JP2009066954A - 発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置 - Google Patents

発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置 Download PDF

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Junichi Ogawa
淳一 小川
Mitsuharu Kaneko
満晴 金子
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Abstract

【課題】発泡促進樹脂部と発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品の成形において、発泡抑制樹脂部が発泡することを抑制する。
【解決手段】成形型20のキャビティ23の容積を拡大させるように移動可能な移動コア部25と該移動コア部に隣接する固定コア部24とを有する成形型を用いて、発泡性樹脂31を前記キャビティ内に注入した後に前記移動コア部を移動させ、前記移動コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡促進樹脂部と、前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品の成形において、前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂が前記移動コア部側に流動することを抑制する流動抑制部材が前記固定コア部の周縁部側に押し込まれた後に、前記移動コア部が前記キャビティの容積を拡大させるように移動される。
【選択図】図4

Description

この発明は、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂から成形されてなる発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置に関する。
従来から、例えば自動車用部品などの種々の工業用部品においては、軽量性や断熱性などの優れた特性を有する発泡樹脂成形品が広く使用されている。この発泡樹脂成形品は、使用される目的及び用途に応じて、成形品内部の気泡の形態や、発泡倍率及び使用材料などが好適に設定されて使用されている。
近年、発泡樹脂成形品の成形について、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂を成形型のキャビティ内に注入した後に、キャビティの容積を拡大させるように成形型のコア部を移動させることにより、発泡性樹脂の発泡を促進させるようにした成形方法(所謂コアバック法)が知られている。
例えば特許文献1には、繊維のスプリングバック現象を補完するために必要に応じて発泡剤が含有される繊維含有溶融熱可塑性樹脂を金型キャビティに射出した後に、金型キャビティの容積が拡大する方向に可動型を後退させることにより、繊維含有溶融熱可塑性樹脂を膨張させて成形した繊維強化軽量樹脂成形品およびその製造方法が開示されている。
また、発泡樹脂成形品の成形については、例えば特許文献2に開示されるように、発泡性樹脂を成形型のキャビティ内に注入して発泡性樹脂を発泡させた後に、キャビティの容積を縮小させるように成形型のコア部を移動させ、発泡性樹脂の発泡を部分的に抑制するようにした成形方法も知られている。
特開平11−156881号公報 特開2002−67111号公報
ところで、例えば自動車用部品などに用いられる発泡樹脂成形品においては、発泡樹脂成形品の優れた特性を確保するとともに、例えば締結ボルトが取り付けられる取付部などを部分的に非発泡ないし低発泡状態として強度等の物性を向上させることが望まれている。このような発泡樹脂成形品は、発泡性樹脂を成形型のキャビティ内に注入した後にキャビティの一部を規定する成形型のコア部を部分的に移動させることにより成形することが可能である。
図11は、発泡樹脂成形品を成形するための成形型を示す断面説明図であり、成形型のキャビティ内に発泡性樹脂が注入された状態を示している。前記成形型110は、固定型111と可動型112とによって構成され、可動型112は、該可動型112のキャビティ113側に設けられた凹部116内に突出する固定コア部114と、成形型110の型開閉方向に垂直な方向に固定コア部114に隣接して設けられ、キャビティ113の容積を拡大させる方向(矢印X1方向)に移動可能な移動コア部115とを備えている。
発泡樹脂成形品を成形する際には、図11に示すように、例えば、固定コア部114のキャビティ面114aと移動コア部115のキャビティ面115aとが成形型110の型開閉方向に垂直な方向に略面一状に配置された状態で、発泡性樹脂121がキャビティ113内に注入される。
図12は、前記成形型の移動コア部がキャビティの容積を拡大させる方向に移動された状態を示す断面説明図である。図12に示すように、成形型110のキャビティ113内に発泡性樹脂121が注入された後にキャビティ113の容積を拡大させる方向に移動コア部115が移動されると、移動コア部115と該移動コア部115と対向する部分の固定型111との間(以下、適宜「移動コア部115側」を用いる)において発泡性樹脂121の発泡が促進され、固定コア部114と該固定コア部114と対向する部分の固定型111との間(以下、適宜「固定コア部114側」を用いる)において発泡性樹脂121の発泡が抑制され、発泡性樹脂121の発泡が促進された発泡促進樹脂部119aと発泡性樹脂121の発泡が抑制された発泡抑制樹脂部119bとを有する発泡樹脂成形品119が成形される。
図13は、図12のA部について発泡性樹脂に形成される発泡セルを模式的に示す断面説明図である。図13に示すように、キャビティ113の容積を拡大させる方向に移動コア部115が移動されると、移動コア部115側に位置する発泡性樹脂121には大きい発泡セル117が形成され、固定コア部114側に位置する発泡性樹脂121には小さい発泡セル117が形成される。
しかしながら、移動コア部115に隣接する固定コア部114と該固定コア部114と対向する固定型111との間に位置する、特に、移動コア部115に隣接する固定コア部114の周縁部と該固定コア部114の周縁部に対向する部分の固定型111との間(以下、適宜「固定コア部114の周縁部側」を用いる)に位置する発泡性樹脂121は、移動コア部115の移動に伴って移動コア部115側に流動し、図13に示すように、固定コア部114の周縁部側に位置する発泡性樹脂121の発泡セル117が移動コア部115側に向かって細長く拡大し、固定コア部114側に位置する発泡性樹脂121が発泡する場合がある。
発泡樹脂成形品119の発泡抑制樹脂部119bを、例えば締結ボルトなどが取り付けられる取付部として用いる場合、移動コア部115の移動に伴って固定コア部114側に位置する発泡性樹脂121が発泡していると、発泡抑制樹脂部119bにおいて強度などの物性が低下し、例えば締結ボルトの締結時において、発泡抑制樹脂部119bの締結座面部が座屈したり割れたりして、必要な締結軸力が確保できなくなる畏れがある。
そこで、この発明は、前記技術的課題に鑑みてなされたものであり、発泡促進樹脂部と発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品の成形において、発泡抑制樹脂部が発泡することを抑制することができる発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係る発泡樹脂成形品の成形方法は、開閉可能な成形型であって、該成形型を型閉じした状態で前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動可能な移動コア部と該移動コア部に隣接する固定コア部とを有する成形型を用い、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂を前記キャビティ内に注入した後に、前記キャビティの容積を拡大させるように前記移動コア部を移動させることにより、前記移動コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡促進樹脂部と、前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品を成形する発泡樹脂成形品の成形方法であって、前記キャビティの容積を拡大させるように前記移動コア部を移動する際に前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂が前記移動コア部側に流動することを抑制する流動抑制部材が前記固定コア部の周縁部側に押し込まれた後に、前記移動コア部が前記キャビティの容積を拡大させるように移動されることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記流動抑制部材が、冷却固化した前記発泡性樹脂であることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項5に係る発泡樹脂成形品の成形装置は、開閉可能な成形型であって、該成形型を型閉じした状態で前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動可能な移動コア部と該移動コア部に隣接する固定コア部とを有する成形型と、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂を前記キャビティ内に注入する注入手段と、前記移動コア部を前記キャビティの容積を拡大させるように移動させる移動コア部駆動手段と、を備え、前記発泡性樹脂を前記キャビティ内に注入し、前記移動コア部を前記キャビティの容積を拡大させるように移動させることにより、前記移動コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡促進樹脂部と、前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品を成形する発泡樹脂成形品の成形装置であって、前記キャビティの容積を拡大させるように前記移動コア部を移動する際に前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂が前記移動コア部側に流動することを抑制する流動抑制部材を前記固定コア部の周縁部側に押し込む流動抑制部材押込手段を更に備え、前記流動抑制部材押込手段によって前記流動抑制部材が前記固定コア部の周縁部側に押し込まれた後に、前記移動コア部が前記キャビティの容積を拡大させるように移動されることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記流動抑制部材押込手段は、前記流動抑制部材として冷却固化した前記発泡性樹脂を前記固定コア部の周縁部側に押し込むことを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項7に係る発明は、請求項5又は6に係る発明において、前記注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明において、前記注入手段は、前記物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴としたものである。
本願の請求項1に係る発泡樹脂成形品の成形方法によれば、移動コア部側に位置する発泡性樹脂の樹脂圧力の低下に伴って固定コア部側に位置する発泡性樹脂が移動コア部側に流動することを抑制し、発泡促進樹脂部において発泡を促進させることができるとともに発泡抑制樹脂部において発泡を抑制することができ、発泡樹脂成形品において発泡抑制樹脂部の物性を向上させることができる。固定コア部側に位置する発泡性樹脂が移動コア部側に流動することを抑制する流動抑制部材が固定コア部の周縁部側に押し込まれた後に移動コア部が移動されるので、固定コア部側に位置する発泡性樹脂の冷却固化前に移動コア部を移動させることができ、成形サイクルタイムを大幅に延長化することなく前記効果を得ることができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、前記流動抑制部材が、冷却固化した前記発泡性樹脂であることにより、前記流動抑制部材を別体で形成する必要がなく、比較的に簡単な手段によって、前記効果を奏することができる。
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることにより、前記効果を有効に実現し得る発泡性樹脂を提供することができる。物理発泡剤が含有される場合には、化学発泡剤が含有される場合に比して発泡圧が高くなり発泡しやすくなるが、かかる場合においても、前記効果を有効に奏することができる。
また更に、本願の請求項4に係る発明によれば、物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることにより、前記効果をより有効に実現し得る物理発泡剤を提供することができる。物理発泡剤として超臨界状態の流体を用いる場合には、より微細な発泡セルを有する発泡樹脂成形品を成形することができ、発泡樹脂成形品の全体的な物性をさらに向上させることができる。
また更に、本願の請求項5に係る発泡樹脂成形品の成形装置によれば、移動コア部側に位置する発泡性樹脂の樹脂圧力の低下に伴って固定コア部側に位置する発泡性樹脂が移動コア部側に流動することを抑制し、発泡促進樹脂部において発泡を促進させることができるとともに発泡抑制樹脂部において発泡を抑制することができ、発泡樹脂成形品において発泡抑制樹脂部の物性を向上させることができる。固定コア部側に位置する発泡性樹脂が移動コア部側に流動することを抑制する流動抑制部材が固定コア部の周縁部側に押し込まれた後に移動コア部が移動されるので、固定コア部側に位置する発泡性樹脂の冷却固化前に移動コア部を移動させることができ、成形サイクルタイムを大幅に延長化することなく前記効果を得ることができる。
また更に、本願の請求項6に係る発明によれば、流動抑制部材押込手段は、流動抑制部材として冷却固化した発泡性樹脂を固定コア部の周縁部側に押し込むことにより、前記流動抑制部材を別体で形成する必要がなく、比較的に簡単な手段によって、前記効果を奏することができる。
また更に、本願の請求項7に係る発明によれば、注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することにより、前記効果を有効に実現し得る発泡性樹脂を提供することができる。物理発泡剤が含有される場合には、化学発泡剤が含有される場合に比して発泡圧が高くなり発泡しやすくなるが、かかる場合においても、前記効果を有効に奏することができる。
また更に、本願の請求項8に係る発明によれば、注入手段は、物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することにより、前記効果をより有効に実現し得る物理発泡剤を提供することができる。物理発泡剤として超臨界状態の流体を用いる場合には、より微細な発泡セルを有する発泡樹脂成形品を成形することができ、発泡樹脂成形品の全体的な物性をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。本実施形態では、発泡促進樹脂部と発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品として、車両の車体側部を構成するインナーパネルの一部を別体で形成したドアモジュールプレートを例に、前記発泡樹脂成形品の成形について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る発泡樹脂成形品としてのドアモジュールプレートを備えた車両の車体側部を示す断面説明図であり、図2は、前記ドアモジュールプレートを示す正面説明図、図3は、前記ドアモジュールプレートとインナーパネルとの取付部を示す断面説明図である。なお、図3では、ドアモジュールプレートとインナーパネルとが取り付けられた状態を断面図で示している。
図1に示すように、車両の車体側部1は、アウターパネル2とインナーパネル3とが組み合わせられて構成されており、アウターパネル2とインナーパネル3との間にはドアガラス4が昇降可能に取り付けられ、インナーパネル3の車室内側にはドアトリム5が取り付けられている。
また、インナーパネル3には開口部6が形成され、この開口部6に、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂から成形されるドアモジュールプレート7が取り付けられる。このように、インナーパネル3の主要部を構成するドアモジュールプレート7を発泡性樹脂からなる発泡樹脂成形品とすることにより、インナーパネル3の軽量化及び寸法精度並びに重量に対する剛性の向上を図ることができる。
図2に示すように、ドアモジュールプレート7は、略矩形状に成形され、その周縁部に複数の取付部8が形成されている。ドアモジュールプレート7は、図3に示すように、取付部8において、該取付部8に設けられる貫通穴部9に挿入される締結ボルト10と該締結ボルト10と締結されるナット11とを用いてインナーパネル3に取りつけられる。このドアモジュールプレート7は、前述したように発泡性樹脂によって発泡状に形成されているが、取付部8など強度等の物性を向上させることが望まれる部分について部分的に発泡性樹脂の発泡が抑制され、発泡性樹脂の発泡が促進された発泡促進樹脂部7aと発泡性樹脂の発泡が抑制された発泡抑制樹脂部7bとを有するように成形される。
次に、ドアモジュールプレート7のように発泡促進樹脂部と発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品の成形について説明する。
図4は、前記発泡樹脂成形品を成形するための成形装置を示す概略説明図であり、図5は、図4のB部を拡大して示す断面説明図である。図4に示すように、前記成形装置15は、開閉可能な成形型20と、成形型20内に発泡性樹脂を注入する注入手段としての射出装置30とを備えている。
成形型20は、固定型21と可動型22とによって構成され、固定型21と可動型22とを型閉めすることにより、成形型20内に発泡樹脂成形品の所望形状に応じたキャビティ23が形成される。可動型22は、キャビティ23の一部を規定する固定コア部24とキャビティ23の一部を規定しキャビティ23の容積を拡大させるように矢印X1方向に移動可能な移動コア部25とを有している。
図4に示すように、固定コア部24と移動コア部25とは、型開閉方向に垂直な方向に隣接して設けられ、固定コア部24のキャビティ面24aと移動コア部25のキャビティ面25aとは、これに限定されるものではないが、成形型20の型開閉方向に垂直な方向に略面一状に配置されている。
可動型22は、固定コア部24と移動コア部25とが一体的に型開閉方向に移動可能に構成されるとともに、固定型21と可動型22とを型閉めした状態で、成形型20のキャビティ23の容積を拡大させるように可動型22の移動コア部25のみを型開き方向(矢印X1方向)へ移動させることができるようになっている。なお、移動コア部25は、図示しない移動コア部駆動機構によって成形型20のキャビティ23の容積を拡大させる方向へ移動される。
一方、固定型21は、固定コア部24のキャビティ面24aの周縁部24bに対向する部分の固定型21のキャビティ面21aに凹状に窪む凹部27が設けられ、この凹部27内に、矢印X2方向に移動可能なスライドコア28が配置されている。スライドコア28は、キャビティ23内への発泡性樹脂31の注入開始前には、図5に示すように、スライドコア28のキャビティ面28aが移動コア部25のキャビティ面25aに対向する部分の固定型21のキャビティ面21d及び固定コア部24のキャビティ面24aの中央部24cに対向する部分の固定型21のキャビティ面21cより窪んだ状態で、すなわち、キャビティ23に凹部27とスライドコア28とによって凸状の空間部23aが形成された状態で配置されている。なお、スライドコア28は、図示しないスライドコア駆動機構によって矢印X2方向に移動されるようになっている。
射出装置30は、発泡性樹脂31を成形型20のキャビティ23に注入するものであり、樹脂32を混錬溶融させるシリンダ33を備え、シリンダ33の内部にはスクリュー34が備えられている。また、スクリュー34の後端には、スクリュー駆動機構及び射出機構(共に不図示)が連結されている。
射出装置30では、シリンダ33の周囲に設けられた加熱ヒータ(不図示)とスクリュー34とによって、シリンダ33に投入された樹脂32を順次加熱するとともに混錬溶融させる。そして、混錬溶融された樹脂32に対し、二酸化炭素又は窒素等の不活性ガスを含むボンベ35から超臨界流体発生装置36を介して超臨界状態にされた前記不活性ガスが、超臨界流体注入装置37によって注入され、樹脂32に発泡剤を含有させた発泡性樹脂31が形成される。
シリンダ33内の発泡性樹脂31は、スクリュー34が前記スクリュー駆動機構によって回転されるとともに前記射出機構によって射出されることによって成形型20のキャビティ23に注入される。成形型20、具体的には固定型21には、発泡性樹脂31を成形型20内に注入するための注入経路26が設けられている。なお、前記樹脂として、例えばポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂が用いられる。また、発泡剤として超臨界状態にある流体を用いているが、その他の物理発泡材あるいは化学発泡剤を使用することも可能である。
また、成形装置15は、該成形装置15を総合的に制御する制御ユニット(不図示)を備えており、該制御ユニットは、成形型20の開閉駆動、成形型20の移動コア部25の型開き方向への移動機構、射出装置30の発泡性樹脂31の注入機構、スライドコア28の移動機構等の各種制御を行う。なお、前記制御ユニットは、例えばマイクロコンピュータを主要部として構成されている。
次に、前記成形装置15を用いた発泡樹脂成形品の成形について説明する。
図6は、前記成形型を用いた発泡樹脂成形品の成形を説明するための説明図であり、図6の(a)は、前記成形型のキャビティに発泡性樹脂が注入された状態を示し、図6の(b)は、前記キャビティに前記発泡性樹脂が注入された後に前記成形型のスライドコアが移動された状態を示し、図6の(c)は、前記キャビティの容積を拡大させるように前記成形型の移動コア部が移動された状態を示している。
発泡樹脂成形品を成形する際には、先ず、成形型20が型閉じされ、固定コア部24のキャビティ面24aと移動コア部25のキャビティ面25aとが略面一状に配置されるとともに、固定型24のキャビティ面24aの周縁部24bに対向する部分の固定型21のキャビティ面21aが凹状に窪むように、スライドコア28のキャビティ面28aが移動コア部25のキャビティ面25aに対向する固定型21のキャビティ面21d及び固定コア部24のキャビティ面24aの中央部24cに対向する固定型21のキャビティ面21cより窪んだ状態でスライドコア28が凹部27内に配置される。
そして、図6(a)に示すように、成形型20のキャビティ23に、樹脂32に発泡剤として超臨界状態の流体を含有させた発泡性樹脂31が射出装置30から注入される。成形型20のキャビティ23に発泡性樹脂31が注入されると、固定型21の凹部27内に、具体的には凸状の空間部23a内に注入された発泡性樹脂31が成形型20によって素早く冷却されて固化し、冷却固化した発泡性樹脂31からなるリブ31aが凹部27内に形成される。
次に、スライドコア28のキャビティ面28aが固定型21のキャビティ面21c及び21dと略面一状になるようにスライドコア28が矢印X2方向へ移動され、図6(b)に示すように、固定コア部24の周縁部と該固定コア部24の周縁部に対向する部分の固定型21との間(以下、適宜「固定コア部24の周縁部側」を用いる)に形成される領域23b(図5において斜線ハッチングを施した領域)の少なくとも一部に冷却固化した発泡性樹脂31からなるリブ31aが押し込まれ、溶融状態にある発泡性樹脂31内にリブ31aが押し込まれる。
その後に、キャビティ23の容積を拡大させるように移動コア部25を矢印X1方向へ移動させ、図6(c)に示すように、移動コア部25の移動方向と反対方向に固定コア部24のキャビティ面24aが投影される領域、具体的には固定コア部24と該固定コア部24に対向する部分の固定型21との間(以下、適宜「固定コア部24側」を用いる)に位置する発泡性樹脂31の発泡を抑制した状態で、移動コア部25の移動方向と反対方向に移動コア部25のキャビティ面25aが投影される領域、具体的には移動コア部25と該移動コア部25に対向する部分の固定型21との間(以下、適宜「移動コア部25側」を用いる)に位置する発泡性樹脂31の発泡を促進させる。そして、発泡性樹脂31が次第に冷却されて固化し、移動コア部25側に位置する発泡性樹脂31からなる発泡促進樹脂部39aと固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31からなる発泡抑制樹脂部39bとを有する発泡樹脂成形品39が成形される。
成形装置15では、前記制御ユニットによって、冷却固化した発泡性樹脂31からなるリブ31aが固定コア部24の周縁部側に押し込まれた後に、移動コア部25がキャビティ23の容積を拡大させるように移動されるように移動コア部25及びスライドコア28の作動が制御される。
このようにして、発泡樹脂成形品39では、固定コア部24の周縁部側に冷却固化した発泡性樹脂31からなるリブ31aが押し込まれた後に、移動コア部25がキャビティ23の容積を拡大させるように移動されることにより、移動コア部25を移動する際に固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31が、移動コア部25側に流動することを抑制し、発泡抑制樹脂部39bにおいて発泡することを抑制することができる。
成形型20においては、キャビティ23の容積を拡大させるように移動コア部25を移動する際に固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31が移動コア部25側に流動することを抑制する流動抑制部材として冷却固化した発泡性樹脂31からなるリブ31aを用いているが、これに限定されるものでなく、固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31が移動コア部25側に流動することを抑制するその他の流動抑制部材を用いることが可能である。なお、前記流動抑制部材を固定コア部24の周縁部側に押し込む流動抑制部材押込手段は、スライドコア28と前記スライドコア駆動機構によって構成されている。
本実施形態においては、発泡樹脂成形品39を成形する上で、固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31が移動コア部25側に流動することを抑制する流動抑制部材31aが固定コア部24の周縁部側に押し込まれた後に移動コア部25が移動されることにより、移動コア部25側に位置する発泡性樹脂31の樹脂圧力の低下に伴って固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31が移動コア部25側に流動することを抑制し、発泡抑制樹脂部39bにおいて発泡を抑制することができ、発泡樹脂成形品39において発泡抑制樹脂部39bの物性を向上させることができる。固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31の冷却固化前に移動コア部25を移動させることができ、成形サイクルタイムを大幅に延長化することなく前記効果を得ることができる。
また、前記流動抑制部材押込手段は、流動抑制部材31aとして冷却固化した発泡性樹脂31を固定コア部24の周縁部側に押し込むことにより、前記流動抑制部材を別体で形成する必要がなく、比較的に簡単な手段によって、前記効果を奏することができる。
更に、発泡性樹脂31に、物理発泡剤が含有されていることにより、前記効果を有効に実現し得る発泡性樹脂を提供することができる。物理発泡剤が含有される場合には、化学発泡剤が含有される場合に比して発泡圧が高くなり発泡しやすくなるが、かかる場合においても、前記効果を有効に奏することができる。
また更に、物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることにより、前記効果をより有効に実現し得る物理発泡剤を提供することができる。物理発泡剤として超臨界状態の流体を用いる場合には、より微細な発泡セルを有する発泡樹脂成形品を成形することができ、発泡樹脂成形品の全体的な物性をさらに向上させることができる。
また、発泡性樹脂31にさらに、該発泡性樹脂31を補強する補強繊維を含有させるようにしてもよい。発泡性樹脂31に補強繊維が含有され繊維のスプリングバック現象によって発泡性樹脂の発泡がさらに促進される場合においても、前述したような発泡樹脂成形品の成形によれば、冷却固化した発泡性樹脂31からなるリブ31aを固定コア部24の周縁部側に押し込むことで、発泡抑制樹脂部において発泡することを抑制することができる。
前記実施形態では、発泡促進樹脂部39aと発泡抑制樹脂部39bとを有する発泡樹脂成形品39を成形するための成形型20が、固定型21と、固定コア部24及び移動コア部25を有する可動型22とによって構成されているが、固定型が、成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動可能な移動コア部と該移動コア部に隣接する固定コア部とを有するようにしてもよい。かかる場合においても、固定コア部の周縁部側に流動抑制部材が押し込まれた後に移動コア部を移動させることにより、固定コア部側に位置する発泡性樹脂が移動コア部側に流動することを抑制し、発泡抑制樹脂部において発泡することを抑制することができる。
図7は、前記成形装置に用いる別の成形型を示す断面説明図である。この成形型40は、前述した成形型20の凹部27内にインサート部材48が配置されていること以外は、成形型20と同様の構成を備えているので、同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
成形型40は、成形型20と同様に、固定コア部24のキャビティ面24aの周縁部24bに対向する部分の固定型21のキャビティ面21aに凹部27が設けられ、凹部27内に矢印X2方向に移動可能なスライドコア28が配置されているが、成形型40では、凹部27内においてスライドコア28のキャビティ23側にインサート部材48が配置されている。なお、インサート部材48は、例えば熱可塑性樹脂などの材料から成形される。
図8は、前記成形型を用いた発泡樹脂成形品の成形を説明するための説明図であり、図8では、図7のC部について示している。発泡樹脂成形品を成形する際には、固定コア部24のキャビティ面24aと移動コア部25のキャビティ面25aとが略面一状に配置され、凹部27内に配置されたスライドコア28のキャビティ23側にインサート部材48が挿入された状態で、成形型40が型閉じされる(図8(a)参照)。
成形型40が型閉じされると、成形型40のキャビティ23に発泡性樹脂31が注入され(図8(b)参照)、その後に、スライドコア28が矢印X2方向へ移動され、インサート部材48が固定コア部24の周縁部側に押し込まれる(図8(c)参照)。そして、インサート部材48が固定コア部24の周縁部側に押し込まれた状態で、キャビティ23の容積を拡大させるように移動コア部25を矢印X1方向へ移動させ、移動コア部25側に位置する発泡性樹脂31を発泡させ、移動コア部25側に位置する発泡性樹脂31からなる発泡促進樹脂部49aと固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31からなる発泡抑制樹脂部49bとを有する発泡樹脂成形品49が成形される(図8(d)参照)。なお、固定コア部24の周縁部側へのインサート部材48の押し込みは、キャビティ23内への発泡性樹脂31の注入開始前あるいは注入中であってもよい。
このように、固定コア部24の周縁部側にインサート部材48を押し込むことにより、キャビティ23の容積を拡大させるように移動コア部25を移動する際に、固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31が移動コア部25側に流動することを抑制し、発泡抑制樹脂部49bにおいて発泡することを抑制することができる。
前述した成形型20、40では、固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31が移動コア部25側に流動することを抑制する流動抑制部材として、発泡樹脂成形品の一部となる冷却固化した発泡性樹脂31からなるリブ31aやインサート部材48を用いているが、成形型20、40のスライドコア28自体を前記流動抑制部材として用いるようにしてもよい。
図9は、前記成形装置に用いるまた別の成形型を示す断面説明図である。この成形型60は、スライドコアのキャビティ面が固定型21のキャビティ面21c及び21dと略面一状に設けられていること以外は、成形型20と同様の構成を備えているので、同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
成形型60は、成形型20と同様に、固定コア部24のキャビティ面24aの周縁部24bに対向する部分の固定型21のキャビティ面21aに凹部27が設けられ、凹部27内に矢印X2方向に移動可能なスライドコア68が配置されているが、成形型60では、凹部27内に配置されるスライドコア68のキャビティ面68aが、固定型21のキャビティ面21a、具体的には固定型21のキャビティ面21c及び21dと略面一状に配置されている。
図10は、前記成形型を用いた発泡樹脂成形品の成形を説明するための説明図であり、図10では、図9のD部について示している。成形型60を用いて発泡樹脂成形品を成形する際においても、固定コア部24のキャビティ面24aと移動コア部25のキャビティ面25aとが略面一状に配置され、スライドコア68のキャビティ面68aが固定型21のキャビティ面21c及び21dと略面一状に配置された状態で、成形型60が型閉じされる(図10(a)参照)。
成形型60が型閉じされると、成形型60のキャビティ23に発泡性樹脂31が注入され(図10(b)参照)、その後に、スライドコア68を矢印X2方向へ移動させ、スライドコア68を固定コア部24の周縁部側に押し込む(図10(c)参照)。そして、スライドコア68が固定コア部24の周縁部側に押し込まれた状態で、キャビティ63の容積を拡大させるように移動コア部25を矢印X1方向へ移動させ、移動コア部25側に位置する発泡性樹脂31を発泡させ、移動コア部25側に位置する発泡性樹脂31からなる発泡促進樹脂部69aと固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31からなる発泡抑制樹脂部69bとを有する発泡樹脂成形品69が成形される(図10(d)参照)。この発泡樹脂成形品69では、スライドコア68に対応して固定コア部24の周縁部側に発泡樹脂成形品69の内方側に窪む溝部69cが形成される。なお、固定コア部24の周縁部側へのスライドコア68の押し込みは、キャビティ63内への発泡性樹脂31の注入開始前あるいは注入中であってもよい。
このように、固定コア部24の周縁部側にスライドコア68を押し込むことにより、キャビティ63の容積を拡大させるように移動コア部25を移動する際に、固定コア部24側に位置する発泡性樹脂31が移動コア部25側に流動することを抑制し、発泡抑制樹脂部69bにおいて発泡することを抑制することができる。
本実施形態では、発泡樹脂成形品の発泡抑制樹脂部としてドアモジュールプレートの取付部を例に記載しているが、発泡促進樹脂部と発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品において、例えば他の部材との合わせ部などの寸法精度が要求される部分や他の部材との溶着部などを発泡抑制樹脂部として成形する場合にも適用することができる。
以上のように、本発明は、例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば車体側面を構成するドアモジュールパネルなど、発泡促進樹脂部と発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品の成形に好適に適用可能である。
本発明の実施形態に係る発泡樹脂成形品としてのドアモジュールプレートを備えた車両の車体側部を示す断面説明図である。 前記ドアモジュールプレートを示す正面説明図である。 前記ドアモジュールプレートとインナーパネルとの取付部を示す断面説明図である。 前記発泡樹脂成形品を成形するための成形装置を示す概略説明図である。 図4のB部を拡大して示す断面説明図である。 前記成形型を用いた発泡樹脂成形品の成形を説明するための説明図である。 前記成形装置に用いる別の成形型を示す断面説明図である。 前記成形型を用いた発泡樹脂成形品の成形を説明するための説明図である。 前記成形装置に用いるまた別の成形型を示す断面説明図である。 前記成形型を用いた発泡樹脂成形品の成形を説明するための説明図である。 発泡樹脂成形品を成形するための成形型を示す断面説明図である。 前記成形型の移動コア部がキャビティの容積を拡大させる方向に移動された状態を示す断面説明図である。 図12のA部について発泡性樹脂に形成される発泡セルを模式的に示す断面説明図である。
符号の説明
15 成形装置
20、40、60 成形型
23 キャビティ
24 固定コア部
25 移動コア部
28、68 スライドコア
30 射出装置
31 発泡性樹脂
31a リブ
39、49、69 発泡樹脂成形品
39a、49a、69a 発泡促進樹脂部
39b、49b、69b 発泡抑制樹脂部

Claims (8)

  1. 開閉可能な成形型であって、該成形型を型閉じした状態で前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動可能な移動コア部と該移動コア部に隣接する固定コア部とを有する成形型を用い、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂を前記キャビティ内に注入した後に、前記キャビティの容積を拡大させるように前記移動コア部を移動させることにより、前記移動コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡促進樹脂部と、前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品を成形する発泡樹脂成形品の成形方法であって、
    前記キャビティの容積を拡大させるように前記移動コア部を移動する際に前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂が前記移動コア部側に流動することを抑制する流動抑制部材が前記固定コア部の周縁部側に押し込まれた後に、前記移動コア部が前記キャビティの容積を拡大させるように移動されることを特徴とする発泡樹脂成形品の成形方法。
  2. 前記流動抑制部材が、冷却固化した前記発泡性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の発泡樹脂成形品の成形方法。
  3. 前記発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡樹脂成形品の成形方法。
  4. 前記物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることを特徴とする請求項3に記載の発泡樹脂成形品の成形方法。
  5. 開閉可能な成形型であって、該成形型を型閉じした状態で前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動可能な移動コア部と該移動コア部に隣接する固定コア部とを有する成形型と、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂を前記キャビティ内に注入する注入手段と、前記移動コア部を前記キャビティの容積を拡大させるように移動させる移動コア部駆動手段と、を備え、前記発泡性樹脂を前記キャビティ内に注入し、前記移動コア部を前記キャビティの容積を拡大させるように移動させることにより、前記移動コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡促進樹脂部と、前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂からなる発泡抑制樹脂部とを有する発泡樹脂成形品を成形する発泡樹脂成形品の成形装置であって、
    前記キャビティの容積を拡大させるように前記移動コア部を移動する際に前記固定コア部側に位置する前記発泡性樹脂が前記移動コア部側に流動することを抑制する流動抑制部材を前記固定コア部の周縁部側に押し込む流動抑制部材押込手段を更に備え、
    前記流動抑制部材押込手段によって前記流動抑制部材が前記固定コア部の周縁部側に押し込まれた後に、前記移動コア部が前記キャビティの容積を拡大させるように移動されることを特徴とする発泡樹脂成形品の成形装置。
  6. 前記流動抑制部材押込手段は、前記流動抑制部材として冷却固化した前記発泡性樹脂を前記固定コア部の周縁部側に押し込むことを特徴とする請求項5に記載の発泡樹脂成形品の成形装置。
  7. 前記注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴とする請求項5又は6に記載の発泡樹脂成形品の成形装置。
  8. 前記注入手段は、前記物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴とする請求項7に記載の発泡樹脂成形品の成形装置。
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JP2016144921A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 日産自動車株式会社 複合材料の成形方法および成形装置

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