JP3698119B2 - 情報配信装置 - Google Patents

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JP3698119B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、利用者に対して該利用者の趣味、嗜好にあった種類の情報を配信する情報配信装置に関し、特に特定の地域内で障害が発生したとき、該障害の影響を受ける利用者に対して、この障害に関する情報を配信する情報配信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、利用者の登録内容に基づいて、広告主から提供された広告、ニュース、天気予報等、様々な種類の情報を利用者に配信する情報配信装置があった。従来の情報配信装置は、利用者毎に属性情報、例えば趣味、嗜好、を登録しておき、この属性情報に基づいて該利用者に適合する配信情報を作成し、ここで作成した配信情報を利用者が予め指定している配信先に配信していた。
【0003】
また、駅の改札口に設置された自動改札機の通路を通って、駅に入場または駅から退場した利用者の携帯端末(特に、携帯電話機)に配信情報を配信する情報配信システムが提案されている。
【0004】
駅に入場した利用者の目的地は、殆どの場合、入場した駅の近辺ではなく、退場予定の駅の近辺である。また、駅から退場した利用者の目的地は、殆どの場合、退場した駅の近辺である。登録者にとって、出発地の情報より、これから向かう目的地の情報の方が、その後の行動に役に立つ場合が多い。そこで、情報配信装置は、登録者に対して、入退場した駅近辺に関する情報だけでなく、駅に入場した登録者に対してその目的地(退場する予定の駅)近辺の情報を配信することで、登録者に役に立つ情報を配信している。
【0005】
駅に入場した登録者の目的地を判断するために、情報配信装置に登録者が主に乗降する2つの駅(利用区間の両端の2つの駅)を登録し、登録者が登録されている利用区間の一方の駅に入場したとき、該登録者の目的地を登録されている利用区間の他方の駅であると判断していた。この利用区間は、登録者が所有する定期券の有効区間と一致している場合が多い。そして、登録者が入場した場合に、その目的地に関する情報を配信している(国際公開番号 WO 02/33609)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の情報配信システムは、信号機故障、列車事故、暴風雨等により、列車の運行を停止している区間や、徐行運転により遅れが生じている区間(以下、障害発生区間と言う。)を、これから利用する利用者が駅に入場したときも、該利用者の目的地に関する情報を配信していた。障害発生区間をこれから利用する利用者は、運行停止により目的地に移動できなかったり、目的地に到着する時間が予定よりも遅れる。
【0007】
例えば、事故等により列車の運行が停止されている区間が目的地までの経路に含まれている利用者の場合、運行が停止されている区間の移動に代替移動手段(タクシーや別の路線の列車等の他の交通手段)を利用するので、目的地に到着するのが予定よりも遅れる。また、適当な代替移動手段がない場合、目的地への移動を諦めざるおえない。特に、航空機の利用者の場合、出発前に悪天候や航空機の故障等によりフライトが中止されると、すぐに目的地へ移動するための代替移動手段を確保することが困難であり、目的地への移動を諦めざるおえないケースがよくある。
【0008】
利用者は、目的地に移動できなかったり、目的地に到着する時間が予定よりも遅れたことで、情報配信装置から配信されてきた情報が役に立たない、無駄な情報になることがあった。また、配信されてきた情報が役に立たないことに気づいた利用者が、情報の配信を不愉快に感じることもあった。さらに、利用者にとって有益な情報は、障害発生区間における現在の運行状況等を示す障害情報であるが、従来の情報配信システムは障害情報を利用者に配信していなかった。
【0009】
このように、従来の情報配信システムは、障害の発生による状況の変化に応じて、利用者にとって有益な情報が変化することを考慮した情報の配信が行えないという問題があった。
【0010】
なお、利用者から現在の運行状況の配信要求があった場合に、現在の運行状況を該利用者に配信する装置については、すでに提案されている(特開平10−24849号、特開平11−59422号)。
【0011】
この発明の目的は、利用者にとって役に立たない無駄な情報を、該利用者に配信するのを中止することで、利用者に対するサービスを向上させることができる情報配信装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の情報配信装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0024】
自動改札機の通路を通過した利用者を識別する識別コードを受信する識別コード受信手段と、
識別コードで識別される利用者の目的地を予測する目的地予測手段と、
上記識別コードで識別される利用者毎に、上記目的地予測手段が予測した上記目的地に基づいて、配信情報を作成する配信情報作成手段と、
上記識別コード受信手段が上記識別コードを受信したとき、上記配信情報作成手段がここで受信した識別コードで識別される利用者について作成した上記配信情報を、該識別コードで識別される利用者に対応する配信先に配信する配信手段と、を備えるとともに、
さらに、特定の地域内で発生した交通機関の運行障害に関する障害情報を受信する障害情報受信手段と、
上記識別コード受信手段が受信した識別コードで識別される利用者に対して、上記障害情報受信手段が受信した上記障害情報の障害について、上記目的地予測手段が予測した上記目的地への該利用者の移動に影響を及ぼす障害であるかどうかを判断する判断手段と、を備え、
上記配信手段は、上記判断手段が上記目的地への利用者の移動に影響を及ぼす障害であると判断したとき、上記識別コード受信手段が受信した識別コードで識別される利用者に対応する配信先への上記配信情報の配信を中止する。
【0025】
この構成では、配信情報作成手段が識別コードで識別される利用者毎に、目的地予測手段が予測した目的地に基づいて配信情報を作成する。識別コード受信手段が自動改札機の通路を通過した利用者の識別コードを受信すると、配信手段が配信情報作成手段により作成された配信情報を、ここで受信された識別コードで識別される利用者に対応する配信先に配信する。
【0026】
また、障害情報受信手段が特定の地域内で発生した交通機関の運行障害に関する障害情報を受信した場合、判断手段が上記目的地予測手段により予測された目的地への該利用者の移動に影響を及ぼす障害であるかどうかを判断する。判断手段が、目的地への該利用者の移動に影響を及ぼす障害であると判断すると、配信手段が識別コード受信手段により受信された識別コードに対応する配信先に配信情報を配信するのを中止する。したがって、利用者の移動に影響を与える障害が発生したことにより、利用者にとって有益な情報が変化することを考慮した情報の配信が行える。これにより、特定の地域内で交通機関の運行障害が発生したことにより、利用者にとって役に立たなくなった配信情報が該利用者に配信されるのを防止でき、利用者を不愉快にさせることがない。
【0027】
また、特定の地域内で発生した障害であっても、利用者の目的地への移動に影響を及ぼさない障害であれば、配信情報の配信を中止しない。これにより、特定の地域内で障害が発生しても、該障害の影響を受けない利用者に対してまで、配信情報の配信を中止することがなく、利用者に対するサービスの向上が図れる。
なお、上記特定の地域としては、例えば利用者の現在の居場所を中心に半径数kmの地域や、利用者がこれから移動に利用すると予測される路線内等、利用者のこれからの行動に影響を与える可能性が大きい地域を選定すればよい。
【0028】
)上記配信手段は、上記判断手段が上記目的地への利用者の移動に影響を及ぼす障害であると判断したとき、上記識別コード受信手段が受信した識別コードで識別される利用者に対応する配信先に上記配信情報に換えて、上記目的地への該利用者の移動に影響を及ぼす障害に関する上記障害情報を配信する。
【0029】
この構成では、配信情報の配信を中止した利用者に対して、該利用者の目的地への移動に影響を及ぼす障害に関する障害情報を配信するようにしたので、利用者にとって有益な情報を配信することができる。
【0030】
)上記識別コードで識別される利用者の属性を示す属性情報を記憶する属性情報記憶手段を備え、
上記配信情報作成手段は、上記識別コードで識別される利用者毎に、上記目的地予測手段が予測した上記目的地、および上記属性情報記憶手段に記憶されている該利用者の上記属性情報に基づいて、配信情報を作成する。
【0031】
この構成では、利用者に配信する配信情報の作成を、利用者の目的地だけでなく、利用者の属性情報も加えて行うようにしたので、利用者に一層適した配信情報の配信が行える。
また、属性情報記憶手段に記憶されている属性は、例えば識別コードで識別される利用者の趣味、嗜好、年齢、性別等である。したがって、配信情報作成手段において、利用者の趣味、嗜好、年齢、性別等にあった配信情報を作成することができる。
【0032】
)上記識別コードで識別される利用者毎に、上記配信情報作成手段により作成された配信情報を記憶する配信情報記憶手段を備えている。
【0033】
この構成では、上記配信情報作成手段により作成された配信情報を記憶する配信情報記憶手段を設けたことにより、識別コード毎に、識別コード受信手段が識別コードを受信したときに、該識別コードに対応する配信先に配信する配信情報を予め作成しておくことができる。これにより、識別コード受信手段が識別コードを受信したとき、ここで受信した識別コードに対応する配信先に対して配信する配信情報を作成する時間をなくすことができる(すでに作成してある配信情報を配信すればよい。)。したがって、識別コード受信手段における識別コードの受信から、配信手段による配信情報の配信までに要する時間を短縮できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態である情報配信装置を適用した情報配信システムについて説明する。
【0035】
図1は、この発明の実施形態である情報配信装置を適用した情報配信システムの構成を示す図である。図1において、1は駅であり、2は情報配信センタである。駅1には、自動改札機11、自動精算機12、券売機13等が設置されている。また、自動改札機11、自動精算機12、券売機13は、駅1における乗降客を管理するホスト装置14に接続されている。ホスト装置14は、専用線または公衆回線網3を介して図示していない鉄道会社のサーバ装置に接続されている。情報配信センタ2には、この発明の実施形態である情報配信装置21が設置されている。駅1に設置されているホスト装置14、および情報配信センタ2に設置されている情報配信装置21は、公衆回線網3を介してインタネット4に接続できる。また、ホスト装置14と情報配信装置21とは、通信可能に構成されている。ホスト装置14と情報配信装置21との通信路は、専用線であってもよいし、公衆回線網3やインタネット4を介した経路であってもよい。
【0036】
さらに、情報配信装置装置21には、図示していない上記鉄道会社のサーバ装置が専用線または公衆回線網3を介して通信可能に接続されている。鉄道会社のサーバ装置は、信号機故障、列車事故、暴風雨等により、列車の運行を停止している区間や、徐行運転により遅れが生じている区間(以下、障害発生区間と言う。)が発生すると、該障害発生区間において発生した障害に関する情報(以下、障害情報と言う。)を情報配信装置21に配信する。障害情報には、発生した障害の影響を受ける区間(障害発生区間)、発生した障害の内容(信号機故障、列車事故、暴風雨等)、障害発生区間における現在の運行状況(運行停止、30分遅れ等)が含まれている。
【0037】
また、図1において、5は利用者(登録者)であり、6は該利用者5が所有する携帯電話機であり、7は利用者5が所有する定期券である。携帯電話機6は、インタネット4に接続する機能を有する、携帯電話機6には、インタネット4を介して電子メールの送受信が行えるようにメールアドレスが付与されている。定期券7には、利用者5を識別する識別コード、有効期間、有効区間等の情報が記憶されている(図2参照)。
【0038】
ここでは、自動改札機11の通路を通過する際に、通過者が乗車券として装置本体に投入する定期券7に記憶されている識別コードにより、該通過者を特定する構成であるとして以下説明する。
【0039】
なお、本願発明は、予め識別コードを記憶させた会員カードを利用者5に発行しておき、自動改札機11の通路を通過する際に、乗車券とともにこの会員カードを装置本体に投入させ、自動改札機11の通路を通過した通過者を会員カードに記憶されている識別コードにより特定する構成であってもよい。また、利用者5を識別する識別コードが記憶されている乗車券であれば、定期券7以外の乗車券であってもよい。この実施形態の情報配信システムは、自動改札機11の通路を通過した通過者を特定できる構成を備えていればよい。
【0040】
ここでは、説明を簡単にするため、上記のように定期券7に記憶されている識別コードにより、該通過者を特定する構成であるとして以下説明する。
【0041】
また、以下の説明において利用者5という場合は、駅1への入場、または退場に定期券7を利用する人であり、登録者5という場合は情報配信装置21に後述する属性情報を含めた個人情報が登録されている利用者5である。
【0042】
図3は、この発明の実施形態である情報配信装置の構成を示すブロック図である。情報配信装置21は、本体の動作を制御する制御部211と、企業や店舗等の広告主から登録者への配信を依頼された広告、ニュース、天気予報、交通情報等、様々な種類の情報(以下、配信依頼情報と言う。)を多数記憶した配信依頼情報記憶部212と、登録者5毎に定期券7の識別コードに対応付けて氏名、年齢、性別、趣味、嗜好等の属性情報や、利用区間を示す両端の2つの駅等、登録者5の個人情報を記憶する個人情報記憶部213と、登録者5毎に配信依頼情報記憶部213に記憶されている配信依頼情報の中から、属性情報を含む個人情報に基づいて抽出した配信依頼情報に基づいて作成された配信情報を記憶する配信情報記憶部214と、配信情報記憶部214に記憶されている配信情報を登録者5に配信(送信)する配信部215と、他の機器から送信されてきた情報を受信する受信部216と、配信依頼情報や障害情報を受信する配信依頼情報受信部217と、を備えている。
【0043】
個人情報記憶部213には、図4に示すように、登録者5毎に識別コード(定期券7の識別コード)に対応付けて、登録者5の氏名、年齢、性別、職業、配信を希望する配信情報の種別、配信を希望しない配信情報、配信情報の配信先(携帯電話機6のメールアドレス)、乗車時の配信希望の有無、降車時の配信希望の有無、主に利用する乗車区間、自宅の電話番号、勤務先の電話番号等が個人情報として記憶されている。この個人情報記憶部213が、この発明で言う属性情報記憶手段を有している。
【0044】
なお、定期券7を利用している利用者5であっても、この個人情報記憶部213に個人情報が記憶されていない利用者5は登録者5ではない。
【0045】
配信依頼情報記憶部212に記憶している多数の配信依頼情報の中には、インタネット4を介して取得した情報もある。配信依頼情報には、配信してもよい登録者5と、配信を禁止する登録者5とを区別するための配信条件が付けられている。この配信条件は、配信依頼情報の提供者である広告主が自由に設定できる。例えば、女性向けの配信依頼情報である場合、配信する登録者5を女性に限定する配信条件を付けることで、男性に配信されないようにできる。また、年齢層(20代、30代等)や、配信回数等も配信条件を付けることで、制限できる。
【0046】
図5は、配信依頼情報記憶部に記憶されている配信依頼情報の例を示す図である。配信依頼情報記憶部212は、配信条件(図5(A)参照)と配信依頼情報(図5(B)参照)とを対応づけて記憶している。また、配信依頼情報には該配信依頼情報を識別する配信依頼情報番号が付与されている。図5(A)に示す配信条件の例は、配信依頼情報を配信してもよい登録者5を、女性で、年齢が20〜29歳で、新宿駅を経由する人に制限した例である。また、配信依頼情報の有効期間は2001年9月1日〜2001年10月31日の期間に制限されている。この有効期間を過ぎると、この配信依頼情報が登録者5に配信されることはない。配信制限回数は300回であり、延べ301人以上の登録者5に配信されることはない。さらに、配信依頼情報番号はK0001である。
【0047】
自動改札機11は、適正な乗車券(定期券、キップ、プリペイドカード等)を所持していない利用者の駅構内への入場、または駅構内からの退場を制限する装置である。自動精算機12は乗り越しした利用者5が駅構内から退場するために乗り越し分の運賃を精算し、精算券を取得するための装置である。券売機13は、これから駅構内に入場する利用者5が乗車区間に応じたキップを購入するための装置である。
【0048】
図6は自動改札機の構成を示すブロック図であり、図7は同自動改札機の外観を示す図である。
【0049】
自動改札機1は、本体の動作を制御する制御部111と、動作時に利用する情報や、動作時に発生した情報を記憶する記憶部112と、現在の時間を計時する計時部113と、ホスト装置14へ情報を出力する送信部114と、定期券、キップ、プリペイドカード等の乗車券が本体に投入されたことを検出する投入検出部115と、本体に投入された乗車券を搬送する搬送部116と、搬送されている乗車券に記録されている磁気データを読み取る読取部117と、利用者6の通行を制限する扉118aを開閉する扉駆動部118とを備えている。自動改札機11は、扉118aを閉じることにより、該自動改札機11により構成された通路を閉鎖して、利用者5の駅1への入場または駅1からの退場(通路の通行)を禁止する。
【0050】
自動改札機11は、通路の入口の右側に乗車券を投入する投入口116aを備え、出口の右側に本体に投入された乗車券を放出する放出口116bを備えている。投入口116aと放出口116bとの間には、乗車券を搬送する搬送路116cが設けられている。また、搬送路116cの途中には、投入口116aに投入されたキップや精算券を回収ボックス(不図示)に搬送するための回収路(不図示)、および投入口116aに投入された乗車券の搬送先を放出口116bまたは回収ボックスのどちらかに切り換える、搬送路切換機構部(不図示)が設けられている。投入口116aには、乗車券の投入を検知する投入検知センサ115aが設けられている。この投入検知センサ115aが乗車券の投入を検知すると、搬送部116が投入口116aに投入された乗車券を放出口116bへ搬送する。また、磁気ヘッド117aは搬送路116cを搬送されている乗車券に記録されている磁気データを読み取る。
【0051】
入場用の自動改札機11は図7に示す通行方向が駅構内に向かう方向に設置され、退場用の自動改札機11は図7に示す通行方向が駅構内から外側に向かう方向に設置される。また、記憶部114には、自装置を識別するゲートコード、や自装置が入場用であるか、退場用であるかを示す入退場情報が記憶されている。
【0052】
なお、入場用の自動改札機11と退場用の自動改札機11とを通路を挟んで対向して配置することにより、1本の通路を双方向(入場方向、および退場方向)の通行に利用できる。
【0053】
以下、この発明の実施形態である情報配信装置21を適用した情報配信システムの動作について説明する。
【0054】
この実施形態の情報配信装置21は、登録者5毎に予め配信する配信情報を作成し、ここで作成した配信情報を配信情報記憶部214に記憶する配信情報作成処理を実行している。この配信情報作成処理は、駅1に入退場する利用者5がいない夜間に実行される。以下、この配信情報作成処理について説明する。
【0055】
この配信情報作成処理では、登録者5毎に目的地に関する配信情報を予め作成する。具体的には、一般的な定期券の利用者が、1日あたり、
▲1▼自宅近辺の駅に入場、
▲2▼会社や学校近辺の駅から退場、
▲3▼会社や学校近辺の駅に入場、
▲4▼自宅近辺の駅から退場、
の合計4回、自動改札機11の通路を通行することから、配信情報作成処理では、上記▲1▼〜▲4▼の4回について、登録者5に配信する配信情報を作成する。
【0056】
なお、自宅近辺の駅と、会社や学校近辺の駅とが、個人情報記憶部213に記憶されている個人情報の利用区間の両端の2つの駅である。
【0057】
図8は、配信情報作成処理を示すフローチャートである。
【0058】
情報配信装置21は、個人情報記憶部213に個人情報が記憶されている全ての登録者5に対して、以下に示すs1〜s13の処理を行い、全ての登録者5について完了すると(s14)、本処理を終了する。情報配信装置21は、個人情報記憶部213に登録されている順番に、s1〜s13の処理を実行する。
【0059】
情報配信装置21は、識別コードに対応する個人情報を個人情報記憶部213から読み出す(s1)。情報配信装置21は、s1で個人情報を読み出した登録者5について、自宅近辺の駅(利用区間の両端の2つの駅の一方)入場時に配信する配信情報を作成する(s2)。s2の処理について具体的に説明する。情報配信装置21は、自宅近辺の駅入場時における登録者5の目的地を会社や学校近辺の駅(利用区間の両端の2つの駅の他方)と判断し、配信依頼情報記憶部212に記憶されている多数の配信依頼情報の中から、勤務先近辺の駅に関し、且つ該登録者5の趣味、嗜好等に適合する配信依頼情報を抽出する。このとき、情報配信装置21は、配信依頼情報に付けられている配信条件を満足する登録者5であるかどうかも判断している。情報配信装置21は、ここで抽出した配信依頼情報の本文を配信情報とする。
【0060】
なお、配信依頼情報記憶部212は、配信依頼情報受信部217で受信された、広告主等から送信されてきた配信依頼情報を記憶している。
【0061】
情報配信装置21は、s2で配信情報を作成すると、ここで作成した配信情報を配信情報記憶部214に記憶する(s3)。配信情報記憶部214の構成については後述する。情報配信装置21は、会社や学校近辺の駅退場時に配信する配信情報を作成する(s4)。情報配信装置21は、会社や学校近辺の駅退場時における登録者5の目的地を会社や学校近辺の駅と判断し、上記s2で説明した方法で配信情報を作成する。
【0062】
情報配信装置21は、s4で作成した配信情報が、先に作成した(s2で作成した)配信情報と同じであるかどうかを判断し(s5)、同じであればもう一度配信情報を作成する(s6)。このとき、s4で作成した配信情報については破棄する。情報配信装置21は、s4またはs6で作成した配信情報を配信情報記憶部214に記憶すると(s7)、会社や学校近辺の駅入場時に配信する配信情報を作成する(s8)。情報配信装置21は、会社や学校近辺の入場時における登録者5の目的地を自宅近辺の駅と判断し、上記s2で説明した方法で配信情報を作成する。情報配信装置21は、s8で作成した配信情報を配信情報記憶部214に記憶すると(s9)、自宅近辺の駅退場時に配信する配信情報を作成する(s10)。情報配信装置21は、自宅近辺の駅退場時における登録者5の目的地を自宅近辺の駅と判断し、上記s2で説明した方法で配信情報を作成する。
【0063】
情報配信装置21は、s10で作成した配信情報が、先に作成した(s8で作成した)配信情報と同じであるかどうかを判断し(s11)、同じであればもう一度配信情報を作成する(s12)。このとき、s10で作成した配信情報については破棄する。情報配信装置21は、s10またはs12で作成した配信情報を配信情報記憶部214に記憶する(s13)。
【0064】
情報配信装置21は、全ての登録者5について完了したかどうかを判断し(s14)、未処理の登録者5がいればs1に戻って上記処理を繰り返す。
【0065】
このように、情報配信装置21は、登録者5毎に利用区間の両端の2つの駅について、それぞれ入場時、退場時に配信する、合計4つの配信情報を作成し、配信情報記憶部214に記憶する。
【0066】
図9は、配信情報記憶部の構成を示す図である。配信情報記憶部214は、駅毎にデータベース化されている。上記配信情報作成処理で作成された登録者5毎の4つの配信情報は、該当する駅のデータベースに分けて記憶される。具体的には、利用区間の両端の2つの駅がA駅とB駅とである登録者5の場合、A駅のデータベースにA駅の入場時と退場時用に作成された配信情報が識別コードに対応付けて記憶され、B駅のデータベースにB駅の入場時と退場時用に作成された配信情報が識別コードに対応付けて記憶される。
【0067】
なお、s5、s6、s11、s12を設けたので、上記配信情報作成処理において、1人の登録者5に対して同じ配信情報を配信することがない。
【0068】
次に、利用者5が駅1に入場または駅1から退場したときの情報配信装置21の動作について説明する。
【0069】
まず最初に、この実施形態にかかる情報配信システムにおける、情報の流れについて、図10を参照しながら簡単に説明する。登録者5は自動改札機11に定期券7を投入し、駅1に入場、または駅1から退場する。自動改札機11は、投入された定期券7から識別コードを読み取り、この識別コードを含む通過情報を出力する。通過情報には、定期券7の識別コード、自動改札機11を特定するゲートコード、自動改札機11が入場用であるか退場用であるかを示す入退場情報が含まれている。
【0070】
情報配信装置21には、自動改札機11が出力した通過情報、および鉄道会社のサーバ装置からの障害情報が送信されてくる。情報配信装置21は、通過情報を受信すると、自動改札機11の通路を通過した登録者5に対して、上記配信情報作成処理で作成した配信情報、または鉄道会社のサーバ装置から送信されてきた障害情報を、登録者5の携帯電話機6に電子メールで配信する。情報配信装置21は、鉄道会社のサーバ装置から送信されてきた障害情報を配信依頼情報受信部217で受信する。
【0071】
図11は、情報配信装置の動作を示すフローチャートである。情報配信装置21は、通過情報、または障害情報が送信されてくるのを待っている(s21、s22)。情報配信装置21は、通過情報を受信すると、後述する配信処理を行い(s23)、s21に戻る。また、障害情報を受信すると、以下に示す障害情報受信処理を行って(s24)、s21に戻る。
【0072】
図12は、障害情報受信処理を示すフローチャートである。鉄道会社のサーバ装置から送信されてくる障害情報には、例えば信号機故障、列車事故、暴風雨等により運行ダイヤが維持されていない状況にある区間(以下、障害発生区間と言う。)が発生したことを通知する発生通知、障害発生区間における現在の運行状況の変化、例えば障害発生区間における運行遅れ時間が20分から10分に短くなったこと、を通知する更新通知、および障害発生区間の復旧を通知する復旧通知がある。
【0073】
情報配信装置21は、鉄道会社のサーバ装置から送信されてきた障害情報が、上記発生通知、上記更新通知、復旧通知のいずれであるかを判定する(s31、s32)。発生通知および更新通知には、障害を識別する障害コード、発生した障害の影響を受ける障害発生区間、発生した障害の内容、および現在の運行状況、を示す情報が含まれている。また、障害発生区間には上下線の区別も付けられている。復旧通知には、障害を識別する障害コード、および障害が復旧した旨を示す復旧コードが含まれている。
【0074】
情報配信装置21は、鉄道会社のサーバ装置から送信されてきた障害情報が上記発生通知であると判断すると、障害レコードを作成し(s33)、ここで作成した障害レコードを制御部211に設けられているメモリに記憶し(s34)、本処理を終了する。障害レコードは、障害を識別する障害コードに、発生した障害の影響を受ける障害発生区間、発生した障害の内容、および現在の運行状況を対応付けたレコードである。制御部211のメモリには、図13に示すように現在発生している障害毎に、障害レコードが記憶されている。
【0075】
情報配信装置21は、鉄道会社のサーバ装置から送信されてきた障害情報が上記更新通知であった場合、この更新通知に基づいて障害レコードを作成し、制御部211のメモリに記憶している該当する障害の障害レコードを、ここで作成した障害レコードに書き換える更新処理を行い(s35)、本処理を終了する。情報配信装置21は、障害コードにより制御部211のメモリに記憶されている該当する障害レコードを検索し、書き換える。
【0076】
情報配信装置21は、鉄道会社のサーバ装置から送信されてきた障害情報が上記復旧通知であった場合、制御部211のメモリに記憶されている、今回復旧が通知された障害にかかる障害レコードを削除し(s36)、本処理を終了する。
【0077】
情報配信装置21は、上記障害情報受信処理を実行することにより、現在障害が発生している区間を制御部211のメモリで管理している。
【0078】
なお、上記説明では、障害情報を鉄道会社のサーバ装置から受信するとしたが、インタネット4を介して障害情報を取得するようにしてもよいし、また別の方法で障害情報を受信してもよい。
【0079】
次に、通過情報を受信した情報配信装置21の動作について、図14を参照しながら説明する。図14は、配信処理を示すフローチャートである。情報配信装置21は、通過情報を受信すると、該通過情報に含まれている識別コード(定期券7の識別コード)から、自動改札機11の通路を通過した利用者5が登録者5であるかどうかを判定する(s41)。情報配信装置21は、s41で登録者5でないと判定すると、本処理を終了する。
【0080】
反対に、情報配信装置21は、s41で登録者5であると判定すると、該登録者5が駅1に入場したのか、駅1から退場したのかを判定する(s42)。s42の判定は、受信した通過情報に含まれている入退場情報に基づいて判定される。情報配信装置21は、s42で登録者5が駅1に入場したと判定すると、該登録者5が入場した駅1が該登録者5の利用区間の両端の2つの駅のいずれかであるかどうかを判定する(s43)。s43の判定は、受信した通過情報に含まれるゲートコードから自動改札機11が設置されている駅1を特定し、ここで特定した駅1が個人情報記憶部213に登録されているの利用区間の両端の2つの駅の一方であるかどうかを判定する。
【0081】
情報配信装置21は、s43で利用区間の両端の2つの駅の一方であると判定すると、この登録者5の目的地を利用区間の両端の2つの駅の他方の駅であると予測し、該登録者5が移動する経路を推測する(s44)。情報配信装置21は、制御部211のメモリに記憶している障害レコードの中に、障害発生区間がs44で推測した経路と重なっている障害レコードがあるかどうかを判定する(s45)。
【0082】
障害発生区間が推測した経路と重なっている状態を、図15(A)〜(D)に示す。図15において、登録者5が入場した駅がA駅であり、s44で予測した目的地がB駅であり、A駅とB駅との区間が登録者5の利用区間(s44で推測した経路)である。情報配信装置21は、利用区間内に障害発生区間の一部、または全部が含まれているとき、障害発生区間が推測した経路と重なっていると判定する。また、この判定においては、上り線と下り線とを区別して判定する。具体的には、上り線で障害が発生している場合、下り線を利用する登録者5については障害発生区間が推測した経路と重なっていないと判定する。登録者5は、移動する経路と、障害発生区間とが重なっていると、この障害発生区間で発生している障害の影響を受ける。
【0083】
情報配信装置21は、s45で障害発生区間が推測した経路と重なっていないと判定すると、配信情報記憶部214に記憶されている該登録者5が入場した駅1のデータベースを検索し、該登録者5について入場時に配信するように作成されている配信情報を読み出し、ここで読み出した配信情報を該登録者5の携帯電話機6に電子メールで配信し(s46)、本処理を終了する。
【0084】
このように、情報配信装置21は登録者5毎に利用区間の両端の2つの駅1について、それぞれ入場時と、退場時に配信する配信情報を予め作成しているので、登録者5が利用区間5の両端の2つの駅のいずれかにおいて入場したときには、すぐに配信情報を配信することができる(登録者5に配信する配信情報を作成する時間が必要でない。)。
【0085】
また、情報配信装置21は上記s45で障害発生区間が推測した経路と重なっていると判定すると、ここで重なっていると判定した障害について障害メッセージを作成し(s47)、ここで作成した障害メッセージを登録者5の携帯電話機6に電子メールで配信し(s48)、本処理を終了する。s47では、重なっていると判定した障害の障害レコードに基づいて、障害メッセージを作成する。ここで作成される障害メッセージは、1つの障害についてではなく、重なっていると判定した障害毎に作成される(複数の障害メッセージが作成されることもある)。また、ここで作成する障害メッセージに、発生している障害を避けて目的地に移動するための経路(代替交通手段)等を含めるようにしてもよい。また、s48では予め作成され、配信情報記憶部214に記憶されている配信情報については、登録者5に配信しない。
【0086】
図16(A)はs46で配信情報が配信されてきた登録者5の携帯電話機6の表示画面例を示す図であり、図16(B)はs48で障害メッセージが配信されてきた登録者5の携帯電話機6の表示画面例を示す図である。
【0087】
また、情報配信装置21は、s43で登録者5が入場した駅1が、該登録者5について登録されている利用区間の両端の2つの駅でないと判定すると、該登録者5の目的地を利用区間の両端の2つの駅であると予測する。利用区間の両端の2つの駅でない他の駅1に入場した登録者5は、殆どの場合、利用区間の両端の2つの駅の一方に移動する。このことから、利用区間の両端の2つの駅を該登録者5の目的地であると予測し、これらの2つの駅1を目的地とした移動経路をそれぞれ推測することにより、略確実に該登録者5の移動経路を推測できる。
【0088】
情報配信装置21は、s49で利用区間の両端の2つの駅を目的地であると予測し、これらの2つの駅1を目的地とした移動経路をそれぞれ推測する。情報配信装置21は、s49で推測した2つの経路について、それぞれ障害発生区間が重なっているかどうかを判定し(s50)、重なっていると判定した場合に障害メッセージを作成し(s51)、登録者5の携帯電話機6に配信する(s52)。このs50〜s52の処理は、上記s45、s47、s48の処理と殆ど同じ処理であるが、推測した登録者5の移動経路が2つである点で、相違している。
【0089】
なお、s50の判定は、少なくと推測した一方の経路が障害発生区間と重なっている場合、重なっていると判定する。
【0090】
また、情報配信装置21は、s50で重なっていないと判定すると、本処理を終了する。
【0091】
なお、s50で重なっていないと判定した場合、利用区間の両端の2つの駅を目的地とした配信情報をそれぞれ作成し、これらを纏めて登録者5の携帯電話機6に配信してもよい。
【0092】
次に、s42で登録者5が駅1から退場したと判定した場合について説明する。情報配信装置21は、s42で駅1に入場していないと判定すると(登録者5が駅1から退場したと判定すると)、該登録者5が退場した駅1が該登録者5の登録されている利用区間の両端の2つの駅の一方であるかどうかを判定する(s53)。s53の判定は、上記s43と同じである。情報配信装置21は、s53で利用区間の両端の2つの駅の一方であると判定すると、配信情報記憶部214に記憶されている該登録者5が退場した駅1のデータベースを検索し、該登録者5について退場時に配信するように作成されている配信情報を読み出し、ここで読み出した配信情報を該登録者5の携帯電話機6に電子メールで配信し(s54)、本処理を終了する。また、情報配信装置21は、s53で利用区間の両端の2つの駅でない他の駅であると判定すると、本処理を終了する。
【0093】
なお、s53で利用区間の両端の2つの駅でない他の駅であると判定した場合、該登録者5が今回退場した駅(利用区間の両端の2つの駅でない他の駅)を目的地とした配信情報を作成し、ここで作成した配信情報を該登録者5の携帯電話機6に配信するようにしてもよい。
【0094】
このように、この実施形態の情報配信システムでは、駅1に入場した登録者5について、該登録者5の目的地を予測し、さらに移動経路を推測し、ここで推測した移動経路と、障害発生区間とが重なっていれば、該登録者5が障害発生区間の影響を受けると判断し、役にたたない配信情報を配信せずに、有益な事故情報を配信する。これにより、障害の発生により、登録者5にとって有益な情報が変化することを考慮した情報の配信が行え、登録者5を不愉快にさせることがなく、登録者5に対するサービスの向上が図れる。
【0095】
また、登録者5が利用区間の両端の2つの駅の一方で退場した場合には、予め作成している配信情報を配信するので、登録者5の駅1からの退場に合わせて配信情報を配信することができる。
【0096】
なお、駅1から退場した登録者5は信号機故障、列車事故、暴風雨等により発生した、列車の運行停止や遅れの影響を受けないので、障害情報よりも、配信情報のほうが登録者5にとって有益である。
【0097】
また、障害発生区間では、現在の運行状況が駅構内でアナウンスされているので、図15(C)、(D)に示すように、登録者5が入場した駅1が障害発生区間内であれば、上記s47、s48の処理を行わないようにしてもよい。これにより、登録者5に対する無駄な障害情報の配信が防止できる。
【0098】
また、途中駅で退場した登録者5については、その後の行動を予測することが困難であるから、制御部211のメモリに記憶している障害レコードに基づく障害メッセージを作成し、これを登録者5の携帯電話機6に配信してもよい。
【0099】
また、上記実施形態では、定期券7で鉄道を利用する登録者5に対して配信情報を配信する情報配信システムを例にして本願発明にかかる情報配信装置について説明したが、空港でチェックインした登録者5に対して配信情報を配信する情報配信装置としても利用でき、さらに携帯端末や特定の場所に設置されている操作端末において、現在の居場所と目的地とを入力した利用者に対して、情報を配信するシステムにも利用できる。この場合、例えば自動車で移動する登録者5についても、適当な配信情報、または障害発生情報を配信することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、交通機関の運行障害の発生により、利用者にとって有益な情報が変化することを考慮した情報の配信が行え、利用者を不愉快にさせることがなく、利用者に対するサービスの向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である情報配信装置を適用した情報配信システムの構成を示す図である。
【図2】定期券に記録されている情報を説明する図である。
【図3】この発明の実施形態である情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施形態である情報配信装置に記憶されている個人情報を示す図である。
【図5】配信依頼情報を説明する図である。
【図6】自動改札機の構成を示すブロック図である。
【図7】自動改札機の外観を示す図である。
【図8】配信情報作成処理を示すフローチャートである。
【図9】配信情報記憶部の構成を示す図である。
【図10】情報配信システムにおける情報の流れを説明する図である。
【図11】この発明の実施形態である情報配信装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】この発明の実施形態である情報配信装置の障害情報受信処理を示すフローチャートである。
【図13】障害レコードを説明する図である。
【図14】この発明の実施形態である情報配信装置の配信処理を示すフローチャートである。
【図15】登録者の推測した経路と、障害発生区間との重なりを説明する図である。
【図16】情報配信装置から配信情報、障害情報が配信された携帯電話機の表示画面例を示す図である。
【符号の説明】
1−駅
2−情報配信センタ
11−自動改札機
21−情報配信装置

Claims (4)

  1. 自動改札機の通路を通過した利用者を識別する識別コードを受信する識別コード受信手段と、
    識別コードで識別される利用者の目的地を予測する目的地予測手段と、
    上記識別コードで識別される利用者毎に、上記目的地予測手段が予測した上記目的地に基づいて、配信情報を作成する配信情報作成手段と、
    上記識別コード受信手段が上記識別コードを受信したとき、上記配信情報作成手段がここで受信した識別コードで識別される利用者について作成した上記配信情報を、該識別コードで識別される利用者に対応する配信先に配信する配信手段と、を備えるとともに、
    さらに、特定の地域内で発生した交通機関の運行障害に関する障害情報を受信する障害情報受信手段と、
    上記識別コード受信手段が受信した識別コードで識別される利用者に対して、上記障害情報受信手段が受信した上記障害情報の障害について、上記目的地予測手段が予測した上記目的地への該利用者の移動に影響を及ぼす障害であるかどうかを判断する判断手段と、を備え、
    上記配信手段は、上記判断手段が上記目的地への利用者の移動に影響を及ぼす障害であると判断したとき、上記識別コード受信手段が受信した識別コードで識別される利用者に対応する配信先への上記配信情報の配信を中止する情報配信装置。
  2. 上記配信手段は、上記判断手段が上記目的地への利用者の移動に影響を及ぼす障害であると判断したとき、上記識別コード受信手段が受信した識別コードで識別される利用者に対応する配信先に上記配信情報に換えて、上記目的地への該利用者の移動に影響を及ぼす障害に関する上記障害情報を配信する請求項に記載の情報配信装置。
  3. 上記識別コードで識別される利用者の属性を示す属性情報を記憶する属性情報記憶手段を備え、
    上記配信情報作成手段は、上記識別コードで識別される利用者毎に、上記目的地予測手段が予測した上記目的地、および上記属性情報記憶手段に記憶されている該利用者の上記属性情報に基づいて、配信情報を作成する請求項またはに記載の情報配信装置。
  4. 上記識別コードで識別される利用者毎に、上記配信情報作成手段により作成された配信情報を記憶する配信情報記憶手段を備えた請求項1〜3のいずれかに記載の情報配信装置。
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