JP2009073331A - 遅延情報配信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者に煩わしさを感じさせることなく、利用者における交通機関の利用形態の変化に対応して、その利用者に適した運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知する電文を配信することができる遅延情報配信装置を提供する。
【解決手段】遅延情報配信装置1は、利用者毎に、その利用者の前日の通過情報を用いて、この時点で発生している運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知すべき利用者であるかどうかを判定する。したがって、利用者における交通機関の利用形態の変化に対応して、その利用者に適した運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを配信することができる。また、各利用者が交通機関の利用形態を予め登録しておく必要がないので、利用者に煩わしさを感じさせることがない。
【選択図】図2

Description

この発明は、交通機関における運行ダイヤの乱れによる列車の遅れ通知する電文を利用者に配信する遅延情報配信装置に関する。
従来、交通機関において運行ダイヤに乱れが生じたときに、この乱れによる遅延情報を利用者に電子メールで配信する装置が提案されている(特許文献1〜3参照)。
例えば、特許文献1に記載の装置では、利用者毎に、利用区間と、利用時間帯と、メールアドレスとを予め登録しておく。この装置は、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを示す遅延情報が運行センタから送信されてくると、登録されている利用区間と、利用時間帯とに基づいて、今回送信されてきた遅延情報が示す列車の遅れを通知する利用者を抽出する。そして、ここで抽出した利用者のメールアドレスを宛て先にして、今回入力された運行ダイヤの乱れによる遅延情報が示す列車の遅れを通知する電子メールを配信する。
また、特許文献2に記載の装置は、利用者毎に、交通機関の名称と、メールアドレスと、を予め登録しておき、いずれかの交通機関で運行ダイヤの乱れが発生したときに、該当する交通機関の名称を登録している利用者を抽出する。そして、ここで抽出した利用者のメールアドレスを宛て先にして、今回発生した運行ダイヤの乱れによる遅延情報が示す列車の遅れを通知する電子メールを配信する。
さらに、特許文献3に記載の装置は、利用者毎に、利用区間と、メールアドレスとを予め登録しておき、運行ダイヤの乱れが発生した区間が、利用区間に含まれている利用者を抽出する。そして、ここで抽出した利用者のメールアドレスを宛て先にして、今回発生した運行ダイヤの乱れによる遅延情報が示す列車の遅れを通知する電子メールを配信する。
特開2004− 62516号公報 特開2001−283371号公報 特開2003−132123号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載されている装置は、上述したように、利用者が予め登録した情報に基づいて、発生した運行ダイヤの乱れによる遅延情報が示す列車の遅れを通知する電子メールを配信する利用者を抽出する構成であった。すなわち、特許文献1は、予め登録されている利用区間と、利用時間帯とに基づいて、発生した運行ダイヤの乱れによる遅延情報が示す列車の遅れを通知する電子メールを配信する利用者を抽出している。また、特許文献2は、予め登録されている交通機関の名称に基づいて、発生した運行ダイヤの乱れによる遅延情報が示す列車の遅れを通知する電子メールを配信する利用者を抽出している。さらに、特許文献3は、予め登録されている利用区間に基づいて、発生した運行ダイヤの乱れによる遅延情報が示す列車の遅れを通知する電子メールを配信する利用者を抽出している。このため、利用者は、個人の都合で、交通機関の利用形態が変化した場合、先に登録している情報を、変化した利用形態にあった情報に更新するまで、自分にとって必要な列車の遅れを通知する電子メールが配信されてこず、また、自分にとって不必要な列車の遅れを通知する電子メール(変化する前の利用形態に対応する電子メール)が配信されてくる。したがって、利用者は、交通機関の利用形態が変化してから、先に登録している情報を変化した利用形態にあった情報に更新するまで、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知する電子メールの配信サービスを受けることができないばかりか、不必要な電子メールが配信されてくることによって煩わしさを感じる。また、利用者は、交通機関の利用形態が変化すると、先に登録している情報を変化した利用形態にあった情報に更新しなければならず、この更新にかかる手間を面倒に感じる。
この発明の目的は、利用者に煩わしさを感じさせることなく、利用者における交通機関の利用形態の変化に対応して、その利用者に適した運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知する電文を配信することができる遅延情報配信装置を提供することにある。
この発明の遅延情報配信装置は、上記課題を解決し、その目的を達するために、以下のように構成している。
この遅延情報配信装置では、利用者情報記憶手段が、利用者毎に、その利用者の連絡先を登録した利用者情報を記憶する。利用者の連絡先は、例えば、その利用者の携帯電話に付与されている電子メールアドレスである。また、通過情報記憶手段が、通過情報取得手段が取得した通過情報を記憶する。この通過情報は、駅に設置されている自動改札機が駅構内に入場、または駅構内から出場した利用者に対して行った改札処理にかかる情報であり、乗車券識別データ、通過時刻、利用駅、および入出場の種別等を含んでいる。乗車券識別データは、改札処理時に利用者が使用した乗車券(定期券やプリペイドカード等)のIDであり、この乗車券識別データで利用者を識別することができる。通過時刻は、利用者が改札通路を通行した時刻、すなわち自動改札機で改札処理が行われた時刻、である。利用駅は、利用者が入出場した駅、すなわち改札処理を行った自動改札機が設置されている駅、である。入出場の種別は、利用者が駅に入場したのか、駅から出場したのかを示す情報である。
さらに、利用者抽出手段が、入力された運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを示す遅延情報と、前記通過情報記憶手段が利用者毎に記憶している通過情報と、を用いて、運行ダイヤが乱れている駅を利用する利用者を推定し、抽出する。遅延情報は、例えば、列車の運行状況を管理している運行管理システムから入力される。例えば、利用者抽出手段は、運行ダイヤが乱れている駅が、最近3日間における初電以降の最初の入場駅のいずれかの駅である利用者や、前日の終電以前の最後の出場駅または当日の最後の出場駅である利用者を、運行ダイヤが乱れている駅を利用する可能性が高い利用者として抽出する。これにより、各利用者に交通機関の利用形態に応じた情報を登録させることなく、最近の利用形態から、運行ダイヤが乱れている駅を利用する可能性が高い利用者を推定し、抽出することができる。そして、配信手段が、前記利用者抽出手段によって抽出された利用者毎に、列車の遅れを通知する電文を前記利用者情報記憶手段に記憶している連絡先に配信する。この電文は、例えば電子メールで配信される。
したがって、利用者における交通機関の利用形態の変化に対応して、その利用者に適した運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを配信することができる。また、交通機関の利用形態を利用者に登録させる必要もないので、利用者に煩わしさを感じさせることがない。
この発明によれば、利用者に煩わしさを感じさせることなく、利用者における交通機関の利用形態の変化に対応して、その利用者に適した運行ダイヤの乱れによる列車の遅れ通知する電文を配信することができる。
以下、この発明の実施形態である遅延情報配信装置について説明する。
図1は、この遅延情報配信装置を適用した遅延情報配信システムを示す概略図である。遅延情報配信装置1は、運行管理システム、および駅務管理システムと接続されている。運行管理システム、および駅務管理システムは、公知であるので、ここでは、簡単に説明しておく。運行管理システムは、線路網における列車の運行を管理するシステムである。運行管理システムは、線路網における各列車の走行位置を検知し、各列車に対する信号機の点灯制御、列車が走行する線路を切り替えるポイントの切替制御、駅構内に設置されている列車の運行状況を表示する案内板の表示制御等を行う。運行管理システムは、これらの制御を行うのに必要な機器によって構成されている。また、駅務管理システムは、各駅における駅務処理を管理する。この駅務管理システムは、各駅に設置されている券売機、自動改札機、精算機等の駅務機器を有し、券売機で行われたキップ等の乗車券の発行処理、精算機で行われた乗り越し等にかかる運賃の精算処理、自動改札機で行われた改札処理等を管理する。
遅延情報配信装置1は、運行管理システムから、運行障害が発生した路線についての遅延情報を取得する。運行管理システムは、係員が端末を操作して運行障害が発生している路線の遅延情報を運行管理システムのセンタ装置に入力する構成であってもよいし、運行管理システムのセンタ装置が、検知している線路網における各列車の走行位置等から線路網における列車の運行状況を推定し、この推定した運行状況と、予め登録されている運行ダイヤとを照合して、運行障害が発生している路線の遅延情報を取得する構成であってもよい。運行管理システムのセンタ装置が、運行障害が発生している路線の遅延情報を遅延情報配信装置1に送信する。
また、遅延情報配信装置1は、駅務管理システムから、各駅の自動改札機が改札処理した利用者についての通過情報を取得する。この通過情報には、乗車券識別データ、利用日、通過時刻、利用駅、および入出場の種別等が含まれている。乗車券識別データは、改札処理時に利用者が使用した乗車券(定期券やプリペイドカード等)の識別番号である。この乗車券識別データは、利用者を識別するデータとして利用できる。利用日は、鉄道会社が運行管理に用いている日付であり、1日における初電から、終電までを同じ日付で管理している。例えば、初電が午前5時で、終電が午前1時である場合、午前3時に日付を更新する。通過時刻は、利用者が改札通路を通って、駅構内に入場、または駅構内から出場した時刻、すなわち自動改札機が改札処理した時刻、である。利用駅は、自動改札機が設置されている駅である。入出場の種別は、利用者が駅に入場したのか、駅から出場したのかを示す情報である。周知のように、入場用の自動改札機は、駅構内に入場する利用者に対して改札処理を行い、出場用の自動改札機は駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う。言い換えれば、入場用の自動改札機は、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行わないし、出場用の自動改札機は駅構内に入場する利用者に対して改札処理を行わない。すなわち、入場用自動改札機が改札処理した利用者の通過情報では、入出場の種別は入場であり、反対に、出場用自動改札機が改札処理した利用者の通過情報では、入出場の種別は出場である。通過情報は、改札処理を行った自動改札機で作成され、駅務管理システムのセンタ装置から遅延情報配信装置1に送信される。
さらに、遅延情報配信装置1は、運行管理システムのセンタ装置から送信されてきた遅延情報に基づいて、列車の遅れを通知する内容の電子メール(以下、遅延通知メール)を作成し、インタネットを介して利用者の携帯電話2に配信する機能を有している。携帯電話2は、電子メールアドレス(以下、単にメールアドレスと言う。)が付与されており、インタネットを介して送信されてきた電子メールを受信する機能を有している。この遅延通知メールの配信サービスの提供を受ける利用者は、携帯電話2に付与されているメールアドレスを遅延情報配信装置1に登録している。
なお、携帯電話2については、周知であるので、ここでは、説明を省略する。また、ここでは、遅延通知メールを受信する機器を携帯電話2としているが、電子メールを受信する機能を有する、デスクトップのパソコンノートパソコン、さらにはPDA等の機器で受信するようにしてもよい。
図2は、この遅延情報配信装置の主要部の構成を示すブロック図である。遅延情報配信装置1は、制御部11と、利用者情報記憶部12と、通過情報記憶部13と、第1の通信部14と、第2の通信部15と、を備えている。制御部11は、装置本体各部の動作を制御する。利用者情報記憶部12は、遅延通知メールの配信サービスの提供を受ける利用者毎に、その利用者が所持している定期券やプリペイドカード等の乗車券の乗車券識別データと、その利用者の携帯電話2に付与されているメールアドレスと、を対応付けた利用者情報を記憶する(図3参照)。ここでは、乗車券識別データを、利用者を識別するデータとして利用している。メールアドレスを利用者情報記憶部12に登録している利用者が、遅延通知メールの配信サービスの提供を受けることができる。
なお、利用者識別データは、乗車券識別データと異なるデータにしてもよいが、この場合には、利用者識別データと乗車券識別データとを対応付ける情報を遅延情報配信装置1に記憶させればよい。
通過情報記憶部13は、図4に示すように、通過情報を利用者毎に区別して記憶する。図4では、1人の利用者について、記憶している通過情報を示している。通過情報記憶部13は、少なくとも、利用者情報記憶部12にメールアドレスが登録されている利用者について、図4に示す通過情報を記憶する。また、各利用者の通過情報は、時系列にソートされている。第1の通信部14は、専用線や公衆回線を介して、運行管理システムや駅務管理システムのセンタ装置に接続されており、これらのセンタ装置との間におけるデータ通信を制御する。遅延情報配信装置1は、第1の通信部14において、運行管理システムから遅延情報を受信し、駅務管理システムから通過情報を受信する。第2の通信部15は、インタネットを介して遅延通知メールを利用者の携帯電話2に配信する。
次に、この実施形態の遅延情報配信装置1の動作について説明する。この遅延情報配信装置1は、利用者における交通機関(鉄道網)の当日の利用形態を、当該利用者の前日の利用形態に基づいて推定し、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知する利用者を抽出する。そして、ここで抽出した利用者に対して、その利用者に応じた遅延通知メールを作成し、該当するメールアドレスを宛先にして配信する。
図5は、この遅延情報配信装置の動作を示すフローチャートである。遅延情報配信装置1は、第1の通信部14において、駅務システムから送信されてきた通過情報を受信すると(s1)、受信した通過情報毎に該当する利用者を判別し、ここで判別した利用者の通過情報として通過情報記憶部13に記憶する(s2)。s2では、送信されてきた通過情報毎に、その通過情報に含まれている乗車券識別コードに基づいて、該当する利用者を判断する。また、このとき受信した通過情報を、その利用者についてすでに記憶している通過情報に対して時系列にソートする。ただし、利用日を上述したように、鉄道会社が運行管理に用いている日付で行っているので、利用時間が午前0時から日付が更新される時刻(例えば、午前3時)までの間である通過情報は、同じ日付の午後11時59分以降にソートされる。
なお、メールアドレスが利用者情報記憶部12に登録されていない利用者については、第1の通信部14で受信した通過情報を破棄する構成とするのが好ましい。
また、遅延情報配信装置1は、運行管理システムから送信されてきた運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを示す遅延情報を第1の通信部14で受信すると(s3)、遅延情報配信処理を実行する(s3、s4)。遅延情報は、運行ダイヤの乱れによる列車の遅延状況を示す情報であり、例えば、列車が遅れていたり、列車の運行を停止している区間、さらには各駅における列車の遅れ時間等を示す情報である。s4にかかる遅延情報配信処理は、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れの影響を受ける利用者を推定し、ここで推定した利用者毎に列車の遅れを通知する電子メールを配信する処理である。
また、遅延情報配信装置1は、このs4にかかる遅延情報配信処理を、運行管理システムから遅延情報を受信したタイミングだけでなく、必要に応じて実行する機能を有している。具体的には、遅延情報配信装置1は、s4にかかる遅延情報配信処理を実行する必要があるかどうかを確認する確認タイミングになると(s5)、第1の通信部14において、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが発生しているかどうかを運行管理システムに問い合わせる(s6)。s5にかかる確認タイミングは、遅延情報配信処理が頻繁に繰り返さないように設定するのが好ましい。例えば、s4にかかる遅延情報配信処理を前回実行したタイミング、およびs6にかかる問い合わせを行ったタイミングの両方に対して、所定時間(例えば、1時間)以上経過したタイミングに設定されている。この確認タイミングは、例えば、s4にかかる遅延情報配信処理を実行したとき、および、s6にかかる問い合わせを行ったときにリセットされるタイマによって管理することができる。
運行管理システムは、遅延情報配信装置1から、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが発生しているかどうかの問い合わせがあると、この問い合わせに対して回答する。例えば、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが発生していなければ、その旨を遅延情報配信装置1に回答し、反対に、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが発生していれば、その時点で取得している最新の遅延情報を遅延情報配信装置1に回答する。
遅延情報配信装置1は、運行管理システムから送信されてきたs6の問い合わせに対する回答を受信すると(s7)、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが発生しているかどうかを判定する(s8)。遅延情報配信装置1は、s8で運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが発生していないと判定するとs1に戻る。反対に、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが発生していると判定すると、s4で遅延情報配信処理を実行する。遅延情報配信装置1は、このs5〜s8にかかる処理を実行するので、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが発生すると、この遅れが解消するまで、s4にかかる遅延情報配信処理を適当なタイミングで繰り返し実行することができる。
ここで、s4にかかる遅延情報配信処理の詳細について説明する。図6は、遅延情報配信処理を示すフローチャートである。遅延情報配信装置1は、運行管理システムから送信されてきた遅延情報によって示されている、運行ダイヤの乱れにより列車が遅れている区間(以下、遅延区間と言う。)を検出する(s11)。s11で検出される遅延区間には、列車の運行を停止している区間も含まれる。遅延情報配信装置1は、メールアドレスを利用者情報記憶部12に記憶している利用者毎に、以下に示すs12〜s18にかかる処理を実行する。
一般的な利用者は、最初に入場する駅が前日の最初に入場した駅、または前日の最後に出場した駅である可能性が高い。遅延情報配信装置1は、前日における最初の入場駅が、s11で検出した遅延区間に含まれているかどうかを判定する(s12)。遅延情報配信装置1は、s12で前日の最初の入場駅がs11で検出した遅延区間に含まれている利用者であると判定すると、この利用者の前日の最初の入場時刻が、現在時刻から設定時間(例えば、1時間)経過するまでの範囲に属するかどうかを判定する(s13)。s13では、s12で遅延区間に含まれている駅を利用すると判定した利用者について、現時点が、この利用者が駅を利用する時間帯であるかどうかを判定している。
また、遅延情報配信装置1は、s12で前日の最初の入場駅がs11で検出した遅延区間に含まれていないと判定した利用者、または、s13で現時点が駅を利用する時間帯でないと判定した利用者について、前日の最後の出場駅がs11で検出した遅延区間に含まれているかどうかを判定する(s14)。利用者は、前日の最後に出場した駅の近くに滞在している可能性が高いことから、1日の最初に入場する駅が前日の最後に出場した駅と同じである可能性が高い。遅延情報配信装置1は、s14で前日の最後の出場駅がs11で検出した遅延区間に含まれていると判定すると、この出場駅が前日の最初の入場駅と異なっているかどうかを判定する(s15)。
遅延情報配信装置1は、s14で前日の最後の出場駅がs11で検出した遅延区間に含まれていないと判定した利用者、および前日の最初の入場駅と最後の出場駅とが同じであると判定した利用者については、この時点で発生している運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが影響を与えない利用者、すなわち運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知する必要がない利用者、と判断し、s16〜s18にかかる処理を行うことなく、メールアドレスを利用者情報記憶部12に記憶している全利用者について完了したかどうかを判定する(s20)。
遅延情報配信装置1は、s13で現時点が駅を利用する時間帯であると判定した利用者、またはs15で前日の最初の入場駅と最後の出場駅とが異なっていると判定した利用者であれば、この利用者が当日、すでにいずれかの駅に入場しているかどうかを判定する(s16)。当日、すでにいずれかの駅に入場している利用者は、目的地への移動が完了していたり、入場した駅や乗車している列車内での案内放送によって列車の遅れが通知されている。したがって、当日、すでにいずれかの駅に入場している利用者については、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知する必要がない利用者であると判断し、s20でメールアドレスを利用者情報記憶部12に記憶している全利用者について完了したかどうかを判定する。
遅延情報配信装置1は、s16で、いずれの駅にも入場していない未入場の利用者であると判定すると、この利用者を、この時点で発生している運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知すべき利用者であると推定し、利用者情報記憶部12から、この利用者のメールアドレスを抽出する(s17)。遅延情報配信装置1は、s17で抽出したメールアドレスを宛て先とし、この利用者に配信する電子メールを作成し(s18)、ここで作成した電子メールを第2の通信部15から配信する(s19)。s18では、例えば、この利用者の前日の最初の入場駅における列車の遅延時間、および前日の最後の出場駅における列車の遅延時間を通知する電子メールを作成する。図7(A)は、s19で配信された電子メールを受信した携帯電話2における表示例を示す図である。また、前日の最初の入場駅、または前日の最後の出場駅の一方の駅について、列車の遅れが発生していない場合には、遅れが発生している駅についてのみ遅延時間を通知する電子メールをs18作成し、配信してもよい。この場合には、電子メールを受信した携帯電話2において、図7(B)に示す画面が表示される。さらに、この時点で発生している運行ダイヤの乱れにおいて、列車の運行停止区間等が存在し、振り替え輸送を行っている場合には、その内容も含めた電子メールをs19で作成し、利用者に配信するようにしてもよい。この場合には、電子メールを受信した携帯電話2において、図7(C)に示す画面が表示される。
遅延情報配信装置1は、s20で、メールアドレスを利用者情報記憶部12に記憶している全利用者について完了していないと判定すると、未処理の利用者について、上述したs12以降の処理を実行する。
このように、遅延情報配信装置1は、利用者毎に、その利用者の前日の通過情報を用いて、この時点で発生している運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知すべき利用者であるかどうかを判定するので、利用者における交通機関の利用形態の変化に対応して、その利用者に適した運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを配信することができる。また、各利用者が交通機関の利用形態を予め登録しておく必要がないので、利用者に煩わしさを感じさせることがない。また、s13にかかる処理を設けているので、利用者にとって無用な電子メールが配信されるのを抑えられる。例えば、午前9時頃に駅に入場する利用者に対して、午前6時頃に発生した運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知する電子メールが配信されるのを防止できる。また、遅延情報配信装置1は、s5〜s8にかかる処理を実行するので、この午前6時頃に発生した運行ダイヤの乱れによる列車の遅れが、この利用者の利用時間帯まで継続したときであっても、この運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを適正なタイミングで通知することができる。さらに、s16にかかる処理を設けているので、利用者にとって無用な電子メールが配信されるのを一層確実に抑えられる。
また、上記の説明では、利用者の前日の通過情報を用いて、この時点で発生している運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知すべき利用者であるかどうかを判定するとしたが、例えば、前3日間の通過情報を用いて、この時点で発生している運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知すべき利用者であるかどうかを判定する構成としてもよい。具体的には、図8、および図9に示す通過情報配信処理を実行する構成とすればよい。図8では、図6と同じ処理については同じステップ番号を付している。また、図9に示すs21〜s24にかかる処理は、上述したs12〜s16にかかる処理と略同じであるが、判定に用いる通過情報が前日の通過情報ではなく、2日前の通過情報である点で相違している。また、図9に示すs25〜s28にかかる処理も、上述したs12〜s16にかかる処理と略同じであるが、判定に用いる通過情報が前日の通過情報ではなく、3日前の通過情報である点で相違している。すなわち、この図8、および図9に示す処理を行うことで、最近3日間の通過情報を用いて、この時点で発生している運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知すべき利用者であるかどうかを判定することができる。これにより、例えば前日、および前々日が休日であったために、交通機関の利用形態が普段と異なっていた利用者に対しても、遅延情報の配信が適正に行える。
また、1週間前の同じ曜日の通過情報を用いて、上述したs12〜s16にかかる処理を行うようにしてもよい。このようにすれば、交通機関の利用形態が曜日で変化する利用者に対しても遅延情報の配信が適正に行える。
さらに、図10に示すように、当日の最後の通過情報が出場であり(s31)、且つ出場駅が運行障害により遅延が発生している遅延区間に含まれる利用者であれば(s32)、s16以降の処理を実行する構成としてもよい。このように構成すれば、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを、利用者の当日の行動に応じて通知することもできる。
なお、運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを通知する時間帯や、曜日等を、利用者が事前に登録できるようにしてもよい。
遅延情報配信装置を適用した遅延情報配信システムを示す概略図である。 遅延情報配信装置の主要部の構成を示すブロック図である。 利用者情報記憶部が記憶する利用者情報を示す図である。 通過情報記憶部が記憶する通過情報を示す図である。 遅延情報配信装置の動作を示すフローチャートである。 遅延情報配信処理を示すフローチャートである。 利用者の携帯電話に配信された電子メールの表示画面例を示す図である。 別の実施形態にかかる遅延情報配信処理を示すフローチャートである。 別の実施形態にかかる遅延情報配信処理を示すフローチャートである。 別の実施形態にかかる遅延情報配信処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1−遅延情報配信装置
2−携帯電話
11−制御部
12−利用者情報記憶部
13−通過情報記憶部
14−第1の通信部
15−第2の通信部

Claims (5)

  1. 利用者毎に、その利用者の連絡先を登録した利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段と、
    駅に設置されている自動改札機で改札処理され、駅構内に入場、または駅構内から出場した利用者について、改札処理で使用された乗車券を識別する乗車券識別データ、改札処理が行われた通過時刻、改札処理が行われた利用駅、および利用駅における利用者の入出場の種別を含む通過情報を取得する通過情報取得手段と、
    前記通過情報取得手段が取得した前記通過情報を記憶する通過情報記憶手段と、
    入力された運行ダイヤの乱れによる列車の遅れを示す遅延情報と、前記通過情報記憶手段が利用者毎に記憶している通過情報と、を用いて、運行ダイヤが乱れている駅を利用する利用者を推定し、抽出する利用者抽出手段と、
    前記利用者抽出手段が抽出した利用者毎に、入力された前記遅延情報に基づく列車の遅れを通知する電文を、前記利用者情報記憶手段に記憶している連絡先に配信する配信手段と、を備えた遅延情報配信装置。
  2. 前記利用者抽出手段は、前記通過情報記憶手段が記憶している通過情報において、1日における初電以降の最初の入場駅が、運行ダイヤが乱れている駅である利用者を抽出する手段である、請求項1に記載の遅延情報配信装置。
  3. 前記利用者抽出手段は、1日における初電以降の最初の入場時刻が、この処理を実行している時刻から設定時間以降の時刻である利用者を抽出しない手段である、請求項2に記載の遅延情報配信装置。
  4. 前記利用者抽出手段は、前記通過情報記憶手段が記憶している通過情報において、1日における終電以前の最後の出場駅が、運行ダイヤが乱れている駅である利用者を抽出する手段である、請求項1〜3のいずれかに記載の遅延情報配信装置。
  5. 前記利用者抽出手段は、今回の運行ダイヤの乱れが発生した当日に、すでにいずれかの駅に入場している利用者を抽出しない手段である、請求項1〜4のいずれかに記載の遅延情報配信装置。
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