が形成されている。また、上記プーリ10は、上記フランジ部13の軸方向内面13aから軸方向内方に突出していて上記転がり軸受30の外輪32の軸方向端面32Aに当接している当接部15を有する。
この当接部15は、上記プーリ10の輪状部11と上記フランジ部13とに連なっていると共に輪状部10の内周全周に亘って内側に向かって段状の段部を形成している。図2に示すように、この当接部15は、フランジ部13の軸方向内面13aから軸方向内方に寸法tだけ突出している。なお、上記当接部15を上記プーリ10の内隅全周に延在させる替わりに、プーリ10の内隅の周方向の複数の箇所に突起として設けてもよい。上記プーリ10は、一例として、冷間圧延鋼板などの板状部材をプレス工法などにより成形され、亜鉛メッキ等の耐食処理がなされている。
また、上記インペラ20は、円盤状の基部21と、この円盤状の基部21から突出した数葉の羽根22を有する所謂オープンタイプの羽根車である。このインペラ20の基部21の中心には上記軸部12が挿入されて取付けられる凹部23が形成されている。この凹部23と軸部12とは、この実施形態では圧入によって相対回転不能に取り付けられている。
また、上記ハウジング50は、図示しない吸込口、吐出口、および凹部51を有する主ボデー部52と、この主ボデー部52の端面に取り付けられるボデー底部54とを有している。このボデー底部54は、略円盤形状を呈しており、その中心付近には主ボデー部52の外径よりも小径の筒状の支持部53を有している。この筒状の支持部53は、主ボデー部52から軸方向に離れる方向に突出している。上記ボデー底部54は、耐食処理された鋼板等の板状部材から、プレス工法等によって成形されている。上記主ボデー部52と、ボデー底部54とは、シール部材70を介して図示しないボルト等によって結合されている。これにより、主ボデー部52の凹部51と、ボデー底部54との間には水密が保たれた空間が形成される。この空間が水室60を構成し、上記インペラ20は、この水室60内に配置されている。
上記ボデー底部54の筒状の支持部53の内周面53bと上記軸部12の外周面との間に圧入などによって環状メカニカルシール40が取り付けられている。上記プーリ10の軸部12と上記ボデー底部54の支持部53との間の空間は、上記メカニカルシール40によって、上記ハウジング50の水室60に対してシールされる。
また、上記ボデー底部54の筒状の支持部53の外周面53aには転がり軸受30の内輪31が圧入などによって相対回転不能に取り付けられている。一方、上記プーリ10の輪状部11の内周面には上記転がり軸受30の外輪32が、圧入などによって相対回転不能に取り付けられている。
したがって、上記プーリ10は、上記転がり軸受30によって、上記ハウジング50に対して相対回転可能に支持されている。また、上記メカニカルシール40と上記転がり軸受30とは、少なくとも一部の軸方向位置が重複するように配置されている。
図2に示すように、上記転がり軸受30は、上記内輪31と上記外輪32と上記内輪31と外輪32の間で転動する複数の玉33と上記玉33を所定間隔に保持する保持器34と上記内輪31と外輪32との間の開口を密封する環状シール部材35を有している。この環状シール部材35は、芯金35aと弾性部材35bからなる。この環状シール部材35は、上記したように、上記外輪32に固定され、上記内輪31の外周面にリップ部を摺接させて摺動するようになっている。なお、上記環状シール部材35は転がり軸受30の両側の開口部に設けてもよい。
上記内輪31および外輪32は例えば軸受鋼などの金属材料で形成され、上記内輪31及び上記外輪32の少なくとも上記フランジ部13側端面には、研削加工が施されている。
上記プーリ10のフランジ部13のインペラ側の内面13aと上記転がり軸受30の環状シール部材35の上記フランジ部13側の端面との間には隙間80が形成されている。この隙間80の軸方向寸法は、上記当接部15の軸方向突出寸法tである。
ここで、上記隙間80について説明する。
上記水室60に充満する冷却水は、上記プーリ10の軸部12と上記ボデー底部54およびメカニカルシール40によって、上記水室60に密封されている。しかし、上記メカニカルシール40は、上記水室60を完全には密封できない。このため、上記メカニカルシール40から漏出した冷却水は、上記プーリ10の軸部12の外周面と上記筒状の支持部53の内周面53bとの間の空間を経由して上記フランジ部13の貫通穴14から外部に放出される。
一方、インペラ20の回転停止時には、メカニカルシール40から漏出した冷却水は、上記フランジ部13の貫通穴14の存在しない部分と上記転がり軸受30との間の隙間80に達する場合がある。仮に、この隙間80に流入した冷却水が、毛管現象によって、シール部材35に達して上記転がり軸受30内に浸入した場合には、グリースの劣化や構成部材の磨耗の原因となる。
これに対して、この実施形態では、上記シール部材35と上記プーリ10の平板状フランジ部13との間は上記転がり軸受30の軸方向に0.5mm以上離れているので、上記プーリ10の平板状フランジ部13と上記転がり軸受30との間に冷却水が達した場合にも毛管現象が働き難くなる。よって、この冷却水が毛管現象によって上記転がり軸受30の内外輪間の上記シール部材35または上記シール部材35のリップ部(内輪31の外周面)まで到達することを回避できる。よって、上記冷却水が上記転がり軸受30内に侵入することを防止できる。したがって、上記転がり軸受30のグリースが冷却水によって劣化することなく、上記転がり軸受30の耐久性を向上させることができる。また、上記転がり軸受30が錆びないので、上記転がり軸受30の耐久性を向上させることができる。
ここで、上記冷却水の表面張力に起因する毛細管現象について説明する。
毛細管現象による液面の上昇高さh(m)は、相隣り合う壁面間に円盤状スペースが形成されるモデルでは次式(1)で求められる。
h=Tcosθ/ρgt … (1)
上式(1)において、
h:液面の上昇高さ(m)
T:表面張力(N/m)
θ:接触角
ρ:液体の密度(kg/m)
g:重力加速度(m/s)
t:相隣り合う壁面の間隔寸法(m)
この式(1)に、エチレングリコールを主成分とする冷却水(一例としてLLC:ロング・ライフ・クーラント)の代表的な物性値(T≒0.03、ρ≒1100)を代入する(θ≒0°とする)と、t=0.5mmのとき、h≒5.7mm、t=1.0mmのとき、h≒2.8mm、t=1.5mmのとき、h≒1.8mmとなる。
一方、上記モデルにより、常温環境下にてモデル実験を行った。このモデル実験の結果は、図5に示す通りである。具体的には、相隣り合う壁面の間隔寸法t=0.5mmのとき、液面の上昇高さh≒5.8mm以上、t=1.0mmのとき、h≒2.8〜3.3mm、t=1.5mmのとき、h≒1.3mmであった。このことは、実験結果は、上式から求めた数値と同じ傾向にあることを示している。そして、t=1.5mm以下になると、急激に液面の上昇高さが大きくなることがわかる。これにより、上記転がり軸受30に冷却水が侵入しないようにするには、すなわち、毛管現象による液面上昇を効果的に少なくするには、隙間寸法tを0.5mm以上にすることが好ましいことがわかる。そして、隙間寸法tを2.0mm以上にすると、液面の上昇高さを少なくする効果が殆んどなくなることがわかる。また、隙間寸法tを広くするとウォータポンプの軸方向長さが長くなり、ウォータポンプのための設置スペースが増大することを考慮すると、隙間80の隙間寸法tは0.5mm以上で、2.0mm以下が望ましく、1.5mm以下がより望ましい。
次に、この第1実施形態のウォータポンプの動作を説明する。
上記プーリ10の外周面にはベルト(図示せず)が巻回され、このベルトを介して、エンジン(図示せず)の出力軸から伝達される回転力により上記プーリ10が回転する。上記プーリ10の回転に伴って、上記プーリ10と一体に成形された軸部12も同一方向に回転する。そして、上記軸部12に固定されているインペラ20が、ハウジング50内の水室60内で回転する。
上記水室60内には冷却水が満たされているので、上記インペラ20の回転による遠心力によって、上記インペラ20は、上記水室60の中心付近にある冷却水を、上記インペラ20の外周方向へと運ぶ。このように、上記インペラ20の中心から外側に向かって、遠心力によるポンプ作用が発生する。これにより、上記水室60内における上記インペラ20の回転中心付近とその外周側との間には圧力差が生じ、冷却水が上記インペラ20の回転中心付近に設けられる図示しない吸込ポートから上記ウォータポンプ1内へと吸い込まれる。そして、上記インペラ20のポンプ作用により外周側へ圧送され、外周側に設けられた図示しない吐出口からエンジンの被冷却各部へと供給される。
この第1実施形態においては、上記転がり軸受30と、上記メカニカルシール40が同一の部材すなわち上記ボデー底部54の筒状の支持部53の外周面53aと内周面53bに取り付けられている。これによって、従来では軸方向に並べて配置していた上記転がり軸受30と上記メカニカルシール40を、少なくとも部分的に同一の軸方向位置に配置することが可能になる。つまり、両者を径方向に重なり合わせて配置することが可能になる。このため、上記ウォータポンプ1の軸方向長さを短縮することが可能となり、上記ウォータポンプ1のエンジンへの搭載スペースを削減できる。
また、このウォータポンプ1によれば、上記転がり軸受30にシール部材35を設けているので、上記冷却水が上記転がり軸受30の中に侵入するのを防止でき、転がり軸受30の耐久性を向上できる。また、このウォータポンプ1によれば、上記メカニカルシール40から冷却水が漏出しても、上記平板状フランジ部13の貫通穴14から外部に排出されるので、上記冷却水が上記転がり軸受30内に浸入しなくなる。
また、この実施形態のウォータポンプ1によれば、上記フランジ部13と上記転がり軸受30のシール部材35との間の軸方向間隔を0.5mm以上にしたので、上記プーリ10の平板状フランジ部13と上記転がり軸受30との間に冷却水が達しても毛管現象が働き難くなる。よって、上記冷却水が上記転がり軸受30の中に侵入するのを防げて、転がり軸受30の耐久性を向上できる。
また、この実施形態によれば、上記プーリ10の輪状部11とフランジ部13の軸方向内面13aから軸方向内方に突出している当接部15が、上記転がり軸受30の外輪32の軸方向端面32Aに当接している。よって、上記転がり軸受30に上記プーリ10を圧入する際に、この当接部15の軸方向端面が上記転がり軸受30の外輪32の端面に当接するまで圧入すれば、容易に上記フランジ部13と上記転がり軸受30のシール部材35との間の軸方向隙間を上述した寸法tに設定されるので、組立作業性を向上できる。
(第2の実施の形態)
次に、図3を参照して、この発明のウォータポンプの第2実施形態を説明する。図3は、この第2実施形態の転がり軸受71周辺の要部を拡大して示す要部拡大断面図である。この第2実施形態は、前述の第1実施形態におけるプーリ10に替えて上記当接部15を有していないプーリ79を備えた点と、外輪32に替えて外輪72を備えた点だけが、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第2実施形態では、前述の第1実施形態と同様の部分については同様の符号を付して、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
この第2実施形態では、図3に示すように、プーリ79のフランジ部77は第1実施形態の当接部15を有していないと共に輪状部78がフランジ部77から略直角に屈曲している。一方、この第2実施形態では、転がり軸受71の外輪72が当接部75を有する。この当接部75は外輪72の軸方向端面72Aから軸方向に突出しており、この当接部75の軸方向突出寸法は、前述の第1実施形態の当接部15の軸方向突出寸法tと等しい。
なお、上記当接部75は、上記外輪72の端面72Aの外周縁部に限ることなく、上記外輪72の端面72Aの略全体に形成されていてもよい。また、上記当接部75は、上記外輪72の端面72Aの全体ではなく、端面72Aの径方向もしくは周方向の一部に形成してもよい。
この当接部75によって、上記転がり軸受71に上記プーリ79を圧入する際に、この当接部75の軸方向端面が上記フランジ部77の内面77aに当接するまで圧入すれば、容易に上記フランジ部77と上記転がり軸受71のシール部材35との間の軸方向隙間を寸法tに設定することができ、組立の作業性を向上できる。
(第3の実施の形態)
次に、図4を参照して、この発明のウォータポンプの第3実施形態を説明する。図4は、この第3実施形態のウォータポンプの転がり軸受30周辺の要部を拡大して示す要部拡大断面図である。この第3実施形態は、前述の第1実施形態におけるプーリ10に替えて上記当接部15を有していないプーリ89を備えた点が、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第3実施形態では、前述の第1実施形態と同様の部分については同様の符号を付して、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
この第3実施形態では、図4に示すように、プーリ89のフランジ部87は第1実施形態の当接部15を有していないと共に輪状部88がフランジ部87から略直角に屈曲している。
したがって、この第3実施形態では、転がり軸受30にプーリ89を圧入する際に、上記フランジ87の軸方向内面87aとシール部材35との間の間隔が寸法tになるように、調節しながら圧入する。
この発明のウォータポンプの第1実施形態の断面図である。 この発明のウォータポンプの要部拡大断面図である。 この発明のウォータポンプの第2実施形態の要部拡大断面図である。 この発明のウォータポンプの第3実施形態の要部拡大断面図である。 毛細管現象に係るモデル実験結果を示す図である。 従来のウォータポンプの断面図である。
符号の説明
1 ウォータポンプ
10、79、89 プーリ
11、78、88 輪状部
12 軸部
13、77、87 フランジ部
15、75 当接部
20 インペラ
30、71 転がり軸受
31 内輪
32、72 外輪
35 環状シール部材
40 メカニカルシール
50 ハウジング
60 水室
80 隙間

Claims (3)

  1. ベルトが巻回される輪状部と、軸部と、上記輪状部と軸部とを連結するフランジ部とを有するプーリと、
    上記プーリの軸部に固定されたインペラと、
    上記インペラを収容すると共に、筒状の支持部を有するハウジングと、
    上記筒状の支持部と上記軸部との間をシールするメカニカルシールと、
    上記筒状の支持部の外周面に支持されると共に、上記プーリの輪状部の内周面を支持する転がり軸受と、
    を備え、
    上記転がり軸受は、内輪、外輪、転動体および上記内輪と外輪との間をシールするシール部材を有し、
    上記インペラ側から侵入した冷却水が毛管現象によって上記転がり軸受内に侵入することを防止すべく、上記シール部材と上記プーリのフランジ部とを、上記転がり軸受の軸方向に離間させたことを特徴とするウォータポンプ。
  2. 請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
    上記シール部材と上記プーリのフランジ部とは、上記転がり軸受の軸方向に0.5mm以上離間していることを特徴とするウォータポンプ。
  3. 請求項1または2に記載のウォータポンプにおいて、
    上記プーリは、
    上記フランジ部の軸方向内面から軸方向内方に突出していて上記外輪の軸方向端面に当接している当接部を有することを特徴とするウォータポンプ。
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