JP2009066889A - 液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置、圧電アクチュエータ - Google Patents
液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置、圧電アクチュエータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009066889A JP2009066889A JP2007237352A JP2007237352A JP2009066889A JP 2009066889 A JP2009066889 A JP 2009066889A JP 2007237352 A JP2007237352 A JP 2007237352A JP 2007237352 A JP2007237352 A JP 2007237352A JP 2009066889 A JP2009066889 A JP 2009066889A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric element
- columns
- driving
- column
- element member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】複数の圧電素子部材を隙間を空けて並べて配置した状態で圧電素子部材間の隙間に溝加工を施すと端の圧電素子柱の幅にバラツキが生じる。
【解決手段】第1の圧電素子列2Aの一端部側の圧電素子部材2の駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dは、半ピッチずれた位置から、所定ピッチの整数倍の位置43に、圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる幅を確保した端の位置が公差内におさまるように配置し、第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの一端部側の駆動柱12aとなる柱端(基準位置41)と、圧電素子部材2aに対向する第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる柱端(位置44)との間の距離Lを等分割したピッチで溝加工を施した。
【選択図】図6
【解決手段】第1の圧電素子列2Aの一端部側の圧電素子部材2の駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dは、半ピッチずれた位置から、所定ピッチの整数倍の位置43に、圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる幅を確保した端の位置が公差内におさまるように配置し、第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの一端部側の駆動柱12aとなる柱端(基準位置41)と、圧電素子部材2aに対向する第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる柱端(位置44)との間の距離Lを等分割したピッチで溝加工を施した。
【選択図】図6
Description
本発明は液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置、圧電アクチュエータに関する。
一般に、プリンタ、ファックス、コピア、プロッタ、或いはこれらの内の複数の機能を複合した画像形成装置としては、例えば、インクの液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを備え、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、インク滴を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液滴を吐出する)ことをも意味する。また、「インク」とは、狭義のインクに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。
液体吐出ヘッドとしては、液室内の液体であるインクを加圧する圧力を発生するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子、特に圧電層と内部電極を交互に積層した積層型圧電素子を用いて、積層型圧電素子のd33又はd31方向の変位で液室の壁面を形成する弾性変形可能な振動板を変形させ、液室内容積/圧力を変化させて液滴を吐出させるいわゆる圧電アクチュエータを用いた圧電型ヘッドが知られている。
このような圧電アクチュエータを用いた液体吐出ヘッドとして、例えば、特許文献1、2には、複数の圧電素子柱が溝加工で形成された複数の圧電素子部材が、前記複数の圧電素子柱の並び方向に沿って一つのベース部材に配置された液体吐出ヘッド、この場合に各圧電素子部材の間に溝加工が施されていない液体吐出ヘッドが記載されている。
特開2006−175845号公報
特開2007−076264号公報
特許文献3には、単独でノズルアクチュエータを構成する複数のチップの側面同士を接合してライン状に形成した長尺ヘッドが記載されている。
特開2003−266711号公報
また、圧電素子部材から複数の圧電素子柱を形成する方法としては、特許文献4に記載されているように、圧電素子部材をベース部材に接合した状態でダイシングブレードなどによって溝加工を施す方法が知られている。
特開平8−142325号公報
上述したように、画像形成装置としての例えばインクジェット記録装置には高速印字が求められている。この場合、滴吐出周波数を高くする、ノズル数を多くするといった手段があるが、滴吐出周波数を高くすると、それに伴いキャリッジを高速で動かさなければならず、強力なモータを精度よく制御する、高周波で安定して滴吐出をおこなうといった課題を解決しなければならないことから、ヘッドを長くしてノズル数を増やすラインヘッドなどの長尺化が必要になってくる。
ここで、圧電アクチュエータを用いる液体吐出ヘッドの場合には、特許文献1、2などに記載されているように複数の圧電素子柱が形成された複数の圧電素子部材を並べて配置することで長尺化を図ることが好ましい。
ところが、この場合、ベース部材上に接合した圧電素子部材に対してダイシングブレードなどで溝加工を施すとき、圧電素子部材間の隙間を加工する時にブレードの中心と隙間の中心とのずれ量が大きくなると、ブレードに対する抵抗に偏りが生じてブレードが斜めに曲がって加工され、隙間における加工品質が低下するという不具合が生じる。
そこで、圧電素子部材間の隙間の幅をブレードの幅に一致させて隙間には溝加工を施さない構成、複数の圧電素子部材の長さを高精度に揃え、かつ、隙間の幅を高精度に揃える構成などが採用されるが、これらの構成では、いずれも圧電素子部材の製造やベース部材へ並べて配置するときの精度として極めて高いものが要求され、実用的ではないという問題が残る。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、圧電素子部材の寸法精度や配置時の隙間精度として高いものを要求することなく、各圧電素子柱の駆動特性のバラツキを低減しつつ、隙間における加工品質の低下を防止することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、溝によって分割された、交互に駆動される駆動柱と駆動されない非駆動柱となる複数の圧電素子柱を有する圧電素子部材が、複数個並べて配置された第1、第2の圧電素子列を有し、第1の圧電素子列の駆動柱と第2の圧電素子列の非駆動柱とが対向する位置関係で配置され、一方の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱と、一方の圧電素子列の圧電素子部材に対向配置された他方の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱との間の距離が等分割されたピッチで溝が形成されている構成とした。
ここで、少なくとも第1、第2、第3の圧電素子列を有し、第3の圧電素子列の駆動柱と非駆動柱の配列が第1又は第2の圧電素子列の駆動柱と非駆動柱の配列と同じである構成とできる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの製造方法は、溝によって分割された、交互に駆動される駆動柱と駆動されない非駆動柱となる複数の圧電素子柱を有する圧電素子部材が、複数個並べて配置された第1、第2の圧電素子列を有し、第1の圧電素子列の駆動柱と第2の圧電素子列の非駆動柱とが対向する位置関係で配置された液体吐出ヘッドの製造方法において、第1の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱となる端を基準として、第1の圧電素子列の圧電素子部材に対向する第2の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱となる端を合わせて配置する工程と、第1の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱となる端と第2の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱となる端との間の距離を測定する工程と、測定した距離を等分割したピッチで圧電素子部材に対して、各圧電素子部材のつなぎ目部分を除いて溝加工を施す工程とを行う構成とした。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えた。
本発明に係る圧電アクチュエータは、溝によって分割された、交互に駆動される駆動柱と駆動されない非駆動柱となる複数の圧電素子柱を有する圧電素子部材が、複数個並べて配置された第1、第2の圧電素子列を有し、第1の圧電素子列の駆動柱と第2の圧電素子列の非駆動柱とが対向する位置関係で配置され、一方の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱と、一方の圧電素子列の圧電素子部材に対向配置された他方の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱との間の距離が等分割されたピッチで溝が形成されている構成とした。
本発明に係る液体吐出ヘッド及びその製造方法、本発明に係る圧電アクチュエータによれば、一方の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱と、一方の圧電素子列の圧電素子部材に対向配置された他方の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱との間の距離を等分割したピッチで溝が形成されるので、圧電素子部材の寸法精度や配置時の隙間精度として高いものを要求することなく、各圧電素子柱の駆動特性のバラツキを低減しつつ、隙間における加工品質の低下を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、液滴のバラツキが低減して、高画質画像を形成できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明を適用する圧電アクチュエータの一例について図1ないし図3を参照して説明する。
この圧電アクチュエータは、ベース部材1上に、複数の圧電素子部材2(区別するときは符号2a〜2fを用いる。)を並べて配置した2つの第1、第2の圧電素子列2A、2Bを有している。各圧電素子部材2には、溝加工によって形成された溝3によって分割された、交互に駆動される駆動柱12aと駆動されない非駆動柱12bとなる複数の圧電素子柱12を有し、第1の圧電素子列2Aの駆動柱12aと第2の圧電素子列2Bの非駆動柱12bとが対向する位置関係、すなわち、所謂バイピッチ構成で配置されている。
この圧電アクチュエータは、ベース部材1上に、複数の圧電素子部材2(区別するときは符号2a〜2fを用いる。)を並べて配置した2つの第1、第2の圧電素子列2A、2Bを有している。各圧電素子部材2には、溝加工によって形成された溝3によって分割された、交互に駆動される駆動柱12aと駆動されない非駆動柱12bとなる複数の圧電素子柱12を有し、第1の圧電素子列2Aの駆動柱12aと第2の圧電素子列2Bの非駆動柱12bとが対向する位置関係、すなわち、所謂バイピッチ構成で配置されている。
これらの第1、第2の圧電素子列2A、2Bの各圧電素子部材2の一端面には各駆動柱12aに駆動波形を与えるためのFPCケーブル4が接続され、各FPCケーブル4には駆動IC5が搭載されている。
次に、この圧電アクチュエータの製造方法に比較例に係る第1例について図4をも参照して説明する。
ここでは、駆動柱12a、非駆動柱12bの間隔は300dpi相当で、隣り合う圧電素子柱12の間隔は150dpi相当とする。このとき、1つの圧電素子列の圧電素子部材の並び方向において、圧電素子部材12と圧電素子部材12とのつなぎ部分20(図3参照)を挟んだ両側の圧電素子柱12は、一方の圧電素子部材2が駆動柱12a、他方の圧電素子部材2が非駆動柱12bとなる長さに圧電素子部材2が形成されている。
ここでは、駆動柱12a、非駆動柱12bの間隔は300dpi相当で、隣り合う圧電素子柱12の間隔は150dpi相当とする。このとき、1つの圧電素子列の圧電素子部材の並び方向において、圧電素子部材12と圧電素子部材12とのつなぎ部分20(図3参照)を挟んだ両側の圧電素子柱12は、一方の圧電素子部材2が駆動柱12a、他方の圧電素子部材2が非駆動柱12bとなる長さに圧電素子部材2が形成されている。
この場合、圧電素子部材2に溝加工を施すことによって圧電素子柱12が形成されるが、つなぎ目20の部分をダイシングブレードやワイヤーソウで加工すると、つなぎ目20の左右の切削抵抗差により加工中のブレードが曲がり、圧電素子柱12の寸法(並び方向の幅)にバラツキが生じることになる。
そこで、図4に示すように、第1の圧電素子列2Aが圧電素子部材2a〜2c、第2の圧電素子列2Bが圧電素子部材2d〜12fで構成されるとき、各圧電素子部材2は長さ公差±1μmの高精度で形成する。
そして、このように形成された圧電素子部材2をベース部材1の所定の位置に位置決めして固定した後、第1の圧電素子列2Aの一端部側の圧電素子部材2の駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、1/150インチの整数倍の位置42に、隣り合う圧電素子部材2bの非駆動柱12bとなる柱端を合わせて配置した。圧電素子部材2bに隣り合う圧電素子部材2cも同様に配置する。
次いで、第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dは、対向する第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から、1/150インチの整数倍の位置43に、圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる幅を確保した端の位置が±1μmという高精度の公差内におさまるように配置した。同様に、圧電素子部材12e、12fも第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から1/150インチの整数倍の位置に高精度に配置する。
このように配置した圧電素子部材2a〜2fを圧電素子部材2aの駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、所定のピッチ、この場合はバイピッチ構成のため1/300インチのピッチでダインシング(溝加工)を行い、各圧電素子部材12a〜12fのつなぎ目20では溝加工を行わずに、次の所定の位置の溝加工を行うようにする。
このように、圧電素子部材2を高精度の長さ寸法で形成し、かつ、各圧電素子部材12を高精度の寸法公差内で並べて配置すれば、圧電素子部材12のつなぎ目20での溝加工を行わないでも圧電素子柱12のばらつきが非常に小さな圧電アクチュエータを得ることができる。
また、この圧電アクチュエータの製造方法の比較例に係る第2例について図5をも参照して説明する。
ここでは、第1の圧電素子列2Aが圧電素子部材2a〜2c、第2の圧電素子列2Bが圧電素子部材2d〜12fで構成されるとき、各圧電素子部材2は長さ公差±5μmの精度で形成されている。
ここでは、第1の圧電素子列2Aが圧電素子部材2a〜2c、第2の圧電素子列2Bが圧電素子部材2d〜12fで構成されるとき、各圧電素子部材2は長さ公差±5μmの精度で形成されている。
そして、このように形成された圧電素子部材2をベース部材1の所定の位置に位置決めして固定した後、第1の圧電素子列2Aの一端部側の圧電素子部材2の駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、1/150インチの整数倍の位置42に、隣り合う圧電素子部材2bの非駆動柱12bとなる柱端を合わせて配置した。圧電素子部材2bに隣り合う圧電素子部材2cも同様に配置する。
次いで、第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dは、対向する第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から、1/150インチの整数倍の位置43に、圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる幅を確保した端の位置が±1μmという高精度の公差内におさまるように配置した。同様に、圧電素子部材12e、12fも第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から1/150インチの整数倍の位置に±1μmで高精度に配置する。
このように配置した圧電素子部材2a〜2fを圧電素子部材2aの駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、所定のピッチ、この場合はバイピッチ構成のため1/300インチのピッチでダインシング(溝加工)を行い、各圧電素子部材12a〜12fのつなぎ目20では溝加工を行わずに、次の所定の位置の溝加工を行うようにする。
この場合、圧電素子部材2のつなぎ目20では長さの公差だけばらついた圧電素子柱12が形成されるが、この場合、ばらつく圧電素子柱12は全て非駆動柱12bであって、駆動柱12aには影響がなく、つなぎ目における駆動柱12aの幅ばらつきが非常に小さな圧電アクチュエータが得られる。
これらは比較例はいずれも圧電素子部材のつなぎ目部分で溝加工を行わないものであるが、圧電素子部材の寸法及び配置位置精度として高精度のものが要求されることになる。
そこで、本発明に係る圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド及びその製造方法の第1実施形態について図6を参照して説明する。
まず、第1の圧電素子列2Aが圧電素子部材2a〜2c、第2の圧電素子列2Bが圧電素子部材2d〜12fで構成されるとき、各圧電素子部材2は長さ公差±5μmの精度で形成されている。
まず、第1の圧電素子列2Aが圧電素子部材2a〜2c、第2の圧電素子列2Bが圧電素子部材2d〜12fで構成されるとき、各圧電素子部材2は長さ公差±5μmの精度で形成されている。
そして、このように形成された圧電素子部材2をベース部材1の所定の位置に位置決めして固定した後、第1の圧電素子列2Aの一端部側の圧電素子部材2の駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、1/150インチの整数倍の位置42に、隣り合う圧電素子部材2bの非駆動柱12bとなる柱端を合わせて配置した。圧電素子部材2bに隣り合う圧電素子部材2cも同様に配置する。
次いで、第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dは、対向する第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から、1/150インチの整数倍の位置43に、圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる幅を確保した端の位置が±5μmという高精度の公差内におさまるように配置した。同様に、圧電素子部材12e、12fも第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から1/150インチの整数倍の位置に±5μmという公差内に配置する。
そして、第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの一端部側の駆動柱12aとなる柱端(基準位置41)と、圧電素子部材2aに対向する第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる柱端(位置44)との間の距離Lを測定する。
次いで、この測定した距離Lを圧電素子部材2の長さ及び形成する圧電素子柱12の個数に基づいて等間隔になる溝加工のピッチを算出する。このとき、加工ピッチは1/300インチに対しては同じになることもあれば、多少異なることもある。そして、算出したピッチで、圧電素子部材2a、2dに対して溝加工を施して圧電素子柱12を形成する。
同様に、第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2bと第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2eとの間でも距離Lに相当する距離を測定して加工ピッチを算出して溝加工を行い、第2の圧電素子列2Aの圧電素子部材2cと第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2fとの間でも距離Lに相当する距離を測定して加工ピッチを算出して溝加工を行う。
これによって、個々の圧電素子部材12の加工ピッチには多少のバラツキが生じて駆動柱12aの幅にもバラツキが生じるものの、駆動特性に生じる影響は少なく、後述するような液体吐出ヘッドに適用しても液滴吐出特性に与えるバラツキの程度は少ない。
これに対して、圧電素子部材の長さのばらつきやベース部材に接着するときの位置精度がずれても、つなぎ目の駆動柱の幅のばらつきは少なく、所要の範囲内で幅を揃えることができる。
次に、圧電素子列が3列の場合の比較例について図7を参照して説明する。
ここでは、第1の圧電素子列2Aが圧電素子部材2a〜2c、第2の圧電素子列2Bが圧電素子部材2d〜12f、第2の圧電素子列2Cが圧電素子部材2g〜12iで構成されるとき、各圧電素子部材2は長さ公差±5μmの精度で形成されている。
ここでは、第1の圧電素子列2Aが圧電素子部材2a〜2c、第2の圧電素子列2Bが圧電素子部材2d〜12f、第2の圧電素子列2Cが圧電素子部材2g〜12iで構成されるとき、各圧電素子部材2は長さ公差±5μmの精度で形成されている。
そして、このように形成された圧電素子部材2をベース部材1の所定の位置に位置決めして固定した後、第1の圧電素子列2Aの一端部側の圧電素子部材2の駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、1/150インチの整数倍の位置42に、隣り合う圧電素子部材2bの非駆動柱12bとなる柱端を合わせて配置した。圧電素子部材2bに隣り合う圧電素子部材2cも同様に配置する。
次いで、第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2dは、対向する第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から、1/150インチの整数倍の位置43に、圧電素子部材2dの他端部側の駆動柱12aとなる幅を確保した端の位置が±1μmという高精度の公差内におさまるように配置した。同様に、圧電素子部材12e、12fも第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から1/150インチの整数倍の位置に±1μmで高精度に配置する。
次いで、第3の圧電素子列2Cの圧電素子部材2gは、第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から、1/150インチの整数倍の位置73に、圧電素子部材2gの他端部側の駆動柱12aとなる幅を確保した端の位置が±1μmという高精度の公差内におさまるように配置した。同様に、圧電素子部材12h、12iも第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの駆動柱12aの基準位置41から、半ピッチずれた位置から1/150インチの整数倍の位置に±1μmで高精度に配置する。つまり、第3の圧電素子列2Cの圧電素子部材2g〜2iの駆動柱12a、12bの配列は第2の圧電素子列2Bの圧電素子部材2d〜2fの配列と同じにしている。
このように配置した圧電素子部材2a〜2iを圧電素子部材2aの駆動柱12aとなる柱端を基準位置41として、所定のピッチ、この場合はバイピッチ構成のため1/300インチのピッチでダインシング(溝加工)を行い、各圧電素子部材12a〜12iのつなぎ目20では溝加工を行わずに、次の所定の位置の溝加工を行うようにする。
この場合、圧電素子部材2のつなぎ目20では長さの公差だけばらついた圧電素子柱12が形成されるが、この場合、ばらつく圧電素子柱12は全て非駆動柱12bであって、駆動柱12aには影響がなく、つなぎ目における駆動柱12aの幅ばらつきが非常に小さな圧電アクチュエータが得られる。さらに、第3列の圧電素子列2Cが同時に形成できるので、小さくて高性能な圧電アクチュエータを得ることができる。
そこで、本発明に係る圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド及びその製造方法の第2実施形態について説明すると、上述した比較例と同様に、第1の圧電素子列2Aが圧電素子部材2a〜2c、第2の圧電素子列2Bが圧電素子部材2d〜12f、第2の圧電素子列2Cが圧電素子部材2g〜12iで構成されるとき、各圧電素子部材2は長さ公差±5μmの精度で形成されている。
そこで、前記第1実施形態と同様にして、第1の圧電素子列の圧電素子部材2aを基準として、第2の圧電素子列2Bの各圧電素子部材2d〜2f、第3の圧電素子列2Cの圧電素子部材2g〜iを、第2の圧電素子列2Bの各圧電素子部材2d〜2fと第3の圧電素子列2Cの圧電素子部材2g〜iの駆動柱12aと非駆動柱12bとの配列が同じになるように、寸法公差5μmで配置して、前述した第2又は第3の圧電素子列2B又は2Cの圧電素子部材2d又は2gと第1の圧電素子列2Aの圧電素子部材2aの基準位置41との間における距離Lを測定して、測定した距離を等間隔になるように分割したピッチで溝加工を施す。
このようにすれば、個々の圧電素子部材12の加工ピッチには多少のバラツキが生じて駆動柱12aの幅にもバラツキが生じるものの、駆動特性に生じる影響は少なく、後述するような液体吐出ヘッドに適用しても液滴吐出特性に与えるバラツキの程度は少ない3列以上の圧電素子列を有する圧電アクチュエータが得られる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施形態について図8及び図9を参照して説明する。なお、図8は同液体吐出ヘッドの液室長手方向(液室の並び方向と直交する方向)に沿う断面説明図、図9は同じく液室短手方向(液室の並び方向)に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、SUS基板で形成した流路基板(液室基板)101と、この流路基板1の下面に接合した振動板部材102と、流路基板101の上面に接合したノズル板103とを有し、これらによって液滴(液体の滴)を吐出するノズル104が連通する個別流路としての液室(以下「加圧液室」というが、圧力室、加圧室、流路などとも称される。)106、加圧液室106に液体であるインク(記録液)を供給する供給路を兼ねた流体抵抗部107、複数の加圧液室106に記録液を供給する共通液室108を形成している。なお、共通液室108には図示しない液体タンクから供給路を介して記録液が供給される。
ここで、流路基板101は、リストリクタプレート101Aとチャンバーブレート101Bとを接着して構成している。この流路基板101は、SUS基板を、酸性エッチング液を用いてエッチング、あるいは打ち抜き(プレス)などの機械加工することで、各加圧液室6、流体抵抗部7、共通液室8などの開口をそれぞれ形成している。なお、流体抵抗部107は、リストリクタプレート101Aの部分を開口し、チャンバーブレート101Bの部分を開口しないことで形成している。
振動板部材102は、流路基板101を構成するチャンバーブレート101Bに接着接合している。この振動板部材2は、例えば、SUS基板などの金属部材121に金属部材21よりも線膨張係数を大きく調製した樹脂を直接塗布(塗工)して加熱、固化させた樹脂層(樹脂部材)122を直接成膜して形成したものであり、樹脂層122で液室106の壁面となる変形可能な部分(振動板領域)102Aを形成し、この振動板領域102Aの液室106と反対側には金属部材121からなる島状の突起部(以下「島状凸部」ともいう。)102Bを形成している。また、この振動板部材102には流路基板101の液室間隔壁部106Aに対応する位置には金属部材121による厚肉部102Dが形成(残存)されている。この他、振動板部材102は、樹脂層と金属部材とを接着剤で接合したもの、Niなどの電鋳で形成したものなどを用いることもできる。
ノズル板103は、各加圧液室106に対応して直径10〜30μmの多数のノズル104を形成し、流路基板101のリストリクタプレート101Aに接着剤接合している。このノズル板103としては、ステンレス、ニッケルなどの金属、ポリイミド樹脂フィルムなどの樹脂、シリコン、及びそれらの組み合わせからなるものを用いることができる。また、ノズル面(吐出方向の表面:吐出面)には、インクとの撥水性を確保するため、メッキ被膜、あるいは撥水剤コーティングなどの周知の方法で撥水膜を形成している。
そして、振動板部材102の面外側(加圧液室106と反対面側)に本発明に係る圧電アクチュエータ110を配置している。この圧電アクチュエータ110は、前述した圧電アクチュエータと同様に、圧電素子部材112を共通のベース部材114に列状に並べて接合配置され、各圧電素子部材112には分断することのないスリット加工(溝加工)によるスリット溝115が形成されることで、複数の圧電素子柱111が形成されている。そして、前述したように、各圧電素子部材112間で圧電素子柱111のピッチが異なっている。また、圧電素子部材112の各圧電素子柱111は、1つおきに駆動する圧電素子柱(駆動柱)111Aと駆動しない圧電素子柱(非駆動柱)111Bとして使用する。
給電部材113は、FPCで構成し、圧電素子部材112の1つおきの駆動柱111Aに対応して配置された図示しない電極を有している。
この圧電アクチュエータ110の駆動柱111Aは振動板部材102の島状凸部102Bに接着剤接合し、非駆動柱111Bは液室間隔壁部106Aに対応する厚肉部102Dに接着剤接合している。
なお、圧電素子部材112は、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に積層したものであり、内部電極を交互に端面の端面電極(外部電極)である図示しない個別電極及び共通電極にそれぞれ電気的に接続し、これらの個別電極及び共通電極に前述した給電部材113をはんだ接合している。この圧電定数がd33(d33は内部電極面に垂直(厚み方向)の伸び縮みを指す。)である圧電素子部材112の駆動柱111Aの伸縮により振動板領域102Aを変位させて液室106を収縮、膨張させるようになっている。駆動柱111Aに駆動信号が印加され充電が行われると伸長し、また駆動柱111Aに充電された電荷が放電すると反対方向に収縮する。
なお、圧電素子部材112(駆動柱111A)の圧電方向としてd33方向の変位を用いて加圧液室106内インクを加圧する構成とすることも、圧電素子部材112の圧電方向としてd31方向の変位を用いて加圧液室106内インクを加圧する構成とすることもできる。本実施形態ではd33方向の変位を用いた構成をとっている。
ベース部材114は金属材料で形成することが好ましい。ベース部材114の材質(材料)が金属であれば、圧電素子部材112の自己発熱による蓄熱を防止することができる。
さらに、振動板部材102の周囲にはフレーム部材117を接着剤で接合している。そして、このフレーム部材117には、振動板部材102の樹脂層122で構成した変形可能な部分としてのダイアフラム部102Cを介して共通液室108に隣接するバッファ室118を形成している。ダイアフラム部102Cは共通液室108及びバッファ室118の壁面を形成する。なお、バッファ室118は連通路120を介して大気と連通させている。
また、この液体吐出ヘッドでは、圧電素子部材112の圧電素子柱111は300dpiの間隔で形成し、それが対向して2列に並んでいる構成としている。また、加圧液室106及びノズル104は1列150dpiの間隔で2列を千鳥状に並べて配置しており、300dpiの解像度を1スキャンで得ることができる。
また、上述したようにこの液体吐出ヘッドは、ほとんどの部材をSUSから形成し、その熱膨張係数を揃えているので、ヘッドの組立中、あるいは、使用中における熱膨張による種々の不具合を避けることができる。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子部材112の駆動柱111Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって駆動柱111Aが収縮し、振動板部材102の振動板領域102Aが下降して加圧液室106の容積が膨張することで、加圧液室106内にインクが流入し、その後駆動圧柱111Aに印加する電圧を上げて駆動柱111Aを積層方向に伸長させ、振動板領域102Aをノズル104方向に変形させて加圧液室106の容積/体積を収縮させることにより、加圧液室106内の記録液が加圧され、ノズル104から記録液の滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動柱111Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板領域102Aが初期位置に復元し、加圧液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室108から加圧液室106内に記録液が充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。
このように、この液体吐出ヘッドは本発明に係る圧電アクチュエータを備えているので、滴吐出特性のバラツキの少ない長尺ヘッドとすることができる。
次に、本発明に係る画像形成装置の一例について図10を参照して説明する。なお、図10は同装置の機構部全体の概略構成図である。
この画像形成装置は、装置本体201の内部に画像形成部202等を有し、装置本体201の下方側に多数枚の記録媒体(用紙)203を積載可能な給紙トレイ204を備え、この給紙トレイ204から給紙される用紙203を取り込み、搬送機構205によって用紙203を搬送しながら画像形成部202によって所要の画像を記録した後、装置本体201の側方に装着された排紙トレイ206に用紙203を排紙する。
この画像形成装置は、装置本体201の内部に画像形成部202等を有し、装置本体201の下方側に多数枚の記録媒体(用紙)203を積載可能な給紙トレイ204を備え、この給紙トレイ204から給紙される用紙203を取り込み、搬送機構205によって用紙203を搬送しながら画像形成部202によって所要の画像を記録した後、装置本体201の側方に装着された排紙トレイ206に用紙203を排紙する。
また、装置本体201に対して着脱可能な両面ユニット207を備え、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、搬送機構205によって用紙203を逆方向に搬送しながら両面ユニット207内に取り込み、反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構205に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ206に用紙203を排紙する。
ここで、画像形成部202は、例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の液滴を吐出する、フルライン型の4個の本発明に係る液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッド211k、211c、211m、211y(色を区別しないときには「記録ヘッド211」という。)を備え、各記録ヘッド211は液滴を吐出するノズルを形成したノズル面を下方に向けてヘッドホルダ213に装着している。
また、各記録ヘッド211に対応してヘッドの性能を維持回復するための維持回復機構212k、212c、212m、212y(色を区別しないときには「維持回復機構212」という。)を備え、パージ処理、ワイピング処理などのヘッドの性能維持動作時には、記録ヘッド211と維持回復機構212とを相対的に移動させて、記録ヘッド211のノズル面に維持回復機構212を構成するキャッピング部材などを対向させる。
なお、ここでは、記録ヘッド211は、用紙搬送方向上流側から、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に各色の液滴を吐出する配置としているが、配置及び色数はこれに限るものではない。また、ライン型ヘッドとしては、各色の液滴を吐出する複数のノズル列を所定間隔で設けた1又は複数のヘッドを用いることもできるし、ヘッドとこのヘッドに記録液を供給する記録液カートリッジを一体とすることも別体とすることもできる。
給紙トレイ204の用紙203は、給紙コロ(半月コロ)221と図示しない分離パッドによって1枚ずつ分離され装置本体201内に給紙され、搬送ガイド部材223のガイド面223aに沿ってレジストローラ225と搬送ベルト233との間に送り込まれ、所定のタイミングでガイド部材226を介して搬送機構205の搬送ベルト233に送り込まれる。
また、搬送ガイド部材223には両面ユニット207から送り出される用紙203を案内するガイド面223bも形成されている。更に、両面印刷時に搬送機構205から戻される用紙203を両面ユニット207に案内するガイド部材227も配置している。
搬送機構205は、駆動ローラである搬送ローラ231と従動ローラ232との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト233と、この搬送ベルト233を帯電させるための帯電ローラ234と、画像形成部202に対向する部分で搬送ベルト233の平面性を維持するプラテン部材235と、搬送ベルト233から送り出す用紙203を搬送ローラ231側に押し付ける押さえコロ236と、その他図示しないが、搬送ベルト233に付着した記録液(インク)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなるクリーニングローラなどを有している。
この搬送機構205の下流側には、画像が記録された用紙203を排紙トレイ206に送り出すための排紙ローラ238及び拍車239を備えている。
このように構成した画像形成装置において、搬送ベルト233は矢示方向に周回移動し、高電位の印加電圧が印加される帯電ローラ334と接触することで正に帯電される。この場合、帯電ローラ234の帯電電圧は所定の時間間隔で極性を切り替えることによって、搬送ベルト233を所定の帯電ピッチで帯電させる。
ここで、この高電位に帯電した搬送ベルト233上に用紙203が給送されると、用紙203内部が分極状態になり、搬送ベルト233上の電荷と逆極性の電荷が用紙203の搬送ベルト233と接触している面に誘電され、搬送ベルト233上の電荷と搬送される用紙203上に誘電された電荷同士が互いに静電的に引っ張り合い、用紙203は搬送ベルト233に静電的に吸着される。このようにして、搬送ベルト233に強力に吸着した用紙203は反りや凹凸が校正され、高度に平らな面が形成される。
そして、搬送ベルト233を周回させて用紙203を移動させ、記録ヘッド211から液滴を吐出することで、用紙203上に所要の画像が形成され、画像が記録された用紙203は排紙ローラ238によって排紙トレイ206に排紙される。
このように、この画像形成装置においては本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドを備えているので、低コストで、高い信頼性が得られる記録ヘッドを用いて高速で画像を形成することができる。
なお、上記実施形態では本発明に係る画像形成装置をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができる。
1…ベース部材
2A、2B、2C…第1、第2、第3の圧電素子列
2…圧電素子部材
12…圧電素子柱
12a…駆動柱
12b…非駆動柱
101…流路基板
102…振動板部材
103…ノズル板
104…ノズル
106…加圧液室
110…圧電アクチュエータ
211k、211c、211m、211y…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
2A、2B、2C…第1、第2、第3の圧電素子列
2…圧電素子部材
12…圧電素子柱
12a…駆動柱
12b…非駆動柱
101…流路基板
102…振動板部材
103…ノズル板
104…ノズル
106…加圧液室
110…圧電アクチュエータ
211k、211c、211m、211y…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
Claims (5)
- 溝によって分割された、交互に駆動される駆動柱と駆動されない非駆動柱となる複数の圧電素子柱を有する圧電素子部材が、複数個並べて配置された第1、第2の圧電素子列を有し、
前記第1の圧電素子列の駆動柱と第2の圧電素子列の非駆動柱とが対向する位置関係で配置され、
一方の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱と、前記一方の圧電素子列の圧電素子部材に対向配置された前記他方の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱との間の距離が等分割されたピッチで前記溝が形成されている
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、少なくとも第1、第2、第3の圧電素子列を有し、前記第3の圧電素子列の駆動柱と非駆動柱の配列が前記第1又は第2の圧電素子列の駆動柱と非駆動柱の配列と同じであることを特徴とする液体吐出ヘッド。
- 溝によって分割された、交互に駆動される駆動柱と駆動されない非駆動柱となる複数の圧電素子柱を有する圧電素子部材が、複数個並べて配置された第1、第2の圧電素子列を有し、前記第1の圧電素子列の駆動柱と第2の圧電素子列の非駆動柱とが対向する位置関係で配置された液体吐出ヘッドの製造方法において、
前記第1の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱となる端を基準として、前記第1の圧電素子列の圧電素子部材に対向する前記第2の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱となる端を合わせて配置する工程と、
前記第1の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱となる端と前記第2の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱となる端との間の距離を測定する工程と、
前記測定した距離を等分割したピッチで前記圧電素子部材に対して、各圧電素子部材のつなぎ目部分を除いて溝加工を施す工程と
を行うことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。 - 液滴を吐出する液体吐出ヘッドを備えて画像を形成する画像形成装置において、前記液体吐出ヘッドが請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドであることを特徴とする画像形成装置。
- 溝によって分割された、交互に駆動される駆動柱と駆動されない非駆動柱となる複数の圧電素子柱を有する圧電素子部材が、複数個並べて配置された第1、第2の圧電素子列を有し、
前記第1の圧電素子列の駆動柱と第2の圧電素子列の非駆動柱とが対向する位置関係で配置され、
一方の圧電素子列の圧電素子部材の一端部の駆動柱と、前記一方の圧電素子列の圧電素子部材に対向配置された前記他方の圧電素子列の圧電素子部材の他端部の駆動柱との間の距離が等分割されたピッチで前記溝が形成されている
ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007237352A JP2009066889A (ja) | 2007-09-13 | 2007-09-13 | 液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置、圧電アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007237352A JP2009066889A (ja) | 2007-09-13 | 2007-09-13 | 液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置、圧電アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009066889A true JP2009066889A (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=40603670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007237352A Pending JP2009066889A (ja) | 2007-09-13 | 2007-09-13 | 液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置、圧電アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009066889A (ja) |
-
2007
- 2007-09-13 JP JP2007237352A patent/JP2009066889A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100947816B1 (ko) | 액체 토출 헤드, 액체 토출 장치, 및 화상 형성 장치 | |
JP4944687B2 (ja) | 圧電アクチュエータ及びその製造方法、液体吐出ヘッド、画像形成装置 | |
JP5754188B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP5168934B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、画像形成装置、圧電アクチュエータ | |
JP5633200B2 (ja) | 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
US8926068B2 (en) | Liquid discharge head, method of manufacturing liquid discharge head, and image forming device | |
JP5375667B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
US7651205B2 (en) | Liquid discharging head using piezoelectric actuator and image forming apparatus using the liquid discharging head | |
JP2008114561A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、画像形成装置 | |
JP6064470B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP5327465B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置 | |
JP2007076264A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの製造方法及び画像形成装置 | |
JP5327435B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置 | |
JP5895348B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP6119320B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、画像形成装置 | |
JP5796347B2 (ja) | 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータの製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP2008149588A (ja) | 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置 | |
JP6308026B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP2009066889A (ja) | 液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置、圧電アクチュエータ | |
JP5444971B2 (ja) | 圧電アクチュエータの製造方法、圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP5107657B2 (ja) | 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、液体吐出装置、画像形成装置 | |
JP2011000738A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011056926A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 | |
JP5857559B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP2011056859A (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |