JP2009069893A - 診断支援装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 病名を所見に基づいて検証する情報を医師などの操作者に与えることで、適正な病名を判断できるように支援する。
【解決手段】 病名と当該病名に該当する所見とを対応付けたデータベース21を用い、操作入力手段22で着目病名を受け付け、検索手段23が当該着目病名に対応する所見、当該所見に共有して対応する他の病名(類似病名)、当該類似病名に対応する所見をデータベース21から検索すて画面5に表示する。そして、画面表示された所見に対する医師による選択を受け付け、この選択された所見に対応付けられた病名を検索手段23が検索して、検索された病名と当該病名に対応付けられた所見を画面5に表示する。これにより、着目病名から所見が類似する類似病名に候補が拡張され、適正な病名診断に資することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、所見に基づく病名の特定を支援する技術に関する。
医師は、患者の主訴や所見(医師が見たてた症状、検査値など)から病名の診断を下すが、その過程は医師の経験や勘によるところが多い。
現状として、一般的な医学教科書も所見に対する病名の索引付けはなく、病名で所見が索引付けられている。つまり、病名を特定するための診断プロセスが体系化されていないのが現状である。
なお、このような状況は、医学の進歩は急速であり、診断のプロセスを体系的に構成してもすぐに古くなってしまうなど、メンテナンスのコストが大きくなるからであると考えられる。
このような現状では、特に未熟な医師の場合、所見に対してありえる診断(病気)の列挙が不十分であったり、また、診断(病気)の列挙が不十分であるが故に、所見として確認すべきことに気が付かなかったと言うような事態が生じていた。
医師が診療を行う際に診察で得られた情報(主訴や所見など)を入力すると、あらかじめ診療ガイダンスあるいは過去の臨床データベースから作成したデータベースを用いて、その診察で得られた情報に関連する病気の診断に関する情報を提示するシステムに係る発明が提案されている(特許文献1参照。)。
しかしながら、この発明は、医師が診療時に全く診断の候補を思いつくことができなかった場合に有効であるが、ある程度診断候補が思い浮かぶ場合であっても、その診断に対して関係の有無がわからない状態で全ての主訴や所見を入力せねばならず、煩雑であった。
また、症状を検索キーとして過去の症例情報から類似の症例や診断名を検索するシステムに係る発明が提案されている(特許文献2参照。)。
しかしながら、この発明は、上記発明と同様に、医師が診療時に診断候補を思い浮かぶ場合に操作が煩雑となるものであった。
また、診断レポートの所見文作成時に、入力された所見文に対する補足情報を表示して、ユーザがその補足情報に従って所見や診断文を編集することで、入力時の所見や診断用語の標準化を支援する発明が提案されている(特許文献3参照。)。
しかしながら、この発明は、上記発明と同様の問題点がある上に、入力の支援に有用であるが、診断の支援にはならないものであった。
特開2005―110944号公報 特開2003―122845号公報 特開2004―139321号公報
上記のように、臨床現場で、患者の検査値や症状などと言った所見に基づく病名の診断は、医師の経験と勘に頼っている現状に対して、精度の高い診断を効率的に行うための改善が要望されていた。
本発明は、上記従来の事情に鑑みなされたものであり、情報処理技術により、病名を所見に基づいて検証する情報を医師などの操作者に与えることで、適正な病名を判断できるようにすることを目的としている。
また、本発明は、病名と所見とを対応付けた既存のデータベースシステムを利用することを可能にして、診断支援装置を構築するためのコストを低減することを目的としている。
請求項1に係る診断支援装置は、病名と当該病名に該当する所見とを対応付けた情報記憶手段と、病名を受け付ける病名受け付け手段と、前記受け付けた病名に対応する所見、当該所見に共有して対応する他の病名、当該他の病名に対応する所見を前記情報記憶手段から検索する第1の検索手段と、第1の検索手段による検索結果を画面表示する第1の表示手段と、前記画面表示された所見に対する操作者による選択を受け付ける所見受け付け手段と、前記受け付けた選択された所見に対応付けられた病名を検索する第2の検索手段と、前記第2の検索手段により検索された病名と当該病名に対応付けられた所見を画面表示する第2の表示手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る診断支援装置は、請求項1において、前記病名受け付け手段は、操作者から病名を受け付けることを特徴とする。
請求項3に係る診断支援装置は、請求項1において、前記病名受け付け手段は、他のシステムから出力された病名を受け付けることを特徴とする。
請求項4に係る診断支援装置は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記第1の検索手段による検索結果を保持する検索結果保持手段を備え、前記第2の検索手段は、当該検索結果保持手段に保持された検索結果を対象に検索処理を行うことを特徴とする。
請求項5に係る診断支援装置は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記第2の表示手段で画面表示された所見に対する操作者による選択を前記所見受け付け手段で受け付けて、前記第2の検索手段による処理を行う検索制御手段を、備えたことを特徴とする。
請求項6に係る診断支援装置は、請求項1、2、4、5のいずれか1項において、前記検索制御手段は、前記第2の表示手段で画面表示された病名に対する操作者による選択入力を前記病名受け付け手段で受け付けて、前記第1の検索手段による処理を行うことを特徴とする。
請求項7に係る診断支援装置は、請求項1乃至6のいずれか1項において、前記第1の表示手段は、病名と所見を一覧表示し、前記病名受け付け手段で受け付けた病名及びその所見と、検索された他の病名及び他の病名にのみ対応する所見とを、識別可能な態様で画面表示することを特徴とする。
請求項8に係る診断支援装置は、請求項1乃至7のいずれか1項において、前記第2の表示手段は、繰り返し画面表示される病名又は所見を、新たに画面表示される病名又は所見と識別可能な態様で画面表示することを特徴とする。
請求項9に係る診断支援装置は、請求項1乃至8のいずれか1項において、前記第1の表示手段及び第2の表示手段は、前記病名受け付け手段及び所見受け付け手段を構成する操作者入力を直接受け付ける領域を含む画像を画面表示することを特徴とする。
請求項10に係る診断支援プログラムは、病名を受け付ける病名受け付け手段と、前記受け付けた病名に対応する所見、当該所見に共有して対応する他の病名、当該他の病名に対応する所見を、病名と当該病名に該当する所見とを対応付けた情報記憶手段から検索する第1の検索手段と、第1の検索手段による検索結果を画面表示する第1の表示手段と、前記画面表示された所見に対する操作者による選択を受け付ける所見受け付け手段と、前記受け付けた選択された所見に対応付けられた病名を検索する第2の検索手段と、前記第2の検索手段により検索された病名と当該病名に対応付けられた所見を画面表示する第2の表示手段と、をコンピュータに実現することを特徴とする。
請求項1に係る診断支援装置によると、病名と当該病名に該当する所見とを対応付けた情報記憶手段に基づいて、受け付けた病名を所見に基づいて検証する情報を医師などの操作者に与え、該当する所見を選択することでることで適正な病名に導くことができるので、経験や勘に頼ることなく操作者が適正な病名判断をできるように支援することができる。更に、病名と当該病名に該当する所見とを対応付けた情報記憶手段は、データベースシステムを利用することが可能であるので、診断支援装置を構築するためのコストを低減することができる。
請求項2に係る診断支援装置によると、医師等の操作者から病名を病名受け付け手段で受け付けるようにしたので、医師等が所見から思い付いた病名に基づいて適正な病名を診断することができる。
請求項3に係る診断支援装置によると、既存の診断システム等の他のシステムから出力された病名を病名受け付け手段で受け付けるようにしたので、例えば、既に診断された病名を更に検証することができる。
請求項4に係る診断支援装置によると、第1の検索手段による検索結果を対象に検索処理を行うようにしたので、病名と所見とを対応付けた情報記憶手段を検索せずとも所見による病名の絞込みを行うことができ、処理の迅速化が実現できる。
請求項5に係る診断支援装置によると、画面表示された所見に対する操作者による選択を受け付けるようにしたので、操作者の選択操作を容易化することができる。
請求項6に係る診断支援装置によると、画面表示された病名に対する操作者による選択入力を受け付けるようにしたので、操作者の選択操作を容易化することができる。
請求項7に係る診断支援装置によると、病名と所見を画面に一覧表示し、受け付けた病名及びその所見と、検索された他の病名及び他の病名にのみ対応する所見とを、識別可能な態様で画面表示するようにしたので、当初の病名や所見と、検索結果として得られる病名や所見とを容易に識別することができ、操作者の判断を容易化することができる。
請求項8に係る診断支援装置によると、繰り返し画面表示される病名又は所見を、新たに画面表示される病名又は所見と識別可能な態様で画面表示するようにしたので、検索結果として新たに得られる病名や所見を容易に識別することができ、操作者の判断を容易化することができる。
請求項9に係る診断支援装置によると、操作者入力を直接受け付ける領域を含む画像を画面表示するようにしたので、操作者の選択操作を容易化することができる。
請求項10に係る診断支援プログラムによると、コンピュータを利用して請求項1の診断支援装置を実現することができる。
本発明を具体化した一実施形態を、図を参照して説明する。
まず、本実施形態の概要を説明する。図1には、本実施形態によって実現される診断手順の一例を示してある。
同図に示すように、医師に患者に接したときに思い浮かんだ病名を診断支援装置に入力させる(ステップS1)。この病名は必ずしも正解とは限らないので、診断支援装置では医師が着目した候補として扱われる。
そして、上記入力された病名(以降適宜、着目病名とも記す。)に対応する所見を検索し(ステップS2)、更に、当該所見を共有する他の病名(以降適宜、類似病名とも記す。)及び当該類似病名に対応する所見を検索し(ステップS3)、これら検索結果を画面表示する。
すなわち、着目病名を裏付けるためにチェックすべき所見、当該所見が少なくとも1つ以上共通する類似病名、類似病名に対応する所見を画面表示する。これにより、着目病名から所見が類似する類似病名へと病名の候補を拡張し、これら着目病名及び類似病名を候補として対応する所見をチェックすることで、適正な病名が特定されるようにしている。
なお、上記処理で得られる所見や診断結果等は診断報告書としてまとめ、診断ファイルに利用することもできる(ステップS5)。
図2には本実施形態に係る診断支援装置の概要を示してある。
本例の診断支援装置は、コンピュータ1で本発明に係る診断支援プログラムを実行することで構成されており、コンピュータ1は、情報処理を司る本体2に、操作者からの入力を受け付けるためのキーボード3やマウス4、操作者に情報を画面表示するためのディスプレイ5を備えている。また、コンピュータ本体2は、外部のデータベース6やプリンタ7、更には、診断システム等の他のシステムに接続される。
コンピュータ1は、図4に示すような公知のハードウエアを有しており、当該コンピュータハードウエアで本例に係る診断支援プログラムを実行することで図3に示すような診断支援に必要な各機能手段を構成し、図8に示すような処理を行う。
図4に示すコンピュータ1のハードウエア構成は、バス10にプロセッサ(CPU)11、ROM12、RAM13が接続され、当該バス10に、インタフェース14を介してキーボード3及びマウス4、インタフェース16を介してディスプレイ5、インタフェース17を介してデータベース6、インタフェース18を介してプリンタ7、インタフェース19を介して診断システム等の他のシステムや外部データベース等を含むネットワーク20が接続される。
図3に示す機能手段により、データベース6或いはネットワーク上の外部データベースで構成されて病名と当該病名に該当する所見とを対応付けた情報を記憶するデータベース(情報記憶手段)21に対して検索処理を行い、その検索結果をディスプレイ5に画面表示し或いはプリンタ7から印刷出力する。
各機能手段として、キーボード3やマウス4によって構成されて医師等の操作者からの操作入力を受け付ける操作入力手段22、データベース21に対して病名や所見に基づく検索処理を行う検索手段23、検索処理を制御する検索制御手段24、検索結果を保持する検索結果保持手段25、ディスプレイ5への画面表示を制御する表示処理手段26が備えられている。
ここで、操作入力手段22は、医師等の操作者から病名及び所見の入力を受け付ける病名受け付け手段及び所見受け付け手段を構成している。また、診断システム27から出力される病名を受け付けるインタフェース19も病名受け付け手段を構成している。更に、本例では、図9〜図12に示すように、表示処理手段26が画面5に病名や所見を操作者が直接操作入力するための領域(病名の入力ボックスや所見の選択チェックボックス)を含む画像を表示するようにしており、当該領域を含む表示画像も操作者から病名及び所見の入力を受け付ける病名受け付け手段及び所見受け付け手段を構成している。
検索手段23は、受け付けた病名(着目病名)に基づいて、当該病名に対応する所見、当該所見に共有して対応する他の病名(類似病名)、当該他の病名(類似病名)に対応する所見をデータベース21から検索する第1の検索手段、及び、操作者により選択された所見に対応付けられた病名を検索する第2の検索手段を構成している。
ここで、本例では、第2の検索手段による検索処理を迅速化するために、第1の検索手段による検索結果を検索結果保持手段25に保持し、第2の検索手段は検索結果保持手段25に保持された検索結果を検索対象としているが、本発明では、第2の検索手段がデータベース21を対象として検索処理を行うようにしてもよい。
表示処理手段26とディスプレイ5は、第1の検索手段による検索結果を画面表示する第1の表示手段、及び、第2の検索手段により検索された病名と当該病名に対応付けられた所見を画面表示する第2の表示手段を構成している。
本例に設けられる検索制御手段24は、第2の表示手段で画面表示された所見に対する操作者による選択を前記所見受け付け手段で受け付けて、第2の検索手段による処理を行う。
着目病名から類似病名まで拡張された病名の候補、および、これら病名の候補に対応する所見群が第1の検索手段により得られ、更に、これら所見群のうちの選択された所見に対応する病名を第2の検索手段が検索して当該所見に対応する病名及び当該病名に対応するその他の所見が第2の表示手段で画面表示されるが、検索制御手段24は、更に、この所見のうちの選択された所見に対応する病名及び当該病名に対応するその他の所見を第2の検索手段に検索させて画面表示させる。すなわち、着目病名から類似病名まで拡張され、第2の検索手段で病名が絞り込まれるが、この病名に対応する所見のうちから選択された所見に対応する病名を更に検索して、病名の検証や探索を行うことができるようになっている。
更に、本例に設けられる検索制御手段24は、第2の表示手段で画面表示された病名に対する操作者による選択入力を病名受け付け手段で受け付けて、第1の検索手段による処理を行う。
すなわち、上記のように第2の検索手段で候補となる病名(着目病名及び類似病名)のうちから絞り込まれた病名が得られるが、当該絞り込まれた病名を新たに着目病名とした検索処理を実行することができるようになっている。
データベース21は、図5に示すような所見項目テーブル、図6に示すような病名テーブル、図7に示すような病名・所見対応テーブルを記憶している。
所見項目テーブルには、それぞれ所見IDに対応付けて所見項目(具体的な所見内容の記述)が記憶されている。病名テーブルには、それぞれ病名IDに対応付けて病名(具体的な病名の記述)が記憶されている。病名・所見対応テーブルには、病名とそれに対応する所見とが病名IDと所見IDとを対応付けつた形式で記憶されている。なお、陽性は所見が認められ、陰性は所見が認められないことを意味しており、病名と各所見との対応関係毎に陽性又は陰性が設定されている。
上記構成の診断支援装置によると、次のような処理がなされる。
まず、ディスプレイ5の画面には表示処理手段26より初期的な画像として図9に示すような画像31が表示される。この画像は、一画面中に並べて病名を表示及び入力するための領域32と所見を表示及び入力するための領域33とを含んでいる。
病名領域32には、医師が操作入力手段22により病名を入力するためのボックス34、検索された病名を表示するためのボックス35、ボックス34に入力した病名を検索処理に入力するためのボタン36が設けられている。
なお、本例では、医師が操作入力手段22により病名をボックス34に入力するが、本発明では、診断システム27から出力された病名(特に、検索処理の起点となる着目病名)がボックス34に入力されるようにしてもよい。
所見領域33には、検索された所見を一覧表示する表37と、一覧表示された所見中で医師に選択された所見を検索処理に入力するためのボタン38が設けられている。
図10に示すように、表37は検索された所見毎に陽性又は陰性を選択指示するチェックドックス39が設定された形式であり、医師は操作入力手段22により必要な所見にチェックボックス39にチェックを入れることで当該所見を選択(或いは、非選択に)することができる。
そして、図9に示す画面に対して、医師が操作入力手段22により着目病名を入力してボタン36を押すと(ステップS11)、当該入力された着目病名をキーとして検索手段23がデータベース21を検索する(ステップS12)。
この検索結果として、着目病名に対応する所見、当該所見を共有して対応する他の病名(類似病名)、当該類似病名に対応する所見が得られ、これら検索結果が図10に示すようにディスプレイ5の画面31に表示される(ステップS13)。
すなわち、患者に対して、医師が風邪であろうと思った状況を例にすると、医師が思い付いた着目病名を図9に示すようにボックス34に入力して検索処理を行わせると、風邪という着目病気について、観察されると予測される所見の一覧と、その所見と同じような所見をもつ類似病名のリストが図10に示すように表示される。
図10に示す例において、所見領域33の所見「咳がでる:陽性」と「37度以上熱がでる:陽性」は、風邪という病気について、観察されると予測される所見である。病名領域32には、着目病名の「風邪」以外に、類似病名として「結核」と「インフルエンザ」が検索されてボックス35に表示されている。これは、所見「咳がでる:陽性」と「37度以上熱がでる:陽性」が「風邪」と同じく認められる病名であり、つまり所見領域33で示された所見を観察するであろう病名を表示している。
なお、本例では、表示処理手段26が、着目病名「風邪」と、類似病名「結核」「インフルエンザ」とを識別できるように、図10に示すように、色を変える、ハイライトの有無で差別化する等の方法で視覚的に識別可能な態様で着目病名及び類似病名を一覧表示している。
そして、図10に示すような検索結果を見た医師が、図11に示すように、操作入力手段22によりチェックボックス39のチェックを変更や追加して所見を更新して、ボタン38を押すと(ステップS14)、検索手段23が更新された所見に対応する病名を再検索し、(ステップS15)、その検索結果が図12に示すようにディスプレイ5の画面31に表示される(ステップS16)。
すなわち、図10に示すように、追加された類似病名(「結核」「インフルエンザ」)の所見であって、最初に入力された着目病名「風邪」の所見にないものが、所見領域33の所見一覧37に陽性/陰性のチェックなしに追加されている。図示の例では、「38度以上熱が出る」「ツベルクリン反応」「咳が2週間以上」が追加されている。
つまり、支援装置は医師が入力した着目病名「風邪」という病気に対して、風邪と診断するためにチェックすべき所見、風邪に所見が類似した他の病名、それらの病名から診断を絞り込むためにチェックすべき所見を医師に提示している。
そして、医師が所見領域33の情報をもとに患者の状態を確認したところ、「咳がでる」、「37度以上熱がでる」、「38度以下の熱である」、「ツベルクリン検査は未実施」、「咳が2週間以上続いている」、という所見であったので、図11に示すように所見を更新したとすると、支援装置は、図12に示すように、図11の病名領域32に候補として挙げられていた病名のうちから妥当性の高い病名を絞り込んで表示する。図示の例では、「インフルエンザ」が候補から外れて、「結核」と「風邪」が病名候補となった。なお、本例では、所見領域31の各所見について、表示処理手段26が、色を変える、ハイライトの有無で差別化する等の方法で前回から更新された所見であるか否かを視覚的に識別可能な態様で一覧表示している。
そして、本例では、図12に示す病名に対して、上記と同様にして更新された場合には(ステップS17)、所見・病名の検索処理(ステップS12)以降を繰り返し行い、また、図12に示す所見に対して、上記と同様にして更新された場合には(ステップS18)、病名の検索処理(ステップS15)以降を繰り返し行い、操作入力部22から終了指示が入力されたところで処理を終了する(ステップS19)。
上記のように、診断支援によると次のような利点が得られる。
(1)病名がまず思い浮かんだ場合に、有効である。
(2)IF-Thenルールのような特定の診断プロセスを医師に押し付けない。
(3)医学知識の更新をする際に、データベース全体の整合性をとる必要がない。更新しようとしている病気に関して、どのような所見が観察されるかというデータを局所的に変更するだけでよい。
(4)病気に対して、確認すべき所見がわかるので、誤診を防ぐとともに、無駄な所見の確認をしなくてすむ。
(5)現在観察された所見に対して考えられる病名が列挙されるので、診断漏れを防ぐことができる。
(6)診断終了時に、診断病名、確認された所見、以後に確認すべき所見(あるいは検査すべき項目)を得ることができる。
なお、本発明では、病名だけでなく部位、性別、年齢、家系、遺伝情報、病歴、アレルギー、検査手段なども同時に指定入力できるようにしてもよい。検査手段や部位の場合は、特に画像診断など特定の検査手段で特定の部位に出現する病変を発見・観察することが多いような場面で有効である。例えば、放射線診断医が読影時に病名入力と同時に部位名と検査手段を与える場合を考える。
診断医が「MRI検査」で「前頭葉」に病変を発見し、直感的に「悪性リンパ腫」という病気を思いついた場合、病名受け付け手段に「MRI検査」「前頭葉」「悪性リンパ腫」を入力すると、検索手段は、MRI検査において前頭葉で悪性リンパ腫の場合に観察されるであろう所見を返す。例えば、「T2強調像で高信号」や「中心部に強い造影効果」などである。また、以後に確認すべき所見の出力は現在指定されている検査手段以外の手段やその所見を出力することで、医師はさらに病名を絞り込むために有効な検査手段を知ることができる。
また、本発明では、病名以外の条件を指定するようにすることで、確認すべき所見の種類を減らすことができる。また、さらに病名を絞り込むために有効な検査手段を知るなど、診療計画を詳細に立案する支援が可能になる。
また、本発明では、一覧表示された病名の中から選択することで、その病名が着目病名として入力されたことにするようにしてもよい。例えば、図12において「結核」を選択すると、所見一覧として、保持している所見とその結果に、結核の場合に観察されるであろう所見の結果を上書きして表示するようにしてもよい。また、上書きされた部分が明示的にわかるような態様で表示するとさらによい。
また、本発明では、所見一覧において、それらの病名から妥当な病名に絞り込むためにチェックすべき所見について、その所見についての結果を入力した場合にどのぐらい病名を絞り込むことができるかという尺度を表示する、あるいは表示順序を構成するようにしてもよい。
例えば、病名一覧で表示されている病名をD={d1,...dn}、その病名に対して今着目している所見xについて観察されるであろう結果を{陽性、陰性、未設定}で返す関数を fxとする。すると、その所見において陽性と入力した場合に、候補は、#{d | fx(d)=陽性} / #D (#は集合の要素の数を示す)倍に絞り込めることになる。同様に陰性の場合も計算可能である。
更に、病名所見データベースが追加で以下のようなデータを持つ場合、それらを利用して、病気の出現確率、病気の重大さ、病気に対する所見の出現確率を表示することもできる。
例えば、これらの単独あるいはそれらの積などの値を病名一覧で同時に表示するあるいはその値に基づいて表示順序を変えることが考えられる。
また、病気に対する所見の出現確率の値に基づいたスコア(病名一覧表示で表示されている病名についての値の和を取るなど)を所見表示時に表示することで、診断におけるその所見の重要性を確認することができる。
また、本発明では、所見間の関係を定義しておくようにしてもよい。
たとえば、「38度の熱がある」は「37度の熱がある」状態を包含している。よって、「38度の熱がある:陽性」がチェックされた場合は、「37度の熱がある:陽性」も同時にチェックする、あるいは「37度の熱がある:陽性」は、暗黙的にチェックされたとして画面上表示しない、あるいは包含関係を階層的に表示するなどの方法が考えられる。
また、何度か、所見を変更したり、着目病名を変更していると、堂々巡りをしてしまう可能性がある。また、所見をすでにチェックした部分と、新たにチェックした部分を区別したいことがある。本発明では、操作者の操作履歴を保持する手段を追加し、堂々巡りになっている場合(以前に表示した状態が何度か繰り返しているかどうかで判定する)警告を表示したり、前回チェックした所見と今回チェックした所見を色分け等で識別可能に表示するようにしてもよい。
本発明の一例に係る概念を説明する図である。 本発明の一例に係る診断支援装置の外観を示す図である。 本発明の一例に係る診断支援装置の機能構成を示す図である。 本発明の一例に係る診断支援装置のコンピュータハードウエア構成を示す図である。 本発明の一例に係る診断支援装置のデータベースを説明する図である。 本発明の一例に係る診断支援装置のデータベースを説明する図である。 本発明の一例に係る診断支援装置のデータベースを説明する図である。 本発明の一例に係る診断支援装置の処理手順を説明する図である。 本発明の一例に係る診断支援装置の画面表示例を示す図である。 本発明の一例に係る診断支援装置の画面表示例を示す図である。 本発明の一例に係る診断支援装置の画面表示例を示す図である。 本発明の一例に係る診断支援装置の画面表示例を示す図である。
符号の説明
1:コンピュータ、 3:キーボード、
4:マウス、 5:ディスプレイ、
6:データベース、 7:プリンタ、
21:データベース、 22:操作入力手段、
23:検索手段、 24:検索制御手段、
25:検索結果保持手段、 26:表示処理手段、
27:診断システム、 31:画面、
32:病名領域、 33:所見領域、
34:病名入力ボックス、 35:病名表示ボックス、
37:所見一覧表、 39:チェックボックス、

Claims (10)

  1. 病名と当該病名に該当する所見とを対応付けた情報記憶手段と、
    病名を受け付ける病名受け付け手段と、
    前記受け付けた病名に対応する所見、当該所見に共有して対応する他の病名、当該他の病名に対応する所見を前記情報記憶手段から検索する第1の検索手段と、
    第1の検索手段による検索結果を画面表示する第1の表示手段と、
    前記画面表示された所見に対する操作者による選択を受け付ける所見受け付け手段と、
    前記受け付けた選択された所見に対応付けられた病名を検索する第2の検索手段と、
    前記第2の検索手段により検索された病名と当該病名に対応付けられた所見を画面表示する第2の表示手段と、
    を備えたことを特徴とする診断支援装置。
  2. 前記病名受け付け手段は、操作者から病名を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の診断支援装置。
  3. 前記病名受け付け手段は、他のシステムから出力された病名を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の診断支援装置。
  4. 前記第1の検索手段による検索結果を保持する検索結果保持手段を備え、
    前記第2の検索手段は、当該検索結果保持手段に保持された検索結果を対象に検索処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の診断支援装置。
  5. 前記第2の表示手段で画面表示された所見に対する操作者による選択を前記所見受け付け手段で受け付けて、前記第2の検索手段による処理を行う検索制御手段を、備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の診断支援装置。
  6. 前記検索制御手段は、前記第2の表示手段で画面表示された病名に対する操作者による選択入力を前記病名受け付け手段で受け付けて、前記第1の検索手段による処理を行うことを特徴とする請求項1、2、4、5のいずれか1項に記載の診断支援装置。
  7. 前記第1の表示手段は、病名と所見を一覧表示し、前記病名受け付け手段で受け付けた病名及びその所見と、検索された他の病名及び他の病名にのみ対応する所見とを、識別可能な態様で画面表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の診断支援装置。
  8. 前記第2の表示手段は、繰り返し画面表示される病名又は所見を、新たに画面表示される病名又は所見と識別可能な態様で画面表示することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の診断支援装置。
  9. 前記第1の表示手段及び第2の表示手段は、前記病名受け付け手段及び所見受け付け手段を構成する操作者入力を直接受け付ける領域を含む画像を画面表示することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の診断支援装置。
  10. 病名を受け付ける病名受け付け手段と、
    前記受け付けた病名に対応する所見、当該所見に共有して対応する他の病名、当該他の病名に対応する所見を、病名と当該病名に該当する所見とを対応付けた情報記憶手段から検索する第1の検索手段と、
    第1の検索手段による検索結果を画面表示する第1の表示手段と、
    前記画面表示された所見に対する操作者による選択を受け付ける所見受け付け手段と、
    前記受け付けた選択された所見に対応付けられた病名を検索する第2の検索手段と、
    前記第2の検索手段により検索された病名と当該病名に対応付けられた所見を画面表示する第2の表示手段と、
    をコンピュータに実現することを特徴とする診断支援プログラム。
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