JP2007104484A - 電力線通信信号重畳方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】PLCモデムからの信号を効率よく配電用ACラインに結合することができ、配電用ACライン上の信号を効率よくPLCモデムに取り込むことができるようにする。
【解決手段】分電盤71の近くに設置される基地局75のPLCモデム11からの信号線4は、配電用ACライン17による系統の配電線Ra、Sa、Taのそれぞれに設けられる磁気コア2a1、2a2、2a3を信号線4aにより順に直列に貫通させられた後、配電用ACライン73による系統の配電線Rb、Sb、Tbのそれぞれに設けられる磁気コア2b1、2b2、2b3を信号線4bにより順に直列に貫通させられ、さらに、配電用ACライン74による系統の配電線Rc、Sc、Tcのそれぞれに設けられる磁気コア2c1、2c2、2c3を信号線4cにより順に直列に貫通させられて、信号線4’を介してPLCモデム11に戻される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力線通信信号重畳方式に係り、特に、電力線通信(PLC:Power Line Communication)システムに使用する電力線通信用モデム(PLCモデム)と複数の系統の電力線との間での信号の授受を効率よく行うことを可能にした電力線通信信号重畳方式に関する。
近年、家庭内等において、各種の家電製品等の家庭内機器に電力線通信機能を持たせ、PC等により構成される親機からそれらの家庭内機器を監視、制御すると共に、外部から公衆通信網を介して前述の親機にアクセスし、外部から家庭内機器を監視、制御することを可能にしたシステムが提案されている。また、より高速な信号を電力線通信により取り扱うことを可能にし、インターネットを含む公衆通信網等を介したISP(Internet Service Provider)からの映像情報、音声情報等のマルチメディア情報をリアルタイムにPC等の表示装置に表示させることを可能にしたシステムも提案されている。この電力線通信システムは、各種の家電機器、PC等を含む端末装置が同一の電力線に接続されて構成されるのが一般的である。
そして、各種の家電機器、PC等を含む端末装置を同一の電力線に接続するためにPLCモデムと呼ばれるモデムが使用され、このPLCモデムは、電力線との間での通信信号の授受を行うために、通信信号の重畳機能を備えて構成されている。
図6は従来技術によるPLCモデムからの信号線を電力線に重畳する重畳方式の構成例を示すブロック図である。図6において、11はPLCモデム、12は結合トランス、13は信号送受信回路、14は電源装置(PS)、15は電源プラグ、16はコンセント、17は配電用ACライン、Rは抵抗、Cはコンデンサである。
図6に示すPLCモデム11は、通常、家電機器、PC等の内部に備えられ、あるいは、これらの機器に外付けされて使用されるものであり、信号送受信回路13と、結合トランス12と、電源装置14とを備えて構成される。電源装置14は、電源プラグ15が配電用ACライン17に設けられるコンセント16に接続されて、PLCモデム11の内部機器に電力の供給を行う。PLCモデム11が家電機器、PC等の内部に設けられている場合、電源装置14は、これらの機器にも電力の供給を行う。
そして、通信のための信号を配電用ACライン17に重畳し、配電用ACライン17からの信号を取り込む信号送受信回路13からの1対の信号線は、結合トランス12、抵抗R及びコンデンサCの並列回路を介してPLCモデム11の内部で配電用ACライン17に接続されている。前述において、信号送受信回路13から他のPLCモデムに送信される信号は、結合トランス12、抵抗R及びコンデンサCの並列回路を介して通信路としての配電用ACライン17に重畳されて送信される。また、配電用ACライン17上に他のPLCモデムから送信された信号は、抵抗R及びコンデンサCの並列回路、結合トランス12を介して信号送受信回路13に取り込まれ、PLCモデム11と接続されている家電機器、PC等に渡される。
前述で説明したように、家電機器、PC等に接続されて使用されるPLCモデム11は、通常、自モデムの内部で電力線通信システムの通信路となる配電用ACライン17に接続されて、信号の重畳を行っている。しかし、アパート、マンション等の集合住宅や、独立した多数のオフィス等が入居するビル等において、それらの建物全体に電力線通信システムを構築し、外部の公衆網等との接続を制御する外部インタフェース機能を持つ基地局を、PLCモデムを備えたPC等の情報処理装置により構成し、その基地局を建屋内に設置しようとする場合、設置工事時における配電用ACラインの切断という問題と、その電源の確保についての問題とを生じる。
図7は基地局を建屋内に設置する場合の配電用ACラインと設置される基地局との関係を説明する図である。図7において、71は分電盤、72は屋外配線、73、74は配電用ACライン、75は基地局、76はPCであり、他の符号は図6の場合と同一である。
一般に、図7に示すように、集合住宅や、多数のオフィス等が入居するビル等における電力の取り入れ部分には、屋外配線72と接続される分電盤71が設けられ、分電盤71により分電された電力を各個別住居、入居しているオフィス等に供給する配電用ACライン17、73、74が建屋内に引き込まれている。これらの配電用ACライン17、73、74から電力の供給を受ける各個別住居、入居しているオフィスに、それぞれ、電力線通信システムが構築されているものとする。そして、それらの電力線通信システムに対する基地局75は、建屋内の分電盤71の近くに設置されるのが一般的である。
図7に示す例では、配電用ACライン17の分電盤71の近くにPLCモデム11とPC76とにより構成される基地局75が接続されるとして示している。そして、配電用ACライン17、73、74に供給される電力は、各個別住居、オフィスに供給されるものであるが、図7に示す基地局75が接続された位置から基地局75が電力の供給を受けることは、各個別住居、オフィス毎の課金処理が施されていない電力を使用すること、すなわち、盗電となってしまう。従って、基地局75での配電用ACラインへの信号の重畳は、図7に示す位置で行うことが可能であるが、電力の供給は、この位置から行うことができない。
図8は従来技術によるPLCモデムからの信号線を電力線に重畳する重畳方式の他の構成例を示すブロック図である。図8において、81、82は磁気コアであり、他の符号は図6の場合と同一である。図8に示す例は、電力の使用が盗電となってしまうことを防止すると共に、基地局の設置工事で、配電用ACライン17を切断しなくても、PLCモデム11の信号を配電用ACライン17に重畳することができるようにしたものである。
図8に示す例のPLCモデム11は、PLCモデム11の結合トランス12、抵抗R及びコンデンサCの並列回路を介した信号線を、モデム内部で配電用ACライン17に直接接続するのではなく、リング状に構成される磁気コア81、82を配電用ACライン17が貫通するように設け、PLCモデム11からの2本の信号線を配電用ACライン17に沿わせて磁気コア81、82に貫通させて、磁気コア81、82を貫通した先で接続するように構成される。このような構成により、PLCモデム11からの信号が磁気コア81、82を介して配電用ACライン17に結合される。
前述において、磁気コア81、82は、2分割されて構成されており、コア内に信号線と配電用ACライン17とが貫通するようにした後に一体とされる。このような磁気コアを利用して、PLCモデム11からの信号を介して配電用ACライン17に結合することにより、基地局75の設置工事を行う場合等に、配電用ACライン17を一旦切断しなければならなくなる等の問題を生じさせないようにすることができる。
図7により説明した例及び図8により説明した例は、配電用ACライン17が2線式単相の電源であるが、図7に示している配電用ACライン17、73、74及び屋外配線72は、2相3線式、3相3線式、3相4線式等のものが使用される。そして、配電盤71の近くに設けられて、配電用ACライン17、73、74から電力の供給を受ける各個別住居、入居しているオフィスに、構築されている電力線通信システム内に設けられるPLCモデムを有する機器は、配電用ACライン17、73、74の各系統の任意の相を使用して通信を行ことが可能であるため、これらの各個の電力線通信システム内に設けられるPLCモデムを有する機器との間での通信を行う必要がある基地局75のPLCモデム11は、配電用ACライン17、73、74の各系統のどの相の配電線とも通信を行うことが可能なように、PLCモデム11からの信号線を配電線に結合する必要がある。
なお、PLCモデムからの信号を電力線に重畳し、電子線上の信号を取り込むための信号重畳回路に関する従来技術として、例えば、特許文献1等に記載されて知られている。この従来技術は、PLCモデムからの信号出力端子にインピーダンス整合用のコンデンサを設けて、PLCモデムからの信号を磁気コアを介して電力線に結合するというものである。
特開2004−32585号公報
前述したように、集合住宅や、多数のオフィス等が入居するビル等における電力の取り入れ部分に設けられる分電盤の近くに、個別の住居、オフィス内に構築されている電力線通信システムに対する基地局を設ける場合、各個別住居、入居しているオフィス等に供給する複数の系統の配電用ACラインに基地局からの信号を重畳する必要がある。この場合、複数の系統の配電用ACラインに対して、基地局を構成するPLCモデムからの信号線を並列に引き出して各系統の配電用ACラインに結合させるのが一般的であった。
しかし、基地局を構成するPLCモデムからの信号線を並列に引き出して各系統の配電用ACラインに結合させる方法は、基地局を構成するPLCモデムの信号に対する負荷インピーダンスが小さくなり、PLCモデムの出力回路に負担が掛かり特性の劣化を招くという問題点を有している。
本発明の目的は、前述したような複数系統の配電用ACラインのそれぞれを構成する配電線に信号線を結合させる際の問題点を解決し、複数系統の配電用ACラインのそれぞれを構成する配電線に信号線を結合させる際にも、PLCモデムの出力回路に負担が掛からないようにして、特性の劣化を招くことのない電力線通信信号重畳方式を提供することにある。
本発明によれば前記目的は、電力線通信用モデムからの信号を電力線に結合し、電力線からの信号を前記電力線通信用モデムに取り込む電力線通信信号重畳方式において、複数の系統の電力線のそれぞれを構成する複数の配電線のそれぞれが、リング状に構成される磁気コアのそれぞれを貫通するように設け、電力線通信用モデムからの信号線を、前記磁気コアに貫通あるいは複数回巻回させ、直列に接続して前記電力線通信用モデムに戻して構成したことにより達成される。
また、前記目的は、前記複数の系統の電力線のそれぞれを構成する複数の配電線に接地された配電線が含まれない場合、全ての配電線への電力線通信用モデムからの信号を、同一の位相となるように重畳するように構成されたことにより達成される。
また、前記目的は、前記複数の系統の電力線のそれぞれを構成する複数の配電線に接地された配電線が含まれる場合、接地側の配電線へ重畳される電力線通信用モデムからの信号と、その他のホット側の配電線に重畳される電力線通信用モデムからの信号とを、互いに180度位相が異なる逆相状態で重畳するように構成されたことにより達成される。
また、前記目的は、前記電力線通信用モデムからの信号線に直列にインピーダンス素子が設けられたことにより達成される。
また、前記目的は、前記インピーダンス素子が、コイル、コンデンサ、抵抗、あるいは、これらを組み合わせて構成されることにより達成される。
また、前記目的は、前記インピーダンス素子が、前記電力線相互間のインピーダンスとほぼ同一のインピーダンスを有することにより達成される。
また、前記目的は、前記インピーダンス素子が、電力線通信で使用する周波数帯で、50Ω〜200Ωのインピーダンスを有することことにより達成される。
本発明によれば、PLCモデムから信号線の全長が長くなりそのインピーダンスが大きくなるので、複数系統の配電用ACラインのそれぞれを構成する配電線に、PLCモデムからの信号を効率よく結合することができ、また、各配電線上の信号を効率よくPLCモデムに取り込むことができる。
以下、本発明による電力線通信信号重畳方式の実施形態を図面により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態による電力線通信信号重畳方式の構成例を示すブロック図、図2は磁気コアの構造を示す図である。図1、図2において、2a1〜2a3、2b1〜2b3、2c1〜2c3、77は磁気コア4、4’、4a〜4c、78は信号線、79は電力線通信機器、2A、2Bは2分割磁気コア、3A、3Bは樹脂ケースであり、他の符号は図7の場合と同一である。
図1に示す例は、分電盤71が3相3線式の電力を供する屋外配線72と接続され、分電盤71が分電した電力を、複数の系統を形成する配電用ACライン17、73、74を介して各個別住居、入居しているオフィス等に供給している例である。そして、この例では、3相3線式の電力線は、接地された配電線を持たないものとしており、屋外配線72から給電されるR、S、Tの配電線は、分電盤71により、配電用ACライン17、73、74の各系統を構成する配電線Ra、Sa、Taと、Rb、Sb、Tbと、Rc、Sc、Tcとに分電されて建屋内の各個別住居、オフィスに引き込まれている。
そして、建屋内の各個別住居、オフィスに引き込まれている配電用ACライン17、73、74の各系統を構成する配電線Ra、Sa、Taと、Rb、Sb、Tbと、Rc、Sc、Tcのそれぞれには、磁気コア2a1〜2a3、2b1〜2b3、2c1〜2c3が、それぞれの配電線に貫通させて設けられている。
各個別住居、入居しているオフィスに構築されている電力線通信システムとの間での通信を行って、建屋の外部に設けられるインタフェース等の公衆通信回線との間での通信の中継、制御を行う分電盤71の近くに設置される基地局75のPLCモデム11からの信号線4は、配電用ACライン17による系統の配電線Ra、Sa、Taのそれぞれに設けられる磁気コア2a1、2a2、2a3を信号線4aにより順に直列に貫通させられた後、配電用ACライン73による系統の配電線Rb、Sb、Tbのそれぞれに設けられる磁気コア2b1、2b2、2b3を信号線4bにより順に直列に貫通させられ、さらに、配電用ACライン74による系統の配電線Rc、Sc、Tcのそれぞれに設けられる磁気コア2c1、2c2、2c3を信号線4cにより順に直列に貫通させられて、信号線4’を介してPLCモデム11に戻される。
そして、基地局75のPLCモデム11から電力線通信信号が出力されると、その信号電流が信号線4から直列に接続された信号線4a〜4cを流れて信号線4’のループに流れて、PLCモデム11からの信号が全ての磁気コア2a1〜2c3を介して全ての配電線Ra〜Tcに効率的に重畳されることになる。
ここで、任意の配電線、例えば、図1に示す配電線Tcに他の磁気コア77を貫通させ、建屋内の各個別住居、オフィス内における電力線通信機器79のPLCモデム11からの信号線を磁気コア77に貫通させておけば、この電力線通信機器79と前述の基地局75との間で通信を行うことが可能になる。
なお、図1に示す例では、信号線を磁気コア2a1〜2c3及び磁気コア77に単に貫通させている(1回の巻回)だけであるが、本発明は、信号線を磁気コアに複数回巻回させるようにしてもよい。また、図1に示す信号線の引き回しからも判るように、全ての磁気コア2a1〜2c3から基地局の信号の配電線への信号は、同一の位相となるように重畳される。
複数系統の配電用ACライン17、73、74の各配電線Ra〜TcにPLCモデム11からの信号を重畳させるために使用する磁気コア2a1〜2c3、77は、図2に示すように、2つに分割された半円形のフェライト等による2分割磁気コア2A、2Bにより構成されている。そして、2分割磁気コア2A、2Bを分離した状態で一方の2分割磁気コアに信号線を1または複数回巻回させ、2つの2分割磁気コア2A、2Bの内部に配電用ACライン17の配電線のそれぞれを配置した後に、図示しない系止手段を持つ樹脂ケース3A、3Bにより、2つの2分割磁気コア2A、2Bをその接合面を合わせて結合することにより、配電用ACラインの配電線を切断することなく、それぞれの配電線を磁気コアに貫通させることができる。また、同時に、磁気コアを介してPLCモデム11からの信号を各磁気コアを介して各配電線に結合することができる。
前述したような構成を備える本発明の実施形態によれば、PLCモデム11からの信号線を複数系統の配電用ACライン17、73、74の各配電線Ra〜Tcに沿わせて全ての磁気コア2a1〜2c3に貫通させ、信号線を全ての磁気コアを貫通させてPLCモデムに戻していることにより、信号線の全長が長くなりそのインピーダンスが大きくなるので、PLCモデム11からの信号を効率よく各配電線に結合することができ、また、各配電線上の信号を効率よくPLCモデム11に取り込むことができる。
図3は本発明の他の実施形態による電力線通信信号重畳方式の構成例を示すブロック図である。図3において、2a4、2b4、2c4は磁気コアであり、他の符号は図1の場合と同一である。
図3に示す例は、分電盤71が3相4線式の電力を供する屋外配線72と接続され、分電盤71が分電した電力を、複数の系統を形成する配電用ACライン17、73、74を介して各個別住居、入居しているオフィス等に供給している例である。そして、この例での3相4線式の電力線は、接地された配電線Eを持つものとしており、屋外配線72から給電されるR、S、T、Eの配電線は、分電盤71により、配電用ACライン17、73、74の各系統を構成する配電線Ra、Sa、Ta、Eaと、Rb、Sb、Tb、Ebと、Rc、Sc、Tc、Ecとに分電されて建屋内の各個別住居、オフィスに引き込まれている。
そして、建屋内の各個別住居、オフィスに引き込まれている配電用ACライン17、73、74の各系統を構成する配電線Ra、Sa、Ta、Eaと、Rb、Sb、Tb、Ebと、Rc、Sc、Tc、Ecのそれぞれには、磁気コア2a1〜2a4、2b1〜2b4、2c1〜2c4が、それぞれの配電線に貫通させて設けられている。
各個別住居、入居しているオフィスに構築されている電力線通信システムとの間での通信を行って、建屋の外部に設けられるインタフェース等の公衆通信回線との間での通信の中継、制御を行う分電盤71の近くに設置される基地局75のPLCモデム11からの信号線4は、配電用ACライン17による系統の配電線Ra、Sa、Ta、Eaのそれぞれに設けられる磁気コア2a1、2a2、2a3、2a4を信号線4aにより順に直列に貫通させられた後、配電用ACライン73による系統の配電線Rb、Sb、Tb、Ebのそれぞれに設けられる磁気コア2b1、2b2、2b3、2b4を信号線4bにより順に直列に貫通させられ、さらに、配電用ACライン74による系統の配電線Rc、Sc、Tc、Ecのそれぞれに設けられる磁気コア2c1、2c2、2c3、2c4を信号線4cにより順に直列に貫通させられて、信号線4’を介してPLCモデム11に戻される。
そして、基地局75のPLCモデム11から電力線通信信号が出力されると、その信号電流が信号線4から直列に接続された信号線4a〜4cを流れて信号線4’のループに流れて、PLCモデム11からの信号が全ての磁気コア2a1〜2c4を介して全ての配電線Ra〜Ecに効率的に重畳されることになる。
ここでも、任意の配電線、例えば、図1に示す配電線Tcに他の磁気コア77を貫通させ、建屋内の各個別住居、オフィス内における電力線通信機器79のPLCモデム11からの信号線を磁気コア77に貫通させておけば、この電力線通信機器79と前述の基地局75との間で通信を行うことが可能になる。
なお、図3に示す例でも、図1の場合と同様に、信号線を磁気コア2a1〜2c4及び磁気コア77に単に貫通させている(1回の巻回)だけであるが、この実施形態においても、磁気コアに信号線を複数回巻回させるようにしてもよい。また、図3に示す信号線の引き回しからも判るように、磁気コア2a4、2b4、2c4から接地側の配電線Ea、Eb、Ecへ重畳される基地局の信号と、その他の磁気コア2a1〜2c3から接地側の配電線Ea、Eb、Ec以外のホット側の配電線に重畳される基地局の信号とは、互いに180度位相が異なる逆相状態で重畳されている。
前述したような構成を備える本発明の実施形態によれば、PLCモデム11からの信号線を複数系統の配電用ACライン17、73、74の各配電線Ra〜Ecに沿わせて全ての磁気コア2a1〜2c3に貫通させ、信号線を全ての磁気コアを貫通させてPLCモデムに戻していることにより、信号線の全長が長くなりそのインピーダンスが大きくなるので、PLCモデム11からの信号を効率よく各配電線に結合することができ、また、各配電線上の信号を効率よくPLCモデム11に取り込むことができる。
前述した本発明の他の実施形態のように、配電用ACラインが接地された配電線を持つ場合、接地側の配電線とホット側の配電線とには、本来、逆相の信号が伝送されることになるが、逆相の信号の相互間はある程度のアイソレーションが必要であり、アイソレーションがないと、位相差が崩れて平衡度が劣化し、PLCモデムでの信号の復調時に信号速度の低下等の悪影響が現れることがある。このようなアイソレーションの不足による悪影響を避けるため、PLCモデムからの信号線にインピーダンス素子を追加するとよい。このようにすることにより、信号の逆相間のアイソレーションを確保することができ、より効率的に配電線への信号の重畳を行い、配電線からの信号をPLCモデムに取り込むことができる。
なお、図1、図3により説明した本発明の実施形態は、配電用ACラインの各系統毎に、順に、各系統の複数の配電線に設けられる磁気コアに信号線を順に貫通させていくように説明したが、各配電線に設けられる磁気コアにどのような順で信号線を貫通させていくかは任意であり、分電盤近くの配電線の敷設状態により適宜の順とすることができる。
図4は図3に示した本発明の他の実施形態でのPLCモデムからの信号線の磁気コアへの引き回しについて説明する図、図5は図3により説明した例にインピーダンス素子を設けた場合のPLCモデムからの信号線の磁気コアへの引き回しについて説明する図である。図4において、Zはインピーダンス素子であり、他の符号は図3の場合と同一である。
図4に示す例は、図3により説明したものと同一のものを示しているが、接地されている配電線については、全ての系統に対して配電線Eaの1本だけに磁気コアを設けるとして示している。このような構成とすることにより、非常に多数の系統の配電用ACラインを設備した大規模なマンション等において、磁気コアの使用数を低減することができる。
図4に示す例は、図3により説明した例において、接地側の配電線Eaとホット側の配電線の1つであるRaとの間の信号線に直列にインピーダンス素子Zを設けて構成したものである。なお、インピーダンス素子Zを設ける位置は、図示例に限定されることはなく、信号線に直列に挿入されればどこに設けられてもよい。また、この例においても、全ての系統に対して接地側の配電線Eaの1本だけに磁気コアを設けることとしている。
前述において、信号線に設けられるインピーダンス素子Zは、電力線通信で用いられる周波数帯である20MHz帯で、50Ω〜200Ωを呈するような素子が利用される。このインピーダンス素子Zの値は、配電用線相互間のインピーダンスとほぼ同一となるように設定される。配電線のインピーダンスは、主に屋外配線の状況によって変化するので、インピーダンス素子Zは、PLCモデムの設置時に最適な値を持つものが選定される。さらに、インピーダンス素子Zは、抵抗、コンデンサ、コイル、あるいは、これらを組み合わせて構成したものであってよい。
図4、図5により説明したような構成とすることにより、非常に多数の系統の配電用ACラインを設備した大規模なマンション等において、磁気コアの使用数を低減することができ、また、信号線にインピーダンス素子を設けることにより、信号の逆相間のアイソレーションを確保することができるので、より効率的に配電線への信号の重畳を行い、配電線からの信号をPLCモデムに取り込むことができる。
前述した本発明の実施形態は、接地された配電線を持たない3相3線式の電力線、接地された配電線を持つ3相4線式の電力線の各配電線にPLCモデムからの信号を重畳するものとして説明したが、本発明は、接地された配電線を含む2相3線式、単相2線式の電力線に対しても適用することができる。
本発明の一実施形態による電力線通信信号重畳方式の構成例を示すブロック図である。 磁気コアの構造を示す図である。 本発明の他の実施形態による電力線通信信号重畳方式の構成例を示すブロック図である。 図3に示した本発明の他の実施形態でのPLCモデムからの信号線の磁気コアへの引き回しについて説明する図である。 図3により説明した例にインピーダンス素子を設けた場合のPLCモデムからの信号線の磁気コアへの引き回しについて説明する図である。 従来技術によるPLCモデムからの信号線を電力線に重畳する重畳方式の構成例を示すブロック図である。 基地局を建屋内に設置する場合の配電用ACラインと設置される基地局との関係を説明する図である。 従来技術によるPLCモデムからの信号線を電力線に重畳する重畳方式の他の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11 PLCモデム
12 結合トランス
13 信号送受信回路
14 電源装置(PS)
15 電源プラグ
16 コンセント
17 配電用ACライン
2A、2B 2分割磁気コア
3A、3B 樹脂ケース
71 分電盤
72 屋外配線
73、74 配電用ACライン
75 基地局
76 PC
79は電力線通信機器
2a1〜2a4、2b1〜2b4、2c1〜2c4、77、81、82 磁気コア
4、4’、4a〜4c、78 信号線
R 抵抗
C コンデンサ
Z インピーダンス素子

Claims (7)

  1. 電力線通信用モデムからの信号を電力線に結合し、電力線からの信号を前記電力線通信用モデムに取り込む電力線通信信号重畳方式において、
    複数の系統の電力線のそれぞれを構成する複数の配電線のそれぞれが、リング状に構成される磁気コアのそれぞれを貫通するように設け、電力線通信用モデムからの信号線を、前記磁気コアに貫通あるいは複数回巻回させ、直列に接続して前記電力線通信用モデムに戻して構成したことを特徴とする電力線通信信号重畳方式。
  2. 前記複数の系統の電力線のそれぞれを構成する複数の配電線に接地された配電線が含まれない場合、全ての配電線への電力線通信用モデムからの信号を、同一の位相となるように重畳するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の電力線通信信号重畳方式。
  3. 前記複数の系統の電力線のそれぞれを構成する複数の配電線に接地された配電線が含まれる場合、接地側の配電線へ重畳される電力線通信用モデムからの信号と、その他のホット側の配電線に重畳される電力線通信用モデムからの信号とを、互いに180度位相が異なる逆相状態で重畳するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の電力線通信信号重畳方式。
  4. 前記電力線通信用モデムからの信号線に直列にインピーダンス素子が設けられたことを特徴とする請求項3記載の電力線通信信号重畳方式。
  5. 前記インピーダンス素子は、コイル、コンデンサ、抵抗、あるいは、これらを組み合わせて構成されることを特徴とする請求項4記載の電力線通信信号重畳方式。
  6. 前記インピーダンス素子は、前記電力線相互間のインピーダンスとほぼ同一のインピーダンスを有することを特徴とする請求項4または5記載の電力線通信信号重畳方式。
  7. 前記インピーダンス素子は、電力線通信で使用する周波数帯で、50Ω〜200Ωのインピーダンスを有することを特徴とする請求項4、5または6記載の電力線通信信号重畳方式。
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