JP2009061048A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯留皿に向けて払い出される遊技球を抜き取った場合でも、遊技の進行に支障をきたさない遊技台を提供する。
【解決手段】パチンコ機100は、遊技球を貯留する貯留手段171と、貯留手段171に遊技球を導く払出通路190と、払出通路190に配設されて遊技球を貯留手段171以外の領域に向けて排出するための球抜き手段192と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明はパチンコ機等に代表される遊技台に関する。
従来、パチンコ機では、払い出し装置から払い出されて遊技に使用される遊技球を貯留する貯留皿(受け皿)が前面の下部に配設されており、この貯留皿に貯留された遊技球を1つずつ発射装置に送り、発射装置が遊技球を遊技盤の遊技領域内に発射して遊技が行われるようになっている。
このようなパチンコ機において、受け皿の底部の略中央に球抜き孔を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−212270号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のパチンコ機では、受け皿が満杯になって遊技球を受け皿の球抜き孔から抜き取った場合に、受け皿に貯留された遊技に使用する遊技球が少なくなってしまい、遊技の進行に支障をきたすという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、貯留皿に向けて払い出される遊技球を抜き取った場合でも、遊技の進行に支障をきたさない遊技台を提供しようとするものである。
(1)本発明は、遊技球を貯留する貯留手段と、前記貯留手段に遊技球を導く払出通路と、前記払出通路に配設されて遊技球を前記貯留手段以外の領域に向けて排出するための球抜き手段と、を備えることを特徴とする、遊技台である。
(2)本発明はまた、前記球抜き手段は、開閉する扉を備えた球抜き孔であることを特徴とする、上記(1)に記載の遊技台である。
(3)本発明はまた、前記払出通路は、遊技台の内部に配設されていることを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の遊技台である。
(4)本発明はまた、遊技球が払い出される払出口を有する払出装置をさらに備え、前記払出通路は、前記払出装置の払出口と前記貯留手段の間に配設されていることを特徴とする、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の遊技台である。
(5)本発明はまた、前記貯留手段は、遊技台の前面に配設されて上部が開放された貯留皿であり、遊技に使用される遊技球を貯留するものであることを特徴とする、上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の遊技台である。
(6)本発明はまた、前記払出通路は、遊技台の内部から前記貯留手段の後部に接続されることを特徴とする、上記(5)に記載の遊技台である。
(7)本発明はまた、遊技球を発射する発射装置をさらに備え、前記貯留手段は、前記発射装置に向けて遊技球を導く球送り通路を備え、前記払出通路は、前記球送り通路の反対側に接続されることを特徴とする、上記(6)に記載の遊技台である。
(8)本発明はまた、遊技球が前記貯留手段から前記払出通路に逆流するのを防止する逆流防止機構を備えることを特徴とする、上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の遊技台である。
(9)本発明はまた、前記逆流防止機構として、前記払出通路を前記貯留手段よりも高い位置に配設していることを特徴とする、上記(8)に記載の遊技台である。
(10)本発明はまた、前記逆流防止機構として、前記払出通路と前記貯留手段の間に段差を設けていることを特徴とする、上記(8)または(9)に記載の遊技台である。
(11)本発明はまた、前記逆流防止機構として、前記払出通路と前記貯留手段の間に傾斜面を設けていることを特徴とする、上記(8)または(9)に記載の遊技台である。
(12)本発明はまた、所定の入賞口を有する遊技盤を備え、前記所定の入賞口に遊技球が入球した場合に、遊技者に所定の特典を与えることを特徴とする、上記(1)乃至(11)のいずれかに記載の遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、貯留皿に向けて払い出される遊技球を抜き取った場合でも遊技の進行に支障をきたさないという優れた効果を奏し得る。
以下、図面を用いて、本発明の実施例に係るパチンコ機(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施例に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面(遊技者側)から見た状態を示す略示正面図である。
パチンコ機100は、遊技領域104を覆う閉状態および該遊技領域104を開放する開状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な上扉150と、この上扉150の奥側に視認可能に配設された遊技盤(盤面)102を備えている。この遊技盤102には、遊技球(以下、単に球と称する場合がある。)を遊技盤102の中央に位置する遊技領域104に案内するための外レール106と内レール108を配設している。
遊技領域104の中央やや上側には、横長の装飾図柄表示装置110を配設し、遊技領域104の右下には、普通図柄表示装置112と、特別図柄表示装置114と、普通図柄保留ランプ116と、特別図柄保留ランプ118とを配設している。なお、以下、普通図柄を普図、特別図柄を特図と称する場合がある。さらに、装飾図柄表示装置110の右下方には高確中ランプ120を配設し、装飾図柄表示装置110の左方から下方にかけては、ワープ装置121を配設している。
装飾図柄表示装置110は、装飾図柄(図7(b)参照)を表示するための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置によって構成する。この装飾図柄表示装置110は、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cの3つの表示領域に分割し、各々の表示領域110a、110b、110cに異なった装飾図柄を表示することを可能としている。
普図表示装置112は、普図(図7(c)参照)の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置114は、特図(図7(a)参照)の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ116は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技の開始を2つまで保留することを可能としている。特図保留ランプ118は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技の開始を4つまで保留することを可能としている。
高確中ランプ120は、遊技状態が高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
ワープ装置121は、装飾図柄表示装置110の左方で左上方に向けて開口する入球口に入球した遊技球を後述する第1特図始動口126および第2特図始動口128の上方の排出口から排出するものである。従って、このワープ装置121を通過した遊技球は、第1特図始動口126または第2特図始動口128に高い確率で入球するようになっている。
また、これらの表示装置やランプ等の周囲には、一般入賞口122と、普図始動口124と、第1特図始動口126と、第2特図始動口128と、可変入賞口130を配設している。
一般入賞口122は、本実施例では左右に2つずつ配設しており、この一般入賞口122への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口122に入賞した場合)、後述する払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では10個)の球を賞球として後述する貯留皿171に排出する。貯留皿171に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口122に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を賞球、遊技者に貸し出す球を貸球と区別して呼ぶ場合があり、賞球と貸球を総称して球(遊技球)と呼ぶ。
普図始動口124は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域104の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では左右に1つずつ配設している。普図始動口124を通過した球は一般入賞口122に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口124を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置112による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口126は、本実施例では中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口126への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では3個)の球を賞球として後述する貯留皿171に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口126に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口128は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口126の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口128は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置112が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口128への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では5個)の球を賞球として後述する貯留皿171に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口128に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口130は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技領域104の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口130は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選し、特図表示装置114が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口130への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では15球)の球を賞球として後述する貯留皿171に排出する。なお、可変入賞口130に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材132や、遊技釘134を複数個、配設していると共に、内レール108の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口136を設けている。
上扉150の下方には、上扉150同様に開閉状態を変化可能な下扉160を配設している。下扉160の後方(遊技盤102の下方)には、後述する発射モータによって回動する発射杆(図示省略)と、この発射杆の先端部に取り付けられて球を遊技領域104に向けて打ち出す発射槌(図示省略)と、この発射槌によって打ち出された球を外レール106に導くための発射レール(図示省略)と、この発射レールに発射槌によって打ち出す球を供給する球送り装置(図示省略)等が配設されている。
そして、下扉160には、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、球送り装置に供給するための貯留皿171と、発射杆を制御して遊技領域104に向けて球の発射強度の操作を行うための操作ハンドル172と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に上述の装飾図柄表示装置110などによる演出表示を変化させるためのチャンスボタン173と、遊技者が貸球の貸し出しを受ける場合に押下される球貸しボタン174と、貯留皿171に貯留できない球を別の容器に排出するための下部排出口175と、後述する払出通路から下部排出口175に繋がる通路を開閉するための球抜きレバー176を配設している。
また、演出用のスピーカとして、上扉150の上部に2つの上部スピーカ150aを配設すると共に、下扉160の左側内部に1つの下部スピーカ160aを配設している。上部スピーカ150aは、直前の上部スピーカダクトに接続され、下部スピーカ160aは、操作ハンドル172の下方で前方に向けて開口する下部スピーカダクト160bに接続されている。
さらに、図示は省略するが、装飾用のランプとして、遊技盤102の所定箇所(例えば、内レール108の内周側に沿った箇所)に複数種類の盤ランプを配設すると共に、上扉150および下扉160の所定箇所に複数種類の枠ランプを配設している。
このパチンコ機100は、遊技者が貯留皿171に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドル172の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆および発射槌によって外レール106、内レール108を通過させて遊技領域104に打ち出す。そして、遊技領域104の上部に到達した球は、打球方向変換部材132や遊技釘134などによって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口122、可変入賞口130)や始動口(第1特図始動口126、第2特図始動口128)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口124を通過するのみでアウト口136に到達する。
<タンクおよび払出装置>
次に、タンク180および払出装置182について説明する。図2は、パチンコ機100を背面(遊技島側)から見た状態を示した外観斜視図である。同図に示されるように、パチンコ機100の背面には、タンク180と、タンクレール180aと、払出装置182が配設されている。
タンク180は、上部が開放された略直方体状の容器であり、パチンコ機100の背面上部の左側に配設されている。このタンク180は、遊技島から供給された遊技球を一時的に貯留するものである。
タンクレール180aは、タンク180に貯留された遊技球を払出装置182に導く2列の通路であり、タンク180の底部左側からパチンコ機100の背面右側にかけて配設されている。
払出装置182は、縦2列のジグザグ状に複数の遊技球を保持すると共に、後述する払出制御部400により制御されて所定の個数の賞球を貯留皿171に向けて払い出す装置であり、パチンコ機100の背面右側に配設されている。また、払出装置182は、球貸しボタンが押下された場合には所定の個数の貸球を貯留皿171に向けて払い出す。
図3は、パチンコ機100の上扉150を開いた状態を示した外観斜視図である。同図に示されるように、賞球または貸球が払出装置182から払い出される払出口184は、パチンコ機100の内部の遊技盤102の左下方に設けられている。従って、通常の上扉150を閉じた状態では、払出口184は上扉150によって遮蔽されて、前方の遊技者からは視認されないようになっている。払出口184は、略下方に向けて開口しており、払出口184の下方には払出通路190が設けられている。
<払出通路および貯留皿>
次に、払出通路190および貯留皿171について説明する。図3に示されるように、払出通路190は、パチンコ機100の左側内部において、払出口184の下方から前方の貯留皿171の後部にかけて設けられている。従って、上扉150を閉じた状態では、払出通路190は上扉150の前面よりも後方に位置しており、前方の遊技者からは視認され難いようになっている。
図4(a)は、払出通路190および貯留皿171の平面図であり、図4(b)は、払出通路190および貯留皿171の斜視図である。同図(a)および(b)に示されるように、払出通路190および貯留皿171は1つの部品として一体的に構成されている。
払出通路190は、後方から前方に向けて続く溝状の通路であり、右方にやや曲がった後に貯留皿171の後部左端に接続している。払出通路190の底面は前部が低くなるように傾斜が付けられており(図5(a)参照)、払出口184から払い出された遊技球はこの傾斜によって前方の貯留皿171へと導かれるようになっている。
貯留皿171は、左側部分が前方に向けて膨出し、略中央から右端にかけて前後方向の幅が漸次減少する形状の受け皿である。貯留皿171の右端部分には、略遊技球と同じ幅の球送り通路171aが形成されている。貯留皿171の底面は右側が低くなるように傾斜が付けられている。このため、払出通路190から貯留皿171内に進入した遊技球は、左側の膨出部分に一時貯留されると共に、傾斜によって徐々に右方向へと導かれることとなる。そして、遊技球は漸次減少する幅によって徐々に整列され、最終的に一列となって球送り通路171aを通過し、球送り装置に向けて導かれることとなる。
払出通路190の底面には、球抜き孔192が設けられている。この球抜き孔192は、払出通路190の下流端近傍の右側において、複数の遊技球が一度に進入可能な大きさに形成されている。また、この球抜き孔192には、左右方向にスライドして開閉する球抜き扉192aが設けられている。この球抜き扉192aは、球抜きレバー176と機械的に接続されており、遊技者が球抜きレバー176を右方向にスライドさせると、略同時に球抜き扉192aも右方向にスライドし、球抜き孔192が開放されるようになっている。
球抜き孔192は、下部排出口175へ遊技球を導く通路と繋がっており、球抜き孔192に進入した遊技球は、下部排出口175からパチンコ機100の外部に排出されることとなる。すなわち、球抜き孔192は、貯留皿171に貯留できない遊技球を下部排出口175から別の容器に排出する球抜きを行うためのものである。
遊技者は、球抜きレバー176を操作して球抜き孔192を開放することによって、払い出された遊技球を貯留皿171に貯留するのではなく、下部排出口175から排出して別の容器に貯留することができる。すなわち、例えば大当たり遊技中のように短時間に多数の賞球が払い出されるような場合に、球抜き孔192を開放することで、貯留皿171から遊技球が溢れ出してしまうのを防ぐことができる。球抜き孔192は、パチンコ機100の左側内部において払出通路190に設けられている。従って、上扉150を閉じた状態では、球抜き孔192は上扉150の前面よりも後方に配置されている。
本実施例では、払出通路190に球抜き孔192を設けているため、球抜き孔192を開放しても、貯留皿171内に貯留された遊技球が減少することはない。従って、従来の遊技台のように球抜きを行うことによって遊技に使用される遊技球が減少することはなく、遊技の進行に支障をきたすことがないように構成されている。
図5(a)は、図4(a)のA−A線断面図であり、図5(b)は、図4(a)のA−A線断面の斜視図である。同図(a)および(b)に示されるように、払出通路190の底面は、貯留皿171の底面よりも高い位置に形成されている。そして、払出通路190と貯留皿171の間には段差190aが形成されている。本実施例では、払出通路190および貯留皿171をこのように構成することで、貯留皿171に貯留されている遊技球101が払出通路190に向けて逆流することがないようにしている。これにより、球抜き孔192を開放した場合に、貯留皿171に貯留された遊技球101が球抜き孔192に逆流して遊技に使用される遊技球が減少するのを確実に防止することができる。
なお、払出通路190と貯留皿171の間に段差190aではなく、傾斜面190bを形成するようにしてもよい。図6は、払出通路190と貯留皿171の間に傾斜面190bを形成した場合を示した図4のA−A線断面図である。このように傾斜面190bを設けることで、貯留皿171の大きさや形状によっては、払出通路190から貯留皿171への遊技球101の流れをスムーズにすることができる。これにより、払出通路190または貯留皿171において遊技球101が詰まり、遊技の進行に支障をきたすような事態を防ぐことができる。
また、貯留皿171の下方に下皿を備えるようにしてもよい。さらにこの場合、球抜き孔192を開放して下部排出口175から排出された遊技球が下皿に貯留されるように構成してもよい。
また、球抜き扉192aは、スライドして開閉する構造に限定されるものではなく、例えば回動して開閉する等、その他の構造のものを採用してもよい。
また、球抜き扉192aは、ソレノイドまたはモータ等によって駆動されて開閉するものであってもよい。すなわち、球抜きレバー176が操作されたことをセンサ等により検知した場合に、球抜き扉192aがソレノイドまたはモータ等によって開閉駆動されるように構成してもよい。また、貯留皿171または払出通路190内の遊技球の量を検出するセンサ等を配設し、貯留皿171または払出通路190内の遊技球が所定の量を超えている場合、またはこれから払い出される遊技球によって所定の量を超えることが予想される場合には、遊技者が球抜きレバー176を操作しなくとも球抜き扉192aを開いて球抜き孔192を開放するようにしてもよい。
また、球抜き孔192および球抜き扉192aの代わりに、払出通路190に振分手段を配設するようにしてもよい。例えば、払出通路190内部にソレノイド等により駆動されて動作する可動部材を配設し、この可動部材を動作させることによって、払い出された遊技球を貯留皿171または下部排出口175へと繋がる通路のいずれかに振り分けるようにしてもよい。
<図柄の種類>
次に、図7(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置114、装飾図柄表示装置110、普図表示装置112が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図7(a)は特図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の特図の停止表示態様には、大当たり図柄である特図1と、特別大当たり図柄である特図2と、外れ図柄である特図3の3種類がある。第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技を開始した場合には、特図表示装置114は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図の変動表示を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図変動遊技(大当たり遊技)の当選を報知する場合には特図1を停止表示し、特図変動遊技(特別大当たり遊技)の当選を報知する場合には特図2を停止表示し、特図変動遊技の外れを報知する場合には特図3を停止表示する。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図7(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の装飾図柄には、装飾1〜装飾7の7種類がある。第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置110の左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cの各図柄表示領域に、装飾1→装飾2→装飾3→・・・・装飾6→装飾7→装飾1→・・・の順番で表示を切り替える装飾図柄の変動表示を行う。そして、特図変動遊技(大当たり遊技)の当選を報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の数字の装飾図柄の組合せ(例えば、装飾2−装飾2−装飾2))を停止表示し、特図変動遊技(特別大当たり遊技)の当選を報知する場合には、特別大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の奇数番号数字の装飾図柄の組合せ(例えば、装飾1−装飾1−装飾1))を停止表示する。なお、大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、大当たり遊技、または特別大当たり遊技を開始し、特別大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、特別大当たり遊技を開始する。また、外れを報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示した後で、保留している装飾図柄の変動表示があれば、その変動表示を開始する。
図7(c)は普図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の普図の停止表示態様には、当たり図柄である普図1と、外れ図柄である普図2の2種類がある。普図始動口124を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として普図表示遊技を開始した場合には、普図表示装置112は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には普図1を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には普図2を停止表示する。
<制御部>
次に、図8を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は主制御部、演出制御部、払出制御部、発射制御部、および電源管理部の回路ブロック図である。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単にコマンドと呼ぶ)に応じて、主に演出の制御を行う演出制御部350と、主制御部300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部400と、遊技球の発射制御を行う発射制御部450と、パチンコ機100に供給される電源を、パチンコ機100に搭載した電気部品に送電するための所定の電力を生成する電源管理部500によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数などを計測するためのカウンタタイマ312と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する演出制御部350や払出制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器314bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器314aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路316(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、上扉150および下扉160の開放/閉鎖を検出する扉開放センサ、前枠の開放/閉鎖を検出する前枠開放センサ、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサなどを含む各種センサ318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路316および基本回路302に出力するためのセンサ回路320と、特図表示装置114の表示制御を行うための表示回路322と、普図表示装置112の表示制御を行うための表示回路324と、各種状態表示部326(普図保留ランプ116、特図保留ランプ118など)の表示制御を行うための表示回路328と、第2特図始動口128や可変入賞口130などを開閉駆動する各種ソレノイド330を制御するためのソレノイド回路332を接続している。
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを球検出センサ318が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路316は、第1特図始動口126に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口126に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路316は、第2特図始動口128に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路550にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部500から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路(図示省略)を設けており、この電圧監視回路は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号を出力する起動信号出力回路(図示省略)を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、演出制御部350にコマンドを送信するための出力インターフェースと、払出制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェースをそれぞれ設けており、演出制御部350には、主制御部300からコマンドを受信するための入力インターフェースを設け、払出制御部400には、主制御部300からコマンドを受信するための入力インターフェースを設けている。この構成により、主制御部300と、演出制御部350および払出制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と演出制御部350および払出制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は演出制御部350および払出制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、演出制御部350および払出制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<演出制御部>
次に、パチンコ機100の演出制御部350について説明する。
演出制御部350は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて演出制御部350の全体を制御する基本回路352を備えており、この基本回路352には、CPU354と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM356と、一時的にデータを記憶するためのRAM358と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O360と、時間や回数などを計測するためのカウンタタイマ362を搭載している。この基本回路352のCPU354は、水晶発信器364が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路352には、上部スピーカ150aおよび下部スピーカ160a等の各種スピーカ366(およびアンプ)の制御を行うための音源IC368と、枠ランプ、盤ランプなどの各種ランプ370の制御を行うための表示回路372と、各種演出用ソレノイド等374の制御を行うためのソレノイド回路376と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)110の制御を行うための液晶制御回路378と、チャンスボタン173の操作を検出した場合に基本回路352に検出信号を出力するチャンスボタン検出回路380を接続している。
また、演出制御部350には、電源が投入されると起動信号を出力する起動信号出力回路(図示省略)を設けており、CPU354は、この起動信号出力回路から起動信号を入力した場合に、演出制御を開始する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部400、発射制御部450、および電源管理部500について説明する。
払出制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置182を制御すると共に、払出センサ404が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インターフェース部406を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット552との通信を行う。
発射制御部450は、払出制御部400が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、操作ハンドル172内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による操作ハンドル172の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆および発射槌を駆動する発射モータ452の制御や、貯留皿171から発射レールに球を供給する球送り装置454の制御を行う。
電源管理部500は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、払出制御部400などの各制御部や払出装置182などの各装置に供給する。さらに、電源管理部500は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308など)に所定の期間(例えば10日間)電力を供給するための蓄電装置(例えばコンデンサ)と、この蓄電装置よりも静電容量が小さく、所定の部品(例えば主制御部300の基本回路302全体)に供給している電力が、静電気ノイズ、人的なミス、遊技台に供給される電力の低下などが原因で変動し、低下している場合に、ある程度の電力を補うための蓄電装置(例えばコンデンサ)をさらに備えている。この蓄電装置により、所定の部品(例えば主制御部300)に供給される電力が電断時、復電時などに不安定になっても、ある程度安定してその所定の部品は動作できるように構成している。また、電源管理部500を構成する電源基板には遊技店の店員などが操作可能な操作部(RAMクリアスイッチ)を備えており、電源投入時にこの操作部が操作されていることを検出した場合には、各制御部の基本回路302および352に、RAM308および358を初期化することを指令するRAMクリア信号を出力するようにしている。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。図9(a)に示す大当たり判定テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している特図抽選状態の種類と、抽選データと、を対応付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この大当たり判定テーブルを用いて特図変動遊技を当選(大当たり)とするか、不当選(外れ)とするかの決定、すなわち大当たり判定を行う。なお、特図抽選状態の情報は、特図変動遊技を所定の低確率で当選と判定する低確率状態を示す情報、および低確率よりも高い高確率で特図変動遊技を当選と判定する高確率状態を示す情報などを含むが、以下、これらを単に低確率状態および高確率状態と称する。また、遊技状態格納領域に記憶する情報には別の情報もあるが、これらの情報については後述する。
大当たり判定テーブルの抽選データは、第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に開始する特図変動遊技の結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、特図抽選状態が低確率状態の場合、取得した特図当選乱数値(乱数値については後述する)が10001〜10187であるときは、特図変動遊技の当選と判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に大当たりとなることを示す情報を設定する(以下、大当たりフラグの格納領域に大当たりの情報を設定することを「大当たりフラグをオンに設定する」という)。一方、取得した特図当選乱数値が10001〜10187以外の数値である場合には、特図変動遊技の外れと判定して上述の大当たりフラグの格納領域に外れとなることを示す情報を設定する(以下、大当たりフラグの格納領域に外れの情報を設定することを「大当たりフラグをオフに設定する」という)。なお、本実施例では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率状態における抽選データが示す数値範囲は10001〜10187(数値範囲の大きさは187)であるから、低確率状態の第1特図始動口126または第2特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は、約1/350.4(=187/65536)である。これに対して、高確率状態における抽選データが示す数値範囲は20001〜21871(数値範囲の大きさは1871)であるから、高確率状態の第1特図始動口126または第2特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は約1/35.0(=1871/65536)であり、特図変動遊技の当選確率は、低確率状態よりも高確率状態の方が高くなるように設定している。
図9(b)に示す高確率状態移行判定テーブルは、上述の大当たり判定の結果、大当たりと判定した場合に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この高確率状態移行判定テーブルを用いて、特図変動遊技の終了後に大当たり遊技を開始するか、または特別大当たり遊技を開始するかの判定、すなわち確変移行判定を行う。例えば、取得した特図乱数値(乱数値については後述する)が11〜74の数値である場合には、RAM308に設けた確変(確率変動)フラグの格納領域に、特図変動遊技の終了後に特別大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(ここで、確変フラグの格納領域に特別大当たり遊技開始の情報を設定することを確変フラグをオンに設定するという)。一方、取得した特図乱数値が11〜74の数値以外である場合には、上述の確変フラグの格納領域に、大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(ここで、確変フラグの格納領域に大当たり遊技開始の情報を設定することを確変フラグをオフに設定するという)。なお、本実施例では、特図乱数値の取り得る数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)、抽選データの移行判定乱数の範囲は11〜74(数値範囲の大きさは64)であるから、大当たり判定の結果が当選である場合に確変移行判定の結果を当選にする確率、すなわち特別大当たりを開始する確率は1/2(=64/128)である。
図9(c)に示すタイマ番号決定テーブルは、上述の大当たりフラグと、抽選データと、特図表示装置114による特図の変動表示を開始してから停止表示をするまでの変動時間を示すタイマ番号と、を対応付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、このタイマ番号決定テーブルと、上述の大当たり判定結果(大当たりフラグの値)および後述する特図タイマ乱数値(乱数値については後述する)に基づいて、タイマ番号を選択する。例えば、大当たりフラグがオフで、取得した特図タイマ乱数値が0〜60235の数値である場合には、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒)を選択し、大当たりフラグがオンで、取得した特図タイマ乱数値が0〜15535の数値である場合には、タイマ番号としてタイマ2(変動時間10秒)を選択する。なお、本実施例では、特図タイマ乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、上述の大当たり判定結果が不当選の場合は、タイマ1のタイマ乱数の範囲は0〜60235(数値範囲の大きさは60236)であるから、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒)を選択する確率は60236/65536である。また、タイマ番号として、タイマ2(変動時間10秒)を選択する確率は4250/65536、タイマ3(変動時間20秒)を選択する確率は800/65536、タイマ3(変動時間40秒)を選択する確率は250/65536である。一方、大当たり判定結果が当選の場合は、タイマ2のタイマ乱数の範囲は0〜15535(数値範囲の大きさは15536)であるから、タイマ番号としてタイマ2(変動時間10秒)を選択する確率は15535/65536である。また、タイマ番号として、タイマ3(変動時間20秒)を選択する確率は9000/65536、タイマ4(変動時間40秒)を選択する確率は38000/65536、タイマ5(変動時間50秒)を選択する確率は3000/65536である。
<主制御部リセット割り込み処理>
次に、図10を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部リセット割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部リセット割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号を出力する起動信号出力回路を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って処理を実行し、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定、各種変数の初期化、後述する主制御部タイマ割り込み処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理などを行う。
ステップS102では、復帰データ(前回、電源が遮断された時点における制御状態を復帰させるための情報を保存したデータ)をRAM308が記憶しているか否かを判断する。そして、復帰データをRAM308に記憶していた場合にはステップS103に進み、記憶していなかった場合にはステップS104に進む。
ステップS103では、復帰データを用いて、電源の遮断前の状態に復帰する。
ステップS104では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始する主制御部タイマ割り込み処理を行っている間を除いて、このステップS104の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割り込み処理>
次に、図11を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割り込みを契機として主制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、I/O310の入力ポートの値を取得して、各種センサ318の状態を検出する。例えば、第1、第2特図始動口126、128に球が入球していることを検出した場合にオン信号を出力する球検出センサからの信号を入力する。他の入賞口、始動口などについても対応する球検出センサからの信号を入力する。このステップS201において入力した結果は、RAM308に各種センサごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS202では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、主制御部300で使用する普図当選乱数値および特図乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタと、上述の普図当選乱数値、および特図乱数値の初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。これらの処理の後でステップS104で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行う。なお、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS203では、上述のステップS201で各種センサから入力した信号の状態に基づいて入賞検出を行う。この入賞検出では、入賞口や始動口(一般入賞口122、第1、第2特図始動口126、128および可変入賞口130)に入賞(入球)があった場合には、RAM308に設けた賞球数記憶領域の値に入賞口ごとに予め定めた賞球数を加算したり、第1特図始動口126または第2特図始動口128に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技数が4未満である場合には、入賞した始動口に対応するカウンタ回路316bのカウンタ値記憶用レジスタから値を特図当選乱数値として取得する。また、上述の特図乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図乱数値として取得し、RAM308に設けた乱数値記憶領域に特図当選乱数値と共に記憶する。また、普図始動口124を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が2未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた上記特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。
ステップS204では、特図変動遊技に関する処理(特図関連処理)を行う。この特図関連処理では、特図変動遊技および可変入賞口130の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している特図変動遊技の数が1以上である場合に、主制御部300が記憶する上述の各種データテーブルを使用した各種抽選のうち、最初に大当たり判定を行う。
具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図当選乱数値が、図9(a)に示す大当たり判定テーブルの抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、特図当選乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、特図変動遊技の当選と判定して大当たりフラグをオンに設定する。一方、特図当選乱数値が抽選データの数値範囲外である場合には、特図変動遊技の外れと判定して大当たりフラグをオフに設定する。例えば、特図抽選状態が低確率状態で、第1特図始動口126または第2特図始動口128への球入賞の検出に基づいて取得した特図当選乱数値が10100の場合は、特図当選乱数値が10001〜10187の範囲であることから大当たりフラグをオンに設定し、特図当選乱数値が10300の場合は、特図当選乱数値が10001〜10187の範囲外であることから大当たりフラグをオフに設定する。
大当たりフラグにオンを設定した場合には、次に確変移行判定を行う。具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図乱数値が、図9(b)に示す移行判定乱数の数値範囲であるか否かを判定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、上述の確変フラグをオンに設定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲以外である場合には、上述の確変フラグをオフに設定する。例えば、取得した特図乱数値が20の場合には、特図乱数値が11〜74の範囲であることから確変フラグをオンに設定する。一方、取得した特図乱数値が80の場合には、特図乱数値が11〜74の範囲外であることから確変フラグをオフに設定する。
大当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上述の特図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得する。そして、大当たりフラグの値、および取得した特図タイマ乱数値に基づいて、図9(c)に示すタイマ選択乱数の数値範囲に対応するタイマ番号を選択し、RAM308に設けたタイマ番号記憶領域に記憶する。また、そのタイマ番号に対応する変動時間をRAM308に設けた変動時間記憶領域に記憶して処理を終了する。例えば、大当たりフラグがオフで、取得した特図タイマ乱数値が50000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜60235の範囲であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する1行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ1、および変動時間を示す5を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。一方、大当たりフラグがオンで、取得した特図タイマ乱数値が64000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜15535の範囲ではないことからタイマ2は選択せず、15536〜24535ではないことからタイマ3は選択せず、24536〜62535ではないことからタイマ4は選択しないが、62536〜65535の範囲内であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する8行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ5、および変動時間を示す50を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。なお、主制御部タイマ割り込み処理の開始周期である2msを考慮して、選択した変動時間の値に500(1000ms/2ms)を掛けた値を変動時間記憶領域にセットする。例えば、変動時間として5秒を選択した場合には、変動時間記憶領域には2500の値を初期値としてセットし、後述するタイマ更新処理(ステップS208)を実行する度に、この変動時間記憶領域の値を1だけ減算するようにすることで、主制御部タイマ割り込み処理の実行回数により時間の経過を計測できるようにしている。
また、上述の変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで開始する特図変動関連処理では、大当たりフラグがオンの場合には、特図表示装置114に特図1または特図2、大当たりフラグがオフの場合には、特図3を表示するように設定すると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により特図の停止表示を行い、特図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
すなわち、本実施例における「特別図柄(特図)変動遊技」は、第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に、ステップS203の入賞検出処理で、特図当選乱数値および特図乱数値を取得し、取得した値をRAM308の所定の記憶領域にそれぞれ記憶するところから開始し、ステップS204の特図関連処理でRAM308の所定の記憶領域に記憶している乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある特図当選乱数値に基づいて大当たり判定し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある特図乱数値に基づいて確率変動の判定を行い、大当たり判定結果および取得した特図タイマ乱数値などに基づいて特図変動時間を決定し、その変動時間の間に亘って特図を変動表示し、さらに上述の大当たり判定結果および確率変動の判定に基づいて決定した特図1、特図2または特図3の停止表示を行って終了する。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、大当たりフラグがオンの場合には、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口130に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定する。
この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、保留している特図変動遊技の数が1以上であれば、上述の大当たり判定など次の特図変動遊技を開始する。なお、保留している特図変動遊技の数は、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶するようにしており、大当り判定をするたびに、保留している特図変動遊技の数から1を減算した値を、この特図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
ステップS205では、普図変動遊技に関する処理(普図関連処理)を行う。この普図関連処理では、普図変動遊技および第2特図始動口128の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合には、最初に当たり判定を行う。
具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した普図当選乱数値が、所定の判定テーブルの抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、普図当選乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、普図変動遊技の当選と判定して当たりフラグをオンに設定する。一方、普図当選乱数値が抽選データの数値範囲外である場合には、普図変動遊技の外れと判定して当たりフラグをオフに設定する。
当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得する。そして、普図変動遊技の保留球数、および取得した普図タイマ乱数値に基づいてタイマ番号を選択し、RAM308に設けたタイマ番号記憶領域に記憶する。また、そのタイマ番号に対応する変動時間をRAM308に設けた変動時間記憶領域に記憶して処理を終了する。
また、上述の普図用の変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで開始する普図関連処理では、当たりフラグがオンの場合には、普図表示装置112に上述の普図1、当たりフラグがオフの場合には上述の普図2を表示するように設定すると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により普図の停止表示を行い、普図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
すなわち、本実施例における「普通図柄(普図)変動遊技」は、普図始動口124に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に、ステップS203の入賞検出処理で、普図当選乱数値を取得し、取得した値をRAM308の所定の記憶領域に記憶するところから開始し、ステップS205の普図関連処理でRAM308の所定の記憶領域に記憶している乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある普図当選乱数値に基づいて当り判定し、その判定結果と取得した普図タイマ乱数値に基づいて普図変動時間の決定を行い、その変動時間の間に亘って普図を変動表示し、さらに上述の当り判定結果に基づいて決定した普図1または普図2の停止表示を行って終了する。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する普図関連処理では、当りフラグがオンの場合には、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口128の羽根の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根を開放状態に保持する信号を出力するように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する普図関連処理では、第2特図始動口128の羽根の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定すると共に、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)開閉駆動用のソレノイド330に、羽根の閉鎖状態を保持するように設定する。
また、所定の閉鎖期間を経過したタイミングで開始する普図関連処理では、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上記当り判定処理など次の普図変動遊技を開始する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
ステップS206では、演出制御部350に対して制御コマンド(演出コマンド)を送信する。なお、この制御コマンドには、上述のステップS204で大当たり判定をおこなった場合に送信する変動開始コマンド、上述の変動時間記憶領域の値が1から0になった場合に送信する変動停止コマンド、大当たり判定で大当たりフラグを設定した場合に送信する大当たり開始コマンド、上述の所定の開放期間の開始毎に送信するラウンド開始情報などがあり、上述の変動開始コマンドには、変動時間(例えば選択したタイマ番号)、確変フラグのオン/オフの情報、大当たりフラグのオン/オフの情報などを含み、ラウンド開始コマンドには大当たりを開始してから可変入賞口130を開放させた回数を示す情報(例えばラウンド数)などを含めるようにしている。また、払出制御部400に対して払出コマンドを送信する。なお、この払出コマンドには、上述の賞球数記憶領域の値に基づく賞球数などを含めるようにしている。
ステップS207では、各種ソレノイド330を駆動して、第2特図始動口128、可変入賞口130の開閉を制御したり、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路550に出力する。また、表示回路322、324、328を介して普図表示装置112、特図表示装置114、各種状態表示部326などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS208では、普通図柄表示装置112、特図表示装置114に図柄を変動・停止表示する時間、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS209では、電源管理部500から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路が、所定の値以下である場合に電圧が低下したことを示す電圧低下信号を出力しているか否か、すなわち電源の遮断を検知したか否かを監視し、電源の遮断を検知した場合には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化などの電断処理を行う。
以上説明したように、本実施例に係るパチンコ機100は、遊技球を貯留する貯留手段(本実施例では、貯留皿)171と、貯留手段171に遊技球を導く払出通路190と、払出通路190に配設されて遊技球を貯留手段171以外の領域に向けて排出するための球抜き手段(本実施例では、球抜き孔192および球抜き扉192a)と、を備えるため、貯留手段171に向けて払い出される遊技球を抜き取った場合であっても、遊技に使用される遊技球が減少しないようにすることができ、遊技の進行に支障をきたすようなことがない。これにより、遊技のスムーズな進行が妨げられることで遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を防ぐことができる。
また、球抜き手段は、開閉する扉(本実施例では、球抜き扉)192aを備えた球抜き孔192であるため、遊技者の操作によって球抜き扉192aを開閉し、貯留手段171に向けて払い出される遊技球をパチンコ機100の外部の別の容器に排出することができる。また、貯留手段171または払出通路190内の遊技球の量をセンサ等により検出し、貯留手段171から遊技球が溢れ出すことが予想される場合には、遊技者の操作によらずに球抜き扉192aを開いて遊技球を別の容器に排出することができる。
また、払出通路190は、遊技台(本実施例では、パチンコ機)100の内部に配設されているため、遊技台100の外観を損ねることなく払出通路190を配設し、払い出された遊技球を、貯留手段171の手前で抜き取ることができる。
また、遊技球が払い出される払出口184を有する払出装置182をさらに備え、払出通路190は、払出装置182の払出口184と貯留手段171の間に配設されているため、払出口184から払い出された遊技球をスムーズに貯留手段171に導くと共に、払出口184から払い出された遊技球を、貯留手段171の手前で抜き取ることができる。
また、貯留手段171は、遊技台の前面に配設されて上部が開放された貯留皿171であり、遊技に使用される遊技球を貯留するものであるため、貯留皿171に向けて払い出される遊技球を抜き取って貯留皿171から遊技球が溢れ出すのを防いだ場合であっても、貯留皿171に貯留された遊技に使用される遊技球の量を維持することができる。
また、払出通路190は、遊技台100の内部から貯留手段171の後部に接続されるため、遊技台100の外観を損ねることなく払出通路190を配設すると共に、貯留手段171に向けて払い出された遊技球を、貯留手段171の手前で抜き取ることができる。
また、遊技球を発射する発射装置(本実施例では、発射杵および発射槌)をさらに備え、貯留手段171は、発射装置に向けて遊技球を導く球送り通路171aを備え、払出通路190は、球送り通路171aの反対側に接続されるため、払い出された遊技球を貯留手段171の手前で抜き取ることができるだけでなく、払出通路190から貯留手段171内に進入した遊技球をスムーズに球送り通路171aから発射装置に向けて導くことができる。
また、遊技球が貯留手段171から払出通路190に逆流するのを防止する逆流防止機構を備えるため、球抜き孔192が球を抜き取る場合に、貯留手段171から球抜き孔192に遊技球が流入し、貯留手段171に貯留された遊技球が減少してしまうのを防ぐことができる。
また、逆流防止機構として、払出通路190を貯留手段171よりも高い位置に配設しているため、球抜き孔192が球を抜き取る場合に、貯留手段171から球抜き孔192に遊技球が流入し、貯留手段171に貯留された遊技球が減少してしまうのを、簡易な構造で防ぐことができる。
また、逆流防止機構として、払出通路190と貯留手段171の間に段差190aを設けているため、貯留手段171から球抜き孔192に遊技球が流入し、貯留手段171に貯留された遊技球が減少してしまうのを、確実に防ぐことができる。
また、逆流防止機構として、払出通路190と貯留手段171の間に傾斜面190bを設けているため、貯留手段171から球抜き孔192に遊技球が流入し、貯留手段171に貯留された遊技球が減少してしまうのを防ぐと共に、払出通路190から貯留手段171への遊技球の流れをスムーズにすることができる。
また、所定の入賞口(本実施例では、一般入賞口122等)を有する遊技盤102を備え、所定の入賞口に遊技球が入球した場合に、遊技者に所定の特典(本実施例では、賞球等)を与えるため、例えば大当たり遊技中に遊技のスムーズな進行が妨げられて所定の特典が得られなくなり、遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を防ぐことができる。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、払出通路190または貯留皿171の形状は上記した実施例で示した形状に限定されるものではなく、その他の様々な形状を採用することができる。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ遊技機に限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシン(いわゆるパチロット)等にも適用可能である。図12は、このようなスロットマシン600を示した図である。スロットマシン600は、「複数種類の図柄が施された複数のリールと、複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、複数のリールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、この抽選手段の判定結果とストップスイッチの操作に基づいて、リールを停止させるリール停止制御手段と、停止時の複数のリールにより表示された図柄の組合せが抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かによって、当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えるスロットマシン」である。但し、上記実施例に示されるようなスロットマシン600の構造等に限定されるものではない。
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
本発明に係る遊技台は、パチンコ機等に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機100を正面から見た状態を示す略示正面図である。 パチンコ機100を背面(遊技島側)から見た状態を示した外観斜視図である。 パチンコ機100の上扉150を開いた状態を示した外観斜視図である。 (a)は払出通路190および貯留皿171の平面図であり、(b)は、払出通路190および貯留皿171の斜視図である。 (a)は図4(a)のA−A線断面図であり、(b)は図4(a)のA−A線断面の斜視図である。 払出通路190と貯留皿171の間に傾斜面190bを形成した場合を示した図4のA−A線断面図である。 (a)は特図の停止表示態様の一例を示した図であり、(b)は装飾図柄の一例を示した図であり、(c)は普図の停止表示態様の一例を示した図である。 主制御部300、演出制御部350、払出制御部400、発射制御部450、および電源管理部500の回路ブロック図である。 (a)は大当たり判定テーブルの一例を示した図であり、(b)は大当たり時の特図選択テーブルの一例を示した図であり、(c)はタイマ番号決定テーブルの一例を示した図である。 主制御部リセット割り込み処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。 スロットマシン600を示した図である。
符号の説明
100・・・パチンコ機
102・・・遊技盤
122・・・一般入賞口
126・・・第1特図始動口
128・・・第2特図始動口
130・・・可変入賞口
171・・・貯留皿
171a・・・球送り通路
182・・・払出装置
184・・・払出口
190・・・払出通路
190a・・・段差
190b・・・傾斜面
192・・・球抜き孔
192a・・・球抜き扉

Claims (12)

  1. 遊技球を貯留する貯留手段と、
    前記貯留手段に遊技球を導く払出通路と、
    前記払出通路に配設されて遊技球を前記貯留手段以外の領域に向けて排出するための球抜き手段と、を備えることを特徴とする、遊技台。
  2. 前記球抜き手段は、開閉する扉を備えた球抜き孔であることを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技台。
  3. 前記払出通路は、遊技台の内部に配設されていることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の遊技台。
  4. 遊技球が払い出される払出口を有する払出装置をさらに備え、
    前記払出通路は、前記払出装置の払出口と前記貯留手段の間に配設されていることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技台。
  5. 前記貯留手段は、遊技台の前面に配設されて上部が開放された貯留皿であり、遊技に使用される遊技球を貯留するものであることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技台。
  6. 前記払出通路は、遊技台の内部から前記貯留手段の後部に接続されることを特徴とする、
    請求項5に記載の遊技台。
  7. 遊技球を発射する発射装置をさらに備え、
    前記貯留手段は、前記発射装置に向けて遊技球を導く球送り通路を備え、
    前記払出通路は、前記球送り通路の反対側に接続されることを特徴とする、
    請求項6に記載の遊技台。
  8. 遊技球が前記貯留手段から前記払出通路に逆流するのを防止する逆流防止機構を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の遊技台。
  9. 前記逆流防止機構として、前記払出通路を前記貯留手段よりも高い位置に配設していることを特徴とする、
    請求項8に記載の遊技台。
  10. 前記逆流防止機構として、前記払出通路と前記貯留手段の間に段差を設けていることを特徴とする、
    請求項8または9に記載の遊技台。
  11. 前記逆流防止機構として、前記払出通路と前記貯留手段の間に傾斜面を設けていることを特徴とする、
    請求項8または9に記載の遊技台。
  12. 所定の入賞口を有する遊技盤を備え、
    前記所定の入賞口に遊技球が入球した場合に、遊技者に所定の特典を与えることを特徴とする、
    請求項1乃至11のいずれかに記載の遊技台。
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