JP2009056712A - 感熱転写インクシート、インクカートリッジ、感熱転写インクシートの染料層用塗布組成物および感熱転写記録方法 - Google Patents

感熱転写インクシート、インクカートリッジ、感熱転写インクシートの染料層用塗布組成物および感熱転写記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高感度で画像欠陥のない感熱転写インクシートを提供すること。
【解決手段】支持体上に熱移行性染料が樹脂バインダー中に含有されてなる染料層を設けた感熱転写インクシートにおいて、該染料層に下記一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールと、下記一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールとを少なくとも各1種ずつ含有させる。
Figure 2009056712

(R1は置換直鎖アルキル基、置換分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基;R2は水素原子、置換もしくは無置換の直鎖アルキル基、置換もしくは無置換の分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基;R3は炭素原子数2〜50の直鎖炭化水素基または炭素原子数2〜50の分岐炭化水素基;R4は水素原子、炭素原子数1〜8の直鎖炭化水素基または炭素原子数1〜8の分岐炭化水素基を表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は特定の構造のポリビニルアセタールを含有する感熱転写インクシート、インクカートリッジ、感熱転写インクシートの染料層用塗布組成物および感熱転写記録方法に関する。
技術背景
近年、画像記録材料としては、特にカラー画像を形成するための材料が主流であり、具体的には、インクジェット方式記録材料、感熱転写型画像記録材料、電子写真方式を用いる記録材料、転写式ハロゲン化銀感光材料、印刷インク、記録ペン等が盛んに利用されている。
感熱転写記録には、ベースフィルム(支持体)上に熱溶融性インク層を形成させた感熱転写材料をサーマルヘッドにより加熱し該インクを溶融して受像材料上に記録する方式と、ベースフィルム上に熱移行性染料を含有する染料供与層を形成させた感熱転写材料を熱ヘッドにより加熱して染料を受像材料上に熱拡散転写させる方式とがある。後者の感熱転写方式は、サーマルヘッドに加えるエネルギーを変えることにより染料の転写量を変化させることができるために階調記録が容易であり、高画質のフルカラー記録には特に有利である。
この熱拡散転写記録方式では、染料を含有する感熱転写シート(以下、インクシートともいう。)と感熱転写受像シート(以下、受像シートともいう。)とを重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによってインクシートを加熱することでインクシート中の染料を受像シートに転写して画像情報の記録を行うものであり、シアン、マゼンタ、イエローの3色を重ねて記録することで色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像を転写記録することができる。
感熱転写シートにおいて染料を保持する役割を果たすインクシートポリマーとしては、従来ポリエステル樹脂が用いられてきた。高濃度の発色画像を形成するポリマー材料については特許文献1、特許文献2に報告されている。しかし、近年、プリント速度の高速化が著しく進んでおり、これらの樹脂では転写の高速化に対応しつつ、かつ転写感度の写真性能を両立することは困難となってきている。
特許第3263138号公報 特開平7−32742号公報
本発明は、高感度で画像欠陥のない感熱転写インクシート、インクカートリッジ、感熱転写インクシートの染料層用塗布組成物および感熱転写記録方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、以下の構成によって上記目的が達成されることを見出した。
(1)支持体上に熱移行性染料が樹脂バインダー中に含有されてなる染料層を設けた感熱転写インクシートにおいて、該染料層に少なくとも1種の下記一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールと、少なくとも1種の下記一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールとを含有することを特徴とする感熱転写インクシート。
Figure 2009056712
(一般式[1]において、R1は置換直鎖アルキル基、置換分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表し、R2は水素原子、置換もしくは無置換の直鎖アルキル基、置換もしくは無置換の分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表す。)
Figure 2009056712
(一般式[2]において、R3は炭素原子数2〜50の直鎖炭化水素基または炭素原子数2〜50の分岐炭化水素基を表し、R4は水素原子、炭素原子数1〜8の直鎖炭化水素基または炭素原子数1〜8の分岐炭化水素基を表す。)
(2)前記一般式[2]におけるR3およびR4のいずれか一方が、炭素原子数3〜20の直鎖炭化水素基または炭素原子数3〜20の分岐炭化水素基であることを特徴とする(1)に記載の感熱転写インクシート。
(3)前記一般式[2]におけるR3およびR4のいずれか一方が炭素原子数3〜8の直鎖炭化水素基または炭素原子数3〜8の分岐炭化水素基であることを特徴とする(1)に記載の感熱転写インクシート。
(4)前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の感熱転写インクシートが充填されていることを特徴とするインクカートリッジ。
(5)支持体上にポリマーラテックスを含有するインク受容層を有する受像シート上に(1)〜(3)のいずれか1項に記載の感熱転写インクシートを用いて画像を形成することを特徴とする感熱転写記録方法。
(6)熱移行性染料、少なくとも1種の下記一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタール、および少なくとも1種の下記一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールとを含有することを特徴とする感熱転写インクシートの染料層用塗布組成物。
Figure 2009056712
(一般式[1]において、R1は置換直鎖アルキル基、置換分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表し、R2は水素原子、置換もしくは無置換の直鎖アルキル基、置換もしくは無置換の分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表す。)
Figure 2009056712
(一般式[2]において、R3は炭素原子数2〜50の直鎖炭化水素基または炭素原子数2〜50の分岐炭化水素基を表し、R4は水素原子、炭素原子数1〜8の直鎖炭化水素基または炭素原子数1〜8の分岐炭化水素基を表す。)
本発明により、高感度で画像欠陥のない感熱転写インクシート、インクカートリッジ、感熱転写インクシートの染料層用塗布組成物および感熱転写記録方法が提供できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。なお、本発明において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
[ポリビニルアセタール]
最初に、本発明の感熱転写インクシートに用いられるポリビニルアセタール(以下、本発明のポリビニルアセタールという)について説明する。なお、本発明では、ポリビニルアセタールのアセタールは、狭義のアセタールだけでなく、ケタールも包含するものである。
(一般式[1]で表される化合物による修飾)
本発明のポリビニルアセタールの少なくとも1種は下記一般式[1]で表されるアルデヒドおよび/またはケトンで修飾されてなる。ここで、上記のように、本発明のポリビニルアセタールは、一般式[1]で表されるケトンで修飾されてなるいわゆるケタールも包含するものである。
Figure 2009056712
一般式[1]において、R1は置換直鎖アルキル基、置換分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表し、R2は水素原子、置換もしくは無置換の直鎖アルキル基、置換もしくは無置換の分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表す。
ここで、R1がとりうる置換直鎖アルキル基、R1がとりうる置換直鎖アルキル基、R2がとりうる置換もしくは無置換の直鎖アルキル基、R2がとりうる置換もしくは無置換の分岐アルキル基の各炭素原子数は1〜10であることが好ましく、1〜5であることがより好ましく、1〜3であることがさらに好ましい。R1およびR2がとりうる分岐アルキル基は、アルキル鎖長のいずれで分岐するものでも構わない。例えば、第2級アルキル基、第3級アルキル基のように、カルボニル基に結合する炭素原子が分岐しているものでも、この炭素原子以外の炭素原子上で分岐しているもの(例えば、2−エチルヘキシル基、2,2−ジメチルプロピル基)でもよい。
1およびR2がとりうる環状基としては、環状構造を有する基であればどのようなものでも構わない。代表的には脂肪族炭素環基、アリール基、ヘテロ環基が挙げられ、これらは置換基を有していてもよい。
脂肪族炭素環基としては、シクロアルキル基やシクロアルケニル基等の脂肪族炭素単環基、ビシクロ環やトリシクロ環のように環内に架橋を有する架橋環基、他の環で縮環している縮合環基が挙げられる。架橋環基の架橋環としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン環、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン環、アダマンタン環が好ましい。縮合環基としては、脂環(好ましくは5または6員の飽和もしくは不飽和の脂環)同士が縮合したもの、脂環と芳香環(好ましくはフェニル環)および/またはヘテロ環(好ましくは環構成原子として酸素原子、窒素原子、硫黄原子を少なくとも1個有する5または6員のヘテロ環)とが縮合したものが好ましく、シクロヘキサン環と、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ピペリジン環、ベンゼン環とが縮合したものが好ましい。脂肪族炭素環基のなかでは、単環の脂肪族炭素単環基よりも、脂環式の架橋環基もしくは縮合環基がより好ましく、炭素原子数10〜30の脂環式の架橋環基もしくは縮合環基がさらに好ましく、炭素原子数10〜20の架橋環基もしくは縮合環基が特に好ましい。
アリール基としては、フェニル基、ナフタレン基、アントラセン基、フェナントレン基が挙げられ、フェニル基が好ましい。
ヘテロ環基には、芳香族ヘテロ環基、芳香族でない不飽和ヘテロ環基、飽和ヘテロ環基が含まれ、なかでも芳香族ヘテロ環基が好ましい。
1およびR2がとりうる環状基として好ましくは脂肪族炭素環基、アリール基またはヘテロ環基であり、より好ましくはアリール基であり、さらに好ましくは置換基を有してもよいフェニル基である。R1およびR2がとりうる環状基として、特に好ましいのは置換もしくは無置換のフェニル基である。
アルキル基や環状基の置換基としては、置換可能な基であればどのような基でも構わない。このような置換基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、ヒドロキシルアミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルボキシル基、スルホ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ウレイド基、ウレタン基、アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基等が挙げられる。このような置換基として好ましいのはアリール基である。
上記置換基のうちアルキル部分を有するものは、アルキル部分の炭素原子数が1〜10であることが好ましく、1〜5であることがより好ましく、1〜3であることがさらに好ましい。上記置換基のうちアリール部分を有するものは、アリール部分の炭素原子数が6〜30であることが好ましく、6〜20であることがより好ましく、6〜10であることがさらに好ましい。上記置換基のうちヘテロ環を有するものは、ヘテロ環の炭素原子数が4〜30であることが好ましく、4〜20であることがより好ましく、5〜10であることがさらに好ましい。アルケニル基とアルキニル基は炭素原子数が2〜30であることが好ましく、2〜20であることがより好ましく、2〜10であることがさらに好ましい。シクロアルキル基とシクロアルケニル基は炭素原子数が5〜30であることが好ましく、5〜20であることがより好ましく、6〜10であることがさらに好ましい。
1とR2の組み合わせにおいて、好ましくは、R1が置換直鎖アルキル基、置換分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基であって、R2が水素原子である場合;より好ましくは、R1が置換もしくは無置換の環状基であって、R2が水素原子である場合;さらに好ましくは、R1が置換もしくは無置換の脂環式の架橋環基、置換もしくは無置換の縮合環基、または置換もしくは無置換のアリール基であって、R2が水素原子である場合;さらにより好ましくは、R1が置換もしくは無置換のアリール基であって、R2が水素原子である場合である。ここで、アリール基は置換基を有してもよいフェニル基が好ましい。
一般式[1]で表される化合物の具体例を以下に挙げるが、本発明で用いることができる一般式[1]で表される化合物はこれらに限定されない。
Figure 2009056712
Figure 2009056712
Figure 2009056712
Figure 2009056712
一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールを構成する一般式[1]で表される化合物の量は、該重合体を構成する全重合単位に基づいて、10質量%〜100質量%であることが好ましく、30質量%〜95質量%であることがより好ましく、50質量%〜90質量%でありことがさらに好ましい。
一般式[1]で表される化合物は必要に応じて2種類以上組み合わせて使用してもよい。
一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールの好ましい質量平均分子量は、3,000〜500,000が好ましく、6,000〜300,000がより好ましく、8,000〜200,000がさらに好ましい。
ここで、質量平均分子量および分子量は、TSKgel GMHxL、TSKgel G4000HxL、TSKgel G2000HxL(何れも東ソー(株)製の商品名)のカラムを使用したGPC分析装置により、溶媒THF、示差屈折計検出によるポリスチレン換算で表した分子量である。
一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールは、ポリビニルアルコールとアルデヒドおよび/またはケトンとを酸触媒を用いて、水または有機溶媒中で反応させるのが一般的である。このとき、アルデヒドおよび/またはケトンとして、一般式[1]で表される化合物のみを用いてもよいし、一般式[1]で表される化合物と一般式[1]で表されないアルデヒドおよび/またはケトンとを組み合わせて用いてもよい。
アセタール化に用いられる酸触媒としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。また、触媒の使用量は、反応に用いられるアルデヒドおよび/またはケトン1モルに対して0.005〜0.2モルが好ましい。
アセタール化の反応温度は、通常20℃〜100℃程度であり、40℃〜90℃が好ましい。
以下、一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールの具体的な構造の例を示すが、本発明で用いることができる一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールはこの限りではない。なお式中の数字は各モノマー成分の質量比率を示す。Mwは質量平均分子量を表す。
Figure 2009056712
Figure 2009056712
Figure 2009056712
(一般式[2]で表される化合物による修飾)
次に、一般式[2]で表されるアルデヒドおよび/またはケトンで修飾されてなる本発明のポリビニルアセタールについて説明する。前述のように、該ポリビニルアセタールは、一般式[2]で表されるケトンで修飾されてなるいわゆるケタールも包含するものである。
Figure 2009056712
一般式[2]において、R3は炭素原子数2〜50の直鎖炭化水素基または炭素原子数2〜50の分岐炭化水素基を表し、R4は水素原子、炭素原子数1〜8の直鎖炭化水素基または炭素原子数1〜8の分岐炭化水素基を表す。ここで、炭化水素基とは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基を含む。また、分岐炭化水素基は、炭化水素鎖長のいずれで分岐するものでも構わない。例えば分岐アルキル基であれば、第2級アルキル基、第3級アルキル基のように、カルボニル基に結合する炭素原子が分岐しているものでも、この炭素原子以外の炭素原子上で分岐しているものでもよい。
一般式[2]において、R3は、炭素原子数3〜20の直鎖炭化水素基または分岐炭化水素基であることが好ましく、炭素原子数3〜8の直鎖炭化水素基または分岐炭化水素基であることがより好ましく、炭素原子数3〜4の炭化水素基であることがさらに好ましい。
4は、炭素原子数1〜5の直鎖炭化水素基または分岐炭化水素基であることが好ましく、炭素原子数1〜3の直鎖炭化水素基または分岐炭化水素基であることがより好ましく、水素原子であることが特に好ましい。
3およびR4がとりうる直鎖炭化水素基、分岐炭化水素基のうちでは、直鎖炭化水素基が好ましく、なかでもアルキル基が好ましい。
一般式[2]で表されるおよび化合物の具体例を以下に挙げるが、本発明で用いることができる一般式[2]で表される化合物は、これらに限定されることはない。
Figure 2009056712
Figure 2009056712
一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールを構成する一般式[2]で表される化合物の量は、該重合体を構成する全重合単位に基づいて、10質量%〜100質量%であることが好ましく、30質量%〜95質量%であることがより好ましく、50質量%〜90質量%でありことがさらに好ましい。
一般式[2]で表される化合物は必要に応じて2種類以上組み合わせて使用してもよい。
一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールの質量平均分子量は、3,000〜500,000が好ましく、6,000〜300,000がより好ましく、8,000〜200,000がさらに好ましい。
ここで、質量平均分子量および分子量は、TSKgel GMHxL、TSKgel G4000HxL、TSKgel G2000HxL(何れも東ソー(株)製の商品名)のカラムを使用したGPC分析装置により、溶媒THF、示差屈折計検出によるポリスチレン換算で表した分子量である。
一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールは、ポリビニルアルコールとアルデヒドおよび/またはケトンとを酸触媒を用いて、水または有機溶媒中で反応させるのが一般的である。このとき、アルデヒドおよび/またはケトンとして、一般式[2]で表される化合物のみを用いてもよいし、一般式[2]で表される化合物と一般式[2]で表されないアルデヒドおよび/またはケトンとを組み合わせて用いてもよい。
アセタール化に用いられる酸触媒としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。また、触媒の使用量は、反応に用いられるアルデヒドおよび/またはケトン1モルに対して0.005〜0.2モルが好ましい。
アセタール化の反応温度は、通常20℃〜100℃程度であり、40℃〜90℃が好ましい。
以下、一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールの具体的な構造の例を示すが、本発明で用いることができる一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールはこの限りではない。なお式中の数字は各モノマー成分の質量比率を示す。Mwは質量平均分子量を表す。
Figure 2009056712
Figure 2009056712
本発明の前記一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールと本発明の前記一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールは、どのような質量比で組み合わせてもよいが、効果的に本発明の効果を発現するには、該一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタール100質量に対し、該一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタール1質量〜1000質量である。
本発明に用いられる上記のポリビニルアセタールの組み合わせに加えて、いかなるポリマーも併用しても良い。併用することのできるポリマーとしては、透明または半透明で、無色であることが好ましく、天然樹脂やポリマーおよびコポリマー、合成樹脂やポリマーおよびコポリマー、その他フィルムを形成する媒体、例えば、ゼラチン類、ポリビニルアルコール類、ヒドロキシエチルセルロース類、セルロースアセテート類、セルロースアセテートブチレート類、ポリビニルピロリドン類、カゼイン、デンプン、ポリアクリル酸類、ポリメチルメタクリル酸類、ポリ塩化ビニル類、ポリメタクリル酸類、スチレン−無水マレイン酸共重合体類、スチレン−アクリロニトリル共重合体類、スチレン−ブタジエン共重合体類、ポリビニルアセタール(例えば、ポリビニルホルマールおよびポリビニルブチラール)、ポリエステル類、ポリウレタン類、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン類、ポリエポキシド類、ポリカーボネート類、ポリ酢酸ビニル類、ポリオレフィン類、ポリアミド類がある。バインダーは水または有機溶媒またはエマルションから被覆形成してもよい。
[感熱転写インクシート]
(構成)
本発明の感熱転写インクシートは、少なくとも1種の一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールと少なくとも1種の一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールを含有するものである。感熱転写インクシートは、一般に支持体上に染料層が形成された構造を有しており、その染料層に一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールと一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールと熱移行性染料を含有させる。
本発明の感熱転写インクシートは、本発明の効果を過度に阻害しない範囲内であれば、染料層以外の層を有するものであってもよい。例えば、支持体と染料供与層との間に中間層を有するものであってもよいし、染料層とは反対側の支持体面(以下において「背面」ともいう)にバック層を有するものであってもよい。中間層としては、例えば下塗り層や、染料の支持体方向への拡散を防止するための拡散防止層(親水性バリアー層)を挙げることができる。また、バック層としては、例えば耐熱スリップ層を挙げることができ、サーマルヘッドのインクシートへの粘着防止を図ることができる。
(支持体)
本発明の感熱転写インクシートの支持体には、インクシート用支持体として従来から用いられているものを適宜選択して用いることができる。例えば特開平7−137466号公報の段落番号0050に記載される材料を好ましく用いることができる。支持体の厚みは、2〜30μmが好ましい。
(染料層)
本発明の上記染料層に用いる染料は、どのような染料でも構わないが、少なくとも熱移行性を示す染料であることが必要である。本発明で使用することができる染料としては、代表的には、シアン染料、マゼンタ染料、イエロー染料、黒染料、赤外染料、紫外染料が挙げられ、目的に応じて、さらには色相を調節するために、これらを単独若しくは併用しても構わない。
シアン染料としては、例えば、特開平3−103477号公報や特開平3−150194号公報などに記載されたものを好ましく用いることができる。マゼンタ染料としては、例えば、特開平5−286268号公報などに記載されたものを好ましく用いることができる。イエロー染料としては、例えば、特開平1−225592公報などに記載されたものを好ましく用いることができる。
染料層中における染料の含有量は、0.03〜1.0g/m2が好ましく、0.1〜0.6g/m2がより好ましい。また、染料層の厚みは、0.2〜5μmが好ましく、0.4〜2μmがより好ましい。
染料層には、上記樹脂バインダーと染料に加えて、必要に応じて従来公知の各種の添加剤を加えてもよい。その添加剤として、例えば、受像シートとの離型性やインクの塗工適性を向上させるために、ポリエチレンワックス等の有機微粒子や無機微粒子が挙げられる。また、硬膜剤(例えばシランカップリング剤)や離型剤を挙げることもできる。ここで、好ましい離型剤としては、離型性グラフトコポリマーが挙げられ、該ポリマーは、ポリマー主鎖にポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグメント、フッ化炭化水素セグメント、および長鎖アルキルセグメントからなる群より選択された少なくとも1種の離型性セグメントをグラフト重合させてなるものである。これらのうち、特に好ましいのはポリビニルアセタール樹脂からなる主鎖にポリシロキサンセグメントをグラフトさせて得られたグラフトコポリマーである。
本発明の感熱転写インクシートは、熱移行性染料と少なくとも1種の一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールと少なくとも1種の一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールを含有することを特徴とする本発明の染料層用塗布組成物を支持体上に塗設して、適宜乾燥して染料層を形成することにより好ましく製造することができる。本発明の染料層用塗布組成物は、熱移行性染料を少なくとも1種の一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールおよび少なくとも1種の一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールとともに溶剤中に溶解するか、あるいは溶媒中に微粒子状に分散させることによって調製することができる。本発明の染料層用塗布組成物は、上記の添加剤、硬膜剤、離型剤を含んでもよい。本発明の染料層用塗布組成物は、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の手段で支持体上に塗布することができる。
本発明をフルカラー画像記録が可能な感熱転写記録材料に適用するには、シアン画像を形成することができる熱移行性シアン染料を含有するシアン染料層、マゼンタ画像を形成することができる熱移行性マゼンタ染料を含有するマゼンタ染料層、イエロー画像を形成することができる熱移行性イエロー染料を含有するイエロー染料層を支持体上に面順次塗設して形成することが好ましい。また、必要に応じて他に黒色画像形成物質を含む染料層がさらに面順次塗設されていてもよい。
加えて、保護層転写層が面順次塗設されたものが好ましい。
(インクカートリッジへの装填)
本発明の感熱転写インクシートは、インクカートリッジに装填することができる。インクカートリッジの構造や装填方法については、従来から感熱転写記録の分野で採用されているものを本発明でも用いることができる。具体的には、具体的には、実開昭63−161851号公報、実開昭63−161851号公報、実開平1−101864号公報などに記載されるインクカートリッジの技術を本発明にも適用することができ、特に実開平1−101864号公報に記載されたものがより好ましい。
[感熱転写記録]
本発明の感熱転写インクシートを用いて感熱転写記録を行う際には、サーマルヘッド等の加熱手段と受像シートを組み合わせて用いる。すなわち、画像記録信号に従ってサーマルヘッドから熱エネルギーがインクシートに加えられ、該熱エネルギーが加えられた部分の染料が受像シートに移行し固定されることによって画像記録がなされる。
次に、本発明のインクシートと組み合わせて用いられる受像シートについて説明する。
[受像シート]
次に、本発明の感熱転写インクシートと組み合わせて用いられる感熱転写受像シートについて説明する。
(層構成)
感熱転写受像シートは、支持体上に染料受容層(受容層)が形成されている構造を有する。受容層と支持体との間には下地層が形成されていることが好ましく、例えば白地調整層、帯電調節層、接着層、プライマー層が形成される。また、下地層と支持体との間には断熱層が形成されていることが好ましい。支持体と受容層との間にある各層を単に「中間層」といい、上述の下地層や断熱層が含まれる。感熱転写受像シートは、少なくとも1層の受容層および少なくとも1層の中間層を含有する。支持体の裏面側にはカール調整層、筆記層、帯電調整層が形成されていることが好ましい。
(受容層)
受容層は、インクシートから移行してくる染料を受容し、形成された画像を維持する役割を果たす。そのため受容層には染着しやすい樹脂(染着性受容ポリマー)が用いられる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、およびその共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート、フェノール樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリサルフォン、ブチラール樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアルコール、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、スチレンアクリル共重合体、アイオノマー、セルロース樹脂、天然ゴム、合成ゴム等の単体または混合物を用いることができるがこれらに限定されない。受容層に用いられる受容ポリマーはラテックス化されていることが好ましい。
(ポリマーラテックス)
受容層に用いることができるポリマーラテックスについて説明する。感熱転写受像シートにおいて、受容層に用いうるポリマーラテックスは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよい。なおポリマーラテックスについては、奥田平,稲垣寛編集,「合成樹脂エマルジョン」,高分子刊行会発行(1978年)、杉村孝明,片岡靖男,鈴木聡一,笠原啓司編集,「合成ラテックスの応用」,高分子刊行会発行(1993年)、室井宗一著,「合成ラテックスの化学」,高分子刊行会発行(1970年)、三代澤良明監修,「水性コーティング材料の開発と応用」,シーエムシー出版(2004年)および特開昭64−538号公報などに記載されている。分散粒子の平均粒子サイズは1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ましい。分散粒子の粒径分布に関しては特に制限は無く、広い粒径分布を持つものでも単分散の粒径分布を持つものでもよい。
ポリマーラテックスとしては通常の均一構造のポリマーラテックス以外、いわゆるコア/シェル型のラテックスでもよい。この場合コアとシェルはガラス転移温度を変えると好ましい場合がある。本発明のポリマーラテックスのガラス転移温度は、−30℃〜130℃が好ましく、0℃〜100℃がより好ましく、10℃〜80℃がさらに好ましい。
ポリマーラテックスの好ましい態様としては、アクリル系ポリマー、ポリエステル類、ゴム類(例えばSBR樹脂)、ポリウレタン類、ポリ塩化ビニル類、ポリ酢酸ビニル類、ポリ塩化ビニリデン類、ポリオレフィン類等の疎水性ポリマーを好ましく用いることができる。これらポリマーとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよいし、単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。これらポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000、好ましくは10000〜500000がよい。分子量が小さすぎるものはラテックスを含有する層の力学強度が不十分であり、大きすぎるものは成膜性が悪く好ましくない。また、架橋性のポリマーラテックスも好ましく使用される。
ポリマーラテックスの合成に用いるモノマーとしては、特に制限はなく、通常のラジカル重合またはイオン重合法で重合可能なものでは、下記に示すモノマー群(a)〜(j)を好適に用いることができる。これらモノマーを独立かつ自由に組み合わせて選択し、ポリマーラテックスを合成することができる。
−モノマー群(a)〜(j)−
(a) 共役ジエン類:1,3−ペンタジエン、イソプレン、1−フェニル−1,3−ブタジエン、1−α−ナフチル−1,3−ブタジエン、1−β−ナフチル−1,3−ブタジエン、シクロペンタジエン等。
(b) オレフィン類:エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、6−ヒドロキシ−1−ヘキセン、4−ペンテン酸、8−ノネン酸メチル、ビニルスルホン酸、トリメチルビニルシラン、トリメトキシビニルシラン、1,4−ジビニルシクロヘキサン、1,2,5−トリビニルシクロヘキサン等。
(c) α,β−不飽和カルボン酸エステル類:アルキルアクリレート(例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート等)、置換アルキルアクリレート(例えば、2−クロロエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、2−シアノエチルアクリレート等)、アルキルメタクリレート(例えば、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート等)、置換アルキルメタクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、グリセリンモノメタクリレート、2−アセトキシエチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(ポリオキシプロピレンの付加モル数=2〜100のもの)、3−N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、クロロ−3−N,N,N−トリメチルアンモニオプロピルメタクリレート、2−カルボキシエチルメタクリレート、3−スルホプロピルメタクリレート、4−オキシスルホブチルメタクリレート、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレート、アリルメタクリレート、2−イソシアナトエチルメタクリレート等)、不飽和ジカルボン酸の誘導体(例えば、マレイン酸モノブチル、マレイン酸ジメチル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸ジブチル等)、多官能エステル類(例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,4−シクロヘキサンジアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1,2,4−シクロヘキサンテトラメタクリレート等)。
(d) α、β−不飽和カルボン酸のアミド類:例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチル−N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N−tertブチルアクリルアミド、N−tert−オクチルメタクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)アクリルアミド、N−アクリロイルモルフォリン、ジアセトンアクリルアミド、イタコン酸ジアミド、N−メチルマレイミド、2−アクリルアミド−メチルプロパンスルホン酸、メチレンビスアクリルアミド、ジメタクリロイルピペラジン等。
(e) 不飽和ニトリル類:アクリロニトリル、メタクリロニトリル等。
(f) スチレンおよびその誘導体:スチレン、ビニルトルエン、p−tert−ブチルスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香酸メチル、α−メチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、ビニルナフタレン、p−ヒドロキシメチルスチレン、p−スチレンスルホン酸ナトリウム塩、p−スチレンスルフィン酸カリウム塩、p−アミノメチルスチレン、1,4−ジビニルベンゼン等。
(g) ビニルエーテル類:メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル等。
(h) ビニルエステル類:酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルクロロ酢酸ビニル等。
(i) α,β−不飽和カルボン酸およびその塩類:アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、イタコン酸カリウム等。
(j) その他の重合性単量体:N−ビニルイミダゾール、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、2−ビニルオキサゾリン、2−イソプロペニルオキサゾリン、ジビニルスルホン等。
ポリマーラテックスは市販もされており、以下のようなポリマーが利用できる。アクリル系ポリマーの例としては、ダイセル化学工業(株)製セビアンA-4635,4718,4601、日本ゼオン(株)製Nipol Lx811、814、821、820、855(P-17:Tg36℃)、857x2(P-18:Tg43℃)、大日本インキ化学(株)製Voncoat R3370(P-19:Tg25℃)、4280(P-20:Tg15℃)、日本純薬(株)製ジュリマーET-410(P-21:Tg44℃)、JSR(株)製AE116(P-22:Tg50℃)、AE119(P-23:Tg55℃)、AE121(P-24:Tg58℃)、AE125(P-25:Tg60℃)、AE134(P-26:Tg48℃)、AE137(P-27:Tg48℃)、AE140(P-28:Tg53℃)、AE173(P-29:Tg60℃)、東亞合成(株)製アロンA−104(P-30:Tg45℃)、高松油脂(株)製NS-600X、NS-620X、日信化学工業(株)製ビニブラン2580、2583、2641、2770、2770H、2635、2886、5202C、2706などが挙げられる(いずれも商品名)。
ポリエステル類の例としては、大日本インキ化学(株)製FINETEX ES650、611、675、850、イーストマンケミカル製WD-size、WMS、高松油脂(株)製A-110、A-115GE、A-120、A-121、A-124GP、A-124S、A-160P、A-210、A-215GE、A-510、A-513E、A-515GE、A-520、A-610、A-613、A-615GE、A-620、WAC-10、WAC-15、WAC-17XC、WAC-20、S-110、S-110EA、S-111SL、S-120、S-140、S-140A、S-250、S-252G、S-250S、S-320、S-680、DNS-63P、NS-122L、NS-122LX、NS-244LX、NS-140L、NS-141LX、NS-282LX、東亞合成(株)製アロンメルトPES-1000シリーズ、PES-2000シリーズ、東洋紡(株)製バイロナールMD-1100、MD-1200、MD-1220、MD-1245、MD-1250、MD-1335、MD-1400、MD-1480、MD-1500、MD-1930、MD-1985、住友精化(株)製セポルジョンESなどが挙げられる(いずれも商品名)。
ポリウレタン類の例としては、大日本インキ化学(株)製HYDRAN AP10、AP20、AP30、AP40、101H、Vondic 1320NS、1610NS、大日精化(株)製D-1000、D-2000、D-6000、D-4000、D-9000、高松油脂(株)製NS-155X、NS-310A、NS-310X、NS-311X、第一工業製薬(株)製エラストロンなどが挙げられる(いずれも商品名)。
ゴム類の例としては、LACSTAR 7310K、3307B、4700H、7132C(以上、大日本インキ化学(株)製)、Nipol Lx416、LX410、LX430、LX435、LX110、LX415A、LX438C、2507H、LX303A、LX407BPシリーズ、V1004、MH5055(以上日本ゼオン(株)製)などが挙げられる(いずれも商品名)。
ポリ塩化ビニル類の例としては、日本ゼオン(株)製G351、G576、日信化学工業(株)製ビニブラン240、270、277、375、386、609、550、601、602、630、660、671、683、680、680S、681N、685R、277、380、381、410、430、432、860、863、865、867、900、900GT、938、950などが挙げられる(いずれも商品名)。ポリ塩化ビニリデン類の例としては、旭化成工業(株)製L502、L513、大日本インキ化学(株)製D-5071など挙げられる(いずれも商品名)。ポリオレフィン類の例としては、三井石油化学(株)製ケミパールS120、SA100、V300(P-40:Tg80℃)、大日本インキ化学(株)製Voncoat 2830、2210、2960、住友精化(株)製ザイクセン、セポルジョンG、共重合ナイロン類の例としては、住友精化(株)製セポルジョンPA、などが挙げられる(いずれも商品名)。
ポリ酢酸ビニル類の例としては、日信化学工業(株)製ビニブラン1080、1082、1085W、1108W、1108S、1563M、1566、1570、1588C、A22J7-F2、1128C、1137、1138、A20J2、A23J1、A23J1、A23K1、A23P2E、A68J1N、1086A、1086、1086D、1108S、1187、1241LT、1580N、1083、1571、1572、1581、4465、4466、4468W、4468S、4470、4485LL、4495LL、1023、1042、1060、1060S、1080M、1084W、1084S、1096、1570K、1050、1050S、3290、1017AD、1002、1006、1008、1107L、1225、1245L、GV-6170、GV-6181、4468W、4468Sなどが挙げられる(いずれも商品名)。
これらのポリマーラテックスは単独で用いてもよいし、必要に応じて2種以上ブレンドしてもよい。
以下に、本発明に用いることができるポリマーラテックスの具体的な構造例を示すが、本発明に用いることができるポリマーラテックスはこの限りではない。なお式中の数字は各モノマー成分の質量比率を示す。Mwは質量平均分子量を表す。
Figure 2009056712
Figure 2009056712
Figure 2009056712
Figure 2009056712
以下に実施例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[製造例]
(AP−1の合成)
攪拌機、還流冷却器を備えた反応器に、ポリビニルアルコール(PVA110、クラレ(株)製)20g、塩化メチレン400g、塩酸2.0g、およびA−1 93gを加え40℃で40時間加熱して反応を完結させた。次に、反応液をメタノール中に再沈殿させて反応生成物を得た。質量平均分子量は1.5×106であった。
Figure 2009056712
(AP−2〜AP−30の合成)
AP−2〜AP−30に関しても、上記AP−1の合成と同様に合成を行った。
(BP−1〜BP−15の合成)
BP−1〜BP−15に関しても、上記AP−1の合成と同様に合成を行った。
[実施例1]
(インクシートの作製)
(1)試料101(本発明)の作製
厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ルミラー、商品名、(株)東レ製)を支持体として用いた。支持体の背面側に耐熱スリップ層(厚み1μm)を形成し、かつ表面側に下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン組成物を、それぞれ単色に塗布(乾膜時の塗布量1g/m2)した。
イエローインク
染料(マクロレックスイエロー6G、商品名、バイエル社製) 5.5質量部
重合体AP−1 2.2質量部
重合体BP−1 2.2質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
マゼンタインク
マゼンタ染料(ディスパーズレッド60) 5.5質量部
重合体AP−1 2.2質量部
重合体BP−1 2.2質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
シアンインク
シアン染料(ディスパーズレッド63) 5.5質量部
重合体AP−1 2.2質量部
重合体BP−1 2.2質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
(2)試料102(本発明)の作製
厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ルミラー、商品名、(株)東レ製)を支持体として用いた。支持体の背面側に耐熱スリップ層(厚み1μm)を形成し、かつ表面側に下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン組成物を、それぞれ単色に塗布(乾膜時の塗布量1g/m2)した。
イエローインク
染料(マクロレックスイエロー6G、商品名、バイエル社製) 5.5質量部
重合体AP−1 3.3質量部
重合体BP−1 1.1質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
マゼンタインク
マゼンタ染料(ディスパーズレッド60) 5.5質量部
重合体AP−1 3.3質量部
重合体BP−1 1.1質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
シアンインク
シアン染料(ディスパーズレッド63) 5.5質量部
重合体AP−1 3.3質量部
重合体BP−1 1.1質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
(3)試料103(本発明)の作製
上記例示化合物AP−1をAP−13に、BP−1をBP−5に変えた以外は試料101の作製と同様にして、本発明の試料103を作製した。
(4)試料104(本発明)の作製
上記例示化合物AP−1をAP−26に、BP−1をBP−9に変えた以外は試料101の作製と同様にして、本発明の試料104を作製した。
(5)試料105(本発明)の作製
上記例示化合物AP−1をAP−30に、BP−1をBP−15に変えた以外は試料101の作製と同様にして、本発明の試料105を作製した。
(6)試料106(比較例)の作製
厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ルミラー、商品名、(株)東レ製)を支持体として用いた。支持体の背面側に耐熱スリップ層(厚み1μm)を形成し、かつ表面側に下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン組成物を、それぞれ単色に塗布(乾膜時の塗布量1g/m2)した。
イエローインク
染料(マクロレックスイエロー6G、商品名、バイエル社製) 5.5質量部
ポリビニルブチラール 4.4質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
マゼンタインク
マゼンタ染料(ディスパーズレッド60) 5.5質量部
ポリビニルブチラール 4.4質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
シアンインク
シアン染料(ディスパーズレッド63) 5.5質量部
ポリビニルブチラール 4.4質量部
(エスレックKS−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
(7)試料107(比較例)の作製
特許第3263138号公報に記載の実施例2のインクシートを作製した。
(8)試料108(比較例)の作製
特開平7−32742号公報に記載の実施例10のインクシートを作製した。
(受像シート1の作製)
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。さらに下記組成の中間層用塗布組成物Aをバーコーターにより塗布し乾燥した後、引き続いて下記組成の受容層用塗布組成物Aをバーコーターにより塗布し乾燥させた。バーコーター塗布は40℃で行い、乾燥は各層50℃で16時間行った。それぞれの乾燥時の塗布量は、中間層Aが1.0g/m2、受容層Aが2.5g/m2となるように塗布を行って、受像シート1を作製した。
中間層用塗布組成物A
ポリエステル樹脂(バイロン200、商品名、東洋紡積(株)製) 15質量部
蛍光増白剤(Uvitex OB、商品名、チバガイギー社製) 1質量部
酸化チタン 30質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
受容層用塗布組成物A
ポリエステル樹脂 95質量部
(特開平2−265789号公報の実施例1に記載の樹脂)
アミノ変性シリコーン 5質量部
(信越化学工業(株)社製、商品名、X−22−3050C)
エポキシ変性シリコーン
(信越化学工業(株)社製、商品名、X−22−300E) 5質量部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 400質量部
(画像形成)
上記の各インクシートを使用し、上記受像シート1に、富士フイルム(株)製プリンターASK2000(商品名)に装填可能なように加工し、高速プリントモードで最高濃度を得られる設定で黒色ベタの画像を出力した。
(評価)
(1)相対転写濃度評価
上記の条件で得られた黒画像のVisual濃度をPhotographic Densitometer(X-Rite incorporated社製)で測定した。試料106の転写濃度を100としたときの相対値を下記表1に示した。
(2)インク融着性評価
インク融着性は、画像のDmaxが得られる印画部分で融着状態を以下の基準で判断し、結果を表1に示した。
評価ランク
5:受像シートがインクシートからスムーズに剥がれ、受像シートにインクの
融着(張り付き)が全く認められない。
4:融着が発生した濃度領域の印画面積に対して、融着した面積が1%以下で
あった。
3:融着が発生した濃度領域の印画面積に対して、融着した面積が1%を超え、
10%以下であった。
2:融着が発生した濃度領域の印画面積に対して、融着した面積が10%を超
え、20%以下であった。
1:融着が発生した濃度領域の印画面積に対して、融着した面積が20%を超
えた。
(3)地汚れ評価
感熱転写用インクシートと受像シートをそれぞれ染料層と受像層が接触するように重ねあわせ、感熱転写用インクシートの表面温度が75℃になるように熱ロールラミネーターに通した後、染着層に移行した染料の濃度をPhotographic Densitometer(X-Rite incorporated社製)で測定し、試験前後の濃度の変化率(ΔD)を算出した。結果を表1に示した。
(4)足階調評価
上記の画像形成と同様に、ASK2000プリンターで、QL値がRGB255〜0のグレーグラディエーション画像を出力した。試料106のインクシートで出力したサンプルにおいて、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の濃度がそれぞれ0.20となるQL値を基準と定め、同じQL値での各実施例サンプルのC、M、Y濃度を測定した上でC、M、Yの3色の濃度平均値で足階調の評価を行った。濃度の測定は、上記の相対転写濃度評価と同様にPhotographic Densitometer(X-Rite incorporated社製)で行なった。結果を表1に示した。
Figure 2009056712
表1の結果から明らかなように、試料106、108では地汚れの悪化が見られた。試料107では地汚れの向上が見られたものの足階調の良化が見られなかった。
本発明の試料101〜105はいずれも相対転写濃度が高く、インクの融着がなく、地汚れが抑えられ、足階調部分の濃度が低くて良化していることがわかった。このように本発明の樹脂バインダーを使用することにより高感度で面状欠陥のない感熱転写インクシートを得ることができた。
[実施例2]
受像シート1を下記受像シート2に代えたこと以外は実施例1と同様にして試料を作製し、評価した。
(受像シート2の作製)
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。この上に、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、下記組成の中間層用塗布組成物B、受容層用塗布組成物Bを支持体側からこの順に積層させた状態で重層塗布を行った。塗布後すぐに50℃16時間乾燥させた。それぞれの乾燥時の塗布量は、中間層Bが1.0g/m2、受容層Bが2.5g/m2となるように塗布を行って、受像シート2を作製した。
中間層用塗布組成物B
中空ポリマーラテックス 561質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
(外径0.5μmの中空構造ポリマーの水分散体)
ゼラチン 120質量部
受容層用塗布組成物B
重合体P−7 50質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤ポリマーラテックス 15質量部
(ULS1700、商品名、一方社油脂工業(株)製)
モンタン酸ワックス(J537、商品名、中京油脂(株)製) 10質量部
(画像形成)
実施例1の各インクシートを使用し、上記受像シート2を用いて、実施例1と同じ方法で画像形成を行い、実施例1と同じ方法で評価した。結果を表2に示す。
Figure 2009056712
本実施例においても、本発明の試料201〜205は良好な足階調が得られ、相対転写濃度に関しては実施例1以上の高転写濃度の傾向を示した。

Claims (6)

  1. 支持体上に熱移行性染料が樹脂バインダー中に含有されてなる染料層を設けた感熱転写インクシートにおいて、該染料層に少なくとも1種の下記一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールと、少なくとも1種の下記一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールとを含有することを特徴とする感熱転写インクシート。
    Figure 2009056712
    (一般式[1]において、R1は置換直鎖アルキル基、置換分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表し、R2は水素原子、置換もしくは無置換の直鎖アルキル基、置換もしくは無置換の分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表す。)
    Figure 2009056712
    (一般式[2]において、R3は炭素原子数2〜50の直鎖炭化水素基または炭素原子数2〜50の分岐炭化水素基を表し、R4は水素原子、炭素原子数1〜8の直鎖炭化水素基または炭素原子数1〜8の分岐炭化水素基を表す。)
  2. 前記一般式[2]におけるR3およびR4のいずれか一方が、炭素原子数3〜20の直鎖炭化水素基または炭素原子数3〜20の分岐炭化水素基であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写インクシート。
  3. 前記一般式[2]におけるR3およびR4のいずれか一方が、炭素原子数3〜8の直鎖炭化水素基または炭素原子数3〜8の分岐炭化水素基であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写インクシート。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱転写インクシートが充填されていることを特徴とするインクカートリッジ。
  5. 支持体上にポリマーラテックスを含有するインク受容層を有する受像シート上に請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱転写インクシートを用いて画像を形成することを特徴とする感熱転写記録方法。
  6. 熱移行性染料、少なくとも1種の下記一般式[1]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタール、および少なくとも1種の下記一般式[2]で表される化合物で修飾されたポリビニルアセタールを含有することを特徴とする感熱転写インクシートの染料層用塗布組成物。
    Figure 2009056712
    (一般式[1]において、R1は置換直鎖アルキル基、置換分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表し、R2は水素原子、置換もしくは無置換の直鎖アルキル基、置換もしくは無置換の分岐アルキル基、または置換もしくは無置換の環状基を表す。
    Figure 2009056712
    (一般式[2]において、R3およびR4の一方が炭素原子数2〜50の直鎖炭化水素基または分岐炭化水素基を表し、他方が水素原子または炭素原子数1〜8の直鎖炭化水素基または分岐炭化水素基を表す。)
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