JP2009068680A - 油圧変速機制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】危険信号検出センサからの出力信号(危険信号)に基づき、異常が発生していると判断された場合に(S160:Y)、HSTが中立状態ではないと判定されたときには、制御回路が、モータを制御して、トラニオン軸をニュートラル位置とし、HSTを中立状態に切り替える(S170)。このことにより、例えば万が一作業車両が転倒した場合などの異常発生時に、作業車両の駆動輪に動力が伝達しないようにすることができる。したがって、作業車両が転倒した場合などの異常発生時において、運転者が操作レバーを操作できない状況であっても、作業車両の動きを止めるために作業車両の駆動輪の回転を停止させることができる。
【選択図】図3
Description
このようなトラクタの中には、ギア式の前後進切替機構とギア式の変速装置を備え、ハンドル下方に備えるいわゆるシャトル式前後進切替レバーにて前後進切替機構を操作するとともに、操縦席側方に備える変速レバーにて変速装置を操作するよう構成されたトラクタがある。このように、ギア式変速装置を備え、前後進切替レバーと変速レバーにて車速を操作する農業用トラクタは、主に前後進を繰り返す高負荷作業、例えばローダ作業等に利用される。
[第一実施形態]
図1は、農業用トラクタなどの作業車両に搭載される油圧変速機(HST)およびHSTのポジションを制御する油圧変速機制御装置の概略構成図である。また、図2は油圧変速機制御装置の概略構成図である。
油圧変速機制御装置10は、ブラケット20と、クラッチユニット30と、モータ40と、リミットスイッチ51、ポテンションメータ52および制御回路53からなる制御系50と、を備え、HST1を制御してエンジンの回転動力の伝達機能を制御する機能を有する。以下順に説明する。
次に、ブラケット20の構成を説明する。なお、図3(a)はブラケット20の平面図であり、図3(b)はブラケット20の側面図(1)であり、図3(c)はブラケットの側面図(2)である。
次に、クラッチユニット30の構成を説明する。
図2に示すように、クラッチユニット30は、クラッチケース31と、クラッチ軸A32と、手動操作レバー33と、クラッチ軸B34と、ギア35と、軸受A36と、二つの軸受けB37と、備えている。なお、図4はクラッチケース31の構成図であり、図5はクラッチ軸A32の構成図であり、図6はクラッチ軸B34、ギア35、および手動操作レバー33の構成図である。以下順に説明する。
図4(d)に示すように、クラッチケース31は鉄などの金属製であり、その一方が開口する略円柱形の筒形状に形成されている。つまり、クラッチケース31の円筒軸方向の一端には開口部31aが形成されている。また、クラッチケース31の底部31bの中央部には、挿通孔31cが形成されている。
図6(e)および図6(f)に示すように、手動操作レバー33は、金属材料によって構成され、円板状の取付部33aと、取付部33aから径方向に延出する細長い板状のレバー本体33bと、から構成されている。なお、レバー本体33bの先端部は円弧状に形成されている。この取付部33aの中央部には、その厚み方向に貫通する貫通孔33cが形成されている。なお、取付部33aの貫通孔33cの内径寸法は、クラッチ軸A32の軸部32aの外径寸法よりも若干大きく設定されている。
[クラッチ軸A32の構成の説明]
図5に示すように、クラッチ軸A32は金属材料によって構成され、円筒形状に形成された軸部32aと、軸部32aの中央部から径方向に円盤状に延出する円盤部32bとから構成される。また、このクラッチ軸A32の軸部32aには、その軸中心方向に貫通する三種の形状からなる貫通孔32cが形成されている。なお、以下の説明では、軸部32aの一端側を上端側とし、他端側を下端側とする(図5(b)参照)。
図6(a)および図6(b)に示すように、クラッチ軸B34は円板状に形成された金属材料によって構成されている。このクラッチ軸B34の中央部には、その厚み方向に貫通する貫通孔34aが形成されている。
図6(c)および図6(d)に示すように、ギア35は、金属材料によって構成され、円板状の取付部35aと、取付部35aから径方向に延出する板状のレバー35bと、から構成されている。なお、取付部35aの外径寸法は、クラッチ軸B34の突起部34bを含めた外径寸法とほぼ等しく設定されている。この取付部35aの中心部には、その厚み方向に貫通する貫通孔35cが形成されている。なお、取付部35aの貫通孔35cの内径寸法は、クラッチ軸B34の貫通孔34aの内径寸法とほぼ等しく設定されている。
次に、クラッチケース31への構成部品の組み付け手順を説明する。
まず、クラッチ軸A32の上端部に手動操作レバー33を取り付ける。具体的には、クラッチ軸A32の上端部を手動操作レバー33の貫通孔33cに挿入し、手動操作レバー33の二つの取付孔33dそれぞれを座繰(ざぐり)のある側から挿通した二つのビス(図示省略)を、クラッチ軸A32の二つの取付孔32hにそれぞれ取り付ける。続いて、上述のように手動操作レバー33が取り付けられた状態のクラッチ軸A32の上端部を、クラッチケース31の底部31bの挿通孔31cに、フランジを有する円筒形状の軸受けB37を介して挿入させる。このことにより、クラッチ軸A32が、軸受けB37を介してクラッチケース31に対して回転可能となる。このとき、手動操作レバー33のレバー本体33bが、クラッチケース31の切り欠き31dに挿通された状態となる。
モータ40は、ブラケット20のブラケット本体21に取り付けられている。具体的には、モータ40に形成された三つの取付孔(図示省略)にそれぞれ挿通した三つのビスを、ブラケット本体21に形成された三つの取付孔21gにそれぞれ取り付ける。このとき、モータ40の出力軸に連結された出力歯車41が、ブラケット本体21の開口部21dの内部に位置し、ブラケット本体21の開口部21cの内部に位置するギア35の歯車35dと噛み合う。このことにより、モータ40の出力歯車41が回転することにより、ギア35の歯車35dを介してクラッチ軸A32を回転させることができる。
[油圧変速機制御装置10をHST1に取り付ける手順の説明]
次に、油圧変速機制御装置10をHST1に取り付ける手順を説明する。まず、クラッチユニット30が備えるクラッチ軸A32の上端側貫通孔32dにトラニオン軸3の先端部を挿入する。このとき、ブラケット20のブラケット本体21の取付孔22dが、HST1の上部に形成された取付孔(図示省略)と連通するので、この取付孔22dを貫通させたボルトをHST1の取付孔に取り付ける。なお、クラッチ軸A32の下端側貫通孔32fには、ポテンションメータ52がブラケット本体21の貫通孔21bを介して装着されている。
次に、油圧変速機制御装置10の制御系50を図7のブロック図を参照しながら説明する。この制御系50では、図7に示すように、リミットスイッチ51、ポテンションメータ52、および外部の危険検出センサ54が制御回路53に接続されている。
[油圧変速機制御処理の説明]
次に、油圧変速機制御装置10の制御回路53により実行される油圧変速機制御処理を図9のフローチャートおよび図2を参照して説明する。この処理は、制御回路53の電源が投入された際に繰り返し実行される。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態の油圧変速機制御装置10によれば、油圧変速機制御処理において、危険検出センサ54からの出力信号(危険信号)に基づき、異常が発生していると判断された場合に(S160:Y)、HST1が中立状態ではないと判定されたときには、制御回路53が、モータ40を制御して、トラニオン軸3をニュートラル位置とし、HST1を中立状態に切り替える(S170)。このことにより、例えば万が一作業車両が転倒した場合などの異常発生時に、作業車両の駆動輪に動力が伝達しないようにすることができる。したがって、作業車両が転倒した場合などの異常発生時において、運転者が操作レバーを操作できない状況であっても、作業車両の動きを止めるために作業車両の駆動輪の回転を停止させることができる。
Claims (5)
- トラニオン軸に連動する操作レバーの位置に応じて中立状態、前進状態または後進状態の何れかに切り替わり、中立状態である場合には駆動源の駆動力を駆動輪に伝達せず、前進状態である場合には前記駆動源の駆動力を順方向に伝達することで前記駆動輪を前進方向に回転させ、後進状態位置である場合には前記駆動源の駆動力を逆方向に伝達することで前記駆動輪を後進方向に回転させる油圧変速機を搭載する作業車両に異常が発生したことを示す異常発生信号を受信可能な異常発生信号受信手段と、
前記油圧変速機が中立状態、前進状態または後進状態の何れの状態にあるかを検出する状態検出手段と、
前記油圧変速機を中立状態、前進状態または後進状態の何れかの状態にあることを許容する移動許容状態と前記油圧変速機を中立状態としてそれ以外の状態への移行を許容しない移動不許容状態との間で切り替え可能なクラッチ機構と、
前記クラッチ機構を移動許容状態と移動不許容状態との間で切り替え可能な状態切替手段と、
前記異常発生信号受信手段が異常発生信号を受信した際に、前記油圧変速機が中立状態ではないと前記状態検出手段によって検出された場合には、前記状態切替手段を制御して前記クラッチ機構を移動許容状態から移動不許容状態へ切り替えることで前記油圧変速機を中立状態に切り替える制御手段と、
を備えることを特徴とする油圧変速機制御装置。 - 請求項1に記載の油圧変速機制御装置において、
前記クラッチ機構は、前記状態切替手段と連動して移動可能な第一連動部材と前記操作レバーと連動して中立状態に対応する中立位置、前進状態に対応する前進位置または後進状態に対応する後進位置の間で移動可能な第二連動部材とを有し、前記第二連動部材は被当接部を有するとともに前記第一連動部材は、前記第二連動部材の被当接部に当接可能な当接部を有し、前記第一連動部材は、前記当接部が前記被当接部に当接せずに前記第二連動部材が前進位置、後進位置または中立位置の何れかに位置することを許容する移動許容位置と前記当接部が前記被当接部に当接することで前記第二連動部材を中立位置としてそれ以外への移動を許容しない移動不許容位置との間で移動可能であり、
前記制御手段は、前記油圧変速機を中立状態に変更させる場合には、前記状態切替手段を制御して、前記クラッチ機構の第一連結部材を移動許容位置から移動不許容位置へ移動させることで前記クラッチ機構の第二連動部材を中立位置とするとともに前記クラッチ機構を移動許容状態から移動不許容状態へ切り替えることを特徴とする油圧変速機制御装置。 - 請求項2に記載の油圧変速機制御装置において、
前記制御手段は、前記状態切替手段を制御して前記第一連結部材の位置を移動許容位置から移動不許容位置へ移動させることで前記第二連動部材を中立位置へ移動させ、その後前記第一連結部材を移動許容位置へ移動させることで前記第二連動部材を中立位置から移動可能な状態とすることを特徴とする油圧変速機制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載の油圧変速機制御装置において、
前記第一連動部材と前記第二連動部材とは同軸上で回転可能であり、前記当接部は、前記第二連動部材に伴って回転する前記被当接部の軌跡上に位置されていることを特徴とする油圧変速機制御装置。 - 請求項2〜請求項4の何れかに記載の油圧変速機制御装置において、
作業者による操作力を前記クラッチ機構の前記第二連動部材に伝達することにより、前記第二連動部材を中立位置、前進位置または後進位置の間で変更させる手動操作手段を備えることを特徴とする油圧変速機制御装置。
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