JP2009061688A - 液体噴射装置および不噴射ノズル判断方法 - Google Patents

液体噴射装置および不噴射ノズル判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射装置のノズルにおける液体の不噴射を確実に検知する。
【解決手段】ノズル312およびノズル312からインクを吐出させる駆動素子の組を複数有する記録ヘッド310と、駆動素子を駆動するタイミングを制御するタイミング信号を順次生成して出力するタイミング信号生成部530と、記録ヘッド310のいずれかのノズル312から液体が噴射されたことを検知する検知部410と、一のタイミング信号を受信した場合に、一のタイミング信号を受信してから検知部410により液体の噴射が検知されるまでの時間に基づいて、一のタイミング信号に対応するタイミングで駆動される駆動素子に対応したノズルから液体が噴射されたか否かを判断する不吐出判断部540とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、液体噴射装置および不噴射ノズル判断方法に関する。より詳細には、ノズルから液体が噴射されたか否かを判断する液体噴射装置、および、当該液体噴射装置における不噴射ノズル判断方法に関する。
液体噴射装置の一例として、ノズルおよびこのノズルからインクを吐出させる駆動素子の組を複数有する記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置がある。このインクジェット式記録装置において、駆動素子は、インクの吐出の有無を示す電気的な駆動データを、所定のタイミングを示すタイミング信号毎に受け取ることにより、当該タイミングで駆動して、ノズルからインクを吐出する。
ここで、記録ヘッドから吐出されるインクは、時間の経過と共に揮発成分が揮発して、粘度が高くなり、固化する。よって、駆動素子が長時間にわたって駆動していない場合等に、ノズルが詰まって、駆動素子を動作させてもインクが吐出されないおそれがある。
そこで、下記特許文献1に示すように、印刷ヘッドの駆動素子を駆動させた場合に、ノズルからインクが実際に吐出されているか否かを検出することが提案されている。特許文献1に記載された印刷装置では、インクがノズルから実際に吐出したか否かを、検出光が遮られたか否かにより検出して、不吐出ノズルの有無を検出する。これにより、不吐出ノズルが有ることが検出された場合には、ノズルのクリーニング動作を実行する。
特表2000−029219号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された印刷装置においては、最初に検出光が遮られたことを検出してからそれ以降の検出信号をサンプリングして検出光が遮られた回数を計測する。よって、当該印刷装置においては、複数のノズルのうち、インクを吐出していないノズルの数を計測することはできるが、インクを吐出していないノズルを特定することができない。従って、不吐出ノズルの存在が検出された場合には、すべてのノズルに対してクリーニング動作を実行していた。これにより、すべてのノズルに対してクリーニング動作を実行するので、消費されるインクの量も多かった。
上記課題を解決すべく、本発明の第1の形態として、ノズルおよびノズルから液体を噴射させる駆動素子の組を複数有する液体噴射ヘッドと、駆動素子を駆動するタイミングを制御するタイミング信号を順次生成して出力するタイミング信号生成部と、液体噴射ヘッドのいずれかのノズルから液体が噴射されたことを検知する液体噴射検知部と、一のタイミング信号を受信した場合に、一のタイミング信号を受信してから液体噴射検知部により液体の噴射が検知されるまでの時間に基づいて、一のタイミング信号に対応するタイミングで駆動される駆動素子に対応したノズルから液体が噴射されたか否かを判断する不噴射ノズル判断部とを備える液体噴射装置が提供される。これにより、ノズルから液体が噴射されるべきタイミングで、当該ノズルから液体が噴射されたかどうかを検知することができる。よって、液体が噴射されなかったノズルを特定することができる。
また、上記液体噴射装置において、タイミング信号は、いずれの駆動素子を駆動するかを示す駆動データをラッチするタイミングを制御するラッチ信号を含み、不噴射ノズル判断部は、一のラッチ信号を受信してから液体噴射検知部により液体の噴射が検知されるまでの時間に基づいて、一のラッチ信号でラッチされた駆動データで駆動される駆動素子に対応したノズルから液体が噴射されたか否かを判断してもよい。これにより、液体を噴射するタイミングに用いられるラッチ信号からの時間と液体の噴射の有無とを対応付けて判断するので、液体を噴射しなかったノズルをより正確に特定できる。
更に、上記液体噴射装置において、不噴射ノズル判断部は、一のラッチ信号を受信してから次のラッチ信号を受信するまでの間に、液体噴射検知部による液体噴射の検知が無かったことに基づいて、一のラッチ信号でラッチされた駆動データで駆動された駆動素子に対応したノズルから液体が噴射されなかったことを判断してもよい。これにより、ラッチ信号と駆動素子が実際に駆動されるタイミングとのずれの誤差を考慮することなく、液体を噴射しなかったノズルをより正確に特定できる。
また、本発明の第2の形態として、ノズルおよびノズルから液体を噴射させる駆動素子の組を複数有する液体噴射ヘッドと、駆動素子を駆動するタイミングを制御するタイミング信号を順次生成して出力するタイミング信号生成部と、液体噴射ヘッドのいずれかのノズルから液体が噴射されたことを検知する液体噴射検知部とを備えた液体噴射装置における不噴射ノズル判断方法であって、一のタイミング信号を受信した場合に、一のタイミング信号を受信してから液体噴射検知部により液体の噴射が検知されるまでの時間に基づいて、一のタイミング信号に対応するタイミングで駆動される駆動素子に対応したノズルから液体が噴射されたか否かを判断する不噴射ノズル判断方法が提供される。これにより、第1の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明に係る液体噴射装置の実施形態であるインクジェット式記録装置100の外観を示す斜視図である。このインクジェット式記録装置100は、例えばJIS規格のA0判、JIS規格のB0判といった大判の単票、同単票と同じ用紙幅を有するロール紙にインクを吐出することより記録をする。インクジェット式記録装置100は、用紙に代えて、樹脂等の被記録媒体に記録をしてもよい。
同図に示すように、インクジェット式記録装置100は、互いに積層された上部筐体112および下部筐体114と、下部筐体114の下に釣り下げられた小型筐体116とを含む筐体110を有する。筐体110は、下方から脚部120により持ち上げられて支持される。これにより、筐体110の下方に、記録済みの記録用紙150を排出するスペースが形成される。
また、上部筐体112には、このインクジェット式記録装置100をスタンドアロンで操作する場合に使用する操作パネル130が設けられる。操作パネル130には、インクジェット式記録装置100の動作状態を示す表示パネル、ランプ等が設けられる場合もある。一方、下部筐体114には、インクを収容したインクカートリッジ240を装填するカートリッジホルダ140が設けられる。
上記インクジェット式記録装置100において、画像を記録された記録用紙150は、上部筐体112および下部筐体114の間から前方に送り出される。送り出された記録用紙150は、自重により下方に垂れ下がる。このため、上部筐体112および下部筐体114の間隙に見える吸引プラテン250の前端には、記録用紙150を円滑に案内する滑らかな案内面252が形成される。
図2は、インクジェット式記録装置100を背面から見た様子を示す斜視図である。同図に示すように、インクジェット式記録装置100の背面において、下部筐体114の後部には、水平に掛け渡されたスピンドル160と、スピンドル160を挿通されて水平に支持されたロール152とが装着される。ロール152は、長尺の記録用紙150を巻き重ねて形成される。図1に示した記録用紙150は、当該ロール152から一端を引き出されて、筐体110の内部を通過した後に前面に引き出された状態を示している。
図3は、インクジェット式記録装置100の内部機構200を示す斜視図である。同図に示すように、上部筐体112の内部には、長手方向に水平に延在するガイドレール220と、ガイドレール220に支持されつつ、ガイドレール220に沿って水平に往復移動するキャリッジ230が配置される。
また、ガイドレール220の下方には、記録用紙150を後方から前方に向かって送り出す搬送部210と、搬送部210により送り込まれた記録用紙150を下方から支持する吸引プラテン250とが配置される。ここで、搬送部210は、上部筐体112の内部に収容される。また、吸引プラテン250は、下部筐体114に収容される。
図4は、図3に示した内部機構200の一部を拡大して、記録用紙150の搬送経路300とその周辺部を抜き出して示す斜視図である。同図に示すように、記録用紙150の下側においては、その搬送方向Sに沿って、搬送駆動ローラ212および吸引プラテン250がこの順で配置される。
搬送駆動ローラ212は、搬送モータにより回転駆動される。搬送駆動ローラ212は、当該搬送駆動ローラ212に対向して配された搬送従動ローラとの間で記録用紙150を挟んで、回転することにより、記録用紙150をロール152から引き出して、吸引プラテン250上に送り出す。
吸引プラテン250は、その水平で平坦な表面において記録用紙150を下方から支持する。また、吸引プラテン250の表面には、吸引ファン等の減圧源に連通した多数の吸引孔が形成されて、それにより記録用紙150を吸着する。これにより、吸引プラテン250は、巻き癖のついた記録用紙150を、吸引プラテン250の上で平坦に保持する。
記録用紙150を挟んで吸引プラテン250の反対側、図中における吸引プラテン250の上方には、記録用紙150の搬送方向に直交する方向に沿ってガイド軸340が水平に配置される。ガイド軸340は、キャリッジ230の一部を貫通して、キャリッジ230が吸引プラテン250の上方で往復移動できるように支持する。キャリッジ230は、記録ヘッド310を搭載する。
また、ガイド軸340の後方には、一対のプーリ330に掛けわたされたタイミングベルト320が配置される。プーリ330の一方は、キャリッジモータ332により回転駆動される。また、プーリ330の間で、タイミングベルト320はガイド軸340に対して平行に走行する。タイミングベルト320の一部は、キャリッジ230に把持される。キャリッジモータ332に対して電気的な駆動信号を与えることにより、タイミングベルト320を介して、キャリッジ230をガイド軸340の長手方向に沿った主走査方向Mに移動させる。さらに、タイミングベルト320の長手方向に平行して、樹脂フィルム335が配される。樹脂フィルム335は、透明な本体、および、幅方向に延びており、長手方向に一定間隔で複数配された遮光帯を有する。
更に、キャリッジ230の移動方向について吸引プラテン250の外側には、検知部410およびキャップ370が順次配置される。キャップ370は、このインクジェット式記録装置100が休止している期間に、記録ヘッド310の下面を封止して、ノズル内のインクが増粘または固化することを防止する。検知部410は、検出光を出射する光源412と、光源412が出射した検出光を受光する受光部414とを含む。
上記構造により、インクジェット式記録装置100は、下記の通り記録動作する。搬送部210が吸引プラテン250上に記録用紙150を搬送し、吸引プラテン250は搬送された記録用紙150を平坦に保持する。さらに、記録ヘッド310は、吸引プラテン250上に支持された記録用紙150上を主走査方向Mに移動しながら、記録用紙150の表面に向けてインクを吐出する。搬送部210が記録用紙150を搬送方向Sに搬送する動作と、記録ヘッド310が記録用紙150上を主走査方向Mに移動することを繰り返すことにより、記録用紙150表面の任意の領域にインクを付着させる。
図5は、検知部410を含む検査領域400の平面的なレイアウトを示す図である。同図に示すように、検査領域400は、主走査方向Mについて、吸引プラテン250およびキャップ370の間に位置する。検査領域400には、キャリッジ230が検査領域400にあるときの記録ヘッド310の下面に対向した位置に、廃液吸収部材416が配される。
また、記録用紙150の搬送方向Sについて廃液吸収部材416を挟んで、光源412および受光部414が配置される。ここで、光源412から受光部414への検出光の光路は、キャリッジ230の搬送方向Sに対して直角ではなく傾斜して交差する。
上記検査領域400に、記録ヘッド310の複数のノズルからそれぞれインクを吐出させつつキャリッジ230が移動すると、ノズルから吐出されるインク滴によって検出光が順次遮られ、受光部414における検出光量が変化する。一方、ノズルからインクが吐出されていない場合は、受光部414における検出光量は変化しない。従って、検出光量を監視することにより、ノズルからのインク吐出の有無が検知される。
図6は、記録ヘッド310上記のような検知部410を含む検査領域400における記録ヘッド310の位置関係を説明する図である。同図に示すように、記録ヘッド310は複数のノズル312を含む。複数のノズル312のうち、図中にアルファベットの略号で示す同じ色のインクを吐出するノズル312は、搬送方向Sと平行な方向(図中の矢印Yの方向)にそれぞれ線状に配列されてノズル列314を形成する。さらに、複数のノズル列314が主走査方向Mと平行な方向(図中の矢印Xの方向)に配列される。これにより、複数のノズル312は全体としてマトリックス状に配置される。
ここで、検知部410における光源412および受光部414の間を伝播する検出光の光路は、記録ヘッド310の主走査方向Mに対して、すなわち、ノズル列314における複数のノズル312の並び方向に対して傾いている。このレイアウトにおいて、記録ヘッド310を主走査方向Mに移動させつつ各ノズル312からインクを吐出することにより、検知部410は、ノズル列314を形成するノズル312の各々に対して、インクの吐出を個別に検出する。
なお、図6では、各々が6個のノズル312を有する6列のノズル列314が描かれている。しかしながら、各ノズル列314に含まれるノズル312の数はこれより多くてもよく、さらに、ノズル列314の数もこれより多くてもよい。
図7は、インクジェット式記録装置100の機能を示すブロック図である。なお、図7には、不吐出ノズル検出動作に関連する機能ブロックが示されており、記録用紙の搬送動作等の機能ブロックは省略されている。図7に示すように、インクジェット式記録装置100は、上記キャリッジモータ332、検知部410、記録ヘッド310に加えて、受信部510、主走査駆動部520、タイミング信号生成部530、不吐出判断部540、クリーニング機構550およびエンコーダ334を備える。
また、記録ヘッド310は、1次バッファ311、2次バッファ313および駆動素子315を有する。駆動素子315は、各ノズル312に対応して設けられ、ノズル駆動データに基づいて駆動することにより、ノズル312からインクを吐出する。駆動素子315の例は、圧電素子、ヒータ等である。
受信部510は、PC等のホスト装置501から記録用紙150に記録する電気的な信号である記録データを受信する。この記録データは、記録ヘッド310を主走査方向に駆動する主走査駆動データと、各々のノズル312からインクを吐出するか否かを示すノズル駆動データと、記録用紙150を搬送方向に搬送する搬送データとを含む。さらに、受信部510は、不吐出ノズルを判断する場合に、その旨の指示と共に不吐出ノズル判断用の記録データをホスト装置501から受信する。不吐出ノズル判断用の記録データは、複数のノズル列314の一列ずつ順にインクを吐出するノズル駆動データを含む。すなわち、当該ノズル駆動データは、最初のタイミングでKのノズル列314のノズル312からインクを吐出すると共に、他のC1等のノズル列314のノズル312からはインクを吐出せず、次のタイミングではC1のノズル列314からインクを吐出すると共に、他のK、C2等のノズル列314のノズル312からはインクを吐出せず、以降の各々のタイミングに一列ずつノズル列314からインクを吐出する。なお、受信部510は、不吐出ノズル判断用の記録データをホスト装置501から受信するのに代えて、当該記録データを予め格納しており、不吐出ノズルを判断する場合に、この記録データを読み出して用いてもよい。
主走査駆動部520は、受信部510で受信された記録データのうちの主走査駆動データに基づいて、キャリッジモータ332を駆動してキャリッジ230を往復移動する。また、エンコーダ334は、光学センサを含み、樹脂フィルム335の遮光帯と透明な本体との間における受光量の変化を検知して、タイミング信号生成部530に送る。
タイミング信号生成部530は、インクジェット式記録装置100の内部のシリアルクロック信号、および、エンコーダ334から入力された信号に基づいて、インクジェット式記録装置100を動作するタイミングの基本となる記録タイミング信号を生成する。タイミング信号生成部530は、エンコーダ334から入力された信号をさらに主走査駆動部520に受け渡すことにより、主走査駆動部520は、キャリッジモータ332をフィードバック制御する。
さらに、タイミング信号生成部530は、記録タイミング信号に基づいて、ラッチ信号を生成する。ラッチ信号は、記録タイミング信号に同期しており、ノズル駆動データをラッチするタイミングを示す。
記録ヘッド310の1次バッファ311は、タイミング信号生成部530で生成されたラッチ信号毎に、受信部510からノズル駆動データを受信して保持する。さらに、1次バッファは、当該ラッチ信号毎に、そのときに保持していたノズル駆動データを2次バッファに受け渡す。
2次バッファ313は、ラッチ信号毎に、上記1次バッファ311からノズル駆動データを受信して保持する。さらに、2次バッファは、当該ラッチ信号毎に、そのときに保持していたノズル駆動データに基づいて駆動素子315を駆動する。
不吐出判断部540は、タイミング信号生成部530で生成された一のラッチ信号を受信してから、検知部410によりインクの吐出が検知されるまでの時間を計測する。さらに、不吐出判断部540は、この時間に基づいて、当該一のラッチ信号でラッチされたノズル駆動データで駆動される駆動素子に対応したノズルからインクが吐出されたか否かを判断する。例えば、不吐出判断部540は、ラッチ信号を受信してから規定時間内にインクが吐出されたことが検出されなかった場合に、当該ノズルからインクが吐出されたかったと判断する。これにより、不吐出判断部540は、インクを吐出すべきであるにもかかわらずインクを吐出しなかった不吐出ノズルを特定して記憶する。なお、規定時間は、規定期間は、ラッチ信号LTCからインクが吐出されるべき時間として、ノズル列314に含まれるノズル312毎に設定されていおり、ノズル312の順番に対応付けて不吐出判断部540に、例えば工場出荷時に予め記憶されていることが好ましい。
さらに、不吐出判断部540は、不吐出ノズルを特定する情報をクリーニング機構550に受け渡す。クリーニング機構550は、不吐出判断部540により特定された不吐出ノズルに対応する駆動素子315を強制的に駆動してフラッシングする。
図8は、不吐出ノズル検出動作における各信号の関係を示す。同図に示すように、各信号は、インクジェット式記録装置100のシリアルクロック信号DCKに同期する。
記録タイミング信号PTSは、特定のノズル列314がインクを吐出すべき位置に到達したことがエンコーダ334により検出された場合に、生成される。さらに、この記録タイミング信号PTSに基づいて、ラッチ信号LTCが生成される。ラッチ信号LTCは、1次バッファ311から2次バッファ313に対して、ひとつのノズル列314に相当するノズル駆動データDを転送するタイミングを指示する。
ノズル駆動データDは、特定のノズル列314に含まれる複数のノズル312のそれぞれからインクを吐出するか否かを示す。従って、記録画像に応じて、インクを吐出するノズル312と、吐出しないノズル312とに応じて、信号レベルが変化する。図8に示す不吐出ノズル検出動作において、ノズル駆動データDは、一つの記録タイミング信号に対して、当該特定のノズル列314に含まれるノズル312から順次インクを吐出することを示す。
駆動信号COMは、上記ノズル駆動データDをスイッチとして駆動素子315に与える電力を示す。すなわち、インクを吐出する場合に駆動素子315に与える電力の時間変化を示す駆動信号COMのパターンが格納されており、ノズル駆動データDにより特定のノズル312からインクを吐出する指示があった場合には、当該駆動信号COMが当該ノズル312に対応する駆動素子315に与えられて、当該駆動素子が駆動される。なお、ノズル駆動データDは、ノズル312から吐出されるインクの量を示す情報を含んでいてもよく、この場合には、インクの量に応じた駆動信号COMのパターンが予め格納されており、当該ノズル駆動データDの情報に示されたインクの量に応じた駆動信号COMが読み出されてもよい。
検知部出力DTEは、検知部410から出力される信号を示す。不吐出ノズル検出動作において、ノズル列314の全てからインクを吐出しつつ、記録ヘッド310が検査領域400内を移動した場合、ノズル312から吐出されるインク滴は、光源412および受光部414の間で検出光を順次遮る。従って、受光部414において検出する光量が低下して、それに応じて検知部出力DTEのレベルも低下する。一方、ノズル312からインクが吐出されていない場合は、受光部414における検出光量は変化しないので、検知部出力DTEのレベルも変化しない。検知部出力DTEのレベルの相違により、ノズル312におけるインクの吐出または不吐出を検知する。
図8に示されるように、駆動信号COMは、ラッチ信号LTCに基づいて駆動素子215に与えられる。よって、ラッチ信号LTCが発生したタイミングから駆動信号COMが与えられるまでの既知の期間を規定期間T1、T2として、検知部出力DTEを監視することにより、特定のノズル312がインクを吐出しなかったことを検知できる。なお、規定期間T1、T2の基準となるタイミング信号はラッチ信号LTCに限られず、ノズル312がインクを吐出するタイミングとの関係が判っているタイミング信号であればよい。他のタイミング信号の一例は、記録タイミング信号PTSである。
図9は、不吐出ノズル検出動作のフローチャートである。同図に示すように、不吐出ノズル検出動作が開始されると、まず、主走査駆動部520は、キャリッジ230を検査領域400における検査開始位置に移動する(S101)。これにより、吐出検査の対象となるノズル列314が検知部410の直近まで移動される。さらに、不吐出判断部540は、検知対象のノズル番号Nとノズル列番号Lとをそれぞれ1に設定する(S112、S114)。
次に、不吐出判断部540は、当該ノズル列314に対するラッチ信号LTCを検知すると(S102:YES)、タイマを始動し(S103)、規定期間T1において検出部出力DTEの出力を監視する(S104)。不吐出判断部540は、この規定期間T1において、検知部出力DTEの信号レベルが変化したことを検知した場合に、当該ラッチ信号LTCにより吐出が指示されたノズル列314のノズル312からインクが吐出されたものと判断する(S104:YES)。不吐出判断部540は、検出対象のノズル番号Nおよびノズル列番号Lにより、上記ノズル312を特定することができる。
一方、ステップS104において、不吐出判断部540は、検知部出力DTEの信号レベルが変化することなく規定期間T1が経過した場合に、このノズル312からインクが吐出されなかったことを検知し(S104:NO)、不吐出のノズル312を特定する情報を記録する(S105)。この場合に、不吐出判断部540は、不吐出のノズル312を特定する情報として、ノズル番号Nおよびノズル列番号Lを記録してもよい。
次に、ステップS104の動作を、当該ノズル列314に含まれるノズル数と同じ回数だけ繰り返す(S106、S107)。この場合に、不吐出判断部540は、検知対象のノズル番号Nに対応した規定時間を読み出して、ステップS104を実行する。ステップS104の動作が当該ノズル列314に含まれるノズル数と同じ回数だけ繰り返された場合に(S106:YES)、検知対象のノズル列番号Lが、記録ヘッド310に含まれるノズル列の数と比較される(S108)。
ステップS108において、ノズル列番号Lがノズル列314の数に達していない場合に(S108:NO)、次のノズル列について、ステップS114からS106の動作を繰り返す。一方、ステップS114からS106の動作がノズル列314の数と同じ回数だけ繰り返された場合に(S108:YES)、この記録ヘッド310のすべてのノズル312について不吐出ノズル検知がされたと判断し、ステップS110に進む。
ステップS110において、制御機構500は、不吐出であったことが記録されたノズル312に対してクリーニング動作を実行する(S110)。これにより本フローチャートが終了する。
以上、本実施形態によれば、ノズル312からインクが吐出されるべきタイミングで、当該ノズル312からインクが吐出されたかどうかを検知することができる。よって、インクが吐出されなかったノズル312を特定することができる。さらに、不吐出であったことが検知されたノズル312に限ってクリーニング動作が実行されるので、クリーニング動作により消費されるインクの量が低減されると共に、クリーニング動作に要する時間も短縮される。
上記実施形態においては、検知部410の光路は、ノズル列314におけるノズル312の並び方向に対して傾いているが、光路の方向はこれに限られない。他の例として、検知部410の光路が、ノズル列314におけるノズル312の並び方向に平行であってもよい。この場合には、特定のノズル列314について不吐出ノズル検出動作をしている間は、キャリッジ230を主走査方向について停止させておく。この場合であっても、図8に示すように、当該ノズル列314に含まれる複数のノズル312から時間差をもって順次、インクが吐出されることにより、検知部410は、ノズル列314を形成するノズル312の各々に対して、インクの吐出を個別に検出する。よって、不吐出判断部540は、インクを吐出すべきであるにもかかわらずインクを吐出しなかった不吐出ノズルを特定することができる。
さらに、上記実施形態において、検知部410は光学的にインクの吐出を検知している。しかしながら、いずれかのノズルからインクが吐出されたことが検知できれば、インクの吐出の検知方法はこれに限られない。
また、上記実施形態において、不吐出判断部540は、予め設定されている規定時間内におけるインクの吐出の有無を検知するが、吐出の有無の検知はこれに限られない。他の例として、一つのラッチ信号に対して一つのノズル312からインクを吐出するノズル駆動データを用いて、不吐出判断部540は、一のラッチ信号を受信してから次のラッチ信号を受信するまでの間に、検知部410によるインクの吐出の検知が無かったことに基づいて、当該一のラッチ信号でラッチされたノズル駆動データに対応したノズル312からインクが吐出されなかったことを判断してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
インクジェット式記録装置100を前面から見た外観を示す斜視図である。 インクジェット式記録装置100を背面から見た外観を示す斜視図である。 インクジェット式記録装置100の内部機構200を示す斜視図である。 記録用紙150の搬送経路300とその近傍の配置を模式的に示す図である。 検査領域400の構造を模式的に示す図である。 記録ヘッド310におけるノズルの配置を模式的に示す平面図である。 インクジェット式記録装置100の機能を示すブロック図である。 不吐出ノズル検出動作における各信号の関係を示す。 不吐出ノズル検出動作のフローチャートである。
符号の説明
100 インクジェット式記録装置、110 筐体、112 上部筐体、114 下部筐体、116 小型筐体、130 操作パネル、140 カートリッジホルダ、150 記録用紙、152 ロール、160 スピンドル、200 内部機構、210 搬送部、212 搬送駆動ローラ、220 ガイドレール、230 キャリッジ、240 インクカートリッジ、250 吸引プラテン、252 案内面、310 記録ヘッド、312 ノズル、314 ノズル列、320 タイミングベルト、330 プーリ、332 キャリッジモータ、334 エンコーダ、335 樹脂フィルム、340 ガイド軸、370 キャップ、400 検査領域、410 検知部、412 光源、414 受光部、416 廃液吸収部材、501 ホスト装置、510 受信部、520 主走査駆動部、530 タイミング信号生成部、540 不吐出判断部

Claims (4)

  1. ノズルおよび前記ノズルから液体を噴射させる駆動素子の組を複数有する液体噴射ヘッドと、
    前記駆動素子を駆動するタイミングを制御するタイミング信号を順次生成して出力するタイミング信号生成部と、
    前記液体噴射ヘッドのいずれかのノズルから液体が噴射されたことを検知する液体噴射検知部と、
    一のタイミング信号を受信した場合に、前記一のタイミング信号を受信してから前記液体噴射検知部により液体の噴射が検知されるまでの時間に基づいて、前記一のタイミング信号に対応するタイミングで駆動される前記駆動素子に対応した前記ノズルから液体が噴射されたか否かを判断する不噴射ノズル判断部と
    を備える液体噴射装置。
  2. 前記タイミング信号は、いずれの駆動素子を駆動するかを示す駆動データをラッチするタイミングを制御するラッチ信号を含み、
    前記不噴射ノズル判断部は、一のラッチ信号を受信してから前記液体噴射検知部により液体の噴射が検知されるまでの時間に基づいて、前記一のラッチ信号でラッチされた駆動データで駆動される駆動素子に対応した前記ノズルから液体が噴射されたか否かを判断する請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記不噴射ノズル判断部は、一のラッチ信号を受信してから次のラッチ信号を受信するまでの間に、前記液体噴射検知部による液体噴射の検知が無かったことに基づいて、前記一のラッチ信号でラッチされた駆動データで駆動された駆動素子に対応したノズルから液体が噴射されなかったことを判断する請求項1に記載の液体噴射装置。
  4. ノズルおよび前記ノズルから液体を噴射させる駆動素子の組を複数有する液体噴射ヘッドと、
    前記駆動素子を駆動するタイミングを制御するタイミング信号を順次生成して出力するタイミング信号生成部と、
    前記液体噴射ヘッドのいずれかのノズルから液体が噴射されたことを検知する液体噴射検知部と
    を備えた液体噴射装置における不噴射ノズル判断方法であって、
    一のタイミング信号を受信した場合に、前記一のタイミング信号を受信してから前記液体噴射検知部により液体の噴射が検知されるまでの時間に基づいて、前記一のタイミング信号に対応するタイミングで駆動される前記駆動素子に対応した前記ノズルから液体が噴射されたか否かを判断する不噴射ノズル判断方法。
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