JP2003295288A - レンズ支持装置 - Google Patents

レンズ支持装置

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JP2003295288A
JP2003295288A JP2002101128A JP2002101128A JP2003295288A JP 2003295288 A JP2003295288 A JP 2003295288A JP 2002101128 A JP2002101128 A JP 2002101128A JP 2002101128 A JP2002101128 A JP 2002101128A JP 2003295288 A JP2003295288 A JP 2003295288A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ装置とカメラとの間に配置されるととも
にカメラに加わった振動によって生じる像ぶれを補正す
る補正レンズを備えた防振アダプタと、防振アダプタ及
びカメラを三脚に支持させるレンズサポータとを有し、
レンズ装置に予め設けられた取付部に取り付けられてレ
ンズ装置を支持する支持部材を防振アダプタに予め設け
ることにより、レンズサポータに防振アダプタを取り付
けて使用する場合においても、レンズ装置を安定支持で
きるレンズ支持装置を提供する。 【解決手段】レンズサポータ16に防振アダプタ18を
取り付けた場合には、まず、レンズサポータ16に形成
されたカメラ支持部20に三脚アダプタ22を介してカ
メラ12を支持させるとともに、レンズサポータ16の
ねじ24を防振アダプタ18のナット部26に締結させ
て防振アダプタ18をレンズサポータ18に支持させ
る。次に、防振アダプタ18のねじ40をレンズ装置1
4のナット部28に締結させてレンズ装置14を防振ア
ダプタ18に支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はレンズ支持装置に係
り、特にカメラとレンズ装置とを三脚に支持させるため
のレンズ支持装置に関する。 【0002】 【従来の技術】特開平11−212155号公報等に
は、テレビカメラを構成するカメラ及びレンズ装置を三
脚の雲台に支持させるレンズサポータが開示されてい
る。このレンズサポータは、カメラが支持されるカメラ
支持部が形成されるとともに、レンズ装置の後端部に設
けられたフックが係合されるフックが設けられている。
これらのフック同士を係合させてレンズ装置をレンズサ
ポータに支持させることにより、レンズ装置とカメラと
の連結部(マウント部)にレンズ装置の重量が直接かか
るのを防止し、マウント部の損傷を防止している。 【0003】また、レンズ装置の外周部にナット部材を
予め設けるとともに、レンズサポータ側にねじ部材を予
め設け、このねじ部材をナット部材に締結させることに
より、前記フックと一緒にレンズ装置を支持するレンズ
サポータも提案されている。 【0004】一方、特開平11−284900号公報等
には、カメラとレンズ装置との間に配置される防振アダ
プタが開示されている。この防振アダプタは、像ぶれを
補正する補正レンズ、上下・左右方向の振動を検出する
振動検出センサ、及びリニアモータを有する補正レンズ
駆動部等が設けられ、振動検出センサで検出された振動
情報に基づいて、補正レンズを補正レンズ駆動部によっ
て像ぶれを補正する位置に移動させる。 【0005】ところで、テレビレンズの使用形態におい
ては、前記ねじ部材を有するレンズサポータに、前記防
振アダプタを取り付けて使用する場合がある。この場
合、防振アダプタの光軸方向に対する厚さ分だけ、レン
ズ装置を光軸方向前方(被写体側)にずらして取り付け
るか、または、カメラを光軸方向後方側にずらして取り
付けるかする必要がある。 【0006】ここで、レンズサポータにカメラとレンズ
装置を支持させる一般的な手順について説明すると、カ
メラよりもレンズ装置の方が取り扱いが容易なので、ま
ず、取り扱いの難しいカメラをレンズサポータのカメラ
支持部にねじ等の固定部材を用いて固定する。次に、こ
のカメラを基準にして、取り扱いの容易なレンズ装置を
動かしてカメラに連結する。 【0007】このような取り扱いの事情から、レンズサ
ポータに防振アダプタを取り付ける場合でも、レンズサ
ポータに固定されているカメラを動かすことなく、この
カメラを基準に防振アダプタを取り付け、この防振アダ
プタにレンズ装置を取り付けることが望まれている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
取付方法は、防振アダプタがない場合におけるレンズ装
置の取付位置に対し、レンズ装置を光軸方向前方にずら
して取り付ける方法なので、レンズサポータのねじ部材
に対して、レンズ装置のナット部が光軸方向前方にずれ
る。よって、ねじ部材でレンズ装置を支持することがで
きなくなり、レンズ装置を安定支持できないという欠点
があった。 【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、レンズサポータに防振アダプタを取り付けて使
用する場合においても、ねじ部材等の支持部材でレンズ
装置を支持することができるレンズ支持装置を提供する
ことを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、レンズ装置とカメラとの間に配置される
とともに該カメラに加わった振動によって生じる像ぶれ
を補正する補正レンズを備えた防振アダプタと、前記防
振アダプタを支持して前記レンズ装置及び前記カメラを
三脚に支持させるレンズサポータとを有し、前記防振ア
ダプタは、前記レンズサポータが取り付けられるレンズ
サポータ取付部と、前記レンズ装置に予め設けられたレ
ンズ取付部に取り付けられてレンズ装置を支持する支持
部材とを有することを特徴とする。 【0011】また、前記目的を達成するために、カメラ
支持部が形成されるとともに、レンズ装置に予め設けら
れた第1の取付部に取り付けられてレンズ装置を支持す
る第1の支持部材を備えたレンズサポータと、前記レン
ズ装置と前記カメラとの間に配置されるとともに該カメ
ラに加わった振動によって生じる像ぶれを補正する補正
レンズを備えた防振アダプタと、を有するレンズ支持装
置であって、前記防振アダプタは、前記補正レンズを備
えたアダプタ本体と、該アダプタ本体に連結されるとと
もに、前記レンズサポータの第1の支持部材に取り付け
られる第2の取付部と前記レンズ装置の第1の取付部に
取り付けられてレンズを支持する第2の支持部材とを有
するアダプタ支持部材と、から構成され、前記レンズサ
ポータにカメラ及びレンズ装置を支持させる場合には、
レンズサポータの前記カメラ支持部にカメラを支持させ
るとともに、レンズサポータの第1の支持部材にレンズ
装置の第1の取付部を取り付けてレンズ装置を支持さ
せ、前記レンズサポータ及び前記防振アダプタにカメラ
及びレンズ装置を支持させる場合には、レンズサポータ
のカメラ支持部にカメラを支持させるとともに、レンズ
サポータの第1の支持部材に防振アダプタの第2の取付
部を取り付けて防振アダプタをレンズサポータに支持さ
せ、防振アダプタの第2の支持部材にレンズ装置の第1
の取付部を取り付けてレンズ装置を防振アダプタに支持
させることを特徴としている。 【0012】請求項1に記載の発明によれば、レンズサ
ポータに取り付けられる防振アダプタに、レンズ装置側
のレンズ取付部に取り付けられる支持部材を設けたの
で、レンズ装置を安定支持できる。 【0013】また、レンズサポータにカメラ及びレンズ
装置を支持させる場合には、レンズサポータに形成され
たカメラ支持部にカメラを支持させるとともに、レンズ
サポータの第1の支持部材にレンズ装置の第1の取付部
を取り付けてレンズ装置を支持させる。一方、レンズサ
ポータに防振アダプタを取り付けた場合には、レンズサ
ポータに形成されたカメラ支持部にカメラを支持させる
とともに、レンズサポータの第1の支持部材に防振アダ
プタの第2の取付部を取り付けて防振アダプタをレンズ
サポータに支持させ、防振アダプタの第2の支持部材に
レンズ装置の第1の取付部を取り付けてレンズ装置を防
振アダプタに支持させる。これにより、レンズサポータ
に防振アダプタを取り付けて使用する場合においても、
防振アダプタの第2の支持部材でレンズ装置を支持する
ので、レンズ装置を安定支持できる。 【0014】更に、防振アダプタに設けられた第2の支
持部材は、アダプタ本体の光軸方向に対する厚さ分の長
さだけ、アダプタ支持部材の第2の取付部に対して光軸
方向被写体側にずれた位置に設けられている。これによ
り、防振アダプタをレンズサポータに取り付けた場合に
は、レンズサポータに支持されているカメラを動かすこ
となく、レンズ装置を光軸方向の前方に動かし、レンズ
装置の第1取付部を第2の支持部材に取り付けてレンズ
装置を支持できる。 【0015】また、レンズサポータの第1の支持部材側
に形成された第1のレンズ装置取付用基準面のアダプタ
支持部材に対する高さと、防振アダプタの第2の支持部
材側に形成された第2のレンズ装置取付用基準面のアダ
プタ支持部材に対する高さが等しくなるように形成され
ている。 【0016】これにより、レンズ装置をレンズサポータ
に支持させた時の高さ位置と、このレンズ装置をレンズ
サポータに支持させた時の高さ位置は変化しないので、
レンズ装置の高さ位置を再調整する必要がない。よっ
て、レンズ装置の位置決めが容易になる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るレンズ支持装置の好ましい実施の形態について詳説す
る。 【0018】図1は、実施の形態のレンズ支持装置10
によって、テレビカメラを構成するカメラ12(二点鎖
線で図示)とレンズ装置14とが支持されている側面図
が示されている。同図に示すカメラ12は、肩乗せ可能
なENGカメラであり、また、レンズ装置14は、例え
ばズーム比が36倍、重量が約4.5kgの高倍率で重
量物のレンズ装置が適用されている。カメラ12及びレ
ンズ装置14は、レンズ支持装置10上において前後、
左右、及び上下に移動されて光軸合わせされるととも
に、このレンズ支持装置10を介して、不図示の三脚の
雲台に取り付けられて使用される。 【0019】レンズ支持装置10は、レンズサポータ1
6及び防振アダプタ18から構成されている。 【0020】レンズサポータ16は、その下面に前記三
脚との連結部が形成されるとともに、その上面には平ら
なカメラ支持部20が形成されている。カメラ支持部2
0にには、図1上で二点鎖線で示す三脚アダプタ22を
介してカメラ12が着脱自在に固定される。三脚アダプ
タ22には矢印AB方向(前後方向)に移動可能なスラ
イダ23が設けられる。また、レンズサポータ16の図
1上左端の折曲部17には、ねじ(第1の支持部材)2
4が上方に向けて取り付けられている。 【0021】このねじ24は、図1の如く防振アダプタ
18を使用する場合には、防振アダプタ18に形成され
たナット部(レンズサポータ取付部、第2の取付部)2
6に締結され、レンズ装置14が連結された防振アダプ
タ18をレンズサポータ16に支持させる支持部材とし
て使用される。また、ねじ24は、図2の如く防振アダ
プタ18を使用することなく、レンズサポータ16によ
ってレンズ装置14を直接支持する場合には、レンズ装
置14の外周部に予め設けられたナット部(レンズ取付
部、第1の取付部)28に締結され、レンズ装置14を
レンズサポータ16に支持させる支持部材として使用さ
れる。 【0022】防振アダプタ18は図3、図4に示すよう
に、アダプタ本体30とアダプタ支持部材32とから構
成される。アダプタ本体30は偏平な箱型に形成される
とともに、その内部には、カメラ12に加わった振動に
よって生じる像ぶれを補正する補正レンズ34が図3の
如く設けられている。また、アダプタ本体30の補正レ
ンズ34の前方側には、マウントリング36が回動自在
に設けられている。このマウントリング36にレンズ装
置14のマウント部15(図1参照)を挿入し、マウン
トリング36をツマミ37を利用して回動させてマウン
ト部15をマウントリング36に締結することにより、
レンズ装置14がアダプタ本体30に連結される。更
に、アダプタ本体30の補正レンズ34の後方側にはマ
ウント部38が設けられ、このマウント部38を図1上
二点鎖線で示すカメラ12のマウントリング13に挿入
し、マウントリング13を回動させてマウント部38を
マウントリング13に締結することにより、カメラ12
がアダプタ本体30に連結される。なお、防振アダプタ
18を介することなく、カメラ12にレンズ装置14を
直結する場合には、図2の如くカメラ12のマウントリ
ング13にレンズ装置14のマウント部15を挿入し、
マウントリング13でマウント部15を締結すればよ
い。 【0023】図3の如く、防振アダプタ18のアダプタ
支持部材32は、平板状に形成されるとともに、アダプ
タ本体30の下部に連結されて前方に張り出すように設
けられている。これにより、防振アダプタ18は、図4
の如く逆L字型に構成される。 【0024】アダプタ支持部材32の上面には図3の如
く、レンズサポータ16側のねじ24(図1参照)に締
結されるナット部26が形成され、このナット部26の
前方側には、レンズ装置14のナット部28に締結され
る、ねじ(支持部材、第2の支持部材)40が設けられ
ている。 【0025】アダプタ支持部材32の下面には、制御ボ
ックス42が取り付けられている。この制御ボックス4
2には、防振アダプタ18の補正レンズ34の動作を制
御する制御回路等が内蔵されている。また、制御ボック
ス42は、防振アダプタ18とカメラ12との間で情報
の受け渡しを行うインターフェースとしても利用され
る。すなわち、制御ボックス42には、レンズ装置14
側のコネクタ(不図示)と接続されるコネクタ44が設
けられるとともに、カメラ12側のコネクタ(不図示)
と接続されるコネクタ46が設けられている。コネクタ
44、46の一部のピン同士は、ケーブルによって直結
されており、レンズ装置14からの情報は制御ボックス
42をスルーしてカメラ12側に伝達される。また、コ
ネクタ44、46の残りのピンは、ケーブルを介して制
御ボックス42内の電子回路基板に接続されている。電
子回路基板は、防振アダプタ18の制御回路等が搭載さ
れたコントロール基板であり、制御回路は、レンズ装置
14やカメラ12から必要な情報(例えば、レンズの焦
点距離情報等)を取り込んで、補正レンズ34の動作制
御等に利用する。 【0026】従来、制御回路部はアダプタ本体30側に
内蔵されていたため、アダプタ本体30の高さ、幅が制
御回路部の配置スペース分だけ長くなり、全体として大
型化していた。この欠点を解消すべく、本例のように制
御回路部を制御ボックス42に別途収納し、これをレン
ズサポータ16と防振アダプタ18との間のデッドスペ
ースに配置したので、アダプタ本体30が小型になると
ともに、防振アダプタ18全体としても小型になる。 【0027】図5は、レンズサポータ16に防振アダプ
タ18を連結する、ねじ24の詳細構造図である。同図
に示すように、ねじ24はその両端部(上下端部)に雄
ねじ48、50が刻設されている。 【0028】雄ねじ48は、防振アダプタ18側のナッ
ト部26に締結されるねじであり、ねじ24の本体部2
5に形成された小径部25Aの端部に突設されている。
この雄ねじ48をナット部26に螺合していき、小径部
25Aの上面25Bをナット部26の下部基準面(第1
のレンズ装置取付用基準面)26Bに当接させることに
より、雄ねじ48がナット部26に完全に締結される。 【0029】雄ねじ50は、レンズサポータ16の折曲
部17に形成された貫通孔17Aに貫通配置されるとと
もに、折曲部17を挟んで螺合されている一対のナット
52、54を介して折曲部17に固定されている。この
固定状態において、ナット52を緩めてナット54を回
すことにより、ねじの作用によってねじ24がレンズサ
ポータ16に対して上下移動する。これにより、レンズ
サポータ16に対して防振アダプタ18が上下移動する
ので、レンズサポータ16に対する防振アダプタ18の
高さ位置、すなわち、カメラ12に対するアダプタ本体
30の高さ位置が調整される。 【0030】一方、レンズ装置14のナット部28に締
結されるねじ40は、図4の如くアダプタ本体30の光
軸方向に対する厚さ分の長さBだけ、アダプタ支持部材
32のナット部26に対して光軸方向前方にずれた位置
に設けられている。また、ねじ40は、図3の如くアダ
プタ支持部材32に光軸方向に貫通形成された長孔33
に貫通配置され、長孔33の長手方向長さ分だけ遊びが
与えられている。更に、長孔33の周囲には、受座56
が形成される。また、ねじ40には、長孔33を貫通し
た位置にツマミ58が取り付けられている。 【0031】ツマミ58を回してねじ40をナット部2
8に螺合していき、受座56の基準面56A(第2のレ
ンズ装置取付用基準面)にナット部28の下面28Aを
当接させることにより、レンズ装置14が防振アダプタ
18のアダプタ支持部材32に完全に支持される。 【0032】また、図6に示すように、アダプタ支持部
材32の表面32Aに対する受座56の基準面56Aの
高さHと、ナット部26の基準面26Bの高さHとが等
しく形成されている。 【0033】次に、前記の如く構成されたレンズ支持装
置10の作用について説明する。 【0034】まず、図2に示すように、レンズサポータ
16にカメラ12及びレンズ装置14を支持させる場合
には、レンズサポータ16に形成されたカメラ支持部2
0に三脚アダプタ22を介してカメラ12を支持させる
とともに、レンズ装置14のナット部28にレンズサポ
ータ16のねじ24を螺合させてレンズ装置14を支持
させる。これにより、レンズサポータ16にカメラ12
及びレンズ装置14が支持される。 【0035】次に、図1の如く、レンズサポータ16に
防振アダプタ18を取り付けた場合には、まず、レンズ
サポータ16に形成されたカメラ支持部20に三脚アダ
プタ22を介してカメラ12を支持させる。なお、図1
の使用状態から図2の使用状態に変更する場合には、カ
メラ12は動かす必要はない。次に、レンズサポータ1
6のねじ24を防振アダプタ18のナット部26(図5
参照)に締結させて防振アダプタ18をレンズサポータ
16に支持させる。次いで、防振アダプタ18のねじ4
0をレンズ装置14のナット部28に締結させてレンズ
装置14を防振アダプタ18に支持させる。 【0036】これにより、レンズサポータ16に防振ア
ダプタ18を取り付けて使用する場合においても、防振
アダプタ18のねじ40でレンズ装置14を支持できる
ので、レンズ装置14をレンズサポータ16に確実に安
定支持できる。 【0037】また、実施の形態の防振アダプタ18は図
4の如く、アダプタ本体30の光軸方向に対する厚さ分
の長さBだけ、ねじ40がナット部26に対して光軸方
向前方側にずれた位置に設けられているので、防振アダ
プタ18をレンズサポータ16に取り付けた場合には、
レンズサポータ16に支持されているカメラ12を動か
すことなく、レンズ装置14を光軸方向の前方に動か
し、レンズ装置14のナット部28をねじ40に締結さ
せることができる。 【0038】更に、実施の形態の防振アダプタ18は、
アダプタ支持部材32の表面32Aに対する受座56の
基準面56Aの高さHと、ナット部26の基準面26B
の高さHとが等しく形成されているので、レンズ装置1
4をレンズサポータ16に支持させた時(図2参照)の
高さ位置と、このレンズ装置をレンズサポータに支持さ
せた時(図1参照)の高さ位置は変化しない。よって、
レンズ装置14の高さ位置を再調整する必要がないの
で、レンズ装置14の位置決めが容易になる。 【0039】なお、実施の形態では、ねじとナットを利
用してレンズサポータに防振アダプタを取り付けたり、
防振アダプタにレンズ装置を取り付けたりしたが、この
取付手段はねじ、ナットに限定されるものではなく、凹
部と凸部との嵌合構造等、双方の位置を確実に位置決め
できる取付手段であればよい。 【0040】次に、防振アダプタ18の防振機構の一例
を説明すると、補正レンズ34は図7の如く、リニアモ
ータ100、102によって撮影光軸Pと直交する面内
で像ぶれを補正する方向に移動される。補正レンズ34
は、4本のアーム104、104、106、106から
なる平行リンク機構を介してアダプタ本体30に移動自
在に支持されている。 【0041】リニアモータ100は、補正レンズ34を
図7において左右方向に移動させるもので、モータ本体
100A、及びロッド100Bから構成される。モータ
本体100Aは、アダプタ本体30に固定され、ロッド
100Bの先端はレンズ枠84の長穴108にローラ1
10を介して係合されている。長穴108は同図におい
てレンズ枠84の左側部に上下方向に形成されており、
長穴108とローラ110とは相対的に図7の上下方向
に移動自在に係合されている。 【0042】モータ本体100Aの駆動力によりロッド
100Bが伸縮動作すると、補正レンズ34はロッド1
00Bに押されて、又はロッド100Bに引かれて図7
上で左右方向に移動する。また、レンズ枠84に上下方
向の力が加わると、ローラ110が長穴108にガイド
されて補正レンズ34が図7において上下方向に移動す
る。 【0043】リニアモータ100のロッド100Bに
は、連結枠112が固着されている。この連結枠112
は、上下方向に配設されており、中央部にロッド100
Bが固着され、上下端部がそれぞれリニアガイド11
4、114に摺動自在に支持されている。リニアガイド
114、114は、ロッド100Bと平行に設けられて
おり、ロッド100Bが伸縮されると、連結枠112は
その姿勢を保持したまま左右方向に平行移動する。 【0044】連結枠112には、位置センサ116の検
出用接触針116Bの先端が押圧当接されている。位置
センサ116は、検出用接触針116Bがロッド100
Bと平行になる位置に、そのセンサ本体116Aがアダ
プタ本体30に固定されており、ロッド100Bの伸縮
動作で平行移動する連結枠112の移動量を検知する。 【0045】符号118Aは、スピードジェネレータ1
18を構成するボビンであり、符号118Bは、スピー
ドジェネレータ118を構成するコアである。このコア
118Bが連結枠112に固着されている。 【0046】一方、リニアモータ102は、補正レンズ
34を上下方向に移動させるもので、モータ本体102
A及びロッド102Bから構成される。モータ本体10
2Aは、アダプタ本体30に固定され、ロッド102B
の先端はレンズ枠84の長穴120にローラ122を介
して係合されている。長穴120はレンズ枠84の下部
に左右方向に形成され、長穴120とローラ122とは
相対的に左右方向に移動自在に係合されている。 【0047】モータ本体102Aの駆動力によりロッド
102Bが伸縮動作すると、補正レンズ34はロッド1
02Bに押されて、又はロッド102Bに引かれて上下
方向に移動する。また、レンズ枠84に左右方向の力が
加わると、ローラ122が長穴120にガイドされて補
正レンズ34が左右方向に移動する。 【0048】リニアモータ102のロッド102Bに
は、連結枠124が固着される。連結枠124は、左右
方向に配設されており、中央部にロッド102Bが固着
され、左右端部がそれぞれリニアガイド126、126
に摺動自在に支持されている。リニアガイド126、1
26は、ロッド102Bと平行に設けられており、ロッ
ド102Bが伸縮されると、連結枠124はその姿勢を
保持したまま上下に平行移動する。 【0049】連結枠124には、位置センサ128の検
出用接触針128Bの先端が押圧当接されている。位置
センサ128は、検出用接触針128Bがロッド102
Bと平行になる位置に、センサ本体128Aがアダプタ
本体30に固定され、ロッド102Bの伸縮動作で平行
移動する連結枠124の移動量を検知する。 【0050】この位置センサ128も位置センサ116
と同様に、検出用接触針128Bをレンズ枠84の周面
に直接当接させるのではなく、補正レンズ34の移動量
を間接的に検知することができる連結枠124に当接さ
せている。 【0051】符号130Aは、スピードジェネレータ1
30を構成するボビンであり、符号130Bはスピード
ジェネレータ130を構成するコアである。このコア1
30Bが連結枠124に固着されている。 【0052】なお、防振アダプタ18の内部構造は図7
に示した形態に限定するものではなく、補正レンズ34
をアクチュエータ等の駆動手段で適宜移動させる具体的
な構造は、様々な形態が可能である。 【0053】図8は、補正レンズ34の駆動制御系を示
すブロック図である。同図に示す角速度センサ132、
134はアダプタ本体30の内部に配設されている。一
方の角速度センサ132は、カメラ12に伝達された振
動のうち左右方向成分の振動を検知するもので、この検
知された情報は、図1の制御ボックス42に内蔵された
制御回路部を構成するCPU136に出力される。 【0054】CPU136は、角速度センサ132から
受入した情報に基づいて補正レンズ34に与えるべき左
右方向の補正移動量を演算する。この左右方向の補正移
動量を示す信号は、アンプ138で増幅されたのち、リ
ニアモータ100(図7参照)に出力される。リニアモ
ータ100は、CPU136からの指令信号に応じた量
だけロッド100Bを伸長又は収縮させるように作動
し、補正レンズ34を像ぶれ補正位置に移動させる。こ
れにより、左右方向の振動成分が補正レンズ34の移動
で相殺されて左右方向の像ぶれが抑制される。 【0055】補正レンズ34の左右方向の移動時におい
て、位置センサ116は、連結枠112の移動位置を検
出している。位置センサ116で検出した位置信号と、
CPU136から出力されている補正移動量を示す信号
とが比較され、リニアモータ100は、補正移動量に対
応する位置に補正レンズ34を位置させるようにフィー
ドバック制御されている。 【0056】同様に、他方の角速度センサ134は、カ
メラ12に伝達された振動のうち上下方向成分の振動を
検知するもので、検知された情報はCPU136に出力
される。CPU136は、角速度センサ134から受入
した情報に基づいて補正レンズ34に与えるべき上下方
向の補正移動量を演算し、この上下方向の補正移動量を
示す信号をアンプ138を介してリニアモータ102
(図7参照)に出力する。リニアモータ102は、CP
U136からの指令信号に応じた量だけロッド102B
を伸長又は収縮させるように作動し、補正レンズ34を
像ぶれ補正位置に移動させる。これにより、上下方向の
振動成分が補正レンズ34の移動で相殺されて上下方向
の像ぶれが抑制される。 【0057】補正レンズ34の上下方向の移動時におい
て、位置センサ128は、連結枠124の移動位置を検
出している。この検出した位置信号と、CPU136か
ら出力されている補正移動量を示す信号とが比較され、
リニアモータ102は、補正移動量に対応する位置に補
正レンズ34を位置させるようにフィードバック制御さ
れている。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
支持装置によれば、レンズサポータに防振アダプタを取
り付けて使用する場合においても、防振アダプタの支持
部材でレンズ装置を支持するので、レンズ装置を安定支
持できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施の形態のレンズ支持装置によってテレビカ
メラを支持している状態を示す側面図 【図2】レンズサポータでレンズ装置を直接支持してい
る状態を示す側面図 【図3】実施の形態の防振アダプタを示す斜視図 【図4】図3に示した防振アダプタの側面図 【図5】レンズサポータと防振アダプタとの連結構造を
示す要部拡大断面図 【図6】防振アダプタとレンズ装置との連結構造を示す
要部拡大断面図 【図7】補正レンズの防振機構の一例を示す構造図 【図8】補正レンズの防振機構の制御回路を示すブロッ
ク図 【符号の説明】 10…レンズ支持装置、12…カメラ、14…レンズ装
置、16…レンズサポータ、18…防振アダプタ、20
…カメラ支持部、24…ねじ(第1の支持部材)、26
…ナット部(第2の取付部)、26B…基準面(第1の
レンズ装置取付用基準面)、28…ナット部(第1の取
付部)、30…アダプタ本体、32…アダプタ支持部
材、34…補正レンズ、40…ねじ(第2の支持部
材)、42…制御ボックス、56A…基準面(第2のレ
ンズ装置取付用基準面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/56 G03B 17/56 A H04N 5/232 H04N 5/232 Z Fターム(参考) 2H044 AE01 AE10 EC01 EC12 2H101 EE03 EE06 EE32 2H105 AA02 5C022 AA00 AB55 AC21 AC26 AC54 AC78

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 レンズ装置とカメラとの間に配置される
    とともに該カメラに加わった振動によって生じる像ぶれ
    を補正する補正レンズを備えた防振アダプタと、前記防
    振アダプタを支持して前記レンズ装置及び前記カメラを
    三脚に支持させるレンズサポータとを有し、 前記防振アダプタは、前記レンズサポータが取り付けら
    れるレンズサポータ取付部と、前記レンズ装置に予め設
    けられたレンズ取付部に取り付けられてレンズ装置を支
    持する支持部材とを有することを特徴とするレンズ支持
    装置。
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JP2009069379A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Furukawa Co Ltd カメラ用支持装置
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CN111316162A (zh) * 2018-05-21 2020-06-19 深圳市大疆创新科技有限公司 卡口适配器以及摄像系统

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