JP2009059994A - エピタキシャル成長炉とその運転方法 - Google Patents

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Masato Imai
正人 今井
Keiji Miyamura
佳児 宮村
Daisuke Murata
大輔 村田
Taek-Yong Jang
澤龍 張
Seung Beom Baek
承範 白
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Abstract

【課題】ノズルの先端部への生成物の付着を低減し、かつ生成物のクリーニングが容易にできるエピタキシャル成長炉とその運転方法を提供する。
【解決手段】ガス供給ノズル14が、半導体ウエハ1の直径幅にわたり材料ガス2及びキャリアガス3を成長対象表面に沿って噴出するメインノズル15aと、半導体ウエハの直径幅にわたりメインノズルの外表面に沿って材料ガスと同一方向にキャリアガス3を噴出するサブノズル15bとを有する。成膜時に、成長対象表面に沿って、メインノズル15aから所定の材料ガス2及びキャリアガス3を、サブノズル15bからキャリアガス3を、それぞれ上部から下部へ層流状態で流してエピタキシャル層を形成させ、クリーニング時に、成長対象表面に沿って、メインノズル15a及びサブノズル15bからクリーニングガス4を、それぞれ上部から下部へ流してメインノズル15aの内面と外面の生成物を分解除去する。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウエハの表面にエピタキシャル成長層を形成するエピタキシャル成長炉とその運転方法に関する。
現在、高温に加熱されたシリコン基板上に水素ガスをキャリアガスとして、シリコンソースガスを供給し、基板上でH−Si−Cl系の反応を通じてシリコン単結晶を堆積、成長させるH−Si−Cl系CVD(Chemical vapor deposition)法がシリコンエピタキシャル成長方法として広く研究、応用されている。
このようなエピタキシャル成長には、対象となる半導体ウエハをシールドチャンバ内のサセプタ上に保持し、例えば、輻射加熱方式で加熱しつつ材料ガスをチャンバ内に送り込む構成を持った成長炉装置が用いられている。材料ガスは、半導体ウエハの成長対象表面に供給され、その表面上にエピタキシャル成長層が形成される。
なお、近年、半導体ウエハの大口径化に伴って、反応炉の大型化も当然避けられないものとなっている。そこで、大口径ウエハ用の成長炉としては枚葉式が一般的となっている。これは、枚葉処理であるので反応室自体はコンパクトにでき、また、加熱条件、ガス流分布等の設計が容易でエピタキシャル膜特性の均一性を高くできる。
さらに、反応室をよりコンパクトにできると共に、ウエハの結晶欠陥の一原因となる自重による反りを防止でき、また1枚以上の半導体ウエハの同時処理が可能な縦置き型も検討されている。この縦置き型では、半導体ウエハを表面が垂直面内に沿うように立てて置き、半導体ウエハの成長対象表面と平行な上下方向あるいは横方向に材料ガスを流通させることによって半導体ウエハの表面上にエピタキシャル層を形成している。
なお上述した縦置き型のエピタキシャル成長炉の一例として、非特許文献1、特許文献1、および特許文献2が既に開示されている。また、本発明に関連する技術として、特許文献3が既に開示されている。
非特許文献1に開示されたエピタキシャル成長炉は、図5に模式的に示すように、2枚のウエハ51が石英バネ52によりホルダ53に立てた状態でセットされ、ウエハとホルダは回転テーブル54に固定され一体となって回転する。2個のヒータ55がウエハを挟むように配置されウエハ全体を均一かつ高温に加熱する。ガス導入ノズル56は、複数に分割されており、それぞれ個別にガス流量を制御する。SiHとHの混合ガスが、ウエハを囲むように配置されたガス導入ノズル56と排気ノズル57により、2枚のウエハの反応領域のみを流れ、ウエハ上にエピタキシャル成長を行うものである。
特許文献1の「エピタキシャル成長炉」は、ウエハ周辺に堆積した反応生成物がウエハ成長対象表面を汚染することのない材料ガス供給手段を備えたエピタキシャル成長炉であり、図6に模式的に示すように、互いの成長対象表面が平行に対面するように保持された一対の半導体ウエハ60が、先端開口部がウエハ外周形状に合わせた上方略半円の円弧状に延在する材料ガス供給ノズル66と、先端開口部が材料ガス供給ノズルの先端開口部と対向するウエハ外周形状に合わせた残りの下方略半円の円弧状に延在する材料ガス排気ノズル67とによって全外周が環状に覆われ、両ウエハの成長対象表面同士間には、周囲から独立した反応空間が形成され、材料ガス供給ノズル66と材料ガス排気ノズル67との間に上部から下部へ流れる材料ガスの層流が形成されるものである。
特許文献2の「エピタキシャル成長炉」は、2枚同時処理用の縦置き型反応チャンバ内に、一対の半導体ウエハ60を所定の間隔を持って配置できるエピタキシャル成長炉であり、図7に模式的に示すように、一対の半導体ウエハ60をそれぞれ垂直面内で着脱可能に保持する一対のウエハ保持手段61のうち、少なくとも一方のウエハ保持手段61を水平方向に変位させて半導体ウエハ60の間隙を広げ又は狭める移動機構62を備えたものである。
また、特許文献3の気相成長装置は、ガス供給用ノズル70を好適に清浄化することを目的とし、図8に模式的に示すように、気相成長の際に反応雰囲気内に突出して気相成長用ガスを基板の主表面上に供給するガス供給用ノズル70を備え、ガス供給用ノズル70の外周面74に沿って、堆積物を分解除去するための清浄化用ガス75を供給するものである。
今井正人、高田清司、「400mmシリコンウェーハとエピタキシャル成長」、J.Vac.Soc.Jpn.(真空)、Vol.44,No.12,2001
特許第3273247号公報、「エピタキシャル成長炉」 特許第3318741号公報、「エピタキシャル成長炉」 特開2003−282453号公報、「ガス供給用ノズルの清浄化方法および気相成長装置」
上述したように半導体産業において現在広く用いられているCVD法(化学的気相成長法)では、材料ガス(シリコンソースガス)は、基板に近づけたノズル(例えば材料ガス供給ノズル66)から噴出して供給されるために、輻射熱によりノズルも温度が上がり、ノズル表面に材料ガスの生成物が堆積する。この堆積した生成物は、剥がれて基板上に付着すると欠陥を生じるため、定期的にノズルのクリーニングが必要となる。
図9は、上述した従来のエピタキシャル成長炉の作動説明図であり、(A)は成膜時、(B)はクリーニング時を示している。この図において、aは基板(ウエハ)、bは基板ホルダ、cはヒータ、dはガス導入ノズル、eはガス排気ノズル、fは材料ガス、gは材料ガスの漏れガス、hはクリーニングガスである。
図9(A)に示すように、基板ホルダbは基板の中心軸(水平軸)を中心に回転するため、基板ホルダbとガス導入ノズルdの間には、必然的に間隙がある。成膜時に材料ガスfの大部分は基板aの間を下降するが、一部の漏れガスgがこの間隙を逆に上向きに流れる。ノズルdは、一般に石英で作られ、ノズル内面は、低温の材料ガスgが流れるので温度が低く保たれるが、ノズル外面はヒータcからの輻射熱により高温となっている。そのため、生成物は、ノズルの内面のみならず外面にも堆積しやすい傾向がある。
図9(B)に示すように、クリーニング時にノズルdにエッチング性のクリーニングガスh(例えばHClガス)を流して、ノズルに堆積した生成物を分解除去する。この場合、ノズル内面の堆積物は、クリーニングガスhと直接接触するので除去しやすいが、外面に堆積した生成物は、ガスと直接触れず、クリーニングガスhの漏れガスでクリーニングするので、除去が難しい。
特にこの傾向は、材料ガスfがSiHの場合に比べ、SiHとGeHの混合ガスを用いる場合に顕著であり、生成物の分解除去が一層難しくなっていた。
そのため、従来は、ノズル外面に生成物が残留し、その剥離により悪影響を受けるおそれがあり、連続成膜回数をSiHの場合に10回程度、SiHとGeHの混合ガスの場合には5回程度(それぞれ条件により異なる)に制限し、クリーニングガスによるクリーニングを行っていた。しかしクリーニングガスでは、ノズル外面の生成物を完全に除去することは難しく、何回か繰り返した後に、装置を分解して部品毎にクリーニングしていた。そのため、クリーニングのための停止時間が長く、装置の稼働率が低い問題点があった。
本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、材料ガスを導入するノズルの先端部(特にノズル外面)への生成物の付着を大幅に低減し、かつ生成物のクリーニングが容易にでき、これにより装置を分解せずに成膜できる連続成膜回数を大幅に増加でき、装置の稼働率を高めることができるエピタキシャル成長炉とその運転方法を提供することにある。
本発明によれば、一対の半導体ウエハの成長対象表面を互いに平行かつ鉛直に保持するウエハ保持手段と、
前記ウエハ保持手段の上方に位置し、一対の半導体ウエハの上部隙間から所定の材料ガス及びキャリアガスを下向きに供給するガス供給ノズルと、
前記ウエハ保持手段の下方に位置し、一対の半導体ウエハの下部隙間から消費されずに残った残留ガスを排気するガス排気ノズルとを備え、
前記半導体ウエハ、ウエハ保持手段、ガス供給ノズル、及びガス排気ノズルにより、前記半導体ウエハの成長対象表面を囲む反応空間が構成され、
前記ガス供給ノズルは、半導体ウエハの直径幅にわたり材料ガス及びキャリアガスを成長対象表面に沿って噴出するメインノズルと、半導体ウエハの直径幅にわたりメインノズルの外表面に沿って材料ガスと同一方向にキャリアガスと同一のパージガスを噴出するサブノズルとを有し、
半導体ウエハの成長対象表面に沿って所定の材料ガス及びキャリアガスを上部から下部へ層流状態で流し成長対象表面にエピタキシャル層を形成させる、ことを特徴とするエピタキシャル成長炉が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記メインノズルの下端開口部は、前記反応空間内の半導体ウエハの外縁に沿って位置し、
前記サブノズルの下端開口部は、メインノズルの前記下端開口部より上流側に位置する。
また、前記メインノズルに、材料ガス及びキャリアガス又はクリーニングガスを排他的に切換えて供給するメインガス切換装置と、
前記サブノズルに、パージガス又はクリーニングガスを排他的に切換えて供給するサブガス切換装置とを備える。
また本発明によれば、一対の半導体ウエハの成長対象表面を互いに平行かつ鉛直に保持するウエハ保持手段と、
前記ウエハ保持手段の上方に位置し、一対の半導体ウエハの上部隙間から所定の材料ガス及びキャリアガスを下向きに供給するガス供給ノズルと、
前記ウエハ保持手段の下方に位置し、一対の半導体ウエハの下部隙間から消費されずに残った残留ガスを排気するガス排気ノズルとを備え、
前記半導体ウエハ、ウエハ保持手段、ガス供給ノズル、及びガス排気ノズルにより、前記半導体ウエハの成長対象表面を囲む反応空間が構成され、
前記ガス供給ノズルは、半導体ウエハの直径幅にわたり材料ガス及びキャリアガスを成長対象表面に沿って噴出するメインノズルと、半導体ウエハの直径幅にわたりメインノズルの外表面に沿って材料ガスと同一方向にパージガスを噴出するサブノズルとを有し、エピタキシャル成長炉の運転方法であって、
成膜時に、半導体ウエハの成長対象表面に沿って、メインノズルから所定の材料ガス及びキャリアガスを、サブノズルからパージガスを、それぞれ上部から下部へ層流状態で流して成長対象表面にエピタキシャル層を形成させ、メインノズルの外側の生成物の付着を低減し、
クリーニング時に、半導体ウエハの成長対象表面に沿って、メインノズル及びサブノズルからクリーニングガスを、それぞれ上部から下部へ流してメインノズルの内面と外面の生成物を分解除去する、ことを特徴とするエピタキシャル成長炉の運転方法が提供される。
上記本発明の装置によれば、ガス供給ノズルが、メインノズルとサブノズルとを有し、サブノズルで半導体ウエハの直径幅にわたりメインノズルの外表面に沿って材料ガスと同一方向にキャリアガスと同一のパージガスを噴出するので、メインノズルの外表面にパージガスの流れを材料ガスと同一方向に形成し、メインノズルの外表面に沿った材料ガスの逆流を防止し、同時にメインノズルの外表面をフィルム冷却することができる。
従って、メインノズルの外表面との材料ガスの接触と、メインノズルの外表面における材料ガスの加熱の両方を低減することができ、クリーニングしにくいメインノズルの外表面への生成物の堆積を大幅に低減することができる。
また、メインノズルの外表面がサブノズルからのパージガスでフィルム冷却されるので、メインノズルの内表面の温度も低下し、内表面への生成物の堆積を大幅に低減することができる。
また上記本発明の方法によれば、成膜時に、半導体ウエハの成長対象表面に沿って、メインノズルから所定の材料ガス及びキャリアガスを、サブノズルからパージガスを、それぞれ上部から下部へ層流状態で流して成長対象表面にエピタキシャル層を形成させるので、メインノズルの外表面に沿った材料ガスの逆流を防止し、材料ガスのメインノズル外表面への回り込みを防ぎ、生成物の堆積を大幅に低減することができる。
また、クリーニング時に、半導体ウエハの成長対象表面に沿って、メインノズル及びサブノズルからクリーニングガスを、それぞれ上部から下部へ流してメインノズルの内面と外面の生成物を分解除去するので、メインノズルの外表面に少量堆積する場合でも、クリーニングガスをノズル内側と同様に外側にも流し、ノズルの内外両面に付着した堆積物を分解除去することができる。
従ってクリーニングしにくいメインノズルの外表面への堆積を防止し、万一、堆積した場合には、クリーニングガスを用いて効率よく分解除去できるので、堆積物の剥離による欠陥発生を防止でき、クリーニングの頻度を減らすことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるエピタキシャル成長炉の全体構成図である。この図において、本発明のエピタキシャル成長炉10は、ウエハ保持手段12、ガス供給ノズル14、ガス排気ノズル16、ヒータ18、及び真空チャンバ20を備える。
ウエハ保持手段12は、一対のウエハホルダ12aと一対の回転ハウジング12bからなり、一対の半導体ウエハ1の成長対象表面(この図で対向する内面)を互いに平行かつ鉛直に保持する。
この例においてウエハホルダ12aは、例えば石英バネ(図示せず)により半導体ウエハ1の外周部を保持するリング状円板部材であり、回転ハウジング12bは、ウエハホルダ12aを内側に固定する中空リング状部材である。
回転ハウジング12bは、その外縁の少なくとも3箇所を支持ローラ13により支持され、これを回転駆動する駆動装置(図示せず)により、回転ハウジング12bを水平な中心軸を中心に回転駆動する。
上述した1対のウエハ保持手段12のうち少なくとも一方は、この図で左右方向に水平移動可能に構成されており、半導体ウエハ1を保持したウエハホルダ12aを容易に取り出すことができるようになっている。
ガス供給ノズル14は、ウエハ保持手段12の上方に位置し、真空チャンバ20の外部から所定の材料ガス2及びキャリアガス3を導入し、一対の半導体ウエハ1の上部隙間から材料ガス2及びキャリアガス3を下向きに供給する。
材料ガス2として、SiCl,SiHCl,SiHCl、SiH、GeH等を用いることができる。また、キャリアガス3として、例えばHを用いる。
ガス排気ノズル16は、ウエハ保持手段12の下方に位置し、半導体ウエハ1の下部隙間から材料ガス2及びキャリアガス3の残留分を真空チャンバ20の外部へ排出する。
ヒータ18は、円筒形状であり、回転ハウジング12bの内側にウエハホルダ12aに近接して位置し、半導体ウエハ1を外側から輻射熱で加熱する。
真空チャンバ20は、上述したウエハ保持手段12、ガス供給ノズル14、ガス排気ノズル16、及びヒータ18を気密に囲む容器であり、図示しない真空排気装置により内部を所定の圧力に制御できるようになっている。この真空チャンバ20の少なくとも一部は分離又は取り外しでき、内部の半導体ウエハ1を保持したウエハホルダ12aを交換し、或いはその他の部品を取り出すことができるようになっている。
上述した構成により、半導体ウエハ1の成長対象表面に沿って所定の材料ガス2及びキャリアガス3を上部から下部へ層流状態で流し、ヒータ18でウエハ全体を均一かつ高温に加熱して成長対象表面にエピタキシャル層を形成させることができる。
図2は、図1のA−A矢視図である。この図に示すように、上述した半導体ウエハ1、ウエハ保持手段12、ガス供給ノズル14、及びガス排気ノズル16により、半導体ウエハ1の成長対象表面1aを囲む反応空間11が構成される。
この例において、ガス供給ノズル14は、下端部が一対のウエハホルダ12aの上部隙間に挿入される供給ノズルヘッド14aと、供給ノズルヘッド14aの両側面に連結され上下に延びるサイドプレート14bと、ノズルヘッド14aの上部に連結されたガスマニホールド14cとからなる。
ガスマニホールド14cには、真空チャンバ20の外部に連通するガス供給管17a,17bが連結されている。ガス供給管17aは後述するメインガス切換装置22に接続され、ガス供給管17bは後述するサブガス切換装置24に接続され、それぞれメインガス5、サブガス6をガスマニホールド14cに供給する。
ガスマニホールド14cは供給されたメインガス5、サブガス6をノズルヘッド14aの所定の供給口に独立に供給する。
なお供給ノズルヘッド14aとサイドプレート14bは、一体に形成され、内面全体が半導体ウエハ1の上部半分を囲む半円形であってもよい。
ガス排気ノズル16は、ウエハ保持手段12の下方に位置する排気ノズルヘッド16aと、排気ノズルヘッド16aの両側面に連結され上下に延びるサイドプレート16bと、排気ノズルヘッド16aの下部に連結されたガスマニホールド16cとからなる。
排気ノズルヘッド16aは、その上端が一対の半導体ウエハ1の下端に近接して位置する。なお排気ノズルヘッド16aの上端部を一対のウエハホルダ12aの下部隙間に挿入してもよい。
なお排気ノズルヘッド16aとサイドプレート16bは、一体に形成され、内面全体が半導体ウエハ1の下部半分を囲む半円形であってもよい。
ガスマニホールド16cには、真空チャンバ20の外部に連通するガス排気管19が連結されている。ガス排気管19は図示しないガス吸引装置及びガス処理装置に連結されている。
真空チャンバ20は、図示しない真空装置により所定の圧力に保持される。
上述した構成により、半導体ウエハ1の成長対象表面1aを囲む反応空間11は、上下が円弧状の薄い小判型空間となる。反応空間11は、ウエハホルダ12aとガス供給ノズル14、及びウエハホルダ12aとガス排気ノズル16の間に干渉を避けるためにわずかな隙間があるが、実質的に独立した空間となる。
従って、半導体ウエハ1の成長対象表面1aに沿って所定の材料ガス及びキャリアガスを反応空間11の上部から下部へ層流状態で流し、ヒータ18でウエハ全体を均一かつ高温に加熱することにより、成長対象表面1aにエピタキシャル層を形成させることができる。
図3はガス供給ノズルの斜視図である。この図はガス供給ノズル14の供給ノズルヘッド14aを示している。
ガス供給ノズル14は、メインノズル15aとサブノズル15bとを有する。
メインノズル15aは、半導体ウエハ1の直径幅にわたり材料ガス及びキャリアガスを成長対象表面に沿って噴出する。この例で、メインノズル15aの下端開口部は、反応空間11内の半導体ウエハ1の外縁に沿って円弧状に位置する。
またメインノズル15aは、直径幅方向に複数(例えば5箇所)に分割され、それぞれ独立に制御され、直径幅にわたり均一な流れを形成できるようになっているのがよい。
サブノズル15bは、半導体ウエハ1の直径幅にわたりメインノズル15aの外表面に沿って材料ガスと同一方向にパージガスを噴出する。この例で、サブノズル15bの下端開口部は、メインノズル15aの下端開口部より上流側に位置する。
またメインノズル15aも、直径幅方向に複数(例えば5箇所)に分割され、それぞれ独立に制御され、直径幅にわたり均一な流れを形成できるようになっているのがよい。
なお、本発明はこの構成に限定されず、メインノズル15aの下端開口部を複数の噴出口で構成してもよい。
図1において、本発明のエピタキシャル成長炉10は、さらにメインガス切換装置22とサブガス切換装置24を備える。
メインガス切換装置22は、真空チャンバ20の外部に設置され、材料ガス2及びキャリアガス3又はクリーニングガス4を排他的に切換えて、ガスマニホールド14cを介しメインノズル15aに供給する。なおメインガス切換装置22は、メインノズル15aの分割数に応じてそれぞれ独立に制御可能に構成するのがよい。
サブガス切換装置24は、パージガス又はクリーニングガス4を排他的に切換えて、ガスマニホールド14cを介しサブノズル15bに供給する。なおサブガス切換装置24は、サブノズル15bの分割数に応じてそれぞれ独立に制御可能に構成するのがよい。
図4は、本発明の方法を示す模式図であり、(A)は成膜時、(B)はクリーニング時を示している。
上述した装置を用い、本発明の方法では、成膜時(A)に、半導体ウエハ1の成長対象表面に沿って、メインノズル15aから所定の材料ガス2及びキャリアガス3を、サブノズル15bからパージガス3を、それぞれ上部から下部へ層流状態で流して成長対象表面にエピタキシャル層を形成させる。
また、クリーニング時(B)に、半導体ウエハ1の成長対象表面に沿って、メインノズル15a及びサブノズル15bからクリーニングガス4を、それぞれ上部から下部へ流してメインノズル15aの内面と外面の生成物を分解除去する。
以下、本発明の実施例を説明する。
SiHを材料ガス2として、Hをキャリアガス3として供給し、Si基板(半導体ウエハ1)上にSiをエピタキシャル成長させた。
(従来例)
サブノズル15bのない従来のガス供給ノズルを用い、SiH:50sccmとH:10slmの混合ガスを、圧力50torr、Si基板温度800℃にて、約1μmのSi膜をエピタキシャル成長させた。従来のガス供給ノズルを用いてこのエピタキシャル成長を20回繰り返すと、ノズルに付着した生成物が剥離し、成長膜に欠陥が発生した。
(本発明)
上述した本発明のガス供給ノズル14を使用し、メインガス5をSiH:50sccmとH:8slmの混合ガスとし、サブガス6としてノズル外壁のサブノズル15bに1slmずつ計2slmのHを流した。他の条件は同じである。本発明の場合、同一条件で、50回の成膜を繰り返すことができ、生成物の剥離、成長膜の欠陥は発生しなかった。
SiHとGeHの混合ガス(材料ガス2)を、Hをキャリアガス3として供給し、Si基板(半導体ウエハ1)上にSiGeをエピタキシャル成長させた。
(従来例)
サブノズル15bのない従来のガス供給ノズルを用い、SiH:5sccm、GeH:1sccmとH:2slmの混合ガスを、圧力5torr、Si基板温度700℃にて、約50nmのSiGe膜をエピタキシャル成長させた。従来のガス供給ノズルを用いてこのエピタキシャル成長を10回繰り返すと、ノズルに付着した生成物が剥離し、成長膜に欠陥が発生した。
(本発明)
本発明のガス供給ノズル14を使用し、メインガス5をSiH:5sccm、GeH:1sccmとH:1.6slmの混合ガスとし、サブガス6としてノズル外壁のサブノズル15bに200sccmずつ計400sccmのHを流した。他の条件は同じである。本発明の場合、同一条件で、20回の成膜を繰り返すことができ、生成物の剥離、成長膜の欠陥は発生しなかった。
また、クリーニングは、実施例1,2ともに、HCLとH2の混合ガス(5slm/5slm)により基板の温度を900℃、圧力50torrにて行ったところ、従来の構造のノズルでは、処理時間が10min必要であったが、同じ混合ガスを、ノズル外壁に1slmずつ計2slm流すことにより、5min以下に短縮できた。処理時間が短くなることにより、装置へのHCLによる腐食等の悪影響を低減できる。
上述した本発明の装置によれば、ガス供給ノズル14が、メインノズル15aとサブノズル15bとを有し、サブノズル15bで半導体ウエハ1の直径幅にわたりメインノズル15aの外表面に沿って材料ガス2と同一方向にパージガス3を噴出するので、メインノズル15aの外表面にパージガス3の流れを材料ガスと同一方向に形成し、メインノズル15aの外表面に沿った材料ガス2の逆流を防止し、同時にメインノズル15aの外表面をフィルム冷却することができる。従って、メインノズル15aの外表面との材料ガス2の接触と、メインノズル15aの外表面における材料ガス2の加熱の両方を低減することができ、クリーニングしにくいメインノズル15aの外表面への生成物の堆積を大幅に低減することができる。
また、メインノズル15aの外表面がサブノズルからのパージガス3でフィルム冷却されるので、メインノズル15aの内表面の温度も低下し、内表面への生成物の堆積を大幅に低減することができる。
また上述した本発明の方法によれば、成膜時に、半導体ウエハ1の成長対象表面に沿って、メインノズル15aから所定の材料ガス2及びキャリアガス3を、サブノズル15bからパージガス3を、それぞれ上部から下部へ層流状態で流して成長対象表面にエピタキシャル層を形成させるので、メインノズル15aの外表面に沿った材料ガス2の逆流を防止し、材料ガス2のメインノズル外表面への回り込みを防ぎ、生成物の堆積を大幅に低減することができる。なおここでパージガスとは、キャリアガスと同じもので、ここではHである。
また、クリーニング時に、半導体ウエハ1の成長対象表面に沿って、メインノズル15a及びサブノズル15bからクリーニングガス(HCl)4を、それぞれ上部から下部へ流してメインノズル15aの内面と外面の生成物を分解除去するので、メインノズル15aの外表面に少量堆積する場合でも、クリーニングガスをノズル内側と同様に外側にも流し、メインノズルの内外両面に付着した堆積物を分解除去することができる。
従ってクリーニングしにくいメインノズルの外表面への堆積を防止し、万一、堆積した場合には、クリーニングガスを用いて効率よく分解除去できるので、堆積物の剥離による欠陥発生を防止でき、クリーニングの頻度を減らすことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明によるエピタキシャル成長炉の全体構成図である。 図1のA−A矢視図である。 ガス供給ノズルの斜視図である。 本発明の方法を示す模式図である。 非特許文献1に開示されたエピタキシャル成長炉の模式図である。 特許文献1の「エピタキシャル成長炉」の模式図である。 特許文献2の「エピタキシャル成長炉」の模式図である。 特許文献3の気相成長装置の模式図である。 従来の「エピタキシャル成長炉」の作動説明図である。
符号の説明
1 半導体ウエハ、1a 成長対象表面、2 材料ガス、
3 キャリアガス(パージガス)、4 クリーニングガス、
5 メインガス、6 サブガス、
10 エピタキシャル成長炉、11 反応空間、
12 ウエハ保持手段、12a ウエハホルダ、
12b 回転ハウジング、13 支持ローラ、
14 ガス供給ノズル、14a 供給ノズルヘッド、
14b サイドプレート、14c ガスマニホールド、
16 ガス排気ノズル、16a 排気ノズルヘッド、
16b サイドプレート、16c ガスマニホールド、
17a,17b ガス供給管、18 ヒータ、
19 ガス排気管、20 真空チャンバ、
22 メインガス切換装置、24 サブガス切換装置

Claims (4)

  1. 一対の半導体ウエハの成長対象表面を互いに平行かつ鉛直に保持するウエハ保持手段と、
    前記ウエハ保持手段の上方に位置し、一対の半導体ウエハの上部隙間から所定の材料ガス及びキャリアガスを下向きに供給するガス供給ノズルと、
    前記ウエハ保持手段の下方に位置し、一対の半導体ウエハの下部隙間から消費されずに残った残留ガスを排気するガス排気ノズルとを備え、
    前記半導体ウエハ、ウエハ保持手段、ガス供給ノズル、及びガス排気ノズルにより、前記半導体ウエハの成長対象表面を囲む反応空間が構成され、
    前記ガス供給ノズルは、半導体ウエハの直径幅にわたり材料ガス及びキャリアガスを成長対象表面に沿って噴出するメインノズルと、半導体ウエハの直径幅にわたりメインノズルの外表面に沿って材料ガスと同一方向にキャリアガスと同一のパージガスを噴出するサブノズルとを有し、
    半導体ウエハの成長対象表面に沿って所定の材料ガス及びキャリアガスを上部から下部へ層流状態で流し成長対象表面にエピタキシャル層を形成させる、ことを特徴とするエピタキシャル成長炉。
  2. 前記メインノズルの下端開口部は、前記反応空間内の半導体ウエハの外縁に沿って位置し、
    前記サブノズルの下端開口部は、メインノズルの前記下端開口部より上流側に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャル成長炉。
  3. 前記メインノズルに、材料ガス及びキャリアガス又はクリーニングガスを排他的に切換えて供給するメインガス切換装置と、
    前記サブノズルに、パージガス又はクリーニングガスを排他的に切換えて供給するサブガス切換装置とを備える、ことを特徴とする請求項2に記載のエピタキシャル成長炉。
  4. 一対の半導体ウエハの成長対象表面を互いに平行かつ鉛直に保持するウエハ保持手段と、
    前記ウエハ保持手段の上方に位置し、一対の半導体ウエハの上部隙間から所定の材料ガス及びキャリアガスを下向きに供給するガス供給ノズルと、
    前記ウエハ保持手段の下方に位置し、一対の半導体ウエハの下部隙間から消費されずに残った残留ガスを排気するガス排気ノズルとを備え、
    前記半導体ウエハ、ウエハ保持手段、ガス供給ノズル、及びガス排気ノズルにより、前記半導体ウエハの成長対象表面を囲む反応空間が構成され、
    前記ガス供給ノズルは、半導体ウエハの直径幅にわたり材料ガス及びキャリアガスを成長対象表面に沿って噴出するメインノズルと、半導体ウエハの直径幅にわたりメインノズルの外表面に沿って材料ガスと同一方向にパージガスを噴出するサブノズルとを有し、エピタキシャル成長炉の運転方法であって、
    成膜時に、半導体ウエハの成長対象表面に沿って、メインノズルから所定の材料ガス及びキャリアガスを、サブノズルからパージガスを、それぞれ上部から下部へ層流状態で流して成長対象表面にエピタキシャル層を形成させ、メインノズルの外側の生成物の付着を低減し、
    クリーニング時に、半導体ウエハの成長対象表面に沿って、メインノズル及びサブノズルからクリーニングガスを、それぞれ上部から下部へ流してメインノズルの内面と外面の生成物を分解除去する、ことを特徴とするエピタキシャル成長炉の運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010537422A (ja) * 2007-08-22 2010-12-02 株式会社テラセミコン 半導体製造装置
CN102034679A (zh) * 2009-09-25 2011-04-27 无锡华润上华半导体有限公司 一种清洗晶圆的方法

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