JP2009070721A - 導電体切断装置、反応装置、燃料電池装置、電子機器及び導電体の切断方法 - Google Patents

導電体切断装置、反応装置、燃料電池装置、電子機器及び導電体の切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定温度となったときに運転を自動停止することができる導電体切断装置、反応装置、燃料電池装置、電子機器及び導電体の切断方法を提供する。
【解決手段】反応物の反応を起こす反応部52,53と、反応部52,53の表面に形成された薄膜切断材63,64と、薄膜切断材63,64と少なくとも一部が重なるように反応部52,53の表面に形成された薄膜導電体61,62とを備え、薄膜切断材63,64は反応部52,53が反応物の反応を起こす温度よりも高温の所定温度以上において自動的に変形し薄膜導電体61,62の少なくとも一部を剥離する。
【選択図】図4

Description

本発明は、導電体切断装置、反応装置、燃料電池装置、電子機器及び導電体の切断方法に関する。
燃料電池は燃料の電気化学反応により電力を取り出すものであり、燃料電池の研究・開発が広く行われている。このような燃料電池において、発電に用いる燃料は水素ガスであり、改質型の燃料電池においては、メタノール等の原燃料及び水を改質することでその水素ガスを生成する改質器と、改質器の副生成物として発生する一酸化炭素を選択的に酸化して除去する一酸化炭素除去器とを備える反応装置が用いられる。
改質器では約300〜400℃で水蒸気改質反応が行われ、一酸化炭素除去器では約180℃で一酸化炭素の選択酸化反応が行われる。この温度を維持するとともに熱効率を向上させるために、反応装置において、改質器や一酸化炭素除去器は断熱容器内に収容される。改質器や一酸化炭素除去器、燃料電池セルには各反応器を加熱する薄膜ヒータが設けられる。薄膜ヒータは温度に依存して電気抵抗が変化するため、温度センサとしても用いられ、これにより改質器や一酸化炭素除去器の温度制御が行われる。
一方、反応器や燃料電池セルの温度が所定温度となる異常が生じたときには、何らかの方法で運転を停止する措置を講じる必要がある。例えば、燃料電池セルへの気体の供給流路を、一定の温度以上になったときに閉塞する安全弁が設けられた装置がある(特許文献1参照)。
特開2001−229942号公報
ところで、上述の薄膜ヒータを備える改質器、一酸化炭素除去器や、約600℃で動作する固体酸化物型や溶融炭酸塩型の燃料電池セルにおいても、温度が所定温度となる異常が生じたときには、何らかの方法で運転を停止する措置を講じることが検討される。
本発明の課題は、所定温度となったときに運転を自動停止することができる導電体切断装置、反応装置、燃料電池セル、燃料電池装置、電子機器及び導電体の切断方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、所定の構造体に形成された導電体と、前記所定の構造体に形成されるとともに所定温度領域において変形し前記導電体の少なくとも一部を切断する切断材と、を備えることを特徴とする導電体切断装置である。
請求項2に記載の発明は、反応物の反応を起こす反応部と、前記反応部に形成された導電体と、前記反応部に形成されるとともに所定温度領域において変形し前記導電体の少なくとも一部を切断する切断材と、を備えることを特徴とする反応装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の反応装置であって、前記導電体は前記切断材と重なるように形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の反応装置であって、前記所定温度は、前記反応物が反応を起こす温度よりも高温であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記切断材は形状記憶合金またはバイメタルからなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記は前記所定温度領域において付着力が変化する接着剤からなることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記切断材は前記所定温度において膨張または収縮、融解または昇華する材料からなることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜7のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記切断材と前記導電体との間には絶縁膜が形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の反応装置であって、前記絶縁膜は前記切断材により脆性破壊されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項2〜9のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記反応部は水素を発生させる改質器を備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の反応装置であって、前記反応部は前記改質器の副生成物である一酸化炭素を酸化させる一酸化炭素除去器を備えることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項2〜11のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記反応部は燃料の電気化学反応により電力を取り出す燃料電池セルを備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の反応装置と、前記反応装置により生成される改質ガスの電気化学反応により電力を取り出す燃料電池セルとを備えることを特徴とする燃料電池装置である。
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の反応装置を備えることを特徴とする燃料電池装置である。
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載の燃料電池装置と、前記燃料電池装置より電力が供給される電子機器本体とを備えることを特徴とする電子機器である。
請求項16に記載の発明は、所定の構造体に形成されるとともに所定温度領域において変形する切断材が、前記所定の構造体に形成された導電体の少なくとも一部を切断することを特徴とする導電体の切断方法である。
本発明によれば、所定温度となったときに運転を自動停止することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1実施形態〕
図1は本発明が適用される電子機器10を示すブロック図である。この電子機器10はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器である。
電子機器10は、燃料電池装置20と、燃料電池装置20から供給される電気エネルギーにより駆動される電子機器本体11と、等から概略構成される。
次に、燃料電池装置20について説明する。この燃料電池装置20は、固体高分子型燃料電池を用いて電子機器本体11に出力する電気エネルギーを生成するものであり、燃料容器21、ポンプ22、気化器23、反応装置30(導電体切断装置)、燃料電池セル40、触媒燃焼器24、DC/DCコンバータ25、二次電池26、制御部27、等を備える。
燃料容器21には、液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水との混合液が貯留されている。なお、液体の原燃料と水とを燃料容器21内で別々に貯留してもよい。燃料容器21内の混合液は、ポンプ22により気化器23に送液される。
気化器23は燃料容器21から送られた混合液を反応装置30からの伝熱等により約180℃程度に加熱し、気化させる。気化器23で気化した混合気は改質器32へ送られる。
反応装置30は、断熱容器31、断熱容器31内に収容された改質器32、一酸化炭素除去器33、等からなる。
改質器32は内部に流路が形成され、流路の壁面に改質触媒が担持されている。改質触媒としては、Cu/ZnO系触媒やPd/ZnO系触媒等が用いられる。改質器32はヒータ兼温度センサ32aからの伝熱により気化器23から送られる混合気を約300〜400℃程度に加熱し、流路内の触媒により改質反応を起こさせる。すなわち、原燃料と水の触媒反応によって、燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス)が生成される。
ここで、原燃料がメタノールの場合、改質器32では主に次式(1)に示すような主反応である水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
なお、化学反応式(1)についで逐次的に起こる次式(2)のような副反応によって、副生成物として一酸化炭素が微量に(1%程度)生成される。
2+CO2→H2O+CO …(2)
(1)式及び(2)式の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器33に送出される。
一酸化炭素除去器33の内部には流路が形成され、その流路の壁面に一酸化炭素を選択的に酸化する選択酸化触媒が担持されている。選択酸化触媒としては、例えばPt/Al23等を用いることができる。
一酸化炭素除去器33には改質器32で生成された改質ガス及び、外部の空気が送られる。改質ガスが空気と混合して一酸化炭素除去器33の流路を流れ、改質器32やヒータ兼温度センサ33aからの伝熱により約180℃程度に加熱される。そして、改質ガスのうち一酸化炭素が触媒により次式(3)のような主反応により優先的に酸化される。これにより主生成物として二酸化炭素が生成され、改質ガス中の一酸化炭素を燃料電池セル40に供給可能な10ppm程度まで低濃度化することができる。
2CO+O2→2CO2 …(3)
一酸化炭素除去器33を通過した改質ガスは燃料電池セル40に送出される。
燃料電池セル40は固体高分子型燃料電池であり、固体高分子電解質膜41と、固体高分子電解質膜41の両面に形成された燃料極42(アノード)及び酸素極43(カソード)と、燃料極42に改質ガスを供給する燃料供給流路44aが設けられた燃料極セパレータ44と、酸素極43に酸素を供給する酸素供給流路45aが設けられた酸素極セパレータ45と、が積層されている。
固体高分子電解質膜41は水素イオンを透過するが、酸素分子や水素分子、電子を通さない性質を有する。
燃料極42には燃料供給流路44aを介して改質ガスが送られる。燃料極42では改質ガス中の水素による次式(4)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(4)
生成した水素イオンは固体高分子電解質膜41を透過して酸素極43に到達する。生成した電子はアノード出力電極46に供給される。
酸素極43には、空気が酸素供給流路45aを介して送られる。酸素極43では固体高分子電解質膜41を透過した水素イオンと、空気中の酸素とカソード出力電極47より供給される電子とにより、次式(5)に示すように水が生成される。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
なお、固体高分子電解質膜41の両面には、(4)、(5)の反応を促進する図示しない触媒が設けられている。
燃料電池セル40の温度はヒータ兼温度センサ40aにより制御される。
アノード出力電極46及びカソード出力電極47は外部回路であるDC/DCコンバータ25と接続されており、アノード出力電極46に到達した電子はDC/DCコンバータ25を通ってカソード出力電極47に供給される。
燃料極セパレータ45の流路を通過した改質ガス(オフガス)には、未反応の水素も含まれている。オフガスは、酸素(空気)と混合された後、触媒燃焼器24に供給される。
触媒燃焼器24の内部には流路が形成され、その流路の壁面にオフガスを燃焼させる燃焼触媒が担持されている。燃焼触媒としては、例えばPt/Al23等を用いることができる。
触媒燃焼器24にはオフガス及び空気が送られ、改質ガス中に残留する未反応の水素が空気により燃焼される。なお、触媒燃焼器24を反応装置30内に設け、その燃焼熱を改質器32の昇温に用いてもよい。
DC/DCコンバータ25は燃料電池セル40により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体11に供給するとともに、電気エネルギーを二次電池26に充電する。
制御部27は燃料電池装置20全体を制御し、ポンプ22等を駆動または停止し、ヒータ兼温度センサ32a,33aに通電する。
次に、反応装置30の具体的な構造について説明する。図2は反応装置30の内部構造を示す断面図であり、図3は図2のIII−III矢視断面図であり、図4は図2のIV−IV矢視断面図である。図2〜図4に示すように、反応装置30は、断熱容器31と、断熱容器31内に収容された反応装置本体50と、断熱容器31内の反応装置本体50に反応物を供給または生成物を排出する給排部51からなる。
反応装置本体50は、低温反応部52(所定の構造体)と、高温反応部53(所定の構造体)とからなる。また、反応装置本体50の低温反応部52と高温反応部53との間は、温度差を維持するためにスリット54が設けられている。低温反応部52には一酸化炭素除去器33となる一酸化炭素除去流路57が設けられ、高温反応部53には改質器32となる改質流路58が設けられる。
給排部51は、混合気導入管51a、空気用導入管51b、改質ガス排出管51cを備える。混合気導入管51a、空気用導入管51b、改質ガス排出管51cは断熱容器31を貫通しており、反応装置本体50を断熱容器31内に固定する。給排部51の断熱容器31内側の端部は低温反応部52と接続されている。混合気導入管51aは高温反応部53の改質器32に混合気を供給する。空気用導入管51bは低温反応部52の一酸化炭素除去器33に空気を供給する。改質ガス排出管51cは一酸化炭素除去器33より改質ガスを断熱容器31の外部へ排出させる。
低温反応部52及び高温反応部53の上面には、図4に示すように、2層の絶縁膜55,56が順に形成されている。低温反応部52においては、絶縁膜56の上面に薄膜導電体61(導電体)が形成されている。また、高温反応部53においては、絶縁膜56の上面に薄膜導電体62(導電体)が形成されている。絶縁膜56は薄膜導電体61,62と薄膜切断材63,64(切断材)とを絶縁する。
薄膜導電体61,62は後述する薄膜切断材63,64により容易に断線されることが好ましい。このような薄膜導電体61,62は、スパッタ法や真空蒸着法によりAuやPtの膜を形成し、リフトオフすることにより形成することができる。
絶縁膜56は、後述する薄膜切断材63,64により容易に脆性破壊が生じることが好ましく、無機材料薄膜のうち、特に結晶性構造を有するものを好適に用いることができる。脆性破壊の様式を示す材料により絶縁膜56を形成することで、薄膜切断材63,64の変形量が小さくても、確実に薄膜導電体61,62を破壊することができる。このような絶縁膜55,56は、例えばSiO2をスパッタリングすることにより形成することができる。
薄膜導電体61,62の両端には、断熱容器31を貫通する図示しないリード線が接続されている。リード線により薄膜導電体61,62に電圧を印加することで、薄膜導電体61,62をヒータとして用いることができる。また、温度に依存して変化する薄膜導電体61,62の抵抗を計測することで、薄膜導電体61,62を温度センサとして用いることができる。薄膜導電体61がヒータ兼温度センサ33aとなり、低温反応部52を約180℃程度に加熱する。また、薄膜導電体62がヒータ兼温度センサ32aとなり、高温反応部53を約300〜400℃程度に加熱する。
2層の絶縁膜55,56の間には、図3、図4に示すように、薄膜導電体61と一部が重なる位置に薄膜切断材63が、薄膜導電体62と一部が重なる位置に薄膜切断材64が埋設されている。なお、図3においては、薄膜切断材63と薄膜導電体61とが交差するとともに薄膜切断材64と薄膜導電体62とが交差するように配置されている。
薄膜切断材63,64は、一定の温度以上になった場合に重なっている薄膜導電体61,62の一部を反応装置本体50から剥離する。薄膜切断材63,64の材料としては、通常運転時の温度では変形せず、通常運転時と解離した所定温度まで温度が上昇したときに変形する材料を用いることができる。例えば、所定温度まで上昇したときに反応装置本体50よりも大きく膨張または収縮する材料を用いることができる。あるいは、所定温度まで上昇したときに融解または昇華する材料を用いることができる。具体的には、250℃以上で変形するバイメタル、250℃以上の変態点で変形する形状記憶合金、250℃以上で融解して付着力が低下し、維持できなくなる接着材、250℃以上で昇華する昇華性材料を用いることができる。
薄膜導電体61と一部が重なる薄膜切断材63は約180℃以下では変形しないことが好ましい。このような薄膜切断材63の材料としては、例えば、変態点が約250℃の形状記憶合金を用いることができる。あるいは、薄膜切断材63として、特定の温度以上で変形するように、熱膨張率の異なる2種類の材料を貼り合わせたバイメタルを用いることができる。このような材料として、低熱膨張率のインバー(Ni−Fe系合金)と、インバーよりも高熱膨張率のモネルメタル(Cu−Ni系合金)とを貼り合わせたバイメタルを用いることができる。インバーとモネルメタルとを貼り合わせたバイメタルは、約180℃以下では変形せず、約250℃以上で変形する。
以下、薄膜切断材63が形状記憶合金またはバイメタルである場合において、薄膜切断材63が薄膜導電体61の一部を剥離させて断線させる動作について説明する。
まず、低温反応部52の温度が180℃程度までである場合には、図5(a)に示すように、薄膜切断材63はまだ変形せず、通常運転が行われている。
低温反応部52の温度が上昇し約250℃(所定温度)を超えると、薄膜切断材63は図5(b)に示すように変形し、絶縁膜56及び薄膜導電体61の一部を剥離する。これにより薄膜導電体61を断線させ、薄膜導電体61による低温反応部52への電力供給を停止し、一酸化炭素除去器33の反応を停止させることができる。
薄膜導電体62と一部が重なる薄膜切断材64は約280℃程度以下では変形せず、約300℃を超える温度で変形することが好ましい。このような薄膜切断材64の材料としては、約300℃を超える温度では接着力が低下し、維持されないアクリル系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリイミド系接着剤等を用いることができ、例えば、アクリル樹脂接着剤であるNDA63(NORLAND社製)等を用いることができる。
以下、薄膜切断材64がアクリル系接着剤、エポキシ系接着剤またはポリイミド系接着剤である場合において、薄膜切断材64が薄膜導電体62の一部を剥離させて断線させる動作について説明する。
まず、高温反応部53の温度が280℃程度までである場合には、図6(a)に示すように、薄膜切断材64はまだ変形せず、通常運転が行われている。
高温反応部53の温度が上昇し約300℃(所定温度)を超えると、接着剤である薄膜切断材64の接着力が低下し、維持されず、図6(b)に示すように、薄膜切断材64は絶縁膜56及び薄膜導電体62の一部とともに剥離する。これにより薄膜導電体62を断線させ、薄膜導電体62による高温反応部53への電力供給を停止し、改質器32の反応を停止させることができる。
あるいは、薄膜切断材64の材料として、約300℃を超える温度以上で昇華する昇華性材料を用いることができる。このような昇華性材料としては、例えば311℃で昇華する酸化テクネチウム(Tc27)を用いることができる。
以下、薄膜切断材64が昇華性材料である場合において、薄膜切断材64が薄膜導電体62の一部を剥離させて断線させる動作について説明する。
まず、高温反応部53の温度が280℃程度までである場合には、図7(a)に示すように、薄膜切断材64はまだ変形せず、通常運転が行われている。
高温反応部53の温度が約300℃を超えると、昇華性材料である薄膜切断材64が昇華し、気体になることにより体積が急激に増大する。このため、図7(b)に示すように、膨圧によって薄膜切断材64の上部の絶縁膜56及び薄膜導電体62の一部が破壊される。これにより薄膜導電体62を断線させ、薄膜導電体62による高温反応部53への電力供給を停止することができる。
このように、本実施形態によれば、低温反応部52や高温反応部53の温度が上昇したときに、薄膜切断材63,64が自動的に変形することにより、薄膜導電体61,62を破壊することで低温反応部52や高温反応部53への熱供給を自動的に停止し、温度上昇を抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、低温反応部52の薄膜切断材63として形状記憶合金またはバイメタルを用いたが、接着剤や昇華性材料を用いてもよい。また、高温反応部15の薄膜切断材64として接着剤や昇華性材料を用いたが、形状記憶合金またはバイメタルを用いてもよい。
〔第2実施形態〕
図8は本発明の第2実施形態に係る電子機器110を示すブロック図である。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、燃料電池装置120の燃料電池セル140(反応装置、導電体切断装置)として固体酸化物型燃料電池を用いている点である。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
本実施形態においては、固体酸化物型の燃料電池セル140が用いられているため、一酸化炭素除去器がなく、改質器132で生成された改質ガスは直接、燃料電池セル140に送出される。燃料電池セル140の動作温度は約600℃である。
燃料電池セル140は、断熱容器149内に収容されており、固体酸化物電解質141と、固体酸化物電解質141の両面に形成された燃料極142(アノード)及び酸素極143(カソード)と、燃料極142に改質ガスを供給する燃料供給流路144aが設けられた燃料極セパレータ144と、酸素極143に酸素を供給する酸素供給流路145aが設けられた酸素極セパレータ145とが積層されてなる。
燃料極セパレータ144及び酸素極セパレータ145にはLaCr(Mg)O3、(La,Sr)CrO3、NiAl+Al23等を用いることができる。
酸素極143には、空気が酸素供給流路145aを介して送られる。酸素極143では空気中の酸素とカソード出力電極147より供給される電子により、次式(6)に示すように酸素イオンが生成される。
2+4e-→2O2- …(6)
酸素極143にはNi、Ni+YSZ等を用いることができる。
固体酸化物電解質141は酸素イオンの透過性を有し、酸素極143で生成された酸素イオンを透過させて燃料極142に到達させる。固体酸化物電解質141には、ジルコニア系の(Zr1-xx)O2-x/2(YSZ)、ランタンガレード系の(La1-xSrx)(Ga1-y-zMgyCoz)O3等を用いることができる。
燃料極142には燃料供給流路144aを介して改質器6から送出された改質ガスが送られる。酸素極143では固体酸化物電解質141を透過した酸素イオンと、改質ガス中の水素及び一酸化炭素との次式(7)、(8)のような反応が起こる。
2+O2-→H2O+2e- …(7)
CO+O2-→CO2+2e- …(8)
発生した電子はアノード出力電極146より外部回路を通ってカソード出力電極147より酸素極143に供給される。
このように、固体酸化物型燃料電池では、動作温度が約600℃と高いために、COをも燃料として用いることができ、発電効率を向上させることができる。
燃料極142にはLa0.84Sr0.16MnO3、La(Ni,Bi)O3、(La,Sr)MnO3、In23+SnO2、LaCoO3等を用いることができる。
燃料電池セル140の外表面には、後述するように電気ヒータ兼温度センサ140aが設けられている。電気ヒータ兼温度センサ140aは燃料電池セル140を動作温度である約600℃まで加熱する。
次に、燃料電池セル140の具体的な構造について説明する。図9は燃料電池セル140の内部構造を示す断面図であり、図10は図9のX−X矢視断面図であり、図11は図10のXI−XI矢視断面図である。図9〜図11に示すように、燃料電池セル140を備える反応装置本体150(反応部、所定の構造体)は、断熱容器149を貫通する給排部151により断熱容器149内に固定されている。
給排部151は、アノードガス導入管151a、カソードガス導入管151b、アノードガス排出管151c、カソードガス排出管151dを備える。アノードガス導入管151aは燃料供給流路144aの一端に接続され、アノードガス排出管151cは燃料供給流路144aの他端に接続されている。また、カソードガス導入管151bは酸素供給流路145aの一端に接続され、カソードガス排出管151dは酸素供給流路145aの他端に接続されている。
図11に示すように、燃料電池セル140の上面には、2層の絶縁膜155,156が順に形成されている。絶縁膜156の上面にヒータ兼温度センサ140aとなる薄膜導電体161(導電体)が形成されている。
2層の絶縁膜155,156の間には、薄膜導電体161と一部が重なる位置に薄膜切断材163(切断材)が埋設されている。薄膜切断材163は一定の温度以上になった場合に重なっている薄膜導電体161の一部を燃料電池セル140から剥離する。
薄膜切断材163の材料としては、通常運転時の温度では変形せず、通常運転時よりも所定温度まで温度が上昇したときに膨張または収縮、融解または昇華等により変形する材料を用いることができる。例えば、750℃以上で変形するバイメタル、750℃以上の変態点で変形する形状記憶合金、750℃以上で融解して付着力を低下し、維持できなくなる接着材、750℃以上で昇華する昇華性材料等を用いることができる。ここで、昇華性材料としては、例えば750℃で昇華するMoO3等を用いることができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、燃料電池セル140の温度が上昇したときに、薄膜切断材163が自動的に変形することにより、薄膜導電体161を破壊することで燃料電池セル140への熱供給を自動的に停止し、温度上昇を抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、固体酸化物型燃料電池について説明したが、本発明はこれに限らず、溶融炭酸塩型燃料電池に適用してもよい。
本発明が適用される電子機器10を示すブロック図である。 反応装置30の内部構造を示す断面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 形状記憶合金またはバイメタルを用いた薄膜切断材63を示す断面図であり、(a)は通常運転時の薄膜切断材63を示す断面図であり、(b)は所定温度まで上昇したときの薄膜切断材63を示す断面図である。 接着剤を用いた薄膜切断材64を示す断面図であり、(a)は通常運転時の薄膜切断材64を示す断面図であり、(b)は所定温度まで上昇したときの薄膜切断材64を示す断面図である。 昇華性材料を用いた薄膜切断材64を示す断面図であり、(a)は通常運転時の薄膜切断材64を示す断面図であり、(b)は所定温度まで上昇したときの薄膜切断材64を示す断面図である。 第2実施形態に係る電子機器110を示すブロック図である。 燃料電池セル140の内部構造を示す断面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 図10のXI−XI矢視断面図である。
符号の説明
10,110 電子機器
20,120 燃料電池装置
32,132 改質器
33 一酸化炭素除去器
40,140 燃料電池セル
50,150 反応装置本体
52 低温反応部
53 高温反応部
55,56,155,156 絶縁膜
61,62,161 薄膜導電体
63,64,163 薄膜切断材

Claims (16)

  1. 所定の構造体に形成された導電体と、
    前記所定の構造体に形成されるとともに所定温度領域において変形し前記導電体の少なくとも一部を切断する切断材と、を備えることを特徴とする導電体切断装置。
  2. 反応物の反応を起こす反応部と、
    前記反応部に形成された導電体と、
    前記反応部に形成されるとともに所定温度領域において変形し前記導電体の少なくとも一部を切断する切断材と、を備えることを特徴とする反応装置。
  3. 前記導電体は前記切断材と重なるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の反応装置。
  4. 前記所定温度は、前記反応物が反応を起こす温度よりも高温であることを特徴とする請求項2又は3に記載の反応装置。
  5. 前記切断材は形状記憶合金またはバイメタルからなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の反応装置。
  6. 前記は前記所定温度領域において付着力が変化する接着剤からなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の反応装置。
  7. 前記切断材は前記所定温度において膨張または収縮、融解または昇華する材料からなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の反応装置。
  8. 前記切断材と前記導電体との間には絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の反応装置。
  9. 前記絶縁膜は前記切断材により脆性破壊されることを特徴とする請求項8に記載の反応装置。
  10. 前記反応部は水素を発生させる改質器を備えることを特徴とする請求項2〜9のいずれか一項に記載の反応装置。
  11. 前記反応部は前記改質器の副生成物である一酸化炭素を酸化させる一酸化炭素除去器を備えることを特徴とする請求項10に記載の反応装置。
  12. 前記反応部は燃料の電気化学反応により電力を取り出す燃料電池セルを備えることを特徴とする請求項2〜11のいずれか一項に記載の反応装置。
  13. 請求項11又は12に記載の反応装置と、前記反応装置により生成される改質ガスの電気化学反応により電力を取り出す燃料電池セルとを備えることを特徴とする燃料電池装置。
  14. 請求項12に記載の反応装置を備えることを特徴とする燃料電池装置。
  15. 請求項13又は14に記載の燃料電池装置と、前記燃料電池装置より電力が供給される電子機器本体とを備えることを特徴とする電子機器。
  16. 所定の構造体に形成されるとともに所定温度領域において変形する切断材が、前記所定の構造体に形成された導電体の少なくとも一部を切断することを特徴とする導電体の切断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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