JP2009073609A - バーコード読取システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 搬送物に付されたバーコードを読み取りする際に、読み漏らしを減少できるバーコード読取システムを提供する。
【解決手段】 本発明のバーコード読取システム10は、ローラコンベア上を運ばれる搬送物5の進行方向前面に付されたバーコード1を読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダ11が該ローラコンベアの側辺に設置されており、該ローラコンベア21は前記搬送物が当該バーコードリーダ11の読取域に接近する位置から読取域内にわたって、テーパーローラ21tからなる部分を有するため、ローラコンベアの進行方向に対する搬送物5の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とする。 ベルトコンベアを斜行して接続することによっても同様なシステムを構築できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明のバーコード読取システム10は、ローラコンベア上を運ばれる搬送物5の進行方向前面に付されたバーコード1を読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダ11が該ローラコンベアの側辺に設置されており、該ローラコンベア21は前記搬送物が当該バーコードリーダ11の読取域に接近する位置から読取域内にわたって、テーパーローラ21tからなる部分を有するため、ローラコンベアの進行方向に対する搬送物5の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とする。 ベルトコンベアを斜行して接続することによっても同様なシステムを構築できる。
【選択図】 図1
Description
この発明はバーコードの読取システムに関する。詳しくは、コンベア上を移送される搬送物の進行方向前面に付されたバーコードをマニュアルによらず、読み漏らしを少なくして機械読み取りするシステムに関する。
バーコードが、物流や販売管理等の場において広く利用されている。このバーコードは、バーコードシンボルと呼ばれる白と黒の棒状の画像(平行バー)を並べて数字等の文字を表す符号であり、流通情報システムに利用するために開発されたものである。
バーコードリーダは、バーコードシンボルの中心付近をレーザ光線で横断走査し、バーコードシンボルの幅を測定してコードを読み取りする。このバーコードリーダは、通常、レーザ光を発射するレーザ光源及びホリゴンミラーを有する走査部と、測定対象のバーコードから反射して戻ったレーザ光を受光し電気信号に変換する受信部と、受信部で得られた電気信号を解読するデコーダとを備えている。
なお、本明細書では、上記のバーコードシンボルを、単に「バーコード」とも表記している。
バーコードリーダは、バーコードシンボルの中心付近をレーザ光線で横断走査し、バーコードシンボルの幅を測定してコードを読み取りする。このバーコードリーダは、通常、レーザ光を発射するレーザ光源及びホリゴンミラーを有する走査部と、測定対象のバーコードから反射して戻ったレーザ光を受光し電気信号に変換する受信部と、受信部で得られた電気信号を解読するデコーダとを備えている。
なお、本明細書では、上記のバーコードシンボルを、単に「バーコード」とも表記している。
しかし、バーコードの実用場面において、バーコードの読み漏らしが生じて信頼を低下させる問題がある。例えば、バーコードをリーダで読み取りする際、バーコードリーダから一定の読取距離内にあるコンベア上を移送中の搬送物を、マニュアルによらず機械的に読み取りすることが行われるが、読み漏らしが生じることが認められる。
バーコードがバーコードリーダのレーザ光を読み取り可能な一定の角度範囲内で照射されるように付されている場合は、高い率で読み取りできるが、バーコードリーダのレーザ光に対して当該角度範囲外になる場合は、読み取りできないか読み取り率が低下する。
バーコードがバーコードリーダのレーザ光を読み取り可能な一定の角度範囲内で照射されるように付されている場合は、高い率で読み取りできるが、バーコードリーダのレーザ光に対して当該角度範囲外になる場合は、読み取りできないか読み取り率が低下する。
また従来、バーコードの読み取りは、1のバーコード毎に逐次的に読み取りするものとされ、複数のバーコードを一括して読み取りすることはできないと考えられていた。
しかし近年、マルチコントローラを使用し、複数のバーコードリーダを同時制御し、複数のバーコードデータをプログラマブルコントローラ(PLC)のデータメモリに一括記憶するシステムが開発され実用化されてきている。例えば、パレット上に積載された複数の搬送物のそれぞれにバーコードが付され、各バーコードリーダのレーザ光が対象バーコードの中心を横断するように照射される限り、該複数の搬送物のバーコードを連続して同時読み取りすることが可能になる。このような読取システムは、ICタグリーダによる複数の非接触ICタグの同時読取システムに匹敵するともいえるものであり、従来システムに増して利用価値が高くなる。
しかし近年、マルチコントローラを使用し、複数のバーコードリーダを同時制御し、複数のバーコードデータをプログラマブルコントローラ(PLC)のデータメモリに一括記憶するシステムが開発され実用化されてきている。例えば、パレット上に積載された複数の搬送物のそれぞれにバーコードが付され、各バーコードリーダのレーザ光が対象バーコードの中心を横断するように照射される限り、該複数の搬送物のバーコードを連続して同時読み取りすることが可能になる。このような読取システムは、ICタグリーダによる複数の非接触ICタグの同時読取システムに匹敵するともいえるものであり、従来システムに増して利用価値が高くなる。
図7は、バーコードリーダの読取範囲を示す図である。図上バーコード1は紙面に水平なバーとスペースを有し、紙面に垂直な長さ方向を有する一次元バーコードとする。
一般的なバーコードリーダは、図7(A)のように、バーコードラベルの垂直面に対して±30°が許容角度範囲とされている。この許容角度をスキュー角といっている。
ただし、バーコード1からの拡散光を読み取り真っ正面(±10°)からの正反射光を避けるようにしているので、ラベルに対して一定角度を持たせて読み取りするようにしている。読取距離はバーコードの種類(特にナローバー幅)等により異なり一定ではないが、一般的なものは、バーコードリーダから100mm〜150mm程度のものである。ただし、コンベア搬送用のロングレンジでは1.2m程度の機種もある。
一般的なバーコードリーダは、図7(A)のように、バーコードラベルの垂直面に対して±30°が許容角度範囲とされている。この許容角度をスキュー角といっている。
ただし、バーコード1からの拡散光を読み取り真っ正面(±10°)からの正反射光を避けるようにしているので、ラベルに対して一定角度を持たせて読み取りするようにしている。読取距離はバーコードの種類(特にナローバー幅)等により異なり一定ではないが、一般的なものは、バーコードリーダから100mm〜150mm程度のものである。ただし、コンベア搬送用のロングレンジでは1.2m程度の機種もある。
読取性能が優れるとして評価されている、株式会社キーエンス社の超小型レーザ式バーコードリーダ(BL−600シリーズ)は、図7(B)のように、バーコードラベルの垂直面に対して±60°の範囲が読取範囲とされている。読取距離は同様にバーコード1の種類(特にナローバー幅)により異なり一定ではないが、CODE39のナローバー幅、0.19mmで90〜160mm、ナローバー幅、0.25mmで75〜200mm、ナローバー幅、1.0mm幅では、75mmから330mm程度とされている。
しかし、このように広範囲の読み取りが可能なバーコードリーダであっても、距離が離れる場合や各搬送物のラベル面が一定角度にならない場合は読み漏らしなく確実に読み取りすることが困難になる。特に、複数のバーコードリーダを使用して自動的に一括読み取りする場合は、従来法にない工夫が必要になる。
バーコードの許容傾斜角度に関連しては、他にピッチ角とチルト角がある。ピッチ角はバーの高さ方向に対して平行な軸をもって描くバーコードシンボルの回転角であり、バーコードリーダに対し垂直を0°とする。レーザスキャナでは一般に±45°程度の許容傾斜角があるとされる。チルト角はバーコードシンボル面に垂直な軸をもって描くバーコードシンボルの回転角であり、バーコードシンボルの長さ方向を0°とする。チルト角はバーコードリーダに依存するのではなく、バーコードシンボルの縦横寸法比に依存している。縦横寸法で規定される対角線がレーザー光線の走査限界となるからである。
コンベアで搬送されるダンボール箱等にバーコードラベルを付する場合は、ダンボール箱等の一定位置に貼り付けしなければならない。搬送物を積み上げる場合は、各バーコードがほぼ一定高さにあって同一搬送ライン上を通過することが求められる。
全てのバーコードラベルがバーコードリーダに正対するように貼り付けられ、コンベア上に一定方向に置かれて搬送される場合は読み取り率が高くなるが、このような趣旨を徹底することは困難であり実際的にもそのようにできない状況が想定される。特に、バーコードラベルがコンベア上の配送物の進行方向前面に付されている場合は読み取りが困難になることが多い。
全てのバーコードラベルがバーコードリーダに正対するように貼り付けられ、コンベア上に一定方向に置かれて搬送される場合は読み取り率が高くなるが、このような趣旨を徹底することは困難であり実際的にもそのようにできない状況が想定される。特に、バーコードラベルがコンベア上の配送物の進行方向前面に付されている場合は読み取りが困難になることが多い。
図10は、従来のコンベアにおけるバーコードの読み取り方式を説明する図である。同図を参照して、読み取りが不可能、または困難になる場合について説明する。
搬送物5がローラコンベア21上を矢印Y方向に搬送されている。搬送物5の進行方向前面には、バーコードラベルが付され、バーコード1が表示されている。バーコードリーダ11がローラコンベア21の側辺に設置されていて、ラベルのバーコード1を読み取りするようにされている。バーコードリーダ11の読み取り可能な範囲は、ハッチングを施した扇状の範囲Rである。また、バーコード1の読み取られ得る角度範囲φは、バーコードラベルの垂直面に対して±30°の範囲としている。
搬送物5がローラコンベア21上を矢印Y方向に搬送されている。搬送物5の進行方向前面には、バーコードラベルが付され、バーコード1が表示されている。バーコードリーダ11がローラコンベア21の側辺に設置されていて、ラベルのバーコード1を読み取りするようにされている。バーコードリーダ11の読み取り可能な範囲は、ハッチングを施した扇状の範囲Rである。また、バーコード1の読み取られ得る角度範囲φは、バーコードラベルの垂直面に対して±30°の範囲としている。
搬送物5のバーコード1がAの位置にある場合、バーコードリーダ11の読取範囲には遥かに達していない。Bの位置にある場合も同様である。搬送物5のバーコード1がCの位置に達した場合、バーコード1はバーコードリーダ11の読取範囲内にあるが、バーコード1の読み取られ得る角度範囲φには、バーコードリーダ11は含まれていない。
バーコード1がD、またはEの位置である場合も同様である。結局、図10の場合は、搬送物5がローラコンベア21を通過する全ての時点において、バーコード1がリーダ11によって読み取られる機会がなかったことになる。
バーコード1がD、またはEの位置である場合も同様である。結局、図10の場合は、搬送物5がローラコンベア21を通過する全ての時点において、バーコード1がリーダ11によって読み取られる機会がなかったことになる。
このような状況は、読取範囲が広角化し距離も長くなった最新のバーコードリーダを使用する場合は改善されると考えられるが、その場合も常に完璧に読み取りできるとは考えられない。また、搬送物5のバーコード1が付された面がバーコードリーダ11側とは少しでも反対側面向きになる場合は、読み取りが一層困難になることが考えられる。
そこで、本発明は搬送物5のバーコード1をバーコードリーダ11の読取範囲内で、リーダ11側に傾ける機能を搬送装置に具備させることを検討するものである。
そこで、本発明は搬送物5のバーコード1をバーコードリーダ11の読取範囲内で、リーダ11側に傾ける機能を搬送装置に具備させることを検討するものである。
バーコードリーダの読み取り率を本願のようにして改善する先行技術を特に検出できないが、ローラコンベアにテーパーローラを使用する例については、特許文献1、特許文献2がある。特許文献1は、被移送物の移送間隔を調製するコンベア装置に関し、特許文献2は、海苔の外観検査装置に関するが、テーパーローラにより海苔の位置を矯正することが記載されている。また、異なる搬送速度のベルトコンベアを組み合わせて使用する例には、特許文献3等がある。
コンベア上を運ばれる搬送物に付されたバーコード(バーコードシンボルとして、一次元バーコードや二次元バーコード)が、バーコードリーダに対して、正対しないで搬送される場合には読み漏らし率が高くなる。そこで、当該バーコードリーダの読取域内で搬送物の向きを変更する機構をコンベア側に設けて、読み漏らしを減少させようとするものである。
上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、ローラコンベア上を運ばれる搬送物の進行方向前面に付されたバーコードを読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダが該ローラコンベアの側辺に設置されており、該ローラコンベアは前記搬送物が当該バーコードリーダの読取域に接近する位置から読取域内にわたって、テーパーローラからなる部分を有するため、ローラコンベアの進行方向に対する搬送物の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とするバーコード読取システム、にある。
上記課題を解決するための本発明の要旨の第2は、ベルトコンベア上を運ばれる搬送物の進行方向前面に付されたバーコードを読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダが該ベルトコンベアの側辺に設置されており、該ベルトコンベアは前記搬送物が当該バーコードリーダの読取域に接近する位置から読取域内にわたって、搬送速度の異なる2つのベルトコンベアがベルトコンベアの進行方向に対して斜行して接続される部分を有するため、ベルトコンベアの進行方向に対する搬送物の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とするバーコード読取システム、にある。
上記課題を解決するための本発明の要旨の第3は、ベルトコンベア上を運ばれる搬送物の進行方向前面に付されたバーコードを読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダが該ベルトコンベアの側辺に設置されており、該ベルトコンベアは前記搬送物が当該バーコードリーダの読取域に接近する位置から読取域内にわたって、搬送速度が同一または異なる2つのベルトコンベアがベルトコンベアの進行方向に対して平行して接続される部分と当該部分を含む前後において搬送物の移動方向を導くガイドを有するため、ベルトコンベアの進行方向に対する搬送物の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とするバーコード読取システム、にある。
上記課題を解決するための本発明の要旨の第4は、コンベア上を運ばれる搬送物の進行方向前面に付されたバーコードを読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダが該コンベアの側辺に設置されており、該コンベアは前記搬送物が当該バーコードリーダの読取域に接近する位置から読取域内にわたって、搬送物の載置角度を変更する手段を有するため、コンベアの進行方向に対する搬送物の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とするバーコード読取システム、にある。
上記バーコード読取システムにおいて、バーコードリーダがコントローラにより制御された複数のバーコードリーダからなる、ようにすることができ、バーコードが二次元バーコードである、ようにすることができる。
本発明のバーコード読取システムは、読み取り時にバーコードがバーコードリーダに対する方向を変化させるので、許容傾斜角度(スキュー角、ピッチ角)の制限を緩和し、コンベア上を移送される搬送物に付されたバーコードの読み漏らしを少なくし、高い率で読み取りすることができる。
請求項1記載のバーコード読取システムでは、ローラコンベアにテーパーローラを使用するだけで搬送物の載置角度(コンベア上における進行方向に対する搬送物の積載角度)を変更でき、それに伴いバーコードの読み取り率を高めることができる。
請求項2記載のバーコード読取システムでは、搬送速度の異なる2つのベルトコンベアを斜行して接続して使用するので、短い搬送範囲で搬送物の載置角度を急変更できる。
請求項3記載のバーコード読取システムでは、ベルトコンベアを平行して接続して使用するので、特別な装置を整える必要がなく通常のベルトコンベアを組み合わせて使用できる利点がある。
請求項1記載のバーコード読取システムでは、ローラコンベアにテーパーローラを使用するだけで搬送物の載置角度(コンベア上における進行方向に対する搬送物の積載角度)を変更でき、それに伴いバーコードの読み取り率を高めることができる。
請求項2記載のバーコード読取システムでは、搬送速度の異なる2つのベルトコンベアを斜行して接続して使用するので、短い搬送範囲で搬送物の載置角度を急変更できる。
請求項3記載のバーコード読取システムでは、ベルトコンベアを平行して接続して使用するので、特別な装置を整える必要がなく通常のベルトコンベアを組み合わせて使用できる利点がある。
以下、本発明のバーコード読取システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明のバーコード読取システムの第1形態を示す図、図2は、第1形態においてローラの配列と搬送物の関係を示す図、図3は、同第2形態を示す図、図4は、第2形態においてコンベア接続部と載置角度の関係を示す図、図5は、同第3形態を示す図、図6は、複数のバーコードリーダを使用する例を示す図、図7は、バーコードリーダの読取範囲を示す図、図8は、バーコードの構成を説明する図、図9は、バーコードをレーザスキャンしたときの反射率波形を示す図、図10は、従来のコンベアにおけるバーコードの読み取り方式を説明する図、である。
図1は、本発明のバーコード読取システムの第1形態を示す図、図2は、第1形態においてローラの配列と搬送物の関係を示す図、図3は、同第2形態を示す図、図4は、第2形態においてコンベア接続部と載置角度の関係を示す図、図5は、同第3形態を示す図、図6は、複数のバーコードリーダを使用する例を示す図、図7は、バーコードリーダの読取範囲を示す図、図8は、バーコードの構成を説明する図、図9は、バーコードをレーザスキャンしたときの反射率波形を示す図、図10は、従来のコンベアにおけるバーコードの読み取り方式を説明する図、である。
図1は、本発明のバーコード読取システム10の第1形態を示す図である。
バーコード読取システム10の第1形態は、ローラコンベア21を搬送装置に使用する形態である。ローラコンベア21は、基本的には搬送物5を矢印Y方向に水平に搬送するようにされている。バーコードリーダー11は搬送物5が進行する前方方向域には設置できないので、前記のように、ローラコンベア21に接近したサイド(ローラコンベア21の側辺位置)に搬送物5側に傾けて設置されることになる。
バーコード読取システム10の第1形態は、ローラコンベア21を搬送装置に使用する形態である。ローラコンベア21は、基本的には搬送物5を矢印Y方向に水平に搬送するようにされている。バーコードリーダー11は搬送物5が進行する前方方向域には設置できないので、前記のように、ローラコンベア21に接近したサイド(ローラコンベア21の側辺位置)に搬送物5側に傾けて設置されることになる。
バーコードリーダー11の読取範囲は、バーコードリーダー11の機種により異なるが、通常、当該リーダー11から定角度で広がる扇状の範囲Rであり、直近100mmから最大距離1000mm程度のものである。扇状の範囲Rは搬送物5が接近する方向に向けて(ローラコンベア21を直交する横断面に対して角度θ傾けて)設置されている。図1の場合、θ=約20°であるが、10°から80°程度の範囲で調製できる。
安定した読み取りのためにはバーコード1が、バーコードリーダ11に接近した定位置を通過するようにされ、さらに、帯状のバーコード1が垂直(バーとスペースが水平)に付され、走査レーザ光線がバーコードの中心線を垂直スキャンするように設定される。
安定した読み取りのためにはバーコード1が、バーコードリーダ11に接近した定位置を通過するようにされ、さらに、帯状のバーコード1が垂直(バーとスペースが水平)に付され、走査レーザ光線がバーコードの中心線を垂直スキャンするように設定される。
レーザ光線には赤色LED(660nmが主流)と可視光半導体レーザ(波長630nm〜650nm)が多用される。最大読み取りラベル幅は、機種により異なるが、150mm〜250mm程度である。ラベルに欠損や汚れがある場合(無くてもよいが)は、読み取り精度を高めるため、シングルスキャンに替えてラベルの中心線を含めた前後を複数回走査するマルチスキャン方式やラスタースキャン方式を採用できる。
図1の場合、バーコード1は搬送物5の進行方向前面の平面部分に付されている。搬送物5の前面にバーコード1が付された場合、バーコード1とリーダ間の距離が大きくなり易く、前記のように読み漏らしが生じ易い。なお、搬送物5は梱包体に限られないが、バーコード1を付する平面部分を有することが必要になる。
テーパのないストレートローラ21s上を運ばれている間は搬送物5は、障害がない限り平行に進行し載置角度(コンベアの進行方向とそれに対して置かれる搬送物の角度)αを変更することはない。図1において、バーコード1がAの位置にある場合、搬送物5は搬送方向に平行に載置されている。搬送物5がバーコードリーダ11の読取範囲域に接近する位置から読取範囲域にわたっては、テーパーローラ21tの部分に入るので、当該テーパーローラ21tにかかると搬送物5は徐々に載置角度を変更する。搬送物5の平面形状が大きい場合は、搬送物5の底面が1〜2本のテーパーローラ21tに接触しても、搬送物5全体の重心がストレートローラ21s上にある場合は、滑りが生じて直ちには方向を変更することにはならない。
しかし、重心がテーパーローラ21t上に移動した後にはコンベア進行方向に対する搬送物5の載置角度αが徐々に変化することになる。図1において、バーコード1がBの位置ではバーコード1はバーコードリーダ11の読取範囲域にはまだ入っていない。バーコード1がCの位置に達した場合、搬送物5にはαの載置角度が生じており、バーコード1が読み取られ得る角度φ(図1では60°に設定している。)内にバーコードリーダ11が入っている。前記した図10の場合、C点ではバーコード1が読み取られ得る角度φ内にバーコードリーダ11が入っていなかったが、この点が図1では相違している。バーコード1がD位置に達した場合、搬送物5にはさらに大きな載置角度変化が生じているが、バーコード1が読み取られ得る角度φ内にバーコードリーダ11は既に入っていない。
このように、本発明では、テーパーローラ21tにより搬送物の載置角度を変更して、搬送中のいずれかの箇所でバーコードを読み取らせることを目的とするものである。
上記は、帯状のバーコード1が垂直(バーとスペースが水平)に付され、走査レーザ光線がバーコードの縦中心線を垂直スキャンする場合(スキュー角度の問題となる。)について説明したが、帯状のバーコード1が水平(バーとスペースが垂直)に付され、レーザ光線がバーコードの横中心線を水平スキャンする場合は、ピッチ角度の問題になるが、この場合にも載置角度の変更により許容傾斜角度が緩和され、同様の効果が得られる。
上記は、帯状のバーコード1が垂直(バーとスペースが水平)に付され、走査レーザ光線がバーコードの縦中心線を垂直スキャンする場合(スキュー角度の問題となる。)について説明したが、帯状のバーコード1が水平(バーとスペースが垂直)に付され、レーザ光線がバーコードの横中心線を水平スキャンする場合は、ピッチ角度の問題になるが、この場合にも載置角度の変更により許容傾斜角度が緩和され、同様の効果が得られる。
搬送物の長さが500mm程度はあるとすると、ローラピッチを100mmとした場合、5〜6本から7〜8本程度のテーパーローラ21tが必要になる。図1の場合は6本が図示されている。ただし、配列するローラ数は、搬送される物品の大きさやローラピッチ、テーパの大小により異なってくる。小型の搬送物では、より細径のローラーを使用して精度の高い(上下変化の少ない)搬送を行うことが必要になる。
テーパーローラ21tは、搬送方向に対して直交して互いに平行に軸芯を配列してよい。一般にテーパーローラは搬送方向を円形に変える場合に用いるが、本発明では搬送方向を変える目的ではなく、コンベア21の進行方向に対する載置角度αだけを変更することが目的だからである。テーパーローラ21tは大径側が一方側になるように揃えて、複数本のローラを配列する。バーコードリーダ11側が小径側であることが好ましい。バーコード1が搬送物の前面にある場合、小径側にあるバーコードリーダ11に対してバーコード1が向き易くなるからである。バーコードリーダ11側が大径側である場合は、バーコード1が反対側に向き易く逆効果となる。搬送物5に対してストレートローラ21sとテーパーローラ21tがローラの上面側において共通の接触面が得られるように、テーパーローラ21tの軸芯を水平面に対して傾ける必要がある。バーコードリーダのレーザー光が安定してバーコードの縦または横中心を走査できるようにするためである。
図2は、第1形態においてローラの配列と搬送物の関係を示す図である。図2の場合、搬送物である梱包体(幅530mm)5aは右側から左側に進行している。6本のテーパーローラ21tが100mmの間隔で軸芯を平行にして配列している。テーパーローラ21tの前後には、ストレートローラ21sが同じく100mm間隔で配列している。
テーパーローラ21tの中央部分の径は、ストレートローラ21sの径と同等にするのが好ましい。全てのローラは図示しない動力源により駆動されている。搬送速度は、毎分10〜100個の搬送物がバーコードリーダ11の位置を通過するように調製される。
テーパーローラ21tの中央部分の径は、ストレートローラ21sの径と同等にするのが好ましい。全てのローラは図示しない動力源により駆動されている。搬送速度は、毎分10〜100個の搬送物がバーコードリーダ11の位置を通過するように調製される。
梱包体5aは、ストレートローラ21s上では、載置角度α=0度の状態で搬送されているものとする。実際は、人手で置かれる場合もあり一定角度であることに限られない。 例えば、ローラ長600mmとし、テーパーローラ21tの大径側がφ80mm、小径側がφ50mmとした場合を仮定する。梱包体5aが搬送されて、その重心がテーパーローラ21t上に移ると、大径側の搬送速度の方が早くなるので、徐々に角度変化が生じ、載置角度αが大きくなることになる。なお、載置角度とは、コンベア上におけるコンベア進行方向に対する搬送物の積載角度を意味する。角度を測定する直線状の辺がない不定形状の搬送物等は角度を定義し難いが、当初の載置状態をα=0度とすればよい。
1 上記の設定数値で、テーパーローラ21tが1回転すると、大径側は251.2mm、小径側は157.0mm回転することになる。梱包体5aのスリップ等が無い場合、梱包体5a全体の重心がテーパーローラ21t上にかかってから、テーパーローラ21tが1回転することにより、大径側と小径側では94.2mmの移動距離差が生じることになる。tanα=94.2/600、となるから、α=8.9度となる。実際にはスリップ等があり搬送物の大きさにより異なるので、1回転でこの角度変化が確実に生じることは保証されないが、一般的には数回転で45度近くの角度変化することが確認されている。
なお、一般的なローラコンベア装置では、小径側が40mmから45mm、大径側はローラ幅により56mm〜80mm程度のローラが使用されている。
なお、一般的なローラコンベア装置では、小径側が40mmから45mm、大径側はローラ幅により56mm〜80mm程度のローラが使用されている。
図6は、複数のバーコードリーダを使用する例を示す図である。
複数のバーコードリーダ11を使用し、例えば、上下に多段に積まれて搬送される搬送物5に付されたバーコード1を読み取りする場合は、コンベアの側辺にバーコードリーダ11を搬送物5のバーコード1と等しい間隔で多段に設置して読み取りすることができる。複数列に上下に多段に積まれて搬送される場合も、バーコード1が読取範囲にある限り、バーコードリーダ11を左右上下に展開して設置すれば読み取りが可能である。
この場合は、マルチドロップコントローラ12に接続して、読取データをプログラマブルコントローラ(PLC)13のメモリに書き込みすることができる。
複数のバーコードリーダ11を使用し、例えば、上下に多段に積まれて搬送される搬送物5に付されたバーコード1を読み取りする場合は、コンベアの側辺にバーコードリーダ11を搬送物5のバーコード1と等しい間隔で多段に設置して読み取りすることができる。複数列に上下に多段に積まれて搬送される場合も、バーコード1が読取範囲にある限り、バーコードリーダ11を左右上下に展開して設置すれば読み取りが可能である。
この場合は、マルチドロップコントローラ12に接続して、読取データをプログラマブルコントローラ(PLC)13のメモリに書き込みすることができる。
バーコードは、図8のように、クワイエットゾーン、スタートコードとストップコード、データキャラクタ、チェックキャラクタを含むシンボルキャラクタの組み合わせからなっている。クワイエットゾーンはシンボルの前後の空白部のことで、これが無いとバーコードリーダはシンボルの始まりと終わりを認識できないために読み取ることができない。チェックキャラクタ(チェックデジットともいう)は、バーコードが正しく読み取れたか否かを確認するキャラクタである。図8の場合、1のキャラクタを2本の太バーと3本の細バーで表現する2of5であるが、キャラクタ間にギャップを設けないもの等、各種の表示方法が採用されている。
図9は、バーコードをレーザスキャンしたときの反射率波形を示す図である。白色のクワイエットゾーンやスペース部分は反射率が高くなり、黒色のバー部分は反射率が低くなる。波形の評価項目として以下等がある。
(1)最小反射率(Rmin)
反射率波形の中で最小の反射率を言い値は0に近いほど良い。最低1つのバーの反射率が、最大反射率Rmaxの半分以下にあると合格、半分に満たない場合は不合格になる。(2)最小エッジコントラスト(ECmin)
隣り合うバー/スペースの中の最小値であり、バーコードの中でコントラストが最小の部分をいう。ECminが15%以上は合格、15%未満は不合格である。
(3)PCS(Print Contrast Signal)値
PCS値=(スペースの反射率−バーの反射率)/スペースの反射率 の計算式によって求められる値であり、ANSIでは、このPCS値が75%以上であることを要求している。
(1)最小反射率(Rmin)
反射率波形の中で最小の反射率を言い値は0に近いほど良い。最低1つのバーの反射率が、最大反射率Rmaxの半分以下にあると合格、半分に満たない場合は不合格になる。(2)最小エッジコントラスト(ECmin)
隣り合うバー/スペースの中の最小値であり、バーコードの中でコントラストが最小の部分をいう。ECminが15%以上は合格、15%未満は不合格である。
(3)PCS(Print Contrast Signal)値
PCS値=(スペースの反射率−バーの反射率)/スペースの反射率 の計算式によって求められる値であり、ANSIでは、このPCS値が75%以上であることを要求している。
なお、適用できるバーコードとしては、JAN(EAN),ITF14、CODE39、CODE93、CODE128、スタンダード2of5等がある。
JANは、小売業界で共通商品バーコードとして使用されるもので、欧州の共通商品バーコードEANの日本における名称である。先頭の2桁のフラッグ(国コード)が45または49をJANと言っている。物流業界では、共通シンボルとしてインターリーブド2of5を基本にしたITFコードがある。JANコードデータに物流識別コードを付加した構成になっている。JISでは、14桁のITF14と16桁のITF16が標準化されているが、海外での使用をを考慮してITF16は使用禁止になっている。産業分野では、英数字の必要性からCode39やCode128が使用されている。スタンダード2of5は航空チケット等に使用されている。JAN(EAN)はJISX0501、JISX0507に、インターリーブド2of5はJISX0502、JISX0505に、CODE39はJISX0503に、Code128はJISX0504に、それぞれ基本寸法等が規定されている。
JANは、小売業界で共通商品バーコードとして使用されるもので、欧州の共通商品バーコードEANの日本における名称である。先頭の2桁のフラッグ(国コード)が45または49をJANと言っている。物流業界では、共通シンボルとしてインターリーブド2of5を基本にしたITFコードがある。JANコードデータに物流識別コードを付加した構成になっている。JISでは、14桁のITF14と16桁のITF16が標準化されているが、海外での使用をを考慮してITF16は使用禁止になっている。産業分野では、英数字の必要性からCode39やCode128が使用されている。スタンダード2of5は航空チケット等に使用されている。JAN(EAN)はJISX0501、JISX0507に、インターリーブド2of5はJISX0502、JISX0505に、CODE39はJISX0503に、Code128はJISX0504に、それぞれ基本寸法等が規定されている。
本発明は、上記に例示した以外のバーコードにも適用でき、二次元バーコードや二次元バーコード類似のカラーコードの読み取りも可能とするものである。二次元バーコードの場合は、レーザースキャン方式によらず、一般的にCCDスキャナにて読み取りすることが多く、二次元にて画像把握するため、スキュー角、ピッチ角の区別はなくなる。
読取能力が優れるとして評価される、コグネックス株式会社製の「In−Sight500」により実験したところ、スキュー角(ピッチ角)が40度以下にする必要があることが確認されている。
読取能力が優れるとして評価される、コグネックス株式会社製の「In−Sight500」により実験したところ、スキュー角(ピッチ角)が40度以下にする必要があることが確認されている。
図3は、同第2形態を示す図である。第2形態のバーコード読取システム10では、搬送速度の異なる2つのベルトコンベア22a,22bを、進行方向に対して斜行するように接続して用いる。ベルトコンベア22a,22bのいずれが搬送速度が大で、いずれが小であっても構わないが、バーコードリーダ11は、バーコード1が対面し易い位置側に設置する。
例えば、図3において、下流側のベルトコンベア22bの速度が上流側のベルトコンベア22aよりも搬送速度が早いとする。2つのベルトコンベア22a,22bの接続部23が斜行しているので、搬送物5のいずれかの部分であって、最初にベルトコンベア22bに達した部分は、強制された速い搬送力を受けるので、搬送物5は回転力を受けることになる。もちろん、搬送物5の重心がベルトコンベア22a上にある場合は、滑りが生じ円滑に回転することにはならない。しかし、重心がコンベア22b側に移動するに従い、バーコードリーダ11とは反対側の搬送物5の底面は、コンベア22bとの接触面積が先に大きくなるため、その回転させる力を早く受け、搬送物5全体を、バーコード1がバーコードリーダ11に面する方向に回転させることになる。
2つのベルトコンベア22a,22bの接続部23には、折り返しローラRa,Rbが平行して挿入されている。なお、ベルトコンべア22a,22bを斜行して接続しているため、実際には、ベルトコンベア22aは右側から矢印Y1に沿ってきて、ローラRaで折り返して斜め方向に進み、ベルトコンべア22bは斜め下側から接近してきて、ローラRbで折り返し矢印Y2に沿って進むことになる。従って、単純な折り返しでは双方のコンベアは、図3のように平行に折り返すことにはならないが、多段にして折り返しローラを設ければ、ベルトコンベア22aは元の方向に平行に戻るようにし、ベルトコンべア22bは遠方から矢印Y2に平行して接近するようにすることができる。
2つのベルトコンベア22a,22bの接続部23は、バーコードリーダ11の読取域に接近する位置から読取域内にわたって位置するように設置するのが好ましい。
図3は、コンベアのサイドにバーコードリーダ11を設置した例である。
2つのベルトコンベア22a,22bの接続部23は、バーコードリーダ11の読取域に接近する位置から読取域内にわたって位置するように設置するのが好ましい。
図3は、コンベアのサイドにバーコードリーダ11を設置した例である。
図4は、第2形態においてコンベア接続部と載置角度の関係を示す図である。
上流側のベルトコンベア22aが、60m/min(1000mm/sec)で運転され、下流側のベルトコンベア22bが、80m/min(1333mm/sec)で運転されているものとする。両コンベア間の接続部23は、角度β=60度で接続している。 幅600mmのコンベアに、幅が530mmの搬送物5がコンベアの進行方向Yに平行に置かれて搬送されている。搬送物5とベルトコンベア間の滑り等はないものとする。
上流側のベルトコンベア22aが、60m/min(1000mm/sec)で運転され、下流側のベルトコンベア22bが、80m/min(1333mm/sec)で運転されているものとする。両コンベア間の接続部23は、角度β=60度で接続している。 幅600mmのコンベアに、幅が530mmの搬送物5がコンベアの進行方向Yに平行に置かれて搬送されている。搬送物5とベルトコンベア間の滑り等はないものとする。
搬送物5の先端5pが接続部23にかかってから、反対側の先端5qが接続部23にかかるまでは、305.8mm進行する必要があり、約0.3秒の時間が経過する。この間、先端5p側がコンベア22bが、80m/minで搬送されるとすると、400mm進むことになる。tanα=94.2/530となるので、載置角度α≒10度となる。
以上は滑りの無い仮定的な条件であるので、この角度が常に生じるとは考え難いが、近似の角度変更が生じれば、読み取り率が向上することは確実である。搬送速度差をより大きくすれば、より大きな角度変化が生じる。
以上は滑りの無い仮定的な条件であるので、この角度が常に生じるとは考え難いが、近似の角度変更が生じれば、読み取り率が向上することは確実である。搬送速度差をより大きくすれば、より大きな角度変化が生じる。
第2形態のバーコード読取システムでは、搬送速度の異なるベルトコンベアを斜行して接続して使用するので、短い搬送範囲で搬送物の載置角度を急角度に変更できる。従って、設置スペースをあまり必要としない利点がある。なお、複数のバーコードリーダ11を同時使用でき、二次元バーコードに適用できることは実施例1の場合と同様である。
図5は、同第3形態を示す図である。第3形態では、2つのベルトコンベア22a,22bを、進行方向Yに平行に接続して用いる。2つのコンベア間は搬送物5が円滑に移動するように、隙間がなく同一平面になるように接続する必要がある。
また、当該接続部24を含む前後において搬送物5の移動方向を導くように屈曲したガイド25を有するようにする。この場合は、ガイド25に沿って搬送物5が押されて進行し、必然的に載置角度αを変更するので、2つのコンベア22a,22bは同一速度で運転するものであってもよい。また、速度差が大きくなければ異なる速度にしてもよく、その場合は、下流側のベルトコンベア22bの搬送速度がやや小であることが角度変更を円滑にすることができる。広幅のベルトコンベアであれば、ガイド25のみによっても角度αの変更がされるが、設置スペースや経済的な問題が生じると考えられる。
また、当該接続部24を含む前後において搬送物5の移動方向を導くように屈曲したガイド25を有するようにする。この場合は、ガイド25に沿って搬送物5が押されて進行し、必然的に載置角度αを変更するので、2つのコンベア22a,22bは同一速度で運転するものであってもよい。また、速度差が大きくなければ異なる速度にしてもよく、その場合は、下流側のベルトコンベア22bの搬送速度がやや小であることが角度変更を円滑にすることができる。広幅のベルトコンベアであれば、ガイド25のみによっても角度αの変更がされるが、設置スペースや経済的な問題が生じると考えられる。
ガイド25が搬送物5を停滞させる原因とならないようにするためには、ガイド25の曲がり方は緩やかな曲線としなればならない。従って、この第3形態では、狭い範囲で大きな角度変化を起こすことは困難であり、比較的に読取距離の大きいロングレンジリーダでの読み取りに好適となる。ガイド25には、ある程度剛性があり、滑りの良いテフロン(登録商標)のような材質のプラスチック材料を用いることができるが、それに限定されるものではない。バーコードリーダ11は、ガイド25が大きく屈曲する域の範囲内か屈曲後の位置に設置することができる。第3形態では、通常のベルトコンベアを組み合わせて使用できるので、設備的負担をあまり伴わない利点がある。
なお、複数のバーコードリーダ11を同時使用でき、二次元バーコードに適用できることは実施例1の場合と同様である。
なお、複数のバーコードリーダ11を同時使用でき、二次元バーコードに適用できることは実施例1の場合と同様である。
以上、本発明はバーコードの読み取りのみについて説明してきたが、カラーコードやOCR文字等の各種光学読取識別子にも利用でき、同等の効果が得られることは、当業者には自明のことである。
1 バーコード
5 搬送物
5a 梱包体
10 バーコード読取システム
11 バーコードリーダ
21 ローラコンベア
21s ストレートローラ
21t テーパーローラ
22a,22b ベルトコンベア
23,24 接続部
25 ガイド
5 搬送物
5a 梱包体
10 バーコード読取システム
11 バーコードリーダ
21 ローラコンベア
21s ストレートローラ
21t テーパーローラ
22a,22b ベルトコンベア
23,24 接続部
25 ガイド
Claims (6)
- ローラコンベア上を運ばれる搬送物の進行方向前面に付されたバーコードを読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダが該ローラコンベアの側辺に設置されており、該ローラコンベアは前記搬送物が当該バーコードリーダの読取域に接近する位置から読取域内にわたって、テーパーローラからなる部分を有するため、ローラコンベアの進行方向に対する搬送物の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とするバーコード読取システム。
- ベルトコンベア上を運ばれる搬送物の進行方向前面に付されたバーコードを読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダが該ベルトコンベアの側辺に設置されており、該ベルトコンベアは前記搬送物が当該バーコードリーダの読取域に接近する位置から読取域内にわたって、搬送速度の異なる2つのベルトコンベアがベルトコンベアの進行方向に対して斜行して接続される部分を有するため、ベルトコンベアの進行方向に対する搬送物の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とするバーコード読取システム。
- ベルトコンベア上を運ばれる搬送物の進行方向前面に付されたバーコードを読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダが該ベルトコンベアの側辺に設置されており、該ベルトコンベアは前記搬送物が当該バーコードリーダの読取域に接近する位置から読取域内にわたって、搬送速度が同一または異なる2つのベルトコンベアがベルトコンベアの進行方向に対して平行して接続される部分と当該部分を含む前後において搬送物の移動方向を導くガイドを有するため、ベルトコンベアの進行方向に対する搬送物の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とするバーコード読取システム。
- コンベア上を運ばれる搬送物の進行方向前面に付されたバーコードを読み取りするシステムにおいて、バーコードリーダが該コンベアの側辺に設置されており、該コンベアは前記搬送物が当該バーコードリーダの読取域に接近する位置から読取域内にわたって、搬送物の載置角度を変更する手段を有するため、コンベアの進行方向に対する搬送物の載置角度が、当該バーコードリーダの読取域内で変更されることを特徴とするバーコード読取システム。
- バーコードリーダがコントローラにより制御された複数のバーコードリーダからなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項記載のバーコード読取システム。
- バーコードが二次元バーコードであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項記載のバーコード読取システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007243529A JP2009073609A (ja) | 2007-09-20 | 2007-09-20 | バーコード読取システム |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014021917A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Duskin Co Ltd | バーコード式除塵マット管理方法 |
CN112340401A (zh) * | 2020-09-25 | 2021-02-09 | 国网辽宁省电力有限公司大连供电公司 | 电力计量器具的自动出入库装置 |
Citations (4)
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JPH03271880A (ja) * | 1990-03-20 | 1991-12-03 | Fujitsu Ltd | バーコード読取装置 |
JPH11152110A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-08 | Maki Seisakusho:Kk | 農産物選別用受皿の向き揃え装置及びこれに用いる受皿 |
JP2001072236A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-21 | Teraoka Seiko Co Ltd | 搬送装置 |
-
2007
- 2007-09-20 JP JP2007243529A patent/JP2009073609A/ja active Pending
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