JP2009065498A - 表示撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで量産性に優れた視線一致型の表示撮像装置を提供すること。
【解決手段】光透過型有機EL表示体5は、ガラス基板等の透明基板5a上に、透明な導電性素材による第1電極5b、有機EL発光層5c、透明な導電性素材による第2電極5eが順に積層されて形成される。前記有機EL表示体5の表示機能面の裏面側には、表示体5の非表示時における当該有機EL表示体を介した透過像を撮像する撮像手段2が配置されている。前記有機EL表示体5による画像表示と、前記撮像手段2による撮像動作とが、時分割により異なったタイミングで実行されるように動作する。
【選択図】図3
【解決手段】光透過型有機EL表示体5は、ガラス基板等の透明基板5a上に、透明な導電性素材による第1電極5b、有機EL発光層5c、透明な導電性素材による第2電極5eが順に積層されて形成される。前記有機EL表示体5の表示機能面の裏面側には、表示体5の非表示時における当該有機EL表示体を介した透過像を撮像する撮像手段2が配置されている。前記有機EL表示体5による画像表示と、前記撮像手段2による撮像動作とが、時分割により異なったタイミングで実行されるように動作する。
【選択図】図3
Description
この発明は、例えばテレビ電話やテレビ会議などの対話型の映像通信システムにおいて好適に用いられ、相手方との視線が一致した状態で会話を可能にする視線一致型の表示撮像装置に関する。
通信技術の発展により、インターネットや携帯型電話の通信手段を利用したテレビ電話などの映像通信サービスが急速に普及しており、前記したテレビ電話に用いる各端末機器には表示装置(ディスプレイ)と撮像装置(カメラ)とがそれぞれ具備される。図1はその一例を示したものであり、符号1はディスプレイを符号2はカメラを示し、符号3はディスプレイ1を直視する利用者の目を模式的に示している。
従来の前記したテレビ電話に用いる端末機器においては、図1に示したようにカメラ2をディスプレイ1の上部に配置する例が多く、したがってディスプレイ1を直視した状態で会話等を行うと、カメラ2の光軸と視線との間で角度βが発生し、両者共に下向きの顔がディスプレイに表示されることになる。このような問題を解消するために、例えばハーフミラーを用いてディスプレイとカメラの位置を光学的に重ね合わせることで、視線を一致させる手段(特許文献1および2参照)が提案されている。
また、放送分野においても例えばアナウンサが視聴者に視線を向けて話しかける状態を演出するために、テレビカメラに向かって放送原稿を読むためのプロンプタが提供されており、このプロンプタにおいても、ハーフミラーを用いてディスプレイとカメラの位置を光学的に重ね合わせる例(特許文献3参照)が提案されている。
特開平5−199518号公報
特開2004−135274号公報
特開平8−136850号公報
前記のようにハーフミラーを用いた視線一致型の表示撮像装置においては、ハーフミラーを含む光学的な機構が必要であり、この場合ディスプレイサイズと同等、もしくはそれ以上の大きさのハーフミラーが必要になるために装置が大型化することは避けられない。そこで、ハーフミラーを使用しない視線一致型の表示撮像装置(特許文献4参照)が提案されている。
特開平7−143469号公報
前記特許文献4に開示の視線一致型の表示撮像装置は、透明状態に制御可能なフラットパネルディスプレイを用い、このディスプレイの裏面にカメラを配置するというものである。そして、透明状態に制御可能な前記ディスプレイとして、液晶表示装置を用いることが示されている。
なお、特許文献4においては、前記したとおり液晶表示装置の裏面にカメラを配置するという点についての記載はあるものの、液晶表示装置の構成を含む具体例については十分な開示がなされていない。そこで、図2は液晶表示装置の裏面にカメラを配置した基本構成例を示したものであり、液晶表示装置4は、液晶パネル4aの表裏にそれぞれ偏光板4b,4cが配置され、さらにその裏面には、その全体にバックライトを導く導光板4dを配置した構成にされる。
前記した構造の液晶表示装置の裏面にカメラを配置する場合には、前記導光板4dが光学的な妨げになるために、その一部に開口を形成し、前記開口にカメラ2が臨むように配置する必要がある。
ところで、図2に示した構成によると、液晶パネル4aの表裏にそれぞれ配置された偏光板4b,4cは透過光量を著しく減衰させるため、カメラ2の実質的なF値(明るさ)を低下させるという問題が生ずる。これに加えて、前記偏光板4b,4cは透過映像に対して妨害を与え、撮像画像の解像度を甚だしく低下させることになる。
さらに、図2に示した構成によると、液晶による画像表示とカメラ2による撮像とを時分割で行う際に、時分割に同期してバックライトを点滅させることは不可能であり、バックライトがカメラ2の撮像画像にハレーションを与えるなど、現実的に種々の問題点が発生する。
この発明は、前記した問題点に着目してなされたものであり、カメラの実質的なF値(明るさ)の低下や解像度への影響を大幅に低減することができ、また前記した液晶表示装置特有のバックライトによる影響を受けることのない低コストで量産性に優れた視線一致型の表示撮像装置を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかる表示撮像装置は、請求項1に記載のとおり、透明基板上に、透明な導電性素材による第1電極、有機EL発光層、透明な導電性素材による第2電極が順に積層されて形成された光透過型有機EL表示体と、前記有機EL表示体の表示機能面の裏面側に配置され、前記有機EL表示体の非表示時における当該有機EL表示体を介した透過像を撮像する撮像手段とが具備され、前記有機EL表示体による画像表示と、前記撮像手段による撮像動作とが、時分割により異なったタイミングで実行されるように構成した点に特徴を有する。
以下、この発明にかかる表示撮像装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図3はその一例を断面図により示した模式図であり、符号5は光透過型有機EL表示体を示している。
この光透過型有機EL表示体5は、例えばガラス基板等の透明基板5aを基体とし、この透明基板5a上に形成されている。すなわち、前記透明基板5a上には、透明な導電性素材、例えばITOもしくはIZOなどによる第1電極5bが形成されている。この実施の形態においては、前記第1電極5bは、複数の電極線が縦方向(図の上下方向)に向かうようにストライプ状に形成されており、これは一般的なフォトリソ法を利用することで基板5a上にパターニングすることができる。
前記第1電極5bが形成された基板5a上には、有機EL発光層5cが例えば蒸着手段により形成されている。この有機EL発光層5cは、有機発光層の単一層、有機正孔輸送層と有機発光層からなる二層構造、また有機正孔輸送層と有機発光層および有機電子輸送層からなる三層構造、さらにこれらの適切な層間に電子もしくは正孔の注入層を挿入した多層構造になされる場合もある。
また、前記有機EL発光層5cの上には、例えばITOもしくはIZOなどの透明な導電性素材による第2電極5dが形成されている。前記第2電極5dは、複数の電極線が横方向(図3の紙面に直交する方向)に向かうようにストライプ状に形成されており、これにより、前記第1電極5bと第2電極5dとの各交点位置における有機EL発光層5cが発光画素となるパッシブマトリクス型EL表示体が構成されている。
なお、前記した透明基板5aの周縁部には、第1電極5b、発光層5c、第2電極5dを裏面から覆う例えばガラス製の封止部材5eが取り付けられ、有機EL表示体5は全体としてフラットパネル状に形成されている。
前記有機EL表示体(ディスプレイ)5は、前記透明基板5aの前面側が表示機能面として機能し、したがって有機EL表示体5を直視する利用者の目は、符号3で示したように透明基板5aの前面側に位置することになる。そして、前記表示体5の裏面側のほぼ中央部には、前記有機EL表示体5の非表示時における当該表示体を介した透過像を撮像する撮像手段(カメラ)2が配置され、これにより表示撮像装置が構成されている。
前記した光透過型の有機EL表示体5は、第1電極5bおよび第2電極5dが透明な導電性素材により構成され、また有機EL発光層5cは非表示時においては可視光の吸収度合いが少ないことから、表示体5の全体において可視光の透過率は高く、また透過像に歪みを与える度合いも少ない。
したがって、表示体5の裏面に配置された前記撮像手段2による表示体5を介した透過像の撮像にはそれ程支障はなく、撮像手段2は有機EL表示体5を直視する利用者の顔を、正面から撮影することができる。
図4は図3に示した構成の表示撮像装置を互いに用いて対話型の映像通信システム、すなわちテレビ電話を実現させる場合における動作タイミングの一例を説明するものである。すなわち、図4においては、(A)と(B)はそれぞれの通話者側におけるディスプレイ5による表示タイミングおよびカメラ2による撮像のタイミングを示している。
図4に示すように(A)側においては、カメラ2による利用者の撮像はt1,t3,t5,……において間欠的に実行され、これは(B)側に伝送される。また(A)側のディスプレイ5による(B)側から伝送される画像の表示はt2,t4,t6,……において間欠的に実行される。すなわち(A)側および(B)側のそれぞれの表示撮像装置は、同期をとってディスプレイ5による画像表示と、カメラ2による撮像動作とが、時分割により異なったタイミングで実行される。
この場合、カメラ2による撮像動作とディスプレイ5による画像表示は、例としてそれぞれ5msec毎に切り換えるように動作する。すなわち、互いのディスプレイ5における画像表示は10msecで切換わることになる。ディスプレイ5としての前記した有機EL表示体の応答速度は、通常0.01msecと非常に高速であり、有機EL表示体は前記したインターバルでの画像表示には支障なく表示動作を行うことができる。
前記した対話型の映像通信システム等に好適に採用されるこの発明にかかる表示撮像装置によると、液晶表示パネルをディスプレイとして用いた従来例に比較して、カメラの実質的なF値(明るさ)を低下させるという問題、ならびに偏光板による撮像画像に対する妨害などの問題を克服することができる。
加えて、液晶表示パネル特有のバックライトにより撮像画像にハレーションを与えるなどの影響を受けることのない低コストで量産性に優れた視線一致型の表示撮像装置を提供することができる。
図5は、前記した光透過型有機EL表示体(ディスプレイ)5における画素の構成例を示したものであり、これはアクティブ駆動方式の最も基本的な構成例を示している。なお、図5においては紙面の都合により有機EL素子を含む1つの画素の構成を示しているが、これは同一構成の多数の画素が表示体5の全面にわたって縦横方向にマトリクス状に配設される。
図5に示すようにディスプレイ5に配設された画素6は、データ書き込みトランジスタT1、駆動トランジスタT2、電荷保持用キャパシタCs、有機EL素子E1より構成されている。そして、データ書き込みトランジスタT1のソースにはデータドライバ7より映像信号に対応したデータ信号が供給されるように構成され、またデータ書き込みトランジスタT1のゲートには、ゲートドライバ8より書き込みパルスが供給されるように構成されている。
前記データ書き込みトランジスタT1のドレインは、前記駆動トランジスタT2のゲートに接続されると共に、電荷保持用キャパシタCsの一方の端子に接続されている。そして、前記駆動トランジスタT2のソースは、前記キャパシタCsの他方の端子に接続されると共に、電源供給ラインより駆動電圧Vccが供給されるように構成されている。前記駆動トランジスタT2のドレインは、発光素子としての有機EL素子E1のアノード端子に接続され、この有機EL素子E1のカソード端子は、ディスプレイパネルの基準電位点(グランド)に接続されている。
図5に示した画素6の構成において、制御トランジスタT1のゲートには、データ書き込み期間においてゲートドライバ8より書き込みパルスが供給される。この時、データドライバ7から供給されるデータ信号(書き込みデータ)が画素を点灯させるデータである場合においては、制御トランジスタT1のソース・ドレインを介して、データ信号に対応した電流がキャパシタCsに流れ、キャパシタCsは充電される。
そして、その充電電圧が駆動トランジスタT2のゲートに供給されて、トランジスタT2はそのゲート電圧とドレインに供給される駆動電圧Vccに対応した電流を前記EL素子E1に流し、これによりEL素子E1は発光(点灯)する。
前記制御トランジスタT1のゲートに対する前記書き込みパルスの印加が停止されると、トランジスタT1はいわゆるカットオフとなる。しかしながら、キャパシタCsに蓄積された電荷により駆動トランジスタT2のゲート電圧が保持され、これによりEL素子E1への駆動電流が維持される。
したがって、EL素子E1は次のデータ書き込み動作に至る期間、すなわち1フレーム期間もしくは1サブフレーム期間(以下、これを単位フレーム期間と称する。)において、前記書き込みデータ信号に対応した点灯状態を継続することができる。それ故、前記したデータ書き込み期間において、データドライバ7から供給されるデータ信号に応じて画素の点灯もしくは消灯制御がなされ、これにより各画素の単位フレーム期間における点灯動作が制御される。
図6および図7は、図5に示したディスプレイ5によってなされる画素の非発光制御の動作例と、画素の非発光状態において前記撮像手段(カメラ)2によって撮像を行う好ましい動作例を説明するものである。
先ず図6は図5に示したディスプレイ5における全ての画素6を単位フレーム期間、すなわちこの例では1フレーム期間において非発光状態にする例を示している。前記した動作を実行する場合においては、図6に示すように1フレーム期間においてD1〜Dnで示す連続した非発光データが、データドライバ7より各画素6に書き込みデータとして供給される。
図6にD1〜Dnで示す非発光データは、ディスプレイ5に例えば水平方向に配列された各画素単位で順次書き込まれるために、図6にK1〜Knで示したように非発光状態になされる画素は、時間経過にしたがって順にずれを生ずる。これにより、1フレーム期間において連続する非発光データD1〜Dnを供給しても、非発光になされる画素の領域はディスプレイ5を斜めに横切る帯状の領域となる。
一方、図7に示すように前記した撮像手段(カメラ)2を、ディスプレイ5の裏面中央部に配置した場合においては、撮像手段2の視野内にある前記有機EL素子による画素は、図7にFvで示した領域となる。すなわち、前記視野Fvで示す領域を前記したディスプレイ5を斜めに横切る帯状の非発光領域がカバーした時に、カメラ2によって撮像することで、表示画素の妨害を受けることなく、ディスプレイ5を透過した正面の像を撮像することができる。
したがって、図6に示す1フレーム期間において供給される連続する非発光データD1〜Dnの時間的なほぼ中央部、すなわちDmで示す非発光データが発生するタイミングを含むその前後の期間において、カメラ2によって撮像することが望ましいことになる。
図8はこの発明において好適に採用し得る有機EL表示体(ディスプレイ)5におけるアクティブ駆動方式の画素の他の構成例を示したものである。なお、この図8においても紙面の都合により有機EL素子を含む1つの画素の構成を示しているが、これは同一構成の多数の画素が表示体5の全面にわたって縦横方向にマトリクス状に配設される。そして、図8においてはすでに説明した図5に示す画素構成において、同一の機能を果たす部分を同一の符号で示しており、したがってその説明は省略する。
図8に示す画素構成は、SES(Simultaneous Erasing Scan)駆動方式とも呼ばれており、発光対象にされる画素を、1フレームもしくは1サブフレーム期間の途中において非点灯(消灯)状態に制御することで多階調表現が実現できるように構成されている。すなわち、図8に示す画素の構成例は、図5に示した画素の構成に加えて消去用トランジスタT3がさらに具備されている。
そして、消去用トランジスタT3のソースおよびドレインは電荷保持用キャパシタCsの両端にそれぞれ接続されており、そのゲートには消去ドライバ9より消去パルスが供給されるように構成されている。
前記した画素の構成において、トランジスタT1およびT2の働きは、図5に示した例と同様である。一方、消去トランジスタT3のゲートには、前記EL素子E1の点灯期間の途中(この実施の形態においては、1フレーム期間の途中)のタイミングにおいて、前記消去ドライバ9よりトランジスタT3をオンさせる消去パルスが供給される。
これにより、キャパシタCsにチャージされている電荷は瞬時にして消去(放電)される。この結果、駆動トランジスタT2はカットオフ状態となり、EL素子E1は直ちに消灯される。換言すれば、消去ドライバ9からの消去パルスの出力タイミングを制御することで、EL素子E1の1フレーム期間中における点灯期間が制御され、これにより多階調表現を実現させることができる。
前記したSES駆動方式によるディスプレイ5を採用した場合においては、1フレーム期間中において、データドライバ7からのデータの書き込みタイミングに同期して、消去ドライバ9より順次連続して消去パルスを発生することで、図6に示した非発光データD1〜Dnをデータドライバ7から連続して供給する場合と同様の作用効果を与えることができる。
次に図9は前記した光透過型有機EL表示体(ディスプレイ)5における他の構成例を示したものであり、これは周知のパッシブ駆動方式の構成を示している。なお、図9においては紙面の都合によりダイオードのマークで示した有機EL素子による画素を縦横方向にそれぞれ2つ配置した例を示しているが、これは表示体5の全面にわたって多数の素子が縦横方向にマトリクス状に配設される。
図9に示すパッシブ駆動方式のディスプレイ5は、画素を構成する各有機EL素子が、縦方向に配列された複数のデータ線と横方向に配列された複数の走査線との各交点位置に形成されている。そして、データドライバ11より、各データ線に対して適宜定電流を供給するように構成され、走査ドライバ12は各走査線を順次走査電位に設定することで、ディスプレイ5に配置された各EL素子は選択的に点灯され、これにより画像表示が行われる。
図10は図9に示したディスプレイ5によってなされる画素の発光制御の動作例と、画素の非発光状態において前記撮像手段(カメラ)2によって撮像を行う好ましい例を説明するものである。
図10に示すD1〜Dnは、1フレーム期間において走査に同期してデータドライバ11から各データ線に対して供給される発光データを示している。一方、K1〜Knは、走査ドライバ12によって各走査線に対して順次走査電位を供給する状態を示したものである。前記したパッシブ駆動方式においては、走査対象となる走査線に接続されたEL素子が発光駆動されることになり、他の走査線に接続されたEL素子が同時に発光駆動されることはない。
したがって、前記したパッシブ駆動方式のディスプレイ5を採用し、すでに説明した図7に示すように撮像手段(カメラ)2を、ディスプレイ5の裏面中央部に配置した場合においては、前記撮像手段の視野Fv内にあるEL素子が非発光状態になされた期間において、前記撮像手段によって撮像を行われる。すなわち、視野Fvに対応するEL素子の走査されるタイミング外において、カメラ2により撮像することにより、表示画素の妨害を受けることなく、ディスプレイ5を透過した正面の像を撮像することができる。
図11は、図9に示したディスプレイ5によってなされる画素の発光制御の他の動作例を説明するものである。この図11に示す例においては、一走査期間にわたり全ての有機EL素子が非発光状態になされる非発光期間が設定されている。すなわち、図11に示すように1フレーム期間の最後に、ダミーの走査期間が設定されており、この期間(Dd)においては、各走査線に例えば逆バイアス電圧を印加するように動作する。
したがって、この期間においてはディスプレイ5に配列された各EL素子は、全て非発光状態になされる。このタイミングにおいて、カメラ2により撮像することにより、表示画素の妨害を受けることなく、ディスプレイ5を透過した正面の像を撮像することができる。
以上説明したこの発明にかかる表示撮像装置は、前記したようにテレビ電話などに代表される対話型の映像通信システムに好適に採用することができるが、前述したとおり放送分野において、テレビカメラに向かって放送原稿を読むためのプロンプタにも応用することができ、さらには鏡の代用として利用することで正面に視線が向いた自然な自画像を表示することが可能な表示撮像装置にも応用することができる。
2 撮像手段(カメラ)
3 利用者の目
5 光透過型有機EL表示体(ディスプレイ)
5a 透明基板
5b 第1電極
5c 有機EL発光層
5d 第2電極
5e 封止部材
6 画素
7 データドライバ
8 ゲートドライバ
9 消去ドライバ
Cs 電荷保持用キャパシタ
E1 有機EL素子
Fv カメラの視野
T1 データ書き込みトランジスタ
T2 駆動トランジスタ
T3 消去トランジスタ
3 利用者の目
5 光透過型有機EL表示体(ディスプレイ)
5a 透明基板
5b 第1電極
5c 有機EL発光層
5d 第2電極
5e 封止部材
6 画素
7 データドライバ
8 ゲートドライバ
9 消去ドライバ
Cs 電荷保持用キャパシタ
E1 有機EL素子
Fv カメラの視野
T1 データ書き込みトランジスタ
T2 駆動トランジスタ
T3 消去トランジスタ
Claims (5)
- 透明基板上に、透明な導電性素材による第1電極、有機EL発光層、透明な導電性素材による第2電極が順に積層されて形成された光透過型有機EL表示体と、前記有機EL表示体の表示機能面の裏面側に配置され、前記有機EL表示体の非表示時における当該有機EL表示体を介した透過像を撮像する撮像手段とが具備され、
前記有機EL表示体による画像表示と、前記撮像手段による撮像動作とが、時分割により異なったタイミングで実行されるように構成したことを特徴とする表示撮像装置。 - 前記光透過型有機EL表示体がフラットパネル状に形成され、その裏面中央部に前記撮像手段が配置されていることを特徴とする請求項1に記載された表示撮像装置。
- 前記光透過型有機EL表示体における各有機EL素子が、書き込みデータに基づいて単位フレーム期間において発光制御を行うアクティブ駆動動作がなされるように構成され、少なくとも前記単位フレーム期間において全ての前記有機EL素子が非発光状態になされる非発光期間が設定されると共に、前記非発光期間に基づいて前記撮像手段の視野内にある前記有機EL素子が非発光状態になされた場合において、前記撮像手段によって撮像を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された表示撮像装置。
- 前記光透過型有機EL表示体における各有機EL素子が、複数のデータ線と複数の走査線との各交点位置に形成され、前記走査線を順次走査電位に設定することで、前記有機EL素子の発光制御を行うパッシブ駆動動作がなされるように構成され、前記撮像手段の視野内にある前記EL素子が非発光状態になされた期間において、前記撮像手段によって撮像を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された表示撮像装置。
- 前記光透過型有機EL表示体における各有機EL素子が、複数のデータ線と複数の走査線との各交点位置に形成され、前記走査線を順次走査電位に設定することで、前記有機EL素子の発光制御を行うパッシブ駆動動作がなされるように構成され、少なくとも一走査期間にわたり全ての前記有機EL素子が非発光状態になされる非発光期間が設定されると共に、前記非発光期間において前記撮像手段によって撮像を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された表示撮像装置。
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