JP2009069048A - 比色式ガス検知紙によるガス濃度算出方法およびガス濃度測定装置 - Google Patents

比色式ガス検知紙によるガス濃度算出方法およびガス濃度測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 比色式ガス検知紙が周囲の温湿度によって反射スペクトルが変化したり、特定ガスを検出する感度が変化するのを補正し、正確なガス濃度を算出する方法およびガス濃度測定装置を提供する。
【解決手段】 比色式ガス検知紙14の反射率を波長が異なる2つのLED11、12によって測定することにより、オゾン検知紙14の保持している色素量と水分量を算出し、色素量からオゾンガスのガス濃度を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、比色式ガス検知紙の反射率を測定してガス濃度を算出する際、湿度(検知紙の水分保持量)による検知紙のスペクトル変化や、温度や湿度による検知紙感度の変化を補正して正確なガス濃度を算出するためのガス濃度算出方法およびガス濃度測定装置に関するものである。
比色式のガス検知紙は、オゾンガス等の特定ガスと反応して可視領域の反射スペクトルが変化する。従来は人間の目による目視もしくは、このスペクトル変化が最大である一つの波長の反射率の変化を測定することにより特定ガスの濃度を算出していた(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開2004−144729号公報 WO2006/06623(PCT/JP2005/014689)号公報 特開平09−274032号公報 特開2000−081426号公報
しかしながら、特定ガスに曝露されて色の変化する比色式のガス検知紙は、保持している色素が特定ガスと反応してスペクトル変化を示す以外に、周囲の湿度(検知紙の保持している水分量)によっても検知紙のスペクトルが変化するため、反応する色素のスペクトルの変化幅が大きい特定の一つの波長の反射率を測定するだけでは正確なガス濃度が測定できなかった。また比色式のガス検知紙は、化学的な反応を利用しているため、反応時の温湿度の影響を受けて感度が変化する。そのため、反応する色素のスペクトルの変化幅が大きい特定の一つの波長の反射率を測定するだけでは正確なガス濃度の測定ができなかった。
本発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、保持している色素が特定ガスと反応してスペクトル変化を示す以外に、雰囲気中の湿度(=検知紙が保持している水分量)でスペクトルが変化する問題の解決法であり、少なくとも2波長の反射率を測定することにより、反射スペクトルの変化を、色素量の変化の寄与分と水分量の変化の寄与分に分離し、色素量からガス濃度を正確に算出できるガス濃度算出方法を提供することにある。
また本発明は、温度および湿度(=検知紙が保持している水分量)によって検知紙の感度が変化する問題の解決法であり、上述の過程において検知紙の水分保持量が判るため、湿度や温度を同時に測定することでガス濃度をより正確に算出できるガス濃度算出方法を提供することにある。
さらに本発明は、上述した発明に記載の方法を用いてガス濃度を正確に測定することができるガス濃度測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、特定ガスに対して変色する比色式ガス検知紙の反射スペクトルのうち少なくとも2波長を測定することにより、前記ガス検知紙中の色素量と水分量を決定し、前記色素量から前記特定ガスの濃度を算出するものである。
また、本発明は、特定ガスに対して変色する比色式ガス検知紙の反射スペクトルのうち少なくとも2波長を測定することにより、前記ガス検知紙中の色素量と水分量を決定し、前記水分量から前記ガス検知紙の感度の湿度依存性を補正し、前記特定ガスの濃度を算出するものである。
また、本発明は、上記発明において、比色式ガス検知紙による測定時に周囲温度をさらに測定することにより、前記ガス検知紙の感度の温度依存性を補正し、前記特定ガスの濃度を算出するものである。
また、本発明は、特定ガスに対して変色する比色式ガス検知紙と、このガス検知紙の反射スペクトルのうち少なくとも2波長の反射率を測定する反射率測定部と、得られた反射率のデータを蓄積するデータ蓄積部と、そのデータよりガス検知紙中の色素量と水分量を決定し、前記色素量から前記特定ガスの濃度を算出するデータ解析部とを備えたものである。
また、本発明は、特定ガスに対して変色する比色式のガス検知紙と、このガス検知紙の反射スペクトルのうち少なくとも2波長の反射率を測定する反射率測定部と、得られた反射率のデータを蓄積するデータ蓄積部と、そのデータより前記ガス検知紙中の色素量と水分量を決定し、前記水分量から前記ガス検知紙の感度の湿度依存性を補正して前記特定ガスの濃度を算出するデータ解析部とを備えたものである。
さらに、本発明は、上記発明において、測定時の周囲温度を測定する温度計をさらに備え、前記データ解析部は前記温度計により測定された温度からさらにガス検知紙の感度の温度依存性を補正して前記特定ガスの濃度を算出するものである。
比色式ガス検知紙から特定ガスのガス濃度を算出する際、従来の変化量の大きい一波長の反射率を測定する方法では、温湿度の変化によって特定ガスによる感度が変化したり、湿度によって反射率が変化するため、正確なガス濃度の算出が不可能であった。
これに対して本発明によれば、反射率を2波長で測定することによって湿度による感度依存性および反射率変化の補正ができ、また同時に温度を測定することによって、温度による感度依存性の補正もできるため、特定ガスの濃度がより正確に測定できる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明を比色式オゾン検知紙を用いたオゾン濃度測定装置に適用した一実施の形態を示すブロック図である。同図において、オゾン濃度測定装置1は、反射率測定部2と、この反射率測定部2で測定したデータを蓄積するデータ蓄積部3と、測定時に周囲温度を測定する温度計4と、データ蓄積部3のデータを解析してガス濃度を算出するデータ解析部5と、データ蓄積部3に蓄積されたデータを外部PC等7と通信する通信部6とを備えている。また、反射率測定部2は、波長が異なる2つのLED11、12と、参照光用ミラー13と、比色式ガス検知紙14と、フォトトランジスタ15と、変換増幅部16と、A/D変換部17と、出力検出部18とを備えている。
LED11、12から出た光は、それぞれ参照光用ミラー13と比色式ガス検知紙14に当たって反射すると、フォトトランジスタ15によって受光され、電気信号に変換される。LED11の波長は400nm、LED12の波長は620nmである。
前記比色式ガス検知紙14は、オゾンガスに曝露されると変色(退色または発色)して可視領域の吸収が変化する色素を含んだ検知溶液をテープ状担体、例えばセルロース濾紙に含浸させ、この含浸させた溶液を乾燥させて全体を曝露部とすることにより形成されている。
検知溶液としては、オゾンガスに曝露されると変色する色素(例えば、インジゴ環)と、酸(例えば、クエン酸)と、保湿剤(例えば、グリセリン)とが溶解した水溶液が用いられる。インジゴ環を有する色素としては、例えばインジゴ、インジゴカルミンナトリウム塩、インジゴカルミンカリウム塩、インジゴレッドなどを用いることができる。酸としては、クエン酸、酢酸、リン酸、酒石酸などを用いることができる。酸は、検知溶液のpHを2〜4の範囲に保持するために用いられる。保湿剤としては、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールなどを用いることができる。
ここでは、オゾンガスに曝露されると退色するインジゴ環としてインジゴカルミンを用いた例を示す。インジゴカルミンは青色2号と呼ばれる酸性染料である。このため、インジゴカルミンを用いた検知溶液は、青〜青紫色を呈した水溶液となる。検知溶液の色は目視によって確認できる。また、検知溶液は、酸の添加により酸性を呈している。このような検知溶液によって形成されたオゾン検知紙14としては、例えばNTTアドバンステクノロジ社製のオゾン検知紙( http://www.airquality-j.com/ )が用いられる。このオゾン検知紙14は、青色を示し、620nm付近に反射スペクトルのピークを示す。このピークがオゾンガスの曝露により減少し、同時にオゾン検知紙14の色も青色から白色へと変化する。反射率の対数を見ると620nm付近が最も変化幅が大きく、反射率の対数の変化幅はオゾンガスの蓄積曝露量と比例することが分かっている。
以下、本発明によるガス濃度算出方法について説明する。
図2は分光光度計によって測定したオゾン検知紙14の反射スペクトルであり、横軸は測定波長、縦軸は反射率の対数を示している。
オゾン曝露前のオゾン検知紙14A、14Bと、オゾンガスに十分曝露してそれ以上反射スペクトルが変化しなくなるまで白色化したオゾン検知紙14C、14Dとについて、それぞれ乾燥時と温湿度条件が20℃、60%RH(相対湿度)の空気中にしばらく静置した後、LED11、12から出た400nmと620nmの可視光をオゾン検知紙14A〜14Dの表面にそれぞれ照射し、その反射光をフォトトランジスタ15によって受光し、変換増幅部16とA/D変換部17とによって電気信号に変換することにより、その波長の反射率を測定することができる。
これらのオゾン検知紙14A〜14Dのスペクトルを比較すると、いずれも400nm付近ではオゾンガスの曝露の有無ではなく、ほぼ湿度(=その湿度でろ紙の保持している水分量)のみによって反射率が変化していることが判る。この400nm付近の反射率の対数の値は水分量に比例して増減することが実験によって明らかになっており、したがって400nm付近の反射率を用いることによってオゾン検知紙14A〜14Dの保持している水分量が測定できる。保持している水分量は周囲の湿度と平衡関係にあると考えられるので周囲の湿度を示す指標としても用いられる。620nmの波長も水分量によって変化しているが、この波長はオゾンガスにのみ依存することが望ましいので、400nmの波長の値を利用して、620nmの波長における水分量(湿度)での変化分を補正する必要がある。
オゾンガスの曝露により白色化したオゾン検知紙14C、14Dは、乾燥時と湿潤時で400〜800nmの波長全域においてほぼ一定の反射率変化(約0.038)を示している。次にオゾン曝露前のオゾン検知紙14A、14Bに注目すると、400nm付近では白色化したものとほぼ同じ反射率変化を示しているのにかかわらず、620nm付近では乾燥時と湿潤時での反射率の差が0.073と大きくなっている。純粋な水分による反射率の変化は白色化したオゾン検知紙14C、14Dの測定より約0.038であるから、残りの約0.035に関してはインジゴカルミンのモル吸光係数に湿度依存性があるためと考えられる。この湿度依存性はオゾン検知紙14C、14Dの保持している水分量と比例関係にあると考えられる。
したがって、ある波長における反射率の対数は、オゾンガスに反応する色素の量と、水分量と、それ以外(ろ紙やその他の薬品)による数値によって決まっていると考えられる。色素のモル吸光係数にオゾン検知紙14の水分保持量(=周囲の湿度と平衡)依存性があることを考慮に入れると、波長nnmでの反射率の対数は以下の式(1)で表すことができる。ろ紙の水分保持量は直接測定が難しいため20℃、60%RHの時と平衡なオゾン検知紙の水分保持量を100として規格化し、それに合うように係数αnとβを決定することとした。
波長nnmの反射率の対数(Rn
=(1+αny)εnx+βy+basen・・・(1)
ただし、
x :色素の保持量(ランベルト・べ一ルの法則におけるL(光路長)とC(濃度)の 積に相当)
εn :波長nnmにおける色素による吸光係数(乾燥時)
αn :波長nnmにおける水分によってモル吸光係数が変化する時の係数、
y :水分量(ろ紙に保持されている水分は測定が困難なので20℃、60%RHの雰 囲気と平衡時の水分量を100として規格化)
β :水分によって反射率の対数が変化する時の係数(可視領域ではほぼ一定)
basen :波長nnmにおける色素と水分以外の要素で決定する定数(ここではオゾ ンでそれ以上変化がなくなったときの波長nnmにおける反射率の対数)
ここで、400nmと620nmについて、上述の式(1)をたてる。
式(1)-400nm
400nmの反射率の対数(R400)=(1+α400y)ε400x+βy+base400
式(1)-620nm
620nmの反射率の対数(R620)=(1+α620y)ε620x+βy+base620
20℃、60%RHの雰囲気と平衡時の水分量を100とするので、y=100とすると、反射率の対数の水分による乾燥時からの変化が0.038であるから係数βは0.038/100で0.00038となる。波長400nmではオゾン反応色素による吸収は無いのでε400 =0であり、α400 は存在しない。また係数α620 はオゾン曝露前とオゾンに十分に曝露し白色化したものとの差が乾燥時と20℃、60%RHの比較で1.05倍になっていることから水分量100がモル吸光係数を0.05倍増加させていることになり、0.05/100で0.0005と算出される。ε620 は測定値より4000、base400 は測定値より2.435、base620 も測定値より2.290である。これらの値を式(1)に代入すると、以下の式(1)-400nm’、(1)-620nm’となる。
400 =0.00038y+2.435・・・式(1)-400nm’
620 =((1+0.0005y)4000x+0.00038y+2.290・・・式(1)-620nm’
これらの式のR400とR620にそれぞれの波長の測定値を代入し、連立方程式を解くことにより色素量と水分量が決定できる。例えば波長400nmの値が2.450、波長620nmの値が2.700であるとすると水分量(y)は39.5、色素量(x)は9.68×10-5となる。初期の色素量が1.768×10-4と計算され、これが20℃、60%RHの条件下で640ppb×hourのオゾンガスで完全に白色化(色素ゼロ)になるため、色素量9.68×10-5が残っているオゾン検知紙は290ppb×hour(=1.768×10-4−9.68×10-5/1.768×10-4×640、20℃、60%RH時 )のオゾンガスに曝露されたものと算出できる。
すなわち、オゾン検知紙14の反射スペクトルのうち2波長400nm、620nmを測定して前記オゾン検知紙14中の色素量と水分量を算出し、これらのデータを元に前記式(1)の補正方法を利用して計算し水分量によるスペクトル変化をキャンセルすることにより、オゾンガスの蓄積濃度や単位時間当たりの濃度を算出することができる。
本発明による上述したガス濃度算出方法を行わない場合は、620nmの波長の反射率の対数の値が、オゾンガスの蓄積曝露量に比例して3.000から2.290まで変化するとして算出することになる。オゾン蓄積曝露量640ppb×hour(20℃、60%RH)で反射率の対数の値が0.71変化するため、波長620nmの値が2.700の場合は270ppb×hour(20℃、60%RH時)と算出され、補正を行った場合と比較して20ppb×hour低く算出された。これは周囲の雰囲気から吸収する水分により乾燥時より反射率が上がってしまうので、測定されたオゾン蓄積濃度は、実際のオゾン蓄積濃度よりも低く算出されてしまうためである。
図2の例ではオゾン曝露前のオゾン検知紙14A〜14Dの波長620nmの値は、乾燥時と20℃、60%RHの室内に置いたときとでは0.073の差があり、この差は66ppb×hourに相当するため、かなりの大きな誤差要因となる。これら水分量による反射率の変化は水分量に比例しているため、より高温多湿な、絶対湿度が高い条件下では、さらに大きな誤差を生じてしまう。例えば、30℃、80%RHといった条件では雰囲気中の水蒸気量は20℃、60%RHの2.3倍も存在するため、水分による誤差はさらに大きくなると考えられる。したがって、水分量による反射率の変化に左右されず、色素量のみを定量する本発明の算出方法は非常に有効である。
また、上述のオゾン検知紙14をさまざまな温湿度条件でオゾンガスに曝露させると、相対感度が変化する。上述のオゾン検知紙14では以下の式(2)のように表せる。
3corrected(ppb×hour)=O3meas.(ppb×hour)/{(0.0153×R.H.+0.0833)×(0.0136×T+0.730)}・・・(2)
ただし、
R.H.:相対湿度(%RH)
T=温度(℃)
3meas:温湿度条件補正前のオゾンガス蓄積濃度(ppb×hour)
3corrected:温湿度条件補正後のオゾンガス蓄積濃度(ppb×hour)
したがって、前記式(2)のように前もって相対感度と温湿度条件の関係を明らかにしておき、オゾンガス測定時に温湿度を測定することにより、相対感度の変化を補正するとより一層正確なオゾンガスの濃度が算出できる。同じスペクトル変化であっても20℃、60%RH以外の条件では20℃、60%RHと感度が異なるため、前記式(2)で補正してオゾン蓄積濃度を算出する。例えば、前記段落「0028」と同様の色素量9.68×10-5を示していても、20℃、60%RHでは290ppb×hourと算出されたオゾン蓄積曝露量は15℃、30%RHでは補正すると572ppb×hourと算出される。
前記式(2)は、周囲の温湿度で感度が変化するのを補正するための式であるが、実際に水分をどれくらい保持しているかの値でも同様の式を作成し、400nmの波長の測定値とオゾン感度の関係を明らかにすることにより、湿度による感度変化の影響も補正できる。例えば段落「0028」ではオゾン蓄積曝露量を290ppb×hourと算出しているが、20℃、60%RHの雰囲気と平衡な時のろ紙の水分量が100に対して段落「0028」の水分量は39.5であるため温湿度の条件は感度が低下する条件だったと考えられる。水分量は絶対湿度に比例すると考えられ、下記の表1で示すように20℃の飽和水蒸気量は17.3g/m3 であるため60%RHでは、雰囲気の水蒸気量は10.4g/m3 である。
Figure 2009069048
この雰囲気と平衡になった時のろ紙の水分量を100として規格化しているので、ろ紙の水分量39.5の時の平衡の温湿度条件は、次式
(その温度での飽和水蒸気量×相対湿度÷100)÷10.4×100
=(その温度での飽和水蒸気量×相対湿度)÷10.4 ・・・(3)
の値が39.5となるときである。したがって、温度を測定していればろ紙と平衡になった雰囲気の湿度が決定できる。仮に測定時間の温度を測定しており、測定時間の平均温度が15℃であったと仮定すると、15℃での飽和水蒸気量は12.8g/m3 である(表1)ため約32%RHとなる。段落「0028」で求めた値と15℃と32%RHの値を前記式(3)に代入することにより温湿度による感度変化が補正され、オゾンの蓄積曝露量は542ppb×hourと算出される。したがって、温度計4で周囲温度を同時に測定することにより水分量から湿度が決定でき、温湿度による感度変化の補正が可能となる。
このような温湿度による感度補正は、図1に示す温度計4によって測定環境の温度を測定してその温度データをデータ蓄積部3に送り、データ解析部5がデータ蓄積部3からのデータによりオゾン検知紙14中の色素量と水分量を決定し、この水分量からガス検知紙14の感度の湿度依存性と温度依存性を前記段落「0032」〜「0036」で式(2)および式(3)を用いて補正することにより、オゾンガスの濃度を正確に測定することができる。
上述の実施例では400nm付近にオゾン反応色素に影響されず、水分量だけで反射率変化を起こす波長があったため、その波長を利用したが、このような理想的な波長がなくとも前記式(1)を2つの波長においてたて、連立方程式を解くことで色素量と水分量が決定できる。次に具体例として400nmの代わりに500nmの波長を用いた算出について示す。
オゾン曝露前、十分にオゾン曝露された後の検知のそれぞれ乾燥時と20℃、60%RHの雰囲気と平衡な時のデータ(図2)より、500nmの波長について前記式(1)- 620nm’と同じようにα500 、ε500 、base500 はそれぞれ0.00375、900、2.322と算出される。よって以下の2式のR500 、R620 に測定値を代入し、速立方程式を解くことにより、色素量と水分量が決定できる。
500 =(1+0.000375y)900x+0.00038y+2.322・・・ 式(1)-500nm’
620 =(1+0.0005y)4000x+0.00038y+2.290・・・
式(1)-620nm’
仮にある雰囲気下に一定時間置いた後の測定において、R500 =2.420、R620 =2.700であったとすると、これらをそれぞれ上述の式に代入して計算すると、水分量36.6、色素量9.72×10-5と算出される。初期の色素量が1.768×10-4と計算され、これが20℃、60%RHの条件下で640ppb×hourのオゾンガスで完全に白色化(色素ゼロ)になるため、温湿度による感度補正前の数値として蓄積オゾン濃度288ppbが算出される。またこの時同時に温度を測定しており、それが25℃だったと仮定すると25℃での飽和水蒸気量(表1)は23.1g/m3 なので、前記式(3)が36.6となる値は16.8%RHである。この25℃、16.8%RHを前記式(2)で補正すると、オゾン濃度として791ppb×hourという値が得られる。
上述の実施例はオゾン検知紙14の例を示したが、比色反応を利用するガス検知紙は化学反応を利用しているので、いずれも温度や湿度(=ろ紙の水分保持量)の変化に影響を受けると考えられ、上述の補正方法で湿度(=ろ紙の水分保持量)の変化によるスペクトル変化、温度、湿度(=ろ紙の水分保持量)の変化による感度変化が補正可能であることは容易に類推できる。
また、オゾン検知紙14はオゾンガスの蓄積濃度を測定できるので一定時間毎に差分をとっていくことで連続測定も可能である。
図3および図4に連続測定を行う場合のフローチャートを示す。図3は温度測定を行なわない場合、図4は温度測定を行なう場合のフローチャートである。なお、iはカウンターで、計測を行なう毎に数値が増加することを示す。
図3において、温度測定を行わない場合は、LED11、12およびフォトトランジスタ15によって波長400nmと620nmの光に対するオゾン検知紙14の反射率r1(i)、r2(i)のみを測定し、データ蓄積部3に蓄積する(ステップ100)。
次に、これらの反射率r1(i)、r2(i)に基づいて色素量d(i)と水分量w(i)を決定し、前記式(1)を利用してオゾン濃度c(i)を算出する(ステップ101)。
d(i)、w(i)およびc(i)については、データ蓄積部3に記録する(ステップ102)。
直前に測定したオゾン濃度c(i−1)のデータがデータ蓄積部3に存在するか否かを調べる(ステップ103)。オゾン濃度c(i−1)のデータが存在する場合は、c(i)とc(i−1)の差により単位時間中の平均ガス濃度Δc(i)を算出する(ステップ104)。ガス濃度算出後、このガス濃度Δc(1)をデータ蓄積部3に記録し(ステップ105)、ステップ106のi=i+1とする。一方、オゾン濃度c(i−1)のデータが存在しない場合は、直ちにステップ106のi=i+1とする。そして、一定時間経過後、再びステップ100に戻り、オゾンガスの濃度測定を行なう。なお、iはカウンターで、計測を行なう毎に数値が増加する。
図4において、温度測定する場合は、LED11、12およびフォトトランジスタ15によってオゾン検知紙14の反射率r1(i)、r2(i)を測定するとともに、温度計4によって測定環境の温度t(i)を測定し、データ蓄積部3に蓄積する(ステップ200)。
次に、これらの反射率r1(i)、r2(i)に基づいて色素量d(i)と水分量w(i)を算出する。また、水分量w(i)と温度t(i)のデータより湿度h(i)を算出する。そして、これらのデータd(i)、w(i)、t(i)より前記式(1)、(2)を利用して温湿度の依存性を補正するかまたは式(3)を利用して温度依存性を補正しオゾン濃度c(i)を算出する(ステップ201)。
前記d(i)、w(i)、t(i)については、データ蓄積部3に記録する(ステップ202)。なお、以下のステップ203〜206については図3のステップ103〜106と同じであるため、その説明を省略する。
なお、本発明は上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能である。例えば、上記した実施の形態においては、特定ガスとしてオゾンガスに反応する色素としてインジゴカルミンを用いたが、これに限らずトリフェニルメタン色素やアゾ色素、アントラキン色素等を用いてもよい。
また、上記した実施の形態は、いずれもオゾン濃度測定器1に適用した例について説明したが、これに何ら特定されるものではなく、例えば検知剤として二酸化窒素ガス(NO2 )に反応するジアゾ化試薬およびカップリング試薬の混合物等を多孔体に含浸させたガス検知素子を用いた場合には、二酸化窒素ガスの濃度測定器にも適用することが可能である。
本発明を比色式オゾン検知紙を用いたオゾン濃度測定装置に適用した一実施の形態を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるオゾン検知紙のオゾン曝露前後のものについて乾燥状態と温湿度20℃、60%RHで測定した反射スペクトルである。 本発明の実施の形態にかかるガス検知紙の感度の温度依存性を補正しない場合のフローチャートを示した図である。 本発明の実施の形態にかかるガス検知紙の感度の温度依存性を補正する場合のフローチャートを示した図である。
符号の説明
1…オゾン濃度測定器、3…データ蓄積部、4…温度計、5…データ解析部、14…オゾン検知紙、11、12…LED、15…フォトトランジスタ。

Claims (6)

  1. 特定ガスに対して変色する比色式ガス検知紙の反射スペクトルのうち少なくとも2波長を測定することにより、前記ガス検知紙中の色素量と水分量を決定し、前記色素量から前記特定ガスの濃度を算出することを特徴とする比色式ガス検知紙によるガス濃度算出方法。
  2. 特定ガスに対して変色する比色式ガス検知紙の反射スペクトルのうち少なくとも2波長を測定することにより、前記ガス検知紙中の色素量と水分量を決定し、前記水分量からガス検知紙の感度の湿度依存性を補正し、前記特定ガスの濃度を算出することを特徴とする比色式ガス検知紙によるガス濃度算出方法。
  3. 請求項2記載の比色式ガス検知紙によるガス濃度算出方法において、
    比色式ガス検知紙による測定時に周囲温度をさらに測定することにより、前記ガス検知紙の感度の温度依存性を補正し、前記特定ガスの濃度を算出することを特徴とする比色式ガス検知紙によるガス濃度算出方法。
  4. 特定ガスに対して変色する比色式ガス検知紙と、このガス検知紙の反射スペクトルのうち少なくとも2波長の反射率を測定する反射率測定部と、得られた反射率のデータを蓄積するデータ蓄積部と、そのデータよりガス検知紙中の色素量と水分量を決定し、前記色素量から前記特定ガスの濃度を算出するデータ解析部とを備えたことを特徴とするガス濃度測定装置。
  5. 特定ガスに対して変色する比色式ガス検知紙と、このガス検知紙の反射スペクトルのうち少なくとも2波長の反射率を測定する反射率測定部と、得られた反射率のデータを蓄積するデータ蓄積部と、そのデータより前記ガス検知紙中の色素量と水分量を決定し、前記水分量からガス検知紙の感度の湿度依存性を補正して前記特定ガスの濃度を算出するデータ解析部とを備えたことを特徴とするガス濃度測定装置。
  6. 請求項5記載のガス濃度測定装置において、
    測定時の周囲温度を測定する温度計をさらに備え、前記データ解析部は前記温度計により測定された温度からさらにガス検知紙の感度の温度依存性を補正して前記特定ガスの濃度を算出することを特徴とするガス濃度測定装置。
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