JP2009069625A - プラスチック光ファイバの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紡糸したプラスチック光ファイバ50を走行させながら検査する検査手段10をクリーンブース13内に設けたことを特徴とするプラスチック光ファイバの製造装置。
【選択図】図2
Description
また、POFを紡糸する紡糸装置として、溶融樹脂供給口から供給された溶融樹脂を、複数の吐出口から連続的に吐出することにより、複数本のPOFを同時に紡糸することが可能な紡糸ヘッドを備えたものが開発されており、大量生産が可能となっている。
従来、POFの口径や欠陥を検査する装置として、POFにレーザーなどの光を照射し、照射されたPOFをCCDカメラなどで撮像して欠陥などを検査するものが用いられている。
そこで、検査工程で光ファイバの内部欠陥を確実に検出できる装置として、光ファイバに光を照射する光照明手段と、照射された光ファイバを撮像する撮像手段と、欠陥を判定する判定手段とからなる検出手段とガイド手段を備えた光ファイバの欠陥検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。該欠陥検出装置によれば、ガイド手段を設けることにより光ファイバの位置ズレを修正できる。
近年では、POFを使用する環境がより精密度化、小型化しているため、POFを製造する際には、より精密にPOFを検査することが求められている。上述したように、異物がPOFに付着すると検査の際に誤判定を招くことがあるので、検査の精度を向上させるためには、POFに埃などの異物が付着しないようにすることが重要である。
ここで、前記クリーンブースの直前に、プラスチック光ファイバに対して気体を吹き付ける吹き付け手段を設けるのが好ましい。
また、前記検査手段の前後に、プラスチック光ファイバの走行を規制するセラミックス製のガイド部材が設けられていることが好ましい。
図1、図2に基づいて、本発明のプラスチック光ファイバ(以下、「POF」と略す。)の製造装置について説明する。
延伸処理手段70としては、冷却後のPOF50に延伸処理を施すことができるものであれば、特に制限されない。延伸処理を施すことにより、POF50の機械的強度を向上させたり、POF50の口径を一定に調整したりする。
図2に示すように、検査手段10は、該検査手段10を通過するPOFに光を照射する光照射手段11と、照射されたPOFを撮像する撮像手段12を備えている。本発明では、このような検査手段10が、クリーンブース13内に設けられる。
検査手段10がクリーンブース13内に設けられることにより、POFに埃などの異物が付着するのを抑制できるので、口径や欠陥などを検出する際の誤判定を効果的に防げる。
光照射手段11としては、光を照射できるものであれば特に制限されず、例えば、レーザー、発光ダイオード、ハロゲンランプなどの各種光源を用いることができる。
撮像手段12は、POFを介して光照射手段11に対向して配置される。
撮像手段12としては、照射されたPOFを撮像できるものであれば特に制限されず、例えば、CCDカメラなどを用いることができる。
また、クリーンブース13内には、図2に示すように、フィルタ付のエアコンディショナー14が設けられているのが好ましい。フィルタ付のエアコンディショナー14を設けることにより、埃などの異物をより効果的に除去できるので、検査手段10による誤判定をより防げる。
吹き付け手段90は、クリーンブース13内に搬送される直前のPOFに、N2等の不活性ガスや空気などの気体をノズルなどを介して吹き付けるものであり、POFの上方および/または下方に配置される。
POFに気体を吹き付けることで、POFに埃などの異物が付着したとしても、除去することができ、POFをより高清浄な状態でクリーンブース13を走行させることができる。従って、口径や欠陥などを検出する際の誤判定をより効果的に防げる。
気体は、POFの走行方向に対して逆向きで、かつ斜めになるようにPOFに吹き付けるのが好ましく、これによりPOFに付着した埃などの異物をより除去できる。
吹き付け手段90で用いられる気体は、通常の空気でも構わないが、除電化された空気を用いるのが好ましい。POFは、通常、負に帯電しているので埃などが付着しやすい。そこで、吹き付け手段90にて除電化された空気をPOFに吹き付けることにより、POFの帯電防止の効果も得られるので、埃などの異物を除去しやすくなる。
上述したように、POFは撓みやすいため検査手段10の位置にPOFが走行する際に位置ズレが生じやすくなるが、ガイド部材15を設けることにより、POFの位置ズレを修正できる。
なお、本発明において「検査手段の前後」とは、検査手段の上流と下流のことである。
U字状のガイド15aを設けることにより、POFの走行方向に対して左右方向と下方向の位置ズレを修正することができる。一方、棒状のガイド15bを設けることにより、POFの走行方向に対して上方向の位置ズレを修正することができる。
棒状のガイド15bとしては、棒状であれば、角状であっても円柱状であってもよい。
ガイド部材15がセラミックス製である場合、その材質としては、安価であり、平滑性が極めて高い点で酸化アルミニウムや酸化ジルコニウムが好ましい。特に、高純度の酸化アルミニウム(例えば、湯浅糸道工業社製の「YM99Cグレード」など。)や酸化ジルコニウムが好ましい。
なお、クリーンブース13の直前に吹き付け手段90が設けられている場合は、ノズルにPOFの本数に対応した数のノズル口を設けておけば、POF全体に対して1つの吹き付け手段90を設けるだけでよい。
また、クリーンブースの直前に、吹き付け手段を設けることにより、埃などの異物を効果的に除去すると共に、製造過程において過熱されたPOFを冷却できる。
さらに、検査手段の前後に、セラミックス製のガイド部材を設けることにより、POFを磨耗することなく位置ズレを修正できるので、所定の口径から外れたものや、欠陥品等の見逃しを抑制できる。
10:検査手段
11:光照射手段
12:撮像手段
13:クリーンブース
15:ガイド部材
90:吹き付け手段
Claims (3)
- 紡糸したプラスチック光ファイバを走行させながら検査する検査手段をクリーンブース内に設けたことを特徴とするプラスチック光ファイバの製造装置。
- 前記クリーンブースの直前に、プラスチック光ファイバに対して気体を吹き付ける吹き付け手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック光ファイバの製造装置。
- 前記検査手段の前後に、プラスチック光ファイバの走行を規制するセラミックス製のガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプラスチック光ファイバの製造装置。
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