JP2009053096A - 測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的簡素な構成によって、より適切な周波数スペクトルをもつテラヘルツ波を発生することができる測定装置を提供する。
【解決手段】第1テラヘルツ波発生源20は、パルス光L5(波長:780nm)を受けてテラヘルツ波T1を発生し、第2テラヘルツ波発生源30は、パルス光L2(波長:1.56μm)を受けてテラヘルツ波T2を発生する。検出部40は、パルス光L5およびL2と共通のパルス光光源10で発生したパルス光L6に応答して、測定対象OBJを透過した後のテラヘルツ波T1,T2の強度に応じた測定信号を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】第1テラヘルツ波発生源20は、パルス光L5(波長:780nm)を受けてテラヘルツ波T1を発生し、第2テラヘルツ波発生源30は、パルス光L2(波長:1.56μm)を受けてテラヘルツ波T2を発生する。検出部40は、パルス光L5およびL2と共通のパルス光光源10で発生したパルス光L6に応答して、測定対象OBJを透過した後のテラヘルツ波T1,T2の強度に応じた測定信号を出力する。
【選択図】図1
Description
この発明は、テラヘルツ波を用いて測定対象の特性を測定する測定装置に関し、より特定的には、より適切な周波数スペクトルをもつテラヘルツ波を測定対象に容易に照射できる構成に関する。
近年、量子エレクトロニクスや半導体工業の進歩によって、テラヘルツ波を応用した様々な技術が提案されている。テラヘルツ波は、周波数が約0.01〜100THz(波長が3μm〜30mm)の電磁波である。このようなテラヘルツ波の応用の一例として、テラヘルツ領域における各種物質(測定対象)に対する特性測定が試みられている。
一般的に、測定される測定対象の特性は、周波数領域における特性値(たとえば、透過率スペクトルなど)であるので、測定対象に照射するテラヘルツ波の周波数スペクトルは、可能な限り広帯域であることが好ましい。また、測定対象に応じて、テラヘルツ波の周波数スペクトルを適切に変更できることが好ましい。このようなニーズを満たすために、たとえば特開2000−049402号公報(特許文献1)には、周波数スペクトルの切り換えを容易に行なうことができるテラヘルツ波発生装置が開示されている。
また、特開2005−129732号公報(特許文献2)には、広帯域のテラヘルツパルス光を発生するテラヘルツ光発生装置および様々な測定目的に適するテラヘルツ光測定装置が開示されている。より具体的には、特開2005−129732号公報(特許文献2)には、レーザ光源から放射されたパルス光L1をビームスプリッタで2つのパルス光L2,L3に分割し、一方のパルス光L2を光伝導アンテナに照射してテラヘルツパルス光T1を発生させるとともに、他方のパルス光L3を半導体部材に照射してテラヘルツパルス光T2を発生させる構成が開示されている。なお、半導体部材としては、GaAs基板にGaAsエピタキシャル膜を形成したものが開示されている。
さらに、非特許文献1には、テラヘルツ波の発生源として、従来の光伝導アンテナや半導体部材に加えて、DASTと称される有機非線形光学結晶を用いることが提案されている。
特開2000−049402号公報
特開2005−129732号公報
Masayoshi Tonouchi, "Cutting-edge terahertz technology", nature photonics, February 2007, Volume 1 No 2 pp97-105
ところで、上述した光伝導アンテナ、半導体部材および有機非線形光学結晶などのテラヘルツ波の発生源は、パルス光を照射することでテラヘルツ波を発生するが、その受光特性はまちまちである。たとえば、非特許文献1には、1560nm波長のパルス光をDASTに照射する構成が開示されているが、光伝導アンテナや半導体部材は、そのパルス光の半波長に相当する780nm波長のパルス光に対する感受性が高いことが知られている。
そのため、特開2005−129732号公報(特許文献2)に開示される構成において、テラヘルツ波の発生源として、光伝導アンテナまたは半導体部材と、DASTなどの有機非線形光学結晶とを組合せて使用しようとすると、一方の発生源におけるテラヘルツ波の発生効率が低下するという課題があった。
これに対して、複数のテラヘルツ波の発生源を組合せて使用するために、それぞれに適した波長をもつパルス光を発生するための複数のパルス光光源を設ける構成も考えられる。しかしながら、このような構成では、以下のような理由によって実現することは困難である。すなわち、テラヘルツ波のパルス幅が非常に短いため、通常の測定方法では、テラヘルツ波の強度を時系列に測定することができない。そこで、特開2000−049402号公報(特許文献1)や特開2005−129732号公報(特許文献2)に開示されるように、同一のパルス光光源から発生するパルス光がテラヘルツ光検出器へ到達するまでの遅延時間を順次変更することで、テラヘルツ波の強度を時系列に測定する構成が一般的となっている。したがって、このような測定方法を採用する限りにおいて、各パルス光光源が発生するパルス光のタイミングをナノ秒オーダで一致させる必要があり、現実的ではない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、比較的簡素な構成によって、より適切な周波数スペクトルをもつテラヘルツ波を発生することができる測定装置を提供することである。
この発明のある局面に従えば、テラヘルツ波を用いて測定対象の特性を測定する測定装置を提供する。測定装置は、パルス光光源と、波長変換部と、第1および第2テラヘルツ波発生源と、結合部と、導波路と、検出部と、導光路とを含む。パルス光光源は、第1波長をもつ第1パルス光を発生する。波長変換部は、第1パルス光を受けて、第2波長をもつ第2パルス光を発生する。第1および第2テラヘルツ波発生源は、それぞれ第1および第2パルス光を受けて、第1および第2テラヘルツ波をそれぞれ発生する。結合部は、第1テラヘルツ波と第2テラヘルツ波とを結合する。導波路は、結合部において結合されたテラヘルツ波を測定対象へ導く。導光路は、第2パルス光を検出部へ導く。検出部は、測定対象を透過した後のテラヘルツ波を検出するとともに、第2パルス光に応答して、入射しているテラヘルツ波の強度に応じた電気信号を出力する。
この発明の別の局面に従えば、テラヘルツ波を用いて測定対象の特性を測定する測定装置を提供する。測定装置は、パルス光光源と、第1および第2テラヘルツ波発生源と、結合部と、導波路と、検出部と、導光路とを含む。パルス光光源は、第1波長をもつ第1パルス光および第2波長をもつ第2パルス光を同時に発生する。第1および第2テラヘルツ波発生源は、それぞれ第1および第2パルス光を受けて、第1および第2テラヘルツ波をそれぞれ発生する。結合部は、第1テラヘルツ波と第2テラヘルツ波とを結合する。導波路は、結合部において結合されたテラヘルツ波を測定対象へ導く。導光路は、第2パルス光を検出部へ導く。検出部は、測定対象を透過した後のテラヘルツ波を検出するとともに、第2パルス光に応答して、入射しているテラヘルツ波の強度に応じた電気信号を出力する。
好ましくは、測定装置は、第2パルス光のパルス光光源から検出部までの伝搬経路長を変化させる伝搬経路長変化部をさらに含む。
好ましくは、測定装置は、変調部と、信号処理部とをさらに含む。変調部は、第1テラヘルツ波発生源から発生する第1テラヘルツ波および第2テラヘルツ波発生源から発生する第2テラヘルツ波の少なくとも一方を所定の変調周波数で強度変調する。信号処理部は、検出部が出力する電気信号を信号処理する。より具体的には、信号処理部は、電気信号の変調周波数に対応する周波数成分に基づいて、テラヘルツ波の強度に応じた信号を出力する。
好ましくは、第1波長は、第2波長の整数倍である。
この発明によれば、比較的簡素な構成によって、より適切な周波数スペクトルをもつテラヘルツ波を発生することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、この発明の実施の形態1に従う測定装置100の概略構成図である。
(全体構成)
図1は、この発明の実施の形態1に従う測定装置100の概略構成図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態1に従う測定装置100は、テラヘルツ時間領域分光法(THz−TDS:Terahertz Time Domain Spectrum analysis method)によって、測定対象OBJの特性を測定する。特に、測定装置100は、測定対象OBJにテラヘルツ波を照射するとともに、当該測定対象OBJを透過した後のテラヘルツ波に基づいて、その特性を取得する透過型の時間領域分光法を採用する。
本実施の形態に従う測定装置100は、特性の異なる複数のテラヘルツ波発生源を用いて複数のテラヘルツ波を発生するとともに、当該複数のテラヘルツ波を結合した上で、測定対象OBJに対して照射する。以下、このような動作を実現するための構成について説明する。
測定装置100は、演算装置2と、パルス光光源10と、λ/2板12,17と、偏光ビームスプリッタ14,18と、第2次高調波発生部(SHG:Second Harmonic Generation)16と、第1テラヘルツ波発生源20と、第2テラヘルツ波発生源30と、結合部22と、軸外し放物面ミラー50,52,54,56,58と、検出部40と、ミラー34,36,42,44,46a,46b,48と、遅延ステージ70と、遅延ステージ駆動機構72と、信号処理部64と、発振器62と、光チョッパ32とを含む。
パルス光光源10は、第1テラヘルツ波発生源20、第2テラヘルツ波発生源30および検出部40を駆動するためのパルス光L1を発生する。より具体的には、パルス光光源10は、代表的に、フェムト秒(10−15秒)オーダのパルス幅をもつパルス光L1を周期的に照射する。パルス光光源10は、一例としてEr(エルビニウム)ドープファイバレーザを含んで構成され、発生するパルス光L1の波長は1.56μmである。なお、パルス光光源10におけるパルス光L1の発振周期は、数10MHz(数10n秒周期)オーダである。
λ/2板12は、パルス光光源10で発生したパルス光L1の偏光方向を予め定められた方向に調整する。そして、このλ/2板12を通過したパルス光L1は、偏光ビームスプリッタ14へ入射する。偏光ビームスプリッタ14は、λ/2板12を通過後のパルス光L1をその偏光方向に応じて二分割し、分割した光の一方(パルス光L2)を第2次高調波発生部16へ出力し、他方(パルス光L3)をミラー34へ出力する。さらに、パルス光L3は、ミラー34および36を順に伝搬して、第2テラヘルツ波発生源30へ入射する。
第2次高調波発生部16は、パルス光L2を受けて、パルス光L2の波長とは異なる波長をもつパルス光L3を発生する波長変換部である。より具体的には、第2次高調波発生部16は、代表的に非線形光学結晶からなり、パルス光L2との光学的な相互作用によって、パルス光L2の波長の1/2の波長をもつパルス光L4を発生する。本実施の形態では、パルス光L2の波長が1.56μmであるので、パルス光L4の波長は780nmとなる。すなわち、パルス光L2の波長は、パルス光L4の波長の2倍となる。さらに、より次数の高いパルス光を発生することも可能であり、この場合には、パルス光L2の波長はパルス光L4の波長の整数倍となる。そして、第2次高調波発生部16で発生したパルス光L4は、λ/2板17へ入射する。
λ/2板17は、第2次高調波発生部16で発生したパルス光L4の偏光方向を予め定められた方向に調整する。そして、このλ/2板17を通過したパルス光L4は、偏光ビームスプリッタ18へ入射する。
偏光ビームスプリッタ18は、入射したパルス光L4をその偏光方向に応じて二分割し、分割した光の一方(パルス光L5)を第1テラヘルツ波発生源20へ出力し、他方(パルス光L6)をミラー42へ出力する。
このように、偏光ビームスプリッタ14では、パルス光L1の偏光方向に応じて分割比が変化し、偏光ビームスプリッタ18では、パルス光L4の偏光方向に応じて分割比が変化する。そのため、λ/2板12および17の回転角度をそれぞれ任意に変更可能に構成することで、パルス光L5,L3,L6の強度をそれぞれ任意に変更することができる。後述するように、パルス光L5は、第1テラヘルツ波発生源20が第1テラヘルツ波T1を発生するためのポンプ光として使用され、パルス光L3は、第2テラヘルツ波発生源30が第2テラヘルツ波T2を発生するためのポンプ光として使用されるので、パルス光L5およびパルス光L3の強度を任意に変更できるということは、テラヘルツ波T1およびT2の強度を任意に変更できることを意味する。このような構成によって、測定対象OBJに照射されるテラヘルツ波(テラヘルツ波T1およびT2の合成波)の周波数スペクトルを比較的高い自由度で調整することができる。
なお、パルス光光源10から発生するパルス光L1、および第2次高調波発生部16で発生するパルス光L4の回転角に対する偏光特性が対称でない場合には、それぞれλ/2板12および17を設ける代わりに、偏光ビームスプリッタ14および18を回転可能に構成してもよい。
第1テラヘルツ波発生源20は、パルス光L5(波長:780nm)を受けてテラヘルツ波T1を発生するテラヘルツ波発生源であり、第2テラヘルツ波発生源30は、パルス光L2(波長:1.56μm)を受けてテラヘルツ波T2を発生するテラヘルツ波発生源である。このように、本実施の形態に従う測定装置100においては、テラヘルツ波発生源20,30にそれぞれ入射するパルス光L5,L2の波長が互いに異なるので、それぞれの受光特性を各波長に適合させる。
より具体的には、波長780nmのパルス光に適したテラヘルツ波発生源としては、LTGaAs光伝導スイッチ、InAsなどの半導体基板、ZnTeなどの電気光学結晶などを用いることができる。一方、波長1.56μmのパルス光に適したテラヘルツ波発生源としては、4-dimethylamino-N-methyl-4-stilbazolium tosylate(DAST)などの有機非線形光学結晶やInSbなどの半導体基板を用いることができる。本実施の形態においては、第1テラヘルツ波発生源20は、LTGaAs光伝導スイッチからなり、第2テラヘルツ波発生源30は、DASTからなる場合について説明する。なお、LTGaAs光伝導スイッチは、GaAs基板にGaAsエピキタシャル膜を低温成長させることで生成される。
第1テラヘルツ波発生源20は、収束レンズ20aと、光伝導スイッチ20bと、Siレンズ20cとを含む。収束レンズ20aは、偏光ビームスプリッタ18からのパルス光L5を、光伝導スイッチ20bの所定位置へ収束する。光伝導スイッチ20bは、パルス光L5によって励起されて、パルス状のテラヘルツ波T1を発生する。より具体的には、光伝導スイッチ20bは、基板上に形成された平行電線線路と、当該平行電線線路の一部に形成された微小ダイポールアンテナとからなり、この平行電線線路の両端には、発振器62から所定の交流バイアス電圧が印加されている。そして、微小ダイポールアンテナの部分にパルス光L5が入射することで、所定の電界が生じて、テラヘルツ波T1が発生する。すなわち、光伝導スイッチ20bに入射するパルス光L2がポンプ光となり、テラヘルツ波T1が発生する。また、この発振器62から供給される所定の交流バイアス電圧がテラヘルツ波T1の発生エネルギーとなる。Siレンズ20cは、光伝導スイッチ20bから照射されるテラヘルツ波T1を拡散する。
第2テラヘルツ波発生源30は、収束レンズ30aと、DAST結晶30bとを含む。収束レンズ30aは、ミラー34および36を介して入射したパルス光L2を、DAST結晶30bの所定位置へ収束する。DAST結晶30bは、パルス光L2によって励起されて、パルス状のテラヘルツ波T2を発生する。
なお、LTGaAs光伝導スイッチからなる第1テラヘルツ波発生源20から放射されるテラヘルツ波T1の周波数帯域は、約0.04THz〜4THzであり、第2テラヘルツ波T2の周波数帯域は、約0.2〜7THzである。また、テラヘルツ波T2のパルス幅は、テラヘルツ波T1のパルス幅に比較して狭い。
軸外し放物面ミラー50および52は、第1テラヘルツ波T1を測定対象OBJへ導く。この軸外し放物面ミラー50と軸外し放物面ミラー52との間の伝搬経路上には、結合部22が設けられる。この結合部22は、第1テラヘルツ波発生源20で発生した第1テラヘルツ波T1と、第2テラヘルツ波発生源30で発生した第2テラヘルツ波T2とを結合する。
第1テラヘルツ波発生源20で発生した第1テラヘルツ波T1は、軸外し放物面ミラー50によって、その伝搬方向を90°変化させた後、軸外し放物面ミラー52へ向けて伝搬する。一方、第2テラヘルツ波発生源30で発生した第2テラヘルツ波T2は、軸外し放物面ミラー58によって、その伝搬方向を90°変化させた後、第1テラヘルツ波T1の伝搬方向と直交する方向に伝搬する。ここで、軸外し放物面ミラー50および58は、それぞれテラヘルツ波T1およびT2を反射する際に、それらをほぼ平行光に調整する。
結合部22は、公知のワイヤーグリッドからなるビーム結合素子である。このワイヤーグリッドは、第1テラヘルツ波T1の伝搬方向および第2テラヘルツ波T2の伝搬方向のいずれにも直交する方向に沿って張られた、複数の細い金属線(代表的に、タングステン)からなる。なお、隣接する金属線はいずれも等間隔に配置されている。このような構成により、第1テラヘルツ波T1は、ワイヤーグリッドを透過する一方、第2テラヘルツ波T2は、ワイヤーグリッドで直交方向に反射される。これにより、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2の伝搬方向が揃えられる。そして、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2は、共通の伝搬経路に沿って、軸外し放物面ミラー52へ入射する。
結合部22によって結合されたテラヘルツ波T1,T2は、この軸外し放物面ミラー52によって、その伝搬方向をさらに90°変化させる。このとき、軸外し放物面ミラー52は、テラヘルツ波T1,T2を伝搬経路上の所定の位置に集光する。測定対象OBJは、このテラヘルツ波T1,T2の集光位置(焦点位置)に配置される。
さらに、測定対象OBJを透過した後のテラヘルツ波T1,T2は、軸外し放物面ミラー54および56で順次反射されて、検出部40へ導かれる。具体的には、測定対象OBJを透過した後のテラヘルツ波T1,T2は、軸外し放物面ミラー54によって、その伝搬方向を90°変化させる。さらに、テラヘルツ波T1,T2は、軸外し放物面ミラー56によって、その伝搬方向をさらに90°変化させた後、検出部40へ入射する。
なお、テラヘルツ波は空気中の水蒸気成分による影響を受けやすいので、テラヘルツ波の伝搬経路を囲む区域に対して、減圧や窒素置換などをすることが好ましい。
検出部40は、測定対象OBJを透過した後のテラヘルツ波T1,T2を検出する。すなわち、検出部40は、受光したテラヘルツ波T1,T2の強度に応じた測定信号を信号処理部64へ出力する。また、検出部40は、測定信号を生成するためのエネルギー源として、偏光ビームスプリッタ18で分離されたパルス光L6を受光する。検出部40は、プローブ光であるパルス光L6に応答して、測定対象OBJを透過した後のテラヘルツ波T1,T2の強度に応じた測定信号を出力する。
検出部40は、パルス光L6の波長780nmに対して適切に動作する必要がある。波長780nmのパルス光に適した検出部としては、上述のテラヘルツ波発生源と同様に、LTGaAs光伝導スイッチやZnTeなどの電気光学結晶などを用いることができる。本実施の形態においては、検出部40としてLTGaAs光伝導スイッチを用いる場合について例示する。検出部40は、収束レンズ40aと、光伝導スイッチ40bと、Siレンズ40cとを含む。Siレンズ40cは、上述の第1テラヘルツ波発生源20におけるSiレンズ20cと同様の構成であり、軸外し放物面ミラー56からのテラヘルツ波T1,T2を収束する。また、収束レンズ40aは、偏光ビームスプリッタ18からのパルス光L6を、光伝導スイッチ40bの所定位置へ収束する。光伝導スイッチ40bは、上述の第1テラヘルツ波発生源20における光伝導スイッチ20bと同様の構成であり、一方面にテラヘルツ波T1,T2を受光し、他方面にパルス光L6を受光することで、電気信号である測定信号を出力する。
この測定信号は、本来的に、テラヘルツ波T1,T2の合成強度とパルス光L6の強度との積に応じた値となるが、パルス光L6の強度は時間的に一定とみなすことができるので、測定信号は、実質的にテラヘルツ波T1,T2の合成強度を示すものとなる。したがって、この測定信号は、測定対象OBJのテラヘルツ領域における透過特性についての情報を含む。
偏光ビームスプリッタ18で分配されたパルス光L6は、導光路であるミラー42,44,46a,46b,48を順次伝搬して、検出部40へ導かれる。このパルス光L6の伝搬経路上のミラー46aおよび46bは、遅延ステージ70に配置されている。遅延ステージ70は、遅延ステージ駆動機構72によって、紙面上下方向に移動可能に構成されており、この遅延ステージ70の移動によってミラー46aおよび46bの位置が紙面上下方向に変化する。なお、遅延ステージ駆動機構72は、後述する演算装置2からの制御信号CTRL1に従って、遅延ステージ70を所定速度で移動させる。
遅延ステージ70および遅延ステージ駆動機構72は、検出部40で受光されるテラヘルツ波T1,T2の時間軸上における強度波形をより容易に測定するための構成である。すなわち、テラヘルツ波T1およびT2を発生するためのパルス光L5およびL3は、そのパルス幅がフェムト(10−15)秒オーダであるため、テラヘルツ波T1,T2の時間波形を実時間で測定することは非常に困難である。そこで、テラヘルツ波T1,T2の所定位相における強度を複数回にわたって測定したものを時間軸上で合成することで、全体の時間波形を測定する。
上述したように、検出部40は、パルス光L6が入射したタイミングにおいて、そのときに入射しているテラヘルツ波T1,T2の強度に応じた測定信号を出力するので、テラヘルツ波T1,T2に対するパルス光L6の位相をずらすことで、テラヘルツ波T1,T2の所定位相における強度を測定することができる。
すなわち、遅延ステージ70が所定速度で紙面上または下方向に移動することで、ミラー46aおよび46bの位置が変化し、これによってパルス光光源10から検出部40までのパルス光L6の伝搬経路長が時間的に変化する。すなわち、遅延ステージ70および遅延ステージ駆動機構72は、パルス光L6のパルス光光源10から検出部40までの伝搬経路長を変化させる伝搬経路長変化部に相当する。
この遅延ステージ70の位置変化に応じて、テラヘルツ波T1,T2が検出部40に入射するタイミングと、パルス光L6が検出部40に入射するタイミングとの間の時間差(遅延時間)を時間的に変化することができる。
図2は、テラヘルツ波の時間波形の測定方法の概略を説明するための図である。
図2(a)は、各測定タイミングにおいて測定されるテラヘルツ波の強度を示し、図2(b)は、実時間におけるテラヘルツ波T1,T2およびパルス光L6の時間波形を示す。
図2(a)は、各測定タイミングにおいて測定されるテラヘルツ波の強度を示し、図2(b)は、実時間におけるテラヘルツ波T1,T2およびパルス光L6の時間波形を示す。
図2(b)を参照して、一般的にポンプ光のパルス幅(50〜100フェムト秒)に比較して、テラヘルツ波T1およびT2のパルス幅は長くなるので、パルス光L6の位相を周期毎に順次ずらすことで、テラヘルツ波T1,T2の特定タイミングにおけるテラヘルツ波T1,T2の合成強度を測定することができる。
上述したように、遅延ステージ70が所定の一定速度で移動すると、パルス光L6の伝搬経路長が時間的に変化する。また、テラヘルツ波T1,T2およびパルス光L6は、全く同じ周期で発生するので、各周期におけるテラヘルツ波T1,T2に対するパルス光L6の位相は、所定の速度で変化することになる。
より具体的な一例として、パルス光光源10が50MHzの発振周波数(発振周期20n秒)でパルス光L1を発生し、遅延ステージ70が1mm/秒で移動する場合を考える。この遅延ステージ70の移動によって、パルス光L6の伝搬経路長は、2×1mm/秒で変化することになる。なお、パルス光L6は遅延ステージを往復することに注意されたい。ここで、測定周期(隣接する測定点の時間間隔)を1m秒(1×10−3秒)とすると、テラヘルツ波T1,T2に対するパルス光L6の位相は、ある測定点とこれに続く測定点との間で、20/3×10−15秒(=2×1×10−3m/秒×1×10−3秒/3×108m/秒)だけずれることになる。なお、「3×108m/秒」は光速度である。したがって、この場合には、テラヘルツ波T1,T2を20/3×10−15秒間隔でサンプリング測定できることを意味する。
図2(b)に示すように、各測定時刻t2〜t12において、テラヘルツ波T1,T2に対するパルス光L6の位相は隣接する周期間で所定位相ずつ変化するので、この各測定時間t2〜t12と、各測定時刻t2〜t12に対応するテラヘルツ波の強度値M2〜M12との間の関係をプロットすることで、図2(a)に示すように、その時間軸を伸張した状態でテラヘルツ波T1,T2の時間波形を取得できる。
なお、図2(a)および図2(b)では、測定点および測定時刻を簡略化して示している。
以上のような原理によって、テラヘルツ波T1,T2の合成強度の時間波形が測定される。なお、測定された時間波形は、その時間軸を伸張されたものであるので、周波数スペクトルを算出するためのフーリエ変換処理などにおいては、この時間軸が実時間に補正される。
上述のように、検出部40から出力される測定信号は、第1テラヘルツ波T1と第2テラヘルツ波T2との合成強度を示す。そのため、テラヘルツ波T1およびT2の合成テラヘルツ波に対する周波数スペクトルを測定する場合には特に問題にならないが、各テラヘルツ波T1,T2に対する周波数スペクトルをそれぞれ測定する場合には、それぞれのテラヘルツ波に由来する成分に分離することが好ましい。また、テラヘルツ波の測定過程や伝搬過程において侵入する雑音の影響を抑制することが好ましい。
そこで、本実施の形態に従う測定装置100においては、第1テラヘルツ波発生源20から発生する第1テラヘルツ波T1と、第2テラヘルツ波発生源30から発生する第2テラヘルツ波T2とに対して、それぞれ所定の変調周波数で強度変調を行なった上で測定を行なう。そして、その測定結果に含まれる対応の変調周波数に対応する周波数成分に基づいて、各テラヘルツ波の情報を取得する。ここで、それぞれのテラヘルツ波T1,T2に対する変調周波数を異なるものとすることで、テラヘルツ波T1およびT2の強度信号(強度スペクトル)を独立に取得することができる。これに加えて、テラヘルツ波の測定過程や伝搬過程において侵入する雑音成分を遮断できる。このような処理は、図1に示す発振器62と、光チョッパ32と、信号処理部64とによって実現される。
再度、図1を参照して、発振器62は、第1テラヘルツ波発生源20で発生する第1テラヘルツ波T1を強度変調するための参照信号を発生する。代表的に、発振器62は、所定の変調周波数fc1(たとえば、1Hz〜1MHzの間の任意の周波数)の正弦波を発生する。上述したように、この参照信号の一部は、第1テラヘルツ波発生源20を構成する光伝導スイッチ20bのバイアス電圧として用いられる。このバイアス電圧によって、第1テラヘルツ波T1の強度は周期変動する。
また、光チョッパ32は、代表的に、その周方向に沿って等間隔にスリットが形成された円板と、当該円板を一定回転数で回転駆動するモータとからなる。そして、光チョッパ32は、その円板面がパルス光L3の光学経路上に対して垂直になるように配置される。これにより、パルス光L3は、円板の回転によって、円板の単位時間当りの回転数と当該円板に形成されたスリット数との積に応じた変調周波数fc2(たとえば、1Hz〜30kHzの間の任意の周波数)で、断続(チョッピング)される。すなわち、パルス光L3は、この変調周波数fc2で強度変調されたものとなる。したがって、このパルス光L3をポンプ光として用いる第2テラヘルツ波発生源30は、この変調周波数fc2でその強度を周期変動させる第2テラヘルツ波T2を発生する。
なお、光チョッパ32に代えて、音響光学変調器(AOM:Acousto-Optic Modulator )などを用いてもよい。音響光学変調器を用いる場合の変調周波数は、代表的に数Hz〜数100kHzとなる。
一方、信号処理部64は、検出部40からの測定信号の変調周波数fc1,fc2にそれぞれ対応する周波数成分を抽出し、テラヘルツ波T1,T2の強度に応じた強度信号をそれぞれ出力する。このような周波数成分を抽出するための構成について、図3を参照して説明する。
図3は、信号処理部64における概略の機能構成を示すブロック図である。
図3を参照して、信号処理部64は、代表的に2つのロックインアンプからなり、掛算器641,643と、低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)642,644とを含む。
図3を参照して、信号処理部64は、代表的に2つのロックインアンプからなり、掛算器641,643と、低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)642,644とを含む。
掛算器641は、検出部40(図1)からの測定信号と、発振器62における変調周波数fc1とを乗算して乗算信号を生成する。そして、低域通過フィルタ642は、この乗算信号から所定の周波数帯域以下の成分だけを抽出し、第1テラヘルツ波T1の強度を示す強度信号1として出力する(位相検波出力)。なお、変調周波数fc1は、発振器62からの参照信号に基づいて取得される。
すなわち、掛算器641は検出部40からの測定信号に変調周波数fc1を乗じることで、測定信号に含まれる変調周波数fc1に対応する周波数成分を実質的に直流成分に変換する。このとき、変調周波数fc1とは異なる周波数をもつ雑音成分は、交流成分として乗算信号に現れる。そして、低域通過フィルタ642がこのように周波数軸上で分離された各成分のうち、主として直流成分を通過させることで、変調周波数fc1に対応する周波数成分を抽出することができる。
同様に、掛算器643は、検出部40(図1)からの測定信号と、光チョッパ32における変調周波数fc2とを乗算して乗算信号を生成する。そして、低域通過フィルタ644は、この乗算信号から所定の周波数帯域以下の成分だけを抽出し、第2テラヘルツ波T2の強度を示す強度信号2として出力する。
なお、第1テラヘルツ波T1と第2テラヘルツ波T2とを合成したテラヘルツ波についての周波数スペクトルを取得しようとする場合には、測定対象OBJに入射するテラヘルツ波T1およびT2の位相を互いに一致させる必要がある。これは、何らの変調もなされていない2つのテラヘルツ波が合成した場合には、同位相ではないと誤差が発生するからである。そのため、第1テラヘルツ波発生源20から測定対象OBJまでの第1テラヘルツ波T1の伝搬経路長と、第2テラヘルツ波発生源30から測定対象OBJまでの第2テラヘルツ波T2の伝搬経路長とを厳密に一致させる必要がある。
しかしながら、上述のように、第1テラヘルツ波T1の強度を示す強度信号1と、第2テラヘルツ波T2の強度を示す強度信号2とをそれぞれ独立に取得できる場合には、このようなテラヘルツ波間の位相差を考慮しなくてもよいという利点もある。
再度、図1を参照して、演算装置2は、信号処理部64から出力される強度信号1,2に基づいて、測定対象OBJの特性値を取得する。代表的に、演算装置2は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)などのアルゴリズムに基づいて、時間領域の信号である強度信号1,2を、それぞれ周波数領域の信号である周波数スペクトルに変換する。また、演算装置2は、図示しないユーザからの測定開始信号などに応答して、遅延ステージ駆動機構72を制御するための制御信号CTRL1の出力を開始する。
図4は、この発明の実施の形態1に従う演算装置2の概略のハードウェア構成を示す模式図である。
図4を参照して、演算装置2は、代表的にコンピュータによって実現され、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)200と、CPU200でのプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部212と、CPU200で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)210とを含む。また、ハードディスク部210には、後述するような処理を実現するためのプログラムが予め記憶されており、このようなプログラムは、FDDドライブ216またはCD−ROMドライブ214によって、それぞれフレキシブルディスク216aまたはCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)214aなどから読取られる。
CPU200は、キーボードやマウスなどからなる入力部208を介してユーザなどからの指示を受取るとともに、プログラムの実行によって測定される測定結果などをディスプレイ部204へ出力する。また、CPU200は、インターフェイス部206を介して、信号処理部64や遅延ステージ駆動機構72などとの間でデータ通信を行なう。
(測定例)
以下、この発明の実施の形態1に従う測定装置100を用いて取得したレファレンス(基準値)の測定例を示す。
以下、この発明の実施の形態1に従う測定装置100を用いて取得したレファレンス(基準値)の測定例を示す。
図5は、第1テラヘルツ波T1の強度信号の時間波形を示す図である。図6は、図5に示される時間波形から得られるスペクトル波形(パワースペクトル)を示す図である。
また、図7は、第2テラヘルツ波T2の強度信号の時間波形を示す図である。図8は、図7に示される時間波形から得られるスペクトル波形(パワースペクトル)を示す図である。
本測定例は、第1テラヘルツ波T1に対する変調周波数fc1は100kHzとし、第2テラヘルツ波T2に対する変調周波数fc2は10kHzとした場合の測定結果を示すが、変調周波数fc1が10〜100kHzの任意の周波数、および変調周波数fc2が3〜20kHzの任意の周波数において、同一サンプルに対して、同様の測定結果が得られた。
図5および図7を参照して、第2テラヘルツ波T2のパルス幅が第1テラヘルツ波T1のパルス幅に比較して時間的に狭いことが分かる。すなわち、第2テラヘルツ波T2は、より多くの高周波成分を含むことが分かる。
図6を参照して、第1テラヘルツ波T1では、約0.04THz〜4THzの範囲において、ノイズ成分に対して識別可能なパワースペクトルを得ることができた。また、図8を参照して、第2テラヘルツ波T2は、約0.2〜7THzの範囲において、ノイズ成分に対して識別可能なパワースペクトルを得ることができた。
このように、この発明の実施の形態1に従う測定装置100によれば、パワースペクトル特性の異なる複数のテラヘルツ波を同時に照射するとともに、各テラヘルツ波に由来する周波数スペクトルをそれぞれ個別に取得することができる。そのため、測定対象に応じて、所望の周波数スペクトルをもつテラヘルツ波を発生させて、測定対象の特性を測定することができる。
なお、図6および図8でが、減少ピークが多数存在するが、これらのピークはテラヘルツ波の伝搬経路中に存在する空気中の水蒸気に由来するものである。
次に、この発明の実施の形態1に従う測定装置100を用いて取得した測定対象の測定例を示す。測定対象としては、D−マルトース50mgとポリエチレン粉末50mgとを混ぜて錠剤としたものを用いた(サンプル)。また、このサンプルと比較するために、ポリエチレン粉末50mgを錠剤としたもの(参照サンプル)についても測定を行なった。
図9は、サンプルおよび参照サンプルに対して測定される第1テラヘルツ波T1の強度信号の時間波形を示す図である。図10は、図9に示されるサンプルの時間波形から得られる吸収スペクトルを示す図である。
また、図11は、サンプルおよび参照サンプルに対して測定される第2テラヘルツ波T2の強度信号の時間波形を示す図である。図12は、図11に示されるサンプルの時間波形から得られる吸収スペクトルを示す図である。
図10と図12とを比較すると、第1テラヘルツ波T1から得られる吸収スペクトルによれば、1.5THz以下の領域において、第2テラヘルツ波T2から得られる吸収スペクトルに比較して、吸収ピークなどの情報をより明確に取得することができる。一方、1.5THz以上の領域においては、第2テラヘルツ波T2から得られる吸収スペクトルによれば、第1テラヘルツ波T1から得られる吸収スペクトルに比較して、吸収ピークなどの情報をより明確に取得することができる。
このように、第1および第2テラヘルツ波を用いることで、より広帯域での吸収スペクトルの測定が可能となることがわかる。
本実施の形態によれば、単一のパルス光光源が発生するパルス光を用いて、第1テラヘルツ波および第2テラヘルツ波を同一周期で発生するとともに、当該パルス光に基づいて検出部を駆動する。また、パルス光光源が発生するパルス光と同一の波長をもつパルス光と、異なる波長をもつパルス光の2つのパルス光を用いて、それぞれ異なる周波数スペクトルをもつ第1および第2テラヘルツ波を発生させる。そのため、複数のパルス光光源を設ける必要がないため、比較的簡素な構成とすることができるとともに、それぞれ異なる周波数スペクトルをもつ複数のテラヘルツ波を組合せることによって、測定対象に応じたより適切な周波数スペクトルをもつテラヘルツ波を発生することができる。
また、本実施の形態によれば、パルス光光源から発生するパルス光の偏光方向を調整することによって、当該パルス光のうち、第1および第2テラヘルツ波の発生に用いられる割合を任意に調整することができる。そのため、この割合の調整によって、測定対象に照射される合成されたテラヘルツ波の周波数スペクトルを比較的高い自由度で調整することができる。
また、本実施の形態によれば、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2に対して、予め変調周波数で強度変調を行なった上で測定を行なう。測定過程や伝搬過程において侵入する雑音の影響を抑制することができる。
[実施の形態1の変形例]
上述の実施の形態1に従う測定装置100は、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2に由来する周波数スペクトルをそれぞれ独立に取得可能であるが、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2を合成したテラヘルツ波に由来する周波数スペクトルを取得すれば十分な場合もある。このような場合には、より構成を簡素化することができる。
上述の実施の形態1に従う測定装置100は、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2に由来する周波数スペクトルをそれぞれ独立に取得可能であるが、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2を合成したテラヘルツ波に由来する周波数スペクトルを取得すれば十分な場合もある。このような場合には、より構成を簡素化することができる。
図13は、この発明の実施の形態1の変形例に従う測定装置100#の概略構成図である。
図13を参照して、この発明の実施の形態1の変形例に従う測定装置100#は、上述したこの発明の実施の形態1に従う測定装置100に比較して、発振器62、光チョッパ32および信号処理部64に代えて、光チョッパ11および信号処理部64#を配置した点が相違する。その他の点については、測定装置100と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
すなわち、測定装置100#では、第1テラヘルツ波発生源20から発生する第1テラヘルツ波T1と、第2テラヘルツ波発生源30から発生する第2テラヘルツ波T2とに対して、同一の変調周波数で強度変調が行なわれる。そして、信号処理部64#は、検出部40からの測定信号に含まれる変調周波数に対応する周波数成分に基づいて、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2を合成したテラヘルツ波の情報を取得する。
光チョッパ11は、基本的に、測定装置100の光チョッパ32と同様であり、パルス光光源10が発生するパルス光L1を所定の変調周波数fcで断続(チョッピング)する。これによりパルス光L1は、この変調周波数fcで強度変調される。そして、このパルス光L1から生成されるパルス光L5およびL3を受けて、それぞれ発生する第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2についても、変調周波数fcで強度変調が行なわれる。
一方、信号処理部64#は、検出部40からの測定信号の変調周波数fcに対応する周波数成分を抽出し、テラヘルツ波T1およびT2の合成強度に応じた強度信号をそれぞれ出力する。このような周波数成分を抽出するための構成については、図3に示す機能構成のうち、1つのロックインアンプ(たとえば、掛算器641と低域通過フィルタ642)によって実現される。この信号処理部64#における処理については、上述の信号処理部64と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
上述のように、この発明の実施の形態1の変形例に従う測定装置100#は、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2を合成したテラヘルツ波に由来する周波数スペクトルを測定することができる。
本実施の形態によれば、上述の実施の形態1における効果に加えて、第1テラヘルツ波および第2テラヘルツ波をまとめて強度変調するので、より構成を簡素化できるという効果を得ることができる。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1およびその変形例では、1つの波長をもつパルス光を発生するパルス光光源を用いる構成について例示した。一方、パルス光光源の内部構造によっては、複数の波長のパルス光を発生するパルス光光源も存在する。そこで、本実施の形態においては、互いに異なる波長を有する複数のパルス光を発生するパルス光光源を用いた測定装置について例示する。
上述の実施の形態1およびその変形例では、1つの波長をもつパルス光を発生するパルス光光源を用いる構成について例示した。一方、パルス光光源の内部構造によっては、複数の波長のパルス光を発生するパルス光光源も存在する。そこで、本実施の形態においては、互いに異なる波長を有する複数のパルス光を発生するパルス光光源を用いた測定装置について例示する。
図14は、この発明の実施の形態2に従う測定装置150の概略構成図である。
図14を参照して、この発明の実施の形態2に従う測定装置150は、上述したこの発明の実施の形態1に従う測定装置100に比較して、パルス光光源10、λ/2板12、偏光ビームスプリッタ14および第2次高調波発生部16に代えて、パルス光光源10A、波長ビームスプリッタ15およびλ/2板17を配置した点が相違する。その他の点については、測定装置100と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
図14を参照して、この発明の実施の形態2に従う測定装置150は、上述したこの発明の実施の形態1に従う測定装置100に比較して、パルス光光源10、λ/2板12、偏光ビームスプリッタ14および第2次高調波発生部16に代えて、パルス光光源10A、波長ビームスプリッタ15およびλ/2板17を配置した点が相違する。その他の点については、測定装置100と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態に従う測定装置150では、パルス光光源10Aが、1.56μmの波長をもつパルス光L1と、780nmの波長をもつパルス光L4とを同時に発生する。このようなパルス光光源は、たとえば、Erドープファイバレーザを用いて波長780nmのパルス光を発生する光源であり、Erドープファイバレーザから放射される波長1.56μmのレーザ光を上述の第2次高調波発生部16と同様の物質に照射し、波長780nmのパルス光を生成する構成を採用する。このような構成を採用した場合には、波長780nmのパルス光が主として照射されるが、光学的相互作用に用いられなかった波長1.56μmのパルス光も副次的に照射される。その結果、パルス光光源からは、780nmの波長をもつパルス光L4と、パルス光L4の2倍の波長をもつパルス光L1とが同時に照射される。したがって、パルス光光源10Aから放射されるパルス光L1とパルス光L4とは、その放射タイミングが一致する。
パルス光光源10Aから放射されたパルス光L1およびL4は、まず波長ビームスプリッタ15へ入射する。
波長ビームスプリッタ15は、入射するパルス光L1およびL4をその波長に応じて二分割する、一種の波長フィルタである。より具体的には、波長ビームスプリッタ15は、1.56μmの波長をもつパルス光L1を反射する一方で、780nmの波長をもつパルス光L4を透過させる。これにより、パルス光L1は、ミラー34および36の順に伝搬して、第2テラヘルツ波発生源30へ入射する。一方、パルス光L4は、λ/2板17を通過した後、偏光ビームスプリッタ18へ入射する。λ/2板17は、上述したλ/2板12と同様に、パルス光光源10Aで発生したパルス光L1の偏光方向を予め定められた方向に調整する。偏光ビームスプリッタ18は、入射したパルス光L4をその偏光方向に応じて二分割し、分割した光の一方(パルス光L5)を第1テラヘルツ波発生源20へ出力し、他方(パルス光L6)をミラー42へ出力する。
このようにして、1つのパルス光光源10Aを用いて、第1テラヘルツ波T1、第2テラヘルツ波T2、および検出部40のプローブ光であるパルス光L6を同一周期で発生させることができる。
測定装置150のその他の構成や動作などについては、上述の測定装置100における構成や動作などと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態によれば、上述の実施の形態1における効果に加えて、より構成を簡素化できるという効果を得ることができる。
[実施の形態2の変形例]
この発明の実施の形態2に対しても、上述の実施の形態1の変形例と同様の変形を適用することができる。
この発明の実施の形態2に対しても、上述の実施の形態1の変形例と同様の変形を適用することができる。
図15は、この発明の実施の形態2の変形例に従う測定装置150#の概略構成図である。
図15を参照して、この発明の実施の形態2の変形例に従う測定装置150#は、上述したこの発明の実施の形態2に従う測定装置150に比較して、発振器62、光チョッパ32および信号処理部64に代えて、光チョッパ11および信号処理部64#を配置した点が相違する。その他の点については、上述の測定装置150と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
すなわち、測定装置150#では、第1テラヘルツ波発生源20から発生する第1テラヘルツ波T1と、第2テラヘルツ波発生源30から発生する第2テラヘルツ波T2とに対して、同一の変調周波数で強度変調が行なわれる。そして、信号処理部64#は、検出部40からの測定信号に含まれる変調周波数に対応する周波数成分に基づいて、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2を合成したテラヘルツ波の情報を取得する。
光チョッパ11は、基本的に測定装置150の光チョッパ32と同様であり、パルス光光源10Aが発生するパルス光L1およびL4を所定の変調周波数fcで断続(チョッピング)する。これによりパルス光L1およびL4は、この変調周波数fcで強度変調される。そして、このパルス光L4およびL1に基づいてそれぞれ発生する第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2についても、変調周波数fcで強度変調が行なわれる。
一方、信号処理部64#は、検出部40からの測定信号の変調周波数fcに対応する周波数成分を抽出し、テラヘルツ波T1およびT2の合成強度に応じた強度信号をそれぞれ出力する。このような周波数成分を抽出するための構成については、図3に示す機能構成のうち、1つのロックインアンプ(たとえば、掛算器641と低域通過フィルタ642)によって実現される。この信号処理部64#における処理については、上述の信号処理部64と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
上述のように、この発明の実施の形態2の変形例に従う測定装置150#は、第1テラヘルツ波T1および第2テラヘルツ波T2を合成したテラヘルツ波に由来する周波数スペクトルを測定することができる。
本実施の形態によれば、上述の実施の形態2における効果に加えて、第1テラヘルツ波および第2テラヘルツ波をまとめて強度変調するので、より構成を簡素化できるという効果を得ることができる。
[その他の形態]
なお、上述の実施の形態1および2、ならびにそれらの変形例においては、2つのテラヘルツ波発生源を用いて、2種類のテラヘルツ波を発生する構成について例示したが、より多くの種類のテラヘルツ波を発生するようにしてもよい。
なお、上述の実施の形態1および2、ならびにそれらの変形例においては、2つのテラヘルツ波発生源を用いて、2種類のテラヘルツ波を発生する構成について例示したが、より多くの種類のテラヘルツ波を発生するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態1および2、ならびにそれらの変形例においては、4個の軸外し放物面ミラーを用いてテラヘルツ波を導く構成について例示したが、たとえば2個の軸外し放物面ミラーを用いてテラヘルツ波を測定対象に透過させるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態1および2、ならびにそれらの変形例においては、結合部を用いて、2つのテラヘルツ波を結合する構成について例示したが、結合部に代えて、導波路を切り替えるための光学素子を配置し、2種類のテラヘルツ波のうち、片方ずつ切り替えて測定対象に照射するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 演算装置、10,10A パルス光光源、11,32 光チョッパ、12,17 λ/2板、14,18 偏光ビームスプリッタ、15 波長ビームスプリッタ、16 2次高調波発生部、20,30 テラヘルツ波発生源、20a 収束レンズ、20b 光伝導スイッチ、20c レンズ、22 結合部、30a 収束レンズ、30b DAST結晶、34,36,42,44,46a,46b,48 ミラー、40 検出部、40a 収束レンズ、40b 光伝導スイッチ、40c レンズ、50,52,54,56 放物面ミラー、62 発振器、64 信号処理部、70 遅延ステージ、72 遅延ステージ駆動機構、100,100#,150,150# 測定装置、204 ディスプレイ部、206 インターフェイス部、208 入力部、210 ハードディスク部、212 メモリ部、214 CD−ROMドライブ、214a CD−ROM、216 FDDドライブ、216a フレキシブルディスク、641,643 掛算器、642,644 低域通過フィルタ、L1,L2,L3,L4,L5,L6 パルス光、OBJ 測定対象、T1,T2 テラヘルツ波。
Claims (5)
- テラヘルツ波を用いて測定対象の特性を測定する測定装置であって、
第1波長をもつ第1パルス光を発生するパルス光光源と、
前記第1パルス光を受けて、第2波長をもつ第2パルス光を発生する波長変換部と、
前記第1パルス光を受けて、第1テラヘルツ波を発生する第1テラヘルツ波発生源と、
前記第2パルス光を受けて、第2テラヘルツ波を発生する第2テラヘルツ波発生源と、
前記第1テラヘルツ波と前記第2テラヘルツ波とを結合する結合部と、
前記結合部において結合されたテラヘルツ波を前記測定対象へ導くための導波路と、
前記測定対象を透過した後のテラヘルツ波を検出する検出部と、
前記第2パルス光を前記検出部へ導くための導光路とを備え、
前記検出部は、前記第2パルス光に応答して、入射しているテラヘルツ波の強度に応じた電気信号を出力する、測定装置。 - テラヘルツ波を用いて測定対象の特性を測定する測定装置であって、
第1波長をもつ第1パルス光および第2波長をもつ第2パルス光を同時に発生するパルス光光源と、
前記第1パルス光を受けて、第1テラヘルツ波を発生する第1テラヘルツ波発生源と、
前記第2パルス光を受けて、第2テラヘルツ波を発生する第2テラヘルツ波発生源と、
前記第1テラヘルツ波と前記第2テラヘルツ波とを結合する結合部と、
前記結合部において結合されたテラヘルツ波を前記測定対象へ導くための導波路と、
前記測定対象を透過した後のテラヘルツ波を検出する検出部と、
前記第2パルス光を前記検出部へ導くための導光路とを備え、
前記検出部は、前記第2パルス光に応答して、入射しているテラヘルツ波の強度に応じた電気信号を出力する、測定装置。 - 前記第2パルス光の前記パルス光光源から前記検出部までの伝搬経路長を変化させる伝搬経路長変化部をさらに備える、請求項1または2に記載の測定装置。
- 前記第1テラヘルツ波発生源から発生する前記第1テラヘルツ波および前記第2テラヘルツ波発生源から発生する前記第2テラヘルツ波の少なくとも一方を所定の変調周波数で強度変調する変調部と、
前記検出部が出力する電気信号を信号処理する信号処理部とをさらに備え、
前記信号処理部は、前記電気信号の前記変調周波数に対応する周波数成分に基づいて、前記テラヘルツ波の強度に応じた信号を出力する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記第1波長は、前記第2波長の整数倍である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の測定装置。
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