JP2009065028A - 半導体装置及びその製造方法、並びにコンタクトホール等の形成及びエッチング方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、並びにコンタクトホール等の形成及びエッチング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】酸化シリコンなどの被エッチング膜を部分的にドライエッチングする際、有機マスクのリフトオフを防止する。
【解決手段】酸化シリコンなどからなる被エッチング膜12に界面膜13を積層する。界面膜13は、アモルファスシリコンや炭素含有シリコン化合物で構成されている。界面膜13上に有機マスク20を設け、無水または加湿したHF(反応剤)とO(酸化剤)を含むエッチングガスを供給する。界面膜13は、反応剤単独との反応性が被エッチング膜12より低く、Oとの酸化反応を経て反応剤と間接的に反応しエッチングされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、TFTをはじめとする半導体装置等において酸化シリコン(SiOx)や窒化シリコン(SiNx)などからなる膜を部分的にエッチングしてコンタクトホールやトレンチなどのエッチング部を形成する方法、及び該方法を用いた半導体装置の製造方法等に関する。
たとえば、ELディスプレイや液晶ディスプレイに用いられるTFTなどの半導体素子には、2つの電極を絶縁する酸化シリコンや窒化シリコンの絶縁膜が設けられている。絶縁膜には、電極どうし接続するためのコンタクトホールを形成する必要がある。コンタクトホールの形成は、一般に次のようにして行なわれる。
絶縁膜の表面を有機材料からなるレジストで覆うとともに、コンタクトホールを形成すべき部分を露出させる。そして、例えばフッ化水素酸を用いたウェットエッチングにて上記露出部分をエッチングする。
特開2000−267595号公報 特開2005−142367号公報
ドライエッチングはその後の乾燥工程を省略でき、特に大気圧下でのドライエッチングは減圧設備などが不要であり、低コストなエッチング処理として近年注目されている。酸化シリコンや窒化シリコンに対しては、例えばHF(フッ化水素)ガスをエッチングガスとして用いるとドライエッチング可能である。しかし、HFガスは、被エッチング膜である酸化シリコンや窒化シリコンの層とレジストなどの有機マスクとの界面を解離させ、有機マスクのリフトオフ(剥がれ)を招きやすい(特許文献2参照)。
発明者は、HFガスを用いてエッチング処理を行なうなかで、ある種のシリコン含有膜ではレジストのリフトオフが起きないことを発見した。膜の成分分析を行なったところ、表面の炭素量が通常の酸化シリコン膜等より多いことが判明した。膜中の炭素含有量が大きいとHFとの直接的な反応性が低下する。これによりレジストとの界面でのエッチングが抑制され、その結果、リフトオフが発生しなかったものと推測される。
本発明は、かかる知見及び考察に基づいてなされたものであり、シリコン含有物からなる被エッチング膜を部分的にドライエッチングする方法に係り、さらに、TFT、LSIその他の半導体装置を製造する方法に係る。被エッチング膜は、例えば半導体装置の基材に成膜される。基材に直接成膜されてもよく、基材上の他の1又は複数の膜の上に積層されてもよい。被エッチング膜を構成するシリコン含有物は、反応剤単独(後記の酸化剤を含まず)でエッチング反応可能なものとする。前記被エッチング膜を構成するシリコン含有物は、酸化シリコンであってもよく、窒化シリコンであってもよく、酸化シリコンと窒化シリコンの両方(酸化シリコンと窒化シリコンの積層構造等)を含んでいてもよい。
この被エッチング膜上に界面膜を積層する。半導体装置においては前記被エッチング膜の前記基材側とは反対側の界面に界面膜を積層する。界面膜は、前記反応剤単独との反応性が前記被エッチング膜より低く、酸化剤との酸化反応を経て前記反応剤と間接的にエッチング反応可能になる他のシリコン含有物からなるものとする。前記界面膜は、前記被エッチング膜より薄いことが好ましく、前記被エッチング膜より十分に薄いことが好ましい。
そして、レジストや感光アクリル等の有機マスクにて前記界面膜を部分的に露出させて覆い、前記露出部分に前記反応剤と酸化剤とを含むエッチングガスを供給する。
これによって、有機マスクのリフトオフを防止しながら、界面膜及び被エッチング膜にコンタクトホール等のエッチング部を確実に形成することができる。
前記反応剤は、ハロゲン系物質であり、好ましくはフッ素物質であり、より好ましくは無水又は加湿されたフッ素系物質である。
前記反応剤として、HF(フッ化水素)ガスを用いるのが好ましい。HFは、無水HFでもよく、水(HO)やアルコールで加湿されていてもよい。
前記エッチングガスの反応剤は、フッ素含有物質と水素含有物質とを略大気圧下でプラズマ化することにより生成することにしてもよい。フッ素含有物質としては、CF、F等が挙げられる。水素含有物質としては、HO、H、アルコール等が挙げられる。
ここで、略大気圧とは、1.013×104〜50.663×104Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×104〜10.664×104Paが好ましく、9.331×104〜10.397×104Paがより好ましい。
前記酸化剤として、O(オゾン)を用いるのが好ましい。Oは、Oを原料としてオゾナイザーで生成するのが好ましい。Oを、前記反応剤の原料としてのフッ素含有物質及び水素含有物質と混合する等して略大気圧下でプラズマ化し、前記酸化剤としてOや酸素ラジカルを生成することにしてもよい。
エッチングガスに反応剤や酸化剤以外の成分が含まれていてもよい。反応剤や酸化剤以外の成分としては、例えばNやArなどの反応剤(HF)キャリア、オゾナイザーからのO、その他不可避的不純物等が挙げられる。
反応剤単独での反応とは、反応剤(例えばHFのみ、又はHF+HO)のみでそれ以外の成分が無くても起きる反応を意味する。
間接的な反応とは、前記酸化反応の前ではなく、前記酸化反応により酸化された後のシリコン含有物と反応剤との反応を意味する。
前記界面膜を構成するシリコン含有物は、反応剤単独との反応性が被エッチング膜より低ければよく、反応剤単独との反応性をまったく有しなくてもよい。
前記酸化反応は、非酸化物が酸化物となる場合の他、酸化物の酸化度がより大きくなる場合も含む。
エッチングガスは、少なくとも前記界面膜の露出部分のエッチング時に前記反応剤と酸化剤とを含有していればよい。前記界面膜の前記露出部分のエッチングが略終了し、主に被エッチング膜をエッチングする際には、エッチングガスには少なくとも前記反応剤が含有されていればよく、前記酸化剤は含有されていなくてもよいが酸化剤も含有されているのが好ましい。
前記界面膜のシリコン含有物として、例えばアモルファスシリコン(a−Si)が挙げられる。アモルファスシリコンは、HF等のフッ素系反応剤単独ではエッチング反応を起こしにくく、O等の酸化剤で酸化されて酸化シリコンとなることによりHF等と反応し、エッチングされる。
前記被エッチング膜のシリコン含有物が、酸化シリコンであり、前記界面膜のシリコン含有物が、アモルファスシリコンであってもよい。アモルファスシリコンは、例えばHF及びO等を含むエッチングガスでドライエッチングでき、このとき有機マスクのリフトオフはほとんど起きない。酸化シリコンは、例えばHF等を含むエッチングガスでドライエッチングできる。
シリコン含有化合物と酸素含有物質を含む原料ガスを用いてプラズマCVD法により前記被エッチング膜として酸化シリコンを成膜し、
続いて、前記シリコン含有化合物を原料ガスの成分として維持するとともに前記酸素含有物質を原料ガスの成分から除外してプラズマCVDを継続し前記界面膜としてアモルファスシリコンを成膜することにしてもよい。
シリコン含有化合物として、例えばSiH(モノシラン)、TEOS(テトラエトキシシラン)、TMS(テトラ メチルシラン)、TMOS(テトラメトキシシラン)、HMDSO(ヘキサメチルジシロキサン)等が挙げられる。
酸素含有物質として例えばNO(酸化二窒素)などの酸素含有化合物やO(酸素単体)が挙げられる。
前記界面膜は、前記被エッチング膜のシリコン含有物より炭素含有率が大きいシリコン含有物であってもよい。シリコン含有物の炭素含有率が大きいほど、HF等のフッ素系反応剤と直接的に反応しにくく、O等の酸化剤で酸化されて酸化シリコンとなることによりHF等と反応しエッチングされるようになる。
前記界面膜のシリコン含有物は、炭素含有シリコン化合物であってもよい。
前記炭素含有シリコン化合物は、炭化シリコン(SiC)、炭化窒化シリコン(SiCN)、炭化酸化シリコン(SiCO)、炭化酸化窒化シリコン(SiCON)の群から選択されることが好ましい。前記界面膜が、上記群の中の複数の炭素含有シリコン化合物の混合物ないしは積層体であってもよい。
前記炭素含有シリコン化合物から構成される界面膜の炭素原子濃度の下限は、少なくとも0でなければよく、好ましくは8原子個数%である。
これにより、有機マスクのリフトオフを確実に防止することができる。
前記炭素含有シリコン化合物から構成される界面膜の炭素原子濃度の上限は、好ましくは23原子個数%である。
これにより、エッチング部の粗さ(ラフネス)を抑え、良好なエッチングを行なうことができる。
前記界面膜の炭素含有シリコン化合物は、シリコン及び炭素を含有する原料を用いたプラズマCVD法により形成されるようになっていてもよい。
前記被エッチング膜のシリコン含有物が、酸化シリコンであり、前記界面膜のシリコン含有物が、炭化酸化シリコンであってもよい。
有機シリコン化合物と酸素含有物質とを含む原料ガスを用いてプラズマCVD法により前記被エッチング膜として酸化シリコンを成膜し、続いて、前記原料ガスの有機シリコン化合物の酸素含有物質に対する比を前記被エッチング膜の成膜時より大きくしてプラズマCVDを継続し前記界面膜として炭化酸化シリコンを成膜することにしてもよい。
有機シリコン化合物としては、TEOS、TMS、TMOS、HMDSO等が挙げられる。
酸素含有物質としては、O、NO等が挙げられる。
前記界面膜の成膜時に、前記原料ガスの有機シリコン化合物の酸素含有物質に対する比を調節することにより、前記界面膜の炭素原子濃度が上記好適範囲(8〜23原子個数%)になるようにするのが好ましい。
前記界面膜の炭素原子濃度は、成膜温度によっても調節できる。前記界面膜の成膜温度は、200℃〜350℃程度が好ましい。
前記被エッチング膜のシリコン含有物が、窒化シリコンであり、前記界面膜のシリコン含有物が、炭化窒化シリコンであってもよい。
無機シリコン化合物と窒素含有物とを含む原料ガスを用いてプラズマCVD法により前記被エッチング膜の窒化シリコンを成膜し、続いて、前記無機シリコン化合物に代えて、若しくは前記無機シリコン化合物に加えて有機シリコン化合物を前記原料ガスの成分としてプラズマCVDを継続し前記界面膜の炭化窒化シリコンを成膜することにしてもよい。
無機シリコン化合物としては、SiHが挙げられる。有機シリコン化合物としては、上掲のTEOS、TMS、TMOS、HMDSO等が挙げられる。窒素含有物としては、NHがなどの窒素化合物やN(窒素単体)が挙げられる。
また、本発明は、半導体装置における2つの電極を絶縁する酸化シリコンまたは/および窒化シリコンからなる層間絶縁膜に、前記電極どうしを電気的に接続するコンタクトホールを形成する方法であって、
アモルファスシリコンまたは炭素含有シリコン化合物からなる界面膜を、前記層間絶縁膜上に層間絶縁膜より薄く積層し、
前記界面膜を有機マスクにて覆うとともに、該界面膜における前記コンタクトホールを形成すべき部分に対応する部分を露出させ、
前記露出部分にフッ化水素とオゾンとを含むエッチングガスを供給することを特徴とする。
これにより、前記層間絶縁膜を前記被エッチング膜として、有機マスクのリフトオフを防止しつつ、ドライエッチングにてコンタクトホールを形成することができる。
また、本発明は、酸化シリコンまたは/および窒化シリコンからなる層間絶縁膜と、この層間絶縁膜により絶縁された2つの電極を有し、これら電極が、前記層間絶縁膜に形成されたコンタクト部により電気的に接続された半導体装置において、
前記層間絶縁膜における一方の電極側の界面に、アモルファスシリコンまたは炭素含有シリコン化合物からなる界面膜が層間絶縁膜より薄く積層され、
前記コンタクト部の前記一方の電極側の端部が、前記界面膜を貫通して前記一方の電極に接続されていることを特徴とする。
これにより、界面層上に有機マスクを設け、前記反応剤及び酸化剤にてドライエッチングを行なうことにより、前記有機マスクのリフトオフを防止しつつコンタクトホールを形成できる。このコンタクトホールに導電材料を充填することによりコンタクト部を形成することができる。
本発明によれば、有機マスクのリフトオフを防止でき、被エッチング膜を確実に部分的にエッチングすることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の基本形態を示したものである。図1(a)に示すように、半導体装置10のガラス等からなる基材11に、部分的にエッチングされるべき被エッチング膜12が成膜される(被エッチング膜形成工程)。被エッチング膜12は、HF等のフッ素系反応剤単独でエッチング反応可能なシリコン含有物で構成されており、例えばSiO(酸化シリコン)で構成されている。
図1(b)に示すように、この被エッチング膜12の表面にレジスト20(有機マスク)のリフトオフ防止用の界面膜13が積層される(界面膜形成工程)。界面膜13は、上記フッ素系反応剤単独では直接反応しにくく酸化を経て間接的に反応可能なシリコン含有物で構成され、例えばa−Si(アモルファスシリコン)で構成されている。界面膜13の厚さは、被エッチング膜12の厚さより十分小さい。
図1(c)に示すように、界面膜13の表面がレジスト20で覆われる。レジスト20は、例えばノボラック樹脂などの有機材料で構成されている(マスク工程)。有機マスクとしてレジスト20に代えて感光アクリルを用いてもよい。
図1(d)に示すように、このレジスト20の切欠部21を介してエッチングがなされることにより、界面膜13及び被エッチング膜12にホール状又はトレンチ状のエッチング14が形成される(エッチング工程)。
エッチング部14を形成するまでの各工程をさらに詳述する。
被エッチング膜形成工程
被エッチング膜12は、例えば低圧プラズマCVD法にて生成する。図2に示すように、低圧プラズマCVD装置30は、原料供給手段31と、処理室32とを備えている。原料供給手段31は、シリコン含有化合物(シリコン含有物質)と酸素含有化合物(酸素含有物質)とを含む原料ガスを処理室32へ導入する。シリコン含有化合物として例えばSiH(モノシラン)を用いる。酸素含有化合物として例えばNOを用いる。
処理室32内は真空手段39によって例えば0.1Torr程度に維持されている。この処理室32内の電極33間に基材11が配置されている。基材11は、図示しないヒータによって加熱されている。基材11の温度は、200℃〜350℃程度が好ましい。電源34から電極33への電圧供給によって、原料ガス成分がプラズマ化(分解、励起などを含む)される。このプラズマ化されたガスが基材11へ吹き付けられる。これにより、図1(a)に示すように、基材11上に被エッチング膜12となるSiOが気相成長する。
図2において膜の図示は省略する。
界面膜形成工程
被エッチング膜12の厚さが所期の大きさにほぼ達した時、原料供給手段31の酸素含有化合物供給バルブ35を閉操作する等して、NOの処理室32への供給を停止する。SiHの供給はそのまま継続し、プラズマ生成(電源34からの電力供給)もそのまま継続する。したがって、シリコンを含み酸素を含まない原料ガスがプラズマ化されて基材11へ供給される。これにより、図1(b)に示すように、被エッチング膜12の上に界面膜13のa−Siを積層することができる。
このように、界面膜13の形成工程は、被エッチング膜12形成用と同一のCVD装置30を用い、被エッチング膜形成工程から引き続いて実施することができる。
界面膜形成工程の所要時間は、被エッチング膜形成工程より十分短くする。これにより、界面膜13を被エッチング膜12より十分に薄くすることができる。
マスク工程
次に、図1(c)に示すように、界面膜13をレジスト20で覆う。レジスト20には、切欠部21を設け、そこから界面膜13を露出させる。
エッチング工程
次に、図3に示すように、ドライエッチング装置40を用いてエッチングを行なう。エッチャントとして、フッ化水素供給手段41からの無水HFガスに加湿器42で水(HO)を微少量添加して加湿HFを生成するとともに、これにオゾン供給手段42(酸化剤供給手段)からのOガス(酸化剤)を混合する。フッ化水素供給手段41からのHFは、Nで希釈してもよい。フッ化水素供給手段41と加湿器42により反応剤供給手段44が構成される。オゾン供給手段42としては、例えばオゾナイザーを用いる。
図1(d)に示すように、ドライエッチング装置40からのHFとHOとOを含むエッチングガスが、基材11へ供給され、レジスト20の切欠部21を通って界面膜13の露出部分13aに接触する。これにより、界面膜13のa−Siとエッチングガス中のOとが反応してa−Siが酸化されて酸化シリコンとなり、この酸化シリコンとエッチングガス中のHFとが反応して揮発性のSiFが生成される。こうして、界面膜13の露出部分13aが、Oとの酸化反応を経てHFと間接的に反応しエッチングされる。微量のHOによって酸化シリコンのエッチング反応を促進できる。界面膜13は被エッチング膜12より十分に薄いため、容易にエッチングして除去でき、被エッチング膜12を露出させることができる。
さらに、エッチングガスは、界面膜13のエッチング部分13aを通して被エッチング膜12に接触する。これにより、被エッチング膜12のSiOとエッチングガス中のHFとが直接的に反応して揮発性のSiFが生成される。こうして被エッチング膜12が部分エッチングされ、エッチング部14が形成される。
界面膜13を構成するa−Siは、HFとの直接的な反応性が被エッチング膜12を構成するSiOより低く、該界面膜13のエッチングされるべきでない部分13bとレジスト20との界面の接合状態を良好に維持できる。したがって、レジスト20のリフトオフを防止することができる。よって、エッチングガスを被エッチング膜12のエッチングすべき部分12aにだけ確実に当てることができる。この結果、コンタクトホールのように、深いエッチング部14であっても確実に形成することができる。
その後、レジスト20を剥離し、エッチング部14内に導電材料を充填する等の次工程の成膜操作を行なう。
有機マスクとしてレジスト20に代えて感光アクリルを用いた場合、エッチング後剥離せずに層間膜(平坦化膜)として残置することにしてもよい。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図4に示すドライエッチング装置のように、フッ化水素供給手段41として大気圧プラズマエッチング装置50を用いることにしてもよい。大気圧プラズマエッチング装置50は、ガス供給手段51と、電極53を含むプラズマ生成部52と、電源54を備えている。ガス供給手段51において、フッ素含有物質であるCFに水素含有物質であるHOを添加する。CFは、好ましくはArで希釈する。この混合ガスをプラズマ生成部52へ供給する。これにより、CFとHOを分解し、HFを生成できる。このHFにオゾナイザー42からのO含有ガスを混合してエッチングガスを得、このHFとOを含むエッチングガスを基材11へ供給する。
界面膜13は、アモルファスシリコンに限られず、被エッチング膜12より炭素含有率の大きな炭素含有シリコン含有物であってもよい。
例えば、図5の実施形態では、界面膜13としてSiCOx(炭化酸化シリコン)が被膜されている。この場合、図5(a)及び図6に示すように、被エッチング膜12のSiOの原料として、有機シリコン化合物であるHMDSOと酸素(O)とを含む混合ガスを用い、これをプラズマCVD装置30の処理室32でプラズマ化し、基材11へ供給する。原料のHMDSOとOの流量比を適切に設定することにより、被エッチング膜12として炭素をほとんど含まないSiOを成膜することができる。
有機シリコン化合物としてHMDSOに代えて、TMS、TEOS、TMOS等を用いてもよい。
SiOがほぼ所期の厚さに達したとき、原料供給手段31の流量制御手段36等を操作して原料ガス中のHMDSOを増量し(HMDSOのOに対する比を大きくし)、プラズマCVDを継続する。これにより、図5(b)に示すように、気相成長する膜中の炭素含有量が増え、界面膜13としてSiCOxを成膜することができる。
好ましくは、流量制御手段36,37等で原料ガス中のHMDSOとOの比を調節したり、基材温度を調節したりすることにより、界面膜13を構成するSiCOxの炭素原子濃度が8〜23原子個数%になるようにする。
その後のマスク工程(図5(c))及びエッチング工程(図5(d))は、図1の第1実施形態と同様である。界面膜13のSiCOxは、a−Siと同様にHF単独ではエッチング反応を起こしにくく、Oとの酸化反応を経て間接的にHF(及びHO)と反応し、エッチングされる。したがって、界面膜13とレジスト20の接合状態を良好に維持でき、レジスト20のリフトオフを確実に防止できる。
界面膜13を構成するSiCOxの炭素原子濃度を8原子個数%以上にすることにより、レジスト20のリフトオフを一層確実に防止することができる。更に、SiCOxの炭素原子濃度を23原子個数%以下にすることにより、エッチング部14の粗さ(ラフネス)を抑えることができ、良好なエッチングを行なうことができる。
図7の実施形態では、被エッチング膜12がSiN(窒化シリコン)で構成されている。界面膜13は、被エッチング膜12より炭素含有率の大きいSiCN(炭化窒化シリコン)で構成されている。
図7(a)及び図8に示すように、この実施形態の被エッチング膜形成工程では、無機シリコン化合物のSiHと窒素化合物のNHを含む混合ガスを原料とし、これを処理部32でプラズマ化して基材11に供給する。これにより、被エッチング膜12としてSiNをプラズマCVD法にて成膜することができる。
窒化シリコンの厚さが所期の大きさにほぼ達したとき、原料供給手段31の開閉弁38等を操作して、有機シリコン化合物のTMSをも原料ガスの成分として加え、SiHとTMSとNHを含む混合ガスをプラズマ化して、プラズマCVDを継続する。これにより、図7(b)に示すように、気相成長される膜中の炭素含有率を大きくでき、界面膜13としてSiCNを成膜することができる。
界面膜形成工程では、SiHの供給を停止し、これに代えてTMSとNHの混合ガスを原料として処理室32に供給することにしてもよい。
有機シリコン化合物として、TMSに代えて、TEOS、TMOS、HMDSO等を用いてもよい。
その後のマスク工程(図7(c))及びエッチング工程(図7(d))は、図1の第1実施形態と同様である。界面膜13のSiCNは、HF単独ではエッチング反応を起こしにくく、Oとの酸化反応を経て間接的にHFと反応し、エッチングされる。したがって、SiCNとレジスト20との接合状態を良好に維持でき、レジスト20のリフトオフを確実に防止することができる。この結果、被エッチング膜12にエッチング部14を確実に形成することができる。
本発明の具体的適用態様について説明する。
図9は、半導体装置10の具体例として、液晶ディスプレイに用いられる逆スタガー型a−SiTFTを示したものである。
同図において、100は、ガラス基板であり、101は、配線パターンであり、102は、層間絶縁膜である。
層間絶縁膜102は、SiNからなり、被エッチング膜を構成する。層間絶縁膜102には、コンタクトホール105(エッチング部)が厚さ方向に貫通するように設けられている。コンタクト部105によって、ITO電極105(一方の電極)と配線パターン101(他の電極)とが電気的に接続されている
層間絶縁膜102の成膜からコンタクト部105の形成までの製造過程を説明する。
成膜は、例えば図8に示す低圧プラズマCVD装置30を用いる。はじめSiHとNHの混合ガスを原料とし、プラズマCVDを行なう。これにより、層間絶縁膜102としてSiNを成膜できる。SiNの成膜後、原料にTMSを加え、プラズマCVDを継続する。これにより、SiCNからなる界面膜103を層間絶縁膜102上に積層することができる。
その後、界面膜103上にレジスト20(図示せず)を設けるとともに、コンタクト部105を設けるべき部分を露出させる。そして、例えば図3に示すドライエッチング装置40を用い、Nで希釈した無水HFガスとOを含む混合ガスをエッチャントとしてエッチングを行なう。これによって、レジストのリフトオフを防止しつつ、界面膜103と層間絶縁膜102とを厚さ方向に貫通するコンタクトホール104を形成することができる。このコンタクトホール104内に導電材料を充填し、コンタクト部105とする。
図10は、半導体装置10の具体例として、トップエミッション型のELディスプレイに用いられる逆スタガー型a−SiTFTを示したものである。
同図において、110は基板であり、111は配線パターンであり、112は第1層間絶縁膜であり、116は中間電極であり、122は第2層間絶縁膜であり、126は下部電極であり、127はEL発光層であり、128はITO電極である。
第1層間絶縁膜112と第2層間絶縁膜122は、SiOからなり、それぞれ被エッチング膜を構成する。第1層間絶縁膜112には、第1コンタクト部115が厚さ方向に貫通するように設けられ、この第1コンタクト部115によって中間電極116(一方の電極)と配線パターン111(他の電極)とが電気的に接続されている。
第2層間絶縁膜122には、第2コンタクト部125が厚さ方向に貫通するように設けられ、この第1コンタクト部125によって下部電極126(一方の電極)と中間電極116(他の電極)とが電気的に接続されている。
第1層間絶縁膜112の成膜から第2コンタクト部125の形成までの製造過程を説明する。
第1層間絶縁膜112の成膜は、例えば図2に示すプラズマCVD装置30を用いる。SiHとNOの混合ガスを原料とし、プラズマCVDを行なう。第1層間絶縁膜112の厚さは、例えば3000Aとする。第1層間絶縁膜112の成膜後、原料成分のうちNOの供給を停止し、SiHだけを原料ガスの主成分としてプラズマCVDを継続する。これにより、a−Siからなる第1界面膜113を第1層間絶縁膜112上に積層することができる。第1界面膜113の厚さは、例えば100Aとする。
この第1界面膜113の表面にレジスト20(図示せず)を設けるとともに、第1コンタクト部115を形成すべき部分を露出させ、エッチングを行なう。エッチングには、例えば図4に示す大気圧プラズマエッチング装置50を用いる。HFの原料として例えばArで希釈したCFにHOを添加し、これをプラズマ化してHFを生成する。このHFとOとを混合し、エッチングガスとする。これによって、レジストのリフトオフを防止しつつ、第1界面膜113と第1層間絶縁膜112とを厚さ方向に貫通する第1コンタクトホール114を形成することができる。
第1コンタクトホール114内を導電材料で埋めて第1コンタクト部115を形成するとともに中間電極116を形成した後、第2層間絶縁膜122のSiOを成膜する。第2層間絶縁膜122の成膜装置及び成膜方法は、第1層間絶縁膜112と同様とし、膜厚は例えば2000Aとする。第2層間絶縁膜122の成膜後、NOの供給を停止し、SiHだけを原料ガスの主成分としてプラズマCVDを継続し、a−Siからなる第2界面膜123を成膜する。第2界面膜123の厚さは、例えば100Aとする。
この第2界面膜123の表面をレジストで覆うとともに、第2コンタクト部125を形成すべき部分を露出させて、第1コンタクトホール114の形成時と同じ装置及び方法でエッチングを行なう。これによって、レジストのリフトオフを防止しつつ、第2界面膜123と第2層間絶縁膜122とを厚さ方向に貫通する第2コンタクトホール124を形成することができる。この第2コンタクトホール124内を導電材料で埋めて第2コンタクト部125を形成するとともに下部電極126を形成する。
第1、第2界面膜113,123のa−Siは不透明であるが、トップエミッション型であるため何ら支障がない。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の改変をなすことができる。
例えば、被エッチング膜は、SiOとSiNの積層構造になっていてもよい。
界面膜は、a−Si、SiCN、SiCOに限られず、SiCであってもよく、SiCONであってもよく、その他の炭素含有シリコン化合物でもよい。
被エッチング膜が、SiONであり、界面膜が、SiCONであってもよい。
被エッチング膜及び界面膜の成膜は、低圧プラズマCVD法に限られず、大気圧プラズマCVD法にて行なってもよく、熱CVD法にて行なってもよい。
実施例を説明する。
図6に示す低圧プラズマCVD装置30と実質的に同じ装置を用い、成膜を行なった。
界面膜13(SiCOx)の成膜においては、シリコン原料のHMDSOと酸素(O)の比を体積流量比で、HMDSO:O=1:4、1:8のニ通りとした。なお、O2の流量を一定とし、これに対しHMDSOの流量を上記ニ通りの比率になるよう調節した。
成膜温度(基材11の温度)は、200℃、300℃のニ通りとした。
成膜後のSiCOxをレジスト20でマスクし、図3に示すドライエッチング装置40と実質的に同じ装置を用い、部分エッチングを行なった。そして、レジスト20の剥離の有無を観察するとともに、エッチング部14の残渣(粗さ)の有無を調べた。さらに、SiCOxの炭素原子濃度(原子個数%)を測定した。結果は、表1の通りとなった。
Figure 2009065028
この結果より、界面膜13の炭素原子濃度が8原子個数%以上であれば、リフトオフを防止できることが判明した。また、界面膜13の炭素原子濃度が23原子個数%以下であれば、エッチング部14の残渣(粗さ)を抑えることができ、良好なエッチングを行なうことができることが判明した。
本発明は、例えばELディスプレイや液晶ディスプレイの製造に利用可能である。
本発明の基本態様に係る部分エッチング処理を順追って示す断面図であり、(a)は、被エッチング膜の形成工程であり、(b)は、界面膜の形成工程であり、(c)は、マスク工程であり、(d)は、エッチング工程である。 上記被エッチング膜形成工程及び界面膜形成工程に用いるプラズマCVD装置の解説図である。 上記エッチング工程に用いるドライエッチング装置の解説図である。 上記ドライエッチング装置の変形例を示す解説図である。 本発明の他の基本態様に係る部分エッチング処理を順追って示す断面図であり、(a)は、被エッチング膜の形成工程であり、(b)は、界面膜の形成工程であり、(c)は、マスク工程であり、(d)は、エッチング工程である。 図5の態様の被エッチング膜形成工程及び界面膜形成工程に用いるプラズマCVD装置の解説図である。 本発明の他の基本態様に係る部分エッチング処理を順追って示す断面図であり、(a)は、被エッチング膜の形成工程であり、(b)は、界面膜の形成工程であり、(c)は、マスク工程であり、(d)は、エッチング工程である。 図7の態様の被エッチング膜形成工程及び界面膜形成工程に用いるプラズマCVD装置の解説図である。 本発明の具体態様に係る半導体装置の断面図である。 本発明の他の具体態様に係る半導体装置の断面図である。
符号の説明
10 半導体装置
11 基材
12 被エッチング膜
13 界面膜
13a 界面膜の露出部分
14 エッチング部
20 レジスト(有機マスク)
30 プラズマCVD装置
40 ドライエッチング装置
50 大気圧プラズマエッチング装置
100 ガラス基板(基材)
101 配線パターン(他の電極)
102 層間絶縁膜(被エッチング膜)
103 界面膜
104 コンタクトホール(エッチング部)
105 コンタクト部
106 ITO電極(一方の電極)
110 ガラス基板(基材)
111 配線パターン(他の電極)
112 第1層間絶縁膜(被エッチング膜)
113 第1界面膜
114 第1コンタクトホール(エッチング部)
115 第1コンタクト部
116 中間電極(一方の電極、他の電極)
122 第2層間絶縁膜(被エッチング膜)
123 第2界面膜
124 第2コンタクトホール(エッチング部)
125 第2コンタクト部
126 下部電極(一方の電極)

Claims (20)

  1. 無水又は加湿されたフッ素系の反応剤単独でエッチング反応可能なシリコン含有物からなる被エッチング膜を部分的にドライエッチングする方法であって、
    前記反応剤単独との反応性が前記被エッチング膜より低く、酸化剤との酸化反応を経て前記反応剤と間接的にエッチング反応可能になる他のシリコン含有物からなる界面膜を、前記被エッチング膜上に積層し、
    有機マスクにて前記界面膜を部分的に露出させて覆い、
    前記露出部分に前記反応剤と酸化剤とを含むエッチングガスを供給することを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 前記被エッチング膜のシリコン含有物が、酸化シリコンまたは/および窒化シリコンであることを特徴とする請求項1に記載のドライエッチング方法。
  3. 前記界面膜が、前記被エッチング膜より薄いことを特徴とする請求項1又は2に記載のドライエッチング方法。
  4. 前記界面膜のシリコン含有物が、アモルファスシリコンであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のドライエッチング方法。
  5. 前記界面膜のシリコン含有物が、炭素含有シリコン化合物であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のドライエッチング方法。
  6. 前記界面膜のシリコン含有物が、前記被エッチング膜のシリコン含有物より炭素含有率が大きいことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のドライエッチング方法。
  7. 前記界面膜の炭素原子濃度が、8原子個数%以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載のドライエッチング方法。
  8. 前記界面膜の炭素原子濃度が、23原子個数%以下であることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載のドライエッチング方法。
  9. 前記反応剤が、無水又は加湿されたフッ化水素であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のドライエッチング方法。
  10. 前記酸化剤が、オゾンであることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のドライエッチング方法。
  11. 半導体装置の基材に、無水又は加湿されたフッ素系の反応剤単独でエッチング反応可能なシリコン含有物からなる被エッチング膜を成膜し、
    前記被エッチング膜の前記基材側とは反対側の界面に、前記反応剤単独との反応性が前記被エッチング膜より低く、酸化剤との酸化反応を経て前記反応剤と間接的にエッチング反応可能になる他のシリコン含有物からなる界面膜を、前記被エッチング膜より薄く積層し、
    有機マスクにて前記界面膜を部分的に露出させて覆い、
    前記露出部分に前記反応剤と酸化剤とを含むエッチングガスを供給し、前記界面膜と被エッチング膜とにエッチング部を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. シリコン含有化合物と酸素含有物質を含む原料ガスを用いてプラズマCVD法により前記被エッチング膜として酸化シリコンを成膜し、
    続いて、前記シリコン含有化合物を原料ガスの成分として維持するとともに前記酸素含有物質を原料ガスの成分から除外してプラズマCVDを継続し前記界面膜としてアモルファスシリコンを成膜することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 有機シリコン化合物と酸素含有物質とを含む原料ガスを用いてプラズマCVD法により前記被エッチング膜として酸化シリコンを成膜し、続いて、前記原料ガスの有機シリコン化合物の酸素含有物質に対する比を前記被エッチング膜の成膜時より大きくしてプラズマCVDを継続し前記界面膜として炭化酸化シリコンを成膜することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 無機シリコン化合物と窒素含有物質とを含む原料ガスを用いてプラズマCVD法により前記被エッチング膜として窒化シリコンを成膜し、続いて、前記無機シリコン化合物に代えて、若しくはそれに加えて有機シリコン化合物を前記原料ガスの一成分にしてプラズマCVDを継続し前記界面膜として炭化窒化シリコンを成膜することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記反応剤が、無水又は加湿されたフッ化水素であり、前記酸化剤が、オゾンであることを特徴とする請求項11〜14の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
  16. 半導体装置における2つの電極を絶縁する酸化シリコンまたは/および窒化シリコンからなる層間絶縁膜に、前記電極どうしを電気的に接続するコンタクトホールを形成する方法であって、
    アモルファスシリコンまたは炭素含有シリコン化合物からなる界面膜を、前記層間絶縁膜上に層間絶縁膜より薄く積層し、
    前記界面膜を有機マスクにて覆うとともに、該界面膜における前記コンタクトホールを形成すべき部分に対応する部分を露出させ、
    前記露出部分にフッ化水素とオゾンとを含むエッチングガスを供給することを特徴とする半導体装置のコンタクトホールの形成方法。
  17. 酸化シリコンまたは/および窒化シリコンからなる層間絶縁膜と、この層間絶縁膜により絶縁された2つの電極を有し、これら電極が、前記層間絶縁膜に形成されたコンタクト部により電気的に接続された半導体装置において、
    前記層間絶縁膜における一方の電極側の界面に、アモルファスシリコンまたは炭素含有シリコン化合物からなる界面膜が層間絶縁膜より薄く積層され、
    前記コンタクト部の前記一方の電極側の端部が、前記界面膜を貫通して前記一方の電極に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  18. 前記界面膜が、炭化シリコン、炭化窒化シリコン、炭化酸化シリコン、炭化酸化窒化シリコンの群から選択される1つであることを特徴とする請求項17に記載の半導体装置。
  19. 前記界面膜が、炭素原子濃度が8原子個数%以上の炭素含有シリコン化合物であることを特徴とする請求項17に記載の半導体装置。
  20. 前記界面膜が、炭素原子濃度が23原子個数%以下の炭素含有シリコン化合物であることを特徴とする請求項17又は19に記載の半導体装置。
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