JP2009071808A - 撮像装置およびズーム制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】不慣れなズーム操作手段の操作に拘わらず、ズームワークが自然な画像を撮影することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】ズーム操作を行うためのズーム操作手段110と、撮像画像より被写体を抽出する抽出手段105,106,107と、ズーム操作手段の操作に基づいて、ズームを制御する制御手段108とを有する撮像装置において、制御手段が、ズーム操作手段の操作に対するズーム速度を、抽出手段により抽出された被写体の前記撮像画像に占める領域が大きくなるほど遅くなるように制御している。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置およびそのズーム制御方法に関するものである。
デジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置が家庭やオフィスに広く普及している。これらの撮像装置はズーム機能を備えており、ユーザーがズーム操作をすることで、被写体像を望遠及び広角に設定することが可能になっている。つまり、上記ズーム操作によって、撮像画面内において所望の大きさの被写体画像を自由に配置し、撮影することが可能である。また、ズームを行う際のズーム速度は、高速モードや低速モードなど、撮影する状態に応じてユーザーが変更することで、より快適なズーム操作を可能としている(特許文献1)。
特開平4−175711号公報
しかしながら、従来の撮像装置では、ズーム速度がズーム速度モードに依存していたり、ズームボタンの操作によって決定されたりしている。そのため、ズーム操作に不慣れなユーザーの場合、過度なズーム操作になってしまい、被写体に対してズームのし過ぎなど、見苦しい映像が撮影されることがあった。
(発明の目的)
本発明の目的は、不慣れなズーム操作手段の操作に拘わらず、ズームワークが自然な画像を撮影することができる撮像装置および撮像装置のズーム制御方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、ズーム操作を行うためのズーム操作手段と、撮像画像より被写体を抽出する抽出手段と、前記ズーム操作手段の操作に基づいて、ズームを制御する制御手段とを有する撮像装置において、前記制御手段が、前記ズーム操作手段の操作に対するズーム速度を、前記抽出手段により抽出された被写体の前記撮像画像に占める領域が大きくなるほど遅くなるように制御する撮像装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明は、撮像画像より被写体を抽出する抽出ステップと、ズーム操作を行うためのズーム操作手段の操作に基づいて、ズームを制御する制御ステップとを有し、前記制御ステップでは、前記ズーム操作手段の操作に対するズーム速度を、前記抽出手段により抽出された被写体の前記撮像画像に占める領域が大きくなるほど遅くなるように制御する撮像装置のズーム制御方法とするものである。
本発明によれば、不慣れなズーム操作手段の操作に拘わらず、ズームワークが自然な画像を撮影することができる撮像装置または撮像装置のズーム制御方法を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1および2に示す通りである。
図1は本発明の実施例1に係わる撮像装置の一例であるビデオカメラの構成を示すブロック図である。ビデオカメラは、レンズ部100、映像入力部101、中央制御部102、映像出力部103を有する。さらに、ズーム駆動部104、動物体領域検出部105、輪郭抽出部106、顔検出部107、ズーム速度制御部108、ズーム入力部109、およびズームボタン110を有する。
レンズ部100はビデオカメラに具備される撮像光学系であり、ズーム駆動部104によって撮像光学系に含まれるズームレンズを光軸方向に移動させ、光学的ズーム制御を行うことが可能である。映像入力部101は、光学的な信号を電気信号に変換するCCDセンサやCMOSセンサなどの光学変換素子により実現される。よって、映像入力部101によって被写体像は光電変換され、デジタル化される。デジタル化された映像信号は、中央制御部102によってエンコード処理や管理情報の付加などが行われた後に、映像出力部103に出力される。映像出力部103は、例えば、DVDディスクやBDディスク、HDDVDディスク、SDメモリなどのメモリ媒体、テープ媒体などの映像記録装置に映像信号を書き込む。
ビデオカメラを扱うユーザーは、ズームボタン110により意図している視野角にズームを制御することができる。ユーザーによるズームボタン110の操作情報は、ズーム入力部109を介して中央制御部102によって読み取られ、ズームの制御をするズーム速度の算出パラメータとして用いられる。
動物体領域検出部105、輪郭抽出部106および顔検出部107は、画像認識を行う。各画像処理部は、物体の大まかな範囲の把握、物体の輪郭の抽出等を行い、物体の認識や区別を行い、抽出する。そして、抽出した被写体(以下、オブジェクトとも記す)の中に顔が存在するか否かを認識することが可能である。また、被写体の画面上での大きさを検出することが可能になる。検出された、被写体の画面上(以下、撮像画像とも記す)での大きさと、中央制御部102が保持しているズームボタン110の操作情報は、ズーム速度制御部108によって、ズーム速度の算出のために使用される。
ズーム速度制御部108が被写体の画面上での大きさなどを検出し、ズームのし過ぎになってしまうことを考慮して、ズーム速度を決定する。そして、ズーム駆動部104においてズームの制御が行われる。ズーム駆動部104は、ズームレンズのズームポジション値をズーム速度制御部108に通知をする。この値によってフィードバック制御が可能となり、最適なズーム速度への制御が可能となる。
上記のような構成によって、ビデオカメラは、被写体の画面上での大きさとズームボタン110の操作状況から、最適なズーム速度を決定することが出来る。
図2(a),図2(b),図2(c)は、上記構成を持つビデオカメラの外観を示す図である。詳しくは、図2(a)はビデオカメラの側面図、図2(b)はビデオカメラの正面図、図2(c)はビデオカメラの上面図である。
200はビデオカメラであり、図2(b),図2(c)に示す位置に、ズームボタン110を備えている。また、図2(b)に示す位置にレンズ部100を備えており、電気信号によって、ズーム速度の変速が可能である。
図3は、図1に示したズーム速度制御部108およびその周辺の構成を示すブロック図である。ズーム速度制御部108は、画像の状態計算部304、ボタンの状態計算部305、制御値算出部306、状態記憶部307から構成されている。このズーム速度制御部108は、各種パラメータからズーム速度を計算している。この各種パラメータは、動物体検出エリアの大きさ300、物体輪郭検出エリアの大きさ301、顔検出エリアの大きさ302、ズームボタンの操作情報303、そして、フィードバック制御の為に現状でのズームポジション値308から成り立っている。以下にこの各構成について説明する。
上記の動物体検出エリアの大きさ300は、画像の動きのある部分に対応し、図1の動物体領域検出部105にて算出される。また、物体輪郭検出エリアの大きさ301は、図1の輪郭抽出部106にて算出される。また、顔検出の結果、得られた顔領域の大きさである顔検出エリアの大きさ302は、図1の顔検出部107にて算出される。また、ユーザーによるズームボタン110の操作量、たとえば70パーセントの押圧量などを示す情報であるズームボタン操作情報303は、図1の中央制御部102にて算出される。また、ズームポジション値308は、同じく図1のズーム駆動部104にて算出される。そして、これらがズーム速度制御部108に対して出力されている。なお、ズームポジション値308とは、実際のズームレンズの位置を検出した値である。これにより現状のズーム状態を把握し、PID(Proportional Integral Derivative)制御に基づくフィードバック制御を行うようにしている。
動物体検出エリアの大きさ300は、主に、MPEG2エンコード時やH.264エンコード時に算出される画面上での動きのある部分(オプティカルフロー)などから算出される部分であり、画像の動きのある部分を示している。動きのある部分は、1つのオブジェクトから構成される場合もあるが、複数のオブジェクトから構成される場合も多い。
物体輪郭検出エリアの大きさ301は、たとえば、動物体領域検出部105において複数のオブジェクトを検出した場合、当該複数のオブジェクトのうち、特定のオブジェクトの撮像画像における大きさを輪郭抽出部106において認識した値である。オブジェクトが人である場合には、顔検出エリアの大きさ302が検出され、ズーム速度制御部108に与えられる。ズーム速度制御部108には、更に、ユーザー操作によるズームボタン110の操作状態を示す情報であるズームボタンの操作情報303が与えられる。
これらの条件で、画像の状態計算部304およびボタンの状態計算部305を介して制御値算出部306にて、ズーム速度309が算出され、ズーム制御が行われる。
次に、ズーム速度309の算出手順の概要について説明をする。
ズーム速度制御部108では、画像の状態計算部304によって、撮像画像に対しての被写体の領域が占有する占有率を計算する。画像の状態計算部304での処理は、微分・減算・積分において、時間的要素を加味するものである。たとえば、長い時間ズームボタン110が押されていた場合にはズーム速度を変えるといったズーム制御などを行う場合に状態計算部304の出力が用いられる。また、ボタンの状態計算部305によって、ズームボタン110の押されている継続時間、ズームボタン110の押されている強さなど、該ズームボタン110の操作情報の算出を行う。これら算出値から、制御値算出部306がズーム速度309の算出を行う。また、ズームポジション値308によるフィードバック制御計算が行われる。また、ズームボタン110等の数値変動を状態記憶部307によって記録しておくことで、過去の状態を考慮した計算を行うことが可能になる。尚、計算式の詳細は後述する。
以下に、被写体の占有率計算に関わる値の説明を行う。
図4(a),図4(b),図4(c),図4(d)は、ズーム速度制御部108に入力される値を図解するための図であり、図4(a)は、撮像画像に対応する画像である。
図4(b)は、動きから判定されるオブジェクト領域(動物体検出エリアの大きさ300)を示す画像である。このオブジェクト領域は、主にエンコード時の動き検出などの判定から得られる領域をそのまま流用することが可能である。MPEG2やH.264のエンコーダから入力される動き検出部分は、図4(b)に示すようなブロック400を構成とした連続したオブジェクト領域401である。このオブジェクト領域401に基づいて、動物体領域検出部105によって動物体検出エリアの大きさ300が算出される。そして、算出された動物体検出エリアの大きさ300がズーム速度制御部108に入力される。尚、この動物体検出エリアの大きさ300は、MPEG2やH.264のエンコーダからの出力に限らず、別の手法によって得るようにしても構わない。
図4(c)は、輪郭抽出から得られる領域(物体輪郭検出エリアの大きさ301)を示す画像である。この領域は、輪郭抽出部106によって算出される領域である。輪郭抽出は、計算量が多いことを考慮して次のようにする。すなわち、動物体領域検出部105により算出した動物体検出エリアの大きさ300を利用することで、輪郭抽出部106の計算量の低減化を行う。ここで、輪郭抽出の算出方法は、ソ−ベルフィルタなどの画素毎の微分法などを用いて抽出する方法がある。本実施例1では、時間的に隣接するフレーム間の画像差分を用いることで検出を行っているが、別画像との差分を用いることで検出するようにしても構わない。このようにして、得られたオブジェクトの輪郭402から物体輪郭検出エリアの大きさ301を算出することが可能である。そして、物体輪郭検出エリアの大きさ301は、ズーム速度制御部108に入力される。
更に、図4(d)の顔検出から得られる領域画像に示されるように、顔検出を行った顔検出エリアの大きさ302を得ることもできる。顔検出アルゴリズムには、アダブーストアルゴリズムなどの眼や鼻、口などの特徴検出などのアルゴリズムを用いることが可能である。また、その他の検出手法を用いても構わない。本実施例1では、輪郭抽出部106による輪郭402で示される領域から検出することで、検出の為の演算量を低減させる。このようにして得られた顔検出部分404は、顔検出エリアの大きさ302として算出される。そして、顔検出エリアの大きさ302が、ズーム速度制御部108に入力が行われる。
次に、ズーム速度制御部108内の制御値算出部306にて行われるズーム速度309の算出アルゴリズムの詳細について説明する。
図5(a),図5(b)は、ズーム速度制御の従来例を示したものである。従来の制御例として、以下の制御例1,2に分類できる。
図5(a)は従来の制御例1であり、被写体の大きさに拘わらず、ズーム速度が一定の場合である。この場合は、ズーム速度に対して何の考慮もされていない。図5(b)は従来の制御例2であり、ズーム速度を変化させるモードを幾つか設ける方式である。この場合、ユーザーは、高速か低速、もしくは通常の速度かを選び、使用する。
図6は、本実施例1に係わるズーム速度制御例の概要を示している。この図6は、撮像画像に対する主要被写体の領域の占有する占有率に対してのズーム速度の関係を示している。図6からわかるように、本実施例1においては、占有率に目標値が有り、当該目標値である占有率に対して、現在の占有率の比率を計算している。ズーム速度は、ズーム速度Aからズーム速度Bとの間で制御される。なお、上記動物体検出エリアの大きさ300、物体輪郭検出エリアの大きさ301、顔検出エリアの大きさ302から占有率が算出される。占有率については、詳しくは後述する。
従来のビデオカメラは、直線700(従来の制御例1)に示すように、占有率に拘わらないズーム速度であった。
これに対し、曲線702(実施例1における制御例1)に示すように、撮像画像に対する主要被写体の占有率に応じて、ズーム速度を変化させる。このズーム速度可変の曲線702は、主要被写体の占有率に応じてズーム速度を変化させる。主要被写体の撮影画像に対する占有率が高いと、ズーム速度は低下する。この曲線702は、目標値に対して占有率が低い場合、たとえば、比率0.25より小さい場合は、占有率が大きくなるにつれてズーム速度が速くなる。これは、ズーム操作に応じて、いきなり高速でズームすると、画像が不自然になることを防止するためである。
曲線703および704は、撮像画面に対する主要被写体の占有率が高くなるにつれてズーム速度を低下させる。なお、図6にあるように、主要被写体の占有率が目標値に達しても、ズームボタン110が押され続けていた場合は、ズーム制御を継続する。すなわちズーム速度ZoomMinでズーム制御される。そして、ズームポジションがズーム端に到達するまで動きつづけることになる。
本実施例1では、次に示す計算式による主要被写体の占有率に応じて、ズーム速度を変化させる。このことで、ズームボタン110の操作性を向上させ、ズーム速度の超過による不自然なズーム操作を防止するものである。下記はズーム速度を算出例である。つまり、ズーム速度可変の曲線は以下の式で示される。
ZoomMin=ButtonTime×K1+ButtonPower×K2
ZoomSp=ZoomMin+(ZoomMax
×ZoomCurve(ObjectRate))
このとき、ZoomSpはズーム速度[mm/sec]、ZoomMaxはズーム速度最大値、ZoomMinはズーム速度最小値、ButtonTimeはズームボタン押し継続時間[sec]である。また、ButtonPowerはズームボタン押し強度[N/m^2](^2は2乗を意味する)、ObjectRateは撮影画面に対する主要被写体の占有率の目標値に対する比率である。また、ObjectRateの関数であるZoomCurveは、対主要被写体のズーム減衰曲線である。なお、K1及びK2はズームボタン効果定数である。
ズーム速度最小値(ZoomMin)は、ビデオカメラの自己判定によるズーム速度制御だけではなく、ユーザーによるズームボタン110の操作状況を、ズーム速度に反映させるために存在する変数である。ズームボタン効果定数K1及びK2は、ズームボタン110の操作による影響をどの程度ズーム速度変化に反映させるかを決定する定数である。このズームボタン効果定数により、ビデオカメラの画像認識によるズーム速度制御の割合を大きくするか、それとも、ユーザーのズームボタン操作の影響によるズーム速度制御の割合を大きくするかを決定できる。
ズーム速度最小値(ZoomMin)は、ズームボタン押し継続時間(ButtonTime)及びズームボタン押し強度(ButtonPower)から算出される。そして、ズームボタン110を押している継続時間及びズームボタン110を押す強さに応じて決定される。特に、撮影画面に対する主要被写体の占有率の目標値に対する比率(ObjectRate)が、1に近づいた場合のズームの速度に影響する。これは、画像認識によって、主要被写体が撮影画面上で大きくなり、目標値に達して、被写体サイズから決定されるズーム速度を0にした場合でも、ユーザーは、更に望遠動作を行いたい場合が存在するためである。
このような算出方法によって、ユーザーの意図する構図と、ビデオカメラが目標値とした構図にずれが生じた場合に、ユーザーのズーム操作を優先するようにしている。
対主要被写体のズーム減衰曲線ZoomCurveは、ズーム速度可変曲線の原型となる曲線で、主要被写体の大きさに対するズームの速度の減衰率を示す関数である。
尚、撮影画面に対する主要被写体の占有率の目標値に対する比率であるObjectRateは、次に示す式
ObjectRate=ObjectArea×I1+ObjectOutline
×I2+ObjectFace×I3
から算出される。このとき、ObjectAreaは、画面表面積対画面上での動物体検出エリア面積の比率であり、ObjectOutlineは、画面表面積対動物体検出エリアでの物体輪郭検出エリア面積の比率である。また、ObjectFaceは、画面表面積対物体輪郭検出エリアでの顔検出エリア面積の比率であり、I1及びI2及びI3は、画像認識効果定数である。このObjectRateは、画像認識した動物体検出エリアの大きさ300、物体輪郭検出エリアの大きさ301、および、顔検出エリアの大きさ302から算出される。
画像認識効果定数I1〜I3によって、どの画像認識に対して、どの程度強く反応し、ズーム速度を制御させるかを決定できる。つまり、この定数を変更することで、画面認識に対してのズーム速度の制御による効果を決定することが出来る。尚、画像認識効果定数でI1〜I3は、定数を指定するばかりでなく、実際のレンズのズーム位置に相関がある関数を用いても構わない。
また、動物体領域検出部105、輪郭抽出部106、顔検出部107での算出結果に係数を掛けることができる。このような係数を制御すれば、画像認識した動物体検出エリアの大きさ300、物体輪郭検出エリアの大きさ301、および顔検出エリアの大きさ302のいずれかに重点をおいたズーム速度制御を行うことができる。
図7に、実際にズームボタン110の操作に連動する主要被写体の大きさを考慮したズーム速度制御例を示す。図7は、ズーム速度のズームボタン110による変化例を示している。
上述した式によって算出されるズーム速度可変の曲線からズーム速度309は算出される。さらに、ズームボタン110が弱く押されていたり、押されていた継続時間が短い場合は、ZoomMinが変化することで、曲線1000に示す曲線になる。また、ズームボタン110が強く押されたり、押されていた継続時間が長かったりした場合も同様に、ZoomMinが変化することで、曲線1001に示される曲線となる。それぞれの場合で、特にZoomMinの値が曲線1000に比べて曲線1001の方が大きくなる。
つまり、ビデオカメラが望遠状態になり、主要被写体の撮影画面上での占有率が高くなった場合は、ズーム速度を低下させる。しかし、ズームボタン110を強く押しているか、押している時間が長い場合には、ズーム速度を低下させにくくする。このことで、ビデオカメラが決定するズーム速度を、ズームボタン110によるユーザーの意思に沿ったズーム速度に算出することになる。
尚、これらの適用は、ビデオカメラのみだけでなく、デジタルカメラにおいても同様に実施することが可能である。
上記実施例1の関数ZoomCurveは、望遠動作を行う場合と広角動作を行う場合とで同じであるが、これに対して、本発明の実施例2は、望遠動作のときと広角動作のときとで異なる関数を用いるものである。
本実施例2の場合の関数ZoomCurveとして、望遠動作(望遠方向にズームすること)を行う場合と広角動作(広角方向にズームすること)を行う場合とで違う曲線を用いる。このことで、望遠方向のズーム移動のときよりも広角方向のズーム移動のときの方が、ズーム速度を速くして、被写体のズームアウトを行うことが可能になる。
この場合、望遠操作を行うときの関数ZoomCurveよりも、広角操作を行うときの関数ZoomCurveを
望遠方向操作時ZoomCurve(ObjectRate)≦
広角方向動作時ZoomCurve(ObjectRate)
のような条件を成立させる必要がある。
このような動作によって、撮影している被写体の撮影状況から広角方向に操作する場合に、1種類だけの関数ZoomCurveによる不自然なフレームワークから、より自然なフレームワークとすることが可能となる。
また、もしユーザーが望遠方向のズーム移動よりも、広角方向のズーム移動速度が低い方が望ましい場合は、
望遠方向操作時ZoomCurve(ObjectRate)≧
広角方向操作時ZoomCurve(ObjectRate)
の条件に当てはまる式を用いることができる。
以上実施例2にように、関数ZoomCurveを複数用意することで、望遠方向動作時のズーム速度と、広角方向動作時のズーム速度を変化させる。このことで、ユーザーのズームボタン操作をさらに向上させることができる。
以上の実施例1および2によれば、撮影対象となる被写体(オブジェクト)を認識し、撮影画面内における大きさ(面積)とズームボタン110の操作情報から、ズーム速度を決定するようにしている。詳しくは、本実施例1および2における撮像装置は、ズーム操作を行うためのズームボタン110を有する。さらに、撮影画像から撮影対象である被写体(オブジェクト)を抽出する、換言すれば撮影画面より主要被写体を抽出する抽出手段である動物体領域検出部105を有する。さらには、主要被写体の撮影画面内に占める大きさとズームボタン110の操作情報を用いてズーム速度を制御するズーム速度制御部108を有している。
詳しくは、ズーム速度制御部108は、主要被写体の撮影画面内に占める大きさが大きくなるほど、ズーム速度が遅くなるようにする。これにより、ズーム速度が速すぎて主要被写体の撮影に失敗することを防止できる。また、ズームボタン110が操作されている間は、最大または最小ズーム位置(ZoomMaxまたはZoomMin)に到達するまで、ズーム制御を停止しないようにして、ズーム操作性を向上させている。
つまり、ズーム操作に不慣れなユーザーであっても、被写体に対して、ズームのし過ぎなどの見苦しい映像が撮影されてしまうことを防止し、ズームワークの良好なビデオカメラ等の撮像装置とすることができる。
また、被写体となるオブジェクトの決定に際して、被写体の輪郭を抽出することでオブジェクト抽出を行う輪郭抽出部106や、被写体になるオブジェクトの中に、人などの顔を認識する顔検出部107を、上記の抽出手段に追加している。これにより、ユーザーが撮影したいと思われる被写体であるオブジェクトの検出精度を向上することが可能となる。
また、ズームボタン110の操作情報は、ズームボタン110の操作継続時間または押し強度を指標としている。
また、ズーム速度の制御を、望遠動作を行う場合と広角動作を行う場合で同じにする、もしくは、異なるようにし、ユーザーのズームボタン操作を向上させている。
(本発明と実施例の対応)
ズームボタン110が本発明のズーム操作手段に、動物体領域検出部105、輪郭抽出部106および顔検出部107が本発明の抽出手段に、ズーム速度制御部108が本発明の制御手段に、それぞれ相当する。また、ズーム操作手段の操作とは、ズームボタン110を強く押しているか、弱く押しているか、押している時間が長いか短いか、つまりズームボタン110の操作継続時間または押し強度である。
本発明の実施例1に係わるビデオカメラの構成を示すブロック図である。 図1のビデオカメラの外観を示す図である。 図1のズーム速度制御部の詳細を示すブロック図である。 本発明の実施例1における撮影画像からのオブジェクト領域などの特定を説明するための図である。 従来のズーム速度制御例を説明するための図である。 本発明の実施例1におけるズーム速度制御例を説明するための図である。 本発明の実施例1におけるズームボタンによるズーム速度変化例を示す図である。
符号の説明
100 レンズ部
101 映像入力部
102 中央制御部
103 映像出力部
104 ズーム駆動部
105 動物体領域検出部
106 輪郭抽出部
107 顔検出部
108 ズーム速度制御部
109 ズーム入力部
110 ズームボタン

Claims (6)

  1. ズーム操作を行うためのズーム操作手段と、
    撮像画像より被写体を抽出する抽出手段と、
    前記ズーム操作手段の操作に基づいて、ズームを制御する制御手段とを有する撮像装置において、
    前記制御手段は、前記ズーム操作手段の操作に対するズーム速度を、前記抽出手段により抽出された被写体の前記撮像画像に占める領域が大きくなるほど遅くなるように制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記抽出手段は、輪郭抽出または顔検出を行うことで、前記撮像画像より前記被写体を抽出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記抽出手段は、別画像との差分を用いることで、前記撮像画像より被写体を抽出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記ズーム速度の制御は、望遠動作を行う場合と広角動作を行う場合とで同じであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記ズーム速度の制御は、望遠動作を行う場合と広角動作を行う場合とで異なることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 撮像画像より被写体を抽出する抽出ステップと、
    ズーム操作を行うためのズーム操作手段の操作に基づいて、ズームを制御する制御ステップとを有し、
    前記制御ステップでは、前記ズーム操作手段の操作に対するズーム速度を、前記抽出手段により抽出された被写体の前記撮像画像に占める領域が大きくなるほど遅くなるように制御することを特徴とする撮像装置のズーム制御方法。
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