JP2009059314A - データバックアップ装置、データバックアップ方法 - Google Patents

データバックアップ装置、データバックアップ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの負担を軽減しつつ、バックアップの必要性に見合ったバックアップ結果を得ることができる新しいバックアップ技術を提供する。
【解決手段】第1の記憶媒体に記憶されているファイルを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ装置であって、前記第1の記憶媒体のディレクトリ情報を、前記第1の記憶媒体から取得する取得手段と、前記ディレクトリ情報を記憶する第1のメモリと、ディレクトリ情報に関するバックアップ条件を記憶する第2のメモリと、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する判断手段と、前記第1の記憶媒体からバックアップ対象と判断したファイルを読み出し、前記第2の記録媒体へ記録する手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ある記録媒体に格納されているデータを他の記録媒体にバックアップするための技術に関する。
電子式スチルカメラ(いわゆるデジタルカメラ)やデジタルビデオカメラなどで撮影した画像データは、まずカメラ内に格納されている半導体メモリやハードディスクなどに格納される。そして、ユーザは、この半導体メモリやハードディスクに格納されている画像データをPCなどに実装されるデータバックアップ装置を用いてCD−RあるいはDVDなどの他の記録媒体にバックアップした後、画像データを消去して、この半導体メモリやハードディスクを繰り返し利用する(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
つまり、電子式スチルカメラやデジタルビデオカメラの普及により、一般ユーザが大容量データをバックアップする機会が急速に増加している。
特開平11−185375号公報 特開2006−224665号公報
従来のデータバックアップ装置では、通常、バックアップ元に記憶されている全てのディレクトリやファイルをまとめてバックアップするか、ユーザがディレクトリやファイルを個別に指定してバックアップするかのいずれかの方法でバックアップを行うのが普通である。
しかし、例えば、ファイルが格納されていないディレクトリ、一時的な格納場所としてしか使用しないディレクトリ、不要と判断したファイルをとりあえず格納しておくディレクトリなど、ディレクトリによっては、バックアップする必要性が低いものが存在する。また例えば、ユーザによっては、最終バージョンのファイルのみをバックアップすれば足り、過去のバージョンはバックアップする必要がないと考える場合がある。
従来の枠組みでは、このようなバックアップする必要性の低いディレクトリやファイルについてもまとめてバックアップするか、又はバックアップ対象から外すためには、ユーザが個別に指定しなければならず、前者では、必ずしもユーザの意図に沿うバックアップ結果とならないという問題があり、後者では、ユーザの負担が大きいという問題があった。
そこで、本発明は、ユーザの負担を軽減しつつ、バックアップの必要性に見合ったバックアップ結果を得ることができる新しいバックアップ技術を提供することを目的とする。
本発明のデータバックアップ装置は、第1の記憶媒体に記憶されているファイルを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ装置であって、前記第1の記憶媒体のディレクトリに関する情報(ディレクトリ情報)を、前記第1の記憶媒体から取得する取得手段と、前記ディレクトリ情報を記憶する第1のメモリと、ディレクトリ情報に関するバックアップ条件を記憶する第2のメモリと、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する判断手段と、前記第1の記憶媒体からバックアップ対象と判断したファイルを読み出し、前記第2の記録媒体へ記録する手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、データバックアップ装置が自動的にバックアップ条件との整合性を判断してバックアップ処理を実行できるため、バックアップするディレクトリやファイルをユーザが指定せずとも、バックアップの必要性に見合ったバックアップ結果を得ることができる。
好適には、前記ディレクトリ情報は、ディレクトリごとに、該ディレクトリ配下のディレクトリ数及びファイル数を含んで構成され、前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ディレクトリ配下のディレクトリ数及びファイル数が0であるという条件を記憶することを特徴とする。
かかる構成によれば、バックアップする必要性が低い、配下のディレクトリ数及びファイル数が0のディレクトリ(空ディレクトリ)を、バックアップ対象から除外することができる。
また好適には、前記ディレクトリ情報は、ディレクトリごとに、ディレクトリ名を含んで構成され、前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ディレクトリ名が特定の文字を含んでいる又は含んでいないという条件を記憶することを特徴とする。
また好適には、前記ディレクトリ情報は、ディレクトリごとに、ディレクトリサイズを含んで構成され、前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ディレクトリサイズが閾値以下であるという条件を記憶することを特徴とする。
また好適には、前記ディレクトリ情報は、ディレクトリごとに、ディレクトリの作成日時情報又はアクセス日時情報を含んで構成され、前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ディレクトリの作成日時又はアクセス日時が特定の期間内であるという条件を記憶することを特徴とする。
このような構成によれば、ディレクトリ名、ディレクトリサイズ、ディレクトリの作成日時又はアクセス日時に基づいて、バックアップする必要性を判断することができる。
また好適には、ユーザからバックアップ条件を受け付けて前記第2のメモリに記憶する手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、よりユーザの意図に沿ったバックアップ結果を得ることができる。
また好適には、前記ディレクトリ情報は、ディレクトリ配下のファイルのファイル名を含んで構成され、前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ファイル名が特定の文字を含んでいる又は含んでいないという条件を記憶し、前記判断手段は、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報に含まれるファイル名が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、対応するファイルをバックアップ対象と判断することを特徴とする。
また好適には、前記ディレクトリ情報は、ディレクトリ配下のファイルのファイルサイズを含んで構成され、前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ファイルサイズが閾値以下であるという条件を記憶し、前記判断手段は、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報に含まれるファイルサイズが、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、対応するファイルをバックアップ対象と判断することを特徴とする。
また好適には、前記ディレクトリ情報は、ディレクトリ配下のファイルの作成日時情報又はアクセス日時情報を含んで構成され、前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ファイルの作成日時又はアクセス日時が特定の期間内であるという条件を記憶し、前記判断手段は、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報に含まれるファイルの作成日時又はアクセス日時が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、対応するファイルをバックアップ対象と判断することを特徴とする。
このような構成によれば、ファイル名、ファイルサイズ、ファイルの作成日時又はアクセス日時に基づいて、バックアップする必要性を判断することができる。
また好適には、前記判断手段は、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合しない場合、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ又は/及び該ディレクトリ配下のファイルの情報をユーザに提示し、ユーザからバックアップ要を示す指示を受け付けた場合に、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断することを特徴とする。
かかる構成によれば、ユーザからバックアップ要を示す指示を受け付けた場合は、バックアップ条件との不整合に関わらず、バックアップ対象とすることができ、よりユーザの意図に沿ったバックアップ結果を得ることができる。
また本発明のデータバックアップ装置は、第1の記憶媒体に記憶されているファイルを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ装置であって、バックアップ可否判断のための特定のデータを記憶するメモリと、前記第1の記憶媒体からファイルを読み出し、前記読み出したファイルが前記メモリに記憶する特定のデータを含む場合、前記読み出したファイルをバックアップ対象と判断する判断手段と、バックアップ対象と判断したファイルを前記第2の記録媒体へ記録する手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明のデータバックアップ装置は、第1の記憶媒体に記憶されているデータを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ装置であって、前記第1の記憶媒体のディレクトリについて、該ディレクトリ配下のいずれの階層にもファイルがないものを、バックアップ対象とならないディレクトリと判断する手段と、前記第1の記憶媒体からバックアップ対象のディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルの情報を読み出し、前記第2の記録媒体へ記録する手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のデータバックアップ方法は、第1の記憶媒体に記憶されているファイルを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ方法であって、前記第1の記憶媒体のディレクトリに関する情報(ディレクトリ情報)を、前記第1の記憶媒体から取得する取得工程と、前記ディレクトリ情報を第1のメモリに記憶する工程と、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報が、ディレクトリ情報に関するバックアップ条件を記憶する第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する判断工程と、前記第1の記憶媒体からバックアップ対象と判断したファイルを読み出し、前記第2の記録媒体へ記録する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のデータバックアップ方法は、種々の情報処理装置において実施することができるが、そのためのプログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリ及び通信ネットワークなどの各種の媒体を通じてインストールまたはロードすることができる。
なお、本発明において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の手段や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
以上、本発明によれば、ユーザの負担を軽減しつつ、バックアップの必要性に見合ったバックアップ結果を得ることができる新しいバックアップ技術を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係るデータバックアップ装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るデータバックアップ装置1の機能構成図である。
データバックアップ装置1は、第1の記憶媒体に格納されているバックアップ対象データを、第2の記憶媒体へコピーしてデータバックアップを行う。本実施形態では、メモリカード2に格納されているデータをCD−Rにバックアップする場合を例にあげて説明するが、第1及び第2の記憶媒体はこれら以外であってもよい。
また、データバックアップ装置1は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明するデータバックアップ装置1内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
さらに、データバックアップ装置1は、この装置単体で実現することもできるし、プリンタ、デジタル複合機、ビューワなど他の装置に組み込み、その装置の一部の機能として実現することもできるし、電子式スチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの一部機能を利用して、電子式スチルカメラ、デジタルビデオカメラと組み合わせて実現することもできる。
図1に示すデータバックアップ装置1は、バックアップ管理部11(ディレクトリ情報の取得手段17、バックアップ条件の判断手段18、オプションとして条件指定手段19を含む)、メモリカードリーダ/ライタ12、CDリーダ/ライタ13、メモリ15、メモリ16などを備える。
メモリカードリーダ/ライタ12は、メモリカード2に格納されているデータを読み出し、メモリカード2にデータを書き込む。
CDリーダ/ライタ13は、CD−R3に格納されているデータを読み出し、CD−R3にデータを書き込む。
バックアップ管理部11は、メモリカード2に格納されているバックアップ対象データを、CD−R3にバックアップするための処理を行う。例えば、バックアップ管理部11は、メモリカード2からバックアップ対象データのディレクトリ構造や各ディレクトリに含まれるファイルを管理するための情報を読み出してメモリ15に記憶する。そして、バックアップ管理部11は、メモリ15に記憶された情報を用いて、バックアップ対象データをCD−R3に書き込む際の書き込み位置を決定し、メモリカード2からCD−R3へのデータバックアップを行う。
ただし、本実施形態のデータバックアップ装置1は、メモリ16に、ディレクトリ情報に関するバックアップ条件を記憶しており、バックアップ管理部11は、メモリカード2に格納されているファイルのうち、メモリ16に記憶されるバックアップ条件に適合するディレクトリ配下のファイルをCD−R3に書き込むように構成されている。
図2は、メモリカード2に記憶されたバックアップ対象データをCD−R3へバックアップする場合の一例を示す。
同図に示すように、メモリカード2にバックアップ対象データ20が格納されている。メモリカード2は、FATファイルシステムに従う記録媒体である。ここで、バックアップ対象データ20は、メモリカード2に格納されている全データであってもよいし、あるいは選択された一部のデータであってもよい。なお、バックアップ対象データ20のデータ内容については制限はなく、MPV(Music Photo/Video)用のファイルのほか、各種情報処理装置(プリンタ、デジタルカメラ、データレコーダーなどを含む)において作成されたファイルを含んでいてもよい。
CD−R3には、1セッション分の既存データ30が格納されている。CD−R3は、CD−ROMファイルシステムに従う記憶媒体である。そして、以下の実施形態では、既存データ30を有するCD−R3に、さらにバックアップ対象データ20を追記する場合を例にして説明する。
図3は、バックアップを行う前のCD−R3のデータ構造であって、既存データ30が格納されている場合のCD−R3のデータ構造を示す。
CD−R3は、CD−ROMファイルシステムに従った構造になっている。CD−R3に記録されるデータの位置はセクタ番号で特定される。
一方、既存データ30を保存した既存セッション30Aの先頭のLead−In領域にLead−In300が設けられ、末尾のLead−Out領域には、Lead−Out302が設けられている。Lead−In300及びLead−Out302は、下記のデータ301,310,320,330,340が書き込まれた後、セッションの最後にCDリーダ/ライタ13により書き込まれる。
Lead−In300及びLead−out302の間には、CD−ROMファイルシステムに従う管理領域301(セクタ1〜3)、ルートディレクトリレコード310(セクタ4)、ルートディレクトリ直下のディレクトリである「2005」ディレクトリのディレクトリレコード320(セクタ5)、「2005」ディレクトリに格納されているファイルのデータ本体330(セクタ6〜8)、及びCD−R3に格納されている全データのディレクトリ構造を示すパステーブル340(セクタ9)が設けられている。
なお、本実施形態ではISO9660レベル1の規格に従うCD−Rを例にして説明するが、本発明はこれ以外の規格(例えば、ISO9660レベル2,Joliet、UDF(Universal Disk Format)など)にも適用することが可能である。
これに対して、図4は、既存セッション30Aが格納されているCD−R3にバックアップ対象データ20を追記してバックアップして、追加セッション20Aを記録した後のCD−R3のデータ構造を示す。
すなわち、図4(a)は、図3に示すセクタ0から10までの既存セッション30Aのデータ構造であり、図4(b)が、セクタ11以降に追加された、追加セッション20Aのデータ構造を示す。
追加セッション20Aは、図4(b)に示すように、Lead−In300及びLead−out302の間に、管理領域301、ルートディレクトリレコード311(セクタ15)、「2006」ディレクトリレコード321(セクタ16)、ファイルのデータ本体331(セクタ17〜26)及びパステーブル350(セクタ27)を有する。
ここで、図5及び図6は、ルートディレクトリレコード310,311及びサブディレクトリを代表して「2005」ディレクトリレコード320のデータ構造をそれぞれ示す。
これらからわかるように、各ディレクトリレコード310,311,320には、直下のディレクトリ名及びファイル名が含まれている。従って、ディレクトリ構造に応じて、ディレクトリレコードのサイズが異なる。
追加セッション20Aに含まれるディレクトリレコード311,321及びパステーブル340の生成処理については後述する。
(メモリカードディレクトリ構造体700)
再び図1を参照すると、バックアップ管理部11は、メモリカード2から各ディレクトリエントリが格納されているクラスタ番号及びエントリオフセットを読み出す。そして、バックアップ管理部11は、メモリ15に、ディレクトリごとに、ディレクトリ情報を格納する次のようなメモリカードディレクトリ構造体700を生成して、クラスタ番号及びエントリオフセットを記憶する。
図7は、メモリカードディレクトリ構造体(DIRLIST_CARD)700のデータ構造例を示す。この例に示す構造体の各項目(構造体変数)のうち、後述するバックアップ条件に用いない項目については、構造体から省略してもよい。また、この例ではファイルに関する項目719〜722を1ファイル分のみ示すが、これらの項目はファイルごとに用意される。
以下、図15のフローチャートを参照して、メモリカードディレクトリ構造体700の生成処理の一態様について説明する。
なお、各工程(符号が付与されていない部分的な工程を含む)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
最初に、バックアップ管理部11は、メモリカード2のファイルシステムのルートディレクトリを検査対象ディレクトリに設定するとともに、メモリ15にルートディレクトリ用のメモリカードディレクトリ構造体700を用意し(領域を確保し)、ディレクトリ情報の取得手段17を呼び出す(コールする)。なお、新たにメモリカードディレクトリ構造体700が用意された場合、各項目の値は原則として0又はヌルに初期化されているものとする。
取得手段17は、コールされると、メモリカード2から、メモリカード2内でディレクトリエントリにアクセスするために必要な情報、すなわち、検査対象ディレクトリが格納されているクラスタ番号及びエントリオフセットを読み出し、検査対象ディレクトリ用のメモリカードディレクトリ構造体700のクラスタ番号(ClusterNumber)706及びエントリオフセット(EntryOffset)707に、読み出した値をセットする(S61)。
次に、取得手段17は、メモリカード2に構築されるファイルシステムのディレクトリエントリ情報を解析して、検査対象ディレクトリのディレクトリ名(DirName)715、ディレクトリサイズ(DirSize)716、作成日時(DirMakeTime)717、アクセス日時(DirAccessTime)718などの情報を取得し、検査対象ディレクトリ用のメモリカードディレクトリ構造体700の対応する各項目に、取得した値をセットする(S62)。
次に、取得手段17は、メモリカード2に構築されるファイルシステムのディレクトリエントリ情報を解析して、検査対象ディレクトリに登録されるエントリ(ファイル又はディレクトリ)を検索する(S63)。
検索の結果、エントリが見つからなかった場合、空ディレクトリであることを示す戻り値を設定し、復帰(リターン)する。
一方、エントリが見つかった場合、未処理(対応する情報をメモリカードディレクトリ構造体700に格納していない)のエントリの有無を判断する(S65)。
未処理のエントリが有る場合、取得手段17は、そのうちの1つを順次選択する(S66)。
前記選択したエントリがファイルである場合(S67:ファイル)、取得手段17は、検査対象ディレクトリ用のメモリカードディレクトリ構造体700のファイル数(FileNum)713を+1インクリメントするとともに、前記選択したエントリ(ファイル)のディレクトリエントリ情報を解析して、前記選択したエントリのファイル名(FileName)719、ファイルサイズ(FileSize)720、作成日時(FileMakeTime)721、アクセス日時(FileAccessTime)722などの情報を取得し、検査対象ディレクトリ用のメモリカードディレクトリ構造体700の対応する各項目に、取得した値をセットして(S68)、S65に戻る。
一方、前記選択したエントリがディレクトリである場合(S67:ディレクトリ)、取得手段17は、検査対象ディレクトリ用のメモリカードディレクトリ構造体700のディレクトリ数(DirNum)712を+1インクリメントする(S69)。
次に、取得手段17は、検査対象ディレクトリの情報をメモリ15等の所定領域に一時退避した後、前記選択したエントリ(ディレクトリ)を検査対象ディレクトリとして設定して、自己(取得手段17)を再帰呼び出しする(S70)。
そして、復帰(リターン)後に、一時退避した検査対象ディレクトリの情報を元に戻し(S71)、空ディレクトリであることを示す戻り値が得られている場合は、検査対象ディレクトリのメモリカードディレクトリ構造体700のディレクトリ数712を−1デクリメントして(S72)、S65に戻る。ディレクトリ数712をデクリメントするのは、空ディレクトリのみを配下にもつディレクトリ(換言すれば、配下のいずれの階層にもファイルがないディレクトリ)を、実質的に空ディレクトリと判断することで、バックアップ対象とならないようするためである。
一方、S65において未処理のエントリがない場合、取得手段17は、検査対象ディレクトリについての処理を終了し、呼び出し元に復帰する。
なお、メモリカードディレクトリ構造体700の他の項目には、必要に応じてバックアップ管理部11が算出した値が格納される。例えば、ディレクトリレコードセクタ(StartDirLBN)709は、後述するように、バックアップ管理部11によって算出された値が格納される。
(CDディレクトリ構造体800)
バックアップ管理部11は、CD−R3から現在有効なセッションのパステーブル340のID及び各ディレクトリレコード310,340のセクタ番号を読み出す。そして、バックアップ管理部11は、メモリ15に次に示すようなCDディレクトリ構造体800を生成して、取得した情報を格納する。
図8は、CDディレクトリ構造体(DIRLIST_CDDVD)800のデータ構造を示す。CDディレクトリ構造体800は、ディレクトリごとに生成される。CDディレクトリ構造体800の旧パステーブルID(OldPathTableID)806及びディレクトリレコードセクタ(StartDirLBN)807にだけ、CD−R3から読み出した値がセットされる。つまり、このときに少なくともCD−R3からは、各ディレクトリのディレクトリレコードにアクセスするために必要な情報が読み出される。
なお、CDディレクトリ構造体800の他の項目には、必要に応じてバックアップ管理部11が算出した値が格納される。
また、バックアップ対象ディレクトリの書き込み開始セクタ(StartUDFDirLBN)808は、バックアップ対象データのディレクトリが書き込まれるセクタ番号を示す。
また、この構造体800のファイル情報ポインタ(*pucFileINFO)809には、各ディレクトリに属するファイル及びサブディレクトリに関する情報を格納したCDファイル情報構造体900へのポインタを有する。
(CDファイル情報構造体900)
図9は、CDファイル情報構造体(FILE_INFO)900のデータ構造を示す。CDファイル情報構造体900は、ファイル情報ポインタ809で参照しているディレクトリ及びこのディレクトリ内の各ファイルについてそれぞれ生成される。バックアップ管理部11は、CDファイル情報構造体900の各項目の情報を、CD−R3から取得する。
後述するように、メモリカード2の内容をCD−R3へバックアップする際、バックアップ管理部11は、バックアップ対象と判断したファイルの本体データをメモリ15に一旦読み込み、その後CD−R3へコピーする。また、バックアップ管理部11は、上述の構造体700,800,900をメモリ15上に構成し、これらを参照して、ディレクトリレコード及び新たなパステーブルを生成する。これにより、効率的にメモリカード2からCD−R3へバックアップすることができる。
(ディレクトリレコードの生成処理)
次に、ディレクトリレコードの生成処理の手順について、図10を参照して説明する。
まず、バックアップ管理部11は、ルートディレクトリレコード311を生成する。このとき、バックアップ管理部11は、既にCD−R3に格納されている、ルートディレクトリ直下のディレクトリ及びファイルの名称906をCDファイル情報構造体900から取得する(1)。
また、バックアップ管理部11は、メモリカード2に格納されているデータの、ルートディレクトリ直下のバックアップ対象のディレクトリに関して、ディレクトリエントリのクラスタ番号706及びオフセット707を、メモリカードディレクトリ構造体700から取得する(2)。そして、バックアップ管理部11は、このクラスタ番号706及びオフセット707に基づいて、メモリカード2にアクセスして、ディレクトリ名を取得する(3)。
バックアップ管理部11は、このようにして取得したルートディレクトリ直下のファイル及びディレクトリの名称に基づいて、追加セッション20A用のルートディレクトリレコード311を生成し、CD−R3へ書き込む。なお、ルートディレクトリ直下にバックアップ対象となるものがなにもない場合、CD−R3への書き込みは行われない。
また、メモリカード2からCD−R3へバックアップされる(コピーされる)ディレクトリのディレクトリレコードを生成するときは、バックアップ管理部11は、メモリカード2のバックアップ対象のディレクトリに関して、ディレクトリエントリのクラスタ番号706及びオフセット707をメモリカードディレクトリ構造体700から取得する(2)。そして、バックアップ管理部11は、取得したクラスタ番号706及びオフセット707に基づいて、メモリカード2にアクセスして、ディレクトリ名を取得し、ディレクトリレコードを生成する。
このとき、CD−R3の既存セッション30Aに含まれているディレクトリのディレクトリレコードを追加セッション20Aの中に新たに生成することはせずに、既存セッション30Aに含まれているものをそのまま利用する。
なお、バックアップ管理部11は、追加セッション20Aのルートディレクトリレコード311及び他のディレクトリレコード321を書き込んだセクタ番号を、メモリカードディレクトリ構造体700のディレクトリレコード開始位置709へ格納する(4)。
(パステーブル340の生成処理)
次に、パステーブル340の生成処理の手順について、図11を参照して説明する。
まず、バックアップ管理部11は、既存セッション30Aに含まれるすべてのディレクトリレコードが記憶されているセクタ番号を、ディレクトリレコード開始位置807及び808から取得する(6)。また、バックアップ管理部11は、既存セッション30Aに含まれるすべてのディレクトリの名称及び日付をファイル情報構造体900から取得する(7)。そして、バックアップ管理部11は、既存セッション30Aに含まれるすべてのディレクトリのパステーブルレコードを生成し、パステーブル340へ登録する(8)。
また、バックアップ管理部11は、メモリカード2のバックアップ対象のディレクトリのクラスタ番号706及びオフセット707を取得して(9)、メモリカード2から該ディレクトリの名称及び日付を取得する(10)。さらに、バックアップ管理部11は、追加セッション20Aに含まれるすべてのディレクトリレコードが記憶されているセクタ番号を、ディレクトリレコード開始位置709から取得する(11)。これらに基づいて、バックアップ管理部11は、追加セッション20Aに含まれるすべてのディレクトリのパステーブルレコードを生成し、パステーブル340へ登録する(8)。
このとき、バックアップ管理部11は、ディレクトリ階層の浅い順にパステーブルレコードを作成する。
(バックアップ実行処理)
上述のような構成を備えるデータバックアップ装置1において、メモリカード2のバックアップ対象データ20をCD−R3にバックアップするための処理について説明する。
図12及び図13は、バックアップ対象データ20をCD−R3にバックアップするために、バックアップ管理部11が行う1セッションに係る処理を示すフローチャートである。
図12を参照すると、まず、バックアップ管理部11はCD−R3に既存データ30があるか否かを判定する(S11)。既存データ30がないときは(S11:No)、ステップS13をスキップする。
既存データ30があるときは(S11:Yes)、バックアップ管理部11は、メモリ15に、CDディレクトリ構造体800及びCDファイル情報構造体900を生成する(S13)。
次に、バックアップ管理部11は、メモリ15にメモリカードディレクトリ構造体700などを生成する(S14)。
次に、バックアップ管理部11の判断手段18は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、メモリ16に記憶するバックアップ条件に整合するか否かをチェックし、整合する場合、該メモリカードディレクトリ構造体700に対応するディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する(S15)。
例えば、メモリ16に記憶するバックアップ条件として、ディレクトリ配下のディレクトリ数及びファイル数が0であるという条件を考えることができる。配下のディレクトリ数及びファイル数が0のディレクトリ(空ディレクトリ)は、バックアップする必要性が低いと考えられるからである。
かかるバックアップ条件がメモリ16に記憶されている場合、バックアップ管理部11は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、それぞれのディレクトリ数712及びファイル数713を読み出し、前記読み出したディレクトリ数712及びファイル数713がともに0である場合、該メモリカードディレクトリ構造体700に対応するディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する。
また例えば、メモリ16に記憶するバックアップ条件として、ディレクトリ名が特定の文字を含んでいないという条件を考えることができる。特定の文字として、例えば「tmp」などの一時的な利用であることを示す文字列や、「ごみ箱」などの不要であることを示す文字列などほか、特定の拡張子を示す文字列などを考えることができる。
かかるバックアップ条件がメモリ16に記憶されている場合、バックアップ管理部11は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、それぞれのディレクトリ名715を読み出し、前記読み出したディレクトリ名715が前記特定の文字を含んでいない場合に、該メモリカードディレクトリ構造体700に対応するディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する。なお、ディレクトリ名が特定の文字を含んでいるというバックアップ条件としてもよい。
また例えば、メモリ16に記憶するバックアップ条件として、ディレクトリサイズが閾値以下であるという条件を考えることができる。
かかるバックアップ条件がメモリ16に記憶されている場合、バックアップ管理部11は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、それぞれのディレクトリサイズ716を読み出し、前記読み出したディレクトリサイズ716が閾値以下である場合に、該メモリカードディレクトリ構造体700に対応するディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する。なお、ディレクトリサイズ716が閾値以上であるというバックアップ条件としてもよい。
また例えば、メモリ16に記憶するバックアップ条件として、ディレクトリの作成日時情報又はアクセス日時情報が特定の期間(例えば、現在から過去1ヶ月の期間)内であるという条件を考えることができる。定期的にバックアップを行う場合、前回のバックアップ時以降に作成又はアクセスされているものはバックアップの必要性が高く、そうでないものはバックアップの必要性が低いと考えられるからである。
かかるバックアップ条件がメモリ16に記憶されている場合、バックアップ管理部11は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、それぞれの作成日時717又はアクセス日時718を読み出し、前記読み出した作成日時717又はアクセス日時718が前記特定の期間内である場合に、該メモリカードディレクトリ構造体700に対応するディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する。
また例えば、メモリ16に記憶するバックアップ条件として、ファイル名が特定の文字を含んでいないという条件を考えることができる。
かかるバックアップ条件がメモリ16に記憶されている場合、バックアップ管理部11は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、それぞれの配下にある各ファイルのファイル名719を読み出し、前記読み出したファイル名719が前記特定の文字を含んでいない場合に、前記読み出したファイル名719に対応するファイルをバックアップ対象と判断する。なお、ファイル名が特定の文字を含んでいるというバックアップ条件としてもよい。
また例えば、メモリ16に記憶するバックアップ条件として、ファイルサイズが閾値以下であるという条件を考えることができる。
かかるバックアップ条件がメモリ16に記憶されている場合、バックアップ管理部11は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、それぞれの配下にある各ファイルのファイルサイズ720を読み出し、前記読み出したファイルサイズ720が閾値以下である場合に、前記読み出したファイルサイズ720に対応するファイルをバックアップ対象と判断する。なお、ファイルサイズ720が閾値以上であるというバックアップ条件としてもよい。
また例えば、メモリ16に記憶するバックアップ条件として、ファイルの作成日時又はアクセス日時が特定の期間(例えば、現在から過去1ヶ月の期間)内であるという条件を考えることができる。
かかるバックアップ条件がメモリ16に記憶されている場合、バックアップ管理部11は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、それぞれの配下にある各ファイルの作成日時721又はアクセス日時722を読み出し、前記読み出した作成日時721又はアクセス日時722が前記特定の期間内である場合に、前記読み出した作成日時721又はアクセス日時722に対応するファイルをバックアップ対象と判断する。
ユーザがこのような複数種類のバックアップ条件の中から所望のものを選択できるように構成してもよい。この場合、データバックアップ装置1は、ユーザからバックアップ条件を受け付けてメモリ16に記憶する条件指定手段19を備える。またこの場合、メモリ16にバックアップ条件を間接的に記憶する構成とすることが考えられる。例えば、メモリ16にユーザが選択したバックアップ条件の識別番号を記憶しておき、バックアップ管理部11は、S15においてメモリ16から前記記憶されるバックアップ条件の識別番号を読み出し、その識別番号に応じてバックアップ管理部11のバックアップ判断ロジックを切り替えるように構成することが考えられる。
逆にバックアップ条件が単一に定まっている場合、バックアップ条件を、バックアップ管理部11のバックアップ処理に直接組み込んで(プログラム又はロジックの一部として)記憶してもよい。この場合、バックアップ処理のプログラム又はロジックを記憶するメモリがメモリ16に相当することになる。
また、判断手段18は、メモリ15に格納されている各メモリカードディレクトリ構造体700について、メモリ16に記憶するバックアップ条件に整合しない場合、該メモリカードディレクトリ構造体700に対応するディレクトリ又は/及び該ディレクトリ配下のファイルの情報をユーザに提示し、ユーザからバックアップ要を示す指示を受け付けた場合に、該メモリカードディレクトリ構造体700に対応するディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断するように構成してもよい。換言すれば、ユーザからバックアップ要を示す指示を受け付けた場合は、バックアップ条件との不整合に関わらず、該メモリカードディレクトリ構造体700に対応するディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断してもよい。
ユーザがバックアップ条件を選択できるようにしたり、不整合時にバックアップ是非の判断をユーザに仰ぐ構成とすることで、よりユーザの意図に沿ったバックアップ結果を得ることができる。
次に、バックアップ管理部11は、メモリ15に格納されている構造体700,800,900を参照し、メモリカード2のファイルシステムに登録されるエントリのうち、バックアップ対象と判断したエントリ(ディレクトリ及びファイル)をCD−R3へ記録するときの記録位置を算出する(S16)。この算出処理の詳細については後述する。
各ディレクトリ及びファイルの記録位置が定まると、バックアップ管理部11は、このセッションのために必要な管理領域301を生成して、CD−R3へ書き込みを行う(S17)。
バックアップ管理部11は、さらに、バックアップ対象と判断したディレクトリのディレクトリレコード311,321を上述のように生成して、それぞれを、ステップS16で定められた記録位置へ書き込む。さらに、バックアップ対象と判断したファイルの本体データについては、メモリカード2から読み出して、それぞれ、ステップS16で定められた記憶位置へ書き込みを行う(S18)。
最後に、バックアップ管理部11は、追加セッション20Aのパステーブル350を上述のように生成して、ステップS16で定められた記録位置へ書き込みを行って、バックアップのためのセッションを終了する(S19)。
本実施形態によれば、データバックアップ装置1が自動的にバックアップ条件との整合性を判断してバックアップ処理を実行するため、バックアップするディレクトリやファイルをユーザが指定せずとも、バックアップの必要性に見合ったバックアップ結果を得ることができる。
ここで、ステップS16の記録位置の算出処理について、図13を参照しながら説明する。
バックアップ管理部11は、まず、データの記録位置として書き込みを開始するセクタ番号を特定する。本実施形態では本セッションの書き込み開始セクタはセッション11となる(図4参照)。この書き込み開始セクタを基準にして、以下の各セクタ番号を定める。
バックアップ管理部11は、このセッションに係るルートディレクトリレコード311に必要なセクタ数と、ルート直下のファイル本体に必要なセクタ数を、ディレクトリ構造、ファイル名及びファイルサイズなどに基づいて算出する。そして、ルートディレクトリレコード311及びルートディレクトリ直下にあるファイルのファイル本体の書き込み開始セクタを算出する(S31)。ここで算出された情報は、メモリ15に格納される。
図14は、書込マップ500の一例を示す。
ここでは、同図に示すように、ルートディレクトリレコード311に必要なセクタ数が1、ルート直下にはファイルがないのでファイルに必要なセクタ数は0であり、書き込み開始セクタがセクタ15と定まる。
つぎに、バックアップ対象データ20中のサブディレクトリのディレクトリレコードに必要なセクタ数と、各サブディレクトリ直下のファイルのファイル本体に必要なセクタ数を算出する。そして、各サブディレクトリレコード及び各サブディレクトリ直下にあるファイルのファイル本体の書き込み開始セクタを算出する(S32)。サブディレクトリが複数あるときは、ディレクトリの階層構造に従って、それぞれのサブディレクトリについて算出する。
ここでは、図14に示すように、「2006」ディレクトリレコード321に必要なセクタ数が1、直下のファイルに必要なセクタ数が10であり、書き込み開始セクタがセクタ16と定まる。ここで算出された書き込み開始セクタの位置が、メモリカードディレクトリ構造体700のディレクトリレコードセクタ709に格納される。
次に、バックアップ管理部11は、上述の処理により得られたディレクトリレコードの書込開始セクタと、既存セッション30Aのディレクトリレコードの開始セクタから、パステーブル350を生成する。そして、パステーブルの書込開始セクタを算出する(S33)。
その後、管理領域301の主ボリュームディスクリプタなどの内容を決定し、管理領域301の書込開始セクタを算出する(S34)。
これにより、このバックアップのためのセッションでCD−R3に書き込むべきすべての情報の書込セクタが確定する。
ここで、ステップS31〜S34の処理を行うときに必要な情報は、既にメモリ15に記憶されているので、バックアップ管理部11は、あらためてメモリカード2ないしはCD−R3にアクセスする必要がない。この結果、ステップS31〜S34の処理を迅速に行うことができる。
さらに、ステップS31〜S34で生成された書込マップ500もメモリ15に格納されているので、ステップS17以降でCD−R3への書込処理をするときも、ファイル本体情報以外は、メモリカード2から取得する必要がなく、この点でも処理の高速化を図ることができる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々に変形して適用することが可能である。
例えば、上記実施形態では、メモリカードディレクトリ構造体700にバックアップ是非を判断するための情報(例えば、ディレクトリ数712、ファイル数713など)を格納し、バックアップ処理時にそれら格納した情報を読み出してバックアップ条件との整合性を判断する構成としているが、メモリカードディレクトリ構造体700を作成する際に、バックアップ是非を判断するための情報とバックアップ条件との整合性を判断し、判断結果(バックアップ対象か否か)をメモリカードディレクトリ構造体700に格納するように構成してもよい。この場合、バックアップ処理時には、それら格納した判断結果に基いてバックアップ実行可否を決定すればよい。
また例えば、上記実施形態で例示した複数種類のバックアップ条件を任意に組み合わせてバックアップの是非を判断するように構成してもよい。
また例えば、上記実施形態では、ファイル数713を読み出してファイル数が0であるという条件を判断しているが、メモリカードディレクトリ構造体700に、ファイル数713に代えてファイル有無フラグを設け、ファイルが見つかった場合はS68において該ファイル有無フラグを「有」に変更し、該ファイル有無フラグを読み出してファイル数が0であるという条件を判断してもよい。
また例えば、上記実施形態では、メモリカードディレクトリ構造体700に格納された情報に基づいてバックアップ条件の整合性を判断する構成としているが、メモリカードディレクトリ構造体700に格納された情報に基づいてメモリカード2から取得した情報バックアップ条件の整合性を判断する構成としてもよい。例えば、メモリ16に、バックアップ可否判断のための特定のデータを記憶しておき、判断手段18は、メモリカードディレクトリ構造体700に格納された情報に基づいてメモリカード2からファイルの本体データを取得し、前記取得したファイル本体データがメモリ16に記憶した特定のデータを含む場合に、前記取得したファイル本体データに対応するファイルをバックアップ対象と判断することが考えられる。
本発明の一実施形態に係るデータバックアップ装置の機能構成図である。 本実施形態におけるバックアップ例を示す。 既存データが格納されている場合のCD−Rのデータ構造を示す。 既存データが格納されているCD−Rにバックアップ対象データを追記してバックアップした後のCD−Rのデータ構造を示す。 ルートディレクトリレコードのデータ構造を示す。 「2005」ディレクトリレコードのデータ構造を示す。 メモリカードディレクトリ構造体700のデータ構造を示す。 CDディレクトリ構造体800のデータ構造を示す。 CDファイル情報構造体900のデータ構造を示す。 ディレクトリレコードの生成処理の手順を示す パステーブルの作成処理の手順を示す。 バックアップ管理部が行う1セッションに係る処理を示すフローチャートである。 記録位置の算出処理の詳細な処理を示すフローチャートである。 書込セクタ番号を示す書込マップの一例を示す。 メモリカードディレクトリ構造体700の生成処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…バックアップ処理装置、2…メモリカード、3…CD−R、11…バックアップ管理部、12…メモリカードリーダ/ライタ、13…CDリーダ/ライタ、15,16…メモリ、17…取得手段、18…判断手段、19…条件指定手段、20…バックアップ対象データ、30…既存データ、301,302…管理領域、310,311…ルートディレクトリレコード、320…「2005」ディレクトリレコード、321…「2006」ディレクトリレコード、330、331…データ本体、340、350…パステーブル、500…書込マップ、700…メモリカードディレクトリ構造体、800…CDディレクトリ構造体、900…ファイル情報構造体。

Claims (14)

  1. 第1の記憶媒体に記憶されているファイルを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ装置であって、
    前記第1の記憶媒体のディレクトリに関する情報(以下、「ディレクトリ情報」という)を、前記第1の記憶媒体から取得する取得手段と、
    前記ディレクトリ情報を記憶する第1のメモリと、
    ディレクトリ情報に関するバックアップ条件を記憶する第2のメモリと、
    前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する判断手段と、
    前記第1の記憶媒体からバックアップ対象と判断したファイルを読み出し、前記第2の記録媒体へ記録する手段と、を備えることを特徴とするデータバックアップ装置。
  2. 前記ディレクトリ情報は、ディレクトリごとに、該ディレクトリ配下のディレクトリ数及びファイル数を含んで構成され、
    前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ディレクトリ配下のディレクトリ数及びファイル数が0であるという条件を記憶することを特徴とする請求項1記載のデータバックアップ装置。
  3. 前記ディレクトリ情報は、ディレクトリごとに、ディレクトリ名を含んで構成され、
    前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ディレクトリ名が特定の文字を含んでいる又は含んでいないという条件を記憶することを特徴とする請求項1又は2記載のデータバックアップ装置。
  4. 前記ディレクトリ情報は、ディレクトリごとに、ディレクトリサイズを含んで構成され、
    前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ディレクトリサイズが閾値以下であるという条件を記憶することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータバックアップ装置。
  5. 前記ディレクトリ情報は、ディレクトリごとに、ディレクトリの作成日時情報又はアクセス日時情報を含んで構成され、
    前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ディレクトリの作成日時又はアクセス日時が特定の期間内であるという条件を記憶することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデータバックアップ装置。
  6. ユーザからバックアップ条件を受け付けて前記第2のメモリに記憶する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータバックアップ装置。
  7. 前記ディレクトリ情報は、ディレクトリ配下のファイルのファイル名を含んで構成され、
    前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ファイル名が特定の文字を含んでいる又は含んでいないという条件を記憶し、
    前記判断手段は、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報に含まれるファイル名が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、対応するファイルをバックアップ対象と判断することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータバックアップ装置。
  8. 前記ディレクトリ情報は、ディレクトリ配下のファイルのファイルサイズを含んで構成され、
    前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ファイルサイズが閾値以下であるという条件を記憶し、
    前記判断手段は、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報に含まれるファイルサイズが、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、対応するファイルをバックアップ対象と判断することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のデータバックアップ装置。
  9. 前記ディレクトリ情報は、ディレクトリ配下のファイルの作成日時情報又はアクセス日時情報を含んで構成され、
    前記第2のメモリは、前記バックアップ条件として、ファイルの作成日時又はアクセス日時が特定の期間内であるという条件を記憶し、
    前記判断手段は、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報に含まれるファイルの作成日時又はアクセス日時が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、対応するファイルをバックアップ対象と判断することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のデータバックアップ装置。
  10. 前記判断手段は、前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報が、前記第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合しない場合、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ又は/及び該ディレクトリ配下のファイルの情報をユーザに提示し、ユーザからバックアップ要を示す指示を受け付けた場合に、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のデータバックアップ装置。
  11. 第1の記憶媒体に記憶されているファイルを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ装置であって、
    バックアップ可否判断のための特定のデータを記憶するメモリと、
    前記第1の記憶媒体からファイルを読み出し、前記読み出したファイルが前記メモリに記憶する特定のデータを含む場合、前記読み出したファイルをバックアップ対象と判断する判断手段と、
    バックアップ対象と判断したファイルを前記第2の記録媒体へ記録する手段と、を備えることを特徴とするデータバックアップ装置。
  12. 第1の記憶媒体に記憶されているデータを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ装置であって、
    前記第1の記憶媒体のディレクトリについて、該ディレクトリ配下のいずれの階層にもファイルがないものを、バックアップ対象とならないディレクトリと判断する手段と、
    前記第1の記憶媒体からバックアップ対象のディレクトリ及び該ディレクトリ配下のファイルの情報を読み出し、前記第2の記録媒体へ記録する手段と、を備えることを特徴とするデータバックアップ装置。
  13. 第1の記憶媒体に記憶されているファイルを第2の記憶媒体へバックアップするためのデータバックアップ方法であって、
    前記第1の記憶媒体のディレクトリに関する情報(以下、「ディレクトリ情報」という)を、前記第1の記憶媒体から取得する取得工程と、
    前記ディレクトリ情報を第1のメモリに記憶する工程と、
    前記第1のメモリに記憶されているディレクトリ情報が、ディレクトリ情報に関するバックアップ条件を記憶する第2のメモリに記憶するバックアップ条件に整合する場合、前記ディレクトリ情報に対応するディレクトリ配下のファイルをバックアップ対象と判断する判断工程と、
    前記第1の記憶媒体からバックアップ対象と判断したファイルを読み出し、前記第2の記録媒体へ記録する工程と、を備えることを特徴とするデータバックアップ方法。
  14. 請求項13記載のデータバックアップ方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
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