JP2009071668A - コンテンツを配信するシステム、配信装置および表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信側の再生表示能力に応じたコンテンツを配信可能な配信装置を提供する。
【解決手段】コンテンツの配信装置が実行する処理は、コンテンツの受信者の加入しているサービスを確認するステップ(S612)と、メッセージを受信装置に送信する必要があると判定した場合に(ステップS620にてYES)、送信対象となるメッセージを生成して受信装置に送信するステップ(S622)と、配信されるコンテンツの画質の切換要求を受信したと判定した場合に(ステップS630にてYES)、当該ユーザのサービスの内容を更新するステップ(S632)と、要求された画質によるコンテンツの配信を開始するステップ(S634)とを含む。
【選択図】図6
【解決手段】コンテンツの配信装置が実行する処理は、コンテンツの受信者の加入しているサービスを確認するステップ(S612)と、メッセージを受信装置に送信する必要があると判定した場合に(ステップS620にてYES)、送信対象となるメッセージを生成して受信装置に送信するステップ(S622)と、配信されるコンテンツの画質の切換要求を受信したと判定した場合に(ステップS630にてYES)、当該ユーザのサービスの内容を更新するステップ(S632)と、要求された画質によるコンテンツの配信を開始するステップ(S634)とを含む。
【選択図】図6
Description
本発明は、コンテンツを配信する技術に関し、より特定的には、複数の画質を有するコンテンツの配信に関する。
従来、コンテンツ配信サービスの利用者が閲覧中のコンテンツがSD画質(標準画質)であって、同じコンテンツのHD画質(高画質、ハイビジョン画質ともいう。)版も存在する場合に、ユーザがこのことを知ることは極めて困難であり、また、当該サービスの提供者である事業者も、対策を容易にとることができなかった。
複数種類の信号の送信に関し、特開2004−179718号公報(特許文献1)は、アナログ放送とデジタル放送とで、どちらも同一の番組を放送しているときに、ユーザがアナログ放送を見ていれば画面にメッセージを出し、デジタル放送をみるように促す技術を開示している。
特開2003−348562号公報(特許文献2)は、サーバ上で複数の画質のCGデータのコンテンツをもち、クライアントからの要求により、コンテンツの画質を選択して配信する技術を開示している。
特開2000−125062号公報(特許文献3)は、サーバ上で複数の画質のコンテンツをもち、クライアントからの要求により、コンテンツの画質を選択して配信する技術を開示している。
特開2000−115745号公報(特許文献4)は、サーバからの制御により、デコードして配信する画像の画質を変化させる技術を開示している。
特開2000−115658号公報(特許文献5)は、1チャンネル内に複数の番組がある場合にそれらを表示する受信装置に関する技術を開示している。
特開2003−339063号公報(特許文献6)は、利用者の画質の嗜好情報を収集して、それを反映する技術を開示している。
特開2003−9126号公報(特許文献7)は、利用者の受信権利と配信データの関係性に対する技術を開示している。
特開平10−290453号公報(特許文献8)は、送信側が同一映像ソースからビットレートの違う符号化データをつくり、それぞれの再生に必要なパラメータ値を算出し、受信側がパラメータ値を読み取り、再生できるビットレートの符号化データを選択してデコードし表示する技術を開示している。
特開2004−179718号公報
特開2003−348562号公報
特開2000−125062号公報
特開2000−115745号公報
特開2000−115658号公報
特開2003−339063号公報
特開2003−9126号公報
特開平10−290453号公報
しかしながら、特開2004−179718号公報に開示された技術によると、テレビ放送としてアナログ放送とデジタル放送とがサイマルキャスト(同時放送)されている場合にのみ、受信者はいずれかの放送を選択することができた。そして、係る技術は、より一般的な放送形態や、インターネットのようなネットワークを用いた、いわゆる「ビデオオンデマンド」と称されるビデオ映像の配信には対応できなかった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、コンテンツの配信サービスにおいて利用者が閲覧中のコンテンツの画質と異なる画質による配信を容易に実現できる、コンテンツを配信するシステムを提供することである。
本発明の他の目的は、配信されるコンテンツの画質を容易に切り換えることができるシステムを提供することである。
本発明の他の目的は、コンテンツの配信サービスにおいて利用者が閲覧中のコンテンツの画質と異なる画質による配信を容易に実現できる、配信装置を提供することである。
本発明の他の目的は、配信されるコンテンツの画質を容易に切り換えることができる配信装置を提供することである。
本発明の他の目的は、コンテンツの配信サービスにおいて利用者が閲覧中のコンテンツの画質と異なる画質によるコンテンツの再生表示を容易に実現できる、表示装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、配信されるコンテンツの画質を容易に切り換えることができる表示装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、コンテンツを配信するシステムは、複数の画質のコンテンツを配信可能な配信装置と、通信回線を介して配信装置に接続される複数のコンテンツ表示装置とを備える。各コンテンツ表示装置は、配信装置と通信する通信手段と、配信装置から受信する信号に基づいてコンテンツを表示する表示手段と、表示手段によるコンテンツの表示能力を表わす端末情報を格納する記憶手段とを備える。配信装置は、通信回線を介して各コンテンツ表示装置と通信する通信手段と、複数のコンテンツ表示装置の各々に配信されるコンテンツの画質を特定する各画質情報と、配信されるコンテンツの画質の変更を促すメッセージとを格納する記憶手段と、コンテンツの配信を制御する制御手段とを備える。制御手段は、コンテンツ表示装置との通信に基づいて、コンテンツ表示装置の端末情報を取得し、取得した端末情報に基づいて、コンテンツ表示装置に配信されるコンテンツの画質がコンテンツ表示装置の表示能力を下回っているか否かの判断処理を実行し、コンテンツの画質が表示能力を下回っている場合に、配信中のコンテンツの画質を上回る画質によるコンテンツの配信を促すメッセージを、コンテンツ表示装置に送信する。
好ましくは、制御手段は、コンテンツ表示装置に配信されるコンテンツの画質が、第1の画質であるか、第1の画質を上回る第2の画質であるかを判断する。
好ましくは、コンテンツ表示装置の表示能力は、第1の画質のコンテンツのみを再生表示することができる能力と、第2の画質のコンテンツも再生表示可能な能力とのいずれかを含む。
好ましくは、第1の画質は、標準画質を含む。第2の画質は、ハイビジョン画質を含む。
好ましくは、コンテンツ表示装置の端末情報は、コンテンツ表示装置の種類を識別する識別情報を含む。制御手段は、識別情報に基づいて、コンテンツ表示装置の表示能力を表わす情報を検索し、検索した情報に基づいて、判断処理を実行する。
好ましくは、コンテンツ表示装置は、コンテンツの配信に基づく通信レポートを配信装置に送信する。制御手段は、通信レポートに基づいて、配信中のコンテンツの画質の変更を促すメッセージを、コンテンツ表示装置に送信する。
好ましくは、制御手段は、第1の画質のコンテンツが配信されている場合に第2の画質のコンテンツを一時的にコンテンツ表示装置に配信し、コンテンツ表示装置から送信される通信レポートに従って、第2の画質のコンテンツの配信の可否を判断する。
好ましくは、制御手段は、配信が要求されたコンテンツの配信を開始する前に、判断処理を実行する。
この発明の他の局面に従うと、通信回線に接続された複数のコンテンツ表示装置の各々に対してコンテンツを配信するための配信装置が提供される。各コンテンツ表示装置は、配信装置から受信する信号に基づいてコンテンツを表示する表示装置と、表示装置によるコンテンツの表示能力を表わす端末情報を格納するメモリとを備えている。配信装置は、通信回線を介して各コンテンツ表示装置と通信する通信手段と、複数のコンテンツ表示装置の各々に配信されるコンテンツの画質を特定する各画質情報と、配信されるコンテンツの画質の変更を促すメッセージとを格納する記憶手段と、コンテンツの配信を制御する制御手段とを備える。制御手段は、コンテンツ表示装置との通信に基づいて、コンテンツ表示装置の端末情報を取得し、取得した端末情報に基づいて、コンテンツ表示装置に配信されるコンテンツの画質がコンテンツ表示装置の表示能力を下回っているか否かの判断処理を実行し、コンテンツの画質が表示能力を下回っている場合に、配信中のコンテンツの画質を上回る画質によるコンテンツの配信を促すメッセージを、コンテンツ表示装置に送信する。
好ましくは、制御手段は、コンテンツ表示装置に配信されるコンテンツの画質が、第1の画質であるか、第1の画質を上回る第2の画質であるかを判断する。
好ましくは、コンテンツ表示装置の表示能力は、第1の画質のコンテンツのみを再生表示することができる能力と、第2の画質のコンテンツも再生表示可能な能力とのいずれかを含む。
好ましくは、第1の画質は、標準画質を含む。第2の画質は、ハイビジョン画質を含む。
好ましくは、コンテンツ表示装置の端末情報は、コンテンツ表示装置の種類を識別する識別情報を含む。制御手段は、識別情報に基づいて、コンテンツ表示装置の表示能力を表わす情報を検索し、検索した情報に基づいて、判断処理を実行する。
好ましくは、コンテンツ表示装置は、コンテンツの配信に基づく通信レポートを配信装置に送信する。制御手段は、通信レポートに基づいて、配信中のコンテンツの画質の変更を促すメッセージを、コンテンツ表示装置に送信する。
好ましくは、制御手段は、第1の画質のコンテンツが配信されている場合に第2の画質のコンテンツを一時的にコンテンツ表示装置に配信し、コンテンツ表示装置から送信される通信レポートに従って、第2の画質のコンテンツの配信の可否を判断する。
好ましくは、制御手段は、配信が要求されたコンテンツの配信を開始する前に、判断処理を実行する。
この発明の他の局面に従うと、複数の画質を有するコンテンツを配信可能な配信装置と通信する表示装置が提供される。この表示装置は、通信回線を介して配信装置と通信する通信手段と、映像を表示する表示手段と、表示装置に対する操作を受け付ける入力手段と、表示装置の動作を制御する制御手段とを備える。制御手段は、配信装置から第1の画質のコンテンツを受信しているときに、第1の画質のコンテンツの受信レポートを生成し、受信レポートを配信装置に送信し、受信レポートに応答して配信装置から送信されたメッセージに基づいて、第1の画質と異なる第2の画質のコンテンツの配信の選択を促す画像を表示手段に表示させ、画像を選択する操作に応答して、第2の画質のコンテンツの配信要求を生成し、配信装置に配信要求を送信し、表示手段は、配信要求に応じて配信装置によって送信された第2の画質のコンテンツに基づく映像を表示する。
好ましくは、制御手段は、第1の画質のためのデータ量を下回る第2の画質のコンテンツの配信の選択を促す画像を表示手段に表示させる。
好ましくは、制御手段は、第1の画質のためのデータ量を上回る第2の画質のコンテンツの配信の選択を促す画像を表示手段に表示させる。
好ましくは、制御手段は、配信装置から受信したデータ量に基づいて受信レポートを生成する。
好ましくは、表示装置は、表示装置の表示能力を表わす情報を格納する記憶手段をさらに備える。制御手段は、表示能力を表わす情報を含む受信レポートを生成する。
本発明に係るシステムによると、コンテンツの配信サービスにおいて利用者が閲覧中のコンテンツの画質と異なる画質による配信を容易に実現できる。また本発明の他の局面に従うシステムによると、配信されるコンテンツの画質を容易に切り換えることができる。本発明に係る配信装置によると、コンテンツの配信サービスにおいて利用者が閲覧中のコンテンツの画質と異なる画質による配信を容易に実現できる。また、本発明の他の局面に従う配信装置によると、配信されるコンテンツの画質を容易に切り換えることができる。本発明によると、コンテンツの配信を受ける利用者に利便性を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信システム10について説明する。図1は、コンテンツ配信システム10の構成を表わす図である。コンテンツ配信システム10は、配信装置200と、コンテンツサーバ500と、テレビ800,810とを備える。なお、本実施の形態においては、説明が複雑になるのを防止するために、2つのテレビが示されているが、コンテンツ配信を受けるテレビの数は、図1に示されるものに限られず、より多くのテレビがコンテンツ配信を受けることができる。
配信装置200は、ローカルエリアネットワークその他の通信回線によりコンテンツサーバ500に接続されている。配信装置200は、さらにインターネット110に接続される。インターネット110を用いたコンテンツ配信は、インターネットプロトコルその他の通信プロトコルに従って実現される。
コンテンツサーバ500は、配信装置200による配信の対象となるコンテンツのデータを格納している。
配信装置200およびコンテンツサーバ500は、コンテンツの配信事業者によって運営される。コンテンツサーバ500は、映画、テレビ番組その他の映像音声コンテンツを格納している。配信装置200およびコンテンツサーバ500は、別個のコンピュータシステムとして実現される。他の局面においては、配信装置200およびコンテンツサーバ500は、1つのコンピュータシステムとして実現されてもよい。
テレビ800は、ゲートウェイ装置120を介してインターネット110に接続される。テレビ800は、配信装置200から配信されるコンテンツをディスプレイ802に表示する。ディスプレイ802は、たとえば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)その他のディスプレイ装置として実現される。
テレビ810は、テレビ800と同様に、ゲートウェイ装置130を介してインターネット110に接続されている。テレビ800,810は、図1に示されるように、ネットワークを介して受信する映像コンテンツに基づいて映像を表示する他、放送信号を受信してその信号に基づいて映像を表示することもできる。以下、コンテンツ表示装置の一態様としてテレビに言及する場合には、代表としてテレビ800を用いて説明する。
図2を参照して、本発明の実施の形態に係る配信装置200の構成について説明する。図2は、配信装置200のハードウェア構成を表わすブロック図である。配信装置200は、たとえばコンピュータシステムにより実現される。配信装置200は、CPU(Central Processing Unit)210と、マウス220と、キーボード230と、RAM(Random Access Memory)240と、ハードディスク250と、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)駆動装置260と、通信I/F(Interface)270と、モニタ280とを備える。CD−ROM駆動装置260には、CD−ROM262その他の光ディスク装置が装着される。
コンピュータシステムによって実現される配信装置200における処理は、ハードウェアおよびCPU210により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク250に予め格納されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD−ROM262その他の記録媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネット110に接続されているコンピュータシステムを運営する情報提供事業者によって、ダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、CD−ROM駆動装置260その他の読取装置によってその記録媒体から読み取られて、あるいは、通信I/F270を介してダウンロードされた後、ハードディスク250に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU210によってハードディスク250から読み出され、RAM240に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU210は、そのプログラムを実行する。
図2に示される配信装置200を構成する要素は、一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、RAM240、ハードディスク250、CD−ROM262その他の記録媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、配信装置200を実現するコンピュータシステムのハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
ここで、記録媒体としては、CD−ROM262、ハードディスク250に限られず、FD(Flexible Disk)、磁気テープ、カセットテープ、光磁気ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable ROM)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持可能な媒体であってもよい。
また、ここでいうプログラムとは、CPU210によって直接実行なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラムなどを含む。
図3を参照して、配信装置200の機能について説明する。図3は、配信装置200が実現する機能の一部を表わすブロック図である。配信装置200は、制御部300と、記憶部310と、LANインターフェイス部320とを備える。
制御部300は、CPUその他のプロセッサとして実現される。記憶部310は、不揮発性の記憶装置と揮発性のメモリとを含み得る。ある局面において、記憶部310は、ハードディスク装置あるいはフラッシュメモリとして実現される。さらに、記憶部310は、着脱可能な記録媒体とその記録媒体に格納されているデータを読み出し、あるいはその記録媒体にデータを書き込む駆動装置としても実現される。記憶部310は、制御部300が実行する命令を与えるプログラムと、配信サービスに加入しているユーザ情報とを少なくとも格納している。他の局面においては、記憶部310は、配信の対象となり得るコンテンツを格納してもよい。LANインターフェイス部320は、ゲートウェイ装置、ルータなどを含み得る。
なお、図3に示される配信装置200によると、制御部300は、記憶部310に格納されているプログラムおよびデータに基づく処理を実行する。この場合、配信装置200は、ハードウェアとソフトウェアとの協働によって実現される。他の局面においては、配信装置200は、上記の組合せに基づく協働によって実現されなくてもよい。たとえば、制御部300によって実現される機能を実現する回路素子の組合せとして、ハードウェアの動作によって実現されてもよい。
より詳しくは、制御部300は、システム制御部301と、データ処理制御部302と、メッセージ作成部303と、受信機能力判定部304と、加入サービス判定部305と、配信コンテンツ判定部306と、ネットワーク制御部307と、LAN制御部308とを含む。配信装置200は、システム制御部301を介してコンテンツサーバ500に接続される。LANインターフェイス部320は、インターネット110に接続される。
システム制御部301は、配信装置200の動作を制御する。より具体的には、システム制御部301は、配信装置200に対して与えられる情報に基づいて、テレビ800,810に対するコンテンツの配信を制御する。
データ処理制御部302は、システム制御部301から送られる命令に基づいて、記憶部310に対するデータの書き込み、あるいは記憶部310に格納されているデータの読み出しを実行する。記憶部310に格納されているデータは、コンテンツの配信を受けるサービスに加入しているユーザのID(Identification)その他の情報、当該ユーザが使用可能な受信装置の能力を表わす情報などを含む。記憶部310におけるデータ構造は、後述する(図4)。
メッセージ作成部303は、システム制御部301から送られる命令に基づいて、特定のユーザに配信されるメッセージを生成する。メッセージ作成部303の生成するメッセージは、現在ユーザが加入しているサービスと異なるコースへの切り換えを促すメッセージ、現在配信されているコンテンツに複数の画質による提供サービスが存在することを通知するメッセージなどを含む。なお、複数の画質とは、現在、存在する標準画質(SD画質)および高画質(HD画質、ハイビジョン画質)に限られず、その他の画質も含まれる。
また、他の局面において、メッセージ作成部303が生成するメッセージは、現在配信されているコンテンツの画質を上回る画質のコンテンツを一時的に視聴できることを通知するメッセージと、コンテンツの配信を受けて映像を表示するための装置に新しい装置が導入されたことを宣伝するためのメッセージとの少なくともいずれかを含み得る。一時的に視聴とは、たとえば「お試しサービス」のように、宣伝活動の1つとして使用される制限的な配信をいう。この場合、コンテンツの一部のシーンのみが配信され、あるいは、一定の時間だけスクランブルが解除されたコンテンツが配信される。
受信機能力判定部304は、システム制御部301から送られる情報から、当該情報を送信した受信機(たとえばテレビ800,810)の能力を表わす情報を取得する。より具体的には、受信機能力判定部304は、配信装置200が受信したパケットからユーザデータ部を抽出し、そのユーザデータ部に含まれている装置情報を取得する。受信機能力判定部304は、その装置情報を取得すると、記憶部310において確保された領域にその情報を書き込む。
加入サービス判定部305は、システム制御部301から送られる命令に基づいて、コンテンツの配信を受けているユーザが加入するサービスの種類を特定する。たとえば、加入サービス判定部305は、ユーザからの要求に基づくコンテンツの配信の開始に応答して、記憶部310に格納されているユーザ情報を読み出し、そのユーザが加入しているサービスの種類を特定する。また他の局面において、加入サービス判定部305は、配信装置200が受信したレポート情報から、そのレポート情報を送信したユーザ(たとえばテレビ800)が加入しているサービスを特定するデータを取り出し、そのサービスを特定する。
配信コンテンツ判定部306は、システム制御部301から送られてくる命令に基づいて、現在配信中のコンテンツの画質がその配信を受けるユーザの受信装置が有する表示能力を上回るか否かを判定する。たとえば、配信コンテンツ判定部306は、記憶部310に格納されているユーザ情報と、配信中のコンテンツに関連付けられる情報とを比較することにより、そのコンテンツの配信を受けているテレビ800の画質の再生表示能力が配信されているコンテンツの画質を上回るか否かを判定する。配信コンテンツ判定部306は、その判定の結果を表わすデータを、記憶部310に格納する。より具体的には、配信コンテンツ判定部306は、その判定結果と当該コンテンツの配信を受けているユーザ情報とを関連付けて、記憶部310に格納する。
ネットワーク制御部307は、システム制御部301からの命令に基づいて、配信装置200とテレビ800,810その他のコンテンツの配信を受ける装置との通信を制御する。たとえば、システム制御部301がコンテンツサーバ500から映像コンテンツのデータを読み出すと、ネットワーク制御部307は、そのコンテンツのデータをパケットに変換し、変換後のデータをLAN制御部308に送信する。
LAN制御部308は、ネットワーク制御部307から送られるパケットをネットワーク通信可能な態様に変換し、変換後のデータをLANインターフェイス部320に送り出す。
LANインターフェイス部320は、そのデータをインターネット110に送出する。LANインターフェイス部320は、他の局面において、テレビ800,810から送られたデータを取得し、制御部300による処理が可能な形式に変換し、変換後のデータをLAN制御部308に送出する。
図2と図3とを対比すると、CPU210は、制御部300として機能する。通信I/F270は、LANインターフェイス部320として機能する。RAM240、ハードディスク250、CD−ROM駆動装置260に装着されるCD−ROM262は、記憶部310に対応する。
図4を参照して、配信装置200のデータ構造について説明する。図4は、配信装置200の記憶部310におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。記憶部310は、複数のメモリ領域を含む。
加入者IDは、メモリ領域410に格納されている。加入者IDは、コンテンツの配信サービスを受けるために当該サービスに加入しているユーザを識別するデータである。
加入サービスを識別するデータは、メモリ領域420に格納されている。加入サービスは、配信装置200によって配信されるコンテンツの画質の種類に対応して規定される。たとえば、同一の映像コンテンツについて、標準画質のコンテンツデータと、ハイビジョン画質のコンテンツデータとが存在する場合がありえる。この場合、標準画質のコンテンツデータが配信されるサービスと、ハイビジョン画質のコンテンツデータが配信されるサービスとは、異なるサービスとして規定される。
受信機情報を表わすデータは、メモリ領域430に格納されている。受信機情報は、たとえばテレビ800,810などがSD画質のみ再生表示可能であるものか、SD画質、HD画質ともに再生表示が可能なものであるのか、HD画質のみ再生表示が可能であるかを表わす。このデータ項目は、配信装置200がテレビ800,810などから受信したデータに基づいて生成される。
配信装置200の基本的な動作を制御するためのオペレーティングシステムは、メモリ領域480に格納されている。配信装置200とネットワーク通信可能な通信装置(たとえばテレビ800,810)との通信を制御するためのプログラムは、メモリ領域470に格納されている。コンテンツの配信の要求を受け付けて当該要求に応じた配信を実行するための配信プログラムは、メモリ領域460に格納されている。インターネット110を介してテレビ800,810などから送られた加入者情報を取得するためのモジュールは、メモリ領域450に格納されている。配信中のコンテンツと当該コンテンツの受信者が有する受信装置における表示可能な画質との間に差異がある場合にメッセージを送信するためのモジュールは、メモリ領域440に格納されている。これらのプログラムは、配信装置200の製造者によって作成され、配信装置200に格納される。
図5を参照して、配信されるコンテンツを格納するコンテンツサーバ500のデータ構造について説明する。図5は、コンテンツサーバ500におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。コンテンツサーバ500は、管理テーブル510と、コンテンツを格納するためのメモリ領域と、送信されるメッセージを格納するためのメモリ領域とを含む。テーブル510は、タイトル512と、標準画質(SD画質)514と、ハイビジョン画質(HD画質)516とを含む。
たとえば、タイトル512が「AAA」である映像コンテンツは、2つの画質で再生表示可能である。すなわち、当該タイトル「AAA」は、標準画質による配信のためのデータ(AAA−SD)と、ハイビジョン画質による配信のためのデータ(AAA−HD)とを含む。また、タイトル512が「BBB」である映像コンテンツは、標準画質によるコンテンツの配信のみが可能であり(BBB−SD)、ハイビジョン画質によるコンテンツの配信は現時点では実行されていない(NULL)。
より具体的には、配信の対象となり得るコンテンツは、メモリ領域522からメモリ領域528に格納されている。メモリ領域514,516のいずれかとメモリ領域522からメモリ領域528とが対応付けられることにより、特定のタイトルについて選択された画質によるコンテンツの配信が可能となる。
コンテンツサーバ500において、さらに、ファイル名530と、メッセージ内容532とが格納されている。たとえば、ファイル名「message1.txt」は、メッセージ「HD画質のコンテンツが利用可能です」を表示するためのデータを含む。メモリ領域530,532に格納されているデータが配信装置200からテレビ800,810に送信されることにより、テレビ800、810は、メモリ領域532に格納されているメッセージを表示することができる。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係る配信装置200の制御構造について説明する。図6は、制御部300として機能するCPU210が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャートである。
ステップS610にて、CPU210は、配信装置200がテレビ800,810にコンテンツを配信しているか否かを判定する。この判定は、たとえば記憶部310に格納されているコンテンツの配信状況を表わすデータに基づいて行なわれる。CPU210は、コンテンツを配信していることを確認すると(ステップS610にてYES)、制御をステップS612に切り換える。そうでない場合には(ステップS610でNO)、CPU210は、制御を終了する。
ステップS612にて、CPU210は、記憶部310として機能するハードディスク250を参照して、当該受信者の加入しているサービスを確認する。ステップS614にて、CPU210は、通信I/F270を介して受信したデータから、端末情報(テレビ800,810)を取得する。ステップS616にて、CPU210は、その取得した端末情報に基づいて、当該受信者に配信されているコンテンツの種類が受信装置に適合しているか否かを判定する。より具体的には、CPU210は、現在配信されているコンテンツの画質を表わすデータと、記憶部310に格納されている当該受信装置が表示可能なコンテンツの画質とを比較する。
ステップS620にて、CPU210は、メッセージをテレビ800,810その他の受信装置に送信する必要があるか否かを判定する。たとえば、特定のテレビにおける映像の表示能力(画質のレベル)が現在配信されているコンテンツの画質を上回る場合には、CPU210は、メッセージを送信する必要があると判定する。一方、現在配信されているコンテンツの画質が当該コンテンツの配信を受けている受信装置の能力に適合している場合には、CPU210は、メッセージを送信する必要がないと判定する。
ステップS622にて、CPU210は、メッセージ作成部303として、記憶部310に格納されているデータに基づいて送信対象となるメッセージを生成する。CPU210は、その生成したメッセージを通信I/F270を介して送信の必要があると判定された受信機(テレビ800,810)に送信する。
ステップS630にて、CPU210は、通信I/F270を介して、配信されるコンテンツの画質の切換要求を受信しているか否かを判定する。CPU210は、そのような要求を受信していると判定すると(ステップS630にてYES)、制御をステップS632に切り換える。そうでない場合には(ステップS630にてNO)、CPU210は、制御をステップS640に切り換える。
ステップS632にて、CPU210は、データ処理制御部302として、記憶部310に格納されている当該ユーザのサービスの内容(メモリ領域420)を更新する。ステップS634にて、CPU210は、システム制御部301およびネットワーク制御部307として、要求された画質によるコンテンツの配信を開始する。ステップS640にて、CPU210は、コンテンツの配信を継続する。
次に、図7を参照して、配信装置200からテレビ800,810に送られるパケット700について説明する。図7は、パケット700の構成を表わす図である。パケット700は、ステップS622の処理が実行されるときに、配信装置200によって送信される。パケット700は、ヘッダ710と、ユーザデータ720と、FCS730とを含む。ヘッダ710は、パケット700の送り先であるあて先IP(Internet Protocol)アドレスと、パケット700が送信された日時を表わすデータと、送信内容を表わすデータとを含む。
より具体的には、ユーザデータ720は、テキストデータに対応するデータとして、「HD画質プランに切り換えませんか?」を表示するためのデータ含む。FCS730は、パケット700の送信誤りを訂正するためのデータを含む。パケット700を受信した受信装置(たとえばテレビ800)は、そのデータによって規定されるメッセージを表示し得る。
次に、図8を参照して、本実施の形態に係るテレビ800について説明する。図8は、テレビ800を実現する機能の構成を表わすブロック図である。テレビ800は、制御部810と、映像用DSP(Digital Signal Processor)部830と、映像出力部832と、音声出力部842と、音声用DSP部840と、表示部850と、記憶部860と、操作部870と、LANインターフェイス部880とを備える。制御部810は、受信装置制御部811と、データ処理制御部812と、表示制御部813と、操作検出部814と、スクランブル解除部815と、ネットワーク制御部816と、音声用DSP制御部817と、LAN制御部818と、映像用DSP制御部819と、メッセージ処理部820とを含む。
制御部810は、テレビ800の動作を制御する。制御部810は、プロセッサ、制御回路などにより実現される。制御部810は、LANインターフェイス部880を介して、配信装置200から送られたコンテンツ信号を受信し、その信号に基づく映像を表示部850に表示させる。制御部810は、そのコンテンツ情報から音声信号と映像信号とを分離して出力する。制御部810から出力される音声信号は、音声用DSP部840に入力される。制御部810から出力される映像信号は、映像用DSP部830に入力される。
より具体的には、制御部810において、受信装置制御部811は、テレビ800と配信装置200との間の通信を制御する。受信装置制御部811は、テレビ800に対して与えられる操作に基づいて、配信装置200との間の通信を確立する。受信装置制御部811は、また、配信装置200から送られるメッセージに基づいて、当該メッセージに含まれる制御コードに従った表示処理を表示部850に実現する。表示部850は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)などによって実現される。
データ処理制御部812は、受信装置制御部811からの命令に基づいて、配信装置200から受信したデータに含まれる管理データを記憶部860に格納する。また、データ処理制御部812は、受信装置制御部811からの命令に基づいて、記憶部860に格納されているデータを読み出し、その読み出したデータを受信装置制御部811に送出する。記憶部860は、フラッシュメモリその他の不揮発媒体として実現される。他の局面において、記憶部860は、メモリカードその他の着脱可能な記録媒体が用いられてもよい。
表示制御部813は、受信装置制御部811から送られる命令に基づいて、テレビ800がインターネット110を介して取得したコンテンツデータに基づく映像の表示を実現する。具体的には、表示制御部813は、受信装置制御部811から送られる画像データを表示用RAMに逐次書き込み、その書き込まれたデータに基づく映像の表示を表示部850に実現する。
操作検出部814は、テレビ800の筐体の前面に設けられた操作部870からの信号に基づいてテレビ800に対する操作の入力を検出し、その検出信号を受信装置制御部811に送出する。ここで、操作部870は、テレビ800の筐体に設けられたタッチパネルその他のボタンに加えて、テレビ800の動作を制御するための信号を発信可能なリモコン端末も含み得る。
スクランブル解除部815は、受信装置制御部811からの命令に基づいて、テレビ800に入力された信号のうちスクランブルがかけられている信号から当該スクランブルを解除する。ある局面において、スクランブル解除部815は、映像コンテンツの配信に先立って送られるスクランブル解除のためのデータを受信装置制御部811から受取り、そのデータを用いてスクランブルを解除する。
ネットワーク制御部816は、受信装置制御部811からの命令に基づいて、LAN制御部818を介して配信装置200との通信を確立する。ネットワーク制御部816は、ある局面において、LAN制御部818から送られるコンテンツデータを音声信号と映像信号とに分離する。音声信号は、音声用DSP制御部817に入力される。映像信号は、受信装置制御部811に送られる。
LAN制御部818は、ネットワーク制御部816からの命令に従って、LANインターフェイス部880の動作を制御する。
映像用DSP制御部819は、受信装置制御部811から送られる命令に基づいて、LANインターフェイス部880を介して受信した信号から取得された映像信号を、映像用DSP部830に送出する。
映像用DSP部830は、映像用DSP制御部819からの命令に基づいて映像信号を出力用の形式に変換し、変換後の信号を映像出力部832に送出する。
メッセージ処理部820は、受信装置制御部811からの命令に基づいて、テレビ800が受信した配信装置200からのメッセージを取得し、その取得したメッセージに従った処理を実行する。より具体的には、配信装置200が、配信中のコンテンツの画質を上回る画質のコンテンツの配信を促すメッセージをテレビ800に送信した場合、メッセージ処理部820は、そのメッセージに基づく表示を表示部850に実現する。たとえば、メッセージ処理部820は、受信装置制御部811を介して、そのメッセージに含まれるデータを表示制御部813に送信する。
音声用DSP部840は、音声用DSP制御部817からの命令に基づいて、制御部810において取得された音声信号を出力用の音声信号に変換するための処理を実行する。音声用DSP部840は、その変換後の信号を音声出力部842に送出する。音声出力部842は、その信号を音声出力端子(図示しない)を介してテレビ800の外部に出力する。あるいは、他の局面においてテレビ800がスピーカユニットを内蔵している場合、テレビ800は、音声出力部842からの信号に基づいて当該映像コンテンツに対応する音声を出力する。
また、他の局面において、テレビ800は、LED(Light Emitting Diode)その他の発光装置を有していてもよい。あるいは、表示部850として機能するディスプレイ装置が、テレビ800の受信した信号に含まれる発光命令に従って発光してもよい。この場合、ディスプレイ装置は、コンテンツに係る映像とは別に、その発光命令に基づき揮度が高められた画像を、一部の領域に表示してもよい。これにより、テレビ800は、配信中のコンテンツの画質を上回る画質のコンテンツの配信を可能であることを、テレビ800の視聴者に通知することができる。
また、さらに他の局面において、テレビ800は、配信装置200に対して受信レポートを送信する機能を有してよい。たとえば、制御部810は、配信装置200から、ある画質(たとえばHD画質)のコンテンツデータを受信しているときに、その画質のコンテンツデータの受信レポートを生成する。たとえば、制御部810は、配信装置200から受信したデータ量に基づいて受信レポートを生成する。制御部810は、その受信レポートを配信装置200に送信する。
配信装置200は、その受信レポートに応答して、その画質のためのデータ量を下回る他の画質(たとえばSD画質)のコンテンツの配信の選択を促す画像のためのメッセージを生成する。配信装置200はそのメッセージをテレビ800に送信する。
テレビ800は、そのメッセージを受信すると、そのメッセージを表示部850に表示する。制御部810は、上記配信の選択のために行なわれる操作部870に対する操作に応答して、当該他の画質のコンテンツの配信要求を含むパケットを生成する。制御部810は、LANインターフェイス部880を介して、配信装置200にそのパケットを送信する。
配信装置200は、そのパケットを受信すると、当該配信要求に応答して、配信のために読み出すデータを、当初配信していた画質のコンテンツデータから当該他の画質のコンテンツデータに切り換える。配信装置200は、その読み出したデータをテレビ800に送信する。テレビ800は、その後、当該他の画質のコンテンツデータに基づき映像を表示する。
このようにすると、配信されるコンテンツデータは、配信装置200とテレビ800との間の通信の状況に応じて切り換えられる。したがって、テレビ800のユーザは、ストレスなくコンテンツの視聴を楽しむことができる。
なお、上述の技術的特徴は、通信速度の低下のように通信環境が悪化した場合に適用され得るが、適用はその場合に限られない。また、逆に、通信環境が好転した場合についても、同様の技術的特徴が考えられる。すなわち、通信環境の好転が配信側あるいは受信側によって検知された場合に、当初配信されていた画質を上回る画質のコンテンツデータが配信されてもよい。このようにすると、テレビ800のユーザは、より高画質のコンテンツの視聴を楽しむことができる。
また、他の局面において、テレビ800は、表示部850の表示能力を表わすデータを記憶部860に格納していてもよい。たとえば、テレビ800が再生表示可能な画質レベルを識別するデータが記憶部860に含まれる。制御部810は、その表示能力を表わすデータを含む受信レポートを生成し、配信装置200に送信する。これにより、配信装置200は、テレビ800の表示能力に適合したコンテンツデータを選択して配信できる。テレビ800のユーザは、最も適したデータでコンテンツを楽しむことができる。
ここで、図9を参照して、本実施の形態に係るテレビ800のデータ構造について説明する。図9は、記憶部860におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。記憶部860は、たとえばフラッシュメモリ、フラッシュROM、ハードディスク装置その他のデータを不揮発的に格納できる媒体として実現される。記憶部860は、データを格納するためのメモリ領域910から970を含む。
テレビ800の製品番号は、メモリ領域910に格納されている。製品番号は、たとえばテレビ800の製造事業者によって書き込まれる。
IPアドレスは、メモリ領域920に格納されている。IPアドレスは、テレビ800のユーザがインターネット110に対する接続を設定する場合に書き込まれる。あるいは、他の局面において、テレビ800が配信装置200との通信を確立した時に、その確立に従って動的に取得されたIPアドレスがメモリ領域920に格納されてもよい。
加入サービスIDは、メモリ領域930に格納されている。加入サービスIDは、テレビ800が配信装置200によるコンテンツの配信を受けるために予め規定された加入者処理を行なった場合に取得される。加入サービスIDは、配信装置200によって当該サービスの提供を受けるユーザIDとして一意に生成され、テレビ800に送信される。
機器情報「SD画質再生=OK」は、メモリ領域940に格納されている。この情報は、テレビ800が標準画質(SD画質)によるコンテンツの再生表示が可能であることを表わす。同様に、機器情報「HD画質再生=OK」は、メモリ領域950に格納されている。メモリ領域940,950に格納されるデータは、たとえばテレビ800の製造事業者によって書き込まれる。あるいは、製品番号(メモリ領域910)を送信することにより、当該製品番号に関連付けられる属性情報としてインターネット110に接続されている他の情報提供事業者から取得可能であってもよい。
テレビ800が配信装置200と通信するために実行する通信制御プログラムは、メモリ領域960に格納されている。このプログラムは、テレビ800の製造事業者によって予め準備されてもよいし、テレビ800のユーザが、インターネット110に接続している情報通信事業者のサーバ装置(図示しない)からダウンロードすることにより取得可能であってもよい。あるいは、テレビ800に設けられる着脱可能な記録媒体の駆動装置(図示しない)を介して当該記録媒体からその通信制御プログラムを読み取ってもよい。
テレビ800の動作を制御するためのオペレーティングシステムは、メモリ領域970に格納される。このオペレーティングシステムはテレビ800の製造時に格納される。あるいは、テレビ800がインターネット110を介して他の情報提供装置と通信することにより、オペレーティングシステムをプログラムプロダクトとして取得可能であってもよい。
次に、図10を参照して、本実施の形態に係るテレビ800の制御構造について説明する。図10は、制御部810が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャートである。
ステップS1010にて、制御部810は、LANインターフェイス部880を介して加入者情報を配信装置200に対して送信する。より具体的には、まず、制御部810は、配信装置200との間で通信を確立する。制御部810は、通信の確立を確認すると、記憶部860に格納されているデータを読み出し、その読み出したデータを含むパケットを生成し、そのパケットを配信装置200に送信する。
ステップS1012にて、制御部810は、端末能力を含むパケットを生成し、配信事業者のサイトに対応する配信装置200に送信する。当該パケットは、メモリ領域940,950に格納されているデータを含む。ステップS1012の処理が完了すると、配信装置200はテレビ800のコンテンツの再生表示能力を知ることができる。
ステップS1014にて、制御部810は、操作部870に対する操作に基づいて、コンテンツの配信要求を生成し、その生成した要求を配信事業者のサイトに送信する。より詳しくは、テレビ800は、配信装置200との通信が確立した後、配信が可能なコンテンツの一覧をメニューとして表示部850に表示する。テレビ800のユーザ(コンテンツの視聴者)は、そのメニューを参照して操作部870を操作することにより、配信を求めるコンテンツを選択する。たとえば、リモコン端末(図示しない)のキーを操作することにより、選択が実現される。ユーザが選択の確定の入力を実行すると、操作検出部814は、表示部850に表示されているコンテンツのいずれかが選択されたことを受信装置制御部811に知らせる。受信装置制御部811は、その選択されたコンテンツのIDと、コンテンツの配信要求を表わすコードとを含むパケットを生成し、そのパケットをネットワーク制御部816、LAN制御部818、RAMインターフェイス部880を介して配線装置200に向けて送信する。配信装置200がこのパケットを受信すると、コンテンツサーバ500から当該コンテンツが読み出される。
ステップS1016にて、制御部810は、LANインターフェイス880からの信号に基づいて配信事業者である配信装置200からコンテンツを受信する。制御部810は、そのコンテンツから映像信号と音声信号とを分離し、表示制御部813に対してその映像信号に基づく表示を表示部850に実現する。制御部810は、また音声信号に基づく音声をスピーカ(図示しない)を介して出力する。
ステップS1020にて、制御部810は、操作部870からコンテンツの受信を終了する指示を検出したか否かを判定する。この判定は、操作部870から操作検出部814に送られる信号が当該指示を表わす信号であるか否かに基づいて行なわれる。制御部810は、コンテンツの受信を終了する指示を検出したと判定すると(ステップS1020にてYES)、制御を終了する。そうでない場合には(ステップS1020にてNO)、制御810は、制御をステップS1030に切り換える。
ステップS1030にて、制御部810は、LANインターフェイス部880からの信号に基づいて配信装置200からメッセージを受信したか否かを判定する。制御部810は、メッセージを受信したと判定すると(ステップS1030にてYES)、制御をステップS1032に切り換える。そうでない場合には(ステップS1030にてNO)、制御部810は、制御をステップS1016に戻す。
ステップS1032にて、制御部810は、LANインターフェイス部880から送られた信号から、メッセージを抽出する。当該メッセージの具体的な内容は、たとえばパケット700のユーザデータ720に相当する(図7)。ステップS1034にて、制御部810は、表示制御部813を介してそのメッセージを表示部850に表示させる。
ステップS1040にて、制御部810は、操作部870から送られる信号に基づいて、当該メッセージに該当するための操作が入力されたか否かを判定する。制御部810は、その操作が入力されたと判定すると(ステップS1040にてYES)、制御をステップS1042に切り換える。そうでない場合には(ステップS1040にてNO)、制御部810は、制御をステップS1016に戻す。
ステップS1042にて、制御部810は、その操作に従って入力された文字コードに基づいて、当該メッセージに対する回答を表わすパケットを生成し、その生成したパケットをLANインターフェイス部880を介して配信事業者のサイト(インターネット110に接続された配信装置200)に送信する。配信装置200は、そのパケットを受信すると、そのパケットに含まれる属性情報を取り出し、その属性情報に基づいて当該ユーザの管理情報を更新する。
そこで、図11を参照して、テレビ800から配信装置200に送信されるパケット1100について説明する。図11は、パケット1100の構成を表わす図である。パケット1100は、ヘッダ1110と、ユーザデータ部1120と、FCS1130とを含む。
ヘッダ1110は、宛先アドレスと、送信元アドレスと、送信日時とを含む。ユーザデータ部1120は、テレビ800の製品番号と、加入サービスID(メモリ領域930)と、アクセスパスワードと、「SD画質再生=OK」(メモリ領域940)と、「HD画質再生=OK」(メモリ領域950)とを含む。ここでアクセスパスワードとは、テレビ800のユーザが入力したパスワードをいう。すなわち、テレビ800が配信装置200からコンテンツの配信を受けるために予め与えられた加入サービスIDに加えて、アクセスパスワードの入力が求められる。テレビ800のユーザは、操作部870(たとえばリモコン端末、タッチパネル等)を操作してアクセスパスワード(英数文字列)を入力する。この入力されたアクセスパスワードは、パケット1100に含められる。
配信装置200のCPU210は、ユーザデータ部1120に含まれる各データを取り出し、ハードディスク250に各データを格納する。より詳しくは、CPU210は、加入サービスIDをキーとするデータレコードを検索し、当該データレコードに登録されているパスワードを用いて、アクセスパスワードを認証する。
次に、図12を参照して、テレビ800における画面の表示態様について説明する。図12は、テレビ800の表示領域802における画面の推移を表わす図である。
テレビ800がコンテンツの配信を受けているとき、その配信されているコンテンツの画質の情報が表示される。すなわち、画面(A)に示されるように、「SD画質で配信」という文字が、メッセージ1210として表示領域802に示される。
その後、テレビ800が配信装置200からメッセージを受信すると、その受信したメッセージに基づく表示が表示領域802に示される。すなわち、画面(B)に示されるように、「HD画質のコンテンツが利用可能です。HD画質の配信に切り換えを希望しますか?」と文字画像が、メッセージ1220として表示される。さらに、メッセージ1220に対する回答の入力を受け付けるための画像1222が表示される。回答の入力は、たとえば、「はい」と「いいえ」との選択形式であるが、他の形式であってもよい。この時点では、テレビ800のユーザは、当該メッセージ1220に対する回答を入力していないため、「SD画質で配信」というメッセージ1210が継続して表示されている。
その後、当該ユーザが、操作部870を操作して、画面(B)における画像1222のうち切り換えを希望することを表わす「はい」を選択すると、その選択の結果を表わす信号が、テレビ800から配信装置200に送られる。配信装置200は、その信号に基づいて配信されるコンテンツの画質をSD画質からHD画質に切り換えて、コンテンツの配信を実行する。そうすると、画面(C)に示されるように、「HD画質でコンテンツをお楽しみ下さい」という文字画像がメッセージ1230として表示され、HD画質のコンテンツの配信が開始される。そして、配信されているコンテンツの画質を表わすメッセージ1232も、「HD画質で配信」に表示が切り換わる。
以上のようにして、本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信システム10によると、配信装置200は、コンテンツの配信サービスに加入しているユーザが使用する受信装置(テレビ800,810)からの情報に基づいて、当該受信装置が再生表示可能な画質のコンテンツデータを選択的に配信可能であることを、当該受信装置にメッセージとして通知する。受信装置のユーザは、そのメッセージを見て、配信を受けるコンテンツデータの画質を選択することができる。
<変形例>
上記の実施の形態におけるコンテンツ配信の切り換えは、ユーザの操作に応じて行なわれたが、他の態様で切り替えが行なわれてもよい。
上記の実施の形態におけるコンテンツ配信の切り換えは、ユーザの操作に応じて行なわれたが、他の態様で切り替えが行なわれてもよい。
たとえば、配信装置200は、コンテンツの配信を受けているコンテンツ表示装置(たとえば、テレビ800,810)との通信の状況(通信速度、送信エラーの有無)に応じて、画質を切り換えてもよい。
たとえば、他の局面に従うコンテンツ配信システムにおいて、配信装置200からコンテンツの配信を受けたテレビ800が、通信レポートを配信装置200に送信する。配信装置200は、その通信レポートに基づいて、通信速度を算出する。テレビ800との通信速度が配信中のコンテンツの画質に適合していないとき(たとえば高画質なコンテンツのデータを配信するために十分な回線速度が確保されていないとき)、配信装置200のCPU210は、画質を一段落としたデータで当該コンテンツを配信することを促すメッセージを表示するためのパケットを生成する。配信装置200は、通信I/F270を介して、当該パケットをテレビ800に送信する。
テレビ800は、そのパケットを受信すると、画質を維持するか、レベルを一段落とした画質を表示するかの選択を求めるメッセージを表示する。テレビ800のユーザは、そのメッセージに基づいて、現在視聴中のコンテンツの画質を一段落とすか否かを判断することができる。ユーザが、画質を一段下げたコンテンツの配信を受けることを操作部870の操作によって選択すると、テレビ800の制御部810は、その選択を表わすパケットを生成し、LANインターフェイス部880を介して、配信装置200に向けて送信する。
配信装置200は、そのパケットを受信すると、テレビ800に配信されるコンテンツの画質のレベルが一段低いデータを、コンテンツサーバ500から読み出し、テレビ800に対する配信を開始する。これにより、配信装置200とテレビ800との通信速度が低下している場合であっても、配信されるコンテンツのデータ量が少なくなるため、テレビ800によるデータ受信の遅延が抑制される。その結果、テレビ800のユーザは、コンテンツをストレスなく視聴することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、たとえば、ネットワークに接続可能な情報通信装置、たとえば、パーソナルコンピュータ、インターネットテレビ、携帯電話等と、コンテンツの提供事業者が運営するサーバ装置に適用可能である。
10 コンテンツ配信システム、110 インターネット、120,130 ゲートウェイ装置、200 配信装置、300 制御部、500 コンテンツサーバ、700,1100 パケット、800,810 テレビ。
Claims (21)
- コンテンツを配信するシステムであって、
複数の画質のコンテンツを配信可能な配信装置と、通信回線を介して前記配信装置に接続される複数のコンテンツ表示装置とを備え、
各前記コンテンツ表示装置は、
前記配信装置と通信する通信手段と、
前記配信装置から受信する信号に基づいてコンテンツを表示する表示手段と、
前記表示手段によるコンテンツの表示能力を表わす端末情報を格納する記憶手段とを備え、
前記配信装置は、
前記通信回線を介して各前記コンテンツ表示装置と通信する通信手段と、
前記複数のコンテンツ表示装置の各々に配信されるコンテンツの画質を特定する各画質情報と、配信されるコンテンツの画質の変更を促すメッセージとを格納する記憶手段と、
コンテンツの配信を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記コンテンツ表示装置との通信に基づいて、前記コンテンツ表示装置の端末情報を取得し、
取得した前記端末情報に基づいて、前記コンテンツ表示装置に配信されるコンテンツの画質が前記コンテンツ表示装置の表示能力を下回っているか否かの判断処理を実行し、
前記コンテンツの画質が前記表示能力を下回っている場合に、配信中のコンテンツの画質を上回る画質による前記コンテンツの配信を促すメッセージを、前記コンテンツ表示装置に送信する、システム。 - 前記制御手段は、前記コンテンツ表示装置に配信されるコンテンツの画質が、第1の画質であるか、前記第1の画質を上回る第2の画質であるかを判断する、請求項1に記載のシステム。
- 前記コンテンツ表示装置の表示能力は、前記第1の画質のコンテンツのみを再生表示することができる能力と、前記第2の画質のコンテンツも再生表示可能な能力とのいずれかを含む、請求項2に記載のシステム。
- 前記第1の画質は、標準画質を含み、
前記第2の画質は、ハイビジョン画質を含む、請求項3に記載のシステム。 - 前記コンテンツ表示装置の端末情報は、前記コンテンツ表示装置の種類を識別する識別情報を含み、
前記制御手段は、
前記識別情報に基づいて、前記コンテンツ表示装置の表示能力を表わす情報を検索し、
検索した前記情報に基づいて、前記判断処理を実行する、請求項1〜4のいずれかに記載のシステム。 - 前記コンテンツ表示装置は、前記コンテンツの配信に基づく通信レポートを前記配信装置に送信し、
前記制御手段は、前記通信レポートに基づいて、配信中のコンテンツの画質の変更を促すメッセージを、前記コンテンツ表示装置に送信する、請求項1〜5のいずれかに記載のシステム。 - 前記制御手段は、
前記第1の画質のコンテンツが配信されている場合に前記第2の画質のコンテンツを一時的に前記コンテンツ表示装置に配信し、
前記コンテンツ表示装置から送信される前記通信レポートに従って、前記第2の画質のコンテンツの配信の可否を判断する、請求項1〜6のいずれかに記載のシステム。 - 前記制御手段は、配信が要求されたコンテンツの配信を開始する前に、前記判断処理を実行する、請求項1〜7のいずれかに記載のシステム。
- 通信回線に接続された複数のコンテンツ表示装置の各々に対してコンテンツを配信するための配信装置であって、各前記コンテンツ表示装置は、前記配信装置から受信する信号に基づいてコンテンツを表示する表示装置と、前記表示装置によるコンテンツの表示能力を表わす端末情報を格納するメモリとを備えており、
前記配信装置は、
前記通信回線を介して各前記コンテンツ表示装置と通信する通信手段と、
前記複数のコンテンツ表示装置の各々に配信されるコンテンツの画質を特定する各画質情報と、配信されるコンテンツの画質の変更を促すメッセージとを格納する記憶手段と、
コンテンツの配信を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記コンテンツ表示装置との通信に基づいて、前記コンテンツ表示装置の端末情報を取得し、
取得した前記端末情報に基づいて、前記コンテンツ表示装置に配信されるコンテンツの画質が前記コンテンツ表示装置の表示能力を下回っているか否かの判断処理を実行し、
前記コンテンツの画質が前記表示能力を下回っている場合に、配信中のコンテンツの画質を上回る画質による前記コンテンツの配信を促すメッセージを、前記コンテンツ表示装置に送信する、配信装置。 - 前記制御手段は、前記コンテンツ表示装置に配信されるコンテンツの画質が、第1の画質であるか、前記第1の画質を上回る第2の画質であるかを判断する、請求項9に記載の配信装置。
- 前記コンテンツ表示装置の表示能力は、前記第1の画質のコンテンツのみを再生表示することができる能力と、前記第2の画質のコンテンツも再生表示可能な能力とのいずれかを含む、請求項10に記載の配信装置。
- 前記第1の画質は、標準画質を含み、
前記第2の画質は、ハイビジョン画質を含む、請求項11に記載の配信装置。 - 前記コンテンツ表示装置の端末情報は、前記コンテンツ表示装置の種類を識別する識別情報を含み、
前記制御手段は、
前記識別情報に基づいて、前記コンテンツ表示装置の表示能力を表わす情報を検索し、
検索した前記情報に基づいて、前記判断処理を実行する、請求項9〜12のいずれかに記載の配信装置。 - 前記コンテンツ表示装置は、前記コンテンツの配信に基づく通信レポートを前記配信装置に送信し、
前記制御手段は、前記通信レポートに基づいて、配信中のコンテンツの画質の変更を促すメッセージを、前記コンテンツ表示装置に送信する、請求項9〜13のいずれかに記載の配信装置。 - 前記制御手段は、
前記第1の画質のコンテンツが配信されている場合に前記第2の画質のコンテンツを一時的に前記コンテンツ表示装置に配信し、
前記コンテンツ表示装置から送信される前記通信レポートに従って、前記第2の画質のコンテンツの配信の可否を判断する、請求項9〜14のいずれかに記載の配信装置。 - 前記制御手段は、配信が要求されたコンテンツの配信を開始する前に、前記判断処理を実行する、請求項9〜15のいずれかに記載の配信装置。
- 複数の画質を有するコンテンツを配信可能な配信装置と通信する表示装置であって、
通信回線を介して配信装置と通信する通信手段と、
映像を表示する表示手段と、
前記表示装置に対する操作を受け付ける入力手段と、
前記表示装置の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記配信装置から第1の画質のコンテンツを受信しているときに、前記第1の画質のコンテンツの受信レポートを生成し、
前記受信レポートを前記配信装置に送信し、
前記受信レポートに応答して前記配信装置から送信されたメッセージに基づいて、前記第1の画質と異なる第2の画質のコンテンツの配信の選択を促す画像を前記表示手段に表示させ、
前記画像を選択する操作に応答して、前記第2の画質のコンテンツの配信要求を生成し、
前記配信装置に前記配信要求を送信し、
前記表示手段は、前記配信要求に応じて前記配信装置によって送信された前記第2の画質のコンテンツに基づく映像を表示する、表示装置。 - 前記制御手段は、前記第1の画質のためのデータ量を下回る第2の画質のコンテンツの配信の選択を促す画像を前記表示手段に表示させる、請求項17に記載の表示装置。
- 前記制御手段は、前記第1の画質のためのデータ量を上回る第2の画質のコンテンツの配信の選択を促す画像を前記表示手段に表示させる、請求項17に記載の表示装置。
- 前記制御手段は、前記配信装置から受信したデータ量に基づいて前記受信レポートを生成する、請求項17〜19のいずれかに記載の表示装置。
- 前記表示装置の表示能力を表わす情報を格納する記憶手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記表示能力を表わす情報を含む受信レポートを生成する、請求項17〜19のいずれかに記載の表示装置。
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