JP2009069379A - カメラ用支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラマンの姿勢が揺れた場合でも、揺れの少ない映像を撮影し得るカメラ用支持装置を提供する。
【解決手段】このカメラ用支持装置10は、カメラ1下部に装着されるベース3Aと、そのベース3Aに基端部が枢支される一対のリンク12A,13Aと、一対のリンク12A,13A相互の先端部を繋いでカメラマンの肩に載せるための肩当て部材18と、その肩当て部材18がカメラマンの肩で押される力に抗する方向に一対のリンク12A,13Aに力を付勢するねじりばね14,15とを備えている。そして、ベース3Aは、カメラ1に装着されるレンズ2の中心軸CLに沿った方向への肩当て部材18の移動を許容する前後スライド手段を有し、また、一対のリンク12A,13Aは、レンズ2の中心軸CLとは直交方向に沿った方向への肩当て部材18の移動を許容する上下スライド手段を有して構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラマンがカメラを支持するために用いるカメラ用支持装置に係り、特に、カメラマン自身の肩の上に放送用カメラを支持する際に、カメラマンの姿勢の揺れや振動を吸収するために好適なカメラ用支持装置に関する。
この種のカメラ用支特設置として、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に記載の技術では、カメラ用支持装置として、カメラ下部の凹み部に取り付ける肩当てが開示されている。この肩当ては、心材をクッション材で被覆して、カメラ下部の凹み部に収まる大きさに形成されており、カメラマンの肩に当たる部分には凹みを設けている。そして、そのクッション材の表面には、ゴムを被覆することでクッション性を確保するとともに、表面を滑り難くすることで、カメラマンが自身の肩の上に支持するカメラを安定させられるようになっている。また、この肩当ては、カメラ下部の凹み部に収まる大きさなので、撮影をしない時はそのまま平坦な場所に置くことができるようになっている。
また、他のカメラ用支持装置として、テレビカメラに用いられる振動吸収装置が知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2に記載の技術では、カメラ、モニター、およびそのカメラとモニターとを支持する機体から構成されるカメラユニットと、そのカメラユニットの重心位置より僅かに上で、機体の軸方向に対して直交かつ互いに垂直に設けられた二つの支軸に対して揺動可能であり、更に、機体の支軸に対して回転可能に取り付けられて、平行リンクおよびばねを組み合わせた複数のユニットからなるアームと、そのアームを鉛直軸に対して揺動可能に取り付けてカメラマンの体に固定するためのベストとを備えて構成される振動吸収装置が開示されている。
特開平8−275037号公報 米国特許第4017168号公報
しかしながら、例えば特許文献1に開示される肩当ては、テレビカメラ下部の凹み部に取り付けてカメラマンの肩で直に支持するので、例えばカメラマンが立った姿勢で撮影をする場合には、肩の前後方向の僅かな揺れが、そのままカメラで撮影した映像の上下方向の揺れになる。そのため、望遠で遠くの被写体を撮影するときに、映像が揺れないように撮影することは困難である。さらに、カメラマンが歩いて移動しながら撮影を行う場合には、芯材をクッション材で被覆してはいるものの、肩の上下の動きに対し肩当てのクッション部は、そのタワミ量が肩の上下動に対し比較的微小である。そのため、映像の揺れを抑えるための十分な効果は期待できない。
一方、特許文献2に開示されるような、リンクおよびばねを組み合わせて構成される振動吸収装置では、振動を吸収する効果は高いものの、装置全体の重量が大きいため、長時間の撮影や、報道の撮影のように機動性が求められる撮影現場では使用することが困難であり、なおかつ脱着に手間が掛かるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、比較的に軽量であり、カメラマンの肩の動きをカメラに直接伝えることを防止又は抑制し、さらに、カメラマンの姿勢が前後に揺れても、揺れの少ない映像を撮影可能であり、撮影終了時には速やかに平坦面上に置くことができるカメラ用支持装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のうち第一の発明は、カメラマンが自身の肩の上にカメラを支持するための支持装置であって、前記カメラの下部に装着されるベースと、そのベースに基端部が枢支される一対のリンクと、これら一対のリンク相互の先端部を繋いで前記カメラマンの肩に載せるための肩当て部材と、その肩当て部材が前記カメラマンの肩で押される力に抗する方向に前記一対のリンクに力を付勢する第一付勢ばねとを備え、前記ベースは、前記カメラに対してこれに装着されるレンズの中心軸に沿った方向である前後スライド方向への前記肩当て部材の相対移動を許容する前後スライド手段を有して構成され、前記一対のリンクは、前記カメラに対してこれに装着されるレンズの中心軸とは直交方向に沿った方向である上下スライド方向への前記肩当て部材の相対移動を許容する上下スライド手段を有して構成されていることを特徴としている。
第一の発明に係るカメラ用支持装置によれば、カメラの下部にベースが装着され、一対のリンクを介して肩当て部材が設けられているので、カメラマンの肩の動きをカメラに直接伝えることを防止又は抑制することができる。
そして、ベースは、カメラに対し肩当て部材の前後スライド方向への相対移動を許容する前後スライド手段を有するので、例えば、カメラマンが歩きながら撮影をする場合に、カメラマンの姿勢が前後に揺れても、その揺れに応じて肩当て部材を前後スライド方向に移動させることができる。さらに、一対のリンクは、カメラに対し肩当て部材の上下スライド方向への相対移動を許容する上下スライド手段を有するので、例えば、カメラマンが歩きながら撮影をする場合に、カメラマンの姿勢が上下に揺れても、その揺れに応じて肩当て部材を上下スライド方向に移動させることができる。そのため、カメラマンの肩の動きをカメラに直接伝えることを防止又は抑制する上でより好適であり、揺れの少ない映像を撮影することができる。
さらに、この第一の発明に係るカメラ用支持装置は、ベース、一対のリンク、肩当て部材および第一付勢ばねを備えることで構成することができるので、例えば上記特許文献2に記載の技術に比べて、その構成が簡素であり、装置の質量を比較的に小さくすることができる。そのため、持ち運びも容易である。また、第一付勢ばねは、肩当て部材がカメラマンの肩で押される力に抗する方向に一対のリンクに力を付勢するようになっているので、このカメラ用支持装置を装着したカメラをカメラマンの肩から外した際には、一対のリンクの下端部を前後方向に広げるようにすることができる。そのため、この広がった状態の一対のリンクを脚として、平坦な場所に置くことも可能となる。
ここで、第一の発明に係るカメラ用支持装置において、前記前後スライド手段は、前記ベースが、前記カメラの下部に装着される固定ベースと、その固定ベースの前後に離間し且つ前記前後スライド方向に沿って取り付けられる前側スライドレールおよび後側スライドレールと、各スライドレールそれぞれにスライド移動可能に連結される前側スライダおよび後側スライダと、各スライダがそれぞれ取り付けられるとともに前記一対のリンクの基端部が枢支される移動ベースとを備えることで構成されていることは好ましい。このような構成であれば、前後スライド手段を構成する上で好適である。
また、第一の発明に係るカメラ用支持装置において、前記上下スライド手段は、前記一対のリンクが、前記ベースに基端部が枢支された一対の第一リンクと、これら一対の第一リンク相互の先端部にそれぞれ枢支された一対の第二リンクとを備え、前記肩当て部材が前記一対の第二リンクの先端部相互を枢支連結しており、更に、前記一対の第二リンクが、前記肩当て部材に枢支される内部が円筒状のシリンダ部と、そのシリンダ部に内嵌するとともに前記第一リンクの先端部に枢支されるロッド部と、そのロッド部を前記上下スライド方向に沿って前記シリンダ部内で伸縮させる力を付勢する付勢手段とを備えることで構成されていることは好ましい。このような構成であれば、上下スライド手段を構成する上で好適である。
上述のように、本発明によれば、比較的に軽量であり、カメラマンの肩の上下動をカメラに直接伝えることを防止または抑制し、さらに、カメラマンの姿勢が前後に揺れても、揺れの少ない映像を撮影可能であり、撮影終了時には速やかに平坦面上に置くことができるカメラ用支持装置を提供することができる。
以下、本発明に係るカメラ用支持装置の一実施形態について、図1〜図4を適宜参照しつつ説明する。なお、図1〜3は、本発明に係るカメラ用支持装置の一実施形態の説明図であり、図1は、カメラに装着した状態での前後方向に沿った断面図を示しており、同図に示すカメラ1にはレンズ2が装着されている。なおまた、同図の符号Gはレンズ2を含むカメラ1の重心位置である。また、図2は、図1のカメラ用支持装置をカメラマンの肩の上で支持した状態を示し、図3は、図1のカメラ用支持装置をカメラマンの肩の上で支持した状態でカメラを前方ヘスライドさせた状態を示している。また、図4は、要部拡大図であり、同図は、図2での左側のリンク12Aの部分を拡大して図示している。
図1に示すように、このカメラ用支持装置10は、カメラ1に装着されるレンズ2の中心軸CLに沿った方向である前後スライド方向に渡されたベース3Aを備えて構成されている。
詳しくは、このベース3Aは、カメラ2の下部に装着される固定ベース3を有している。この固定ベース3は、板部材を略ハット型に曲げ加工して形成されており、この固定ベース3上にカメラ1の下部が載置され、さらに、クランプ装置(不図示)によって着脱可能に装着されるようになっている。
この固定ベース3には、カメラ1の下部に装着される面とは反対側の面に、前後に離間し且つ上記前後スライド方向に沿って取り付けられる前側スライドレール4および後側スライドレール5が固定されている。つまり、各スライドレールのスライド軸方向は、カメラ1に装着されるレンズ2の中心軸CLに対して平行に配置されている。
各スライドレール4,5それぞれには、各スライドレール4,5に対してスライド移動可能な前側スライダ6および後側スライダ7がそれぞれ対をなして摺動面を介して組み付けられている。さらに、各スライダ6,7それぞれに対して、板部材を略ハット型に曲げ加工して形成された移動ベース8が固定されており、これにより、前後スライド手段が構成される。つまり、これら前後のスライドレール4,5およびスライダ6,7で構成されるスライド部を介することで固定ベース3に対して移動ベース8がカメラ1に装着されるレンズ2の中心軸CLに対して平行かつ滑らかに前後に摺動可能となっている。
そして、このカメラ用支持装置10は、上記ベース3Aの移動ベース8に対して、前後に一対のリンク12A,13Aの基端部が枢支されている。詳しくは、移動ベース8には、前側支軸9および後側支軸11が、レンズ2の中心軸CL方向に対してそれぞれ垂直且つ水平に配置されている。そして、これら前側支軸9と後側支軸11は、カメラマンの肩の前後に配置する上で必要な所定の間隔を隔てて、上記前後スライド方向での前後にそれぞれ設けられている。そして、移動ベース8には、これら前側支軸9と後側支軸11を介して、一対のリンク12A,13Aを構成する、上記一対の第一リンクとしての前側第一リンク12および後側第一リンク13それぞれの基端部が、各軸まわりに揺動可能に枢支されている。
これら一対の前側第一リンク12および後側第一リンク13は、このカメラ用支持装置10をカメラマンの肩の上で支持した状態でのカメラマンの肩の中心を通る垂直軸線KCに対して左右対称に配置されている。また、これら一対の第一リンク12、13は左右対称形状であり、垂直軸線KC側を向く面が凹となる湾曲形状に形成されている。
さらに、前側支軸9および後側支軸11には、カメラマンの肩からカメラ1を外した時に、カメラマンの肩の中心を通る垂直軸線KCから離れる方向に、前側第一リンク12および後側第一リンク13の下端部を跳ね上げさせるためのねじりばね14、15がそれぞれ前側支軸9および後側支軸11と同軸に設置されている。なお、このねじりばね14、15が、肩当て部材18がカメラマンの肩で押される力に抗する方向に一対のリンク12A,13Aに力を付勢する上記第一付勢ばねに対応している。
また、これら一対の前側第一リンク12および後側第一リンク13の下端部には、一対のリンク12A,13Aを構成する、一対の前側第二リンク22および後側第二リンク23の基端部が、レンズ2の中心軸CL方向に対してそれぞれ垂直且つ水平な前側連結軸41および後側連結軸42を介してそれぞれ枢支されている。そして、これら一対の第二リンク22,23の各先端部は、肩当て部材18に上記前後スライド方向での前後でそれぞれ枢支連結されている。この肩当て部材18は、カメラマンの肩に倣うように上に凸の湾曲形状に形成された板部材であり、湾曲形状の凹面側がカメラマンの肩に対向する側になっており、この湾曲形状の凹面に、肩の上にカメラ1を載せる肩当てパット21が装着されている。
ここで、一対の第二リンク22,23は、上記肩当て部材18に、前側シリンダ支軸16、後側シリンダ支軸17を介して回動可能に連結される内部が円筒状のシリンダ部22A,23Aと、そのシリンダ部22A,23Aに内嵌するとともに第一リンク12,13の先端部に連結されるロッド部22B,23Bとを備えており、さらに、そのロッド部22B,23Bを、前記上下スライド方向に沿ってシリンダ部22A,23A内で伸縮させる力を付勢する付勢手段である、付勢ばね19、28および低弾性ゴム20、29が、内部が円筒状のシリンダ部22A,23Aに内蔵されて構成されている。
この付勢ばね19、28は円筒コイルばねであり、図4に拡大図示するように(同図では左側のリンク12Aのみ図示)、各ロッド部22B,23Bのシリンダ内の端部には、円環状に鍔部32、33が設けられ、また、各シリンダ部22A,23Aの前側および後側連結軸41,42側の端部には、ロッド部22B,23B側に凸の円環状の鍔部22S、23Sが設けられている。
そして、付勢ばね19はこれら鍔部32および鍔部22S同士の間、付勢ばね28は鍔部33および鍔部23S同士、の間に介装されることで、シリンダ内に各ロッド部22B,23Bを縮める方向に力を付勢するように設置されている。また、鍔部22Sと付勢ばね19との間、鍔部23Sと付勢ばね28との間には、低弾性ゴム20、29が介装されて付勢ばね19、28と直列に組み込まれており、これにより、この低弾性ゴム20、29は、付勢ばね19、28との協働によって、肩の上下方向の振動との共振を防ぎ、減衰させるようになっている。
これにより、上記上下スライド手段が構成されて、図1に示す状態からカメラマンが肩の上にカメラ1を載せる際には、この肩当てパット21を介して肩当て部材18が押圧されると、これに連動して前側第二リンク22、後側第二リンク23、前側第一リンク12および後側第一リンク13それぞれの基端部が各支軸まわりに回動し、肩当て部材18を同図上方に移動させる。
このとき、一対のリンク12A,13Aを構成する第二リンク22,23には、第二リンク22,23のロッド部22B,23Bを伸縮させる力を付勢する付勢ばね19、28および低弾性ゴム20、29がそのシリンダ部22,23に内蔵されているので、カメラに装着されるレンズの中心軸CLとは直交方向に沿った方向である上下スライド方向への前記肩当て部材18の移動を許容しつつ、カメラマンの姿勢の揺れや振動を吸収することができるようになっている。また、このカメラ用支持装置10は、肩の上での支持状態にあっては、付勢ばね19、28の力によってカメラ1およびレンズ2の荷重が相殺され、肩当て部材18と固定ベース3との間に、上下方向に隙間S2が確保されるように構成されている。
ここで、図1ないし図4に示すように、移動ベース8の上記前後スライド方向での前後には、開き側ストッパ部24および開き側ストッパ部25が設けられており、また、肩当て部材18についても、その前後スライド方向での前後には、開き側ストッパ部26、開き側ストッパ部27が開き側でのストッパ部として設けられている。
そして、カメラマンの肩からカメラ1を外した状態(図1)では、肩当て部材18の自重によるモーメントおよびねじりばね14、15による付勢力が働き、前側第一リンク12および前側第二リンク22は、開き側ストッパ部24、開き側ストッパ部26に当接する位置まで前側支軸9を支点に前後方向外側に向けて回動して、開き側ストッパ部24、開き側ストッパ部26に当接した状態に保持され、また、後側第一リンク13および後側第二リンク23は、開き側ストッパ部25、開き側ストッパ部27に当接する位置まで後側支軸11を支点に前後方向外側に向けて回動し、開き側ストッパ部25、開き側ストッパ部27に当接した状態に保持されるように、各開き側ストッパ部が配置されている。
これにより、図1に示すようにこの状態での肩当て部材18と固定ベース3との間には、対向方向に広い隙間S1が確保されるようになっている。更に、一対のリンク12A,13Aは、第一リンク12,13と第二リンク22,23とを相互に枢支する前側および後側連結軸41,42が、カメラマンの肩の中心を通る垂直軸線KCから離れる方向に、前後に広がった状態となり、一対のリンク12A,13Aの前側および後側連結軸41,42外側の端部を接地端とする脚として、平坦面GL上に、このカメラ用支持装置10を取り付けたままの状態のカメラ1を置くことができるようになっている。
次に、このカメラ用支持装置10をカメラマンの肩の上で支持した状態について説明する。なお、図2はカメラ用支持装置10を装着したレンズ2付きのカメラ1をカメラマンの肩の上で支持した状態を示し、図3は、カメラ用支持装置10を装着したレンズ2付きのカメラ1を、カメラマンの肩の上で支持した状態で、カメラ1を前方ヘスライドさせた状態を示す断面図である。
図2に示すように、このカメラ用支持装置10には、肩の上での支持状態での閉じ側のストッパ部として、前側第一リンク12および後側第一リンク13には、各リンク12,13の基端部近傍に、閉じ側ストッパ部30、閉じ側ストッパ部31が設けられており、また、前側第二リンク22および後側第二リンク23には、閉じ側ストッパ部43、閉じ側ストッパ部44が設けられている。
詳しくは、カメラマンが自身の肩の上でこのカメラ用支持装置10を装着したレンズ2付きのカメラ1を支持したときには、カメラ1およびレンズ2の荷重が肩当てパット21に懸かる。ここで、このカメラ用支持装置10は、同図に示す肩の上での支持状態にあっては、付勢ばね19、28の力によりカメラ1およびレンズ2の荷重が相殺され、肩当て部材18と固定ベース3との間に、上下方向に隙間S2が確保されるように構成されている。
つまり、肩当て部材18、前側シリンダ支軸16、後側シリンダ支軸17を介して伝わる荷重によって、付勢ばね19、28がたわみ、付勢ばね19、28によって付勢された力に抗して、重力に対してバランスする位置で隙間S2が確保されて止まるようになっている。
このとき、前側第一リンク12は前側支軸9を軸として閉じ側ストッパ部30に当接した状態になる位置まで揺動し、また、前側第二リンク22は前側シリンダ支軸16を軸として閉じ側ストッパ部43に当接した状態になる位置まで揺動して止まり、同様に後側第一リンク13は後側支軸11を軸として閉じ側ストッパ部31に当接した状態になる位置まで揺動し、また、後側第二リンク23は後側シリンダ支軸17を軸として閉じ側ストッパ部44に当接した状態になる位置まで揺動して止まるように各閉じ側のストッパ部が配置されている。
これにより、同図に示すように、この状態での一対の第二リンク22、23は、レンズ2の中心軸CL方向に対してそれぞれ垂直かつ鉛直な状態となる。そして、この状態においては、各第二リンク22、23の前後方向への動きは各閉じ側ストッパ部によって規制されるため、前後スライド方向での振動は、前後スライド手段を構成する上記スライダ部にだけ働き、前後スライド方向での振動を効果的に吸収できるようになっているとともに、上下スライド方向での振動は、上下スライド手段を構成する一対の第二リンク22、23にだけ働き、上下スライド方向での振動を効果的に吸収できるようになっている。
次に、このカメラ用支持装置10の作用および効果について説明する。
上述したように、このカメラ用支持装置10によれば、カメラ1に装着した状態にあっては、肩当て部材18と固定ベース3との間に隙間(S1〜S2)が常に確保されているので、カメラマンが歩きながら撮影する場合には、付勢ばね19、28の力によってカメラ1およびレンズ2の重量が相殺され、さらに、低弾性ゴム20、29によって付勢ばね19、28と肩の上下方向の振動との共振を防ぎ、減衰させることで、肩の上下方向の振動をカメラ1に伝えることを防止または抑制することができる。
すなわち、カメラマンが歩行しながら撮影を行う場合には、カメラマンの肩の位置は上下に移動することが考えられる。その際、カメラ1およびレンズ2の荷重が肩当てパット21に懸かると、図2に示すように、この状態での一対の第二リンク22、23はレンズ2の中心軸CL方向に対してそれぞれ上下スライド方向に沿って立った状態となるので、付勢ばね19、28により付勢された力が、重力を相殺する位置で止まる。そして、カメラマンの肩が上下動する場合、カメラ1およびレンズ2は、慣性力によってその位置に留まろうとするため、肩当てパット21に懸かる力は、カメラマンの肩が上方に上がる場合は増大し、カメラマンの肩が下方に下がる場合は減少する。
そして、肩が上方に上がり、肩当てパット21に懸かる力が増大した場合には、前側および後側シリンダ支軸16、17に懸かる力が増大し、各付勢ばね19、28が圧縮される。このとき、カメラマンの肩と固定ベース3との対向距離は減少する。逆に、肩が下方に下がり、肩当てパット21に懸かる力が減少した場合には、前側および後側シリンダ支軸16、17に懸かる力が減少し、各付勢ばね19、28の圧縮力が減少される。このとき、カメラマンの肩と固定ベース3との対向距離は増大する。
なお、付勢ばね19、28がたわむ際、それに対する反動は振動となるが、各付勢ばね19、28には、これに直列に低弾性ゴム20、29が配置されているので、この低弾性ゴム20、29によってこの際の振動を減衰させることができる。そのため、このカメラ用支持装置10によれば、カメラマンの肩の上下動に対して、カメラ1およびレンズ2の上下動を一層効果的に緩和することができる。
さらに、このカメラ用支持装置10によれば、固定ベース3に取り付けられる前後のスライドレール4、5と、移動ベース8に取り付けられる前後のスライダ6、7とによって、移動ベース8が固定ベース3に対し、カメラ1に装着されるレンズ2の中心軸CLに対して平行に、滑らかに揺動可能となっているので、カメラマンの肩が前後に移動した場合の揺動をカメラ1およびレンズ2に伝えることをより効果的に防止または抑制することができる。
また、このカメラ用支持装置10は、固定ベース3、前後のスライド部4、5、6、7、移動ベース8、一対の第一リンク12、13、一対の第二リンク22、23、肩当て部材18および付勢ばね19、28から構成されており、例えば上記特許文献2に記載の技術に比べて、その構成が簡素であり、装置の質量を比較的に小さくすることができる。そのため、持ち運びも容易である。
また、このカメラ用支持装置10を装着したカメラ1をカメラマンの肩から外した場合には、図1に示すように、肩当てパット21には肩による押圧力が懸からないため、肩当て部材18の自重によるモーメントおよびねじりばね14、15の付勢力が働き、前側第一リンク12および前側第二リンク22が前側支軸9を支点に回動し、開き側ストッパ部24、開き側ストッパ部26に当接した状態に保持され、また、同様に後側第一リンク13および後側第二リンク23は後側支軸11を支点に回動し、開き側ストッパ部25、開き側ストッパ部27に当接した状態に保持され、一対のリンク12A,13Aは、下方が前後方向に広がった状態となり、これにより、一対のリンク12A,13Aを脚として、平坦な場所に置くことができる。
以上説明したように、このカメラ用支持装置10によれば、構成が簡素なので、比較的に軽量であり、カメラマンの肩の動きをカメラ1に直接伝えることを防止又は抑制し、さらに、カメラマンの姿勢が前後に揺れても、揺れの少ない映像を撮影可能であり、撮影終了時には速やかに平坦面上に置くことができる。
なお、本発明に係るカメラ用支持装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
本発明に係るカメラ用支持装置の一実施形態の説明図であり、同図は、カメラに装着した状態での断面図を示している。 本発明に係るカメラ用支持装置の一実施形態の説明図であり、同図は、図1のカメラ用支持装置をカメラマンの肩の上で支持した状態を示している。 本発明に係るカメラ用支持装置の一実施形態の説明図であり、同図は、図1のカメラ用支持装置をカメラマンの肩の上で支持した状態でカメラを前方ヘスライドさせた状態を示している。 本発明に係るカメラ用支持装置の一実施形態の要部拡大図であり、同図は、図2での左側のリンク12Aの部分を拡大して図示している。
符号の説明
1 カメラ
2 レンズ
3 固定ベース(ベース)
4 前側スライドレール
5 後側スライドレール
6 前側スライダ
7 後側スライダ
8 移動ベース(ベース)
9 前側支軸
10 カメラ用支持装置
11 後側支軸
12 前側第一リンク(リンク)
13 後側第一リンク(リンク)
14 ねじりばね(第一付勢ばね)
15 ねじりばね(第一付勢ばね)
16 前側シリンダ支軸
17 後側シリンダ支軸
18 肩当て部材
19 付勢ばね(付勢手段)
20 低弾性ゴム(付勢手段)
21 肩当てパット
22 前側第二リンク(リンク)
23 後側第二リンク(リンク)
24、25、26、27 開き側ストッパ部
28 付勢ばね(付勢手段)
29 低弾性ゴム(付勢手段)
30、31、43、44 閉じ側ストッパ部
32、33 鍔部
41 前側連結軸
42 後側連結軸
G 重心位置
CL (レンズの)中心軸
GL 平坦面
KC (カメラマンの肩の中心を通る)垂直軸線
S1 (肩当て部材と固定ベースとの)隙間
S2 (肩当て部材と固定ベースとの)隙間

Claims (3)

  1. カメラマンが自身の肩の上にカメラを支持するための支持装置であって、
    前記カメラの下部に装着されるベースと、そのベースに基端部が枢支される一対のリンクと、これら一対のリンク相互の先端部を繋いで前記カメラマンの肩に載せるための肩当て部材と、その肩当て部材が前記カメラマンの肩で押される力に抗する方向に前記一対のリンクに力を付勢する第一付勢ばねとを備え、
    前記ベースは、前記カメラに対してこれに装着されるレンズの中心軸に沿った方向である前後スライド方向への前記肩当て部材の相対移動を許容する前後スライド手段を有して構成され、
    前記一対のリンクは、前記カメラに対してこれに装着されるレンズの中心軸とは直交方向に沿った方向である上下スライド方向への前記肩当て部材の相対移動を許容する上下スライド手段を有して構成されていることを特徴とするカメラ用支持装置。
  2. 前記前後スライド手段は、前記ベースが、前記カメラの下部に装着される固定ベースと、その固定ベースの前後に離間し且つ前記前後スライド方向に沿って取り付けられる前側スライドレールおよび後側スライドレールと、各スライドレールそれぞれにスライド移動可能に連結される前側スライダおよび後側スライダと、各スライダがそれぞれ取り付けられるとともに前記一対のリンクの基端部が枢支される移動ベースとを備えることで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用支持装置。
  3. 前記上下スライド手段は、前記一対のリンクが、前記ベースに基端部が枢支された一対の第一リンクと、これら一対の第一リンク相互の先端部にそれぞれ枢支された一対の第二リンクとを備え、前記肩当て部材が前記一対の第二リンクの先端部相互を枢支連結しており、
    更に、前記一対の第二リンクが、前記肩当て部材に枢支される円筒状のシリンダ部と、そのシリンダ部に内嵌するとともに前記第一リンクの先端部に枢支されるロッド部と、そのロッド部を前記上下スライド方向に沿って前記シリンダ部内で伸縮させる力を付勢する付勢手段とを備えることで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ用支持装置。
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