JP2009061078A - ワックスヒーター - Google Patents
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Abstract
【課題】 脱毛用ワックスを容器入りのまま容易に加熱、溶融、並びに保温することができる簡単な構造のワックスヒーターを提供する。
【解決手段】 ワックスヒーター10は、加熱源26と、温度制御器25と、ワックス塗布器1を加熱する加熱スペース16と、ワックス塗布器1を一時的に加熱後の状態に維持する保温スペース21と、加熱スペース16を開閉する蓋部12を備えて上記全ての要素を包む本体ボデー11とから構成される。あるいは、加熱と保温とを兼ねる加熱スペース21をワックスヒーター40、50の本体ボデー41、51の上面または側面に開口させ、蓋部12を無くしてもよい。加熱源は電気ヒーター26、温度制御器はサーモスタット25を利用することで簡便に構成することができる。
【選択図】図1
【解決手段】 ワックスヒーター10は、加熱源26と、温度制御器25と、ワックス塗布器1を加熱する加熱スペース16と、ワックス塗布器1を一時的に加熱後の状態に維持する保温スペース21と、加熱スペース16を開閉する蓋部12を備えて上記全ての要素を包む本体ボデー11とから構成される。あるいは、加熱と保温とを兼ねる加熱スペース21をワックスヒーター40、50の本体ボデー41、51の上面または側面に開口させ、蓋部12を無くしてもよい。加熱源は電気ヒーター26、温度制御器はサーモスタット25を利用することで簡便に構成することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、脱毛処理用ワックスを使用する際に当該ワックスを加熱溶融するためのワックスヒーターに関する。
脱毛処理用ワックス(以下、単に「ワックス」と云う。)は、医療用あるいは美容目的に使用されている。一般にワックスは固形状態でユーザに供給され、これを一定の温度まで加熱して溶融状態になったところで患者(この中には美容目的での利用者をも含むものとする。以下、同。)の皮膚の対象部位に塗布する。一定時間経過後、ワックスが固化した状態で当該ワックスを皮膚から剥がすと、体毛がワックスに絡んで同時に皮膚から剥がれ、脱毛処理される。
脱毛処理にはこの他にレーザを局部に照射して除去する方法も知られている。しかしながらこのレーザ使用による処理は、医療行為として所定の資格を有することが求められ、また設備的要因も絡むため一般者の利用は制限されている。また、レーザによる処理は、状況によっては患者の皮膚へ負担を強いることもあり得る。これに対してワックスによる脱毛処理は厚生労働省にも認められた方法であり、簡便であることから例えば個人用として利用できるなど、主に美容の分野では広く普及し始めている。
ワックスは、各メーカーから各種仕様のものが販売されている。例えば体毛の種類、脱毛対象部位、患者の体質、年齢層などに応じて患者の皮膚に優しく、且つ有効な脱毛効果を奏するものが選択される。一例として、ワックスには複合樹脂(松ヤニ樹脂など)、水酸化樹脂酸塩、植物性オイル、二酸化チタンなどが含有され、これが瓶状プラスチック製の容器に入れて出荷されている。
使用時、従来では各種ヒーターなどでワックスを加熱した後に器などへ移し、固化しないよう加熱を継続して溶融状態を維持したまま、へら(箆)などを利用して所望量掬い上げ、これを患者の皮膚の対象部位に塗布する。この方法は広く利用されてはいるが、ワックス塗布量にむらが生じ易く、またワックスが多目に塗布されて固化した後のワックス層が比較的厚くなり易いという問題があった。このため、この方法を実施するにはある程度の熟練が必要とされるなど、特に初心者にはなじみ難い方法であった。
これに対し、へらに代わってローラ式の塗布器具が近年導入されている。これはワックスが入った容器の注入口に、回転式円筒状のローラを備えた塗布部を取り付けたもので、前記ローラを皮膚の対象部位に押し当てて皮膚に沿ってローラを転がしながら滑らすよう構成されている。この際、ローラが回転して容器内の溶融したワックスがローラ上に転載され、次にそのローラ上のワックスが患者の皮膚に塗布される。
前記塗布器具には、ローラの回転軸に沿ってローラの全長を覆うように延びる定量プレートが設けられ、ローラ上に転載されたワックスはローラの回転によって定量プレートとローラとの間にある隙間(0.2〜0.4mmほど)を通過する。この際、定量プレートによってワックスの膜厚が適切に制御される結果、患者の皮膚に薄く、均一な好ましいワックス層を塗布することが可能となる。これまでのへら方式と違って熟練を要しないことから、初心者にも容易に好ましいワックス塗布が可能となった。
しかしながら、このローラ式塗布器具を利用したワックス塗布にも改善の余地があった。へらで溶融ワックスの所望量を掬い上げる方法と異なり、ワックスが定量プレートとローラとの間の比較的薄い隙間からローラの回転につれて供給されるため、ワックス温度が低下するにつれてワックスの流動性が下がり、所定量のワックスが供給されないことがあり得た。逆に、ワックスの温度が必要以上に高まると、ローラ式塗布器具では通常ローラを下に向けて使用するため、溶融度の増したワックスが前記隙間を通って余剰に流れ出す傾向を生む。
すなわち、ローラ式塗布方法では、その長所を生かすにはワックスの温度管理が極めて重要なファクターとなる。ワックスの種類(融点、粘度など)によってある程度の幅はあるが、適切な溶融温度は大体90℃前後である。従来ではプラスチックの容器に入ったワックスを容器ごと高温水に入れて溶融したり、適切な熱源の近くで加熱したりするなどして使用されていた。しかしながらこれらの方法では温度管理が必ずしも十分とはいえず、また、利用中に温度が低下してワックスの流動性が下がると、再度加熱する煩わしさがあり、このため簡便な加熱装置あるいは保温装置が望まれていた。
以上より、本発明は上述した従来技術にある問題点を解消し、ワックスの加熱に適した、簡便な構造で使用も容易なワックスヒーターを提供することにより、ワックスの適切な温度管理を可能とし、利点の多いローラ式塗布器具の使用をより容易にすることを目的としている。
本発明は、加熱源と温度制御器とを組み合わせ、蓋部の開閉などにより容易にワックス容器の出し入れをすることができ、しかも使用中にはワックス容器を保温保持することも可能なワックスヒーターを提供することにより上述した問題を解消するもので、具体的には以下の内容を含む。
すなわち、本発明にかかる1つの態様は、脱毛処理用ワックスを加熱溶融するためのワックスヒーターであって、加熱源と、温度制御器と、ワックスを収納したワックス容器又は該ワックス容器を含むワックス塗布器を加熱する加熱スペースと、前記ワックス塗布器をワックス溶融状態のまま保温する保温スペースと、前記加熱スペースを開閉する蓋部を有して全体を包む本体ボデーとから構成されることを特徴とするワックスヒーターに関する。
前記加熱スペースは前記本体ボデーの少なくともいずれか一方の側面に設けることができ、また前記保温スペースは前記本体ボデーの上面に開口させることができる。前記加熱スペースと前記保温スペースの双方は、共通の加熱源により加熱させることが効率的で好ましいが、ただしこれに限定はされない。
本発明にかかる他の態様は、脱毛処理用ワックスを加熱溶融するためのワックスヒーターであって、加熱源と、温度制御器と、ワックスを収納したワックス容器又は該ワックス容器を含むワックス塗布器を加熱する加熱スペースと、上記全ての要素を包む本体ボデーとから構成され、前記加熱スペースが、前記本体ボデーの少なくともいずれか一方の側面、または前記本体ボデーの上面に開口していることを特徴とするワックスヒーターに関する。
以上、いずれのワックスヒーターにおいても、前記温度制御器は温度センサを含む制御器、又はサーモスタットのいずれかで構成することができ、また前記加熱源は電気ヒーターで構成することができる。
前記加熱スペース又は前記保温スペースには、ワックス塗布器を傾斜して密着させられるよう、地面に垂直な方向に対してやや傾斜した加熱パネルを設けることが好ましい。
本発明の実施により、ワックス加熱の温度管理を正確に行うことができ、ローラ式ワックス塗布器具の使用が容易となる結果、初心者を含めてより多くの人がローラ式塗布器具を利用することができるようになる。この結果、脱毛処理そのものをより身近なものとすることができる。
本発明にかかる第1の実施の形態のワックスヒーターについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかるワックスヒーター10と、ワックスヒーター10で加熱されるローラ式ワックス塗布器1(以下、単に「ワックス塗布器」という。)とを示している。ワックス塗布器1は、円A内に拡大表示されているように、ワックスが充填されたワックス容器2の注入口のねじ部3に、ローラ4を含む塗布部5をねじ込んで固定するよう構成されている。使用時にはワックス容器2が把持部となり、ユーザはワックス容器2の部分を掴んで塗布部5にあるローラ4を皮膚の対象部位に当てる。なお、本明細書ではワックス容器2に塗布部5が固定された状態のものをワックス塗布器1と呼ぶものとする。
本実施の形態にかかるワックスヒーター10は、蓋部12を回転可能に支持した本体ボデー11を有する。本体ボデー11の内部には、後述する加熱源と、内部の温度を制御する温度制御器が収納されている。温度制御器の設定温度は、ダイヤル15の操作などによって調整することが可能である。
蓋部12は、フレーム13とアクリル透明板14とから構成され、図1では開放されているが破線矢印20で示すように閉鎖することが可能である。蓋部12が閉じた際に対向する位置には、ワックス塗布器1を加熱する加熱スペース16が設けられている。加熱スペース16は、蓋部12が閉じた状態で周囲を囲まれ、加熱スペース16の奥側に位置する加熱プレート17により内部が加熱される。加熱プレート17には前記加熱源による加熱エネルギーが伝達され、ワックス塗布器1をこの加熱プレート17に密着して置くことによって効果的に加熱することができる。加熱プレート17の幅を延ばすことにより、任意の数のワックス塗布器1を加熱することができる。
本体ボデー11の頂部には、保温スペース21が開口している。保温スペース21には上方からのワックス塗布器1の挿入、上方への取り出しが可能である。保温スペース21は上方を除いて周囲を囲まれており、図示の例では挿入されたワックス塗布器1の背後に加熱プレート22が位置し、密着して置かれるワックス塗布器1を保温する。加熱プレート22には内部にある図示しない加熱源から熱エネルギが伝達されている。保温スペース21の長さを延ばすことにより、任意の数のワックス塗布器1を保温することができる。
本体ボデー11には、この他に通電状態を表示するスイッチ兼用のパイロットランプ18と、電源コード19とが取り付けられている。
以上のように構成されたワックスヒーター10の使用時、まずユーザが電源を入れ、適切な管理温度が得られるようダイヤル15を回して温度調節をする。蓋部12が閉じられた状態で加熱スペース16内に置かれたワックス塗布器1が加熱され、ワックスが溶融する。室温等の条件にもよるが、約30分程でワックスが適切な溶融状態となる。ユーザは状況をみて蓋部12を開け、ワックス塗布器1を掴んで取り出し、ローラ4を患者の皮膚の対象部位に押し当て、皮膚に沿って滑らせることによりワックスを塗布する。必要であれば、布などを利用してワックスの溶融状態を事前に確認してもよい。
皮膚に塗布されたワックスは通常数十秒で固化する。一定の面積の塗布を終えたユーザは、ワックス塗布器1を一時的に保温スペース21内に置くことができる。保温スペース21の保温作用により、ワックス塗布器1のワックスは固化することがなく、次のワックス塗布動作の際に取り出して再度使用することができる。ここで言う「一時的な」保存とは、次のワックス塗布に移るまでの待機の間にワックスが固化しない時間を意味し、ワックスの種類や室温などの条件によって異なるが、通常10〜20分ほどはワックスを溶融状態に保つことができる。万一ワックスが固化した場合には、当該ワックス塗布器1を加熱スペース16に入れることによってワックスを再び溶融させることができる。
保温スペース21を利用することにより、ワックスの固化を防ぐためにわざわざ蓋部12の開閉操作が必要な加熱スペース16に戻す必要がなくなり、作業性が向上する。また従来では、ワックス塗布の動作中の一時的な待機時間の間はワックス塗布器1を机の上などに放置する以外になく、その場合には待機時間中にワックスの固化が早く進行するなどして作業性を悪化させていた。
患者の皮膚に塗布されたワックスが固化すると、ユーザはその固化したワックスを皮膚から剥がし、当該部位の脱毛処理を行う。次にユーザは、保温スペース21に置かれたワックス塗布器1を再び取り出し、患者の皮膚の次に処理する対象部位にワックスを塗布し、以下、これを繰り返す。
使用を終えたワックス塗布器1は、再び加熱スペース16に戻され、次の患者の処置の間保管される。加熱スペース16は、図示しない温度制御器の操作で所定の温度幅で管理されており、収納されたワックス塗布器1はいつでも使用可能な状態に維持されている。本実施の形態における加熱スペース16の温度は、加熱プレート17の表面温度で約100〜110℃に管理されている。また、保温スペース21の温度は、加熱プレート22の表面温度で約95〜100℃に管理されている。なお、加熱スペース16内では、塗布部5を装着したワックス塗布器1のほか、塗布部5装着前のワックス容器2のみを加熱することも勿論可能である。
次に、図2、図3を参照してワックスヒーター10をより詳細に説明する。図2(a)は、ワックスヒーター10の側面断面図を示している。本体ボデー11には蓋部12が取り付けられ、本体ボデー11内部には、加熱スペース16と保温スペース21とが設けられている。加熱スペース16の奥側の側面に加熱プレート17が配置され、加熱プレート17は収納されるワックス塗布器1が密着して接するよう垂直軸(地面に垂直な鉛直方向)に対してやや傾斜して配置されている。加熱プレート17の背後に接して加熱源である電気ヒーター26が配置され、電気ヒーター26による熱エネルギーは加熱プレート17に効果的に伝達される。
保温スペース21の奥側(図の左側)に配置された加熱プレート22は、カギ状に折り曲げられ、その一端で先の電気ヒーター26の背後に密着して接している。このように、電気ヒーター26による熱エネルギーを、加熱スペース16と保温スペース21の双方の加熱プレート17、22に利用することが効率的である。保温スペース21にある加熱プレート22も同様に、ワックス塗布器1との密着を確保するために垂直線に対してやや傾斜して配置されている。本実施の形態では両加熱プレート17、22は、いずれもアルミ板から作られている。
なお、図示の例では電気ヒーター26を加熱スペース16と保温スペース21の双方の加熱プレート17、22を加熱するよう構成されているが、個別の電気ヒーター26を各加熱プレート17、22にそれぞれ配置しても良い。
保温スペース21側の加熱プレート22の背後は温度感知部27とされ、ここに後述する温度制御器が配置されてワックスヒーター10全体の温度制御を行っている。同一の加熱源26を利用しながら、当該加熱源26からの距離を適切に設定することにより、加熱スペース16と保温スペース21の温度幅に上述のように差を設けることができる。また、いずれか一方のスペースの近傍に温度感知部27を設けることにより、両者の温度管理を同時に行うことができる。
図2(b)はワックスヒーター10の正面図を示している。蓋部12には開閉用のつまみ28が設けられ、また蓋部12は一対の蝶番29によって本体ボデー11に開閉可能に取り付けられている。当該蝶番29はストッパ付きのもので、蓋部12開放時には図2(a)に示すように蓋部12が略水平位置に維持されるよう構成されている。
ワックスヒーター10は、加熱スペース16内の温度管理を厳密に行うことが使命であり、そのために各電気部品の仕様、配置場所の設定が重要である。本実施の形態では、一例として図1に示す外観で加熱スペース16内に計6本のワックス塗布器1を収納、加熱するよう構成されている。図3は、本実施の形態にかかるワックスヒーター10の配線図を示している。本実施の形態の構成では、加熱源として100V、150Wの電気ヒーター26を図2(a)に示す位置に配置し、温度制御器として90℃作動サーモスタット25を同じく図2(a)に示す温度感知部27に配置することによって温度管理を可能にしている。サーモスタット25は0〜90℃の間で制御可能であり、図1に示すダイヤル15によって調節することができる。
なお、加熱源としては抵抗線加熱式電気ヒーター26を使用しているが、赤外線ヒーター、ランプヒーターなど他の形式の加熱源を利用してもよい。また、温度制御器としてサーモスタット25を使用しているが、スイッチに連動する制御回路を備えた温度センサなど他の温度制御器が使用されてもよい。
また、本体ボデー11の材質は、耐熱性、耐久性が果たせるものであれば任意であるが、本実施の形態ではステンレス鋼を用いている。さらに本体ボデー11の内部は断熱材で覆われ、外部への熱の伝播を遮断している。
次に、本発明にかかる第2の実施の形態のワックスヒーターについて、図面を参照して説明する。図4は、本実施の形態にかかるワックスヒーター30の側面断面図を示しており、図2(a)に対応している。図4からも明らかなように、本実施の形態では、先の実施の形態で示すワックスヒーター10の加熱スペース16が図の左右両面に設けられている(16a、16b)。このため、蓋部12も左右両側に配置され(12a、12b)、中央部に保温スペース21が設けられている(21a、21b)。図示の例では左側の加熱スペース16bに対応した左側の保温スペース21bを手前側に示しているが、破線で示すように右側の加熱スペース16aに対応した右側の保温スペース21aも設けられている。左右の保温スペース21a、21bは、交互配置、列の半分に区分けした配置など、任意の配置が可能である。
図示されていないが、温度感知部27は、図2(a)に示すよう、対応する保温スペース21a、21bの背後に設けることができる。その他の構成要素は、基本的に先の実施の形態と同様である。加熱スペース16、保温スペース21が左右両面に設けられることによって、例えばカウンタを挟んだ両側で2人のユーザが同時並行で使用することができる。制御系を左右それぞれ独立させることにより、左右いずれか一方の系統の加熱スペース16、保温スペース21のみを利用することも可能である。
従来技術の項で説明したように、ワックスには目的用途に応じて色々な仕様のものが用意されており、それらの間では溶融温度が異なるものもある。本実施の形態のワックスヒーター30の利用方法として、このような場合、一方の加熱スペース16aを1つのワックスの最適溶融温度にセットし、他方の加熱プレート16bを他のワックスの最適溶融温度にセットすることによって2種類のワックスを1つのワックスヒーター30により同時に最適な状態で使用することが可能となる。
ワックス加熱時には加熱スペース16を利用し、ワックス塗布の間の一時的な保温時には保温スペース21を利用することなど、その他のワックスヒーター30の特徴は先の実施の形態で説明したものと同様である。
次に、本発明にかかる第3の実施の形態のワックスヒーターについて、図面を参照して説明する。図5(a)は、本実施の形態にかかるワックスヒーター40を示しており、当該ワックスヒーター40はこれまでの実施の形態とは異なり、蓋部12を備えておらず、ワックス塗布器1を、全て本体ボデー41の上面に開口する加熱スペース42(42a、42b)に上方から出し入れするよう構成されている。加熱スペース42は、基本構造は図2(a)に示す保温スペース21に類似するが、ここでは保温のみではなく加熱も行うことができ、加熱源である図示しない電気ヒーターが加熱プレート43(43a、43b)の背後に配置されている点で相違している。また、ワックス塗布器1全体が加熱スペース42内に入るよう加熱スペース42は図2(a)に示す保温スペース21よりも深めに形成されている。その他、個々の電気部品の構成は、第1の実施の形態で示したものと同様である。
ワックス塗布器1が加熱スペース42内に深く入り込むことから、取り出しを容易にするため、ワックス塗布器1には取り出し用フック6を予め取り付けて置くことが便利である。この取り出し用フック6は単なる一例であり、他の取り出し手段が用いられてもよい。
このように本体ボデー41の上面に加熱スペース42の開口部を設けることの利点は、ワックス塗布器1を蓋部の操作することなく片手で加熱スペースに出し入れできることであり、また、加熱スペース、保温スペースを区別することなく、共通に使用できる点である。また、左右の構造を対称とできる結果、内部の構成要素を左右共通化して製造コストを低減することもできる。
また、他の利用方法として、ワックス塗布器1を加熱する際には他の実施の形態で示した蓋部12付きのワックスヒーター10、30を加熱専用に利用し、本実施の形態にかかるワックスヒーター40は保温専用として使用することもできる。この場合には、保温目的で、管理温度をやや低めに設定することができる。
図示の例では、2列の加熱スペース42a、42bを設けているが、このようにすることで多数のワックス塗布器1を加熱できるために効率的であり、また左右の温度を変えて2種類のワックスを扱うことができて好ましい。しかしながら、加熱スペース42を一列のみ配置するよう構成することも勿論可能である。あるいは2列よりも多く加熱スペース42を配置してもよい。
図5(b)は、本実施の形態にかかる他の態様のワックスヒーター50を示している。図示のワックスヒーター50は、加熱スペース52、53が本体ボデー51の両側面に開口している。図示の例では、各側面に2列の加熱スペース52、53が開口しているが、この列の数は任意である。また、左右両面に開口しているが、左右いずれか一方のみに開口していてもよい。加熱すべきワックス塗布器1の数が更に多い場合には、4方にある側面に加熱スペースを開口させてもよく、あるいは円形の本体ボデーの周囲を巡って幾つかの加熱スペースを設けてもよい。ここでいう本体ボデー51の「側面」には、これらの態様をも包含するものとする。その他の内部構成は、基本的にこれまで述べた他の実施の形態に示すものと同様である。なお、円形の本体ボデーを採用した場合には、当該本体ボデーを回転可能とすることが便利である。
本発明に係るワックスヒーターは、医療、美容の産業分野において広く利用することができる。
1.ローラ式ワックス塗布器、 2.ワックス容器、 4.ローラ、 5.塗布部、 10.ワックスヒーター、 11.本体ボデー、 12.蓋部、 16.加熱スペース、 17.加熱プレート、 21.保温スペース、 22.加熱プレート、 25.温度制御器(サーモスタット)、 26.加熱源(電気ヒーター)、 30.ワックスヒーター、 40.ワックスヒーター、 41.本体ボデー、 42.加熱スペース、 43.加熱プレート、 50.ワックスヒーター、 51.本体ボデー、 52、53.加熱スペース。
Claims (7)
- 脱毛処理用ワックスを加熱溶融するためのワックスヒーターであって、
加熱源と、
温度制御器と、
ワックスを収納したワックス容器又は該ワックス容器を含むワックス塗布器を加熱する加熱スペースと、
前記ワックス塗布器をワックス溶融状態のまま保温する保温スペースと、
前記加熱スペースを開閉する蓋部を有し、全体を包む本体ボデーとから構成されることを特徴とするワックスヒーター。 - 前記加熱スペースが前記本体ボデーの少なくともいずれか一方の側面に設けられ、前記保温スペースが前記本体ボデーの上面に開口していることを特徴とする、請求項1に記載のワックスヒーター。
- 前記加熱スペースと前記保温スペースの双方が、共通の加熱源により加熱されることを特徴とする、請求項1に記載のワックスヒーター。
- 脱毛処理用ワックスを加熱溶融するためのワックスヒーターであって、
加熱源と、
温度制御器と、
ワックスを収納したワックス容器又は該ワックス容器を含むワックス塗布器を加熱する加熱スペースと、
上記全ての要素を包む本体ボデーとから構成され、
前記加熱スペースが、前記本体ボデーの少なくともいずれか一方の側面、または前記本体ボデーの上面に開口していることを特徴とするワックスヒーター。 - 前記温度制御器が、温度センサを含む制御器、又はサーモスタットのいずれかであることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一に記載のワックスヒーター。
- 前記加熱源が電気ヒーターである、請求項1から請求項4のいずれか一に記載のワックスヒーター。
- 前記加熱スペース又は前記保温スペースが、ワックス塗布器を傾斜して密着させる、地面に垂直な方向に対して傾斜した加熱パネルを備えていることを特徴とする、請求項1または請求項3に記載のワックスヒーター。
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---|---|---|---|
JP2007231113A JP2009061078A (ja) | 2007-09-06 | 2007-09-06 | ワックスヒーター |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101096754B1 (ko) | 2010-07-12 | 2011-12-23 | 정재성 | 치과용 왁스 바이트 가열장치 |
CN110388254A (zh) * | 2018-04-23 | 2019-10-29 | 现代自动车株式会社 | 电恒温器、具有电恒温器的冷却系统及其控制方法 |
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2007
- 2007-09-06 JP JP2007231113A patent/JP2009061078A/ja active Pending
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