JP2009053895A - 中古車の売買仲介システム、売買仲介装置、売買仲介装置用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】中古品の売買を入札にて行う場合に、売り側および買い側双方共に十分納得のいく金額でもって売買でき、かつ取引の安全性をも確保する。
【解決手段】中古品の査定に基づく市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが、入力手段17によって入力されて、中央管理装置CCの記憶手段16に記憶されて、各価格が入札用情報として提供される。中央管理装置CCは、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲の入札価格でもって入札を行わせると共に、最高売り希望価格で入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う。中央管理装置CCを運営する売買仲介者は、整備した状態の中古品を所定期間の保証書と共に落札者に引き渡すと共に、落札代金の授受を代行する。
【選択図】 図2
【解決手段】中古品の査定に基づく市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが、入力手段17によって入力されて、中央管理装置CCの記憶手段16に記憶されて、各価格が入札用情報として提供される。中央管理装置CCは、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲の入札価格でもって入札を行わせると共に、最高売り希望価格で入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う。中央管理装置CCを運営する売買仲介者は、整備した状態の中古品を所定期間の保証書と共に落札者に引き渡すと共に、落札代金の授受を代行する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、中古品の売買仲介システム、売買仲介装置、売買仲介装置用プログラムおよび入札用表示面に関するものである。
中古品の売買を入札によって行うシステムの中には、インターネットを利用したものがある。特許文献1には、中古車(中古自動車)のオークションにおいて、入力された車両情報に基づいて自動的に査定価格を算出して、この査定価格にオークションの仲介手数料を加算した価格を最低入札価格とするものが提案されている。また、特許文献2には、パチンコ機等の中古の遊技機を、ネットワークを介して入札によって売買する場合に、仲介者が、落札対象品を整備して、落札者からの入金確認後に、落札者に対して整備後の中古遊技機を発送することが開示されている。
特開2002−222338号公報
特開2006−113980号公報
ところで、特に中古品についての専門知識がない個人対個人の売買を入札を利用して活発に行う上で大きな問題となるのが、中古品の価格設定である。すなわち、例えば中古自動車の場合、売り希望者が自分の保有する中古自動車が市場ではどの程度の価格で売れるのかなかなか見当がつかず、このため、売却を急ごうとすると、どうしても低い価格で売却せざるを得ないことになる。また、買い希望者も、どの程度の価格で購入すれば妥当なのかの見当をつけづらいものとなる。特許文献1では、入力された中古車の情報に基づいて自動的に査定価格を算定するようになっているが、査定価格のみでは、売り希望者の十分に納得する価格にならない場合がある。また入札を行うと、競り合いによって不当に高額になってしまうこともあり、この場合は買い希望者としては高い買い物となってしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、中古品の売買を入札によって行う場合に、その設定価格を複数種明示させて、売り希望者および買い希望者双方共に十分納得のいく金額でもって売買できるようにしつつ、取引の安全性をも確保できるようにした中古品の売買仲介システム、売買仲介装置、売買仲介装置用プログラムおよび入札用表示面を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明における中古品の売買仲介システムにあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
インターネットに接続された中央管理装置による制御によって中古品の売買を入札によって行うようにした中古品の売買仲介システムであって、
中央管理装置の運営者またはその提携者が中古品の査定を行って市場価格を決定すると共に、該市場価格に基づいて中古品の売り希望者の最高売り希望価格と最低売り希望価格とを決定して、該決定された前記各価格を入力手段によって入力することにより前記中央管理装置の記憶手段に記憶させ、
インターネットを介して前記中央管理装置によって提供される入札用情報として、中古品に関する各種情報と共に前記記憶手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが含まれるように設定され、
前記中央管理装置は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を行わせると共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行い、
前記売買仲介者またはその提携者は、中古品の清掃および整備を行った後に、落札された中古品および落札された中古品について所定期間の保証を行うことを記載した保証書を、落札代金と引き替えに落札者へ引き渡し、
前記売買仲介者またはその提携者は、落札代金を落札された中古品の売り希望者に引き渡す、
ようにしてある。上記第1の解決手法によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができる。また、中古品と代金の授受を中央管理装置の運営者またはその提携者を介して行うので、売り希望者と買い希望者とが直接授受を行う場合に比して、取引の安全を確保することができる。さらに、中古品は、整備済みかつ保証付きで落札者に引き渡されるので、安心して落札することができる。
インターネットに接続された中央管理装置による制御によって中古品の売買を入札によって行うようにした中古品の売買仲介システムであって、
中央管理装置の運営者またはその提携者が中古品の査定を行って市場価格を決定すると共に、該市場価格に基づいて中古品の売り希望者の最高売り希望価格と最低売り希望価格とを決定して、該決定された前記各価格を入力手段によって入力することにより前記中央管理装置の記憶手段に記憶させ、
インターネットを介して前記中央管理装置によって提供される入札用情報として、中古品に関する各種情報と共に前記記憶手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが含まれるように設定され、
前記中央管理装置は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を行わせると共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行い、
前記売買仲介者またはその提携者は、中古品の清掃および整備を行った後に、落札された中古品および落札された中古品について所定期間の保証を行うことを記載した保証書を、落札代金と引き替えに落札者へ引き渡し、
前記売買仲介者またはその提携者は、落札代金を落札された中古品の売り希望者に引き渡す、
ようにしてある。上記第1の解決手法によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができる。また、中古品と代金の授受を中央管理装置の運営者またはその提携者を介して行うので、売り希望者と買い希望者とが直接授受を行う場合に比して、取引の安全を確保することができる。さらに、中古品は、整備済みかつ保証付きで落札者に引き渡されるので、安心して落札することができる。
上記第1の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項4に記載のとおりである。すなわち、
売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を前記入力手段によって入力することにより前記記憶手段に記憶させて、前記中央管理装置は該記憶手段に記憶されている購入時価格をも前記入札用情報として表示させる、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格をも価格情報として提供されるので、買い希望者が入札価格を決定する上でより容易となり、入札に参加しやすくなる。
売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を前記入力手段によって入力することにより前記記憶手段に記憶させて、前記中央管理装置は該記憶手段に記憶されている購入時価格をも前記入札用情報として表示させる、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格をも価格情報として提供されるので、買い希望者が入札価格を決定する上でより容易となり、入札に参加しやすくなる。
売り希望者からの売り確約金の入金の有無および入札者希望者からの買い確約金の入金の有無を前記入力手段によって入力することによって前記記憶手段に記憶させ、
前記中央管理装置は、前記記憶手段に売り確約金が入金されていることが記憶されている中古品についてのみその入札用情報を提供すると共に、買い確約金が入金されていることを条件として入札希望者の入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、ひやかしで中古品を売却希望することや、いたずらで入札に参加することを防止する上で好ましいものとなる。
前記中央管理装置は、前記記憶手段に売り確約金が入金されていることが記憶されている中古品についてのみその入札用情報を提供すると共に、買い確約金が入金されていることを条件として入札希望者の入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、ひやかしで中古品を売却希望することや、いたずらで入札に参加することを防止する上で好ましいものとなる。
前記売買仲介者またはその提携者は、落札者から、落札代金から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した額を受けとり、
前記売買仲介者またはその提携者は、売り希望者に対して、落札代金から売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した額を引き渡す、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、成約手数料によって中央管理装置の運営をしっかりと行うことができ、中古品の売買仲介をビジネスとして発展させる上で好ましいものとなる。
前記売買仲介者またはその提携者は、売り希望者に対して、落札代金から売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した額を引き渡す、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、成約手数料によって中央管理装置の運営をしっかりと行うことができ、中古品の売買仲介をビジネスとして発展させる上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における中古品の売買仲介装置にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項5に記載のように、
中古品の入札による売買を仲介する中古品の売買仲介装置であって、
外部の端末装置とインターネットを介して通信するための通信手段と、入力手段と、該入力手段によって入力された各種情報を記憶しておく記憶手段と、入札に関する処理を行う制御手段と、を有し、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された中古品に関する入札用情報のうち価格に関する情報として、売買仲介装置の運営者またはその提携者によって行われた中古品の査定に基づいて決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格を記憶しており、
前記制御手段は、入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付ける共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う、
ようにしてある。上記第2の解決手法によれば、前述した第1の解決手法において用いる中央管理装置を提供することができる。
中古品の入札による売買を仲介する中古品の売買仲介装置であって、
外部の端末装置とインターネットを介して通信するための通信手段と、入力手段と、該入力手段によって入力された各種情報を記憶しておく記憶手段と、入札に関する処理を行う制御手段と、を有し、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された中古品に関する入札用情報のうち価格に関する情報として、売買仲介装置の運営者またはその提携者によって行われた中古品の査定に基づいて決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格を記憶しており、
前記制御手段は、入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付ける共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う、
ようにしてある。上記第2の解決手法によれば、前述した第1の解決手法において用いる中央管理装置を提供することができる。
上記第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項6〜請求項9に記載のとおりである。すなわち、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を記憶しており、
前記制御手段は、前記入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供する、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、請求項2に対応した効果を得ることができる。
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を記憶しており、
前記制御手段は、前記入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供する、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、請求項2に対応した効果を得ることができる。
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古品と対応付けて記憶すると共に、入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無を対応付けて記憶しており、
前記制御手段は、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古品であることを条件として該中古品に関する入札用情報を提供すると共に、該記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられて入札希望者についてのみ入札を受け付ける、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、請求項3に対応した効果を得ることができる。
前記制御手段は、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古品であることを条件として該中古品に関する入札用情報を提供すると共に、該記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられて入札希望者についてのみ入札を受け付ける、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、請求項3に対応した効果を得ることができる。
前記売買仲介装置は、さらに出力手段を有し、
前記制御手段は、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させ、
前記制御手段は、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させる、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、請求項4に対応した効果を得ることができると共に、落札者から受け取るべき金額および売り希望者に対して引き渡すべき金額が自動計算されるので、代金の誤りを防止する上で好ましいものとなる。
前記制御手段は、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させ、
前記制御手段は、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させる、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、請求項4に対応した効果を得ることができると共に、落札者から受け取るべき金額および売り希望者に対して引き渡すべき金額が自動計算されるので、代金の誤りを防止する上で好ましいものとなる。
中古品が中古車とされ、
前記売買仲介装置を管理する管理者あるいはその提携者が、落札された中古車を整備した後に所定期間の保証を付けて落札代金と引き替えに落札者に引き渡すと共に、落札者から受け取った代金を中古車の売却者に引き渡す、
ようにしてある(請求項9対応)。この場合、中古車は、その取引量が極めて大きいと共に取引金額が極めて大きく、その上で、中古車についての専門知識や整備の専門知識が要求されて個人間での売買が難しいが、適正な価格での売買と、中古車および代金のやりとりの安全と、中古車の整備および所定期間の保証とを組み合わせせることによって、中古車の個人間での売買を活発に行わせる上で極めて好ましいものとなる。
前記売買仲介装置を管理する管理者あるいはその提携者が、落札された中古車を整備した後に所定期間の保証を付けて落札代金と引き替えに落札者に引き渡すと共に、落札者から受け取った代金を中古車の売却者に引き渡す、
ようにしてある(請求項9対応)。この場合、中古車は、その取引量が極めて大きいと共に取引金額が極めて大きく、その上で、中古車についての専門知識や整備の専門知識が要求されて個人間での売買が難しいが、適正な価格での売買と、中古車および代金のやりとりの安全と、中古車の整備および所定期間の保証とを組み合わせせることによって、中古車の個人間での売買を活発に行わせる上で極めて好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における中古品の売買仲介装置用プログラムにあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項10に記載のように、
中古品の入札による売買を仲介する中古品の売買仲介装置用プログラムであって、
コンピュータを、
インターネットを介して外部の端末装置と通信するための通信手段、
入力手段、
前記入力手段によって入力された中古品に関する価格情報を記憶するものであって、売買仲介者またはその提携者が中古品を査定することによって決定された市場価格と、該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格を記憶しておく記憶手段、
入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付ける共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う制御手段、
として機能させる、
ようにしてある。上記第3の解決手法によれば、請求項5に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムを提供することができる。
中古品の入札による売買を仲介する中古品の売買仲介装置用プログラムであって、
コンピュータを、
インターネットを介して外部の端末装置と通信するための通信手段、
入力手段、
前記入力手段によって入力された中古品に関する価格情報を記憶するものであって、売買仲介者またはその提携者が中古品を査定することによって決定された市場価格と、該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格を記憶しておく記憶手段、
入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付ける共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う制御手段、
として機能させる、
ようにしてある。上記第3の解決手法によれば、請求項5に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムを提供することができる。
上記第3の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項11〜13に記載のとおりである。すなわち、
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を記憶するように設定され、
前記制御手段の機能が、入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供するように設定されている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、請求項6に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を記憶するように設定され、
前記制御手段の機能が、入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供するように設定されている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、請求項6に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古品と対応付けて記憶すると共に、該入力手段によって入力された入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無とを対応付けて記憶するように設定され、
前記制御手段としての機能が、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古品であることを条件として、該中古品に関する入札用情報を提供すると共に、前記記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられている入札者であることを条件として入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある(請求項12対応)。この場合、請求項7に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記制御手段としての機能が、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古品であることを条件として、該中古品に関する入札用情報を提供すると共に、前記記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられている入札者であることを条件として入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある(請求項12対応)。この場合、請求項7に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
コンピュータを出力手段として機能させて
前記制御手段としての機能が、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させると共に、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を該出力手段から出力させるように設定されている、
ようにしてある(請求項13対応)。この場合、請求項8に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記制御手段としての機能が、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させると共に、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を該出力手段から出力させるように設定されている、
ようにしてある(請求項13対応)。この場合、請求項8に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記目的を達成するため、本発明における入札用表示面にあっては次のような第4の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項14に記載のように、
中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1あるいは請求項5に対応した効果とほぼ同様の効果を得るために、例えば中古品に付される看板形式での表示として簡単に行うことができる。
中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1あるいは請求項5に対応した効果とほぼ同様の効果を得るために、例えば中古品に付される看板形式での表示として簡単に行うことができる。
上記第4の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項15に記載のとおりである。すなわち、
前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ようにしてある(請求項15対応)。この場合、請求項2あるいは請求項6に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ようにしてある(請求項15対応)。この場合、請求項2あるいは請求項6に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができ、また取引の安全を確保することができ、さらに中古品について不安と持つことなく安心して落札することができる。
図1は、中古品としての中古車の売買仲介システムの全体を概略的に示すものである。この図1において、1は、中央管理装置であって、中古品の売買仲介者が運営するものであり、入札用の情報を提供すると共に、入札の受付等の入札に関する各種処理を行うようになっている(入札情報の提供および入札の受付を行うサイト)。また、C1,C2は、中央管理装置CCの運営者と提携している提携者(例えば中古車の整備能力を有する中古車販売業者)の各端末装置であり、S1は中古車の売り希望者の端末装置S1であり、B1、B2は中古車の買い希望者の複数の端末装置である。中央管理装置CCと各端末装置C1、C2、S1、B1、B2は、互いにインターネット(TCP/IPを用いたネットワーク)を介して相互に接続可能となっている。なお、端末装置C1、C2、S1、B1、B2としては、市販のパーソナルコンピュータとすることができる。なお、端末装置C1、C2は、ある地域範囲内(例えば県単位)で分散配置されているものである(提携者が経営する中古車販売用の店舗内に設置される)。
図2は、中古品の入札による売買仲介のシステムの内容を概略的に示すものである。この図2において、中古車の売り希望者(図1の端末装置S1を有する者に相当)が、売買仲介者あるいはその提携者に対して、、中古車の売却の申込みを行う。この申し込みは、インターネットWWNを介して行うこともでき、あるいは売り希望者が直接売買仲介者あるいはその提携者に出向いて行うことができる(特に、近くに提携者が存在する場合や、売り希望者が端末装置を有しない場合)。
売却の申込みがあると、売買仲介者あるいは提携者は、売却対象となる中古車を直接検分(査定)することにより査定価格(いわゆる下取り価格に相当)を決定すると共に、この査定価格に基づいて市場価格(例えば100万円)を決定する。売買仲介者やその提携者は、中古車の販売に関する専門知識を有するものであり、決定された市場価格は、査定価格に対して整備代や所定分の利益を上乗せした金額で、中古車販売店での通常の店頭表示価格に相当する金額とされる。この市場価格は、多少の誤差は避けられないことから、ある範囲内の金額とすることもできる(例えば98〜102万円)。
中古車の売り希望者は、売買仲介者やその提携者のアドバイスを受けつつ、上記市場価格に基づいて、最高売り希望価格と最低売り希望価格とを決定する。最高売り希望価格は、市場価格よりも安価で例えば市場価格の85%〜90%程度の金額とされる。また、最低売り希望価格は、最高売り希望価格よりも安価でかつ査定価格よりも高価とされて、例えば市場価格の75〜80%程度の金額とされる。さらに、売り希望者からは、売買仲介者またはその提携者に対して、売却対象となる中古車を購入したときの購入時価格とその購入年月に関する情報が与えられる(購入時が新車である場合は、新車時の価格となる)。
売り希望者に対しては、売却金額は、最高売り希望価格と最低売り希望価格との範囲内の金額になることの説明と、所定の成約手数料が必要になること(中古車の整備代を含む金額となることの説明も行われる)、さらに売り確約金が必要で、売却を途中で止めたときは売り確約金が没収されることの説明が行われる。この後、中古車が、入札のために売買仲介者あるいはその提携者に一時預かりされる。勿論、売買仲介者またはその提携者は、中古車が確かに売り希望者の所有であることの確認を、車検証等によって確認しておくことになる。売り確約金は、ひやかしで入札に出品することの防止と、入札前にあらかじめ中古車の清掃を行うことから、この清掃に要する費用分程度の金額とされる(例えば数万円)。
売買仲介者またはその提携者は、売り希望者から預かった中古車の内外装を清掃して、外観上の見栄えをよくする処理が行われる。この後、買い希望者が中央管理装置CCに対してアクセスしたときに提供される入札用表示面に表示される情報として、中古車に関する各種情報(価格以外の情報で、車種名、製造年月、走行距離、色等)と共に、その価格表示が行われる。入札用表示面への価格表示は、市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格と購入時価格との4種類とされる。表示面には、中古車を各種アングルから撮影した画像を合わせて表示することもできる。
買い希望者(図1のB1、B2に相当する者)は、中央管理装置CCにアクセスすることによって入手される入札用情報を見て、買い取りを希望する中古車があれば、入札を行う。買い希望者が入札を行うために、売買仲介者またはその提携者に対して、あらかじめ買い確約金の支払いを行うことが必要とされる。この買い確約金は、落札後に、買い取りを止めたときの違約金に相当するもので、落札辞退をしたときには没収される旨の説明が買い希望者に対して行われる。買い確約金の支払いは、特にいたずらによって入札が妨害されることを防止することを意図したもので、例えば1万円〜数万円程度の比較的安価な金額とするのが好ましい。また、買い希望者が、実際に購入可能であるか否かの簡単な審査(例えば購入ローンを申込み可能であるとか、車庫証明が取れること等の確認)も、この時点で行われる。買い確約金は、売買仲介者またはその提携者に直接支払ってもよく、銀行振り込み等に適宜の手法によって行うことができる。買い希望者に対して要求される情報(図5の情報)は、例えば入札参加のために提供される表示面を利用して行われる。なお。買い希望者が直接売買仲介者またはその提携者に出向いたときは、その場でもって必要な情報が、売買仲介者またはその提携者によって中央管理装置CCに対して入力される。
入札は、次のようにして行われる。まず、入札価格は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲の金額に限定される。すなわち、入札価格は、最低売り希望価格以上で、最高売り希望価格以下の金額とされる。これにより、売り希望者が落胆するような安価な金額での落札防止と、不当に高額すぎる価格での落札とが防止されて、売り希望者および買い希望者双方共に満足する価格となる。入札に際して、買い希望者は、入札希望する中古車が近くの提携者(の販売店舗)にあるときは、その確認を直接行うことができる。売買仲介者またはその提携者は、買い希望者に対して、入札を希望する中古車を直接確認するようにアドバイスするのが、後に無用なトラブルを避ける上で好ましいものとなる。
所定の入札期間(例えば入札用表示面への入札情報の表示日から1ヶ月)内において、最高金額を入札した者が落札者となる。ただし、入札期間内であっても、最高売り希望価格で入札されたときは、直ちに落札となる(この時点で入札終了)。入札期間内に入札がないときは、価格(最高売り希望価格および最低売り希望価格)を下げて、新たに入札し直すことになる。なお、価格を下げてまで売却したくないときは、売り希望者が売却中止を申し出る場合もあり、この場合は、売り確約金を返却して終了となる(入札を実行した手数料を売り希望者に請求するようにしてもよい)
落札後は、売買仲介者またはその提携者は、中古車のエンジンや変速機、ブレーキ、ステアリング等の重要部品の点検、整備を行ない、またバッテリ、タイヤ、オイル、フィルタ等の消耗品については適宜交換も行なう。この整備後に、中古車が落札者に引き渡されることになる。落札者への中古車の引き渡し時には、売買仲介者またはその提携者によって所定期間(例えば3ヶ月〜12ヶ月)、中古車に不具合が生じたときに無料で修理を行う旨の保証書が合わせて渡される。
落札者への中古車および保証書の引き渡しと交換に、落札者から代金の支払いが行われる。落札者の支払い金額は、落札価格からあらかじめ支払われている買い確約金を減算し、さらに成約手数料(定額とすることもでき、また落札価格の所定割合の金額としてもよい)を加算した金額とされる。なお、落札者からの成約手数料は、無料することもできる。
落札によって、売り希望者に対しては、売却代金が売買仲介者またはその提携者から支払われる。売却代金は、落札価格に売り確約金を加算し、さらに所定の成約手数料を減算した金額とされる。成約手数料は、入札そのものへの手数料に整備料(部品交換代を含む)を加算した額とされ、例えば落札価格の5〜10%程度の金額とされる。なお、成約手数料は、あらかじめ見込んだ整備代をカバーできる金額として設定しておくのが好ましい。
前述のように、代金の授受および中古車の授受が、売買仲介者またはその提携者を介して行われるので、取引の安全確保の上で好ましいものとなる。また、落札者は、中古車が整備されており、しかも売買仲介者またはその提携者による所定期間の保証が付されるので、安心して購入(落札)することができる。
図3は、前述した売買仲介システムを実行するための中央管理装置CCを構成するコンピュータの構成を概略的に示すものである。中央管理装置CCは、制御手段としてのCPU11,インターネットWWNへの通信手段12(WWWブラウザを利用した通信)、各種制御を実行する際のデータを記憶しておくRAM13,CPU11に基本作動を行わせるOS(オペレーティングシステム)14,売買仲介システムを実行するためのアプリケーションソフト(プログラム)15,中古車に関する価格情報等の入札用情報を記憶する記憶手段16,例えばキーボード等の入力手段17,入力手段17の操作に基づく処理状況を表示するディスプレイ18,各種情報を出力する出力手段としてのプリンタ19を有し、これらは相互に接続されている。なお、上記構成要件14〜16は、例えば大容量記憶装置として一般的なHDD(ハードディスクドライブ)とすることができる。また、図3に示すようなハード構成は、市販のコンピュータ(汎用パーソナルコンピュータあるいは専用のサーバ装置)によって構成することができる。
入札のために外部へ提供される各種情報は、HDD(内の記憶手段16)からあるいは一旦RAM13に展開されてから提供される。外部からアクセス(中央管理装置CCに与えられているURLへのアクセス)されたときに、記憶されている情報の中から必要な情報が、例えばHP(ホームページ)形式等の情報提示の形式でもって、アクセスした者の端末装置が有する表示画面に表示される。
図4は、中古車について、記憶手段16に記憶される各種情報の内容を示すものである。この図4において、α1で示す欄(縦欄)は、中古車の1台毎に付される入札用の整理番号であり、例えば、0001、0002というようにして各中古車が識別される。α2の欄は、メーカ名と車名が記憶される。α3欄には、中古車毎の価格以外の詳細な情報が記憶される(例えば、中古車の所有者の氏名とその連絡先、ボディタイプ、年式、走行距離、色、きずの有無、主要部品のいたみ具合、タイヤの摩耗度合等)。β1〜β6の各欄のうち、β1欄には、市場価格が記憶される。β2欄には、最高売り希望価格が記憶される。β3欄には、最低売り希望価格が記憶される。β4欄には、購入時価格が記憶される。β5欄には、売り確約金の入金の有無と入金金額とが記憶される。β6欄には、入札の結果に関する各種情報(例えば、落札価格、落札者のプロフィール等)が記憶される。なお。購入時価格に対応して、購入時の年月をあわせて記憶するようにしてもよい。勿論、上述した各種情報は、入力手段17によって入力されるものであるが、提携者の有する外部の端末装置の入力手段から、インターネットWWNを介して入力させることもできる。
HDD(記憶手段16)には、さらに、入札希望者に関する情報が記憶される。すなわち、γ1欄には、入札希望者の整理番号が記憶される(入札者を識別する番号)。γ2欄には、入札希望者の氏名が記憶される。γ3欄には、入札希望者の連絡先が記憶される。γ4欄には、買い確約金の給金の有無とその金額とが記憶される。γ5欄には、入札結果が記憶される。上記各欄γ1〜γ5への記憶は、入力手段17からの入力に基づいて行われるものである(外部端末装置C1、C2の入力手段から入力されるようにしてもよい)。なお、図4のβ6欄に記憶させる落札者に関する情報は、落札時に、図5に示す入札希望者の情報をそのままβ6欄に転記することによって行うこともできる。
中央管理装置CC(のURL)にアクセスすることによって提供される入札に関する表示内容は、例えば、図6に示すものとされる。この図6において、入札整理番号とメーカ名と車名とがδ1欄に表示される。また、δ2欄においては、中古車に関する価格以外の詳細情報、例えばボディタイプ、年式、走行距離、色、程度等が表示される。価格に関する情報として、特に大きな表示でもって、市場価格(参考市場価格とされる)と、最高売り希望価格と、最低売り希望価格と、購入時価格(購入時年月を合わせて表示させることもできる)との4種類の価格が表示される。δ3欄には、入札期限と、入札価格が最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲内に限定される旨の注意書きと、最高売り希望価格で入札したときは直ちに落札できる旨の注意書きが表示される。δ4欄には、現在の入札価格のうち最高金額が表示される。δ5は、選択釦表示であり、ここをクリックすることによって、入札するための画面へと自動的に移行される(操作釦表示δ5に対応させて、入札参加用の画面へ移行するためのアドレスが中央管理装置CCから与えられている)。
なお、図示を略すが、図6に示す特定の中古車に関する入札用情報が提示される前に、中央管理装置CCは検索用情報を提供して、メーカ名や、車名、価格範囲等を入力させることによって、多数の入札対象となる中古車の中から特定の中古車を最終的に選択させるようになっており、図6は、この最終的に選択された中古車に関するものとなっている。
操作釦表示δ5をクリックすることによって、中央管理装置CCからは、図7に示すような表示内容が入札希望者に対して提供される。この図7において、δ11欄には、入札整理番号とメーカ名と車名とが表示される。δ12欄は、入札希望者が入札する金額を記入する欄とされる。δ13欄は、入札希望者に関する情報を記入する欄であり、入札希望者(買い希望者)の氏名や連絡先等が記入される。このδ13欄への記入は、買い確約金を支払っている者であるか否かの確認のためにも必要となる。δ14は、入札する最終意思決定の確認用の操作釦表示であり、この操作釦表示δ14をクリックすることによって、δ12欄に記入した金額でもって入札が行われる旨の情報が、中央管理装置CCに送信される(操作釦表示δ14に対応させて、入札の意思表示を受信するためのアドレスが中央管理装置CCから与えられている)。なお、δ12欄に記入する金額は、図6のδ4欄に表示されている現時点での最高入札価格よりも高額であることが条件とされ、この条件に違反しているときは、操作釦表示δ14をクリックしても、中央管理装置CCは、インターネットWWNを介した返信でもって、入札価格が間違っている旨を伝えて、入札としては受け付けない処理を行なうようになっている。
図8は、図3に示す制御手段としてのCPU11の制御内容を示すフローチャートであり、以下このフローチャートについて説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、入札に関する各種情報が入力手段17(外部端末装置の入力手段の場合もあり)から入力されて、記憶手段16に入力情報が記憶される(図4,図5の内容での記憶実行)。
Q2では、売り確約金が入金されているか否かが判別される(図4のβ5欄の確認)。このQ2の判別でNOのときは、売り確約金が入金されていない中古車は入札の対象にならないことから、Q3において、売り確約金が未入金であることの処理が行われて、終了される。Q3での処理は、例えば、出力手段19に、売り確約金が未入金である旨の情報が、未入金となっている中古車についての入札整理番号、売り希望者の氏名および連絡先等が出力される(プリントアウト)。売買仲介者またはその提携者は、上記出力内容を確認して、売り確約金が未入金となっている売り希望者に対して、売り確約金を支払うように催促することになる(インターネットWWNを介して直接催促をするようにしてもよい)。
前記Q2の判別でYESのときは、売り確約金の入金が確認されている中古車についてのみ、入札情報提供用のRAM13に対して入札用の各種情報が記憶(展開)される。勿論、このRAM14に記憶された入札用情報は、特に買い希望者の外部端末装置B1,B2から中央管理装置CC(のURL)にアクセスすることによって、外部端末装置B1、B2の表示画面上において、例えばHPの形式で表示させることが可能となっている(図6や図7の表示)。勿論、外部端末装置C1,C2やS1等、インターネットWWNに接続できる環境にある端末装置であれば、その表示画面上において入札用情報表示させることができる。
Q4の後は、Q5において、入札があったか否かが判別される。このQ5の判別でNOときは、6において、所定の入札期間が経過したか否かが判別される。このQ6の判別でNOのときは、Q4に戻って入札があるのを待つことになる。また、Q6の判別でYESのときは、所定の入札期間が経過しても入札がなかったときなので、この場合は、Q7に移行して、売買不成立の処理が行われる。このQ7の処理は、例えば、図4のβ6欄に入札なしの記入を行なうと共に、入札のなかった中古車について入札対象から削除する処理が行われる。また、入札がなかった旨の出力が例えば出力手段19によって行われ、出力された資料は、売り希望者に対して売買不成立であった旨の連絡用として利用されることになる(インターネットWWNを介して連絡してもよい)。
前記Q5の判別でYESのときは、Q8において、入札者が買い確約金を支払っているか否かが判別される。このQ8の判別でNOのときは、Q9において、買い確約金が未入金である旨の処理が行われる。Q9での処理は、例えば、入札資格が無い者の入札なので、入札がなかったのと同様の処理とされ、また、入札者に関する情報が出力手段19に出力されて、買い確約金の支払い催促のための資料として提供される。なお、買い確約金が支払われていない旨の送信を、入札者に対してインターネットWWNを介して返信の形式でもって行うこともできる。
前記Q8の判別でYESのときは、Q10において、入札価格が、最高売り希望価格と最低売り希望価格との範囲内の金額であるか否かが判別される。このQ10の判別でNOのときは、Q11において、入札価格が誤りである旨の処理が行われる。このQ11での処理は、例えば、入札価格は最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲内の金額に限定されているため、入札金額を訂正するように求める旨の返信が、インターネットWWNを介して中央管理装置CCから入札者(の外部端末装置)に対して行われる。
前記Q10の判別でYESのときは、入札価格が最高売り希望価格であるか否かが判別される。このQ12の判別でYESのときは、ただちに落札すべきときなので、このときはQ13において、後述する落札の処理が行われる。また、Q12の判別でNOのときは、Q14において、所定の入札期間が経過しているか否かが判別される。このQ14の判別でNOのときは、Q4に戻る。また、Q14の判別でYESのときは、Q13に移行される。
前記Q13での落札の処理は、例えば、次のように行われる。すなわち、例えば、図4のβ6欄に落札の記入を行なうと共に落札の金額が記入され、落札された中古車について入札対象から削除する処理が行われる。また、落札された中古車の売り希望者と落札者に関する情報が、落札金額と共に出力手段19によって出力され、出力された資料は、売り希望者および落札者(買い希望者)に対する通知のために利用される。なお、売り希望者や買い希望者に対して、インターネットWWNを介して、落札された旨を落札金額等を含めた詳細情報と共に合わせて送信することもできる。
図9は、本発明の別の実施形態を示すものである。この図9の実施形態では、例えば中古車販売店に展示されている入札用の中古車に対して付設される看板形式とされている。表示内容としては、σ1に示すように、入札による売り物であることが大きく表示される。σ2に示すように、市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格と購入時価格との4種類の価格表示が行われ、購入時価格については購入年月が合わせて表示される。
σ3に示すように、入札価格は最低売り希望価格と最高売り希望価格との範囲内に限定される旨の表示と、最高売り希望価格で入札した場合には即座に落札できる旨の表示と、整備した状態でかつ所定期間の保証を付けて落札者に引き渡す旨の表示がされている。σ4に示すように、現時点での最高入札価格が表示され、σ5に示すように入札期限が表示されている。そして、σ6に、中古車に関する詳細情報(メーカ名、車名、ボディタイプ、年式、走行距離等)が表示されている。σ7には、入札のための連絡先が表示されている。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。中古品としては、中古車以外の各種動産であってもよく、また土地や建物等の不動産であってもよい(本出願では、特にことわりをしない限り、中古品には中古物件を含むものである)。図9に示すような表示形態は、インターネットを介して閲覧できる表示面への表示とすることもできる。中古品の清掃を落札後に行うようにしてもよく、また中古品の整備を入札前に行うようにしてもよい。落札前の段階では、中古品を中央管理装置CCの運営者あるいはその提携者が一時預かりすることなく、売り希望者の管理下に置くようにしてもよい。成約手数料を、整備代込みの金額とすることもできる。売り確約金を支払い済みの入札希望者が落札しなかったときは、預かっている売り確約金を次の入札用として引き続き預かるようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
WWN:インターネット
CC:中央管理装置
C1、C2:提携者の端末装置
B1、B2:買い希望者の端末装置
S1:売り希望者の端末装置
11:CPU(制御手段)
12:通信手段
16:記憶手段
17:入力手段
19:出力手段
CC:中央管理装置
C1、C2:提携者の端末装置
B1、B2:買い希望者の端末装置
S1:売り希望者の端末装置
11:CPU(制御手段)
12:通信手段
16:記憶手段
17:入力手段
19:出力手段
本発明は、中古車の売買仲介システム、売買仲介装置、売買仲介装置用プログラムに関するものである。
中古品の売買を入札によって行うシステムの中には、インターネットを利用したものがある。特許文献1には、中古車(中古自動車)のオークションにおいて、入力された車両情報に基づいて自動的に査定価格を算出して、この査定価格にオークションの仲介手数料を加算した価格を最低入札価格とするものが提案されている。また、特許文献2には、パチンコ機等の中古の遊技機を、ネットワークを介して入札によって売買する場合に、仲介者が、落札対象品を整備して、落札者からの入金確認後に、落札者に対して整備後の中古遊技機を発送することが開示されている。
特開2002−222338号公報
特開2006−113980号公報
ところで、特に中古品についての専門知識がない個人対個人の売買を入札を利用して活発に行う上で大きな問題となるのが、中古品の価格設定である。すなわち、例えば中古自動車の場合、売り希望者が自分の保有する中古自動車が市場ではどの程度の価格で売れるのかなかなか見当がつかず、このため、売却を急ごうとすると、どうしても低い価格で売却せざるを得ないことになる。また、買い希望者も、どの程度の価格で購入すれば妥当なのかの見当をつけづらいものとなる。特許文献1では、入力された中古車の情報に基づいて自動的に査定価格を算定するようになっているが、査定価格のみでは、売り希望者の十分に納得する価格にならない場合がある。また入札を行うと、競り合いによって不当に高額になってしまうこともあり、この場合は買い希望者としては高い買い物となってしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、中古車の売買を入札によって行う場合に、その設定価格を複数種明示させて、売り希望者および買い希望者双方共に十分納得のいく金額でもって売買できるようにしつつ、取引の安全性をも確保できるようにした中古車の売買仲介システム、売買仲介装置、売買仲介装置用プログラムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明における中古車の売買仲介システムにあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
インターネットに接続された中央管理装置による制御によって中古車の売買を入札によって行うようにした中古車の売買仲介システムであって、
中央管理装置の運営者またはその提携者が中古車の査定を行って該査定に基づいて決定される査定価格から市場価格を決定すると共に、該市場価格に基づいて中古車の売り希望者の最高売り希望価格を該市場価格よりも安価な価格として決定し、さらに最低売り希望価格を該最高売り希望価格よりも安価でかつ該査定価格よりも高価な価格として決定して、該決定された前記市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを入力手段によって入力することにより前記中央管理装置の記憶手段に記憶させ、
インターネットを介して前記中央管理装置によって提供される入札用情報として、中古車に関する各種情報と共に前記記憶手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが含まれるように設定され、
前記中央管理装置は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行い、
前記売買仲介者またはその提携者は、中古車の清掃および整備を行った後に、落札された中古車および落札された中古車について所定期間の保証を行うことを記載した保証書を、落札代金と引き替えに落札者へ引き渡す一方、落札代金を落札された中古車の売り希望者に引き渡す者とされている、
ようにしてある。上記第1の解決手法によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができる。また、中古車と代金の授受を中央管理装置の運営者またはその提携者を介して行うので、売り希望者と買い希望者とが直接授受を行う場合に比して、取引の安全を確保することができる。さらに、中古車は、整備済みかつ保証付きで落札者に引き渡されるので、安心して落札することができる。
インターネットに接続された中央管理装置による制御によって中古車の売買を入札によって行うようにした中古車の売買仲介システムであって、
中央管理装置の運営者またはその提携者が中古車の査定を行って該査定に基づいて決定される査定価格から市場価格を決定すると共に、該市場価格に基づいて中古車の売り希望者の最高売り希望価格を該市場価格よりも安価な価格として決定し、さらに最低売り希望価格を該最高売り希望価格よりも安価でかつ該査定価格よりも高価な価格として決定して、該決定された前記市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを入力手段によって入力することにより前記中央管理装置の記憶手段に記憶させ、
インターネットを介して前記中央管理装置によって提供される入札用情報として、中古車に関する各種情報と共に前記記憶手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが含まれるように設定され、
前記中央管理装置は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行い、
前記売買仲介者またはその提携者は、中古車の清掃および整備を行った後に、落札された中古車および落札された中古車について所定期間の保証を行うことを記載した保証書を、落札代金と引き替えに落札者へ引き渡す一方、落札代金を落札された中古車の売り希望者に引き渡す者とされている、
ようにしてある。上記第1の解決手法によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができる。また、中古車と代金の授受を中央管理装置の運営者またはその提携者を介して行うので、売り希望者と買い希望者とが直接授受を行う場合に比して、取引の安全を確保することができる。さらに、中古車は、整備済みかつ保証付きで落札者に引き渡されるので、安心して落札することができる。
上記第1の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項4に記載のとおりである。すなわち、
売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を前記入力手段によって入力することにより前記記憶手段に記憶させて、前記中央管理装置は該記憶手段に記憶されている購入時価格をも前記入札用情報として表示させる、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格をも価格情報として提供されるので、買い希望者が入札価格を決定する上でより容易となり、入札に参加しやすくなる。
売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を前記入力手段によって入力することにより前記記憶手段に記憶させて、前記中央管理装置は該記憶手段に記憶されている購入時価格をも前記入札用情報として表示させる、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格をも価格情報として提供されるので、買い希望者が入札価格を決定する上でより容易となり、入札に参加しやすくなる。
売り希望者からの売り確約金の入金の有無および入札者希望者からの買い確約金の入金の有無を前記入力手段によって入力することによって前記記憶手段に記憶させ、
前記中央管理装置は、前記記憶手段に売り確約金が入金されていることが記憶されている中古車についてのみその入札用情報を提供すると共に、買い確約金が入金されていることを条件として入札希望者の入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、ひやかしで中古車を売却希望することや、いたずらで入札に参加することを防止する上で好ましいものとなる。
前記中央管理装置は、前記記憶手段に売り確約金が入金されていることが記憶されている中古車についてのみその入札用情報を提供すると共に、買い確約金が入金されていることを条件として入札希望者の入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、ひやかしで中古車を売却希望することや、いたずらで入札に参加することを防止する上で好ましいものとなる。
前記売買仲介者またはその提携者は、落札者から、落札代金から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した額を受けとり、
前記売買仲介者またはその提携者は、売り希望者に対して、落札代金から売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した額を引き渡す、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、成約手数料によって中央管理装置の運営をしっかりと行うことができ、中古車の売買仲介をビジネスとして発展させる上で好ましいものとなる。
前記売買仲介者またはその提携者は、売り希望者に対して、落札代金から売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した額を引き渡す、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、成約手数料によって中央管理装置の運営をしっかりと行うことができ、中古車の売買仲介をビジネスとして発展させる上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における中古車の売買仲介装置にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項5に記載のように、
中古車の入札による売買を仲介する中古車の売買仲介装置であって、
外部の端末装置とインターネットを介して通信するための通信手段と、入力手段と、該入力手段によって入力された各種情報を記憶しておく記憶手段と、入札に関する処理を行う制御手段と、を有し、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された中古車に関する入札用情報のうち価格に関する情報として、売買仲介者またはその提携者によって行われた中古車の査定に基づく査定価格から決定された市場価格と、該市場価格に基づいて該市場価格よりも安価な価格として設定された最高売り希望価格と、該最高売り希望価格よりも安価でかつ該査定価格よりも高価な価格として設定された最低売り希望価格とを記憶しており、
前記制御手段は、入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う、
ようにしてある。上記第2の解決手法によれば、前述した第1の解決手法において用いる中央管理装置を提供することができる。
中古車の入札による売買を仲介する中古車の売買仲介装置であって、
外部の端末装置とインターネットを介して通信するための通信手段と、入力手段と、該入力手段によって入力された各種情報を記憶しておく記憶手段と、入札に関する処理を行う制御手段と、を有し、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された中古車に関する入札用情報のうち価格に関する情報として、売買仲介者またはその提携者によって行われた中古車の査定に基づく査定価格から決定された市場価格と、該市場価格に基づいて該市場価格よりも安価な価格として設定された最高売り希望価格と、該最高売り希望価格よりも安価でかつ該査定価格よりも高価な価格として設定された最低売り希望価格とを記憶しており、
前記制御手段は、入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う、
ようにしてある。上記第2の解決手法によれば、前述した第1の解決手法において用いる中央管理装置を提供することができる。
上記第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項6〜請求項8に記載のとおりである。すなわち、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を記憶しており、
前記制御手段は、前記入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供する、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、請求項2に対応した効果を得ることができる。
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を記憶しており、
前記制御手段は、前記入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供する、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、請求項2に対応した効果を得ることができる。
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古車と対応付けて記憶すると共に、入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無を対応付けて記憶しており、
前記制御手段は、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古車であることを条件として該中古車に関する入札用情報を提供すると共に、該記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられて入札希望者についてのみ入札を受け付ける、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、請求項3に対応した効果を得ることができる。
前記制御手段は、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古車であることを条件として該中古車に関する入札用情報を提供すると共に、該記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられて入札希望者についてのみ入札を受け付ける、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、請求項3に対応した効果を得ることができる。
前記売買仲介装置は、さらに出力手段を有し、
前記制御手段は、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させ、
前記制御手段は、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させる、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、請求項4に対応した効果を得ることができると共に、落札者から受け取るべき金額および売り希望者に対して引き渡すべき金額が自動計算されるので、代金の誤りを防止する上で好ましいものとなる。
前記制御手段は、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させ、
前記制御手段は、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させる、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、請求項4に対応した効果を得ることができると共に、落札者から受け取るべき金額および売り希望者に対して引き渡すべき金額が自動計算されるので、代金の誤りを防止する上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における中古車の売買仲介装置用プログラムにあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項9に記載のように、
中古車の入札による売買を仲介する中古車の売買仲介装置用プログラムであって、
コンピュータを、
インターネットを介して外部の端末装置と通信するための通信手段、
入力手段、
前記入力手段によって入力された中古車に関する価格情報を記憶するものであって、売買仲介者またはその提携者が中古車を査定することによって決定される査定価格に元ついて決定された市場価格と、該市場価格に基づいて決定されると共に該市場価格に基づいて該市場価格よりも安価な価格に設定された最高売り希望価格と、該最高売り希望価格よりも安価でかつ前記査定価格よりも高価な価格に設定された最低売り希望価格とを記憶しておく記憶手段、
入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行制御手段、
として機能させる、
ようにしてある。上記第3の解決手法によれば、請求項5に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムを提供することができる。
中古車の入札による売買を仲介する中古車の売買仲介装置用プログラムであって、
コンピュータを、
インターネットを介して外部の端末装置と通信するための通信手段、
入力手段、
前記入力手段によって入力された中古車に関する価格情報を記憶するものであって、売買仲介者またはその提携者が中古車を査定することによって決定される査定価格に元ついて決定された市場価格と、該市場価格に基づいて決定されると共に該市場価格に基づいて該市場価格よりも安価な価格に設定された最高売り希望価格と、該最高売り希望価格よりも安価でかつ前記査定価格よりも高価な価格に設定された最低売り希望価格とを記憶しておく記憶手段、
入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行制御手段、
として機能させる、
ようにしてある。上記第3の解決手法によれば、請求項5に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムを提供することができる。
上記第3の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項10以下に記載のとおりである。すなわち、
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を記憶するように設定され、
前記制御手段の機能が、入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供するように設定されている、
ようにしてある(請求項10対応)。この場合、請求項6に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を記憶するように設定され、
前記制御手段の機能が、入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供するように設定されている、
ようにしてある(請求項10対応)。この場合、請求項6に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古車と対応付けて記憶すると共に、該入力手段によって入力された入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無とを対応付けて記憶するように設定され、
前記制御手段としての機能が、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古車であることを条件として、該中古車に関する入札用情報を提供すると共に、前記記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられている入札者であることを条件として入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、請求項7に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記制御手段としての機能が、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古車であることを条件として、該中古車に関する入札用情報を提供すると共に、前記記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられている入札者であることを条件として入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、請求項7に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
コンピュータを出力手段として機能させて
前記制御手段としての機能が、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させると共に、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を該出力手段から出力させるように設定されている、
ようにしてある(請求項12対応)。この場合、請求項8に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記制御手段としての機能が、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させると共に、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を該出力手段から出力させるように設定されている、
ようにしてある(請求項12対応)。この場合、請求項8に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記目的を達成するため、本発明における入札用表示面にあっては次のような第4の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項14に記載のように、
中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1あるいは請求項5に対応した効果とほぼ同様の効果を得るために、例えば中古品に付される看板形式での表示として簡単に行うことができる。
中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1あるいは請求項5に対応した効果とほぼ同様の効果を得るために、例えば中古品に付される看板形式での表示として簡単に行うことができる。
上記第4の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項15に記載のとおりである。すなわち、
前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ようにしてある(請求項15対応)。この場合、請求項2あるいは請求項6に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ようにしてある(請求項15対応)。この場合、請求項2あるいは請求項6に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができ、また取引の安全を確保することができ、さらに中古車について不安と持つことなく安心して落札することができる。特に、中古車は、その取引量が極めて大きいと共に取引金額が極めて大きく、その上で、中古車についての専門知識や整備の専門知識が要求されて個人間での売買が難しいが、適正な価格での売買と、中古車および代金のやりとりの安全と、中古車の整備および所定期間の保証とを組み合わせせることによって、中古車の個人間での売買を活発に行わせる上で極めて好ましいものとなる。
図1は、中古品としての中古車の売買仲介システムの全体を概略的に示すものである。この図1において、1は、中央管理装置であって、中古品の売買仲介者が運営するものであり、入札用の情報を提供すると共に、入札の受付等の入札に関する各種処理を行うようになっている(入札情報の提供および入札の受付を行うサイト)。また、C1,C2は、中央管理装置CCの運営者と提携している提携者(例えば中古車の整備能力を有する中古車販売業者)の各端末装置であり、S1は中古車の売り希望者の端末装置S1であり、B1、B2は中古車の買い希望者の複数の端末装置である。中央管理装置CCと各端末装置C1、C2、S1、B1、B2は、互いにインターネット(TCP/IPを用いたネットワーク)を介して相互に接続可能となっている。なお、端末装置C1、C2、S1、B1、B2としては、市販のパーソナルコンピュータとすることができる。なお、端末装置C1、C2は、ある地域範囲内(例えば県単位)で分散配置されているものである(提携者が経営する中古車販売用の店舗内に設置される)。
図2は、中古品の入札による売買仲介のシステムの内容を概略的に示すものである。この図2において、中古車の売り希望者(図1の端末装置S1を有する者に相当)が、売買仲介者あるいはその提携者に対して、、中古車の売却の申込みを行う。この申し込みは、インターネットWWNを介して行うこともでき、あるいは売り希望者が直接売買仲介者あるいはその提携者に出向いて行うことができる(特に、近くに提携者が存在する場合や、売り希望者が端末装置を有しない場合)。
売却の申込みがあると、売買仲介者あるいは提携者は、売却対象となる中古車を直接検分(査定)することにより査定価格(いわゆる下取り価格に相当)を決定すると共に、この査定価格に基づいて市場価格(例えば100万円)を決定する。売買仲介者やその提携者は、中古車の販売に関する専門知識を有するものであり、決定された市場価格は、査定価格に対して整備代や所定分の利益を上乗せした金額で、中古車販売店での通常の店頭表示価格に相当する金額とされる。この市場価格は、多少の誤差は避けられないことから、ある範囲内の金額とすることもできる(例えば98〜102万円)。
中古車の売り希望者は、売買仲介者やその提携者のアドバイスを受けつつ、上記市場価格に基づいて、最高売り希望価格と最低売り希望価格とを決定する。最高売り希望価格は、市場価格よりも安価で例えば市場価格の85%〜90%程度の金額とされる。また、最低売り希望価格は、最高売り希望価格よりも安価でかつ査定価格よりも高価とされて、例えば市場価格の75〜80%程度の金額とされる。さらに、売り希望者からは、売買仲介者またはその提携者に対して、売却対象となる中古車を購入したときの購入時価格とその購入年月に関する情報が与えられる(購入時が新車である場合は、新車時の価格となる)。
売り希望者に対しては、売却金額は、最高売り希望価格と最低売り希望価格との範囲内の金額になることの説明と、所定の成約手数料が必要になること(中古車の整備代を含む金額となることの説明も行われる)、さらに売り確約金が必要で、売却を途中で止めたときは売り確約金が没収されることの説明が行われる。この後、中古車が、入札のために売買仲介者あるいはその提携者に一時預かりされる。勿論、売買仲介者またはその提携者は、中古車が確かに売り希望者の所有であることの確認を、車検証等によって確認しておくことになる。売り確約金は、ひやかしで入札に出品することの防止と、入札前にあらかじめ中古車の清掃を行うことから、この清掃に要する費用分程度の金額とされる(例えば数万円)。
売買仲介者またはその提携者は、売り希望者から預かった中古車の内外装を清掃して、外観上の見栄えをよくする処理が行われる。この後、買い希望者が中央管理装置CCに対してアクセスしたときに提供される入札用表示面に表示される情報として、中古車に関する各種情報(価格以外の情報で、車種名、製造年月、走行距離、色等)と共に、その価格表示が行われる。入札用表示面への価格表示は、市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格と購入時価格との4種類とされる。表示面には、中古車を各種アングルから撮影した画像を合わせて表示することもできる。
買い希望者(図1のB1、B2に相当する者)は、中央管理装置CCにアクセスすることによって入手される入札用情報を見て、買い取りを希望する中古車があれば、入札を行う。買い希望者が入札を行うために、売買仲介者またはその提携者に対して、あらかじめ買い確約金の支払いを行うことが必要とされる。この買い確約金は、落札後に、買い取りを止めたときの違約金に相当するもので、落札辞退をしたときには没収される旨の説明が買い希望者に対して行われる。買い確約金の支払いは、特にいたずらによって入札が妨害されることを防止することを意図したもので、例えば1万円〜数万円程度の比較的安価な金額とするのが好ましい。また、買い希望者が、実際に購入可能であるか否かの簡単な審査(例えば購入ローンを申込み可能であるとか、車庫証明が取れること等の確認)も、この時点で行われる。買い確約金は、売買仲介者またはその提携者に直接支払ってもよく、銀行振り込み等に適宜の手法によって行うことができる。買い希望者に対して要求される情報(図5の情報)は、例えば入札参加のために提供される表示面を利用して行われる。なお。買い希望者が直接売買仲介者またはその提携者に出向いたときは、その場でもって必要な情報が、売買仲介者またはその提携者によって中央管理装置CCに対して入力される。
入札は、次のようにして行われる。まず、入札価格は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲の金額に限定される。すなわち、入札価格は、最低売り希望価格以上で、最高売り希望価格以下の金額とされる。これにより、売り希望者が落胆するような安価な金額での落札防止と、不当に高額すぎる価格での落札とが防止されて、売り希望者および買い希望者双方共に満足する価格となる。入札に際して、買い希望者は、入札希望する中古車が近くの提携者(の販売店舗)にあるときは、その確認を直接行うことができる。売買仲介者またはその提携者は、買い希望者に対して、入札を希望する中古車を直接確認するようにアドバイスするのが、後に無用なトラブルを避ける上で好ましいものとなる。
所定の入札期間(例えば入札用表示面への入札情報の表示日から1ヶ月)内において、最高金額を入札した者が落札者となる。ただし、入札期間内であっても、最高売り希望価格で入札されたときは、直ちに落札となる(この時点で入札終了)。入札期間内に入札がないときは、価格(最高売り希望価格および最低売り希望価格)を下げて、新たに入札し直すことになる。なお、価格を下げてまで売却したくないときは、売り希望者が売却中止を申し出る場合もあり、この場合は、売り確約金を返却して終了となる(入札を実行した手数料を売り希望者に請求するようにしてもよい)
落札後は、売買仲介者またはその提携者は、中古車のエンジンや変速機、ブレーキ、ステアリング等の重要部品の点検、整備を行ない、またバッテリ、タイヤ、オイル、フィルタ等の消耗品については適宜交換も行なう。この整備後に、中古車が落札者に引き渡されることになる。落札者への中古車の引き渡し時には、売買仲介者またはその提携者によって所定期間(例えば3ヶ月〜12ヶ月)、中古車に不具合が生じたときに無料で修理を行う旨の保証書が合わせて渡される。
落札者への中古車および保証書の引き渡しと交換に、落札者から代金の支払いが行われる。落札者の支払い金額は、落札価格からあらかじめ支払われている買い確約金を減算し、さらに成約手数料(定額とすることもでき、また落札価格の所定割合の金額としてもよい)を加算した金額とされる。なお、落札者からの成約手数料は、無料することもできる。
落札によって、売り希望者に対しては、売却代金が売買仲介者またはその提携者から支払われる。売却代金は、落札価格に売り確約金を加算し、さらに所定の成約手数料を減算した金額とされる。成約手数料は、入札そのものへの手数料に整備料(部品交換代を含む)を加算した額とされ、例えば落札価格の5〜10%程度の金額とされる。なお、成約手数料は、あらかじめ見込んだ整備代をカバーできる金額として設定しておくのが好ましい。
前述のように、代金の授受および中古車の授受が、売買仲介者またはその提携者を介して行われるので、取引の安全確保の上で好ましいものとなる。また、落札者は、中古車が整備されており、しかも売買仲介者またはその提携者による所定期間の保証が付されるので、安心して購入(落札)することができる。
図3は、前述した売買仲介システムを実行するための中央管理装置CCを構成するコンピュータの構成を概略的に示すものである。中央管理装置CCは、制御手段としてのCPU11,インターネットWWNへの通信手段12(WWWブラウザを利用した通信)、各種制御を実行する際のデータを記憶しておくRAM13,CPU11に基本作動を行わせるOS(オペレーティングシステム)14,売買仲介システムを実行するためのアプリケーションソフト(プログラム)15,中古車に関する価格情報等の入札用情報を記憶する記憶手段16,例えばキーボード等の入力手段17,入力手段17の操作に基づく処理状況を表示するディスプレイ18,各種情報を出力する出力手段としてのプリンタ19を有し、これらは相互に接続されている。なお、上記構成要件14〜16は、例えば大容量記憶装置として一般的なHDD(ハードディスクドライブ)とすることができる。また、図3に示すようなハード構成は、市販のコンピュータ(汎用パーソナルコンピュータあるいは専用のサーバ装置)によって構成することができる。
入札のために外部へ提供される各種情報は、HDD(内の記憶手段16)からあるいは一旦RAM13に展開されてから提供される。外部からアクセス(中央管理装置CCに与えられているURLへのアクセス)されたときに、記憶されている情報の中から必要な情報が、例えばHP(ホームページ)形式等の情報提示の形式でもって、アクセスした者の端末装置が有する表示画面に表示される。
図4は、中古車について、記憶手段16に記憶される各種情報の内容を示すものである。この図4において、α1で示す欄(縦欄)は、中古車の1台毎に付される入札用の整理番号であり、例えば、0001、0002というようにして各中古車が識別される。α2の欄は、メーカ名と車名が記憶される。α3欄には、中古車毎の価格以外の詳細な情報が記憶される(例えば、中古車の所有者の氏名とその連絡先、ボディタイプ、年式、走行距離、色、きずの有無、主要部品のいたみ具合、タイヤの摩耗度合等)。β1〜β6の各欄のうち、β1欄には、市場価格が記憶される。β2欄には、最高売り希望価格が記憶される。β3欄には、最低売り希望価格が記憶される。β4欄には、購入時価格が記憶される。β5欄には、売り確約金の入金の有無と入金金額とが記憶される。β6欄には、入札の結果に関する各種情報(例えば、落札価格、落札者のプロフィール等)が記憶される。なお。購入時価格に対応して、購入時の年月をあわせて記憶するようにしてもよい。勿論、上述した各種情報は、入力手段17によって入力されるものであるが、提携者の有する外部の端末装置の入力手段から、インターネットWWNを介して入力させることもできる。
HDD(記憶手段16)には、さらに、入札希望者に関する情報が記憶される。すなわち、γ1欄には、入札希望者の整理番号が記憶される(入札者を識別する番号)。γ2欄には、入札希望者の氏名が記憶される。γ3欄には、入札希望者の連絡先が記憶される。γ4欄には、買い確約金の給金の有無とその金額とが記憶される。γ5欄には、入札結果が記憶される。上記各欄γ1〜γ5への記憶は、入力手段17からの入力に基づいて行われるものである(外部端末装置C1、C2の入力手段から入力されるようにしてもよい)。なお、図4のβ6欄に記憶させる落札者に関する情報は、落札時に、図5に示す入札希望者の情報をそのままβ6欄に転記することによって行うこともできる。
中央管理装置CC(のURL)にアクセスすることによって提供される入札に関する表示内容は、例えば、図6に示すものとされる。この図6において、入札整理番号とメーカ名と車名とがδ1欄に表示される。また、δ2欄においては、中古車に関する価格以外の詳細情報、例えばボディタイプ、年式、走行距離、色、程度等が表示される。価格に関する情報として、特に大きな表示でもって、市場価格(参考市場価格とされる)と、最高売り希望価格と、最低売り希望価格と、購入時価格(購入時年月を合わせて表示させることもできる)との4種類の価格が表示される。δ3欄には、入札期限と、入札価格が最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲内に限定される旨の注意書きと、最高売り希望価格で入札したときは直ちに落札できる旨の注意書きが表示される。δ4欄には、現在の入札価格のうち最高金額が表示される。δ5は、選択釦表示であり、ここをクリックすることによって、入札するための画面へと自動的に移行される(操作釦表示δ5に対応させて、入札参加用の画面へ移行するためのアドレスが中央管理装置CCから与えられている)。
なお、図示を略すが、図6に示す特定の中古車に関する入札用情報が提示される前に、中央管理装置CCは検索用情報を提供して、メーカ名や、車名、価格範囲等を入力させることによって、多数の入札対象となる中古車の中から特定の中古車を最終的に選択させるようになっており、図6は、この最終的に選択された中古車に関するものとなっている。
操作釦表示δ5をクリックすることによって、中央管理装置CCからは、図7に示すような表示内容が入札希望者に対して提供される。この図7において、δ11欄には、入札整理番号とメーカ名と車名とが表示される。δ12欄は、入札希望者が入札する金額を記入する欄とされる。δ13欄は、入札希望者に関する情報を記入する欄であり、入札希望者(買い希望者)の氏名や連絡先等が記入される。このδ13欄への記入は、買い確約金を支払っている者であるか否かの確認のためにも必要となる。δ14は、入札する最終意思決定の確認用の操作釦表示であり、この操作釦表示δ14をクリックすることによって、δ12欄に記入した金額でもって入札が行われる旨の情報が、中央管理装置CCに送信される(操作釦表示δ14に対応させて、入札の意思表示を受信するためのアドレスが中央管理装置CCから与えられている)。なお、δ12欄に記入する金額は、図6のδ4欄に表示されている現時点での最高入札価格よりも高額であることが条件とされ、この条件に違反しているときは、操作釦表示δ14をクリックしても、中央管理装置CCは、インターネットWWNを介した返信でもって、入札価格が間違っている旨を伝えて、入札としては受け付けない処理を行なうようになっている。
図8は、図3に示す制御手段としてのCPU11の制御内容を示すフローチャートであり、以下このフローチャートについて説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、入札に関する各種情報が入力手段17(外部端末装置の入力手段の場合もあり)から入力されて、記憶手段16に入力情報が記憶される(図4,図5の内容での記憶実行)。
Q2では、売り確約金が入金されているか否かが判別される(図4のβ5欄の確認)。このQ2の判別でNOのときは、売り確約金が入金されていない中古車は入札の対象にならないことから、Q3において、売り確約金が未入金であることの処理が行われて、終了される。Q3での処理は、例えば、出力手段19に、売り確約金が未入金である旨の情報が、未入金となっている中古車についての入札整理番号、売り希望者の氏名および連絡先等が出力される(プリントアウト)。売買仲介者またはその提携者は、上記出力内容を確認して、売り確約金が未入金となっている売り希望者に対して、売り確約金を支払うように催促することになる(インターネットWWNを介して直接催促をするようにしてもよい)。
前記Q2の判別でYESのときは、売り確約金の入金が確認されている中古車についてのみ、入札情報提供用のRAM13に対して入札用の各種情報が記憶(展開)される。勿論、このRAM14に記憶された入札用情報は、特に買い希望者の外部端末装置B1,B2から中央管理装置CC(のURL)にアクセスすることによって、外部端末装置B1、B2の表示画面上において、例えばHPの形式で表示させることが可能となっている(図6や図7の表示)。勿論、外部端末装置C1,C2やS1等、インターネットWWNに接続できる環境にある端末装置であれば、その表示画面上において入札用情報表示させることができる。
Q4の後は、Q5において、入札があったか否かが判別される。このQ5の判別でNOときは、6において、所定の入札期間が経過したか否かが判別される。このQ6の判別でNOのときは、Q4に戻って入札があるのを待つことになる。また、Q6の判別でYESのときは、所定の入札期間が経過しても入札がなかったときなので、この場合は、Q7に移行して、売買不成立の処理が行われる。このQ7の処理は、例えば、図4のβ6欄に入札なしの記入を行なうと共に、入札のなかった中古車について入札対象から削除する処理が行われる。また、入札がなかった旨の出力が例えば出力手段19によって行われ、出力された資料は、売り希望者に対して売買不成立であった旨の連絡用として利用されることになる(インターネットWWNを介して連絡してもよい)。
前記Q5の判別でYESのときは、Q8において、入札者が買い確約金を支払っているか否かが判別される。このQ8の判別でNOのときは、Q9において、買い確約金が未入金である旨の処理が行われる。Q9での処理は、例えば、入札資格が無い者の入札なので、入札がなかったのと同様の処理とされ、また、入札者に関する情報が出力手段19に出力されて、買い確約金の支払い催促のための資料として提供される。なお、買い確約金が支払われていない旨の送信を、入札者に対してインターネットWWNを介して返信の形式でもって行うこともできる。
前記Q8の判別でYESのときは、Q10において、入札価格が、最高売り希望価格と最低売り希望価格との範囲内の金額であるか否かが判別される。このQ10の判別でNOのときは、Q11において、入札価格が誤りである旨の処理が行われる。このQ11での処理は、例えば、入札価格は最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲内の金額に限定されているため、入札金額を訂正するように求める旨の返信が、インターネットWWNを介して中央管理装置CCから入札者(の外部端末装置)に対して行われる。
前記Q10の判別でYESのときは、入札価格が最高売り希望価格であるか否かが判別される。このQ12の判別でYESのときは、ただちに落札すべきときなので、このときはQ13において、後述する落札の処理が行われる。また、Q12の判別でNOのときは、Q14において、所定の入札期間が経過しているか否かが判別される。このQ14の判別でNOのときは、Q4に戻る。また、Q14の判別でYESのときは、Q13に移行される。
前記Q13での落札の処理は、例えば、次のように行われる。すなわち、例えば、図4のβ6欄に落札の記入を行なうと共に落札の金額が記入され、落札された中古車について入札対象から削除する処理が行われる。また、落札された中古車の売り希望者と落札者に関する情報が、落札金額と共に出力手段19によって出力され、出力された資料は、売り希望者および落札者(買い希望者)に対する通知のために利用される。なお、売り希望者や買い希望者に対して、インターネットWWNを介して、落札された旨を落札金額等を含めた詳細情報と共に合わせて送信することもできる。
図9は、参考例を示すものである。この図9では、例えば中古車販売店に展示されている入札用の中古車に対して付設される看板形式とされている。表示内容としては、σ1に示すように、入札による売り物であることが大きく表示される。σ2に示すように、市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格と購入時価格との4種類の価格表示が行われ、購入時価格については購入年月が合わせて表示される。
σ3に示すように、入札価格は最低売り希望価格と最高売り希望価格との範囲内に限定される旨の表示と、最高売り希望価格で入札した場合には即座に落札できる旨の表示と、整備した状態でかつ所定期間の保証を付けて落札者に引き渡す旨の表示がされている。σ4に示すように、現時点での最高入札価格が表示され、σ5に示すように入札期限が表示されている。そして、σ6に、中古車に関する詳細情報(メーカ名、車名、ボディタイプ、年式、走行距離等)が表示されている。σ7には、入札のための連絡先が表示されている。
ここで、図9に示す補足説明すると、次のとおりである。すなわち、
中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ようにしてある。上記手法によれば、請求項1あるいは請求項5に対応した効果とほぼ同様の効果を得るために、例えば中古品に付される看板形式での表示として簡単に行うことができる。また、前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ようにすることができで、この場合、請求項2あるいは請求項6に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
ここで、図9に示す補足説明すると、次のとおりである。すなわち、
中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ようにしてある。上記手法によれば、請求項1あるいは請求項5に対応した効果とほぼ同様の効果を得るために、例えば中古品に付される看板形式での表示として簡単に行うことができる。また、前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ようにすることができで、この場合、請求項2あるいは請求項6に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。本発明は中古車の売買に限定されるが、中古品としては、中古車以外の各種動産であってもよく、また土地や建物等の不動産であってもよい(中古品には中古物件を含むものである)。図9に示すような表示形態は、インターネットを介して閲覧できる表示面への表示とすることもできる。中古品の清掃を落札後に行うようにしてもよく、また中古品の整備を入札前に行うようにしてもよい。落札前の段階では、中古品を中央管理装置CCの運営者あるいはその提携者が一時預かりすることなく、売り希望者の管理下に置くようにしてもよい。成約手数料を、整備代込みの金額とすることもできる。売り確約金を支払い済みの入札希望者が落札しなかったときは、預かっている売り確約金を次の入札用として引き続き預かるようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
WWN:インターネット
CC:中央管理装置
C1、C2:提携者の端末装置
B1、B2:買い希望者の端末装置
S1:売り希望者の端末装置
11:CPU(制御手段)
12:通信手段
16:記憶手段
17:入力手段
19:出力手段
CC:中央管理装置
C1、C2:提携者の端末装置
B1、B2:買い希望者の端末装置
S1:売り希望者の端末装置
11:CPU(制御手段)
12:通信手段
16:記憶手段
17:入力手段
19:出力手段
本発明は、中古車の売買仲介システム、売買仲介装置、売買仲介装置用プログラムに関するものである。
中古品の売買を入札によって行うシステムの中には、インターネットを利用したものがある。特許文献1には、中古車(中古自動車)のオークションにおいて、入力された車両情報に基づいて自動的に査定価格を算出して、この査定価格にオークションの仲介手数料を加算した価格を最低入札価格とするものが提案されている。また、特許文献2には、パチンコ機等の中古の遊技機を、ネットワークを介して入札によって売買する場合に、仲介者が、落札対象品を整備して、落札者からの入金確認後に、落札者に対して整備後の中古遊技機を発送することが開示されている。
特開2002−222338号公報
特開2006−113980号公報
ところで、特に中古品についての専門知識がない個人対個人の売買を入札を利用して活発に行う上で大きな問題となるのが、中古品の価格設定である。すなわち、例えば中古自動車の場合、売り希望者が自分の保有する中古自動車が市場ではどの程度の価格で売れるのかなかなか見当がつかず、このため、売却を急ごうとすると、どうしても低い価格で売却せざるを得ないことになる。また、買い希望者も、どの程度の価格で購入すれば妥当なのかの見当をつけづらいものとなる。特許文献1では、入力された中古車の情報に基づいて自動的に査定価格を算定するようになっているが、査定価格のみでは、売り希望者の十分に納得する価格にならない場合がある。また入札を行うと、競り合いによって不当に高額になってしまうこともあり、この場合は買い希望者としては高い買い物となってしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、中古車の売買を入札によって行う場合に、その設定価格を複数種明示させて、売り希望者および買い希望者双方共に十分納得のいく金額でもって売買できるようにしつつ、取引の安全性をも確保できるようにした中古車の売買仲介システム、売買仲介装置、売買仲介装置用プログラムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明における中古車の売買仲介システムにあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
インターネットに接続された中央管理装置による制御によって中古車の売買を入札によって行うようにした中古車の売買仲介システムであって、
中央管理装置の運営者またはその提携者が中古車の査定を行って該査定に基づいて決定される査定価格から市場価格を決定すると共に、該市場価格に基づいて中古車の売り希望者の最高売り希望価格を該市場価格よりも安価な価格として決定し、さらに最低売り希望価格を該最高売り希望価格よりも安価でかつ該査定価格よりも高価な価格として決定して、該決定された前記市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを入力手段によって入力することにより前記中央管理装置の記憶手段に記憶させ、
インターネットを介して前記中央管理装置によって提供される入札用情報として、中古車に関する各種情報と共に前記記憶手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが含まれるように設定され、
前記中央管理装置は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行い、
前記売買仲介者またはその提携者は、中古車の清掃および整備を行った後に、落札された中古車および落札された中古車について所定期間の保証を行うことを記載した保証書を、落札代金と引き替えに落札者へ引き渡す一方、落札代金を落札された中古車の売り希望者に引き渡す者とされ、
売り希望者からの売り確約金の入金の有無および入札者希望者からの買い確約金の入金の有無を前記入力手段によって入力することによって前記記憶手段に記憶させ、
前記中央管理装置は、前記記憶手段に売り確約金が入金されていることが記憶されている中古車についてのみその入札用情報を提供すると共に、買い確約金が入金されていることを条件として入札希望者の入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある。上記第1の解決手法によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができる。また、中古車と代金の授受を中央管理装置の運営者またはその提携者を介して行うので、売り希望者と買い希望者とが直接授受を行う場合に比して、取引の安全を確保することができる。さらに、中古車は、整備済みかつ保証付きで落札者に引き渡されるので、安心して落札することができる。さらに又、ひやかしで中古車を売却希望することや、いたずらで入札に参加することを防止する上で好ましいものとなる。
インターネットに接続された中央管理装置による制御によって中古車の売買を入札によって行うようにした中古車の売買仲介システムであって、
中央管理装置の運営者またはその提携者が中古車の査定を行って該査定に基づいて決定される査定価格から市場価格を決定すると共に、該市場価格に基づいて中古車の売り希望者の最高売り希望価格を該市場価格よりも安価な価格として決定し、さらに最低売り希望価格を該最高売り希望価格よりも安価でかつ該査定価格よりも高価な価格として決定して、該決定された前記市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを入力手段によって入力することにより前記中央管理装置の記憶手段に記憶させ、
インターネットを介して前記中央管理装置によって提供される入札用情報として、中古車に関する各種情報と共に前記記憶手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが含まれるように設定され、
前記中央管理装置は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行い、
前記売買仲介者またはその提携者は、中古車の清掃および整備を行った後に、落札された中古車および落札された中古車について所定期間の保証を行うことを記載した保証書を、落札代金と引き替えに落札者へ引き渡す一方、落札代金を落札された中古車の売り希望者に引き渡す者とされ、
売り希望者からの売り確約金の入金の有無および入札者希望者からの買い確約金の入金の有無を前記入力手段によって入力することによって前記記憶手段に記憶させ、
前記中央管理装置は、前記記憶手段に売り確約金が入金されていることが記憶されている中古車についてのみその入札用情報を提供すると共に、買い確約金が入金されていることを条件として入札希望者の入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある。上記第1の解決手法によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができる。また、中古車と代金の授受を中央管理装置の運営者またはその提携者を介して行うので、売り希望者と買い希望者とが直接授受を行う場合に比して、取引の安全を確保することができる。さらに、中古車は、整備済みかつ保証付きで落札者に引き渡されるので、安心して落札することができる。さらに又、ひやかしで中古車を売却希望することや、いたずらで入札に参加することを防止する上で好ましいものとなる。
上記第1の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2、請求項3に記載のとおりである。すなわち、
売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を前記入力手段によって入力することにより前記記憶手段に記憶させて、前記中央管理装置は該記憶手段に記憶されている購入時価格をも前記入札用情報として表示させる、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格をも価格情報として提供されるので、買い希望者が入札価格を決定する上でより容易となり、入札に参加しやすくなる。
売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を前記入力手段によって入力することにより前記記憶手段に記憶させて、前記中央管理装置は該記憶手段に記憶されている購入時価格をも前記入札用情報として表示させる、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格をも価格情報として提供されるので、買い希望者が入札価格を決定する上でより容易となり、入札に参加しやすくなる。
前記売買仲介者またはその提携者は、落札者から、落札代金から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した額を受けとり、
前記売買仲介者またはその提携者は、売り希望者に対して、落札代金から売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した額を引き渡す、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、成約手数料によって中央管理装置の運営をしっかりと行うことができ、中古車の売買仲介をビジネスとして発展させる上で好ましいものとなる。
前記売買仲介者またはその提携者は、売り希望者に対して、落札代金から売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した額を引き渡す、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、成約手数料によって中央管理装置の運営をしっかりと行うことができ、中古車の売買仲介をビジネスとして発展させる上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における中古車の売買仲介装置にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項4に記載のように、
中古車の入札による売買を仲介する中古車の売買仲介装置であって、
外部の端末装置とインターネットを介して通信するための通信手段と、入力手段と、該入力手段によって入力された各種情報を記憶しておく記憶手段と、入札に関する処理を行う制御手段と、を有し、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された中古車に関する入札用情報のうち価格に関する情報として、売買仲介者またはその提携者によって行われた中古車の査定に基づく査定価格から決定された市場価格と、該市場価格に基づいて該市場価格よりも安価な価格として設定された最高売り希望価格と、該最高売り希望価格よりも安価でかつ該査定価格よりも高価な価格として設定された最低売り希望価格とを記憶しており、
前記制御手段は、入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行ない、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古車と対応付けて記憶すると共に、入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無を対応付けて記憶しており、
前記制御手段は、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古車であることを条件として該中古車に関する入札用情報を提供すると共に、該記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられて入札希望者についてのみ入札を受け付ける、
ようにしてある。上記第2の解決手法によれば、前述した第1の解決手法において用いる中央管理装置を提供することができる。
中古車の入札による売買を仲介する中古車の売買仲介装置であって、
外部の端末装置とインターネットを介して通信するための通信手段と、入力手段と、該入力手段によって入力された各種情報を記憶しておく記憶手段と、入札に関する処理を行う制御手段と、を有し、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された中古車に関する入札用情報のうち価格に関する情報として、売買仲介者またはその提携者によって行われた中古車の査定に基づく査定価格から決定された市場価格と、該市場価格に基づいて該市場価格よりも安価な価格として設定された最高売り希望価格と、該最高売り希望価格よりも安価でかつ該査定価格よりも高価な価格として設定された最低売り希望価格とを記憶しており、
前記制御手段は、入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行ない、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古車と対応付けて記憶すると共に、入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無を対応付けて記憶しており、
前記制御手段は、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古車であることを条件として該中古車に関する入札用情報を提供すると共に、該記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられて入札希望者についてのみ入札を受け付ける、
ようにしてある。上記第2の解決手法によれば、前述した第1の解決手法において用いる中央管理装置を提供することができる。
上記第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項5,請求項6に記載のとおりである。すなわち、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を記憶しており、
前記制御手段は、前記入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供する、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、請求項2に対応した効果を得ることができる。
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を記憶しており、
前記制御手段は、前記入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供する、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、請求項2に対応した効果を得ることができる。
前記売買仲介装置は、さらに出力手段を有し、
前記制御手段は、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させ、
前記制御手段は、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させる、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、請求項3に対応した効果を得ることができると共に、落札者から受け取るべき金額および売り希望者に対して引き渡すべき金額が自動計算されるので、代金の誤りを防止する上で好ましいものとなる。
前記制御手段は、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させ、
前記制御手段は、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させる、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、請求項3に対応した効果を得ることができると共に、落札者から受け取るべき金額および売り希望者に対して引き渡すべき金額が自動計算されるので、代金の誤りを防止する上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における中古車の売買仲介装置用プログラムにあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項7に記載のように、
中古車の入札による売買を仲介する中古車の売買仲介装置用プログラムであって、
コンピュータを、
インターネットを介して外部の端末装置と通信するための通信手段、
入力手段、
前記入力手段によって入力された中古車に関する価格情報を記憶するものであって、売買仲介者またはその提携者が中古車を査定することによって決定される査定価格に元ついて決定された市場価格と、該市場価格に基づいて決定されると共に該市場価格に基づいて該市場価格よりも安価な価格に設定された最高売り希望価格と、該最高売り希望価格よりも安価でかつ前記査定価格よりも高価な価格に設定された最低売り希望価格とを記憶しておく記憶手段、
入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行なう制御手段、
として機能させ、
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古車と対応付けて記憶すると共に、該入力手段によって入力された入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無とを対応付けて記憶するように設定され、
前記制御手段としての機能が、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古車であることを条件として、該中古車に関する入札用情報を提供すると共に、前記記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられている入札者であることを条件として入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある。上記第3の解決手法によれば、請求項4に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムを提供することができる。
中古車の入札による売買を仲介する中古車の売買仲介装置用プログラムであって、
コンピュータを、
インターネットを介して外部の端末装置と通信するための通信手段、
入力手段、
前記入力手段によって入力された中古車に関する価格情報を記憶するものであって、売買仲介者またはその提携者が中古車を査定することによって決定される査定価格に元ついて決定された市場価格と、該市場価格に基づいて決定されると共に該市場価格に基づいて該市場価格よりも安価な価格に設定された最高売り希望価格と、該最高売り希望価格よりも安価でかつ前記査定価格よりも高価な価格に設定された最低売り希望価格とを記憶しておく記憶手段、
入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けて、入札期限内においても最も高額の入札を落札として決定すると共に、該入札期限内であっても最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行なう制御手段、
として機能させ、
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古車と対応付けて記憶すると共に、該入力手段によって入力された入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無とを対応付けて記憶するように設定され、
前記制御手段としての機能が、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古車であることを条件として、該中古車に関する入札用情報を提供すると共に、前記記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられている入札者であることを条件として入札を受け付けるように設定されている、
ようにしてある。上記第3の解決手法によれば、請求項4に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムを提供することができる。
上記第3の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項8以下に記載のとおりである。すなわち、
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を記憶するように設定され、
前記制御手段の機能が、入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供するように設定されている、
ようにしてある(請求項8応)。この場合、請求項5に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古車を購入したときの購入時価格を記憶するように設定され、
前記制御手段の機能が、入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供するように設定されている、
ようにしてある(請求項8応)。この場合、請求項5に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
コンピュータを出力手段として機能させて
前記制御手段としての機能が、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させると共に、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を該出力手段から出力させるように設定されている、
ようにしてある(請求項9対応)。この場合、請求項6に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
前記制御手段としての機能が、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させると共に、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を該出力手段から出力させるように設定されている、
ようにしてある(請求項9対応)。この場合、請求項6に記載の中央管理装置を作動させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、売り希望者および買い希望者双方共に満足する金額でもって売買を行うことができ、また取引の安全を確保することができ、さらに中古車について不安と持つことなく安心して落札することができる。特に、中古車は、その取引量が極めて大きいと共に取引金額が極めて大きく、その上で、中古車についての専門知識や整備の専門知識が要求されて個人間での売買が難しいが、適正な価格での売買と、中古車および代金のやりとりの安全と、中古車の整備および所定期間の保証とを組み合わせせることによって、中古車の個人間での売買を活発に行わせる上で極めて好ましいものとなる。さらに又、ひやかしで中古車を売却希望することや、いたずらで入札に参加することを防止する上で好ましいものとなる。
図1は、中古品としての中古車の売買仲介システムの全体を概略的に示すものである。この図1において、1は、中央管理装置であって、中古品の売買仲介者が運営するものであり、入札用の情報を提供すると共に、入札の受付等の入札に関する各種処理を行うようになっている(入札情報の提供および入札の受付を行うサイト)。また、C1,C2は、中央管理装置CCの運営者と提携している提携者(例えば中古車の整備能力を有する中古車販売業者)の各端末装置であり、S1は中古車の売り希望者の端末装置S1であり、B1、B2は中古車の買い希望者の複数の端末装置である。中央管理装置CCと各端末装置C1、C2、S1、B1、B2は、互いにインターネット(TCP/IPを用いたネットワーク)を介して相互に接続可能となっている。なお、端末装置C1、C2、S1、B1、B2としては、市販のパーソナルコンピュータとすることができる。なお、端末装置C1、C2は、ある地域範囲内(例えば県単位)で分散配置されているものである(提携者が経営する中古車販売用の店舗内に設置される)。
図2は、中古品の入札による売買仲介のシステムの内容を概略的に示すものである。この図2において、中古車の売り希望者(図1の端末装置S1を有する者に相当)が、売買仲介者あるいはその提携者に対して、、中古車の売却の申込みを行う。この申し込みは、インターネットWWNを介して行うこともでき、あるいは売り希望者が直接売買仲介者あるいはその提携者に出向いて行うことができる(特に、近くに提携者が存在する場合や、売り希望者が端末装置を有しない場合)。
売却の申込みがあると、売買仲介者あるいは提携者は、売却対象となる中古車を直接検分(査定)することにより査定価格(いわゆる下取り価格に相当)を決定すると共に、この査定価格に基づいて市場価格(例えば100万円)を決定する。売買仲介者やその提携者は、中古車の販売に関する専門知識を有するものであり、決定された市場価格は、査定価格に対して整備代や所定分の利益を上乗せした金額で、中古車販売店での通常の店頭表示価格に相当する金額とされる。この市場価格は、多少の誤差は避けられないことから、ある範囲内の金額とすることもできる(例えば98〜102万円)。
中古車の売り希望者は、売買仲介者やその提携者のアドバイスを受けつつ、上記市場価格に基づいて、最高売り希望価格と最低売り希望価格とを決定する。最高売り希望価格は、市場価格よりも安価で例えば市場価格の85%〜90%程度の金額とされる。また、最低売り希望価格は、最高売り希望価格よりも安価でかつ査定価格よりも高価とされて、例えば市場価格の75〜80%程度の金額とされる。さらに、売り希望者からは、売買仲介者またはその提携者に対して、売却対象となる中古車を購入したときの購入時価格とその購入年月に関する情報が与えられる(購入時が新車である場合は、新車時の価格となる)。
売り希望者に対しては、売却金額は、最高売り希望価格と最低売り希望価格との範囲内の金額になることの説明と、所定の成約手数料が必要になること(中古車の整備代を含む金額となることの説明も行われる)、さらに売り確約金が必要で、売却を途中で止めたときは売り確約金が没収されることの説明が行われる。この後、中古車が、入札のために売買仲介者あるいはその提携者に一時預かりされる。勿論、売買仲介者またはその提携者は、中古車が確かに売り希望者の所有であることの確認を、車検証等によって確認しておくことになる。売り確約金は、ひやかしで入札に出品することの防止と、入札前にあらかじめ中古車の清掃を行うことから、この清掃に要する費用分程度の金額とされる(例えば数万円)。
売買仲介者またはその提携者は、売り希望者から預かった中古車の内外装を清掃して、外観上の見栄えをよくする処理が行われる。この後、買い希望者が中央管理装置CCに対してアクセスしたときに提供される入札用表示面に表示される情報として、中古車に関する各種情報(価格以外の情報で、車種名、製造年月、走行距離、色等)と共に、その価格表示が行われる。入札用表示面への価格表示は、市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格と購入時価格との4種類とされる。表示面には、中古車を各種アングルから撮影した画像を合わせて表示することもできる。
買い希望者(図1のB1、B2に相当する者)は、中央管理装置CCにアクセスすることによって入手される入札用情報を見て、買い取りを希望する中古車があれば、入札を行う。買い希望者が入札を行うために、売買仲介者またはその提携者に対して、あらかじめ買い確約金の支払いを行うことが必要とされる。この買い確約金は、落札後に、買い取りを止めたときの違約金に相当するもので、落札辞退をしたときには没収される旨の説明が買い希望者に対して行われる。買い確約金の支払いは、特にいたずらによって入札が妨害されることを防止することを意図したもので、例えば1万円〜数万円程度の比較的安価な金額とするのが好ましい。また、買い希望者が、実際に購入可能であるか否かの簡単な審査(例えば購入ローンを申込み可能であるとか、車庫証明が取れること等の確認)も、この時点で行われる。買い確約金は、売買仲介者またはその提携者に直接支払ってもよく、銀行振り込み等に適宜の手法によって行うことができる。買い希望者に対して要求される情報(図5の情報)は、例えば入札参加のために提供される表示面を利用して行われる。なお。買い希望者が直接売買仲介者またはその提携者に出向いたときは、その場でもって必要な情報が、売買仲介者またはその提携者によって中央管理装置CCに対して入力される。
入札は、次のようにして行われる。まず、入札価格は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲の金額に限定される。すなわち、入札価格は、最低売り希望価格以上で、最高売り希望価格以下の金額とされる。これにより、売り希望者が落胆するような安価な金額での落札防止と、不当に高額すぎる価格での落札とが防止されて、売り希望者および買い希望者双方共に満足する価格となる。入札に際して、買い希望者は、入札希望する中古車が近くの提携者(の販売店舗)にあるときは、その確認を直接行うことができる。売買仲介者またはその提携者は、買い希望者に対して、入札を希望する中古車を直接確認するようにアドバイスするのが、後に無用なトラブルを避ける上で好ましいものとなる。
所定の入札期間(例えば入札用表示面への入札情報の表示日から1ヶ月)内において、最高金額を入札した者が落札者となる。ただし、入札期間内であっても、最高売り希望価格で入札されたときは、直ちに落札となる(この時点で入札終了)。入札期間内に入札がないときは、価格(最高売り希望価格および最低売り希望価格)を下げて、新たに入札し直すことになる。なお、価格を下げてまで売却したくないときは、売り希望者が売却中止を申し出る場合もあり、この場合は、売り確約金を返却して終了となる(入札を実行した手数料を売り希望者に請求するようにしてもよい)
落札後は、売買仲介者またはその提携者は、中古車のエンジンや変速機、ブレーキ、ステアリング等の重要部品の点検、整備を行ない、またバッテリ、タイヤ、オイル、フィルタ等の消耗品については適宜交換も行なう。この整備後に、中古車が落札者に引き渡されることになる。落札者への中古車の引き渡し時には、売買仲介者またはその提携者によって所定期間(例えば3ヶ月〜12ヶ月)、中古車に不具合が生じたときに無料で修理を行う旨の保証書が合わせて渡される。
落札者への中古車および保証書の引き渡しと交換に、落札者から代金の支払いが行われる。落札者の支払い金額は、落札価格からあらかじめ支払われている買い確約金を減算し、さらに成約手数料(定額とすることもでき、また落札価格の所定割合の金額としてもよい)を加算した金額とされる。なお、落札者からの成約手数料は、無料することもできる。
落札によって、売り希望者に対しては、売却代金が売買仲介者またはその提携者から支払われる。売却代金は、落札価格に売り確約金を加算し、さらに所定の成約手数料を減算した金額とされる。成約手数料は、入札そのものへの手数料に整備料(部品交換代を含む)を加算した額とされ、例えば落札価格の5〜10%程度の金額とされる。なお、成約手数料は、あらかじめ見込んだ整備代をカバーできる金額として設定しておくのが好ましい。
前述のように、代金の授受および中古車の授受が、売買仲介者またはその提携者を介して行われるので、取引の安全確保の上で好ましいものとなる。また、落札者は、中古車が整備されており、しかも売買仲介者またはその提携者による所定期間の保証が付されるので、安心して購入(落札)することができる。
図3は、前述した売買仲介システムを実行するための中央管理装置CCを構成するコンピュータの構成を概略的に示すものである。中央管理装置CCは、制御手段としてのCPU11,インターネットWWNへの通信手段12(WWWブラウザを利用した通信)、各種制御を実行する際のデータを記憶しておくRAM13,CPU11に基本作動を行わせるOS(オペレーティングシステム)14,売買仲介システムを実行するためのアプリケーションソフト(プログラム)15,中古車に関する価格情報等の入札用情報を記憶する記憶手段16,例えばキーボード等の入力手段17,入力手段17の操作に基づく処理状況を表示するディスプレイ18,各種情報を出力する出力手段としてのプリンタ19を有し、これらは相互に接続されている。なお、上記構成要件14〜16は、例えば大容量記憶装置として一般的なHDD(ハードディスクドライブ)とすることができる。また、図3に示すようなハード構成は、市販のコンピュータ(汎用パーソナルコンピュータあるいは専用のサーバ装置)によって構成することができる。
入札のために外部へ提供される各種情報は、HDD(内の記憶手段16)からあるいは一旦RAM13に展開されてから提供される。外部からアクセス(中央管理装置CCに与えられているURLへのアクセス)されたときに、記憶されている情報の中から必要な情報が、例えばHP(ホームページ)形式等の情報提示の形式でもって、アクセスした者の端末装置が有する表示画面に表示される。
図4は、中古車について、記憶手段16に記憶される各種情報の内容を示すものである。この図4において、α1で示す欄(縦欄)は、中古車の1台毎に付される入札用の整理番号であり、例えば、0001、0002というようにして各中古車が識別される。α2の欄は、メーカ名と車名が記憶される。α3欄には、中古車毎の価格以外の詳細な情報が記憶される(例えば、中古車の所有者の氏名とその連絡先、ボディタイプ、年式、走行距離、色、きずの有無、主要部品のいたみ具合、タイヤの摩耗度合等)。β1〜β6の各欄のうち、β1欄には、市場価格が記憶される。β2欄には、最高売り希望価格が記憶される。β3欄には、最低売り希望価格が記憶される。β4欄には、購入時価格が記憶される。β5欄には、売り確約金の入金の有無と入金金額とが記憶される。β6欄には、入札の結果に関する各種情報(例えば、落札価格、落札者のプロフィール等)が記憶される。なお。購入時価格に対応して、購入時の年月をあわせて記憶するようにしてもよい。勿論、上述した各種情報は、入力手段17によって入力されるものであるが、提携者の有する外部の端末装置の入力手段から、インターネットWWNを介して入力させることもできる。
HDD(記憶手段16)には、さらに、入札希望者に関する情報が記憶される。すなわち、γ1欄には、入札希望者の整理番号が記憶される(入札者を識別する番号)。γ2欄には、入札希望者の氏名が記憶される。γ3欄には、入札希望者の連絡先が記憶される。γ4欄には、買い確約金の給金の有無とその金額とが記憶される。γ5欄には、入札結果が記憶される。上記各欄γ1〜γ5への記憶は、入力手段17からの入力に基づいて行われるものである(外部端末装置C1、C2の入力手段から入力されるようにしてもよい)。なお、図4のβ6欄に記憶させる落札者に関する情報は、落札時に、図5に示す入札希望者の情報をそのままβ6欄に転記することによって行うこともできる。
中央管理装置CC(のURL)にアクセスすることによって提供される入札に関する表示内容は、例えば、図6に示すものとされる。この図6において、入札整理番号とメーカ名と車名とがδ1欄に表示される。また、δ2欄においては、中古車に関する価格以外の詳細情報、例えばボディタイプ、年式、走行距離、色、程度等が表示される。価格に関する情報として、特に大きな表示でもって、市場価格(参考市場価格とされる)と、最高売り希望価格と、最低売り希望価格と、購入時価格(購入時年月を合わせて表示させることもできる)との4種類の価格が表示される。δ3欄には、入札期限と、入札価格が最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲内に限定される旨の注意書きと、最高売り希望価格で入札したときは直ちに落札できる旨の注意書きが表示される。δ4欄には、現在の入札価格のうち最高金額が表示される。δ5は、選択釦表示であり、ここをクリックすることによって、入札するための画面へと自動的に移行される(操作釦表示δ5に対応させて、入札参加用の画面へ移行するためのアドレスが中央管理装置CCから与えられている)。
なお、図示を略すが、図6に示す特定の中古車に関する入札用情報が提示される前に、中央管理装置CCは検索用情報を提供して、メーカ名や、車名、価格範囲等を入力させることによって、多数の入札対象となる中古車の中から特定の中古車を最終的に選択させるようになっており、図6は、この最終的に選択された中古車に関するものとなっている。
操作釦表示δ5をクリックすることによって、中央管理装置CCからは、図7に示すような表示内容が入札希望者に対して提供される。この図7において、δ11欄には、入札整理番号とメーカ名と車名とが表示される。δ12欄は、入札希望者が入札する金額を記入する欄とされる。δ13欄は、入札希望者に関する情報を記入する欄であり、入札希望者(買い希望者)の氏名や連絡先等が記入される。このδ13欄への記入は、買い確約金を支払っている者であるか否かの確認のためにも必要となる。δ14は、入札する最終意思決定の確認用の操作釦表示であり、この操作釦表示δ14をクリックすることによって、δ12欄に記入した金額でもって入札が行われる旨の情報が、中央管理装置CCに送信される(操作釦表示δ14に対応させて、入札の意思表示を受信するためのアドレスが中央管理装置CCから与えられている)。なお、δ12欄に記入する金額は、図6のδ4欄に表示されている現時点での最高入札価格よりも高額であることが条件とされ、この条件に違反しているときは、操作釦表示δ14をクリックしても、中央管理装置CCは、インターネットWWNを介した返信でもって、入札価格が間違っている旨を伝えて、入札としては受け付けない処理を行なうようになっている。
図8は、図3に示す制御手段としてのCPU11の制御内容を示すフローチャートであり、以下このフローチャートについて説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、入札に関する各種情報が入力手段17(外部端末装置の入力手段の場合もあり)から入力されて、記憶手段16に入力情報が記憶される(図4,図5の内容での記憶実行)。
Q2では、売り確約金が入金されているか否かが判別される(図4のβ5欄の確認)。このQ2の判別でNOのときは、売り確約金が入金されていない中古車は入札の対象にならないことから、Q3において、売り確約金が未入金であることの処理が行われて、終了される。Q3での処理は、例えば、出力手段19に、売り確約金が未入金である旨の情報が、未入金となっている中古車についての入札整理番号、売り希望者の氏名および連絡先等が出力される(プリントアウト)。売買仲介者またはその提携者は、上記出力内容を確認して、売り確約金が未入金となっている売り希望者に対して、売り確約金を支払うように催促することになる(インターネットWWNを介して直接催促をするようにしてもよい)。
前記Q2の判別でYESのときは、売り確約金の入金が確認されている中古車についてのみ、入札情報提供用のRAM13に対して入札用の各種情報が記憶(展開)される。勿論、このRAM14に記憶された入札用情報は、特に買い希望者の外部端末装置B1,B2から中央管理装置CC(のURL)にアクセスすることによって、外部端末装置B1、B2の表示画面上において、例えばHPの形式で表示させることが可能となっている(図6や図7の表示)。勿論、外部端末装置C1,C2やS1等、インターネットWWNに接続できる環境にある端末装置であれば、その表示画面上において入札用情報表示させることができる。
Q4の後は、Q5において、入札があったか否かが判別される。このQ5の判別でNOときは、6において、所定の入札期間が経過したか否かが判別される。このQ6の判別でNOのときは、Q4に戻って入札があるのを待つことになる。また、Q6の判別でYESのときは、所定の入札期間が経過しても入札がなかったときなので、この場合は、Q7に移行して、売買不成立の処理が行われる。このQ7の処理は、例えば、図4のβ6欄に入札なしの記入を行なうと共に、入札のなかった中古車について入札対象から削除する処理が行われる。また、入札がなかった旨の出力が例えば出力手段19によって行われ、出力された資料は、売り希望者に対して売買不成立であった旨の連絡用として利用されることになる(インターネットWWNを介して連絡してもよい)。
前記Q5の判別でYESのときは、Q8において、入札者が買い確約金を支払っているか否かが判別される。このQ8の判別でNOのときは、Q9において、買い確約金が未入金である旨の処理が行われる。Q9での処理は、例えば、入札資格が無い者の入札なので、入札がなかったのと同様の処理とされ、また、入札者に関する情報が出力手段19に出力されて、買い確約金の支払い催促のための資料として提供される。なお、買い確約金が支払われていない旨の送信を、入札者に対してインターネットWWNを介して返信の形式でもって行うこともできる。
前記Q8の判別でYESのときは、Q10において、入札価格が、最高売り希望価格と最低売り希望価格との範囲内の金額であるか否かが判別される。このQ10の判別でNOのときは、Q11において、入札価格が誤りである旨の処理が行われる。このQ11での処理は、例えば、入札価格は最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲内の金額に限定されているため、入札金額を訂正するように求める旨の返信が、インターネットWWNを介して中央管理装置CCから入札者(の外部端末装置)に対して行われる。
前記Q10の判別でYESのときは、入札価格が最高売り希望価格であるか否かが判別される。このQ12の判別でYESのときは、ただちに落札すべきときなので、このときはQ13において、後述する落札の処理が行われる。また、Q12の判別でNOのときは、Q14において、所定の入札期間が経過しているか否かが判別される。このQ14の判別でNOのときは、Q4に戻る。また、Q14の判別でYESのときは、Q13に移行される。
前記Q13での落札の処理は、例えば、次のように行われる。すなわち、例えば、図4のβ6欄に落札の記入を行なうと共に落札の金額が記入され、落札された中古車について入札対象から削除する処理が行われる。また、落札された中古車の売り希望者と落札者に関する情報が、落札金額と共に出力手段19によって出力され、出力された資料は、売り希望者および落札者(買い希望者)に対する通知のために利用される。なお、売り希望者や買い希望者に対して、インターネットWWNを介して、落札された旨を落札金額等を含めた詳細情報と共に合わせて送信することもできる。
図9は、参考例を示すものである。この図9では、例えば中古車販売店に展示されている入札用の中古車に対して付設される看板形式とされている。表示内容としては、σ1に示すように、入札による売り物であることが大きく表示される。σ2に示すように、市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格と購入時価格との4種類の価格表示が行われ、購入時価格については購入年月が合わせて表示される。
σ3に示すように、入札価格は最低売り希望価格と最高売り希望価格との範囲内に限定される旨の表示と、最高売り希望価格で入札した場合には即座に落札できる旨の表示と、整備した状態でかつ所定期間の保証を付けて落札者に引き渡す旨の表示がされている。σ4に示すように、現時点での最高入札価格が表示され、σ5に示すように入札期限が表示されている。そして、σ6に、中古車に関する詳細情報(メーカ名、車名、ボディタイプ、年式、走行距離等)が表示されている。σ7には、入札のための連絡先が表示されている。
ここで、図9に示す補足説明すると、次のとおりである。すなわち、
中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ようにしてある。上記手法によれば、請求項1あるいは請求項4に対応した効果とほぼ同様の効果を得るために、例えば中古品に付される看板形式での表示として簡単に行うことができる。また、前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ようにすることができで、この場合、請求項2あるいは請求項5に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
ここで、図9に示す補足説明すると、次のとおりである。すなわち、
中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ようにしてある。上記手法によれば、請求項1あるいは請求項4に対応した効果とほぼ同様の効果を得るために、例えば中古品に付される看板形式での表示として簡単に行うことができる。また、前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ようにすることができで、この場合、請求項2あるいは請求項5に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。図9に示すような表示形態は、インターネットを介して閲覧できる表示面への表示とすることもできる。中古品の清掃を落札後に行うようにしてもよく、また中古品の整備を入札前に行うようにしてもよい。落札前の段階では、中古品を中央管理装置CCの運営者あるいはその提携者が一時預かりすることなく、売り希望者の管理下に置くようにしてもよい。成約手数料を、整備代込みの金額とすることもできる。売り確約金を支払い済みの入札希望者が落札しなかったときは、預かっている売り確約金を次の入札用として引き続き預かるようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
WWN:インターネット
CC:中央管理装置
C1、C2:提携者の端末装置
B1、B2:買い希望者の端末装置
S1:売り希望者の端末装置
11:CPU(制御手段)
12:通信手段
16:記憶手段
17:入力手段
19:出力手段
CC:中央管理装置
C1、C2:提携者の端末装置
B1、B2:買い希望者の端末装置
S1:売り希望者の端末装置
11:CPU(制御手段)
12:通信手段
16:記憶手段
17:入力手段
19:出力手段
Claims (15)
- インターネットに接続された中央管理装置による制御によって中古品の売買を入札によって行うようにした中古品の売買仲介システムであって、
中央管理装置の運営者またはその提携者が中古品の査定を行って市場価格を決定すると共に、該市場価格に基づいて中古品の売り希望者の最高売り希望価格と最低売り希望価格とを決定して、該決定された前記各価格を入力手段によって入力することにより前記中央管理装置の記憶手段に記憶させ、
インターネットを介して前記中央管理装置によって提供される入札用情報として、中古品に関する各種情報と共に前記記憶手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とが含まれるように設定され、
前記中央管理装置は、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を行わせると共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行い、
前記売買仲介者またはその提携者は、中古品の清掃および整備を行った後に、落札された中古品および落札された中古品について所定期間の保証を行うことを記載した保証書を、落札代金と引き替えに落札者へ引き渡し、
前記売買仲介者またはその提携者は、落札代金を落札された中古品の売り希望者に引き渡す、
ことを特徴とする中古品の売買仲介システム。 - 請求項1において、
売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を前記入力手段によって入力することにより前記記憶手段に記憶させて、前記中央管理装置は該記憶手段に記憶されている購入時価格をも前記入札用情報として表示させる、ことを特徴とする中古品の売買仲介システム。 - 請求項1または請求項2において、
売り希望者からの売り確約金の入金の有無および入札者希望者からの買い確約金の入金の有無を前記入力手段によって入力することによって前記記憶手段に記憶させ、
前記中央管理装置は、前記記憶手段に売り確約金が入金されていることが記憶されている中古品についてのみその入札用情報を提供すると共に、買い確約金が入金されていることを条件として入札希望者の入札を受け付けるように設定されている、
ことを特徴とする中古品の売買仲介システム。 - 請求項3において、
前記売買仲介者またはその提携者は、落札者から、落札代金から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した額を受けとり、
前記売買仲介者またはその提携者は、売り希望者に対して、落札代金から売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した額を引き渡す、
ことを特徴とする中古品の売買仲介システム。 - 中古品の入札による売買を仲介する中古品の売買仲介装置であって、
外部の端末装置とインターネットを介して通信するための通信手段と、入力手段と、該入力手段によって入力された各種情報を記憶しておく記憶手段と、入札に関する処理を行う制御手段と、を有し、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された中古品に関する入札用情報のうち価格に関する情報として、売買仲介装置の運営者またはその提携者によって行われた中古品の査定に基づいて決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格を記憶しており、
前記制御手段は、入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付ける共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置。 - 請求項5において、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を記憶しており、
前記制御手段は、前記入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供する、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置。 - 請求項5または請求項6において、
前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古品と対応付けて記憶すると共に、入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無を対応付けて記憶しており、
前記制御手段は、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古品であることを条件として該中古品に関する入札用情報を提供すると共に、該記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられて入札希望者についてのみ入札を受け付ける、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置。 - 請求項7において、
前記売買仲介装置は、さらに出力手段を有し、
前記制御手段は、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させ、
前記制御手段は、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させる、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置。 - 請求項5ないし請求項8のいずれか1項において、
中古品が中古車とされ、
前記売買仲介装置を管理する管理者あるいはその提携者が、落札された中古車を整備した後に落札代金と引き替えに落札者に引き渡すと共に、落札者から受け取った代金を中古車の売却者に引き渡す、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置。 - 中古品の入札による売買を仲介する中古品の売買仲介装置用プログラムであって、
コンピュータを、
インターネットを介して外部の端末装置と通信するための通信手段、
入力手段、
前記入力手段によって入力された中古品に関する価格情報を記憶するものであって、売買仲介者またはその提携者が中古品を査定することによって決定された市場価格と、該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格を記憶しておく記憶手段、
入札用情報のうち価格に関する情報として前記気億手段に記憶されている市場価格と最高売り希望価格と最低売り希望価格とを前記通信手段を介して外部の端末装置に提供する一方、該通信手段を介して最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付ける共に、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定する処理を行う制御手段、
として機能させる、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置用プログラム。 - 請求項10において、
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された入札用情報のうち価格に関する情報として、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格を記憶するように設定され、
前記制御手段の機能が、入札用情報として、前記記憶手段に記憶されている購入時価格をも提供するように設定されている、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置用プログラム。 - 請求項10または請求項11において、
前記記憶手段としての機能が、前記入力手段によって入力された売り確約金についての入金の有無を中古品と対応付けて記憶すると共に、該入力手段によって入力された入札希望者と該入札希望者による買い確約金についての入金の有無とを対応付けて記憶するように設定され、
前記制御手段としての機能が、前記記憶手段に売り確約金の入金が有ることが対応付けられている中古品であることを条件として、該中古品に関する入札用情報を提供すると共に、前記記憶手段に買い確約金の入金が有ることが対応付けられている入札者であることを条件として入札を受け付けるように設定されている、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置用プログラム。 - 請求項12において、
コンピュータを出力手段として機能させて
前記制御手段としての機能が、落札者から受け取るべき金額として落札価格から買い確約金を減算すると共に所定の成約手数料を加算した金額を計算して、この計算結果を前記出力手段から出力させると共に、売り希望者に引き渡すべき金額として落札価格に売り確約金を加算すると共に所定の成約手数料を減算した金額を計算して、この計算結果を該出力手段から出力させるように設定されている、
ことを特徴とする中古品の売買仲介装置用プログラム。 - 中古品を入札によって売買するために用いる入札用表示面であって、
入札用表示面に、中古品を査定することにより決定された市場価格と該市場価格に基づいて決定された最高売り希望価格および最低売り希望価格とが表示されると共に、最高売り希望価格と最低売り希望価格の範囲でもって入札価格を制限しつつ入札を受け付けることと、最高売り希望価格でもって入札された場合にはただちに落札と決定することとの表示がされている、
ことを特徴とする入札用表示面。 - 請求項13において、
前記表示面に、売り希望者が中古品を購入したときの購入時価格がさらに表示されている、ことを特徴とする入札用表示面。
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