最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援装置は、複数の受信機を用いた指定時刻における指定コンテンツの視聴を指示する指示情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記指示情報の示す前記視聴を実現するための前記指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定可能な取得方法決定部とを備える。
このように、複数の受信機を用いた同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を実現するための当該コンテンツの取得方法を、複数の候補から選択する構成により、たとえば遠隔地にいる各受信機のユーザ間で、異なる取得方法を利用して同じコンテンツを取得し、放送時間帯および未放送地域等の時間的障害および地理的障害を解消することができる。具体的には、地域によって放送時間が異なったり、地域によっては放送されなかったりするコンテンツを、複数のユーザ間で時間を共有して視聴することを支援し、たとえば家で一緒にテレビを見るような感覚を提供することができる。また、ユーザに指定コンテンツの取得方法を意識させることなく、各ユーザ間での同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を快適に実現することができる。したがって、本発明の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援装置では、複数のユーザが同じコンテンツを同じ時刻に視聴することをより効果的に支援することができる。
(2)好ましくは、前記複数の候補は、録画済みの前記指定コンテンツを取得して前記指定時刻において視聴すること、前記指定時刻において放送される前記指定コンテンツを視聴すること、前記指定時刻の前において放送される前記指定コンテンツを録画して前記指定時刻において視聴すること、および前記指定コンテンツの配信を要求して前記指定時刻において視聴すること、のうちの少なくともいずれか2つを含む。
このような構成により、種々のメディアおよびタイミング等を利用した複数の取得方法の中から適切な取得方法を選択することができる。たとえば、録画機能を持たないIP−STBおよびIPTV等を所有するユーザがコミュニティに属している場合でも、指定コンテンツを複数のユーザ間で時間を共有して視聴することを支援することができる。具体的には、受信機において指定コンテンツを録画できない場合にはVOD等の配信サービスの代替手段を提供することができ、各ユーザをより効果的に支援することができる。すなわち、受信機において指定コンテンツを録画できない場合にのみVOD等の配信サービスを利用することで無駄な出費を抑えることができる。
(3)好ましくは、前記コンテンツ視聴支援装置は、さらに、各前記受信機における前記視聴の実現可否に関する予約状況情報を表示する制御を行なう表示制御部を備える。
このような構成により、各受信機の全体的な予約状況をユーザに提示することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
(4)好ましくは、前記コンテンツ視聴支援装置は、さらに、前記視聴を実現できない前記受信機が存在する場合、前記指示情報の示す視聴内容とはコンテンツまたは視聴時刻の異なる視聴に関する予約代替情報を作成する代替情報作成部を備える。
このような構成により、指定コンテンツを視聴できないユーザが存在する場合に、視聴内容の代替案を各ユーザに提示し、指示情報の示す視聴内容の中止および新たな視聴内容の決定等の意思決定を支援することができる。
(5)好ましくは、前記コンテンツ視聴支援装置は、さらに、各前記受信機における前記視聴の開始状況に関する視聴状況情報を表示する制御を行なう表示制御部を備える。
このような構成により、指定コンテンツの視聴が各受信機において順調に開始されたか否かを各ユーザが容易に把握することができ、視聴の継続、視聴の中止および新たな視聴内容の決定等の意思決定を支援することができる。
(6)本発明の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援方法は、コンテンツ視聴支援装置におけるコンテンツ視聴支援方法であって、複数の受信機を用いた指定時刻における指定コンテンツの視聴を指示する指示情報を取得するステップと、取得した前記指示情報の示す前記視聴を実現するための前記指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定するステップとを含む。
このように、複数の受信機を用いた同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を実現するための当該コンテンツの取得方法を、複数の候補から選択する構成により、たとえば遠隔地にいる各受信機のユーザ間で、異なる取得方法を利用して同じコンテンツを取得し、放送時間帯および未放送地域等の時間的障害および地理的障害を解消することができる。具体的には、地域によって放送時間が異なったり、地域によっては放送されなかったりするコンテンツを、複数のユーザ間で時間を共有して視聴することを支援し、たとえば家で一緒にテレビを見るような感覚を提供することができる。また、ユーザに指定コンテンツの取得方法を意識させることなく、各ユーザ間での同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を快適に実現することができる。したがって、本発明の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援方法では、複数のユーザが同じコンテンツを同じ時刻に視聴することをより効果的に支援することができる。
(7)本発明の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援プログラムは、コンテンツ視聴支援装置において用いられるコンテンツ視聴支援プログラムであって、コンピュータに、複数の受信機を用いた指定時刻における指定コンテンツの視聴を指示する指示情報を取得するステップと、取得した前記指示情報の示す前記視聴を実現するための前記指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、複数の受信機を用いた同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を実現するための当該コンテンツの取得方法を、複数の候補から選択する構成により、たとえば遠隔地にいる各受信機のユーザ間で、異なる取得方法を利用して同じコンテンツを取得し、放送時間帯および未放送地域等の時間的障害および地理的障害を解消することができる。具体的には、地域によって放送時間が異なったり、地域によっては放送されなかったりするコンテンツを、複数のユーザ間で時間を共有して視聴することを支援し、たとえば家で一緒にテレビを見るような感覚を提供することができる。また、ユーザに指定コンテンツの取得方法を意識させることなく、各ユーザ間での同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を快適に実現することができる。したがって、本発明の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援プログラムでは、複数のユーザが同じコンテンツを同じ時刻に視聴することをより効果的に支援することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムの構成を示す図である。
図1を参照して、コンテンツ視聴支援システム301は、サーバ101と、複数の受信機202とを備える。本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムでは、受信機202がコンテンツ視聴支援装置に該当する。
受信機202は、STB(Set Top Box)等の映像受信装置であり、たとえば、デジタル放送、およびVOD(Video On Demand)等のIP放送によるコンテンツを受信し、受信したコンテンツの録画および再生を行なうことが可能である。受信機202は、インターネット等のネットワーク151を介してサーバ101と接続される。
サーバ101は、ネットワーク151を介して各受信機202と通信可能であり、チャットサービスおよびコンテンツ視聴支援サービス等の各種サービスを各受信機202に提供可能である。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおける受信機の構成を示す図である。
図2を参照して、受信機202は、処理部1と、記憶部2と、電波放送受信部3と、ネットワークコンテンツ受信部4と、通信部5とを備える。
通信部5は、たとえば、ネットワーク151を介してサーバ101と各種情報を送受信する。より詳細には、通信部5は、処理部1から受けた情報をサーバ101へ送信し、また、サーバ101から受信した情報を処理部1へ出力する。
電波放送受信部3は、たとえばデジタル放送の電波を受信し、受信した電波からテレビ番組等のコンテンツを取得して処理部1へ出力する。
ネットワークコンテンツ受信部4は、たとえばVODにより配信されるコンテンツを、ネットワーク151経由で伝送されるIPパケットから取得して処理部1へ出力する。
処理部1は、コンテンツの再生処理として、電波放送受信部3およびネットワークコンテンツ受信部4から受けたコンテンツをディスプレイに表示する制御を行なう。なお、受信機202は、ディスプレイを備える構成であってもよいし、ディスプレイを備えない構成であってもよい。
また、処理部1は、コンテンツの録画処理として、電波放送受信部3およびネットワークコンテンツ受信部4から受けたコンテンツを記憶部2に保存するとともに、記憶部2に保存したコンテンツのリストである録画済みリストを作成または更新して記憶部2に保存する。また、記憶部2は、たとえば、デジタル放送およびIP放送等の番組情報を記憶する。
また、処理部1は、受信機202のユーザがチャットを行なうための情報を、通信部5経由でサーバ101と送受信する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における処理部の構成を示す図である。
図3を参照して、処理部1は、取得部11と、取得方法決定部12と、予約部13と、表示制御部14とを含む。
取得部11は、複数の受信機202を用いた指定時刻における指定コンテンツの視聴を指示する指示情報たとえば予約指示を取得する。
取得方法決定部12は、取得部11によって取得された指示情報の示す上記視聴を実現するための指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定可能である。より詳細には、取得方法決定部12は、取得部11から受けた予約指示の示す視聴内容を実現するための指定コンテンツの取得方法を、複数の候補、たとえば、複数のメディアおよび複数のタイミング等の中から決定し、予約部13に通知する。
予約部13は、取得方法決定部12からの通知内容に従い、指定コンテンツを視聴するための予約処理を行なう。
より詳細には、予約部13は、電波放送受信部3またはネットワークコンテンツ受信部4に、指定コンテンツを指定時刻または指定時刻より前に取得するための指示を行なう。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおけるサーバの構成を示す図である。
図4を参照して、サーバ101は、処理部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。
通信部23は、たとえば、ネットワーク151を介して受信機202と各種情報を送受信する。より詳細には、通信部23は、処理部21から受けた情報を受信機202へ送信し、また、受信機202から受信した情報を処理部21へ出力する。
記憶部22は、たとえば、デジタル放送およびIP放送等の番組情報を記憶する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るサーバにおける処理部の構成を示す図である。
図5を参照して、処理部21は、取得部31と、指示部33と、状況通知部34と、代替通知部(代替情報作成部)35とを含む。
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおけるコンテンツ視聴の支援処理について図面を用いて説明する。
コンテンツ視聴支援システム301における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートおよびシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおけるコンテンツ視聴の支援処理のシーケンスを示す図である。図6は、コンテンツ視聴支援システム301において3つの受信機202すなわち受信機202A,202B,202Cが設けられる場合を示している。
図6を参照して、まず、あるコミュニティにおける受信機202A,202B,202Cの各ユーザ間でたとえばチャットが行われる。このとき、受信機202A,202B,202C間においてサーバ101経由でチャット情報が送受信される(ステップS1〜S3)。
次に、各ユーザ間のチャットにおいて、同じコンテンツをある時刻において視聴することが決定されると、各ユーザの一部または全部が、所有する受信機202を介してサーバ101に視聴対象のコンテンツすなわち指定コンテンツ、および視聴時刻すなわち指定時刻を登録する。具体的には、受信機202A,202B,202Cのうちの少なくともいずれか1つが、指定コンテンツおよび指定時刻を示す指定コンテンツ情報をサーバ101へ送信する。図6では、受信機202Cが指定コンテンツ情報をサーバ101へ送信する例が示されている(ステップS4)。
次に、サーバ101は、受信機202Cから指定コンテンツ情報を受信して、受信した指定コンテンツ情報の示す指定コンテンツおよび指定時刻等の視聴内容Lを示す予約指示を受信機202A,202B,202Cへ送信する(ステップS5〜S7)。
次に、受信機202A,202B,202Cの各々は、サーバ101から指示情報である予約指示を受信して、受信した予約指示の示す視聴内容Lを実現するための指定コンテンツの取得方法を決定し、決定した取得方法を示す予約報告をサーバ101へ送信する。ここで、予約報告は、受信機202が指定コンテンツを取得できない旨を示す場合もある(ステップS8〜S10)。
次に、サーバ101は、各受信機202から予約報告を受信して、受信した各予約報告に基づいて、各受信機202における視聴内容Lの実現可否に関する予約状況情報を作成し、受信機202A,202B,202Cへ送信する(ステップS11〜S13)。
コンテンツ視聴支援システム301では、ユーザは、コンテンツの視聴内容を受信機202に登録することにより、サーバ101経由で、他のユーザの受信機202において指定コンテンツを視聴するための予約処理を行なうことができる。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおける予約状況情報の表示内容の一例を示す図である。
図7を参照して、予約状況情報は、10月10日10時からコンテンツAを視聴する旨、および受信機202A,202B,202CのいずれにおいてもコンテンツAの視聴が可能である旨を示す。
受信機202A,202B,202Cは、図7に示すような表示内容を含む画面をたとえばディスプレイに表示することにより、予約状況情報をユーザに提示する。
再び図6を参照して、次に、サーバ101は、視聴内容Lを実現できない受信機202が存在する場合、視聴内容Lとはコンテンツまたは視聴時刻の異なる視聴に関する予約代替情報を作成し、受信機202A,202B,202Cへ送信する(ステップS14〜S16)。
この場合、受信機202A,202B,202Cは、サーバ101から予約代替情報を受信し、受信した予約代替情報の内容を、ディスプレイに表示する等によりユーザに提示する。そして、各受信機202のユーザ間でたとえばチャットが行われることにより、視聴内容Lの継続、または、視聴内容Lの中止および新たな視聴内容の決定がなされる。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおける予約状況情報および予約代替情報の表示内容の一例を示す図である。図8は、予約状況情報および予約代替情報が1つの画面に表示される例を示している。
図8を参照して、予約状況情報91は、たとえば、10月10日10時からコンテンツAを視聴する旨、および受信機202A,202BにおいてはコンテンツAの視聴が可能であるが、受信機202CにおいてはコンテンツAの視聴が不可である旨を示す。
また、予約代替情報92は、視聴内容Lの代替案として、たとえば、10月17日10時であれば全員が指定コンテンツであるコンテンツAを視聴できる案(1)、およびコンテンツBであれば指定時刻である10月10日10時に視聴できる案(2)を示す。
受信機202A,202B,202Cは、図8に示すような表示内容を含む画面をたとえばディスプレイに表示することにより、予約状況情報91および予約代替情報92をユーザに提示する。
再び図6を参照して、次に、受信機202A,202B,202Cは、決定した取得方法に従い、指定時刻になると、取得したコンテンツを再生する。そして、受信機202A,202B,202Cは、視聴内容Lの開始状況を示す視聴開始報告をサーバ101へ送信する(ステップS17〜S19)。
次に、サーバ101は、各受信機202から視聴開始報告を受信して、受信した各視聴開始報告に基づいて、各受信機202における視聴内容Lの開始状況に関する視聴状況情報を作成し、受信機202A,202B,202Cへ送信する(ステップS20〜S22)。
次に、受信機202A,202B,202Cは、サーバ101から視聴状況情報を受信し、受信した視聴状況情報の内容をディスプレイに表示する等によりユーザに提示する。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおける視聴状況情報の表示内容の一例を示す図である。
図9を参照して、視聴状況情報は、たとえば、受信機202A,202B,202Cにおいて指定コンテンツが視聴されている旨を示す。図9は、視聴状況情報93および指定コンテンツの再生内容94が1つの画面に表示される例を示している。
受信機202A,202B,202Cは、図9に示すような表示内容を含む画面をたとえばディスプレイに表示することにより、視聴状況情報をユーザに提示する。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係るサーバがコンテンツ視聴の支援処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図10および図4,5を参照して、まず、ユーザ間で視聴内容が決定され、取得部31が通信部23経由で指定コンテンツ情報を取得すると(ステップS31でYES)、指示部33は、予約指示を各受信機202に通知する。具体的には、指示部33は、予約指示を通信部23経由で各受信機202へ送信する(ステップS32)。
次に、取得部31は、各受信機202から予約状況を収集する。具体的には、取得部31は、各受信機202からの予約報告を通信部23経由で取得して状況通知部34および代替通知部35へ出力する(ステップS33)。
次に、状況通知部34は、取得部31から受けた各予約報告に基づいて、コンテンツ視聴支援システム301における全体的な予約状況を各受信機202に通知する。具体的には、状況通知部34は、取得部31から受けた各予約報告に基づいて予約状況情報を作成し、作成した予約状況情報を通信部23経由で各受信機202へ送信する(ステップS34)。
次に、代替通知部35は、取得部31から受けた各予約報告に基づいて、視聴不可の受信機202が存在する場合(ステップS35でYES)、予約代替情報を各受信機202に通知する。具体的には、代替通知部35は、取得部31から受けた各予約報告に基づいて予約代替情報を作成し、作成した予約代替情報を通信部23経由で各受信機202へ送信する。ここで、代替通知部35は、たとえば記憶部22に保存されている番組情報等を参照することにより、予約代替情報を作成する(ステップS36)。
次に、予約代替情報を受信した各受信機202のユーザ間で視聴内容の変更が決定され、取得部31が通信部23経由で新たな指定コンテンツ情報を取得すると(ステップS37でYES)、指示部33は、新たな予約指示を各受信機202に通知する。具体的には、指示部33は、予約指示を通信部23経由で各受信機202へ送信する(ステップS32)。
一方、視聴不可の受信機202が存在しない場合(ステップS35でNO)、または予約代替情報を受信した各受信機202のユーザ間で視聴内容の維持が決定された場合(ステップS37でNO)、取得部31は、各受信機202から視聴開始状況を収集する。具体的には、取得部31は、各受信機202からの視聴開始報告を通信部23経由で取得して状況通知部34へ出力する(ステップS38)。
次に、状況通知部34は、取得部31から受けた各視聴開始報告に基づいて、コンテンツ視聴支援システム301における全体的な視聴開始状況を各受信機202に通知する。具体的には、状況通知部34は、取得部31から受けた各視聴開始報告に基づいて視聴状況情報を作成し、作成した視聴状況情報を通信部23経由で各受信機202へ送信する(ステップS39)。
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機がコンテンツ視聴の準備処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図11および図2,3を参照して、まず、取得部11は、通信部5経由でサーバ101から予約指示を取得すると(ステップS41でYES)、取得した予約指示を取得方法決定部12へ出力する。
次に、取得方法決定部12は、取得部11から指示情報である予約指示を受けて、指定コンテンツの視聴方法を決定する。より詳細には、取得方法決定部12は、取得部11から受けた予約指示の示す視聴内容Lを実現するための指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定する取得方法選択処理を行なう。そして、取得方法決定部12は、取得方法選択処理において決定した取得方法を予約部13に通知する(ステップS42)。
次に、予約部13は、取得方法決定部12からの通知内容に従い、指定コンテンツを視聴するための予約処理を行なう(ステップS43)。
次に、予約部13は、取得方法決定部12から通知された取得方法を示す予約報告をサーバ101へ送信する(ステップS44)。
次に、取得部11は、通信部5経由でサーバ101から予約状況情報を取得して表示制御部14へ出力する(ステップS45)。
次に、表示制御部14は、各受信機202における上記視聴の実現可否すなわち指定コンテンツの取得可否に関する予約状況情報を表示する制御を行なう。より詳細には、たとえば、表示制御部14は、取得部11から受けた予約状況情報の内容、すなわちコンテンツ視聴支援システム301における全体的な予約状況をたとえばディスプレイに表示する制御を行なう(ステップS46)。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機による取得方法選択処理の一例の詳細な手順を定めたフローチャートである。
指定コンテンツの取得方法の複数の候補は、受信機202において録画済みの指定コンテンツを取得して指定時刻において視聴すること、指定時刻において放送される指定コンテンツを視聴すること、指定時刻の前において放送される指定コンテンツを受信機202で録画して指定時刻において視聴すること、および指定コンテンツの配信を他の装置に要求して指定時刻において視聴すること、のうちの少なくともいずれか2つを含む。
具体的には、図12を参照して、まず、取得方法決定部12は、記憶部2における録画済みリストに指定コンテンツが登録されているか否かを確認する(ステップS51)。
そして、取得方法決定部12は、録画済みリストに指定コンテンツが登録されている場合(ステップS51でYES)、指定時刻における録画コンテンツの視聴予約を予約部13に指示する(ステップS55)。
また、取得方法決定部12は、録画済みリストに指定コンテンツが登録されておらず(ステップS51でNO)、かつ指定時刻において指定コンテンツが放送される場合(ステップS52でYES)、指定時刻における指定コンテンツの放送の視聴予約を予約部13に指示する(ステップS56)。
また、取得方法決定部12は、録画済みリストに指定コンテンツが登録されておらず(ステップS51でNO)、指定時刻において指定コンテンツが放送される予定は無く(ステップS52でNO)、かつ指定時刻より前において指定コンテンツが放送される場合(ステップS53でYES)、指定コンテンツの録画予約、および指定時刻における録画コンテンツの視聴予約を予約部13に指示する(ステップS57)。
また、取得方法決定部12は、録画済みリストに指定コンテンツが登録されておらず(ステップS51でNO)、指定時刻において指定コンテンツが放送される予定は無く(ステップS52でNO)、指定時刻より前において指定コンテンツが放送される予定は無く(ステップS53でNO)、かつVOD等の指定コンテンツの配信サービスが利用できる場合(ステップS54でYES)、配信サービスによる指定時刻における指定コンテンツの視聴予約を予約部13に指示する(ステップS58)。
一方、取得方法決定部12は、録画済みリストに指定コンテンツが登録されておらず(ステップS51でNO)、指定時刻において指定コンテンツが放送される予定は無く(ステップS52でNO)、指定時刻より前において指定コンテンツが放送される予定は無く(ステップS53でNO)、かつ指定コンテンツの配信サービスが利用できない場合(ステップS54でNO)、指定時刻における指定コンテンツの視聴を行なえないと判断する(ステップS59)。この場合、予約部13による予約処理は行われない。
図12に示すフローチャートでは、指定コンテンツの視聴に関する負担の軽さの観点から、各取得方法の順番が決められている。
なお、指定コンテンツの取得方法は、上記に限らず、たとえば、DVDおよびブルーレイディスク等の記憶媒体を用いた取得方法であってもよい。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機がコンテンツの再生処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図13を参照して、まず、表示制御部14は、指定時刻になると(ステップS61でYES)、指定コンテンツの再生処理を行なう。より詳細には、表示制御部14は、指定コンテンツの再生処理として、電波放送受信部3もしくはネットワークコンテンツ受信部4から受けた指定コンテンツ、または記憶部2から取得した指定コンテンツをディスプレイに表示する制御を行なう(ステップS62)。
次に、処理部1は、視聴開始状況をサーバ101に通知する。具体的には、処理部1は、視聴内容Lの開始状況を示す視聴開始報告を作成し、通信部5経由でサーバ101へ送信する(ステップS63)。
次に、取得部11は、通信部5経由でサーバ101から視聴状況情報を取得して表示制御部14へ出力する(ステップS64)。
次に、表示制御部14は、各受信機202における上記視聴の開始状況に関する視聴状況情報を表示する制御を行なう。より詳細には、たとえば、表示制御部14は、取得部11から受けた視聴状況情報の内容、すなわちコンテンツ視聴支援システム301における全体的な視聴状況をたとえばディスプレイに表示する制御を行なう(ステップS65)。
ところで、特許文献1および2に記載の技術を超えて、複数のユーザが同じコンテンツを同じ時刻に視聴することをより効果的に支援する技術が望まれる。
本発明の第1の実施の形態に係る受信機では、取得部11は、複数の受信機202を用いた指定時刻における指定コンテンツの視聴を指示する指示情報を取得する。そして、取得方法決定部12は、取得部11によって取得された指示情報の示す上記視聴を実現するための指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定可能である。
このように、複数の受信機202を用いた同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を実現するための当該コンテンツの取得方法を、複数の候補から選択する構成により、たとえば遠隔地にいる各受信機202のユーザ間で、異なる取得方法を利用して同じコンテンツを取得し、放送時間帯および未放送地域等の時間的障害および地理的障害を解消することができる。
具体的には、地域によって放送時間が異なったり、地域によっては放送されなかったりするコンテンツを、複数のユーザ間で時間を共有して視聴することを支援し、たとえば家で一緒にテレビを見るような感覚を提供することができる。
また、ユーザに指定コンテンツの取得方法を意識させることなく、各ユーザ間での同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を快適に実現することができる。
また、受信機202が把握する個別の視聴環境に基づいて、当該受信機202において指定コンテンツの取得方法を決定する構成により、たとえば各受信機202を管理するサーバ101において各受信機202の視聴環境を把握する必要がなくなり、サーバ101の構成および処理を簡易化することができる。
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る受信機では、複数のユーザが同じコンテンツを同じ時刻に視聴することをより効果的に支援することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る受信機では、上記複数の候補は、録画済みの指定コンテンツを取得して指定時刻において視聴すること、指定時刻において放送される指定コンテンツを視聴すること、指定時刻の前において放送される指定コンテンツを録画して指定時刻において視聴すること、および指定コンテンツの配信を要求して指定時刻において視聴すること、のうちの少なくともいずれか2つを含む。
このような構成により、種々のメディアおよびタイミング等を利用した複数の取得方法の中から適切な取得方法を選択することができる。たとえば、録画機能を持たないIP−STBおよびIPTV等を所有するユーザがコミュニティに属している場合でも、指定コンテンツを複数のユーザ間で時間を共有して視聴することを支援することができる。具体的には、受信機202において指定コンテンツを録画できない場合にはVOD等の配信サービスの代替手段を提供することができ、各ユーザをより効果的に支援することができる。すなわち、受信機202において指定コンテンツを録画できない場合にのみVOD等の配信サービスを利用することで無駄な出費を抑えることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る受信機では、表示制御部14は、各受信機202における上記視聴の実現可否すなわち指定コンテンツの取得可否に関する予約状況情報を表示する制御を行なう。
このような構成により、各受信機202の全体的な予約状況をユーザに提示することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る受信機では、表示制御部14は、各受信機202における上記視聴の開始状況に関する視聴状況情報を表示する制御を行なう。
このような構成により、指定コンテンツの視聴が各受信機202において順調に開始されたか否かを各ユーザが容易に把握することができ、視聴の継続、視聴の中止および新たな視聴内容の決定等の意思決定を支援することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムと比べてサーバが指定コンテンツの取得方法を決定するコンテンツ視聴支援システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係るセンサと同様である。
本発明の第2の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムでは、サーバ101がコンテンツ視聴支援装置に該当する。
[構成および基本動作]
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る受信機における処理部の構成を示す図である。
図14を参照して、処理部1は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における処理部と比べて、取得方法決定部12を含まない構成である。
取得部11は、通信部5経由でサーバ101からの予約指示を取得して予約部13へ出力する。この予約指示は、指定コンテンツの取得方法を示す。
予約部13は、取得部11から受けた予約指示の示す取得方法に従い、指定コンテンツを視聴するための予約処理を行なう。
より詳細には、予約部13は、電波放送受信部3またはネットワークコンテンツ受信部4に、指定コンテンツを指定時刻または指定時刻より前に取得するための指示を行なう。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係るサーバにおける処理部の構成を示す図である。
図15を参照して、処理部21は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における処理部と比べて、さらに、取得方法決定部32を含む。
取得部31は、複数の受信機202を用いた指定時刻における指定コンテンツの視聴を指示する指示情報たとえば指定コンテンツ情報を取得する。
取得方法決定部32は、取得部31によって取得された指示情報の示す上記視聴を実現するための指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定可能である。より詳細には、たとえば、取得方法決定部32は、取得部31から受けた指定コンテンツ情報の示す視聴内容を実現するための指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定する取得方法選択処理を受信機202ごとに行なう。
たとえば、上記複数の候補は、受信機202において録画済みの指定コンテンツを取得して指定時刻において視聴すること、指定時刻において放送される指定コンテンツを視聴すること、指定時刻の前において放送される指定コンテンツを受信機202で録画して指定時刻において視聴すること、および指定コンテンツの配信を受信機202以外の装置に要求して指定時刻において視聴すること、のうちの少なくともいずれか2つを含む。
[動作]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおけるコンテンツ視聴の支援処理について図面を用いて説明する。
本発明の第2の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システム302における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートおよびシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図16は、本発明の第2の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムにおけるコンテンツ視聴の支援処理のシーケンスを示す図である。図16は、コンテンツ視聴支援システム302において3つの受信機202A,202B,202Cが設けられる場合を示している。
図16を参照して、ステップS71〜S74の動作は、図6に示すステップS1〜S4の動作と同様である。
次に、サーバ101は、受信機202Cから指定コンテンツ情報を受信して、受信した指定コンテンツ情報の示す指定コンテンツおよび指定時刻等の視聴内容Lを実現するための指定コンテンツの取得方法を決定し、決定した取得方法を示す予約指示を受信機202A,202B,202Cへ送信する。ここで、予約指示は、受信機202が指定コンテンツを取得できない旨を示す場合もある(ステップS75〜S77)。
次に、サーバ101は、各受信機202から受信した指定コンテンツ情報に基づいて、各受信機202における視聴内容Lの実現可否に関する予約状況情報を作成し、受信機202A,202B,202Cへ送信する(ステップS78〜S80)。
ステップS81〜S89の動作は、図6に示すステップS14〜S22の動作と同様である。
図17は、本発明の第2の実施の形態に係るサーバがコンテンツ視聴の支援処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図17および図15を参照して、まず、ユーザ間で視聴内容が決定され、取得部31が通信部23経由で指定コンテンツ情報を取得すると(ステップS91でYES)、取得方法決定部32は、各受信機202における指定コンテンツの視聴方法を決定する。より詳細には、取得方法決定部32は、取得部31から受けた指定コンテンツ情報の示す視聴内容を実現するための指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定する取得方法選択処理を受信機202ごとに行なう。そして、取得方法決定部32は、決定した各受信機202における指定コンテンツの取得方法を指示部33および状況通知部34に通知する。
ここで、サーバ101における記憶部22は、たとえば、受信機202ごとの、デジタル放送およびIP放送等の番組情報を記憶する。この番組情報は、受信機202の設置地域等によって異なる場合もあるし、同じ場合もある。
取得方法決定部32は、たとえば記憶部22に保存されている番組情報等を参照することにより、指定コンテンツの取得方法を決定する(ステップS92)。
指示部33は、予約指示を各受信機202に通知する。具体的には、指示部33は、取得方法決定部32からの通知内容に基づいて、指定コンテンツの取得方法を示す予約指示を受信機202ごとに作成し、通信部23経由で各受信機202へ送信する(ステップS93)。
次に、状況通知部34は、取得方法決定部32からの通知内容に基づいて、コンテンツ視聴支援システム302における全体的な予約状況を各受信機202に通知する。具体的には、状況通知部34は、取得方法決定部32の決定した各受信機202における指定コンテンツの取得方法に基づいて予約状況情報を作成し、作成した予約状況情報を通信部23経由で各受信機202へ送信する(ステップS94)。
次に、代替通知部35は、取得方法決定部32からの通知内容に基づいて、視聴不可の受信機202が存在する場合(ステップS95でYES)、予約代替情報を各受信機202に通知する。具体的には、代替通知部35は、取得方法決定部32の決定した各受信機202における指定コンテンツの取得方法に基づいて予約代替情報を作成し、作成した予約代替情報を通信部23経由で各受信機202へ送信する。ここで、代替通知部35は、たとえば記憶部22に保存されている番組情報等を参照することにより、予約代替情報を作成する(ステップS96)。
次に、予約代替情報を受信した各受信機202のユーザ間で視聴内容の変更が決定され、取得部31が通信部23経由で新たな指定コンテンツ情報を取得すると(ステップS97でYES)、取得方法決定部32は、各受信機202における指定コンテンツの視聴方法を決定する(ステップS92)。
一方、視聴不可の受信機202が存在しない場合(ステップS95でNO)、または予約代替情報を受信した各受信機202のユーザ間で視聴内容の維持が決定された場合(ステップS97でNO)、取得部31は、各受信機202から視聴開始状況を収集する。具体的には、取得部31は、各受信機202からの視聴開始報告を通信部23経由で取得して状況通知部34へ出力する(ステップS98)。
ステップS99の動作は、図10に示すステップS39の動作と同様である。
図18は、本発明の第2の実施の形態に係る受信機がコンテンツ視聴の準備処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図18および図14を参照して、まず、取得部11は、通信部5経由でサーバ101から予約指示を取得すると(ステップS101でYES)、取得した予約指示を予約部13へ出力する。
次に、予約部13は、取得部11から受けた予約指示の示す取得方法に従い、指定コンテンツを視聴するための予約処理を行なう(ステップS102)。
次に、取得部11は、通信部5経由でサーバ101から予約状況情報を取得して表示制御部14へ出力する(ステップS103)。
次に、表示制御部14は、各受信機202における上記視聴の実現可否すなわち指定コンテンツの取得可否に関する予約状況情報を表示する制御を行なう。より詳細には、たとえば、表示制御部14は、取得部11から受けた予約状況情報の内容、すなわちコンテンツ視聴支援システム301における全体的な予約状況をたとえばディスプレイに表示する制御を行なう(ステップS104)。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係るサーバでは、取得部31は、複数の受信機202を用いた指定時刻における指定コンテンツの視聴を指示する指示情報を取得する。そして、取得方法決定部32は、取得部31によって取得された指示情報の示す上記視聴を実現するための指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定可能である。
このように、複数の受信機202を用いた同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を実現するための当該コンテンツの取得方法を、複数の候補から選択する構成により、たとえば遠隔地にいる各受信機202のユーザ間で、異なる取得方法を利用して同じコンテンツを取得し、放送時間帯および未放送地域等の時間的障害および地理的障害を解消することができる。
具体的には、地域によって放送時間が異なったり、地域によっては放送されなかったりするコンテンツを、複数のユーザ間で時間を共有して視聴することを支援し、たとえば家で一緒にテレビを見るような感覚を提供することができる。
また、ユーザに指定コンテンツの取得方法を意識させることなく、各ユーザ間での同じコンテンツかつ同じ時刻の視聴を快適に実現することができる。
また、各受信機202において指定コンテンツの取得方法を決定する機能を搭載することなく、コミュニティに属する各受信機202に対して録画予約および録画再生予約等を一括して登録することができる。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係るサーバでは、複数のユーザが同じコンテンツを同じ時刻に視聴することをより効果的に支援することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係るサーバでは、上記複数の候補は、録画済みの指定コンテンツを取得して指定時刻において視聴すること、指定時刻において放送される指定コンテンツを視聴すること、指定時刻の前において放送される指定コンテンツを録画して指定時刻において視聴すること、および指定コンテンツの配信を要求して指定時刻において視聴すること、のうちの少なくともいずれか2つを含む。
このような構成により、種々のメディアおよびタイミング等を利用した複数の取得方法の中から適切な取得方法を選択することができる。たとえば、録画機能を持たないIP−STBおよびIPTV等を所有するユーザがコミュニティに属している場合でも、指定コンテンツを複数のユーザ間で時間を共有して視聴することを支援することができる。具体的には、受信機202において指定コンテンツを録画できない場合にはVOD等の配信サービスの代替手段を提供することができ、各ユーザをより効果的に支援することができる。すなわち、受信機202において指定コンテンツを録画できない場合にのみVOD等の配信サービスを利用することで無駄な出費を抑えることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係るサーバでは、代替通知部35は、上記視聴を実現できない受信機202が存在する場合、指示情報の示す視聴内容とはコンテンツまたは視聴時刻の異なる視聴に関する予約代替情報を作成する。
このような構成により、指定コンテンツを視聴できないユーザが存在する場合に、視聴内容の代替案を各ユーザに提示し、指示情報の示す視聴内容の中止および新たな視聴内容の決定等の意思決定を支援することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係るコンテンツ視聴支援システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
コンテンツ視聴支援装置であって、
複数の受信機を用いた指定時刻における指定コンテンツの視聴を指示する指示情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記指示情報の示す前記視聴を実現するための前記指定コンテンツの取得方法を、複数の候補の中から決定可能な取得方法決定部とを備え、
前記コンテンツ視聴支援装置は、コンテンツの録画および再生が可能な前記受信機、または前記受信機とネットワークを介して通信可能なサーバである、コンテンツ視聴支援装置。