JP2009055861A - 酸性調味料 - Google Patents

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Abstract

【課題】大豆油等の植物油に焙煎ゴマ油等の焙煎油を含有させ、含有させた焙煎油の生風味がせず、また、調理品への焙煎油風味を付加することなく、大豆油等の油脂が有する原料特有の不快な臭い(例えば、大豆油での青臭さ)や、戻り臭が抑制された酸性調味料を提供すること。
【解決手段】植物油と焙煎油とを含有し、前記焙煎油の含有量が、前記焙煎油以外の油脂自体が有する劣化臭気を実質的に抑制し、かつ、前記焙煎油の風味を実質的に感じない量とすることで戻り臭等が抑制することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油特有の生臭さ、および保存時の戻り臭が抑制された酸性調味料に関する。
近年、嗜好の多様化に伴い様々な種類のマヨネーズ、ドレッシング等からなる酸性調味料が開発、販売されている。これら酸性調味料は、主成分として大豆油をはじめ、コーン油、パーム油を含む植物油が使用されている。
酸性調味料に使用する主な植物油として、大豆油、コーン油、パーム油が用いられるが、大豆油、コーン油、パーム油を使用した酸性調味料の品質の問題の一つとして、いわゆる「戻り臭」の発生による臭いおよび味等の面における劣化の問題等がある。戻り臭とは、油脂含有食品の保存初期の段階で、過酸化物価がほとんど上昇していない段階において発生する異臭のことである。特に、大豆油においてはこの戻り臭が発生しやすく、その臭いも独特の「青豆臭」を発する。戻り臭の発生の大きな要因として光の影響がある。酸性調味料は、透明容器等に収容することが多いため、戻り臭の発生が常に大きな問題とされてきた。植物油は高エネルギーで、かつ栄養価の高い食品であり、また脂溶性ビタミン類の供給源にもなっており、栄養学的に見ても価値の高い食品なので、上記の問題点の改善が求められている。酸性調味料は、大豆油、コーン油、パーム油等の植物油を比較的多く含む油脂含有食品であるため、酸性調味料においても上記の問題点の改善が求められている。
このような問題点を解消するものとして、例えば、特許文献1には大豆油に菜種油を添加して、大豆油の戻り臭や加熱調理時に発生する加熱臭を低減させた大豆・菜種配合油が開示されている。
また、例えば、特許文献2に開示されているように、ハーブエキスと焙煎ゴマ油等の香味油を添加して、ハーブエキスの匂いと香味油の好ましい香り風味でマスキングすることが通常に行われている。
特開平10−191885号公報 特許平02−189394号公報
しかしながら、特許文献1においては、大豆油の青臭さや戻り臭が低減されているが十分でない。また、特許文献2においては、油脂中に2〜6%の焙煎ゴマ油を添加しているので、酸性調味料への焙煎ゴマ油風味の付与がなされるため、汎用性が低いものとなってしまう。例えば、ゴマ油の風味がついた大豆油をドレッシングに入れると、ゴマ油風味がするドレッシングとなり、用途が限定される。
このように、焙煎ゴマ油等の香味油を添加し、この香味油の風味を付与することで、大豆油等の植物油が有する特有の青臭さや、戻り臭等を抑制することは行われているが、添加した香味油の生風味がせずに、また、酸性調味料に含有させても焙煎ゴマ油風味を付与することなく、青臭さや戻り臭等を抑制することは検討されていない。
以上の課題に鑑み、本発明の目的は、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油に焙煎ゴマ油等の焙煎油を含有させても含有させた焙煎油の風味が実質的にせず、また、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油が有する原料特有の不快な臭い(例えば、大豆油での青臭さ)や、戻り臭が抑制された酸性調味料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ね検討した結果、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油中に焙煎ゴマ油等の焙煎油を極微量含有させることで、含有させた焙煎油の風味がせず、また、植物油が有する特有の青臭さや、戻り臭が抑制されるという知見を得、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油と焙煎油とを含有し、前記焙煎油の含有量が、前記植物油自体が有する劣化臭気を実質的に抑制し、かつ、前記焙煎油の風味を実質的に感じない量である酸性調味料。
発明者の鋭意研究の成果により、焙煎油は、芳香がしない濃度でも臭気を抑制する効果があることを見出した。焙煎油を大豆油等の植物油に含有させることにより、臭気の発生が抑制される。また、その含有量は、植物油が有する臭気を実質的に抑制し、かつ、焙煎油の風味を実質的に感じない量であるので、焙煎油の芳香や風味が強すぎて酸性調味料本来の風味に影響されることがない。このため、酸性調味料は、含有させた焙煎油の風味をほとんど感じることがない。焙煎油は臭気を有する植物油の戻り臭等を抑制するが、特に、上記のように原料特有の不快な臭いがして、かつ、傷んだときに不快な臭いが増す度合いが大きい、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油に対する臭いの抑制に優れる。
ここで、臭気とは、植物油自体が有する原料特有の不快な臭い、例えば、大豆油の「青臭さ」、油脂をしばらく置いておくと油脂自体はそれほど傷んでいないもの(過酸化物価5程度)でも出てくる不快な臭い(劣化臭気)である戻り臭を意味する。また、「植物油自体が有する臭気を実質的に抑制し、かつ、焙煎油の風味を実質的に感じない量」とは、用いる植物油と焙煎油との組み合わせによって適宜決定されるが、本発明においては、通常用いられる焙煎油の含有量に比して、その含有量が極めて低いことを特徴としている。なお、「植物油自体が有する臭気を実質的に抑制」、とは、例えば、後述する実施例の官能検査において、5点の場合戻り臭が強く、1点の場合戻り臭が弱いとした場合、パネル20名の評価点の平均点が3.5点以下、好ましくは3点未満である場合をいう。「焙煎油の風味を実質的に感じない」とは、例えば、後述する実施例の官能検査において、パネル20名中焙煎油の風味を感じると答えたパネルが10名以下、好ましくは5名以下の場合である。
なお、本明細書において、「原料特有の不快な臭い」とは、例えば、大豆油の青臭さのような生風味時の臭いである。「傷んだときに不快な臭いが増す度合いが大きい油脂」とは、劣化臭気のことであり、他の油脂に比べて、少しの傷み(例えば、曝光時)でも不快な臭いが目立つ植物油、具体的には、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油である。
(2) 前記焙煎油が、未脱臭焙煎ゴマ油、脱臭焙煎ゴマ油、未脱臭焙煎大豆油、脱臭焙煎大豆油、未脱臭焙煎菜種油、脱臭焙煎菜種油のうち1種または2種以上含んでなる、(1)に記載の酸性調味料。
焙煎油は、香ばしい香りと個性的な風味が特徴であるが、戻り臭等の臭気を微量で効果的に抑制できるので好ましい。脱臭工程を経ていない通常の焙煎油(未脱臭焙煎油)を含有させる場合、添加量が微量であるため、製造時において、精密な添加・混合精度が必要になる。一方、脱臭工程を経て製造された焙煎油(脱臭焙煎油)は、脱臭工程を経ていない通常の焙煎油(未脱臭焙煎油)に比べて風味がまろやかであるため、製造時の添加量の自由度が高くなり、高い添加・混合精度を必要としない。脱臭工程を経て製造された焙煎油(脱臭焙煎油)を使用すると、添加・混合精度の誤差による品質のバラツキがより少なくなるため、品質がより安定したものを製造することができる。
本明細書において、「未脱臭焙煎ゴマ油」とは、詳細は後述するが、ゴマを焙煎し、圧搾により搾油したものであり、脱臭処理を行っていないものである。「未脱臭焙煎ゴマ油」は、必要に応じて搾油後、沈殿物の除去、脱ガム、脱酸、乾燥等の処理を行うこともできる。
本明細書において、「脱臭焙煎ゴマ油」とは、詳細は後述するが、未脱臭焙煎ゴマ油を脱臭したものである。「脱臭焙煎ゴマ油」は、必要に応じて通常の油脂の精製工程で行われている脱ガム、脱酸、水洗、脱色等の処理を行うこともできる。
本明細書において、「未脱臭焙煎大豆油」とは、詳細は後述するが、大豆を焙煎し、圧搾により搾油したものであり、脱臭処理を行っていないものである。「未脱臭焙煎大豆油」は、必要に応じて搾油後、沈殿物の除去、脱ガム、脱酸、乾燥等の処理を行うこともできる。
本明細書において、「脱臭焙煎大豆油」とは、詳細は後述するが、未脱臭焙煎大豆油を脱臭したものである。「脱臭焙煎大豆油」は、必要に応じて通常の油脂の精製工程で行われている脱ガム、脱酸、水洗、脱色等の処理を行うことができる。
本明細書において、「未脱臭焙煎菜種油」とは、詳細は後述するが、菜種を焙煎し、圧搾により搾油したものであり、脱臭処理を行っていないものである。「未脱臭焙煎菜種油」は、必要に応じて搾油後、沈殿物の除去、脱ガム、脱酸、乾燥等の処理を行うこともできる。
本明細書において、「脱臭焙煎菜種油」とは、詳細は後述するが、未脱臭焙煎菜種油を脱臭したものである。「脱臭焙煎菜種油」は、必要に応じて通常の油脂の精製工程で行われている脱ガム、脱酸、水洗、脱色等の処理を行うことができる。
(3) 前記焙煎油が前記未脱臭焙煎ゴマ油を含むものである場合、前記植物油に対し前記未脱臭焙煎ゴマ油を2〜200ppm含んでなる、(1)または(2)いずれかに記載の酸性調味料。
(4) 前記焙煎油が前記脱臭焙煎ゴマ油を含むものである場合、前記植物油に対し前記脱臭焙煎ゴマ油を10〜10000ppm含んでなる、(1)または(2)いずれかに記載の酸性調味料。
(5) 前記焙煎油が前記未脱臭焙煎大豆油を含むものである場合、前記植物油に対し前記未脱臭焙煎大豆油を25〜5000ppm含んでなる、(1)または(2)いずれかに記載の酸性調味料。
(6) 前記焙煎油が前記脱臭焙煎大豆油を含むものである場合、前記植物油に対し前記脱臭焙煎大豆油を100〜25000ppm含んでなる、(1)または(2)いずれかに記載の酸性調味料。
(7) 前記焙煎油が前記未脱臭焙煎菜種油を含むものである場合、前記植物油に対し前記未脱臭焙煎菜種油を25〜5000ppm含んでなる、(1)または(2)いずれかに記載の酸性調味料。
(8) 前記焙煎油が前記脱臭焙煎菜種油を含むものである場合、前記植物油に対し前記脱臭焙煎菜種油を100〜25000ppm含んでなる、(1)または(2)いずれかに記載の酸性調味料。
植物油が有する戻り臭等の臭気は、植物油に(3)から(8)に記載した僅かな量を含有させることで抑制することができる。このため、本発明の酸性調味料は、含有させた焙煎油の風味がせず、酸性調味料本来の風味に影響を与えることがない。
(9) (1)から(8)のいずれか1項記載の酸性調味料が、透明または半透明の容器に入れられてなる、透明または半透明容器入り酸性調味料。
本明細書において、「透明または半透明の容器」とは、外部から内容物の有無が確認できる程度もしくは完全に遮光されていない容器のことをいう。
(10) 前記酸性調味料が、マヨネーズ、サラダクリーミードレッシング、半固体状乳化ドレッシング、乳化液状ドレッシングまたは分離液状ドレッシングである、(1)乃至(9)いずれか1項記載の酸性調味料。
本発明の酸性調味料は、戻り臭等の発生が抑制され、かつ、含有させた焙煎油の風味がしないので、植物油特有の不快な臭いや焙煎油風味が付与されることがない。そのため、マヨネーズ、サラダクリーミードレッシング、半固体状乳化ドレッシング、乳化液状ドレッシングまたは分離液状ドレッシングとして用いても、戻り臭が抑制された酸性調味料本来の風味が得られる。
(11) 大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に焙煎油を含有させることにより、酸性調味料の劣化臭気および前記酸性調味料中の油脂の劣化臭気と前記焙煎油の風味を同時に抑制する方法。
焙煎油は芳香や風味(香味ともいう)に優れるので、上記のように、この焙煎油を大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油に自己臭抑制剤として微量含有させることにより、この植物油自体が有する青臭さおよび戻り臭等の臭気を実質的に抑制し、かつ、焙煎油の風味を実質的に感じないという効果を奏する。このため、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油自体が有する臭気、および焙煎油の風味を同時に抑制する方法として有用である。
本発明の酸性調味料によれば、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油が有する原料特有の不快な臭い、例えば、大豆油特有の青臭さや、戻り臭の発生が抑制されるようになった。また、焙煎油の含有量が微量であるため焙煎油の風味がせず、酸性調味料本来の風味を有する酸性調味料を提供できるようになった。
本発明は、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油と焙煎油とを含有し、焙煎油の含有量が、この植物油自体が有する劣化臭気を実質的に抑制し、かつ、焙煎油の風味を実質的に感じない量であることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の趣旨を限定するものではない。
[酸性調味料]
本発明において、酸性調味料とは、植物油と焙煎油とを含有しており、具体的には、pHが3〜5の範囲内にあり、例えば、JAS規格(ドレッシングおよびドレッシングタイプ調味料品質表示基準)に基づいたマヨネーズ、サラダクリーミードレッシング、半固体状乳化ドレッシング等からなる半固体状ドレッシング、乳化液状ドレッシングまたは分離液状ドレッシングが挙げられる。
[植物油]
本発明にて使用する植物油は、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油をいう。パーム油としてパームオレイン等のパーム油分別油を用いることもできる。これに、一般的に酸性調味料に用いられている植物油、例えば、菜種油、サフラワー油、ひまわり油等の精製油等を加えることができる。ただし、後述の植物油は、酸性調味料において戻り臭の発生が顕著でないため、本発明は、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油の構成割合の多い酸性調味料において、効果的である。
本発明の酸性調味料で使用する植物油は、焙煎油を含んだ新油(種子から搾油した直後、あるいは酸化されていない油脂)であっても、光等に曝した曝光油(搾油後、光等に曝されて生じた不快な臭い)であってもよい。本発明によれば、曝光油でも臭気を抑制されることから、この効果は長時間持続する。
本発明において、酸性調味料中の植物油の割合は特に限定されないが、好ましくは、植物油を酸性調味料中に原料として一定以上含む。この植物油の含量としては、植物油の種類や酸性調味料の種類によって適宜変更することができるが、例えば、原料として好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上、最も好ましくは50質量%以上である。
植物油は、上記の植物油に他の油脂をブレンドした混合油としてもよい。ブレンドに使用される油脂は特に規定されず、上記植物油以外の油脂を使用してもよい。
混合油の具体的な組み合わせとしては、例えば、植物油である大豆油と他の油脂とをブレンドした混合油、大豆油とエステル交換油脂とをブレンドした混合油、エステル交換油脂と上記に記載した他の油脂とをブレンドした混合油、大豆油とエステル交換油脂と上記に記載した他の油脂とをブレンドした混合油が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
[焙煎油]
本発明において使用される焙煎油は、大豆油、コーン油、パーム油の不快な臭い(例えば、青臭さ、戻り臭)等を抑制するために含有させる。本発明において使用される焙煎油は、脱臭処理せずに製造される未脱臭焙煎油や脱臭工程を経て製造される脱臭焙煎油が挙げられる。未脱臭焙煎油は、特に限定されないが、例えば、未脱臭焙煎ゴマ油、未脱臭焙煎大豆油、未脱臭焙煎菜種油を使用することが好ましい。また、脱臭焙煎油は、特に限定されないが、例えば、脱臭焙煎ゴマ油、脱臭焙煎大豆油、脱臭焙煎菜種油を使用することが好ましい。これらの焙煎油は、1種または2種以上を用いることができる。
未脱臭焙煎油は、脱臭処理せずに製造されるため、製造コスト面でメリットがある。
脱臭焙煎油は、通常の焙煎油(未脱臭焙煎油)の特徴である香ばしい香りと個性的な風味が弱く、風味がまろやかであるにもかかわらず、臭気を有する油脂の不快な臭い(例えば、原料特有の不快な臭い、戻り臭)等を抑制することができる。また、脱臭焙煎油を使用すると、その添加量の自由度が高くなるため、製造時における添加・混合精度の誤差による品質のバラツキがより少なくなり、品質がより安定したものを製造することができる。
<焙煎油の含有量>
焙煎油の含有量は、植物油特有の不快な臭いを抑制し、かつ、酸性調味料において焙煎油の風味を実質的に感じない程度に含有させることが好ましい。なお、本願において、焙煎油の含有量は、焙煎油の量を、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に相当する量(原料中に大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油を含むエステル交換油を含有する場合には、当該エステル交換油部分については、その原料のうちの大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に相当する量)当たりに換算した値(質量割合)で表される。
焙煎油が未脱臭焙煎ゴマ油の場合、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に対して2〜200ppm含有させることが好ましく、5〜100ppm含有させることがより好ましく、10〜100ppm含有させることが最も好ましい。未脱臭焙煎ゴマ油の含有量が2ppm未満であると、植物油の戻り臭等を抑制することができない場合がある。一方、200ppmを超えると未脱臭焙煎ゴマ油の芳香や風味が酸性調味料の風味に勝り、酸性調味料特有の風味等を損なう場合がある。
焙煎油が脱臭焙煎ゴマ油の場合、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に対して10〜10000ppm含有させることが好ましく、25〜5000ppm含有させることがより好ましく、50〜5000ppm含有させることが最も好ましい。脱臭焙煎ゴマ油の含有量が10ppm未満であると、植物油の戻り臭等を抑制することができない場合がある。一方、10000ppmを超えると脱臭焙煎ゴマ油の芳香や風味が酸性調味料の風味に勝り、酸性調味料特有の風味等を損なう場合がある。
焙煎油が未脱臭焙煎大豆油の場合、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に対して25〜5000ppm含有させることが好ましく、50〜2500ppm含有させることがより好ましく、250〜2500ppm含有させることが最も好ましい。未脱臭焙煎大豆油の含有量が25ppm未満であると、植物油の戻り臭等を抑制することができない場合がある。一方、5000ppmを超えると未脱臭焙煎大豆油の芳香や風味が酸性調味料の風味に勝り、酸性調味料特有の風味等を損なう場合がある。
焙煎油が脱臭焙煎大豆油の場合、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に対して100〜25000ppm含有させることが好ましく、250〜10000ppm含有させることがより好ましく、1000〜10000ppm含有させることが最も好ましい。脱臭焙煎大豆油の含有量が100ppm未満であると、植物油の戻り臭等を抑制することができない場合がある。一方、25000ppmを超えると脱臭焙煎大豆油の芳香や風味が酸性調味料の風味に勝り、酸性調味料特有の風味等を損なう場合がある。
焙煎油が未脱臭焙煎菜種油の場合、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に対して25〜5000ppm含有させることが好ましく、50〜2500ppm含有させることがより好ましく、250〜2500ppm含有させることが最も好ましい。未脱臭焙煎菜種油の含有量が25ppm未満であると、植物油の戻り臭等を抑制することができない場合がある。一方、5000ppmを超えると未脱臭焙煎菜種油の芳香や風味が酸性調味料の風味に勝り、酸性調味料特有の風味等を損なう場合がある。
焙煎油が脱臭焙煎菜種油の場合、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に対して100〜25000ppm含有させることが好ましく、250〜10000ppm含有させることがより好ましく、1000〜10000ppm含有させることが最も好ましい。脱臭焙煎菜種油の含有量が100ppm未満であると、植物油の戻り臭等を抑制することができない場合がある。一方、25000ppmを超えると脱臭焙煎菜種油の芳香や風味が酸性調味料の風味に勝り、酸性調味料特有の風味等を損なう場合がある。
本発明においては、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に、この植物油以外のその他の油脂をブレンドした混合油を使用してもよい。この場合、上記焙煎油の割合(ppm)は、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に対する割合であって、その他の植物油や、植物油以外の油脂をブレンドした混合油全量に対しての割合ではない。
また、原料中に大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油を含むエステル交換油を含有する場合には、該エステル交換油部分については、エステル交換油の原料に用いた油脂のうちの、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に相当する量に対して、焙煎油を含有させることが好ましい。焙煎油の含有量は、例えば、大豆油と脱臭焙煎ゴマ油の場合、以下の式(1)で表すことができる。なお、この植物油に相当する量とは、例えば大豆油の場合、エステル交換の有無にかかわらず、酸性調味料中に用いられた大豆油の量を指す。
Figure 2009055861
例えば、大豆油100gを含有する酸性調味料において、脱臭焙煎ゴマ油を10000ppm含有させるには、脱臭焙煎ゴマ油を1g含有させればよい。また、例えば、大豆油のみを原料としたエステル交換油100gを含有する酸性調味料において、脱臭焙煎ゴマ油を10000ppm含有させるには、脱臭焙煎ゴマ油を1g含有させればよい。また、原料のうち大豆油の含量が50質量%であるエステル交換油100gを含有する酸性調味料において、脱臭焙煎ゴマ油を10000ppm含有させるには、脱臭焙煎ゴマ油を0.5g含有させればよい。
大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油中に添加剤等が含まれている場合、焙煎油の含有量は、大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に相当する量当たりに換算して求められる。
<未脱臭焙煎油の製造方法>
未脱臭焙煎ゴマ油、未脱臭焙煎大豆油および未脱臭焙煎菜種油等の未脱臭焙煎油は、通常の焙煎油と同様な製法によって製造することができる。具体的には、原料であるゴマ、大豆、菜種等を焙煎した後、圧搾により搾油することにより製造することができる。未脱臭焙煎ゴマ油、未脱臭焙煎大豆油および未脱臭焙煎菜種油等の未脱臭焙煎油は、脱臭処理を行っていないものである。
未脱臭焙煎油は、圧搾により搾油することにより得られる粗油をそのまま使用することができるが、脱臭を除く一般的な油脂の精製を行うことができる。精製方法としては、例えば、沈殿物の除去、脱ガム、脱酸、水洗、脱色等の一般的な油脂の精製が挙げられる。特に、未脱臭焙煎油は、搾油後、沈殿物の除去のために、静置、ろ過等を行うことが好ましく、また、リン脂質が多い場合には脱ガムすることが好ましい。
<脱臭焙煎油の製造方法>
通常、焙煎油は、それ自体の風味や芳香を生かした油であるため、焙煎油としては、精製を行わずに、原料を焙煎した後、圧搾により搾油することにより得られる粗油(本願における未脱臭焙煎油)がそのまま使用される。よって、油脂の一般的な精製方法である脱臭工程についても、通常、焙煎油の製造においては行われない。しかし、本発明で使用する脱臭焙煎ゴマ油、脱臭焙煎大豆油および脱臭焙煎菜種油等の脱臭工程を経て製造される焙煎油である脱臭焙煎油は、粗油(本願における未脱臭焙煎油)に脱臭処理を行ったものである。
脱臭焙煎ゴマ油、脱臭焙煎大豆油および脱臭焙煎菜種油等の脱臭焙煎油は、原料であるゴマ、大豆、菜種等を焙煎した後、圧搾により搾油することにより得られる未脱臭焙煎ゴマ油、未脱臭焙煎大豆油および未脱臭焙煎菜種油等の未脱臭焙煎油を、脱臭処理することにより製造することができる。
脱臭焙煎油は、圧搾により搾油した後、脱臭処理したものを、そのまま使用することもできるが、脱臭以外の一般的な油脂の精製を行うことができる。精製方法としては、例えば、沈殿物の除去、脱ガム、脱酸、水洗、脱色等の一般的な油脂の精製が挙げられる。
未脱臭焙煎油および脱臭焙煎油は、例えば、以下に記載した焙煎条件、圧搾条件、精製条件で製造することができる。
焙煎条件は適宜変更することができ、特に限定されない。焙煎温度は品温が110〜260℃になるように焙煎することが好ましい。130〜200℃が特に風味上、好ましい。焙煎時間は、特に限定されないが、品温が焙煎温度に到達して1〜60分焙煎することが好ましく、2〜30分焙煎することがより好ましい。また、品温までの温度を上昇させる方法は、特に限定されるものではないが、一定の上昇率(例えば、10〜20℃上昇/分)で徐々に温度上昇させることが好ましい。
焙煎方法は特に限定されないが、例えば、外部より電熱、熱風、バーナー、マイクロ波等を介して加熱することにより行うことができる。また、使用する焙煎機は特に限定されないが、例えば、回転流動床式、回転ドラム式、ロータリーキルン式等を使用することができる。
圧搾に用いる圧搾機は、特に型式は問わないが、例えば円筒状に形成されたケーシングとその内部に回転自在に設けられたスクリューよりなるエキスペラー式圧搾機を好適に利用することができる。回転数や処理量は適宜調整することができる。
沈殿物の除去方法として、搾油後にろ過、もしくは1日〜約1週間室温にて静置し、上澄みを分取もしくはろ過する方法が挙げられるが、これに限定するものではない。
また、リン脂質の除去として、温度70〜80℃、水添加量3質量%(対圧搾粗油)の条件下、遠心分離機で遠心分離されることで脱ガム処理がなされ、乾燥後、再度ろ過する方法が挙げられるが、これに限定するものではない。
油脂に、0.05〜0.5質量%のリン酸を添加し、同混合物に対して5〜40%過剰のアルカリ水溶液を添加し、遠心分離により、沈殿物を除去する(脱酸工程)。脱酸工程を行うことにより、油脂中に含まれる遊離した脂肪酸を除去することができる。また、油脂中に含まれるリン脂質や金属塩、着色成分等も除去することができる。なお、沈殿物を除去する方法は、遠心分離に限定されず、静置分離等公知の種々の方法を使用することができる。
アルカリ水溶液の添加量は、油脂中に含まれる遊離した脂肪酸の量によって決定される。アルカリ水溶液は、遊離した脂肪酸を中和するために必要な量よりも油脂とリン酸との混合物に対して5〜40%過剰に添加することが好ましい。アルカリ水溶液の添加量が5%未満であると、油脂中に遊離した脂肪酸を十分に除去することができない場合がある。一方、アルカリ水溶液の添加量が40質量%以下であると、油脂のけん化分解を抑えられ、収量の低下を抑えられる。
脱酸工程で使用するアルカリ水溶液は、特に限定されず、例えば、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液等公知の種々のアルカリ水溶液を使用することができる。
脱酸工程後、油脂中に含まれる石鹸(アルカリ成分)を除去するために水洗を行う(水洗工程)。水洗工程は、アルカリ成分を除去することができれば水洗でなくてもよく、例えば、湯を使用してアルカリ成分を除去してもよい。なお、水洗工程後、必要に応じて脱酸、水洗された油脂を乾燥させてもよい。
水洗工程後、油脂中に含まれる着色成分を吸着除去し、色の薄い精製油を得るために脱色工程を行う。また、脱色工程により、水洗工程にて除去することができなかったアルカリ成分、酸化促進や着色の原因となる各種金属塩、クロロフィル等の着色成分、その他風味や安定性に影響する成分を除去することができる。
脱色工程は、油脂に吸着剤を添加することにより行う。油脂に添加する吸着剤は、適宜変更することができるが、例えば、モンモリロナイトを主成分とする白色から黄褐色の粘度好物である白土を酸処理した活性白土、活性炭等公知の種々の吸着剤を使用することができる。これらは単独で使用してもよいが、複数組み合わせて使用してもよい。
吸着剤の添加量は、油脂中に含まれる着色成分量によって適宜変化させることができるが、例えば、油脂に対して0.2質量%以上であることが好ましい。吸着剤の添加量が0.2質量%以上であると、脱色の効率がよく、また、脱酸工程で残存している石鹸分も除去することが可能である。
油脂と吸着剤との接触条件は、油脂によって適宜変更することができるが、例えば90〜120℃で10〜40分間接触させることが好ましい。この条件で効率的に脱色工程を行うことができる。
また、油脂と吸着剤とを接触させる際、水分の存在により吸着剤の吸着効率の低下を防止するとともに、酸素の存在による油脂の酸化を防止するために、減圧下で油脂と吸着剤とを接触させ、脱色工程を行うことが好ましい。
脱色工程終了後、フィルタープレス等によりろ過し、吸着剤を除去する。
脱臭工程は、揮発性物質等を除去することができれば、脱臭方法は特に限定されないが、例えば、油脂の精製に通常用いられる減圧水蒸気蒸留にて脱臭することが好ましい。
減圧水蒸気蒸留は、焙煎油の臭気の強さにより適宜変更されるが、例えば、減圧下、120〜260℃で30〜180分間行うことが好ましい。
脱臭工程後、精製油、すなわち脱臭焙煎ゴマ油、脱臭焙煎大豆油または脱臭焙煎菜種油を得ることができる。
[その他の成分]
本発明の酸性調味料は、上述した植物油および焙煎油以外に例えば、食酢、卵黄、卵白、デキストリン、澱粉(生澱粉、化工澱粉等)、食塩、砂糖、しょうゆ、ブドウ糖果糖液糖、辛子粉、みりん、ゴマ、味噌、ケチャップ、レモン果汁、ウスターソース、等の食品原料またはグルタミン酸ナトリウム、アミノ酸等の調味料、胡椒等の香辛料、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンド種子ガム等の増粘剤、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、リン脂質、リゾリン脂質等の乳化剤、その他固形具材としてホールコーン、チーズ、ピクルス等や清水を本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して使用することができる。
本発明の酸性調味料は、植物油に焙煎油を含有させることを除き、一般的に酸性調味料の原料として使用されている上記その他の成分等から本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択し、常法に準じて酸性調味料を製造するとよい。
[透明または半透明容器入り酸性調味料]
本発明の酸性調味料は、透明または半透明容器に入れられており、透明または半透明容器は、外部から酸性調味料の有無が確認できる程度もしくは完全に遮光されていなければ材質、形状等は特に限定されない。
従来より、透明または半透明容器としては、ガラス瓶や樹脂製の可撓性容器が挙げられる。可撓性容器は、缶詰あるいは着色瓶詰に比べ風味が劣化しやすい傾向にあるものの絞りやすさ等の使用勝手より一般的に可撓性容器が用いられている。しかし、本発明の酸性調味料は、大豆油、コーン油またはパーム油を含む植物油自体が有する臭気を実質的に抑制するために焙煎油が含有されているので、可撓性容器を用いても酸性調味料の風味が劣化することがない。したがって、長期間酸性調味料自体の風味を味わうことができる。
可撓性容器としては、公知の種々のものを使用することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性プラスチックの一種または二種以上を中空成形したものや、これらの熱可塑性プラスチックからなる層を二層以上に積層し中空成形したもの等を挙げることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<未脱臭焙煎ゴマ油の製造>
ゴマをゴマの品温が130〜200℃の範囲で約2分間、焙煎を行い、圧搾により搾油した。搾油後、室温にて1週間静置し、沈殿物を分離した。さらに室温にて1週間静置し、沈殿物を分離して未脱臭焙煎ゴマ油を得た。
<脱臭焙煎ゴマ油の製造>
未脱臭焙煎ゴマ油に、焙煎油に対して0.1質量%のリン酸を添加し、同混合物に対して20%過剰の水酸化ナトリウム水溶液を添加し、遠心分離により、沈殿物を除去した。水洗の後、減圧下、90〜120℃で10〜20分間、活性白土と接触させて脱色を行った。得られた脱色油を250℃で90分間脱臭を行い、脱臭焙煎ゴマ油を得た。
<未脱臭焙煎大豆油の製造>
大豆を大豆の品温が130〜220℃の範囲で約10分間、焙煎を行い、圧搾により搾油した。搾油後、約1日静置し、ろ過を行い、未脱臭焙煎大豆油を得た。
<脱臭焙煎大豆油の製造>
未脱臭焙煎大豆油に、焙煎油に対して0.2質量%のリン酸を添加し、同混合物に対して20%過剰の水酸化ナトリウム水溶液を添加し、遠心分離により、沈殿物を除去した。水洗の後、減圧下、90〜120℃で10〜20分間、活性白土と接触させて脱色を行った。得られた脱色油を250℃で90分間脱臭を行い、脱臭焙煎大豆油を得た。
<未脱臭焙煎菜種油の製造>
菜種を菜種の品温が130〜200℃の範囲で約5分間、焙煎を行い、圧搾により搾油した。搾油後、水脱ガム、乾燥、ろ過を行い、未脱臭焙煎菜種油を得た。
<脱臭焙煎菜種油>
未脱臭焙煎菜種油に、焙煎油に対して0.1質量%のリン酸を添加し、同混合物に対して20%過剰の水酸化ナトリウム水溶液を添加し、遠心分離により、沈殿物を除去した。水洗の後、減圧下、90〜120℃で10〜20分間、活性白土と接触させて脱色を行った。得られた脱色油を250℃で90分間脱臭を行い、脱臭焙煎菜種油を得た。
[試験例1]
(半固体状ドレッシング(マヨネーズ)への未脱臭焙煎ゴマ油の添加)
大豆油からなる植物油に対して未脱臭焙煎ゴマ油からなる焙煎油を2ppm含有させ、植物油と焙煎油からなる混合物(以下、「油脂組成物」という。)を得た。
油脂組成物中の溶存酸素濃度が3〜5%Oとなるように窒素バブリングを行った。なお、油脂組成物中の溶存酸素の測定は、溶存酸素計ポーログラフ式酸素計(東亜ディーケーケー株式会社製 DOL−40)を用いて行った。
食酢、生卵黄、清水、生卵白、食塩、グルタミン酸ナトリウムおよび辛子粉を表1に示したような配合量となるように油脂組成物に混ぜ、縦型ミキサーにて1次乳化を行い、さらに、家庭用のミキサーを用いて2次乳化を行った後、万能混合撹拌機(ダルトン社製 5DNV−01−F)を用いて脱気撹拌を行ったことにより半固体状ドレッシング(マヨネーズ)を製造した(以下、試料Aという。)。なお、焙煎油の増量分は清水で補正した。
Figure 2009055861
容積が320mlのプラスティックボトル(組成がPE(ポリエチレン)/EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂)/PE/EVOH/PE積層構造)に試料Aを300g充填し、プラスティックボトルの口部を窒素置換し、アルミシールを施し、キャッピングを行うことにより半透明容器入り半固体状ドレッシング(半透明容器入り試料A)を製造した。
試料B〜Jについて、表2に示したように未脱臭焙煎ゴマ油の含有量を変化させた以外は、試料Aと同様の方法により製造した。なお、対照区について、未脱臭焙煎ゴマ油を含有しなかった以外は試料Aと同様の方法により製造した。また、試料Aと同様の半透明容器に試料B〜Jおよび対照区を充填した。
<曝光試験>
製造した半透明容器入り試料A〜Jおよび半透明容器入り対照区に蛍光灯照射試験機(ROOM TESTER RT−S型 ダイプラ・ウインテス社製)を用いて片面15000 lxで両面から25℃で20時間蛍光灯照射することにより、曝光試験を行った(30000 lx 20時間 25℃)。なお、未曝光の半透明容器入り試料A〜Jおよび半透明容器入り対照区を準備し、20時間冷蔵庫にて5℃で保存した。
<試験結果>
(未脱臭焙煎ゴマ油の風味の有無)
未曝光の半透明容器入り試料A〜Jおよび半透明容器入り対照区を20℃に保ちながら官能試験を行った。官能試験の評価は、20名のパネルにより行った。未脱臭焙煎ゴマ油の風味を感じると答えたパネルが5名以下の場合を「○」とし、未脱臭焙煎ゴマ油の風味を感じると答えたパネルが10名以下の場合を「△」とし、未脱臭焙煎ゴマ油の風味を感じると答えたパネルが11名以上の場合を「×」とした。結果を表2に示す。
(戻り臭の有無)
曝光試験後の試料Aと、曝光試験後の試料Aと同量の未曝光の試料Aをよく混和し、20℃に保ちながら官能試験用の試料とした。なお、対照区および試料B〜Jについても同様に行った。官能試験の評価は、20名のパネルにより行い、5点法の評価を行った。対照区を最も戻り臭が強い対象として、5点とし、大豆油の代わりに菜種油を用いて対照区と同様に製造した試料を上記曝光試験と同様の試験を行ったものを1点とした。よって、5点が最も戻り臭が強く、1点が最も戻り臭が弱い。
また、20名のパネルの平均点が3点未満である場合を「○」、3.5点以下である場合を「△」、平均点が3.5点を超える場合は「×」とした。結果を表2に示す。
Figure 2009055861
表2より、2ppm以上の未脱臭焙煎ゴマ油を含有させることにより、戻り臭の発生が抑制されていることがわかる。未脱臭焙煎ゴマ油の含有量が200ppmを超えると、未脱臭焙煎ゴマ油の風味が感じるようになり、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えていることがわかる。これにより、未脱臭焙煎ゴマ油の含有量は、2〜200ppmとすることにより、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えず、かつ、曝光による戻り臭の発生も抑制することができる。
[試験例2]
(半固体状ドレッシング(マヨネーズ)への脱臭焙煎ゴマ油の添加)
試験例1の焙煎油を脱臭焙煎ゴマ油に変え、その含有量を表3の通りとした以外は、試験例1と同様の方法で官能評価を行った。その結果を表3に示す。
Figure 2009055861
表3より、10ppm以上の脱臭焙煎ゴマ油を含有させることにより、戻り臭の発生が抑制されていることがわかる。脱臭焙煎ゴマ油の含有量が10000ppmを超えると、脱臭焙煎ゴマ油の風味が感じるようになり、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えていることがわかる。これにより、脱臭焙煎ゴマ油の含有量は、10〜10000ppmとすることにより、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えず、かつ、曝光による戻り臭の発生も抑制することができる。
[試験例3]
(半固体状ドレッシング(マヨネーズ)への未脱臭焙煎大豆油の添加)
試験例1の焙煎油を未脱臭焙煎大豆油に変え、その含有量を表4の通りとした以外は、試験例1と同様の方法で官能評価を行った。その結果を表4に示す。
Figure 2009055861
表4より、25ppm以上の未脱臭焙煎大豆油を含有させることにより、戻り臭の発生が抑制されていることがわかる。未脱臭焙煎大豆油の含有量が5000ppmを超えると、未脱臭焙煎大豆油の風味が感じるようになり、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えていることがわかる。これにより、未脱臭焙煎大豆油の含有量は、25〜5000ppmとすることにより、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えず、かつ、曝光による戻り臭の発生も抑制することができる。
[試験例4]
(半固体状ドレッシング(マヨネーズ)への脱臭焙煎大豆油の添加)
試験例1の焙煎油を脱臭焙煎大豆油に変え、その含有量を表5の通りとした以外は、試験例1と同様の方法で官能評価を行った。その結果を表5に示す。
Figure 2009055861
表5より、100ppm以上の脱臭焙煎大豆油を含有させることにより、戻り臭の発生が抑制されていることがわかる。脱臭焙煎大豆油の含有量が25000ppmを超えると、脱臭焙煎大豆油の風味が感じるようになり、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えていることがわかる。これにより、脱臭焙煎大豆油の含有量は、100〜25000ppmとすることにより、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えず、かつ、曝光による戻り臭の発生も抑制することができる。
[試験例5]
(半固体状ドレッシング(マヨネーズ)への未脱臭焙煎菜種油の添加)
試験例1の焙煎油を未脱臭焙煎菜種油に変え、その含有量を表6の通りとした以外は、試験例1と同様の方法で官能評価を行った。その結果を表6に示す。
Figure 2009055861
表6より、25ppm以上の未脱臭焙煎菜種油を含有させることにより、戻り臭の発生が抑制されていることがわかる。未脱臭焙煎菜種油の含有量が5000ppmを超えると、未脱臭焙煎菜種油の風味が感じるようになり、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えていることがわかる。これにより、未脱臭焙煎菜種油の含有量は、25〜5000ppmとすることにより、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えず、かつ、曝光による戻り臭の発生も抑制することができる。
[試験例6]
(半固体状ドレッシング(マヨネーズ)への脱臭焙煎菜種油の添加)
試験例1の焙煎油を脱臭焙煎菜種油に変え、その含有量を表7の通りとした以外は、試験例1と同様の方法で官能評価を行った。その結果を表7に示す。
Figure 2009055861
表7より、100ppm以上の脱臭焙煎菜種油を含有させることにより、戻り臭の発生が抑制されていることがわかる。脱臭焙煎菜種油の含有量が25000ppmを超えると、脱臭焙煎菜種油の風味が感じるようになり、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えていることがわかる。これにより、脱臭焙煎菜種油の含有量は、100〜25000ppmとすることにより、半固体状ドレッシング(マヨネーズ)本来の風味に影響を与えず、かつ、曝光による戻り臭の発生も抑制することができる。
[配合例1]
(サラダクリーミードレッシング)
大豆油に対して50ppmとなるように未脱臭焙煎ゴマ油を含有させ、表8に示したような食酢等の原料を配合させ、通常のマヨネーズに対してカロリーを50%減少させた健康訴求マヨネーズタイプ調味料(サラダクリーミードレッシング)を1kg調製した後、試験例1〜6と同様のプラスティックボトルに300g充填し、試験例1〜6と同様の曝光試験を行った。なお、水相原料を配合させた関係上、未脱臭焙煎ゴマ油の含有量は、全体で15ppmとなった。
Figure 2009055861
曝光試験後に試験例1〜6と同様な官能試験を行ったが、未脱臭焙煎ゴマ油の風味を感じず、戻り臭も認められなかった。
[配合例2]
(半固体状ドレッシング(具入りマヨネーズタイプ調味料))
大豆油に対して100ppmとなるように脱臭焙煎ゴマ油を含有させ、表9に示したような食酢等の原料を配合させ、半固体状ドレッシング(具入りマヨネーズタイプ調味料)を1kg調製した後、試験例1〜6と同様のプラスティックボトルに300g充填し、試験例1〜6と同様の曝光試験を行った。なお、水相原料を配合させた関係上、脱臭焙煎ゴマ油の含有量は、全体で30ppmとなった。
Figure 2009055861
曝光試験後に試験例1〜6と同様な官能試験を行ったが、脱臭焙煎ゴマ油の風味を感じず、戻り臭も認められなかった。
[配合例3]
(半固体状ドレッシング(チーズ入りマヨネーズタイプ調味料))
大豆油に対して1000ppmとなるように未脱臭焙煎大豆油を含有させ、表10に示したような食酢等の原料を配合させ、半固体状ドレッシング(チーズ入りマヨネーズタイプ調味料)を1kg調製した後、試験例1〜6と同様のプラスティックボトルに300g充填し、試験例1〜6と同様の曝光試験を行った。なお、水相原料を配合させた関係上、未脱臭焙煎大豆油の含有量は、全体で600ppmとなった。
Figure 2009055861
曝光試験後に試験例1〜6と同様な官能試験を行ったが、未脱臭焙煎大豆油の風味を感じず、戻り臭も認められなかった。
[配合例4]
(乳化液体ドレッシング(サウザンドレッシング))
大豆油に対して2500ppmとなるように脱臭焙煎大豆油を含有させ、表11に示したような食酢等の原料を配合させ、乳化液体ドレッシング(サウザンドレッシング)を1kg調製した後、試験例1〜6と同様のプラスティックボトルに300g充填し、試験例1〜6と同様の曝光試験を行った。なお、水相原料を配合させた関係上、脱臭焙煎大豆油の含有量は、全体で950ppmとなった。
Figure 2009055861
曝光試験後に試験例1〜6と同様な官能試験を行ったが、脱臭焙煎大豆油の風味を感じず、戻り臭も認められなかった。
[配合例5]
(乳化液体ドレッシング(フレンチ(白)タイプドレッシング))
大豆油に対して500ppmとなるように未脱臭焙煎菜種油を含有させ、表12に示したような醸造酢等の原料を配合させ、乳化液体ドレッシング(フレンチ(白)タイプドレッシング)を1kg調製した後、試験例1〜6と同様のプラスティックボトルに300g充填し、試験例1〜6と同様の曝光試験を行った。なお、水相原料を配合させた関係上、未脱臭焙煎菜種油の含有量は、全体で175ppmとなった。
Figure 2009055861
曝光試験後に試験例1〜6と同様な官能試験を行ったが、未脱臭焙煎菜種油の風味を感じず、戻り臭も認められなかった。
[配合例6]
(分離液状ドレッシング(和風しょうゆドレッシング))
大豆油に対して1000ppmとなるように脱臭焙煎菜種油を含有させ、表13に示したような醸造酢等の原料を配合させ、分離液状ドレッシング(和風しょうゆドレッシング)を1kg調製した後、試験例1〜6と同様のプラスティックボトルに300g充填し、試験例1〜6と同様の曝光試験を行った。なお、水相原料を配合させた関係上、脱臭焙煎菜種油の含有量は、全体で180ppmとなった。
Figure 2009055861
曝光試験後に試験例1〜6と同様な官能試験を行ったが、脱臭焙煎菜種油の風味を感じず、戻り臭も認められなかった。

Claims (11)

  1. 大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油と焙煎油とを含有し、前記焙煎油の含有量が、前記植物油自体が有する劣化臭気を実質的に抑制し、かつ、前記焙煎油の風味を実質的に感じない量である酸性調味料。
  2. 前記焙煎油が、未脱臭焙煎ゴマ油、脱臭焙煎ゴマ油、未脱臭焙煎大豆油、脱臭焙煎大豆油、未脱臭焙煎菜種油、脱臭焙煎菜種油のうち1種または2種以上含んでなる、請求項1に記載の酸性調味料。
  3. 前記焙煎油が前記未脱臭焙煎ゴマ油を含むものである場合、前記植物油に対し前記未脱臭焙煎ゴマ油を2〜200ppm含んでなる、請求項1または2いずれかに記載の酸性調味料。
  4. 前記焙煎油が前記脱臭焙煎ゴマ油を含むものである場合、前記植物油に対し前記脱臭焙煎ゴマ油を10〜10000ppm含んでなる、請求項1または2いずれかに記載の酸性調味料。
  5. 前記焙煎油が前記未脱臭焙煎大豆油を含むものである場合、前記植物油に対し前記未脱臭焙煎大豆油を25〜5000ppm含んでなる、請求項1または2いずれかに記載の酸性調味料。
  6. 前記焙煎油が前記脱臭焙煎大豆油を含むものである場合、前記植物油に対し前記脱臭焙煎大豆油を100〜25000ppm含んでなる、請求項1または2いずれかに記載の酸性調味料。
  7. 前記焙煎油が前記未脱臭焙煎菜種油を含むものである場合、前記植物油に対し前記未脱臭焙煎菜種油を25〜5000ppm含んでなる、請求項1または2いずれかに記載の酸性調味料。
  8. 前記焙煎油が前記脱臭焙煎菜種油を含むものである場合、前記植物油に対し前記脱臭焙煎菜種油を100〜25000ppm含んでなる、請求項1または2いずれかに記載の酸性調味料。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載の酸性調味料が、透明または半透明の容器に入れられてなる、透明または半透明容器入り酸性調味料。
  10. 前記酸性調味料が、マヨネーズ、サラダクリーミードレッシング、半固体状乳化ドレッシング、乳化液状ドレッシングまたは分離液状ドレッシングである、請求項1乃至9いずれか1項記載の酸性調味料。
  11. 大豆油、コーン油、パーム油から選ばれる1種または2種以上からなる植物油に焙煎油を含有させることにより、酸性調味料の劣化臭気および前記酸性調味料中の油脂の劣化臭気と前記焙煎油の風味を同時に抑制する方法。
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