JPH08178620A

JPH08178620A - 自動バーコード認識装置

Info

Publication number: JPH08178620A
Application number: JP6319863A
Authority: JP
Inventors: Junichi Oizumi; 純一大泉; Ikuo Takeuchi; 郁雄竹内; Riyouko Satou; 亮子佐藤; Kosuke Noda; 耕介野田; Yutaka Nagasawa; 豊長沢; Noriaki Hagiwara; 憲明萩原; Mitsunari Kano; 光成加納
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1994-12-22
Filing date: 1994-12-22
Publication date: 1996-07-12

Abstract

(57)【要約】【目的】少ない数のバーコードスキャナで、精度良く
かつ応答性良くバーコードを認識できる自動バーコード
認識装置を提供する。【構成】図示しない演算手段は、高さセンサ６及びＴ
Ｖカメラ５の検出信号に基づいて、バーコードスキャナ
３ａ，３ｂ，３ｃから被検出物上面の中心位置までの距
離、及び、バーコードスキャナから被検出物側面の中心
位置までの距離を算出する。この演算手段の演算結果に
基づいて、物品上面の中心位置及び物品側面の中心位置
にバーコードスキャナの焦点位置を合わるようにミラー
４ａ，４ｂ，４ｃの角度等を制御する。【効果】人手を使わずに商品等に付されたバーコード
を認識できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、量販型店舗等において
利用されるセルフサービスタイプのチェックアウト装置
や郵便物、宅配便、自動倉庫、工場の部品や生産品の管
理システムなどに用いられる自動バーコード認識装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】購買者がセルフサービスで商品の登録、
精算を行うチェックアウト装置としては、特公平５−４
０９６５（特開昭６１−１２８３８１）号公報または特
開平３−２６８０９５号公報に開示されているように、
購買者が商品の商品コード（以下、バーコードという）
を読み取らせてから、その商品を搬送用コンベアに載
せ、搬送するシステムがある。

【０００３】その従来のシステムでは、購買者がセルフ
サービスで商品の登録を行うため、操作者が不慣れなこ
とによる商品の二重登録や登録もれなどの誤操作や、商
品のすり替えあるいは未登録商品の持出しなどの不正操
作を検出し、防止する必要がある。

【０００４】また、他のセルフサービスで商品の登録を
行うチェックアウト装置としては、特開平４−１０５１
８４号公報、特開平４−２３３６７９号公報に開示され
ているように、購買者が商品を搬送用コンベアに載せる
だけで、商品を搬送しながらバーコードを読み取り、商
品のチェック及び課金を行うシステムがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの自動
バーコード認識装置では、スキャナの中心位置が固定し
ており、スキャナの範囲外については何の対策もしてい
ないので、搬送路の幅が広い場合に、被検出バーコード
がスキャナの範囲外となったときは、そのバーコードを
認識することがきないことになる。

【０００６】ここで、バーコードの検出範囲を拡大する
ためには、バーコードスキャナの個数を増やすことが考
えられるが、それらの自動バーコード認識装置では、機
構や要素が複雑になってしまう。

【０００７】そこで、本発明は、搬送用コンベアによっ
て物品を搬送しながらその物品に付されたバーコードを
読み取る自動バーコード認識装置において、少ない数の
バーコードスキャナで、精度良くかつ応答性良くバーコ
ードを認識できる自動バーコード認識装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の自動バーコード
認識装置は、バーコードが付された物品を搬送する搬送
路を有する搬送手段と、前記搬送路に乗せられて搬送さ
れている物品のバーコードを認識するバーコードスキャ
ナとを有する自動バーコード認識装置において、物品が
前記搬送路に乗せられたことを検出する物品検出手段
と、前記搬送路上における物品の高さを検出する高さ検
出手段と、前記搬送路上における物品上面の中心位置と
その搬送路上におけるその物品が置かれた搬送路幅方向
の位置を検出する搬送状態検出手段と、前記高さ検出手
段及び前記搬送状態検出手段の検出結果に基づいて、バ
ーコードスキャナから物品上面の中心位置までの距離、
及び、バーコードスキャナから物品側面の中心位置まで
の距離を算出する演算手段と、この演算手段の演算結果
に基づいて物品上面の中心位置及び物品側面の中心位置
にバーコードスキャナの焦点位置を合わる焦点位置調整
手段とを有することを特徴とする。

【０００９】また、本発明の自動バーコード認識装置
は、高さ検出手段が、平面状の光を発し、その光の平面
が搬送路面に対して垂直となり、かつ、その光の平面が
搬送路を横切ることとなる発光部と、前記平面光を受光
する受光部とを有することが好ましい。

【００１０】また、本発明の自動バーコード認識装置
は、高さ検出手段が、平面状の光を発し、その光の平面
が搬送路面に対して垂直となり、かつ、その光の平面が
搬送路を横切ることとなる発光部と、搬送路を横切った
前記平面状の光を反射する反射ミラーと、この反射ミラ
ーで反射した光を受光する受光部とを有することが好ま
しい。

【００１１】また、本発明の自動バーコード認識装置
は、搬送状態検出手段が、搬送路を俯瞰する位置に配置
された１次元の画像センサと２次元の画像センサとをう
ちのどちらか一方であることが好ましい。

【００１２】また、本発明の自動バーコード認識装置
は、焦点位置調整手段が、バーコードを検出するための
レーザ光線を反射させるとともに前記レーザ光線の光路
方向を変化させる鏡面を有し、前記鏡面の角度を変化さ
せて物品上面の中心位置及び物品側面の中心位置にバー
コードスキャナの走査中心位置を合わせることが好まし
い。

【００１３】また、本発明の自動バーコード認識装置
は、焦点位置調整手段が、バーコードを検出するための
レーザ光線の発光部に、焦点距離の異なる複数のレンズ
を設け、高さ検出手段及び搬送状態検出手段の検出結果
に基づいて、前記レンズを切り替えて焦点距離を調節す
ることが好ましい。

【００１４】

【作用】本自動バーコード認識装置において、搬送手段
の搬送路に物品が置かれると、物品検出手段によってそ
の物品が置かれたことが検出され、搬送路上を物品が移
動する。そして、その物品が高さ検出手段の配置位置ま
で移動してくると、高さ検出手段は、搬送路上における
物品の高さを検出する。また、その物品が搬送状態検出
手段の配置位置付近まで移動してくると、搬送状態検出
手段は、搬送路上における物品上面の中心位置とその搬
送路上におけるその物品が置かれた搬送路幅方向の位置
を検出する。

【００１５】そして、演算手段は、高さ検出手段及び搬
送状態検出手段の検出結果に基づいて、バーコードスキ
ャナから物品上面の中心位置までの距離、及び、バーコ
ードスキャナから物品側面の中心位置までの距離を算出
する。そして、焦点位置調整手段は、演算手段の演算結
果に基づいて物品上面の中心位置及び物品側面の中心位
置にバーコードスキャナの焦点位置を合わる。

【００１６】ここで、焦点位置調整手段において、鏡面
を用いてバーコードスキャナのレーザ光線の走査光路を
変化させることで、バーコードスキャナの走査中心位置
を演算手段が演算した物品上面の中心位置及び物品側面
の中心位置に合わせることが好ましい。

【００１７】これらにより、バーコードスキャナのバー
コード認識範囲を拡大することができ、多種多様な複雑
な形状を有する商品等のに付けられたバーコードを正確
に検出することができるとともに、バーコードスキャナ
の個数を削減することができる。

【００１８】また、本自動バーコード認識装置によれ
ば、比較的重いバーコードスキャナを移動させる必要が
なく、駆動させる鏡面は比較的に軽量であるので、高速
に駆動させることができ、高速にバーコードを検出する
こともできる。

【００１９】さらに、焦点位置調整手段において、複数
のレンズを切り替えてバーコードスキャナの焦点距離を
調節することで、高速にバーコードスキャナの焦点距離
を調節することができる。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００２１】図１は、本発明の実施例に係る自動バーコ
ード認識装置を示す概要斜視図である。本自動バーコー
ド認識装置は、バーコードが付された物品を搬送する搬
送路を有する搬送手段であるベルトコンベア１と、その
ベルトコンベア１上に乗せられて搬送されている物品の
バーコードを認識する３個のバーコードスキャナ３ａ，
３ｂ，３ｃとを備えている。

【００２２】さらに、本自動バーコード認識装置は、物
品がベルトコンベア１に乗せられたことを検出する物品
検出手段である商品検出センサ２と、ベルトコンベア１
上における物品の高さを検出する高さ検出手段である高
さセンサ６と、ベルトコンベア１上における物品上面の
中心位置とベルトコンベア１上におけるその物品が置か
れたベルトコンベア幅方向の位置を検出する搬送状態検
出手段であるＴＶカメラ５と、高さセンサ６及びＴＶカ
メラ５の検出結果に基づいて、バーコードスキャナ３ａ
から物品上面の中心位置までの距離、及び、バーコード
スキャナ３ｂ，３ｃそれぞれから物品の両側面の中心位
置までの距離を算出する演算手段（図示せず）と、この
演算手段の演算結果に基づいて物品上面の中心位置及び
物品側面の中心位置にバーコードスキャナの焦点位置を
合わる焦点位置調整手段であるミラー４ａ，４ｂ，４ｃ
とを有する。

【００２３】ここで、本自動バーコード認識装置は、購
買者がセルフサービスで商品の登録、清算を行うチェッ
クアウト装置としても用いることができる。同チェック
アウト装置としては、図示していないが、本自動バーコ
ード認識装置によりバーコード検出済の商品を格納する
ストッカ、操作ガイダンス及び商品情報を表示するディ
スプレイ、操作者が処理を指示するキーボード、購買者
の通行を禁止するストッパ、バーコード検出済の商品を
格納するストッカを切替る切替レバー、レシートを印字
するプリンタ、磁気カードリーダライタ、店員の呼出し
を示す店員コールランプ、操作者の検知を行うオペレー
タセンサ等により構成される。

【００２４】次に、チェックアウト装置としても用いた
本自動バーコード認識装置の動作について説明する。ま
ず、オペレータセンサにより操作者が本装置前に立った
のを検出すると、操作可能状態となり、ディスプレイに
操作方法を示す表示が示される。操作者は商品をバーコ
ードラベルが上、または横を向く向きでベルトコンベア
１に載せる。

【００２５】すると、商品投入部に配置されている商品
検出センサ２がその商品を検出し、ベルトコンベア１を
順方向にストッカに向かって搬送する。商品が高さセン
サ６の位置まで搬送されると、高さセンサ６によりその
商品の高さが検出される。

【００２６】ここで、高さセンサ６の具体的構成例を図
２及び図３に示す。図２はベルトコンベア１付近の側面
図であり、図３はベルトコンベア１付近の正面図であ
る。これらの図に示すように高さセンサ６は、複数の発
光ダイオードＬＥＤによる発光部２１と、ベルトコンベ
ア１を挟んで発光部に対向させたホトトランジスタ又は
ＣＣＤラインセンサからなる受光部２２と、受光部２２
の入射光面の前方に配置されたフィルタ２４から構成さ
れる。

【００２７】そして、高さセンサ６において、発光部２
１は、平面状の光を発し、その光の平面が搬送路面に対
して垂直となり、かつ、その光の平面が搬送路を横切る
こととなる。受光部２２は、発光部２１が発した平面光
を受光する。

【００２８】また、高さセンサ６において、発光部２１
が発した平面光を反射する反射ミラー（図示せず）を設
け、発光部２１と反射ミラーとをそれぞれベルトコンベ
ア１の搬送路を挟んで対向させ、さらにその反射ミラー
で反射した光を受光する受光部とを設ける構成とするこ
ともできる。

【００２９】そして、商品がベルトコンベア１上を移動
して発光部２１から発せられる光を遮る位置にきたとき
に、その光が遮られた高さを受光部２２で検出すること
で、商品の高さを検出することができる。

【００３０】なお、フィルタ２４は、受光部における外
乱光の影響を軽減するためのものである。

【００３１】一方、ＴＶカメラ５により、ベルトコンベ
ア１の搬送路の俯瞰位置から商品の上面の中心位置及び
商品の側面位置を検出する。図４は、商品の上面の中心
位置を検出する方法を示す説明図であり、ＴＶカメラ５
によって搬送路の俯瞰位置から商品を見下ろした図であ
る。

【００３２】ここで、ベルトコンベア１の搬送路幅をＬ
ｗとし、搬送路幅の一端から商品の一端位置までの左側
の距離をｄ１、右側の距離をｄ２とすると、搬送路中心
Ｏからの商品中心Ｏ’の位置ずれδｄは、下記数式１で
表される。

【００３３】

【数１】 δｄ＝（ｄ１−ｄ２）／２ …（１）また、一例として、円形状の物の上面中心位置を検出す
る場合について図８に示す。図に示すように各走査毎に
ｄ１、ｄ２を求め、上記数式１により位置ずれδｄを求
める。円形状の物の場合は、各走査毎のδｄは同じにな
る。

【００３４】また、他の例として、長方形状の物の上面
中心位置を検出する場合について図９に示す。この場合
も、各走査毎にｄ１、ｄ２を求め、上記数式１により位
置ずれδｄを求める。しかし、各走査毎の中心位置は、
図９における点線で示すように曲がりくねったものとな
る。

【００３５】このときは、各走査の位置ずれδｄの平均
値を求め、その平均値を上面中心位置とする。また、各
種商品等における不定形の物に対しても、各走査毎の中
心位置の平均値を求めて、その物の上面中心位置とす
る。

【００３６】ここで、２次元センサであるＴＶカメラ５
では、例えば、各水平走査（主走査）毎に２値化してｄ
１の計数用カウンタ及びｄ２の計数用カウンタで計数し
てその差から上面中心位置の位置ずれδｄを求めること
ができ、１／６０秒で１画面分が処理できる。

【００３７】ここで、１次元ラインセンサを用いる場合
は、主走査方向は、ラインセンサの走査速度で走査でき
るが、副走査方向はベルトコンベアの速度に依存し、処
理時間は、被検出物がラインセンサの走査位置を通過す
るまでの時間を必要とする。

【００３８】次に、バーコードスキャナ３の読み取りエ
リアを通過すると、商品に付されたバーコードラベルを
バーコードスキャナ３が読み取り、その商品コードを認
識する。

【００３９】バーコードの検出には、一般に、レーザを
用い、回転ポリゴンミラーでレーザ光を反射してバーコ
ード上を直線上に走査し、バーコードからの反射光をホ
トダイオード又はホトトランジスタで受光して検出す
る。

【００４０】図１０は、バーコードの検出信号の一例を
示す説明図である。ここで、図１０（ａ）はバーコード
の一例であり、ラインＰをレーザが走査する。図１０
（ｂ）はバーコードの一部分の拡大図である。図１０
（ｃ）は、図１０（ｂ）におけるラインＰをレーザが走
査したときの、そのバーコードからの反射光を受光した
ホトダイオード等の出力信号である。この出力信号をし
きい値Ｔｈで２進化すると、図１０（ｄ）に示す波形の
信号を得る。この信号をデコードすることで、バーコー
ドの内容を認識する。

【００４１】ここで、バーコードの走査方式としては、
図１１（ａ）に示すように１方向の平行スキャン方式の
他に、回転ポリゴンミラーと複数の固定ミラーを組み合
わせて作る、図１１（ｂ）に示すようなマルチスキャン
方式がある。このマルチスキャン方式を採用すること
で、商品等に付されたバーコードがどの方向を向いてい
てもそのバーコードを認識することができる。

【００４２】さらに、バーコードスキャナ３は読み取り
率を上げるために、商品の上面スキャン用にバーコード
スキャナ３ａを、側面スキャン用にバーコードスキャナ
３ｂ，３ｃを、それぞれ配置している。

【００４３】そして、図５は、バーコードスキャナの読
み取り範囲が搬送路幅全体をカバーするようにするため
の方式の一例を示す説明図である。図５に示すように、
バーコードスキャナ３ａから発するレーザ光線をミラー
４ａで反射させてその光路を偏向させ、先にＴＶカメラ
５で検出した商品の中心位置にその光路を合わせる。

【００４４】ここで、ミラー４ａを角度θ_Mだけ回転さ
せると、スキャンビームの振れ角度θ_Bは、下記数式２
で表される。

【００４５】

【数２】 θ_B＝２θ_M …（２）このように、ミラー４ａは、バーコードを検出するため
のレーザ光線を反射させるとともにそのレーザ光線の光
路方向を変化させ、さらに，その鏡面の角度を変化させ
て商品等の上面の中心位置及び商品等の側面の中心位置
にバーコードスキャナの走査中心位置を合わせる働きを
する。したがって、ミラー４ａの角度を制御すること
で、搬送路上における広範囲の幅に対応でき、高速応答
が可能になる。

【００４６】また、商品等における側面に付されたバー
コードを検出するには、高さセンサ６で検出した商品の
高さについての１／２の高さを、バーコードスキャナの
走査中心位置とし、その走査中心位置に合わせて側面検
出用ミラー４ｂ，４ｃの角度を制御する。ミラーの角度
の制御にはステッピングモータ等を用いることができ
る。

【００４７】なお、図５においては、ミラーの角度が１
次元で変化することとしたが、そのミラーの角度を２次
元に可変できるようにして、彎曲したものに対処できる
ようにすることも可能である。

【００４８】図６は、バーコードスキャナにおける焦点
距離を調節する手段の一例を示す説明図である。この焦
点距離を調節する手段は、バーコードを検出するための
レーザ光線の発光部に、焦点距離の異なる複数のレンズ
Ｌを設け、高さセンサ６及びＴＶカメラ５の検出結果に
基づいて、レンズＬを切り替えて焦点距離を調節するも
のである。

【００４９】また、商品等の上面に付されたバーコード
を検出するバーコードスキャナ３ａ用の焦点距離調節手
段では、商品の高さと商品上面の中心位置とからバーコ
ードスキャナ３ａまでの距離を算出する。一方、商品等
の側面に付されたバーコードを検出するバーコードスキ
ャナ３ｂ，３ｃ用の焦点距離調節手段では、商品の側面
の中心位置すなわち（例えば、商品の高さの１／２）と
商品の側面位置（例えば、図４におけるｄ１）とからバ
ーコードスキャナ３ｂ，３ｃまでの距離をそれぞれ算出
する。

【００５０】そして、算出した距離にバーコードスキャ
ナの焦点を合わせるには、図６に示すような焦点距離の
異なる複数のレンズＬ１，Ｌ２，Ｌ３を、その算出した
距離に合わせて切り替えることで実現できる。

【００５１】焦点距離の異なる複数のレンズを切り替え
るには、図６（ａ）に示すような円盤６２に取り付けた
レンズＬ１，Ｌ２，Ｌ３をモータ６１で回転させて切り
替えることができる。また、図６（ｂ）に示すように、
レンズＬ１，Ｌ２，Ｌ３を板状部材に取付け、ソレノイ
ド等で板状部材をスライドさせてレンズを切り替えるこ
ともできる。

【００５２】これらのレンズ切り替え部は、バーコード
スキャナの発光用レーザダイオード、レーザ光検出用の
ホトトランジスタとレーザビームを走査させるためのポ
リゴンミラー（図示せず）との間に入れればよい。

【００５３】なお、商品からバーコードスキャナ３まで
の距離の算出、ミラー４の回転角の演算制御、ベルトコ
ンベア１の制御、バーコードスキャナ３の制御及びバー
コードの認識等にはマイクロコンピュータを用いて演算
制御装置を構成するが、ここでは具体的な図示はしな
い。また、汎用のパソコン等にＩ／Ｏインターフェイス
を付けて使用することもできる。

【００５４】図７は、本自動バーコード認識装置におけ
るバーコード認識のための処理手順を示すブロック図で
ある。商品等の対象物上面に付されたバーコードを検出
する場合は、その対象物の高さ（Ｓ７１）と俯瞰位置か
ら見た対象物の中央位置（Ｓ７２）を検出して、その対
象物の上面中心位置を演算し（Ｓ７４）、バーコードス
キャナからの距離を算出する。

【００５５】その算出した距離により、バーコードスキ
ャナのレンズを切り換えて焦点距離を合わせるＳ７７と
ともに、バーコードスキャナの検出中心を対象物の中心
位置に合わせるようにミラーを回転可変して（Ｓ７
６）、上面のバーコードを検出する（Ｓ８０）。

【００５６】対象物の側面についても、上面と同様に、
側面中心位置を演算し（Ｓ７１，Ｓ７３，Ｓ７５）、バ
ーコードスキャナとの距離を算出してレンズを切り換え
て焦点距離を合わせる（Ｓ７９）とともに、ミラーによ
り検出中心を合わせて（Ｓ７８）、対象物の側面に付さ
れたバーコードを検出する（Ｓ８１）。

【００５７】以上、対象物の上面と側面に付されたバー
コードの検出について説明したが、対象物によっては上
面のみまたは側面のみの検出でもよく、また下面の場合
は、特に説明しなかったが、搬送路に検出窓を設けて検
出することもできる。

【００５８】これらにより、本自動バーコード認識装置
は、バーコードスキャナが各面１個のみでよく、かつ、
重いバーコードスキャナを上下させることなく、軽いミ
ラーを回転させることと焦点距離を調整するレンズの切
り換えのみで広範囲の搬送路幅、及び、多種多様な商品
等に付けられたバーコードを、高精度かつ高応答速度で
読み取り認識することができる。

【００５９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、物
品の高さを検出する高さ検出手段、及び、搬送路上にお
けるその物品が置かれた搬送状態を検出する搬送状態検
出手段の検出結果に基づいて、物品上面の中心位置及び
物品側面の中心位置にバーコードスキャナの焦点位置を
合わるので、少ない数のバーコードスキャナで精度良く
かつ高速な応答速度でバーコードを認識することができ
る自動バーコード認識装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る自動バーコード認識装置
を示す概要斜視図である。

【図２】本発明の実施例に係る自動バーコード認識装置
における高さセンサを示す側面図である。

【図３】図２に示す高さセンサの正面図である。

【図４】本発明の実施例に係る自動バーコード認識装置
における商品の上面の中心位置を検出する方法を示す説
明図である。

【図５】本発明の実施例に係る焦点位置調整手段におけ
るバーコードスキャナの読み取り範囲を拡大する方法を
示す説明図である。

【図６】本発明の実施例に係る焦点位置調整手段におけ
る焦点距離を調節する方法を示す概要説明図である。

【図７】本自動バーコード認識装置におけるバーコード
認識のための処理手順を示すブロック図である。

【図８】本発明の実施例に係る自動バーコード認識装置
において円形状の物の上面中心位置を検出する方法を示
す説明図である。

【図９】本発明の実施例に係る自動バーコード認識装置
において長方形状の物の上面中心位置を検出する方法を
示す説明図である。

【図１０】バーコード検出信号の一例を示す説明図であ
る。

【図１１】バーコードスキャナの走査方式の一例を示す
説明図である。

【符号の説明】

１ベルトコンベア２商品検出センサ３ａ、３ｂ、３ｃバーコードスキャナ４ａ、４ｂ、４ｃミラー５ＴＶカメラ６高さセンサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０６Ｋ 7/015 Ｃ 7623−5Ｂ 7/10 Ｕ 7623−5Ｂ (72)発明者野田耕介茨城県土浦市神立町502番地株式会社日立製作所機械研究所内 (72)発明者長沢豊茨城県土浦市神立町502番地株式会社日立製作所機械研究所内 (72)発明者萩原憲明茨城県土浦市神立町502番地株式会社日立製作所機械研究所内 (72)発明者加納光成愛知県名古屋市中区栄三丁目10番22号日立中部ソフトウェア株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】バーコードが付された物品を搬送する搬
送路を有する搬送手段と、前記搬送路に乗せられて搬送
されている物品のバーコードを認識するバーコードスキ
ャナとを有する自動バーコード認識装置において、物品
が前記搬送路に乗せられたことを検出する物品検出手段
と、前記搬送路上における物品の高さを検出する高さ検
出手段と、前記搬送路上におけるその物品が置かれた搬
送路幅方向の位置を検出する搬送状態検出手段と、前記
高さ検出手段及び前記搬送状態検出手段の検出結果に基
づいて、物品上面の中心位置とバーコードスキャナから
物品上面の中心位置までの距離、及び、物品側面の中心
位置とバーコードスキャナから物品側面の中心位置まで
の距離を算出する演算手段と、この演算手段の演算結果
に基づいて物品上面の中心位置及び物品側面の中心位置
にバーコードスキャナの焦点位置を合わる焦点位置調整
手段とを有することを特徴とする自動バーコード認識装
置。
【請求項２】請求項１記載の自動バーコード認識装置
において、高さ検出手段は、平面状の光を発し、その光
のビームは搬送路面に対して平行でその光の平面が搬送
路面に対して垂直となり、かつ、その光の平面が搬送路
を横切ることとなる発光部と、前記平面光を受光する受
光部とを有することを特徴とする自動バーコード認識装
置。
【請求項３】請求項１記載の自動バーコード認識装置
において、高さ検出手段は、平面状の光を発し、その光
のビームは搬送路面に対して平行でその光の平面が搬送
路面に対して垂直となり、かつ、その光の平面が搬送路
を横切ることとなる発光部と、搬送路を横切った前記平
面状の光を反射する反射ミラーと、この反射ミラーで反
射した光を受光する受光部とを有することを特徴とする
自動バーコード認識装置。
【請求項４】請求項１記載の自動バーコード認識装置
において、搬送状態検出手段は、搬送路を俯瞰する位置
に配置された１次元の画像センサと２次元の画像センサ
とのうちのどちらか一方であることを特徴とする自動バ
ーコード認識装置。
【請求項５】請求項１記載の自動バーコード認識装置
において、焦点位置調整手段は、バーコードを検出する
ためのレーザ光線を反射させるとともに前記レーザ光線
の光路方向を変化させる鏡面を有し、前記鏡面の角度を
変化させて物品上面の中心位置及び物品側面の中心位置
にバーコードスキャナの走査中心位置を合わせることを
特徴とする自動バーコード認識装置。
【請求項６】請求項１記載の自動バーコード認識装置
において、焦点位置調整手段は、バーコードを検出する
ためのレーザ光線の発光部に、焦点距離の異なる複数の
レンズを設け、高さ検出手段及び搬送状態検出手段の検
出結果に基づいて、前記レンズを切り替えて焦点距離を
調節することを特徴とする自動バーコード認識装置。