JP2009063668A - 鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体の外側での簡単な操作によって鍵のタッチ感を変更できるようにする。
【解決手段】フレーム部材(支持体)3と、フレーム部材3に対して揺動自在に設けた鍵10と、フレーム部材3に対して揺動自在に設けた質量体20と、質量体20による反力を鍵10に与える伝達部11と、を具備し、質量体20は、フレーム部材3の内側に配置されており、質量体支点7を介して揺動自在に設けられた枠部材30と、枠部材30に設けた挿入部32に挿入されている長尺状部材40とを備えて構成され、フレーム部材3の外側に配置され、挿入部32に挿入されている長尺状部材40をその長手方向に沿って移動させる移動機構21をさらに備え、移動機構21により長尺状部材40を移動させることで、質量体20の重心の位置を調整し、質量体20による反力を調整する鍵盤装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの電子楽器が備える鍵盤装置に関する。
従来の電子楽器が備える鍵盤装置の一例として、特許文献1に記載された鍵盤装置がある。特許文献1の鍵盤装置は、フレームやケースなどの支持体に対して揺動自在に支持された鍵と、鍵の下方で支持体に対して揺動自在に支持され、鍵の移動に伴い鍵によって駆動されて揺動する質量体(ハンマーアーム)とを備えている。質量体は、所定の重さを有し、その重心が支点に対して鍵によって駆動される部分と反対側の位置にある。これにより、質量体には、鍵を押し返す方向への回転力(モーメント)が生じている。この回転力によって質量体から鍵に対して荷重が与えられている。この質量体から鍵に与えられる荷重によって、押鍵時の鍵のタッチ感(慣性質量感)をアコースティックピアノなど本来の鍵盤楽器のタッチ感に近付けることが可能となる。
このような鍵盤装置を備える電子楽器において、その演奏感覚を本来の鍵盤楽器の演奏感覚にさらに近付けるためには、電子楽器が発生する楽音の音色や演奏者の好みなどに応じて、鍵のタッチ感を変更できるようにすることが望ましい。例えば、ピアノ音色ではタッチ感が重く、オルガン音色ではピアノ音色よりタッチ感が軽くなるように変更できるとよい。
そこで、上記の特許文献1の鍵盤装置あるいは下記の特許文献2及び特許文献3の鍵盤装置では、質量体から鍵に与えられる荷重を変更可能な構成を採用している。特許文献1あるいは特許文献2に記載の鍵盤装置では、質量体に錘を取り付け、この錘の取付位置を質量体の長手方向に沿って変更できるように構成している。また、特許文献3に記載の鍵盤装置では、質量体の一部を切り取るなどして取り除くことで、質量体の質量及び質量分布を変更することができるようにしている。これらの鍵盤装置によれば、質量体の重心の位置を変えて、質量体から鍵に与えられる荷重を変えることができる。これにより、電子楽器の演奏状況などに応じて鍵のタッチ感を変更することが可能となる。
実開平3−117289号公報 特開平4−172398号公報 実公平5−8635号公報
特許文献1に記載の鍵盤装置では、錘の取付位置を変える機構として、質量体の本体部に形成したネジ軸と錘に形成したネジ穴とを有し、ネジ穴をネジ軸にネジ係合させて錘自体の回転によるネジの送りで錘を移動させる機構を採用している。この機構で錘の取付位置を変えるには、鍵盤装置の外部(質量体の周りに配置されたフレームやケースなどの支持体の外側)からドライバーなどの工具を挿入して、該工具を錘に係合させて錘を回転させる必要がある。
また、特許文献2に記載の鍵盤装置では、押鍵時の質量体の揺動による遠心力で、錘が質量体の長手方向に動き、押鍵の強さあるいは速さに応じて鍵のタッチ感が変化するようになっているが、錘の質量体への取付位置を変更するには、錘を位置決めしているストッパーの固定ネジを緩めることでその作業を行う必要がある。
特許文献1の鍵盤装置では、錘を移動させる際に錘が回転して工具から離れる方へ移動すると、錘の移動に伴って工具が鍵盤装置の内部に次第に深く挿入されてゆく。つまり、錘の移動に伴って錘を移動させる操作を行う位置が移動するので、一定の位置で操作を行うことができない。このため、錘の取付位置を変更する作業が行い難いという問題がある。
また、特許文献1あるいは特許文献2の鍵盤装置では、錘の取付位置を変える際に錘にドライバーなどの工具を係合させる必要がある。ところが、質量体は揺動可能な状態で支持されているため、錘に工具を係合させる際に工具で錘が押されると質量体が動いてしまい、錘の位置が一定に定まらない。このため、錘の取付位置を変更する作業が行い難いという問題がある。
さらに、特許文献1乃至特許文献3の鍵盤装置では、複数の鍵に対応する複数の質量体の重心位置の変更は質量体ごとに行わなければならないため、複数の鍵のタッチ感を変更する作業に手間と時間がかかる。その上、複数の質量体に取り付けた錘を同じ移動量で移動させるなど、決められた移動量で移動させることが簡単に行えない。したがって、複数の鍵のタッチ感を統一して変えたり、複数の鍵のタッチ感をスケール方向で規則的に異ならせたりして所望のタッチ感を実現することが簡単に行えない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、簡単な操作で鍵のタッチ感を所望のタッチ感に変更することができる鍵盤装置を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明の鍵盤装置は、支持体と、支持体に対して揺動自在に設けた鍵と、支持体に対して揺動自在に設けた質量体と、質量体による反力を鍵に与える伝達部と、を具備し、質量体は、支持体の内側に配置されており、支持体に対して支点を介して揺動自在に支持された枠部材と、枠部材に設けた挿入部に挿入されている長尺状部材と、を備えて構成され、支持体の外側に配置され、挿入部に挿入されている長尺状部材を該長尺状部材の長手方向に沿って移動させる移動機構をさらに備え、移動機構により長尺状部材を移動させることで、質量体の重心の位置を調整し、質量体による反力を調整することを特徴とする。
この構成によれば、質量体に挿入した長尺状部材を移動機構にて移動させるだけで質量体から鍵に与えられる荷重を変更することができる。したがって、簡単な操作で鍵のタッチ感を所望のタッチ感に変更することが可能となる。
また、この構成によれば、質量体を支持体の内側に配置している一方、質量体に挿入した長尺状部材を移動させる移動機構を支持体の外側に配置しているので、長尺状部材を移動させる操作を支持体の外側で行うことが可能となる。したがって、特許文献1に記載の鍵盤装置のように、支持体の内側に外側から工具などを挿入する必要がなくなる上に、鍵のタッチ感を変更する操作を行う操作位置が変わらずに済む。また、不安定な状態で支持されている質量体に工具を係合させる操作なども必要なくなる。したがって、鍵のタッチ感を変更する操作が行い易くなる。
上記の鍵盤装置では、長尺状部材は、柔軟性を有する部材からなるようにしてもよい。
この構成によれば、質量体の外部に出ている長尺状部材が柔軟性により少ない抵抗で変形するようになるので、長尺状部材が質量体の揺動の動作に与える影響が小さくなり、質量体のスムーズな揺動が実現される。したがって、鍵の操作感覚に質量体の本来の揺動に基づく感覚以外の感覚が加わらずに済み、演奏時の鍵の操作感覚が良好になる。
また、この構成によれば、質量体の挿入部が湾曲した形状など直線状以外の形状であっても、長尺状部材が挿入部の形状に追従しながら挿入部に挿入されるようになる。したがって、質量体からの長尺状部材の出し入れが滑らかになり、鍵のタッチ感の変更がスムーズに行えるようになる。
また、この構成によれば、長尺状部材が柔軟性を有することで、質量体の外部に出ている長尺状部材を小型化できる形状に変形させることが可能となる。したがって、質量体の外部に出ている長尺状部材の設置スペースを節約でき、鍵盤装置の小型化を図ることができる。
上記の鍵盤装置では、長尺状部材は、枠部材に設けた引出部から質量体の外部に引き出されており、引出部は、枠部材における支点あるいは支点の近傍位置に配置されていてもよい。
この構成によれば、支点あるいは支点の近傍位置に配置されている引出部は、質量体の揺動の際に位置が変化しないか、あるいは位置が変化してもその変化量が少ないので、質量体の外部に引き出されている長尺状部材が質量体の揺動によって移動する移動量を最小限に抑えることができる。したがって、演奏時の押鍵によって質量体が繰り返し揺動しても、長尺状部材にかかる負担が少なくて済むので、長尺状部材が長持ちし、耐久性に優れた鍵盤装置となる。
また、この構成によれば、質量体の揺動による長尺状部材の移動量を最小限に抑えることができるので、質量体の揺動がスムーズになる。したがって、鍵の操作感覚に質量体の本来の揺動に基づく感覚以外の感覚が加わらずに済み、演奏時の鍵の操作感覚が良好になる。
上記の鍵盤装置では、挿入部に挿入されている長尺状部材に隣接し、長尺状部材の移動に伴い長尺状部材と一体的に移動する他の部材をさらに備えてもよい。
この構成によれば、他の部材として長尺状部材よりも比重の大きい部材を用いることで、長尺状部材のみで鍵のタッチ感を変更する場合と比べて、鍵のタッチ感をより大きな幅(レンジ)で変更できるようになる。したがって、鍵のタッチ感の変更によって演奏者の演奏感覚に与える効果をより大きなものにすることができる。
また、この構成によれば、長尺状部材に隣接する他の部材の大きさや比重や数などを適宜に選択することで、タッチ感の変更の幅(レンジ)を調節することが可能となる。したがって、鍵のタッチ感をさらに所望のタッチ感に近付けることができる。
上記の鍵盤装置では、移動機構は、鍵盤装置が備える複数の鍵に対応する複数の長尺状部材を一括して移動させる移動部材を備え、移動部材は、その長手方向が鍵盤装置のスケール方向に延びて複数の長尺状部材に連結された他の長尺状部材からなり、移動部材は、その長手方向の両端部のうち少なくとも一方の端部が長尺状部材を質量体から出し入れする方向に移動可能であってもよい。
この構成によれば、移動部材を移動させることで、複数の鍵に対応する複数の長尺状部材をまとめて移動させることが可能となる。したがって、複数の鍵のタッチ感の変更を簡単かつ迅速に行えるようになる。また、一の移動部材で複数の鍵に対応する複数の長尺状部材を移動させるように構成したので、長尺状部材を移動させる移動機構の部品点数を少なくすることができ、鍵盤装置の構成を簡単にすることができる。
また、この構成によれば、移動部材の両端を互いに異なる位置に配置することで、移動部材をその長手方向に沿って前後に傾けることができる。これにより、各鍵に対応する質量体に長尺状部材が挿入されている挿入量をスケール方向で順に異ならせて、鍵のタッチ感のキースケーリングを行うことが可能となる。この場合、さらに、移動部材の両端の位置を調節することで、移動部材の長手方向の傾き量を調節すれば、鍵のタッチ感をキースケーリングするキースケーリング量(スケール方向でのタッチ感の変化量)を調節することが可能となり、鍵のタッチ感をさらに所望のタッチ感に近付けることができる。
また、本発明の鍵盤装置は、支持体と、支持体に対して揺動自在に設けた鍵と、支持体に対して揺動自在に設けた質量体と、質量体による反力を鍵に与える伝達部と、を具備し、質量体は、支持体に対して支点を介して揺動自在に支持された枠部材と、枠部材に設けた挿入部内で移動可能に設置された長尺状部材と、枠部材に搭載され、長尺状部材を挿入部内で移動させるための駆動力を生じる駆動源と、枠部材上に設けられ、駆動源の駆動力を長尺状部材に伝えることで長尺状部材をその長手方向に沿って挿入部内で移動させる移動機構と、を備えて構成され、駆動源及び移動機構により長尺状部材を移動させることで、質量体の重心の位置を調整し、質量体による反力を調整することを特徴とする。
この構成によれば、質量体に挿入した長尺状部材を駆動源及び移動機構にて移動させるだけで、質量体から鍵に与えられる荷重を変更することができる。したがって、簡単な操作で鍵のタッチ感を所望のタッチ感に変更することが可能となる。
また、この構成によれば、長尺状部材を移動させるための駆動源及び移動機構を質量体に搭載しているので、長尺状部材が質量体の外部に対して接触する箇所はなく、長尺状部材が質量体の外部から独立した状態になる。したがって、揺動する質量体の系が静止している外部の系に対して独立した状態になる。これにより、揺動する質量体に本来作用すべき力以外の力が作用しなくなるので、鍵の操作感覚に質量体の本来の揺動に基づく感覚以外の感覚が加わらずに済み、演奏時の鍵の操作感覚が良好になる。
本発明の鍵盤装置によれば、簡単な操作で質量体の重心の位置を変えることができ、鍵のタッチ感を所望のタッチ感に変更することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、鍵盤装置が備える鍵の長手方向における両側のうち、鍵盤を演奏する演奏者の側を手前あるいは前といい、その反対側を奥あるいは後という。
〔第1実施形態〕
図1及び図2は、本発明の第1実施形態にかかる鍵盤装置1が備える鍵10及びその周辺の構成部品を示す概略側断面図である。なお、これらの図では、鍵盤装置1が備える1個の鍵及びその周辺の構成部品のみを示している。鍵盤装置1は、棚板2に取り付けられたフレーム部材3と、フレーム部材3の上部でフレーム部材3に対して移動可能に支持された鍵10と、鍵10の下方でフレーム部材3に対して揺動自在に支持された質量体20とを備えて構成されている。なお、図1では、鍵10が押されておらず、鍵10が及び質量体20が後述する非押鍵位置にある状態を示しており、図2では、鍵10が押され、鍵10が及び質量体20が移動し始めたときの状態を示している。なお、図1及び図2では、鍵10が白鍵である場合を示しているが、黒鍵の場合も同様の構成になっている。
棚板2は、鍵10を配列するための棚の底部を構成する平板状の部材である。フレーム部材3は、棚板2の上面に固定されている。フレーム部材3は、一体に形成された上壁3aと前後一対の側壁3b,3cとを有し、側断面形状が略コ字状に形成されている。棚板2及びフレーム部材3は、鍵盤装置1のスケール方向(図1の紙面に直交する方向)に延びており、複数の鍵10に対応する位置に跨って配置されている。棚板2やフレーム部材3は、移動する鍵10や質量体20に対して固定されている固定部であって、鍵10や質量体20を揺動自在に支持している支持体となっている。なお、鍵10や質量体20は、該支持体に対して揺動(回動)自在に設けられているが、その支持構造としては、鍵10や質量体20が支持体に対して直接揺動自在に支持されているもののみならず、間接部材(例えば支点部材)を介して間接的に支持される構造であってもよい。
鍵10は、フレーム部材3の上壁3aの後端部から上方に突出する鍵支持片4に支持されている。鍵10は、その長手方向の後端部が鍵支持片4の上端に設けた鍵支点5に軸支されており、前端部が上下方向に移動するようになっている。鍵10の前端部近傍の下面には、下方に突出する駆動片11が形成されている。駆動片11は、鍵10の移動に伴って、後述する質量体20の被駆動部31を駆動(押圧)して質量体20を移動させ、質量体20による反力を鍵10に与える伝達部として機能する。なお、該伝達部には、駆動片11と後述する被駆動部31との間に軸支された軸部trも含まれる。
質量体20は、フレーム部材3の上壁3a及び両側壁3b,3cと棚板2とによって囲まれた内側に配置され、対応する鍵10の真下位置に配置されている。質量体20は、フレーム部材3の上壁3aの下面から下方に突出する質量体支持片6に軸支された枠部材30と、枠部材30に取り付けられた長尺状部材40とを備えて構成されている。枠部材30は、質量体支点7を中心に上下方向に揺動するようになっている。
枠部材30は、合成樹脂あるいは金属などで一体形成された長尺形状の部材であり、その長手方向が鍵10の長手方向に沿って延びている。質量体支点7は、枠部材30の長手方向の途中位置に配置されており、枠部材30の前端部には、鍵10の駆動片11で駆動される被駆動部31が設けられている。被駆動部31は、駆動片11の下端に軸部trを介して軸支されており、駆動片11と共に上下に移動するようになっている。
枠部材30の被駆動部31より後側には、長尺状部材40を挿入させる挿入部32が設けられている。挿入部32は、枠部材30の上面に形成された長尺状部材40を載置する載置面32aと、載置面32a上に載置された長尺状部材40を保持する保持部32bとで構成されている。保持部32bは、載置面32a上に設けた突起部に形成された貫通穴からなり、長尺状部材40をその内部に挿通させて保持するようになっている。保持部32bは、載置面32aの長手方向に沿って所定間隔で複数形成されている。最後部の保持部32bは、枠部材30の後端部34に形成されている。
長尺状部材40は、金属材料などで構成された所定の質量を有する棒状の部材である。本実施形態の長尺状部材40は、その重さにより質量体20に質量体支点7回りの回転力(慣性力)を付与する錘としての機能を有する部材である。長尺状部材40は、その長さが挿入部32の長さよりも長く、前側の部分が質量体20の後方から挿入部32に挿入されて、後側の部分が最後部の保持部32bから質量体20の後方に突出した状態で質量体20に取り付けられている。長尺状部材40の下面には、長手方向に沿って連続した歯(ラック)41が形成されている。
質量体20の後方には、長尺状部材40を移動させる移動機構21が配置されている。移動機構21は、長尺状部材40に形成した歯41と、質量体20の後方で回転自在に設置された長尺状部材40の歯41に噛み合う歯車45とで構成されている。さらに、質量体20の後方には、歯車45を回転させるためのモータ46と、歯車45の回転軸45aとモータ46の回転軸46aとの間に掛けられたベルト47とが設置されている。モータ46の回転がベルト47を介して歯車45の回転軸45aに伝えられることで、移動機構21の歯車45が回転するようになっている。この移動機構21は、フレーム部材3の外側の支持体(例えば棚板2)に対して軸部45a、46aが支持されている。なお、歯車45を回転させるための機構は、図1に示す機構以外にも、図2に示すような機構とすることもできる。図2に示す機構は、回転軸48と、該回転軸48と歯車45の回転軸45aとの間に掛けられたベルト47と、回転軸48を回転させるクランク49とを備え、クランク49を手動で操作して歯車45を回転させるようになっている。なお、以下の説明では、歯車45を回転させる機構が図1に示すモータ46を備える機構である場合について述べる。
一方、フレーム部材3の上壁3aには、鍵スイッチ15aを搭載した鍵スイッチ基板15が取り付けられている。また、鍵10の下面における鍵スイッチ15aに対応する位置には、突起状の押圧部12が形成されている。鍵10が下方に移動すると押圧部12が鍵スイッチ15aを押圧してこれをオンするようになっている。
棚板2の上面の後側には、下ストッパー23が設置されている。下ストッパー23は、図1における時計回り方向に移動する質量体20を当接させて、質量体20の同方向への移動を規制するものである。下ストッパー23は、質量体20の衝突による衝撃を吸収可能なフェルトやゴムなどの柔軟性を有する材料で構成されている。一方、フレーム部材3の上壁の後側の下面には、上ストッパー24が設置されている。上ストッパー24は、図1における反時計回り方向に移動する質量体20を当接させて、質量体20の同方向への移動を規制するものである。上ストッパー24は、質量体20の衝突による衝撃を吸収可能なフェルトやゴムなどの柔軟性を有する材料で構成されている。
ところで、図1に示すように、質量体20が下ストッパー23に当接しているとき、枠部材30及び長尺状部材40は、それらの長手方向が鍵盤装置1の前側から後側に向かって下降する方向に傾斜した状態になる。そのため、枠部材30における載置面32aの後端近傍には、長尺状部材40を係止してその長手方向の移動を規制する係止突起33が形成されている。係止突起33は、載置面32aに載置された長尺状部材40の歯41に噛み合う歯形状に形成されている。一方、フレーム部材3の上壁3aにおける上ストッパー24の近傍には、載置面32aに載置された長尺状部材40を押さえる押さえ部25が設けられている。押さえ部25は、質量体20が上ストッパー24に当接してその移動が停止する際に長尺状部材40に当接して該長尺状部材40を押さえることで、質量体20移動の勢いで長尺状部材40が上方に移動して長尺状部材40の歯41と係止突起33との噛み合いが外れることを防止するものである。
そして、図1に示すように、質量体20が下ストッパー23に当接する位置で、質量体20に取り付けられた長尺状部材40の後部が歯車45に当接し、長尺状部材40の歯41が歯車45に噛み合うようになっている。このとき、歯車45によって長尺状部材40の後部が載置面32aから僅かに上方に押し上げられた状態になる。これにより、長尺状部材40と係止突起33との噛み合いが外れ、長尺状部材40の長手方向への移動が許容されるようになっている。その一方で、質量体20が下ストッパー23に当接する位置から反時計回り方向に移動すると、図2に示すように、長尺状部材40の後部が上昇し、長尺状部材40が歯車45から離れる。これにより、係止突起33が長尺状部材40の歯41に係合した状態となり、長尺状部材40の長手方向への移動(ズレ)が規制されるようになっている。
上記構成の鍵盤装置1における演奏時の鍵10及び質量体20の動作を説明する。まず、質量体20の重心位置は、長尺状部材40の重さによって質量体支点7よりも後側の位置にあるため、質量体20には、質量体支点7を中心に図1及び図2における時計回り方向に回転する回転力(モーメント)が生じている。したがって、鍵10が押されていないとき、質量体20は下ストッパー23に当接して静止している。このとき、質量体20の被駆動部31は上昇した位置にあり、被駆動部31に連結された駆動片11を介して鍵10が上方に持ち上げられた状態で静止している。このときの鍵10及び質量体20の位置を非押鍵位置という。
非押鍵位置にある鍵10を押し下げると、鍵10が下方に移動する。このとき、駆動片11によって質量体20の被駆動部31が駆動されて下方に移動する。これにより、質量体20が反時計回り方向に移動する。ところが、上記のように質量体20には時計回り方向に回転する回転力が生じているため、この回転力によって、被駆動部31から駆動片11に反力としての荷重が付与される。この荷重は、鍵10を介して演奏者の指に掛かる荷重となる。この演奏者の指に掛かる荷重によって、鍵10のタッチ感(慣性質量感)が生じる。
鍵10がさらに押し下げられてゆくと、質量体20が反時計回り方向にさらに移動する。質量体20が上ストッパー24に当接すると、質量体20及び鍵10の移動が停止する。一方、その状態で鍵10を押し下げている力を弱めると、質量体20が長尺状部材40の重さによる回転力で時計回り方向に移動し、鍵10が上方に持ち上げられてゆく。鍵10を押し下げている力を完全に解除すると、質量体20が下ストッパー23に当接することで質量体20及び鍵10の移動が停止して、質量体20及び鍵10が非押鍵位置に復帰する。
この鍵盤装置1では、質量体20に取り付けた長尺状部材40を移動させてその位置を変えることで、鍵10のタッチ感を変更することができる。以下、この操作について説明する。長尺状部材40を移動させるには、鍵10及び質量体20が非押鍵位置にある状態で、モータ46により歯車45を回転させる。歯車45が回転すると、歯車45に噛み合う長尺状部材40の歯41が送られることで、長尺状部材40が長手方向に移動する。これにより、長尺状部材40が質量体20の挿入部32に挿入される挿入量が変わる。
長尺状部材40の挿入部32への挿入量に応じて質量体20の重心の位置が変わる。これにより、質量体20を回転させる回転力の大きさが変化するので、質量体20から鍵10に与えられる荷重が変わり、鍵10のタッチ感が変更される。さらに、長尺状部材40の質量体20への挿入量を詳細に調節すれば、鍵10のタッチ感を所望のタッチ感に変えることができる。したがって、この鍵盤装置1を備える電子楽器が発生する楽音の音色や演奏者の好みなどに応じて、所望のタッチ感を実現することが可能となる。
本実施形態の鍵盤装置1では、質量体20に挿入した長尺状部材40を移動機構21にて移動させるだけで、鍵10にかかる荷重を変更することができる。したがって、簡単な操作で鍵10のタッチ感を変えることが可能となる。また、この鍵盤装置1では、長尺状部材40の一部を支持体の外側(棚板2及びフレーム部材3の外側)に突出させた状態で設置し、長尺状部材40を移動させる移動機構21を支持体の外側に配置している。この構成により、鍵10のタッチ感を変える操作を支持体の外側における一定の位置での長尺状部材40の出し入れで行うことが可能となる。したがって、特許文献1に記載の鍵盤装置のように、鍵10のタッチ感を変える操作を行う際の操作位置が変わらずに済む。したがって、鍵10のタッチ感を変更する操作が行い易くなる。
また、本実施形態の鍵盤装置では、鍵10及び質量体20が非押鍵位置にある状態で長尺状部材40が歯車45に接触し、鍵10が押されると、質量体20の移動により長尺状部材40が上昇して歯車45から離れるようになっている。このように構成したことで、鍵10のタッチ感を変更する際には、長尺状部材40を歯車45に噛み合わせることで、歯車45の回転を長尺状部材40に確実に伝達して長尺状部材40を移動させることが可能となる。その一方で、鍵10が押されると長尺状部材40が歯車45から離れるので、揺動する質量体20及び長尺状部材40を移動機構21から切り離すことができる。したがって、演奏時の鍵10の操作感覚に質量体20の本来の揺動に基づく感覚以外の感覚が加わらずに済む。
また、本実施形態の鍵盤装置1では、長尺状部材40に歯41を設け、歯車45の回転で長尺状部材40を移動させるように構成したので、移動する長尺状部材40に滑りが生じることを防止でき、長尺状部材40を確実に移動させることが可能となる。また、長尺状部材40の歯41と歯車45との噛み合いによって長尺状部材40を移動させるので、モータ46の回転の位相を長尺状部材40に正確に伝達することが可能となり、長尺状部材40を正確な移動量で移動させることができるようになる。
なお、本実施形態の鍵盤装置1では、図1に示すように、長尺状部材40を移動させるための駆動源としてモータ46を備えている場合、長尺状部材40の位置を変更する作業は、図示しない電子楽器の操作パネルなどに設けたスイッチの操作で行うことが可能である。したがって、複数の鍵10のタッチ感を変える作業を簡単に行えるようになる。
また、本実施形態の鍵盤装置1では、詳細な図示は省略するが、例えば、歯車45の回転軸45aを鍵盤装置1のスケール方向(図1及び図2の紙面に垂直な方向)に延ばし、回転軸45aを複数の鍵10に対応する位置に跨るように配置し、この回転軸45aに複数の長尺状部材40に対応する複数の歯車45を取り付ければ、歯車45及びモータ46によって複数の長尺状部材40を一括して移動させることが可能となる。これによれば、簡単な構成で複数の鍵10のタッチ感を同時に変更することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる鍵盤装置について説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項については、第1実施形態と同じである。これらの点は他の実施形態についても同様とする。
図3は、本発明の第2実施形態にかかる鍵盤装置1−2が備える鍵10及びその周辺の構成部品を示す概略側断面図である。同図に示す鍵盤装置1−2では、長尺状部材40−2として柔軟性を有する部材を用いている。したがって、長尺状部材40−2は、外部から加わる力によって長手方向に沿って湾曲するようになっている。また、枠部材30は、その質量体支点7より後側の部分が、長手方向の中間部が上方に膨らむように上下方向に若干湾曲した形状になっている。長尺状部材40−2を挿入する挿入部32は、枠部材30における質量体支点7の後側の内部に形成された空洞状の部分からなり、長手方向が枠部材30に沿って湾曲した曲線状の空洞として形成されている。本実施形態の長尺状部材40−2は、挿入部32の形状に沿って湾曲した状態で挿入されている。なお、長尺状部材40−2は、その重さにより質量体20に回転力を付与する錘としての機能を有する部材である。
長尺状部材40−2は、挿入部32に前側から挿入されている。挿入部32の前端部には、枠部材30の外部から挿入部32へ長尺状部材40−2を挿通させる挿通部35が設けられている。挿通部35の前端は、質量体20の外部に開口する引出部36になっている。長尺状部材40−2は、その後端(先端)が引出部36及び挿通部35を通って挿入部32に挿入された状態で、前側の部分が引出部36から質量体20の外部に引き出されている。引出部36は、枠部材30における質量体支点7の近傍の位置に設けられている。
長尺状部材40−2における質量体20の外部に出ている部分は、質量体20の前側の下方に設けた格納部26に格納されている。格納部26は、筒状の部材を渦巻形状に巻き回して形成されている。格納部26は、その出口部26aが質量体20の引出部36に対向する位置に開口している。格納部26には、長尺状部材40−2を移動させる移動機構21−2が設けられている。移動機構21−2は、格納部26の中心部に設けた長尺状部材40−2の巻き取り及び送り出しが可能な機構で構成されている。移動機構21−2によって長尺状部材40−2を長手方向に移動させることで、長尺状部材40−2を挿入部32に出し入れすることができる。なお、格納部26は、ケース27に収納されて棚板2の下面に取り付けられている。
本実施形態の鍵盤装置1−2によれば、長尺状部材40−2に柔軟性を有する部材を用いたので、引出部36から質量体20の外部に引き出されている長尺状部材40−2が少ない抵抗で変形するようになる。したがって、質量体20の外部に引き出されている長尺状部材40−2が質量体20の揺動の動作に与える影響が小さくて済むので、質量体20のスムーズな揺動が実現される。これにより、演奏時の鍵10の操作感覚が良好になる。
また、長尺状部材40−2に柔軟性を有する部材を用いたことで、質量体20に形成した挿入部32が上記のように湾曲した形状など直線状以外の形状であっても、挿入部32に挿入される長尺状部材40−2が挿入部32の形状に追従するようになる。したがって、質量体20への長尺状部材40−2の出し入れが滑らかになり、鍵10のタッチ感の変更がスムーズに行えるようになる。
また、長尺状部材40−2に柔軟性を有する部材を用いたことで、質量体20の外部に出ている長尺状部材40−2を上記のような渦巻形状など省スペース化を図ることが可能な形状に変形させることができる。これにより、質量体20の外部に出ている長尺状部材40−2の設置スペースを節約できるので、その分、鍵盤装置1−2の小型化を図ることができる。
〔第3実施形態〕
図4は、本発明の第3実施形態にかかる鍵盤装置1−3が備える質量体20の構成例を示す概略側面図である。同図に示す質量体20は、長尺状部材40−3と、長尺状部材40−3に隣接して該長尺状部材40−3と共動する隣接部材(他の部材)50とを備えて構成されている。
本実施形態の質量体20では、枠部材30の質量体支点7の後側に隣接部材50を取り付けるための取付部37が設けられている。取付部37は、枠部材30に一体形成された上下一対のガイドレール38,38を備えている。ガイドレール38,38は、枠部材30の上端と下端とに一本ずつ互いに平行に形成されており、質量体支点7の近傍から後側に向かって延びている。両ガイドレール38,38の後端は、枠部材30の後端部34に連結されている。
隣接部材50は、金属材料などで構成された所定の質量を有する塊状の部材である。隣接部材50は、本体部50aと該本体部50aの上部及び下部に設けた支持部50b,50bとを備え、支持部50b,50bには、両ガイドレール38,38を挿通させるガイド穴51,51が形成されている。ガイド穴51,51は、その内周がガイドレール38,38の外周に摺接することでガイドレール38,38に沿って移動可能になっている。
取付部37の前端部には、枠部材30の外部から両ガイドレール38,38の間に設けた挿入部32に連通する貫通穴からなる挿通部35が設けられている。挿通部35の前端は、質量体20の外部に開口する引出部36になっている。引出部36は、枠部材30における質量体支点7の近傍位置に設けられている。長尺状部材40−3は、その先端(後端)が引出部36から挿通部35を通って挿入部32内に挿入された状態で、前側の部分が引出部36から質量体20の外部に引き出されている。
挿入部32に挿入されている長尺状部材40−3の後端に隣接する位置には、隣接部材50が設置されている。隣接部材50は、長尺状部材40−3の後端に固定されている。長尺状部材40−3は、外部から加わる力により長手方向に沿って多少湾曲するようになっているが、長手方向への移動に伴い隣接部材50を一体的に移動させるだけの硬さを有している。したがって、隣接部材50は、長尺状部材40−3の移動に伴いガイドレール38,38でガイドされながら長尺状部材40−3と一体的に移動する。なお、長尺状部材40−3が挿通されている挿通部35、あるいはガイドレール38におけるガイド穴51に摺接する外周面には、長尺状部材40−3あるいは隣接部材50の移動を滑らかにするための潤滑油(グリス)などの潤滑剤を塗布することが望ましい。
そして、本実施形態の鍵盤装置1−3では、長尺状部材40−3として比重が比較的小さい金属材料などからなるワイヤーを用いるとともに、隣接部材50として、長尺状部材40−3よりも比重の大きい金属材料などからなる部材を用いることが可能である。このように、長尺状部材40−3に隣接部材50を取り付け、隣接部材50として、長尺状部材40−3よりも比重の大きい部材を選択すれば、長尺状部材40−3単独で質量体20の重心位置を移動させる場合よりも、質量体20の重心位置の移動量を大きくすることが可能となる。これにより、鍵10のタッチ感の変更の幅(レンジ)を拡大できるので、鍵10のタッチ感を大きく変えることができ、タッチ感の変更が演奏者の演奏感覚に与える効果をより大きなものにすることができる。
また、本実施形態の鍵盤装置1−3では、長尺状部材40−3が質量体20の外部に引き出される引出部36を質量体支点7の近傍位置に設けている。この引出部36は、質量体支点7の近傍にあることで、質量体20の揺動に伴い、向きが変化するが、位置は僅かに変化するだけである。したがって、質量体20が揺動する際に引出部36から出ている長尺状部材40−3は角度が変化するが、移動量は最小限に抑えられることとなる。これにより、演奏時の押鍵によって質量体20が繰り返し揺動しても、引出部36から出ている長尺状部材40−3にかかる負担が少なくて済む。そのため、長尺状部材40−4が長持ちし、耐久性に優れた鍵盤装置となる。
なお、図4では、引出部36を質量体支点7の下方の枠部材30における前側の面に設けているが、ここでいう引出部36を設ける質量体支点7の近傍位置とは、図4に示す位置には限定されず、質量体支点7に近い位置であって質量体20の揺動に伴う長尺状部材40−4の移動量を出来る限り少なく抑えることができる位置であれば、質量体支点7の周りの他の位置であってもよい。
なお、本実施形態の鍵盤装置1−3において長尺状部材40−3と共動させる隣接部材50の数は、図3に示す1個には限らず、2個以上を設けることも可能である。そして、隣接部材50の数や重さを適宜に選択すれば、鍵10のタッチ感の変更の幅(レンジ)を所望の幅に調節することが可能となる。また、上記では、長尺状部材40−3と共動させる隣接部材50として、長尺状部材40−3よりも比重が大きい部材を用いる場合を説明したが、これとは逆に、隣接部材50として長尺状部材40−3よりも比重の小さい部材を用いることも可能である。
また、本実施形態の鍵盤装置1−3では、引出部36を質量体支点7の近傍位置に設けているが、質量体20の揺動に伴い、僅かではあるが引出部36の位置が変化する。したがって、鍵10の操作時に長尺状部材40−3における質量体20の外部に出ている部分が棚板2あるいはフレーム3などの支持体に対して固定されている場合、質量体20の揺動に伴って長尺状部材40−3が質量体20から出し入れされるので、長尺状部材40−3の挿入部32への挿入量が若干変化する。このことを利用して鍵10のタッチ感を調節することができる。すなわち、押鍵時に鍵10の下降に伴って長尺状部材40−3が質量体20から引き出されるように引出部36を配置しておけば、押鍵時に質量体20の回転モーメントが次第に小さくなるので、押鍵に伴って鍵10のタッチ感が次第に軽くなるような設定が可能となる。一方、離鍵時に鍵が上昇するにつれて長尺状部材40−3が質量体20から引き出されるように引出部36を配置しておけば、離鍵時に質量体20の回転モーメントが次第に小さくなるので、離鍵によって鍵10が非押鍵位置に戻る際に鍵10のタッチ感が次第に軽くなるような設定が可能となる。なお、このような設定は、第2実施形態の鍵盤装置1−2や後述する第4実施形態の鍵盤装置1−4においても同様に行うことが可能である。
〔第4実施形態〕
図5は、本発明の第4実施形態にかかる鍵盤装置1−4が備える質量体20の構成例を示す図で、(a)は、質量体20の側面図、(b)は、質量体支点7及びその近傍の部分拡大図、(c)は、(b)におけるA−A矢視断面図である。本実施形態の鍵盤装置1−4では、質量体20における枠部材30に設けた挿入部32を枠部材30の長手方向に沿って略S字型に湾曲する曲線形状の空洞として形成している。
また、長尺状部材40−4の先端(後端)には、長尺状部材40−4の移動に伴い長尺状部材40−4と一体的に移動する隣接部材(他の部材)50−2が連結されている。本実施形態の隣接部材50−2は、多数個の玉状の錘体52が一列に連結されて構成されている。この隣接部材50−2は、長手方向に沿って湾曲可能な状態になっている。一方、長尺状部材40−4は、若干の可撓性を有し、外部から加わる力により長手方向に沿って多少湾曲するようになっているが、その長手方向への移動に伴い隣接部材50−2を一体的に移動させるだけの硬さを有している。したがって、長尺状部材40−4と隣接部材50−2とは、長尺状部材40−4の移動に伴って挿入部32の形状に追従しながら一体的に挿入部32内を前後に移動するようになっている。
また、本実施形態の鍵盤装置1−4では、引出部36は、質量体支点7に設けられている。この点を詳細に説明すると、図5(b)及び(c)に示すように、質量体支点7には、枠部材30に対して固定された回転軸7aが設けられている。回転軸7aは、質量体支持片6に設けた支持穴70に軸支されており、質量体支持片6に対して質量体支点7を中心に枠部材30と一体に回転するようになっている。そして、回転軸7aには、その中心軸と直交する方向に貫通する挿通部35が設けられている。挿通部35は、その前端が質量体20の外部に開口する引出部36になっており、後端が挿入部32に連通している。長尺状部材40−4は、引出部36から挿入部32に挿入されている。なお、引出部36は、その内周が前側の開口端に向かって円錐状に拡径した形状に形成されており、前側の開口端が長尺状部材40−4の径よりも大きな径に広げられている。
このように長尺状部材40−4が質量体20の外部に引き出される引出部36を質量体支点7に設けていることで、質量体20の揺動に伴い、引出部36は向きが変化するだけで、位置は質量体支点7と一致したまま変化しない。したがって、質量体20が揺動する際に引出部36から出ている長尺状部材40−4は角度が変化するが、位置は変化せずに済む。これにより、第3実施形態のように引出部36を質量体支点7の近傍位置に設けている場合よりも、長尺状部材40−4にかかる負担をさらに少なくすることが可能となる。よって、長尺状部材40−4がさらに長持ちし、耐久性に優れた鍵盤装置となる。
また、本実施形態の鍵盤装置1−4によれば、上記のように質量体20が揺動する際の長尺状部材40−4の移動量を最小限に抑えることができるので、質量体20の揺動がスムーズになる。これにより、演奏時の鍵10の操作感覚が良好になる。なお、上記のように引出部36の内周を円錐状に形成することで、質量体20が揺動する際の引出部36と長尺状部材40−4との干渉を減らすことができる。したがって、長尺状部材40−4の移動量を最小限に抑えながらも、質量体20のスムーズな揺動を実現できるようになる。
〔第5実施形態〕
図6は、本発明の第5実施形態にかかる鍵盤装置1−5の構成例を示す概略図である。同図に示す鍵盤装置1−5では、図4に示す第3実施形態の鍵盤装置1−3あるいは図5に示す第4実施形態の鍵盤装置1−4の構成に加えて、長尺状部材40−3(40−4)を移動させる移動機構21−5の構成部材として、複数の鍵10に対応する長尺状部材40−3(40−4)を一括して移動させる移動部材28を備えている。なお、以下では、長尺状部材40−3を例に説明する。移動部材28は、鍵盤装置1−5の手前側に配置され、その長手方向がスケール方向に延びる長尺状の部材からなる。移動部材28は、スケール方向で複数の鍵10(同図では、鍵盤装置1−5の全部の鍵10)に対応する位置に跨って設置されている。この移動部材28には、各鍵10に対応する長尺状部材40−3が連結されている。各長尺状部材40−3は、質量体20から引き出されている部分の手前側の端部が係止部29で移動部材28に係止されている。
移動部材28は、その長手方向の両端28a,28bが鍵盤装置1−5の奥行方向、すなわち、長尺状部材40−3を質量体20から出し入れする方向に移動可能になっている。移動部材28の両端28a,28bは、互いに独立して上記の方向に移動可能になっている。なお、図5では、移動部材28の両端28a,28bが共に移動可能である場合を示しているが、本実施形態の鍵盤装置1−5が備える移動部材28は、両端28a,28bのうちのいずれか一方だけが移動可能になっていてもよい。
本実施形態の鍵盤装置1−5によれば、移動部材28の一端28a又は28bあるいは両端28a,28bを移動させることで、複数の鍵10に対応する複数の長尺状部材40−3を一括して移動させることができる。したがって、複数の鍵10のタッチ感を変更する作業を簡単かつ迅速に行える。また、一の移動部材28で複数の鍵10に対応する複数の長尺状部材40−3を移動させるように構成したので、長尺状部材40−3を移動させる移動機構21−5の部品点数を少なくすることができ、鍵盤装置1−5の構成を簡単にすることができる。
また、本実施形態の鍵盤装置1−5では、移動部材28の両端28a,28bを鍵盤装置1−5の奥行方向で互いに異なる位置に配置することができる。移動部材28の両端をこのように配置すれば、移動部材28の長手方向を鍵盤装置1−5のスケール方向に対して傾けた状態にすることができる。これにより、各鍵10に対応する長尺状部材40−3が質量体20に挿入される挿入量をスケール方向で順に異ならせて、各鍵10にかかる荷重を順に異ならせ、タッチ感のキースケーリングを行うことができる。
図7は、図6に示す鍵盤装置1−5によるタッチ感のキースケーリングの例を示すグラフである。同図のグラフでは、横軸に鍵盤装置1−5のスケール方向を取り、縦軸に各鍵10にかかる荷重の大きさを取っている。図6において、低音側の端部28aが奥側になり、高音側の端部28bが手前側になるように移動部材28の両端部28a,28bを移動させれば、図7(a)に示すように、低音の鍵10から高音の鍵10になるにつれて鍵10にかかる荷重が次第に小さくなるように設定できる。これにより、低音の鍵10から高音の鍵10になるにつれて鍵10のタッチ感が順番に軽くなるようなキースケーリングが可能となる。一方、低音側の端部28aが手前側になり、高音側の端部28bが奥側になるように移動部材28の両端部28a,28bを移動させれば、図7(b)に示すように、低音の鍵10から高音の鍵10になるにつれて鍵10にかかる荷重が次第に大きくなるように設定できる。これにより、低音の鍵10から高音の鍵10になるにつれて順に鍵10のタッチ感が重くなるようなキースケーリングが可能となる。
上記の場合において、移動部材28の端部28a,28bのいずれか一方又は双方を鍵10の長手方向に移動させる相対的な移動量を調節すれば、移動部材28の長手方向をスケール方向に対して傾斜させる傾斜量を調節できる。これにより、鍵10のタッチ感をキースケーリングする量(スケール方向におけるタッチ感の変化量)を調節することが可能となる。したがって、タッチ感のキースケーリングの有無だけでなく、キースケーリングする量を所望の量とすることができるようになる。
また、本実施形態の鍵盤装置1−5では、詳細な図示は省略するが、例えば、鍵10を1オクターブ毎あるいは2オクターブ毎にグループ化し、グループ毎に移動部材28を設置することもできる。この構成によれば、1オクターブ毎あるいは2オクターブ毎に異なる移動部材28にて長尺状部材40−3を移動させることができる。このように構成した上で、グループ毎に移動部材28の配置を段階的に異ならせれば、1オクターブ毎あるいは2オクターブ毎の鍵10に対応する長尺状部材40−3質量体20への挿入量を段階的に異ならせることができる。これにより、鍵10のタッチ感を1オクターブあるいは2オクターブ毎に段階的に異ならせるキースケーリングが可能となる。なお、鍵10は、1オクターブ毎あるいは2オクターブ毎に分けてグループ化する以外にも、他の分け方でグループ化することも可能である。
なお、上記の説明では、本実施形態の鍵盤装置1−5が備える移動部材28で移動させる長尺状部材として、第3実施形態の長尺状部材40−3あるいは第4実施形態の長尺状部材40−4を例に挙げたが、これ以外にも、第2実施形態の鍵盤装置1−2において、該鍵盤装置1−2が備える格納部26及び移動機構21−2に代えて本実施形態の移動機構21−5を設置すれば、第2実施形態の長尺状部材40−2を本実施形態の移動部材28にて移動させるように構成することができる。
〔第6実施形態〕
図8は、本発明の第6実施形態にかかる鍵盤装置1−6の構成例を示す概略側面図である。本実施形態の鍵盤装置1−6では、長尺状部材40−6を移動させるための駆動源であるモータ43と、該モータ43の駆動力にて長尺状部材40−6を移動させる移動機構21−6とを質量体20に搭載している。これにより、長尺状部材40−6は、質量体20の外部に対して接触する箇所はなく、質量体20の外部から独立した状態で設置されている。
長尺状部材40−6を挿入する挿入部32は、枠部材30の内部で該枠部材30の長手方向に延びる細長い空洞として形成されている。挿入部32は、長手方向の中間部が若干下方に膨らむように湾曲した曲線形状の空洞になっている。これに伴い、長尺状部材40−6は、その長手方向が挿入部32の長手方向に沿う曲線形状に形成されている。なお、本実施形態の長尺状部材40−6は、その重さにより質量体20に質量体支点7回りの回転力を付与する錘として機能する部材である。
質量体20に搭載されたモータ43は、挿入部32の中間部付近の上方に取り付けられている。モータ43は、その回転軸43aが下方に延びており、回転軸43aには歯車(ピニオン)44が取り付けられている。一方、長尺状部材40−6の側面には、歯車44に噛み合う歯(ラック)42が形成されている。歯車44と長尺状部材40−6に設けた歯42とによって長尺状部材40−6を移動させる移動機構21−6が構成されている。これにより、モータ43の回転が歯車44を介して長尺状部材40−6に伝達されることで、長尺状部材40−6が挿入部32内を長手方向に移動するようになっている。なお、モータ43の配線43bは鍵スイッチ基板15に接続されている。
本実施形態の鍵盤装置1−6によれば、長尺状部材40−6を移動させるためのモータ43と移動機構21−6とを質量体20に搭載しているので、長尺状部材40−6が質量体20の外部に対して接触する箇所が無く、長尺状部材40−6は質量体20の外部から独立した状態になっている。したがって、揺動する質量体20の系が静止している外部の系に対して完全に独立した状態になっている。これにより、揺動する質量体20に本来作用すべき力以外の力が作用しないので、鍵10の操作感覚に質量体20の本来の揺動に基づく感覚以外の感覚が加わらずに済み、演奏時の鍵10の操作感覚が良好になる。
なお、上記各実施例では、本発明を手鍵盤に適用した例について説明したが、これに限らず、ペダル鍵盤においても適用することができるのはもちろんである。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
本発明の第1実施形態にかかる鍵盤装置が備える鍵及びその周辺の構成部品の概略側断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる鍵盤装置が備える鍵及びその周辺の構成部品の概略側断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる鍵盤装置が備える鍵及びその周辺の構成部品の概略側断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる鍵盤装置が備える鍵及びその周辺の構成部品の概略側断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる鍵盤装置が備える質量体の概略側面図である。 本発明の第5実施形態にかかる鍵盤装置の概略図である。 第5実施形態にかかる鍵盤装置によるタッチ感のキースケーリングの例を示す図である。 本発明の第6実施形態にかかる鍵盤装置が備える鍵及びその周辺の構成部品の概略側断面図である。
符号の説明
1 鍵盤装置
2 棚板(支持体)
3 フレーム部材(支持体)
5 鍵支点
7 質量体支点
10 鍵
11 駆動片(伝達部)
20 質量体
21,21−2,21−5,21−6 移動機構
28 移動部材
28a 端部
28b 端部
29 係止部
30 枠部材
32 挿入部
36 引出部
38 ガイドレール
40〜40−6 長尺状部材
50,50−2 隣接部材(他の部材)

Claims (6)

  1. 支持体と、前記支持体に対して揺動自在に設けた鍵と、前記支持体に対して揺動自在に設けた質量体と、前記質量体による反力を前記鍵に与える伝達部と、を具備し、
    前記質量体は、前記支持体の内側に配置されており、前記支持体に対して支点を介して揺動自在に支持された枠部材と、前記枠部材に設けた挿入部に挿入されている長尺状部材と、を備えて構成され、
    前記支持体の外側に配置され、前記挿入部に挿入されている前記長尺状部材を該長尺状部材の長手方向に沿って移動させる移動機構をさらに備え、
    前記移動機構により前記長尺状部材を移動させることで、前記質量体の重心の位置を調整し、前記質量体による前記反力を調整することを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記長尺状部材は、柔軟性を有する部材からなることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 前記挿入部に挿入された前記長尺状部材は、前記枠部材に設けた引出部から前記質量体の外部に引き出されており、
    前記引出部は、前記枠部材における前記支点あるいは前記支点の近傍位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
  4. 前記挿入部に挿入されている長尺状部材に隣接し、前記長尺状部材の移動に伴い前記長尺状部材と一体的に移動する他の部材をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の鍵盤装置。
  5. 前記移動機構は、前記鍵盤装置が備える複数の鍵に対応する複数の長尺状部材を一括して移動させる移動部材を備え、
    前記移動部材は、その長手方向が前記鍵盤装置のスケール方向に延びて前記複数の長尺状部材に連結された他の長尺状部材からなり、
    前記移動部材は、その長手方向の両端部のうち少なくとも一方の端部が前記長尺状部材を前記質量体から出し入れする方向に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の鍵盤装置。
  6. 支持体と、前記支持体に対して揺動自在に設けた鍵と、前記支持体に対して揺動自在に設けた質量体と、前記質量体による反力を前記鍵に与える伝達部と、を具備し、
    前記質量体は、
    前記支持体に対して支点を介して揺動自在に支持された枠部材と、
    前記枠部材に設けた挿入部内で移動可能に設置された長尺状部材と、
    前記枠部材に搭載され、前記長尺状部材を前記挿入部内で移動させるための駆動力を生じる駆動源と、
    前記枠部材上に設けられ、前記駆動源の駆動力を前記長尺状部材に伝えることで前記長尺状部材をその長手方向に沿って前記挿入部内で移動させる移動機構と、を備えて構成され、
    前記駆動源及び前記移動機構により前記長尺状部材を移動させることで、前記質量体の重心の位置を調整し、前記質量体による前記反力を調整することを特徴とする鍵盤装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110648650A (zh) * 2018-06-27 2020-01-03 雅马哈株式会社 键盘装置

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