JP2009053237A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最適な電圧を各転写部材に印加でき、かつ、安価に製造可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写ベルト1は、回転駆動される。複数の感光体ドラム11は、転写ベルト1の移動方向に沿って該転写ベルト1に対向するように並置され、かつ、トナーにより形成された像を担持する。複数の転写部材15は、複数の感光体ドラム11に転写ベルト1を介して対向するように並置され、かつ、トナーとは逆極性の電荷を該転写ベルト1に付与する。転写ベルト1の移動方向の最も上流側に配置された感光体ドラム11Yと該感光体ドラム11Yに対向している転写部材15Yとの距離LYが最も大きく、かつ、該移動方向の最も下流側に配置された感光体11Kと該感光体11Kに対向している転写部材15Kとの距離LKが最も小さい。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置、より特定的には、電子写真法によってカラーのトナー画像を形成する画像形成装置に関する。
図13は、カラー画像を形成するための一般的な画像形成装置の要部を示した図である。該画像形成装置は、タンデム方式でかつ直接転写式によってカラーのトナー画像を形成するものである。具体的には、該画像形成装置は、転写ベルト101、駆動ローラ102、従動ローラ103、吸着ローラ104、作像ユニット110Y,110M,110C,110K及び転写部材115Y,115M,115C,115Kを備えている。作像ユニット110Y,110M,110C,110Kはそれぞれ、感光体ドラム111Y,111M,111C,111Kを含んでいる。以下に、該画像形成装置の動作について説明する。なお、以下では、作像ユニット110について、個別の作像ユニット110を指す場合には、参照符号の後ろにY,M,C,Kを付し、作像ユニット110Y,110M,110C,110Kを総称する場合には、単に作像ユニット110と記載する。感光体ドラム111及び転写部材115についても同様である。
図13に示す画像形成装置では、紙等の転写媒体Sが、矢印B方向から1枚ずつ供給される。該転写媒体Sは、従動ローラ103と吸着ローラ104との間を通過することにより、転写ベルト101に静電的に吸着される。転写ベルト101は、駆動ローラ102と従動ローラ103との間に張り渡され、駆動ローラ102により矢印A方向に回転駆動されている。この回転駆動にしたがって、転写媒体Sは、感光体ドラム111と転写ベルト101との間のニップ部Nを通過する。
感光体ドラム111Y,111M,111C,111Kの周面には、Y,M,C,Kのトナー画像が形成される。また、各転写部材115に対しては、図示しない高圧電源により所定値の転写電圧が印加される。
感光体ドラム111Y,111M,111C,111Kの周面に形成されたY,M,C,Kのトナー画像は、各ニップ部Nを通過する際に、転写部材115からトナーとは逆極性の電荷が転写ベルト101を介して転写媒体Sに付与されることにより、転写媒体Sに順次重ねて転写される。以上のような動作により、転写媒体Sにカラーのトナー画像が転写される。
ところで、図13に示す画像形成装置では、転写ベルト101の駆動方向である矢印A方向にいくにしたがって、転写部材115の最適な転写電圧が高くなる。すなわち、前記画像形成装置では、最適な転写電圧が転写部材115毎に異なるという問題があった。なお、最適な転写電圧とは、感光体ドラム111から転写媒体Sへのトナー画像の転写効率が最大となる電圧のことをいう。以下に、その理由について説明する。
図13に示す画像形成装置では、カラーのトナー画像を転写媒体Sに転写するために、4回のトナー画像の転写を行っている。このように複数回のトナー画像の転写が行われると、下流側の作像ユニット110(例えば、作像ユニット110K)は、転写ベルト101や転写媒体Sが帯電された状況下においてトナー画像を転写媒体Sに転写する必要がある。更に、下流側の作像ユニット110は、既にトナー画像が転写された転写媒体Sの上にトナー画像を転写する必要がある。そのため、下流側の転写部材115(例えば、転写部材115K)には、上流側の転写部材115(例えば、転写部材115Y)よりも相対的に高い転写電圧を印加する必要があった。
そこで、特許文献1には、3つのツェナーダイオードが1つの定電圧電源装置に接続された画像形成装置が開示されている。具体的には、1つの転写部材は、定電圧電源装置に直接に接続されている。その他の3つの転写部材と定電圧電源装置との間には、それぞれ、1ないし3のツェナーダイオードが直列接続されている。これにより、ツェナーダイオードのツェナー効果によって、4つの転写部材には1つの定電圧電源装置から最適な転写電圧が印加されるようになる。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、ツェナーダイオードを設ける必要があり、製造コストの高騰を招来していた。なお、特許文献2及び特許文献3にも、各転写部材に対して最適な転写電圧を印加する画像形成装置は開示されているが、画像形成装置の製造コストの高騰の問題を解決しうる構成は開示されていない。
特開2001−255761号公報 特開平6−110343号公報 特開平9−50197号公報
そこで、本発明の目的は、最適な電圧を各転写部材に印加でき、かつ、安価に製造可能な画像形成装置を提供することである。
本発明は、回転駆動される転写ベルトと、前記転写ベルトの移動方向に沿って該転写ベルトに対向するように並置され、かつ、トナーにより形成された像を担持する複数の感光体と、前記感光体に前記転写ベルトを介して対向するように並置され、かつ、前記トナーとは逆極性の電荷を該転写ベルトに付与する複数の転写部材と、を備え、前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離の内、前記移動方向の最も上流側に配置された感光体と該感光体に対向している前記転写部材との距離が最も大きく、かつ、前記移動方向の最も下流側に配置された感光体と該感光体に対向している前記転写部材との距離が最も小さいこと、を特徴とする。
感光体と転写部材との間の距離を均一とした場合には、上流側に配置された転写部材には相対的に低い電圧を印加し、下流側に配置された転写部材には相対的に高い電圧を印加する必要がある。ところが、本発明のように転写部材を配置することにより、上流側に配置された感光体と転写部材との間の抵抗値は相対的に大きくなり、下流側に配置された感光体と転写部材との間の抵抗値は相対的に小さくなる。その結果、転写部材の位置を変化させるだけで、新たな部品を追加することなく、最適な転写電圧を印加することが可能となる。
本発明において、前記各転写部材は、対向している前記感光体に対して、前記移動方向の下流側にずらされて配置されていてもよい。
本発明において、前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離は、前記移動方向の上流側から下流側にいくにしたがって、小さくなっていてもよい。
本発明において、前記各転写部材に電荷を付与する1以上該転写部材の数未満の電源を、更に備えていてもよい。
本発明において、前記転写ベルトは、前記感光体と対向する面において、転写媒体を吸着保持し、前記転写部材は、前記転写ベルトを介して前記転写媒体に電荷を付与することにより、該転写媒体に対して前記トナーにより形成された像を転写してもよい。
本発明において、前記トナーにより形成された像は、前記転写ベルトに対して転写されてもよい。
本発明において、前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離がそれぞれ等しく設定された状態で、前記トナーにより形成された像の転写後に該各感光体に残存したトナー量が最小となるときの該各転写部材に印加されている転写電圧に対して、前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離を、前記転写電圧が大きくなるにしたがって小さくしてもよい。
本発明において、前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離がそれぞれ等しく設定された状態で、前記トナーにより形成された像の転写後に該各感光体に残存したトナー量が所定量以下となるときの該各転写部材に印加されている転写電圧の範囲に対して、前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離を、前記転写電圧の範囲が高電圧側にずれるにしたがって小さくしてもよい。
(画像形成装置の構成について)
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。まず、画像形成装置の構成について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、電子写真方式によるカラープリンタであって、いわゆるタンデム式であってかつ直接転写式で4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)の画像を合成するように構成したものである。該画像形成装置は、図1に示すように、転写ベルト1、駆動ローラ2、従動ローラ3、作像ユニット10Y,10M,10C,10K、カセット14、転写部材15Y,15M,15C,15K及び定着ユニット21を備える。また、作像ユニット10Y,10M,10C,10Kはそれぞれ、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、現像器12Y,12M,12C,12K及びレーザ走査装置13Y,13M,13C,13Kを含む。
図2は、画像形成装置の要部を示した図である。図2には、主に、トナー画像の転写に関連する構成が記載されている。具体的には、転写ベルト1、駆動ローラ2、従動ローラ3、吸着ローラ4、コイルばね5、作像ユニット10Y,10M,10C,10K、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、転写部材15Y,15M,15C,15K、高圧電源20及び定着ユニット21が記載されている。なお、以下では、作像ユニット10Y,10M,10C,10Kについて、個別の作像ユニット10を指す場合には、参照符号の後ろにY,M,C,Kを付し、作像ユニット10Y,10M,10C,10Kを総称する場合には、単に作像ユニット10と記載する。感光体ドラム11、現像器12、レーザ走査装置13及び転写部材15についても同様である。
作像ユニット10Y,10M,10C,10Kは、以下に示す手順により、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの周面にY,M,C,Kのトナー画像を形成する。具体的には、感光体ドラム11は、転写ベルト1の移動方向に沿って該転写ベルト1に対向するように並置されている。これにより、図2に示すように、感光体ドラム11と転写ベルト1とにより挟まれたニップ部Nが形成される。感光体ドラム11の周面は、図示しない帯電器により一様に負の電荷で帯電させられる。レーザ走査装置13は、Y,M,C,Kの画像データに基づいて図示しない制御部により制御されて、感光体ドラム11にレーザ光を照射する。これにより、感光体ドラム11の周面には静電潜像が形成される。
現像器12は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を格納しており、現像ローラを備える。現像ローラは、現像器12内で負の電荷に帯電させられたトナーを、感光体ドラム11に対して供給することにより、感光体ドラム11の周面にトナー画像を形成する。これにより、感光体ドラム11は、トナー画像をその周面に担持する。なお、現像剤は、2成分現像剤に限らず、1成分現像剤であってもよい。
カセット14は、紙等の転写媒体Sを1枚ずつ供給する役割を果たす。転写ベルト1は、駆動ローラ2と従動ローラ3とに無端状に巻回保持され、図2に示すように、駆動ローラ2によって矢印A方向に定速度で回転駆動される。該転写ベルト1は、ポリカーボネード、ポリイミド、ポリフッ化ビニリデン又はポリブチレンテレフタレート等を主成分とし、その膜厚は、80〜150μmである。また、該転写ベルト1の表面抵抗率は、1.0×108〜1.0×1012Ω/□であり、該転写ベルト1の体積抵抗率は、1.0×108〜1.0×1012Ω・cmである。なお、転写ベルト1の構成はこれに限らない。
転写媒体Sは、図2に示すように、矢印B方向から1枚ずつ供給され、吸着ローラ4から付与される電界にて転写ベルト1の感光体ドラム11と対向する面(以下、吸着搬送面1aと称す)に静電的に吸着され、矢印A方向に搬送される。転写ベルト1は、図2に示すように、従動ローラ3がコイルばね5にて弾性的に付勢されることで一定の張力を保持している。
転写部材15は、転写ベルト1を介して各感光体ドラム11に対向するように並置される。具体的には、転写部材15は、ニップ部N近傍において、転写ベルト1の吸着搬送面1aの内側に弾性的に圧接されている。該転写部材15は、以下に詳述する構成からなる導電性材料からなり、対向している感光体ドラム11に対して、転写ベルト1の移動方向(矢印A方向)の下流側にずらされて配置されている。なお、転写部材15の配置の詳細についても、後述する。
高圧電源20は、各転写部材15に対して共通して1つだけ設けられ、該各転写部材15に対して所定値の転写電圧を印加する。これにより、高圧電源20は、転写部材15にトナーとは逆極性の電荷(正の電荷)を付与する。各感光体ドラム11の周面に形成されたトナー画像は、転写ベルト1の吸着搬送面1aに吸着されて搬送される転写媒体Sに、トナーとは逆極性の電荷(正の電荷)が転写部材15から転写ベルト1を介して付与されることにより転写される。
上述した転写プロセスが、Y,M,C,Kの順に各ニップ部Nにて行われることにより、Y,M,C,Kのトナー画像が合成されて、カラーのトナー画像が転写媒体Sに転写される。定着ユニット21は、加熱処理及び加圧処理を転写媒体Sに対して施すことにより、該転写媒体Sにトナー画像を定着させる。
ところで、前記転写部材15は、導電性材料からなり、例えば以下に説明するように金属製ローラなどで構成される。
(転写部材の具体例について)
図3に転写部材15の第1例を示す。この転写部材15は、金属製のシャフト16をそのまま転写ローラとして構成したものである。金属材料としては、鉄の表面にニッケルめっきを施したものや、ステンレス、アルミニウム等が適している。また、図4に示す第2例のように、転写部材15を中空の金属製のパイプとすることで、該転写部材15の軽量化を図ることができる。
また、図5に示す転写部材15の第3例のように、導電性ポリアセタールなどからなる複数の導電性樹脂スリーブ18aを金属製のシャフト18bに被せてローラ体としたものであってもよい。
あるいは、図6に示す第4例の転写部材のように、表面抵抗率が約100Ωのフッ素系樹脂やポリアミド系樹脂等からなる導電性フィルム19であってもよい。
(転写部材の配置について)
以下に、転写部材15の配置について図7を参照しながら説明する。図7は、感光体ドラム11と転写部材15との位置関係を示した図である。なお、図7では、転写ベルト1の感光体ドラム11及び転写部材15への巻きかかりは省略されている。
前述した導電性材料からなる転写部材15は、それ自体が電気抵抗が小さな値であるため、半導電性の転写ベルト1自体の電気抵抗成分を利用して転写電界を形成する必要がある。具体的には、感光体ドラム11に対して、転写部材15を2〜6mm程度搬送方向の下流側に配置し、その距離に相当する転写ベルト1の電気抵抗を利用する。
ここで、従来では、図13に示すように、転写ベルト101の移動方向において、各感光体ドラム111と該各感光体ドラム111に対向する転写部材115との距離Lは、均一であった。したがって、その距離Lに相当する転写ベルト101の電気抵抗の大きさも均一であった。しかしながら、下流側の作像ユニット110は、転写ベルト101や転写媒体Sが帯電された状況下においてトナー画像を転写媒体Sに転写する必要があると共に、既にトナー画像が転写された転写媒体Sの上にトナー画像を転写する必要があった。そのため、下流側の転写部材115の最適な転写電圧は、上流側の転写部材115の最適な転写電圧よりも高くなっていた。具体的には、後述する本願発明者が行った実験によれば、転写部材115Y,115M,115C,115Kへの最適な転写電圧は、それぞれ2000V,2500V,2500V,3000Vであった。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置では、図7に示すように、転写ベルト1の移動方向において、各感光体ドラム11と該各感光体ドラム11に対向する転写部材15との距離LY,LM,LC,LKの内、最も上流側に配置された感光体ドラム11Yと該感光体ドラム11Yに対向する転写部材15Yとの距離LYが最も大きく、かつ、最も下流側に配置された感光体ドラム11Kと該感光体ドラム11Kに対向する転写部材15Kとの距離LKが最も小さくなるようにしている。また、距離LMと距離LCとは等しくなるように設定されている。
図7に示すように転写部材15を配置することで、感光体ドラム11Yと転写部材15Yとの間の電気抵抗を相対的に大きくすることができると共に、感光体ドラム11Kと転写部材15Kとの間の電気抵抗を相対的に小さくすることができる。これにより、転写部材15Yへの最適な転写電圧を相対的に高くすることができると共に、転写部材15Kへの最適な転写電圧を相対的に低くすることができる。その結果、転写部材15Y,15M,15C,15Kのそれぞれの最適な転写電圧に調整することができる。具体的には、後述する本願発明者が行った実験によれば、距離LY,LM,LC,LKをそれぞれ5mm,4mm,4mm,3mmとすることで、ツェナーダイオード等の部品を追加することなく、転写部材15に印加すべき最適な転写電圧に調整することができる。
(実験について)
本実施形態に係る画像形成装置が奏する効果をより明確なものとするために、本願発明者は以下に詳述する実験を行った。具体的には、図2に示す本実施形態に係る画像形成装置と、図13に示す従来の画像形成装置とにおいて、転写部材15,115に印加する転写電圧を変化させて、感光体ドラム11,111から転写媒体Sへのトナーの転写効率を計測した。以下に、実験条件を示す。
温度:23℃
湿度:65%
転写ベルトの移動速度:150mm/s
感光体ドラムのベタパッチ部(図1のベタパッチ部BP)におけるトナー付着量:6g/m2
転写ベルトの表面抵抗率(平均値):5.0×1010Ω/□
転写ベルトの体積抵抗率(平均値):5.0×108Ω・cm
ニップ部の転写ベルトの移動方向における幅:1〜2mm
転写媒体:坪量80g/m2の普通紙
距離L:4mm
距離LY:5mm
距離LM:4mm
距離LC:4mm
距離LK:3mm
転写電圧:500V〜4000Vを500V刻みで印加(一部の転写部材では、500V、3500V、4000Vについては印加せず)
次に、転写効率の計測方法について説明する。なお、計測方法の説明では、図1及び図2に示す本実施形態に係る画像形成装置を用いるが、図13に示す画像形成装置についても同じように計測される。また、以下の転写効率の計測は、転写部材毎及び転写電圧毎に行われる。
まず、現像器12を用いて、感光体ドラム11にベタパターンのトナー像を形成する。次に、転写前のベタパターンの単位面積当たりのトナー量を吸引法で測定する。ここで得られた単位面積当たりのトナー量を測定値1と称す。吸引法とは、吸引ノズルで所定面積(50mm×10mm)のトナーを吸引し、吸引ノズルにより捕集されたトナー重量を前記所定面積で割って、単位面積当たりのトナー量を算出する方法である。
更に、転写後に転写媒体S上に転写されたトナーの単位面積当たりのトナー量を吸引法で測定する。ここで得られた単位面積当たりのトナー量を測定値2と称す。なお、吸引法は既に説明を行ったので、その説明を省略する。最後に、測定値2を測定値1で割って100をかけることにより、転写効率を得る。
以上のような条件及び計測方法によって得られた実験結果を図8ないし図11に示す。図8及び図9は、図13に示す画像形成装置の転写効率と転写電圧との関係を示したグラフである。図8(a)は、転写部材115Yに関するグラフであり、図8(b)は、転写部材115Mに関するグラフである。図9(a)は、転写部材115Cに関するグラフであり、図9(b)は、転写部材115Kに関するグラフである。図10及び図11は、図1及び図2に示す画像形成装置の転写効率と転写電圧との関係を示したグラフである。図10(a)は、転写部材15Yに関するグラフであり、図10(b)は、転写部材15Mに関するグラフである。図11(a)は、転写部材15Cに関するグラフであり、図11(b)は、転写部材15Kに関するグラフである。なお、縦軸は転写効率を示し、横軸は転写電圧を示す。
図13に示す従来の画像形成装置では、図8(a)に示すように、転写部材115Yに2000Vの転写電圧を印加したときに転写効率が最も高くなった。また、図8(b)に示すように、転写部材115Mに2500Vの転写電圧を印加したときに転写効率が最も高くなった。また、図9(a)に示すように、転写部材115Cに2500Vの転写電圧を印加したときに転写効率が最も高くなった。また、図9(b)に示すように、転写部材115Kに3000Vの転写電圧を印加したときに転写効率が最も高くなった。以上のように、距離Lを一定にすると、各転写部材115Y,115M,115C,115Kにおいて最適な転写電圧がばらつくことが理解できる。
一方、図1及び図2に示す本実施形態に係る画像形成装置では、図10及び図11に示すように、転写部材15Y,15M,15C,15Kのそれぞれに2500Vの転写電圧を印加したときに転写効率が最も高くなった。すなわち、距離LY>距離LM=距離LC>距離LKとすることにより、各転写部材15Y,15M,15C,15Kにおいて最適な転写電圧に調整可能であることが理解できる。すなわち、ツェナーダイオード等の部品を追加することなく、距離LY,LM,LC,LKを変化させることだけで、転写部材15に印加すべき最適な転写電圧に調整できることが理解できる。
(距離LY,LM,LC,LKの決定方法について)
以下に、距離LY,LM,LC,LKの決定方法の一例について説明する。距離LY,LM,LC,LKは、以下の手順により決定される。
まず、図13に示すように、各感光体ドラム111と該各感光体ドラム111に対向する転写部材115との距離Lがそれぞれ等しい画像形成装置を準備する。該画像形成装置において、トナー画像の転写を行う。この際、前記実験のように複数種類の転写電圧を印加する。そして、転写後に各感光体ドラム111に残存した残トナー量の計測を行う。
ここで残トナー量の計測方法について説明する。残トナー量の計測は、以下の手順により行われる。まず、トナー画像の転写後の感光体ドラム111に残存したトナーを透明テープにより剥離する。次に、この透明テープを白紙上に貼り付ける。そして、予め該白紙に貼り付けてあるトナーが全く付着していない透明テープと、トナーが付着した前記透明テープとを比較して、これらの色差ΔEを測定する。
ここで、Y,M,C,Kの色毎に、残トナー量(透明テープに付着したトナーの量)と色差ΔEとの関係が、図12に示すグラフのように、実験により求められている。図12は、残トナー量と色差ΔEとの関係を示したグラフである。縦軸は残トナー量を示し、横軸は色差ΔEを示す。このグラフの曲線をそれぞれ2次関数に近似して、Y,M,C,Kの色毎に、残トナー量と色差ΔEとの関係式を得る。この関係式に、測定して得た色差ΔEを代入して、残トナー量を得る。
この残トナー量の計測は、感光体ドラム111毎に転写電圧毎に行われる。次に、計測した残トナー量が最小となるときの転写電圧の大きさを転写部材115毎に特定する。この転写電圧の大きさが相対的に大きな転写部材115に対応する転写部材15ついては、転写部材15と感光体ドラム11との距離を相対的に小さく設定し、転写電圧の大きさが相対的に小さな転写部材115に対応する転写部材15については、転写部材15と感光体ドラム11との距離を相対的に大きく設定する。
また、残トナー量が最小となるときの転写電圧の大きさに基づくのではなく、残トナー量が所定量以下となるときの転写電圧の範囲を転写部材115毎に特定する。この転写電圧の範囲が高電圧側にずれるにしたがって、転写部材115に対応する転写部材15と感光体ドラム11との距離を相対的に小さく設定し、この転写電圧の範囲が低電圧側にずれるにしたがって、転写部材115に対応する転写部材15と感光体ドラム11との距離を相対的に大きく設定する。
なお、本実施形態において、転写ベルト1の移動方向における感光体ドラム11と該感光体ドラム11に対向する転写部材15との距離とは、具体的には、転写部材15と転写ベルト1が当接する部分と、ニップ部Nとの距離を指す。
(他の実施形態)
なお、本実施形態に係る画像形成装置は、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、本実施形態に係る画像形成装置は、トナー画像を転写ベルト1上に1次転写して合成した後、転写媒体S上に2次転写する中間転写方式の1次転写部に適用することも可能である。あるいは、図1に示すように転写媒体Sの吸着面が側方を向いている形式のみならず、下方を向いている形式や上方を向いている形式等であってもよい。
また、感光体ドラム11と該感光体ドラム11に対向している転写部材15との距離は、転写ベルト1の移動方向の上流側から下流側へと行くにしたがって、小さくなるように設定されていてもよい。すなわち、感光体ドラム11と該感光体ドラム11に対向している転写部材15との距離は、転写性に応じて、以下の7種類の組み合わせの中から適宜選択されればよい。
(1)LK=LC=LM<LY
(2)LK=LC<LM<LY
(3)LK<LC=LM<LY
(4)LK<LC<LM<LY
(5)LK=LC<LM=LY
(6)LK<LC=LM=LY
(7)LK<LC<LM=LY
本実施形態に係る画像形成装置では、高圧電源20が1つだけの場合について説明したが、該高圧電源20の数はこれに限らない。高圧電源20は、1つ以上転写部材15の数未満であればよい。
また、本実施形態に係る画像形成装置は、プリンタ、複写機、ファックスやこれらの複合機に対して適用可能である。
本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。 前記画像形成装置の要部を示した図である。 転写部材の第1例を示した図である。 転写部材の第2例を示した図である。 転写部材の第3例を示した図である。 転写部材の第4例を備えた画像形成装置の要部を示した図である。 感光体ドラムと転写部材との位置関係を示した図である。 従来の画像形成装置の転写効率と転写電圧との関係を示したグラフである。 従来の画像形成装置の転写効率と転写電圧との関係を示したグラフである。 本実施形態に係る画像形成装置の転写効率と転写電圧との関係を示したグラフである。 本実施形態に係る画像形成装置の転写効率と転写電圧との関係を示したグラフである。 残トナー量と色差ΔEとの関係を示したグラフである。 一般的な画像形成装置の要部を示した図である。
符号の説明
1 転写ベルト
1a 吸着搬送面
2 駆動ローラ
3 従動ローラ
4 吸着ローラ
10Y,10M,10C,10K 作像ユニット
11Y,11M,11C,11K 感光体ドラム
12Y,12M,12C,12K 現像器
15Y,15M,15C,15K 転写部材
20 高圧電源
S 転写媒体
N ニップ部

Claims (8)

  1. 回転駆動される転写ベルトと、
    前記転写ベルトの移動方向に沿って該転写ベルトに対向するように並置され、かつ、トナーにより形成された像を担持する複数の感光体と、
    前記感光体に前記転写ベルトを介して対向するように並置され、かつ、前記トナーとは逆極性の電荷を該転写ベルトに付与する複数の転写部材と、
    を備え、
    前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離の内、前記移動方向の最も上流側に配置された感光体と該感光体に対向している前記転写部材との距離が最も大きく、かつ、前記移動方向の最も下流側に配置された感光体と該感光体に対向している前記転写部材との距離が最も小さいこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記各転写部材は、対向している前記感光体に対して、前記移動方向の下流側にずらされて配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離は、前記移動方向の上流側から下流側にいくにしたがって、小さくなっていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 前記各転写部材に電荷を付与する1以上該転写部材の数未満の電源を、
    更に備えること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記転写ベルトは、前記感光体と対向する面において、転写媒体を吸着保持し、
    前記転写部材は、前記転写ベルトを介して前記転写媒体に電荷を付与することにより、該転写媒体に対して前記トナーにより形成された像を転写すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記トナーにより形成された像は、前記転写ベルトに対して転写されること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離がそれぞれ等しく設定された状態で、前記トナーにより形成された像の転写後に該各感光体に残存したトナー量が最小となるときの該各転写部材に印加されている転写電圧に対して、前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離を、前記転写電圧が大きくなるにしたがって小さくすること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離がそれぞれ等しく設定された状態で、前記トナーにより形成された像の転写後に該各感光体に残存したトナー量が所定量以下となるときの該各転写部材に印加されている転写電圧の範囲に対して、前記各感光体と該各感光体に対向している前記転写部材との距離を、前記転写電圧の範囲が高電圧側にずれるにしたがって小さくすること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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