JP2009068916A - 車両試験装置 - Google Patents

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敦弘 川野
Koichi Okamura
浩一 岡村
Katsuya Yamaguchi
克也 山口
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Abstract

【課題】本発明は、消費電力を小さくできかつ使い勝手が向上するとともに、動作の精度の低下を抑制することができかつアクチュエータの近傍をコンパクトにできる車両試験装置を提供する。
【解決手段】車両試験装置20は、アクチュエータ30と気体供給装置120と変位センサ70と伝達機構50とばね61とを備える。アクチュエータ30は、シリンダ31と、ピストン32と、ピストン32に固定されてシリンダ31の一端から一部が出るロッド33とを備える。気体供給装置120は、シリンダ31内の圧力を調整してピストン32を移動させる。伝達機構50は、ロッド33の変位を小さくして第2のラックギヤ53に伝達する。ばね61は、第2のラックギヤ53を、第2のラックギヤ53の移動方向のうち一方向に付勢する。変位センサ70は、第2のラックギヤ53の変位を検出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば自動車のアクセルペダルなどのペダルの開度を制御する車両試験装置に関する。
従来、自動車の様々な性能の評価試験に用いられる車両試験装置の一例として、アクセルペダルやブレーキペダルなどのペダルを踏み込む装置が用いられている。この種の車両試験装置では、ペダルに向かって延びるロッドが用いられており、当該ロッドがペダルに当接するとともにペダルを押し込んだりしてペダル開度を調整している。また、この種の車両試験装置では、ロッドの進退動作はモータによって行われている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に開示されている車両試験装置のように、ロッドを駆動するためにモータを用いる構造であると、車両試験に必要とされる電力が大きくなる。自動車の耐久性能の試験では、一層大きな電力が必要となる。大きな電力を必要とすることは、好ましくない。
これに対し、モータとロッドとの代わりに、シリンダと、シリンダ内に収容されるピストンと、ピストンに設けられるロッドとを備えて、当該ピストンの進退動作に連動するロッドの進退運動を利用してペダル操作を行うアクチュエータを用いる車両試験装置が提案されている。
一方、様々な条件下(例えば電波暗室内で電波を受けている状態)での自動車の走行状態を試験する場合では、アクセルペダル開度の制御には高い精度が求められる。
ペダル操作に高い精度が求められる場合、上記のピストンとシリンダを備え試験装置では、ピストン内に収容される作動流体として、非圧縮流体である油が用いられている。
特開平11−132914号公報
しかしながら、作動流体として油を用いると、ピストンとシリンダとの間から洩れた油によって、車両試験装置の周囲が汚れることがある。車両試験装置の周囲が油によって汚れることにより、車両試験装置の使い勝手が悪くなるので、好ましくない。
これに対し、作動流体として空気などの気体を用いることが考えられる。作動流体として空気などの気体が用いられることによって、車両試験装置の周囲が汚れることが抑制される。一方、作動流体として空気などの気体を用いる場合、油などの非圧縮性流体と異なり、動作の精度が低下する恐れがある。動作の精度が低下することは好ましくない。
また、上記動作精度の低下を抑制するためにセンサを設けることが考えられるが、ロッドの移動範囲は比較的大きく、それゆえロッドの移動範囲を精度よく検出するセンサも比較的大きなものになることが考えられる。この場合、アクチュエータの近傍が大きくなることが考えられる。
アクチュエータは、自動車の運転席近傍に配置されるため、アクチュエータの近傍が大きくなることは好ましくない。
したがって、本発明の目的は、消費電力を小さくできかつ使い勝手が向上するとともに、動作の精度の低下を抑制することができかつアクチュエータの近傍をコンパクトにできる車両試験装置を提供することである。
本発明の車両試験装置は、アクチュエータと、気体供給装置と、被駆動部材と、センサと、伝達機構と、付勢部材とを備える。前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内に収容されて前記シリンダ内を往復運動するピストンと、前記ピストンに固定されるとともに前記シリンダの一端から一部が出るロッドと、を備える。前記気体供給装置は、前記シリンダ内において前記ピストンを挟んで両側の空間に気体を流入しかつ前記空間から前記気体を流出して前記気体の圧力によって前記ピストンを移動させる。前記被駆動部材は、前記ロッドの進退運動に連動して動く。前記センサは、前記被駆動部材の変位を検出する。前記伝達機構は、前記ロッドと前記被駆動部材との間に介在されるとともに、前記ロッドの変位量を小さくして前記被駆動部材に伝達する。前記付勢部材は、前記被駆動部材を、当該被駆動部材の移動方向のうち一方向に付勢する。
この構造によれば、アクチュエータはモータを用いる構造ではないので、装置の消費電力が小さく抑えられる。ロッドを駆動する際に用いられる作動流体として気体が用いられるので、シリンダとロッドとの間から気体が洩れても周囲が汚れることがない。それゆえ、車両試験装置の使い勝手が向上する。伝達機構を用いてロッドの変位を小さくすることによって、センサを大きなものにすることがない。それゆえ、アクチュエータの近傍をコンパクトにすることができる。付勢部材によって、伝達機構内でのバックラッシュの発生を抑制することができるので、ペダルの踏み込量の制御を精度よく行うことができる。
本発明の好ましい形態では、前記伝達機構は、前記ロッドに固定される第1のラックギヤと、前記第1のラックギヤと向かい合う第2のラックギヤと、前記第1のラックギヤに係合するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤに係合して前記ピニオンギヤの回転数を減速するとともに前記第2のラックギヤに係合して前記ピニオンギヤの回転を前記第2のラックギヤに伝達する減速ギヤとを備える。前記第2のラックギヤは、前記被駆動部材として機能する。
この構造によれば、伝達機構の構造が比較的簡素になる
本発明の好ましい形態では、前記アクチュエータと前記伝達機構と前記センサと前記付勢部材とは樹脂で形成される。
このように、例えば車両試験装置において車両内に収容される部分、具体的にはアクチュエータと伝達機構とセンサと付勢部材とが樹脂で形成されることによって、車両試験装を電波暗室内での試験にも用いることができる。
上記形態のさらに好ましい形態では、前記アクチュエータと前記伝達機構と前記付勢部材とを形成する前記樹脂は、ポリアセタールである。
ポリアセタールの表面は、滑らかである。それゆえ、この構造によれば、アクチュエータと伝達機構と付勢部材との各々の動作の際の摩擦の発生が抑制される。それゆえ、アクチュエータと伝達機構と付勢部材との各々の動作の精度が向上する。
本発明によれば、消費電力を小さくできかつ使い勝手が向上するとともに、動作の精度の低下を抑制することができかつアクチュエータの近傍をコンパクトにできる車両試験装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両試験装置を、図1〜4を参照して説明する。図1は、車両試験装置20を用いる車両試験の様子を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態では、電波暗室10内での自動車11の電波免疫性試験または妨害波測定試験の様子を示している。
具体的には、自動車11を電波暗室10内に配置するとともに、電波暗室10内において自動車11に対して電波を放射した状態での自動車11の挙動を試験する電波免疫性試験である。または、自動車11から放射される電波を測定する妨害波測定試験である。
電波暗室10とは、床、側壁、天井の六面が鉄板で囲まれた構造であり、室外へ電波を漏らさないとともに、室外の電波が室内へ侵入しないよう考慮された部屋である。電波暗室10には、シャシ・ダイナモメータ12が設置されている。自動車11は、シャシ・ダイナモメータ12の上に配置されている。
車両試験装置20は、アクチュエータ30と、伝達機構50と、変位センサ70と、空圧発生装置80と、空圧制御装置81と、制御装置90と、表示装置100とを備えている。
アクチュエータ30は、自動車11内に設置されている。なお、図1中、アクチュエータ30は、2点鎖線で示されている。図2は、アクチュエータ30が自動車11内に設置されている状態を示す斜視図である。
図2に示すように、アクチュエータ30は、運転席4の近傍に配置されている。アクチュエータ30は、アクセルペダル13を踏み込むなどして、アクセルペダル13の踏み込み量を調整する。なお、図2には、ブレーキペダル14を踏み込むアクチュエータ110と、クラッチペダル15を踏み込むアクチュエータ111とが図示されている。これらアクチュエータ110,111の構造については、後で説明される。
図3は、アクチュエータ30を示す側面図である。図3に示すように、アクチュエータ30は、シリンダ31と、ピストン32と、ロッド33とを備えている。
シリンダ31は、樹脂で形成されている。具体的には、シリンダ31は、樹脂の一例であるポリアセタールで形成されている。図2,3に示すように、シリンダ31の一端部には、車体に設置される固定ロッド16に取り付けられる取付部34が設けられている。
取り付け部34は、樹脂で形成されており、一例としてポリアセタールで形成されている。図3に示すように、取付部34は、その側面形状が外側に開口する略U字状である。図2に示すように、取付部34の内側には、固定ロッド16が収容される。固定ロッド16は、車幅方向に延びており、図示しない固定装置を介して車体に固定されている。なお、固定ロッド16も同様にポリアセタールで形成されている。
図3に示すように、取付部34は、その開口縁に保持部材35が設けられている。保持部材35は、樹脂で形成されており、その一例としてポリアセタールで形成されている。保持部材35は、例えば棒状であって、互いに向かいあう開口縁間に渡って着脱可能に取り付けられる。取付部34内に固定ロッド16が収容された状態において、保持部材35は固定ロッド16に接触する位置に配置されている。それゆえ、保持部材35は、固定ロッド16が取付部34内から出る方向に動くことを抑制する。
なお、保持部材35は、取付部34が固定ロッド16回りに回転することを阻害することがないように考慮されている。例えば、固定ロッド16と保持部材35および取付部34の間の摩擦が大きくならないように考慮されている。
シリンダ31の一端部31aと他端部31bとには、それぞれ第1,2の空圧入口コネクタ36a,36bが形成されている。第1,2の空圧入口コネクタ36a,36bは、樹脂で形成されており、一例としてポリアセタールで形成されている。第1,2の空圧入口コネクタ36a,36bには、後述される空圧発生装置80から供給される空気をシリンダ31内に導く第1,2の導入管82,83が接続されている。なお、一端部31aを、取付部34側の端部とし、他端部31bを反対側の端部としている。
第1,2の導入管82,83は、シリンダ31が固定ロッド16回りに回転変位した際に当該変位に追随できるように、例えばホース部材で形成されている。第1,2の導入管82,83が収縮し難いホース部材であることによって、空気の圧力の伝達応答性が向上する。
ピストン32は、シリンダ31内に収容されている。ピストン32は、樹脂で形成されており、一例としてポリアセタールで形成されている。ピストン32は、第1,2の空圧入口コネクタ36a,36b間に配置されている。
それゆえ、ピストン32を挟んで一方側に第1の空間38が規定される。他方側には、第2の空間39が規定される。第1,2の空間38,39内の空気の圧力の差によって、ピストン32がシリンダ31内を移動する。なお、一端部31a側に配置される空間を第1の空間38とし、反対側を第2の空間39としている。シリンダ31は、第1,2の空間38,39が気密になるように、両端が閉塞している。
ロッド33は、ピストン32に一体に設けられている。ロッド33の一端部33aは、シリンダ31の他端部31bから外部へ突き出ている。それゆえ、ピストン32の移動によって、ロッド33においてシリンダ31の外側に突き出る部分の長さが変化する。ロッド33は、樹脂で形成されており、一例としてポリアセタールで形成されている。ロッド33と他端部31bと間は、気密にシールされている。
ロッド33の一端部33aには、アクセルペダル13に固定される被固定部40が設けられている。図2に示すように、被固定部40は、本体部41と、回動部42とを備えている。本体部41は、ロッド33の先端に固定されている。本体部41には回動部42が回動自由に支持される。
回動部42は、アクセルペダル13に固定されるプレート状であるとともに、本体部41に向かって突出する突部43を有している。本体部41の中央には、突部43を収容する溝(図示せず)が形成されている。突部43は、アクセルペダル13の姿勢の変化に追随できるように、回動軸44を中心に回動自由に本体部41に連結されている。被固定部40は、樹脂で形成されており、一例としてポリアセタールで形成されている。
なお、被固定部40の構造(本体部41と回動部42との連結構造など)は、上記の構造に限定されるものではない。要するに、被固定部40は、アクセルペダル13の姿勢の変化に追随できるように考慮された構造であればよい。
図3に示すように、伝達機構50は、シリンダ31の外面に固定されている。伝達機構50は、シリンダ31の外面に固定されるハウジング51と、第1のラックギヤ52と、第2のラックギヤ53と、第1のピニオンギヤ54と、第2のピニオンギヤ55とを備えている。
ポリアセタールの表面は滑らかである。それゆえ、アクチュエータ30がポリアセタールで形成されることによって、アクチュエータ30が動作する際にアクチュエータ30内で生じる摩擦が抑制され、それゆえ、アクチュエータ30の動作精度が向上する。
第1のラックギヤ52は、ハウジング51内に収容されるとともに、取付部材56によって、ロッド33に固定されている。第1のラックギヤ52は、取付部材56によってロッド33に固定されることによって、ロッド33の進退に連動して移動する。
ハウジング51には、開口部57が形成されている。第1のラックギヤ52は、開口部57を通してその一部が外部に出ている。開口部57は、ロッド33の移動に連動する第1のラックギヤ52の移動を妨げないように考慮されて形成されている。
シリンダ31には、第1のラックギヤ52の移動をガイドするとともに保持するガイド部材58,59が設けられている。ガイド部材58,59は、周方向に突出するように設けられており、一部に、例えば図示しない溝が形成されており、この溝内に第1のラックギヤ52が収容されている。
第2のラックギヤ53は、ハウジング51内において第1のラックギヤ52と対向するように配置されている。ハウジング51には、第2のラックギヤ53の一部が出る開口60が形成されている。開口60は、ハウジング51においてシリンダ31の一端部31a側に配置されている。開口60は、第2のラックギヤ53の移動を妨げないよう考慮されて形成されている。
図4は、アクチュエータ30と伝達機構50、および、これらの動作を概略的に示す一部断面図である。図4に示すように、第1,2のピニオンギヤ54,55は、第1,2のラックギヤ52,53間に設置されている。
第1のピニオンギヤ54は、第1のラックギヤ52に係合している。第1のピニオンギヤ54は、本発明で言うピニオンギヤである。第2のピニオンギヤ55は、第1のピニオンギヤ54に係合する第1のギヤ部55aと、第2のラックギヤ53と係合する第2のギヤ部55bとを有している。第2のギヤ部55bは、第1のギヤ部55aと同軸に配置されるとともに第1のギヤ部55aよりも歯数が少ない。それゆえ、第1のラックギヤ52の変位量に対して第2のラックギヤ53の変位量は小さくなる。第2のピニオンギヤ55は、本発明で言う減速ギヤである。第2のラックギヤ53は、本発明で言う被駆動部材の一例である。
第2のラックギヤ53は、本発明で言う付勢部材の一例であるばね61によって付勢されている。具体的には、ばね61の一端62は、ハウジング51の壁面に固定されており、他端63が第2のラックギヤ53の端を付勢している。
これにより、第2のラックギヤ53は、一方方向に付勢される。それゆえ、第1のラックギヤ52〜第2のラックギヤ53までの各ギヤの噛み合わせに生じるバックラッシュが抑制される。
なお、本実施形態では、ばね61は、コイルばねが用いられているが、これに限定されない。要するに、ばね61は、第2のラックギヤ53を、当該第2のラックギヤ53の移動方向のうち一方向に付勢できればよい。
伝達機構50は、樹脂で形成されており、一例であるポリアセタールで形成されている。ばね61は、樹脂で形成されており、一例であるポリアセタールで形成されている。ポリアセタールの表面は滑らかである。それゆえ、伝達機構50とばね61とがポリアセタールで形成されることによって、これらが動作する際に生じる摩擦の発生が抑制されるので、各々の動作精度が向上する。
変位センサ70は、光変位センサである。変位センサ70は、第2のラックギヤ53を挟んでばね61と反対側に配置されている。変位センサ70は、センサ本体部71と、センサ用ロッド72と、反射板73とを備えている。
センサ本体部71は、取り付け部材74によってハウジング51に固定されている。取り付け部材74は、ハウジング51の外面に固定されている。取り付け部材74は、第2のラックギヤ53の延びる方向に沿って延びており、ハウジング51から突出している第2のラックギヤ53の端部53aを越える位置まで延びている。
センサ本体部71は、例えばシリンダ状である。センサ用ロッド72は、第2のラックギヤ53の端部53aに固定ジグ75によって固定されている。センサ用ロッド72は、第2のラックギヤ53の延びる方向に沿って延びており、第2のラックギヤ53の進退移動に連動して移動する。
センサ用ロッド72の一端部72aは、センサ本体部71内に収容されている。センサ用ロッド72は、センサ本体部71に対して相対的に移動する。センサ用ロッド72の一端部72aには、反射板73が固定されている。センサ本体部71内における反射板73の位置は、第2のラックギヤ53に連動するセンサ用ロッド72の移動によって、変位する。
センサ本体部71においてセンサ用ロッド72の反対側には、光ファイバケーブル76が接続されている。光ファイバケーブル76を通してセンサ本体部71内に光が照射される。当該照射された光は、反射板73で反射して光ファイバケーブル76を通って戻る。
後述される制御装置90が、光が照射されてから反射して戻るまでの時間を計測することによって、センサ本体部71内での反射板73の位置が検出される。反射板73の位置から第1,2のラックギヤ52,53の変位量が求められ、それゆえ、シリンダ31内でのピストン32の位置が求められる。シリンダ31内でのピストン32の位置から、アクセルペダル13の踏み込み量が求められる。
変位センサ70は、樹脂で形成されている。
図1に示すように、空圧発生装置80と、空圧制御装置81とは、電波暗室10の外側に配置されている。空圧発生装置80は、第1,2の導入管82,83を介してシリンダ31の第1,2の空間38,39に連結されている。空圧制御装置81は、空圧発生装置80を制御するとともに、第1の導入管82を介して第1の空間38内の空気の圧力を調整する。空圧制御装置81は、第2の導入管を83を介して第2の空間39内の空気の圧力を調整する。
制御装置90は、空圧制御装置81と、変位センサ70と、シャシ・ダイナモメータ12とに接続されている。制御装置90には、シャシ・ダイナモメータ12によって検出された自動車11の走行速度データが送信される。
制御装置90は、光ファイバケーブル76を通して変位センサ70に光を照射する。光ファイバケーブル76は、珪素で形成されている。それゆえ、光ファイバケーブル76は、電波暗室10内の各試験に影響をおよぼさない。制御装置90は、変位センサ70による検出結果に基づいて、アクセルペダル13の踏み込み量を検出する。そして、制御装置90は、自動車11の操作者などによって入力された目標速度に対応するアクセルペダル13の踏み込む量の目標値と、求められたアクセルペダル13の踏み込み量とを比較して、アクセルペダル13が目標値まで踏み込まれるように、アクチュエータ30具体的には空圧制御装置81を制御する。
空圧制御装置81と空圧発生装置80とは、本発明で言う気体供給装置120の一例を構成している。
表示装置100は、アクセルペダル13の踏み込み量などを数値化もしくは図にして表示する。
ここで、ブレーキペダル14とクラッチペダル15とを踏み込むアクチュエータ110,111について説明する。ブレーキペダル14とクラッチペダル15とを踏み込むために用いられるアクチュエータ110,111は、アクチュエータ30と同様の構造であってよい。
なお、本実施形態の車両試験装置20では、様々な速度での自動車の検査を目的としており、それゆえ、アクセルペダル13の踏み込み量を精度よく制御することが求められている。また、それゆえ、ブレーキペダル14とクラッチペダル15の踏み込み量の制御については、アクセルペダル13の踏み込み量の制御ほど高い精度を求められていない。
それゆえ、本実施形態では、ブレーキペダル14とクラッチペダル15とを駆動するアクチュエータ110,111には、伝達機構50や変位センサ70は取り付けられていない。
しかしながら、ブレーキペダル14とクラッチペダル15との踏み込み量を精度よく制御する試験を行うときには、ブレーキペダル14とクラッチペダル15とを駆動するアクチュエータ110,111に伝達機構50と変位センサ70とが組み合わされたものが用いられてもよい。
つぎに、車両試験装置20の動作を説明する。車両試験装置20の操作者によって自動車11の速度を目標値まで増加する操作が行われると、制御装置90は、目標値(目標速度)に対応するアクセルペダル13の踏み込み量を設定するとともに、空圧制御装置81を制御することによって、空圧発生装置80を駆動する。
空圧発生装置80は、第1の空間38内の圧力を向上させるとともに、第2の空間39内の圧力を小さくする。図4に示すように、この結果、第1,2の空間38,39間で圧力差が生じ、それゆえ、ピストン32が矢印で示される方向に移動する。また、ピストン32の移動に連動してロッド33が移動し、それゆえ、アクセルペダル13が押し込まれる。
ロッド33の移動に伴って、第1のラックギヤ52が移動する。第1のラックギヤ52の変位は、第1,2のピニオンギヤ54,55を介して第2のラックギヤ53に伝達される。第2のピニオンギヤ55では、第1のギヤ部55aに比べて第2のギヤ部55bの歯数は少ない。それゆえ、第2のラックギヤ53に伝わる変位量は、第1のラックギヤ52の変位量よりも小さくなる。
第2のラックギヤ53の移動に連動してセンサ用ロッド72が移動する。センサ用ロッド72が移動することによって、センサ本体部71内での反射板73の位置が変化する。制御装置90は、光ファイバケーブル76を介して反射板73に光を照射するとともに、反射板73で反射して戻ってくる光を検出し、その往復時間を計測する。また、計測された時間に基づいて、アクセルペダル13の押し込み量が求められる。変位センサ70による計測は、所定の周期で行われている。
制御装置90は、上記のように求められたアクセルペダル13の踏み込み量と目標値とを比較して、アクセルペダル13の踏み込み量が目標値に近づくように、上記制御を繰り返す。図中、目標値にあるアクセルペダル13とピストン32とを2点鎖線で示す。
このように構成される車両試験装置20では、アクチュエータ30の駆動(ロッド33の駆動)にモータを用いる構造ではないので消費電力を小さくする抑えることができる。
さらに、ロッド33を駆動する際に用いられる作動流体として気体の一例である空気が用いられるので、シリンダ31とロッド33との間から空気が洩れても周囲が汚れることがない。それゆえ、車両試験装置20の使い勝手が向上する。
さらに、伝達機構50を用いてロッド33の変位を小さくすることによって、変位センサ70を大きなものにすることがない。それゆえ、アクチュエータ30周りをコンパクトにすることができる。
さらに、ばね61によって、伝達機構50内でのバックラッシュの発生を抑制することができるので、アクセルペダル13の踏み込量の制御を精度よく行うことができる。
以上のように、車両試験装置20は、消費電力を小さくできかつ使い勝手が向上するとともに、動作の精度の低下を抑制することができかつアクチュエータ30の近傍をコンパクトにすることができる。
また、伝達機構50に、第1,2のラックギヤ52,53と第1,2のピニオンギヤ54,55とを備える構造を採用することによって、伝達機構50の構造を比較的簡素にすることができる。
また、車両試験装置20において電波暗室10内に収容される部位、具体的にはアクチュエータ30と伝達機構50と変位センサ70ととばね61が樹脂で形成されることによって、車両試験装置20を、電波免疫性試験または妨害波測定試験に用いることができるようになる。
また、アクチュエータ30と伝達機構50とばね61とがポリアセタールで形成されることによって、それぞれの動作の制度が向上する。この結果、車両試験装置20の動作の精度が向上する。
本発明の一実施形態に係る車両試験装置を示す概略図。 図1に示されたアクチュエータが自動車内に設置されている状態を示す斜視図。 図2に示されたアクチュエータを示す側面図。 図3に示されたアクチュエータと伝達機構、および、これらの動作を概略的に示す一部断面図。
符号の説明
30…アクチュエータ、31…シリンダ、32…ピストン、33…ロッド、38…第1の空間、39…第2の空間、50…伝達機構、52…第1のラックギヤ、53…第2のラックギヤ(被駆動部材)、54…第1のピニオンギヤ(ピニオンギヤ)、55…第2のピニオンギヤ(減速ギヤ)、61…ばね(付勢部材)、70…変位センサ(センサ)、120…気体供給装置。

Claims (4)

  1. シリンダと、前記シリンダ内に収容されて前記シリンダ内を往復運動するピストンと、前記ピストンに固定されるとともに前記シリンダの一端から一部が出るロッドと、を備えるアクチュエータと、
    前記シリンダ内において前記ピストンを挟んで両側の空間に気体を流入しかつ前記空間から前記気体を流出して前記気体の圧力によって前記ピストンを移動させる気体供給装置と、
    前記ロッドの進退運動に連動して動く被駆動部材と、
    前記被駆動部材の変位を検出するセンサと、
    前記ロッドと前記被駆動部材との間に介在されるとともに、前記ロッドの変位量を小さくして前記被駆動部材に伝達する伝達機構と、
    前記被駆動部材を、当該被駆動部材の移動方向のうち一方向に付勢する付勢部材と
    を具備することを特徴とする車両試験装置。
  2. 前記伝達機構は、前記ロッドに固定される第1のラックギヤと、前記第1のラックギヤと向かい合う第2のラックギヤと、前記第1のラックギヤに係合するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤに係合して前記ピニオンギヤの回転数を減速するとともに前記第2のラックギヤに係合して前記ピニオンギヤの回転を前記第2のラックギヤに伝達する減速ギヤとを具備し、
    前記第2のラックギヤは、前記被駆動部材として機能することを特徴とする請求項1に記載の車両試験装置。
  3. 前記アクチュエータと前記伝達機構と前記センサと前記付勢部材とは樹脂で形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両試験装置。
  4. 前記アクチュエータと前記伝達機構と前記付勢部材とを形成する前記樹脂は、ポリアセタールであることを特徴とする請求項3に記載の車両試験装置。
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