以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。各実施形態と請求項の関係はおおむね次のようなものである。実施形態1は、主に請求項1、9から15について説明する。 実施形態2は、主に請求項2から8について説明する。 なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
また、以下に記載する各機能ブロックは、ハードウェア、またはメモリ上に展開しハードウェアを制御することでその作用が得られるソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの両方として実現されうる。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPU、メモリ、ハードディスクドライブ、CD−ROM/DVD−ROMなどの読み取りドライブ、各種通信用の送受信ポート・インターフェイス・その他の周辺装置などのハードウェア構成部、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラム、その他アプリケーションプログラムなどが挙げられる。
さらに、この発明は装置またはシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。またこのような発明の一部をソフトウェアとして構成することもできる。さらにそのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である。)
<<実施形態1>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、クライアントであるアイテム実行装置からアイテムサーバへネットワークを介して利用者の嗜好を示す情報を送信し、サーバは受信した情報をもとにお勧めのアイテムを示すリストを作成しクライアントへ送信することを特徴とするアイテム配信システムである。
図1は、本実施形態のアイテム配信システムの一例を示すものである。アイテム配信システムは、アイテム実行装置と、アイテムサーバとから構成される。今、アイテム実行装置は、画像、音楽などのコンテンツを提供するアイテムをアイテムサーバなどから入手して既に保持しているとする。利用者はアイテム実行装置にて、アイテムの閲覧(再生)などの実行処理を行なうことができ、アイテム実行装置はこのときの実行処理の履歴を示す情報を実行処理履歴情報として取得して保持する。また、利用者はアイテム実行装置を処理操作することで、アイテムについての評価などを入力することができ、アイテム実行装置はこのとき受け付けた処理操作に関する情報を処理操作受付情報として取得して保持する。これらの情報はアイテムと関連付けてアイテムサーバへと送信する。
アイテムサーバは、これを受信し、自身が保持するテーブルに記録されている関連付情報との比較を行なう。ここで、関連付情報とは、処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報とアイテムとを関連付けた情報である。比較処理は、例えば、受信した情報が所定の条件を満たす場合(例えば、閲覧回数が所定の閾値を越えている場合など)には、その状態を利用者がそのアイテムを好んでいるとものとみなし、テーブル保持部に保持されている関連付情報に含まれる処理操作受付情報のうち、利用者によるアイテムの評価を示す評価情報が高いものを抽出することなどが例示できる。なおこのとき、受信した情報と関連付けられたアイテムの識別情報などに基づいて、同じジャンルのアイテムをテーブルから抽出するためにさらに絞り込んで検索を行うとしてもよい。ここで、同じジャンルのアイテムとは、アイテム群を一定の分野ごとに分類した際に生じた同じ分野に属するアイテムを指す場合もあるし、当該利用者の嗜好と同様の嗜好を持つ利用者群に評価の高いアイテムを指す場合もある。最後に、アイテムを識別するための識別情報を取得し、リスト化してアイテム実行装置へと送信する。
アイテムサーバは、受信した情報に基づいて、適宜関連付情報のテーブルを更新することができる。これによって、アイテムサーバは、最新のテーブルに基づいて、受信した情報の送信元である利用者に、適切なお勧め情報を提供することができる。また、利用者は、アイテム実行装置にて受信したリストに基づいて、自身の嗜好に近いアイテムを容易に取得することができる。
<実施形態1:構成> 図2は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図2に示す本実施形態の「アイテム配信システム」(0200)は、「アイテム実行装置」(0210)と、「アイテムサーバ」(0220)とからなる。さらに、アイテム実行装置(0210)は、「アイテム受付部」(0211)と、「処理操作受付部」(0212)と、「処理操作受付情報蓄積部」(0213)と、「アイテム実行処理部」(0214)と、「実行処理履歴情報蓄積部」(0215)と、「送信部」(0216)とを有し、アイテムサーバ(0220)は、「アイテム蓄積部」(0221)と、「テーブル保持部」(0222)と、「情報受信部」(0223)と、「アイテム識別情報取得部」(0224)と、「アイテム識別情報リスト送信部」(0225)とを有する。
(アイテム配信システム 0200) 「アイテム配信システム」(0200)は、後述するアイテム実行装置(0210)と、アイテムサーバ(0220)とから構成される。なお、アイテム実行装置とアイテムサーバとは、直接ネットワークを介して通信を行う場合もあるし、プロキシを間に介してネットワークで接続されて通信を行う場合もある。前者は、アイテム実行装置が携帯機器である場合には、消費電力を考慮して常にはネットワークと接続していないことが考えられるが、アイテム実行装置が自動で定期的にネットワークに接続して各情報をアイテムサーバに送信してもよいし、利用者が明示的に操作してネットワークに接続して情報をアイテムサーバに送信してもよい。また、後者は、例えば、アイテム実行装置とプロキシはUSB(Universal Serial Bus)で接続することが可能で、アイテム実行装置とプロキシが接続された際に自動的に情報がアイテム実行装置からプロキシへ送信され、プロキシはアイテムサーバにイーサネット(登録商標)などのネットワークを介して情報を送信する。これについては、後述の具体的構成にて説明する。
(アイテム実行装置 0210) 「アイテム実行装置」(0210)は、アイテムの実行処理が可能な装置一般を広く含む。またアイテムは、動画、静止画、楽音、テキストなどのコンテンツを想定したものである。このとき、画像、楽音のコンテンツは、MPEG−4やH.264などの動画符号化器や、MP3やAACなどの音声符号化器により圧縮されている場合もある。また、テキストのコンテンツには、書籍のデータの他、図およびレイアウトの情報が含まれている場合もある。
したがって、アイテム実行装置は、これらのコンテンツの再生が可能なことが必須である。なお、アイテム実行装置は、PCやHDDレコーダーなどの設置型の装置にとどまらず、携帯電話、PDAなど携帯型の装置なども該当する。以下にアイテム実行装置の構成要素を列挙して説明する。
(アイテム受付部 0211) 「アイテム受付部」(0211)は、データから構成され実行処理に応じてユーザにコンテンツを提供するアイテムを受け付ける。アイテムの発信元は、後述するアイテムサーバなどが該当する。受け付けるアイテムには、ネットワークを介して購入したアイテム(アイテムサーバからダウンロードしたアイテム)に限定されず、それ以外のアイテムも含む。ネットワークを介して購入したもの以外のアイテムとしては、例えば店舗等で購入した(あるいは既に保持していた)CDに含まれる楽曲をMP3やAACなどの音声符号化器を用いて圧縮するなどして作成したものが例示できる。この場合、CDDBなどのデータベースから、アイテムのタイトル、作成者、作成日時、ジャンル、アイテムの写真などを入手することが可能である。また、CDDBなどのデータベースへ接続できない場合には、ユーザがキーボードなどの入力装置を用いて、前記の情報を入力してもよい。これらのアイテムに付随する情報は、アイテムサーバと通信を行う際に、アイテムサーバ内のアイテムデータベースの内容とマッチングを行うことにより整合を取ることができる。したがって、アイテムサーバからダウンロードしていないアイテムに関しても、ダウンロードしたアイテムと同様に処理することが可能となる。また、アイテムはプロキシにて作成され、アイテム実行装置へ転送されるとしてもよい。
なお、アイテムの受付に際しては、後述のアイテムサーバから送信されるアイテム識別情報リストに基づいて、特定のアイテムを指定してアイテムサーバに要求することで入手することもできる。
(処理操作受付部 0212) 「処理操作受付部」(0212)は、アイテムの処理操作を受付ける。アイテムの処理操作とは、利用者によるアイテムの評価や、アイテムに対するコメントなどの入力操作や、アイテムの受付処理、アイテムを推薦リストに登録する処理などが該当する。これらについては後の実施形態にて詳述する。
(処理操作受付情報蓄積部 0213) 「処理操作受付情報蓄積部」(0213)は、アイテムごとに処理操作受付部(0212)での処理操作受付情報を取得して蓄積する。処理操作受付情報とは、利用者により入力されたアイテムの評価を示す数値や、アイテムに対するコメントなどの情報、新規アイテムの受付の有無、受付後経過時間等を示す情報、アイテムの推薦リストのランキングを示す情報などが該当する。これらについては後の実施形態にて詳述する。
(アイテム実行処理部 0214) 「アイテム実行処理部」(0214)は、アイテムの実行処理をする。アイテムの実行処理とは、アイテムの閲覧(再生)、早送り、巻戻し、スキップ、拡大表示などの処理が該当する。これらについては後の実施形態にて詳述する。
(実行処理履歴情報蓄積部 0215) 「実行処理履歴情報蓄積部」(0215)は、アイテムごとにアイテム実行処理部(0214)での実行処理履歴情報を取得して蓄積する。実行処理履歴情報とは、各実行処理と時間とを関連付けることで生成される実行処理の履歴を示す情報をいい、例えばアイテムの閲覧(再生)の有無、回数、時間などを示す情報が該当する。これらについては後の実施形態にて詳述する。
(送信部 0216) 「送信部」(0216)は、処理操作受付情報蓄積部(0213)又は/及び実行処理履歴情報蓄積部(0215)に蓄積された情報を、アイテムと関連付けて送信する。アイテムと関連付けて送信される情報としては、処理操作受付情報のみの場合、実行処理履歴情報のみの場合、処理操作受付情報と、実行処理履歴情報の両方を含む場合がある。これらの情報とアイテムとが関連付けられることによって、各アイテムに対してどのような処理操作が行われたかを識別可能となる。送信は、一定時間経過ごとに自動的に実行されるとしてもよいし、利用者の操作によって実行されるとしてもよい。
その他アイテム実行装置は、画像やテキストなどを表示するための液晶などのディスプレイや、楽音を出力するためのスピーカなどのアイテム出力部で構成される。また、閲覧するコンテンツの選択や、音量調整、さらに利用者の嗜好情報を入力するために用いられる複数のボタンなどの操作入力部も有する。
(アイテムサーバ 0220) 「アイテムサーバ」(0220)は、アイテムを蓄積し、アイテム実行装置との通信が可能な装置一般を広く含む。以下にアイテムサーバの構成要素を列挙して説明する。
(アイテム蓄積部 0221) 「アイテム蓄積部」(0221)は、アイテムを蓄積する。アイテム蓄積部には、アイテム自体のほか、アイテムのタイトル、作成者、作成日時、ジャンル、アイテムの写真、販売価格などアイテムに付随する情報なども蓄積している場合がある。アイテムは、要求に応じてアイテム実行装置(アイテム受付部)に対して配信される。
(テーブル保持部 0222) 「テーブル保持部」(0222)は、処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報とアイテムとを関連付けた関連付情報を記録したテーブルを保持する。アイテムと関連付けられる情報としては、処理操作受付情報のみの場合、実行処理履歴情報のみの場合、処理操作受付情報と、実行処理履歴情報の両方を含む場合がある。関連付け情報は、各アイテムが利用者にどのように実行(閲覧・再生)されているか、どのような評価を受けているかなどを示している。テーブルは、後述の情報受信部(0223)にて受信した処理操作受付情報や実行処理履歴情報に基づいて、適宜新たに更新される場合がある。
(情報受信部 0223) 「情報受信部」(0223)は、アイテム実行装置から送信される処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報を受信する。処理操作受付情報や実行処理履歴情報は、複数の利用者のアイテム実行装置から送信される。受信した情報は、後述するアイテム識別情報取得部(0224)にてアイテム識別情報を取得するために用いられ、さらに、テーブル保持部(0222)に記録するためにアイテムごとにまとめられ、関連付情報を生成する。情報受信部にて受信した情報は、テーブルの更新と、お勧め情報の発信トリガと、ふたつの作用を及ぼす。
(アイテム識別情報取得部 0224) 「アイテム識別情報取得部」(0224)は、情報受信部(0223)で受信した処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報と、テーブル保持部(0222)に保持されているテーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテムを識別するための情報を取得する。これは、受信した情報の送信元である利用者の嗜好に合致すると推測されるアイテムを抽出するために実施する。例えば、受信した情報が所定の条件を満たす場合(例えば、閲覧回数が所定の閾値を越えている場合など)には、その状態を利用者がそのアイテムを好んでいるとものとみなし、テーブル保持部に保持されている関連付情報に含まれる処理操作受付情報のうち、利用者によるアイテムの評価を示す評価情報が高いものを抽出することなどが例示できる。また、その処理操作受付情報と関連付けられるアイテムを識別するための識別情報を抽出する。なお、受信した情報と関連付けられたアイテムの識別情報などに基づいて、同じジャンルのアイテムをテーブルから抽出するためにさらに絞り込んで検索を行うとしてもよい。
(アイテム識別情報リスト送信部 0225) 「アイテム識別情報リスト送信部」(0225)は、取得したアイテム識別情報をリストとしてアイテム実行装置に対して送信する。複数のアイテム識別情報が抽出された場合には、それらを適宜優先順位付けし(アイテム入手時期が新しい順など)、優先度の高いものから、指定個数のアイテムをお勧め情報としてリスト化し、アイテム実行装置に対して送信する。アイテム識別情報リスト送信部は、利用者ごとにユニークなリストを送信することができ、有益である。
<実施形態1:具体的構成1> 図3は、本実施形態において、アイテム実行装置とアイテムサーバとが直接ネットワークを介して通信を行う場合についての具体的構成の一例を示す概略図である。本発明は、「アイテム実行装置」(0310)と、「アイテムサーバ」(0320)とからなる。さらに、アイテム実行装置(0310)は、「アイテム保持部」(0311)と、「嗜好情報保持部」(0312)と、「アイテム出力部」(0313)と、「操作入力部」(0314)とからなり、アイテムサーバ(0320)は、「アイテムデータベース」(0321)と、「嗜好データベース」(0322)と、「お勧め情報作成部」(0323)とからなる。
(アイテム受付部0211などにおける処理) ネットワークを介して購入等して受け付けたアイテムは、「アイテム保持部」(0311)に保持する。またアイテム保持部には、例えば既に保持していたCDをMP3やAACなどの音声符号化器を用いて圧縮して作成した、ネットワークを介さずに入手したアイテムを保持することも可能である。アイテムを閲覧(再生)する場合には、ディスプレイや、スピーカなどで構成される「アイテム出力部」(0313)を介して、画像やテキスト、楽音が出力される。
(処理操作受付部0212、処理操作受付情報蓄積部0213、アイテム実行処理部0214、実行処理履歴情報蓄積部0215、送信部0216などにおける処理) 複数のボタンなどから構成される「操作入力部」(0314)は、閲覧するコンテンツの選択、再生実行、音量調整、利用者の嗜好情報の入力など利用者からの操作入力のために用いられる。利用者の操作に基づいて、処理操作受付情報や実行処理履歴情報が嗜好情報として、「嗜好情報保持部」(0312)に保持され、「アイテムサーバ」(0320)へ送られる。
(アイテム蓄積部0221などにおける処理) 「アイテムデータベース」(0321)は、アイテム自体と、アイテムのタイトル、作成者、作成日時、ジャンル、アイテムの写真、販売価格などのアイテムに関する情報を保持している。
(テーブル保持部0222などにおける処理) 「嗜好データベース」(0322)は、複数の利用者の「アイテム実行装置」(0310)から受信した処理操作受付情報や実行処理履歴情報と、アイテムとを関連付けた関連付情報を記録したテーブルを、利用者の嗜好情報として保持する。このとき、複数利用者の嗜好情報を処理してアイテムごとにどのような利用者から嗜好されているかという情報を作成して保持してもよいし、利用者ごとの嗜好情報のまま保持していてもよい。
(情報受信部0223、アイテム識別情報取得部0224、送信部0225などにおける処理) 「お勧め情報作成部」(0323)は、嗜好データベース(0322)の情報とアイテム実行装置(0310)から受信する利用者の嗜好情報をもとに、その利用者の嗜好に合致すると推測されるアイテムを抽出する。複数抽出されたアイテムを適宜優先順位付けし、優先度の高いものから指定個数のアイテムをお勧め情報としてリスト化し、アイテム実行装置(0310)に対して送信する。
一方、アイテムサーバから送信されるお勧め情報はアイテム実行装置にて受信し、アイテム出力部(0313)にて閲覧可能となる。お勧め情報が大量にあり、アイテム出力部のディスプレイに表示しきれない場合は、利用者が操作入力部(0314)を操作し、スクロールすることにより、すべてのお勧め情報を閲覧することができる。その際必要があれば、お勧め情報に含まれるアイテムを、操作入力部を操作して選択することで、選択したアイテムをアイテムサーバからダウンロードすることも可能である。
<実施形態1:具体的構成2> 図4は、本実施形態において、アイテム実行装置とアイテムサーバとがプロキシを間に介してネットワークで接続されて通信を行う場合についての具体的構成の一例を示す概略図である。本発明は、「アイテム実行装置」(0410)と、「アイテムサーバ」(0420)と、「プロキシ」(0430)とからなる。さらに、アイテム実行装置(0410)は、「アイテム保持部」(0411)と、「嗜好情報保持部」(0412)と、「アイテム出力部」(0413)と、「操作入力部」(0414)とからなり、アイテムサーバ(0420)は、「アイテムデータベース」(0421)と、「嗜好データベース」(0422)と、「お勧め情報作成部」(0423)とからなり、プロキシ(0430)は、「情報出力部」(0431)と、「操作入力部」(0432)とからなる。「アイテム実行装置」(0410)と、「アイテムサーバ」(0420)については、図3と同様である。
アイテム実行装置(0410)は、アイテムサーバ(0420)と直接通信する能力がない場合は「プロキシ」(0430)を経由してアイテムサーバへ嗜好情報を送信してもよい。この場合、アイテム実行装置とプロキシはUSB(Universal Serial Bus)やBluetoothなどで接続することが可能である。アイテム実行装置とプロキシが接続された際に、嗜好情報保持部(0412)に保持されている処理操作受付情報や実行処理履歴情報が嗜好情報として自動的にアイテム実行装置からプロキシへ送信される。プロキシでは、「情報出力部」(0431)からイーサネット(登録商標)などのネットワークを介して、受信した嗜好情報をアイテムサーバに送信する。
一方、アイテムサーバから送信されるお勧め情報はプロキシにて受信し、「情報出力部」(0431)にて閲覧可能となる。お勧め情報が大量にあり、情報出力部のディスプレイに表示しきれない場合は、利用者が操作入力部(0432)を操作し、スクロールすることにより、すべてのお勧め情報を閲覧することができる。その際必要があれば、お勧め情報に含まれるアイテムを、操作入力部を操作して選択することで、選択したアイテムをアイテムサーバからダウンロードすることも可能である。ダウンロードしたアイテムはプロキシからアイテム実行装置へ転送することにより、アイテム実行装置にてアイテムの閲覧が可能となる。
<実施形態1:具体的構成3> 図5は、本実施形態において、アイテム実行装置、アイテムサーバ、プロキシ以外の他の機器を含む構成の一例を示す概略図である。図では、アイテム実行装置とアイテムサーバとがプロキシを間に介してネットワークで接続されて通信を行う場合について示したが、アイテム実行装置とアイテムサーバとが直接ネットワークを介して通信を行う場合もある。本発明は、「アイテム実行装置」(0510)と、「アイテムサーバ」(0520)と、「プロキシ」(0530)と、「他の機器」(0540)とからなる。さらに、アイテム実行装置(0510)は、「アイテム保持部」(0511)と、「嗜好情報保持部」(0512)と、「アイテム出力部」(0513)と、「操作入力部」(0514)とからなり、アイテムサーバ(0520)は、「アイテムデータベース」(0521)と、「嗜好データベース」(0522)と、「お勧め情報作成部」(0523)とからなり、プロキシ(0530)は、「情報出力部」(0531)と、「操作入力部」(0532)とからなり、他の機器(0540)は、「情報出力部」(0541)と、「操作入力部」(0542)とからなる。「アイテム実行装置」(0510)と、「アイテムサーバ」(0520)と、「プロキシ」(0530)については、図3、4と同様である。
アイテムサーバから送信されるお勧め情報は、アイテム実行装置及びプロキシ以外の他の機器にて受信し、「情報出力部」(0541)にて閲覧可能となる。お勧め情報が大量にあり、情報出力部のディスプレイに表示しきれない場合は、利用者が操作入力部(0542)を操作し、スクロールすることにより、すべてのお勧め情報を閲覧することができる。他の機器(0540)は、例えば携帯電話などが該当し、お勧め情報はメールに記載されてアイテムサーバから送信されることが想定される。この場合、アイテムサーバと他の機器とは、CDMA(Code Division Multiple Access)などのネットワークを介して接続されている。
<実施形態1:ハードウェア構成> 図6は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、アイテム配信システムの処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。アイテム実行装置(0610)は、処理操作受付情報蓄積部と、実行処理履歴情報蓄積部における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(0611)と、「メインメモリ」(0612)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(0613)と、を備える。また上記ハードウェア構成部に加えて「I/O」(0614)を備え、アイテム受付部と、処理操作受付部と、アイテム実行処理部における処理を実現するために入力インターフェイス機能を、送信部における処理を実現するために出力インターフェイス機能を用いる。さらに、アイテムの再生処理等を実現するために、記載していないが出力インターフェイスを介してディスプレイ等と接続している。これらは、「システムバス」(0615)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
同様に、アイテムサーバ(0620)は、アイテム蓄積部と、テーブル保持部と、アイテム識別情報取得部における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(0621)と、「メインメモリ」(0622)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(0623)と、を備える。また上記ハードウェア構成部に加えて「I/O」(0624)を備え、情報受信部における処理を実現するために入力インターフェイス機能を、アイテム識別情報リスト送信部における処理を実現するために出力インターフェイス機能を用いる。これらは、「システムバス」(0625)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
記憶装置(0613、0623)はCPUにて実行される各種プログラムや、アイテム、処理操作受付情報、実行処理履歴情報、関連付情報テーブルなどを記憶している。また、メインメモリ(0612、0622)は記憶装置に記憶されているプログラムを実行するために、そのプログラムを読み出して展開する領域であるワーク領域を提供する。さらに、このメインメモリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPU(0611、0621)で実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやり取りを行い、処理することが可能となっている。以上が各ハードウェア構成の機能である。
まず、アイテム実行装置(0610)の電源を入れると、記憶装置(0613)に記憶されている処理操作受付プログラム(処理操作受付部)(アドレス01)、アイテム実行処理プログラム(アイテム実行処理部)(アドレス02)、送信プログラム(送信部)(アドレス03)がメインメモリ(0612)のワーク領域(アドレス11から13)にそれぞれ展開される。同様に、アイテムサーバ(0620)においても、記憶装置(0623)に記憶されているアイテム識別情報取得プログラム((アイテム識別情報取得部)アドレス01)、アイテム識別情報リスト送信プログラム(アイテム識別情報リスト送信部)(アドレス02)がメインメモリ(0622)のワーク領域(アドレス11、12)にそれぞれ展開される。
このときアイテム実行装置は、I/O(入力インターフェイス)(0614)を介して、外部(アイテムサーバなど)からアイテムを取り込み、記憶装置(0613)のアドレス04に記憶している。一方、I/O(入力インターフェイス)を介して、利用者の操作によって処理操作命令や、実行処理命令が入力された場合には、その命令の入力がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された処理操作受付プログラム(アドレス11)や、アイテム実行処理プログラム(アドレス12)がCPU(0611)によって実行される。処理操作受付プログラムは、受け付けた処理操作命令に基づいて、利用者によって入力されたアイテムの評価などを示す処理操作受付情報を記憶装置のアドレス05に記憶する。同様に、アイテム実行処理プログラムは、受け付けた実行処理命令に基づいて、アイテムの閲覧回数などを示す実行処理履歴情報を記憶装置のアドレス06に記憶する。また、これらの情報から、付随するアイテムを識別する情報を抽出し、一旦メインメモリのデータ領域などに格納しておく。
次に、処理操作受付情報等の記憶装置への格納がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された送信プログラム(アドレス13)がCPUによって実行される。送信プログラムは、記憶装置のアドレス05と06に格納されている情報を読み出し、これらとアイテム(アイテム識別情報)とを関連付けて、I/O(出力インターフェイス)を介して、アイテムサーバへ送信する。
一方、アイテムサーバ(0620)では、I/O(入力インターフェイス)(0624)を介して、アイテム実行装置から処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報を取り込み、一旦メインメモリのデータ領域などに格納しておく。処理操作受付情報等のメインメモリへの格納がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開されたアイテム識別情報取得プログラム(アドレス11)がCPU(0621)によって実行される。アイテム識別情報取得プログラムは、記憶装置のアドレス03に記憶されている処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報とアイテムとを関連付けた関連付情報を記録したテーブルと、メインメモリのデータ領域などから読み出した処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報との比較処理を実行する。
比較処理はまず、受信した処理操作受付情報等が所定の条件を満たすかどうかを、任意に設定した閾値などとの比較を実行することで判断する。具体的には、閲覧回数が所定の閾値を超えた場合には利用者がそのアイテムを好んでいるとものとみなし、テーブルに記録されている関連付情報に含まれる処理操作受付情報のうち、利用者によるアイテムの評価を示す評価情報が高いものを抽出することなどが例示できる。このとき、該当する処理操作受付情報と関連付けられるアイテムの識別情報を抽出する。抽出できたアイテム識別情報は、一旦メインメモリのデータ領域などに格納しておく。なおこのとき、受信した情報と関連付けられたアイテムの識別情報などに基づいて、同じジャンルのアイテムをテーブルから抽出するためにさらに絞り込んで検索を行うとしてもよい。
次に、アイテム識別情報の抽出完了がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開されたアイテム識別情報リスト送信プログラム(アドレス12)がCPUによって実行される。アイテム識別情報リスト送信プログラムは、取得したアイテム識別情報をリスト化する。複数のアイテム識別情報が抽出された場合には、それらを適宜優先順位付けし(アイテム入手時期が新しい順など)、優先度の高いものから順に、指定個数のアイテムをお勧め情報としてリスト化し、I/O(出力インターフェイス)を介して、アイテム実行装置に対して送信する。
また、アイテム実行装置においては、I/O(入力インターフェイス)を介して、アイテムリストを受け付け、表示画面等に出力を行なう。利用者はリストに基づいて、必要なアイテムを取得するために、アイテムサーバに要求を行うことが可能となる。
なお、以上の説明においては、各部はソフトウェアで構成されているものとして説明したがハードウェアで構成されていてもよい。
<実施形態1:処理の流れ> 図7は、本実施形態のアイテム配信システムにおけるアイテム配信方法の流れの一例を示したものである。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
まずは、アイテム実行装置における処理の流れについて説明する。なお、アイテム実行装置は、データから構成され実行処理に応じてユーザにコンテンツを提供するアイテムを受け付けて保持していることを前提とする。最初に、アイテムの処理操作を受付ける(処理操作受付ステップ S0701)。次に、アイテムごとに処理操作受付ステップ(S0701)における処理操作受付情報を取得して蓄積する(処理操作受付情報蓄積ステップ S0702)。さらに、アイテムの実行処理をする(アイテム実行処理ステップ S0703)。その次に、アイテムごとにアイテム実行処理ステップ(S0703)における実行処理履歴情報を取得して蓄積する(実行処理履歴情報蓄積ステップ S0704)。最後に、処理操作受付情報蓄積ステップ(S0702)又は/及び実行処理履歴情報蓄積ステップ(S0703)にて蓄積された情報を、アイテムと関連付けて送信する(送信ステップ S0705)。
続いて、アイテムサーバにおける処理の流れについて説明する。なお、アイテムサーバは、アイテムを蓄積していることと、処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報とアイテムとを関連付けた関連付情報を記録したテーブルを保持していることを前提とする。最初に、アイテム実行装置から送信される処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報を受信する(情報受信ステップ S0706)。次に、情報受信ステップ(S0706)にて受信した処理操作受付情報又は/及び実行処理履歴情報と、保持されているテーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテムを識別するための情報を取得する(アイテム識別情報取得ステップ S0707)。その次に、取得したアイテム識別情報をリストとしてアイテム実行装置に対して送信する(アイテム識別情報リスト送信ステップ S0708)。
記載していないが、この後、アイテム実行装置にてアイテム識別情報のリストを受信し、受信したリストに基づいてアイテムを要求する処理などを行なうことを想定している。
<実施形態1:効果> 本実施形態は、クライアントであるアイテム実行装置からアイテムサーバへネットワークを介して利用者の嗜好を示す情報を送信し、サーバは受信した情報をもとにお勧めのアイテムを示すリストを作成しクライアントへ送信することを特徴とするアイテム配信システムである。利用者は特段の作業を要求されることなく、自身の嗜好を反映したお勧め情報の提供を受けることができるこのとき、アイテムサーバは、利用者ごとにユニークなお勧め情報を生成する点が有益である。
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要> 本実施形態では、処理操作受付情報や、実行処理履歴情報のバリエーションを具体的に説明する。
<実施形態2:構成> ここでは、図2を用いて説明を行なう。 図2に示す「アイテム配信システム」(0200)は、「アイテム実行装置」(0210)と、「アイテムサーバ」(0220)とからなる。さらに、アイテム実行装置(0210)は、「アイテム受付部」(0211)と、「処理操作受付部」(0212)と、「処理操作受付情報蓄積部」(0213)と、「アイテム実行処理部」(0214)と、「実行処理履歴情報蓄積部」(0215)と、「送信部」(0216)とを有し、アイテムサーバ(0220)は、「アイテム蓄積部」(0221)と、「テーブル保持部」(0222)と、「情報受信部」(0223)と、「アイテム識別情報取得部」(0224)と、「アイテム識別情報リスト送信部」(0225)とを有する。なお、各部の処理についてはすでに実施形態1にて説明したとおりである。
<実施形態2:具体例1>
「処理操作受付情報蓄積部」(0213)にて、処理操作受付部(0212)での処理操作受付情報として、利用者によるアイテムの評価を示す情報である評価情報を、アイテムごとに取得して蓄積する。具体的には、利用者は操作入力部を構成するキーやボタンなどからアイテムを選択し、そのアイテムに対する評価を入力することを想定している。このとき評価は数段階の評価値を選択することなどにより行い、入力した値が評価情報となる。評価値は、例えば、大変悪い/悪い/普通/良い/大変良い、の5段階を利用者が選択することで入力できることなどが例示できる。それぞれのアイテムに対する評価は、利用者の嗜好を表す。
また、「アイテム識別情報取得部」(0224)では、評価情報等と、テーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得する。図8の表で示すように、処理操作受付情報として評価情報を用いることによって、利用者の興味が高いと推測されるお勧め情報のリストを作成することができる。
ここで、図9には、評価情報と、テーブルに記録されている情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得するプログラムの一例を、図10には、テーブル、ファイル、リストのデータ構造の一例を示した。まず図9では、アイテム実行装置、アイテムサーバそれぞれにおける処理の流れを、実施形態1にて示したフローチャート(図7)に基づいて、プログラム化したものである。アイテム実行装置は、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、処理操作受付情報として評価情報(GRADES DATA)を取得し(10行、20行)、それぞれ記録・蓄積する(30行)。送信コマンドが作動しているか判断を行い(40行)、作動している場合には、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、評価情報(GRADES DATA)を関連付けたデータ(GRADES INFO)をアイテムサーバに送信する。なお、図9最下部に示したのは、このデータ(GRADES INFO)のデータ形式の一例を示したものである。アイテムと評価情報とを関連付けた情報には、データ名、アイテム識別情報、アイテムジャンル情報、評価情報の他、時間、端末識別情報、利用者識別情報などを含む。
他方、アイテムサーバにおいては、このデータ(GRADES INFO)を受信し(10行)、評価情報(GRADES DATA ここでは4)と所定の閾値(ここでは3)との比較を行なう(20行)。受信した評価情報が閾値より大きいため、テーブル(TABLE)を検索し、例えば評価情報が最高値である5で、かつ、同じジャンル(SAME ITEM GENRE)のデータを抽出して(30行)、ファイル(FILE1)に出力する(40行)。次に、このファイルからアイテム識別情報のリスト(LIST)を生成する(60行)。さらに、送信コマンドが作動しているか判断を行い(70行)、作動している場合には、先のデータ(GRADES INFO)からデータの発信元であるアイテム実行装置を特定するための端末識別情報(TERMINAL_ID)を抽出し(80行)、その端末識別情報で特定されるアイテム実行装置に対してリストを送信する(90行)。最後に、データ(GRADES INFO)をテーブルに追加して、テーブルの更新を行なう(110行)。
なお、図10にはテーブル(TABLE)、ファイル(FILE1)、リスト(LIST)のデータ構造の一例を示した。テーブルは、複数のデータから構成される。本例では、評価情報が最高値である5で、かつ、同じジャンルのデータ(ここではコメディジャンルで評価情報が5のデータ)を抽出して、ファイル(FILE1)を生成したが、これに限定されるものではない。また、ファイルを構成するデータはひとつのみを示したが、複数のデータからファイルが構成される場合もある。ファイルが複数のデータから構成されている場合には、ファイルからアイテム識別情報(ITEM_ID)のリスト(LIST)を生成する際に、リストを構成するアイテム識別情報も複数存在することになる。このとき、複数のアイテム識別情報は、時間などの情報に基づいて並べ替えを行なってもよい。
<実施形態2:具体例2>
「実行処理履歴情報蓄積部」(0215)にて、アイテム実行処理部(0214)での実行処理履歴情報として、利用者によるアイテムの閲覧回数を示す情報である閲覧回数情報を、アイテムごとに取得して蓄積する。具体的には、利用者が操作入力部を構成するキーやボタンなどからアイテムを選択し、ディスプレイに表示するなどしてアイテムを閲覧した回数をカウントすることを想定している。利用者の興味が高いアイテムは多く閲覧されるため、閲覧回数は利用者の嗜好情報となる。
また、「アイテム識別情報取得部」(0224)では、閲覧回数情報等と、テーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得する。図8の表で示すように、実行処理履歴情報として閲覧回数情報を用いることによって、利用者の興味が高いと推測されるお勧め情報のリストを作成することができる。
ここで、図11には、閲覧回数情報と、テーブルに記録されている情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得するプログラムの一例を、図12には、テーブル、ファイル、リストのデータ構造の一例を示した。まず図11では、アイテム実行装置、アイテムサーバそれぞれにおける処理の流れを、実施形態1にて示したフローチャート(図7)に基づいて、プログラム化したものである。アイテム実行装置は、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、実行処理履歴情報として閲覧回数情報(READ FREQ)を取得し(10行、20行)、それぞれ記録・蓄積する(30行)。送信コマンドが作動しているか判断を行い(40行)、作動している場合には、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、閲覧回数情報(READ FREQ)を関連付けたデータ(READ INFO)をアイテムサーバに送信する。なお、図11最下部に示したのは、このデータのデータ形式の一例を示したものである。アイテムと閲覧回数情報とを関連付けた情報には、データ名、アイテム識別情報、アイテムジャンル情報、閲覧回数情報の他、時間、端末識別情報、利用者識別情報などを含む。
他方、アイテムサーバにおいては、このデータ(READ INFO)を受信し(10行)、閲覧回数情報(READ FREQ ここでは6)と所定の閾値(ここでは5)との比較を行なう(20行)。閲覧回数情報が閾値より大きいため、テーブル(TABLE)を検索し、例えば閲覧回数情報が所定の値(ここでは10)以上で、かつ、同じジャンル(SAME ITEM GENRE)のデータを抽出して(30行)、ファイル(FILE2)に出力する(40行)。次に、このファイルからアイテム識別情報のリスト(LIST)を生成する(60行)。さらに、送信コマンドが作動しているか判断を行い(70行)、作動している場合には、先のデータ(READ INFO)からデータの発信元であるアイテム実行装置を特定するための端末識別情報(TERMINAL_ID)を抽出し(80行)、その端末識別情報で特定されるアイテム実行装置に対してリストを送信する(90行)。最後に、データ(READ INFO)をテーブルに追加して、テーブルの更新を行なう(110行)。
なお、図12にはテーブル(TABLE)、ファイル(FILE2)、リスト(LIST)のデータ構造の一例を示した。テーブルは、複数のデータから構成される。本例では、閲覧回数情報が所定の値(ここでは10)以上で、かつ、同じジャンルのデータ(ここではコメディジャンルで、閲覧回数が12回のデータ)を抽出して、ファイル(FILE2)を生成したが、これに限定されるものではなく、またその他の情報(評価情報など)に基づいて生成するとしてもよい。ここでは、ファイルを構成するデータはひとつのみを示したが、複数のデータからファイルが構成される場合もある。ファイルが複数のデータから構成されている場合には、ファイルからアイテム識別情報(ITEM_ID)のリスト(LIST)を生成する際に、リストを構成するアイテム識別情報も複数存在することになる。このとき、複数のアイテム識別情報は、時間などの情報に基づいて並べ替えを行なってもよい。
<実施形態2:具体例3>
「実行処理履歴情報蓄積部」(0215)にて、アイテム実行処理部(0214)での実行処理履歴情報として、利用者によるアイテムの閲覧時間を示す情報である閲覧時間情報を、アイテムごとに取得して蓄積する。具体的には、利用者が操作入力部を構成するキーやボタンなどからアイテムを選択し、ディスプレイに表示するなどしてアイテムを閲覧した時間を記録することを想定している。利用者の現在興味が高いアイテムは最近閲覧し、利用者が過去に興味があっても現在興味が低いアイテムは最近の閲覧がないため、閲覧時間は利用者の嗜好情報となる。
また、「アイテム識別情報取得部」(0224)では、閲覧時間情報等と、テーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得する。図8の表で示すように、実行処理履歴情報として閲覧時間情報を用いることによって、利用者の興味が高いと推測されるお勧め情報のリストを作成することができる。
ここで、図13には、閲覧時間情報と、テーブルに記録されている情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得するプログラムの一例を、図14には、テーブル、ファイル、リストのデータ構造の一例を示した。まず図13では、アイテム実行装置、アイテムサーバそれぞれにおける処理の流れを、実施形態1にて示したフローチャート(図7)に基づいて、プログラム化したものである。アイテム実行装置は、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、実行処理履歴情報として閲覧時間情報(READ TIME)を取得し(10行、20行)、それぞれ記録・蓄積する(30行)。送信コマンドが作動しているか判断を行い(40行)、作動している場合には、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、閲覧時間情報(READ TIME)を関連付けたデータ(READ INFO)をアイテムサーバに送信する。なお、図13最下部に示したのは、このデータのデータ形式の一例を示したものである。アイテムと閲覧時間情報とを関連付けた情報には、データ名、アイテム識別情報、アイテムジャンル情報、閲覧時間情報の他、端末識別情報、利用者識別情報などを含む。
他方、アイテムサーバにおいては、このデータ(READ INFO)を受信し(10行)、閲覧時間情報(READ TIME ここでは2007年8月8日16:50)と現在時間情報(NOW)との比較を行なう(20行)。閲覧時間が最近48時間内であるとすると、テーブル(TABLE)を検索し、例えば閲覧時間が所定の値(ここでは最近96時間内)未満で、かつ、同じジャンル(SAME ITEM GENRE)のデータを抽出して(30行)、ファイル(FILE3)に出力する(40行)。次に、このファイルからアイテム識別情報のリスト(LIST)を生成する(60行)。さらに、送信コマンドが作動しているか判断を行い(70行)、作動している場合には、先のデータ(READ INFO)からデータの発信元であるアイテム実行装置を特定するための端末識別情報(TERMINAL_ID)を抽出し(80行)、その端末識別情報で特定されるアイテム実行装置に対してリストを送信する(90行)。最後に、データ(READ INFO)をテーブルに追加して、テーブルの更新を行なう(110行)。
なお、図14にはテーブル(TABLE)、ファイル(FILE3)、リスト(LIST)のデータ構造の一例を示した。テーブルは、複数のデータから構成される。本例では、現在時間情報から閲覧時間情報を減算した値が所定の値(ここでは最近96時間)より小さく、かつ、同じジャンルのデータ(ここではコメディジャンルで、2007年8月7日19時に閲覧されたデータ)を抽出して、ファイル(FILE3)を生成したが、これに限定されるものではなく、またその他の情報(評価情報、閲覧回数情報など)に基づいて生成するとしてもよい。ここでは、ファイルを構成するデータはひとつのみを示したが、複数のデータからファイルが構成される場合もある。ファイルが複数のデータから構成されている場合には、ファイルからアイテム識別情報(ITEM_ID)のリスト(LIST)を生成する際に、リストを構成するアイテム識別情報も複数存在することになる。このとき、複数のアイテム識別情報は、時間などの情報に基づいて並べ替えを行なってもよい。
<実施形態2:具体例4>
「実行処理履歴情報蓄積部」(0215)にて、アイテム実行処理部(0214)での実行処理履歴情報として、利用者によるアイテムの総再生時間を示す情報である総再生時間情報を、アイテムごとに取得して蓄積する。具体的には、利用者が操作入力部を構成するキーやボタンなどからアイテムを選択し、ディスプレイに表示するなどしてアイテムを閲覧している際に、利用者が行なったスキップ/巻き戻しなどの操作を記録することを想定している。利用者の興味が高いアイテムは繰り返し閲覧するため巻き戻しやリピート再生の操作がされ総再生時間は長くなり、利用者が興味の低いアイテムはスキップなどの操作がされ総再生時間は短くなるため、総再生時間は利用者の嗜好情報となる。
また、「アイテム識別情報取得部」(0224)では、総再生時間等と、テーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得する。図8の表で示すように、実行処理履歴情報として総再生時間情報を用いることによって、利用者の興味が高いと推測されるお勧め情報のリストを作成することができる。
ここで、図15には、総再生時間情報と、テーブルに記録されている情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得するプログラムの一例を、図16には、テーブル、ファイル、リストのデータ構造の一例を示した。まず図15では、アイテム実行装置、アイテムサーバそれぞれにおける処理の流れを、実施形態1にて示したフローチャート(図7)に基づいて、プログラム化したものである。アイテム実行装置は、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、実行処理履歴情報として総再生時間情報(TOTAL PLAY TIME)を取得し(10行、20行)、それぞれ記録・蓄積する(30行)。送信コマンドが作動しているか判断を行い(40行)、作動している場合には、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、総再生時間情報(TOTAL PLAY TIME)を関連付けたデータ(PLAY INFO)をアイテムサーバに送信する。なお、図15最下部に示したのは、このデータのデータ形式の一例を示したものである。アイテムと総再生時間情報とを関連付けた情報には、データ名、アイテム識別情報、アイテムジャンル情報、総再生時間情報の他、アイテムの収録時間、端末識別情報、利用者識別情報などを含む。
他方、アイテムサーバにおいては、このデータ(PLAY INFO)を受信し(10行)、総再生時間情報(TOTAL PLAY TIME ここでは180分)とアイテムの収録時間情報(TOTAL TIME ここでは60分)との比較を行なう(20行)。総再生時間がアイテムの収録時間を超えるため、テーブル(TABLE)を検索し、例えば総再生時間がアイテムの収録時間の2倍を超え、かつ、同じジャンル(SAME ITEM GENRE)のデータを抽出して(30行)、ファイル(FILE4)に出力する(40行)。次に、このファイルからアイテム識別情報のリスト(LIST)を生成する(60行)。さらに、送信コマンドが作動しているか判断を行い(70行)、作動している場合には、先のデータ(PLAY INFO)からデータの発信元であるアイテム実行装置を特定するための端末識別情報(TERMINAL_ID)を抽出し(80行)、その端末識別情報で特定されるアイテム実行装置に対してリストを送信する(90行)。最後に、データ(PLAY INFO)をテーブルに追加して、テーブルの更新を行なう(110行)。
なお、図16にはテーブル(TABLE)、ファイル(FILE4)、リスト(LIST)のデータ構造の一例を示した。図で示すようにテーブルは、複数のデータから構成される。本例では、総再生時間がアイテムの収録時間の2倍を超え、かつ、同じジャンルのデータ(ここでは、コメディジャンルで、アイテムの収録時間30分に対して総再生時間が150分のデータ)を抽出して、ファイル(FILE4)を生成したが、これに限定されるものではなく、その他の情報(評価情報、閲覧回数情報、閲覧時間情報)などに基づいて生成するとしてもよい。ここでは、ファイルを構成するデータはひとつのみを示したが、複数のデータからファイルが構成される場合もある。ファイルが複数のデータから構成されている場合には、ファイルからアイテム識別情報(ITEM_ID)のリスト(LIST)を生成する際に、リストを構成するアイテム識別情報も複数存在することになる。このとき、複数のアイテム識別情報は、時間などの情報に基づいて並べ替えを行なってもよい。
<実施形態2:具体例5>
「処理操作受付情報蓄積部」(0213)にて、処理操作受付部(0212)での処理操作受付情報として、利用者によるそのアイテムに対するコメントを示す情報であるコメント情報を、アイテムごとに取得して蓄積する。具体的には、利用者は操作入力部を構成するキーやボタンなどからアイテムを選択し、そのアイテムに関して入力したコメントを記録することを想定している。それぞれのアイテムに対するコメントの内容は、利用者の嗜好を表す。また、利用者の興味が高いアイテムは、利用者がアイテムを閲覧した感想などを入力するため、コメントの入力の有無自体も利用者の嗜好情報となる。また、コメントのキーワードが共通する場合には利用者の嗜好も近似すると推測できる。
また、「アイテム識別情報取得部」(0224)では、コメント情報等と、テーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得する。図8の表で示すように、処理操作受付情報としてコメント情報を用いることによって、利用者の興味が高いと推測されるお勧め情報のリストを作成することができる。
ここで、図17には、コメント情報と、テーブルに記録されている情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得するプログラムの一例を、図18には、テーブル、ファイル、リストのデータ構造の一例を示した。まず図17では、アイテム実行装置、アイテムサーバそれぞれにおける処理の流れを、実施形態1にて示したフローチャート(図7)に基づいて、プログラム化したものである。アイテム実行装置は、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、処理操作受付情報としてコメント情報(COMMENT DATA)を取得し(10行、20行)、それぞれ記録・蓄積する(30行)。送信コマンドが作動しているか判断を行い(40行)、作動している場合には、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、コメント情報(COMMENT DATA)を関連付けたデータ(COMMENT INFO)をアイテムサーバに送信する。なお、図17最下部に示したのは、このデータのデータ形式の一例を示したものである。アイテムとコメント情報とを関連付けた情報には、データ名、アイテム識別情報、アイテムジャンル情報、コメント情報の他、時間、端末識別情報、利用者識別情報などを含む。
他方、アイテムサーバにおいては、このデータ(COMMENT INFO)を受信し(10行)、コメント情報からキーワードを抜き出す(20行)。テーブル(TABLE)を検索し、共通のキーワード(COMON KEY WORD)を有し、かつ、同じジャンル(SAME ITEM GENRE)のデータを抽出して(30行)、ファイル(FILE5)に出力する(40行)。次に、このファイルからアイテム識別情報のリスト(LIST)を生成する(50行)。さらに、送信コマンドが作動しているか判断を行い(60行)、作動している場合には、先のデータ(COMMENT INFO)からデータの発信元であるアイテム実行装置を特定するための端末識別情報(TERMINAL_ID)を抽出し(70行)、その端末識別情報で特定されるアイテム実行装置に対してリストを送信する(80行)。最後に、データ(COMMENT INFO)をテーブルに追加して、テーブルの更新を行なう(100行)。
なお、図18にはテーブル(TABLE)、ファイル(FILE5)、リスト(LIST)のデータ構造の一例を示した。テーブルは、複数のデータから構成される。本例では、共通のキーワードを有し、かつ、同じジャンルのデータ(ここではコメディジャンルで、「涙」のキーワードを有するデータ)を抽出して、ファイル(FILE5)が生成されたが、これに限定されるものではなく、その他の情報(評価情報、閲覧回数情報、閲覧時間情報、総再生時間情報など)に基づいて生成するとしてもよい。ここでは、ファイルを構成するデータはひとつのみを示したが、複数のデータからファイルが構成される場合もある。ファイルが複数のデータから構成されている場合には、ファイルからアイテム識別情報(ITEM_ID)のリスト(LIST)を生成する際に、リストを構成するアイテム識別情報も複数存在することになる。このとき、複数のアイテム識別情報は、時間などの情報に基づいて並べ替えを行なってもよい。
<実施形態2:具体例6>
「処理操作受付情報蓄積部」(0213)にて、処理操作受付部(0212)での処理操作受付情報として、アイテム受付後経過時間情報を、アイテムごとに取得して蓄積する。具体的には、利用者は操作入力部を構成するキーやボタンなどを用いて要求を行ない、希望するアイテムを入手してアイテム実行装置に取り込んで追加できる。このときのアイテム実行装置にアイテムを受付した時間を記録することを想定している。利用者の現在興味が高いアイテムは最近追加されるため、アイテムを受付した時間は利用者の嗜好情報となる。
また、「アイテム識別情報取得部」(0224)では、アイテム受付後経過時間情報等と、テーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得する。図8の表で示すように、処理操作受付情報としてアイテム受付後経過時間情報を用いることによって、利用者の興味が高いと推測されるお勧め情報のリストを作成することができる。
ここで、図19には、アイテム受付後経過時間情報と、テーブルに記録されている情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得するプログラムの一例を、図20には、テーブル、ファイル、リストのデータ構造の一例を示した。まず図19では、アイテム実行装置、アイテムサーバそれぞれにおける処理の流れを、実施形態1にて示したフローチャート(図7)に基づいて、プログラム化したものである。アイテム実行装置は、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、処理操作受付情報としてアイテム受付後経過時間情報(ELAPSED TIME)を取得し(10行、20行)、それぞれ記録・蓄積する(30行)。送信コマンドが作動しているか判断を行い(40行)、作動している場合には、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、アイテム受付後経過時間情報(ELAPSED TIME)を関連付けたデータ(RECEIPT INFO)をアイテムサーバに送信する。なお、図19最下部に示したのは、このデータのデータ形式の一例を示したものである。アイテムとアイテム受付後経過時間情報とを関連付けた情報には、データ名、アイテム識別情報、アイテムジャンル情報、アイテム受付後経過時間情報の他、時間、端末識別情報、利用者識別情報などを含む。
他方、アイテムサーバにおいては、このデータ(RECEIPT INFO)を受信し(10行)、アイテム受付後経過時間情報(ELAPSED TIME ここでは18時間)と所定の閾値(ここでは24時間)との比較を行なう(20行)。アイテム受付後経過時間情報が閾値より小さいため、テーブル(TABLE)を検索し、例えばアイテム受付後経過時間情報が所定の閾値(ここでは96時間)以下で、かつ、同じジャンル(SAME ITEM GENRE)のデータを抽出して(30行)、ファイル(FILE6)に出力する(40行)。次に、このファイルからアイテム識別情報のリスト(LIST)を生成する(60行)。さらに、送信コマンドが作動しているか判断を行い(70行)、作動している場合には、先のデータ(RECEIPT INFO)からデータの発信元であるアイテム実行装置を特定するための端末識別情報(TERMINAL_ID)を抽出し(80行)、その端末識別情報で特定されるアイテム実行装置に対してリストを送信する(90行)。最後に、データ(RECEIPT INFO)をテーブルに追加して、テーブルの更新を行なう(110行)。
なお、図20にはテーブル(TABLE)、ファイル(FILE6)、リスト(LIST)のデータ構造の一例を示した。テーブルは、複数のデータから構成される。本例では、アイテム受付後経過時間が所定の閾値(ここでは96時間)より小さく、かつ、同じジャンルのデータ(ここでは、コメディジャンルで、アイテム受付後経過時間が75時間のデータ)を抽出して、ファイル(FILE6)を生成したが、これに限定されるものではなく、その他の情報(評価情報、閲覧回数情報、閲覧時間情報、総再生時間情報、コメント情報など)に基づいて生成するとしてもよい。ここでは、ファイルを構成するデータはひとつのみを示したが、複数のデータからファイルが構成される場合もある。さらに、ファイルからアイテム識別情報(ITEM_ID)のリスト(LIST)を生成する。ファイルが複数のデータから構成されている場合には、リストを構成するアイテム識別情報も複数存在することになる。このとき、複数のアイテム識別情報は、時間などの情報に基づいて並べ替えを行なってもよい。
<実施形態2:具体例7>
「処理操作受付情報蓄積部」(0213)にて、処理操作受付部(0212)での処理操作受付情報として、ユーザによるアイテムの推薦リストを示す情報であるユーザ作成アイテム推薦情報を、アイテムごとに取得して蓄積する。具体的には、利用者は操作入力部を構成するキーやボタンなどを用いて作成したアイテムの推薦リストを記録することを想定している。アイテムの推薦リストは、利用者が閲覧したいアイテムを順に並べたリストであり、利用者の嗜好情報となる。なお、アイテムの推薦リストはアイテム実行装置以外で作成され、アイテム実行装置に転送されたものでもよい。
また、「アイテム識別情報取得部」(0224)では、ユーザ作成アイテム推薦情報等と、テーブルに記録されている関連付情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得する。図8の表で示すように、処理操作受付情報としてユーザ作成アイテム推薦情報を用いることによって、利用者の興味が高いと推測されるお勧め情報のリストを作成することができる。
ここで、図21には、ユーザ作成アイテム推薦情報と、テーブルに記録されている情報と、に基づいてアイテム識別情報を取得するプログラムの一例を、図22には、テーブル、ファイル、リストのデータ構造の一例を示した。まず図21では、アイテム実行装置、アイテムサーバそれぞれにおける処理の流れを、実施形態1にて示したフローチャート(図7)に基づいて、プログラム化したものである。アイテム実行装置は、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、処理操作受付情報としてユーザ作成アイテム推薦情報(RECOMMEND RANK)を取得し(10行、20行)、それぞれ記録・蓄積する(30行)。送信コマンドが作動しているか判断を行い(40行)、作動している場合には、アイテム識別情報(ITEM_ID)と、ユーザ作成アイテム推薦情報(RECOMMEND RANK)を関連付けたデータ(RECOMMEND INFO)をアイテムサーバに送信する。なお、図21最下部に示したのは、このデータのデータ形式の一例を示したものである。アイテムとユーザ作成アイテム推薦情報とを関連付けた情報には、データ名、アイテム識別情報、アイテムジャンル情報、ユーザ作成アイテム推薦情報の他、時間、端末識別情報、利用者識別情報などを含む。
他方、アイテムサーバにおいては、このデータ(RECOMMEND INFO)を受信し(10行)、ユーザ作成アイテム推薦情報(RECOMMEND RANK ここでは3)と所定の閾値(ここでは5)との比較を行なう(20行)。ユーザ作成アイテム推薦情報が閾値より小さいため、テーブル(TABLE)を検索し、例えばユーザ作成アイテム推薦情報が所定の値(ここでは最高ランクの1)と等しく、かつ、同じジャンル(SAME ITEM GENRE)のデータを抽出して(30行)、ファイル(FILE7)に出力する(40行)。次に、このファイルからアイテム識別情報のリスト(LIST)を生成する(60行)。さらに、送信コマンドが作動しているか判断を行い(70行)、作動している場合には、先のデータ(RECOMMEND INFO)からデータの発信元であるアイテム実行装置を特定するための端末識別情報(TERMINAL_ID)を抽出し(80行)、その端末識別情報で特定されるアイテム実行装置に対してリストを送信する(90行)。最後に、データ(RECOMMEND INFO)をテーブルに追加して、テーブルの更新を行なう(110行)。
なお、図22にはテーブル(TABLE)、ファイル(FILE7)、リスト(LIST)のデータ構造の一例を示した。テーブルは、複数のデータから構成される。本例では、ユーザ作成アイテム推薦情報が所定の値と等しく、かつ、同じジャンルのデータ(ここではコメディジャンルで、ユーザの推薦ランクが最高ランクの1位のデータ)を抽出して、ファイル(FILE7)を生成したが、これに限定されるものではなく、その他の情報(評価情報、閲覧回数情報、閲覧時間情報、総再生時間情報、コメント情報、アイテム追加後経過時間情報など)に基づいて生成するとしてもよい。ここでは、ファイルを構成するデータはひとつのみを示したが、複数のデータからファイルが構成される場合もある。ファイルが複数のデータから構成されている場合には、ファイルからアイテム識別情報(ITEM_ID)のリスト(LIST)を生成する際に、リストを構成するアイテム識別情報も複数存在することになる。このとき、複数のアイテム識別情報は、時間などの情報に基づいて並べ替えを行なってもよい。
その他各部の処理については実施形態1と同様である。
なお、前記のそれぞれの実施形態においてアイテムサーバがテーブルを検索しファイルを作る際に、アイテム実行装置から送られる情報と同種の情報に関して閾値の比較処理を行っているが、別の情報(複数でもよい)に関して比較処理を行ってもよい。つまり例えば、アイテム実行装置が評価情報を送信する場合であっても、アイテムサーバ側で総再生時間情報およびユーザ作成アイテム推薦情報で閾値の比較処理に基づいてファイルを作成し、そのファイルからリストを生成してもよい。
<実施形態2:効果> 本実施形態は、処理操作受付情報や、実行処理履歴情報として、適切な情報を設定することで、より利用者の嗜好に即したアイテムを推薦することができる。