JP2009055404A - スプリッタ、plcアダプタ内蔵型スプリッタおよび屋内ネットワークシステム - Google Patents

スプリッタ、plcアダプタ内蔵型スプリッタおよび屋内ネットワークシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 屋内に配線された電灯線と同軸ケーブルを共用または選択的に利用可能にした通信を行える屋内ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】 スプリッタ10は、交流の商用電源を遮断する絶縁カプラ1と、FMおよび/またはTV信号を遮断するLPF2と、直流電源成分を通過する直流パス回路3と、FMおよび/またはテレビ信号を通過するHPF4とを備えて構成される。スプリッタ10の入出力は、PLCジャックt3と、同軸ケーブルジャックt4と、電灯線ジャックt5と、FMおよび/またはテレビ信号用の受信機ジャックt6が備えている。そして、PLCジャックt3と電灯線ジャックt5との間は結線され、その途中から分岐するように、絶縁カプラ1とLPF2が接続されて同軸ケーブルジャックt4に結線され、共用して通信することが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、屋内に配線された電灯線(電力線)やFMおよび/またはテレビ用の同軸ケーブルを同時に通信用の伝送路として利用可能にするスプリッタ、そのスプリッタにPLCアダプタを内蔵したPLCアダプタ内蔵型スプリッタおよびそれらのスプリッタを用いた屋内ネットワークシステムの実現技術に関する。
屋内に配線されている電灯線を利用して情報信号を伝送する、いわゆる電力線搬送システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、家屋の入口まで配線された光ファイバケーブルからモデムを介して屋内の電灯線に接続することにより、屋内に光ファイバケーブルを配線しなくても、各室内の壁などに設置された電灯線用コンセントにパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)の電源コードプラグを差し込むだけで、そのパソコンは光ファイバケーブルを伝搬する情報信号を電灯線を経由して送受信し、インターネット通信などを行うことができる。このような屋内の電灯線を使って通信を行うネットワークの形態はPLC(Power Line Communication:電力線搬送通信)と呼ばれる。そして、パソコンが入出力するパケット信号と電灯線を伝搬するPLC信号とを変復調するモデムとしてPLCアダプタなどが市販されている(例えば、非特許文献1参照)。
一方、パケット信号をテレビ用の同軸ケーブルで伝送するためのカプラである同軸専用モデムのスプリッタも市販されている。このようなスプリッタによれば、光ファイバケーブルなどの通信路を伝搬する信号を同軸ケーブルに取り込んで、その信号を同軸ケーブルによって到達地点のパソコンなどに伝送させることができる。
ところで、電灯線では、ケーブルにシールドがされていないために周囲環境のノイズが重畳しやすく、また、ブレーカなどを含む分電盤や各種の電気機器が接続されるためインピーダンスが変化することによって、電灯線を使ったときのPLC信号の通信速度は実効的に30Mビット/秒程度になる場合が多いと言われている。一方、同軸ケーブルを用いた場合には、同軸ケーブルにはシールドが施されているために周囲環境のノイズが重畳しにくく、通信速度を100Mビット/秒以上に高速化することができると言われている。したがって、同軸ケーブルを利用できる環境においては、同軸専用モデムであるスプリッタを用いて同軸ケーブルを介して信号を伝送した方が、電灯線を利用するよりも、高品質かつ高速な通信を実現することが可能となる。
一般的に、同軸ケーブルが配線されている環境は多数存在している。例えば、住宅においては、各部屋にテレビ用差込口(TVコンセント)が配備されている。また、集合住宅やオフィスビルにおいても、テレビ共聴設備用に同軸ケーブルが多数配線されている。
それにもかかわらず、電灯線専用のPLCアダプタと同軸ケーブル専用のスプリッタが別個に存在していたために、電灯線を用いて通信システムを構築する場合はPLCアダプタを使用してパソコンなどを接続し、同軸コネクタが配線されている環境では、同軸ケーブルに接続するための同軸専用モデム(スプリッタ)を使用するというように、それぞれの屋内配線環境の形態によって異なる種類のアダプタやスプリッタを準備しなければならないという問題があった。
そこで、特許文献2には、電灯線と同軸ケーブルとの間を中継することが可能な中継装置によって、通信品質の良い同軸ケーブルを介した通信を可能とすることが開示されている。
特開2004−15165号公報(段落0014〜0017、図1参照) 特開2007−81915号公報(段落0035〜0040、図1参照) http://panasonic.jp/p3/plc/ パソコン周辺機器>PLCアダプタ,HD−PLCTM
しかしながら、特許文献2では、電灯線と同軸ケーブルとの間の中継を行うことしか想定していない(特許文献2の段落0075、図8参照)。すなわち、一つの通信経路しか構成することができなかった。そこで、通信品質に満足できる電灯線によるネットワークを活かしたまま、通信品質の良い同軸ケーブルを分岐する構成を実現できないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、屋内に配線された電灯線を利用した電力線搬送通信を活かしたまま、FMおよび/またはテレビ用の同軸ケーブルを分岐接続して、通信品質の良い同軸ケーブルを利用した同軸ケーブル通信も同時に構築できるようなスプリッタおよびそのスプリッタを用いた屋内ネットワークシステムの実現技術を提供することを課題とする。
上記の目的を達成するために、本発明におけるスプリッタは、通信信号を交流の商用電源に重畳したPLC信号の伝送路となる電灯線と、前記通信信号の伝送路となるFM受聴用およびテレビ視聴用の同軸ケーブルと、パケット信号を用いる情報機器と、前記情報機器との接続用の機器接続部および前記電灯線との接続用の電灯線接続部を備えるPLCアダプタとが配備される環境において使用されるスプリッタであって、前記PLCアダプタが備える電灯線接続部との接続用のPLC接続部と、前記同軸ケーブルとの接続用の同軸ケーブル接続部と、前記電灯線との接続用の電灯線接続部と、を有し、前記PLC接続部と前記同軸ケーブル接続部との間には、交流の商用電源を阻止するフィルタとFM信号およびテレビ信号を阻止するフィルタとを直列に設けて前記通信信号を受け渡し、かつ、前記PLC接続部と前記電灯線接続部との間は結線して前記PLC信号を受け渡すこと、を特徴とする。
さらに、前記スプリッタは、前記電灯線接続部と前記PLC接続部との間および前記電灯線接続部と前記同軸ケーブル接続部との間に、前記通信信号の通過を阻止する低域通過型フィルタをさらに備えるとともに、前記低域通過型フィルタを通過する経路、または前記低域通過型フィルタを迂回する経路を切り替えるスイッチを備え、前記スイッチによる経路切り替えによって、前記同軸ケーブルのみを選択する同軸線モードと、前記同軸ケーブルおよび前記電灯線の両方を選択する共用モードとを選択的に切り替えること、を特徴とする。
本発明によれば、スプリッタは、電灯線を介してPLC信号を伝送させる構成を有し、同時にPLC接続部と同軸ケーブル接続部とを接続して同軸ケーブルを介して通信信号を伝送させる構成も有する屋内ネットワークシステムの構築を可能にする。すなわち、電力線搬送通信と同軸ケーブル通信の両方を同時に使用することが可能である。さらに、電灯線を介して伝送するととともに、同軸ケーブルを介して伝送させることも選択的に可能である。そのため、屋内の配線形態に応じて、電力線搬送通信と同軸ケーブル通信とを組み合わせて通信することが可能となる。
《第1実施形態》
以下、本発明に係るスプリッタの実施形態について、図1を用いて詳細に説明する。図1は、スプリッタの内部構成を示す図である。
スプリッタ10は、絶縁カプラ1、LPF2、直流パス回路3、およびHPF4によって構成される。なお、LPF、HPFはそれぞれLow Pass Filter(低域通過型フィルタ)、High Pass Filter(高域通過型フィルタ)の略称である。
絶縁カプラ1は、トランスTおよびコンデンサCによって構成され、直流成分や交流の商用電源周波数を遮断する目的を有する。
LPF2は、2〜30MHzの通信信号の周波数を通過させ、通信信号の周波数より高いFMやテレビ信号の周波数を遮断する目的を有する。カットオフ周波数はfc2である。
直流パス回路3は、主に直流成分を通過させ、他の電気機器に対して同軸ケーブルを介して直流電源を供給する目的を有する。カットオフ周波数はfc3である。
HPF4は、2〜30MHzの通信信号の周波数を遮断し、FMおよびテレビ用の周波数を通過する目的を有する。カットオフ周波数はfc4である。
なお、LPF2、直流パス回路3およびHPF4は、図1に示した回路に限られるものではなく、その目的に適した周波数特性を有する回路であれば別の回路構成であっても構わない。
次に、スプリッタ10の接続部と、その接続部に接続される周辺装置やケーブルについて、以下に説明する。
スプリッタ10は、PLC接続部(PLCジャック)t3、同軸ケーブル接続部(同軸ケーブルジャック)t4、電灯線接続部(電源ジャック)t5および受信機接続部(受信機ジャック)t6を有する。そして、PLCジャックt3にはPLCアダプタ11が接続され、同軸ケーブルジャックt4には同軸ケーブル14が接続され、さらに、電源ジャックt5には電灯線12が接続される。また、受信機ジャックt6には、FMおよび/またはテレビ受信機13が接続される。
PLCアダプタ11は、電源ジャックt2と機器接続部(LANジャック;RJ−45)t1を有する。そして、PC(Personal Computer;パケット信号を用いる情報機器)18は、LANジャックt1にLANケーブル(不図示)によって接続される。また、電源ジャックt2は、PLCジャックt3と、電源ケーブル(不図示)によって接続される。
同軸ケーブル14(14a、・・14m、14n)は、分配器15に接続されている。そして、FM/TVアンテナ17によって受信されたFMおよびテレビ信号が、混合器16を介して分配器15に送信され、分配器15からそれぞれの部屋へ配線された同軸ケーブル14(14a、・・14m、14n)に配信される。なお、同軸ケーブルジャックt4から出入力される通信信号は、同軸ケーブル14a←→分配器15←→他の同軸ケーブル14(14m、14nなど)という経路によって、他の部屋で同軸ケーブルに接続(他のスプリッタ10、他のPLCアダプタ11を介して接続)されている他のPC(通信機器)18との間で送受信される。
次に、スプリッタ10の動作について、以下に説明する。
PLCジャックt3と電源ジャックt5との間は、結線されている。したがって、PC18によって出力されたパケット信号は、PLCアダプタ11によってPLC信号に変換され、PLCジャックt3から電源ジャックt5を経由して、電灯線12へ出力される。そして、電灯線12に接続されている他の通信機器(不図示)との間で通信が可能となる。
また、PLCジャックt3と同軸ケーブルジャックt4との間には、絶縁カプラ1とLPF2とが接続されている。したがって、PLCジャックt3から入力されたPLC信号は、交流の商用電源が除去された通信信号となって、同軸ケーブルジャックt4に伝達される。
また、同軸ケーブルジャックt4と受信機ジャックt6との間には、直流パス回路3とHPF4とが並列に接続されている。したがって、通信信号が受信機ジャックt6に到達することはない。そのため、アンテナ17によって受信したFMおよび/またはテレビ信号は、通信信号の重畳によって劣化させられることはなく、品質劣化のない状態でFM/TV受信機13に出力される。
図1に示す回路構成では、PLCジャックt3、同軸ケーブルジャックt4および電源ジャックt5のどれか一つのジャックから入力してきた信号は、他の2つのジャックへ出力可能な構成となっている。すなわち、PLCジャックt3から入力してきた信号は、同軸ケーブルジャックt4と電源ジャックt5の2方向に信号が伝達可能となっている。同様に、同軸ケーブルジャックt4から入力してきた信号は、PLCジャックt3と電源ジャックt5の2方向に信号が伝達可能となっている。また、電源ジャックt5から入力してきた信号は、PLCジャックt3と同軸ケーブルジャックt4の2方向に信号が伝達可能となっている。
ただし、図1に示す回路構成では、通信経路がループ状に形成される可能性がある。その場合には通信に支障をきたすので、それを防ぐために、通信経路を2方向に分岐しないようにする手段が必要となることがある。
通信経路を2方向に分岐しないようにする手段を設けたスプリッタ10aの構成を、図2を用いて説明する(適宜図1参照)。図2は、通信経路を2方向に分岐する場合と分岐しない場合を選択可能にするスプリッタの内部構成を示す図である。なお、図1と同じ回路については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図2が図1と異なる箇所は、LPF5とスイッチ6が付加されていることである。
LPF5は、交流の商用電源周波数を通過させ、PLC信号に重畳している通信信号を遮断する目的を有する。カットオフ周波数はfc5である。
また、スイッチ6は、a側を選択すると図1と同じ回路構成となり、共用モードの通信が可能となる。一方、b側を選択すると、LPF5によって、通信信号が遮断されるため、PLCジャックt3と同軸ケーブルジャックt4の間の経路のみによる通信(同軸線モード)が可能となる。
なお、LPF5は、図2に示した回路に限られるものではなく、その目的に適した周波数特性を有する回路であれば別の回路構成であっても構わない。
ここで、スプリッタ10(10a)に用いられるフィルタのカットオフ周波数と通信周波数帯域との関係を、図3を用いて説明する(適宜図2参照)。図3は、スプリッタに用いられるフィルタのカットオフ周波数と通信周波数帯域との関係を示す図である。
まず、LPF2のカットオフ周波数fc2は、PLC信号を通過させ、FMおよび/またはテレビ信号を遮断するものである。そして、HPF4のカットオフ周波数fc4は、PLC信号を遮断し、FMおよび/またはテレビ信号を通過するものである。また、直流パス回路3のカットオフ周波数fc3は、主に直流成分を通過させる。そして、LPF5のカットオフ周波数fc5は、PLC信号に重畳している通信信号を遮断し、交流の商用電源を通過するものである。
ところで、パケット信号を用いる通信機器(たとえば、パソコンなど)をスプリッタ10(10a)に接続する場合には、パケット信号をPLC信号に変換するPLCアダプタ11(図2参照)が必要となる。そこで、PLCアダプタ11とスプリッタ10(10a)とを接続した回路によって、PLCアダプタ内蔵型スプリッタを実現しておくと実用上便利である。
PLCアダプタ内蔵型スプリッタについて、図4を用いて説明する(適宜図2参照)。図4は、PLCアダプタ内蔵型スプリッタの構成を示す図である。
なお、スプリッタ10(10a)の回路の詳細については、図1または図2において説明したものと同じであるので、詳細については省略する。ちなみに、PLCアダプタ内蔵型スプリッタをスプリッタ内蔵型PLCアダプタと言い換えても同じである。
図4に示すように、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ20は、PLCアダプタ11とスプリッタ10とを接続することによって構成される。したがって、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ20の接続部は、LANジャックt1、同軸ケーブルジャックt4および電源ジャックt5である。
そして、PC18をLANジャックt1に接続すると、同軸ケーブルジャックt4に接続された同軸ケーブル14および/または電源ジャックt5に接続された電灯線12に接続された他の情報機器との間で通信することが可能となる。
図5は、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ20の外観斜視図である。図5に示すように、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ20のパネルにはLANジャックt1、同軸ケーブルジャックt4、電源ジャックt5、受信機ジャックt6およびスイッチ6が設けられている。LANジャックt1にはLAN回線(不図示)が接続され、同軸ケーブルジャックt4には同軸ケーブル14(図2参照)が接続され、電源ジャックt5には電灯線12(図2参照)が接続され、受信機ジャックt6にはFM/TV受信機13が接続される。例えば、室内の壁にテレビ用差込口(同軸コネクタ)が1個しかない場合でも、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ20に設けられた同軸ケーブルジャックt4と受信機ジャックt6とを使用することによって、同軸ケーブルを利用したインターネット通信とテレビの視聴とを同時に行うことができる。
そして、スイッチ6によって所望のモード(同軸線モードまたは共用モード)を選択すれば、同軸ケーブル14のみを伝送路とする同軸線モードにすることが可能となり、また、同軸ケーブル14と電灯線12の両方を伝送路とする共用モードにすることも可能となる。なお、図5のPLCアダプタ内蔵型スプリッタ20において、受信機ジャックt6とスイッチ6は必須ではなく、省略可能である。
《第2実施形態》
次に、本発明に係る屋内ネットワークシステムにおいて、単相三線式の電灯線を使用する実施形態について、図6を用いて説明する(適宜図4参照)。図6は、単相三線式の電灯線を使用する屋内ネットワークシステムを示す図である。
図6に示すように、一般家庭の電灯線(電力線)は、単相三線式100Vとなっている。単相三線式は、中性線100を基準として、L1相101とL2相102から成り立っている。これにより、エアコン103などの200V用の機器に電力を供給したり、異なる位相を組み合わせて、電力負荷が均等になるように、各部屋に設置する電源コンセントへ配線することが可能となっている。
なお、異相の電灯線にまたがるPLCによる通信の場合には、通信品質が非常に悪い(伝送路の減衰量が大きい)ため、通信速度が著しく遅くなったり、通信を行うことが困難な場合も発生する。
また、テレビ視聴用の同軸ケーブル14(14b、14c)は、分配器119において相互に電気的に接続されており、各部屋のテレビ用コンセント(TVコンセント120,121)が接続点となる。
図6に示すように、L1相101には、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ105が接続され、L2相102には、PLCアダプタ104とPLCアダプタ内蔵型スプリッタ106が接続されている。さらに、PLCアダプタ104は、モデム115を介して、インターネット118と接続している。また、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ105は、ファイルサーバ116と接続している。そして、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ106はPC(パケット信号を用いる情報機器)117と接続している。
この接続状態では、電灯線が同相であれば、PLCによる通信が可能であるため、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ106とPLCアダプタ104とは通信可能である。したがって、PC(パソコン)117←→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ106←→L2相102の電灯線←→PLCアダプタ104←→モデム115←→インターネット118という経路による通信が可能である。しかし、PC117は、L1相101に接続されているPLCアダプタ内蔵型スプリッタ105とは電灯線による通信が困難なため、ファイルサーバ116にアクセスすることができない。
この場合には、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ106を共用モードにすることによって、PC117←→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ106←→TVコンセント121←→同軸ケーブル14c←→分配器119←→同軸ケーブル14b←→TVコンセント120←→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ105←→ファイルサーバ116という経路による通信が可能になる。なお、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ105は、L1相101とL2相102との間の通信が困難であるため、伝送路にループが形成されないように、同軸ケーブル14をPLCアダプタ内蔵型スプリッタ105に接続しない状態で共用モードとし、電灯線による通信を行ってもよいが、同軸線モードを選択し、同軸線を伝送路とした通信を行う方が好ましい。
前記したように、本発明の共用モードのPLCアダプタ内蔵型スプリッタ20を使用することによって、既設の同軸ケーブル14を伝送路として利用することにより、電灯線の異相間にまたがる通信を行うことが可能となる。なお、図6には、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ105,106が2台しか記載されていないが、2台以上接続されても、伝送路にループが形成されない限りは問題ない。
《第3実施形態》
次に、本発明に係る屋内ネットワークシステムにおいて、CATV(Cable Television)を使用する実施形態について、図7を用いて説明する(適宜図4参照)。図7は、CATVを使用する屋内ネットワークシステムを示す図である。
なお、屋内に配線された同軸ケーブル14(14d、14e)は、CATV用テレビ信号だけでなく、インターネットとの間で送受信されるパケット信号も伝搬する。
まず、テレビ信号の伝送路について以下に説明する。CATV用のテレビ信号は、一般のテレビ受信機では正常に視聴できないような処理が施されている。そのため、STB(Set Top Box)200は、テレビを正常に視聴可能なように逆の処理を施す機能を有している。
第3実施形態においては、STB200が、テレビ視聴だけでなく、インターネットなどのパケット通信も可能な機能を有する場合について、以下に説明する。
STB200は、スプリッタ210、PLCアダプタ220、チューナ230、デコーダ240および画像切り替え装置250によって構成される。
スプリッタ210は、STB200内では、回路基板上に配備されるため、実際には、接続部として、同軸ケーブルジャックt4(211)、受信機ジャックt6(212)およびPLCジャックt3(213)のジャック部分を装備していない。しかし、スプリッタ210は、それぞれの接続部に適した信号に変換する機能を有しており、それを明示するために、図7には、便宜的に、t4(211)、t3(213)およびt6(212)を記載している。なお、同軸ケーブルジャックt4(211)は、STB200の接続部として装備される。また、スプリッタ210は、同軸線モードで使用されるため、図7には、スプリッタ210の電源ジャックt5を示していない。
PLCアダプタ220も、STB200内では、回路基板に配備されるため、接続部として、電源ジャックt2(221)、LANジャックt1(222)を有してはいない。しかし、PLCアダプタ220は、PLC信号とパケット信号との変換機能を有しており、それを明確に示すために、図7には、便宜的に、t2(221)、t1(222)を記載している。PLCアダプタ220の駆動電源は、STB200の電源からスプリッタ210を介して供給される(不図示)。なお、LANジャックt1(222)には、デコーダ240とLANジャック(RJ−45)202が接続される。この接続方法については、後記する。また、STB200の接続部として、LANジャックt1(222)に結線されたRJ−45(202)が設けられている。
チューナ230は、ユーザが視聴したい番組に関して、正常に視聴可能なように、CATV用テレビ信号を変換する機能を有する。
デコーダ240は、VOD(Video On Demand)サービスに係るパケット信号を映像信号(文字放送を含む)に変換する機能を有する。
画像切り替え装置250は、チューナ230からのCATV映像信号、またはデコーダ240からのVOD映像信号のどちらかを選択する機能を有し、接続部としてHDMI(High-Definition Multimedia Interface)ジャック201を備える。
つまり、STB200は、接続部として、同軸ケーブルジャックt4(211)、HDMIジャック201およびLANジャック(RJ−45)202を備える。
なお、テレビ260は、VODサービスを利用したり、インターネットにアクセスするために、リモコン操作などによって、情報取得のための指示を出す機能を有している。
次に、インターネットに情報を送受信する際の構成について、以下に説明する。
インターネットに接続するために、同軸ケーブル14を介してテレビ260からの情報を送受信可能なようにするため、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ290とCATVモデム280が備えられる。
CATVモデム280は、CATVケーブル281に接続され、テレビ260が出力するパケット信号をCATV専用の通信信号に変換する。すなわち、CATVモデム280は、CATV用テレビ信号で使用されない周波数帯域を使用して通信信号を送受信するため、その仕様に適合した専用モデムとなっている。
PLCアダプタ内蔵型スプリッタ290は、接続部として、同軸ケーブルジャックt4(291)とLANジャックt1(292)とを有し、同軸ケーブル14用の通信信号とCATVモデム280用のパケット信号との変換を実行する。
いま、CATV用のテレビ信号が同軸ケーブル14dに流れてきているものとする。その際に、テレビ信号は、同軸ケーブル14d→分配器270→同軸ケーブル14e→同軸ケーブルジャックt4(211)→スプリッタ210→チューナ230→画像切り替え装置250→HDMIジャック201→テレビ260という経路で伝達される。
VODサービスを利用する場合には、テレビ260の表示部(不図示)に表示されるメニューをリモコン操作によって選択することにより、VODサービスの要求が、送出される。要求信号は、テレビ260→LANジャック202→PLCアダプタ220→スプリッタ210→同軸ケーブルジャックt4(211)→同軸ケーブル14e→分配器270→同軸ケーブル14d→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ290→CATVモデム280→CATVケーブル281という経路で伝達される。
一方、要求したVODコンテンツは、前記の経路の逆をたどって、CATVケーブル281からSTB200内のPLCアダプタ220まで到達する。そして、その先は、前記の経路とは異なり、PLCアダプタ220→デコーダ240→画像切り替え装置250→HDMIジャック201→テレビ260という経路で伝達される。
なお、図7では、PLCアダプタ220のt1(222)から、デコーダ240とLANジャック(RJ−45)202に配線する記載をしているが、このt1(222)の地点には、複数の通信機器間を通信可能とする機能を有するスイッチングHUBと同等の回路(不図示)が配備されているものとする。すなわち、テレビ260からVODサービスの要求信号をPLCアダプタ220に伝達し、VODの映像信号をデコーダ240に出力する。
インターネットを利用する場合は、VODサービスを利用する場合と同様に行うことが可能である。すなわち、インターネットへの通信信号は、テレビ260→LANジャック202→PLCアダプタ220→スプリッタ210→同軸ケーブルジャックt4(211)→同軸ケーブル14e→分配器270→同軸ケーブル14d→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ290→CATVモデム280→CATVケーブル281という経路で伝達される。そして、インターネットからの通信信号は、その逆の経路で伝達される。
前記したように、STB200は、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ290とスプリッタ210を内蔵することによって、1台で、CATVサービス、インタネットサービスおよびVODサービスといった異なるサービスを利用することができる。
《第4実施形態》
次に、本発明に係る屋内ネットワークシステムにおいて、医療機器に障害を及ぼさない実施形態について、図8,9を用いて説明する(適宜図4参照)。図8は、比較例であり、医療機器に障害を及ぼす屋内ネットワークシステムを示す図である。図9は、実施形態例であり、医療機器に障害を及ぼさない屋内ネットワークシステムを示す図である。
図8の比較例に示すように、一般的な病院では、100V用の医療機器が100Vの電灯線(電力線)から電力を供給されている。一方、病院では、LAN(Local Area Network)を構築する場合に、医療機器に障害を及ぼす無線LANなどの使用が制限されており、新たに有線によるLANケーブルを敷設すると膨大なコストが係るため、電灯線を使用する通信方式が検討されていた。
その際、電灯線360に、PLCアダプタ310,320を介して、それぞれPC300とモデム330を接続することが検討された。しかし、PLCによる通信では、電灯線360を通過する信号の周波数帯域が2MHz〜30MHzであって、同じ電灯線360から電源を取得している医療機器350に障害を及ぼす可能性が生じた。
その障害を防ぐために、図9の実施形態例に示すように、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ410,420を用いることによって、同軸ケーブル14(14f、14g)を介して通信可能なLANを構築することが可能である。
すなわち、通信信号は、PC400←→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ410←→TVコンセント481←→同軸ケーブル14g←→分配器470←→同軸ケーブル14f←→TVコンセント480←→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ420←→モデム430という経路で伝達される。
これによって、医療機器450に障害となる可能性のある信号が電灯線460に重畳しないようにすることが可能になる。
《第5実施形態》
次に、本発明に係る屋内ネットワークシステムにおいて、屋外に情報が漏洩しない実施形態について、図10,11を用いて説明する(適宜図4参照)。図10は、比較例であり、屋外に情報が漏洩する屋内ネットワークシステムを示す図である。図11は、実施形態例であり、屋外に情報が漏洩しない屋内ネットワークシステムを示す図である。
図10の比較例に示すように、交流の商用電源は、柱上トランス500から引込線によって家屋の外部に設置されている電力量計501を介して、屋内の分電盤503に伝送される。そして、分電盤503は、主ブレーカと各部屋毎の複数のブレーカを備えていて、壁に設置された電源用コンセントに交流の商用電源を配給する。
いま、PLCによる通信によって、PC520がモデム530にアクセスする場合について、図10を用いて説明する。
PC520とモデム530との間の通信信号は、PC520←→PLCアダプタ512←→電灯線510←→ブレーカ504←→分電盤503←→ブレーカ505←→電灯線511←→PLCアダプタ513←→モデム530という経路によって伝達される。このとき、分電盤503から電力量計501を介して、同じ引込線に接続されている他の家屋に設置されている電力量計502にも信号が到達してしまう。すなわち、情報が漏洩することになってしまう。
このような場合には、図11の実施形態例に示すように、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ540,550を用いて、同軸ケーブル508,509を介して、通信を行うことが可能である。
すなわち、PC520とモデム530との間の通信信号は、PC520←→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ540←→TVコンセント570←→同軸ケーブル508←→分配器507←→同軸ケーブル509←→TVコンセント571←→PLCアダプタ内蔵型スプリッタ550←→モデム530という経路によって伝達される。
なお、同軸ケーブル508,509は分配器507を介して通信信号が通過可能になっている。そして、アンテナ506は、分配器507内のトランスによって通信信号がアンテナ506方向へ通過することを妨げるため、アンテナ506から通信信号が漏洩することはない。
前記のように、PLCアダプタ内蔵型スプリッタ540,550を同軸線モードに設定することによって、PC520の信号は、同軸ケーブルを伝送路として伝送されることによって、屋外へ漏洩することはなくなる。
以上説明したように、電灯線を接続してPLCによる通信を可能にするとともに、分岐を設けることによって同軸ケーブルによっても電灯線と同時に通信可能とする共用モードを備えたスプリッタは、単相三線式における異相間の通信を行う場合や、屋内における電灯線の配線ルートが複雑に分岐していてPLCによる通信が不可能な箇所が存在する場合に、所望の通信を行うために有効である。
また、電灯線に接続された医療機器が誤動作を起こさないようにする、あるいはPLCによる通信では屋外に情報が漏洩してしまうことを防ぐために、本実施形態のスプリッタまたはPLCアダプタ内蔵型スプリッタにおける同軸線モードを選択することによって、同軸ケーブル14を用いて容易に屋内ネットワークシステムを実現することができる。
本発明の屋内ネットワークシステムは、機器接続部、PLC接続部および同軸ケーブル接続部を備えたスプリッタを使用するので、屋内の配線環境に応じて多様な通信システムを構築することができる。
スプリッタの内部構成を示す図である。 通信経路を2方向に分岐する場合と分岐しない場合を選択可能にするスプリッタの内部構成を示す図である。 スプリッタに用いられるフィルタのカットオフ周波数と通信周波数帯域との関係を示す図である。 PLCアダプタ内蔵型スプリッタの構成を示す図である。 PLCアダプタ内蔵型スプリッタ20の外観斜視図である。 単相三線式の電灯線を使用する屋内ネットワークシステムを示す図である。 CATVを使用する屋内ネットワークシステムを示す図である。 比較例であり、医療機器に障害を及ぼす屋内ネットワークシステムを示す図である。 実施形態例であり、医療機器に障害を及ぼさない屋内ネットワークシステムを示す図である。 比較例であり、屋外に情報が漏洩する屋内ネットワークシステムを示す図である。 実施形態例であり、屋外に情報が漏洩しない屋内ネットワークシステムを示す図である。
符号の説明
1 絶縁カプラ
2 LPF
3 直流パス回路
4 HPF
5 LPF
6 スイッチ
10,10a スプリッタ
11 PLCアダプタ
12 電灯線
13 FM/TV受信機
14 同軸ケーブル
15 分配器
18 PC(情報機器)
20 PLCアダプタ内蔵型スプリッタ
t1 機器接続部
t2,t5 電灯線接続部
t3 PLC接続部
t4 同軸ケーブル接続部
t6 受信機接続部

Claims (11)

  1. 通信信号を交流の商用電源に重畳したPLC信号の伝送路となる電灯線と、前記通信信号の伝送路となるFM受聴用およびテレビ視聴用の同軸ケーブルと、パケット信号を用いる情報機器と、前記情報機器との接続用の機器接続部および前記電灯線との接続用の電灯線接続部を備えるPLCアダプタとが配備される環境において使用されるスプリッタであって、
    前記PLCアダプタが備える電灯線接続部との接続用のPLC接続部と、
    前記同軸ケーブルとの接続用の同軸ケーブル接続部と、
    前記電灯線との接続用の電灯線接続部と、
    を有し、
    前記PLC接続部と前記同軸ケーブル接続部との間には、交流の商用電源を阻止するフィルタとFM信号およびテレビ信号を阻止するフィルとを直列に設けて前記通信信号を受け渡し、かつ、前記PLC接続部と前記電灯線接続部との間は結線して前記PLC信号を受け渡すこと、
    を特徴とするスプリッタ。
  2. 前記電灯線接続部と前記PLC接続部との間および前記電灯線接続部と前記同軸ケーブル接続部との間に、前記通信信号の通過を阻止する低域通過型フィルタをさらに備えるとともに、
    前記低域通過型フィルタを通過する経路、または前記低域通過型フィルタを迂回する経路を切り替えるスイッチを備え、
    前記スイッチによる経路切り替えによって、前記同軸ケーブルのみを選択する同軸線モードと、前記同軸ケーブルおよび前記電灯線の両方を選択する共用モードとを選択的に切り替えること、
    を特徴とする請求項1に記載のスプリッタ。
  3. FM受聴用およびテレビ視聴用の受信機を接続する受信機接続部をさらに有し、
    前記同軸ケーブル接続部と前記受信機接続部との間には直流を通過させるフィルタと前記PLC信号を阻止するフィルタとを並列に設けて、アンテナによって受信したFM信号およびテレビ信号を、前記同軸ケーブル接続部を介して、受信機接続部に接続された前記FM受聴用およびテレビ視聴用の受信機に受け渡すこと、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のスプリッタ。
  4. 通信信号を交流の商用電源に重畳したPLC信号の伝送路となる電灯線と、前記通信信号の伝送路となるFM受聴用およびテレビ視聴用の同軸ケーブルと、パケット信号を用いる情報機器とが配備される環境において使用され、前記情報機器との接続用の機器接続部および前記電灯線との接続用の電灯線接続部を備えるPLCアダプタを内蔵するPLCアダプタ内蔵型スプリッタであって、
    前記情報機器との接続用の機器接続部と、
    前記同軸ケーブルとの接続用の同軸ケーブル接続部と、
    前記電灯線との接続用の電灯線接続部と、
    を有し、
    前記機器接続部と前記同軸ケーブル接続部との間には、前記PLCアダプタと交流の商用電源を阻止するフィルタとFM信号およびテレビ信号を阻止するフィルタとを直列に設けて前記通信信号を受け渡し、かつ、前記機器接続部と前記電灯線接続部との間は前記PLCアダプタを介して前記PLC信号を受け渡すこと、
    を特徴とするPLCアダプタ内蔵型スプリッタ。
  5. 前記電灯線接続部と前記機器接続部との間および前記電灯線接続部と前記同軸ケーブル接続部との間に、前記通信信号の通過を阻止する低域通過型フィルタをさらに備えるとともに、
    前記低域通過型フィルタを通過する経路、または前記低域通過型フィルタを迂回する経路を切り替えるスイッチを備え、
    前記スイッチによる経路切り替えによって、前記同軸ケーブルのみを選択する同軸線モードと、前記同軸ケーブルおよび前記電灯線の両方を選択する共用モードとを選択的に切り替えること、
    を特徴とする請求項4に記載のPLCアダプタ内蔵型スプリッタ。
  6. FM受聴用およびテレビ視聴用の受信機を接続する受信機接続部をさらに有し、
    前記同軸ケーブル接続部と前記受信機接続部との間には直流を通過させるフィルタと前記PLC信号を阻止するフィルタとを並列に設けて、アンテナによって受信したFM信号およびテレビ信号を、前記同軸ケーブル接続部を介して、受信機接続部に接続された前記FM受聴用およびテレビ視聴用の受信機に受け渡すこと、
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載のPLCアダプタ内蔵型スプリッタ。
  7. 前記同軸ケーブル接続部が複数個備えられていること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のスプリッタ。
  8. 通信信号を交流の商用電源に重畳したPLC信号を伝搬する電灯線と前記通信信号を伝搬するFM受聴用およびテレビ視聴用の同軸ケーブルを伝送路として利用する屋内ネットワークシステムであって、
    パケット信号を用いる情報機器との接続用の機器接続部と前記電灯線との接続用の電灯線接続部とを有するPLCアダプタと、
    前記PLCアダプタが備える電灯線接続部との接続用のPLC接続部と、前記同軸ケーブルとの接続用の同軸ケーブル接続部と、前記電灯線との接続用の電灯線接続部と、FM受聴用またはテレビ視聴用の受信機を接続する受信機接続部と、を有し、前記PLC接続部と前記同軸ケーブル接続部との間には、交流の商用電源を阻止するフィルタとFM信号およびテレビ信号を阻止するフィルタとを直列に設けて前記通信信号を受け渡し、かつ、前記PLC接続部と前記電灯線接続部との間は結線して前記PLC信号を受け渡し、前記同軸ケーブル接続部と受信機接続部との間には直流を通過するフィルタと前記通信信号を阻止するフィルタを設けて、アンテナによって受信したFM信号およびテレビ信号を、前記同軸ケーブル接続部を介して、受信機接続部に接続された前記FM受聴用およびテレビ視聴用の受信機に受け渡すスプリッタとを備え、
    前記同軸ケーブルおよび前記電灯線を伝送路とすること、
    を特徴とする屋内ネットワークシステム。
  9. 前記スプリッタは、
    前記電灯線接続部と前記PLC接続部とを接続する間および前記電灯線接続部と前記同軸ケーブル接続部とを接続する間に、前記通信信号の通過を阻止する低域通過型フィルタを備えるとともに、
    前記低域通過型フィルタを通過する経路、または前記低域通過型フィルタを迂回する経路を切り替えるスイッチを備え、
    前記スイッチによる経路切り替えによって、前記同軸ケーブルのみを選択する同軸線モードと、前記同軸ケーブルおよび前記電灯線の両方を選択する共用モードとに選択的に切り替えること、
    を特徴とする請求項8に記載の屋内ネットワークシステム。
  10. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のスプリッタを用いた屋内ネットワークシステムであって、
    前記電灯線接続部を介して電灯線に接続された複数の前記スプリッタと、前記スプリッタ間を前記同軸ケーブル接続部を介して同軸ケーブルで接続すること、
    を特徴とする屋内ネットワークシステム。
  11. 前記電灯線は単相三線式であって、
    前記スプリッタはそれぞれ異なる相に接続されること、
    を特徴とする請求項10に記載の屋内ネットワークシステム。
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