JP2009064945A - 洗浄乾燥装置及び洗浄乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被洗浄物にダメージを与えないようにしつつ洗浄乾燥性能を向上する。
【解決手段】洗浄後でかつ乾燥前に、不活性ガスを洗浄槽内に供給して洗浄槽12内を加圧する加圧ガス供給手段32と、乾燥時に洗浄槽12内の圧力を調整可能な圧力調整手段38と、排出流路16から排出される洗浄液の流量を検出可能な流量センサ16bと、洗浄液の排出後にアンモニアガスを供給するアンモニアガス供給手段36と、洗浄液の排出後にオゾンガスを供給するオゾンガス供給手段30と、洗浄液の排出後にアルゴンガスを供給するアルゴンガス供給手段34と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄乾燥装置及び洗浄乾燥方法に関するものである。
従来、被洗浄物を洗浄液で洗浄した後に乾燥させる洗浄乾燥装置として、例えば特許文献1に開示されているように、遠心力を利用したものが知られている。この特許文献に開示された装置では、モータの駆動軸に設けられた真空チャックにウエハを吸着させ、モータを駆動することによってウエハを高速で回転させて水分を飛ばすようにしている。
また、洗浄乾燥装置として、例えば特許文献2に開示されているように、アルコールで水分を除去するようにしたものが知られている。この特許文献に開示された装置では、ウエハを水洗した後、洗浄槽内にイソプロピルアルコールを噴射するとともに高温の窒素ガスで揮発、乾燥させるようにしている。
特開平5−198553号公報 特開平8−61846号公報
従来のように遠心力を利用して乾燥させる洗浄乾燥装置では、被洗浄物表面の微小な凹部内に溜まった洗浄液や汚れ成分を除去できない場合があるという問題がある。一方、被洗浄物にアルコールを噴射して揮発させる洗浄乾燥装置では、アルコールによって被洗浄物にダメージを与える場合があるという問題がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被洗浄物にダメージを与えないようにしつつ洗浄乾燥性能を向上することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、洗浄槽内の被洗浄物を洗浄液で洗浄し、洗浄後に洗浄液を排出するとともに被洗浄物を乾燥させる洗浄乾燥装置であって、洗浄後でかつ乾燥前に、不活性ガスを洗浄槽内に供給して洗浄槽内を加圧する加圧ガス供給手段を備えている洗浄乾燥装置である。
本発明では、洗浄後でかつ乾燥前に、不活性ガスが洗浄槽内に供給されて洗浄槽内が加圧されるため、被洗浄物表面の微小な凹部に入り込んでいる汚れ分を追い出し易くすることができる。また不活性ガスにより、被洗浄物表面の微小な凹部を塞いでいる洗浄液を凹部内に押し込んで、凹部内の汚れ分を追い出すことができる。このため、乾燥時に例えばウォーターマーク等が残り難くすることができる。しかも、不活性ガスを使うため、このガスが汚れ成分と反応することもなく、被洗浄物にダメージを与えないようにしつつ汚れ成分が残り難くすることができる。
ここで、前記洗浄槽内を減圧することにより被洗浄物の乾燥を行う場合には、乾燥時に洗浄槽内の圧力を調整可能な圧力調整手段が設けられているのが好ましい。この態様では、洗浄槽内を減圧して被洗浄物を乾燥させる際に洗浄槽内の圧力が調整されるため、急激な減圧による洗浄液等の結露を防止することができる。このため、脱気乾燥時に洗浄液が被洗浄物に再付着することを防止することができる。
そして、前記圧力調整手段は、第1配管と、前記第1配管よりも小径の第2配管と、前記第1配管に設けられた第1開閉機構と、前記第2配管に設けられた第2開閉機構と、前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構を制御する圧力制御部と、を有するものであってもよい。この態様では、第1配管を通した減圧により洗浄槽内の減圧時間を短縮しつつ、第2配管を通した減圧により洗浄槽内を所定の圧力に精度よく調整することができる。
また、前記洗浄槽内の洗浄液を排出するための排出流路と、前記排出流路から排出される洗浄液の流量を検出可能な流量検出手段と、を備えていてもよい。この態様では、洗浄槽から排出される洗浄液量を検出するため、洗浄液が排出し終わったか否かを確認することができる。したがって、洗浄液が排出され終わってから減圧用ポンプによって脱気することが可能となるため、減圧用ポンプに洗浄液が吸引されてしまうことを抑止することができるようになる。
前記洗浄乾燥装置において、前記洗浄液は純水であってもよい。この場合において、前記洗浄液の排出後にアンモニアガスを供給するアンモニアガス供給手段を備えていてもよい。この態様では、被洗浄物の表面が親水性を有する場合において、アンモニアガスの作用により被洗浄物の表面に疎水性を持たせることができる。これにより、被洗浄物から洗浄液を効果的に除去することができる。
また、前記洗浄液の排出後にオゾンガスを供給するオゾンガス供給手段を備えていてもよい。この態様では、被洗浄物の表面に付着している有機成分を効果的に除去することができる。
また、前記洗浄液の排出後にアルゴンガスを供給するアルゴンガス供給手段を備えていてもよい。この態様では、オゾンガスとアルゴンガスとの相互作用により、被洗浄物の表面に疎水性を持たせることができる。これにより、被洗浄物から洗浄液を効果的に除去することができる。
また、前記洗浄槽内に洗浄液を供給する供給流路と、前記供給流路から分岐される帰還流路と、前記供給流路から前記洗浄槽内に洗浄液を供給する供給状態と、前記供給流路から前記帰還流路へ洗浄液を流す回収状態とを切り換える切換機構と、を備えていてもよい。この態様では、洗浄液を洗浄槽内に供給しないときには、洗浄液は帰還流路を流れて回収される。このため常にフレッシュな洗浄液を洗浄槽に供給することができ、酸化等のされている洗浄液が洗浄槽に供給されるのを防止することができる。
本発明は、洗浄槽内の被洗浄物を洗浄液で洗浄し、洗浄後に洗浄液を排出するとともに被洗浄物を乾燥させる洗浄乾燥方法であって、洗浄後でかつ乾燥前に、不活性ガスを洗浄槽内に供給して洗浄槽内を加圧しながら、洗浄液を排出する洗浄乾燥方法である。
本発明では、不活性ガスが洗浄槽内に供給されて洗浄槽内が加圧されるため、被洗浄物表面の微小な凹部に入り込んでいる汚れ分を追い出し易くすることができる。また不活性ガスにより、被洗浄物表面の微小な凹部を塞いでいる洗浄液を凹部内に押し込んで、凹部内の汚れ分を追い出すことができる。このため、乾燥時にウォーターマークが残り難くすることができる。しかも、不活性ガスを使うため、このガスが汚れ成分と反応することもなく、被洗浄物にダメージを与えないようにしつつ汚れ成分が残り難くすることができる。
前記洗浄乾燥方法において、乾燥時に洗浄槽内の圧力を制御しながら減圧するようにしてもよい。
また、前記洗浄槽内の洗浄液を排出する際に、排出される洗浄液の流量を検出するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、被洗浄物にダメージを与えないようにしつつ洗浄乾燥性能を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る洗浄乾燥装置の一実施形態を概略的に示している。同図に示すように、本実施形態に係る洗浄乾燥装置10は、被洗浄物を洗浄及び乾燥させるための洗浄槽12と、この洗浄槽12に洗浄液を供給するための供給流路14と、洗浄槽12内の洗浄液を排出するための排出流路16と、洗浄槽12内の洗浄液を対流させるためのオーバーフロー流路18と、コントローラ20と、を備えている。
洗浄液としては純水が用いられる。また、被洗浄物としては、本実施形態では半導体ウエハ25を例示している。ウエハ25はその表面に微小な凹凸があるため、この表面の凹部に洗浄液や汚れ成分が付着しやすい。ウエハ25表面の凹部は、例えば幅が0.06〜0.12μm程度で、深さが0.45μm程度の大きさである。汚れ成分は洗浄前の工程で付着するものもあれば、ウエハ25の移送時に付着するものもあり得る。なお、被洗浄物は、これに限られるものではなく、液晶基板、光ディスク、ガラス基板等でもよい。
洗浄槽12は、ウエハ25を収容可能な容器23を備えており、この容器23は、上方が開口する容器本体23aと、この容器本体23aの開口を塞ぐための蓋体23bとを備えている。ウエハ25は容器本体23aの上側開口を通して出し入れされる。蓋体23bは、容器本体23aに対して気密状に被せられる。
供給流路14の上流端は、洗浄液の供給源(図示省略)を接続可能に構成されている。供給流路14の下流端は、容器23の上部から洗浄液をシャワー可能な第1供給部14aと、容器23の下部から洗浄液を流入させる第2供給部14bとを有する。この下流端には、図示省略しているが、第1供給部14aからの洗浄液の供給と、第2供給部14bからの洗浄液の供給を切り換え可能な切り換え手段が設けられている。
供給流路14には、開閉機構としての電磁弁14cと、流量検出手段としての流量計14dと、流量調整機構としての流量調整弁14eと、が設けられている。電磁弁14cは、供給流路14に洗浄液を流通させるときに開放される。流量調整弁14eは、供給流路14を流通する洗浄液の流量を調整可能に構成されている。流量計14dは、流量調整弁14eに隣接して配置されており、供給流路14を流れる洗浄液の流量を計測可能に構成されている。
供給流路14には、帰還流路27が分岐しており、供給流路14と帰還流路27との分岐部には切換機構28が設けられている。切換機構28は、供給流路14から洗浄槽12内に洗浄液を供給する供給状態と、供給流路14から帰還流路27へ洗浄液を流す回収状態とを切り換え可能に構成されている。帰還流路27には、流量調整弁27aが配設されている。
排出流路16の上流端は、容器本体23aの下端部に接続されており、容器23内の洗浄液は排出流路16を流下するようになっている。排出流路16の下流端は、図例では開放されているが、排液用配管等を接続可能となっている。
排出流路16には、開閉機構としての電磁弁16aと、流量検出手段としての流量センサ16bとが設けられている。電磁弁16aは、容器23内の洗浄液を排出するときに開放される。流量センサ16bは、排出流路16を流れる洗浄液の流量を検出可能に構成されている。
オーバーフロー流路18は、上端部が容器本体23aにおける上側部に接続される一方、下端部は排出流路16に接続されている。容器23内には、このオーバーフロー流路18の上端部の高さまで洗浄液が貯溜可能であり、この状態でウエハ25は完全に浸漬される。
オーバーフロー流路18には、開閉機構としての電磁弁18aが設けられている。電磁弁18aは、ウエハ25の洗浄時に開放されている。そして、洗浄時には、供給流路14の第2供給部14bを通して容器23の下部から洗浄液が供給されるため、洗浄液がオーバーフロー流路18から流れ出るようになっている。つまり、洗浄時には洗浄槽12内の洗浄液が対流する。
本実施形態に係る洗浄乾燥装置10は、オゾンガス供給手段30と、加圧ガス供給手段32と、アルゴンガス供給手段34と、アンモニアガス供給手段36と、圧力調整手段38と、を備えている。
オゾンガス供給手段30は、洗浄液の排出時に洗浄槽12内にオゾンガスを供給するためのものであり、一端部が供給流路14に接続されたオゾンガス供給路30aを有する。オゾンガス供給路30aの他端部(上流端)は、オゾンガスの供給源を接続可能に構成されている。オゾンガス供給路30aには、開閉機構としての電磁弁30bが設けられている。オゾンガス供給路30aは、供給流路14における流量調整弁14e及び流量計14dの設置場所よりも上流側に接続されているので、この流量調整弁14eによって供給流量を調整することができる。オゾンガスは洗浄液の排出時に供給され、ウエハ25に付着している有機成分を分解する。
加圧ガス供給手段32は、洗浄液の排出時に洗浄槽12内に不活性ガスを供給するためのものであり、一端部が容器本体23aに接続された加圧ガス供給路32aを有する。加圧ガス供給路32aの他端部(上流端)は、不活性ガスの供給源を接続可能に構成されている。加圧ガス供給路32aには、開閉機構としての電磁弁32bと、流量検出手段としての電子流量計32cとが設けられている。
本実施形態では、不活性ガスとして窒素が用いられており、加圧ガス供給手段32は、大気圧よりも高圧で、かつ加熱された窒素を供給する。なお、不活性ガスは窒素に限られるものではなく、アルゴン等でもよい。また窒素を加熱することなく供給するようにしてもよい。
アルゴンガス供給手段34は、洗浄槽12内にアルゴンガスを供給するためのものであり、一端部が加圧ガス供給路32aに接続されたアルゴンガス供給路34aを有する。アルゴンガス供給路34aの他端部(上流端)は、アルゴンガスの供給源を接続可能に構成されている。アルゴンガス供給路34aには、開閉機構としての電磁弁34bと、流量検出手段としての電子流量計34cとが設けられている。
アンモニアガス供給手段36は、洗浄槽12内にアンモニアガスを供給するためのものであり、一端部が洗浄槽12の蓋体23bに接続された主流路40を有する。主流路40の他端部(上流端)は、例えばガス供給源を接続可能に構成されている。主流路40には、流量検出手段としての電子流量計40aが設けられている。本実施形態ではガス供給源からアルゴンガスが供給されるものとする。なお主流路40の一端部は容器本体23aに接続されていてもよい。
主流路40には、アンモニアガスを発生させるアンモニアガス発生部42が設けられている。このアンモニアガス発生部42は、アンモニア水溶液が貯溜された貯溜部42aと、この貯溜部42aを加熱するヒータ42bとを備えている。ヒータ42bは、アンモニア水溶液を40℃〜60℃に加熱可能となっている。つまり、アンモニアガス発生部42は、アンモニア水溶液を蒸気化してアンモニアガスを発生させる。
主流路40には、アンモニアガス発生部42の上流側及び下流側にそれぞれ開閉機構としての電磁弁40b,40cが設けられている。また、主流路40には、バイパス路44が設けられている。バイパス路44は、主流路40における上流側電磁弁40bよりも上流側と、主流路40における下流側電磁弁40cよりも下流側とを接続している。バイパス路44にも、開閉機構としての電磁弁44aが設けられている。主流路40の上流側電磁弁40b及び下流側電磁弁40cを開放する一方、バイパス路44の電磁弁44aを閉鎖することにより、主流路40に導入されたアルゴンガスは、貯溜部42aを通過して、アンモニアガスとともに洗浄槽12に供給される。一方、主流路40の上流側電磁弁40b及び下流側電磁弁40cを閉鎖する一方、バイパス路44の電磁弁44aを開放すれば、アルゴンガスを洗浄槽12に供給することができる。このため、前述したアルゴンガス供給手段34を省略することも可能である。
圧力調整手段38は、乾燥時に洗浄槽12内の圧力を調整するためのものであり、圧力検出手段としての圧力計46と、脱気回路48と、圧力制御部50とからなる。圧力計46は、容器本体23aに設けられ、洗浄槽12内の圧力を検出するとともに検出値に応じた信号を出力する。
脱気回路48は、第1配管52と第2配管54とポンプ56とを備えている。第1配管52は、上流端が排出流路16に接続される一方、下流端にポンプ56が接続されている。ポンプ56は、真空引き可能なポンプ56であり、洗浄槽12内を減圧させるときに駆動される。第1配管52には、第1配管52を開閉するため第1開閉機構52aが設けられている。第1開閉機構52aは、第1電磁弁52bと第1調整弁52cとからなる。
第2配管54は、第1開閉機構52aを迂回するように両端部が第1配管52に接続されている。第2配管54には、第2配管54を開閉するため第2開閉機構54aが設けられている。第2開閉機構54aは、第2電磁弁54bと第2調整弁54cとからなる。
第2配管54は第1配管52よりも小径の管材によって構成されている。このため、第2調整弁54cによる流量調整は第1調整弁52cによる流量調整よりも精密に行うことができる。したがって、洗浄槽12内を減圧する場合には、まず第1開閉機構52aを開放するとともに第2開閉機構54aを閉じる。このとき第1調整弁52cの開度を調整して洗浄槽12内を所定の速さで減圧し、その後目標圧に近づいたところで、第2開閉機構54aを開くとともに第1開閉機構52aを閉じることにより、精密に圧力調整することができる。
圧力制御部50は、コントローラ20の一機能として設けられるものであり、第1調整弁52c及び第2調整弁54cの開度制御、第1電磁弁52b及び第2電磁弁54bの開閉制御を行う。コントローラ20は、その他各電磁弁の開閉制御、ヒータ42bの制御等を行うことができる。
ここで、本実施形態による洗浄乾燥装置10の運転動作について、図2を参照しつつ説明する。この洗浄乾燥装置10では、洗浄工程、排液工程及び乾燥工程からなる洗浄乾燥方法が実行される。
まず、洗浄工程では、洗浄液が貯溜された容器本体23a内にウエハ25が投入され、蓋体23bが被せられる。このとき、切換機構28は、洗浄槽12に向けて洗浄液が流れる供給状態に切り換えられている。また、このとき排出流路16の電磁弁16a、オゾンガス供給路30aの電磁弁30b、加圧ガス供給路32aの電磁弁32b、アルゴンガス供給路34aの電磁弁34b、主流路40の両電磁弁40b,40c、バイパス路44の電磁弁44a、脱気回路48の第1電磁弁52b及び第2電磁弁54bは何れもコントローラ20からの指令を受けて閉鎖されている。
そして、供給流路14の第2供給部14bを通して洗浄槽12の下部から洗浄液が導入され、洗浄槽12内の洗浄液をオーバーフローさせながらウエハ25を洗浄する。このとき、オーバーフロー流路18の電磁弁18aが開放されている一方、排出流路16の電磁弁16aは閉鎖されている。このため、洗浄槽12内では所定の液量が維持されるとともに、オーバーフローした洗浄液がオーバーフロー流路18を通して排出される。このとき、図2に示すように、洗浄槽12内は大気圧となっている(時間0〜t1)。
ウエハ25の洗浄は所定時間行われ、所定時間が経過すると洗浄液の排出が開始され、排液工程となる。この排液工程では、排出流路16の電磁弁16aが開放されるとともに、オーバーフロー流路18の電磁弁18aが閉鎖される。またこのとき、供給流路14の第1供給部14aを通して洗浄液を供給し、ウエハ25をシャワー洗浄する。
排液時にオーバーフロー流路18の電磁弁18aを閉鎖するのは、洗浄槽12内を加圧するからである。槽内の加圧は、加圧ガス供給路32aの電磁弁32bを開放して高圧の窒素ガスを供給することによってなされる。このとき、図2に示すように、洗浄槽12内は大気圧よりも高圧となる(時間t1〜t2)。槽内が加圧されることにより、洗浄液をより早く排出することができる。しかも、ウエハ25表面の凹部等に入り込んだ洗浄液や汚れ分を高圧の窒素ガスによって追い出して、後でウォーターマークが残るのを抑制することができる。また、窒素ガスを加熱した上で洗浄槽12内に導入すれば、水分をより早く蒸発させることができる。
排液工程では、窒素ガス以外のガスも供給するが、そのガスは、ウエハ25の表面が親水性を有する場合と疎水性を有する場合とで異なる。ウエハ25の表面が親水性の場合には、主流路40の上流側電磁弁40b及び下流側電磁弁40cを開放し、アンモニアガス発生部42で発生したアンモニアガスを洗浄槽12内に導入する。アンモニアガスはアルゴンガスに同伴されて主流路40を通して供給される。また、アルゴンガス供給路34aの電磁弁34bを開放してアルゴンガスを洗浄槽12内に導入する。またこのとき、オゾンガス供給路30aからオゾンガスを導入してもよい。オゾンガス流量は、供給流路14の流量計14dで計測しながら調整することができる。
洗浄槽12内にアンモニアガスが導入されることにより、親水性のウエハ表面が疎水性を有するようになる。これにより、乾燥工程においてウエハ表面の水分を飛ばし易くなる。またオゾンガスを導入することにより、ウエハ25に付着した有機成分を分解することができる。またオゾンガスとアルゴンガスを導入することにより、アンモニア活性ガスを発生させることができるので、アンモニアガス供給手段36によるアンモニアガスの供給量を抑えることも可能である。
一方、ウエハ25の表面が疎水性の場合には、オゾンガス供給路30aの電磁弁30bを開放してオゾンガスを洗浄槽12内に導入する。このとき、供給流路14の流量計14dで供給量流量を計測しつつ、流量調整をすることができる。なお、アンモニアガス及びアルゴンガスを供給する必要はない。
排液工程では、排出流路16の流量が流量センサ16bによって計測されている。このため、洗浄液が全て排出されたか否かが容易に分かる。全排水が確認されると、ポンプ56による脱気を行う(乾燥工程)。
乾燥工程では、まず切換機構28を回収状態に切り換えて供給流路14の洗浄液を帰還流路27に流れるようにする。これにより、洗浄槽内でのシャワー洗浄が終了する。一方、供給流路14には洗浄液が供給され続ける。このため、供給流路14に洗浄液が滞留することはない。
乾燥工程では、脱気回路48の第1開閉機構52aを開放するとともに第2開閉機構54aを閉じて、ポンプ56を駆動する。このとき、洗浄槽12内の減圧速度が所定の速度になるように第1調整弁52cの開度を調整する(時間t2〜t3)。これにより、蒸発した水分が再度結露する程度に洗浄槽12内が急速に減圧することを防止することができる。その後目標圧に近づいたところで、第2開閉機構54aを開くとともに第1開閉機構52aを閉じる(時間t3〜t4)。このときの槽内圧力を大気圧よりも低圧の所定圧力に維持することで水分の蒸発を促し、結露が生じない程度に水分が蒸発したところで、第1開閉機構52aを開放し、真空近くまで減圧する。これにより、ウエハ表面の水分を確実に蒸発させることができる。その後、加圧ガス供給路32aの電磁弁32bを開放して窒素ガスを流入させることにより、洗浄槽12内を大気圧まで復圧し、ウエハ25を取り出す。これで、一連の洗浄乾燥工程が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、洗浄後でかつ乾燥前に、不活性ガスが洗浄槽12内に供給されて洗浄槽12内が加圧されるため、ウエハ表面の微小な凹部に入り込んでいる汚れ分を追い出し易くすることができる。また不活性ガスにより、ウエハ表面の微小な凹部を塞いでいる洗浄液を凹部内に押し込んで、凹部内の汚れ分を追い出すことができる。このため、乾燥時に例えばウォーターマーク等が残り難くすることができる。しかも、不活性ガスを使うため、このガスが汚れ成分と反応することもなく、ウエハにダメージを与えないようにしつつ汚れ成分が残り難くすることができる。
しかも、洗浄槽12内を減圧してウエハ25を乾燥させる際に洗浄槽12内の圧力が調整されるため、急激な減圧による洗浄液等の結露を防止することができる。このため、脱気乾燥時に洗浄液がウエハ25に再付着することを防止することができる。
さらに本実施形態では、第1配管52に設けられた第1開閉機構52aと、第1配管52よりも小径の第2配管54に設けられた第2開閉機構54aとにより減圧時の圧力調整を行うことができるので、第1配管52を通した減圧により洗浄槽12内の減圧時間を短縮しつつ、第2配管54を通した減圧により洗浄槽12内を所定の圧力に精度よく調整することができる。
また本実施形態では、排液時に洗浄槽12から排出される洗浄液量を検出するため、洗浄液が排出し終わったか否かを確認することができる。したがって、洗浄液が排出され終わってから減圧用ポンプ56によって脱気することが可能となるため、減圧用ポンプ56に洗浄液が吸引されてしまうことを抑止することができる。
また本実施形態では、アンモニアガス供給手段36を備えているので、ウエハ25の表面が親水性を有する場合において、アンモニアガスの作用によりウエハ25の表面に疎水性を持たせることができる。これにより、ウエハ25から洗浄液を効果的に除去することができる。
また本実施形態では、オゾンガス供給手段30を備えているので、ウエハ25の表面に付着している有機成分を効果的に除去することができる。
また本実施形態では、アルゴンガス供給手段34を備えているので、オゾンガスとアルゴンガスとの相互作用により、ウエハ25の表面に疎水性を持たせることができる。これにより、ウエハ25から洗浄液を効果的に除去することができる。
また本実施形態では、供給流路14から分岐される帰還流路27を備えているので、洗浄液を洗浄槽12内に供給しないときには、洗浄液は帰還流路27を流れて回収される。このため常にフレッシュな洗浄液を洗浄槽12に供給することができ、酸化等のされている洗浄液が洗浄槽12に供給されるのを防止することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、疎水性の被洗浄物を対象とする場合には、アンモニアガス供給手段36を省略することができる。
本実施形態では、コントローラ20によってアンモニアガスの導入、非導入を切り換えるようにしたが、手動で切り換えるようにしてもよい。同様に、オゾンガス、アルゴンガスの導入、非導入を手動で切り換えるようにしてもよい。
また本実施形態では、洗浄時に洗浄液をオーバーフローさせるようにしたが、オーバーフローさせないようにしてもよい。
また排液時に第1開閉機構52a及び第2開閉機構54aの開度によって圧力調整を行うようにしたが、これに代え、あるいはこれとともにポンプ56の回転数を調整可能にして圧力調整を行うようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る洗浄乾燥装置の構成を概略的に示す図である。 前記洗浄乾燥装置による洗浄乾燥時の洗浄槽内の圧力の推移を示す特性図である。
符号の説明
12 洗浄槽
14 供給流路
16 排出流路
16b 流量センサ(流量検出手段)
27 帰還流路
28 切換機構
30 オゾンガス供給手段
32 加圧ガス供給手段
34 アルゴンガス供給手段
36 アンモニアガス供給手段
38 圧力調整手段
48 脱気回路
50 圧力制御部
52 第1配管
52a 第1開閉機構
54 第2配管
54a 第2開閉機構
56 ポンプ

Claims (12)

  1. 洗浄槽内の被洗浄物を洗浄液で洗浄し、洗浄後に洗浄液を排出するとともに被洗浄物を乾燥させる洗浄乾燥装置であって、
    洗浄後でかつ乾燥前に、不活性ガスを洗浄槽内に供給して洗浄槽内を加圧する加圧ガス供給手段を備えている洗浄乾燥装置。
  2. 前記洗浄槽内を減圧することにより被洗浄物の乾燥を行う洗浄乾燥装置であって、
    乾燥時に洗浄槽内の圧力を調整可能な圧力調整手段が設けられている請求項1に記載の洗浄乾燥装置。
  3. 前記圧力調整手段は、第1配管と、前記第1配管よりも小径の第2配管と、前記第1配管に設けられた第1開閉機構と、前記第2配管に設けられた第2開閉機構と、前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構を制御する圧力制御部と、を有する請求項2に記載の洗浄乾燥装置。
  4. 前記洗浄槽内の洗浄液を排出するための排出流路と、
    前記排出流路から排出される洗浄液の流量を検出可能な流量検出手段と、を備えている請求項2又は3に記載の洗浄乾燥装置。
  5. 前記洗浄液は純水である請求項1から4の何れか1項に記載の洗浄乾燥装置。
  6. 前記洗浄液の排出後にアンモニアガスを供給するアンモニアガス供給手段を備えている請求項1に記載の洗浄乾燥装置。
  7. 前記洗浄液の排出後にオゾンガスを供給するオゾンガス供給手段を備えている請求項1に記載の洗浄乾燥装置。
  8. 前記洗浄液の排出後にアルゴンガスを供給するアルゴンガス供給手段を備えている請求項7に記載の洗浄乾燥装置。
  9. 前記洗浄槽内に洗浄液を供給する供給流路と、
    前記供給流路から分岐される帰還流路と、
    前記供給流路から前記洗浄槽内に洗浄液を供給する供給状態と、前記供給流路から前記帰還流路へ洗浄液を流す回収状態とを切り換える切換機構と、を備えている請求項1に記載の洗浄乾燥装置。
  10. 洗浄槽内の被洗浄物を洗浄液で洗浄し、洗浄後に洗浄液を排出するとともに被洗浄物を乾燥させる洗浄乾燥方法であって、
    洗浄後でかつ乾燥前に、不活性ガスを洗浄槽内に供給して洗浄槽内を加圧しながら、洗浄液を排出する洗浄乾燥方法。
  11. 乾燥時に洗浄槽内の圧力を制御しながら減圧する請求項10に記載の洗浄乾燥方法。
  12. 前記洗浄槽内の洗浄液を排出する際に、排出される洗浄液の流量を検出する請求項10又は11に記載の洗浄乾燥方法。
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