JP2009070991A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体表面に形成する凹凸形状のばらつきを抑制して、光取り出し効率を向上させた発光装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る発光装置は、基板と、少なくとも発光層を含む複数の半導体層を有して基板上に形成された半導体積層構造と、半導体積層構造の基板と反対側の面上に、凸部と凹部とを含んで形成される凹凸形状部とを備え、凹凸形状部の凸部又は凹部の表面が、半導体積層構造が有する複数の半導体層の複数の領域を露出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。特に、本発明は、光取り出し効率を向上させた半導体発光装置に関する。
従来の発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)として、例えば、光を放射する面に2次元周期構造の凹凸を形成したLEDがある。このLEDは、活性層を有する半導体積層構造と、活性層が発した光を放射する半導体積層構造の表面に形成される1次元又は2次元の構造としてのノッチ形状等の切り欠き又は窪みと突起部とからなる凹凸形状を備える(例えば、特許文献1参照)。この凹凸形状は、エピタキシャル成長によって形成された半導体積層構造の表面に対して、リソグラフィー技術及び/又はエッチング技術を用いて、ノッチ形状の切り欠き又は窪みと突起部とを形成することにより形成される。
特許文献1に記載のLEDでは、活性層が発した光を効率よくLEDの外部に放射させることができ、凹凸形状を有さないLEDに比べて光取り出し効率が向上する。
特表2007−507081号公報
しかし、特許文献1に記載のLEDでは、半導体積層構造の表面に凹凸形状を形成するエッチング技術は、エッチャントと半導体を構成する材料との化学反応を利用しているが、この化学反応は半導体積層構造の表面の位置によって異なる速度で進行することがあるため、半導体積層構造の表面に形成される凹凸形状にばらつきが発生する。そのため、光取り出し効率の向上が小さいLEDがウエハから切り出される場合がある。
したがって、本発明の目的は、半導体積層構造の表面に形成する凹凸形状のばらつきを抑制することにより、光取り出し効率を向上させた発光装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、基板と、少なくとも発光層を含む複数の半導体層を有して基板上に形成された半導体積層構造と、半導体積層構造の基板と反対側の面上に、凸部と凹部とを含んで形成される凹凸形状部とを備え、凹凸形状部の凸部又は凹部の表面が、半導体積層構造が有する複数の半導体層の複数の領域を露出させる発光装置が提供される。
また、上記発光装置において、凹凸形状部の凸部は、所定の角度で傾斜する傾斜面と、半導体積層構造の最上層の表面と平行な平坦面とを有していてもよい。また、発光層が、AlGaIn1−x−yP(0≦x≦1、0≦y≦1)で表される化合物半導体層を含んでいてもよい。更に、基板が、所定の導電型のGaAs基板であってもよい。
本発明の発光装置によれば、半導体表面に形成する凹凸形状のばらつきを抑制して、光取り出し効率を向上させることができる。
[第1実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の断面を示す。
(発光装置10の構成)
第1の実施の形態に係る発光装置10は、第1導電型としてのn型のn型半導体基板100と、n型半導体基板100の上に形成されるn型のバッファ層110と、バッファ層110の上に形成されるn型クラッド層112と、n型クラッド層112の上に形成される活性層114と、活性層114の上に形成される第2導電型としてのp型のp型クラッド層116と、p型クラッド層116の上に部分的に形成されるp型保護層118とを備える。
更に、発光装置10は、n型半導体基板100のバッファ層110が形成されている面の反対側の面に形成される下部電極152と、p型保護層118のp型クラッド層116と接している面の反対側の面の所定の領域に形成される上部電極150とを備える。また、p型保護層118は、所定形状を有する凸部118aと、p型クラッド層116の表面が露出する領域である露出領域118cと凸部118aとで形成される凹部118bとを含む。凹部118bにおいて、p型保護層118の表面とp型クラッド層116の表面の一部とが露出する。
ここで、基板としてのn型半導体基板100の上に形成される複数の半導体層、すなわち、バッファ層110と、n型クラッド層112と、発光層としての活性層114と、p型クラッド層116とは、この順に、例えば、有機金属化学気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)によって形成されるIII−V族化合物半導体からなる半導体積層構造である。また、p型保護層118は、半導体積層構造の最上層としてのp型クラッド層116に、MOCVDによって更に形成される半導体層である。
例えば、n型半導体基板100は、所定量のSiがドープされたn型GaAs基板であり、厚さ300μmを有する略円形の基板である。そして、バッファ層110は、所定量のSeがドープされたn型のGaAsバッファ層である。そして、n型クラッド層112は、所定量のSeがドープされたn型の(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層である。
更に、活性層114は、AlGaIn1−x−yP(0≦x≦1、0≦y≦1)として表される化合物半導体層から形成される。活性層114は、一例として、アンドープの(Al0.15Ga0.850.5In0.5P活性層である。そして、最上層としてのp型クラッド層116は、所定量のZnがドープされたp型の(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層である。また、p型保護層118は、所定量のZnがドープされたp型のGaAs保護層である。
p型保護層118は、活性層114が発した光のうちp型クラッド層116内をp型保護層118の側に向かって伝播する光を発光装置10の外部に放射する。具体的に、p型保護層118は、角錐状の複数の凸部118aと複数の凸部118a間に形成される複数の凹部118bとを有しており、複数の凹部118bの底部においてはp型クラッド層116の上部表面が露出して露出領域118cを形成する。そして、p型保護層118は、凸部118a及び露出領域118cから活性層114が発した光を発光装置10の外部に放射する。
また、p型保護層118は、上部電極150が形成されるべき領域に上部電極形成領域150aを有する。上部電極形成領域150aは平坦面を有しており、この平坦面上に上部電極150が形成される。上部電極形成領域150a及び上部電極150は、一例として、上面視にて直径が100μmの略円形に形成される。上部電極150は、p型保護層118にオーミック接合する導電性材料から形成され、例えば、AuとZnとを含む金属材料から形成される。
下部電極152は、n型半導体基板100のバッファ層110が形成される面とは反対の面であるn型半導体基板100の裏面に形成され、n型半導体基板100にオーミック接合する導電性材料から形成される。下部電極152は、n型半導体基板100の裏面の全面に形成され、例えば、下部電極152は、Au、Ge、及びNiを含む金属材料から形成される。
上部電極150には、Au等の金属材料から形成される金属ワイヤが接合される。また、発光装置10は、下部電極7の側において、Agペースト等の導電性接着剤を用いてCu等の金属材料から形成される金属ステムに搭載される。これにより、発光装置10の活性層114に、金属ワイヤ及び金属ステムを介して電力を供給することができる。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の一部の断面を示す。
図2に示すように、p型保護層118が有する複数の凸部118aはそれぞれ、一例として断面が略三角形状に形成される。また、p型クラッド上面116aのうち、凸部118aの形成されていない領域が、p型クラッド上面116aが露出する露出領域118cとなる。そして、複数の凸部118aに含まれ、p型クラッド上面116aに対して所定の角度で傾斜して形成される傾斜面としての複数の斜面118dと露出領域118cとで凹部118bが形成される。すなわち、光取り出し面としてのp型クラッド上面116aに、凹凸形状部としての複数の凸部118aと複数の凹部118bとが形成される。
ここで、p型保護層118と、p型クラッド層116とはそれぞれ異なる材料で形成する。具体的には、p型保護層118を形成する材料を所定のエッチャントでウェットエッチングする場合のエッチングレートが、p型クラッド層116を形成する材料を所定のエッチャントでウェットエッチングする場合のエッチングレートよりも大きい材料でp型保護層118を形成する。これにより、p型保護層118に形成される凹部118bは、2種類の材料から形成されることとなる。
このような構成を備える本実施形態に係る発光装置10は、570nmから680nmの波長を含む赤色領域の波長の光を発するLEDである。例えば、発光装置10は、順電圧が2.4V、順電流が20mAの場合におけるピーク波長が630nmの光を発する赤色LEDである。そして、発光装置10は、上面視にて略正方形に形成され、略300μm角の平面寸法を有する。発光装置10は、例えば、照明機器、液晶用バックライト、各種インジケータ、又は表示パネル等に用いることができる。
(応用例)
なお、n型半導体基板100の上に形成されるバッファ層110、n型クラッド層112、活性層114、p型クラッド層116、及びp型保護層118は、分子線エピタキシー法(Molecular Beam Epitaxy:MBE)又はハライド気相エピタキシー法(Halide Vapor Phase Epitaxy:HVPE)等によって形成することもできる。
また、活性層114は、ダブルへテロ構造により形成することができるが、単一量子井戸又は多重量子井戸構造を含んで形成することもできる。更に、バッファ層110とn型クラッド層112との間に、活性層114が発する波長の光に対して所定の反射率を有する分布ブラッグ反射鏡(Distributed Bragg Reflector:DBR)を形成することもできる。そして、p型クラッド層116の上に、p型クラッド層116の不純物濃度よりも高い不純物濃度のp型コンタクト層を更に設けてもよい。この場合、p型コンタクト層の表面の一部が凹部の底部となる。
また、発光装置10は、紫外領域、近紫外領域、青色領域、緑色領域、黄色領域、又は赤外領域にピーク波長を有する光を発するLEDであってもよいが、LEDが発する光のピーク波長の領域はこれらの波長に限定されない。例えば、n型半導体基板100の上に形成される複数の化合物半導体層を、AlGaAs、GaAsP、GaP(As)(N)、InGa(Al)As、又はInGaAsPを含む材料から形成することもできる。また、n型半導体基板100をサファイア基板又はGaN基板に置き換えて、サファイア基板又はGaN基板上にIn(Al)GaN、AlGaNを含む材料を形成することもできる。
また、n型半導体基板100を、活性層114が発する光の波長に対して透明な材料に置き換えることもできる。例えば、活性層114が波長630nmの光を含む赤色光を発する場合、n型半導体基板100をn型のGaP基板に置き換えてもよい。
また、n型半導体基板100上にn型保護層と、n型クラッド層112と、活性層114と、p型クラッド層116とをこの順に形成してもよい。そして、p型クラッド層116の側において活性層114が発する光に対して所定の反射率を有する反射層を有する支持基板を貼り合わせ、その後、n型半導体基板100を除去する。続いて、n型半導体基板100を除去して露出したn型保護層に上記と同様に、凸部と凹部とを形成して発光装置を形成することもできる。
更に、p型保護層118に形成される複数の凸部118aの形状は、上記の実施例に限られない。凸部118aは、例えば、上面視にて略円形状であり、断面が略三角形状である略円錐形状に形成することもできる。また、凸部118aは、上面視にて略円形状であり、断面が略四角形状である略円柱に形成することもできる。更に、凸部118aは、上面視にて略円形状であり、断面が略半円である半球に形成することもでき、その他の形状に形成することもできる。
(発光装置10の製造方法)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の製造工程を示す。
まず、n型半導体基板100上に、バッファ層110と、n型クラッド層112と、活性層114と、p型クラッド層116と、p型保護層118とをこの順にMOCVDを用いて順次成長して、LED用エピタキシャルウエハを形成する(S100)。
次に、p型保護層118にリソグラフィー法を用いて、上部電極150を形成する領域及び凸部118aを形成する領域にレジストにより所定形状の保護膜を形成する。そして、ウェットエッチング法を用いて、p型保護層118に、上部電極形成領域150aと、複数の凸部118aと、複数の凹部118bとを形成する(S110)。
すなわち、p型保護層118のうちレジストが形成されていない領域をp型クラッド層116に対して選択的にエッチングすることにより、上部電極形成領域150aと複数の凸部118aとを形成する。これにより、凹凸を有さない上部電極形成領域150aと、p型クラッド層116上の所定の領域の複数の凸部118aとが形成される。すなわち、半導体積層構造に含まれる最上層としてのp型クラッド層116の材料と異なった材料によって形成された凸部118a、及び半導体積層構造の最上層を露出する凹部118bを含んだ凹凸形状部が形成される。なお、p型保護層118のエッチングには、一例として、アンモニア水と過酸化水素水との混合物をエッチャントとして用いる。
ここで、p型保護層118を形成する材料は、p型クラッド層116を形成する材料よりもウェットエッチング法において用いるエッチャントに対するエッチレートが大きい。したがって、p型クラッド上面116aからの凸部118aの高さは、p型クラッド層116の上に形成するp型保護層118の厚さに依存する。これにより、p型クラッド層116が露出して露出領域118cが形成されてエッチングの工程は終了する。
次に、上部電極形成領域150aに上部電極150を形成する。更に、n型半導体基板100のバッファ層110が形成されている面の反対側の面の全面に、下部電極152を形成する(S120)。その後、上部電極150とp型保護層118との間、及び下部電極152とn型半導体基板100との間のそれぞれにおいてオーミック接合を形成するため、所定雰囲気下、所定温度において所定の時間、合金化処理を施す。なお、上部電極150を形成した後の第1の合金化処理を実施すると共に、下部電極152を形成した後に第2の合金化処理を実施することもできる。
次に、合金化後のウエハから、ダイシングマシーンを用いて略300μm角のチップへと切り出す(S130)。そして、切り出したチップを金属製のステムにAgペースト等の導電性接着剤を用いて搭載する(S140)。続いて、上部電極10に、Au等から形成される金属ワイヤをワイヤーボンディングする(S150)。これにより、本実施形態に係る発光装置10が形成される。この後、各発光装置10について、素子の特性評価が実施される(S160)。
なお、凹凸形状を形成する上記工程S110において、例えば、p型クラッド上面116aに直接にp型クラッド層116を形成する材料と異なる材料を付着させて凸部118aを形成することもできる。例えば、まず上記工程S100においてp型保護層118を形成せずに、p型クラッド層116を形成した時点でエピタキシャル層の成長を終了する。そして、p型クラッド上面116aに、屈折率がp型クラッド層116を形成する材料と異なる材料を所定間隔で付着させて、p型クラッド上面116aに凸部118aを形成することができる。
また、p型保護層118の表面を、所定のエッチャントに所定の時間、晒すことにより、複数の凸部118aを形成することもできる。この場合、リソグラフィー法を用いることを要さない。また、本実施形態においてエッチングにはウェットエッチング法を用いたが、反応性イオンエッチング等のドライプロセスを用いてp型保護層118の表面を加工することもできる。
更に、上記工程S100において、p型クラッド層116をエピタキシャル成長した後、自己組織化を利用して、p型のGaAsから形成される微小な構造物をp型クラッド上面116aに形成することもできる。
(第1の実施の形態の効果)
本発明の第1の実施の形態では、p型クラッド層116とp型保護層118とをエッチングレートがそれぞれ異なる化合物半導体材料でそれぞれ形成するので、p型保護層118にエッチング法を用いて凸部118aを形成する場合に、ウエハに形成される複数の凸部118a及び凹部118bの形状のばらつきを抑制できる。これにより、ウエハのいずれの位置から切り出した場合であっても、光取り出し効率が所定値以上向上した発光装置1を提供できる。
すなわち、第1の実施の形態においては、p型保護層118を形成する材料にp型クラッド層116を形成する材料よりもエッチングレートが大きい材料を用いるので、p型保護層118に所定のマスクを形成してエッチング処理を施すと、マスクが形成されていない領域でp型クラッド116上面が露出してエッチングの進行が止まると共に、マスクが形成されている領域で凸部118aが形成される。これにより、ウェットエッチング法における化学反応の進行の不均一性の影響が抑制されるので、ウエハに形成される複数の凸部118a及び複数の凹部118bの形状が、発光装置を切り出すウエハの位置によって異なるという不均一さを抑制できる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置の断面を示す。
第2の実施の形態に係る発光装置11は、第1の実施の形態に係る発光装置10とは、p型保護層118の形状が異なる点を除き略同一の構成を備えるので、相違点を除き詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態に係る発光装置11は、p型保護層118に、p型クラッド層116の表面と平行な平坦面としての平坦部118gを有する凸部118eと、p型クラッド層116の表面が露出している露出領域118c及び凸部118で形成される凹部118fとが形成されている。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置の一部の断面を示す。
図5に示すように、p型保護層118が有する複数の凸部118eはそれぞれ、p型クラッド上面116aと平行な平坦部118gを有する。平坦部118gは、上面視にて略四角形状を有する。すなわち、複数の凸部118eはそれぞれ、断面が略台形状に形成される。また、p型クラッド上面116aのうち、凸部118eが形成されていない領域が、p型クラッド上面116aが露出する露出領域118cとなる。そして、複数の凸部118eに含まれる傾斜面としての斜面118hと露出領域118cとで凹部118fが形成される。
なお、平坦部118gの上面視における形状は、略円形、多角形等の他の形状に適宜変更することができる。
(第2の実施の形態の効果)
本実施形態に係る発光装置11のp型保護層118は、その上方に上面視にて略四角形状の平坦部118gを有するので、リソグラフィー法及びエッチング法を用いてp型保護層118に凸部118eを形成する場合に、平坦部118gを上面から観察することができる。これにより、凸部118e及び凹部118fのp型クラッド上面116aに水平な方向の加工状態を観察することができ、水平方向の形状の制御が容易となる。
図6は、比較例に係る発光装置の断面を示す。
比較例に係る発光装置15は、第1の実施の形態に係る発光装置10とは、p型クラッド層116の表面が露出しない点を除き略同一の構成を備えるので、相違点を除き詳細な説明は省略する。
比較例に係る発光装置15は、p型保護層118の上面の上部電極形成領域150aを除いた領域に、凸部118iと凹部118jとを有する。凸部118iと凹部118jとはそれぞれ、p型保護層118の上部表面をエッチングすることにより形成される。そして、比較例に係る凹部118jの底部の領域においては、本発明の実施の形態とは異なり、p型クラッド層116は露出しない。
ここで、第1の実施の形態に係る発光装置10と、第2の実施の形態に係る発光装置11と、比較例に係る発光装置15とのそれぞれに、20mAの電流を供給してそれぞれの発光出力を測定した。その結果、第1の実施の形態に係る発光装置10は、光出力が1.8mWであり、第2の実施の形態に係る発光装置11は、光出力が2.2mWであった。また、比較例に係る発光装置15は、光出力が1.2mWであった。
これにより、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置10及び第2の実施の形態に係る発光装置11は、比較例に係る発光装置15よりも光取り出し効率が向上していることが示される。
図7は、比較例に係る発光装置を切り出したウエハの発光強度の面内分布を示す。
比較例に係る発光装置15が形成されたウエハの中心位置と、中心位置から30mm離れた位置とから発光装置15をそれぞれ切り出した。そして、切り出した複数の発光装置15の20mA通電時における発光強度として光出力を測定した。図7においては、ウエハの中心位置から切り出した発光装置15の光出力を基準として、他の位置から切り出した発光装置15の光出力を示す。
図7より、ウエハの中心位置からウエハの外周に向かうにつれ、発光装置15の発光強度が低下することが分かる。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置を切り出したウエハの発光強度の面内分布を示す。
第1の実施の形態に係る発光装置10が形成されたウエハの中心位置と、中心位置から30mm離れた位置とから発光装置10をそれぞれ切り出した。そして、比較例に係る発光装置15と同様に複数の発光装置10の光出力を測定した。図8においては、ウエハの中心位置から切り出した発光装置10の光出力を基準として、比較例と同様に発光装置10の光出力を示す。
図8より、発光装置10が形成されたウエハの面の水平方向における光出力のばらつきは、比較例に係る発光装置15の場合よりも少ないことが示された。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置を切り出したウエハの発光強度の面内分布を示す。
第2の実施の形態に係る発光装置11が形成されたウエハの中心位置と、中心位置から30mm離れた位置とから発光装置11をそれぞれ切り出した。そして、比較例に係る発光装置15と同様に複数の発光装置11の光出力を測定した。図9においては、ウエハの中心位置から切り出した発光装置11の光出力を基準として、比較例と同様に発光装置10の光出力を示す。
図9より、発光装置11が形成されたウエハの面の水平方向における光出力のばらつきは、第1の実施の形態に係る発光装置10の場合よりも少ないことが示された。
そして、図7から図9の結果から、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置11は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置10よりもウエハの面に水平方向における光出力のばらつきが少ないことが示された。また、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置10は、比較例に係る発光装置15よりもウエハの面に水平方向における光出力のばらつきが少ないことが示された。
(実施の形態の変形例)
図10は、本発明の実施の形態の変形例に係る発光装置の一部の断面を示す。
変形例に係る発光装置においては、p型クラッド層116の活性層114とは反対側の表面を含む領域、すなわち、p型クラッド層116の上部に凸部119aと凹部119bとが形成される。変形例に係る凸部119aは、p型保護部119とp型クラッド層116の一部とを含んで形成される。そして、凹部119bの底部においてp型クラッド層116が露出する露出領域119cが形成される。
p型保護部119は、p型保護層118からp型クラッド層116の一部までエッチングすることにより形成される。これにより、p型保護層118から形成されるp型保護部119の表面とp型クラッド層116の表面の一部とが凹部119bにおいて露出する。具体的に、凸部119aは、p型保護層118とp型クラッド層116とのそれぞれに対するエッチングレートの差が少ないエッチャントを用いて形成する。
すなわち、まず、p型保護層118の上に所定形状のマスクパターンを形成する。そして、一例として、臭化水素(HBr)と過酸化水素水(H)と水(HO)とを所定の割合、所定の温度で混合したBr系エッチャントを用いてp型保護層118のマスクパターンが形成されていない領域を、所定の時間、エッチングする。これにより、p型保護層118の一部から形成されるp型保護部119とp型クラッド層116の一部とを含む凸部119aを形成する。なお、変形例に係るp型クラッド層116はAlGaInP系の化合物半導体から形成され、p型保護層118はGaAsから形成される。
以上、本発明の実施の形態及び変形例を説明したが、上記に記載した実施の形態及び変形例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
第1の実施の形態に係る発光装置の断面図である。 第1の実施の形態に係る発光装置の一部の断面図である。 第1の実施の形態に係る発光装置の製造工程のフローチャートである。 第2の実施の形態に係る発光装置の断面図である。 第2の実施の形態に係る発光装置の一部の断面図である。 比較例に係る発光装置の断面図である。 比較例に係る発光装置を切り出したウエハの発光強度の面内分布を示す図である。 第1の実施の形態に係る発光装置を切り出したウエハの発光強度の面内分布を示す図である。 第2の実施の形態に係る発光装置を切り出したウエハの発光強度の面内分布を示す図である。 変形例に係る発光装置の一部の断面図である。
符号の説明
10 発光装置
11 発光装置
15 発光装置
100 n型半導体基板
110 バッファ層
112 n型クラッド層
114 活性層
116 p型クラッド層
116a p型クラッド上面
118 p型保護層
118a 凸部
118b 凹部
118c 露出領域
118d 斜面
118e 凸部
118f 凹部
118g 平坦部
118h 斜面
118i 凸部
118j 凹部
119 p型保護部
119a 凸部
119b 凹部
119c 露出領域
150 上部電極
150a 上部電極形成領域
152 下部電極

Claims (4)

  1. 基板と、
    少なくとも発光層を含む複数の半導体層を有して前記基板上に形成された半導体積層構造と、
    前記半導体積層構造の前記基板と反対側の面上に、凸部と凹部とを含んで形成される凹凸形状部と
    を備え、
    前記凹凸形状部の前記凸部又は前記凹部の表面が、前記半導体積層構造が有する前記複数の半導体層の複数の領域を露出させる
    発光装置。
  2. 前記凹凸形状部の前記凸部は、
    所定の角度で傾斜する傾斜面と、
    前記半導体積層構造の前記最上層の表面と平行な平坦面と
    を有する請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記発光層が、AlGaIn1−x−yP(0≦x≦1、0≦y≦1)で表される化合物半導体層を含む請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記基板が、所定の導電型のGaAs基板である請求項1から3のいずれか1項に記載の発光装置。
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