JP4929571B2 - 燃料電池のセパレータ及び燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アノードガス流路及びカソードガス流路が形成される燃料電池のセパレータに関し、更には、これを用いた燃料電池装置に関する。
近年では、高いエネルギー利用効率を実現できる燃料電池についての研究・開発が盛んにおこなわれている。燃料電池は、アノードガス中の水素ガスと空気中の酸素ガスとを電気化学的に反応させて化学エネルギーから電気エネルギーを直接取り出すものであり、将来性に富む有望な電池であると位置付けられている。
従来の燃料電池はセパレータと膜電極接合体とを交互に積層することでスタック化されており、二つのセパレータに挟持された膜電極接合体を1つの発電セルとしている(例えば、特許文献1参照)。膜電極接合体は固体高分子電解質膜の両面にガス拡散層を積層したものであり、セパレータは両面に流路を形成したものであり、セパレータの一方の面に形成された流路にはアノードガスが流れ、他方の面に形成された流路にはカソードガスが流れる。
燃料電池で効率よく発電を行うには適正な温度があり、燃料電池を適正な温度に保つために燃料電池を加熱したり冷却したりする必要がある。そのために、燃料電池に電熱材を設け、電熱材で加熱することが行われている(特許文献1参照)。
特開2002−313391号公報
ところが、電熱材で燃料電池を加熱するためには電力を必要とするため、エネルギーの利用効率が悪かった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決しようとしてなされたものであり、燃料電池においてエネルギーの利用効率を向上させることを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の燃料電池のセパレータは、アノードガスが流れるアノードガス流路を一方の面に有し、カソードガスが流れるカソードガス流路を他方の面に有し、前記アノードガス流路の終端部に連通するとともに前記カソードガス流路に連通する内部流路を前記一方の面と前記他方の面との間の内部に有し、アノードガスを排出するアノードガス排出孔を有し、前記アノードガス流路の終端部から前記アノードガス排出孔まで連通するアノードガス排出流路を有し、前記アノードガス排出流路の開口量を調整するアノードガスバルブを前記アノードガス排出流路の中途部に有し、前記内部流路の壁面に燃焼触媒を有する。
本発明の燃料電池装置は、固体高分子電解質膜と該固体高分子電解質膜を挟んで対向する一対のガス拡散層とを有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体と交互に積層されたセパレータと、を備える燃料電池装置であって、前記セパレータが、アノードガスが流れるアノードガス流路を一方の面に有し、カソードガスが流れるカソードガス流路を他方の面に有し、前記アノードガス流路の終端部に連通するとともに前記カソードガス流路に連通する内部流路を前記一方の面と前記他方の面との間の内部に有し、アノードガスを排出するアノードガス排出孔を有し、前記アノードガス流路の終端部から前記アノードガス排出孔まで連通するアノードガス排出流路を有し、前記アノードガス排出流路の開口量を調整するアノードガスバルブを前記アノードガス排出流路の中途部に有し、前記内部流路の壁面に燃焼触媒を有することを特徴とする。
以上のように、内部流路がアノードガス流路及びカソードガス流路に連通するため、アノードガス流路を流れるアノードガスが内部流路に流れ込み、カソードガス流路を流れるカソードガスも内部流路に流れ込む。そのため、内部流路にはカソードガスとアノードガスが流れるが、内部流路の壁面に燃焼触媒が設けられているからアノードガス中の燃料電池で消費されずに残留した燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物がカソードガス中の酸素と燃焼反応して、燃焼熱が生じる。従って、燃料電池装置及びセパレータが加熱される。このように、電熱材ではなく、発電後に外部に放出されるアノードガス中の成分の燃焼によって燃料電池装置が加熱されるから、エネルギーの利用効率が向上する。
また、セパレータの内部に内部流路が形成されているから、内部流路における燃焼熱が外部に伝わりにくくなっている。特に、膜電極接合体とセパレータとを交互に積層した燃料電池装置においては、セパレータの内部に内部流路が形成されているから、燃料電池装置の外面に電熱材等を設けた場合よりも膜電極接合体のガス拡散層に熱が伝わりやすくなり、燃焼熱を燃料電池装置の電気化学反応に効率よく利用することができる。
さらに、内部流路がアノードガス流路の終端部に連通するから、アノードガス流路を流れたアノードガスが内部流路に流れ込む。つまり、膜電極接合体における電気化学反応では未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物を含んだアノードガスが内部流路に流れるため、未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物を燃焼反応に有効利用することができる。そのため、エネルギーの利用効率が向上する。
そして、アノードガスバルブがアノードガス排出流路の中途部に設けられているから、アノードガスバルブの開口量が大きくなるにつれてと、アノードガス流路を流れたアノードガスがアノードガス排出流路に流れやすくなってアノードガス排出孔から排出されやすくなり、逆に内部流路には流れ難くなる。そのため、内部流路では燃焼が起こりにくくなり、内部流路を流れるカソードガスによってセパレータや燃料電池装置が空冷される。
一方、アノードガスバルブの開口量が小さくなるにつれて、アノードガス流路を流れたアノードガスがアノードガス排出流路に流れにくくなって、逆にアノードガスが内部流路には流れやすくなる。そのため、内部流路では燃焼が起こりやすくなり、内部流路における燃焼熱によってセパレータや燃料電池装置が加熱される。
以上のように、アノードガスバルブの開口量の調整によってセパレータや燃料電池装置の温度制御を行うことができる。
本発明においては、前記セパレータが、カソードガスを導入するカソードガス導入孔を有し、前記カソードガス導入孔を介して前記内部流路と前記カソードガス流路が連通することが好ましい。
以上のように、カソードガス導入孔を介して内部流路とカソードガス流路が連通するので、カソードガス流路にも内部流路にも新鮮なカソードガスがカソードガス導入口から供給される。
本発明においては、前記内部流路が、前記アノードガス流路の終端部から合流部まで連通する燃焼ガス流路と、前記カソードガス流路から前記合流部まで連通するカソードガス供給流路と、前記合流部から前記アノードガス排出孔まで連通する熱交換流路と、を有することが好ましい。
以上のように、燃焼ガス流路にはアノードガス流路を流れたアノードガスが流れ込み、カソードガス供給流路にはカソードガス流路からカソードガスが流れ込み、合流部においてアノードガスとカソードガスが混合する。そして、アノードガスとカソードガスの混合気が熱交換流路を流れ、熱交換流路において燃焼が起こる。このように、アノードガス中の未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物が燃焼するので、未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物を燃焼反応に有効利用することができ、エネルギーの利用効率が向上する。
本発明においては、前記セパレータが、前記カソードガス供給流路の開口量を調整するカソードガスバルブを前記カソードガス供給流路の中途部に有することが好ましい。
以上のように、カソードガス供給流路の中途部にカソードガスバルブが設けられているので、熱交換流路に供給するカソードガスの量を調整することができる。
本発明においては、燃料電池装置が、前記膜電極接合体によって生成された電力を入力するDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータの入力電流を測定し、その入力電流に応じて前記アノードガスバルブの開口量を制御する制御部と、を備えることが好ましい。
以上のように、制御部でアノードガスバルブの開口量を調整することによって、セパレータや燃料電池装置の温度制御を行うことができる。更に、DC−DCコンバータの入力電流は膜電極接合体で生成された電気エネルギーに依存し、更には膜電極接合体で反応した燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物の量に依存するから、DC−DCコンバータの入力電流から未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物量が把握できる。即ち、DC−DCコンバータの入力電流に応じてアノードガスバルブの開口量を制御することは、未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物量に応じてアノードガスバルブの開口量を制御することと実質的に同じである。このように、未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物量に応じてアノードガスバルブの開口量を制御しているから、セパレータや燃料電池装置の温度制御をより正確に行うことができる。
本発明においては、前記燃料電池装置が、前記膜電極接合体によって生成された電力を入力するDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータの入力電流を測定し、その入力電流に応じて前記カソードガスバルブの開口量を制御する制御部と、を備えることが好ましい。
本発明においては、前記燃料電池装置が、前記膜電極接合体によって生成された電力を入力するDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータの入力電流を測定し、その入力電流に応じて前記アノードガスバルブの開口量及び前記カソードガスバルブの開口量を制御する制御部と、を備えることが好ましい。
以上のように、制御部でアノードガスバルブの開口量を調整することによって、セパレータや燃料電池装置の温度制御を行うことができる。更に、DC−DCコンバータの入力電流は膜電極接合体で生成された電気エネルギーに依存し、更には膜電極接合体で反応した燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物の量に依存するから、DC−DCコンバータの入力電流から未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物量が把握できる。即ち、DC−DCコンバータの入力電流に応じてアノードガスバルブの開口量を制御することは、未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物量に応じてアノードガスバルブの開口量を制御することと実質的に同じである。このように、未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物量に応じてアノードガスバルブの開口量を制御しているから、セパレータや燃料電池装置の温度制御をより正確に行うことができる。
また、制御部でカソードガスバルブの開口量を調整することで、熱交換流路に供給するカソードガスの量を調整することができる。更に、DC−DCコンバータの入力電流は膜電極接合体で反応した燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物の量に依存するから、DC−DCコンバータの入力電流から未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物量が把握できる。即ち、DC−DCコンバータの入力電流に応じてカソードガスバルブの開口量を制御することは、未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物の量に応じてカソードガスバルブの開口量を制御することと実質的に同じであるから、未反応の燃焼可能な燃料もしくは燃料を改質した可燃物を燃焼させるのに適切な量のカソードガスを供給することができる。そのため、セパレータや燃料電池装置の温度制御をより正確に行うことができる。
本発明によれば、電熱材ではなくアノードガスの燃焼によって燃料電池装置が加熱されるから、エネルギーの利用効率が向上する。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、発電装置200のブロック図である。
この発電装置200は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機、家庭用電気機器、その他の電子機器に備え付けられたものであり、電子機器本体を動作させるための電源として用いられる。
発電装置200は、メタノール等の燃料と水を別々に又は混合した状態で貯留した燃料容器201と、燃料容器201から供給された燃料と水を気化させる気化器203と、燃料容器201から燃料と水を吸引するとともに吸引した燃料と水を気化器203に供給する燃料ポンプ202と、気化器203から供給された燃料と水の混合気を水素ガスと二酸化炭素ガス等を化学反応式(1)、(2)のように生成する改質器204と、改質器204から供給された混合気中の一酸化炭素を化学反応式(3)のように酸化させることで混合気から一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去器205と、一酸化炭素除去器205から供給された混合気のうち水素ガスと外気の酸素ガスとの電気化学反応により電気エネルギーを生成する燃料電池本体1と、外気の空気を吸引するとともに吸引した空気を一酸化炭素除去器205及び燃料電池本体1に供給する空気ポンプ206と、を備える。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2CH3OH+H2O→5H2+CO+CO2 …(2)
2CO+O2→2CO2 …(3)
気化器203、燃料ポンプ202、改質器204、一酸化炭素除去器205及び空気ポンプ206は、電子機器本体に搭載されている。それに対し、燃料容器201は電子機器本体に対して着脱可能に設けられており、電子機器本体に対して燃料容器201が装着された場合に燃料容器201内の燃料が燃料ポンプ202によって気化器203に送られる。燃料電池本体1は電子機器本体に着脱可能に設けられていても良いし、電子機器本体に固定されていても良い。
なお、燃料容器201に貯留された燃料は、メタノールの代わりに、エタノール等のアルコール類やガソリンといった水素原子を含む化合物が適用可能である。
本発明を適用した実施形態における燃料電池装置は、上記燃料電池本体1と、図11に示されたようなコントローラ80と、を備える。
図2は、スタック型の燃料電池本体1の厚さ方向に平行な切断面の端面図である。図2に示すように、この燃料電池本体1は、複数の燃料電池ユニットが電気的に直列に接続されるように積層されたものである。燃料電池本体1は、マイナス極の集電板2と、この集電板2に対してほぼ平行なプラス極の集電板3と、集電板2と集電板3との間において交互に積層された複数の膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)4及び複数の両面セパレータ5と、を備え、図示しないボルトナット結合により厚さ方向に締め付けられたものである。各燃料電池ユニットは、膜電極接合体4が両面を2枚の両面セパレータ5,5によって挟まれた構造、集電板2及び両面セパレータ5によって挟まれた構造又は集電板3及び両面セパレータ5によって挟まれた構造である。1枚の両面セパレータ5は、一方の面が燃料電池ユニットの水素極側に配置され、他方の面が隣接する他の燃料電池ユニットの酸素極側に配置されている。なお、ボルトナット結合をはずすと、この燃料電池本体1を集電板2,3、複数の膜電極接合体4及び複数の両面セパレータ5に分離することができる。また図2では燃料電池ユニットの数は4つであるがこれに限らない。
図3、図4を用いて膜電極接合体4について説明する。図3は、膜電極接合体4の平面図であり、図4は、図3に示された切断面IV−IVに沿って切断したときの矢視断面図である。図3、図4に示すように、この膜電極接合体4は、固体高分子電解質膜6と、ガス拡散層7,8と、触媒9,10と、ガスケット11,12とを備えて構成されている。
固体高分子電解質膜6は、矩形状又は正方形状に形成された膜であって、水素イオン(H+)を選択的に透過させるものである。固体高分子電解質膜6の両面であってそれぞれの中央部には、触媒9,10が矩形状又は正方形状に成膜されている。触媒9上には、ガス透過性と電気伝導性を有するガス拡散層7が成膜され、触媒10上には、ガス透過性と電気伝導性を有するガス拡散層8が成膜されている。ガス拡散層7がアノード(水素極)として機能し、ガス拡散層8がカソード(酸素極)として機能する。ガスケット11はガス拡散層7を囲繞するよう矩形枠型又は正方形枠型に設けられており、ガスケット12はガス拡散層8を囲繞するよう矩形枠型又は正方形枠型に設けられている。ガスケット11,12によって固体高分子電解質膜6の外縁側が挟持されている。ガスケット11,12には、それぞれ各頂角近傍にボルトが挿入される孔29が設けられている。
図3に示すように、ガス拡散層7の周囲において、アノードガス導入孔15、アノードガス排出孔16、カソードガス導入孔17及びカソードガス排出孔18がガスケット11の表面からガスケット12の表面まで貫通するよう形成されている。なお、アノードガスとは、水素ガスを含むガスを意味し、具体的には改質器204で生成された水素ガスやその他の副生成ガス(例えば、二酸化炭素ガス)等を含むガスを意味する。カソードガスとは、酸素ガスを含むガスを意味し、具体的には空気を意味する。アノードガスは上述の一酸化炭素除去器205から供給され、カソードガスは空気ポンプ206によって供給される。
図5〜図7を用いて両面セパレータ5について説明する。図5は、両面セパレータ5の両面のうちガス拡散層7に接する面の平面図であり、図6は、図5の面とは反対となる面であってガス拡散層8に接する面の平面図であり、図7は、図5,図6に示された切断面VII−VIIに沿って切断したときの矢視断面図である。
両面セパレータ5は、三枚の金属板19,20,21と、アノードガスバルブ22と、カソードガスバルブ23とを備えて構成されている。金属板19,20,21はステンレス鋼(SUS)を矩形板又は正方形板に形成したものである。これら金属板19,20,21はこの順に積層され、拡散接合により接合されており、接合した金属板19,20,21の表面全体には金メッキが接触抵抗の低減のために施されている。金属板19,20,21の接合は拡散接合に限らず、他の接合法であっても良い。金属板19,20,21には、それぞれ各頂角近傍にボルトが挿入される孔30が穿孔されている。ここで、図面において、金メッキは金属板19,20,21に比較して非常に薄いので、図面を簡略化するために、金メッキの図示を省略する。
これら金属板19,20,21の接合体には、その一方の面から他方の面まで貫通したアノードガス導入孔25、アノードガス排出孔26、カソードガス導入孔27及びカソードガス排出孔28が形成されている。ここで、アノードガス導入孔25は膜電極接合体4のアノードガス導入孔15に相対する位置に形成され、アノードガス排出孔26は膜電極接合体4のアノードガス排出孔16の相対する位置に形成され、カソードガス導入孔27は膜電極接合体4のカソードガス導入孔17の相対する位置に形成され、カソードガス排出孔28は膜電極接合体4のカソードガス排出孔18の相対する位置に形成されている。金属板19,20,21の各孔30は、ガスケット11,12の各孔29の相対する位置に形成されている。
図8は、図7の矢印A方向へ見た場合の金属板21の平面図である。図8に示すように、金属板21の一方の面(膜電極接合体4との接合面)であってその中央部には、葛折り状の蛇行溝31が形成されている。蛇行溝31の一端部においては、穿孔32が反対面(金属板20との接合面)にまで貫通し、蛇行溝31の他端部においては、穿孔33が反対面にまで貫通している。その反対面には、アノードガス導入孔25から穿孔32まで導かれた長溝34と、穿孔33から導き出た長溝35と、アノードガス排出孔26から長溝35の先端部の近くまで導き出た長溝36とが凹設されている。
この反対面は金属板20との接合面であり、金属板21と金属板20が接合することによって、長溝34,35,36が金属板20によって蓋される。金属板21に膜電極接合体4の水素極側の面を接合することによって蛇行溝31がガス拡散層7によって蓋される。蛇行溝31及び長溝34が蓋されることで、アノードガス導入孔25から長溝34及び蛇行溝31を経由して穿孔33まで連なった流路71が形成されるが、以下ではこのように膜電極接合体4のガス拡散層7に面した流路71をアノードガス流路71という。このアノードガス流路71の始端部がアノードガス導入孔25に連通し、アノードガス流路71の終端部は穿孔33となる。なお、蛇行溝31、穿孔32,33及び長溝34,35,36は、金属板21と金属板20の接合前にエッチングによって形成されたものである。
図9は、図7に示された矢印A方向へ見た場合の金属板20の平面図である。図9に示すように、この金属板20の金属板21との接合面であってその中央部には、葛折り状の蛇行溝37が形成されている。蛇行溝37の壁面には、水素を燃焼(酸化)させる燃焼触媒が担持されている。
蛇行溝37の一端部はアノードガス排出孔26まで導かれ、蛇行溝37の他端部が合流部38において長溝39及び長溝40に合流している。長溝39が合流部38から金属板21の穿孔33に対応する位置まで凹設され、長溝40が合流部38から反対面(金属板19との接合面)に貫通した穿孔41まで凹設されている。また、穿孔41の近傍には金属板21との接合面から金属板19との接合面に貫通した穿孔42が設けられている。また、金属板21との接合面には、穿孔42からカソードガス導入孔27まで導かれた長溝43が凹設されている。反対面(金属板19との接合面)には、円形状の座ぐり44が形成され、この座ぐり44の底に穿孔41及び穿孔42が形成されている。また、金属板19との接合面であってアノードガス排出孔26及び長溝39における合流部38と逆側の端部の近傍には、円形状の座ぐり45が形成され、座ぐり45の底には金属板21との接合面まで貫通した穿孔46及び穿孔47が形成されている。穿孔46は、金属板21の長溝35の先端に対応する位置にあり、穿孔47は、金属板21の長溝36の先端に対応する位置にある。
金属板20と金属板21が接合されることで、蛇行溝37及び長溝39,40,43が金属板21によって蓋され、合流部38からアノードガス排出孔26までの流路73が形成されるとともに、カソードガス導入孔27から長溝43、穿孔42,41、座ぐり44及び長溝40を経由して合流部38までの流路75が形成される。以下では、流路73を熱交換流路73といい、流路75をカソードガス供給流路75という。このカソードガス供給流路75の始端部はカソードガス導入孔27に連通し、カソードガス供給流路75の終端部が合流部38となり、熱交換流路73の始端部が合流部38においてカソードガス供給流路75に連通し、熱交換流路73の終端部がアノードガス排出孔26に連通する。
また、図8、図9に示すように、長溝39の先端と穿孔33が重なるように金属板20と金属板21が接合されるので、アノードガス流路71の終端部が穿孔33を介して長溝39の先端に連通し、穿孔33から合流部38までの流路74が形成されるが、以下ではこの流路74を燃焼ガス供給流路74という。この燃焼ガス供給流路74の始端部は穿孔33によってアノードガス流路71の終端部に連通し、燃焼ガス供給流路74の終端部が合流部38においてカソードガス供給流路75及び熱交換流路73に連通する。
また、長溝35の先端と穿孔46が重なるよう且つ長溝36の先端と穿孔47とが重なるよう金属板20と金属板21が接合されるので、長溝35が穿孔46,47及び座ぐり45を介して長溝36に連通しており、穿孔33からアノードガス排出孔26までの流路72が形成される。以下では、この流路72をアノードガス排出流路72という。このアノードガス排出流路72の始端部は穿孔33によってアノードガス流路71の終端部に連通し、アノードガス排出流路72の終端部はアノードガス排出孔26に連通する。
図10は、図7に示された矢印A方向へ見た場合の金属板19の平面図である。図10に示すように、金属板19の一方の面(膜電極接合体4との接合面)であってその中央部には、葛折り状の蛇行溝48が形成されている。蛇行溝48の一端部においては、穿孔49が反対面(金属板20との接合面)にまで貫通し、蛇行溝48の他端部においては、穿孔50が反対面にまで貫通している。その反対面には、カソードガス導入孔27から穿孔49まで導かれた長溝51と、穿孔50からカソードガス排出孔28まで導かれた長溝52とが凹設されている。また、金属板20の座ぐり44,45と同心となる位置には、円形状の取付孔54,53が金属板19を貫通するよう形成されている。取付孔54の径は座ぐり44の径よりも大きく、取付孔53の径は座ぐり45の径よりも大きい。
蛇行溝48、穿孔49,50、長溝51,52及び取付孔53,54は、金属板19と金属板20の接合前にエッチングによって形成されたものであり、金属板19と金属板20が接合することによって、長溝51,52が金属板20によって蓋される。一方、金属板19に膜電極接合体4の酸素極側の面を接合することによって蛇行溝48がガス拡散層8によって蓋される。蛇行溝48及び長溝51,52が蓋されることで、カソードガス導入孔27から長溝51、蛇行溝48及び長溝52を経由してカソードガス排出孔28まで連なった流路76が形成されるが、以下ではこのように膜電極接合体4のガス拡散層8に面した流路76をカソードガス流路76という。このカソードガス流路76の始端部はカソードガス導入孔27に連通し、カソードガス流路76の終端部はカソードガス排出孔28に連通し、カソードガス流路76とカソードガス供給流路75はカソードガス導入孔27を介して連通している。
金属板19〜21の積層体の両面のうち一方の面が、燃料電池ユニットのアノードガス流路71の形成された面であり、他方の面が、当該燃料電池ユニットに隣接する他の燃料電池ユニットのカソードガス流路76の形成された面である。そして、この両面の間の内部には、燃焼ガス供給流路74、カソードガス供給流路75及び熱交換流路73からなる内部流路が形成されている。
図5〜図7に示すように、アノードガス排出流路72の中途部には、アノードガス排出流路72の開口量を調整するアノードガスバルブ22が取り付けられている。具体的には、取付孔53にアノードガスバルブ22が嵌め込まれ、このアノードガスバルブ22によって座ぐり45が蓋されるように閉塞されている。このアノードガスバルブ22は圧電素子型又はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)型のアクチュエータである。また、アノードガスバルブ22の中央部であって穿孔46に対向する部分には、閉塞用のゴム22aが設けられている。このアノードガスバルブ22は、振動することによってゴム22aをもって穿孔46を開閉するようになっている。このアノードガスバルブ22は、穿孔46の開口量を調整することによって、アノードガス排出流路72に流れる流体の流量を調整するものである。
また、カソードガス供給流路75の中途部には、カソードガス供給流路75の開口量を調整するカソードガスバルブ23が取り付けられている。具体的には、取付孔54に圧電素子型又はMEMS型のカソードガスバルブ23が嵌め込まれ、このカソードガスバルブ23によって座ぐり44が閉塞されている。カソードガスバルブ23は、振動することによって閉塞用ゴム23aをもって穿孔42を開閉するようになっている。このカソードガスバルブ23は、穿孔42の開閉を行って穿孔42の開口量を調整することによって、カソードガス供給流路75に流れる流体の流量を調整するものである。
図2を用いて集電板2について説明する。集電板2は、所定の形状に孔が設けられた複数の金属板を積層してなる。図2に示すように、集電板2には、その一方の面から他方の面まで貫通したアノードガス排出孔86及びカソードガス導入孔87が形成されている。アノードガス排出孔86は、膜電極接合体4のアノードガス排出孔16及び両面セパレータ5のアノードガス排出孔26に相対する位置に形成され、カソードガス導入孔87は、膜電極接合体4のカソードガス導入孔17及び両面セパレータ5のカソードガス導入孔27に相対する位置に形成されている。そのため、集電板2、膜電極接合体4及び両面セパレータ5を積層した場合、集電板2のアノードガス排出孔86、膜電極接合体4のアノードガス排出孔16及び両面セパレータ5のアノードガス排出孔26が互いに連通するとともに、集電板2のカソードガス導入孔87、膜電極接合体4のカソードガス導入孔17及び両面セパレータ5のカソードガス導入孔27が互いに連通する。
集電板2には、金属板20と同様に、長溝35、長溝36、葛折り状の蛇行溝37(73)、合流部38、長溝39、長溝40、穿孔41、穿孔42、長溝43、座ぐり44、穿孔46及び穿孔47が設けられている。集電板2の両面のうち膜電極接合体4との接合面であってその中央部には、金属板21に設けられた葛折り状の蛇行溝31を有するアノードガス流路71と同様に、葛折り状の溝であるアノードガス流路89が形成されている。アノードガス流路89の一端が膜電極接合体4のアノードガス導入孔15に連通し、アノードガス流路89の他端が長溝35に連通している。集電板2は、さらに両面セパレータ5と同様に、アノードガスバルブ22及びゴム22aが設けられているアノードガスバルブ収納室61を有している。集電板2内では、アノードガスバルブ収納室61が集電板2内の穿孔46及び穿孔47に連通し、この穿孔47が長溝36に連通し、長溝36がアノードガス排出孔86に連通している。アノードガス流路89が形成された面を膜電極接合体4に接合すると、アノードガス流路89がガス拡散層7によって蓋される。
そして、集電板2内の葛折り状の蛇行溝37及びアノードガス流路89は互いに平面的に重なっている。集電板2の座ぐり44には、両面セパレータ5と同様に、アノードガスバルブ22が設けられ、長溝43はカソードガス導入孔87に連通している。
集電板3には、その一方の面から他方の面まで貫通したアノードガス導入孔85及びカソードガス排出孔88が形成されている。アノードガス導入孔85は、膜電極接合体4のアノードガス導入孔15及び両面セパレータ5のアノードガス導入孔25に相対する位置に形成され、カソードガス排出孔88は、膜電極接合体4のカソードガス排出孔18及び両面セパレータ5のカソードガス排出孔28に相対する位置に形成されている。そのため、集電板3、膜電極接合体4及び両面セパレータ5を積層した場合、集電板3のアノードガス導入孔85、膜電極接合体4のアノードガス導入孔15及び両面セパレータ5のアノードガス導入孔25が互いに連通するとともに、集電板2のカソードガス排出孔88、膜電極接合体4のカソードガス排出孔18及び両面セパレータ5のカソードガス排出孔28が互いに連通する。
集電板3の両面のうち膜電極接合体4との接合面であってその中央部には、葛折り状の溝であるカソードガス流路90が形成され、カソードガス流路90の一端が膜電極接合体4のカソードガス導入孔17に連通し、カソードガス流路90の他端がカソードガス排出孔88に連通している。
図2に示すように、この燃料電池本体1の外壁には、燃料電池本体1の温度を測定し、測定温度を電気信号として出力する温度センサ60が温度測定手段として設けられている。
また、アノードガス導入孔85、アノードガス排出孔86、カソードガス導入孔87及びカソードガス排出孔88には、それぞれ管状の口金65,66,67,68が嵌められている。口金65は一酸化炭素除去器205に接続され、改質器204で生成されたアノードガスが一酸化炭素除去器205からアノードガス導入孔15,25,85へ供給されるようになっている。口金67が外気に通じており、ポンプ206によってカソードガスが口金67を通じてカソードガス導入孔17,27,87へ供給されるようになっている。
この燃料電池本体1による電力の生成について説明する。
口金65を通じて、アノードガス導入孔15,25,85に供給されたアノードガスは、アノードガス流路71,89を流動してアノードガス排出孔16,26,86から排出される。アノードガスがアノードガス流路71,89を流動している時は、電気化学反応式(4)に示すように水素ガスが触媒9の作用を受けて水素イオンと電子とに分離し、電子がガス拡散層7により取り出され、水素イオンが固体高分子電解質膜6を透過する。
2→2H++2e- …(4)
口金67を通じて、酸素ガスを含むカソードガス(ここでは、空気)がカソードガス導入孔17,27,87に供給され、カソードガス導入孔17,27,87に供給されたカソードガスがカソードガス流路76,90を流動してカソードガス排出孔18,28,88から排出される。カソードガスがカソードガス流路76,90を流動している時は、電気化学反応式(5)に示すように酸素が触媒10の作用を受け、固体高分子電解質膜6を透過した水素イオンとガス拡散層8に伝導した電子と反応し、水が生成される。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
以上のようにして、それぞれの膜電極接合体4において電力が生成される。膜電極接合体4のガス拡散層7,8が導電性の両面セパレータ5や集電板2,3と接するようにして膜電極接合体4、両面セパレータ5及び集電板2,3が積層されているので、膜電極接合体4を単位セルとした場合、単位セルが直列接続された状態となっている。従って、集電板2がマイナス極となり、集電板3がプラス極となる。なお、集電板2と集電板3がリード線等を介して後述するDC−DCコンバータ102に接続され、複数の膜電極接合体4で生成された電力が集電板2及び集電板3からDC−DCコンバータ102に出力される。
アノードガスバルブ22、カソードガスバルブ23の開閉とガスの流れについて説明する。
アノードガスバルブ22が閉じている場合には、アノードガス流路71を流れたアノードガスが燃焼ガス供給流路74及び熱交換流路73を経由してアノードガス排出孔16,26,86へ流れる。一方、アノードガスバルブ22が開いている場合には、アノードガスがアノードガス流路71から燃焼ガス供給流路74及び熱交換流路73へ流れず、アノードガス排出孔16,26,86へ直接流れる。
また、カソードガスバルブ23が開いている場合には、カソードガス導入孔27から供給されたカソードガスがカソードガス供給流路75及び熱交換流路73を経由してカソードガス排出孔18,28,88へ流れる。一方、カソードガスバルブ23が閉じている場合には、カソードガス導入孔27から供給されたカソードガスが熱交換流路73には流れない。カソードガス流路76は、カソードガスバルブ23の開閉に限らず、カソードガス導入孔27からカソードガスが流入し、カソードガス排出孔18,28,88にカソードガスを排出する。
また、アノードガスバルブ22が閉じ且つカソードガスバルブ23が開いている場合には、カソードガス及びアノードガスが合流部38で混合して、その混合気が熱交換流路73を流れる。このとき燃焼ガス供給流路74を通過するアノードガスの中には、固体高分子電解質膜6を透過せずに残留してしまう水素を含んでおり、アノードガス及びカソードガスの混合気が熱交換流路73を流れている時には、残留した水素ガスと酸素ガスとが熱交換流路73の壁面に担持された燃焼触媒の作用を受けて、酸化反応(燃焼反応)が起こる。これにより、燃焼熱が発し、燃料電池本体1の温度が上昇する。このように、電熱材ではなく、アノードガスに含まれる燃料電池ユニットで未反応の残留水素ガスの燃焼によって、燃料電池本体1が加熱されるから、エネルギーの利用効率が向上する。また、両面セパレータ5の内部に熱交換流路73が形成されているから、熱交換流路73における燃焼熱が外部に伝わりにくく、膜電極接合体4のガス拡散層7,8に熱が伝わりやすくなり、燃焼熱によって加熱された燃料電池ユニット内の水素ガスと酸素ガスの電気化学反応が効率的に促進される。
ここで、アノードガスバルブ22及びカソードガスバルブ23の両方が開いている場合には、カソードガスは熱交換流路73を流れるが、アノードガスは熱交換流路73を流れない。従って、熱交換流路73内において酸化反応が起こらないが、大気中で常温のカソードガスによって熱交換が起こる。そのため、燃料電池本体1の温度が常温に近づくように下降する。
また、アノードガスバルブ22及びカソードガスバルブ23の両方が閉じている場合には、カソードガスもアノードガスも熱交換流路73を流れない。
図11を用いて、燃料電池本体1のコントローラ80について説明する。
このコントローラ80は、制御部101と、DC−DCコンバータ102と、バルブドライバ103,104とを備える。
DC−DCコンバータ102は、燃料電池本体1からの入力電圧(ここでは、集電板2と集電板3との間の電圧)を変換し、出力電圧として外部の機器に出力する。
バルブドライバ103は制御部101からの制御信号に基づきアノードガスバルブ22に駆動電力を出力し、バルブドライバ104は制御部101からの制御信号に基づきカソードガスバルブ23に駆動電力を出力する。
制御部101は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、CPU(Central Processing Unit)を有する。制御部101のROMにはプログラムが格納されており、制御部101のCPUがRAMを作業領域としてプログラムに従って処理を行うようになっている。制御部101は、プログラムによって指令されることによって、バルブドライバ103,104を介してアノードガスバルブ22、カソードガスバルブ23を開閉させてアノードガスバルブ22及びカソードガスバルブ23の開口量を制御したり、DC−DCコンバータ102の入力電圧を計測することで燃料電池本体1の直流出力電圧を測定したり、DC−DCコンバータ102の入力電流を計測することで燃料電池本体1の直流出力電流を計測したり、温度センサ60によって燃料電池本体1の温度を測定したりする。
また、燃料電池ユニットの出力電圧や出力電流は温度によって変位するものであり、制御部101のROMには、DC−DCコンバータ102に設定すべき燃料電池ユニットからの入力電圧と温度との関係を表した入力電圧/温度テーブル(A)が格納されている。制御部101は、入力電圧/温度テーブル(A)を参照して、温度センサ60で測定した温度から入力電圧を割り出し、その割り出した入力電圧となるようDC−DCコンバータ102を制御する。入力電圧/温度テーブル(A)は、DC−DCコンバータ102は、に入力される入力電流が過電流にならないように設定されている。
また、制御部101のROMには、カソードガスバルブ23に設定すべき開口量と温度との関係を表した開口量/温度テーブル(B)が格納されている。制御部101は、開口量/温度テーブル(B)を参照して、温度センサ60で測定した温度から開口量を割り出して、その割り出した開口量となるようカソードガスバルブ23を制御する。ここで、開口量/温度テーブル(B)においては、温度と開口量の関係は、温度が高くなるにつれて開口量が大きくなる関係である。
また、制御部101のROMには、アノードガスバルブ22に設定すべき開口量と温度と含有水素量との関係を表した開口量/温度/含有水素量テーブル(C)が格納されている。含有水素量とは、アノードガス流路71を流れきったアノードガスに含まれる水素ガスの量である。ここで、開口量/温度/含有水素量テーブル(C)においては、温度に反比例して開口量が大きくなり、含有水素量に比例して開口量が大きくなる。
次式(6)に示すように、制御部101は、燃料電池本体1の直流出力電流から単位時間あたりの含有水素量(単位:CCM)を算出する。
単位時間あたりの含有水素量=アノードガス量×0.75×(1−直流出力電流/Imax) …(6)
上記係数0.75は、アノードガスが100%電気化学反応式(1)の通り反応して右辺の水素と二酸化炭素との混合気になったとしたときの混合気中の水素モル比である。
式(6)において、Imaxは、供給されたアノードガスに含まれる水素ガスによって各燃料電池ユニットの電気化学反応式(4)を引き起こして発電されたときに取り出せる単位時間あたりの最大電流であって、次式(7)で求められる。次式(7)において、アノードガス量の単位はリットル毎分である。
max=アノードガス量(l)×ファラデー定数×2(イオン価数)/22.4(l/mol)/60(sec)/燃料電池ユニットのスタック数 …(7)
そして、制御部101は、開口量/温度/含有水素量テーブル(C)を参照して、温度センサ60で測定した温度と、算出した含有水素量とから開口量を読み出して、その読み出した開口量となるようアノードガスバルブ22を制御する。なお、単位時間あたりの含有水素量が直流出力電流から計算されたものであるから、開口量/温度/含有水素量テーブル(C)はアノードガスバルブ22に設定すべき開口量と温度と直流出力電流との関係を実質的に表している。
また、制御部101のROMには、カソードガスバルブ23に設定すべき開口量と温度と単位時間あたりの必要空気量との関係を表した開口量/温度/必要空気量テーブル(D)が格納されている。必要空気量とは、単位時間あたりの含有水素量からその水素を燃焼するのに必要な単位時間あたりの酸素量を含んだ単位時間あたりの空気の量である。ここで、開口量/温度/必要空気量テーブル(D)においては、必要空気量に比例して開口量が大きくなる。
制御部101は、式(6)に従って燃料電池本体1の直流出力電流から含有水素量を算出し、更に次式(8)に従って含有水素量から必要空気量を算出するようになっている。式(8)において、係数2.5は空気中の酸素量に対する空気量であり、係数1.2は水素を十分に反応させるための余剰の酸素を含めたマージンである。
必要空気量=含有水素量×2.5×1.2 …(8)
そして、制御部101は、開口量/温度/必要空気量テーブル(D)を参照して、温度センサ60で測定した温度と、算出した必要空気量とから開口量を割り出して、その割り出した開口量となるようカソードガスバルブ23を制御する。なお、必要空気量が含有水素量から計算されたものであり、含有水素量が直流出力電流から計算されたものであるから、開口量/温度/必要空気量テーブル(D)はカソードガスバルブ23に設定すべき開口量と温度と直流出力電流との関係を実質的に表している。
次に、プログラムによって指令された制御部101の動作と、制御部101の動作に伴った燃料電池装置の動作について説明する。
図12は、プログラムによって指令された制御部101の動作の流れを示したフローチャートである。
カソードガスがカソードガス導入孔17,27,87に供給され、アノードガスがアノードガス導入孔15,25,85に供給されると、上述したように、各膜電極接合体4において電気化学反応が起こり、燃料電池本体1において電力が生成されるとともに、熱エネルギーも生成される。これにより、燃料電池本体1からDC−DCコンバータ102に電流・電圧が出力され、燃料電池本体1も発熱する。
アノードガス及びカソードガスが燃料電池本体1に供給されていると、燃料電池本体1が発電し続けるが、燃料電池本体1の発電中に制御部101が図12に示すような処理を行う。
図12に示すように、制御部101が温度センサ60の出力を読み込み、燃料電池本体1の温度Tを測定する(ステップS1)。そして、制御部101が測定温度Tを設定閾温度T1、危険閾温度T2及び限界閾温度T3(限界閾温度T3>危険閾温度T2>設定閾温度T1)と比較する(ステップS2、ステップS3、ステップS4)。ここで、設定閾温度T1とは、燃料電池本体1が発電する際の理想的な温度であり、危険閾温度T2とは、危険を表す温度域の下限であり、限界閾温度T3とは、破壊のおそれを表す温度域の下限である。つまり、限界閾温度T3以上となると燃料電池本体1が破壊するおそれがあることを意味し、危険閾温度T2以上では、燃料電池本体1の寿命を短くする恐れがあることを意味している。
比較した結果、制御部101が測定温度Tを限界閾温度T3以上と判定した(ステップS2:Yes)場合には、制御部101が正常に制御できないと判断してエラー出力を出力し(ステップS21)、DC−DCコンバータ102の入力回路を切断し(ステップS22)、燃料電池装置の動作を停止して待機モードに移行する(ステップS23)。
制御部101が測定温度Tを限界閾温度T3未満と判定した場合、測定温度Tが危険閾温度T2以上であるかどうか判定し(ステップS3)、測定温度Tが危険閾温度T2以上と判定した場合、制御部101がアノードガスバルブ22を全開にしてアノードガス流路71を流れた残留水素を含むアノードガスが燃焼ガス供給流路74及び熱交換流路73へ殆ど流れ込まなくさせて水素燃焼を停止させ温度を冷却し(ステップS18)、制御部101は、入力電圧/温度テーブル(A)にしたがってDC−DCコンバータ102の入力電圧Vsを読み出し(ステップS19)、DC−DCコンバータ102の直流入力電圧を入力電圧Vsに設定する(ステップS20)。これにより、燃料電池本体1の温度を速やかに下げるとともに温度Tに合わせて燃料電池本体1からの入力電圧を設定する。
燃料電池本体1が危険閾温度T2以上になった場合でも、DC−DCコンバータ102の直流入力電流を減らすことで、燃料電池本体1の熱損失を下げることができる。これは、図13で説明することができる。図13は、燃料電池本体1の温度ごとに燃料電池本体1の出力電流と出力電圧との関係を表したグラフである(ただし燃料電池本体1の温度はTX<TY<TZ)。図13に示すように、燃料電池本体1の出力電流が増加につれて出力電圧が低下し、また温度が高い程、出力電圧が高く出力電流が大きくなる傾向がある。仮に高温のTZ時の燃料電池本体1の出力電圧を0.4Vとすると、そのときの出力電流が0.8Aとなり、燃料電池本体1の理論出力電圧を1.23Vとすると、(1.23−0.4)×0.8=0.664Wの熱損失が生じ燃料電池本体1が加熱され、TZ時の燃料電池本体1の出力電圧を0.62Vとすると、そのときの出力電流が0.4Aとなり、(1.23−0.62)×0.4=0.244Wと熱損失を少なくなり、燃料電池本体1の加温が少なくなる。このように燃料電池本体1からの入力電圧Vsを比較的高くして燃料電池本体1からの発電電流を低くして熱損失を抑えることで燃料電池本体1の無駄な加温を抑えることができる。
ステップS3で測定温度Tが危険閾温度T2以下と判定した場合、引き続き測定温度Tが設定閾温度T1以上であるかどうか判定し(ステップS4)、測定温度Tが設定閾温度T1以上である場合、制御部101がアノードガスバルブ22を全開にし(ステップS15)、制御部101は、開口量/温度テーブル(B)を参照して、測定温度Tからカソードガスバルブ23の開口量Vbを読み出し(ステップS16)、カソードガスバルブ23の開口量を開口量Vbに設定する(ステップS17)。ステップS17後、制御部101の処理はステップS1に戻る。
以上のステップS17のように、カソードガス導入孔27にから供給されたカソードガスがカソードガス供給流路75及び熱交換流路73へ流れ込む。こうして、熱交換流路73にはアノードガスが流れず、常温の空気であるカソードガスが流れるので、燃料電池本体1が空冷される。このように、開口量/温度テーブル(B)に基づいて測定温度Tに適切な開口量Vbでカソードガスバルブ23が開くので、最適な量のカソードガスが熱交換流路73を流れ、燃料電池本体1の正確な温度制御を行うことができる。
ステップS4で測定温度Tが設定閾温度T1未満と判定した場合、制御部101は、DC−DCコンバータ102を入力電圧Vusに設定する(ステップS5)。これにより、DC−DCコンバータ102は、定入力電圧で動作し、燃料電池本体1からの入力電圧を入力電圧Vus以下にならないように下記に示すステップを行う。
ステップS5から所定時間経過後、制御部101は、DC−DCコンバータ102を介して燃料電池本体1の直流出力電流I0を計測する(ステップS6)。そして、制御部101は、DC−DCコンバータ102を介して燃料電池本体1の直流出力電圧V0を計測する(ステップS7)。ステップS6、ステップS7は順番が逆であってもよい。
次に、制御部101が直流出力電圧V0を所定値(ここでは、例えば0.3〔V〕×燃料電池ユニットの数)と比較し、直流出力電圧V0が所定値以下である場合には、DC−DCコンバータ102の設定入力電圧Vusに満たないので制御部101の処理がステップS21に移行し、燃料電池本体1の動作を停止する。ステップS8において直流出力電圧V0が所定値を越えている場合には、制御部101の処理がステップS9に移行する。
ステップS9においては、制御部101が、上記式(6)に従って直流出力電流I0から含有水素量Chを算出する。次に、制御部101が、上記式(8)に従って含有水素量Chから必要空気量Naを算出する(ステップS10)。
次に、制御部101は、開口量/温度/含有水素量テーブル(C)を参照して、測定温度T及びステップS9で算出された含有水素量Chから開口量Vhを読み出す(ステップS11)。次に、制御部101は、開口量/温度/必要空気量テーブル(D)を参照して、測定温度T及び必要空気量Naから開口量Vaを割り出す(ステップS12)。
次に、制御部101は、ステップS11に基づいてアノードガスバルブ22の開口量を開口量Vhに制御する(ステップS13)とともに、ステップS12に基づいてカソードガスバルブ23の開口量を開口量Vaに制御し(ステップS14)、その後制御部101の処理がステップS1に戻る。
以上のステップS13のようにアノードガスバルブ22が開口量Vhで開くと(全開ではない)、アノードガス流路71を流れたアノードガスの一部が燃焼ガス供給流路74及び熱交換流路73へ流れ込む。また、燃料電池本体1の直流出力電流I0から算出されたアノードガス中の含有水素量Chからマージンを考慮した上で必要最低限の酸素を取り込むようにステップS14のようにカソードガスバルブ23が開口量Vaで開くと(完全に閉じていない)、カソードガス導入孔27にから供給されたカソードガスがカソードガス供給流路75及び熱交換流路73へ流れ込む。このように熱交換流路73に流れる酸素量が必要最低限なので常温の酸素による熱交換流路73内の温度の低減を抑えることができ、またアノードガス及びカソードガスの混合気が熱交換流路73を流れて、水素ガスと酸素ガスとが熱交換流路73の壁面に担持された燃焼触媒の作用を受けて、酸化反応(燃焼反応)が起こる。
ここで、熱交換流路73へ流れるカソードガスの流量は、カソードガスバルブ23の開口量Vaに依存する。即ち、開口量Vaが大きくなるにつれて、カソードガス導入孔27から熱交換流路73へ流れるカソードガスの流量が大きくなる。アノードガス流路71から熱交換流路73へ流れるアノードガスの流量は、アノードガスバルブ22の開口量Vhに依存する。即ち、開口量Vhが大きくなるにつれて、アノードガス流路71から熱交換流路73へ流れるアノードガスの流量が小さくなる。
以上のように、燃料電池本体1の温度に応じて、制御部101がDC−DCコンバータ102の直流入力電流からアノードガス中の水素ガスの量を計算し、更にそれを燃焼するのに必要なカソードガスの量を計算し、各バルブ22,23を制御したり、常温のカソードガスだけを熱交換流路73に送ることにより燃料電池本体1の空冷を行ったり、DC−DCコンバータ102の直流入力電圧を上げる(直流入力電圧を入力電圧Vsに設定する)ことで直流入力電流を小さくして、燃料電池本体1の温度制御をすることによって、燃料電池本体1自体の発熱を抑えて、燃料電池本体1の温度制御を効率的に実現することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
〔変形例1〕
上記実施形態では、ステップS1においては燃料電池本体1に設けられた温度センサ60によって燃料電池本体1の温度を直接的に測定したが、DC−DCコンバータ102の直流入力電流や直流入力電圧から燃料電池本体1の温度Tを求めても良い。つまり、図13に示すように、燃料電池本体1の電流−電圧特性が温度に応じているので、DC−DCコンバータ102の直流入力電流や直流入力電圧から燃料電池本体1の温度Tを求めることができる。なお、DC−DCコンバータ102の直流入力電圧が一定に設定した場合、DC−DCコンバータ102の直流入力電流から燃料電池本体1の温度Tを求めることができる。
〔変形例2〕
上記実施形態では、燃料電池本体1に設けられたバルブ22,23が電気的に動作するものであるが、熱的に動作するものであっても良い。つまり、バルブ22,23が圧電素子型ではなく、バイメタル型又は形状記憶合金型とする。燃料電池本体1の温度が設定温度以下の場合には、バイメタル型又は形状記憶合金型のバルブ22が閉じ、アノードガス流路71を流れたアノードガスが熱交換流路73に流れ、これにより燃焼熱により燃料電池本体1の温度が上昇する。一方、燃料電池本体1の温度が設定温度を超える場合には、バルブ22が開き、アノードガス流路71を流れたアノードガスが熱交換流路73に流れず、これにより燃焼熱が発生しない。
〔変形例3〕
長溝35及び長溝36の中途部の少なくともいずれかに逆止弁を設け、ガスがアノードガス排出孔26から穿孔33に向かうガスの流れをこれら逆止弁によって阻止しても良い。また、長溝40及び長溝43の中途部の少なくともいずれかに逆止弁を設け、ガスが合流部38からカソードガス導入孔27に向かったガスの流れをこれら逆止弁によって阻止しても良い。また、燃焼ガス供給流路74の中途部に逆止弁を設け、分岐点から穿孔33に向かったガスの流れをこの逆止弁によって阻止しても良い。
〔変形例4〕
上記実施形態では、アノードガス排出孔16,26,86とカソードガス排出孔18,28,88が別々であったが、同じ排出孔で兼ねていても良い。例えば、カソードガス流路76の終端がカソードガス排出孔28に連通するのではなく、アノードガス排出孔26に連通しても良いし、逆に、アノードガス排出流路72及び熱交換流路73の終端がアノードガス排出孔26に連通するのではなく、カソードガス排出孔28に連通していても良い。
〔変形例5〕
上記実施形態では、水素を改質して燃料電池本体1に供給したが、これに限らず、気化器203、改質器204、一酸化炭素除去器205を設けることなしにメタノール等の燃料を燃料電池本体1に供給して発電する直接型燃料電池に利用してもよい。
発電装置200のブロック図である。 燃料電池本体1の断面図である。 膜電極接合体4の平面図である。 図3の切断面IV−IVの矢視断面図である。 両面セパレータ5の一方の面の平面図である。 両面セパレータ5の他方の面の平面図である。 図5の切断面VII−VIIの矢視断面図である。 金属板21の平面図である。 金属板20の平面図である。 金属板19の平面図である。 コントローラ80のブロック図である。 プログラムに従ったコントローラ80の動作のフローチャートである。 燃料電池本体1の温度ごとに燃料電池本体1の出力電流と出力電圧との関係を表したグラフである。
符号の説明
1…燃料電池本体
4…膜電極接合体
5…両面セパレータ
6…固体高分子電解質膜
7、8…ガス拡散層
22…アノードガスバルブ
23…カソードガスバルブ
25…アノードガス導入孔
26…アノードガス排出孔
27…カソードガス導入孔
28…カソードガス排出孔
33…穿孔
71…アノードガス流路
72…アノードガス排出流路
73…熱交換流路
74…燃焼ガス供給流路
75…カソードガス供給流路
76…カソードガス流路
80…コントローラ
101…制御部
102…DC−DCコンバータ

Claims (11)

  1. アノードガスが流れるアノードガス流路を一方の面に有し、
    カソードガスが流れるカソードガス流路を他方の面に有し、
    前記アノードガス流路の終端部に連通するとともに前記カソードガス流路に連通する内部流路を前記一方の面と前記他方の面との間の内部に有し、
    アノードガスを排出するアノードガス排出孔を有し、
    前記アノードガス流路の終端部から前記アノードガス排出孔まで連通するアノードガス排出流路を有し、
    前記アノードガス排出流路の開口量を調整するアノードガスバルブを前記アノードガス排出流路の中途部に有し、
    前記内部流路の壁面に燃焼触媒を有することを特徴とする燃料電池のセパレータ。
  2. カソードガスを導入するカソードガス導入孔を有し、
    前記カソードガス導入孔を介して前記内部流路と前記カソードガス流路が連通することを特徴とする請求項に記載の燃料電池のセパレータ。
  3. 前記内部流路が、前記アノードガス流路の終端部から合流部まで連通する燃焼ガス流路と、前記カソードガス流路から前記合流部まで連通するカソードガス供給流路と、前記合流部から前記アノードガス排出孔まで連通する熱交換流路と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池のセパレータ。
  4. 前記カソードガス供給流路の開口量を調整するカソードガスバルブを前記カソードガス供給流路の中途部に有することを特徴とする請求項に記載の燃料電池のセパレータ。
  5. 固体高分子電解質膜と該固体高分子電解質膜を挟んで対向する一対のガス拡散層とを有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体と交互に積層されたセパレータと、を備える燃料電池装置であって、
    前記セパレータが、アノードガスが流れるアノードガス流路を一方の面に有し、カソードガスが流れるカソードガス流路を他方の面に有し、前記アノードガス流路の終端部に連通するとともに前記カソードガス流路に連通する内部流路を前記一方の面と前記他方の面との間の内部に有し、アノードガスを排出するアノードガス排出孔を有し、前記アノードガス流路の終端部から前記アノードガス排出孔まで連通するアノードガス排出流路を有し、前記アノードガス排出流路の開口量を調整するアノードガスバルブを前記アノードガス排出流路の中途部に有し、前記内部流路の壁面に燃焼触媒を有することを特徴とする燃料電池装置。
  6. 前記セパレータがカソードガスを導入するカソードガス導入孔を有し、
    前記カソードガス導入孔を介して前記内部流路と前記カソードガス流路が連通することを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  7. 前記内部流路が、前記アノードガス流路の終端部から合流部まで連通する燃焼ガス流路と、前記カソードガス流路から前記合流部まで連通するカソードガス供給流路と、前記合流部から前記アノードガス排出孔まで連通する熱交換流路と、を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の燃料電池装置。
  8. 前記セパレータが前記カソードガス供給流路の開口量を調整するカソードガスバルブを前記カソードガス供給流路の中途部に有することを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  9. 前記膜電極接合体によって生成された電力を入力するDC−DCコンバータと、
    前記DC−DCコンバータの入力電流を測定し、その入力電流に応じて前記アノードガスバルブの開口量を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の燃料電池装置。
  10. 前記膜電極接合体によって生成された電力を入力するDC−DCコンバータと、
    前記DC−DCコンバータの入力電流を測定し、その入力電流に応じて前記カソードガスバルブの開口量を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の燃料電池装置。
  11. 前記膜電極接合体によって生成された電力を入力するDC−DCコンバータと、
    前記DC−DCコンバータの入力電流を測定し、その入力電流に応じて前記アノードガスバルブの開口量及び前記カソードガスバルブの開口量を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の燃料電池装置。
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