JP2009064190A - 多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法およびその装置 - Google Patents

多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法およびその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】搭載物を搭載した移動体の場合、従来は重心位置のずれを考慮していないため移動体の走行時に各駆動輪に適正な指令を与えることができなかったが、本発明により重心位置のずれを考慮した安定な走行ができる移動体の駆動装置の制御パラメータ決定方法を提供する。
【解決手段】重量不明の搭載物Wを多軸移動体1の上に重心位置がずれた状態で置き、一定速度に到達するまで多軸移動体1を直線に走行させたときに発生する各駆動装置3a〜3cのトルクを検出し、検出した各トルクから各駆動装置3a〜3cのトルク比を求め、このトルク比から重心位置のずれた距離を推定し、推定した距離を制御パラメータとして演算するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送車など移動体の走行制御方法に関するもので、特に、多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法およびその装置に関する。
電動機を駆動輪とした搬送車や移動台車に荷物を載せて走行させる場合、荷物の重量が判明していないと、駆動輪を速度制御する場合の最適な制御ゲインを設定することができず安定に走行制御することができない。
従来の移動体による荷物の重量測定方法として圧力センサや重量計測器上に荷物を搭載した状態の移動体を載せて重量を計測し、それを駆動輪の制御パラメータとして演算し、速度制御系の最適なゲインを求めていた。
一方、センサや測定装置を用いない重量測定方法として、特許文献1〜4の例があった。これらは、搭載物を載置台に搭載した時の載置台に備えた前輪の変形による外周変化の下での走行距離と搭載物無しの場合の走行距離とを比較して荷重を求めていた。また、他の搭載物の重量推定方法として、移動体を一定速度になるまで加速させ、この際に得られたトルクと加速度から移動体の搭載物の重量を推定していた。この重量を制御パラメータとして演算し、速度制御系のゲイン制御信号を演算することで安定な走行制御を実現していた。
特開2004-091079号公報 特開昭60-169912号公報(第4頁、図1) 特開昭60- 58313号公報(第6頁、図3) 特開昭62-659109号公報(第5頁、図3)
従来例の複数の駆動装置を持つ移動体は、一定速度まで加速する時に検出したトルクから搭載物の重量を推定していたが、重心位置のずれを考慮していないため、移動体の走行時に各駆動装置に適正な指令を与えることができず、安定な走行ができなかった。
本発明は、移動体上に重量不明の搭載物を任意の場所に配置しても、搭載物の重量および重心位置のずれを検出、または演算によって推定し、この重量および重心位置ずれを制御パラメータとして演算し、自動的に各駆動装置のゲイン調整することで安定な走行を実現できる多軸移動体の制御パラメータ決定方法を提供することを目的とする。
また、従来例では路面の動摩擦係数を考慮していないため、路面状況に応じた制御パラメータの決定ができず駆動輪を安定に制御することができなかった。本発明は、等速運動中に各駆動装置で検出させる動摩擦係数μも制御パラメータとして演算し、自動的に各駆動装置のゲイン調整することで安定な走行を実現できる多軸移動体の制御パラメータ決定方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項1記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法の発明は、筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、重量不明の搭載物を前記多軸移動体上に重心位置がずれた状態で置き、一定速度に到達するまで前記多軸移動体を直線に走行させたときに発生する各前記駆動装置のトルクを検出し、前記検出した各トルクから各前記駆動装置のトルク比を求め、前記トルク比から重心位置のずれた距離を推定し、前記距離を前記制御パラメータとして演算することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項2記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法の発明は、筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、重量不明の搭載物を前記多軸移動体上に重心位置がずれた状態で置き、一定角速度に到達するまで前記多軸移動体を、前記多軸移動体の重心を中心に回転させることでそれぞれの前記駆動装置間のトルク比を求め、前記トルク比を制御パラメータとして演算することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項3記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法の発明は、筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、重量不明の搭載物を前記多軸移動体上に重心位置がずれた状態で置き、前記多軸移動体を等速度運動させたときに発生する各前記駆動装置のトルクを検出し、前記駆動装置で検出されたトルク増加分から路面の動摩擦係数を推定し、 前記動摩擦係数を制御パラメータとして演算することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、前記検出した各トルクから速度の時間微分を用いて前記搭載物の重量を推定し、前記重量を制御パラメータとして演算することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、前記パラメータ決定方法によって決定された各駆動装置の制御パラメータを基に各駆動装置に最適なゲイン調整をすることで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、式(1)から搭載物の重量を推定することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
(T3a1+T3b1)・cosθ = (M1+M2)・R2・dω/dt + M3・R2・dω/dt ・・・・・式(1)
ここで、T3a1+T3b1:駆動装置の検出トルク、θは多軸移動体と駆動輪との角度で、多軸移動体に取り付けられた駆動輪の数によって変化し、駆動輪が二輪の時はθ= 0、三輪の時はθ= 30°、M1:多軸移動体1の重量、M2:搭載物Wの重量、
M3:駆動輪3の重量、R:駆動輪3の半径、である。
請求項7記載の発明は、請求項5記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、式(2)から駆動輪のトルク比を求め、式(3)〜(5)から各駆動輪のゲインを修正することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
T3a: T3b: T3c = (T3a1 * T3a2):( T3b1 * T3a2):( T3c2 * T3a1) ・・・・式(2)
ここで、T3a、T3b、T3c :駆動輪のトルク、
3a1、T3b1:一方向に直線運動させたときの駆動輪3a、3bのトルク、
3a2、T3c2:他の方向に直線運動させたときの駆動輪3a、3cのトルク、
G3a = G ・T3a /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(3)
G3b = G ・T3b /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(4)
G3c = G ・T3c /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(5)
ここで、G3a ,G3b ,G3c:各駆動輪の補正後のゲイン、
G:搭載物の推定重量を重心位置上で移動する時の駆動輪のゲイン
請求項8記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置の発明は、筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定装置において、前記多軸移動体を加速させて直線走行又は回転させたときに発生する各前記駆動装置のトルクを検出するトルク検出手段と、前記検出した各トルクから各前記駆動装置のトルク比を求めるトルク比演算手段と、前記トルク比演算手段の演算したトルク比から重心位置のずれた距離を推定する重心位置推定手段と、前記重心位置推定手段の推定した距離を制御パラメータとして演算する制御パラメータ演算手段と、を備えたことで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項9記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置の発明は、筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定装置において、前記多軸移動体を等速運動で直線走行させたときに発生する各前記駆動装置のトルクを検出するトルク検出手段と、前記検出されたトルクの増加分から路面の動摩擦係数を推定する路面動摩擦係数推定手段と、
前記路面動摩擦係数推定手段の推定した動摩擦係数を制御パラメータとして演算する制御パラメータ演算手段と、を備えたことで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置において、前記制御パラメータ演算手段が、前記検出した各トルクから速度の時間微分を用いて前記搭載物の重量を推定し、この推定重量を制御パラメータとして演算することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置において、前記演算された制御パラメータを基に各駆動装置に最適なゲイン調整をするゲイン調整手段を備えたことで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
請求項12記載の発明は、請求項10記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置において、式(1)から搭載物の重量を推定することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
(T3a1+T3b1)・cosθ = (M1+M2)・R2・dω/dt + M3・R2・dω/dt ・・・・・式(1)
ここで、T3a1+T3b1:駆動装置の検出トルク、θは多軸移動体と駆動輪との角度で、多軸移動体に取り付けられた駆動輪の数によって変化し、駆動輪が二輪の時はθ= 0、三輪の時はθ= 30°、M1:多軸移動体1の重量、M2:搭載物Wの重量、
M3:駆動輪3の重量、R:駆動輪3の半径、である。
請求項13記載の発明は、請求項11記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置において、前記ゲイン調整手段が、式(2)から駆動輪のトルク比を求め、式(3)〜(5)から各駆動輪のゲインを修正することで前記多軸移動体を安定に走行制御するようにしたのである。
T3a: T3b: T3c = (T3a1 * T3a2):( T3b1 * T3a2):( T3c2 * T3a1) ・・・・式(2)
ここで、T3a、T3b、T3c :駆動輪のトルク、
3a1、T3b1:一方向に直線運動させたときの駆動輪3a、3bのトルク、
3a2、T3c2:他の方向に直線運動させたときの駆動輪3a、3cのトルク、
G3a = G ・T3a /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(3)
G3b = G ・T3b /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(4)
G3c = G ・T3c /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(5)
ここで、G3a ,G3b ,G3c:各駆動輪の補正後のゲイン、
G:搭載物の推定重量を重心位置上で移動する時の駆動輪のゲイン
請求項1に記載の発明によると、多軸移動体を一定速度に到達するまで直線に走行させたときに発生する各駆動装置間のトルク比から重心位置のずれを推定し、制御パラメータとして演算し、各駆動装置に最適なゲイン調整をすることで、多軸移動体の重心位置を中心とした安定な走行制御を実現することができる。
請求項2に記載の発明によると、多軸移動体において、重量不明の搭載物を多軸移動体上に置くことによって多軸移動体の重心位置がずれた状態で、一定角速度に到達するまで多軸移動体を、重心を中心に回転させることでそれぞれの駆動装置間のトルク比から重心位置を推定し、また制御パラメータを演算することで、多軸移動体の重心位置を中心とした安定な走行制御することができる。
請求項3および9に記載の発明によると、多軸移動体を等速度運動させる時に、駆動装置に発生するトルク増加分から路面の動摩擦係数μを推定し、制御パラメータとして演算し、多軸移動体を安定に走行制御することができる。
請求項4および5に記載の発明によると、各駆動装置のトルクから速度の時間微分を用いて搭載物の重量を推定し、制御パラメータとして演算し、各駆動装置に最適なゲイン調整をすることで、多軸移動体の重心位置を中心とした安定な走行制御を実現することができる。
請求項6および12に記載の発明によると、式(1)から搭載物の重量を推定することで搭載物の重量の推定が簡単かつ正確に行えるようになる。
請求項7および13に記載の発明によると、式(2)〜(5)から各駆動輪のゲインの修正が簡単かつ正確に行えるようになる。
請求項8に記載の発明によると、多軸移動体を一定速度に到達するまで直線運動又は回転させたときに発生する各駆動装置間のトルク比から重心位置のずれを推定し、制御パラメータとして演算し、各駆動装置に最適なゲイン調整をすることで、多軸移動体の重心位置を中心とした安定な走行制御を実現することができる。
請求項10および11に記載の発明によると、各駆動装置のトルクから速度の時間微分を用いて搭載物の重量を推定し、制御パラメータとして演算し、各駆動装置に最適なゲイン調整をすることで、多軸移動体の重心位置を中心とした安定な走行制御を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
〈重心の推定方法〉
図1は、本発明の多軸移動体1の例で,(a)は上面図、(b)は正面図である。
筐体2の側面に3つの駆動輪3(3a〜3c)が互いに120度の間隔で取り付けられている。各駆動輪3a〜3cの外周にはそれぞれ駆動輪3a〜3cの軸方向3as〜3csに回転する多数の車輪5が配置されていることで、駆動輪3a〜3cは回転方向3ar〜3crのほかに軸方向3as〜3csにも移動することができる。多軸移動体1は、その上面中央に搭載物Wを載せて重心位置4を中心に走行、回転する。
図2は本発明の三輪式多軸移動体の上に搭載物を載せた時の上面図である。
図において、多軸移動体1の上面に重量不明の搭載物Wを多軸移動体1の重心位置4からずらして載せた状態を示している。このように配置することで搭載物Wを含む多軸移動体1の重心は重心位置4から重心位置7へ移動する。
図3は図2のように搭載物Wを多軸移動体1上に中心からそれた位置に置いた際の搭載物Wの重量および重心位置を推定する方法のフローチャート8である。
まず、多軸移動体1上の搭載物Wの重量変化があったかどうかを判断し(9a)、判断結果、変化がなければステップ15aへ飛んでそのまま走行を続ける。
また、判断結果、変化があればまず一方向への直線運動ルーチンに移り、ステップ10aで一方向への直線運動をし、各駆動輪3a〜3cでの各トルク検出を行い(ステップ11a)、駆動輪3a〜3c間のトルク比検出を行う(ステップ12a)。
次に、他の方向への直線運動ルーチンに移り、前のステップ10aでの直線運動とは異なる方向に直線運動を行う(ステップ10b)。各駆動輪3a〜3cでの各トルク検出を行い(ステップ11b)、駆動輪3a〜3c間のトルク比検出を行う(ステップ12b)。
その後、ステップ13aで搭載物Wの重量と重心位置を推定し、これを制御パラメータとして演算し、各駆動輪3のゲイン補正を行った後(ステップ14a)、多軸移動体1を走行させる(ステップ15a)。
以上のフローチャート8の手法について図4〜図6を用いて具体的に説明する。
まず、図3のフローチャート8の1つめのルーチンを図4のようにして実行する。図4は本発明の三輪式多軸移動体を直線走行させた時の上面図である。図4のように搭載物Wを搭載した状態で重心位置4を通る駆動輪3cの軸に平行な方向19cに向かって多軸移動体1を一定速度に達するまで直線運動させる(図3のステップ10a)。この場合、駆動輪3aと3bには速度指令を与えるが、駆動輪3cには速度指令を与えず、駆動輪3cの外周に配備した車輪5を空転させる。
重心位置7が重心位置4から偏心している結果、直線運動している駆動輪3a、3bから反力として検出される駆動輪3aのトルクT3a120と駆動輪3bのトルクT3b121を検出する(図3のステップ11a)と、両者に差が生じる。そこで、駆動輪3a、3bのそれぞれの取り付け部を結ぶ軸線22をこのトルク比(T3a1:T3b1)で分配する。この場合、線分23は駆動輪3bのトルクT3b121による長さとなり、線分24は駆動輪3aのトルクT3a1による長さ20となり、この比で分配点25が求まる。
次に、図3のフローチャート8の2つめのルーチンを図5のようにして実行する。図5は本発明の三輪式多軸移動体を他の方向へ直線走行させた時の上面図である。図5は図4の直線方向とは異なる直線方向へ直線運動させるもので、図において、重心位置4を通る駆動輪3bの軸方向に平行な方向19bに向かって多軸移動体1を一定速度に達するまで直線運動 10bさせる。
この場合、駆動輪3a、3cには速度指令を与えるが、駆動輪3bには速度指令を与えず、駆動輪3bの外周に配備した車輪5を空転させる。
この結果、重心位置7が重心位置4から偏心していることにより駆動輪3a、3cから反力として検出される駆動輪3aのトルクT3a2 26と駆動輪3cのトルクT3c227に差が生じる。駆動輪3a、3cのそれぞれの取り付け部を結ぶ軸線28をこのトルク比(T3a2:T3c2)で分配する。この場合、線分29は駆動輪3aのトルクT3a226による長さ、線分30は駆動輪3cのトルクT3c227による長さとなり、分配点31が求まる。
図6は本発明の三輪式多軸移動体に搭載物を載せた時の重心位置の求め方を説明する上面図である。図6から判るように、図4で求めた分配点25から駆動輪3cの軸に平行な直線32と、図5で求めた分配点31から駆動輪3bの軸に平行な直線33の交点から重心位置7を推定することができる。
重心位置7の位置をさらに精度よく求めるため、重心位置4を通る駆動輪3aの軸3as(図1a参照)方向に平行な方向19a(図6)にも多軸移動体1を直線運動させてもよい。この場合、駆動輪3b、3cには速度指令を与えるが、駆動輪3aには速度指令を与えず、駆動輪3aの外周に配備した車輪5を空転させて、駆動輪3bのトルクと駆動輪3cのトルクとを測定する。重心が移動していることからトルクに差が生じるので、駆動輪3b、3cのそれぞれの取り付け部を結ぶ軸線をこのトルク比で分配すれば分配点が求まる。そこでこの分配点から駆動輪3aの軸に平行な直線を引くと、図4および図5で求めた重心位置を通ることで推定重心が正確であることが確認できる。また、先の重心位置からずれていれば、3つの推定重心の描く三角形の重心を取る等の補正をすればよい。
〈搭載物の重量推定方法〉
次に、搭載物Wの重量の推定方法を説明する。
図4で示した直線運動の方向19cに向かって多軸移動体1を一定速度Vに達するまで直線運動させた際に得られた駆動輪3a、3bから反力として検出されたトルクT3a1 17、T3b118とそのときの駆動輪3の各速度ωから以下の式によって算出する。
(T3a1+T3b1)・cosθ = (M1+M2)・R2・dω/dt + M3・R2・dω/dt ・・・・・式(1)
ここで、M1:多軸移動体1の重量、M2:搭載物Wの重量、M3:駆動輪3の重量
R:駆動輪3の半径
式(1)から搭載物Wの重量M2を推定することができる。θは多軸移動体1と駆動輪3との角度であり、多軸移動体1に取り付けられた駆動輪3の数によって変化する。駆動輪が二輪の時はθ= 0、三輪の時はθ= 30°となる。
同様に、方向19bに向かって多軸移動体1を一定速度に達するまで直線運動させた場合も駆動輪3a、3cから検出されたトルクT3a2 23、T3c224を用いて式(1)から搭載物Wの重量を推定することができる。
〈駆動輪のゲインの算出方法〉
次に、搭載物Wの推定重量を多軸移動体1の重心位置4上に載せて移動する場合の駆動輪3のゲインGをあらかじめ算出する。
図4で示した直線運動の方向方向19cに向かって多軸移動体1を一定速度に達するまで直線運動させたときに得られた駆動輪3a、3bのトルク比(T3a1:T3b1)と、図5で示した直線運動の方向19bに向かって多軸移動体1を一定速度に達するまで直線運動させたときに得られた駆動輪3a、3cのトルク比(T3a2:T3c2)から、3個の駆動輪3a、3b、3cのトルク比(T3a:T3b:T3c)を、式(2)により求める。

T3a: T3b: T3c = (T3a1 * T3a2):( T3b1 * T3a2):( T3c2 * T3a1) ・・・・式(2)

このトルク比(T3a:T3b:T3c)用いて、以下の式(3)、(4)、(5)によって各駆動輪3a、3b、3cのゲインを修正する。
G3a = G ・T3a /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(3)
G3b = G ・T3b /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(4)
G3c = G ・T3c /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(5)
ここで、G3a ,G3b ,G3c:各駆動輪の補正後のゲイン、
G:搭載物Wの推定重量を重心位置4上で移動する時の駆動輪3のゲイン
である。
このようにして算出した補正後のゲインを、駆動輪3の速度制御、位置制御に使用する。
〈駆動輪のゲインの別の算出方法〉
次に、各駆動輪3の別の補正ゲイン算出方法について説明する。
図7は本発明の三輪式多軸移動体の別のゲイン補正方法のフローチャートである。図7におけるフローチャート40は、まず、多軸移動体1上の搭載物Wの重量変化があったかどうかを判断し(9b)、判断結果、変化がなければステップ15bへ飛んでそのまま走行を続ける。また、判断結果、変化があればステップ41へ移って回転運動をし、各駆動輪3a〜3cでの各トルク検出を行い(ステップ11c)、駆動輪3a〜3c間のトルク比検出を行う(ステップ12c)。
次に搭載物Wの重量を推定し(ステップ42)、これを制御パラメータとして演算し、各駆動輪3のゲイン補正を行った後(ステップ14b)、多軸移動体1を走行させる(ステップ15b)。
次に、図7のフローチャート40の手法の具体的なやり方を図8を用いて説明する。図8は本発明の三輪式多軸移動体の上面図で、三輪式多軸移動体1の駆動輪3aの位置を角度ゼロとする重心位置4を中心とした円周42(点線)を示したものである。重心位置4を中心に1回転で一定角速度に達するまで多軸移動体1を回転運動する(図7のステップ41)ように速度指令を与えると、駆動輪3a、3b、3cのトルクT3a、T3b、T3cは、点線で示す円周42上の重心位置7の位置によって図9のような線図が得られる。図9は本発明の三輪式多軸移動体における重心位置と各駆動輪のトルクの相関関係を示す線図である。図において、(a)は駆動輪3aのトルク変化、(b)は駆動輪3bのトルク変化、(c)は駆動輪3cのトルク変化をそれぞれ示している。
図に示すように、駆動輪3a、3b、3cのトルクT3a、T3b、T3cは、円周43上の重心位置7の位置によってそれぞれの位相が2/3πずれたサイン波を描き、各サイン波の振幅の大きさは、搭載物Wの重量に比例して増減する。
例えば、重心位置7が図8のように多軸移動体1の上の点線で示す円周上に置かれていた場合、駆動輪3aのトルク、駆動輪3bのトルク、駆動輪3cのトルクのそれぞれの大きさはそれぞれ図中の矢印44、45、46の大きさとなる。
この各駆動輪のトルク大きさ44、45、46の長さをトルク比(T3a:T3b:T3c)として用いて上記式(3)、(4)、(5)から各駆動輪のゲインを修正することができる。
〈二輪式多軸移動体の場合の搭載物重量および重心位置の推定方法〉
次に、図10のように多軸移動体1の駆動輪3が2輪の場合の搭載物重量および重心位置の推定方法について説明する。
〈二輪式多軸移動体の場合の重心位置の推定方法〉
まず、二輪式多軸移動体の場合の重心位置の推定方法について説明する。
図10は本発明の二輪式多軸移動体の例で、(a)は上面図、(b)は側面図、図11は本発明の二輪式多軸移動体の上に搭載物を載せた時の上面図である。
図10において、筐体2の互いの反対面に駆動輪3a、3bが設けられ、搭載物の無いときの重心位置は4となっている。また、筐体2には転倒防止のため補助輪47が取り付けられている。
図11のように多軸移動体1の上面に重量不明の搭載物Wを置くことで、多軸移動体1と搭載物Wを含む重心は、重心位置4から重心位置7へと移動する。
図12は本発明の二輪式多軸移動体における重心および重量推定方法とゲイン補正方法のフローチャートである。図12に示すフローチャート48は、まず、多軸移動体1上の搭載物Wの重量変化があったかどうかを判断し(ステップ9c)、判断結果、変化がなければステップ15cへ飛んでそのまま走行を続ける。
また、判断結果、変化があれば、ステップ10cで直線運動をし、各駆動輪3a、3bでの各トルク検出を行い(ステップ11d)、駆動輪3a、3b間のトルク比検出を行う(ステップ12d)。その後、ステップ13cで搭載物Wの重量と重心位置を推定し、これを制御パラメータとして演算し、各駆動輪3a、3bのゲイン補正を行った後(ステップ14c)、多軸移動体1を走行させる(ステップ15c)。
フローチャート48の手法の具体的なやり方を説明する。
図13は本発明の二輪式多軸移動体に搭載物を載せた時の重心位置の求め方を説明する上面図である。図13のように多軸移動体1を方向49に向かって一定速度Vに達するまで直線運動させる(図12の10c)と、重心位置7が重心位置4から偏心していることにより駆動輪3a、3bで検出されるトルクはそれぞれT3a350、T3b3 51となる。
駆動輪3a、3bの取り付け軸を結ぶ軸線52を、直線運動10cで得られたトルク比(T3a3:T3b3)で分割される箇所に重心位置7が存在すると推定できる。この場合、重心位置7はトルクT3b351による長さ53と、トルクT3a350よる長さ54で分割される分配線55の上となる。
〈二輪式多軸移動体の場合の搭載物重量の推定方法〉
次に、二輪式多軸移動体の場合の搭載物重量の推定方法について説明する。
搭載物Wの重量は、式(6)からM2として推定することができる。
T3a +T3b = (M1+M2)・R2・dω/dt + M3・R2・dω/dt ・・・・・式(6)
ここで、M1:多軸移動体1の重量、M2:搭載物Wの重量、M3:駆動輪3の重量
R:駆動輪3の半径
〈等速度運動による制御パラメータ決定方法〉
次に、多軸移動体1を等速度運動させた時に動摩擦係数を推定し、制御パラメータとして演算して前記多軸移動体を安定に走行制御させる方法について説明する。
多軸移動体1を等速度運動させた時、駆動輪3で検出されるトルクTmは式(7)のようになる。ここでは静摩擦係数は無視する。
Tm = μ・(M1+M2) ・g・r / S ・・・・・式(7)
ここで、μ:動摩擦係数、M1:多軸移動体1の重量、M2:搭載物Wの重量、
g:重力加速度、r:駆動輪3の半径、S : 駆動輪3の数である。
式(7)から動摩擦係数μが推定される。制御パラメータとして演算して駆動輪3のゲイン調整に使用する。
ここで、G3a’= G3a・(T + Tm) /T ・・・・・・式(7)
G3b’= G3b・(T + Tm) /T ・・・・・・式(8)
G3c’= G3c・(T + Tm) /T ・・・・・・式(9)
ここで、G3a’, G3b’, G3c’:各駆動輪の補正後のゲイン
G3a, G3b, G3c:搭載物重量、重心位置推定後の修正した各駆動輪のゲイン
T:搭載物重量、重心位置推定後の速度指令におけるトルク値、である。
本発明の多軸移動体は、搭載物を多軸移動体上に搭載後、一定速度または一定各速度で移動させることで搭載物の重量、重心位置を推定し、自動的に制御パラメータを求めるため、任意の重量の搭載物を載せても制御の設定の手間が省け、多軸移動体の運用に利便性向上に期待できる。
本発明の三輪式多軸移動体の例で、(a)は上面図、(b)は正面図である。 本発明の三輪式多軸移動体の上に搭載物を載せた時の上面図である。 本発明の三輪式多軸移動体の重心および重量推定方法とゲイン補正方法 のフローチャートである。 本発明の三輪式多軸移動体を直線走行させた時の上面図である。 本発明の三輪式多軸移動体を別の方向へ直線走行させた時の上面図である。 本発明の三輪式多軸移動体に搭載物を載せた時の重心位置の求め方を説明する上面図である。 本発明の三輪式多軸移動体のゲイン補正方法フローチャートである。 本発明の三輪式多軸移動体の上面図である。 本発明の三輪式多軸移動体における重心位置と各駆動輪のトルクの相関関係を示す線図である。 本発明の二輪式多軸移動体の例で、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本発明の二輪式多軸移動体の上に搭載物を載せた時の上面図である。 本発明の二輪式多軸移動体における重心および重量推定方法とゲイン補正方法のフローチャートである。 本発明の二輪式多軸移動体に搭載物を載せた時の重心位置の求め方を説明する上面図である。
符号の説明
1 多軸移動体
2 筐体
3a、3b、3c 駆動輪
4 搭載物のないときの重心位置
7 搭載物のあるときの重心位置
5 駆動輪の外周にあって駆動輪の軸方向に回転できる車輪
47 補助輪
W 搭載物

Claims (13)

  1. 筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、
    重量不明の搭載物を前記多軸移動体上に重心位置がずれた状態で置き、
    一定速度に到達するまで前記多軸移動体を直線に走行させたときに発生する各前記駆動装置のトルクを検出し、
    前記検出した各トルクから各前記駆動装置のトルク比を求め、
    前記トルク比から重心位置のずれた距離を推定し、
    前記距離を前記制御パラメータとして演算することを特徴とする多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
  2. 筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、
    重量不明の搭載物を前記多軸移動体上に重心位置がずれた状態で置き、
    一定角速度に到達するまで前記多軸移動体を、前記多軸移動体の重心を中心に回転させることでそれぞれの前記駆動装置間のトルク比を求め、
    前記トルク比を制御パラメータとして演算することを特徴とする多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
  3. 筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定方法において、
    重量不明の搭載物を前記多軸移動体上に重心位置がずれた状態で置き、
    前記多軸移動体を等速度運動させたときに発生する各前記駆動装置のトルクを検出し、
    前記駆動装置で検出されたトルク増加分から路面の動摩擦係数を推定し、
    前記動摩擦係数を制御パラメータとして演算することを特徴とする多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
  4. 前記検出した各トルクから速度の時間微分を用いて前記搭載物の重量を推定し、
    前記重量を制御パラメータとして演算することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
  5. 前記パラメータ決定方法によって決定された各駆動装置の制御パラメータを基に各駆動装置に最適なゲイン調整をすることを特徴とする請求項4記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
  6. 式(1)から搭載物の重量を推定することを特徴とする請求項4記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
    (T3a1+T3b1)・cosθ = (M1+M2)・R2・dω/dt + M3・R2・dω/dt ・・・・・式(1)
    ここで、T3a1+T3b1:駆動装置の検出トルク、θは多軸移動体と駆動輪との角度で、多軸移動体に取り付けられた駆動輪の数によって変化し、駆動輪が二輪の時はθ= 0、三輪の時はθ= 30°、M1:多軸移動体1の重量、M2:搭載物Wの重量、
    M3:駆動輪3の重量、R:駆動輪3の半径、である。
  7. 式(2)から駆動輪のトルク比を求め、式(3)〜(5)から各駆動輪のゲインを修正することを特徴とする請求項5記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
    T3a: T3b: T3c = (T3a1 * T3a2):( T3b1 * T3a2):( T3c2 * T3a1) ・・・・式(2)
    ここで、T3a、T3b、T3c :駆動輪のトルク、
    3a1、T3b1:一方向に直線運動させたときの駆動輪3a、3bのトルク、
    3a2、T3c2:他の方向に直線運動させたときの駆動輪3a、3cのトルク、
    G3a = G ・T3a /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(3)
    G3b = G ・T3b /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(4)
    G3c = G ・T3c /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(5)
    ここで、G3a ,G3b ,G3c:各駆動輪の補正後のゲイン、
    G:搭載物の推定重量を重心位置上で移動する時の駆動輪のゲイン
  8. 筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定装置において、
    前記多軸移動体を加速させて直線走行又は回転させたときに発生する各前記駆動装置のトルクを検出するトルク検出手段と、
    前記検出した各トルクから各前記駆動装置のトルク比を求めるトルク比演算手段と、
    前記トルク比演算手段の演算したトルク比から重心位置のずれた距離を推定する重心位置推定手段と、
    前記重心位置推定手段の推定した距離を制御パラメータとして演算する制御パラメータ演算手段と、を備えたことを特徴とする多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置。
  9. 筐体の側面に2つ以上の駆動装置を配置した多軸移動体の前記各駆動装置の制御パラメータ決定装置において、
    前記多軸移動体を等速運動で直線走行させたときに発生する各前記駆動装置のトルクを検出するトルク検出手段と、
    前記検出されたトルクの増加分から路面の動摩擦係数を推定する路面動摩擦係数推定手段と、
    前記路面動摩擦係数推定手段の推定した動摩擦係数を制御パラメータとして演算する制御パラメータ演算手段と、を備えたことを特徴とする多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置。
  10. 前記制御パラメータ演算手段は、前記検出した各トルクから速度の時間微分を用いて前記搭載物の重量を推定し、この推定重量を制御パラメータとして演算することを特徴とする請求項8または9記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置。
  11. (請求項5の装置クレーム)
    前記演算された制御パラメータを基に各駆動装置に最適なゲイン調整をするゲイン調整手段を備えたことを特徴とする請求項10記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定装置。
  12. 式(1)から搭載物の重量を推定することを特徴とする請求項10記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
    (T3a1+T3b1)・cosθ = (M1+M2)・R2・dω/dt + M3・R2・dω/dt ・・・・・式(1)
    ここで、T3a1+T3b1:駆動装置の検出トルク、θは多軸移動体と駆動輪との角度で、多軸移動体に取り付けられた駆動輪の数によって変化し、駆動輪が二輪の時はθ= 0、三輪の時はθ= 30°、M1:多軸移動体1の重量、M2:搭載物Wの重量、
    M3:駆動輪3の重量、R:駆動輪3の半径、である。
  13. 前記ゲイン調整手段が、式(2)から駆動輪のトルク比を求め、式(3)〜(5)から各駆動輪のゲインを修正することを特徴とする請求項11記載の多軸移動体の各駆動装置の制御パラメータ決定方法。
    T3a: T3b: T3c = (T3a1 * T3a2):( T3b1 * T3a2):( T3c2 * T3a1) ・・・・式(2)
    ここで、T3a、T3b、T3c :駆動輪のトルク、
    3a1、T3b1:一方向に直線運動させたときの駆動輪3a、3bのトルク、
    3a2、T3c2:他の方向に直線運動させたときの駆動輪3a、3cのトルク、
    G3a = G ・T3a /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(3)
    G3b = G ・T3b /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(4)
    G3c = G ・T3c /(T3a + T3b + T3c) ・・・・・・式(5)
    ここで、G3a ,G3b ,G3c:各駆動輪の補正後のゲイン、
    G:搭載物の推定重量を重心位置上で移動する時の駆動輪のゲイン
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