JP2009068917A - 車両試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、3つの位置間で操作される被操作部を、簡単な構造で操作できる車両試験装置を提供する。
【解決手段】車両試験装置20は、本体部41と、仕切部42と、ロッド部43と、保持部45と、圧力調整部110と、付勢部44とを備えている。仕切部42は、本体部41内に収容されて内部を第1の空間S1と第2の空間S2とに仕切る。ロッド部43は、仕切部42に設けられて両端が本体部41の両端壁を通って外側に突出するとともに、仕切部42の摺動に合わせて変位する。保持部45は、ロッド部43に設けられて、スイッチ31を保持する。圧力調整部110は、第1,2の空間S1,S2内の圧力を調整する。付勢部44は、第1,2の空間S1,S2内の圧力が等しいときに、スイッチ31の位置が3点の位置のうちの中間の位置に位置すべくロッド部43を付勢する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車のパワーウィンドウ装置のように3点間で操作される被操作部備える装置の試験に用いられる車両試験装置に関する。
従来、自動車の様々な性能の評価試験に用いられる車両試験装置の一例として、アクセルペダルやブレーキペダルなどのペダルを踏み込む装置がある。この種の車両試験装置では、ペダルに向かって延びるロッド部材が用いられており、当該ロッド部材がペダルを押し込んだりしてペダル開度を調整している。また、この種の車両試験装置では、ロッド部材の進退動作はモータによって行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−132914号公報
一方、自動車では、パワーウィンドウ装置の動作試験を行うことが求められている。パワーウィンドウスイッチは、ウィンドウを閉める位置とウィンドウを開ける位置と中立の位置との3つの位置間で操作される。例えばパワーウィンドウスイッチを引き上げるとウィンドウが閉められる。パワーウィンドウスイッチを押し込むとウィンドウが開けられる。
そして、パワーウィンドウスイッチを中立の位置にすると、ウィンドウの位置が固定される。パワーウィンドウスイッチは、操作者からいずれの入力も受けない場合は中立の位置にあるように付勢されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている車両試験装置では、操作ロッドは、モータによって駆動される。それゆえ、操作ロッドの位置を、スイッチを開ける位置、閉める位置、中立の位置にするためには、当該操作ロッドの位置がこれら3つの位置に対応するように、センサなどによって操作ロッドの位置を把握する構造が必要となる。
しかしながら、モータやセンサを備える構造であると、装置のコストが高くなるとともに、構造が複雑になることが考えられる。
したがって、本発明の目的は、3つの位置間で操作される被操作部を、簡単な構造で操作できる車両試験装置を提供することにある。
本発明の車両試験装置は、筒状の本体部と、仕切部と、ロッド部と、保持部と、圧力調整部と、付勢部とを備えている。前記仕切部は、前記本体部内に収容されて前記本体部内を第1の空間と第2の空間とに仕切るとともに、前記本体部内を摺動可能である。前記ロッド部は、前記仕切部に設けられて両端が前記本体部の両端壁を通って外側に突出するとともに、前記仕切部の摺動に合わせて変位する。前記保持部は、前記ロッド部に設けられて、並ぶ3点の位置間で操作される被操作部を保持する。前記圧力調整部は、前記第1の空間内の圧力と前記第2の空間内の圧力とを調整する。前記付勢部は、前記第1,2の空間内の圧力が等しいときに、前記被操作部の位置が前記3点の位置のうちの中間の位置に位置すべく前記ロッド部を付勢する。
この構造によれば、保持部の位置は、第1,2の空間内の圧力を調整するだけで調整される。第1の空間内の圧力を第2の空間内圧力よりも大きくすることによって、保持部の位置を第2の空間側に移動することができる。また、第2の空間内の圧力を第1の空間内の圧力よりも大きくすることによって、保持部を第1の空間側に移動することができる。また、第1,2の空間内の圧力を等しくすることによって、当該圧力が等しくなる位置に保持部を位置決めることができる。
このように、モータなどを用いることなく、保持部の位置を3箇所に位置決めすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記本体部と、前記仕切部と、前記ロッド部と、前記保持部と、前記付勢部とは、樹脂で形成される。
この構造によれば、車両試験装置を、電波暗室を用いた電波免疫性試験または妨害波測定試験などに用いることができるようになる。電波免疫性試験とは、試験される被試験物へ電波を放射した状態での当該被試験物の挙動を調べる試験である。妨害波測定試験は、被試験物から放射される電波を測定する試験である。
本発明の好ましい形態では、前記被操作部は、回転軸回りに回動自由に支持される。前記保持部は、前記ロッドに固定される保持部本体と、前記被操作部の回動方向と同じ方向に回動可能に前記保持部本体に連結される回動部とを備える。前記回動部は、前記ロッド部の進退にともなって前記回転軸の周方向の一方向から前記被操作部を押圧する第1の当接部と、前記ロッド部の進退にともなって前記一方向の反対方向から前記被操作部に押圧する第2の当接部とを備える。
この構造によれば、ロッド部を押す力とこの際のロッド部のストローク、及びロッド部を引く力とこの際のロッド部のストロークとを調整でき、被捜査部の据付時の位置と動作を微調整可能にすることができる。また、回動部が保持部本体に対して回動可能な構造であるので、被操作部の構造に大きく関わらずに、ロッド部の変位が被操作部に伝達されるようになる。
本発明の好ましい形態では、前記被操作部は、角部を有するとともに前記角部に外側に突出する突出部が形成される。前記回動部は、鉤状に形成されており、前記第1の当接部は先端に形成されるとともに前記突出部に当接し、前記第2の当接部が前記突出部を挟んで前記第1の当接部と反対側に配置されるとともに前記角部に隣り合う面に当接する。
この構造によれば、回動部に第1の当接部は、被操作部を特別加工することなく当該被操作部を引くことを可能とする。回動部の第2の当接部は、押す位置を明確し、被操作部の回転を助けることができる。
本発明の好ましい形態では、前記突出部と前記第1の当接部との間には、接合部材が設けられる。前記被操作部と前記第2の当接部との間には、接合部材が設けられる。
この構造によって、ロッド部の変位が被操作部へ効率よく伝達されるようになる。
本発明の好ましい形態では、前記ロッド部には、前記付勢部材を支持するとともに、位置を変位することによって前記付勢部材の付勢力を調整する支持部が形成される。
この構造によれば、本体部などの取付の際の取付位置の誤差に起因して、付勢部材の付勢力の調整が必要になった場合であっても、支持部の位置を調整することによって付勢部材の付勢力を調整することができる。
本発明によれば、3つの位置間で操作される被操作部を、簡単な構造で操作できる車両試験装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両試験装置を、図1〜5を参照して説明する。図1は、車両試験装置20を用いる車両試験の様子を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態では、電波暗室10内での自動車11の電波免疫性試験または妨害波測定試験の様子を示している。
具体的には、自動車11を電波暗室10内に配置するとともに、電波暗室10内において自動車11に対して電波を放射した状態での自動車11の挙動を試験する電波免疫性試験である。または、自動車11から放射される電波を測定する妨害波測定試験である。
なお、電波暗室10とは、床、壁、天井の六面が鉄板で囲まれた構造であり、室外へ電波を漏らさないとともに、室外の電波が室内へ侵入しないよう考慮された部屋である。
車両試験装置20は、たとえば、パワーウィンドウ装置30の試験を行う際に用いられる。なお、車両試験装置20は、パワーウィンドウ装置30の試験に用いられることだけに限定されるものではない。
車両試験装置20は、アクチュエータ40と、空圧発生装置70と、空圧制御装置71と、制御装置72と、表示装置73とを備えている。
アクチュエータ40は、自動車11内に設置されている。なお、図1中、アクチュエータ40は、2点鎖線で示されている。図2は、アクチュエータ40が自動車11内に設置されている状態を示す斜視図である。図2は、例えば、自動車11の後部座席13の近傍を示している。後部座席13の近傍には、昇降用の開口を覆うドア14が配置されており、このドア14には、パワーウィンドウ装置30が設置されている。パワーウィンドウ装置30は、スイッチ31を備えている。スイッチ31は、ドア14に設けられており、ドア14に設けられるウィンドウ32を開閉する際に沿う操作される。スイッチ31は、本発明で言う被操作部の一例である。スイッチ31にアクチュエータ40が取り付けられている。
図中、一部拡大して示すように、スイッチ31は、回転軸100によって、例えば上下方向に回転可能に支持されており、開ける位置P1と、中立の位置P2と、閉める位置P3との3つの位置間で操作される。スイッチ31が開ける位置P1にある状態では、ドア14に設けられたウィンドウ32が開く。スイッチ31が閉まる位置P3にある状態では、ウィンドウ32が閉まる。
スイッチ31が中立の位置にある状態では、ウィンドウ32の位置が固定される。つまり、スイッチ31が中立の位置P2にある状態では、ウィンドウ32は、動かない。図中、開ける位置P1にあるスイッチ31を2点鎖線で示す。閉める位置P3にあるスイッチ31を1点鎖線で示す。中立の位置P3にあるスイッチ31を実線で示す。
開ける位置P1は、スイッチ31が押し下げられた位置である。閉まる位置P3は、スイッチ31が引き上げられた位置である。中立の位置P2は、開ける位置P1と閉まる位置P3との中間の位置である。なお、スイッチ31は、いずれの入力(引き上げたり、もしくは、押し込まれたり)がない状態では、中立の位置P2に位置するように付勢されている。このように、開ける位置P1と中立の位置P2と閉まる位置P3とは、上下方向に直線状に並んでいる。
図3は、アクチュエータ40を一部切欠いて示す断面図である。図3に示すように、アクチュエータ40は、本体部41と、仕切部42と、ロッド部43と、付勢部44と、保持部45とを備えている。
本体部41は、筒状の部材で形成されており、たとえば円筒状である。本体部41は、例えば、一端が閉塞しており、他端が開口している。開口端41aに蓋部材46が取り付けられている。本体部41は、蓋部材46によって略気密になっている。
図2,3に一部示すように、本体部41には、固定ジグ47が設けられている。図2に示すように、固定ジグ47は、たとえば車内に別途に固定された柱部材(図示せず)などに固定されており、本体部41を車体に固定する。
仕切部42は、ピストンであって、本体部41内に収容されている。仕切部42は、本体部41内を第1,2の空間S1,S2に気密に仕切っている。仕切部42は、たとえば板部材で形成されており、その周面が本体部41の内面41cに対して摺動可能に当接している。なお、第1の空間S1は、蓋部材46側に配置されており、つまり図中左側に配置されている。第2の空間S2は、閉塞端41b側に配置されており、つまり図中右側に配置されている。
本体部41には、第1のコネクタ48が設けられている。第1のコネクタ48は、第1の空間S1内に空気を送り込む、または、第1の空間S1内の空気を排出する際に用いられる。第1の空間S1内は、第1のコネクタ48を通して外部と連通している。第1のコネクタ48は、第1の空気流動管49が接続されている。第1の空気流動管49は、後述される空圧発生装置70に接続されている。
また、本体部41には、第2のコネクタ50が設けられている。第2のコネクタ50は、第2の空間S2内に空気を送り込む、または、第2の空間S2内の空気を排出する際に用いられる。第2の空間S2内は、第2のコネクタ50を通して外部と連通している。第2のコネクタ50は、第2の空気流動管51が接続されている。第2の空気流動管51は、後述される空圧発生装置70に接続されている。
ロッド部43は、たとえばロッド部材43aが仕切部42に固定されることによって形成されている。ロッド部43は、本体部41の軸心線上に配置されており、仕切部42を貫通するとともに本体部41の閉塞端41bと蓋部材46とを貫通して本体部41の外に出ている。
付勢部44は、第1のばね部材52と、第2のばね部材53と、第1の支持部54と、第2の支持部55とを備えている。第1の支持部54は、ロッド部43(ロッド部材43a)の一端部56に設けられている。第1の支持部54は、例えばプレート部材54aが固定されることによって形成されている。
第1の支持部54は、その位置をロッド部43に沿って移動することができる。第1の支持部54を移動可能とする構造の一例を説明する。ロッド部43の周面には雄ねじが形成されている。また、第1の支持部54においてロッド部43を内側に通す挿通孔54bには、ロッド部43に螺合する雌ねじが形成されている。
このように、第1の支持部54がロッド部43に螺合することによって、第1の支持部54は、図中2点鎖線で示すように、その位置をロッド部43に対して変位することができる。第1の支持部54は、本発明で言う支持部である。
第2の支持部55は、仕切部42を挟んで第1の支持部54と反対側に設けられている。第2の支持部55は、たとえばプレート部材55aが固定されることによって形成されている。
第2の支持部55は、その位置をロッド部43に沿って移動することができる。第2の支持部55を移動可能とする構造の一例を説明する。ロッド部43の周面には雄ねじが形成されている。また、第2の支持部55においてロッド部43を内側に通す挿通孔55bには、ロッド部43に螺合する雌ねじが形成されている。
このように、第2の支持部55がロッド部43に螺合することによって、第2の支持部55は、図中2点鎖線で示すように、その位置をロッド部43に対して変位することができる。第2の支持部55は、本発明で言う支持部である。
第1のばね部材52は、第1の支持部54と蓋部材46との間に配置されている。第1のばね部材52の両端は、第1の支持部54と蓋部材46とに固定されている。第2のばね部材53は、第2の支持部55と本体部41の閉塞端41bとの間に配置されている。第2のばね部材53の両端は、第2の支持部55と閉塞端41bとに固定されている。
第1,2のばね部材52,53の付勢力は、第1,2の空間S1,S2内の圧力が等しい状態において、仕切り部42を、スイッチ31が中立の位置P2にあるときの位置に位置決めるように、設定されている。なお、アクチュエータ40の取付誤差などによって、第1,2の空間S1,S2内の圧力が等しい場合であっても、第1,2のばね部材52,53の釣り合いの位置がスイッチ31の中立の位置P2に合わない場合は、ロッド部43に対する第1,2の支持部54,55の位置を変位させることによって、第1,2のばね部材52,53の釣り合いの位置がスイッチ31の中立の位置P2に合うように調整することができる。
保持部45は、ロッド部43において第2の支持部55側の先端部に設けられている。保持部45は、スイッチ31を保持する。保持部45の構造の一例を説明する。保持部45は、保持部本体57と、回動部58とを備えている。
保持部本体57は、ロッド部43の端部に固定されている。回動部58は、保持部本体57に軸59回りに回動可能に連結されている。具体的には、回動部58は、スイッチ31が操作される方向、つまり開ける位置P1と中立の位置P2と閉める位置P3とが並ぶ方向(本実施形態では、上下方向)に沿って回動可能に連結されている。回動部58には、スイッチ31が固定されている。保持部本体57に対して回動部58が回動可能であることによって、保持部45は、スイッチ31の姿勢の変化に追随することができるようになる。
ここで、回動部58とスイッチ31との連結構造の一例を説明する。図3に示すように、スイッチ31において車体前方に位置する角部31cには、例えば車体前方に突出するかぎ状の第1の係合部31aが形成されている。第1の係合部31aは、本発明で言う突出部として機能する。回動部58の前端部には、車体後方に向かって突出するかぎ状の第2の係合部58aが形成されている。
第2の係合部58aは、第1の係合部31aに前後方向に係合する。第2の係合部58aは、本発明の第1の当接部として機能する。また、第1,2の係合部31a,58aとの間には、接合部材の一例である例えば粘着テープ101が介在されており、第1,2の係合部31a,58aとの係合だけでなく、粘着テープ101によっても、回動部58とスイッチ31とが互いに連結されるようになる。粘着テープ101は、本発明で言う接合部材の一例である。なお、接合部材は、粘着テープ101に限定されない。接合部材は、接合剤などであってもよい。
また、回動部58の後端部には、スイッチ31の上面31bに当接する押圧部58bが形成されている。押圧部58bは、本発明で言う第2の当接部として機能する。
押圧部58bは、接合部材の一例である粘着テープ101によって、スイッチ31の上面31bに固定されている。押圧部58bがスイッチ31の上面31bを押圧すると、スイッチ31は、開ける位置P1側に押し込まれる。
ロッド部43が第1の空間S1側に移動すると、第2の係合部58aが第1の係合部31aを引き上げるとともに粘着テープ101による押圧部58bと上面31bとの接合によって、スイッチ31が引き上げられる。このことによって、スイッチ31が閉める位置P3に移動される。
ロッド部43が第2の空間S2側に移動すると、押圧部58bがスイッチ31の上面31bを押圧するとともに、粘着テープ101による第1,2の係合部31a,58aの接合によって、ロッド部43の変位が回動部58からスイッチ31に伝達される。それゆえ、スイッチ31が開ける位置P1移動される。
このように、第1の係合部31aに対する第2の係合部58aの押圧方向(図4に示す)と、上面31bに対する押圧部58bの押圧方向(図5に示す)は、回転軸100の周方向に互いに反対方向である。
なお、上記された保持部45とスイッチ31との連結構造は、一例であって、これに限定されない。要するに、保持部45とスイッチ31とは、ロッド部43の変位がスイッチ31に伝達されるように連結されればよい。
上記構成のアクチュエータ40は、樹脂で形成されている。樹脂の一例として、ポリアセタールで形成されている。また、第1,2の空気流動管49,51は、ホース部材で形成されている。
図1に示すように、空圧発生装置70は、電波暗室10の外に配置されている。第1,2の空気流動管49,51は、空圧発生装置70に接続されている。空圧発生装置70は、第1,2の空気流動管49,51内に空気を送り込む、または、第1,2の空気流動管49,51内から空気を吸い出すことによって、第1,2の空間S1,S2内の圧力を調整する。
空圧制御装置71は、電波暗室10の外に配置されている。空圧制御装置71は、空圧発生装置70を制御する。
制御装置72は、電波暗室10外に配置されている。制御装置72には、図示しない入力部が設けられている。作業員は、当該入力部を操作することによって、アクチュエータ40を操作する。空圧発生装置70と空圧制御装置71と制御装置72とは、本発明で言う圧力調整部110を構成している。
表示装置73は、アクチュエータ40の動作状態などを表示する。
つぎに、車両試験装置20の動作を説明する。図4は、アクチュエータ40がスイッチ31を閉める位置P3に位置決められている状態を一部切欠いて示す断面図である。図中中立の位置P2は、2点鎖線で示されている。図4に示すように、ウィンドウ32を閉める際には、操作者の操作によって、制御装置72と空圧制御装置71とを介して空圧発生装置70が第2の空間S2内に空気を送り込むとともに、第1の空間S1内から空気を排出する。
このことによって、第2の空間S2内の圧力が第1の空間S1内よりも大きくなる。それゆえ、図中に示すように、仕切部42が第1の空間S1側に移動する。図中、移動する前の仕切部42と第1,2の支持部54,55とを2点鎖線で示す。仕切部42の移動にともなって、ロッド部43も第1の空間S1側に移動する。ロッド部43が第1の空間S1側に移動することによって、スイッチ31が閉める位置P3まで引き上げられる。なお、図中、固定ジグ47は、省略されている。
図5は、スイッチ31が開ける位置P1に位置決められている状態を一部切欠いて示す断面図である。なお、中立の位置P2は、図中2点鎖線で示されている。図5に示すように、ウィンドウ32を開ける際には、操作者の操作によって、制御装置72と空圧制御装置71とを介して空圧発生装置70が第1の空間S1内に空気を送り込むとともに、第2の空間S2内から空気を排出する。
このことによって、第1の空間S1の圧力が第2の空間S2内よりも大きくなる。それゆえ、図中に示すように、仕切部42が第2の空間S2側に移動する。図中、移動する前の仕切部42と第1,2の支持部54,55とを2点鎖線で示す。仕切部42の移動にともなって、ロッド部43も第1の空間S1側に移動する。ロッド部43が第1の空間S1側に移動することによって、スイッチ31が閉める位置P3まで引き上げられる。なお、図中、固定ジグ47は、省略されている。仕切部42の移動にともなって、ロッド部43も第2の空間S2側に移動する。ロッド部43が第2の空間S2側に移動することによって、スイッチ31が開ける位置P1まで押し下げられる。
ついで、ウィンドウ32の位置を固定する場合つまりウィンドウ32の移動を止める場合には、操作者の操作によって、制御装置72と空圧制御装置71とを介して空圧発生装置70が第1,2の空間S1,S2内の圧力を、大気圧と同じにするなどして、同じにする。このことによって、仕切部42は、第1,2のばね部材52,53の付勢力によって、スイッチ31の中立の位置P2に位置決められる。
このように構成される車両試験装置20は、モータやセンサを備える構造ではなく、本体部41と仕切部42とを備えて、作動流体である空気の圧力を用いる構造であるので、構造を簡素にすることができる。
また、第1,2の空間S1,S2内の圧力が等しくなると、スイッチ31が中立の位置P2に位置するようになるので、仕切部42の位置を把握するためのセンサなどが必要ではなくなるので、車両試験装置20(アクチュエータ40)の構造が簡素になる。
また、アクチュエータ40と第1,2の空気流動管49,51とが樹脂で形成されることによって、車両試験装置20を電波免疫性試験または妨害波測定試験に用いることができる。
また、保持部本体57に対して回動部58が回動可能な構造であることによって、ロッド部43を押す力とこの際のロッド部43のストローク、及びロッド部43を引く力とこの際のロッド部43のストロークとを調整でき、スイッチ31の据付時の位置と動作を微調整可能にすることができる。また、回動部58が保持部本体57に対して回動可能な構造であるので、スイッチ31の構造に大きく関わらずに、ロッド部43の変位がスイッチ31に伝達されるようになる。
また、回動部58がかぎ状に形成されるとともに、第2の係合部58aと押圧部58bとを備える構造である。それゆえ、第2の係合部58aは、スイッチ31を特別加工することなくスイッチ31を引くことを可能とする。また、押圧部58bは、押す位置を明確し、スイッチ31の回転を助けることができる。
また、第1,2の係合部31a,58a間に粘着テープ101が設けられ、押圧部58bとスイッチ31の上面31bとの間に粘着テープ101が設けられることによって、回動部58とスイッチ31との接合が強固になるので、回動部58の変位が効率よくスイッチ31に伝達されるようになる。
また、第1,2の支持部54,55の位置を調整することによって、仕切り部42の位置をスイッチ31の中立の位置P2に合わせるように調整することができる。それゆえ、アクチュエータ40の取付位置の誤差などの影響を受けることが抑制される。
本発明の一実施形態に係る車両試験装置を用いる車両試験の様子を示す概略図。 図1に示されたアクチュエータが自動車内に設置されている状態を示す斜視図。 図2に示されたアクチュエータを一部切欠いて示す断面図。 図2に示されたスイッチがアクチュエータによって閉める位置に位置決められている状態を一部切欠いて示す断面図。 図2に示されたスイッチがアクチュエータによって開ける位置に位置決められている状態を一部切欠いて示す断面図。
符号の説明
20…車両試験装置、31…スイッチ(被操作部)、31a…第1の係合部(突出部)、31c…角部、41…本体部、42…仕切部、43…ロッド部、44…付勢部、45…保持部、54…第1の支持部(支持部)、55…第2の支持部(支持部)、57…保持部本体、58…回動部、58a…第2の係合部(第1の当接部)、58b…押圧部(第2の当接部)、100…回転軸、101…粘着テープ(接合部材)、110…圧力調整部、S1…第1の空間、S2…第2の空間。

Claims (6)

  1. 筒状の本体部と、
    前記本体部内に収容されて前記本体部内を第1の空間と第2の空間とに仕切るとともに、前記本体部内を摺動可能な仕切部と、
    前記仕切部に設けられて両端が前記本体部の両端壁を通って外側に突出するとともに、前記仕切部の摺動に合わせて変位するロッド部と、
    前記ロッド部に設けられて、並ぶ3点の位置間で操作される被操作部を保持する保持部と、
    前記第1の空間内の圧力と前記第2の空間内の圧力とを調整する圧力調整部と、
    前記第1,2の空間内の圧力が等しいときに、前記被操作部の位置が前記3点の位置のうちの中間の位置に位置すべく前記ロッド部を付勢する付勢部と
    を具備することを特徴とする車両試験装置。
  2. 前記本体部と、前記仕切部と、前記ロッド部と、前記保持部と、前記付勢部とは、樹脂で形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両試験装置。
  3. 前記被操作部は、回転軸回りに回動自由に支持され、
    前記保持部は、前記ロッドに固定される保持部本体と、前記被操作部の回動方向と同じ方向に回動可能に前記保持部本体に連結される回動部とを備え、
    前記回動部は、前記ロッド部の進退にともなって前記回転軸の周方向の一方向から前記被操作部を押圧する第1の当接部と、前記ロッド部の進退にともなって前記一方向の反対方向から前記被操作部に押圧する第2の当接部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両試験装置。
  4. 前記被操作部は、角部を有するとともに前記角部に外側に突出する突出部が形成され、
    前記回動部は、鉤状に形成されており、前記第1の当接部は先端に形成されるとともに前記突出部に当接し、前記第2の当接部が前記突出部を挟んで前記第1の当接部と反対側に配置されるとともに前記角部に隣り合う面に当接することを特徴とする請求項3に記載の車両試験装置。
  5. 前記突出部と前記第1の当接部との間には、接合部材が設けられ、
    前記被操作部と前記第2の当接部との間には、接合部材が設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両試験装置。
  6. 前記ロッド部には、前記付勢部材を支持するとともに、位置を変位することによって前記付勢部材の付勢力を調整する支持部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両試験装置。
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