JP2009058382A - 多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置 - Google Patents

多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009058382A
JP2009058382A JP2007226074A JP2007226074A JP2009058382A JP 2009058382 A JP2009058382 A JP 2009058382A JP 2007226074 A JP2007226074 A JP 2007226074A JP 2007226074 A JP2007226074 A JP 2007226074A JP 2009058382 A JP2009058382 A JP 2009058382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
image
image data
dimensional image
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007226074A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakajima
和弘 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advanced Mask Inspection Technology Inc
Original Assignee
Advanced Mask Inspection Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advanced Mask Inspection Technology Inc filed Critical Advanced Mask Inspection Technology Inc
Priority to JP2007226074A priority Critical patent/JP2009058382A/ja
Publication of JP2009058382A publication Critical patent/JP2009058382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】 ノイズの影響を簡便に低減させ、高画質で高品質の画像データを取得する多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置を提供する。
【解決手段】 マスク11が載置されたステージに対して、1次元画像センサのライン方向と交差するX方向の走行移動と、ライン方向であるY方向のステップ移動と、を繰り返して第1スキャン・・・第9スキャン・・・第nスキャンの多重スキャンを行い、1次元画像センサによりマスク11の2次元画像データを取得する画像取得方法において、ステップ移動量を、1次元画像センサのライン方向の画素数からなるセンサ幅Wより小さくして、マスク11の同一領域の画像を1次元画像センサのライン上の異なる画素で複数回撮像し、これ等の異なる画素で撮像して得た画像データを画素間演算し平均化処理あるいは比較処理する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、試料の欠陥等を検査する試料検査技術に係わり、特に、半導体素子や液晶ディスプレイ(LCD)を製造するときに使用されるフォトマスク、ウエハ、あるいは液晶基板等に形成されたパターンの欠陥を検査するための多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置に関する。
例えば半導体集積回路は、露光技術やプロセス技術の向上によりますます高集積化、微細化が進められている。既に、半導体素子のデザインルールが90nmの製品が市場で製造され、次世代あるいは次々世代となる65nm、45nm製品の開発および一部実用化がなされている。このような素子の微細化に伴い、その回路パターンが形成された原画パターン(マスク、フォトマスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)に対しても、より一層の位置精度、寸法精度、微小欠陥や異物の低減などが要求されている。
これに対して、マスク検査装置においては、通常、ダイツーデータベース(die to database)比較あるいは、ダイツーダイ(die to die)比較と呼ばれる検査方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、ダイツーデータベース比較とは、マスク上の被検査回路パターンを1次元画像センサ等の1次元画像撮像手段により撮像した画像データと、マスク上の回路パターンの基となったCADデータの基準パターンからつくられた参照データを比較し、両者の不一致点を欠陥として検出する検査方法である。また、ダイツーダイ比較とは、同一マスク上の異なる場所の同一回路パターンを1次元画像撮像手段で撮像した画像データ同士を比較し、両者の不一致点を欠陥として検出する検査方法である。
いずれの検査方法の場合においても、データ同士の不一致点を欠陥として検出するので、信頼性の高いパターン検査のためには、回路パターンの高画質で高品質な画像データの取得が重要である。
マスク上の回路パターンの画像は、照明光が光学系を介しマスクを透過して形成する透過光学像である。この光学像は、例えば時間遅延蓄積(TDI)センサといわれる1次元画像センサの光電変換により電気信号として撮像され画像データにされる。ここで、被検査回路パターンのあるマスクが載置されたステージの2次元面でのスキャン駆動が併用されて、2次元の画像データが取得される。
しかし、回路パターンの画像は、上記照明光および光学系の光学特性、1次元画像センサの受光特性、ステージのスキャン駆動特性等の影響を受け、取得される2次元画像データの回路パターンに対する忠実性が損なわれ易い。これは、回路パターン寸法が微細になるに従い顕著になる。
そこで、これまで高画質および高品質の画像データを取得する方法が種々に提示され実用に供されている。例えば、回路パターン寸法が微細になるに従い、照明光(紫外光)の波長を短くし、それに伴い浅くなる焦点深度のオートフォーカス精度を上げることにより、光学像の空間分解能を向上させる手法がとられてきた。また、光源から出射する照明光および光学系の光学レンズを透過する照明光の空間均一性の向上による照明ムラあるいは画像歪の低減が図られてきた。
そして、ステージのスキャン駆動における位置ずれに対する補正処理、1次元画像センサの画素の感度特性等の受光特性に対する補正処理等が行われている。ここで、1次元画像センサにおける補正処理は、これが信号処理により簡便に行えることから、画素の受光特性の補正以外にも使用される。例えば、上述した光学系起因の照明ムラ、画像歪等に対する補正、あるいはスキャン駆動の位置ずれから生じる例えば画像ぼけに対する補正等、マスク検査装置の動作に伴って生じる画像データの劣化要因に対する補正が、1次元画像センサの適宜な補正処理によりなされている。
ところで、上記マスク検査装置の動作において、1次元画像センサの受光、ステージのスキャン駆動、光学系における光学特性等はノイズ変動を受ける。この場合も1次元画像センサにおけるいわゆるノイズ除去の補正処理により、これ等のノイズに起因する画像データ劣化の補正がなされる。ここで、従来のノイズ除去では、画像データが例えば階調(多値)をもつ場合には、周辺画素間で画像データの平滑化がなされ、画像データが例えばイメージのように2値となる場合には、ノイズ対応箇所あるいはその周辺の微小領域の画素データが削除される。
しかしながら、この従来のノイズ除去方法では、基本的に画像ぼけが不可避であり画像エッジにおける鮮鋭化あるいはコントラスト強調が犠牲にされる。ここで、回路パターン寸法が比較的に大きくその精度が緩やかな場合は問題とならないが、マスク上の回路パターン寸法が上述したように微細になりその精度が厳しくなってくると、従来のノイズ除去の方法は適用できなくなる。また、これまでに提示されている補正処理には、上記微細なパターンにおける高画質で高品質の画像データを取得するためのノイズ除去の方法は見当たらない。
なお、上述したマスク検査における問題は、ウエハ面あるいは液晶基板面に形成された素子のパターン検査においても全く同様に起こってくる。また、1次元画像撮像手段が、上述したような1次元画像センサ以外の場合であっても、例えばポリゴンミラーを用いレーザ光等の照射光を所定の1次元撮像幅で走査させ、その走査光を1個の受光部で順次に撮像して1次元画像とする構成になっていても、同様に生じる問題である。
特開2003−98116号公報
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、例えばフォトマスク、ウエハ、あるいは液晶基板等の試料検査において発生するノイズの影響を簡便に低減させ、高画質で高品質の画像データを取得する、多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置を提供することを主目的とするものである。そして、画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置の信頼性の高めることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、第1の発明にかかる多重スキャンによる画像取得方法は、試料が載置されたステージに対して、所定の撮像幅を有する1次元画像撮像手段の前記撮像幅の方向へのステップ移動と、前記撮像幅方向と交差する方向への走行移動とを繰り返して行い、前記1次元画像撮像手段により前記試料の2次元画像データを取得する画像取得方法において、前記ステップ移動量を前記撮像幅より小さくして、前記1次元画像撮像手段における前記撮像幅方向の異なる撮像位置で前記試料の同一領域の画像を複数回撮像し、前記異なる撮像位置で撮像して得た画像データを演算処理する、構成になっている。
そして、第2の発明にかかる画像取得装置は、ステージを1方向に走行移動させ、前記1方向と交差する方向にステップ移動させるステージ駆動機構と、前記ステージ上に載置された試料の2次元画像データを前記ステージ駆動機構と併用して取得する所定の撮像幅をもつ1次元画像撮像手段と、前記試料の同一領域の画像が前記1次元画像撮像手段の前記撮像幅方向の異なる撮像位置により複数回撮像されるように前記ステップ移動量を制御する多重スキャン制御手段と、前記撮像幅方向の異なる撮像位置で取得した画像データを演算処理する演算処理手段と、を有する構成になっている。
そして、第3の発明にかかる試料検査装置は、ステージを1方向に連続移動させ、前記1方向と交差する方向にステップ移動させるステージ駆動機構と、前記ステージ上に載置された試料の2次元画像を前記ステージ駆動機構と併用して取得する所定の撮像幅をもつ1次元画像撮像手段と、前記試料の同一領域の画像が前記1次元画像撮像手段の前記撮像幅方向の異なる撮像位置により複数回撮像されるように前記ステップ移動量を制御する多重スキャン制御手段と、前記撮像幅方向の異なる撮像位置で取得した画像データを演算処理する演算処理手段と、前記演算処理を通して得られた画像データを基準画像データと比較照合する比較照合手段と、を有する構成になっている。
本発明の構成により、パターン欠陥等の試料検査において発生するノイズの影響を簡便に低減させ、高画質で高品質の画像データを取得する、多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置を提供することができる。そして、画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置の信頼性の高めることができる。
はじめに、本発明の実施形態で使用される画像取得装置の一例、および多重スキャンによる画像取得方法の特徴的技術事項について説明する。
(画像取得装置)
図1は、本発明の多重スキャンによる画像取得方法で使用される画像検査装置の概略構成図である。マスクを検査試料として、かかる試料上の回路パターンの画像を取得するための画像取得装置10は、マスク11が載置されるXYθステージ12、光源13、照明光学系14、拡大光学系15、1次元画像撮像手段である1次元画像センサのフォトダイオードアレイ16、センサ回路17、ステージ上の位置座標を測定するレーザ測長システム18、オートローダ19を備えている。また、XYθステージ12を駆動する、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータが備えられている。ここで、フォトダイオードアレイ16は所定の1次元撮像幅を有する例えばCCDセンサ、CMOSセンサ等である。
そして、コンピュータである制御計算機20が、データ伝送路となるバス21を介して、多重スキャン制御回路22、ステージ制御回路23、位置回路24、補正回路25、ステージ上の位置座標にリンクした画像データを分割保存処理し蓄積する分割保存処理バッファメモリ26、多重スキャンにより取得したマスク11上の同一領域の画像データを比較および平均化する同一領域比較/平均化回路27、出力画像記憶装置28、オートローダ制御回路29に接続されている。
図1では、本発明を説明する上で必要な構成部分以外については記載を一部省略している。画像取得装置10にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。例えば、その他に図示しないが光学像の焦点深度を自動調整するオートフォーカス制御回路が備えられる。
(多重スキャンによる画像取得方法)
次に、上述したような画像取得装置10における多重スキャンによる画像取得方法について図1および図2を参照して説明する。図2は本発明の多重スキャンの方法を示す概念図である。
マスク11は、オートローダ制御回路29によりオートローダ19を介して2次面における水平方向および回転方向に移動可能に設けられたXYθステージ12上に載置される。マスク11に形成された回路パターンには適切な光源13により照明光学系14を介して光が照射される。そして、マスク11を透過した照明光は、拡大光学系15を介してフォトダイオードアレイ16面に入射する。この時、拡大光学系15の焦点位置がオートフォーカス制御回路により制御され、フォトダイオードアレイ16上に拡大されたマスク11上の回路パターンの画像が結像される。
フォトダイオードアレイ16上に結像される回路パターンの光学像は、フォトダイオードアレイ16によって光電変換され、更にセンサ回路17によってA/D変換される。
XYθステージ12は、制御計算機20の制御の下に、ステージ制御回路23により2次元面の水平方向にスキャン駆動される。そして、XYθステージ12の移動位置はレーザ測長システム18により測定され、ステージ位置の座標データとして位置回路24に供給される。
上記ステージのスキャン駆動において、多重スキャン制御回路22からの情報に基づいて例えば図2に示されるような多重スキャンが行われる。ここで、図2では、判り易くするために、実際は固定して取り付けられているフォトダイオードアレイ16がXYθステージ12のスキャン駆動に対応してステージ上のマスク11面をスキャンするように示されている。図2において、1次元画像センサであるフォトダイオードアレイ16は、その撮像幅方向であるライン方向に直交するX方向に例えば矩形のマスク11の一辺の方向に連続移動しながら、結像した画像を撮像し画像データにしていく。
そして、1回のステージ12の連続移動(走行移動)によりX方向のマスク11上の回路パターンを全て撮像すると、ステージ12を連続移動の方向と直交するY方向にステップ移動がなされる。図2においては、このステップ移動により、フォトダイオードアレイ16はY方向にステップ移動する。
ここで、本発明の画像取得における特徴的技術事項として、ステップ移動量は撮像幅であるフォトダイオードアレイ16のセンサ幅Wよりも小さくなるように多重スキャン制御回路22で設定される。そして、このようなステップ移動後、再度X方向に連続移動し結像される画像が撮像されて画像データがとられる。このようなX方向の連続移動とY方向の上記ステップ移動を所定の回数繰り返してマスク11上の回路パターンの画像取得が行われる。
すなわち、図2において、フォトダイオードアレイ16の1次元画像センサは、マスク11が載置されたステージに対して、そのライン方向と交差するX方向の連続移動と、ライン方向であるY方向のステップ移動とを繰り返して第1スキャン・・・第9スキャン・・・第nスキャンの多重スキャンを行い、マスク11上の回路パターンの画像取得を行う。
なお、Y方向のステップ移動は、X方向の1連続移動が終了した時点で行われ、続けて次の連続移動が逆X方向になされるようにしてもよいし、X方向の1連続移動が終了した時点でX方向の初期位置に一度戻されてその初期位置において行われ、再度X方向に連続移動がなされるようになっていても構わない。また、連続移動のX方向とステップ移動のY方向は直交する必要はなく所定の角度で交差するようになっていてもよい。
このような画像取得であると、ステップ移動量がセンサ幅Wより小さくなることから、マスク11上の同一領域の同一回路パターンがフォトダイオードアレイ16のライン上の異なる画素すなわち撮像幅方向の異なる撮像位置により、複数回にわたり重ね撮りされる。そして、それに伴い上記同一回路パターンの画像から、フォトダイオードアレイ16のライン上の異なる画素により生成された複数の画像データが取得される。このような多重スキャンにより取得した同一回路パターン画像の複数の画像データは、例えば補正回路25が有する補正処理を介して分割保存処理バッファメモリ26に収納される。
なお、位置回路24は、例えばマスク11上の位置座標に応じて、センサ回路17、分割保存処理バッファメモリ26等に対して同期信号を出力する。これにより、センサ回路17より取得された上記画像データが、位置回路24により出力されるステージ上の位置座標にリンクされて分割保存処理バッファメモリ26に保存される。
これ等の多重スキャンにより取得される画像データは、同一領域比較/平均化回路27において、同一領域の画像データを取得している画素間で比較される。ここで、これ等の画像データは、画素間演算がなされ、例えば減算処理、加算処理、論理演算等がなされる。
また、上記多重スキャンにより取得される画像データは、その平均化がなされる。ここで、画像データは例えば8ビット(0〜255階調)の濃淡値で表されているので、この濃淡値の平均化処理がなされる。この平均化処理は、例えば単純な相加平均あるいは加重平均等の演算により行われる。
この平均化処理を受けた画像データは、出力画像記憶装置28に転送され、マスク11の回路パターンとして保存される。
このように、本発明の画像取得方法では、多重スキャンにより、フォトダイオードアレイ16の1次元画像センサのライン上の異なる位置の画素で、マスク11上の同一領域の同一回路パターンを複数回にわたり撮像する。そして、撮像された同一領域の同一回路パターンの複数の画像データが画素間演算され平均化処理される。このために、従来のノイズ除去における周辺画素による平滑化の処理がなく、それによる画像ぼけは無くなり、画像エッジにおける鮮鋭化あるいはコントラスト強調が容易になる。そして、マスクの回路パターン寸法が上述したように微細になりその精度が厳しくなってきても、高画質で高品質の画像データが得られる。
次に、本発明の好適な実施形態のいくつかについて図面を参照して説明する。なお、互いに同一または類似の部分の重複説明は一部省略される。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置について説明する。以下、マスク上の回路パターンの検査をする試料検査装置について説明する。多重スキャンによる画像取得方法および画像取得装置の説明は試料検査装置の説明の中で合わせて行われる。図3は本実施形態における試料検査装置の一例を示す概略構成図である。
図3に示すように、本実施形態の試料検査装置30は、図1の画像取得装置10で説明したような光学画像データ取得部を有している。すなわち、マスク11が載置されるXYθステージ12、光源13、照明光学系14、拡大光学系15、1次元画像センサであるフォトダイオードアレイ16、センサ回路17、ステージ位置の座標を測定するレーザ測長システム18、オートローダ19を備える。また、XYθステージ12を駆動する、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータが備えられている。このXモータ、Yモータ、θモータとしては、ステップモータを用いることができる。
ここで、フォトダイオードアレイ16はTDIセンサが好適であり、このTDIセンサは、例えば1ライン数千画素程度になるセンサ幅Wとなり、数十〜数百ラインとなる任意の数の画素数およびライン数を有している。
そして、ホストコンピュータである制御計算機31が、データ伝送路となるバス32を介して、多重スキャン制御回路22、ステージ制御回路23、位置回路24、補正回路25、ステージの位置座標にリンクした画像データを分割保存処理し蓄積する分割保存処理バッファメモリ26、多重スキャンにより取得したマスク11上の同一領域の画像データを比較および平均化する同一領域比較/平均化回路27、出力画像記憶装置28、オートローダ制御回路29に接続されている。
更に、制御計算機31には参照データ生成回路33、比較回路34が接続されている。ここで、比較回路34は、参照データ生成回路33で生成されたマスク11上の同一パターンから取得される画像参照データと上記出力画像記憶装置28に格納した画像データとを比較照合し、パターン欠陥を検査する。そして、そのパターン欠陥に関する情報、例えばマスク11上で位置座標、欠陥の種類等について記憶する。
そして、制御計算機31には、記憶装置の一例となる磁気ディスク装置35、磁気テープ装置36、フロッピー(登録商標)ディスク37、パターンモニタ38、プリンタ39、CRT、キーボードおよびマウスを含む端末40が接続されている。ここで、磁気ディスク装置35あるいは磁気テープ36には、制御計算機31の指令に基づき上記回路で算出した種々のデータが格納される。また、フロッピー(登録商標)ディスク37、パターンモニタ38、プリンタ39、CRT、キーボードおよびマウスを含む端末40は必要なデータを入出力するのに使用される。
次に、試料検査装置30によるパターン検査における動作機構について、その主要構成部の動作と共に説明する。
マスク11は、オートローダ制御回路29およびオートローダ19を有するオートローダ機構によりXYθステージ12上に自動的に搬送され、検査終了後に自動的に排出される。XYθステージ12の上方には、光源13及び照明レンズからなる照明光学系14が配置されている。光源13より発した光束は照明光学系14を介してマスク11を照射する。マスク11の下方には、拡大光学系(結像光学系)15、フォトダイオードアレイ16およびセンサ回路17が配置されている。そして、マスク11を透過した透過光は拡大光学系15を介してフォトダイオードアレイ16面に結像される。拡大光学系15はオートフォーカス制御回路およびピエゾ素子を含む自動焦点機構により自動的に焦点調整がなされる。
XYθステージ12は、制御計算機31の指令を受けたステージ制御回路23により制御され、X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの駆動系によって駆動される。そこで、ステージ12上のマスク11のアライメントがなされて、回路パターンの例えば配列方向とステージのスキャン駆動の方向が一致するように調節される。
そして、マスク11上における回路パターンの画像データを取得するために、XYθステージ12がステージ制御回路23により2次元面の水平方向にスキャン駆動される。ここで、XYθステージ12の移動位置はレーザ測長システム18により測定され、ステージ位置の座標データとして位置回路24に供給される。
上記ステージのスキャン駆動において、多重スキャン制御回路22からの情報に基づいて例えば図4に示されるような多重スキャンが行われる。ここで、図2で説明したのと同様に、フォトダイオードアレイ16のX方向の連続移動とY方向のステップ移動が繰り返されて、マスク11上の回路パターンの画像取得を行う。ここで、図示しないが、マスク11上の例えば2面付けに形成された同一パターンである被検査回路パターンと基準回路パターンについて画像取得がなされる。
ここで、フォトダイオードアレイ16がTDIセンサである場合には、上記X方向の連続移動がセンサの時間遅延蓄積と同期するように、ステージのスキャン駆動は行われる。フォトダイオードアレイ16がTDIセンサであると、X方向の連続移動を高速に行うことができることから、ステージの多重スキャンに要する全体の走行時間はそれ程長くはならない。
図4に示すような多重スキャンによる画像取得では、マスク11の領域Pに存在する全ての回路パターンが、Y方向のステップ移動の回数分、フォトダイオードアレイ16のライン上において異なる位置の画素により撮像される。この多重スキャンにより取得された同一回路パターン画像の取得回数分の画像データは、通常の補正回路25が有する補正処理を経て分割保存処理バッファメモリ26に収納される。
ここで、位置回路24は、例えばマスク11上の位置座標に応じて、センサ回路17、分割保存処理バッファメモリ26等に対して同期信号を出力する。これにより、センサ回路17より取得された上記画像データが、位置回路24により出力されるステージ位置の座標データにリンクされて分割保存処理バッファメモリ26に保存される。
補正回路25は、フォトダイオードアレイ16の全画素がほぼ均一な階調レベルになるようにリアルタイムに調節する。ここでは、フォトダイオードアレイ16の受光特性である例えば感度特性が補正される。この感度特性の補正は、全ての画素に対してGainの乗算とOffsetの加算を実行することにより行われる。それぞれの画素に適用されるGainとOffsetの値は、任意の黒部と白部の画像を取得し、以下の連立方程式から求められる。
黒部目標値=Gain*黒部入力値+Offset
白部目標値=Gain*白部入力値+Offset
また、この補正回路25は、拡大光学系15の光学歪を補正する機能を持っている。拡大光学系15の光学歪は、フォトダイオードアレイ16面における局部的な位置ずれとして見られる。そこで、このずれ量を制御計算機31により設定し、いわゆるバイリニア法やバイキュービック法のアルゴリズムを使用して、フォトダイオードアレイ16のライン方向における画素の位置ずれが補正される。
分割保存処理バッファメモリ26は、図5に示すように、補正回路25より出力される1フォトダイオードアレイ16における補正後の1次元画像データ41を所定数に分割して、複数のメモリバンクに同時に順次蓄積していく機能を有する。フォトダイオードアレイ16の各画素における補正後の画像データは、上述したXYθステージ12の多重スキャンにおいてX方向の連続移動で取得され、順次に2次元画像として蓄積される。ここで、図5において例えば3分割された1次元画像データはそれぞれ第1バンク42、第2バンク43、第3バンク44等のメモリバンクに時系列に蓄積される。
そして、同一領域比較/平均化回路27は、上記メモリバンクに収納されたマスク11の同一領域の画像データを画素間で比較する。この比較処理において、特異な画像データを示す画素は内蔵のメモリ部(不図示)に記録される。ここで、特異な画像データとしては、主に、ノイズに起因したものと、画素の受光特性である明るさ階調に対する補正エラーに起因したものがある。上記比較処理では、いわゆる画素間演算が行われ、上記画像データの加算、減算、論理積、論理和、排他的論理和などが行われる。
そして、上記同一領域の画像データの画素間での平均化がなされる。ここで、画像データは例えば上述したように8ビットの濃淡値で表されているので、この濃淡値の平均化が例えば加重平均あるいは相加平均の処理でなされる。
同一領域比較/平均化回路27における上記比較機能および平均化機能は、DSP(Digital signal Processor)により実現され、プログラムの変更によりアルゴリズムの自在な変更が可能となる。
この平均化処理を受けた画像データのうち被検査回路パターンにかかる画像データは出力画像記憶装置28に転送される。また、平均化処理を受けた画像データのうち基準回路パターンにかかる画像データはバス32を通して参照データ生成回路33に供給される。
比較回路34は、上記参照データ生成回路33に格納された参照画像データと、出力画像記憶装置28に保存した例えば上記平均化処理を受けた画像データとを取り込み、位置合わせをした後に複数のアルゴリズムに従って比較し、パターン欠陥の有無を判定する。上述したパターン検査は、遮光パターンのみのクロムマスク、位相シフトマスク、ハーフトーンマスク等において行われる。
本実施形態では、上述した多重スキャンによる画像取得により、試料の同一領域を1次元画像センサの異なる画素で複数回撮像し、それ等の画像データに対して上記異なる画素の間で種々の画素間演算を加え比較/平均化処理を施す。このために、試料検査において、その光学系、ステージ駆動系あるいは受光系においてノイズが発生しても、そのノイズの影響を除去した高画質で高品質の画像データが簡便に取得でき、安定し信頼性の高い試料検査が可能になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかる多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置について説明する。ここで、試料検査装置は図3に示したようなマスク上の回路パターンの欠陥検査に用いられる試料検査装置である。本実施形態の特徴は、フォトダイオードアレイ16の1次元画像センサの中で特異な画像データを生成する画素あるいは画素の集団を検出し、多重スキャンによる画像取得において使用しないようにするところにある。
1次元画像センサでは、そのライン方向位置の画素間で感度特性が互いに異なることから、補正回路25における画素の感度特性の補正では、例えば上述した連立方程式に従って全ての画素に対するGain補正およびOffset補正が施される。図6は、横軸にライン方向位置の画素をとり、縦軸にその画素のGain補正値をとった一例である。図6においてGain補正値はライン方向位置の画素間でノコギリ刃のようにばらついている。そこで、画素ごとに周辺画素を用いて平均化するいわゆる移動平均処理を施して図中の滑らかに変動する移動平均曲線を得る。
そして、補正回路25において、この移動平均曲線から著しく外れているGain補正値の画素を特異な特性を有する画素とする。図6では、通常この特異な画素は、矢印で示す画素でありGain補正値が突出して大きくなっている。
そして、多重スキャン制御回路22およびステージ制御回路23に基づいて行われる例えば図4で説明した多重スキャンにおいて、上記補正回路25で検出した特異な画素が、マスク11の同一領域の回路パターンを撮像しないようにする。あるいは、この特異な画素の周辺の数画素例えば3〜10画素程度の微小領域がマスク11の同一領域の回路パターンを撮像しないようにする。このようにすることにより、同一領域比較/平均化回路27において間違った画像データを生成することがなく、更に高画質で高品質の画像データが取得できるようになる。
ここで、光源13あるいは照明光学系14から生じる照明ムラがある場合には、1次元画像センサにおけるGain補正値として、上記移動平均曲線を用いるとよい。このようないわゆるローパスフィルタを通すことにより、上記照明ムラが検知できるようになる。そして、この照明ムラを除去するように再度1次元画像センサの感度特性を補正することができる。そして、この場合にも、照明ムラの補正処理がなされた画素の微小領域は、多重スキャンにおいて、特異な画素としてマスク11の同一領域の回路パターンを撮像しないようにする。
但し、Gain補正値の移動平均を駆使する上記画像取得方法は、1次元画像センサのエッジでの画像ぼけを引き起こすことから、多重スキャンにおいてエッジ近傍の画像データを除去するようにすると好適である。
第2の実施形態では、1次元画像センサに存在する特異な画像を検出し、多重スキャンによる画像取得において、特異な画素あるいはその微小領域の画素が試料の同一領域の回路パターンを撮像しないようにする。このようにして、安定して信頼性の高い試料検査が可能になる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態にかかる多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置について説明する。本実施形態の特徴は、1次元画像センサをn(正整数)等分し、多重スキャンにおいてY方向にセンサ幅W/nのステップ移動をとるところにある。
図7に示すように、フォトダイオードアレイ16のX方向の連続移動とY方向のステップ移動を繰り返す多重スキャンにおいて、1回のステップ移動の幅は、フォトダイオードアレイ16のセンサ幅Wのn等分に設定される。例えば、センサ幅Wが2048画素分になるとすると、図7に示すようにセンサ幅を2等分するようにステップ移動がなされる。このようにすることにより、マスク11上の同一領域の回路パターンは、上記1次元画像センサの異なる画素により、全てn回の画像取得がなされる。すなわち、マスク11上の回路パターンの画像の取得回数は同じn回になる。
第3の実施形態では、例えば拡大光学系15による光学歪があり、それを1次元画像センサの受光特性の補正により除去する場合にあっても、高画質で高品質の画像データが得られ易くなる。これは、この場合の画素の補正パラメータが1次元画像センサの隣接する画素でほぼ同程度の値になり、多重スキャンによる画像取得における同一領域比較/平均化処理で画像データが平滑化し易くなるからである。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態にかかる多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置について説明する。本実施形態の特徴は、多重スキャンによる画像取得において動作中に比較エラーを検出し、信頼性の高いパターン検査を容易にするところにある。
この実施形態は図8を参照して説明する。図8は、比較エラーの検出およびその対応処理を説明するための概念図である。図8に示すように、例えばフォトダイオードアレイ16で撮像された1次元画像データ45は、補正回路25等の補正処理部46において上述したような補正処理を受ける。ここには、センサの感度特性情報、光学系の歪情報などが供給されている。そして、補正処理を受けた1次元画像データ45は、分割保存処理バッファメモリ26等の分割画像用バッファメモリ48に保存される。そして、試料上の同一領域の回路パターンの画像データが同一領域比較/平均化回路27等の同一領域比較/平均化処理部49に送られて、比較エラーが検出される。同時に、第1の実施形態で説明したような画像データの平均化処理が行われる。
ここで、同一領域比較/平均化処理部49は、分割画像用バッファメモリ48のメモリバンクに保存されている試料上の同一領域の画像データ同士を比較処理し比較エラー情報を出力する。例えば、画像エッジのずれ量が1次元画像センサのライン位置と相関がある場合に歪補正エラーを検出し、画像の全体的ずれがある場合にステージの走行エラーとして検出する。また、画像の階調レベルの違いが1次元画像センサの画素と相関がある場合に画素の感度特性の補正エラーとして検出し、それが全体的に変動している場合に光源を含む光学系エラーと判断し出力する。
そして、上記比較エラー情報は、制御計算機31に伝送されて画像の再取得を行い、再度の1次元画像データ45生成をする。上記比較エラー検出において、歪補正エラーあるいは画素の感度特性の補正エラーを検出した場合、無視しても問題とならないレベルのエラーであれば補正処理部46の補正パラメータを修正して、画像取得を続行する。ここで、無視できないレベルであれば上記補正パラメータが修正され、この修正された補正パラメータを用いた再画像取得が実行される。
この同一領域比較/平均化処理部49で平均化処理された画像データは平均化画像用バッファメモリ50に送られて、上述した試料検査において用いられる。そして、安定し信頼性の高いパターン検査が保証される。
(第5の実施形態)
第1ないし第4の実施形態では、主にダイツーダイ比較によるマスクのパターン検査の場合について説明した。第5の実施形態では、図3を参照してダイツーデータベース比較によるパターン検査について説明する。この場合には、磁気ディスク装置35あるいは磁気テープ装置36にCADシステムによるマスク設計に用いられた例えばEB描画における設計データが格納されている。
そこで、この場合の参照データ生成回路33は、磁気ディスク装置35あるいは磁気テープ装置36に格納されているCADシステムにおけるマスク設計データから、回路の基準パターンを生成して参照データにする。この場合の参照データは、ビットパターンデータから成る設計イメージ画像のデータであり2値のディジタル画像データであることから、適切なフィルタ処理を施して参照多値データにするとよい。
そして、比較回路34は、上記参照データ生成回路33で生成した参照多値データと、第1ないし第4の実施形態で説明したのと同様にして平均化処理を受け出力画像記憶装置28に保存された画像データとを取り込む。そして、位置合わせをした後に複数のアルゴリズムに従って比較し、パターン欠陥の有無を判定する。そして、そのパターン欠陥に関する情報、例えばマスク11上で位置座標、欠陥の種類等について記憶する。
(実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、図1あるいは図3を参照して説明した多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置において、照明光の光学系および1次元画像撮像手段が、例えば図9に示すような構成になっていても構わない。すなわち、例えばレーザ光源である光源13から出射する光ビーム51が、ポリゴンミラー52等からなるビーム走査手段により、所定の角度範囲で走査されるようになっている。そして、この角度走査された走査光53はf−θレンズ54により撮像幅wの平行光にされる。この場合には、撮像幅wが上述した1次元画像センサのセンサ幅Wに相当することになる。ここで、光ビーム51はレーザ光であってもよいし通常の非コヒーレント光であってもよい。また、パルス状ビームあるいは連続ビームのどちらであっても構わない。
そして、光ビーム51がこの所定の撮像幅wで複数ビームに1次元走査され形成された走査光53は、ステージ上に載置されたマスク11を透過し拡大光学系15を介して、例えば1個のフォトダイオードを備えた受光部55により受光される。ここで、走査光53の各ビームは順次に受光部55で光電変換され電気信号になる。そして、走査光53の各ビームに対応して受光部55で時系列に生成される電気信号は、A/D変換回路56でディジタル信号にされ、1次元画像生成回路57において1次元画像データとして配列される。
なお、1次元画像生成回路57には、ビーム走査手段を構成するミラーモータ(不図示)により回転駆動するポリゴンミラー52のエンコーダ52aからその回転角度位置あるいは回転量がミラー角度情報として供給される。ここで、1次元画像生成回路57は、このミラー角度情報により、上記走査光53における各ビームの受光部55で生成される電気信号を同定できるようになっている。そして、このようにして生成されたマスク11の1次元画像データはセンサ回路17に転送される。画像取得および試料検査におけるそれ以後の処理では、このセンサ回路17に転送された上記画像データは図1あるいは図3で説明したのと全く同様に行われることになる。
上述したように、この変形例の場合には、1次元画像撮像手段は、光ビーム51を所定の撮像幅wで走査させる上記ビーム走査手段、f−θレンズ54、受光部55を含んで構成されることになる。そして、多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置では、この1次元画像撮像手段が上述した1次元画像センサと全く同様に機能する。ここで、実施形態で説明した1次元画像センサの各画素は、上記撮像幅w内の走査光53の各ビームに対応することになる。
その他の変形例としては、例えば、試料のパターンを撮像する方法において試料の透過光を用いる例について示したが、反射光あるいは透過光と反射光を同時に用いてもよい。
また、ダイツーデータベース比較によるパターン検査において、平均化処理を受け出力画像記憶装置28に保存された画像データに対して2値化処理がなされ、CADシステムにおけるマスク設計データから生成したイメージ画像の基準パターンとの間で、比較照合がなされるようにしてもよい。
また、画像取得方法、装置構成やデータ処理等で、本発明の説明に直接必要としない部分等について記載は省略されているが、必要とされる装置構成、制御手法やデータ処理等を適宜選択して用いることができる。
本発明の実施形態にかかる画像取得装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態にかかる多重スキャンの方法を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態にかかる試料検査装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態にかかる多重スキャンの方法を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態にかかる補正された1次元画像データを分割して保存する分割保存処理バッファメモリの概念図である。 本発明の第2の実施形態にかかる1次元画像センサのライン方向位置における画素のGain補正値の一例を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態にかかる多重スキャンの方法を示す概念図である。 本発明の第4の実施形態にかかる比較エラーの検出およびその対応処理を説明するための概念図である。 本発明の実施形態における1次元画像撮像手段の変形例を説明するための概念図である。
符号の説明
10 画像取得装置
11 マスク
12 XYθステージ
13 光源
14 照明光学系
15 拡大光学系
16 フォトダイオードアレイ
17 センサ回路
18 レーザ測長システム
19 オートローダ
20,31 制御計算機
21,32 バス
22 多重スキャン制御回路
23 ステージ制御回路
24 位置回路
25 補正回路
26 分割保存処理バッファメモリ
27 同一領域比較/平均化回路
28 出力画像記憶装置
29 オートローダ制御回路
30 試料検査装置
33 参照データ生成回路
34 比較回路
35 磁気ディスク装置
36 磁気テープ装置
37 フロッピー(登録商標)ディスク
38 パターンモニタ
39 プリンタ
40 端末
41 補正後の1次元画像データ
42 第1バンク
43 第2バンク
44 第3バンク
45 1次元画像データ
46 補正処理部
47 分割保存処理部
48 分割画像用バッファメモリ
49 同一領域比較/平均化処理部
50 平均化画像用バッファメモリ
51 光ビーム
52 ポリゴンミラー
52a エンコーダ
53 走査光
54 f−θレンズ
55 受光部
56 A/D変換回路
57 1次元画像生成回路

Claims (8)

  1. 試料が載置されたステージに対して、所定の撮像幅を有する1次元画像撮像手段の前記撮像幅の方向へのステップ移動と、前記撮像幅方向と交差する方向への走行移動とを繰り返して行い、前記1次元画像撮像手段により前記試料の2次元画像データを取得する画像取得方法において、
    前記ステップ移動量を前記撮像幅より小さくして、前記1次元画像撮像手段における前記撮像幅方向の異なる撮像位置で前記試料の同一領域の画像を複数回撮像し、
    前記異なる撮像位置で撮像して得た画像データを演算処理することを特徴とする多重スキャンによる画像取得方法。
  2. 前記演算処理は、前記異なる撮像位置で取得した画像データの比較あるいは平均化であることを特徴とする請求項1に記載の多重スキャンによる画像取得方法。
  3. 前記撮像幅方向の撮像位置において、周辺の撮像位置と受光特性の異なる一撮像位置あるいはその周辺の撮像位置では、前記試料の同一領域の画像を複数回撮像しないようにすることを特徴とする多重スキャンによる画像取得方法。
  4. 前記ステップ移動量は、前記撮像幅の正整数(n)等分量であり、前記試料の同一領域の画像を前記1次元画像撮像手段の前記異なる撮像位置によりn回撮像することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の多重スキャンによる画像取得方法。
  5. 前記演算処理により、前記異なる撮像位置で取得した画像データを比較し比較エラー情報を出力することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の多重スキャンによる画像取得方法。
  6. 前記比較エラー情報により、前記画像データの補正処理において用いられる補正パラメータを変更し前記補正処理にフィードバックすることを特徴とする請求項5に記載の多重スキャンによる画像取得方法。
  7. ステージを1方向に走行移動させ、前記1方向と交差する方向にステップ移動させるステージ駆動機構と、
    前記ステージ上に載置された試料の2次元画像データを前記ステージ駆動機構と併用して取得する所定の撮像幅をもつ1次元画像撮像手段と、
    前記試料の同一領域の画像が前記1次元画像撮像手段の前記撮像幅方向の異なる撮像位置により複数回撮像されるように前記ステップ移動量を制御する多重スキャン制御手段と、
    前記撮像幅方向の異なる撮像位置で取得した画像データを演算処理する演算処理手段と、
    を有することを特徴とする画像取得装置。
  8. ステージを1方向に連続移動させ、前記1方向と交差する方向にステップ移動させるステージ駆動機構と、
    前記ステージ上に載置された試料の2次元画像を前記ステージ駆動機構と併用して取得する所定の撮像幅をもつ1次元画像撮像手段と、
    前記試料の同一領域の画像が前記1次元画像撮像手段の前記撮像幅方向の異なる撮像位置により複数回撮像されるように前記ステップ移動量を制御する多重スキャン制御手段と、
    前記撮像幅方向の異なる撮像位置で取得した画像データを演算処理する演算処理手段と、
    前記演算処理を通して得られた画像データを基準画像データと比較照合する比較照合手段と、
    を有することを特徴とする試料検査装置。
JP2007226074A 2007-08-31 2007-08-31 多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置 Pending JP2009058382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226074A JP2009058382A (ja) 2007-08-31 2007-08-31 多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226074A JP2009058382A (ja) 2007-08-31 2007-08-31 多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009058382A true JP2009058382A (ja) 2009-03-19

Family

ID=40554247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007226074A Pending JP2009058382A (ja) 2007-08-31 2007-08-31 多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009058382A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080064A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Nuflare Technology Inc パターン検査装置及びパターン検査方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1023339A (ja) * 1996-07-04 1998-01-23 Fujitsu Ltd 固体撮像装置
JPH10173974A (ja) * 1996-11-15 1998-06-26 Soc Appl Gen Electr Mec <Sagem> ビデオカメラ
JP2000234920A (ja) * 1999-02-15 2000-08-29 Hitachi Electronics Eng Co Ltd ウエハフラットネス測定装置
JP2002247454A (ja) * 2001-02-16 2002-08-30 Rikogaku Shinkokai 撮像方法、撮像装置、及び表示装置
JP2004317427A (ja) * 2003-04-18 2004-11-11 Toshiba Corp パターン検査方法及びその装置、マスクの製造方法
JP2007086617A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Advanced Mask Inspection Technology Kk 試料検査装置、試料検査方法及びプログラム
JP2007205828A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Advanced Mask Inspection Technology Kk 光学画像取得装置、パターン検査装置、光学画像取得方法、及び、パターン検査方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1023339A (ja) * 1996-07-04 1998-01-23 Fujitsu Ltd 固体撮像装置
JPH10173974A (ja) * 1996-11-15 1998-06-26 Soc Appl Gen Electr Mec <Sagem> ビデオカメラ
JP2000234920A (ja) * 1999-02-15 2000-08-29 Hitachi Electronics Eng Co Ltd ウエハフラットネス測定装置
JP2002247454A (ja) * 2001-02-16 2002-08-30 Rikogaku Shinkokai 撮像方法、撮像装置、及び表示装置
JP2004317427A (ja) * 2003-04-18 2004-11-11 Toshiba Corp パターン検査方法及びその装置、マスクの製造方法
JP2007086617A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Advanced Mask Inspection Technology Kk 試料検査装置、試料検査方法及びプログラム
JP2007205828A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Advanced Mask Inspection Technology Kk 光学画像取得装置、パターン検査装置、光学画像取得方法、及び、パターン検査方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080064A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Nuflare Technology Inc パターン検査装置及びパターン検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8355044B2 (en) Reticle defect inspection apparatus and reticle defect inspection method
US9710905B2 (en) Mask inspection apparatus and mask inspection method
KR101994524B1 (ko) 포커싱 장치, 포커싱 방법 및 패턴 검사 방법
JP5305641B2 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
US9495740B2 (en) Mask inspection apparatus and mask inspection method
JP2010096740A (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
JP2008165198A (ja) パターン検査装置、及び、パターン検査方法
JP4970569B2 (ja) パターン検査装置およびパターン検査方法
JP2012251785A (ja) 検査装置および検査方法
JP2005317818A (ja) パターン検査装置およびパターン検査方法
JP5178781B2 (ja) センサ出力データの補正装置及びセンサ出力データの補正方法
WO2012042715A1 (ja) 検査装置
JP5075946B2 (ja) パターン検査装置およびパターン検査方法
JP6373074B2 (ja) マスク検査装置及びマスク検査方法
JP4277026B2 (ja) パターン検査装置、及びパターン検査方法
JP2017138250A (ja) パターンの線幅測定装置及びパターンの線幅測定方法
JP4206393B2 (ja) パターン検査方法
JP2007064921A (ja) 欠陥検査装置
JP5684628B2 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
JP4772815B2 (ja) 補正パターン画像生成装置、パターン検査装置および補正パターン画像生成方法
JP4554661B2 (ja) パターン検査装置、パターン検査方法及びプログラム
US6888958B1 (en) Method and apparatus for inspecting patterns
JP2009058382A (ja) 多重スキャンによる画像取得方法、画像取得装置および試料検査装置
JP4922381B2 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
JP4650813B2 (ja) レチクル欠陥検査装置およびレチクル欠陥検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100112

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100713

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110906

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20111107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120612